説明

情報処理システム及び情報処理プログラム

【課題】 作業状態毎に操作権限が設定された電子情報に対して、管理者権限に基づく操作要求を受け付けた場合において、操作可能な操作要求を制限する情報処理システム及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】 利用者毎の操作権限が、定義された複数の作業状態の作業状態毎に設定された電子情報を記憶する電子情報管理DB108と、電子情報管理DB108に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける操作要求受付部101と、操作要求受付部101により、電子情報に対して、管理者権限と非管理者権限とをもつ利用者による管理者権限に基づく操作要求を受け付けたとき、当該電子情報の作業状態における当該利用者の非管理者権限に基づく操作権限に応じて、操作対象の電子情報に対する操作を実行する操作実行部106とを有することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理システム及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
電子情報の新規生成から廃棄に至るまでの各状態を定義付け、業務を運用していく情報処理システムが知られている。電子情報の新規生成から廃棄に至るまでのサイクルは、電子情報のライフサイクルと呼ばれている。例えば、特許文献1では、文書の生成から廃棄に至るライフサイクルの各状態において、セキュリティレベルや保存期限に基づいて、文書を分類したり、保存したりする技術が開示されている。また、特許文献2では、認証形態や認証順序の組み合わせにより、文書に対する命令の操作権限を変更し、セキュリティを向上させる技術が開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−316774号公報
【特許文献2】特開2007−156959号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、作業状態毎に操作権限が設定された電子情報に対して、管理者権限に基づく操作要求を受け付けた場合において、実行可能な操作要求を制限する情報処理システム及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、利用者毎の操作権限が、定義された複数の作業状態の作業状態毎に設定された電子情報を記憶する記憶手段と、記憶手段に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける受付手段と、受付手段により、電子情報に対して、管理者権限と非管理者権限とをもつ利用者による管理者権限に基づく操作要求を受け付けたとき、当該電子情報の作業状態における当該利用者の非管理者権限に基づく操作権限に応じて、操作対象の電子情報に対する操作を実行する操作実行手段とを有することを特徴とする情報処理システムである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、利用者毎に、第1の操作権限または第1の操作権限とは異なる第2の操作権限を設定する設定手段と、記憶手段に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける受付手段と、電子情報に対する操作を実行する操作実行手段と、第1の操作権限を設定された利用者から第2の操作権限では操作できない、電子情報に対する操作要求を受付手段によって受け付けた場合、自己が所定の状態であるときには当該操作要求に応じた操作実行手段による操作の実行を行い、自己が所定の状態でないときには当該操作要求に応じた操作実行手段による操作の実行を行わない操作制御手段とを有することを特徴とする情報処理システムである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、利用者毎に、第1の操作権限または第1の操作権限とは異なる第2の操作権限を設定する設定手段と、記憶手段に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける受付手段と、電子情報に対する操作を実行する操作実行手段と、第1の操作権限を設定された利用者により利用されている状態において、第2の操作権限では操作できない、電子情報に対する操作要求を受付手段によって受け付けた場合、自己が所定の状態であるときには当該操作要求に応じた操作実行手段による操作の実行を行い、自己が所定の状態でないときには当該操作要求に応じた操作実行手段による操作の実行を行わない操作制御手段とを有することを特徴とする情報処理システムである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、利用者毎の操作権限が、定義された複数の作業状態の作業状態毎に設定された電子情報を記憶した記憶手段と接続されたコンピュータに、記憶手段に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける受付機能と、受付機能により、電子情報に対して、管理者権限と非管理者権限とをもつ利用者による管理者権限に基づく操作要求を受け付けたとき、当該電子情報の作業状態における当該利用者の非管理者権限に基づく操作権限に応じて、操作対象の電子情報に対する操作を実行する操作実行機能と、を実行させるための情報処理プログラムである。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の発明において、操作実行機能は、記憶手段を有したシステムの異常を検出した場合には、操作要求を要求した利用者の管理者権限に基づく操作権限に応じて、操作対象の電子情報に対する操作を実行することを特徴としている。
【0010】
請求項6に記載の発明は、請求項4又は5に記載の発明において、操作実行機能は、操作対象の電子情報が、複数の作業状態のうち、ひとつの作業状態に留まっている時間が、所定の時間を超えた場合には操作要求を要求した利用者の管理者権限に基づく操作権限に応じて、当該操作対象の電子情報に対する操作を実行することを特徴としている。
【0011】
請求項7に記載の発明は、コンピュータに、利用者毎に、第1の操作権限または第1の操作権限とは異なる第2の操作権限を設定する設定機能と、記憶手段に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける受付機能と、電子情報に対する操作を実行する操作実行機能と、第1の操作権限を設定された利用者から第2の操作権限では操作できない、電子情報に対する操作要求を受付機能によって受け付けた場合、コンピュータが所定の状態であるときには当該操作要求に応じた操作実行機能による操作の実行を行い、コンピュータが所定の状態でないときには当該操作要求に応じた操作実行機能による操作の実行を行わない操作制御機能とを実現させるための情報処理プログラムである。
【0012】
請求項8に記載の発明は、コンピュータに、利用者毎に、第1の操作権限または第1の操作権限とは異なる第2の操作権限を設定する設定機能と、記憶手段に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける受付機能と、電子情報に対する操作を実行する操作実行機能と、第1の操作権限を設定された利用者により利用されている状態において、第2の操作権限では操作できない、電子情報に対する操作要求を受付機能によって受け付けた場合、コンピュータが所定の状態であるときには当該操作要求に応じた操作実行機能による操作の実行を行い、コンピュータが所定の状態でないときには当該操作要求に応じた操作実行機能による操作の実行を行わない操作制御機能とを実現させるための情報処理プログラムである。
【0013】
請求項9に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、所定の状態は、ソフトウェアのインストールに関する処理を実行している状態であることを特徴としている。
【0014】
請求項10に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、所定の状態は、コンピュータにインストールされたソフトウェアのアンインストールに関する処理を実行している状態であることを特徴としている。
【0015】
請求項11に記載の発明は、請求項7または8に記載の発明において、所定の状態は、異常を検出している状態であることを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
請求項1及び4に記載の発明によれば、作業状態毎に操作権限が設定された電子情報に対して、管理者権限に基づく操作要求を受け付けた場合において、実行可能な操作要求を制限することができる。
【0017】
請求項2及び7に記載の発明によれば、管理者権限に基づく操作要求を受け付けた場合であって、自己が所定の状態にないときには、実行可能な操作要求を制限することができる。
【0018】
請求項3及び8に記載の発明によれば、自己が利用されている状態で管理者権限に基づく操作要求を受け付けた場合であって、自己が所定の状態にないときには、実行可能な操作要求を制限することができる。
【0019】
請求項5に記載の発明によれば、システムの異常を検出した場合には、管理者権限に基づく操作権限に応じた操作要求に対する制限を受けないようにできる。
【0020】
請求項6に記載の発明によれば、処理対象の電子情報が前記複数の作業状態におけるひとつの作業状態に留まっている時間が、所定の時間を超えた場合には、管理者権限に基づく操作権限に応じた操作要求に対する制限を受けないようにできる。
【0021】
請求項9に記載の発明によれば、ソフトウェアのインストールに関する処理を実行している状態である場合に、操作要求に応じた操作の実行が行われる。
【0022】
請求項10に記載の発明によれば、コンピュータにインストールされたソフトウェアのアンインストールに関する処理を実行している状態である場合に、操作要求に応じた操作の実行が行われる。
【0023】
請求項11に記載の発明によれば、異常を検出している状態である場合に、操作要求に応じた操作の実行が行われる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0025】
(第1実施形態)
図1は本発明の一実施形態に係る情報処理システムの機能ブロック図、図2は情報処理システムのハードウェア構成の例を示す機能ブロック図である。尚、本一実施形態に係る情報処理システムは、1つの筐体で覆われる等して1つの装置で構成されていてもよく、また、複数の装置から構成されていてもよい。
【0026】
情報処理システムは、図1に示すように、操作要求受付部101、利用者判定部102、ライフサイクル判定部103、操作権限抽出部104、所属名抽出部105、命令実行部106、利用者管理DB107、電子情報管理DB108、ライフサイクル管理DB109、所属管理DB110及び実行権管理DB111等から構成される。
【0027】
これらの各機能ブロックは互いに接続されており、その接続形態は、専用線や公衆回線、無線等、電気通信・光通信を行うものであれば、特に限定されるものではない。尚、操作要求受付部101、利用者判定部102、ライフサイクル判定部103、操作権限抽出部104、所属名抽出部105、操作実行部106等から本一実施形態の操作実行手段が構成される。
【0028】
操作要求受付部101は、利用者が操作する情報端末から電子情報に対する操作要求を受信する。当該操作要求には、電子情報を識別するための電子情報識別情報と利用者を識別するための利用者識別情報とが付加されている。操作要求には、例えば、電子情報を開く旨の読取操作、電子情報に対する書込みを行う書込操作、電子情報を消去する消去操作、電子情報を印刷する印刷操作等がある。操作要求受付部101は、操作要求を受信すると、これを利用者判定部102に送信する。尚、利用者は、管理者権限が付与された操作権限をもつ利用者(管理者)と、管理者権限が付与されていない操作権限をもつ利用者(以下、非管理者という。)に大別される。
【0029】
利用者判定部102は、操作要求を受信すると、操作要求に付加された利用者識別情報に基づき、利用者管理DB107を検索する。そして、当該利用者識別情報が管理者権限を有する利用者識別情報であるか否かを判定するとともに、利用者が属する所属識別情報を抽出する。利用者判定部102は、利用者識別情報が管理者権限を有する利用者識別情報であると判定した場合には、操作要求をライフサイクル判定部103に送信し、所属識別情報を所属名抽出部105に送信する。
【0030】
ライフサイクル判定部103は、操作要求を受信すると、操作要求に付加された電子情報識別情報に基づき、電子情報管理DB108を検索する。そして、当該電子情報識別情報が、定義された複数の作業状態の作業状態ごとに管理されているか否かを判定する。ライフサイクル判定部103は、電子情報識別情報がこのように管理されていると判定した場合には、その電子情報識別情報に応じたライフサイクル識別情報及びライフサイクル状態フラグを抽出し、これらを操作要求と併せて操作権限抽出部104に送信する。
【0031】
操作権限抽出部104は、操作要求とライフサイクル識別情報等を受信すると、ライフサイクル管理DB109から、ライフサイクル識別情報及びライフサイクル状態フラグに応じた管理者用の操作権限となる管理者操作権限を抽出する。また、操作権限抽出部104は、後述する所属名を受信すると、ライフサイクル管理DB109から、所属名により到達可能なライフサイクル遷移順序を抽出し、この順序に応じた利用者用の操作権限となる非管理者操作権限を抽出する。操作権限抽出部104は、抽出後、操作要求と併せて非管理者操作権限を操作実行部105に送信する。
【0032】
所属名抽出部105は、所属識別情報を受信すると、所属管理DB110から、所属識別情報に応じた所属名を抽出し、これを操作権限抽出部104に送信する。
【0033】
操作実行部106は、非管理者操作権限及び操作要求を受信すると、ライフサイクル管理DB109から、非管理者操作権限に対応した管理者操作権限を取得し、操作要求が管理者操作権限に該当する操作要求であるか否かを判断する。操作実行部106は、操作権限に該当する操作要求であると判断した場合には、操作要求を実行する。
【0034】
尚、上述した情報処理システムにおける各機能は、いわゆるコンピュータ、すなわち、図2に示すように、CPU等の処理装置100a、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)、NVRAM(Non Volatile RAM)等のRAM100b、フラッシュメモリ等のROM(Read Only Memory)100c、入出力を制御するI/F100d及び図示しないハードディスク等がバス100eにより接続されたハードウェア構成により実現される。
【0035】
したがって、CPU100aがROM100cやハードディスク等に格納された所要のプログラムを読み込み、当該プログラムに従った演算を行うことにより、各機能ブロックが実現される。尚、このようなプログラムとしては後述するフローチャートに応じたプログラムとすることができる。
【0036】
続いて、本一実施形態に係る情報処理システムの動作について図3から図9を参照して説明する。
図3及び図4は、情報処理システムの動作の一例を示すフローチャート、図5は、利用者管理テーブルの例を示す図、図6は、電子情報管理テーブルの例を示す図、図7は、ライフサイクル管理テーブルの例を示す図、図8、は所属管理テーブルの例を示す図、図9は、操作権限管理テーブルの例を示す図である。
【0037】
尚、図5に示す利用者管理テーブルは、利用者管理DB107における利用者識別情報等の記憶形態の一例である。同様に、図6に示す電子情報管理テーブルは、電子情報管理DB108における電子情報識別情報等の記憶形態の一例、図7に示すライフサイクル管理テーブルは、ライフサイクル管理DB109におけるライフサイクル識別情報等の記憶形態の一例、図8に示す所属管理テーブルは、所属管理DB110における所属識別情報等の記憶形態の一例、図9に示す実行権管理テーブルは、操作権限管理DB111における電子情報識別情報等の記憶形態の一例である。
【0038】
情報処理システムの操作要求受付部101は、まず、図3に示すように、電子情報に対する操作要求を受け付けると(ステップS101)、操作要求に付加された利用者識別情報を抽出し(ステップS102)、利用者判定部102は当該利用者識別情報が管理者権限を有する利用者識別情報であるか否を判定する(ステップS103)
【0039】
この判定処理は、例えば、電子情報に付加された利用者識別情報が「FX001」である場合に、図5に示す利用者識別情報「FX001」に応じた管理者権限判定フラグが「1」か「0」かを判定することによって行われる。管理者権限判定フラグが「1」である場合には、当該利用者識別情報が管理者権限を有する利用者識別情報であると判定され、管理者権限判定フラグが「0」である場合には、当該利用者識別情報が管理者権限を有しない利用者識別情報であると判定される。
【0040】
情報処理システムの利用者判定部102は、ここで、利用者識別情報が管理者権限を有する利用者識別情報であると判定した場合には、次いで、ライフサイクル管理部103が、操作要求から電子情報識別情報を抽出し(ステップS104)、ライフサイクル管理部103は、電子情報が、定義された複数の作業状態の作業状態ごとに管理されているか否かを判定する(ステップS105)。
【0041】
この判定処理は、例えば、電子情報の識別情報が「0003」である場合に、図6に示す電子情報識別情報「0003」に応じたライフサイクル識別情報及びライフサイクル状態フラグが存在するか否かによって行われる。ライフサイクル識別情報等に「L1」等のデータが存在する場合には、電子情報識別情報が、定義された複数の作業状態の作業状態ごとに管理されていると判定され、データが存在しない場合には、電子情報識別情報はこのような管理がされていないと判定される。
【0042】
情報処理システムの利用者判定部102は、次いで、操作要求に付加された利用者識別情報から所属識別情報を抽出する(ステップS106)。この抽出処理は、例えば、利用者識別情報が「FX001」である場合に、図5に示す利用者識別情報「FX001」に応じた所属識別情報「G1」を抽出することによって行われる。
【0043】
情報処理システムの所属名抽出部105は、次いで、所属識別情報から所属名を抽出する(ステップS107)。この抽出処理は、例えば、所属識別情報が「G1」である場合に、図8に示す所属識別情報「G1」に応じた所属名「システム課」を抽出することによって行われる。
【0044】
情報処理システムの操作権限抽出部104は、次いで、所属名から非管理者操作権限を抽出する(ステップS108)。この抽出処理は、例えば、所属名が「システム課」である場合に、図7に示す所属名「システム課」が到達可能なライフサイクル遷移順序を抽出し、この順序に応じた非管理者操作権限「読取権、書込権」を抽出することによって行われる。
【0045】
情報処理システムの操作権限抽出部104は、ステップS108の処理で抽出した非管理者操作権限から、その遷移順序に該当する管理者操作権限「読取権」を取得する(ステップS109)。
【0046】
上述したように、ステップS109の処理によって抽出された管理者操作権限は「読取権」であり、当該管理者操作権限「読取権」が管理者操作権限を有する利用者識別情報に与えられる操作権限となる。
【0047】
情報処理システムの操作実行部106は、次いで、管理者操作権限に該当する操作要求であるか否かを判定し(ステップS110)、該当する操作要求である場合には、操作要求を実行する(ステップS111)。一方、該当しない操作要求である場合には、ステップS111の処理を行わずに、後続の処理を行う。
【0048】
このように、重複した管理者操作権限が「読取権」であった場合に、ステップS101の処理で受信した操作要求が電子情報に対する「読取操作」である場合には、当該操作要求「読取操作」は実行される。一方、ステップS101の処理で受信した操作要求が電子情報に対する「書込操作」である場合には、当該操作要求「書込操作」は実行されない。このように、管理者権限を有する利用者識別情報に基づく操作要求であっても、その操作要求が制限される。
【0049】
情報処理システムの操作実行部108は、ステップS110の処理において、管理者操作権限に該当しない操作要求である場合、又は、ステップS111の処理を終えた場合、操作要求を送信した情報端末に対し、処理結果を送信し(ステップS112)、処理を終了する。
【0050】
また、情報処理システムの利用者判定部102は、ステップS103の処理において、利用者が管理者でないと判定した場合、又は、ステップS105の処理において、ライフサイクル管理部103は、電子情報が、定義された複数の作業状態の作業状態ごとに管理されていないと判定した場合には、図4に示すように、ステップS102の処理によって抽出された利用者識別情報から利用者名を抽出する(ステップS116)。この抽出処理は、例えば、利用者識別情報が「FX002」である場合に、図5に例示する利用者識別情報「FX002」に応じた利用者名「山田太郎」を抽出することによって行われる。
【0051】
情報処理システムの操作権限抽出部104は、次いで、ステップS104の処理によって抽出された電子情報識別情報及びステップS116の処理によって抽出された利用者名から操作権限を抽出する(ステップS117)。この抽出処理は、例えば、図9に示す電子情報識別情報「0001」及び利用者名「山田太郎」に応じた操作権限「読取権、書込権」を抽出することによって行われる。
【0052】
情報処理システムの操作権限抽出部104は、ここで、ステップS101の処理で受信した操作要求が、抽出した操作権限に該当する操作要求であるか否かを判定する(ステップS118)。例えば、受信した操作要求が「書込操作」である場合には、ステップS117の処理によって抽出された操作権限が「読取権、書込権」であり、操作要求「書込操作」はこれらの操作権限に該当すると判定する。一方、受信した操作要求が「印刷操作」である場合には、これらの操作権限に該当しないと判定する。
【0053】
情報処理システムの操作実行部106は、受信した操作要求が、抽出した操作権限に該当する操作要求であると判定した場合には、その操作要求を実行すべく、ステップS111の処理を行う。一方、受信した操作要求が、抽出した操作権限に該当する操作要求でないと判定した場合には、ステップS111の処理を行わない。
【0054】
このように、情報端末から送信されて受信した操作要求、並びに、これに付加された利用者識別情報及び電子情報識別情報に応じて、情報処理システムの動作が変化する。例えば、定義された複数の作業状態の作業状態ごとに管理された電子情報に対する操作要求を受信した場合、管理者識別情報が付加された利用者識別情報に基づく操作要求であると情報処理システムによって判定されたときには、管理者識別情報が付加された利用者識別情報に基づく操作要求は制限され、電子情報に対する不整合が抑制されるようになる。
【0055】
(第2実施形態)
続いて、本発明の第2実施形態について説明する。
【0056】
図10は、情報処理システムの要部構成の例を示す他の機能ブロック図である。尚、図1に示される情報処理システムの各部と同様の構成には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0057】
本実施形態に係る情報処理システムは、操作権限設定部112、操作制御部113、システム状態管理DB114をさらに含んでいる点で、第1実施形態と相違する。
【0058】
操作権限設定部112は、利用者ごとに、管理者権限を含む操作権限、又は、管理者権限を含まない操作権限を設定する。管理者権限を含む操作権限が設定された利用者は、例えば、ソフトウェアのインストールやアンインストール、インストール済みのソフトウェアに対する修正パッチの適用等、所定の操作が、所定の状態において、可能となる。
【0059】
操作制御部113は、自己が所定の状態にある場合に、操作実行部106に対し、操作要求に係る操作を許可する旨を出力する。逆に、自己が所定の状態にない場合に、操作実行部106に対し、操作要求に係る操作を禁止する旨を出力する。ここで、所定の状態としては、例えば、システムの稼動状態やメンテナンス状態、異常状態等がある。所定の状態であるか否かは、本システムの状態を管理するシステム状態管理DB114を確認する。
【0060】
続いて、本一実施形態に係る情報処理システムの動作について図11及び図12を参照して説明する。
図11は、情報処理システムの動作の一例を示すフローチャート、図12は、システム状態管理テーブルの例を示す図である。
【0061】
情報処理システムの操作要求受付部101は、情報端末から、電子情報管理DB108に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付けると(ステップS201)、利用者判定部102が、当該操作要求に含まれる利用者識別情報を抽出し(ステップS202)、利用者管理DB107を参照して、管理者権限を含む操作権限が設定された利用者であるか否かを判定する(ステップS203)。
【0062】
利用者判定部102は、ステップS203の処理において、管理者権限を含む操作権限が設定された利用者であると判定した場合には、操作制御部104がシステム状態管理DB114から、システム状態に対応する操作権限を取得する(ステップS204)。
【0063】
具体的に説明すると、情報端末から出力された操作要求が、電子情報「0002」に対する「印刷操作」に係る操作要求であって、その操作要求に含まれる利用者識別情報が「FX001」である場合に、利用者判定部102は、利用者識別情報「FX001」に基づいて、利用者管理DB107を参照する。図5に示すように、当該識別情報に係る利用者名は「管理者」、管理者権限判定フラグが「1」であることから管理者権限を含む操作権限が設定された利用者であると特定される。
【0064】
さらに、図12(a)に示すように、操作制御部113は、システム状態識別フラグ「1」が付されたシステム状態「稼動中」に対応する操作権限「読取権」を取得する。
【0065】
操作制御部113は、ここで、システムの状態から操作要求に係る処理が可能か否か判断する(ステップS205)。上述したように、操作権限「読取権」が取得された場合には、例えば電子情報「0002」に対する操作要求であれば、管理者の電子情報に対する操作は「読取処理」に制限される。一方、操作要求受付部101が受け付けた操作要求が「印刷」に係る操作要求である場合には、操作制御部113は、操作実行部106に対し、操作要求に係る操作を行わせないように制御する。尚、操作要求に係る処理が実行途中にある場合には、強制的に中断させるようにしてもよい。
【0066】
一方で、例えば、操作要求受付部101が受け付けた操作要求が「読取」に係る操作要求である場合には、システム状態「稼動中」に対応する「読取権」に対応するため、操作要求に係る「読取操作」を行う(ステップS207)。尚、システム状態が、図12(b)に示すように、システム状態識別フラグ「1」が「メンテナンス中」側に付与されている場合には、操作権限に制限がかけられていないため、操作要求に係る処理が「印刷」処理であっても、「読取」処理であっても、操作は実行される。
【0067】
このように、システムの状態及びその状態に割り当てられた操作権限に応じて、管理者の操作要求に係る処理が行われたり、行われなかったりする。すなわち、管理者であっても、操作要求に係る処理が制限されるようになる。
【0068】
尚、第2実施形態では、システム状態管理DB114に登録される操作権限を、図12に示すように、管理者に対して、「許可」されるものを登録対象としたが、逆に、「禁止」されるものを登録対象としてもよく、本システムに利用されるすべての操作を、管理者に対して、禁止するようにしてもよい。これにより、管理者であっても、不用意な設定変更が防止される。
【0069】
また、第2実施形態では、システム状態が「メンテナンス中」である場合に、操作権限による制限を受けないようにしたが、例えば、システム状態が「稼動中」であっても、稼動時間によって、操作権限による制限を受けないようにしてもよい。これにより、本システムの稼動中に異常が生じたり、データの不整合が生じたりした場合でも、種々の操作要求に係る処理が可能となる。
【0070】
(第3実施形態)
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。
【0071】
図13は、システム状態管理テーブルの例を示す図、図14は、電子情報管理テーブルの例を示す図である。
【0072】
本実施形態では、電子情報に対する操作を許可された者とシステムの状態との組合せによって、管理者が要求した操作を行うことができるか否かを区別している点で上述した実施形態と相違する。
【0073】
具体的には、システム状態管理DB114では、図13に示すように、システム状態識別フラグとシステム状態とによって構成されるシステム状態管理テーブルによってシステム状態が管理されている。同図に示すように、システム状態識別フラグ「1」が付与されたシステム状態が現在の状態を示しており、現在の状態が「インストール可能状態」であることを示している。
【0074】
電子情報管理DB108では、図14に示すように、電子情報識別情報、電子情報名及び操作許可者識別フラグによって構成される電子情報管理テーブルによって電子情報に対する操作許可者が管理されている。同図に示すように、電子情報識別情報「0004」は、管理者だけが操作を許可されていることを示す。
【0075】
次に、本実施形態に係る情報処理システムの動作について、図13から図15を参照して説明する。
図15は、情報処理システムの動作の一例を示す他のフローチャートである。
【0076】
情報処理システムの操作受付部101が、情報端末から、電子情報管理DB108に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付けると(ステップS301)、利用者判定部102が、当該操作要求に含まれる利用者識別情報を抽出し(ステップS302)、利用者管理DB107を参照して、管理者権限を含む操作権限が設定された利用者であるか否かを判定する(ステップS303)。
【0077】
利用者判定部102は、ステップS303の処理において、管理者権限を含む操作権限が設定された利用者であると判定した場合には、操作制御部104が電子情報管理DB108から、操作許可者識別フラグを取得する(ステップS304)。具体的には、図14に示すように、操作要求受付部101が受信した操作要求が、電子情報「0004」に係る操作要求である場合には、当該電子情報に対応する操作許可者は「2(管理者)」を取得する。
【0078】
操作制御部113は、ここで、管理者が操作可能である電子情報であるか判定する(ステップS305)。上述したとおり、取得した操作許可者識別フラグは「2(管理者)」であるため、操作可能であると判定する。
【0079】
操作制御部113は、さらに、システムの状態から操作要求に係る処理が可能か否か判断する(ステップS206)。具体的には、システム状態が、図13に示すように、インストール可能状態やアンインストール可能状態である場合に、操作要求に係る処理が可能であると判断する。尚、これらの状態は、適宜、設定しておけばよい。
【0080】
操作制御部113は、ステップS206の処理において、システムの状態から操作要求に係る操作が可能であると判断した場合には、操作実行部106に操作要求に係る操作を実行させる(ステップS307)。一方で、システムの状態から操作要求に係る処理が不可能であると判断した場合には、操作実行部106に操作要求に係る処理を実行させないように制御する。
【0081】
これにより、制御に必要不可欠な電子情報等、システムの運用上重要な電子情報には、管理者が操作する場合であっても、システムが所定の状態の場合にない場合には、操作が制限される。そして、インストール可能状態等の場合に限って、管理者は当該電子情報に対し操作が可能となる。このため、システムの運用上重要なファイルに対して、不要意な操作がなされないようになる。
【0082】
尚、第3実施形態でも、システム状態管理DB114に登録された状態によって操作を「許可」するように制御したが、逆に、登録された状態によって操作を「禁止」するようにしてもよい。また、システムの異常の状態にある場合には、上述した制限をかけないようにしてもよい。急遽、運用上の重要ファイルに対し操作を行う必要が生じる可能性がある場合もあるからである。
【0083】
以上、本発明の好ましい一実施形態について詳述したが、本発明に係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。例えば、本発明のプログラムを通信手段により提供することはもちろん、CD−ROM等の記録媒体に格納して提供することも可能である。
【0084】
尚、上述した情報端末は、同じ情報端末であっても、異なる情報端末であってもよい。同じ情報端末を非管理者と管理者で共有する場合には、情報端末を利用する際に、管理者と非管理者とが区別されて利用されるように設定をしておけばよい。また、情報端末は、PC(Personal Computer)や携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)等を利用できる。
【0085】
また、情報処理システムにおけるシステムの異常を検出した場合に、上述した制限を禁止するようにしてもよい。システム異常としては、例えば、プログラムミスによる実行処理エラー等がある。これにより、緊急性を要する場合に、実行制限を回避した業務の運用が可能となる。
【0086】
また、利用者識別情報に対する管理者権限判定フラグが利用者管理DB107に記憶されていない場合には、管理者判定が不能となるため、上述した制限を禁止する。このように、管理者、非管理者を区別しない業務の運用を可能としてもよい。
【0087】
また、定義された複数の作業状態の作業状態ごとに管理された電子情報のライフサイクル状態フラグが一の状態に留まっている時間や期間等を計時し、所定時間が経過した場合には、上述した制限を禁止するようにしてもよい。すなわち、定義された複数の作業状態の作業状態ごとに管理された電子情報に対し、所定期間内に操作要求がなく、その状態に変化がない場合には、上述した制限を受けない。
【0088】
尚、上述した一実施形態において、電子情報には、電子的に生成された文書、図面、表、フォルダ、バインダ及びキャビネット等種々のものが含まれる。また、上述した管理者には、例えば、システム状態の管理やキャビネット等の管理用データの作成、削除などの保守に加え、非管理者では使用できない特殊な権限を持つ利用者も含まれる。
【0089】
また、上述一実施形態において、管理者は、本システムに対し、直接指示を行ってもよいし、管理者用のアプリケーションソフトウェアを介して間接的に指示を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】情報処理システムの要部構成の例を示す機能ブロック図である。
【図2】情報処理システムのハードウェア構成の例を示す機能ブロック図である。
【図3】情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】情報処理システムの動作の一例を示すフローチャートである。
【図5】利用者管理テーブルの例を示す図である。
【図6】電子情報管理テーブルの例を示す図である。
【図7】ライフサイクル管理テーブルの例を示す図である。
【図8】所属管理テーブルの例を示す図である。
【図9】実行権管理テーブルの例を示す図である。
【図10】情報処理システムの要部構成の例を示す他の機能ブロック図である。
【図11】情報処理システムの動作の一例を示す他のフローチャートである。
【図12】システム状態管理テーブルの例を示す図である。
【図13】システム状態管理テーブルの例を示す他の図である。
【図14】電子情報管理テーブルの例を示す他の図である。
【図15】情報処理システムの動作の一例を示す他のフローチャートである。
【符号の説明】
【0091】
100a CPU
100b RAM
100c ROM
100d I/F
100e バス
101 操作要求受付部
102 利用者判定部
103 ライフサイクル判定部
104 操作権限抽出部
105 所属名抽出部
106 操作実行部
107 利用者管理DB
108 電子情報管理DB
109 ライフサイクル管理DB
110 所属管理DB
111 操作権限管理DB
112 操作権限設定部
113 操作制御部
114 システム状態管理DB

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者毎の操作権限が、定義された複数の作業状態の作業状態毎に設定された電子情報を記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により、前記電子情報に対して、管理者権限と非管理者権限とをもつ利用者による管理者権限に基づく操作要求を受け付けたとき、当該電子情報の作業状態における当該利用者の非管理者権限に基づく操作権限に応じて、操作対象の電子情報に対する操作を実行する操作実行手段と
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
利用者毎に、第1の操作権限または前記第1の操作権限とは異なる第2の操作権限を設定する設定手段と、
記憶手段に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける受付手段と、
前記電子情報に対する操作を実行する操作実行手段と、
前記第1の操作権限を設定された利用者から前記第2の操作権限では操作できない、前記電子情報に対する操作要求を前記受付手段によって受け付けた場合、自己が所定の状態であるときには当該操作要求に応じた前記操作実行手段による操作の実行を行い、自己が所定の状態でないときには当該操作要求に応じた前記操作実行手段による操作の実行を行わない操作制御手段と
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項3】
利用者毎に、第1の操作権限または前記第1の操作権限とは異なる第2の操作権限を設定する設定手段と、
記憶手段に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける受付手段と、
前記電子情報に対する操作を実行する操作実行手段と、
前記第1の操作権限を設定された利用者により利用されている状態において、前記第2の操作権限では操作できない、前記電子情報に対する操作要求を前記受付手段によって受け付けた場合、自己が所定の状態であるときには当該操作要求に応じた前記操作実行手段による操作の実行を行い、自己が所定の状態でないときには当該操作要求に応じた前記操作実行手段による操作の実行を行わない操作制御手段と
を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項4】
利用者毎の操作権限が、定義された複数の作業状態の作業状態毎に設定された電子情報を記憶した記憶手段と接続されたコンピュータに、
前記記憶手段に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける受付機能と、
前記受付機能により、前記電子情報に対して、管理者権限と非管理者権限とをもつ利用者による管理者権限に基づく操作要求を受け付けたとき、当該電子情報の作業状態における当該利用者の非管理者権限に基づく操作権限に応じて、操作対象の電子情報に対する操作を実行する操作実行機能と
を実行させるための情報処理プログラム。
【請求項5】
前記操作実行機能は、前記記憶手段を有したシステムの異常を検出した場合には、前記操作要求を要求した利用者の管理者権限に基づく操作権限に応じて、操作対象の電子情報に対する操作を実行することを特徴とする請求項4に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記操作実行機能は、操作対象の電子情報が、前記複数の作業状態のうち、ひとつの作業状態に留まっている時間が、所定の時間を超えた場合には、前記操作要求を要求した利用者の管理者権限に基づく操作権限に応じて、当該操作対象の電子情報に対する操作を実行することを特徴とする請求項4又は5に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
コンピュータに、
利用者毎に、第1の操作権限または前記第1の操作権限とは異なる第2の操作権限を設定する設定機能と、
記憶手段に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける受付機能と、
前記電子情報に対する操作を実行する操作実行機能と、
前記第1の操作権限を設定された利用者から前記第2の操作権限では操作できない、前記電子情報に対する操作要求を前記受付機能によって受け付けた場合、前記コンピュータが所定の状態であるときには当該操作要求に応じた前記操作実行機能による操作の実行を行い、前記コンピュータが所定の状態でないときには当該操作要求に応じた前記操作実行機能による操作の実行を行わない操作制御機能と
を実現させるための情報処理プログラム。
【請求項8】
コンピュータに、
利用者毎に、第1の操作権限または前記第1の操作権限とは異なる第2の操作権限を設定する設定機能と、
記憶手段に記憶された電子情報に対する操作要求を受け付ける受付機能と、
前記電子情報に対する操作を実行する操作実行機能と、
前記第1の操作権限を設定された利用者により利用されている状態において、前記第2の操作権限では操作できない、前記電子情報に対する操作要求を前記受付機能によって受け付けた場合、前記コンピュータが所定の状態であるときには当該操作要求に応じた前記操作実行機能による操作の実行を行い、前記コンピュータが所定の状態でないときには当該操作要求に応じた前記操作実行機能による操作の実行を行わない操作制御機能と
を実現させるための情報処理プログラム。
【請求項9】
前記所定の状態は、ソフトウェアのインストールに関する処理を実行している状態である請求項7または8に記載の情報処理プログラム。
【請求項10】
前記所定の状態は、前記コンピュータにインストールされたソフトウェアのアンインストールに関する処理を実行している状態である請求項7または8に記載の情報処理プログラム。
【請求項11】
前記所定の状態は、異常を検出している状態である請求項7または8に記載の情報処理プログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−217803(P2009−217803A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−179759(P2008−179759)
【出願日】平成20年7月10日(2008.7.10)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】