情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システム
【課題】他の装置とのデータの通信を促進させることができる情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムを提供する。
【解決手段】情報処理システムを構成する各情報処理装置が近距離無線通信を自動的に実行したときに、実行した位置を示す位置データをサーバに送信する。サーバは、各情報処理装置から送信される位置データで示される位置を蓄積して記憶する。サーバに蓄積して記憶された位置は、各情報処理装置のいずれかから要求を受けたときに、当該情報処理装置に送信される。
【解決手段】情報処理システムを構成する各情報処理装置が近距離無線通信を自動的に実行したときに、実行した位置を示す位置データをサーバに送信する。サーバは、各情報処理装置から送信される位置データで示される位置を蓄積して記憶する。サーバに蓄積して記憶された位置は、各情報処理装置のいずれかから要求を受けたときに、当該情報処理装置に送信される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムに関し、より特定的には、情報処理装置の通信位置を表示する情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲームを進めるために必要なアイテムを示すデータ等を無線通信を用いて交換するゲーム装置がある(例えば、特許文献1参照)。上記特許文献1に記載されたゲーム装置は、例えば、ゲーム装置の通信範囲内で通信相手となるゲーム装置を自動的に探索し、通信相手が見つかった場合に自動的に接続してデータ交換をする自動無線通信を行うようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−136737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のゲーム装置のユーザは当該ゲーム装置を携帯して外出することで他のユーザのゲーム装置との間で自動無線通信を試みることになる。しかしながら、上記特許文献1に記載のゲーム装置のユーザは、自動無線通信を行えそうな場所を把握することが困難であった。従って、上記特許文献1に記載のゲーム装置1では、他のゲーム装置とのデータの通信を促進させることができず、ゲームの興趣性を向上させるという点で改善の余地があった。
【0005】
それ故に、本発明の目的は、他の装置とのデータの通信を促進させることができる情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。
【0007】
本発明の情報処理システムは、複数の情報処理装置と当該情報処理装置と通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムである。各上記情報処理装置は、位置情報取得手段と、無線通信手段と、通信情報送信手段とを備える。上記位置情報取得手段は、自装置の存在位置を取得する。上記無線通信手段は、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する。上記通信情報送信手段は、上記無線通信手段によって通信が実行されたときに上記位置情報取得手段によって取得された存在位置を自装置の通信位置として上記サーバ装置に送信する。また、上記サーバ装置は、実績情報生成手段と、実績情報送信手段とを備える。上記実績情報生成手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段から送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する。上記実績情報送信手段は、上記実績情報生成手段によって生成された上記実績情報を上記情報処理装置に送信する。また、各上記情報処理装置は、実績情報出力手段をさらに備える。上記実績情報出力手段は、上記サーバ装置の上記実績情報送信手段から送信された上記実績情報を出力する。
【0008】
上記構成例によれば、情報処理システムを構成する情報処理装置において自動的に近距離無線通信が実行されたときの位置を通信位置としてサーバ装置で管理できる。そして、ゲーム装置1は、サーバ装置で管理されている通信位置に基づく実績情報を受信して出力することができる。従って、他の同種の情報処理装置など、他の装置とのデータの通信を促進させることができる。さらに、自動的に近距離無線通信が行われる可能性が高い場所を探す楽しみを情報処理装置のユーザに提供できる。
【0009】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置を表示手段に出力して表示させてもよい。
【0010】
上記構成例によれば、実績情報によって示される通信位置をユーザの視覚を通じて提供できる。
【0011】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記位置情報取得手段により取得した現在の存在位置と、上記実績情報によって示される通信位置とを上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0012】
上記構成例によれば、ユーザの現在位置と実績情報によって示される通信位置との位置関係を情報処理装置のユーザに容易に把握させることができる。
【0013】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置の分布を示すマップを分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0014】
上記構成例によれば、実績情報によって示される通信位置の分布を地図上に表示して直感的にユーザに把握させることができる。
【0015】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置の画像を重ね合わせたマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0016】
上記構成例によれば、実績情報によって示される通信位置を地図上の画像で示してユーザに提供できる。
【0017】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置の中で所定の位置関係を満たす通信位置がグループ化され、当該グループ化された通信位置からなる領域を含むマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0018】
上記構成例によれば、通信位置が密集しており、自動無線通信を行える可能性がより高い場所を強調して表示できる。
【0019】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、グループ化された通信位置からなる領域の中心位置をさらに重畳した上記分布マップを上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0020】
上記構成例によれば、通信位置が密集している箇所において、自動無線通信を行える可能性が最も高い場所をユーザに提供できる。
【0021】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記マップを所定の領域に分割するための指標をさらに重畳したマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0022】
上記構成例によれば、ユーザは指標で分割された地図上の所定の領域毎に、自動無線通信が行われた位置を把握することができる。
【0023】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記指標で分割された領域に含まれる通信位置の密度を、上記実績情報によって示される通信位置に基づいて当該領域毎に算出し、算出した結果で当該領域をそれぞれ色分けしたマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0024】
上記構成例によれば、指標で分割された地図上の所定の領域のそれぞれを、通信位置の密度に応じて色分けするので、ユーザは、当該所定の領域毎に自動無線通信を行える可能性を判断できる。
【0025】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記指標で分割された領域に含まれる通信位置の密度に応じて細かさが調整された指標を重畳したマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0026】
上記構成例によれば、指標で分割された地図上の所定の領域のそれぞれにおける通信位置の密度を、それぞれの当該領域の細かさを用いてユーザに提供できる。
【0027】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記指標で分割された領域に含まれる通信位置の密度を、上記実績情報によって示される通信位置に基づいて当該領域毎に算出し、算出した当該領域毎の通信位置の密度が所定のしきい値より大きい場合、当該領域をそれぞれさらに細かく区切るための指標を重畳したマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0028】
上記構成例によれば、指標で分割された地図上の所定の領域のそれぞれ中で、より細かな指標で分割された領域を、通信位置の密度がより高い領域としてユーザに提供できる。
【0029】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置を所定の領域毎に計数した通信回数を算出し、当該領域毎に算出した通信回数の分布を示すマップを上記分布マップとして表示手段に出力して表示させてもよい。
【0030】
上記構成例によれば、自動無線通信が行える可能性が高い場所を、地図上における所定の領域毎に行われた自動無線通信の回数を用いてユーザに提供できる。
【0031】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記マップを所定の領域に分割するための指標で区切られた領域毎に計数した上記通信回数で当該領域をそれぞれ色分けしたマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0032】
上記構成例によれば、指標で分割されたそれぞれの領域を、通信回数に応じて色分けするので、ユーザは、指標で分割された領域毎に自動無線通信を行える可能性を通信回数に応じた色で判断できる。
【0033】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置を含む領域の名称の一覧を表示手段に出力して表示させてもよい。
【0034】
上記構成例によれば、通信位置を領域名の一覧で表示してユーザに提供できる。
【0035】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、所定の手法で区切られたマップ上の領域の中から上記実績情報によって示される通信位置を含む領域を抽出し、抽出した領域の領域名の一覧を上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0036】
上記構成例によれば、地図上の領域の中で、自動無線通信が行われた領域を、領域名の一覧としてユーザに提供できる。
【0037】
他の構成例として、上記通信情報送信手段は、上記無線通信手段によって通信が実行されたときの通信位置と対応する時間に関する時間情報を当該通信位置と共に上記サーバ装置に送信してもよい。この場合、上記実績情報生成手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段によって送信される各上記情報処理装置の通信位置と当該通信位置に対応する時間情報とを通信の実績として示す実績情報を生成してもよい。
【0038】
上記構成例によれば、自動無線通信が行える可能性が高い場所を、通信位置と時間情報とを用いて、ユーザに提供できる。
【0039】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、所定の期間に含まれる上記時間情報に対応し、所定の領域に含まれる通信位置を表示手段に出力して表示させてもよい。
【0040】
上記構成例によれば、サーバ装置に蓄積されている通信位置の中から、所定の期間に行われた自動無線通信の通信位置のみをユーザに提供できる。
【0041】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置の中から、ユーザによって指定された期間に含まれる時間情報に対応し、当該ユーザによって指定された領域に含まれる通信位置を通信回数として計数し、当該期間に含まれる当該通信回数の推移を上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0042】
上記構成例によれば、ユーザが所望する領域において、当該ユーザが所望する期間において行われた自動無線通信の回数の推移を、当該ユーザに提供できるので、ユーザは当該期間において自動無線通信を行える可能性が最も高い時期を把握できる。
【0043】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、ユーザによって指定された期間において、当該ユーザによって指定された領域における上記通信回数の推移を、上記実績情報によって示される通信位置及び時間情報に基づいて予測した結果を上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0044】
上記構成例によれば、ユーザが所望する領域及び当該ユーザが所望する期間において、自動無線通信が行える可能性が高い時期を予測した情報をユーザに提供できる。
【0045】
他の構成例として、上記通信情報送信手段は、上記無線通信手段によって通信された情報を取り扱うプログラムを示すプログラム情報を、上記無線通信手段によって通信が実行されたときの通信位置と共に上記サーバ装置に送信してもよい。この場合、上記実績情報生成手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段によって送信されるプログラム情報と通信位置とに基づいて、各上記情報処理装置の通信位置を、上記プログラム情報によって示されるプログラムと対応させて示す上記実績情報を生成してもよい。
【0046】
上記構成例によれば、プログラム情報で示されるプログラムで取り扱われるデータの自動無線通信が行える可能性が高い場所を、ユーザに提供できる。
【0047】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、ユーザによって選択されたプログラムのプログラム情報に対応する通信位置を上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0048】
上記構成例によれば、ユーザが所望するプログラムで取り扱われるデータの自動無線通信が行われた位置を当該ユーザに提供できる。
【0049】
他の構成例として、上記通信情報送信手段は、上記無線通信手段による通信を実行した上記情報処理装置のユーザを示すユーザ情報を上記無線通信手段によって通信が実行されたときの通信位置と共に上記サーバ装置に送信してもよい。この場合、上記実績情報生成手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段によって送信される通信位置とユーザ情報とに基づいて、各上記情報処理装置の通信位置を、各上記情報処理装置によって実行された通信の実績としてユーザ情報と対応させて示す上記実績情報を生成する。
【0050】
上記構成例によれば、ユーザ情報で示されるユーザの情報処理装置によって自動無線通信が実行された位置を提供できる。
【0051】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報送信手段から送信される上記実績情報によって示される通信位置とユーザ情報とに基づいて、自装置に予め登録されたユーザを示すユーザ情報に対応する通信位置を表示手段に出力して表示させてもよい。
【0052】
上記構成例によれば、自装置に予め登録されたユーザの情報処理装置によって自動無線通信が実行されたときの通信位置のみを当該自装置のユーザに提供できる。自装置に予め登録できる程度の関係を有するユーザの通信位置を自装置のユーザに把握させることができる。
【0053】
他の構成例として、上記サーバ装置は、通信情報受信手段と、計数手段とをさらに備えていてもよい。上記通信情報受信手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段からそれぞれ共に送信される上記通信位置と上記ユーザ情報とを受信する。上記計数手段は、上記通信情報受信手段によって受信される上記通信位置の所定の期間における受信回数を、当該通信位置と共に送信される上記ユーザ情報毎に計数する。
【0054】
上記構成例によれば、自動無線通信を実行した情報処理装置のユーザ毎に通信回数を管理するので、例えば、通信回数に応じたユーザのランキング等に利用できる。
【0055】
また、本発明の他の情報処理システムは、複数の情報処理装置及び当該情報処理装置とそれぞれ通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムである。各上記情報処理装置は、位置情報取得手段と、無線通信手段と、受け付け情報送信手段とを備える。位置情報送信手段は、自装置の存在位置を取得する。無線通信手段は、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する。受け付け情報送信手段は、上記無線通信手段による通信の受け付けが可能な状態を示す受け付け情報を上記位置情報取得手段によって取得された存在位置と共に上記サーバ装置に送信する。また、上記サーバ装置は、受け付け可能情報送信手段を備える。受け付け可能情報送信手段は、各上記情報処理装置の上記受け付け情報送信手段によって送信される上記受け付け情報に基づいて、上記無線通信手段による通信の受け付けが可能な上記情報処理装置の存在位置を各上記情報処理装置に送信する。各上記情報処理装置は、出力手段をさらに備える。上記出力手段は、上記受け付け可能情報送信手段によって送信された上記存在位置を出力する。
【0056】
上記構成例によれば、上記情報処理システムを構成する各情報処理装置の中で自動的に無線通信が行える状態になった情報処理装置の位置を各情報処理装置に提供できる。従って、情報処理装置と他の装置とのデータの通信を促進させることができる。さらに、各情報処理装置のユーザに自動的に無線通信が行える可能性が高い場所を探す楽しみを提供できる。
【0057】
また、本発明の他の情報処理システムは、複数の情報処理装置と当該情報処理装置とそれぞれ通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムである。各上記情報処理装置は、位置情報取得手段と、無線通信手段と、通信情報送信手段とを備える。上記位置情報取得手段は、自装置の存在位置を取得する。上記無線通信手段は、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する。上記通信情報送信手段は、上記無線通信手段によって通信が実行されたときに上記位置情報取得手段によって取得された存在位置を自装置の通信位置として上記サーバ装置に送信する。上記サーバ装置は、通信情報記憶手段と、生成手段と、出力情報送信手段とを備える。上記通信情報記憶手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段から送信される通信位置のそれぞれを蓄積して記憶する。上記生成手段は、通信情報記憶手段に蓄積された通信位置を各上記情報処理装置によって出力される出力情報として生成する。上記出力情報送信手段は、上記生成手段によって生成された上記出力情報を各上記情報処理装置に送信する。各上記情報処理装置は、出力手段をさらに備える。上記出力手段は、上記出力情報送信手段によって送信された上記出力情報を出力する。
【0058】
上記構成例によれば、情報処理システムを構成する情報処理装置において自動的に近距離無線通信が実行されたときの位置を通信位置としてサーバ装置で管理できる。そして、サーバ装置は、管理している通信位置を示す実績情報を生成して、情報処理装置に送信する。従って、他の装置とのデータの通信を促進させることができる。さらに、自動的に近距離無線通信が行われる可能性が高い場所を探す楽しみを情報処理装置のユーザに提供できる。
【0059】
また、本発明の他の情報処理システムは、複数の情報処理装置と当該情報処理装置と通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムである。各上記情報処理装置は、位置情報取得手段と、無線通信手段と、通信情報送信手段とを備える。上記位置情報取得手段は、自装置の存在位置を取得する。上記無線通信手段は、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する。上記通信情報送信手段は、上記無線通信手段によって通信が実行されたときに、自装置の上記位置情報取得手段によって取得された存在位置と、上記通信相手の上記位置情報取得手段によって取得された存在位置とのいずれかの存在位置のみを通信位置として上記サーバ装置に送信する。また、上記サーバ装置は、実績情報生成手段と、実績情報送信手段とを備える。上記実績情報生成手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段から送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する。上記実績情報送信手段は、上記実績情報生成手段によって生成された上記実績情報を上記情報処理装置に送信する。また、各上記情報処理装置は、実績情報出力手段をさらに備える。上記実績情報出力手段は、上記サーバ装置の上記実績情報送信手段から送信された上記実績情報を出力する。
【0060】
上記構成例によれば、情報処理システムを構成する情報処理装置において自動的に近距離無線通信を実行した互いの情報処理装置の存在位置のいずれかを通信位置としてサーバ装置で管理できる。そして、ゲーム装置1は、サーバ装置で管理されている通信位置を示す実績情報を受信して出力することができる。従って、他の装置とのデータの通信を促進させることができる。さらに、自動的に近距離無線通信が行われる可能性が高い場所を探す楽しみを情報処理装置のユーザに提供できる。
【0061】
また、本発明の他の情報処理システムは、複数の情報処理装置と当該情報処理装置と通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムである。各上記情報処理装置は、位置情報取得手段と、無線通信手段と、通信情報送信手段とを備える。上記位置情報取得手段は、自装置の存在位置を取得する。上記無線通信手段は、近距離無線による通信範囲内の互いに送受信を必要とする情報を有する他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で当該情報の送受信を自動的に行う。上記通信情報送信手段は、上記通信相手との間で互いに必要な情報の送受信が行われたときに上記位置情報取得手段によって取得された存在位置を、自装置の通信位置として上記サーバ装置に送信する。また、上記サーバ装置は、実績情報生成手段と、実績情報送信手段とを備える。上記実績情報生成手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段から送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する。上記実績情報送信手段は、上記実績情報生成手段によって生成された上記実績情報を上記情報処理装置に送信する。また、各上記情報処理装置は、実績情報出力手段をさらに備える。上記実績情報出力手段は、上記サーバ装置の上記実績情報送信手段から送信された上記実績情報を出力する。
【0062】
上記構成例によれば、情報処理システムを構成する情報処理装置において互いに送受信が必要な情報を送受信したときに、送受信したときの位置を通信位置としてサーバ装置で管理できる。つまり、必要な情報の送受信を正常に完了できたときの通信位置のみをサーバ装置で管理できる。そして、サーバ装置は、管理している通信位置を示す実績情報を生成して、情報処理装置に送信する。従って、他の装置とのデータの通信を促進させることができる。さらに、自動的に近距離無線通信が行われる可能性が高い場所を探す楽しみを情報処理装置のユーザに提供できる。
【0063】
また、本発明は、上記各手段を備える情報処理装置や上記各手段で行われる動作を含む情報処理方法或いは情報処理プログラムの形態で実施されてもよい。
【発明の効果】
【0064】
本発明によれば、他の装置とのデータの通信を促進させることができる情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明に係るゲーム装置の内部構成の一例を示す図
【図2】本発明に係る情報処理システムの構成の一例を示す図
【図3】本発明に係るサーバの内部構成の一例を示す図
【図4】本発明における通信位置の表示形態例
【図5】本発明に係るゲーム装置のメインメモリに記憶されるデータの一例を示す図
【図6】本発明に係るゲーム装置のデータ保存用内部メモリに記憶されるデータの一例を示す図
【図7】本発明に係るサーバのメインメモリに記憶されるデータの一例を示す図
【図8】本発明に係るサーバのHDDに記憶されるデータの一例を示す図
【図9】本発明に係るゲーム装置のCPUが自動無線通信プログラムを実行することによって行われる自動無線通信処理のフローチャートの一例を示す図
【図10】本発明に係るサーバのCPUがサーバ処理プログラムを実行することによって行われるサーバ処理のフローチャートの一例を示す図
【図11】本発明に係るゲーム装置のCPUが通信位置表示プログラムを実行することによって行われる通信位置表示処理のフローチャートの一例を示す図
【図12】本発明における通信位置の表示形態例
【図13】本発明における通信位置の表示形態例
【図14】本発明における通信位置の表示形態例
【図15】本発明における通信位置の表示形態例
【図16】本発明における通信位置の表示形態例
【図17】本発明における通信位置の表示形態例
【図18】本発明における通信位置の表示形態例
【図19】本発明における通信位置の表示形態例
【発明を実施するための形態】
【0066】
[ゲーム装置1の内部構成]
図1は、本発明の実施形態の一例に係るゲーム装置1の内部構成の一例を示す図である。本実施形態では、ゲーム装置1がユーザによって携帯可能な携帯型ゲーム装置である場合を一例として説明する。本実施形態に係るゲーム装置1は、情報処理部31、メインメモリ32、データ保存用内部メモリ33、無線通信モジュール34、外部メモリI/F35、電源回路36、各操作ボタン37、LCD(Liquid Crystal Display)38等の電子部品を備えている。
【0067】
情報処理部31は、CPU(Central Processing Unit)311と、VRAM(Video RAM)312とを含む。CPU311は、所定のプログラムを実行する。VRAM312には、所定のプログラムを実行しているCPU311によって画像データが生成されたときに当該画像データが書き込まれる。VRAM312に書き込まれた画像データが図示しない出力回路によってLCD38に出力されることにより、当該画像データによって示される画像がLCD38に表示される。
【0068】
また、情報処理部31には、メインメモリ32、データ保存用内部メモリ33、無線通信モジュール34、外部メモリI/F35、電源回路36、各操作ボタン37及びLCD38等が接続されている。
【0069】
メインメモリ32は、CPU311のワーク領域やバッファ領域として用いられる揮発性の記憶手段である。すなわち、メインメモリ32は、通信処理及びアプリケーション処理等で用いられる各種データを一時的に記憶したり、外部(例えば外部メモリ39や他の機器など)から取得される所定のプログラムを一時的に記憶したりする。本実施形態では、メインメモリ32の一例として、PSRAM(Pseudo−SRAM)を用いるものとする。
【0070】
データ保存用内部メモリ33は、読み書き可能な不揮発性メモリ(例えばNAND型フラッシュメモリ)で構成され、所定のプログラムや所定のデータを格納するために用いられる。例えば、データ保存用内部メモリ33には、無線通信モジュール34を用いて無線通信するためのプログラムや無線通信によって送受信されるデータが格納される。
【0071】
無線通信モジュール34は、例えばIEEE802.11.b/g/nの規格に準拠した方式により、無線LANに接続する機能を有する。無線LANに接続する機能は、据置型のゲーム装置及び後述するアクセスポイントなどの他の機器と直接無線通信する際に用いられる。また、後述するように、本実施形態では、アクセスポイントがインターネット通信網3と接続されている。従って、無線通信モジュール34をCPU311が用いれば、据置型のゲーム装置や他の機器とのインターネット通信網3を経由した通信を行うこともできる。また、無線通信モジュール34は、所定の通信方式により同種の他の携帯型ゲーム装置との間で無線通信を行う機能も有する(後述する「自動無線通信」の際はこの方式が用いられる)。本実施形態では、一例として、所定の通信方式により同種の他の携帯型ゲーム装置との間で行われる無線通信は、通信可能な範囲が数十メートルとなる強度の電波を用いる近距離無線通信であるものとする。このように、CPU311は、無線通信モジュール34を用いることにより、据置型のゲーム装置などの他の機器や同種の他の携帯型ゲーム装置との間でデータを送受信したりできる。
【0072】
外部メモリI/F35は、外部メモリ39とゲーム装置1とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)を備えている。外部メモリI/F35は、前述のコネクタに装着された外部メモリ39に対するデータの読み出し及び書き込みをCPU311の指示に従って行う。例えば、所定のプログラムが外部メモリ39から読み出されてCPU311によって実行されたり、CPU311が当該プログラムを実行することに応じて生成したデータが外部メモリ39に書き込まれたりする。
【0073】
電源回路36は、ゲーム装置1が有する電源(典型的には充電式電池)からの電力を制御し、ゲーム装置1の各部品に電力を供給する。
【0074】
各操作ボタン37は、ユーザがゲーム装置1を把持したときに指で操作可能な複数の位置にそれぞれ設けられた操作ボタンからなる。各操作ボタン37からCPU311へは、それぞれの操作ボタンに対する入力状況(押下されたか否か)を示す操作データが出力される。CPU311は、各操作ボタン37からそれぞれ出力される操作データを取得することによって、各操作ボタン37に対するユーザからの入力に応じた処理を実行する。
【0075】
LCD38は、VRAM312に書き込まれた画像データを図示しない出力回路から取得し、取得した画像データによって示される画像を表示する。
【0076】
外部メモリ39は、図1に一例として示すように、上述した外部メモリI/F35に接続される。外部メモリ39は、CPU311によって実行されるプログラムを記憶するための不揮発性の記憶手段である。外部メモリ39は、例えば、読み出しのみが可能な半導体メモリと、読み出し及び書き込みが可能な半導体メモリとで構成される。外部メモリ39と外部メモリI/F35とは着脱が可能となるように構成される。外部メモリ39が外部メモリI/F35に接続されると、CPU311は外部メモリ39に記憶されたプログラムを読み出すことができる。CPU311によって読み出されたプログラムはメインメモリ32に格納される。CPU311がメインメモリ32に格納したプログラムを実行することにより、所定の処理が行われる。また、CPU311がプログラムを実行する際に必要なデータ(例えば、画像データ等)も外部メモリ39に記憶されている。そして、CPU311が必要とするデータも、外部メモリ39が外部メモリI/F35に接続されるとCPU311によって読み出すことが可能となる。CPU311によって読み出されたデータはメインメモリ32に格納され、プログラムを実行するCPU311により必要に応じてメインメモリ32から読み出される。
【0077】
また、外部メモリ39には、図1に一例として示すように、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)391が含まれる。GPS391は、周回軌道を周回している人工衛星から発せられる信号に基づく従来周知の手法を用いて地球上の位置を逐次測定する。GPS391によって測定される位置は、地球上におけるゲーム装置1の存在位置であって、緯度及び経度で示される。GPS391は、所定の時間単位毎に位置を測定する。GPS391は位置を測定する度に、測定した位置を示す位置データを生成する。GPS391によって生成される位置データは、外部メモリ39に記憶されている他のデータと同様にCPU311によって必要に応じて読み出される。
【0078】
以上が、本実施形態に係るゲーム装置1の内部構成の一例に関する説明である。次に、本実施形態に係る情報処理システムの一例について説明する。
【0079】
[情報処理システムの構成]
図2は、本実施形態に係る情報処理システム10の構成の一例を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム10は、図2に一例として示すように、1以上のゲーム装置1、1以上のAP(Access Point:アクセスポイント)2、インターネット通信網3及びサーバ5によって構成される。
【0080】
AP2は、従来周知のアクセスポイントである。本実施形態では、一例として、それぞれのAP2の全てが、インターネット通信網3に接続されているものとする。また、本実施形態では、一例として、ゲーム装置1の製造元によって設置されたAP、ユーザの個人宅に設置されたAP及び当該製造元以外の事業者などが設置されたAPなどが図2に示すAP2に該当する。AP2は、通信可能な範囲内に位置するゲーム装置1を自動的に探索する機能を備えている。一方で、後述するように、ゲーム装置1は、通信可能な範囲内に存在し、当該ゲーム装置1を自動的に探索しているAP2に応じて、無線通信を自動的に開始することができる。従って、AP2は、インターネット通信網3に接続された種々の通信端末(例えば、後述するサーバ5等)とゲーム装置1との通信を、ゲーム装置1からの要求に応じて、或いは自動的に中継することができる。
【0081】
サーバ5は、インターネット通信網3に接続されており、同じくインターネット通信網3に接続されているAP2を経由してそれぞれのゲーム装置1とデータを送受信する。
【0082】
以上が、本実施形態に係る情報処理システム10の構成の一例に関する説明である。次に、サーバ5の内部構成の一例について説明する。
【0083】
[サーバの内部構成]
図3は、サーバ5の内部構成の一例を示す図である。図3において、サーバ5は、CPU51、メインメモリ52、通信部53及びHDD54を備えており、これらは通信バス55で互いに通信可能に接続されている。
【0084】
CPU51は、所定のプログラムを実行する。メインメモリ52は、CPU51のワーク領域やバッファ領域として用いられる揮発性の記憶手段である。メインメモリ52は、所定のプログラムをCPU51が実行する際に用いる各種データを一時的に記憶したり、HDD54から読み出されるプログラムを一時的に記憶したりする。本実施形態では、メインメモリ52の一例として、PSRAMを用いるものとする。
【0085】
通信部53は、インターネット通信網3に接続されている。通信部53は、インターネット通信網3に接続されている種々の装置とサーバ5とのデータの送受信を、CPU51からの指示に応じて実行する。通信部53は、CPU51が所定のプログラムを実行しているときに必要に応じて用いられる。CPU51は、通信部53を用いることにより、インターネット通信網3及びAP2を経由して各ゲーム装置1のそれぞれとの通信を必要に応じて実行できる。
【0086】
HDD54は、従来周知のハードディスクドライブであって、CPU51によって実行されるプログラムを記憶するための記憶装置である。CPU51はHDD54に記憶されたプログラムを読み出して、メインメモリ52に格納する。CPU51がHDD54から読み出してメインメモリ52に格納したプログラムを実行することにより、所定の処理が行われる。また、CPU51がプログラムを実行する際に必要なデータもHDD54に記憶されている。CPU51が必要とするデータはHDD54から読み出され、メインメモリ52に格納される。メインメモリ52に格納されたデータは、プログラムを実行するCPU51により必要に応じて読み出される。
【0087】
以上が、本実施形態に係るサーバ5の内部構成の一例の説明である。次に、本実施形態に係る情報処理システム10において行われる処理の概要について説明する。
【0088】
[情報処理システムの概要]
本実施形態に係る情報処理システム10(以下、本システムと称する)では、ゲーム装置1同士が後に詳述する自動無線通信を実行したときの位置が、通信位置としてサーバ5によって管理される。より詳細には、本システムにおけるゲーム装置1は、自動無線通信をしたときにGPS391によって生成された位置データを取得する。ゲーム装置1によって取得された位置データは通信位置を示す位置データとしてサーバ5に送信される。サーバ5は、本システムにおける各ゲーム装置1からそれぞれ送信される位置データをメインメモリ52に蓄積して記憶させる。これによって、サーバ5は、本システムの各ゲーム装置1の全ての通信位置を管理することができる。
【0089】
サーバ5によって管理される通信位置は、ゲーム装置1の要求に応じて、要求したゲーム装置1にサーバ5から送信される。より詳細には、本実施形態に係るゲーム装置1は、サーバ5と通信することにより、サーバ5によって管理されている通信位置を表示することができる。本実施形態の説明では、サーバ5によって管理されている通信位置の中から、自身の周辺の通信位置をゲーム装置1が表示する場合を一例として説明する。ゲーム装置1は、自身の周辺の通信位置を表示するときに、当該通信位置をサーバ5に要求する。ゲーム装置1は、通信位置を要求するときに、自身の現在位置を示すデータとして、GPS391から位置データを取得する。そして、ゲーム装置1は、取得した位置データをサーバ5に送信することによって、現在位置の周辺の通信位置をサーバ5に要求する。サーバ5は、ゲーム装置1から通信位置の要求を受けると、要求された現在位置の周辺の通信位置を地図画像上で示す通信位置画像を生成する。サーバ5は、通信位置画像を生成すると、生成した通信位置画像を示す通信位置画像データを、通信位置を要求したゲーム装置1に送信する。
【0090】
これにより、本システムでは、自身の周辺の通信位置を必要に応じて各ゲーム装置1が取得できる。そして、各ゲーム装置1は、サーバ5から取得した通信位置画像データで示される通信位置画像を、LCD38に表示することができる。図4は、サーバ5によって生成された通信位置画像を、LCD38に表示するときの表示形態例を示す図である。図4において、LCD38には、その表示画面全体に通信位置画像が表示されている。そして、ゲーム装置1の現在位置Giが星を示す画像の表示位置で示されており、周辺の通信位置Tiが丸を示す画像の表示位置で示されている。なお、図4には、1つの丸を示す画像のみに符号Tiを付しているが、図4に示す全ての丸の画像の表示位置がそれぞれ通信位置Tiを示しているものとする。また、通信位置Tiを表示するときには、現在位置Giは必ずしも表示しなくてもよい。このように、本システムでは、ゲーム装置1の周辺において自動無線通信が行われた位置をユーザに提供することができる。
【0091】
なお、自動無線通信を行ったゲーム装置1同士がサーバ5と通信している場合を図2に一例として示している。しかしながら、後述で明らかとなるように、自動無線通信を行っていないゲーム装置1であっても、通信位置をサーバ5に要求して、通信位置画像を表示できる。
【0092】
以上が、本システムの概要の説明である。次に、本システムの各ゲーム装置1によって実行される自動無線通信の概要について説明する。
【0093】
[自動無線通信の概要]
本システムのゲーム装置1に装着することのできる外部メモリ39には、所定のゲームプログラムや所定のアプリケーションプログラム等の所定のプログラムが予め記憶された1以上の種々の外部メモリ39がある。ゲーム装置1のユーザは、1以上の種々の外部メモリ39の中から、希望するプログラムが予め記憶された外部メモリ39を選択して装着することができる。そして、外部メモリ39に予め記憶されているプログラムの中には、自動無線通信による特定のデータの送受信をすることが可能なプログラムが存在する。本実施形態では、自動無線通信による特定のデータの送受信を必要とするゲームプログラムを記憶した外部メモリ39が外部メモリI/F35に接続されている場合を一例として説明する。また、本実施形態では、特定のデータが、ゲームプログラムによってユーザに提供されるゲームを進めるために必要なアイテムを示すデータ(以下、アイテムデータと称する)である場合を一例として説明する。
【0094】
自動無線通信を必要とするゲームプログラムは、典型的には、CPU311が当該ゲームプログラムを実行している際に、ユーザによる各操作ボタン37の操作に応じてアイテムデータを特定の場面において指定できるように構成されている。ユーザにより指定されたアイテムデータは、自動無線通信をCPU311に実行させるためのプログラム(以下、自動無線通信プログラムと称する)が、当該CPU311によって実行されることにより送受信される。つまり、アイテムデータは、ゲームプログラムから独立した自動無線通信プログラムがCPU311によって実行されることにより送受信される。
【0095】
アイテムデータはユーザによって指定されたときにデータ保存用内部メモリ33に記憶される。さらに、自動無線通信によって受信されたアイテムデータもデータ保存用内部メモリ33に記憶される。ユーザによって指定されたアイテムデータ及び自動無線通信によって受信されたアイテムデータが記憶されるのは、データ保存用内部メモリ33上の専用の領域(以下、自動無線通信データ領域と称する)である。また、ユーザによって指定されたアイテムデータ及び自動無線通信によって受信されたアイテムデータは、当該アイテムデータを取り扱うゲームプログラムと対応するように自動無線通信データ領域に記憶される。
【0096】
本実施形態では、ゲーム装置1に電源が投入されている間はCPU311によって自動無線通信プログラムが常に実行されるものとする。例えば、ゲーム装置1において、ゲームプログラムが実行されているときには、当該ゲームプログラムと並行して自動無線通信プログラムが実行される。また、例えば、ゲーム装置1においてゲームプログラムが実行されていないときでも、電源が投入されていれば、自動無線通信プログラムは実行される。
【0097】
ゲーム装置1において自動無線通信プログラムが実行されているときには、CPU311が当該プログラムに従って、無線通信モジュール34を用いて、通信可能な範囲内に存在する他のゲーム装置1を繰り返し探索する。そして、同一のゲームプログラムで取り扱われるアイテムデータを、互いに有するゲーム装置1が見つかったときに、当該ゲーム装置1同士で無線接続してアイテムデータの送受信が実行される。
【0098】
これにより、ゲーム装置1のユーザは、ゲーム装置1を使用していないときであっても、他のユーザのゲーム装置1に、指定したアイテムを自動的に送信して提供できる。一方で、ゲーム装置1のユーザは、他のゲーム装置1のユーザによって指定されたアイテムを、当該他のゲーム装置1から自動的に受信して獲得できる。また、上述したようにゲーム装置1を携帯型とすることで、ユーザは本システムのゲーム装置1を携帯して外出できる。そして、自動無線通信は、上述したようにゲーム装置1を使用していないときでも自動的に行われる。このため、ユーザは、ゲーム装置1を使用せずに携帯して外出するだけで、ゲームを進めるために必要なアイテムを外出中に獲得できるかもしれないという期待と、外出中において意識しない間に当該アイテムを獲得できたという楽しさを味わうことができる。
【0099】
以上が、本システムの各ゲーム装置1によって実行される自動無線通信の概要である。次に、本システムのサーバ5が各ゲーム装置1の通信位置を管理するためのサーバ処理の概要について説明する。
【0100】
[サーバ処理の概要]
本システムの各ゲーム装置1は自動無線通信を実行したときにGPS391から取得した位置データを、通信位置を示す位置データとしてサーバ5に送信する。本システムの各ゲーム装置1から送信された位置データは、サーバ5のHDD54に蓄積して記憶される。
【0101】
HDD54に蓄積された位置データによってそれぞれ示される通信位置は、各ゲーム装置1から要求を受けたときに、要求したゲーム装置1にサーバ5から送信される。本実施形態では、上述したように、ゲーム装置1から要求される通信位置が、当該ゲーム装置1が通信位置を要求するときの現在位置の周辺の通信位置であるものとする。ゲーム装置1は、通信位置を要求するときに、GPS391から現在位置を示す位置データを取得し、当該位置データを現在位置データとして含む通信位置要求データをサーバ5に送信する。これにより、現在位置の周辺の通信位置がゲーム装置1からサーバ5に要求されることになる。
【0102】
サーバ5は、通信位置要求データをゲーム装置1から受信して通信位置の要求を受けると、通信位置を要求したゲーム装置1へ通信位置を送信するためにデータを生成する。サーバ5がゲーム装置1へ送信するデータを生成するときには、まず、受信した通信位置要求データに含まれる現在位置データによって示される現在位置を参照する。サーバ5は、ゲーム装置1の現在位置を参照すると、参照した現在位置を中心位置とする所定の広さの領域に含まれる通信位置をHDD54に記憶されている通信位置の中から検索する。
【0103】
次に、サーバ5は、本システムの各ゲーム装置1が存在しうると考えられる範囲(例えば、ゲーム装置1が国内で販売されるのであれば、当該国内の全域)の地図の画像を示すデータを、地図画像データとして、HDD54に予め記憶している。そして、サーバ5は、通信位置要求データを受信したときに参照した現在位置を基準とする所定の広さの領域に該当する地図の画像を地図画像データで示される画像から切り出す。地図画像データには、当該データで示される地図の画像によって示される地図上の緯度及び経度と、当該地図の画像の2次元座標(典型的には、X−Y座標)とを対応させて示すデータ(以下、対応データと称する)も含まれる。サーバ5は、地図の画像を切り出すと、切り出した地図の画像に、検索した通信位置をプロットした画像(通信位置を示す画像を重畳した画像)を上述した通信位置画像として生成する処理をする。このとき、サーバ5は、対応データを参照しながら、切り出した地図の画像の2次元座標に検索した通信位置を対応させてプロットする。
【0104】
通信位置画像データを生成すると、サーバ5は、生成した通信位置画像データを、通信位置を要求したゲーム装置1に送信する。以上が、サーバ処理の概要の説明である。次に、ゲーム装置1が通信位置を表示するための通信位置表示処理の概要について説明する。
【0105】
[通信位置表示処理]
本実施形態では、一例として、ゲーム装置1が上述したように通信位置を要求するのは、通信位置をLCD38に表示するためのプログラム(通信位置表示プログラム)がゲーム装置1において実行されたときである。通信位置表示プログラムがゲーム装置1において実行されると、まず、上述した通信位置要求データが生成され、サーバ5に送信される。次に、通信位置要求データに応じてサーバ5から送信された通信位置画像データが受信され、メインメモリ32に記憶される。通信位置画像データがメインメモリ32に記憶されると、当該データによって示される通信位置画像がLCD38に表示される。
【0106】
これにより、ゲーム装置1のユーザは、通信位置表示プログラムをゲーム装置1に実行させたときの現在位置の周辺において、自動無線通信が実行された位置を知ることができる。また、自動無線通信が実行された位置を知ることにより、ユーザは自動無線通信を行える可能性が高い位置に行って、上述の自動無線通信の概要で説明したような楽しみを味わう可能性を高めることができる。そして、本システムにおけるゲーム装置1同士のデータの通信を促進させることができる。
【0107】
以上が、本システムの各ゲーム装置1によって行われる通信位置表示処理の概要である。次に、本システムにおける各ゲーム装置1のメインメモリ32に記憶されるデータ及びプログラムについて説明する。
【0108】
[メインメモリ32に記憶されるデータ]
図5は、本実施形態に係る各ゲーム装置1のメインメモリ32に記憶されるデータ及びプログラムの一例を示す図である。メインメモリ32には、通信禁止装置データ61、通信位置画像データ62、通信位置要求データ63、ゲームデータ64及び各種プログラム70が記憶される。なお、図5に示すデータ及びプログラムの内、当該データは、CPU311によって当該プログラムが実行されることに応じて生成又は記憶されるデータである。また、図5に示すデータ及びプログラムの内、当該プログラムは、CPU311が実行するときに外部メモリ39又はデータ保存用内部メモリ33から必要に応じて読み出されるプログラムである。
【0109】
通信禁止装置データ61は、自動無線通信をするときにおいて、CPU311が同一のゲーム装置1と短期間に重複したデータの送受信を防ぐためのデータである。図5に一例として示すように、通信禁止装置データ61は装置識別子611と通信時刻612とからなる。装置識別子611は、自動無線通信でデータを送受信した通信相手のゲーム装置1を一意に識別するための識別子である。本実施形態では装置識別子611の一例としてMACアドレスを用いるものとする。後述で明らかとなるが、装置識別子611は自動無線通信をする際に通信相手のゲーム装置1から送信される。通信時刻612は装置識別子611で示されるゲーム装置1と自動無線通信を行ったときの時刻を示す。
【0110】
通信禁止装置データ61は、自動無線通信が実行されたときに、自動無線通信の通信相手を識別する装置識別子611と、自動無線通信を実行したときの通信時刻612とを対応させて示すデータとして生成される。また、図5に示す一例では、1つの通信禁止装置データ61がメインメモリ32に記憶されている場合を示している。しかしながら、自動無線通信が実行される度に、通信相手を識別する装置識別子611と通信時刻612とを対応させて示すデータとして、1以上の通信禁止装置データ61がメインメモリ32に記憶される。そして、後述で明らかとなるが、参照されたときの時刻までの経過時間が所定の時間(以下、通信禁止時間と称する)以上となる通信時刻612を含む通信禁止装置データ61がメインメモリ32から削除される。これにより、メインメモリ32に記憶されている通信禁止装置データ61に含まれる装置識別子611によって識別されるゲーム装置1との自動無線通信を通信禁止時間が経過するまで禁止することができる。
【0111】
通信位置画像データ62は、上述したようにサーバ5から送信されたデータを受信したデータとして、メインメモリ32に記憶されるデータである。
【0112】
通信位置要求データ63は、上述したようにゲーム装置1からサーバ5へ通信位置を要求するためのデータである。図5に一例として示すように、通信位置要求データ63には、現在位置データ631が含まれる。現在位置データ631は、上述したようにゲーム装置1が通信位置を要求するときの現在位置を示すデータであって、通信位置要求データ63が生成されるときにGPS391から取得された位置データである。通信位置要求データ63は、上述した通信位置表示プログラムが実行されたときに生成され、メインメモリ32に記憶される。
【0113】
ゲームデータ64は、上述したゲームプログラムを実行することに応じて生成される種々のデータである。
【0114】
各種プログラム70は、CPU311によって実行される種々のプログラムである。例えば、それぞれ上述で説明したゲームプログラム、自動無線通信プログラム及び通信位置表示プログラム等が各種プログラム70としてメインメモリ32に記憶される。
【0115】
以上が、本システムのゲーム装置1のメインメモリ32に記憶されるデータの説明である。次に、本システムのゲーム装置1のデータ保存用内部メモリ33に記憶されるデータについて説明する。
【0116】
[データ保存用内部メモリ33に記憶されるデータ]
図6は、本実施形態に係る各ゲーム装置1のデータ保存用内部メモリ33に記憶されるデータ及びプログラムの一例を示す図である。データ保存用内部メモリ33には、位置データ81、自動無線通信データ82、接続要求データ83、接続応答データ84及び各種プログラム90が記憶される。なお、図6に示すデータ及びプログラムの内、当該データは、CPU311によって当該プログラムが実行されることに応じて生成又は記憶されるデータである。また、図6に示すデータ及びプログラムの内、当該プログラムは、CPU311が実行するときにデータ保存用内部メモリ33から必要に応じてメインメモリ32に読み出されてから実行されるプログラムである。
【0117】
位置データ81は、自動無線通信が実行されたときにGPS391から取得された位置データである。
【0118】
自動無線通信データ82は、プログラム識別子821、送信アイテムデータ822及び受信アイテムデータ823からなる。自動無線通信データ82は、上述したアイテムデータを自動無線通信で送受信するためにデータ保存用内部メモリ33に記憶されるデータである。プログラム識別子821は、同じ自動無線通信データ82に含まれる送信アイテムデータ822及び受信アイテムデータ823を取り扱うゲームプログラムを識別するための識別子である。送信アイテムデータ822は、上述したようにユーザによって指定されたアイテムを示すデータである。受信アイテムデータ823は、自動無線通信が実行されることにより他のゲーム装置1から受信したアイテムデータとしてデータ保存用内部メモリ33に記憶されるデータである。
【0119】
自動無線通信データ82は、新たなゲームプログラムがゲーム装置1において実行される度に、当該ゲームプログラムを識別するプログラム識別子821を含むデータとして新たに生成され、データ保存用内部メモリ33に記憶される。従って、図6には、1つの自動無線通信データ82を記憶したデータ保存用内部メモリ33を一例として示しているが、データ保存用内部メモリ33には1以上の自動無線通信データ82が記憶される。また、新たな自動無線通信データ82が生成されるときには、それぞれNullを示す送信アイテムデータ822及び受信アイテムデータ823を含むように生成される。そして、ゲームプログラムが実行されているときに上述したようにユーザがアイテムを指定すると、送信アイテムデータ822が当該アイテムを示すように更新される。このとき更新される送信アイテムデータ822は、実行しているゲームプログラムを識別するプログラム識別子821を含む自動無線通信データ82に含まれる送信アイテムデータ822である。また、自動無線通信が実行されることによって、他のゲーム装置1からアイテムデータを受信したときに、当該アイテムデータを示すように受信アイテムデータ823が更新される。このとき更新される受信アイテムデータ823は、受信したアイテムデータを取り扱うゲームプログラムを識別するプログラム識別子821を含む自動無線通信データ82に含まれる受信アイテムデータ823である。
【0120】
接続要求データ83は、自動無線通信によるアイテムデータの送受信を他のゲーム装置1に要求するためのデータである。接続要求データ83は、自動無線通信プログラム識別子831及び送信元装置識別子832を含む。自動無線通信プログラム識別子831は、データ保存用内部メモリ33に記憶されている全ての自動無線通信データ82にそれぞれ含まれるプログラム識別子821を示すデータである。送信元装置識別子832は、自ゲーム装置1を一意に識別するための識別子である。本実施形態では、送信元装置識別子832の一例として、自ゲーム装置1のMACアドレスを用いるものとする。接続要求データ83は、CPU311が自動無線通信の通信相手を探索するときにデータ保存用内部メモリ33から読み出されて、無線通信モジュール34を用いてフレームとして送信される。
【0121】
接続応答データ84は、他のゲーム装置1から送信される上述した接続要求データ83に対する応答を示すデータである。接続応答データ84は、自動無線通信プログラム識別子841、送信元装置識別子842及び送信先装置識別子843を含む。自動無線通信プログラム識別子841は、上述した自動無線通信プログラム識別子831と同様に全てのプログラム識別子821を示すデータである。送信元装置識別子842は、上述した送信元装置識別子832と同様に自ゲーム装置1を一意に識別するための識別子である。本実施形態では、送信元装置識別子842の一例として、送信元装置識別子832と同様に自ゲーム装置1のMACアドレスを用いるものとする。送信先装置識別子843は、接続応答データ84の送信先となる他のゲーム装置1を一意に識別するための識別子である。後述で明らかとなるが、送信先装置識別子843は、他のゲーム装置1から送信された接続要求データ83に含まれる他のゲーム装置1の送信元装置識別子832と同じ識別子となる。従って、本実施形態では、送信先装置識別子843は、接続応答データ84の送信先となる他のゲーム装置1のMACアドレスとなる。
【0122】
各種プログラム90は、CPU311によって実行される種々のプログラムである。例えば、上述した自動無線通信プログラム及び通信位置表示プログラムが各種プログラム90としてデータ保存用内部メモリ33に記憶されている。
【0123】
以上が、本システムの各ゲーム装置1のデータ保存用内部メモリ33に記憶されるデータの説明である。次に、サーバ5のメインメモリ52に記憶されるデータ及びプログラムについて説明する。
【0124】
[メインメモリ52に記憶されるデータ]
図7は、本実施形態に係るサーバ5のメインメモリ52に記憶されるデータ及びプログラムの一例を示す図である。メインメモリ52には、通信位置画像データ101及び各種プログラム110が記憶される。なお、図7に示すデータ及びプログラムの内、当該データは、CPU51によって当該プログラムが実行されることに応じて生成されるデータである。また、図7に示すデータ及びプログラムの内、当該プログラムは、CPU51が実行するときにHDD54から必要に応じて読み出されるプログラムである。
【0125】
通信位置画像データ101は、上述したようにゲーム装置1から送信される通信位置要求データ63に応じてCPU51によって生成されるデータである。
【0126】
各種プログラム110は、CPU51によって実行されるプログラムである。例えば、上述で説明したサーバ処理をCPU51に実行させるプログラム(以下、サーバ処理プログラムと称する)が各種プログラム110としてメインメモリ52に記憶される。
【0127】
以上が、本システムのサーバ5のメインメモリ52に記憶されるデータ及びプログラムの説明である。次に、サーバ5のHDD54に記憶されるデータ及びプログラムについて説明する。
【0128】
[HDD54に記憶されるデータ]
図8は、本実施形態に係るサーバ5のHDD54に記憶されるデータ及びプログラムの一例を示す図である。HDD54には、サーバ管理位置データ111、地図画像データ112及び各種プログラム120が記憶される。なお、図8に示すデータ及びプログラムの内、サーバ管理位置データ111はCPU51によって当該プログラムが実行されることに応じて生成及び蓄積されるデータである。また、図8に示すデータ及びプログラムの内、地図画像データ112は、予め記憶されているデータである。また、図8に示すデータ及びプログラムの内、当該プログラムは、CPU51が実行するときにHDD54から必要に応じてメインメモリ52に読み出されてから実行されるプログラムである。
【0129】
サーバ管理位置データ111は、本システムの各ゲーム装置1から送信される位置データ81によって示される通信位置を蓄積して記憶したデータである。
【0130】
地図画像データ112は、地図の画像を切り出して通信位置画像データ101を生成するための地図の画像を示すデータである。上述したように、例えば、ゲーム装置1が国内で販売されるのであれば、当該国内の全域の地図の画像を示すデータを、地図画像データ112としてもよい。
【0131】
各種プログラム120は、CPU51によって実行される種々のプログラムである。例えば、上述したサーバ処理プログラムが各種プログラム120としてHDD54に記憶されている。
【0132】
以上が、本実施形態に係るサーバ5のHDD54に記憶されるデータ及びプログラムの一例の説明である。次に、本実施形態に係るゲーム装置1のCPU311及びサーバ5のCPU51の動作について具体的に説明する。
【0133】
[自動無線通信プログラム]
始めに、ゲーム装置1のCPU311が上記自動無線通信プログラムを実行するときの動作について具体的に説明する。まず、ゲーム装置1に電源が投入されると、CPU311によってブートプログラム(図示せず)が実行され、これによりデータ保存用内部メモリ33に記憶されている自動無線通信プログラムが読み込まれてメインメモリ32に記憶される。そして、メインメモリ32に記憶された自動無線通信プログラムがCPU311で実行されることによって、図9のフローチャートに示す処理が行われる。図9は、CPU311が自動無線通信プログラムを実行することによって行われる自動無線通信処理の一例を示すフローチャートである。なお、自動無線通信プログラムは、ゲーム装置1に電源が投入されている間は上述したように常に繰り返し実行されるものとする。なお、図9では、ステップを「S」と省略して記載している。
【0134】
自動無線通信処理を開始すると、CPU311は、まず始めに通信を許可できる他のゲーム装置1があるか否かを判断する(ステップ101)。具体的には、CPU311は、現在時刻までの経過時間が上述した通信禁止時間以上となる通信時刻612を含む通信禁止装置データ61が記憶されているか否かを、メインメモリ32を参照して判断する。CPU311はステップ101において、該当する通信禁止装置データ61が存在する場合、通信を許可できる他のゲーム装置1があると判断する(ステップ101でYes)。一方、CPU311はステップ101において、該当する通信禁止装置データ61が存在しない場合、通信を許可できる他のゲーム装置1がないと判断する(ステップ101でNo)。
【0135】
CPU311は、通信を許可できる他のゲーム装置1があると判断した場合(ステップ101でYes)、当該他のゲーム装置1との通信を許可する(ステップ105)。具体的には、CPU311は、ステップ101で該当すると判断した通信時刻612を含む通信禁止装置データ61をメインメモリ32から削除する。このように、通信禁止時間が経過し、削除された通信禁止装置データ61は、次の上記ステップ101の判断で該当しなくなるので、当該通信禁止装置データ61に含まれる装置識別子611を有するゲーム装置1との通信が許可され、再度通信することが可能となる。
【0136】
CPU311は、通信を許可できる他のゲーム装置1がないと判断したとき(ステップ101でNo)、又は、通信を許可すると(ステップ105)、無線通信モジュール34を用いてブロードキャストで接続要求データ83を送信する(ステップ110)。接続要求データ83を送信すると、CPU311は、所定の長さの時間(以下、接続応答待機時間と称する)だけ待機しながら、他のゲーム装置1から接続応答データ84を受信したか否かを判断する(ステップ115)。
【0137】
ここで、図9のフローチャートに示す処理の内、ステップ120〜ステップ140の処理は他のゲーム装置1から接続応答データ84を受信した場合の処理に該当する。一方、図9のフローチャートに示す処理の内、ステップ155〜ステップ190の処理は、他のゲーム装置1から接続要求データ83を受信する場合の処理に該当する。以下では、まず、他のゲーム装置1から接続応答データ84を受信した場合の処理について説明する。
【0138】
CPU311は、接続応答データ84を受信したと判断したとき(ステップ115でYes)、当該接続応答データ84を送信した他のゲーム装置1と自動無線通信をする必要があるか否かを判断する(ステップ120)。具体的には、CPU311は、受信した接続応答データ84に含まれる自動無線通信プログラム識別子841で示されるいずれかのプログラム識別子と一致するプログラム識別子821を含む自動無線通信データ82がデータ保存用内部メモリ33に記憶されているか否かを判断する。CPU311は、該当する自動無線通信データ82がデータ保存用内部メモリ33に記憶されている場合、自動無線通信をする必要があると判断する(ステップ120でYes)。一方、CPU311は、該当する自動無線通信データ82がデータ保存用内部メモリ33に記憶されていない場合、自動無線通信をする必要がないと判断する(ステップ120でNo)。
【0139】
CPU311は、自動無線通信をする必要があると判断した場合(ステップ120でYes)、送信アイテムデータ822を送信する(ステップ125)。具体的には、CPU311は、ステップ120の判断において該当した自動無線通信データ82に含まれるプログラム識別子821と送信アイテムデータ822とを、ステップ115で受信したと判断した接続応答データ84に含まれる送信元装置識別子842で示される他のゲーム装置1へ送信する。これにより、該当する自動無線通信データ82に含まれるプログラム識別子821で示されるゲームプログラムにおいてユーザが指定したアイテムを示すデータが、当該ゲームプログラムを実行したことのある他のゲーム装置1へ送信される。
【0140】
CPU311は、送信アイテムデータ822を送信すると、送信先の他のゲーム装置1を通信禁止装置として登録する(ステップ130)。具体的には、CPU311は、ステップ115で受信したと判断した接続応答データ84に含まれる送信元装置識別子842を装置識別子611とする。そして、CPU311は、この装置識別子611と、送信アイテムデータ822を送信したときの通信時刻612とからなる通信禁止装置データ61を生成してメインメモリ32に記憶させる。
【0141】
CPU311は、通信禁止装置を登録すると、所定の長さの時間(以下、データ待機時間と称する)を通じて待機しながら、送信アイテムデータ822の送信先から送信される送信アイテムデータ822を受信したか否かを判断する(ステップ135)。
【0142】
CPU311は、送信アイテムデータ822を受信したと判断すると(ステップ135でYes)、受信した送信アイテムデータ822を記憶する(ステップ140)。具体的には、CPU311は、送信アイテムデータ822を記憶させるとき、上述したように当該送信アイテムデータ822と共に送信されるプログラム識別子821を含む自動無線通信データ82をメインメモリ32を参照して検索する。そして、CPU311は、見つかった自動無線通信データ82に含まれる受信アイテムデータ823を、受信した送信アイテムデータ822で更新する。
【0143】
一方、CPU311は、送信アイテムデータ822を受信していないと判断すると(ステップ135でNo)、ステップ115で受信した接続応答データ84の送信元との自動無線通信が何らかの理由で中断されたとして、処理を始めから繰り返す。
【0144】
次に、他のゲーム装置1から接続要求データ83を受信する場合の処理について説明する。CPU311は、接続応答データ84を受信していないと判断すると(ステップ115でNo)、所定の長さの時間(以下、接続要求待機時間と称する)を通じて待機しながら、他のゲーム装置1から接続要求データ83を受信したか否かを判断する(ステップ155)。
【0145】
CPU311は、接続要求データ83を受信したと判断すると(ステップ155でYes)、当該接続要求データ83を送信した他のゲーム装置1との通信が禁止されているか否かを判断する(ステップ160)。具体的には、CPU311は、ステップ155で受信したと判断した接続要求データ83に含まれる送信元装置識別子832を装置識別子611として含む通信禁止装置データ61が記憶されているか否かをメインメモリ32を参照して判断する。CPU311は、該当する通信禁止装置データ61が記憶されている場合、接続要求データ83を送信した他のゲーム装置1との通信が禁止されていると判断する(ステップ160でYes)。一方、CPU311は、該当する通信禁止装置データ61が記憶されていない場合、接続要求データ83を送信した他のゲーム装置1との通信が禁止されていないと判断する(ステップ160でNo)。
【0146】
CPU311は、通信が禁止されていないと判断したとき(ステップ160でNo)、ステップ155で受信したと判断した接続要求データ83を送信した他のゲーム装置1との自動無線通信が必要か否かを判断する(ステップ165)。具体的には、CPU311は、受信した接続要求データ83に含まれる自動無線通信プログラム識別子831で示されるいずれかのプログラム識別子と一致するプログラム識別子821を含む自動無線通信データ82がデータ保存用内部メモリ33に記憶されているか否かを判断する。CPU311は、該当する自動無線通信データ82がデータ保存用内部メモリ33に記憶されている場合、自動無線通信をする必要があると判断する(ステップ165でYes)。一方、CPU311は、該当する自動無線通信データ82がデータ保存用内部メモリ33に記憶されていない場合、自動無線通信をする必要がないと判断する(ステップ165でNo)。
【0147】
CPU311は、自動無線通信をする必要があると判断した場合(ステップ165でYes)、接続応答データ84を送信する(ステップ170)。具体的には、CPU311は、ステップ155で受信したと判断した接続要求データ83に含まれる送信元装置識別子832で識別される他のゲーム装置1に接続応答データ84を送信する。
【0148】
CPU311は、接続応答データ84を送信すると、送信先の他のゲーム装置1を通信禁止装置として登録する(ステップ175)。具体的には、CPU311は、ステップ155で受信したと判断した接続要求データ83に含まれる送信元装置識別子832を装置識別子611とする。そして、CPU311は、この装置識別子611と、接続応答データ84を送信したときの通信時刻612とからなる通信禁止装置データ61を生成してメインメモリ32に記憶させる。
【0149】
CPU311は、通信禁止装置を登録すると、前述のデータ待機時間を通じて待機しながら、接続応答データ84の送信先から送信アイテムデータ822を受信したか否かを判断する(ステップ180)。
【0150】
CPU311は、送信アイテムデータ822を受信したと判断すると(ステップ180でYes)、受信した送信アイテムデータ822を記憶する(ステップ185)。具体的には、CPU311は、送信アイテムデータ822を記憶させるとき、上述したように当該送信アイテムデータ822と共に送信されるプログラム識別子821を含む自動無線通信データ82をメインメモリ32を参照して検索する。そして、CPU311は、検索して見つかった自動無線通信データ82に含まれる受信アイテムデータ823を、受信した送信アイテムデータ822で更新する。
【0151】
CPU311は、受信した送信アイテムデータ822を記憶すると、ステップ185で検索して見つかった自動無線通信データ82に含まれる送信アイテムデータ822を、当該自動無線通信データ82に含まれるプログラム識別子821と共に送信する(ステップ190)。
【0152】
一方、CPU311は、送信アイテムデータ822を受信していないと判断すると(ステップ180でNo)、ステップ155で受信したと判断した接続要求データ83の送信元との自動無線通信が何らかの理由で中断されたとして、処理を始めから繰り返す。
【0153】
以上で説明したように、他のゲーム装置1から接続応答データ84を受信した場合の処理(ステップ120〜ステップ140)及び他のゲーム装置1から接続要求データ83を受信する場合の処理(ステップ155〜ステップ190)のいずれかを完了すると、CPU311は、自動無線通信を実行したときの位置を示す位置データ81をGPS391から取得して、データ保存用内部メモリ33に記憶させる(ステップ145)。CPU311は、位置データ81を記憶させると、記憶させた位置データ81をサーバ5に送信する(ステップ150)。
【0154】
以上が、本実施形態に係る自動無線通信処理の一例の説明である。
【0155】
なお、CPU311が位置データ81を送信するために、上述した自動通信プログラムを以下に説明するような構成としてもよい。より詳細には、本実施形態に係るAP2は、典型的には、通信可能な範囲内に存在するゲーム装置1に自身の存在を通知するためのビーコンデータを定期的に送信する。従って、上述した自動無線通信プログラムのステップ155の処理で接続要求待機時間だけ待機して接続要求データ83を受信できなかったときには、さらに、前述のビーコンデータを受信するためにCPU311が待機するように上記自動無線通信プログラムを構成する。ビーコンデータを待機する時間は所定の長さの時間(以下、ビーコンデータ待機時間と称する)であるものとする。そして、ビーコンデータを受信したと判断した場合には、ビーコンデータを受信したことを示す応答データを、当該ビーコンデータを送信したAP2にCPU311が送信するように上記自動無線通信プログラムを構成する。AP2は、典型的には、応答データを送信したゲーム装置1に、データの送信の許可を示すデータを、当該応答データを受信したときに送信する。従って、データの送信の許可を示すデータを受信したときに、データ保存用内部メモリ33に記憶されている位置データ81をCPU311が送信するように、上記自動無線通信プログラムを構成することができる。このように上記自動無線通信プログラムを構成することにより、各ゲーム装置1は、通信可能な範囲内にAP2が存在するときに自動的に位置データ81をAP2を経由してサーバ5に送信することができる。従って、各ゲーム装置1は、自動無線通信をしたときの位置が、AP2と通信可能な範囲内であるときには、通信位置を示す位置データ81を当該AP2を経由してサーバ5に即座に送信できる。また、自動無線通信をしたときの位置が、AP2と通信可能な範囲内でないときには、送信できなかった通信位置を示す位置データ81をデータ保存用内部メモリ33に蓄積して記憶するように、さらに、上記自動無線通信プログラムを構成してもよい。これにより、各ゲーム装置1は、自動無線通信をしたときの位置が、AP2と通信可能な範囲内でない場合に蓄積した位置データ81を、当該AP2と通信可能な範囲内に移動したときに、自動的に、まとめてサーバ5に送信することができる。
【0156】
また、上述したように変形した自動無線通信プログラムをゲーム装置1に実行させる場合には、自動無線通信を実行する互いのゲーム装置1の間で親子関係を定義するようにしてもよい。具体的には、互いのゲーム装置1が自動無線通信を開始するときに、接続要求データ83を送信して自動無線通信を開始するゲーム装置1を親側とし、接続要求データ83の受信に応じて接続応答データ84を送信してから自動無線通信を開始するゲーム装置1を子側と定義するように上記自動無線通信プログラムを構成してもよい。
【0157】
また、自動無線通信をしたときの位置を示す位置データ81の送信は、タスクとして定期的に所定の期間を通じて自動実行されるようにしてもよい。
【0158】
[サーバ処理プログラム]
次に、サーバ5のCPU51が上記サーバ処理プログラムを実行するときの動作について具体的に説明する。まず、サーバ5に電源が投入されると、CPU51によってブートプログラム(図示せず)が実行され、これにより、HDD54に記憶されているサーバ処理プログラムが読み込まれ、メインメモリ52に記憶される。そして、メインメモリ52に記憶されたプログラムがCPU51で実行されることによって、図10のフローチャートに示す処理が行われる。図10は、CPU51がサーバ処理プログラムを実行することによって行われるサーバ処理の一例を示すフローチャートである。なお、図10では、ステップを「S」と省略して記載している。
【0159】
サーバ処理を開始すると、CPU51は、まず始めに本システムの各ゲーム装置1のいずれかから位置データ81を受信したか否かを判断する(ステップ201)。CPU51は、位置データ81を受信したと判断すると(ステップ201でYes)、受信した位置データ81を通信位置を示すデータとしてサーバ管理位置データ111に追加する(ステップ205)。
【0160】
一方、CPU51が位置データ81を受信していないと判断した場合(ステップ201でNo)、又は、位置データ81を追加する(ステップ205)と、本システムの各ゲーム装置1のいずれかから通信位置要求データ63を受信したか否かを判断する(ステップ210)。
【0161】
CPU51は、通信位置要求データ63を受信したと判断すると(ステップ210でYes)、上述したように通信位置画像データ101を生成する(ステップ215)。そして、CPU51は、生成した通信位置画像データ101を通信位置要求データ63の送信元に送信する(ステップ220)。
【0162】
CPU51は、通信位置画像データ101を送信する(ステップ220)、又は、通信位置要求データ63を受信していない(ステップ210でNo)と判断すると、処理をステップ201へ戻す。
【0163】
[通信位置表示プログラム]
次に、ゲーム装置1のCPU311が上記通信位置表示プログラムを実行するときの動作について具体的に説明する。まず、ゲーム装置1に電源が投入されると、上述したようにCPU311によってブートプログラムが実行され、これによりデータ保存用内部メモリ33に記憶されている自動無線通信プログラムが読み込まれてメインメモリ32に記憶される。そして、CPU311は、メインメモリ32に記憶された自動無線通信プログラムを実行する。
【0164】
ここで、CPU311は、自動無線通信プログラムを実行すると共にランチャープログラム(図示せず)を並行して実行する。ランチャープログラムとは、複数のプログラムの中からユーザによって選択されたプログラムを判断して実行させるプログラムである。ランチャープログラムによってユーザが選択できるプログラムとは、データ保存用内部メモリ33に既に格納されているゲームプログラム(図示せず)や任意のアプリケーションプログラム(図示せず)、及び既に接続されている外部メモリ39に記憶されているゲームプログラム等である。CPU311によってランチャープログラムが実行されると、ユーザは、これらのプログラムの中から任意のプログラムを選択できるようになる。そして、データ保存用内部メモリ33には通信位置表示プログラムが上述したように記憶されている。従って、CPU311がランチャープログラムを実行すると、通信位置表示プログラムも選択可能となる。ユーザが任意のプログラムを選択するときには、ユーザによって操作される各操作ボタン37から出力される操作データに基づいて、選択されたプログラムをCPU311が判断する。
【0165】
ランチャープログラムを実行しているときにユーザが通信位置表示プログラムを選択すると、通信位置表示プログラムがデータ保存用内部メモリ33から読み出され、メインメモリ32に記憶される。そして、メインメモリ32に記憶された通信位置表示プログラムがCPU311で実行されることによって、図11のフローチャートに示す処理が行われる。図11は、CPU311が通信位置表示プログラムを実行することによって行われる通信位置表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、図11では、ステップを「S」と省略して記載している。
【0166】
通信位置表示処理を開始すると、CPU311は、GPS391から位置データを取得し(ステップ301)、当該位置データを現在位置データ631として含む通信位置要求データ63をメインメモリ32上に生成して、サーバ5に送信する(ステップ305)。
【0167】
CPU311は、通信位置要求データ63を送信した後、所定の期間だけ待機しながら、当該通信位置要求データ63の送信に応じて上述したようにサーバ5から送信される通信位置画像データ101を受信したか否かを判断する(ステップ310)。
【0168】
CPU311は、通信位置画像データ101を受信したと判断すると(ステップ310でYes)、上述したように、当該通信位置画像データ101を受信したデータとして、通信位置画像データ62をメインメモリ32に記憶させる(ステップ315)。通信位置画像データ62をメインメモリ32に記憶させると、CPU311は、メインメモリ32の通信位置画像データ62によって示される通信位置画像を上述したようにLCD38に表示する(ステップ320)。
【0169】
通信位置画像を表示する(ステップ320)、又は、通信位置画像データ101を受信していないと判断すると(ステップ310でNo)、CPU311は、各操作ボタン37から出力される操作データに基づいて、通信位置表示処理の終了がユーザによって選択されたか否かを判断する(ステップ325)。CPU311は、通信位置表示処理の終了がユーザによって選択されたと判断すると(ステップ325でYes)、通信位置表示処理を終了する。一方、CPU311は、通信位置表示処理の終了がユーザによって選択されていないと判断すると(ステップ325でNo)、ステップ320へ処理を戻して通信位置画像の表示を継続する。
【0170】
なお、ステップ301において、無線通信モジュール34の通信範囲内にAP2が存在しないなど、何らかの理由で通信位置要求データ63を送信できない場合には、そのことを通知する画像をLCD38に表示した後、通信位置表示処理を終了するようにしてもよい。
【0171】
ゲーム装置1のCPU311及びサーバ5のCPU51がそれぞれ以上で説明したように動作することによって、ゲーム装置1のユーザは現在位置の周囲において自動無線通信が実行された位置を知ることができる。従って、本実施形態に係る情報処理システムによれば、例えば、ゲームを進めるために必要なアイテムを得るために自動無線通信を行える可能性が高い場所を探す楽しみをユーザに提供することができる。
【0172】
なお、上述で説明した実施形態では、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1が、自動無線通信を実行したときの現在位置を示す位置データを、通信位置を示す通信位置を示すデータとしてサーバ5に送信する場合を一例として説明した。また、上述で説明した実施形態では、情報処理システム10を構成するサーバ5が、通信位置要求データ63がゲーム装置1から送信されたときに、自動無線通信が行われた通信位置を示す通信位置画像を、情報処理システム10において行われた自動無線通信の実績として示す実績情報として生成する場合を一例として説明した。つまり、上述で説明した実施形態では、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1が自動無線通信を実行したときの通信位置をサーバ5に送信し、情報処理システム10において自動無線通信が実行された実績を示す実績情報を当該通信位置に基づいてサーバ5が生成する場合の一例を説明した。
【0173】
[変形例1]
また、上述で説明した実施形態では、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1の通信位置を地図画像上にプロットした通信位置画像を、例えば図4に示したように表示して、当該通信位置の分布を示す場合を一例として説明した。しかしながら、他の一実施形態では、図12に一例として示すように、通信位置をグループ化してLCD38に表示するようにしてもよい。より詳細には、サーバ5のCPU51は、ゲーム装置1から送信される通信位置要求データ63を受信したときに、上述したように検索した通信位置の中から互いの距離が所定の距離以下となる通信位置をグループ化する。そして、CPU51は、グループ化された通信位置からなる領域をさらに重畳して示す通信位置画像を生成してもよい。このように、グループ化された通信位置からなる領域をさらに重畳した通信位置画像を表示したときのLCD38の表示画面の一例が図12に示されている。図12において、LCD38には、上述で説明した実施形態における通信位置Ti及び現在位置Giに加えて、グループ化された通信位置Tiからなる領域を示す画像として、グループ化された通信位置Tiを囲むような実線の枠を示すグループ領域画像Grがさらに重畳された通信位置画像が表示されている。また、グループ領域画像Grの中心位置を示す中心位置画像Tyを、例えば、図12に示すように、十字型の画像としてさらに重畳した通信位置画像をCPU51が生成するようにしてもよい。なお、図12には、1つの実線の枠にのみ符号Grを付しているが、その他の実線の枠もグループ領域画像Grであるものとする。同様に、図12には、1つの十字型の画像にのみ符号Tyを付しているが、その他の十字型の画像もグループ化された通信位置の中心位置を示す中心位置画像Tyであるものとする。なお、上述したグループ領域画像Grを表示するときには、通信位置Ti及び上述した中心位置画像Tyの少なくともいずれか1つを重畳しなくてもよい。また、中心位置画像Tyを表示するときには、通信位置Ti及び上述したグループ領域画像Grの少なくとも1つを表示しなくてもよい。また、例えば、既存の地図情報サービスを提供するWebサイトなどに上述した中心位置の位置情報(例えば、緯度及び経度)を送信することによって、それぞれのグループの中心位置に位置する建物の名前、地名及び住所等を取得してさらに表示するようにしてもよい。また、他の一実施形態では、建物毎に外形を示す情報をさらに含む地図画像データ112を用いて、上述したグループの中心位置に位置する建物の外形を塗りつぶした画像をさらに重畳した通信位置画像を生成するようにしてもよい。建物の外形を塗りつぶした画像をさらに重畳した通信位置画像を表示するときには、通信位置Ti、現在位置Gi、中心位置画像Ty及びグループ領域画像Grの少なくともいずれか1つをさらに重畳した通信位置画像を生成するようにしてもよい。なお、サーバ5のCPU51がグループ化する通信位置は、互いの距離が所定の距離以下の通信位置に限られるものではなく、任意の位置関係を満たす通信位置であってもよい。また、サーバ5のCPU51が、通信位置をグループ化するときには、通信位置同士の実際の距離などの位置関係ではなく、地図の画像上における位置関係に基づいてグループ化してもよい。地図の画像上における位置関係に基づいて通信位置をグループ化することにより、地図画像の縮尺に応じて通信位置の最適なグループ化をすることなどもできる。また、現在位置Giを示す画像は、サーバ5のCPU51が通信位置画像に重畳させてもよいし、ゲーム装置1のCPU311が表示するときに取得した位置データ81で示される位置に重畳させて通信位置画像を表示するようにしてもよい。
【0174】
[変形例2]
また、上述で説明した実施形態では、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1の通信位置を地図画像上にプロットした通信位置画像をLCD38に表示して、当該通信位置の分布を示す場合を一例として説明した。しかしながら、他の一実施形態では、図13に一例として示すように、メッシュ(地図を所定の領域に分割するための指標)を示す画像をさらに重畳した通信位置画像を生成するようにしてもよい。このときのメッシュを示す画像は、通信位置画像を所定の広さの正方形の領域毎に分割する画像である。このように、所定の広さの正方形の領域毎に分割するメッシュを示す画像をさらに重畳した通信位置画像を表示しているLCD38の表示画面の一例が図13に示されている。図13において、LCD38には、上述で説明した通信位置Ti及び現在位置Giに加えて、上述したメッシュを示すメッシュ画像Meが重畳された通信位置画像が表示されている。なお、メッシュ画像Meで示される画像は、正方形の領域毎に通信位置画像を分割するものに限られず、多角形などの形状で通信位置画像を分割するメッシュ状の画像であればどのような画像であってもよい。また、メッシュ画像Meの代わりに、例えば、通信位置画像を縦方向にのみ分割する所定の間隔を有する1以上の横線を示す画像、又は、通信位置画像を横方向にのみ分割する所定の間隔を有する1以上の縦線を示す画像など、通信位置画像を分割する任意の画像を表示してもよい。また、表示している通信位置画像全体に含まれる通信位置の密度に応じて細かさを変化させたメッシュを示すメッシュ画像Meを生成して、当該通信位置画像に重畳してもよい。
【0175】
また、上述したメッシュ画像Meをさらに重畳する他の一実施形態では、図14に一例として示すように、メッシュで分割された領域に含まれる通信位置の密度に応じて、それぞれの領域を色分けした通信位置画像を生成してもよい。より詳細には、サーバ5のCPU51は、上述したように検索した通信位置の密度を、メッシュで分割された領域毎に算出する。そして、CPU51は、算出した密度に応じた濃さの画像をメッシュで分割されたそれぞれの領域に重畳した通信位置画像を生成する。このように、メッシュで分割された領域毎に算出した密度で当該領域をそれぞれ色分けした通信位置画像を表示しているLCD38の表示画面の一例が図14に示されている。図14において、LCD38には、上述したメッシュ画像Meに加えて、それぞれの領域を通信位置の密度に応じた色の重畳画像Nuがさらに重畳された通信位置画像が表示されている。なお、図14には、1つの領域に重畳している画像にのみ符号Nuを付しているが、その他の領域に重畳されている画像もメッシュで分割された領域における通信位置の密度に応じた色の画像であるものとする。また、重畳画像Nuを重畳した通信位置画像を生成するときには、通信位置Ti、現在位置Gi、グループ領域画像Gr及び中心位置画像Tyの少なくともいずれか1つを重畳した通信位置画像を生成してもよい。また、重畳画像Nuを重畳するときには、上述したメッシュ画像Meは必ずしも重畳しなくてもよい。
【0176】
また、上述したメッシュ画像Meを表示する他の一実施形態では、図15に一例として示すように、メッシュで分割された領域に含まれる通信位置の密度に応じて、細かさが調整されたメッシュをさらに重畳した通信位置画像を生成してもよい。より詳細には、サーバ5のCPU51は、上述したように検索した通信位置の密度を、メッシュで分割された領域毎に算出する。そして、CPU51は、算出した密度に応じた細かさのメッシュをサブメッシュとしてさらに重畳した通信位置画像を生成する。このように、メッシュで分割された領域毎に算出した密度に応じた細かさのサブメッシュを示すサブメッシュ画像Smをさらに重畳した通信位置画像を表示したときのLCD38の表示画面の一例が図15に示されている。図15において、LCD38には、上述したメッシュ画像Meに加えて、それぞれの領域における通信位置の密度が高くなるほどより細かくなるように調整されたサブメッシュを示すサブメッシュ画像Smがさらに重畳された通信位置画像が表示されている。なお、上述したサブメッシュ画像Smは必ずしもメッシュ画像Meと共に通信位置画像に重畳する必要はないが、メッシュ画像Meと共に重畳するのが好ましい。また、サブメッシュ画像Smを表示する場合において通信位置Tiをさらに表示する場合には、現在位置Gi、グループ領域画像Gr及び中心位置画像Tyの少なくともいずれか1つをさらに重畳して通信位置画像を生成してもよい。また、サブメッシュ画像Smとメッシュ画像Meとを重畳して通信位置画像を生成する場合には、重畳画像Nuをさらに重畳して生成してもよい。また、サブメッシュ画像Smを重畳する領域は、上述したように算出した密度が所定のしきい値を超える領域であってもよい。
【0177】
[変形例3]
また、他の一実施形態では、図16に一例として示すように、所定の領域に含まれる通信位置の数を当該領域における通信回数として算出し、当該通信回数の分布を示す通信位置画像を生成してもよい。より詳細には、サーバ5のCPU51は、上述したように検索した通信位置に基づいて、例えば、上述したメッシュで分割された領域毎の通信位置の数をそれぞれの領域における通信回数として算出する。そして、CPU51は、メッシュで分割された領域毎に算出した通信回数でそれぞれの領域を色分けした通信位置画像を生成する。このように、所定の領域毎に算出した通信回数で当該領域をそれぞれ色分けする画像をさらに重畳した通信位置画像を表示したときのLCD38の表示画面の一例が図16に示されている。図16において、LCD38には、所定の領域を示す画像として上述したメッシュ画像Meが重畳され、さらに、それぞれの領域を通信回数に応じた色で示す通信回数画像Knがさらに重畳された通信位置画像が表示されている。なお、図16には、1つの領域に重畳している通信回数画像にのみ符号Knを付しているが、その他の領域に重畳している通信回数画像もメッシュで分割された領域における通信回数の密度に応じた色の画像であるものとする。また、通信回数画像Knをさらに重畳して通信位置画像を生成するときには、通信位置Ti、現在位置Gi、グループ領域画像Gr及び中心位置画像Tyの少なくともいずれか1つをさらに重畳して通信位置画像を生成してもよい。また、通信回数画像Knをさらに重畳して通信回数画像を生成するときには、上述したメッシュ画像Meは必ずしも重畳しなくてもよい。
【0178】
[変形例4]
また、他の一実施形態では、例えば、通信位置の住所名を一覧表示してもよい。より詳細には、地図上の位置と住所名とを対応させるデータをさらに含む地図画像データ112をHDD54に予め記憶させておく。そして、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1のいずれかから通信位置が要求されたとき、サーバ5のCPU51は、まず、上述したように現在位置データ631を参照する。そして、CPU51は、参照した現在位置データ631によって示される現在位置を中心位置とする所定の広さの領域に含まれる通信位置を、HDD54に記憶されている通信位置の中から検索する。次に、CPU51は、前述の地図画像データ112を参照して、検索した通信位置に対応する住所名を抽出する。住所名を抽出すると、CPU51は、抽出した住所名の一覧を、例えば、文字列や画像で示すデータを、上述した通信位置画像データ101の代わりに生成する。そして、CPU51は、通信位置を要求したゲーム装置1に、住所名の一覧を示すデータを送信する。このように、ゲーム装置1の現在位置の周辺における通信位置の住所名の一覧を示すデータを表示したときのLCD38の表示画面の一例が図17に示されている。図17において、LCD38には、通信位置を要求したゲーム装置1の周辺の所定の広さの領域における通信位置を含む住所の住所名をそれぞれ示す住所名画像Juが一覧表示されている。なお、図17には、1つの住所名画像にのみ符号Ryを付しているが、住所名を示すその他の同様の画像も通信位置を含む住所の住所名を示す画像であるものとする。また、サーバ5は、住所名の一覧を示すデータを生成するときに、住所名に対応する住所に含まれる通信位置の数、通信回数及び通信位置の密度などに基づいて、それぞれの住所における通信の頻度をさらに算出して示すデータを生成してもよい。図17には、それぞれの住所名の住所における通信の頻度をA〜Dの順位で順位付けした結果を示す通信頻度画像Thをさらに対応させて一覧表示しているLCD38の表示画面の一例が示されている。また、CPU51は、住所名の一覧を示すデータを生成する場合に、上述した通信の頻度に応じて、住所名画像Ju及び通信頻度画像Thの少なくともいずれか一方を色分けして示すデータを生成してもよい。また、CPU51は、住所名の一覧を示すデータを生成する場合に、上述した通信の頻度に応じて、住所名画像Ju及び通信頻度画像Thの少なくともいずれか一方を色分けして示すデータを生成するようにしてもよい。また、CPU51は、住所名に限らずに、任意の所定の手法で地図を分割したときのそれぞれの領域の中で通信位置を含む領域の領域名の一覧を示すデータを、上述した通信位置画像データ101の代わりに生成するようにしてもよい。また、他の一実施形態では、通信位置を含む領域の領域名の代わりに、通信位置を上述したようにグループ化したときのグループ化された通信位置の中心位置に存在する建物名及び当該中心位置の住所(地名)の少なくともいずれか一方を一覧表示するようにしてもよい。
【0179】
[変形例5]
また、上述で説明した実施形態では、通信位置をゲーム装置1からサーバ5に送信する場合を一例として説明した。しかしながら、他の一実施形態では、例えば、自動無線通信をしたときの通信位置と通信日時とを対応させてゲーム装置1からサーバ5に送信するようにしてもよい。より詳細には、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1が自動無線通信をしたときに通信位置と通信日時とを対応させてサーバ5に送信するように上記自動無線通信プログラムを構成する。そして、サーバ5は情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1から対応させて送信される通信位置と通信日時とをHDD54に蓄積して記録するように上記サーバ処理プログラムを構成する。これにより、サーバ5は、ゲーム装置1から通信位置の要求を受けたときに、通信位置と通信日時とを対応させて示す実績情報を生成できる。この場合、例えば、ゲーム装置1が通信位置要求データ63を送信するときに、現在位置データ631だけでなく、ユーザによって指定された期間を示すデータも含む通信位置要求データ63を送信するように上記通信位置表示プログラムを構成してもよい。これにより、CPU51はHDD54に蓄積された通信位置の中からユーザによって指定された期間に含まれる通信日時に対応する通信位置のみを、HDD54に蓄積された通信位置の中から検索することができる。そして、CPU51は、ユーザによって指定された期間に対応する通信位置を示す実績情報を生成して、通信位置を要求したゲーム装置1に送信できる。なお、ゲーム装置1から通信位置に対応させて送信するのは通信日時に限らず、自動無線通信をした時間に関する情報であれば、例えば、日にち、時刻、及び曜日を示す情報など、任意の1種類以上の情報であってよい。
【0180】
また、通信位置と通信日時とを対応させてサーバ5に送信する他の一実施形態では、例えば、現在位置の周辺の領域における通信回数の推移を表示することも可能である。より詳細には、この場合、ゲーム装置1のCPU311は、通信位置を要求する代わりに、通信回数の推移を要求する。具体的には、ゲーム装置1のCPU311は、上述で説明した実施形態における通信位置要求データ63の代わりに、通信回数の推移を要求するデータ(以下、推移要求データと称する)を送信する。通信回数の推移を要求するとき、CPU311は、まず、期間の指定をユーザから受け付ける。CPU311は、各操作ボタン37から出力される操作データに基づいてユーザによって指定された期間を判断する。そして、CPU311は、推移要求データに、現在位置データ631とユーザから指定された期間を示すデータ(以下、期間指定データと称する)とを含めてサーバ5に送信し、通信回数の推移を要求する。通信回数の推移の要求を受けると、サーバ5のCPU51は、まず、ゲーム装置1から受信した推移要求データに含まれる現在位置データ631を参照する。次に、CPU51は、参照した現在位置データ631によって示される現在位置を中心とする所定の広さの領域に含まれる通信位置を、HDD54に蓄積されている通信位置の中から検索する。さらに、CPU51は、推移要求データに含まれる期間指定データによって示される期間に含まれる通信日時に対応する通信位置を、検索した通信位置の中から抽出する。これにより、CPU51は、抽出した通信位置と、当該通信位置に対応する通信日時とに基づいて、通信回数の推移を示す画像を生成できる。例えば、CPU51は、抽出した通信位置にそれぞれ対応する通信日時を曜日毎に分類し、曜日毎に分類した通信日時にそれぞれ対応する通信位置の数を通信回数として計数する。次に、CPU51は、曜日毎の通信回数の推移を示す画像のデータを、上述で説明した実施形態における通信位置画像データ101の代わりに生成する。そして、CPU51は、通信回数の推移を示す画像のデータ(以下、推移画像データと称する)を、通信位置を要求したゲーム装置1に送信する。このように、サーバ5のCPU51から送信された推移画像データによって示される画像を表示したときのLCD38の表示画面の一例が図18に示されている。図18において、LCD38には、推移画像データによって示される画像の一例として、ユーザによって指定された期間を示す期間画像Kiと当該期間における通信回数を曜日毎に示す推移画像Suとが表示されている。また、ユーザの現在位置の領域名を示す領域画像Roを図18に示すようにさらに重畳した画像を示す推移画像データをサーバ5のCPU51が生成してもよい。また、通信位置と通信日時とを対応させてサーバ5に送信する他の一実施形態では、例えば、ユーザによって指定された領域及び期間における通信回数の推移を表示するための画像をサーバ5のCPU51が生成するようにしてもよい。この場合は、CPU311が通信位置を要求するときに現在位置データ631の代わりにユーザによって指定された領域の位置を示すデータを推移要求データに含めてサーバ5に送信すればよい。
【0181】
また、通信位置と通信日時とを対応させてサーバ5に送信する他の一実施形態では、例えば、現在位置の周辺の領域における通信回数の推移を予測して表示することも可能である。より詳細には、この場合、ゲーム装置1のCPU311は、通信回数の推移を要求する代わりに、通信回数の推移の予測をサーバ5に要求する。具体的には、ゲーム装置1のCPU311は、上述した推移要求データの代わりに、通信回数の推移の予測を要求するデータ(以下、予測要求データと称する)を送信する。通信回数の推移の予測を要求するとき、CPU311は、まず、予測期間の指定をユーザから受け付ける。CPU311は、各操作ボタン37から出力される操作データに基づいてユーザによって指定された予測期間を判断する。そして、CPU311は、予測期間を示すデータ(以下、予測期間データと称する)と現在位置データ631とを含む予測要求データをサーバ5に送信し、通信回数の推移の予測を要求する。通信回数の推移の予測の要求を受けると、サーバ5のCPU51は、まず、予測要求データに含まれる予測期間データによって示される予測期間における通信回数の推移を予測するために必要なデータを判断する。ここで、通信回数の推移を予測するために必要なデータとは、例えば、現在日時から1週間先までの期間における通信回数の推移を予測するときに、過去1年分の通信日時に対応する通信位置を必要とする手法を用いる場合には、過去1年分の通信日時に対応する通信位置をそれぞれ示す位置データ81となる。次に、CPU51は、ゲーム装置1から受信した予測要求データに含まれる現在位置データ631を参照する。そして、CPU51は、参照した現在位置データ631によって示される現在位置を中心とする所定の領域に含まれる通信位置を、HDD54に蓄積されている通信位置の中から検索する。通信位置を検索すると、CPU51は、既に判断した予測に必要なデータに該当するデータを検索した通信位置を示す位置データ81の中から抽出する。これにより、CPU51は、抽出した通信位置と、当該通信位置に対応する通信日時とに基づいて、通信回数の推移を予測した結果を示す画像を生成できる。例えば、CPU51は、抽出した通信位置にそれぞれ対応する通信日時を日付毎に分類する。通信日時を日付毎に分類すると、CPU51は、日付毎に分類した通信日時にそれぞれ対応する通信位置の数を通信回数としてそれぞれ計数する。そして、日付毎に分類して計数した通信回数を曜日毎に平均した回数を予測した通信回数として算出する。次に、CPU51は、曜日毎に予測した通信回数の推移を、現在から1週間先までの曜日毎に通信回数の推移の予測結果として示す画像のデータを、上述した推移画像データの代わりに生成する。そして、CPU51は、通信回数の推移を予測した結果を示す画像のデータ(以下、予測画像データと称する)を、通信回数の推移を要求したゲーム装置1に送信する。このように、サーバ5のCPU51から送信された予測画像データによって示される画像を表示したときのLCD38の表示画面の一例が図19に示されている。図19において、LCD38には、予測画像データによって示される画像の一例として、ユーザによって指定された予測期間を示す予測期間画像Ykと、通信回数の推移の予測結果を示す予測推移画像Ysとが表示されている。また、予測期間画像Ysを表示するときには、図18を参照して説明したように領域画像Roをさらに表示してもよい。また、通信回数の推移を予測する他の一実施形態では、例えば、ユーザによって指定された領域における通信回数の推移を予測した結果を表示するための画像をサーバ5のCPU51が生成するようにしてもよい。この場合は、ゲーム装置1のCPU311が通信回数の推移の予測を要求するときに現在位置データ631の代わりにユーザによって指定された領域の位置を示すデータを予測要求データに含めてサーバ5に送信すればよい。
【0182】
[変形例6]
また、上述の説明では、通信位置と通信日時とを対応させてサーバ5に送信する変形例について説明した。しかしながら、他の一実施形態では、例えば、自動無線通信で通信した送信アイテムデータ822に対応するプログラム識別子821と通信位置とを対応させてゲーム装置1からサーバ5に送信するようにしてもよい。より詳細には、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1が自動無線通信をしたときに、送信した送信アイテムデータ822に対応するプログラム識別子821と通信位置とを対応させてサーバ5に送信するように上記無線通信プログラムを構成する。そして、サーバ5が情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1から対応させて送信される通信位置とプログラム識別子821とをHDD54に蓄積して記録するように上記サーバ処理プログラムを構成する。これにより、サーバ5は、ゲーム装置1から通信位置の要求を受けたときに、通信位置とプログラム識別子821とを対応させて示す実績情報を生成できる。この場合、例えば、ゲーム装置1が通信位置要求データ63を送信するときに、現在位置データ631だけでなく、ユーザによって指定されたゲームプログラムを示すプログラム識別子821も含む通信位置要求データ63を送信するように上記通信位置表示プロフラムを構成してもよい。これにより、CPU51は、HDD54に蓄積された通信位置の中からユーザによって指定されたプログラム識別子821に対応する通信位置のみを、HDD54に蓄積された通信位置の中から検索することができる。そして、CPU51は、ユーザによって指定されたプログラム識別子821で識別されるゲームプログラムで取り扱われる送信アイテムデータ822の通信位置と当該プログラム識別子821と対応させて示す実績情報を生成して、通信位置を要求したユーザに送信できる。また、ゲーム装置1は、ユーザによって指定されたプログラム識別子821で識別されるゲームプログラムで取り扱われる送信アイテムデータ822の通信位置のみを表示することができる。また、この場合、プログラム識別子821で示されるゲームプログラム名(ゲーム名)やゲームプログラムを示すアイコンなど、ゲームプログラムを示す任意の情報を示す画像をさらにLCD38に表示してもよい。これにより、自動無線通信で通信されたアイテムデータが普及数の相対的に低いゲームプログラムで取り扱われるアイテムデータであったとしても、自動無線通信が実行された通信位置を、当該ゲームプログラムのユーザが把握できる。また、ゲーム装置1から通信位置要求データ63を送信するときに含ませるプログラム識別子821は、ユーザによって指定されたゲームプログラムのプログラム識別子821に限られない。例えば、データ保存用内部メモリ33に記憶されているゲームプログラムのプログラム識別子821、或いは外部メモリI/F35に接続された外部メモリ39に記憶されているゲームプログラムのプログラム識別子821などを自動的に取得して、通信位置要求データ63に含ませてもよい。また、プログラムを一意に識別する識別子の代わりに、プログラムを一意に示す任意の情報を通信位置と対応させてゲーム装置1から送信してもよい。
【0183】
[変形例7]
また、上述の説明では、通信位置とプログラム識別子821とを対応させてサーバ5に送信する変形例について説明した。しかしながら、他の一実施形態では、例えば、自動無線通信を実行したゲーム装置1のユーザを一意に識別するユーザ識別子と通信位置とを対応させてゲーム装置1からサーバ5に送信するようにしてもよい。より詳細には、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1が自動無線通信をしたときに、当該ゲーム装置1のユーザ識別子と通信位置とを対応させてサーバ5に送信するように上記無線通信プログラムを構成する。ここで、ゲーム装置1のユーザ識別子としては、当該ゲーム装置1のMACアドレスを用いることができる。そして、サーバ5が情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1から対応させて送信される通信位置とユーザ識別子とをHDD54に蓄積して記録するように上記サーバ処理プログラムを構成する。これにより、サーバ5は、ゲーム装置1から通信位置の要求を受けたときに、通信位置とユーザ識別子とを対応させて示す実績情報を生成できる。この場合、例えば、ゲーム装置1が通信位置要求データ63を送信するときに、現在位置データ631だけでなく、ユーザによって指定されたユーザを示すユーザ識別子も含む通信位置要求データ63を送信するように上記通信位置表示プロフラムを構成してもよい。これにより、CPU51は、HDD54に蓄積された通信位置の中からユーザによって指定されたユーザ識別子に対応する通信位置のみを、HDD54に蓄積された通信位置の中から検索することができる。そして、CPU51は、ユーザによって指定されたユーザ識別子によって示されるユーザのゲーム装置1の通信位置と、当該ユーザ識別子とを対応させて示す実績情報を生成して、通信位置を要求したユーザに送信できる。この場合、ユーザが指定できるユーザを示すユーザ識別子は、指定する側のユーザのゲーム装置1に予め登録されたユーザ識別子であってもよい。また、ゲーム装置1に予め登録されるユーザ識別子は、当該ユーザ識別子で示されるユーザの合意を得られたユーザ識別子に限られてもよい。また、ユーザを一意に識別する識別子の代わりに、ユーザを一意に示す任意の情報を通信位置と対応させてゲーム装置1から送信してもよい。
【0184】
また、通信位置とユーザ識別子とを対応させてサーバ5に送信する他の一実施形態では、ユーザ毎に通信回数を管理するようにしてもよい。より詳細には、通信位置とユーザ識別子とを対応させてサーバ5に送信する場合には、上述したように通信位置とユーザ識別子とが対応させられてHDD54に蓄積して記憶される。そして、サーバ5のCPU51は、HDD54に蓄積されているユーザ識別子毎に通信位置の数を計数して、当該ユーザ識別子で示されるユーザによる通信回数としてさらに管理する。これにより、例えば、CPU51は、通信回数の多い順にユーザをランキングするなど、通信回数に応じたユーザの特定をすることができる。また、それぞれ上述した通信位置とユーザ識別子と通信日時とを対応させてサーバ5に送信すれば、所定の期間において通信回数の多い順にユーザをランキングすることも可能となる。また、上述したようにユーザをランキングする場合において、1番から所定の順位までのユーザが確定したときに、インターネット通信網3及びAP2を経由してそれぞれの順位に応じた特別なアイテムデータを、それぞれのユーザに受信可能なタイミングで送信するようにしてもよい。
【0185】
[変形例8]
また、上述で説明した実施形態では、自動無線通信が実行された通信位置を表示する場合について説明した。しかしながら、他の一実施形態では、ゲーム装置1のCPU311によって自動無線通信プログラムが実行されている間を通じて、自動無線通信による通信の受け付けが可能な状態になったことを示す情報(以下、受け付け情報と称する)を位置情報(現在位置データ631)と共に即座にサーバ5に送信するように上記自動無線通信プログラムを構成してもよい。さらに、上記通信位置表示プログラムが実行されたときに、上述した通信位置ではなく、自動無線通信による通信の受け付けが可能な状態のゲーム装置1の位置を要求するデータをサーバ5に送信するように、当該プログラムを構成してもよい。そして、サーバ5のCPU51は、自動無線通信の受け付けが可能な状態のゲーム装置1の位置が要求されたときに、要求したゲーム装置1に対して当該位置を示すデータを送信してもよい。これにより、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1のユーザは、より確実に自動無線通信を行える位置を知ることができる。
【0186】
[変形例9]
また、上述で説明した実施形態では、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1がそれぞれ位置データ81をサーバ5に送信するものとした。しかしながら、他の一実施形態では、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1のいずれか一方のみが位置データ81を送信するようにしてもよい。より具体的には、上述で説明した親側となったゲーム装置1など、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1のいずれか一方のみが通信位置を送信するようにしてもよい。また、他の一実施形態では、自動無線通信は行えるが、位置情報を取得できない他種のゲーム装置とも、自動無線通信を実行できるように上述した実施形態に係るゲーム装置1を構成してもよい。この場合、前述の他種のゲーム装置と自動無線通信をゲーム装置1が実行した場合には、当該ゲーム装置1のみから通信位置が送信されることになる。
【0187】
また、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1からそれぞれ送信される位置データ81で示される通信位置を対応させる或いは一方の通信位置を削除する等の処理をサーバ5のCPU51で行うようにしてもよい。自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1のそれぞれの通信位置を判断する手法としては、互いの通信位置が所定の距離未満である通信位置を判断する手法を用いてもよい。また、上述で説明したように通信位置と通信日時とを対応させてサーバ5に送る変形例では、互いの通信位置が所定の距離未満であって、それぞれの通信位置に対応する互いの通信日時が所定の時間間隔未満であるときに、当該通信位置が自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1のそれぞれの通信位置であると判断してもよい。また、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1のそれぞれの通信位置を判断する手法として、各ゲーム装置1のCPU311が位置データ81を送信するときに、実行した自動無線通信自体を一意に識別する識別子又は番号を付与して送信するようにしてもよい。この場合、サーバ5のCPU51は、同一の識別子又は番号が付与された位置データ81で示される互いの通信位置が重複していると判断することができる。また、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1からそれぞれ送信される位置データ81で示される通信位置を対応させるための手法として、自ゲーム装置1の装置識別子と通信相手のゲーム装置1の装置識別子とを位置データ81と共に送信するようにしてもよい。より具体的には、自動無線通信を実行したときに自ゲーム装置1の装置識別子(例えば、MACアドレス)及び通信相手のゲーム装置1の装置識別子(例えば、MACアドレス)と通信日時とをサーバ5に送信する。これにより、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1から、互いの装置識別子と通信日時とからなる同一のデータと共に位置データ81がサーバ52送信される。従って、サーバ5のCPU51は、同一のデータと共に送信された位置データ81を対応させたり、当該位置データ81が重複していると判断したりすることができる。この場合、サーバ5のCPU51は、重複する位置データ81のいずれか一方で示される通信位置を削除することもできる。このようにして、位置データ81が自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1からそれぞれ送信されるにも関わらず、1回の自動通信が行われたと見なしてサーバ5で通信位置を管理することができる。
【0188】
[変形例10]
また、上述で説明した実施形態では、ゲーム装置1のCPU311が、サーバ5から送信される通信位置画像データ101によって示される画像をそのまま表示するものとした。しかしながら、他の一実施形態では、上述したようにLCD38に表示するための画像を生成する処理の中でゲーム装置1で代わりに行うことが可能な処理の一部又は全部を当該ゲーム装置1で行うようにしてもよい。例えば、上述で説明した実施形態における通信位置画像を表示する場合には、サーバ5のCPU51が通信位置要求データ63を受信したときには、該当する領域の地図画像を示すデータと、該当する通信位置を示すデータとを送信する処理だけを行うようにする。一方で、ゲーム装置1のCPU311は、受信したデータによって示される地図画像上に、同じく受信したデータによって示される通信位置をプロットする処理をして画像を生成する処理をし、当該画像をLCD38に表示するようにしてもよい。このように、上述で説明したサーバ5のCPU51によって行われる処理の中でゲーム装置1のCPU311が代わりに行うことが可能な処理の一部又は全部を当該ゲーム装置1に行うようにすることで、ゲーム装置1とサーバ5とのそれぞれにおける処理負荷を最適にすることができる。
【0189】
[その他の変形例]
また、上述で説明した実施形態では、外部メモリ39に内蔵されたGPS391を用いて位置を測定して位置データを生成するものとした。しかしながら、他の一実施形態では、ゲーム装置1に内蔵されたGPS391を用いてもよい。また、GPS391を用いて位置を測定する代わりに、上述したAP2のMACアドレスと存在位置とを対応付けたデータベースを用いる従来周知の手法を用いて位置を測定してもよい。より詳細には、ゲーム装置1においてCPU311が無線通信モジュール34を用いて他のゲーム装置1と自動無線通信を実行したときに、AP2にアクセスして当該AP2のMACアドレスを取得する。さらに、CPU311は、アクセスしたAP2及びインターネット通信網3を経由して上述したデータベースにアクセスして、当該AP2のMACアドレスに対応する位置情報を参照し、当該位置情報で示される位置に基づいて自動無線通信を実行した位置を測定してもよい。このように、AP2のMACアドレスを用いて位置情報を取得する手法を用いれば、GPS391が測定に必要な信号を受信できない屋内などで自動無線通信が実行されたとしても通信位置をサーバ5に送信できる。また、GPS391が受信する信号の強度及びAP2から送信される信号(例えば、上述したビーコンデータを示す信号)の強度に基づいて、GPS391を用いた位置の測定と、AP2のMACアドレスを用いた位置の測定とを適宜切り替えて使用するようにしてもよい。これにより、自動無線通信の実行箇所が屋内であるか屋外であるかに関わらず通信位置をサーバ5に送信することができる。
【0190】
また、上述で説明した実施形態では、ゲーム装置1がAP2と無線通信することによって、インターネット通信網3を経由してサーバ5と通信する場合を一例として説明した。しかしながら、他の一実施形態では、携帯電話同士の無線通話又は無線通信の際に一般的に用いられる第2世代通信網(2G通信網)、第2.5世代通信網(2.5G通信網)或いは第3世代通信網(3G通信網)を用いて、インターネット通信網3を経由し、ゲーム装置1がサーバ5と通信するようにしてもよい。この場合、第2世代通信網、第2.5世代通信網或いは第3世代通信網と無線接続可能な無線通信モジュールを、上述した無線通信モジュール34とは別に、ゲーム装置1にさらに備えればよい。そして、無線通信モジュール34とは別にゲーム装置1に備えられた当該無線通信モジュールを用いて、CPU311がサーバ5と通信するように、ゲーム装置1や上記各種プログラムを構成すればよい。また、この場合、ゲーム装置1の位置を測定する手法として、上述した第2世代通信網、第2.5世代通信網或いは第3世代通信網を構成する基地局と通信した結果に基づいて位置を測定する従来周知の手法を用いてもよい。さらに、この場合、第2世代通信網、第2.5世代通信網或いは第3世代通信網を構成する基地局としての機能を、上記AP2が有していてもよい。
【0191】
また、上述の説明では、地図画像上における通信位置Ti、建物の外形及び建物名などを表示する場合について説明したが、同様の手法を用いて、自動無線通信が行われた電車の路線などを表示したり、ユーザによって指定された期間に応じて表示したりしてもよい。
【0192】
また、他の一実施形態に係る情報処理システム10では、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1のいずれかからの要求に応じて、当該ゲーム装置1の現在位置の周辺に存在する各ゲーム装置1に対して、通信位置などを示すデータを繰り返し送信させてもよい。さらに、この場合、通信位置等を示すデータをゲーム装置1に繰り返し送信させるときの送信間隔を、例えば、所定の初期設定よりもより長くする又はより短くする指示をサーバ5が与えるようにしてもよい。
【0193】
また、他の一実施形態に係る情報処理システム10では、上述したユーザ識別子を用いて、同一のゲーム装置1のユーザとの自動無線通信を、例えば、1日に1度に制限するなど、その通信回数を制限するようにしてもよい。また、この場合において、通信回数が制限に達したユーザのゲーム装置1の通信位置を表示しないようにしてもよい。
【0194】
また、上述で説明した実施形態では、通信位置画像データ101をサーバ5のCPU51が生成するものとした。しかしながら、他の一実施形態では、通信位置画像データ101を生成するために必要な地図画像データ112をゲーム装置1に予め記憶させておき、当該ゲーム装置1のCPU311がLCD38に通信位置画像を表示するために必要な地図画像を、当該データで示される地図画像から切り出して生成するようにしてもよい。この場合、サーバ5のCPU51は、通信位置の要求に応じて、該当する通信位置のみを示すデータを生成するだけでよい。また、サーバ5のCPU51が、該当する通信位置のみを示すデータを生成する場合には、インターネット上のデータベースから、当該データによって示される通信位置を含む地図画像のデータをゲーム装置1のCPU311がダウンロードして用いるようにしてもよい。
【0195】
また、サーバ5から通信位置のみを示すデータを受信する他の一実施形態では、ゲーム装置1において通信位置を表示せずに(可視化せずに)当該データを用いてもよい。例えば、ゲーム装置1に従来周知の電子コンパス機能とバイブレーション機能とを実現するための構成を設け、受信したデータによって示される位置にゲーム装置1をユーザが向けたときに、振動で知らせるようにしてもよい。
【0196】
また、他の一実施形態では、通信位置をサーバ5に送信すると共に、自ゲーム装置1が自動無線通信を実行した通信位置の履歴を当該ゲーム装置1で独自に記憶するようにしてもよい。そして、上記通信位置表示プログラムを実行したときに、独自に記憶した履歴で示される通信位置を表示するようにしてもよい。
【0197】
また、上述で説明した実施形態では、ユーザがゲーム装置1を操作するために各操作ボタン37を用いる場合を一例として説明した。しかしながら、他の一実施形態では、例えば、LCD38の全面を覆うように設けられたタッチパネルや他のポインティングデバイスを用いてゲーム装置1を操作して、上述したようにプログラムを選択する或いは期間を指定するなどの操作を受け付けるようにしてもよい。
【0198】
また、上述で説明した実施形態では、現在位置を基準とする所定の広さの領域における通信位置を表示するものとした。しかしながら、他の一実施形態では、通信位置を表示する領域の広さを現在位置を基準としてユーザが指定できるようにしてもよい。また、他の一実施形態では、一度表示された地図画像を拡大及び縮小できるようにしてもよい。この場合、サーバ5が予め解像度の相対的に高い地図画像からなる通信位置画像データ101を生成するようにしてもよいし、ユーザが拡大又は縮小の操作を行う度に、拡大又は縮小後の領域の地図画像のデータをサーバ5から受信するようにしてもよい。
【0199】
また、データ保存用内部メモリ33に予め記憶されるプログラムは、他の機器との通信によって当該他の機器から取得されたプログラムであってもよい。例えば、インターネット通信網3を経由して所定のサーバからダウンロードすることで取得してもよいし、据置型ゲーム装置と通信を行うことで、当該据置型ゲーム装置に記憶されている所定のプログラムをダウンロードすることで取得してもよい。
【0200】
また、上述で説明した実施形態においてデータ保存用内部メモリ33に記憶されるデータは、ゲーム装置1に電源が供給され続けている間は、全てメインメモリ32に記憶されるようにしてもよい。そして、ゲーム装置1の電源が切られる操作が行われたときに、必要なデータをデータ保存用内部メモリ33に記憶させてから、電源を完全に切るようにしてもよい。
【0201】
また、上述で説明した実施形態では、自動無線通信を用いて通信されるデータがゲームプログラムで取り扱われるアイテムを示すデータである場合を一例として説明した。しかしながら、自動無線通信で通信されるデータはゲームプログラムにおけるアイテムを示すデータに限られない。例えば、ゲームを実行しているときにユーザが獲得したキャラクタなどを示すデータであってもよい。また、自動無線通信で通信されるデータはゲームプログラムで取り扱われるデータに限られない。例えば、キャラクタ作成ソフトなどのアプリケーションソフトで作成したキャラクタを示すデータ等、任意のアプリケーションソフトで作成したデータを自動無線通信で通信することももちろん可能である。この場合、上述したプログラム識別子821としてアプリケーションプログラムを一意に識別するプログラム識別子を用いることになる。
【0202】
また、上述で説明した実施形態では、ゲーム装置1に電源が投入されている間はCPU311によって自動無線通信プログラムが常に実行されるものとした。しかしながら、他の一実施形態では、無線通信モジュール34に内蔵されたマイコン(図示せず)に、自動無線通信プログラムを実行させるようにしてもよい。より詳細には、無線通信モジュール34以外の内部構成の一部又は全部への電源の供給を中断して消費電力を低減する機能(いわゆる省電力モード(スリープモード))を有するようにゲーム装置1を構成することも可能である。この場合、自動無線通信プログラムを実行する際に必要な各種データの中でメインメモリ32に記憶されるデータ(例えば、通信禁止装置データ61など)は、無線通信モジュール34の内部に備えられ、上述したマイコンに接続されたメモリに記憶される。また、この場合、ゲーム装置1に電源が投入されると、無線通信モジュール34のマイコンが、データ保存用内部メモリ33から自動無線通信プログラムを読み出して、当該モジュールに備えられたメモリに記憶させてから実行する。そして、ゲーム装置1が省電力モードになると、無線通信モジュール34のマイコンは自動無線通信プログラムの実行を継続し、データ保存用内部メモリ33に記憶されている各種データ(例えば、送信アイテムデータ822、受信アイテムデータ823、接続要求データ83及び接続応答データ84など)を必要に応じて送受信して自動無線通信を実行する。このように、無線通信モジュール34に内蔵されたマイコンに自動無線通信プログラムを実行させることにより、ゲーム装置1が省電力モードになっているときでも、自動無線通信を行える。また、省電力モードにおいて自動無線通信プログラムを実行するのは、無線通信モジュール34に内蔵されたマイコンに限られず、CPU311の機能の一部分など、省電力化を図れるのであれば、任意の処理手段(演算手段)に実行させてもよい。
【0203】
また、上述で説明した実施形態では、自動無線通信を用いるゲームプログラムをゲーム装置1で実行する場合について説明した。しかしながら、上述したゲーム装置1では、自動無線通信を用いるか否かに関わらず、あらゆるゲームプログラム或いはアプリケーションプログラムなどの情報処理プログラムを実行することが可能である。この場合、これらの情報処理プログラムは、上述したランチャープログラムをCPU311が実行しているときにユーザが選択することによって実行されることとなる。
【0204】
また、上述で説明した実施形態では、本発明の説明の便宜のため、図1に一例として示したように、本発明を実現するために必要な内部構成を有するゲーム装置1を例に挙げて説明した。しかしながら、ゲーム装置1の内部構成としては、図1に限られるものではなく、プログラムに従って音声を発するためのスピーカ、上述した各操作ボタン37と共に備えられる上述したタッチパネル、外部メモリ39とは別に装着可能なデータ保存用外部メモリを装着するためのデータ保存用外部メモリI/F、画像を撮像するためのカメラ、LCD38と併せてゲーム装置1を2画面構成とするためのLCD、CPU311がLCDに画像を表示させるときの処理を支援するためのGPU(Graphic Processing Unit)及び周囲からの音声入力を受け付けるマイクなど、ゲーム装置1で実行されるゲームプログラム又はアプリケーションプログラムにおいて興趣性や実用性を高めるためのあらゆる構成を内部構成として有することができるのは言うまでもない。
【0205】
また、上述で説明した実施形態では、ゲーム装置1からの要求に応じて通信位置を含む実績情報をサーバ5が当該ゲーム装置1に送信するものとした。しかしながら、他の一実施形態では、上述した自動無線通信プログラムのように他のプログラムと独立して並行して実行されるプログラムで定期的に通信位置を示す実績情報をサーバ5からダウンロードするようにしてもよい。又は、上述した自動無線通信プログラムのように他のプログラムと独立して並行して実行されるプログラムで、サーバ5から定期的に送信される通信位置を示す実績情報を受信するようにしてもよい。
【0206】
また、上述で説明した実施形態では、1度受信した通信位置画像データ101によって表示される通信位置画像の表示を、終了が選択されるまで実行し続ける場合について説明した。しかしながら、他の一実施形態では、例えば、一度受信した通信位置画像データ101によって示される通信位置画像を更新できるようにしてもよい。具体的には、例えば、通信位置画像を表示するときに、通信位置画像の更新をユーザが選択できるようにする。そして、ユーザによって通信位置画像の更新が選択されたときに、通信位置要求データ63をゲーム装置1からサーバ5に送信し、最新の通信位置画像データ101を受信するようにする。これにより、一度受信した通信位置画像データ101によって示される通信位置画像を表示した後に、表示された通信位置画像を最新の画像に更新できる。通信位置画像の更新をユーザが選択できるようにするには、例えば、更新するために押下する操作ボタンを各操作ボタン37の中から予め定めておくなどの手法が一例として挙げられる。なお、通信位置画像の更新は、上述したように、ユーザによって選択されたときに実行するようにしてもよいし、通信位置画像を一度表示した後、所定の時間が経過したときに、自動的に実行するようにしてもよい。
【0207】
また、上述で説明した実施形態では、サーバ5で管理している通信位置を画像で出力して表示する場合について説明した。しかしながら、他の一実施形態では、サーバ5で管理している通信位置を音声で出力するようにしてもよい。具体的な一例について説明すると、通信位置要求データ63をゲーム装置1から受信したときに、サーバ5のCPU51が、当該通信位置要求データ63に含まれる現在位置データ631によって示される現在位置を基準とする所定の領域内に存在する通信位置の数を判断する。この場合における通信位置の数を判断する手法としては、通信位置の数が所定のしきい値以上であるか否かを判断する手法が一例として挙げられる。そして、CPU51は、通信位置の数が所定のしきい値以上であると判断したときに、通信位置の数を判断した所定の領域の中心位置の住所や名称などを音声で示すデータを、通信位置要求データ63を送信したゲーム装置1に送信する。そして、ゲーム装置1は音声を示すデータを出力する。これにより、ゲーム装置1のユーザに対して通信位置を音声で通知することができる。この場合、図1に示したゲーム装置1の内部構成に加えて、音声を出力するためのスピーカをさらに内蔵する必要がある。
【0208】
また、上述で説明した実施形態では、本発明を携帯型のゲーム装置1に適用した場合について説明したが、本発明は携帯型ゲーム装置に限定されない。例えば、携帯電話機、簡易型携帯電話機(PHS)、PDA等の携帯情報端末などの情報処理装置にも本発明の適用は可能である。
【産業上の利用可能性】
【0209】
本発明に係る情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法は、他の装置とのデータの通信を促進させることができる情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法等として有用である。
【符号の説明】
【0210】
1 ゲーム装置
2 AP
3 インターネット通信網
5 サーバ
31 情報処理部
311 CPU
312 VRAM
32 メインメモリ
33 データ保存用内部メモリ
34 無線通信モジュール
35 外部メモリI/F
36 電源回路
37 各操作ボタン
38 LCD
39 外部メモリ
391 GPS
51 CPU
52 メインメモリ
53 通信部
54 HDD
55 通信バス
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムに関し、より特定的には、情報処理装置の通信位置を表示する情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ゲームを進めるために必要なアイテムを示すデータ等を無線通信を用いて交換するゲーム装置がある(例えば、特許文献1参照)。上記特許文献1に記載されたゲーム装置は、例えば、ゲーム装置の通信範囲内で通信相手となるゲーム装置を自動的に探索し、通信相手が見つかった場合に自動的に接続してデータ交換をする自動無線通信を行うようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−136737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特許文献1に記載のゲーム装置のユーザは当該ゲーム装置を携帯して外出することで他のユーザのゲーム装置との間で自動無線通信を試みることになる。しかしながら、上記特許文献1に記載のゲーム装置のユーザは、自動無線通信を行えそうな場所を把握することが困難であった。従って、上記特許文献1に記載のゲーム装置1では、他のゲーム装置とのデータの通信を促進させることができず、ゲームの興趣性を向上させるという点で改善の余地があった。
【0005】
それ故に、本発明の目的は、他の装置とのデータの通信を促進させることができる情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するために、以下の構成を採用した。
【0007】
本発明の情報処理システムは、複数の情報処理装置と当該情報処理装置と通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムである。各上記情報処理装置は、位置情報取得手段と、無線通信手段と、通信情報送信手段とを備える。上記位置情報取得手段は、自装置の存在位置を取得する。上記無線通信手段は、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する。上記通信情報送信手段は、上記無線通信手段によって通信が実行されたときに上記位置情報取得手段によって取得された存在位置を自装置の通信位置として上記サーバ装置に送信する。また、上記サーバ装置は、実績情報生成手段と、実績情報送信手段とを備える。上記実績情報生成手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段から送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する。上記実績情報送信手段は、上記実績情報生成手段によって生成された上記実績情報を上記情報処理装置に送信する。また、各上記情報処理装置は、実績情報出力手段をさらに備える。上記実績情報出力手段は、上記サーバ装置の上記実績情報送信手段から送信された上記実績情報を出力する。
【0008】
上記構成例によれば、情報処理システムを構成する情報処理装置において自動的に近距離無線通信が実行されたときの位置を通信位置としてサーバ装置で管理できる。そして、ゲーム装置1は、サーバ装置で管理されている通信位置に基づく実績情報を受信して出力することができる。従って、他の同種の情報処理装置など、他の装置とのデータの通信を促進させることができる。さらに、自動的に近距離無線通信が行われる可能性が高い場所を探す楽しみを情報処理装置のユーザに提供できる。
【0009】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置を表示手段に出力して表示させてもよい。
【0010】
上記構成例によれば、実績情報によって示される通信位置をユーザの視覚を通じて提供できる。
【0011】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記位置情報取得手段により取得した現在の存在位置と、上記実績情報によって示される通信位置とを上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0012】
上記構成例によれば、ユーザの現在位置と実績情報によって示される通信位置との位置関係を情報処理装置のユーザに容易に把握させることができる。
【0013】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置の分布を示すマップを分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0014】
上記構成例によれば、実績情報によって示される通信位置の分布を地図上に表示して直感的にユーザに把握させることができる。
【0015】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置の画像を重ね合わせたマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0016】
上記構成例によれば、実績情報によって示される通信位置を地図上の画像で示してユーザに提供できる。
【0017】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置の中で所定の位置関係を満たす通信位置がグループ化され、当該グループ化された通信位置からなる領域を含むマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0018】
上記構成例によれば、通信位置が密集しており、自動無線通信を行える可能性がより高い場所を強調して表示できる。
【0019】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、グループ化された通信位置からなる領域の中心位置をさらに重畳した上記分布マップを上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0020】
上記構成例によれば、通信位置が密集している箇所において、自動無線通信を行える可能性が最も高い場所をユーザに提供できる。
【0021】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記マップを所定の領域に分割するための指標をさらに重畳したマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0022】
上記構成例によれば、ユーザは指標で分割された地図上の所定の領域毎に、自動無線通信が行われた位置を把握することができる。
【0023】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記指標で分割された領域に含まれる通信位置の密度を、上記実績情報によって示される通信位置に基づいて当該領域毎に算出し、算出した結果で当該領域をそれぞれ色分けしたマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0024】
上記構成例によれば、指標で分割された地図上の所定の領域のそれぞれを、通信位置の密度に応じて色分けするので、ユーザは、当該所定の領域毎に自動無線通信を行える可能性を判断できる。
【0025】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記指標で分割された領域に含まれる通信位置の密度に応じて細かさが調整された指標を重畳したマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0026】
上記構成例によれば、指標で分割された地図上の所定の領域のそれぞれにおける通信位置の密度を、それぞれの当該領域の細かさを用いてユーザに提供できる。
【0027】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記指標で分割された領域に含まれる通信位置の密度を、上記実績情報によって示される通信位置に基づいて当該領域毎に算出し、算出した当該領域毎の通信位置の密度が所定のしきい値より大きい場合、当該領域をそれぞれさらに細かく区切るための指標を重畳したマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0028】
上記構成例によれば、指標で分割された地図上の所定の領域のそれぞれ中で、より細かな指標で分割された領域を、通信位置の密度がより高い領域としてユーザに提供できる。
【0029】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置を所定の領域毎に計数した通信回数を算出し、当該領域毎に算出した通信回数の分布を示すマップを上記分布マップとして表示手段に出力して表示させてもよい。
【0030】
上記構成例によれば、自動無線通信が行える可能性が高い場所を、地図上における所定の領域毎に行われた自動無線通信の回数を用いてユーザに提供できる。
【0031】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記マップを所定の領域に分割するための指標で区切られた領域毎に計数した上記通信回数で当該領域をそれぞれ色分けしたマップを上記分布マップとして上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0032】
上記構成例によれば、指標で分割されたそれぞれの領域を、通信回数に応じて色分けするので、ユーザは、指標で分割された領域毎に自動無線通信を行える可能性を通信回数に応じた色で判断できる。
【0033】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置を含む領域の名称の一覧を表示手段に出力して表示させてもよい。
【0034】
上記構成例によれば、通信位置を領域名の一覧で表示してユーザに提供できる。
【0035】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、所定の手法で区切られたマップ上の領域の中から上記実績情報によって示される通信位置を含む領域を抽出し、抽出した領域の領域名の一覧を上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0036】
上記構成例によれば、地図上の領域の中で、自動無線通信が行われた領域を、領域名の一覧としてユーザに提供できる。
【0037】
他の構成例として、上記通信情報送信手段は、上記無線通信手段によって通信が実行されたときの通信位置と対応する時間に関する時間情報を当該通信位置と共に上記サーバ装置に送信してもよい。この場合、上記実績情報生成手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段によって送信される各上記情報処理装置の通信位置と当該通信位置に対応する時間情報とを通信の実績として示す実績情報を生成してもよい。
【0038】
上記構成例によれば、自動無線通信が行える可能性が高い場所を、通信位置と時間情報とを用いて、ユーザに提供できる。
【0039】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、所定の期間に含まれる上記時間情報に対応し、所定の領域に含まれる通信位置を表示手段に出力して表示させてもよい。
【0040】
上記構成例によれば、サーバ装置に蓄積されている通信位置の中から、所定の期間に行われた自動無線通信の通信位置のみをユーザに提供できる。
【0041】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報によって示される通信位置の中から、ユーザによって指定された期間に含まれる時間情報に対応し、当該ユーザによって指定された領域に含まれる通信位置を通信回数として計数し、当該期間に含まれる当該通信回数の推移を上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0042】
上記構成例によれば、ユーザが所望する領域において、当該ユーザが所望する期間において行われた自動無線通信の回数の推移を、当該ユーザに提供できるので、ユーザは当該期間において自動無線通信を行える可能性が最も高い時期を把握できる。
【0043】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、ユーザによって指定された期間において、当該ユーザによって指定された領域における上記通信回数の推移を、上記実績情報によって示される通信位置及び時間情報に基づいて予測した結果を上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0044】
上記構成例によれば、ユーザが所望する領域及び当該ユーザが所望する期間において、自動無線通信が行える可能性が高い時期を予測した情報をユーザに提供できる。
【0045】
他の構成例として、上記通信情報送信手段は、上記無線通信手段によって通信された情報を取り扱うプログラムを示すプログラム情報を、上記無線通信手段によって通信が実行されたときの通信位置と共に上記サーバ装置に送信してもよい。この場合、上記実績情報生成手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段によって送信されるプログラム情報と通信位置とに基づいて、各上記情報処理装置の通信位置を、上記プログラム情報によって示されるプログラムと対応させて示す上記実績情報を生成してもよい。
【0046】
上記構成例によれば、プログラム情報で示されるプログラムで取り扱われるデータの自動無線通信が行える可能性が高い場所を、ユーザに提供できる。
【0047】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、ユーザによって選択されたプログラムのプログラム情報に対応する通信位置を上記表示手段に出力して表示させてもよい。
【0048】
上記構成例によれば、ユーザが所望するプログラムで取り扱われるデータの自動無線通信が行われた位置を当該ユーザに提供できる。
【0049】
他の構成例として、上記通信情報送信手段は、上記無線通信手段による通信を実行した上記情報処理装置のユーザを示すユーザ情報を上記無線通信手段によって通信が実行されたときの通信位置と共に上記サーバ装置に送信してもよい。この場合、上記実績情報生成手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段によって送信される通信位置とユーザ情報とに基づいて、各上記情報処理装置の通信位置を、各上記情報処理装置によって実行された通信の実績としてユーザ情報と対応させて示す上記実績情報を生成する。
【0050】
上記構成例によれば、ユーザ情報で示されるユーザの情報処理装置によって自動無線通信が実行された位置を提供できる。
【0051】
他の構成例として、上記実績情報出力手段は、上記実績情報送信手段から送信される上記実績情報によって示される通信位置とユーザ情報とに基づいて、自装置に予め登録されたユーザを示すユーザ情報に対応する通信位置を表示手段に出力して表示させてもよい。
【0052】
上記構成例によれば、自装置に予め登録されたユーザの情報処理装置によって自動無線通信が実行されたときの通信位置のみを当該自装置のユーザに提供できる。自装置に予め登録できる程度の関係を有するユーザの通信位置を自装置のユーザに把握させることができる。
【0053】
他の構成例として、上記サーバ装置は、通信情報受信手段と、計数手段とをさらに備えていてもよい。上記通信情報受信手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段からそれぞれ共に送信される上記通信位置と上記ユーザ情報とを受信する。上記計数手段は、上記通信情報受信手段によって受信される上記通信位置の所定の期間における受信回数を、当該通信位置と共に送信される上記ユーザ情報毎に計数する。
【0054】
上記構成例によれば、自動無線通信を実行した情報処理装置のユーザ毎に通信回数を管理するので、例えば、通信回数に応じたユーザのランキング等に利用できる。
【0055】
また、本発明の他の情報処理システムは、複数の情報処理装置及び当該情報処理装置とそれぞれ通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムである。各上記情報処理装置は、位置情報取得手段と、無線通信手段と、受け付け情報送信手段とを備える。位置情報送信手段は、自装置の存在位置を取得する。無線通信手段は、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する。受け付け情報送信手段は、上記無線通信手段による通信の受け付けが可能な状態を示す受け付け情報を上記位置情報取得手段によって取得された存在位置と共に上記サーバ装置に送信する。また、上記サーバ装置は、受け付け可能情報送信手段を備える。受け付け可能情報送信手段は、各上記情報処理装置の上記受け付け情報送信手段によって送信される上記受け付け情報に基づいて、上記無線通信手段による通信の受け付けが可能な上記情報処理装置の存在位置を各上記情報処理装置に送信する。各上記情報処理装置は、出力手段をさらに備える。上記出力手段は、上記受け付け可能情報送信手段によって送信された上記存在位置を出力する。
【0056】
上記構成例によれば、上記情報処理システムを構成する各情報処理装置の中で自動的に無線通信が行える状態になった情報処理装置の位置を各情報処理装置に提供できる。従って、情報処理装置と他の装置とのデータの通信を促進させることができる。さらに、各情報処理装置のユーザに自動的に無線通信が行える可能性が高い場所を探す楽しみを提供できる。
【0057】
また、本発明の他の情報処理システムは、複数の情報処理装置と当該情報処理装置とそれぞれ通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムである。各上記情報処理装置は、位置情報取得手段と、無線通信手段と、通信情報送信手段とを備える。上記位置情報取得手段は、自装置の存在位置を取得する。上記無線通信手段は、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する。上記通信情報送信手段は、上記無線通信手段によって通信が実行されたときに上記位置情報取得手段によって取得された存在位置を自装置の通信位置として上記サーバ装置に送信する。上記サーバ装置は、通信情報記憶手段と、生成手段と、出力情報送信手段とを備える。上記通信情報記憶手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段から送信される通信位置のそれぞれを蓄積して記憶する。上記生成手段は、通信情報記憶手段に蓄積された通信位置を各上記情報処理装置によって出力される出力情報として生成する。上記出力情報送信手段は、上記生成手段によって生成された上記出力情報を各上記情報処理装置に送信する。各上記情報処理装置は、出力手段をさらに備える。上記出力手段は、上記出力情報送信手段によって送信された上記出力情報を出力する。
【0058】
上記構成例によれば、情報処理システムを構成する情報処理装置において自動的に近距離無線通信が実行されたときの位置を通信位置としてサーバ装置で管理できる。そして、サーバ装置は、管理している通信位置を示す実績情報を生成して、情報処理装置に送信する。従って、他の装置とのデータの通信を促進させることができる。さらに、自動的に近距離無線通信が行われる可能性が高い場所を探す楽しみを情報処理装置のユーザに提供できる。
【0059】
また、本発明の他の情報処理システムは、複数の情報処理装置と当該情報処理装置と通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムである。各上記情報処理装置は、位置情報取得手段と、無線通信手段と、通信情報送信手段とを備える。上記位置情報取得手段は、自装置の存在位置を取得する。上記無線通信手段は、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する。上記通信情報送信手段は、上記無線通信手段によって通信が実行されたときに、自装置の上記位置情報取得手段によって取得された存在位置と、上記通信相手の上記位置情報取得手段によって取得された存在位置とのいずれかの存在位置のみを通信位置として上記サーバ装置に送信する。また、上記サーバ装置は、実績情報生成手段と、実績情報送信手段とを備える。上記実績情報生成手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段から送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する。上記実績情報送信手段は、上記実績情報生成手段によって生成された上記実績情報を上記情報処理装置に送信する。また、各上記情報処理装置は、実績情報出力手段をさらに備える。上記実績情報出力手段は、上記サーバ装置の上記実績情報送信手段から送信された上記実績情報を出力する。
【0060】
上記構成例によれば、情報処理システムを構成する情報処理装置において自動的に近距離無線通信を実行した互いの情報処理装置の存在位置のいずれかを通信位置としてサーバ装置で管理できる。そして、ゲーム装置1は、サーバ装置で管理されている通信位置を示す実績情報を受信して出力することができる。従って、他の装置とのデータの通信を促進させることができる。さらに、自動的に近距離無線通信が行われる可能性が高い場所を探す楽しみを情報処理装置のユーザに提供できる。
【0061】
また、本発明の他の情報処理システムは、複数の情報処理装置と当該情報処理装置と通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムである。各上記情報処理装置は、位置情報取得手段と、無線通信手段と、通信情報送信手段とを備える。上記位置情報取得手段は、自装置の存在位置を取得する。上記無線通信手段は、近距離無線による通信範囲内の互いに送受信を必要とする情報を有する他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で当該情報の送受信を自動的に行う。上記通信情報送信手段は、上記通信相手との間で互いに必要な情報の送受信が行われたときに上記位置情報取得手段によって取得された存在位置を、自装置の通信位置として上記サーバ装置に送信する。また、上記サーバ装置は、実績情報生成手段と、実績情報送信手段とを備える。上記実績情報生成手段は、各上記情報処理装置の上記通信情報送信手段から送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する。上記実績情報送信手段は、上記実績情報生成手段によって生成された上記実績情報を上記情報処理装置に送信する。また、各上記情報処理装置は、実績情報出力手段をさらに備える。上記実績情報出力手段は、上記サーバ装置の上記実績情報送信手段から送信された上記実績情報を出力する。
【0062】
上記構成例によれば、情報処理システムを構成する情報処理装置において互いに送受信が必要な情報を送受信したときに、送受信したときの位置を通信位置としてサーバ装置で管理できる。つまり、必要な情報の送受信を正常に完了できたときの通信位置のみをサーバ装置で管理できる。そして、サーバ装置は、管理している通信位置を示す実績情報を生成して、情報処理装置に送信する。従って、他の装置とのデータの通信を促進させることができる。さらに、自動的に近距離無線通信が行われる可能性が高い場所を探す楽しみを情報処理装置のユーザに提供できる。
【0063】
また、本発明は、上記各手段を備える情報処理装置や上記各手段で行われる動作を含む情報処理方法或いは情報処理プログラムの形態で実施されてもよい。
【発明の効果】
【0064】
本発明によれば、他の装置とのデータの通信を促進させることができる情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明に係るゲーム装置の内部構成の一例を示す図
【図2】本発明に係る情報処理システムの構成の一例を示す図
【図3】本発明に係るサーバの内部構成の一例を示す図
【図4】本発明における通信位置の表示形態例
【図5】本発明に係るゲーム装置のメインメモリに記憶されるデータの一例を示す図
【図6】本発明に係るゲーム装置のデータ保存用内部メモリに記憶されるデータの一例を示す図
【図7】本発明に係るサーバのメインメモリに記憶されるデータの一例を示す図
【図8】本発明に係るサーバのHDDに記憶されるデータの一例を示す図
【図9】本発明に係るゲーム装置のCPUが自動無線通信プログラムを実行することによって行われる自動無線通信処理のフローチャートの一例を示す図
【図10】本発明に係るサーバのCPUがサーバ処理プログラムを実行することによって行われるサーバ処理のフローチャートの一例を示す図
【図11】本発明に係るゲーム装置のCPUが通信位置表示プログラムを実行することによって行われる通信位置表示処理のフローチャートの一例を示す図
【図12】本発明における通信位置の表示形態例
【図13】本発明における通信位置の表示形態例
【図14】本発明における通信位置の表示形態例
【図15】本発明における通信位置の表示形態例
【図16】本発明における通信位置の表示形態例
【図17】本発明における通信位置の表示形態例
【図18】本発明における通信位置の表示形態例
【図19】本発明における通信位置の表示形態例
【発明を実施するための形態】
【0066】
[ゲーム装置1の内部構成]
図1は、本発明の実施形態の一例に係るゲーム装置1の内部構成の一例を示す図である。本実施形態では、ゲーム装置1がユーザによって携帯可能な携帯型ゲーム装置である場合を一例として説明する。本実施形態に係るゲーム装置1は、情報処理部31、メインメモリ32、データ保存用内部メモリ33、無線通信モジュール34、外部メモリI/F35、電源回路36、各操作ボタン37、LCD(Liquid Crystal Display)38等の電子部品を備えている。
【0067】
情報処理部31は、CPU(Central Processing Unit)311と、VRAM(Video RAM)312とを含む。CPU311は、所定のプログラムを実行する。VRAM312には、所定のプログラムを実行しているCPU311によって画像データが生成されたときに当該画像データが書き込まれる。VRAM312に書き込まれた画像データが図示しない出力回路によってLCD38に出力されることにより、当該画像データによって示される画像がLCD38に表示される。
【0068】
また、情報処理部31には、メインメモリ32、データ保存用内部メモリ33、無線通信モジュール34、外部メモリI/F35、電源回路36、各操作ボタン37及びLCD38等が接続されている。
【0069】
メインメモリ32は、CPU311のワーク領域やバッファ領域として用いられる揮発性の記憶手段である。すなわち、メインメモリ32は、通信処理及びアプリケーション処理等で用いられる各種データを一時的に記憶したり、外部(例えば外部メモリ39や他の機器など)から取得される所定のプログラムを一時的に記憶したりする。本実施形態では、メインメモリ32の一例として、PSRAM(Pseudo−SRAM)を用いるものとする。
【0070】
データ保存用内部メモリ33は、読み書き可能な不揮発性メモリ(例えばNAND型フラッシュメモリ)で構成され、所定のプログラムや所定のデータを格納するために用いられる。例えば、データ保存用内部メモリ33には、無線通信モジュール34を用いて無線通信するためのプログラムや無線通信によって送受信されるデータが格納される。
【0071】
無線通信モジュール34は、例えばIEEE802.11.b/g/nの規格に準拠した方式により、無線LANに接続する機能を有する。無線LANに接続する機能は、据置型のゲーム装置及び後述するアクセスポイントなどの他の機器と直接無線通信する際に用いられる。また、後述するように、本実施形態では、アクセスポイントがインターネット通信網3と接続されている。従って、無線通信モジュール34をCPU311が用いれば、据置型のゲーム装置や他の機器とのインターネット通信網3を経由した通信を行うこともできる。また、無線通信モジュール34は、所定の通信方式により同種の他の携帯型ゲーム装置との間で無線通信を行う機能も有する(後述する「自動無線通信」の際はこの方式が用いられる)。本実施形態では、一例として、所定の通信方式により同種の他の携帯型ゲーム装置との間で行われる無線通信は、通信可能な範囲が数十メートルとなる強度の電波を用いる近距離無線通信であるものとする。このように、CPU311は、無線通信モジュール34を用いることにより、据置型のゲーム装置などの他の機器や同種の他の携帯型ゲーム装置との間でデータを送受信したりできる。
【0072】
外部メモリI/F35は、外部メモリ39とゲーム装置1とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)を備えている。外部メモリI/F35は、前述のコネクタに装着された外部メモリ39に対するデータの読み出し及び書き込みをCPU311の指示に従って行う。例えば、所定のプログラムが外部メモリ39から読み出されてCPU311によって実行されたり、CPU311が当該プログラムを実行することに応じて生成したデータが外部メモリ39に書き込まれたりする。
【0073】
電源回路36は、ゲーム装置1が有する電源(典型的には充電式電池)からの電力を制御し、ゲーム装置1の各部品に電力を供給する。
【0074】
各操作ボタン37は、ユーザがゲーム装置1を把持したときに指で操作可能な複数の位置にそれぞれ設けられた操作ボタンからなる。各操作ボタン37からCPU311へは、それぞれの操作ボタンに対する入力状況(押下されたか否か)を示す操作データが出力される。CPU311は、各操作ボタン37からそれぞれ出力される操作データを取得することによって、各操作ボタン37に対するユーザからの入力に応じた処理を実行する。
【0075】
LCD38は、VRAM312に書き込まれた画像データを図示しない出力回路から取得し、取得した画像データによって示される画像を表示する。
【0076】
外部メモリ39は、図1に一例として示すように、上述した外部メモリI/F35に接続される。外部メモリ39は、CPU311によって実行されるプログラムを記憶するための不揮発性の記憶手段である。外部メモリ39は、例えば、読み出しのみが可能な半導体メモリと、読み出し及び書き込みが可能な半導体メモリとで構成される。外部メモリ39と外部メモリI/F35とは着脱が可能となるように構成される。外部メモリ39が外部メモリI/F35に接続されると、CPU311は外部メモリ39に記憶されたプログラムを読み出すことができる。CPU311によって読み出されたプログラムはメインメモリ32に格納される。CPU311がメインメモリ32に格納したプログラムを実行することにより、所定の処理が行われる。また、CPU311がプログラムを実行する際に必要なデータ(例えば、画像データ等)も外部メモリ39に記憶されている。そして、CPU311が必要とするデータも、外部メモリ39が外部メモリI/F35に接続されるとCPU311によって読み出すことが可能となる。CPU311によって読み出されたデータはメインメモリ32に格納され、プログラムを実行するCPU311により必要に応じてメインメモリ32から読み出される。
【0077】
また、外部メモリ39には、図1に一例として示すように、GPS(Global Positioning System:全地球測位システム)391が含まれる。GPS391は、周回軌道を周回している人工衛星から発せられる信号に基づく従来周知の手法を用いて地球上の位置を逐次測定する。GPS391によって測定される位置は、地球上におけるゲーム装置1の存在位置であって、緯度及び経度で示される。GPS391は、所定の時間単位毎に位置を測定する。GPS391は位置を測定する度に、測定した位置を示す位置データを生成する。GPS391によって生成される位置データは、外部メモリ39に記憶されている他のデータと同様にCPU311によって必要に応じて読み出される。
【0078】
以上が、本実施形態に係るゲーム装置1の内部構成の一例に関する説明である。次に、本実施形態に係る情報処理システムの一例について説明する。
【0079】
[情報処理システムの構成]
図2は、本実施形態に係る情報処理システム10の構成の一例を示す図である。本実施形態に係る情報処理システム10は、図2に一例として示すように、1以上のゲーム装置1、1以上のAP(Access Point:アクセスポイント)2、インターネット通信網3及びサーバ5によって構成される。
【0080】
AP2は、従来周知のアクセスポイントである。本実施形態では、一例として、それぞれのAP2の全てが、インターネット通信網3に接続されているものとする。また、本実施形態では、一例として、ゲーム装置1の製造元によって設置されたAP、ユーザの個人宅に設置されたAP及び当該製造元以外の事業者などが設置されたAPなどが図2に示すAP2に該当する。AP2は、通信可能な範囲内に位置するゲーム装置1を自動的に探索する機能を備えている。一方で、後述するように、ゲーム装置1は、通信可能な範囲内に存在し、当該ゲーム装置1を自動的に探索しているAP2に応じて、無線通信を自動的に開始することができる。従って、AP2は、インターネット通信網3に接続された種々の通信端末(例えば、後述するサーバ5等)とゲーム装置1との通信を、ゲーム装置1からの要求に応じて、或いは自動的に中継することができる。
【0081】
サーバ5は、インターネット通信網3に接続されており、同じくインターネット通信網3に接続されているAP2を経由してそれぞれのゲーム装置1とデータを送受信する。
【0082】
以上が、本実施形態に係る情報処理システム10の構成の一例に関する説明である。次に、サーバ5の内部構成の一例について説明する。
【0083】
[サーバの内部構成]
図3は、サーバ5の内部構成の一例を示す図である。図3において、サーバ5は、CPU51、メインメモリ52、通信部53及びHDD54を備えており、これらは通信バス55で互いに通信可能に接続されている。
【0084】
CPU51は、所定のプログラムを実行する。メインメモリ52は、CPU51のワーク領域やバッファ領域として用いられる揮発性の記憶手段である。メインメモリ52は、所定のプログラムをCPU51が実行する際に用いる各種データを一時的に記憶したり、HDD54から読み出されるプログラムを一時的に記憶したりする。本実施形態では、メインメモリ52の一例として、PSRAMを用いるものとする。
【0085】
通信部53は、インターネット通信網3に接続されている。通信部53は、インターネット通信網3に接続されている種々の装置とサーバ5とのデータの送受信を、CPU51からの指示に応じて実行する。通信部53は、CPU51が所定のプログラムを実行しているときに必要に応じて用いられる。CPU51は、通信部53を用いることにより、インターネット通信網3及びAP2を経由して各ゲーム装置1のそれぞれとの通信を必要に応じて実行できる。
【0086】
HDD54は、従来周知のハードディスクドライブであって、CPU51によって実行されるプログラムを記憶するための記憶装置である。CPU51はHDD54に記憶されたプログラムを読み出して、メインメモリ52に格納する。CPU51がHDD54から読み出してメインメモリ52に格納したプログラムを実行することにより、所定の処理が行われる。また、CPU51がプログラムを実行する際に必要なデータもHDD54に記憶されている。CPU51が必要とするデータはHDD54から読み出され、メインメモリ52に格納される。メインメモリ52に格納されたデータは、プログラムを実行するCPU51により必要に応じて読み出される。
【0087】
以上が、本実施形態に係るサーバ5の内部構成の一例の説明である。次に、本実施形態に係る情報処理システム10において行われる処理の概要について説明する。
【0088】
[情報処理システムの概要]
本実施形態に係る情報処理システム10(以下、本システムと称する)では、ゲーム装置1同士が後に詳述する自動無線通信を実行したときの位置が、通信位置としてサーバ5によって管理される。より詳細には、本システムにおけるゲーム装置1は、自動無線通信をしたときにGPS391によって生成された位置データを取得する。ゲーム装置1によって取得された位置データは通信位置を示す位置データとしてサーバ5に送信される。サーバ5は、本システムにおける各ゲーム装置1からそれぞれ送信される位置データをメインメモリ52に蓄積して記憶させる。これによって、サーバ5は、本システムの各ゲーム装置1の全ての通信位置を管理することができる。
【0089】
サーバ5によって管理される通信位置は、ゲーム装置1の要求に応じて、要求したゲーム装置1にサーバ5から送信される。より詳細には、本実施形態に係るゲーム装置1は、サーバ5と通信することにより、サーバ5によって管理されている通信位置を表示することができる。本実施形態の説明では、サーバ5によって管理されている通信位置の中から、自身の周辺の通信位置をゲーム装置1が表示する場合を一例として説明する。ゲーム装置1は、自身の周辺の通信位置を表示するときに、当該通信位置をサーバ5に要求する。ゲーム装置1は、通信位置を要求するときに、自身の現在位置を示すデータとして、GPS391から位置データを取得する。そして、ゲーム装置1は、取得した位置データをサーバ5に送信することによって、現在位置の周辺の通信位置をサーバ5に要求する。サーバ5は、ゲーム装置1から通信位置の要求を受けると、要求された現在位置の周辺の通信位置を地図画像上で示す通信位置画像を生成する。サーバ5は、通信位置画像を生成すると、生成した通信位置画像を示す通信位置画像データを、通信位置を要求したゲーム装置1に送信する。
【0090】
これにより、本システムでは、自身の周辺の通信位置を必要に応じて各ゲーム装置1が取得できる。そして、各ゲーム装置1は、サーバ5から取得した通信位置画像データで示される通信位置画像を、LCD38に表示することができる。図4は、サーバ5によって生成された通信位置画像を、LCD38に表示するときの表示形態例を示す図である。図4において、LCD38には、その表示画面全体に通信位置画像が表示されている。そして、ゲーム装置1の現在位置Giが星を示す画像の表示位置で示されており、周辺の通信位置Tiが丸を示す画像の表示位置で示されている。なお、図4には、1つの丸を示す画像のみに符号Tiを付しているが、図4に示す全ての丸の画像の表示位置がそれぞれ通信位置Tiを示しているものとする。また、通信位置Tiを表示するときには、現在位置Giは必ずしも表示しなくてもよい。このように、本システムでは、ゲーム装置1の周辺において自動無線通信が行われた位置をユーザに提供することができる。
【0091】
なお、自動無線通信を行ったゲーム装置1同士がサーバ5と通信している場合を図2に一例として示している。しかしながら、後述で明らかとなるように、自動無線通信を行っていないゲーム装置1であっても、通信位置をサーバ5に要求して、通信位置画像を表示できる。
【0092】
以上が、本システムの概要の説明である。次に、本システムの各ゲーム装置1によって実行される自動無線通信の概要について説明する。
【0093】
[自動無線通信の概要]
本システムのゲーム装置1に装着することのできる外部メモリ39には、所定のゲームプログラムや所定のアプリケーションプログラム等の所定のプログラムが予め記憶された1以上の種々の外部メモリ39がある。ゲーム装置1のユーザは、1以上の種々の外部メモリ39の中から、希望するプログラムが予め記憶された外部メモリ39を選択して装着することができる。そして、外部メモリ39に予め記憶されているプログラムの中には、自動無線通信による特定のデータの送受信をすることが可能なプログラムが存在する。本実施形態では、自動無線通信による特定のデータの送受信を必要とするゲームプログラムを記憶した外部メモリ39が外部メモリI/F35に接続されている場合を一例として説明する。また、本実施形態では、特定のデータが、ゲームプログラムによってユーザに提供されるゲームを進めるために必要なアイテムを示すデータ(以下、アイテムデータと称する)である場合を一例として説明する。
【0094】
自動無線通信を必要とするゲームプログラムは、典型的には、CPU311が当該ゲームプログラムを実行している際に、ユーザによる各操作ボタン37の操作に応じてアイテムデータを特定の場面において指定できるように構成されている。ユーザにより指定されたアイテムデータは、自動無線通信をCPU311に実行させるためのプログラム(以下、自動無線通信プログラムと称する)が、当該CPU311によって実行されることにより送受信される。つまり、アイテムデータは、ゲームプログラムから独立した自動無線通信プログラムがCPU311によって実行されることにより送受信される。
【0095】
アイテムデータはユーザによって指定されたときにデータ保存用内部メモリ33に記憶される。さらに、自動無線通信によって受信されたアイテムデータもデータ保存用内部メモリ33に記憶される。ユーザによって指定されたアイテムデータ及び自動無線通信によって受信されたアイテムデータが記憶されるのは、データ保存用内部メモリ33上の専用の領域(以下、自動無線通信データ領域と称する)である。また、ユーザによって指定されたアイテムデータ及び自動無線通信によって受信されたアイテムデータは、当該アイテムデータを取り扱うゲームプログラムと対応するように自動無線通信データ領域に記憶される。
【0096】
本実施形態では、ゲーム装置1に電源が投入されている間はCPU311によって自動無線通信プログラムが常に実行されるものとする。例えば、ゲーム装置1において、ゲームプログラムが実行されているときには、当該ゲームプログラムと並行して自動無線通信プログラムが実行される。また、例えば、ゲーム装置1においてゲームプログラムが実行されていないときでも、電源が投入されていれば、自動無線通信プログラムは実行される。
【0097】
ゲーム装置1において自動無線通信プログラムが実行されているときには、CPU311が当該プログラムに従って、無線通信モジュール34を用いて、通信可能な範囲内に存在する他のゲーム装置1を繰り返し探索する。そして、同一のゲームプログラムで取り扱われるアイテムデータを、互いに有するゲーム装置1が見つかったときに、当該ゲーム装置1同士で無線接続してアイテムデータの送受信が実行される。
【0098】
これにより、ゲーム装置1のユーザは、ゲーム装置1を使用していないときであっても、他のユーザのゲーム装置1に、指定したアイテムを自動的に送信して提供できる。一方で、ゲーム装置1のユーザは、他のゲーム装置1のユーザによって指定されたアイテムを、当該他のゲーム装置1から自動的に受信して獲得できる。また、上述したようにゲーム装置1を携帯型とすることで、ユーザは本システムのゲーム装置1を携帯して外出できる。そして、自動無線通信は、上述したようにゲーム装置1を使用していないときでも自動的に行われる。このため、ユーザは、ゲーム装置1を使用せずに携帯して外出するだけで、ゲームを進めるために必要なアイテムを外出中に獲得できるかもしれないという期待と、外出中において意識しない間に当該アイテムを獲得できたという楽しさを味わうことができる。
【0099】
以上が、本システムの各ゲーム装置1によって実行される自動無線通信の概要である。次に、本システムのサーバ5が各ゲーム装置1の通信位置を管理するためのサーバ処理の概要について説明する。
【0100】
[サーバ処理の概要]
本システムの各ゲーム装置1は自動無線通信を実行したときにGPS391から取得した位置データを、通信位置を示す位置データとしてサーバ5に送信する。本システムの各ゲーム装置1から送信された位置データは、サーバ5のHDD54に蓄積して記憶される。
【0101】
HDD54に蓄積された位置データによってそれぞれ示される通信位置は、各ゲーム装置1から要求を受けたときに、要求したゲーム装置1にサーバ5から送信される。本実施形態では、上述したように、ゲーム装置1から要求される通信位置が、当該ゲーム装置1が通信位置を要求するときの現在位置の周辺の通信位置であるものとする。ゲーム装置1は、通信位置を要求するときに、GPS391から現在位置を示す位置データを取得し、当該位置データを現在位置データとして含む通信位置要求データをサーバ5に送信する。これにより、現在位置の周辺の通信位置がゲーム装置1からサーバ5に要求されることになる。
【0102】
サーバ5は、通信位置要求データをゲーム装置1から受信して通信位置の要求を受けると、通信位置を要求したゲーム装置1へ通信位置を送信するためにデータを生成する。サーバ5がゲーム装置1へ送信するデータを生成するときには、まず、受信した通信位置要求データに含まれる現在位置データによって示される現在位置を参照する。サーバ5は、ゲーム装置1の現在位置を参照すると、参照した現在位置を中心位置とする所定の広さの領域に含まれる通信位置をHDD54に記憶されている通信位置の中から検索する。
【0103】
次に、サーバ5は、本システムの各ゲーム装置1が存在しうると考えられる範囲(例えば、ゲーム装置1が国内で販売されるのであれば、当該国内の全域)の地図の画像を示すデータを、地図画像データとして、HDD54に予め記憶している。そして、サーバ5は、通信位置要求データを受信したときに参照した現在位置を基準とする所定の広さの領域に該当する地図の画像を地図画像データで示される画像から切り出す。地図画像データには、当該データで示される地図の画像によって示される地図上の緯度及び経度と、当該地図の画像の2次元座標(典型的には、X−Y座標)とを対応させて示すデータ(以下、対応データと称する)も含まれる。サーバ5は、地図の画像を切り出すと、切り出した地図の画像に、検索した通信位置をプロットした画像(通信位置を示す画像を重畳した画像)を上述した通信位置画像として生成する処理をする。このとき、サーバ5は、対応データを参照しながら、切り出した地図の画像の2次元座標に検索した通信位置を対応させてプロットする。
【0104】
通信位置画像データを生成すると、サーバ5は、生成した通信位置画像データを、通信位置を要求したゲーム装置1に送信する。以上が、サーバ処理の概要の説明である。次に、ゲーム装置1が通信位置を表示するための通信位置表示処理の概要について説明する。
【0105】
[通信位置表示処理]
本実施形態では、一例として、ゲーム装置1が上述したように通信位置を要求するのは、通信位置をLCD38に表示するためのプログラム(通信位置表示プログラム)がゲーム装置1において実行されたときである。通信位置表示プログラムがゲーム装置1において実行されると、まず、上述した通信位置要求データが生成され、サーバ5に送信される。次に、通信位置要求データに応じてサーバ5から送信された通信位置画像データが受信され、メインメモリ32に記憶される。通信位置画像データがメインメモリ32に記憶されると、当該データによって示される通信位置画像がLCD38に表示される。
【0106】
これにより、ゲーム装置1のユーザは、通信位置表示プログラムをゲーム装置1に実行させたときの現在位置の周辺において、自動無線通信が実行された位置を知ることができる。また、自動無線通信が実行された位置を知ることにより、ユーザは自動無線通信を行える可能性が高い位置に行って、上述の自動無線通信の概要で説明したような楽しみを味わう可能性を高めることができる。そして、本システムにおけるゲーム装置1同士のデータの通信を促進させることができる。
【0107】
以上が、本システムの各ゲーム装置1によって行われる通信位置表示処理の概要である。次に、本システムにおける各ゲーム装置1のメインメモリ32に記憶されるデータ及びプログラムについて説明する。
【0108】
[メインメモリ32に記憶されるデータ]
図5は、本実施形態に係る各ゲーム装置1のメインメモリ32に記憶されるデータ及びプログラムの一例を示す図である。メインメモリ32には、通信禁止装置データ61、通信位置画像データ62、通信位置要求データ63、ゲームデータ64及び各種プログラム70が記憶される。なお、図5に示すデータ及びプログラムの内、当該データは、CPU311によって当該プログラムが実行されることに応じて生成又は記憶されるデータである。また、図5に示すデータ及びプログラムの内、当該プログラムは、CPU311が実行するときに外部メモリ39又はデータ保存用内部メモリ33から必要に応じて読み出されるプログラムである。
【0109】
通信禁止装置データ61は、自動無線通信をするときにおいて、CPU311が同一のゲーム装置1と短期間に重複したデータの送受信を防ぐためのデータである。図5に一例として示すように、通信禁止装置データ61は装置識別子611と通信時刻612とからなる。装置識別子611は、自動無線通信でデータを送受信した通信相手のゲーム装置1を一意に識別するための識別子である。本実施形態では装置識別子611の一例としてMACアドレスを用いるものとする。後述で明らかとなるが、装置識別子611は自動無線通信をする際に通信相手のゲーム装置1から送信される。通信時刻612は装置識別子611で示されるゲーム装置1と自動無線通信を行ったときの時刻を示す。
【0110】
通信禁止装置データ61は、自動無線通信が実行されたときに、自動無線通信の通信相手を識別する装置識別子611と、自動無線通信を実行したときの通信時刻612とを対応させて示すデータとして生成される。また、図5に示す一例では、1つの通信禁止装置データ61がメインメモリ32に記憶されている場合を示している。しかしながら、自動無線通信が実行される度に、通信相手を識別する装置識別子611と通信時刻612とを対応させて示すデータとして、1以上の通信禁止装置データ61がメインメモリ32に記憶される。そして、後述で明らかとなるが、参照されたときの時刻までの経過時間が所定の時間(以下、通信禁止時間と称する)以上となる通信時刻612を含む通信禁止装置データ61がメインメモリ32から削除される。これにより、メインメモリ32に記憶されている通信禁止装置データ61に含まれる装置識別子611によって識別されるゲーム装置1との自動無線通信を通信禁止時間が経過するまで禁止することができる。
【0111】
通信位置画像データ62は、上述したようにサーバ5から送信されたデータを受信したデータとして、メインメモリ32に記憶されるデータである。
【0112】
通信位置要求データ63は、上述したようにゲーム装置1からサーバ5へ通信位置を要求するためのデータである。図5に一例として示すように、通信位置要求データ63には、現在位置データ631が含まれる。現在位置データ631は、上述したようにゲーム装置1が通信位置を要求するときの現在位置を示すデータであって、通信位置要求データ63が生成されるときにGPS391から取得された位置データである。通信位置要求データ63は、上述した通信位置表示プログラムが実行されたときに生成され、メインメモリ32に記憶される。
【0113】
ゲームデータ64は、上述したゲームプログラムを実行することに応じて生成される種々のデータである。
【0114】
各種プログラム70は、CPU311によって実行される種々のプログラムである。例えば、それぞれ上述で説明したゲームプログラム、自動無線通信プログラム及び通信位置表示プログラム等が各種プログラム70としてメインメモリ32に記憶される。
【0115】
以上が、本システムのゲーム装置1のメインメモリ32に記憶されるデータの説明である。次に、本システムのゲーム装置1のデータ保存用内部メモリ33に記憶されるデータについて説明する。
【0116】
[データ保存用内部メモリ33に記憶されるデータ]
図6は、本実施形態に係る各ゲーム装置1のデータ保存用内部メモリ33に記憶されるデータ及びプログラムの一例を示す図である。データ保存用内部メモリ33には、位置データ81、自動無線通信データ82、接続要求データ83、接続応答データ84及び各種プログラム90が記憶される。なお、図6に示すデータ及びプログラムの内、当該データは、CPU311によって当該プログラムが実行されることに応じて生成又は記憶されるデータである。また、図6に示すデータ及びプログラムの内、当該プログラムは、CPU311が実行するときにデータ保存用内部メモリ33から必要に応じてメインメモリ32に読み出されてから実行されるプログラムである。
【0117】
位置データ81は、自動無線通信が実行されたときにGPS391から取得された位置データである。
【0118】
自動無線通信データ82は、プログラム識別子821、送信アイテムデータ822及び受信アイテムデータ823からなる。自動無線通信データ82は、上述したアイテムデータを自動無線通信で送受信するためにデータ保存用内部メモリ33に記憶されるデータである。プログラム識別子821は、同じ自動無線通信データ82に含まれる送信アイテムデータ822及び受信アイテムデータ823を取り扱うゲームプログラムを識別するための識別子である。送信アイテムデータ822は、上述したようにユーザによって指定されたアイテムを示すデータである。受信アイテムデータ823は、自動無線通信が実行されることにより他のゲーム装置1から受信したアイテムデータとしてデータ保存用内部メモリ33に記憶されるデータである。
【0119】
自動無線通信データ82は、新たなゲームプログラムがゲーム装置1において実行される度に、当該ゲームプログラムを識別するプログラム識別子821を含むデータとして新たに生成され、データ保存用内部メモリ33に記憶される。従って、図6には、1つの自動無線通信データ82を記憶したデータ保存用内部メモリ33を一例として示しているが、データ保存用内部メモリ33には1以上の自動無線通信データ82が記憶される。また、新たな自動無線通信データ82が生成されるときには、それぞれNullを示す送信アイテムデータ822及び受信アイテムデータ823を含むように生成される。そして、ゲームプログラムが実行されているときに上述したようにユーザがアイテムを指定すると、送信アイテムデータ822が当該アイテムを示すように更新される。このとき更新される送信アイテムデータ822は、実行しているゲームプログラムを識別するプログラム識別子821を含む自動無線通信データ82に含まれる送信アイテムデータ822である。また、自動無線通信が実行されることによって、他のゲーム装置1からアイテムデータを受信したときに、当該アイテムデータを示すように受信アイテムデータ823が更新される。このとき更新される受信アイテムデータ823は、受信したアイテムデータを取り扱うゲームプログラムを識別するプログラム識別子821を含む自動無線通信データ82に含まれる受信アイテムデータ823である。
【0120】
接続要求データ83は、自動無線通信によるアイテムデータの送受信を他のゲーム装置1に要求するためのデータである。接続要求データ83は、自動無線通信プログラム識別子831及び送信元装置識別子832を含む。自動無線通信プログラム識別子831は、データ保存用内部メモリ33に記憶されている全ての自動無線通信データ82にそれぞれ含まれるプログラム識別子821を示すデータである。送信元装置識別子832は、自ゲーム装置1を一意に識別するための識別子である。本実施形態では、送信元装置識別子832の一例として、自ゲーム装置1のMACアドレスを用いるものとする。接続要求データ83は、CPU311が自動無線通信の通信相手を探索するときにデータ保存用内部メモリ33から読み出されて、無線通信モジュール34を用いてフレームとして送信される。
【0121】
接続応答データ84は、他のゲーム装置1から送信される上述した接続要求データ83に対する応答を示すデータである。接続応答データ84は、自動無線通信プログラム識別子841、送信元装置識別子842及び送信先装置識別子843を含む。自動無線通信プログラム識別子841は、上述した自動無線通信プログラム識別子831と同様に全てのプログラム識別子821を示すデータである。送信元装置識別子842は、上述した送信元装置識別子832と同様に自ゲーム装置1を一意に識別するための識別子である。本実施形態では、送信元装置識別子842の一例として、送信元装置識別子832と同様に自ゲーム装置1のMACアドレスを用いるものとする。送信先装置識別子843は、接続応答データ84の送信先となる他のゲーム装置1を一意に識別するための識別子である。後述で明らかとなるが、送信先装置識別子843は、他のゲーム装置1から送信された接続要求データ83に含まれる他のゲーム装置1の送信元装置識別子832と同じ識別子となる。従って、本実施形態では、送信先装置識別子843は、接続応答データ84の送信先となる他のゲーム装置1のMACアドレスとなる。
【0122】
各種プログラム90は、CPU311によって実行される種々のプログラムである。例えば、上述した自動無線通信プログラム及び通信位置表示プログラムが各種プログラム90としてデータ保存用内部メモリ33に記憶されている。
【0123】
以上が、本システムの各ゲーム装置1のデータ保存用内部メモリ33に記憶されるデータの説明である。次に、サーバ5のメインメモリ52に記憶されるデータ及びプログラムについて説明する。
【0124】
[メインメモリ52に記憶されるデータ]
図7は、本実施形態に係るサーバ5のメインメモリ52に記憶されるデータ及びプログラムの一例を示す図である。メインメモリ52には、通信位置画像データ101及び各種プログラム110が記憶される。なお、図7に示すデータ及びプログラムの内、当該データは、CPU51によって当該プログラムが実行されることに応じて生成されるデータである。また、図7に示すデータ及びプログラムの内、当該プログラムは、CPU51が実行するときにHDD54から必要に応じて読み出されるプログラムである。
【0125】
通信位置画像データ101は、上述したようにゲーム装置1から送信される通信位置要求データ63に応じてCPU51によって生成されるデータである。
【0126】
各種プログラム110は、CPU51によって実行されるプログラムである。例えば、上述で説明したサーバ処理をCPU51に実行させるプログラム(以下、サーバ処理プログラムと称する)が各種プログラム110としてメインメモリ52に記憶される。
【0127】
以上が、本システムのサーバ5のメインメモリ52に記憶されるデータ及びプログラムの説明である。次に、サーバ5のHDD54に記憶されるデータ及びプログラムについて説明する。
【0128】
[HDD54に記憶されるデータ]
図8は、本実施形態に係るサーバ5のHDD54に記憶されるデータ及びプログラムの一例を示す図である。HDD54には、サーバ管理位置データ111、地図画像データ112及び各種プログラム120が記憶される。なお、図8に示すデータ及びプログラムの内、サーバ管理位置データ111はCPU51によって当該プログラムが実行されることに応じて生成及び蓄積されるデータである。また、図8に示すデータ及びプログラムの内、地図画像データ112は、予め記憶されているデータである。また、図8に示すデータ及びプログラムの内、当該プログラムは、CPU51が実行するときにHDD54から必要に応じてメインメモリ52に読み出されてから実行されるプログラムである。
【0129】
サーバ管理位置データ111は、本システムの各ゲーム装置1から送信される位置データ81によって示される通信位置を蓄積して記憶したデータである。
【0130】
地図画像データ112は、地図の画像を切り出して通信位置画像データ101を生成するための地図の画像を示すデータである。上述したように、例えば、ゲーム装置1が国内で販売されるのであれば、当該国内の全域の地図の画像を示すデータを、地図画像データ112としてもよい。
【0131】
各種プログラム120は、CPU51によって実行される種々のプログラムである。例えば、上述したサーバ処理プログラムが各種プログラム120としてHDD54に記憶されている。
【0132】
以上が、本実施形態に係るサーバ5のHDD54に記憶されるデータ及びプログラムの一例の説明である。次に、本実施形態に係るゲーム装置1のCPU311及びサーバ5のCPU51の動作について具体的に説明する。
【0133】
[自動無線通信プログラム]
始めに、ゲーム装置1のCPU311が上記自動無線通信プログラムを実行するときの動作について具体的に説明する。まず、ゲーム装置1に電源が投入されると、CPU311によってブートプログラム(図示せず)が実行され、これによりデータ保存用内部メモリ33に記憶されている自動無線通信プログラムが読み込まれてメインメモリ32に記憶される。そして、メインメモリ32に記憶された自動無線通信プログラムがCPU311で実行されることによって、図9のフローチャートに示す処理が行われる。図9は、CPU311が自動無線通信プログラムを実行することによって行われる自動無線通信処理の一例を示すフローチャートである。なお、自動無線通信プログラムは、ゲーム装置1に電源が投入されている間は上述したように常に繰り返し実行されるものとする。なお、図9では、ステップを「S」と省略して記載している。
【0134】
自動無線通信処理を開始すると、CPU311は、まず始めに通信を許可できる他のゲーム装置1があるか否かを判断する(ステップ101)。具体的には、CPU311は、現在時刻までの経過時間が上述した通信禁止時間以上となる通信時刻612を含む通信禁止装置データ61が記憶されているか否かを、メインメモリ32を参照して判断する。CPU311はステップ101において、該当する通信禁止装置データ61が存在する場合、通信を許可できる他のゲーム装置1があると判断する(ステップ101でYes)。一方、CPU311はステップ101において、該当する通信禁止装置データ61が存在しない場合、通信を許可できる他のゲーム装置1がないと判断する(ステップ101でNo)。
【0135】
CPU311は、通信を許可できる他のゲーム装置1があると判断した場合(ステップ101でYes)、当該他のゲーム装置1との通信を許可する(ステップ105)。具体的には、CPU311は、ステップ101で該当すると判断した通信時刻612を含む通信禁止装置データ61をメインメモリ32から削除する。このように、通信禁止時間が経過し、削除された通信禁止装置データ61は、次の上記ステップ101の判断で該当しなくなるので、当該通信禁止装置データ61に含まれる装置識別子611を有するゲーム装置1との通信が許可され、再度通信することが可能となる。
【0136】
CPU311は、通信を許可できる他のゲーム装置1がないと判断したとき(ステップ101でNo)、又は、通信を許可すると(ステップ105)、無線通信モジュール34を用いてブロードキャストで接続要求データ83を送信する(ステップ110)。接続要求データ83を送信すると、CPU311は、所定の長さの時間(以下、接続応答待機時間と称する)だけ待機しながら、他のゲーム装置1から接続応答データ84を受信したか否かを判断する(ステップ115)。
【0137】
ここで、図9のフローチャートに示す処理の内、ステップ120〜ステップ140の処理は他のゲーム装置1から接続応答データ84を受信した場合の処理に該当する。一方、図9のフローチャートに示す処理の内、ステップ155〜ステップ190の処理は、他のゲーム装置1から接続要求データ83を受信する場合の処理に該当する。以下では、まず、他のゲーム装置1から接続応答データ84を受信した場合の処理について説明する。
【0138】
CPU311は、接続応答データ84を受信したと判断したとき(ステップ115でYes)、当該接続応答データ84を送信した他のゲーム装置1と自動無線通信をする必要があるか否かを判断する(ステップ120)。具体的には、CPU311は、受信した接続応答データ84に含まれる自動無線通信プログラム識別子841で示されるいずれかのプログラム識別子と一致するプログラム識別子821を含む自動無線通信データ82がデータ保存用内部メモリ33に記憶されているか否かを判断する。CPU311は、該当する自動無線通信データ82がデータ保存用内部メモリ33に記憶されている場合、自動無線通信をする必要があると判断する(ステップ120でYes)。一方、CPU311は、該当する自動無線通信データ82がデータ保存用内部メモリ33に記憶されていない場合、自動無線通信をする必要がないと判断する(ステップ120でNo)。
【0139】
CPU311は、自動無線通信をする必要があると判断した場合(ステップ120でYes)、送信アイテムデータ822を送信する(ステップ125)。具体的には、CPU311は、ステップ120の判断において該当した自動無線通信データ82に含まれるプログラム識別子821と送信アイテムデータ822とを、ステップ115で受信したと判断した接続応答データ84に含まれる送信元装置識別子842で示される他のゲーム装置1へ送信する。これにより、該当する自動無線通信データ82に含まれるプログラム識別子821で示されるゲームプログラムにおいてユーザが指定したアイテムを示すデータが、当該ゲームプログラムを実行したことのある他のゲーム装置1へ送信される。
【0140】
CPU311は、送信アイテムデータ822を送信すると、送信先の他のゲーム装置1を通信禁止装置として登録する(ステップ130)。具体的には、CPU311は、ステップ115で受信したと判断した接続応答データ84に含まれる送信元装置識別子842を装置識別子611とする。そして、CPU311は、この装置識別子611と、送信アイテムデータ822を送信したときの通信時刻612とからなる通信禁止装置データ61を生成してメインメモリ32に記憶させる。
【0141】
CPU311は、通信禁止装置を登録すると、所定の長さの時間(以下、データ待機時間と称する)を通じて待機しながら、送信アイテムデータ822の送信先から送信される送信アイテムデータ822を受信したか否かを判断する(ステップ135)。
【0142】
CPU311は、送信アイテムデータ822を受信したと判断すると(ステップ135でYes)、受信した送信アイテムデータ822を記憶する(ステップ140)。具体的には、CPU311は、送信アイテムデータ822を記憶させるとき、上述したように当該送信アイテムデータ822と共に送信されるプログラム識別子821を含む自動無線通信データ82をメインメモリ32を参照して検索する。そして、CPU311は、見つかった自動無線通信データ82に含まれる受信アイテムデータ823を、受信した送信アイテムデータ822で更新する。
【0143】
一方、CPU311は、送信アイテムデータ822を受信していないと判断すると(ステップ135でNo)、ステップ115で受信した接続応答データ84の送信元との自動無線通信が何らかの理由で中断されたとして、処理を始めから繰り返す。
【0144】
次に、他のゲーム装置1から接続要求データ83を受信する場合の処理について説明する。CPU311は、接続応答データ84を受信していないと判断すると(ステップ115でNo)、所定の長さの時間(以下、接続要求待機時間と称する)を通じて待機しながら、他のゲーム装置1から接続要求データ83を受信したか否かを判断する(ステップ155)。
【0145】
CPU311は、接続要求データ83を受信したと判断すると(ステップ155でYes)、当該接続要求データ83を送信した他のゲーム装置1との通信が禁止されているか否かを判断する(ステップ160)。具体的には、CPU311は、ステップ155で受信したと判断した接続要求データ83に含まれる送信元装置識別子832を装置識別子611として含む通信禁止装置データ61が記憶されているか否かをメインメモリ32を参照して判断する。CPU311は、該当する通信禁止装置データ61が記憶されている場合、接続要求データ83を送信した他のゲーム装置1との通信が禁止されていると判断する(ステップ160でYes)。一方、CPU311は、該当する通信禁止装置データ61が記憶されていない場合、接続要求データ83を送信した他のゲーム装置1との通信が禁止されていないと判断する(ステップ160でNo)。
【0146】
CPU311は、通信が禁止されていないと判断したとき(ステップ160でNo)、ステップ155で受信したと判断した接続要求データ83を送信した他のゲーム装置1との自動無線通信が必要か否かを判断する(ステップ165)。具体的には、CPU311は、受信した接続要求データ83に含まれる自動無線通信プログラム識別子831で示されるいずれかのプログラム識別子と一致するプログラム識別子821を含む自動無線通信データ82がデータ保存用内部メモリ33に記憶されているか否かを判断する。CPU311は、該当する自動無線通信データ82がデータ保存用内部メモリ33に記憶されている場合、自動無線通信をする必要があると判断する(ステップ165でYes)。一方、CPU311は、該当する自動無線通信データ82がデータ保存用内部メモリ33に記憶されていない場合、自動無線通信をする必要がないと判断する(ステップ165でNo)。
【0147】
CPU311は、自動無線通信をする必要があると判断した場合(ステップ165でYes)、接続応答データ84を送信する(ステップ170)。具体的には、CPU311は、ステップ155で受信したと判断した接続要求データ83に含まれる送信元装置識別子832で識別される他のゲーム装置1に接続応答データ84を送信する。
【0148】
CPU311は、接続応答データ84を送信すると、送信先の他のゲーム装置1を通信禁止装置として登録する(ステップ175)。具体的には、CPU311は、ステップ155で受信したと判断した接続要求データ83に含まれる送信元装置識別子832を装置識別子611とする。そして、CPU311は、この装置識別子611と、接続応答データ84を送信したときの通信時刻612とからなる通信禁止装置データ61を生成してメインメモリ32に記憶させる。
【0149】
CPU311は、通信禁止装置を登録すると、前述のデータ待機時間を通じて待機しながら、接続応答データ84の送信先から送信アイテムデータ822を受信したか否かを判断する(ステップ180)。
【0150】
CPU311は、送信アイテムデータ822を受信したと判断すると(ステップ180でYes)、受信した送信アイテムデータ822を記憶する(ステップ185)。具体的には、CPU311は、送信アイテムデータ822を記憶させるとき、上述したように当該送信アイテムデータ822と共に送信されるプログラム識別子821を含む自動無線通信データ82をメインメモリ32を参照して検索する。そして、CPU311は、検索して見つかった自動無線通信データ82に含まれる受信アイテムデータ823を、受信した送信アイテムデータ822で更新する。
【0151】
CPU311は、受信した送信アイテムデータ822を記憶すると、ステップ185で検索して見つかった自動無線通信データ82に含まれる送信アイテムデータ822を、当該自動無線通信データ82に含まれるプログラム識別子821と共に送信する(ステップ190)。
【0152】
一方、CPU311は、送信アイテムデータ822を受信していないと判断すると(ステップ180でNo)、ステップ155で受信したと判断した接続要求データ83の送信元との自動無線通信が何らかの理由で中断されたとして、処理を始めから繰り返す。
【0153】
以上で説明したように、他のゲーム装置1から接続応答データ84を受信した場合の処理(ステップ120〜ステップ140)及び他のゲーム装置1から接続要求データ83を受信する場合の処理(ステップ155〜ステップ190)のいずれかを完了すると、CPU311は、自動無線通信を実行したときの位置を示す位置データ81をGPS391から取得して、データ保存用内部メモリ33に記憶させる(ステップ145)。CPU311は、位置データ81を記憶させると、記憶させた位置データ81をサーバ5に送信する(ステップ150)。
【0154】
以上が、本実施形態に係る自動無線通信処理の一例の説明である。
【0155】
なお、CPU311が位置データ81を送信するために、上述した自動通信プログラムを以下に説明するような構成としてもよい。より詳細には、本実施形態に係るAP2は、典型的には、通信可能な範囲内に存在するゲーム装置1に自身の存在を通知するためのビーコンデータを定期的に送信する。従って、上述した自動無線通信プログラムのステップ155の処理で接続要求待機時間だけ待機して接続要求データ83を受信できなかったときには、さらに、前述のビーコンデータを受信するためにCPU311が待機するように上記自動無線通信プログラムを構成する。ビーコンデータを待機する時間は所定の長さの時間(以下、ビーコンデータ待機時間と称する)であるものとする。そして、ビーコンデータを受信したと判断した場合には、ビーコンデータを受信したことを示す応答データを、当該ビーコンデータを送信したAP2にCPU311が送信するように上記自動無線通信プログラムを構成する。AP2は、典型的には、応答データを送信したゲーム装置1に、データの送信の許可を示すデータを、当該応答データを受信したときに送信する。従って、データの送信の許可を示すデータを受信したときに、データ保存用内部メモリ33に記憶されている位置データ81をCPU311が送信するように、上記自動無線通信プログラムを構成することができる。このように上記自動無線通信プログラムを構成することにより、各ゲーム装置1は、通信可能な範囲内にAP2が存在するときに自動的に位置データ81をAP2を経由してサーバ5に送信することができる。従って、各ゲーム装置1は、自動無線通信をしたときの位置が、AP2と通信可能な範囲内であるときには、通信位置を示す位置データ81を当該AP2を経由してサーバ5に即座に送信できる。また、自動無線通信をしたときの位置が、AP2と通信可能な範囲内でないときには、送信できなかった通信位置を示す位置データ81をデータ保存用内部メモリ33に蓄積して記憶するように、さらに、上記自動無線通信プログラムを構成してもよい。これにより、各ゲーム装置1は、自動無線通信をしたときの位置が、AP2と通信可能な範囲内でない場合に蓄積した位置データ81を、当該AP2と通信可能な範囲内に移動したときに、自動的に、まとめてサーバ5に送信することができる。
【0156】
また、上述したように変形した自動無線通信プログラムをゲーム装置1に実行させる場合には、自動無線通信を実行する互いのゲーム装置1の間で親子関係を定義するようにしてもよい。具体的には、互いのゲーム装置1が自動無線通信を開始するときに、接続要求データ83を送信して自動無線通信を開始するゲーム装置1を親側とし、接続要求データ83の受信に応じて接続応答データ84を送信してから自動無線通信を開始するゲーム装置1を子側と定義するように上記自動無線通信プログラムを構成してもよい。
【0157】
また、自動無線通信をしたときの位置を示す位置データ81の送信は、タスクとして定期的に所定の期間を通じて自動実行されるようにしてもよい。
【0158】
[サーバ処理プログラム]
次に、サーバ5のCPU51が上記サーバ処理プログラムを実行するときの動作について具体的に説明する。まず、サーバ5に電源が投入されると、CPU51によってブートプログラム(図示せず)が実行され、これにより、HDD54に記憶されているサーバ処理プログラムが読み込まれ、メインメモリ52に記憶される。そして、メインメモリ52に記憶されたプログラムがCPU51で実行されることによって、図10のフローチャートに示す処理が行われる。図10は、CPU51がサーバ処理プログラムを実行することによって行われるサーバ処理の一例を示すフローチャートである。なお、図10では、ステップを「S」と省略して記載している。
【0159】
サーバ処理を開始すると、CPU51は、まず始めに本システムの各ゲーム装置1のいずれかから位置データ81を受信したか否かを判断する(ステップ201)。CPU51は、位置データ81を受信したと判断すると(ステップ201でYes)、受信した位置データ81を通信位置を示すデータとしてサーバ管理位置データ111に追加する(ステップ205)。
【0160】
一方、CPU51が位置データ81を受信していないと判断した場合(ステップ201でNo)、又は、位置データ81を追加する(ステップ205)と、本システムの各ゲーム装置1のいずれかから通信位置要求データ63を受信したか否かを判断する(ステップ210)。
【0161】
CPU51は、通信位置要求データ63を受信したと判断すると(ステップ210でYes)、上述したように通信位置画像データ101を生成する(ステップ215)。そして、CPU51は、生成した通信位置画像データ101を通信位置要求データ63の送信元に送信する(ステップ220)。
【0162】
CPU51は、通信位置画像データ101を送信する(ステップ220)、又は、通信位置要求データ63を受信していない(ステップ210でNo)と判断すると、処理をステップ201へ戻す。
【0163】
[通信位置表示プログラム]
次に、ゲーム装置1のCPU311が上記通信位置表示プログラムを実行するときの動作について具体的に説明する。まず、ゲーム装置1に電源が投入されると、上述したようにCPU311によってブートプログラムが実行され、これによりデータ保存用内部メモリ33に記憶されている自動無線通信プログラムが読み込まれてメインメモリ32に記憶される。そして、CPU311は、メインメモリ32に記憶された自動無線通信プログラムを実行する。
【0164】
ここで、CPU311は、自動無線通信プログラムを実行すると共にランチャープログラム(図示せず)を並行して実行する。ランチャープログラムとは、複数のプログラムの中からユーザによって選択されたプログラムを判断して実行させるプログラムである。ランチャープログラムによってユーザが選択できるプログラムとは、データ保存用内部メモリ33に既に格納されているゲームプログラム(図示せず)や任意のアプリケーションプログラム(図示せず)、及び既に接続されている外部メモリ39に記憶されているゲームプログラム等である。CPU311によってランチャープログラムが実行されると、ユーザは、これらのプログラムの中から任意のプログラムを選択できるようになる。そして、データ保存用内部メモリ33には通信位置表示プログラムが上述したように記憶されている。従って、CPU311がランチャープログラムを実行すると、通信位置表示プログラムも選択可能となる。ユーザが任意のプログラムを選択するときには、ユーザによって操作される各操作ボタン37から出力される操作データに基づいて、選択されたプログラムをCPU311が判断する。
【0165】
ランチャープログラムを実行しているときにユーザが通信位置表示プログラムを選択すると、通信位置表示プログラムがデータ保存用内部メモリ33から読み出され、メインメモリ32に記憶される。そして、メインメモリ32に記憶された通信位置表示プログラムがCPU311で実行されることによって、図11のフローチャートに示す処理が行われる。図11は、CPU311が通信位置表示プログラムを実行することによって行われる通信位置表示処理の一例を示すフローチャートである。なお、図11では、ステップを「S」と省略して記載している。
【0166】
通信位置表示処理を開始すると、CPU311は、GPS391から位置データを取得し(ステップ301)、当該位置データを現在位置データ631として含む通信位置要求データ63をメインメモリ32上に生成して、サーバ5に送信する(ステップ305)。
【0167】
CPU311は、通信位置要求データ63を送信した後、所定の期間だけ待機しながら、当該通信位置要求データ63の送信に応じて上述したようにサーバ5から送信される通信位置画像データ101を受信したか否かを判断する(ステップ310)。
【0168】
CPU311は、通信位置画像データ101を受信したと判断すると(ステップ310でYes)、上述したように、当該通信位置画像データ101を受信したデータとして、通信位置画像データ62をメインメモリ32に記憶させる(ステップ315)。通信位置画像データ62をメインメモリ32に記憶させると、CPU311は、メインメモリ32の通信位置画像データ62によって示される通信位置画像を上述したようにLCD38に表示する(ステップ320)。
【0169】
通信位置画像を表示する(ステップ320)、又は、通信位置画像データ101を受信していないと判断すると(ステップ310でNo)、CPU311は、各操作ボタン37から出力される操作データに基づいて、通信位置表示処理の終了がユーザによって選択されたか否かを判断する(ステップ325)。CPU311は、通信位置表示処理の終了がユーザによって選択されたと判断すると(ステップ325でYes)、通信位置表示処理を終了する。一方、CPU311は、通信位置表示処理の終了がユーザによって選択されていないと判断すると(ステップ325でNo)、ステップ320へ処理を戻して通信位置画像の表示を継続する。
【0170】
なお、ステップ301において、無線通信モジュール34の通信範囲内にAP2が存在しないなど、何らかの理由で通信位置要求データ63を送信できない場合には、そのことを通知する画像をLCD38に表示した後、通信位置表示処理を終了するようにしてもよい。
【0171】
ゲーム装置1のCPU311及びサーバ5のCPU51がそれぞれ以上で説明したように動作することによって、ゲーム装置1のユーザは現在位置の周囲において自動無線通信が実行された位置を知ることができる。従って、本実施形態に係る情報処理システムによれば、例えば、ゲームを進めるために必要なアイテムを得るために自動無線通信を行える可能性が高い場所を探す楽しみをユーザに提供することができる。
【0172】
なお、上述で説明した実施形態では、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1が、自動無線通信を実行したときの現在位置を示す位置データを、通信位置を示す通信位置を示すデータとしてサーバ5に送信する場合を一例として説明した。また、上述で説明した実施形態では、情報処理システム10を構成するサーバ5が、通信位置要求データ63がゲーム装置1から送信されたときに、自動無線通信が行われた通信位置を示す通信位置画像を、情報処理システム10において行われた自動無線通信の実績として示す実績情報として生成する場合を一例として説明した。つまり、上述で説明した実施形態では、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1が自動無線通信を実行したときの通信位置をサーバ5に送信し、情報処理システム10において自動無線通信が実行された実績を示す実績情報を当該通信位置に基づいてサーバ5が生成する場合の一例を説明した。
【0173】
[変形例1]
また、上述で説明した実施形態では、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1の通信位置を地図画像上にプロットした通信位置画像を、例えば図4に示したように表示して、当該通信位置の分布を示す場合を一例として説明した。しかしながら、他の一実施形態では、図12に一例として示すように、通信位置をグループ化してLCD38に表示するようにしてもよい。より詳細には、サーバ5のCPU51は、ゲーム装置1から送信される通信位置要求データ63を受信したときに、上述したように検索した通信位置の中から互いの距離が所定の距離以下となる通信位置をグループ化する。そして、CPU51は、グループ化された通信位置からなる領域をさらに重畳して示す通信位置画像を生成してもよい。このように、グループ化された通信位置からなる領域をさらに重畳した通信位置画像を表示したときのLCD38の表示画面の一例が図12に示されている。図12において、LCD38には、上述で説明した実施形態における通信位置Ti及び現在位置Giに加えて、グループ化された通信位置Tiからなる領域を示す画像として、グループ化された通信位置Tiを囲むような実線の枠を示すグループ領域画像Grがさらに重畳された通信位置画像が表示されている。また、グループ領域画像Grの中心位置を示す中心位置画像Tyを、例えば、図12に示すように、十字型の画像としてさらに重畳した通信位置画像をCPU51が生成するようにしてもよい。なお、図12には、1つの実線の枠にのみ符号Grを付しているが、その他の実線の枠もグループ領域画像Grであるものとする。同様に、図12には、1つの十字型の画像にのみ符号Tyを付しているが、その他の十字型の画像もグループ化された通信位置の中心位置を示す中心位置画像Tyであるものとする。なお、上述したグループ領域画像Grを表示するときには、通信位置Ti及び上述した中心位置画像Tyの少なくともいずれか1つを重畳しなくてもよい。また、中心位置画像Tyを表示するときには、通信位置Ti及び上述したグループ領域画像Grの少なくとも1つを表示しなくてもよい。また、例えば、既存の地図情報サービスを提供するWebサイトなどに上述した中心位置の位置情報(例えば、緯度及び経度)を送信することによって、それぞれのグループの中心位置に位置する建物の名前、地名及び住所等を取得してさらに表示するようにしてもよい。また、他の一実施形態では、建物毎に外形を示す情報をさらに含む地図画像データ112を用いて、上述したグループの中心位置に位置する建物の外形を塗りつぶした画像をさらに重畳した通信位置画像を生成するようにしてもよい。建物の外形を塗りつぶした画像をさらに重畳した通信位置画像を表示するときには、通信位置Ti、現在位置Gi、中心位置画像Ty及びグループ領域画像Grの少なくともいずれか1つをさらに重畳した通信位置画像を生成するようにしてもよい。なお、サーバ5のCPU51がグループ化する通信位置は、互いの距離が所定の距離以下の通信位置に限られるものではなく、任意の位置関係を満たす通信位置であってもよい。また、サーバ5のCPU51が、通信位置をグループ化するときには、通信位置同士の実際の距離などの位置関係ではなく、地図の画像上における位置関係に基づいてグループ化してもよい。地図の画像上における位置関係に基づいて通信位置をグループ化することにより、地図画像の縮尺に応じて通信位置の最適なグループ化をすることなどもできる。また、現在位置Giを示す画像は、サーバ5のCPU51が通信位置画像に重畳させてもよいし、ゲーム装置1のCPU311が表示するときに取得した位置データ81で示される位置に重畳させて通信位置画像を表示するようにしてもよい。
【0174】
[変形例2]
また、上述で説明した実施形態では、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1の通信位置を地図画像上にプロットした通信位置画像をLCD38に表示して、当該通信位置の分布を示す場合を一例として説明した。しかしながら、他の一実施形態では、図13に一例として示すように、メッシュ(地図を所定の領域に分割するための指標)を示す画像をさらに重畳した通信位置画像を生成するようにしてもよい。このときのメッシュを示す画像は、通信位置画像を所定の広さの正方形の領域毎に分割する画像である。このように、所定の広さの正方形の領域毎に分割するメッシュを示す画像をさらに重畳した通信位置画像を表示しているLCD38の表示画面の一例が図13に示されている。図13において、LCD38には、上述で説明した通信位置Ti及び現在位置Giに加えて、上述したメッシュを示すメッシュ画像Meが重畳された通信位置画像が表示されている。なお、メッシュ画像Meで示される画像は、正方形の領域毎に通信位置画像を分割するものに限られず、多角形などの形状で通信位置画像を分割するメッシュ状の画像であればどのような画像であってもよい。また、メッシュ画像Meの代わりに、例えば、通信位置画像を縦方向にのみ分割する所定の間隔を有する1以上の横線を示す画像、又は、通信位置画像を横方向にのみ分割する所定の間隔を有する1以上の縦線を示す画像など、通信位置画像を分割する任意の画像を表示してもよい。また、表示している通信位置画像全体に含まれる通信位置の密度に応じて細かさを変化させたメッシュを示すメッシュ画像Meを生成して、当該通信位置画像に重畳してもよい。
【0175】
また、上述したメッシュ画像Meをさらに重畳する他の一実施形態では、図14に一例として示すように、メッシュで分割された領域に含まれる通信位置の密度に応じて、それぞれの領域を色分けした通信位置画像を生成してもよい。より詳細には、サーバ5のCPU51は、上述したように検索した通信位置の密度を、メッシュで分割された領域毎に算出する。そして、CPU51は、算出した密度に応じた濃さの画像をメッシュで分割されたそれぞれの領域に重畳した通信位置画像を生成する。このように、メッシュで分割された領域毎に算出した密度で当該領域をそれぞれ色分けした通信位置画像を表示しているLCD38の表示画面の一例が図14に示されている。図14において、LCD38には、上述したメッシュ画像Meに加えて、それぞれの領域を通信位置の密度に応じた色の重畳画像Nuがさらに重畳された通信位置画像が表示されている。なお、図14には、1つの領域に重畳している画像にのみ符号Nuを付しているが、その他の領域に重畳されている画像もメッシュで分割された領域における通信位置の密度に応じた色の画像であるものとする。また、重畳画像Nuを重畳した通信位置画像を生成するときには、通信位置Ti、現在位置Gi、グループ領域画像Gr及び中心位置画像Tyの少なくともいずれか1つを重畳した通信位置画像を生成してもよい。また、重畳画像Nuを重畳するときには、上述したメッシュ画像Meは必ずしも重畳しなくてもよい。
【0176】
また、上述したメッシュ画像Meを表示する他の一実施形態では、図15に一例として示すように、メッシュで分割された領域に含まれる通信位置の密度に応じて、細かさが調整されたメッシュをさらに重畳した通信位置画像を生成してもよい。より詳細には、サーバ5のCPU51は、上述したように検索した通信位置の密度を、メッシュで分割された領域毎に算出する。そして、CPU51は、算出した密度に応じた細かさのメッシュをサブメッシュとしてさらに重畳した通信位置画像を生成する。このように、メッシュで分割された領域毎に算出した密度に応じた細かさのサブメッシュを示すサブメッシュ画像Smをさらに重畳した通信位置画像を表示したときのLCD38の表示画面の一例が図15に示されている。図15において、LCD38には、上述したメッシュ画像Meに加えて、それぞれの領域における通信位置の密度が高くなるほどより細かくなるように調整されたサブメッシュを示すサブメッシュ画像Smがさらに重畳された通信位置画像が表示されている。なお、上述したサブメッシュ画像Smは必ずしもメッシュ画像Meと共に通信位置画像に重畳する必要はないが、メッシュ画像Meと共に重畳するのが好ましい。また、サブメッシュ画像Smを表示する場合において通信位置Tiをさらに表示する場合には、現在位置Gi、グループ領域画像Gr及び中心位置画像Tyの少なくともいずれか1つをさらに重畳して通信位置画像を生成してもよい。また、サブメッシュ画像Smとメッシュ画像Meとを重畳して通信位置画像を生成する場合には、重畳画像Nuをさらに重畳して生成してもよい。また、サブメッシュ画像Smを重畳する領域は、上述したように算出した密度が所定のしきい値を超える領域であってもよい。
【0177】
[変形例3]
また、他の一実施形態では、図16に一例として示すように、所定の領域に含まれる通信位置の数を当該領域における通信回数として算出し、当該通信回数の分布を示す通信位置画像を生成してもよい。より詳細には、サーバ5のCPU51は、上述したように検索した通信位置に基づいて、例えば、上述したメッシュで分割された領域毎の通信位置の数をそれぞれの領域における通信回数として算出する。そして、CPU51は、メッシュで分割された領域毎に算出した通信回数でそれぞれの領域を色分けした通信位置画像を生成する。このように、所定の領域毎に算出した通信回数で当該領域をそれぞれ色分けする画像をさらに重畳した通信位置画像を表示したときのLCD38の表示画面の一例が図16に示されている。図16において、LCD38には、所定の領域を示す画像として上述したメッシュ画像Meが重畳され、さらに、それぞれの領域を通信回数に応じた色で示す通信回数画像Knがさらに重畳された通信位置画像が表示されている。なお、図16には、1つの領域に重畳している通信回数画像にのみ符号Knを付しているが、その他の領域に重畳している通信回数画像もメッシュで分割された領域における通信回数の密度に応じた色の画像であるものとする。また、通信回数画像Knをさらに重畳して通信位置画像を生成するときには、通信位置Ti、現在位置Gi、グループ領域画像Gr及び中心位置画像Tyの少なくともいずれか1つをさらに重畳して通信位置画像を生成してもよい。また、通信回数画像Knをさらに重畳して通信回数画像を生成するときには、上述したメッシュ画像Meは必ずしも重畳しなくてもよい。
【0178】
[変形例4]
また、他の一実施形態では、例えば、通信位置の住所名を一覧表示してもよい。より詳細には、地図上の位置と住所名とを対応させるデータをさらに含む地図画像データ112をHDD54に予め記憶させておく。そして、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1のいずれかから通信位置が要求されたとき、サーバ5のCPU51は、まず、上述したように現在位置データ631を参照する。そして、CPU51は、参照した現在位置データ631によって示される現在位置を中心位置とする所定の広さの領域に含まれる通信位置を、HDD54に記憶されている通信位置の中から検索する。次に、CPU51は、前述の地図画像データ112を参照して、検索した通信位置に対応する住所名を抽出する。住所名を抽出すると、CPU51は、抽出した住所名の一覧を、例えば、文字列や画像で示すデータを、上述した通信位置画像データ101の代わりに生成する。そして、CPU51は、通信位置を要求したゲーム装置1に、住所名の一覧を示すデータを送信する。このように、ゲーム装置1の現在位置の周辺における通信位置の住所名の一覧を示すデータを表示したときのLCD38の表示画面の一例が図17に示されている。図17において、LCD38には、通信位置を要求したゲーム装置1の周辺の所定の広さの領域における通信位置を含む住所の住所名をそれぞれ示す住所名画像Juが一覧表示されている。なお、図17には、1つの住所名画像にのみ符号Ryを付しているが、住所名を示すその他の同様の画像も通信位置を含む住所の住所名を示す画像であるものとする。また、サーバ5は、住所名の一覧を示すデータを生成するときに、住所名に対応する住所に含まれる通信位置の数、通信回数及び通信位置の密度などに基づいて、それぞれの住所における通信の頻度をさらに算出して示すデータを生成してもよい。図17には、それぞれの住所名の住所における通信の頻度をA〜Dの順位で順位付けした結果を示す通信頻度画像Thをさらに対応させて一覧表示しているLCD38の表示画面の一例が示されている。また、CPU51は、住所名の一覧を示すデータを生成する場合に、上述した通信の頻度に応じて、住所名画像Ju及び通信頻度画像Thの少なくともいずれか一方を色分けして示すデータを生成してもよい。また、CPU51は、住所名の一覧を示すデータを生成する場合に、上述した通信の頻度に応じて、住所名画像Ju及び通信頻度画像Thの少なくともいずれか一方を色分けして示すデータを生成するようにしてもよい。また、CPU51は、住所名に限らずに、任意の所定の手法で地図を分割したときのそれぞれの領域の中で通信位置を含む領域の領域名の一覧を示すデータを、上述した通信位置画像データ101の代わりに生成するようにしてもよい。また、他の一実施形態では、通信位置を含む領域の領域名の代わりに、通信位置を上述したようにグループ化したときのグループ化された通信位置の中心位置に存在する建物名及び当該中心位置の住所(地名)の少なくともいずれか一方を一覧表示するようにしてもよい。
【0179】
[変形例5]
また、上述で説明した実施形態では、通信位置をゲーム装置1からサーバ5に送信する場合を一例として説明した。しかしながら、他の一実施形態では、例えば、自動無線通信をしたときの通信位置と通信日時とを対応させてゲーム装置1からサーバ5に送信するようにしてもよい。より詳細には、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1が自動無線通信をしたときに通信位置と通信日時とを対応させてサーバ5に送信するように上記自動無線通信プログラムを構成する。そして、サーバ5は情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1から対応させて送信される通信位置と通信日時とをHDD54に蓄積して記録するように上記サーバ処理プログラムを構成する。これにより、サーバ5は、ゲーム装置1から通信位置の要求を受けたときに、通信位置と通信日時とを対応させて示す実績情報を生成できる。この場合、例えば、ゲーム装置1が通信位置要求データ63を送信するときに、現在位置データ631だけでなく、ユーザによって指定された期間を示すデータも含む通信位置要求データ63を送信するように上記通信位置表示プログラムを構成してもよい。これにより、CPU51はHDD54に蓄積された通信位置の中からユーザによって指定された期間に含まれる通信日時に対応する通信位置のみを、HDD54に蓄積された通信位置の中から検索することができる。そして、CPU51は、ユーザによって指定された期間に対応する通信位置を示す実績情報を生成して、通信位置を要求したゲーム装置1に送信できる。なお、ゲーム装置1から通信位置に対応させて送信するのは通信日時に限らず、自動無線通信をした時間に関する情報であれば、例えば、日にち、時刻、及び曜日を示す情報など、任意の1種類以上の情報であってよい。
【0180】
また、通信位置と通信日時とを対応させてサーバ5に送信する他の一実施形態では、例えば、現在位置の周辺の領域における通信回数の推移を表示することも可能である。より詳細には、この場合、ゲーム装置1のCPU311は、通信位置を要求する代わりに、通信回数の推移を要求する。具体的には、ゲーム装置1のCPU311は、上述で説明した実施形態における通信位置要求データ63の代わりに、通信回数の推移を要求するデータ(以下、推移要求データと称する)を送信する。通信回数の推移を要求するとき、CPU311は、まず、期間の指定をユーザから受け付ける。CPU311は、各操作ボタン37から出力される操作データに基づいてユーザによって指定された期間を判断する。そして、CPU311は、推移要求データに、現在位置データ631とユーザから指定された期間を示すデータ(以下、期間指定データと称する)とを含めてサーバ5に送信し、通信回数の推移を要求する。通信回数の推移の要求を受けると、サーバ5のCPU51は、まず、ゲーム装置1から受信した推移要求データに含まれる現在位置データ631を参照する。次に、CPU51は、参照した現在位置データ631によって示される現在位置を中心とする所定の広さの領域に含まれる通信位置を、HDD54に蓄積されている通信位置の中から検索する。さらに、CPU51は、推移要求データに含まれる期間指定データによって示される期間に含まれる通信日時に対応する通信位置を、検索した通信位置の中から抽出する。これにより、CPU51は、抽出した通信位置と、当該通信位置に対応する通信日時とに基づいて、通信回数の推移を示す画像を生成できる。例えば、CPU51は、抽出した通信位置にそれぞれ対応する通信日時を曜日毎に分類し、曜日毎に分類した通信日時にそれぞれ対応する通信位置の数を通信回数として計数する。次に、CPU51は、曜日毎の通信回数の推移を示す画像のデータを、上述で説明した実施形態における通信位置画像データ101の代わりに生成する。そして、CPU51は、通信回数の推移を示す画像のデータ(以下、推移画像データと称する)を、通信位置を要求したゲーム装置1に送信する。このように、サーバ5のCPU51から送信された推移画像データによって示される画像を表示したときのLCD38の表示画面の一例が図18に示されている。図18において、LCD38には、推移画像データによって示される画像の一例として、ユーザによって指定された期間を示す期間画像Kiと当該期間における通信回数を曜日毎に示す推移画像Suとが表示されている。また、ユーザの現在位置の領域名を示す領域画像Roを図18に示すようにさらに重畳した画像を示す推移画像データをサーバ5のCPU51が生成してもよい。また、通信位置と通信日時とを対応させてサーバ5に送信する他の一実施形態では、例えば、ユーザによって指定された領域及び期間における通信回数の推移を表示するための画像をサーバ5のCPU51が生成するようにしてもよい。この場合は、CPU311が通信位置を要求するときに現在位置データ631の代わりにユーザによって指定された領域の位置を示すデータを推移要求データに含めてサーバ5に送信すればよい。
【0181】
また、通信位置と通信日時とを対応させてサーバ5に送信する他の一実施形態では、例えば、現在位置の周辺の領域における通信回数の推移を予測して表示することも可能である。より詳細には、この場合、ゲーム装置1のCPU311は、通信回数の推移を要求する代わりに、通信回数の推移の予測をサーバ5に要求する。具体的には、ゲーム装置1のCPU311は、上述した推移要求データの代わりに、通信回数の推移の予測を要求するデータ(以下、予測要求データと称する)を送信する。通信回数の推移の予測を要求するとき、CPU311は、まず、予測期間の指定をユーザから受け付ける。CPU311は、各操作ボタン37から出力される操作データに基づいてユーザによって指定された予測期間を判断する。そして、CPU311は、予測期間を示すデータ(以下、予測期間データと称する)と現在位置データ631とを含む予測要求データをサーバ5に送信し、通信回数の推移の予測を要求する。通信回数の推移の予測の要求を受けると、サーバ5のCPU51は、まず、予測要求データに含まれる予測期間データによって示される予測期間における通信回数の推移を予測するために必要なデータを判断する。ここで、通信回数の推移を予測するために必要なデータとは、例えば、現在日時から1週間先までの期間における通信回数の推移を予測するときに、過去1年分の通信日時に対応する通信位置を必要とする手法を用いる場合には、過去1年分の通信日時に対応する通信位置をそれぞれ示す位置データ81となる。次に、CPU51は、ゲーム装置1から受信した予測要求データに含まれる現在位置データ631を参照する。そして、CPU51は、参照した現在位置データ631によって示される現在位置を中心とする所定の領域に含まれる通信位置を、HDD54に蓄積されている通信位置の中から検索する。通信位置を検索すると、CPU51は、既に判断した予測に必要なデータに該当するデータを検索した通信位置を示す位置データ81の中から抽出する。これにより、CPU51は、抽出した通信位置と、当該通信位置に対応する通信日時とに基づいて、通信回数の推移を予測した結果を示す画像を生成できる。例えば、CPU51は、抽出した通信位置にそれぞれ対応する通信日時を日付毎に分類する。通信日時を日付毎に分類すると、CPU51は、日付毎に分類した通信日時にそれぞれ対応する通信位置の数を通信回数としてそれぞれ計数する。そして、日付毎に分類して計数した通信回数を曜日毎に平均した回数を予測した通信回数として算出する。次に、CPU51は、曜日毎に予測した通信回数の推移を、現在から1週間先までの曜日毎に通信回数の推移の予測結果として示す画像のデータを、上述した推移画像データの代わりに生成する。そして、CPU51は、通信回数の推移を予測した結果を示す画像のデータ(以下、予測画像データと称する)を、通信回数の推移を要求したゲーム装置1に送信する。このように、サーバ5のCPU51から送信された予測画像データによって示される画像を表示したときのLCD38の表示画面の一例が図19に示されている。図19において、LCD38には、予測画像データによって示される画像の一例として、ユーザによって指定された予測期間を示す予測期間画像Ykと、通信回数の推移の予測結果を示す予測推移画像Ysとが表示されている。また、予測期間画像Ysを表示するときには、図18を参照して説明したように領域画像Roをさらに表示してもよい。また、通信回数の推移を予測する他の一実施形態では、例えば、ユーザによって指定された領域における通信回数の推移を予測した結果を表示するための画像をサーバ5のCPU51が生成するようにしてもよい。この場合は、ゲーム装置1のCPU311が通信回数の推移の予測を要求するときに現在位置データ631の代わりにユーザによって指定された領域の位置を示すデータを予測要求データに含めてサーバ5に送信すればよい。
【0182】
[変形例6]
また、上述の説明では、通信位置と通信日時とを対応させてサーバ5に送信する変形例について説明した。しかしながら、他の一実施形態では、例えば、自動無線通信で通信した送信アイテムデータ822に対応するプログラム識別子821と通信位置とを対応させてゲーム装置1からサーバ5に送信するようにしてもよい。より詳細には、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1が自動無線通信をしたときに、送信した送信アイテムデータ822に対応するプログラム識別子821と通信位置とを対応させてサーバ5に送信するように上記無線通信プログラムを構成する。そして、サーバ5が情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1から対応させて送信される通信位置とプログラム識別子821とをHDD54に蓄積して記録するように上記サーバ処理プログラムを構成する。これにより、サーバ5は、ゲーム装置1から通信位置の要求を受けたときに、通信位置とプログラム識別子821とを対応させて示す実績情報を生成できる。この場合、例えば、ゲーム装置1が通信位置要求データ63を送信するときに、現在位置データ631だけでなく、ユーザによって指定されたゲームプログラムを示すプログラム識別子821も含む通信位置要求データ63を送信するように上記通信位置表示プロフラムを構成してもよい。これにより、CPU51は、HDD54に蓄積された通信位置の中からユーザによって指定されたプログラム識別子821に対応する通信位置のみを、HDD54に蓄積された通信位置の中から検索することができる。そして、CPU51は、ユーザによって指定されたプログラム識別子821で識別されるゲームプログラムで取り扱われる送信アイテムデータ822の通信位置と当該プログラム識別子821と対応させて示す実績情報を生成して、通信位置を要求したユーザに送信できる。また、ゲーム装置1は、ユーザによって指定されたプログラム識別子821で識別されるゲームプログラムで取り扱われる送信アイテムデータ822の通信位置のみを表示することができる。また、この場合、プログラム識別子821で示されるゲームプログラム名(ゲーム名)やゲームプログラムを示すアイコンなど、ゲームプログラムを示す任意の情報を示す画像をさらにLCD38に表示してもよい。これにより、自動無線通信で通信されたアイテムデータが普及数の相対的に低いゲームプログラムで取り扱われるアイテムデータであったとしても、自動無線通信が実行された通信位置を、当該ゲームプログラムのユーザが把握できる。また、ゲーム装置1から通信位置要求データ63を送信するときに含ませるプログラム識別子821は、ユーザによって指定されたゲームプログラムのプログラム識別子821に限られない。例えば、データ保存用内部メモリ33に記憶されているゲームプログラムのプログラム識別子821、或いは外部メモリI/F35に接続された外部メモリ39に記憶されているゲームプログラムのプログラム識別子821などを自動的に取得して、通信位置要求データ63に含ませてもよい。また、プログラムを一意に識別する識別子の代わりに、プログラムを一意に示す任意の情報を通信位置と対応させてゲーム装置1から送信してもよい。
【0183】
[変形例7]
また、上述の説明では、通信位置とプログラム識別子821とを対応させてサーバ5に送信する変形例について説明した。しかしながら、他の一実施形態では、例えば、自動無線通信を実行したゲーム装置1のユーザを一意に識別するユーザ識別子と通信位置とを対応させてゲーム装置1からサーバ5に送信するようにしてもよい。より詳細には、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1が自動無線通信をしたときに、当該ゲーム装置1のユーザ識別子と通信位置とを対応させてサーバ5に送信するように上記無線通信プログラムを構成する。ここで、ゲーム装置1のユーザ識別子としては、当該ゲーム装置1のMACアドレスを用いることができる。そして、サーバ5が情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1から対応させて送信される通信位置とユーザ識別子とをHDD54に蓄積して記録するように上記サーバ処理プログラムを構成する。これにより、サーバ5は、ゲーム装置1から通信位置の要求を受けたときに、通信位置とユーザ識別子とを対応させて示す実績情報を生成できる。この場合、例えば、ゲーム装置1が通信位置要求データ63を送信するときに、現在位置データ631だけでなく、ユーザによって指定されたユーザを示すユーザ識別子も含む通信位置要求データ63を送信するように上記通信位置表示プロフラムを構成してもよい。これにより、CPU51は、HDD54に蓄積された通信位置の中からユーザによって指定されたユーザ識別子に対応する通信位置のみを、HDD54に蓄積された通信位置の中から検索することができる。そして、CPU51は、ユーザによって指定されたユーザ識別子によって示されるユーザのゲーム装置1の通信位置と、当該ユーザ識別子とを対応させて示す実績情報を生成して、通信位置を要求したユーザに送信できる。この場合、ユーザが指定できるユーザを示すユーザ識別子は、指定する側のユーザのゲーム装置1に予め登録されたユーザ識別子であってもよい。また、ゲーム装置1に予め登録されるユーザ識別子は、当該ユーザ識別子で示されるユーザの合意を得られたユーザ識別子に限られてもよい。また、ユーザを一意に識別する識別子の代わりに、ユーザを一意に示す任意の情報を通信位置と対応させてゲーム装置1から送信してもよい。
【0184】
また、通信位置とユーザ識別子とを対応させてサーバ5に送信する他の一実施形態では、ユーザ毎に通信回数を管理するようにしてもよい。より詳細には、通信位置とユーザ識別子とを対応させてサーバ5に送信する場合には、上述したように通信位置とユーザ識別子とが対応させられてHDD54に蓄積して記憶される。そして、サーバ5のCPU51は、HDD54に蓄積されているユーザ識別子毎に通信位置の数を計数して、当該ユーザ識別子で示されるユーザによる通信回数としてさらに管理する。これにより、例えば、CPU51は、通信回数の多い順にユーザをランキングするなど、通信回数に応じたユーザの特定をすることができる。また、それぞれ上述した通信位置とユーザ識別子と通信日時とを対応させてサーバ5に送信すれば、所定の期間において通信回数の多い順にユーザをランキングすることも可能となる。また、上述したようにユーザをランキングする場合において、1番から所定の順位までのユーザが確定したときに、インターネット通信網3及びAP2を経由してそれぞれの順位に応じた特別なアイテムデータを、それぞれのユーザに受信可能なタイミングで送信するようにしてもよい。
【0185】
[変形例8]
また、上述で説明した実施形態では、自動無線通信が実行された通信位置を表示する場合について説明した。しかしながら、他の一実施形態では、ゲーム装置1のCPU311によって自動無線通信プログラムが実行されている間を通じて、自動無線通信による通信の受け付けが可能な状態になったことを示す情報(以下、受け付け情報と称する)を位置情報(現在位置データ631)と共に即座にサーバ5に送信するように上記自動無線通信プログラムを構成してもよい。さらに、上記通信位置表示プログラムが実行されたときに、上述した通信位置ではなく、自動無線通信による通信の受け付けが可能な状態のゲーム装置1の位置を要求するデータをサーバ5に送信するように、当該プログラムを構成してもよい。そして、サーバ5のCPU51は、自動無線通信の受け付けが可能な状態のゲーム装置1の位置が要求されたときに、要求したゲーム装置1に対して当該位置を示すデータを送信してもよい。これにより、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1のユーザは、より確実に自動無線通信を行える位置を知ることができる。
【0186】
[変形例9]
また、上述で説明した実施形態では、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1がそれぞれ位置データ81をサーバ5に送信するものとした。しかしながら、他の一実施形態では、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1のいずれか一方のみが位置データ81を送信するようにしてもよい。より具体的には、上述で説明した親側となったゲーム装置1など、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1のいずれか一方のみが通信位置を送信するようにしてもよい。また、他の一実施形態では、自動無線通信は行えるが、位置情報を取得できない他種のゲーム装置とも、自動無線通信を実行できるように上述した実施形態に係るゲーム装置1を構成してもよい。この場合、前述の他種のゲーム装置と自動無線通信をゲーム装置1が実行した場合には、当該ゲーム装置1のみから通信位置が送信されることになる。
【0187】
また、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1からそれぞれ送信される位置データ81で示される通信位置を対応させる或いは一方の通信位置を削除する等の処理をサーバ5のCPU51で行うようにしてもよい。自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1のそれぞれの通信位置を判断する手法としては、互いの通信位置が所定の距離未満である通信位置を判断する手法を用いてもよい。また、上述で説明したように通信位置と通信日時とを対応させてサーバ5に送る変形例では、互いの通信位置が所定の距離未満であって、それぞれの通信位置に対応する互いの通信日時が所定の時間間隔未満であるときに、当該通信位置が自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1のそれぞれの通信位置であると判断してもよい。また、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1のそれぞれの通信位置を判断する手法として、各ゲーム装置1のCPU311が位置データ81を送信するときに、実行した自動無線通信自体を一意に識別する識別子又は番号を付与して送信するようにしてもよい。この場合、サーバ5のCPU51は、同一の識別子又は番号が付与された位置データ81で示される互いの通信位置が重複していると判断することができる。また、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1からそれぞれ送信される位置データ81で示される通信位置を対応させるための手法として、自ゲーム装置1の装置識別子と通信相手のゲーム装置1の装置識別子とを位置データ81と共に送信するようにしてもよい。より具体的には、自動無線通信を実行したときに自ゲーム装置1の装置識別子(例えば、MACアドレス)及び通信相手のゲーム装置1の装置識別子(例えば、MACアドレス)と通信日時とをサーバ5に送信する。これにより、自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1から、互いの装置識別子と通信日時とからなる同一のデータと共に位置データ81がサーバ52送信される。従って、サーバ5のCPU51は、同一のデータと共に送信された位置データ81を対応させたり、当該位置データ81が重複していると判断したりすることができる。この場合、サーバ5のCPU51は、重複する位置データ81のいずれか一方で示される通信位置を削除することもできる。このようにして、位置データ81が自動無線通信を実行した互いのゲーム装置1からそれぞれ送信されるにも関わらず、1回の自動通信が行われたと見なしてサーバ5で通信位置を管理することができる。
【0188】
[変形例10]
また、上述で説明した実施形態では、ゲーム装置1のCPU311が、サーバ5から送信される通信位置画像データ101によって示される画像をそのまま表示するものとした。しかしながら、他の一実施形態では、上述したようにLCD38に表示するための画像を生成する処理の中でゲーム装置1で代わりに行うことが可能な処理の一部又は全部を当該ゲーム装置1で行うようにしてもよい。例えば、上述で説明した実施形態における通信位置画像を表示する場合には、サーバ5のCPU51が通信位置要求データ63を受信したときには、該当する領域の地図画像を示すデータと、該当する通信位置を示すデータとを送信する処理だけを行うようにする。一方で、ゲーム装置1のCPU311は、受信したデータによって示される地図画像上に、同じく受信したデータによって示される通信位置をプロットする処理をして画像を生成する処理をし、当該画像をLCD38に表示するようにしてもよい。このように、上述で説明したサーバ5のCPU51によって行われる処理の中でゲーム装置1のCPU311が代わりに行うことが可能な処理の一部又は全部を当該ゲーム装置1に行うようにすることで、ゲーム装置1とサーバ5とのそれぞれにおける処理負荷を最適にすることができる。
【0189】
[その他の変形例]
また、上述で説明した実施形態では、外部メモリ39に内蔵されたGPS391を用いて位置を測定して位置データを生成するものとした。しかしながら、他の一実施形態では、ゲーム装置1に内蔵されたGPS391を用いてもよい。また、GPS391を用いて位置を測定する代わりに、上述したAP2のMACアドレスと存在位置とを対応付けたデータベースを用いる従来周知の手法を用いて位置を測定してもよい。より詳細には、ゲーム装置1においてCPU311が無線通信モジュール34を用いて他のゲーム装置1と自動無線通信を実行したときに、AP2にアクセスして当該AP2のMACアドレスを取得する。さらに、CPU311は、アクセスしたAP2及びインターネット通信網3を経由して上述したデータベースにアクセスして、当該AP2のMACアドレスに対応する位置情報を参照し、当該位置情報で示される位置に基づいて自動無線通信を実行した位置を測定してもよい。このように、AP2のMACアドレスを用いて位置情報を取得する手法を用いれば、GPS391が測定に必要な信号を受信できない屋内などで自動無線通信が実行されたとしても通信位置をサーバ5に送信できる。また、GPS391が受信する信号の強度及びAP2から送信される信号(例えば、上述したビーコンデータを示す信号)の強度に基づいて、GPS391を用いた位置の測定と、AP2のMACアドレスを用いた位置の測定とを適宜切り替えて使用するようにしてもよい。これにより、自動無線通信の実行箇所が屋内であるか屋外であるかに関わらず通信位置をサーバ5に送信することができる。
【0190】
また、上述で説明した実施形態では、ゲーム装置1がAP2と無線通信することによって、インターネット通信網3を経由してサーバ5と通信する場合を一例として説明した。しかしながら、他の一実施形態では、携帯電話同士の無線通話又は無線通信の際に一般的に用いられる第2世代通信網(2G通信網)、第2.5世代通信網(2.5G通信網)或いは第3世代通信網(3G通信網)を用いて、インターネット通信網3を経由し、ゲーム装置1がサーバ5と通信するようにしてもよい。この場合、第2世代通信網、第2.5世代通信網或いは第3世代通信網と無線接続可能な無線通信モジュールを、上述した無線通信モジュール34とは別に、ゲーム装置1にさらに備えればよい。そして、無線通信モジュール34とは別にゲーム装置1に備えられた当該無線通信モジュールを用いて、CPU311がサーバ5と通信するように、ゲーム装置1や上記各種プログラムを構成すればよい。また、この場合、ゲーム装置1の位置を測定する手法として、上述した第2世代通信網、第2.5世代通信網或いは第3世代通信網を構成する基地局と通信した結果に基づいて位置を測定する従来周知の手法を用いてもよい。さらに、この場合、第2世代通信網、第2.5世代通信網或いは第3世代通信網を構成する基地局としての機能を、上記AP2が有していてもよい。
【0191】
また、上述の説明では、地図画像上における通信位置Ti、建物の外形及び建物名などを表示する場合について説明したが、同様の手法を用いて、自動無線通信が行われた電車の路線などを表示したり、ユーザによって指定された期間に応じて表示したりしてもよい。
【0192】
また、他の一実施形態に係る情報処理システム10では、情報処理システム10を構成する各ゲーム装置1のいずれかからの要求に応じて、当該ゲーム装置1の現在位置の周辺に存在する各ゲーム装置1に対して、通信位置などを示すデータを繰り返し送信させてもよい。さらに、この場合、通信位置等を示すデータをゲーム装置1に繰り返し送信させるときの送信間隔を、例えば、所定の初期設定よりもより長くする又はより短くする指示をサーバ5が与えるようにしてもよい。
【0193】
また、他の一実施形態に係る情報処理システム10では、上述したユーザ識別子を用いて、同一のゲーム装置1のユーザとの自動無線通信を、例えば、1日に1度に制限するなど、その通信回数を制限するようにしてもよい。また、この場合において、通信回数が制限に達したユーザのゲーム装置1の通信位置を表示しないようにしてもよい。
【0194】
また、上述で説明した実施形態では、通信位置画像データ101をサーバ5のCPU51が生成するものとした。しかしながら、他の一実施形態では、通信位置画像データ101を生成するために必要な地図画像データ112をゲーム装置1に予め記憶させておき、当該ゲーム装置1のCPU311がLCD38に通信位置画像を表示するために必要な地図画像を、当該データで示される地図画像から切り出して生成するようにしてもよい。この場合、サーバ5のCPU51は、通信位置の要求に応じて、該当する通信位置のみを示すデータを生成するだけでよい。また、サーバ5のCPU51が、該当する通信位置のみを示すデータを生成する場合には、インターネット上のデータベースから、当該データによって示される通信位置を含む地図画像のデータをゲーム装置1のCPU311がダウンロードして用いるようにしてもよい。
【0195】
また、サーバ5から通信位置のみを示すデータを受信する他の一実施形態では、ゲーム装置1において通信位置を表示せずに(可視化せずに)当該データを用いてもよい。例えば、ゲーム装置1に従来周知の電子コンパス機能とバイブレーション機能とを実現するための構成を設け、受信したデータによって示される位置にゲーム装置1をユーザが向けたときに、振動で知らせるようにしてもよい。
【0196】
また、他の一実施形態では、通信位置をサーバ5に送信すると共に、自ゲーム装置1が自動無線通信を実行した通信位置の履歴を当該ゲーム装置1で独自に記憶するようにしてもよい。そして、上記通信位置表示プログラムを実行したときに、独自に記憶した履歴で示される通信位置を表示するようにしてもよい。
【0197】
また、上述で説明した実施形態では、ユーザがゲーム装置1を操作するために各操作ボタン37を用いる場合を一例として説明した。しかしながら、他の一実施形態では、例えば、LCD38の全面を覆うように設けられたタッチパネルや他のポインティングデバイスを用いてゲーム装置1を操作して、上述したようにプログラムを選択する或いは期間を指定するなどの操作を受け付けるようにしてもよい。
【0198】
また、上述で説明した実施形態では、現在位置を基準とする所定の広さの領域における通信位置を表示するものとした。しかしながら、他の一実施形態では、通信位置を表示する領域の広さを現在位置を基準としてユーザが指定できるようにしてもよい。また、他の一実施形態では、一度表示された地図画像を拡大及び縮小できるようにしてもよい。この場合、サーバ5が予め解像度の相対的に高い地図画像からなる通信位置画像データ101を生成するようにしてもよいし、ユーザが拡大又は縮小の操作を行う度に、拡大又は縮小後の領域の地図画像のデータをサーバ5から受信するようにしてもよい。
【0199】
また、データ保存用内部メモリ33に予め記憶されるプログラムは、他の機器との通信によって当該他の機器から取得されたプログラムであってもよい。例えば、インターネット通信網3を経由して所定のサーバからダウンロードすることで取得してもよいし、据置型ゲーム装置と通信を行うことで、当該据置型ゲーム装置に記憶されている所定のプログラムをダウンロードすることで取得してもよい。
【0200】
また、上述で説明した実施形態においてデータ保存用内部メモリ33に記憶されるデータは、ゲーム装置1に電源が供給され続けている間は、全てメインメモリ32に記憶されるようにしてもよい。そして、ゲーム装置1の電源が切られる操作が行われたときに、必要なデータをデータ保存用内部メモリ33に記憶させてから、電源を完全に切るようにしてもよい。
【0201】
また、上述で説明した実施形態では、自動無線通信を用いて通信されるデータがゲームプログラムで取り扱われるアイテムを示すデータである場合を一例として説明した。しかしながら、自動無線通信で通信されるデータはゲームプログラムにおけるアイテムを示すデータに限られない。例えば、ゲームを実行しているときにユーザが獲得したキャラクタなどを示すデータであってもよい。また、自動無線通信で通信されるデータはゲームプログラムで取り扱われるデータに限られない。例えば、キャラクタ作成ソフトなどのアプリケーションソフトで作成したキャラクタを示すデータ等、任意のアプリケーションソフトで作成したデータを自動無線通信で通信することももちろん可能である。この場合、上述したプログラム識別子821としてアプリケーションプログラムを一意に識別するプログラム識別子を用いることになる。
【0202】
また、上述で説明した実施形態では、ゲーム装置1に電源が投入されている間はCPU311によって自動無線通信プログラムが常に実行されるものとした。しかしながら、他の一実施形態では、無線通信モジュール34に内蔵されたマイコン(図示せず)に、自動無線通信プログラムを実行させるようにしてもよい。より詳細には、無線通信モジュール34以外の内部構成の一部又は全部への電源の供給を中断して消費電力を低減する機能(いわゆる省電力モード(スリープモード))を有するようにゲーム装置1を構成することも可能である。この場合、自動無線通信プログラムを実行する際に必要な各種データの中でメインメモリ32に記憶されるデータ(例えば、通信禁止装置データ61など)は、無線通信モジュール34の内部に備えられ、上述したマイコンに接続されたメモリに記憶される。また、この場合、ゲーム装置1に電源が投入されると、無線通信モジュール34のマイコンが、データ保存用内部メモリ33から自動無線通信プログラムを読み出して、当該モジュールに備えられたメモリに記憶させてから実行する。そして、ゲーム装置1が省電力モードになると、無線通信モジュール34のマイコンは自動無線通信プログラムの実行を継続し、データ保存用内部メモリ33に記憶されている各種データ(例えば、送信アイテムデータ822、受信アイテムデータ823、接続要求データ83及び接続応答データ84など)を必要に応じて送受信して自動無線通信を実行する。このように、無線通信モジュール34に内蔵されたマイコンに自動無線通信プログラムを実行させることにより、ゲーム装置1が省電力モードになっているときでも、自動無線通信を行える。また、省電力モードにおいて自動無線通信プログラムを実行するのは、無線通信モジュール34に内蔵されたマイコンに限られず、CPU311の機能の一部分など、省電力化を図れるのであれば、任意の処理手段(演算手段)に実行させてもよい。
【0203】
また、上述で説明した実施形態では、自動無線通信を用いるゲームプログラムをゲーム装置1で実行する場合について説明した。しかしながら、上述したゲーム装置1では、自動無線通信を用いるか否かに関わらず、あらゆるゲームプログラム或いはアプリケーションプログラムなどの情報処理プログラムを実行することが可能である。この場合、これらの情報処理プログラムは、上述したランチャープログラムをCPU311が実行しているときにユーザが選択することによって実行されることとなる。
【0204】
また、上述で説明した実施形態では、本発明の説明の便宜のため、図1に一例として示したように、本発明を実現するために必要な内部構成を有するゲーム装置1を例に挙げて説明した。しかしながら、ゲーム装置1の内部構成としては、図1に限られるものではなく、プログラムに従って音声を発するためのスピーカ、上述した各操作ボタン37と共に備えられる上述したタッチパネル、外部メモリ39とは別に装着可能なデータ保存用外部メモリを装着するためのデータ保存用外部メモリI/F、画像を撮像するためのカメラ、LCD38と併せてゲーム装置1を2画面構成とするためのLCD、CPU311がLCDに画像を表示させるときの処理を支援するためのGPU(Graphic Processing Unit)及び周囲からの音声入力を受け付けるマイクなど、ゲーム装置1で実行されるゲームプログラム又はアプリケーションプログラムにおいて興趣性や実用性を高めるためのあらゆる構成を内部構成として有することができるのは言うまでもない。
【0205】
また、上述で説明した実施形態では、ゲーム装置1からの要求に応じて通信位置を含む実績情報をサーバ5が当該ゲーム装置1に送信するものとした。しかしながら、他の一実施形態では、上述した自動無線通信プログラムのように他のプログラムと独立して並行して実行されるプログラムで定期的に通信位置を示す実績情報をサーバ5からダウンロードするようにしてもよい。又は、上述した自動無線通信プログラムのように他のプログラムと独立して並行して実行されるプログラムで、サーバ5から定期的に送信される通信位置を示す実績情報を受信するようにしてもよい。
【0206】
また、上述で説明した実施形態では、1度受信した通信位置画像データ101によって表示される通信位置画像の表示を、終了が選択されるまで実行し続ける場合について説明した。しかしながら、他の一実施形態では、例えば、一度受信した通信位置画像データ101によって示される通信位置画像を更新できるようにしてもよい。具体的には、例えば、通信位置画像を表示するときに、通信位置画像の更新をユーザが選択できるようにする。そして、ユーザによって通信位置画像の更新が選択されたときに、通信位置要求データ63をゲーム装置1からサーバ5に送信し、最新の通信位置画像データ101を受信するようにする。これにより、一度受信した通信位置画像データ101によって示される通信位置画像を表示した後に、表示された通信位置画像を最新の画像に更新できる。通信位置画像の更新をユーザが選択できるようにするには、例えば、更新するために押下する操作ボタンを各操作ボタン37の中から予め定めておくなどの手法が一例として挙げられる。なお、通信位置画像の更新は、上述したように、ユーザによって選択されたときに実行するようにしてもよいし、通信位置画像を一度表示した後、所定の時間が経過したときに、自動的に実行するようにしてもよい。
【0207】
また、上述で説明した実施形態では、サーバ5で管理している通信位置を画像で出力して表示する場合について説明した。しかしながら、他の一実施形態では、サーバ5で管理している通信位置を音声で出力するようにしてもよい。具体的な一例について説明すると、通信位置要求データ63をゲーム装置1から受信したときに、サーバ5のCPU51が、当該通信位置要求データ63に含まれる現在位置データ631によって示される現在位置を基準とする所定の領域内に存在する通信位置の数を判断する。この場合における通信位置の数を判断する手法としては、通信位置の数が所定のしきい値以上であるか否かを判断する手法が一例として挙げられる。そして、CPU51は、通信位置の数が所定のしきい値以上であると判断したときに、通信位置の数を判断した所定の領域の中心位置の住所や名称などを音声で示すデータを、通信位置要求データ63を送信したゲーム装置1に送信する。そして、ゲーム装置1は音声を示すデータを出力する。これにより、ゲーム装置1のユーザに対して通信位置を音声で通知することができる。この場合、図1に示したゲーム装置1の内部構成に加えて、音声を出力するためのスピーカをさらに内蔵する必要がある。
【0208】
また、上述で説明した実施形態では、本発明を携帯型のゲーム装置1に適用した場合について説明したが、本発明は携帯型ゲーム装置に限定されない。例えば、携帯電話機、簡易型携帯電話機(PHS)、PDA等の携帯情報端末などの情報処理装置にも本発明の適用は可能である。
【産業上の利用可能性】
【0209】
本発明に係る情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法は、他の装置とのデータの通信を促進させることができる情報処理プログラム、情報処理装置、情報処理システム及び情報処理方法等として有用である。
【符号の説明】
【0210】
1 ゲーム装置
2 AP
3 インターネット通信網
5 サーバ
31 情報処理部
311 CPU
312 VRAM
32 メインメモリ
33 データ保存用内部メモリ
34 無線通信モジュール
35 外部メモリI/F
36 電源回路
37 各操作ボタン
38 LCD
39 外部メモリ
391 GPS
51 CPU
52 メインメモリ
53 通信部
54 HDD
55 通信バス
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の情報処理装置と当該情報処理装置と通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムであって、
各前記情報処理装置は、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信手段と、
前記無線通信手段によって通信が実行されたときに前記位置情報取得手段によって取得された存在位置を自装置の通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段から送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する実績情報生成手段と、
前記実績情報生成手段によって生成された前記実績情報を前記情報処理装置に送信する実績情報送信手段とを備え、
各前記情報処理装置は、前記サーバ装置の前記実績情報送信手段から送信された前記実績情報を出力する実績情報出力手段をさらに備える、情報処理システム。
【請求項2】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置を表示手段に出力して表示させる、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記実績情報出力手段は、前記位置情報取得手段により取得した現在の存在位置と、前記実績情報によって示される通信位置とを前記表示手段に出力して表示させる、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置の分布を示すマップを分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置の画像を地図画像に重ね合わせたマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置の中で所定の位置関係を満たす通信位置がグループ化され、当該グループ化された通信位置からなる領域を含むマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記実績情報出力手段は、グループ化された通信位置からなる領域の中心位置をさらに重畳した前記分布マップを前記表示手段に出力して表示させる、請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記実績情報出力手段は、前記マップを所定の領域に分割するための指標をさらに重畳したマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記実績情報出力手段は、前記指標で分割された領域に含まれる通信位置の密度を、前記実績情報によって示される通信位置に基づいて当該領域毎に算出し、算出した結果で当該領域をそれぞれ色分けしたマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記実績情報出力手段は、前記指標で分割された領域に含まれる通信位置の密度に応じて細かさが調整された指標を重畳したマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項8又は9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記実績情報出力手段は、前記指標で分割された領域に含まれる通信位置の密度を、前記実績情報によって示される通信位置に基づいて当該領域毎に算出し、算出した当該領域毎の通信位置の密度が所定のしきい値より大きい場合、当該領域をそれぞれさらに細かく区切るための指標を重畳したマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置を所定の領域毎に計数した通信回数を算出し、当該領域毎に算出した通信回数の分布を示すマップを前記分布マップとして表示手段に出力して表示させる、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記実績情報出力手段は、前記マップを所定の領域に分割するための指標で区切られた領域毎に計数した前記通信回数で当該領域をそれぞれ色分けしたマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置を含む領域の名称の一覧を表示手段に出力して表示させる、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記実績情報出力手段は、所定の手法で区切られたマップ上の領域の中から前記実績情報によって示される通信位置を含む領域を抽出し、抽出した領域の領域名の一覧を前記表示手段に出力して表示させる、請求項14に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記通信情報送信手段は、前記無線通信手段によって通信が実行されたときの通信位置と対応する時間に関する時間情報を当該通信位置と共にさらに前記サーバ装置に送信し、
前記実績情報生成手段は、各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段によって送信される各前記情報処理装置の通信位置と当該通信位置に対応する時間情報とを通信の実績として示す実績情報を生成する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記実績情報出力手段は、所定の期間に含まれる前記時間情報に対応し、所定の領域に含まれる通信位置を表示手段に出力して表示させる、請求項16に記載の情報処理システム。
【請求項18】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置の中から、ユーザによって指定された期間に含まれる時間情報に対応し、当該ユーザによって指定された領域に含まれる通信位置を通信回数として計数し、当該期間に含まれる当該通信回数の推移を前記表示手段に出力して表示させる、請求項17に記載の情報処理システム。
【請求項19】
前記実績情報出力手段は、ユーザによって指定された期間において、当該ユーザによって指定された領域における前記通信回数の推移を、前記実績情報によって示される通信位置及び時間情報に基づいて予測した結果を前記表示手段に出力して表示させる、請求項16に記載の情報処理システム。
【請求項20】
前記通信情報送信手段は、前記無線通信手段によって通信された情報を取り扱うプログラムを示すプログラム情報を、前記無線通信手段によって通信が実行されたときの通信位置と共にさらに前記サーバ装置に送信し、
前記実績情報生成手段は、各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段によって送信されるプログラム情報と通信位置とに基づいて、各前記情報処理装置の通信位置を、前記プログラム情報によって示されるプログラムと対応させて示す前記実績情報を生成する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項21】
前記実績情報出力手段は、ユーザによって選択されたプログラムのプログラム情報に対応する通信位置を前記表示手段に出力して表示させる、請求項20に記載の情報処理システム。
【請求項22】
前記通信情報送信手段は、前記無線通信手段による通信を実行した前記情報処理装置のユーザを示すユーザ情報を前記無線通信手段によって通信が実行されたときの通信位置と共にさらに前記サーバ装置に送信し、
前記実績情報生成手段は、各前記情報処理装置の前記通信記録送信手段によって送信される通信位置とユーザ情報とに基づいて、各前記情報処理装置の通信位置を、各前記情報処理装置によって実行された通信の実績としてユーザ情報と対応させて示す前記実績情報を生成する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項23】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報送信手段から送信される前記実績情報によって示される通信位置とユーザ情報とに基づいて、自装置に予め登録されたユーザを示すユーザ情報に対応する通信位置を表示手段に出力して表示させる、請求項22に記載の情報処理システム。
【請求項24】
前記サーバ装置は、
各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段からそれぞれ共に送信される前記通信位置と前記ユーザ情報とを受信する通信情報受信手段と、
前記通信情報受信手段によって受信される前記通信位置の所定の期間における受信回数を、当該通信位置と共に送信される前記ユーザ情報毎に計数する計数手段とをさらに備える、請求項22に記載の情報処理システム。
【請求項25】
他の装置と通信可能な情報処理装置であって、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信手段と、
前記無線通信手段によって通信が実行されたときに前記位置情報取得手段によって取得された存在位置を自装置の通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信手段と、
前記サーバ装置が前記情報処理装置の前記通信情報送信手段によって送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によって実行された通信の実績を示す情報として生成した実績情報を出力する実績情報出力手段とを備える、情報処理装置。
【請求項26】
他の装置と通信可能な情報処理装置で用いられる情報処理方法であって、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得ステップと、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信ステップと、
前記無線通信ステップにおいて通信が実行されたときに前記位置情報取得ステップにおいて取得された存在位置を自装置の通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信ステップと、
前記サーバ装置が前記情報処理装置の前記通信情報送信ステップにおいて送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によって実行された通信の実績を示す情報として生成した実績情報を出力する実績情報処理ステップとを備える、情報処理方法。
【請求項27】
他の装置と通信可能な情報処理装置のコンピュータによって実行される情報処理プログラムであって、
前記コンピュータを、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信手段と、
前記無線通信手段によって通信が実行されたときに前記位置情報取得手段によって取得された存在位置を通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信手段と、
前記サーバ装置が前記情報処理装置の前記通信情報送信手段によって送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によって実行された通信の実績示す情報として生成した実績情報を出力する実績情報出力手段として機能させる、情報処理プログラム。
【請求項28】
複数の情報処理装置と通信可能なサーバ装置であって、
各前記情報処理装置が、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行したときの存在位置を、各前記情報処理装置から通信位置として受信する通信情報受信手段と、
前記通信情報受信手段によって受信された通信位置に基づいて、各前記情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する実績情報生成手段と、
前記実績情報生成手段によって生成された前記実績情報を前記情報処理装置に送信する実績情報送信手段とを備える、サーバ装置。
【請求項29】
複数の情報処理装置と通信可能なサーバ装置で用いられる情報処理方法であって、
各前記情報処理装置が、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行したときの存在位置を、各前記情報処理装置から通信位置として受信する通信情報受信ステップと、
前記通信情報受信ステップにおいて受信された通信位置に基づいて、各前記情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する実績情報生成ステップと、
前記実績情報生成ステップにおいて生成された前記実績情報を前記情報処理装置に送信する実績情報送信ステップとを備える、情報処理方法。
【請求項30】
複数の情報処理装置と通信可能なサーバ装置のコンピュータによって実行される情報処理プログラムであって、
前記コンピュータを、
各前記情報処理装置が、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行したときの存在位置を、各前記情報処理装置から通信位置として受信する通信情報受信手段と、
前記通信情報受信手段によって受信された通信位置に基づいて、各前記情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する実績情報生成手段と、
前記実績情報生成手段によって生成された前記実績情報を前記情報処理装置に送信する実績情報送信手段として機能させる、情報処理プログラム。
【請求項31】
複数の情報処理装置及び当該情報処理装置とそれぞれ通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムであって、
各前記情報処理装置は、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信手段と、
前記無線通信手段による通信の受け付けが可能な状態を示す受け付け情報を前記位置情報取得手段によって取得された存在位置と共に前記サーバ装置に送信する受け付け情報送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
各前記情報処理装置の前記受け付け情報送信手段によって送信される前記受け付け情報に基づいて、前記無線通信手段による通信の受け付けが可能な各前記情報処理装置の最新の存在位置を各前記情報処理装置に送信する受け付け可能情報送信手段を備え、
各前記情報処理装置は、前記受け付け可能情報送信手段によって送信された前記存在位置を出力する出力手段をさらに備える、情報処理システム。
【請求項32】
複数の情報処理装置と当該情報処理装置とそれぞれ通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムであって、
各前記情報処理装置は、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信手段と、
前記無線通信手段によって通信が実行されたときに前記位置情報取得手段によって取得された存在位置を自装置の通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段から送信される通信位置のそれぞれを蓄積して記憶する通信情報記憶手段と、
前記通信情報記憶手段に蓄積された通信位置を各前記情報処理装置によって出力される出力情報として生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された前記出力情報を各前記情報処理装置に送信する出力情報送信手段とを備え、
各前記情報処理装置は、
前記出力情報送信手段によって送信された前記出力情報を出力する出力手段をさらに備える、情報処理システム。
【請求項33】
複数の情報処理装置と当該情報処理装置と通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムであって、
各前記情報処理装置は、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信手段と、
前記無線通信手段によって通信が実行されたときに、自装置の前記位置情報取得手段によって取得された存在位置と、前記通信相手の前記位置情報取得手段によって取得された存在位置とのいずれかの存在位置のみを通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段から送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する実績情報生成手段と、
前記実績情報生成手段によって生成された前記実績情報を前記情報処理装置に送信する実績情報送信手段とを備え、
各前記情報処理装置は、前記サーバ装置の前記実績情報送信手段から送信された前記実績情報を出力する実績情報出力手段をさらに備える、情報処理システム。
【請求項34】
複数の情報処理装置と当該情報処理装置と通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムであって、
各前記情報処理装置は、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の互いに送受信を必要とする情報を有する他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で当該情報の送受信を自動的に行う無線通信手段と、
前記通信相手との間で互いに必要な情報の送受信が行われたときに前記位置情報取得手段によって取得された存在位置を、自装置の通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段から送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する実績情報生成手段と、
前記実績情報生成手段によって生成された前記実績情報を前記情報処理装置に送信する実績情報送信手段とを備え、
各前記情報処理装置は、前記サーバ装置の前記実績情報送信手段から送信された前記実績情報を出力する実績情報出力手段をさらに備える、情報処理システム。
【請求項1】
複数の情報処理装置と当該情報処理装置と通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムであって、
各前記情報処理装置は、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信手段と、
前記無線通信手段によって通信が実行されたときに前記位置情報取得手段によって取得された存在位置を自装置の通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段から送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する実績情報生成手段と、
前記実績情報生成手段によって生成された前記実績情報を前記情報処理装置に送信する実績情報送信手段とを備え、
各前記情報処理装置は、前記サーバ装置の前記実績情報送信手段から送信された前記実績情報を出力する実績情報出力手段をさらに備える、情報処理システム。
【請求項2】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置を表示手段に出力して表示させる、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記実績情報出力手段は、前記位置情報取得手段により取得した現在の存在位置と、前記実績情報によって示される通信位置とを前記表示手段に出力して表示させる、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置の分布を示すマップを分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項2に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置の画像を地図画像に重ね合わせたマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置の中で所定の位置関係を満たす通信位置がグループ化され、当該グループ化された通信位置からなる領域を含むマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記実績情報出力手段は、グループ化された通信位置からなる領域の中心位置をさらに重畳した前記分布マップを前記表示手段に出力して表示させる、請求項6に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記実績情報出力手段は、前記マップを所定の領域に分割するための指標をさらに重畳したマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項4に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記実績情報出力手段は、前記指標で分割された領域に含まれる通信位置の密度を、前記実績情報によって示される通信位置に基づいて当該領域毎に算出し、算出した結果で当該領域をそれぞれ色分けしたマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項8に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記実績情報出力手段は、前記指標で分割された領域に含まれる通信位置の密度に応じて細かさが調整された指標を重畳したマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項8又は9に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記実績情報出力手段は、前記指標で分割された領域に含まれる通信位置の密度を、前記実績情報によって示される通信位置に基づいて当該領域毎に算出し、算出した当該領域毎の通信位置の密度が所定のしきい値より大きい場合、当該領域をそれぞれさらに細かく区切るための指標を重畳したマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項10に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置を所定の領域毎に計数した通信回数を算出し、当該領域毎に算出した通信回数の分布を示すマップを前記分布マップとして表示手段に出力して表示させる、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記実績情報出力手段は、前記マップを所定の領域に分割するための指標で区切られた領域毎に計数した前記通信回数で当該領域をそれぞれ色分けしたマップを前記分布マップとして前記表示手段に出力して表示させる、請求項12に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置を含む領域の名称の一覧を表示手段に出力して表示させる、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記実績情報出力手段は、所定の手法で区切られたマップ上の領域の中から前記実績情報によって示される通信位置を含む領域を抽出し、抽出した領域の領域名の一覧を前記表示手段に出力して表示させる、請求項14に記載の情報処理システム。
【請求項16】
前記通信情報送信手段は、前記無線通信手段によって通信が実行されたときの通信位置と対応する時間に関する時間情報を当該通信位置と共にさらに前記サーバ装置に送信し、
前記実績情報生成手段は、各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段によって送信される各前記情報処理装置の通信位置と当該通信位置に対応する時間情報とを通信の実績として示す実績情報を生成する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項17】
前記実績情報出力手段は、所定の期間に含まれる前記時間情報に対応し、所定の領域に含まれる通信位置を表示手段に出力して表示させる、請求項16に記載の情報処理システム。
【請求項18】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報によって示される通信位置の中から、ユーザによって指定された期間に含まれる時間情報に対応し、当該ユーザによって指定された領域に含まれる通信位置を通信回数として計数し、当該期間に含まれる当該通信回数の推移を前記表示手段に出力して表示させる、請求項17に記載の情報処理システム。
【請求項19】
前記実績情報出力手段は、ユーザによって指定された期間において、当該ユーザによって指定された領域における前記通信回数の推移を、前記実績情報によって示される通信位置及び時間情報に基づいて予測した結果を前記表示手段に出力して表示させる、請求項16に記載の情報処理システム。
【請求項20】
前記通信情報送信手段は、前記無線通信手段によって通信された情報を取り扱うプログラムを示すプログラム情報を、前記無線通信手段によって通信が実行されたときの通信位置と共にさらに前記サーバ装置に送信し、
前記実績情報生成手段は、各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段によって送信されるプログラム情報と通信位置とに基づいて、各前記情報処理装置の通信位置を、前記プログラム情報によって示されるプログラムと対応させて示す前記実績情報を生成する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項21】
前記実績情報出力手段は、ユーザによって選択されたプログラムのプログラム情報に対応する通信位置を前記表示手段に出力して表示させる、請求項20に記載の情報処理システム。
【請求項22】
前記通信情報送信手段は、前記無線通信手段による通信を実行した前記情報処理装置のユーザを示すユーザ情報を前記無線通信手段によって通信が実行されたときの通信位置と共にさらに前記サーバ装置に送信し、
前記実績情報生成手段は、各前記情報処理装置の前記通信記録送信手段によって送信される通信位置とユーザ情報とに基づいて、各前記情報処理装置の通信位置を、各前記情報処理装置によって実行された通信の実績としてユーザ情報と対応させて示す前記実績情報を生成する、請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項23】
前記実績情報出力手段は、前記実績情報送信手段から送信される前記実績情報によって示される通信位置とユーザ情報とに基づいて、自装置に予め登録されたユーザを示すユーザ情報に対応する通信位置を表示手段に出力して表示させる、請求項22に記載の情報処理システム。
【請求項24】
前記サーバ装置は、
各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段からそれぞれ共に送信される前記通信位置と前記ユーザ情報とを受信する通信情報受信手段と、
前記通信情報受信手段によって受信される前記通信位置の所定の期間における受信回数を、当該通信位置と共に送信される前記ユーザ情報毎に計数する計数手段とをさらに備える、請求項22に記載の情報処理システム。
【請求項25】
他の装置と通信可能な情報処理装置であって、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信手段と、
前記無線通信手段によって通信が実行されたときに前記位置情報取得手段によって取得された存在位置を自装置の通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信手段と、
前記サーバ装置が前記情報処理装置の前記通信情報送信手段によって送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によって実行された通信の実績を示す情報として生成した実績情報を出力する実績情報出力手段とを備える、情報処理装置。
【請求項26】
他の装置と通信可能な情報処理装置で用いられる情報処理方法であって、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得ステップと、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信ステップと、
前記無線通信ステップにおいて通信が実行されたときに前記位置情報取得ステップにおいて取得された存在位置を自装置の通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信ステップと、
前記サーバ装置が前記情報処理装置の前記通信情報送信ステップにおいて送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によって実行された通信の実績を示す情報として生成した実績情報を出力する実績情報処理ステップとを備える、情報処理方法。
【請求項27】
他の装置と通信可能な情報処理装置のコンピュータによって実行される情報処理プログラムであって、
前記コンピュータを、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信手段と、
前記無線通信手段によって通信が実行されたときに前記位置情報取得手段によって取得された存在位置を通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信手段と、
前記サーバ装置が前記情報処理装置の前記通信情報送信手段によって送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によって実行された通信の実績示す情報として生成した実績情報を出力する実績情報出力手段として機能させる、情報処理プログラム。
【請求項28】
複数の情報処理装置と通信可能なサーバ装置であって、
各前記情報処理装置が、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行したときの存在位置を、各前記情報処理装置から通信位置として受信する通信情報受信手段と、
前記通信情報受信手段によって受信された通信位置に基づいて、各前記情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する実績情報生成手段と、
前記実績情報生成手段によって生成された前記実績情報を前記情報処理装置に送信する実績情報送信手段とを備える、サーバ装置。
【請求項29】
複数の情報処理装置と通信可能なサーバ装置で用いられる情報処理方法であって、
各前記情報処理装置が、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行したときの存在位置を、各前記情報処理装置から通信位置として受信する通信情報受信ステップと、
前記通信情報受信ステップにおいて受信された通信位置に基づいて、各前記情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する実績情報生成ステップと、
前記実績情報生成ステップにおいて生成された前記実績情報を前記情報処理装置に送信する実績情報送信ステップとを備える、情報処理方法。
【請求項30】
複数の情報処理装置と通信可能なサーバ装置のコンピュータによって実行される情報処理プログラムであって、
前記コンピュータを、
各前記情報処理装置が、近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行したときの存在位置を、各前記情報処理装置から通信位置として受信する通信情報受信手段と、
前記通信情報受信手段によって受信された通信位置に基づいて、各前記情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する実績情報生成手段と、
前記実績情報生成手段によって生成された前記実績情報を前記情報処理装置に送信する実績情報送信手段として機能させる、情報処理プログラム。
【請求項31】
複数の情報処理装置及び当該情報処理装置とそれぞれ通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムであって、
各前記情報処理装置は、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信手段と、
前記無線通信手段による通信の受け付けが可能な状態を示す受け付け情報を前記位置情報取得手段によって取得された存在位置と共に前記サーバ装置に送信する受け付け情報送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
各前記情報処理装置の前記受け付け情報送信手段によって送信される前記受け付け情報に基づいて、前記無線通信手段による通信の受け付けが可能な各前記情報処理装置の最新の存在位置を各前記情報処理装置に送信する受け付け可能情報送信手段を備え、
各前記情報処理装置は、前記受け付け可能情報送信手段によって送信された前記存在位置を出力する出力手段をさらに備える、情報処理システム。
【請求項32】
複数の情報処理装置と当該情報処理装置とそれぞれ通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムであって、
各前記情報処理装置は、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信手段と、
前記無線通信手段によって通信が実行されたときに前記位置情報取得手段によって取得された存在位置を自装置の通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段から送信される通信位置のそれぞれを蓄積して記憶する通信情報記憶手段と、
前記通信情報記憶手段に蓄積された通信位置を各前記情報処理装置によって出力される出力情報として生成する生成手段と、
前記生成手段によって生成された前記出力情報を各前記情報処理装置に送信する出力情報送信手段とを備え、
各前記情報処理装置は、
前記出力情報送信手段によって送信された前記出力情報を出力する出力手段をさらに備える、情報処理システム。
【請求項33】
複数の情報処理装置と当該情報処理装置と通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムであって、
各前記情報処理装置は、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で自動的に通信を実行する無線通信手段と、
前記無線通信手段によって通信が実行されたときに、自装置の前記位置情報取得手段によって取得された存在位置と、前記通信相手の前記位置情報取得手段によって取得された存在位置とのいずれかの存在位置のみを通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段から送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する実績情報生成手段と、
前記実績情報生成手段によって生成された前記実績情報を前記情報処理装置に送信する実績情報送信手段とを備え、
各前記情報処理装置は、前記サーバ装置の前記実績情報送信手段から送信された前記実績情報を出力する実績情報出力手段をさらに備える、情報処理システム。
【請求項34】
複数の情報処理装置と当該情報処理装置と通信可能なサーバ装置とによって構成される情報処理システムであって、
各前記情報処理装置は、
自装置の存在位置を取得する位置情報取得手段と、
近距離無線による通信範囲内の互いに送受信を必要とする情報を有する他の装置を繰り返し探索して自動的に無線接続し、無線接続された通信相手との間で当該情報の送受信を自動的に行う無線通信手段と、
前記通信相手との間で互いに必要な情報の送受信が行われたときに前記位置情報取得手段によって取得された存在位置を、自装置の通信位置として前記サーバ装置に送信する通信情報送信手段とを備え、
前記サーバ装置は、
各前記情報処理装置の前記通信情報送信手段から送信される通信位置に基づいて、当該情報処理装置によってそれぞれ実行された通信の実績を示す実績情報を生成する実績情報生成手段と、
前記実績情報生成手段によって生成された前記実績情報を前記情報処理装置に送信する実績情報送信手段とを備え、
各前記情報処理装置は、前記サーバ装置の前記実績情報送信手段から送信された前記実績情報を出力する実績情報出力手段をさらに備える、情報処理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【公開番号】特開2012−128731(P2012−128731A)
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−280678(P2010−280678)
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(510053639)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月5日(2012.7.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(510053639)
【Fターム(参考)】
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