情報処理プログラムおよび情報処理装置
【課題】パラメータの設定変更操作において、ユーザ操作に適したユーザインターフェイスを実現する情報処理プログラムおよび情報処理装置を提供する。
【解決手段】音量設定アイコン250には、左から右に行くほど音量が大きくなるスライダ252が設けられている。スライダ252が表示されている現在値に対応した位置よりも音量が小さい方向の領域を音量小領域254、音量が大きい方向の領域を音量大領域255とする。スライダ252を選択した場合には、音量小領域254および音量大領域255のいずれの方向においてもスライダを連続的に移動操作することが可能である。スライダ252以外の音量小領域254をタッチした場合には、スライダ252をタッチ位置に応じた位置に瞬時に移動操作する。スライダ252以外の音量大領域255をタッチした場合には、スライダ252をタッチ位置に応じた位置に瞬時に移動操作させない。
【解決手段】音量設定アイコン250には、左から右に行くほど音量が大きくなるスライダ252が設けられている。スライダ252が表示されている現在値に対応した位置よりも音量が小さい方向の領域を音量小領域254、音量が大きい方向の領域を音量大領域255とする。スライダ252を選択した場合には、音量小領域254および音量大領域255のいずれの方向においてもスライダを連続的に移動操作することが可能である。スライダ252以外の音量小領域254をタッチした場合には、スライダ252をタッチ位置に応じた位置に瞬時に移動操作する。スライダ252以外の音量大領域255をタッチした場合には、スライダ252をタッチ位置に応じた位置に瞬時に移動操作させない。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ユーザ操作によって入力される座標値に応じた所定のパラメータの設定を行なう情報処理プログラムおよび情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スピーカ等の出力音量を制御する場合に、画面上に表示されるボリューム調整部を調整することにより、再生音量を設定したい音量に変更する技術が知られている。
【0003】
たとえば、特開2000−56756号公報(特許文献1)において、楽器練習の支援装置では、メインパートの再生音量を調整することができる。具体的には、オペレータは、ポインティングデバイスであるマウスを用いてボリューム調整部に描かれた調節つまみを左右にスライドさせることにより、任意の再生音量に設定することが可能である。
【0004】
また、一般的なメディアプレーヤにおいても再生音量の調整を行う際に、上記の楽器練習の支援装置の如くボリューム調整部に描かれた調節つまみを左右にスライドさせることにより再生音量を設定することができる。また、ボリューム調整部内においてユーザがマウスを用いて設定した音量付近をクリックすることにより、クリックした付近に調節つまみが移動して、再生音量を設定した音量に即時変更することが可能である。
【特許文献1】特開2000−56756号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のような一般的なメディアプレーヤでは、ユーザは、ボリューム調整部における最大音量、及びボリューム調整部と音量との対応付けについて見た目だけでは理解することができず、かつ同一の音量でも周囲の環境の変化によって聞こえ方が変化するために、ユーザの所望する音量に即時変更することは難しい。
【0006】
この点で、ユーザの所望する音量へ即時変更できなかった場合、特に、ユーザの所望する音量よりも大きくなった場合には、ユーザ及びユーザ付近に存在する人に対して不快な思いすなわち、ストレスを感じさせる可能性が多くあった。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、パラメータの設定変更操作において、ユーザ操作に適したユーザインターフェイスを実現する情報処理プログラムおよび情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明のある局面に従えば、入力装置(13:実施の形態で相当する参照符号。以下同じ。)からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定するコンピュータ(1)において実行される情報処理プログラムを提供する。情報処理プログラムは、コンピュータ(1)を、所定の画面(200,201,202,203)における所定の表示領域内(250)において、パラメータの現在値に応じた位置からの変更操作を受け付ける第1の変更操作受付手段(S110)と、第1の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、パラメータを現在値から徐々に更新する第1の更新手段(S114,S115)と、所定の表示領域内において、パラメータの所望の値に応じた位置への変更操作を受け付ける第2の変更操作受付手段(S111)と、第2の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、パラメータを現在値から所望の値に更新する第2の更新手段(S112,S115)として機能させる。また、第2の更新手段は、所望の値がパラメータの現在値より小さい値のときに(S111,S112)、パラメータを現在値から所望の値に更新し(S115)、所望の値がパラメータの現在値より大きい値のときに(S111,S113)、パラメータを現在値から所望の値に更新しない(S113)。
【0009】
この発明によれば、ユーザが入力装置(13)により現在値に応じた位置からの変更操作であるスライダ操作を受け付けると、スライダ位置に従って徐々にパラメータが更新される。一方、入力装置(13)により、所望の値に応じた位置への変更操作を受け付けると、所望の値がパラメータの現在値より小さい値のときに、パラメータを現在値から所望の値に更新し、所望の値がパラメータの現在値より大きい値のときに、パラメータを現在値から所望の値に更新しない。
【0010】
従って、ユーザは、入力装置(13)に対する一連の操作によって、パラメータを変更することができる。具体的には、パラメータを現在値から徐々に大きい値、あるいは小さい値に変更することができる。一方、パラメータを現在値から突然に大きくなる値に変更する操作入力が禁止される。このように、ユーザは、パラメータの設定変更操作において、パラメータの値が突然に大きくなる値への変更操作を禁止することにより誤操作によるパラメータの突然の変化によるユーザ等へのストレスを抑制してユーザ操作に適したユーザインターフェイスを実現することができる。
【0011】
また、この発明の別の局面に従えば、入力装置(13)からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定するコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムを提供する。情報処理プログラムは、コンピュータ(1)を、所定の画面(200,201,202,203)における所定の表示領域内(250)において、パラメータの現在値を示すスライダ(252)を表示するスライダ表示手段(S32,S70,S91)と、パラメータの現在値に応じたスライダ(252)の位置から連続的な移動操作を受け付ける第1の移動操作受付手段(S110,S114)と、所定の表示領域内において、パラメータの所望の値に応じたスライダ(252)の位置への移動操作を受け付ける第2の移動操作受付手段(S110,S111)と、パラメータを受け付けられた移動操作に従うスライダ(252)の移動後の位置に応じた値に更新する更新手段(S115)として機能させる。そして、第2の移動操作受付手段は、パラメータの現在値よりも小さくなる方向にスライダ(252)が移動するような場合には、スライダの所望の位置への移動操作を受け付け(S112)、パラメータの現在値よりも大きくなる方向にスライダが移動するような場合には、スライダの所望の位置への移動操作を受け付けない(S113)。
【0012】
別の発明によれば、ユーザが入力装置(13)により現在値に応じたスライダ(252)の位置から連続的な移動操作あるいは所望の値に応じたスライダの位置への移動操作を受け付けると、スライダ(252)の移動後の位置に応じた値にパラメータが更新される。一方、入力装置(13)により、スライダ(252)の移動操作が現在値よりも小さくなる方向にスライダが移動するような場合には、所望の位置への移動操作を受け付け、現在値よりも大きくなる方向にスライダが移動するような場合には、所望の位置への移動操作を受け付けない。
【0013】
従って、ユーザは、入力装置(13)に対する一連の操作によって、パラメータを変更することができる。具体的には、スライダを連続的に移動させて、パラメータを現在値から徐々に大きい値、あるいは小さい値に変更することができる。一方、スライダを所望の値に応じた位置へ移動操作させる場合、パラメータの現在値から大きくなる方向への移動操作は禁止される。このように、ユーザは、パラメータの設定変更操作において、パラメータの値が突然に大きくなる値への移動操作を禁止することにより誤操作によるパラメータの突然の変化によるユーザ等へのストレスを抑制してユーザ操作に適したユーザインターフェイスを実現することができる。
【0014】
好ましくは、入力装置は、ポインティングデバイス(27)である。
この発明によれば、ユーザはタッチペン(27)により、タッチパネルの任意の位置に対する入力を行うため、選択する際のユーザの操作性が向上する。
【0015】
好ましくは、情報処理所望の値の位置への変更操作に基づいて、パラメータを現在値から所望の値に更新する手段は、パラメータを現在値から徐々に更新する。
【0016】
この発明によれば、パラメータが現在値から所望の値に更新される場合においても、パラメータを徐々に更新することにより、パラメータの変化が滑らかとなるため自然なパラメータの変化とすることが可能である。
【0017】
好ましくは、コンピュータは、入力装置(13)からの入力に基づいて、複数種類のパラメータの値を設定する。所定の表示領域内における任意の位置には複数種類のパラメータの値がそれぞれ対応付けられている。
【0018】
この発明によれば、複数種類のパラメータと対応付けられるため入力装置からのパラメータの設定を簡易に実行することが可能である。
【0019】
特に、所定の表示領域は、コンピュータで設定されるパラメータの種類の数に応じた多次元の領域である。
【0020】
この発明によれば、パラメータの種類の数に応じた次元で表示されるため各パラメータの位置を容易に認識することが可能である。
【0021】
好ましくは、パラメータは、コンピュータの出力装置から出力される音の音量レベルに相当する。
【0022】
この発明によれば、現在の音量から突然に音量が大きくなって、ユーザ及びユーザ付近に存在する人に対して不快な思いすなわち、ストレスを感じさせることを抑制することが可能である。
【0023】
好ましくは、パラメータは、コンピュータにおいて再生されるファイルの再生時間に相当する。
【0024】
この発明によれば、再生されていない位置から再生が開始されることを防止し、ユーザに不快感を与えることを抑制することができる。
【0025】
この発明の別の局面に従えば、入力装置(13)からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定する情報処理装置(1)を提供する。情報処理装置(1)は、所定の画面(200,201,202,203)における所定の表示領域内(250)において、パラメータの現在値に応じた位置からの変更操作を受け付ける第1の変更操作受付手段(252,S110,S114)と、第1の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、パラメータを現在値から徐々に更新する第1の更新手段(S114,S115)と、所定の表示領域内において、パラメータの所望の値に応じた位置への変更操作を受け付ける第2の変更操作受付手段(254,255)と、第2の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、パラメータを現在値から所望の値に更新する第2の更新手段(S111,S112,S115)とを備える。第2の更新手段は、所望の値がパラメータの現在値より小さい値のときに(254)、パラメータを現在値から所望の値に更新し、所望の値がパラメータの現在値より大きい値のときに(255)、パラメータを現在値から所望の値に更新しない(S113)。
【0026】
この発明のさらに別の局面に従えば、入力装置(13)からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定する情報処理装置を提供する。情報処理装置(1)は、所定の画面(200,201,202,203)における所定の表示領域内(250)において、パラメータの現在値を示すスライダ(252)を表示するスライダ表示手段(S32,S70,S91)と、パラメータの現在値に応じたスライダ(252)の位置から連続的な移動操作を受け付ける第1の移動操作受付手段(S110,S114)と、所定の表示領域内において、パラメータの所望の値に応じたスライダ(252)の位置への移動操作を受け付ける第2の移動操作受付手段(S110,S111)と、パラメータを受け付けられた移動操作に従うスライダ(252)の移動後の位置に応じた値に更新する更新手段(S115)とを備える。第2の移動操作受付手段は、パラメータの現在値よりも小さくなる方向にスライダが移動するような場合には、スライダ(252)の所望の位置への移動操作を受け付け(254,S112)、パラメータの現在値よりも大きくなる方向にスライダが移動するような場合には、スライダの所望の位置への移動操作を受け付けない(255,S113)。
【発明の効果】
【0027】
この発明によれば、パラメータの設定変更操作において、ユーザ操作に適したユーザインターフェイスを実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0029】
本発明に係るコンピュータないし情報処理装置の代表例として、以下ではゲーム装置1について説明する。また、本発明に係る情報処理プログラムの一例として、当該ゲーム装置1で実行されるプログラムについて説明する。なお、本発明に係る情報処理装置は、ゲーム装置に限定されることはなく、各種アプリケーションを実行可能なパーソナルコンピュータとして実現してもよい。また、本発明に係る情報処理プログラムは、パーソナルコンピュータ上で実行される各種アプリケーションの機能として組み込まれてもよい。
【0030】
<ゲーム装置の外観>
図1は、この発明の実施の形態に従うゲーム装置1の外観図である。
【0031】
図1を参照して、本実施の形態に従うゲーム装置1は、開閉(折畳み)型の携帯ゲーム装置である。図1では、開いた状態(開状態)のゲーム装置1が示されている。ゲーム装置1は、開いた状態においてもユーザが両手または片手で把持することができるようなサイズで構成される。
【0032】
ゲーム装置1は、下側ハウジング11および上側ハウジング21を有する。下側ハウジング11と上側ハウジング21とは、開閉可能(折畳み可能)に連結されている。図1に示す例では、下側ハウジング11および上側ハウジング21は、それぞれ横長の長方形の板状に形成され、互いの長辺部分で回転可能に連結されている。なお、本例においては、一例として下側ハウジング11と上側ハウジング21との開閉操作として、折畳んだ状態から開いた状態にする場合の構成について説明するが、特にこれに限られず、例えば上側ハウジング11あるいは下側ハウジング21のいずれか一方をスライドさせるあるいは、上側ハウジング11あるいは下側ハウジング21のいずれか一方を回転等することにより開閉可能とする構成とすることも可能であり、その開閉操作については、特に限定されない。
【0033】
通常、ユーザは、開状態でゲーム装置1を使用する。また、ユーザは、通常、ゲーム装置1を使用しない場合には閉状態としてゲーム装置1を保管する。また、図1に示す例では、ゲーム装置1は、上記閉状態および開状態のみではなく、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が閉状態と開状態との間の任意の角度において、連結部分に発生する摩擦力などによってその開閉角度を維持することができる。つまり、上側ハウジング21を下側ハウジング11に対して任意の角度で静止させることができる。
【0034】
下側ハウジング11には、表示部(表示手段)として、下側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)12が設けられる。下側LCD12は横長形状であり、長辺方向が下側ハウジング11の長辺方向に一致するように配置される。なお、本実施の形態では、ゲーム装置1に搭載される表示部(表示手段)としてLCDを用いているが、たとえばEL(Electro Luminescence:電界発光)を利用した表示装置等、他の任意の表示装置を利用してもよい。また、ゲーム装置1は、任意の解像度の表示装置を利用することができる。
【0035】
下側ハウジング11には、入力部(入力手段)として、各操作ボタン14A〜14Hが設けられる。図1に示されるように、各操作ボタン14A〜14Hのうち、方向入力ボタン14A、操作ボタン14B、操作ボタン14C、操作ボタン14D、操作ボタン14E、電源ボタン14F、スタートボタン14G、およびセレクトボタン14Hは、上側ハウジング21と下側ハウジング11とを折畳んだときに内側となる、下側ハウジング11の内側主面上に設けられる。
【0036】
方向入力ボタン14Aは、たとえば選択操作等に用いられる。各操作ボタン14B〜14Eは、たとえば決定操作やキャンセル操作等に用いられる。電源ボタン14Fは、ゲーム装置1の電源をオン/オフするために用いられる。図1に示す例では、方向入力ボタン14Aおよび電源ボタン14Fは、下側ハウジング11の内側主面中央付近に設けられる下側LCD12に対して、左右一方側(図1では左側)の当該主面上に設けられる。
【0037】
また、操作ボタン14B〜14E、スタートボタン14G、およびセレクトボタン14Hは、下側LCD12に対して左右他方側(図1では右側)となる下側ハウジング11の内側主面上に設けられる。方向入力ボタン14A、操作ボタン14B〜14E、スタートボタン14G、およびセレクトボタン14Hは、ゲーム装置1に対する各種操作を行なうために用いられる。
【0038】
なお、ゲーム装置1には、図1において図示されていない操作ボタン14I〜14Kがさらに設けられてもよい。たとえば、Lボタン14Iは、下側ハウジング11の上側面の左端部に設けられ、Rボタン14Jは、下側ハウジング11の上側面の右端部に設けられる。Lボタン14IおよびRボタン14Jは、ゲーム装置1に対して、たとえば撮影指示操作(シャッター操作)を行なうために用いられる。さらに、音量ボタン14Kは、下側ハウジング11の左側面に設けられる。音量ボタン14Kは、ゲーム装置1が備えるスピーカの音量を調整するために用いられる。
【0039】
また、ゲーム装置1は、各操作ボタン14A〜14Hとは別の入力部(入力手段)として、さらにタッチパネル13を備えている。タッチパネル13は、下側LCD12の画面上を覆うように装着されている。
【0040】
本実施の形態では、タッチパネル13は、下側LCD12の表示面と対応付けて配置されており、たとえば抵抗膜方式のタッチパネルが用いられる。ただし、タッチパネル13は、抵抗膜方式に限らず、任意の押圧式のタッチパネルを用いることができる。
【0041】
また、本実施の形態では、タッチパネル13として、たとえば下側LCD12の解像度と同解像度(検出精度)のものを利用する。ただし、必ずしもタッチパネル13の解像度と下側LCD12の解像度とが一致している必要はない。
【0042】
さらに、下側ハウジング11の右側面には、タッチペン27の挿入口(図1に示す破線)が設けられている。上記挿入口は、タッチパネル13に対する操作を行なうために用いられるポインティングデバイスであるタッチペン27を収納することができる。なお、タッチパネル13に対する入力は、通常タッチペン27を用いて行われるが、タッチペン27に限らずユーザの指でタッチパネル13を操作することも可能である。
【0043】
さらに、下側ハウジング11の右側面には、メモリカード28を収納するための挿入口(図1では、二点鎖線で示している)が設けられている。この挿入口の内側には、ゲーム装置1とメモリカード28とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。メモリカード28は、たとえばSD(Secure Digital)メモリカードであり、コネクタに着脱自在に装着される。例えば、メモリカード28は、予め音楽データであるミュージックファイルを格納しており、ゲーム装置1に当該ミュージックファイルが読み込まれることにより、再生処理を実行することが可能である。
【0044】
さらに、下側ハウジング11の上側面には、メモリカード29を収納するための挿入口(図1では、一点鎖線で示している)が設けられている。この挿入口の内側にも、ゲーム装置1とメモリカード29とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。メモリカード29は、画像通信プログラムやゲームプログラム等を記憶した記憶媒体であり、下側ハウジング11に設けられた挿入口に着脱自在に装着される。
【0045】
さらに、下側ハウジング11の下側面には、音声の外部出力を行なう機器(たとえば、ヘッドホン、イヤホン、骨伝導ヘッドホン等)に設けられたプラグ19を挿入するための音声の外部出力用端子17(図1では、破線で示している)が設けられている。この音声の外部出力用端子17の内側には、ゲーム装置1と音声の外部出力を行なう機器とを電気的に接続するためのジャック62が設けられている。音声の外部出力を行なう機器は、ヘッドホン18のような両耳用であっても良いし、イヤホンのような片耳用であっても良く、音声の外部出力を行なう機器のプラグ19は、ジャック62に着脱自在に装着される。なお、以下においては、音声の外部出力を行なう機器として、代表的にヘッドホン18の場合について説明するが、イヤホン等の機器を用いることも可能である。
【0046】
下側ハウジング11と上側ハウジング21との連結部の左側部分には、3つのLED15A〜15Cが取り付けられる。本実施の形態に従うゲーム装置1は、他の機器との間で無線通信を行なうことが可能であり、第1LED15Aは、無線通信が確立している場合に点灯する。第2LED15Bは、ゲーム装置1の充電中に点灯する。第3LED15Cは、ゲーム装置1の電源がオンである場合に点灯する。したがって、3つのLED15A〜15Cによって、ゲーム装置1の通信確立状況、充電状況、および、電源のオン/オフ状況をユーザに通知することができる。
【0047】
一方、上側ハウジング21には、上側LCD22が設けられる。上側LCD22は横長形状であり、長辺方向が上側ハウジング21の長辺方向に一致するように配置される。なお、下側LCD12と同様、上側LCD22に代えて、他の任意の方式および任意の解像度の表示装置を利用してもよい。なお、上側LCD22上を覆うように、タッチパネルを設けてもかまわない。
【0048】
さらに、上側ハウジング21には、2つの撮像装置であるカメラ(内側カメラ23および外側カメラ25)が設けられる。図1に示されるように、内側カメラ23は、上側ハウジング21の連結部付近の内側主面に取り付けられる。一方、外側カメラ25は、内側カメラ23が取り付けられる内側主面の反対側の面、すなわち、上側ハウジング21の外側主面(ゲーム装置1が閉状態となった場合に外側となる面であり、図1に示す上側ハウジング21の背面)に取り付けられる。なお、図1においては、外側カメラ25を破線で示している。
【0049】
これによって、内側カメラ23は、上側ハウジング21の内側主面が向く方向を撮影することが可能であり、外側カメラ25は、内側カメラ23の撮影方向の逆方向、すなわち、上側ハウジング21の外側主面が向く方向を撮影することが可能である。
【0050】
このように、本実施の形態では、2つの内側カメラ23および外側カメラ25の撮影方向が互いに逆方向となるように設けられる。たとえば、ユーザは、ゲーム装置1からユーザの方を見た景色を内側カメラ23で撮影することができるとともに、ゲーム装置1からユーザの反対側の方向を見た景色を外側カメラ25で撮影することができる。
【0051】
なお、下側LCD12および/または上側LCD22は、内側カメラ23または外側カメラ25で撮影される画像をリアルタイムに表示するために用いられることもある。
【0052】
さらに、上記連結部付近の内側主面には、音声入力装置としてマイク(図2に示すマイク43)が収納されている。そして、上記連結部付近の内側主面には、マイク43がゲーム装置1外部の音を検知できるように、マイクロフォン用孔16が形成される。マイク43を収納する位置およびマイクロフォン用孔16の位置は必ずしも上記連結部である必要はなく、たとえば下側ハウジング11にマイク43を収納し、マイク43の収納位置に対応させて下側ハウジング11にマイクロフォン用孔16を設けるようにしてもよい。
【0053】
さらに、上側ハウジング21の外側主面には、第4LED26(図1では、破線で示す)が取り付けられる。第4LED26は、内側カメラ23または外側カメラ25によって撮影が行われている間点灯する。また、内側カメラ23または外側カメラ25によって動画が撮影(撮影画像を動画として記憶)される間は点滅させてもよい。
【0054】
なお、LEDが画面に映り込むことを防ぐために、シャッターが押された瞬間から、当該シャッターが押された瞬間の撮影画像の記憶が完了するまでの間は第4LED26を消灯させてもよい。第4LED26によって、ゲーム装置1による撮影が行われていることを撮影対象者や周囲に通知することができる。
【0055】
さらに、上側ハウジング21の内側主面中央付近に設けられる上側LCD22に対して、左右両側の当該主面に音抜き孔24がそれぞれ形成される。音抜き孔24の奥の上側ハウジング21内にはスピーカが収納されている。音抜き孔24は、スピーカからの音をゲーム装置1の外部に放出するための孔である。ここで、右側の音抜き孔24の奥の上側ハウジング21内には、右側スピーカ(図2に示す右側スピーカ45)が収納されている。また、左側の音抜き孔24の奥の上側ハウジング21内には、左側スピーカ(図2に示す左側スピーカ47)が収納されている。
【0056】
以上に説明したように、上側ハウジング21には、画像を撮影するための構成である内側カメラ23および外側カメラ25と、各種画像を表示するための表示手段である上側LCD22とが設けられる。一方、下側ハウジング11には、ゲーム装置1に対する操作入力を行なうための入力部(タッチパネル13および各ボタン14A〜14K)と、各種画像を表示するための表示手段である下側LCD12とが設けられる。
【0057】
<ゲーム装置の内部構成>
図2は、この発明の実施の形態に従うゲーム装置1の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0058】
図2を参照して、ゲーム装置1は、CPU31と、メインメモリ32と、メモリ制御回路33と、保存用データメモリ34と、プリセットデータ用メモリ35と、メモリカードインターフェース(メモリカードI/F)36および37と、無線通信モジュール38と、ローカル通信モジュール39と、リアルタイムクロック(RTC)40と、電源回路41と、インターフェース回路(I/F回路)42と、折畳位置検出センサ50等との電子部品を備えている。これらの電子部品は、電子回路基板上に実装されて、下側ハウジング11(または上側ハウジング21でもよい)内に収納される。
【0059】
CPU31は、複数の機能の実行が可能な所定のプログラムを実行するための演算処理手段である。本実施の形態では、複数の機能を実行する所定のプログラムがゲーム装置1内のメモリ(たとえば、保存用データメモリ34)やメモリカード28および/または29に記録されており、CPU31は、当該所定のプログラムを実行することによって、後述するサウンド機能等を実行する。なお、CPU31によって実行されるプログラムは、ゲーム装置1内のメモリに予め記録されていてもよいし、メモリカード28および/または29から取得されてもよいし、他の機器との通信によって他の機器から取得されてもよい。
【0060】
CPU31には、メインメモリ32、メモリ制御回路33、およびプリセットデータ用メモリ35が接続される。また、メモリ制御回路33には、保存用データメモリ34が接続される。
【0061】
メインメモリ32は、CPU31のワーク領域やバッファ領域として用いられる記憶手段である。すなわち、メインメモリ32は、上記情報処理に用いられる各種データを記憶したり、外部(メモリカード28および29や他の機器等)から取得されるプログラムを記憶したりする。本実施の形態では、メインメモリ32として、たとえばPSRAM(Pseudo-SRAM)を用いる。
【0062】
保存用データメモリ34は、CPU31によって実行されるプログラムや内側カメラ23および外側カメラ25によって撮影された画像のデータ等を記憶するための記憶手段である。保存用データメモリ34は、不揮発性の記憶媒体によって構成されており、たとえば本実施例ではNAND型フラッシュメモリで構成される。メモリ制御回路33は、CPU31の指示に従って、保存用データメモリ34に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する回路である。
【0063】
プリセットデータ用メモリ35は、ゲーム装置1において予め設定される各種パラメータ等のデータ(プリセットデータ)を記憶するための記憶手段である。プリセットデータ用メモリ35としては、SPI(Serial Peripheral Interface)バスによってCPU31と接続されるフラッシュメモリを用いることができる。
【0064】
メモリカードI/F36および37は、それぞれCPU31に接続される。メモリカードI/F36は、コネクタに装着されたメモリカード28に対するデータの読み出しおよび書き込みを、CPU31の指示に応じて行なう。また、メモリカードI/F37は、コネクタに装着されたメモリカード29に対するデータの読み出しおよび書き込みを、CPU31の指示に応じて行なう。
【0065】
本実施の形態では、メモリカード28に記憶された音楽データであるミュージックファイルがメモリカード28から読み出されてメインメモリ32あるいは保存用データメモリ34に記憶されたりする。また、メモリカード29に記憶された各種プログラムが、CPU31によって読み出されて実行されたりする。
【0066】
なお、本発明に係る情報処理プログラムは、メモリカード29等の外部記憶媒体を通じてコンピュータシステムに供給されるだけでなく、有線または無線の通信回線を通じてコンピュータシステムに供給されてもよい。また、情報処理プログラムは、コンピュータシステム内部の不揮発性記憶装置に予め記憶されていてもよい。なお、情報処理プログラムを記憶する記憶媒体としては、上記不揮発性記憶装置に限らず、CD−ROM、DVD、あるいはそれらに類する光学式ディスク状記憶媒体でもよい。
【0067】
無線通信モジュール38は、たとえばIEEE802.11.b/gの規格に準拠した方式により、無線LANに接続する機能を有する。また、ローカル通信モジュール39は、所定の通信方式により同種のゲーム装置との間で無線通信を行なう機能を有する。無線通信モジュール38およびローカル通信モジュール39は、CPU31に接続される。CPU31は、無線通信モジュール38を用いてインターネットを介して他の機器との間でデータを送受信したり、ローカル通信モジュール39を用いて同種の他のゲーム装置との間でデータを送受信したりすることができる。
【0068】
さらに、CPU31には、RTC40および電源回路41が接続される。RTC40は、時間をカウントしてCPU31に出力する。たとえば、CPU31は、RTC40によって計時された時間に基づいて、現在時刻(日付)等を計算することもできる。電源回路41は、ゲーム装置1が有する電源(典型的には電池であり、下側ハウジング11に収納される)から供給される電力を制御し、ゲーム装置1の各部品に電力を供給する。
【0069】
さらに、CPU31には、折畳位置検出センサ50が接続される。折畳位置検出センサ50は、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度を検出して、検出結果に基づいて、閉状態か開状態かを示す判定信号をCPU31に出力する。具体的には、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が所定のしきい値未満となれば、閉状態と判断して閉状態を示す判定信号を出力する。一方、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が所定のしきい値以上となれば、開状態と判断して開状態を示す判定信号を出力する。CPU31は、折畳位置検出センサ50から出力される閉状態を示す判定信号の入力を受けて、たとえば、ゲーム装置1が動作中すなわち、音楽データの再生処理を実行している場合には、所定の外部出力機器との接続検知に応じて、再生処理の動作を停止して、当該動作状態のデータを保存するいわゆるスリープ状態に設定する。なお、再生処理以外の例えば表示処理等については、所定の外部出力機器との接続検知に係わらず、処理を停止してスリープ状態に設定する。一方、CPU31は、ゲーム装置1がスリープ状態となった後、折畳位置検出センサ50から出力される開状態を示す判定信号の入力を受けて、保存された動作状態のデータに基づいてスリープ状態から元の状態に復帰させる処理を実行する。当該処理により、スリープ状態に設定した機能を直にアクティブ状態に設定して動作させることが可能である。
【0070】
なお、本例においては、折畳位置検出センサ50は、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度を検出して判定信号を出力する方式について説明したが、磁力により開閉状態を検出することも可能である。例えば、上側ハウジングに設けられたスピーカから発生される磁力を下側ハウジングに設けられた磁力を測定するセンサにより測定し、その磁力の強さにより開閉状態を検出することも可能である。また、折畳位置検出センサとして、光学的あるいは電気的に開閉状態を検出する方式を採用することも可能である。
【0071】
さらに、ゲーム装置1は、マイク43およびアンプ44,46を備えている。マイク43およびアンプ44,46は、それぞれI/F回路42に接続される。マイク43は、ゲーム装置1に向かって発声されたユーザの音声を検知して、当該音声を示す音声信号をI/F回路42に出力する。アンプ44は、I/F回路42からの音声信号を増幅して右側スピーカ45から出力させる。アンプ46は、I/F回路42からの音声信号を増幅して左側スピーカ47から出力させる。I/F回路42は、CPU31に接続される。
【0072】
また、タッチパネル13は、I/F回路42に接続される。
また、ゲーム装置1は、ヘッドホン用アンプ60およびジャック62を備えている。ヘッドホン用アンプ60およびジャック62は、それぞれI/F回路42に接続される。ヘッドホン用アンプ60は、I/F回路42からの音声信号を増幅してジャック62と接続されたヘッドホン18のプラグ19を介してヘッドホン18から出力させる。I/F回路42は、例えばジャック62にヘッドホン18のプラグ19が挿入されたことに伴って機械的スイッチがオンしたことを検知して、ヘッドホン18のプラグ19がジャック62に挿入されたことを検知する。あるいは、ジャック62にヘッドホン18のプラグ19が挿入されたことに伴って電気的に導通状態となったことを検知して、ヘッドホン18のプラグ19がジャック62に挿入されたことを検知することが可能である。
【0073】
I/F回路42は、マイク43からの音声信号の入力を受ける音声入力制御回路54と、アンプ44,46(右側スピーカ45、左側スピーカ47)あるいはヘッドホン用アンプ60に対する音声信号の出力の制御を行なう音声出力制御回路56と、タッチパネル13の制御を行なうタッチパネル制御回路52と、音声出力制御回路56によりアンプ44,46(右側スピーカ45、左側スピーカ47)あるいはヘッドホン用アンプ60(ヘッドホン18)に対して出力する音声信号の出力レベルを検知する出力レベル検知回路58と、ヘッドホン18の装着を検知するヘッドホン検知回路59とを含む。
【0074】
音声入力制御回路54は、マイク43からの音声信号の入力レベルを検知して、音声信号に対するA/D変換を行なったり、音声信号を所定の形式の音声データに変換したりする。
【0075】
ヘッドホン検知回路59は、ジャック62にヘッドホン18のプラグ19が挿入されたことに伴って機械的スイッチがオン、あるいは、ジャック62にヘッドホン18のプラグ19が挿入されたことに伴って電気的に導通状態となったことを検知して、ヘッドホン18のプラグ19がジャック62に挿入されたことを検知する。そして、当該検知結果をCPU31に出力し、CPU31は、ヘッドホン検知回路59からの当該検知結果を示す信号を受けて、ヘッドホン18が装着されたものと判断する。なお、ヘッドホン18のプラグ19の挿入が検知されれば良く、その検知の方式は問わない。
【0076】
音声出力制御回路56は、ヘッドホン18のプラグ19がジャック62に挿入されヘッドホン検知回路59がヘッドホン18の装着を検知した場合には、CPU31からの指示に従ってアンプ44,46からヘッドホン用アンプ60に対して音声信号の出力を切替えるとともに、出力信号がステレオ設定あるいはモノラル設定に従って、ヘッドホン用アンプ60に出力する音声信号を調整する。なお、ヘッドホン用アンプ60は、本例においては、図2において、1つの場合のみ示しているが両耳用のヘッドホンでステレオ設定に従って聞くことが可能であるため、それぞれの耳に対応してヘッドホン用アンプが設けられているものとする。
【0077】
タッチパネル制御回路52は、タッチパネル13からの信号に基づいて所定の形式のタッチ位置データを生成してCPU31に出力する。たとえば、タッチ位置データは、タッチパネル13の入力面に対して入力が行われた位置の座標を示すデータである。なお、タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号の読み込み、および、タッチ位置データの生成を所定時間に1回の割合で行なう。
【0078】
CPU31は、I/F回路42を介して、タッチ位置データを取得することにより、ユーザによるタッチパネル13に対する操作によって入力される座標を検出することができる。
【0079】
操作ボタン14は、上記各操作ボタン14A〜14Kから構成され、CPU31に接続される。操作ボタン14からCPU31へは、各操作ボタン14A〜14Kに対する入力状況(押下されたか否か)を示す操作データが出力される。CPU31は、操作ボタン14から操作データを取得することによって、操作ボタン14に対する入力に応じた処理を実行する。
【0080】
内側カメラ23および外側カメラ25は、それぞれCPU31に接続される。内側カメラ23および外側カメラ25は、CPU31の指示に応じて画像を撮影し、撮影した画像データをCPU31に出力する。たとえば、CPU31は、内側カメラ23および外側カメラ25のいずれか一方に対して撮影指示を行ない、撮影指示を受けたカメラが画像を撮影して画像データをCPU31に送る。
【0081】
また、下側LCD12および上側LCD22は、それぞれCPU31に接続される。下側LCD12および上側LCD22は、それぞれCPU31の指示に従って操作画面等を表示する。
【0082】
<ゲーム装置の使用例>
図3は、本発明の実施の形態に従うゲーム装置1におけるサウンド機能におけるサウンド選択画面100の一例を示す図である。
【0083】
図3を参照して、本発明の実施の形態に従うゲーム装置1は、サウンド機能として、ユーザが自由に本体のマイクで録音した録音データファイルを用いて再生したり、あるいはSDカードに格納された音楽データであるミュージックファイルを再生したりする音楽再生機能等を含む複数の機能を搭載しており、ユーザは、図3に示すサウンド選択画面100上で所望する機能を任意に選択することが可能である。
【0084】
図3に示す例では、下側LCD12の画面にゲーム装置1に搭載された各機能に対応する複数のアイコン102,104が表示されている。
【0085】
ここで、「マイクで録音してあそぶ」アイコン102を選択すると、ユーザが自由に本体のマイクで録音して録音データファイルを作成したり、作成した録音データファイルを再生したり、作成した録音データファイルを編集したりする機能のマイク録音再生モードに移行する。
【0086】
一方、「SDカードの音楽であそぶ」アイコン104を選択すると、SDカードに格納された音楽データであるミュージックファイルを再生等したりする機能の音楽再生モードに移行する。なお、本実施例においては、SDカードのミュージックファイルの格納は、一例として、パーソナルコンピュータなどによって適宜行なわれるものとするが、上述した無線通信モジュール38を用いて、インターネットを介してミュージックファイルが格納されているサーバとの間でデータを送受信して、SDカードにダウンロードしたミュージックファイルを格納するようにしても良い。
【0087】
また、ここで、「設定」アイコン108をユーザが選択すると、設定処理に関する機能をユーザが自由に選択することが可能である。
【0088】
また、「やめる」アイコン106が選択されると、サウンド機能を終了して図示しないメニュー画面へ戻るものとする。
【0089】
また、図3において、下側LCD12の画面下部に鳥の形状のオブジェクト110が表示されている。当該鳥の形状のオブジェクト110が表示されている場合は、後述する自動録音再生機能が実行されているものとする。
【0090】
以下、まず、SDカードに格納された音楽データであるミュージックファイルの再生処理等を実行する機能である音楽再生モードについて説明する。
【0091】
具体的には、「SDカードの音楽であそぶ」アイコン104を選択すると、音楽再生モードに移行して、音楽再生フォルダリスト選択画面200が表示される。
【0092】
図4は、本発明の実施の形態に従う音楽再生フォルダリスト選択画面200を説明する図である。
【0093】
図4(a)には、下側LCD12の画面に音楽再生フォルダリスト選択画面200が表示されている場合が示されている。
【0094】
また、図4(b)には、上側LCD22の画面に現在、選択されているフォルダ内に含まれているミュージックファイルのリスト画面200#が表示されている。
【0095】
図4(a)を参照して、ユーザは、タッチペン27等で下側LCD12の画面上にタッチして音楽再生フォルダリスト選択画面200におけるフォルダリスト表示範囲230の中から任意のフォルダを選択することが可能である。なお、一例としてフォルダリスト表示範囲230において、各フォルダは、円板の円周に沿って斜めに表示されている場合が示されている。
【0096】
例えば、カーソル220がフォルダリスト表示範囲230の一番上に表示されているフォルダを選択しているものとする。
【0097】
タッチペン27等で下側LCD12の画面上のフォルダリスト表示範囲230の別のフォルダが表示されている位置にタッチしたり、あるいは、画面上にタッチしてタッチしたままタッチペン27等を移動等させることで、タッチペンの移動した移動軌跡に応じたフォルダリストのスクロール表示処理が実行される。なお、本例においては、一例としてカーソル220の位置は変わらず、現在、フォルダリスト表示範囲230で表示されているフォルダリストの一番上のフォルダが選択した状態に設定されるものとする。したがって、タッチペンの移動軌跡に応じて円板が回転するようにフォルダリストのスクロール表示処理が実行される。
【0098】
なお、本例においては、一例としてカーソル220の位置は変わらないものとして説明するが、カーソル220の位置をタッチペン27でタッチしたタッチ位置に応じた位置に移動させるようにすることも可能である。具体的には、画面上にタッチして、タッチした位置からタッチ位置を変更せずに、タッチした状態を解除する操作(タッチオフ)を実行した場合には、タッチ位置に応じてカーソル220のみが移動する。その際には、フォルダリストのスクロール表示処理は実行されない。具体的には、図4(a)において、「おまかせ」のフォルダをタッチした場合には、「おまかせ」のフォルダの位置にカーソル220のみが移動する。
【0099】
一方、画面上にタッチしてタッチしたままタッチペン27等を移動等させる、すなわち、タッチした位置からタッチした状態を継続しつつ、タッチ位置を変更する操作(ドラッグ操作)を実行した場合には、タッチペンの移動軌跡(移動距離)に応じてフォルダリストのスクロール表示処理が実行される。なお、その際には、カーソル220は、スクロール表示処理前のカーソル220の位置に維持される、あるいは、フォルダリストの一番上のフォルダについて選択された状態に設定することが可能である。
【0100】
また、カーソル220の位置が変化して、選択されたフォルダが変更された場合には、図4(b)は、当該カーソル220により選択されているフォルダ内に含まれているミュージックファイルのリスト画面200#に更新される。具体的には、後述するお気に入りフォルダをタッチした場合には、お気に入りフォルダに登録されたミュージックファイルのリスト(一覧)が表示される。また、おまかせのフォルダをタッチした場合には、後述するがランダム再生が実行されるとともに、ランダム再生で再生されるミュージックファイルのリスト(一覧)が表示される。なお、ランダム再生の場合には、既に再生されたミュージックファイルについては、ファイル名を表示し、未だ再生されていないミュージックファイルのファイル名については、別の記号等に置き換えて表示するようにすることも可能である。当該処理により、ユーザは、ランダム再生の場合に、次に、再生されるミュージックファイルを再生するまで認知することができないため期待感をもたせることができ、楽しく音楽データを再生することができる。
【0101】
また、カーソル220の位置が変化しない場合であっても、フォルダリストのスクロール表示処理に従って、カーソル220により選択されているフォルダが変更されるため、上側LCD22の画面に表示されるリスト画面200#について、選択されているフォルダ内のミュージックファイルのリストに更新される。
【0102】
また、ユーザは、タッチペン27等で下側LCD12の画面上に表示されているフォルダリストスクロールバー210のスライダ218を移動させることが可能である。
【0103】
フォルダリストスクロールバー210のスライダ218を移動させることにより、フォルダリスト表示範囲230に表示されているフォルダリストが更新され、カーソル位置に応じたフォルダリストが表示される。
【0104】
また、ユーザは、音量設定アイコン250をタッチペン27等で指定することによって、スピーカ等から出力される音量を設定することができる。
【0105】
また、ユーザは、「もどる」アイコン212を選択することによって、前の画面であるサウンド選択画面100に戻ることができる。
【0106】
また、「ひらく」アイコン214を選択することによりミュージックファイル選択画面が表示される。
【0107】
また、ユーザは、図4(a)の選択機能アイコン216を選択することにより選択機能アイコンに対応した機能を実行することができる。当該選択機能アイコンは、現在、カーソル220により選択されているフォルダに対応して表示および設定が切替えられるものとする。ここでは、一例として、お気に入りフォルダの1つである「ベスト10」のフォルダが選択されている場合が示されており、当該フォルダに対応して「すべて削除」の選択機能アイコン216が設けられている。「すべて削除」の選択機能アイコン216を選択した場合には、ベスト10のフォルダ内に登録されているミュージックファイルがすべて削除される処理が実行される。なお、後述するお気に入りフォルダは、フォルダ内にミュージックファイルが登録されている場合に表示され、登録されていない場合には、フォルダが表示されないようにすることも可能である。
【0108】
また、「ベスト10」のフォルダの次のフォルダには、「おまかせ」のフォルダが表示されており、当該「おまかせ」のフォルダを選択して実行した場合には、全ミュージックファイルの最初から最後までの再生順序がランダムに指定されて再生が開始されるものとする。そして、最後に指定されたミュージックファイルの再生が終了した場合には、再び、再生順序がランダムに指定されて再生が継続されるものとする。なお、「おまかせ」のフォルダが選択されている場合には、ランダム再生であるが再生順序が指定されているため、一度再生したミュージックファイルに戻って再生を繰り返すことも可能である。また、最後に指定されたミュージックファイルの再生が終了した場合に、次の再生順序がランダムに指定された際、最後に指定されたミュージックファイルと、次の最初のミュージックファイルとが同じ場合には、再生順序をやり直す処理を実行する。当該処理により、同じ曲が連続的に再生されることを抑制してユーザのストレスを抑制することが可能である。また、「おまかせ」のフォルダが選択された場合には、再生処理が自動的に開始されるため後述する再生動作選択画面203が表示されるものとする。
【0109】
また、ここでは、一例として、「ベスト10」の次に、「おまかせ」フォルダ、また、別のお気に入りフォルダである「思い出」フォルダ、「コレクション」フォルダが順番に表示されているが、特に、この表示順に限られず、自由に表示することが可能である。例えば、「おまかせ」フォルダと「ベスト10」を入れ替えて表示することも可能である。例えば、初期のカーソル220の位置が「おまかせ」フォルダの場合には、上記の再生処理が自動的に開始されるためユーザは何も選択しなくても音楽データを再生することが可能である。
【0110】
図5は、本発明の実施の形態に従う別の音楽再生フォルダリスト選択画面201を説明する図である。
【0111】
図5(a)には、下側LCD12の音楽再生フォルダリスト選択画面201が表示されている場合が示されている。
【0112】
また、図5(b)には、上側LCD22の画面に現在、選択されているフォルダ内に含まれているミュージックファイルのリスト画面201#が表示されている。
【0113】
例えば、図4(a)のフォルダリスト表示範囲230において、ユーザがタッチペン27等を用いて、フォルダリストをスクロール表示させた場合が示されている。
【0114】
具体的には、タッチペンをフォルダリスト表示範囲230において、一例として画面上にタッチしたまま移動(スライド操作)させることでその移動した軌跡に応じてフォルダリストが更新される。
【0115】
したがって、図5(a)においては、フォルダリストスクロールバー210のカーソル218の位置が初期位置から移動した場合が示されている。
【0116】
また、カーソル220に従ってミュージックフォルダFAが選択された状態であり、そのミュージックフォルダFAに複数のミュージックファイルが格納されていることが図5(b)のリスト画面201#に示されている。その他の点については、図4で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0117】
また、「ベスト10」等のお気に入りフォルダや、「おまかせ」のフォルダ等と、ミュージックフォルダとが同じフォルダリスト表示範囲230で並列に表示されるため指定したいフォルダを一見して把握することが可能であり、ユーザのフォルダリスト選択の操作性が向上する。
【0118】
図4(a)においては、一例として、お気に入りフォルダとして、「ベスト10」、「思い出」、「コレクション」が設けられている場合が示されているが、図示しないが上記フォルダに加えて、「れんしゅう中」のフォルダや、さらに、ユーザの嗜好性に合わせて特別な表示が可能なフォルダを設けることも可能である。例えば、「ひみつ」フォルダを設けて、当該フォルダに含まれているミュージックファイルの先頭の数文字のみを表示して、残りの文字は表示しない(ひみつにする)ようにするフォルダを設けることも可能である。当該フォルダの登録については後述する。
【0119】
図6は、本発明の実施の形態に従うミュージックファイル選択画面202を説明する図である。
【0120】
図6(a)を参照して、下側LCD12の画面上にミュージックファイルリスト240が表示されている。
【0121】
前の音楽再生フォルダリスト選択画面において、「ひらく」アイコン214が選択されると選択されたミュージックフォルダに含まれているミュージックファイルのリストが表示される。
【0122】
また、ユーザは、タッチペン27等で下側LCD12の画面上のファイルリストスクロールバー210#のスライダ218#を移動させることが可能である。
【0123】
ファイルリストスクロールバー210#のスライダを移動させることにより、ファイルリストの選択画面に表示されているファイルリストがスクロールされ、カーソル位置に応じたミュージックファイルのリストが表示される。
【0124】
また、ユーザは、図6(a)の選択機能アイコンを選択することにより選択機能アイコンに対応した機能を実行することができる。当該選択機能アイコンは、現在、カーソル220により選択されているフォルダに対応して表示および設定が切替えられるものとする。ここでは、「お気に入り」の選択機能アイコン216が設けられている。「お気に入り」の選択機能アイコン215を選択した場合には、お気に入りフォルダ選択画面が表示される。
【0125】
図44は、本発明の実施の形態に従うお気に入りフォルダ選択画面209を説明する図である。
【0126】
図44を参照して、下側LCD12の画面上にお気に入りフォルダである「ベスト10」登録アイコン400、「思い出」登録アイコン402、「コレクション」登録アイコン404、「れんしゅう中」登録アイコン406、「ひみつ」登録アイコン408が設けられている場合が示されている。
【0127】
ユーザは、お気に入りフォルダ選択画面209において、上記登録アイコンのいずれかを選択することにより、選択されたフォルダ内に、上記図6(a)でカーソル220#により選択されているミュージックファイルが登録され、表示されることになる。
【0128】
なお、「もどる」アイコン410を選択した場合には、前の画面であるミュージックファイル選択画面202が表示される。
【0129】
また、再び、図6(a)を参照して、ミュージックファイル選択画面202において、再生モード切替アイコン217が設けられている。
【0130】
また、ユーザは、再生モード切替アイコン217を選択することによりフォルダ内の再生モードの切替を実行することが可能である。具体的には、再生中のミュージックファイルを繰り返し再生する再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら最初から繰り返す再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら停止する再生モード、ランダムで再生する再生モード、設定した区間のみを繰り返し再生する再生モードを順番に切替えて実行することが可能である。
【0131】
また、選択されたミュージックフォルダに関する情報が図6(b)の上側LCD22に表示される。
【0132】
図6(a)において、ユーザは「スタート」アイコン216を選択することによりカーソル220#により選択されているミュージックファイルの再生動作を実行するとともに再生動作選択画面が表示される。
【0133】
図7は、本発明の実施の形態に従う再生動作選択画面203を説明する図である。
図7(a)においては、下側LCD12において、再生動作等において音楽を変化させて動作させる再生動作選択画面203が表示されている場合が示されている。
【0134】
具体的には、たとえば、ユーザは、効果音選択アイコン232,234をタッチペン等により選択することにより、Rボタン14JおよびLボタン14Iをそれぞれユーザが押下したときにスピーカ等から出力される効果音を切り替えることが可能である。
【0135】
また、ユーザは、速度音程調整アイコン241を選択することにより、再生信号の再生スピードや音程を変える機能を実行することができる。
【0136】
また、ユーザは、音色調整アイコン242を選択することにより、再生信号の周波数を変調したり、あるいはフィルタリング処理等を実行して別の音色に変える機能を実行することができる。
【0137】
また、ユーザは、録音データ選択アイコン244を選択することにより、後述する音声録音した録音データファイルを効果音としてスピーカから出力する機能を実行することができる。
【0138】
また、再生タイムバー211の表示範囲内において、ミュージックファイル全体の再生時間の再生位置に応じてスライダ219が移動するものとする。ユーザは、タッチペン27等により再生タイムバー211の表示範囲内をタッチした場合には、タッチ位置に応じた時間からミュージックファイルの再生処理を開始することが可能である。その場合には、再生処理を開始した位置にスライダ219が移動するものとする。なお、スライダ219をタッチペン27等により選択してスライド操作して、スライド操作した位置から再生処理を開始することも可能である。
【0139】
また、ユーザは、一時停止コマンドアイコン222を選択することにより再生中のミュージックファイルを一時停止することが可能である。また、ユーザは、次の選曲コマンドアイコン224を選択することによりフォルダに含まれている次のミュージックファイルを選択して再生動作を実行することが可能である。また、ユーザは、前の選曲コマンドアイコン221を選択することによりフォルダに含まれている前のミュージックファイルを選択して再生動作を実行することが可能である。
【0140】
また、ユーザは、ビジュアライザ切替アイコン231を押下することにより後述するビジュアライザ表示処理を実行することが可能である。
【0141】
また、ユーザは、再生モード切替アイコン217を押下することによりフォルダ内の再生モードの切替を実行することが可能である。具体的には、再生中のミュージックファイルを繰り返し再生する再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら最初から繰り返す再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら停止する再生モード、ランダムで再生する再生モード、設定した区間のみを繰り返し再生する再生モードを順番に切替えて実行することが可能である。
【0142】
また、ユーザは、「お気に入り」アイコン215を押下することにより、図44で説明したお気に入りフォルダ選択画面209が表示される。そして、上述したように、お気に入りフォルダ選択画面209において、登録アイコンのいずれかを選択することにより、選択されたフォルダ内に、現在再生されているミュージックファイルを登録し、表示することが可能である。
【0143】
また、図7(b)においては、図6(a)の下側LCD12の画面上に表示されていたミュージックファイルリスト240が上側LCD22の画面上にミュージックファイル選択リスト画面203#として表示されている場合が示されている。そして、再生中のミュージックファイルと同じフォルダに含まれているミュージックファイルについて方向入力ボタン14Aを操作することにより選択することができる。すなわち、図6(a)の下側LCD12の画面上において、タッチペン等によりミュージックファイルを選択(スタート押下)した後、図7(a)の下側LCD12の画面上において、再生動作選択画面において、タッチペン等により選択した対象であるミュージックファイルの再生動作に対する処理をタッチペン等により選択し、上側LCD22の画面上においては、ミュージックファイルを方向入力ボタン14Aで選択することが可能である。
【0144】
そして、たとえば、方向入力ボタン14Aを用いてミュージックファイルを選択して操作ボタン14B〜14Eのいずれかを押すことにより再生中のミュージックファイルを選択したミュージックファイルに切替えて再生動作を実行することが可能である。
【0145】
したがって、下側LCD12の再生動作選択画面203における処理と、上側LCD22のミュージックファイル選択リスト画面203#における処理とを並列に処理することが可能であるためユーザの利便性に供する。
【0146】
以下、本発明の実施の形態に従うサウンド機能の詳細処理について説明する。
上述した本実施の形態に従う「サウンド機能」に係る処理手順について以下のフローを参照して説明する。なお、各ステップは、代表的にCPU31が、メモリカード29に記憶されたプログラム等をメインメモリ32に読出して実行することで実現される。
【0147】
<機能選択処理>
図8は、本発明の実施の形態に従うゲーム装置1における機能選択に係る処理を説明するフロー図である。なお、図8に示すフローは、図3のサウンド選択画面100における処理を説明するものである。
【0148】
図8を参照して、ゲーム装置1の電源が投入され、あるいはスタートボタンが押下された後、ユーザが図示しないメニュー画面から所定のアイコンを選択することでサウンド機能が実行される。
【0149】
ステップS1において、CPU31は、図3に示すようなサウンド選択画面100を下側LCD12に表示する。
【0150】
そして、次に、CPU31は、自動録音再生処理を開始する(ステップS2)。自動録音再生処理については後述する。なお、ステップS1とS2との順番を入れ替えることも可能である。
【0151】
そして、次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置のデータの入力があるかどうかを判断する(ステップS3)。CPU31は、I/F回路42を介してタッチパネル13からタッチ位置データが入力されたか否かを判断する。すなわち、CPU31は、ユーザによるタッチペン27等によるタッチ操作の有無を判断する。タッチ位置データの入力がされていなければ(ステップS3においてNO)、ステップS3の処理が繰り返される。
【0152】
一方、タッチ位置データが入力されていれば(ステップS3においてYES)、処理はステップS4に進む。
【0153】
ステップS4では、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する。すなわち、CPU31は、「マイクで録音してあそぶ」アイコン102あるいは「SDカードの音楽であそぶ」アイコン104のいずれが選択されたか否かを判断する。
【0154】
そして、タッチ位置データの示す座標値が「マイクで録音してあそぶ」アイコン102あるいは「SDカードの音楽であそぶ」アイコン104の表示範囲内の値であれば(ステップS4においてYES)、処理はステップS8に進む。
【0155】
一方、タッチ位置データの示す座標値がいずれの「マイクで録音してあそぶ」アイコン102あるいは「SDカードの音楽であそぶ」104の表示範囲外であれば(ステップS4においてNO)、処理はステップS5に進む。
【0156】
CPU31は、ステップS4においてタッチ位置の示す座標値が機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、自動録音再生処理を終了する(ステップS8)。
【0157】
そして、CPU31は、次に選択された機能モードの移行処理を実行する(ステップS9)。選択された機能モードの移行処理については後述する。
【0158】
一方、CPU31は、ステップS4においてタッチ位置の示す座標値が機能選択アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置の示す座標値が「設定」アイコン108の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS5)。
【0159】
CPU31は、ステップS5において、タッチ位置の示す座標値が「設定」アイコン108の表示範囲内の値であると判断した場合には自動録音再生処理を終了する(ステップS10)。
【0160】
次に、CPU31は、設定処理を実行する(ステップS11)。設定処理については後述する。
【0161】
一方、CPU31は、ステップS5において、タッチ位置の示す座標値が「設定」アイコン108の表示範囲内の値ではないと判断した場合には次にタッチ位置の示す座標値が「終わる」アイコン106の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS6)。
【0162】
CPU31は、ステップS6において、タッチ位置の示す座標値が「おわる」アイコン108の表示範囲内の値であると判断される場合には自動録音再生処理を終了して機能選択処理を終了する(エンド)。すなわち、これにより図示しないメニュー画面に戻る。
【0163】
一方、CPU31は、ステップS6においてタッチ位置の示す座標値が「おわる」アイコン108の表示範囲内の値ではない場合にはステップS3に戻る。
【0164】
図9は、図8における選択機能モード移行処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0165】
図9を参照して、CPU31は、タッチ位置の示す座標値が「SDカードの音楽で遊ぶ」アイコン104の表示範囲内の値あるいは「マイクで録音して遊ぶ」のアイコン102の表示範囲内のいずれであるかを判断する(ステップS20)。
【0166】
CPU31は、タッチ位置の示す座標値が「SDカードの音楽で遊ぶ」アイコン104の表示範囲内の値である場合にはステップS21に進む。
【0167】
そして、CPU31は、SDカードが挿入されているかどうかを判断する(ステップS21)。CPU31は、SDカードが挿入されていると判断した場合には次に音楽再生モードに移行する(ステップS22)。音楽再生モードについては後述する。音楽再生モードが終了した場合には、再び、図1のステップS1のサウンド選択画面に戻る(リターン)。
【0168】
一方、CPU31は、ステップS21においてSDカードが挿入されていないと判断した場合にはエラー表示処理を実行する(ステップS23)。エラー表示処理は、一例として、「SDカードが挿入されていません」等の表示処理を実行してユーザにSDカードの挿入を促す処理である。そして、再び、ステップS1に戻る(リターン)。
【0169】
一方、CPU31は、ステップS20においてタッチ位置の示す座標値が「マイクで録音して遊ぶ」アイコン102の表示範囲内であると判断した場合にはマイク録音再生モードに移行する(ステップS24)。マイク録音再生モードについては後述する。マイク録音再生モードが終了した場合には、再び、図1のステップS1のサウンド選択画面に戻る(リターン)。
【0170】
<音楽再生モード>
次に、音楽再生モードについて説明する。
【0171】
図10は、音楽再生モードにおけるサブルーチン処理を説明するフロー図である。
図10を参照して、まず、CPU31は、SDカード内のフォルダ検索処理を実行する(ステップS30)。
【0172】
そして、CPU31は、次にフォルダリストを生成する(ステップS31)。
そして、CPU31は、次に、音楽再生フォルダリスト選択画面を表示する(ステップS32)。上述した図4および図5は、音楽再生フォルダリスト選択画面200が表示された場合の一例図である。
【0173】
ここで、SDカード内のフォルダ検索処理について説明する。
図11は、SDカード内のフォルダ検索処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0174】
図11を参照して、CPU31は、SDカード内における格納されたフォルダに対応付けられたパスのうち最初に探索する探索初期パスを設定する(ステップS50)。そして、次に、CPU31は、探索初期パスに従ってミュージックファイルの探索処理を実行する(ステップS51)。
【0175】
そして、CPU31は、探索初期パスに従うミュージックファイルの探索処理により、フォルダ内にミュージックファイルが存在するかどうかを判断する(ステップS52)。
【0176】
ステップS52において、CPU31は、ミュージックファイルが有ると判断した場合には、ミュージックファイルが含まれているミュージックフォルダを抽出する(ステップS53)。
【0177】
なお、ミュージックファイルが存在するか否かは、一例としてファイルを識別するための拡張子を参照することにより判断することが可能である。なお、拡張子に限られず、ファイルのヘッダ等に格納されている識別情報を参照することにより判断することも可能であり、その判断方式は問わない。
【0178】
そして、次に、CPU31は、全てのパスについて探索が完了したかどうかを判断する(ステップS54)。
【0179】
ステップS54において、CPU31は、全てのパスについて探索が完了していないと判断した場合には、次に探索する探索次パスを設定する(ステップS25)。
【0180】
そして、ステップS51に戻り、上記の処理であるミュージックファイルの探索処理を実行する。
【0181】
そして、全てのパスについての探索が完了するまで上述したステップS51〜S54の処理を繰返す。ステップS54において、CPU31は、全てのパスの探索が完了したと判断した場合には処理を終了する(リターン)。
【0182】
これにより、装着されたSDカードについて、ミュージックファイルが存在するすべてのフォルダを抽出することができる。
【0183】
図12は、フォルダリスト生成のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
図12を参照して、まず、CPU31は、フォルダ名判定処理を実行する(ステップS60)。そして、次に、CPU31は、フォルダ配列処理を実行する(ステップS61)。
【0184】
図13は、フォルダ名判定処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
図13を参照して、CPU31は、図11のフォルダ検索処理により抽出された最初のフォルダを選択する(ステップS65)。そして、CPU31は、次に同一のフォルダ名があるかどうかを判断する(ステップS66)。
【0185】
CPU31は、ステップS66において同一のフォルダ名があると判断した場合にはフォルダをマージする(ステップS67)。
【0186】
一方、CPU31は、ステップS66において、同一のフォルダがないと判断した場合にはステップS68に進む。CPU31は、ステップS68において、図11のフォルダ検索処理により抽出されたすべてのフォルダについて判定が終了したかどうかを判断する。
【0187】
CPU31は、ステップS68において、すべてのフォルダについて判定が終了していないと判断した場合には、図11のフォルダ検索処理により抽出された次のフォルダを選択する(ステップS69)。そして、CPU31は、ステップS66に戻り、上述したステップS66〜S69の処理を繰返す。
【0188】
CPU31は、ステップS68において、すべてのフォルダについて判定が終了したと判断した場合には、次に図12のフォルダ配列処理(ステップS61)に進む。
【0189】
再び図12を参照して、フォルダ配列処理(ステップS61)においては、フォルダ名判定処理(ステップS60)において、マージされたフォルダ等について名前あるいは記号等に従って所定の配列順序に従ってフォルダを配列する。
【0190】
そして再び、図10に戻る(リターン)。
図10を参照して、次に、ステップS32においてフォルダ配列処理(ステップS61)において、配列されたフォルダ順序に従って音楽再生フォルダリスト選択画面においてフォルダリストが表示される(ステップS32)。
【0191】
図14は、フォルダ検索処理を説明する具体例の一例を説明する図である。
ここでは、一例として、1つのSDカードにおいて格納されているミュージックファイルとフォルダのリスト構造が示されている。
【0192】
図14を参照して、具体的には一例としてフォルダFD1とフォルダFD2が設けられ、フォルダFD1にはミュージックフォルダFAとミュージックフォルダFBとが設けられている場合が示されている。
【0193】
そして、ミュージックフォルダFAにはミュージックファイルMAA、ミュージックファイルMBB、…が含まれている場合が示されている。
【0194】
また、ミュージックフォルダFBにはミュージックファイル・・・が含まれている場合が示されている。
【0195】
フォルダFD2には、ミュージックフォルダFAとミュージックフォルダFCとが設けられている場合が示されている。
【0196】
そして、ミュージックフォルダFAにはミュージックファイルMX,MYが含まれている場合が示されている。
【0197】
また、ミュージックフォルダFCにはミュージックファイル・・・が含まれている場合が示されている。
【0198】
このようなツリー構造を有するフォルダがSDカード内に格納されている場合において、図11で説明したフローに従う処理により、ミュージックファイルが格納されているミュージックフォルダFA.FB,FA,FCの4つのミュージックフォルダが抽出される。
【0199】
そして、図13で説明したフローに従う処理により、フォルダFD1に格納されているミュージックフォルダFAとフォルダFD2に格納されているミュージックフォルダFAは同一のフォルダ名であるため、ミュージックフォルダFAとしてそれぞれのフォルダに格納されているミュージックファイルがマージされることになる。このようにマージされることにより、図5(b)に例示されるようなミュージックファイルのリスト画面201#や図7(b)に例示されるようなミュージックファイル選択リスト画面203#において、上述の例においては、ミュージックフォルダFAについて、当該フォルダに属するミュージックファイルとして、ミュージックファイルMAA、ミュージックファイルMBB、・・・、ミュージックファイルMX、ミュージックファイルMY、・・・が一覧表示されるように設定される。
【0200】
そして、当該処理により、同一のフォルダ名についてはマージされてフォルダリスト選択画面においてフォルダリストが表示されることになる。これによって、装着したメモリカード(SDカード)内に同一名称のフォルダが存在する場合には、同一グループとして一覧表示されることにより、同一のフォルダ名が複数存在する場合等のSDカードのフォルダ構成によりフォルダの抽出処理に不具合が生じることがなく、また、利便性を向上させることができる。
【0201】
なお、本実施例においては、装着したメモリカード(SDカード)内のミュージックファイルをグループ化するために、ミュージックファイル内の属性情報を利用することなく、メモリカードのフォルダ情報をそのまま利用する(同一フォルダに存在するミュージックファイルを同一グループとして扱う)。また、各フォルダが存在する階層に関わらず、音楽再生フォルダリスト選択画面200などにおいて、全てのフォルダを並列に(1つの階層で)表示する。すなわち、例えば、図14の例において、フォルダFD1およびフォルダFD2にもミュージックファイルが存在する場合には、音楽再生フォルダリスト選択画面200においては、フォルダFD1、フォルダFD2、ミュージックフォルダFA、ミュージックフォルダFB、ミュージックフォルダFCが並列に一覧表示されることになる。これにより、メモリカードの階層構成が複雑な場合であっても、所望のミュージックファイルを例えばユーザである子供などでも容易に見つけることができる。
【0202】
また、同一グループとして扱うフォルダの名称として、音楽再生フォルダリスト選択画面200などにおいて、メモリカードに登録されているフォルダ名称をそのまま利用するため所望のミュージックファイルをユーザは容易に探すことが可能であり、利便性が向上する。
【0203】
さらに、前述したとおり、音楽再生フォルダリスト選択画面200においては、メモリカードから抽出した各フォルダの名称(これは、各フォルダに属するミュージックファイルを一覧表示させるためのタッチボタンでもある)とともに、お気に入りフォルダ(これは、お気に入りに登録されたミュージックファイルを一覧表示させるためのタッチボタンでもある)を並列に(1つの階層で)表示するので、フォルダの選択操作が容易となり、さらに利便性が向上する。さらには、「おまかせ」のフォルダをそのようなリスト中に並列に表示するので、さらに利便性が向上する。
【0204】
再び、図10を参照して、ステップS32において、音楽再生フォルダリスト選択画面が表示された後、CPU31は、次にタッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS33)。CPU31は、I/F回路42を介してタッチパネル13からタッチ位置データが入力されたか否かを判断する。すなわち、CPU31は、ユーザによるタッチペン27によるタッチ操作の有無を判断する。言い換えれば、CPU31は、タッチパネル13に対するユーザの操作によって入力された座標値が検出されるか否かを判断する。タッチ位置データが入力されていなければ(ステップS33においてNO)、ステップS33における処理が繰り返される。
【0205】
一方、タッチ位置データが入力されていれば(ステップS33においてYES)、処理はステップS34へ進む。
【0206】
そして、CPU31は、タッチ位置データを示す座標値がフォルダリスト表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS34)。
【0207】
ステップS34において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がフォルダリストの表示範囲内の値であると判断した場合にはタッチ位置あるいはタッチペンのタッチ位置からの移動軌跡に応じてフォルダリストのスクロール表示処理を実行する(ステップS35)。
【0208】
そして、次に、CPU31は、フォルダリスト中の選択されたフォルダの位置に応じてフォルダリストスクロールバー210のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップS35#)。そして、再び、ステップS33に戻る。なお、ステップS35とS35#の処理の順序を入れ替えることも可能である。以下についても同様である。
【0209】
なお、本例においては、一例としてカーソル220の位置は変わらないものとして説明するため、フォルダリストのスクロール表示処理についてのみ説明したが、上述したように、カーソル220の位置をタッチペン27でタッチしたタッチ位置に応じた位置に移動させるように表示処理を実行することも可能である。
【0210】
その場合には、画面上にタッチして、タッチした位置からタッチ位置を変更せずに、タッチした状態を解除する操作(タッチオフ)を実行した場合には、タッチ位置に応じてカーソル220のみが移動する。その際には、フォルダリストのスクロール表示処理およびフォルダリストスクロールバーのスライダ位置の移動処理を実行しない。
【0211】
一方、画面上にタッチしてタッチしたままタッチペン27等を移動等させる、すなわち、タッチした位置からタッチした状態を継続しつつ、タッチ位置を変更する操作(ドラッグ操作)を実行した場合には、タッチペンの移動軌跡(移動距離)に応じてフォルダリストのスクロール表示処理が実行される。その際には、フォルダリストスクロールバーのスライダ位置についても移動処理が実行される。
【0212】
一方、ステップS34において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がフォルダリスト表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS36)。
【0213】
ステップS36において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であると判断した場合には次に音量設定処理を実行する(ステップS37)。そして、再び、ステップS33に戻る。音量設定処理については後述する。
【0214】
ステップS36において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「ひらく」アイコン214の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS38)。
【0215】
ステップS36において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「ひらく」アイコン214の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にミュージックファイル選択処理を実行する(ステップS39)。ミュージックファイル選択処理については後述する。
【0216】
一方、ステップS38において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「ひらく」アイコン214の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値がフォルダリストスクロールバー210の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS40)。
【0217】
ステップS40において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がフォルダリストスクロールバー210の表示範囲内の値であると判断した場合には、タッチ位置に応じてフォルダリストのスクロール表示処理を実行する(ステップS41)。
【0218】
そして、次に、フォルダリスト中の選択されたフォルダ位置に応じてフォルダリストスクロールバー210のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップS42)。そして、再び、ステップS33に戻る。
【0219】
一方、ステップS40において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標中がフォルダリストスクロールバー210の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS43)。
【0220】
ステップS43において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、選択機能アイコンに対応した機能を実行する(ステップS44)。
【0221】
一方、ステップS43において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS45)。
【0222】
ステップS45において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212の表示範囲内の値であると判断した場合には、音楽再生モードの処理を終了して、図8のステップS1におけるサウンド選択画面が表示される。
【0223】
一方、ステップS45において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップS33に戻る。
【0224】
図15は、ミュージックファイル選択処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0225】
図15を参照して、CPU31は、まず、図6で説明したミュージックファイル選択画面202を表示する(ステップS70)。
【0226】
次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力が有るかどうかを判断する(ステップS70#)。CPU31は、I/F回路42を介してタッチパネル13からタッチ位置データが入力されたか否かを判断する。すなわち、CPU31は、ユーザによるタッチペン27によるタッチ操作の有無を判断する。言い換えれば、CPU31は、タッチパネル13に対するユーザの操作によって入力された座標値が検出されるか否かを判断する。タッチ位置データが入力されていなければ(ステップS70#においてNO)、ステップS70#における処理が繰り返される。
【0227】
一方、タッチ位置データが入力されていれば(ステップS70#においてYES)、処理はステップS71へ進む。
【0228】
そして、CPU31は、次にタッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリスト240の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS71)。
【0229】
ステップS71において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリスト240の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にタッチ位置に応じてミュージックファイルリスト240のスクロール表示処理を実行する(ステップS72)。
【0230】
そして、次に、CPU31は、ミュージックファイルリスト中の選択されたミュージックファイルの位置に応じてミュージックファイルリストのスクロールバー210#のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップS73)。そして、再びステップS70#に戻る。
【0231】
一方、ステップS71において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリスト240の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS74)。ステップS74において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であると判断した場合には音量設定処理を実行する(ステップS75)。そして、再びステップS70#に戻る。音量設定処理については後述する。
【0232】
ステップS74において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が「スタート」アイコン226の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS76)。
【0233】
ステップS76において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「スタート」アイコン226の表示範囲内の値であると判断した場合には、ミュージックファイル再生処理を実行する(ステップS76#)。ミュージックファイル再生処理については後述する。
【0234】
一方、ステップS76において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「スタート」アイコン226の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリストのスクロールバー210#の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS77)。
【0235】
ステップS77において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリスト210#のスクロールバーの表示範囲内の値であると判断した場合にはタッチ位置データに応じてミュージックファイルリスト240のスクロール表示処理を実行する(ステップS78)。
【0236】
そして、次に、CPU31は、ミュージックファイルリスト中の選択されたミュージックファイルの位置に応じてミュージックファイルリストのスクロールバー210#のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップS79)。そして、再びステップS70#に戻る。
【0237】
一方、ステップS77において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリストのスクロールバー210#の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS80)。
【0238】
ステップS80において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値ではあると判断した場合には、選択機能アイコンに対応した機能を実行する(ステップS81)。そして再びステップS70#に戻る。例えば、「お気に入り」の選択機能アイコン215の表示範囲内の値であると判断した場合には、上述した図44で説明したお気に入りフォルダ選択画面209が表示される。そして、登録アイコンのいずれかを選択することにより、選択されたフォルダ内に、ミュージックファイルを登録する処理が実行される。
【0239】
一方、ステップS80において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212#の表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
【0240】
ステップS82において、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212#の表示範囲内の値であると判断した場合には、「A」に進み、図10のステップS32の音楽再生フォルダリスト選択画面が表示される。
【0241】
図16は、ミュージックファイル再生処理のサブルーチン処理を説明する図である。
図16を参照して、CPU31は、選択されたミュージックファイルの再生を開始する(ステップS90)。
【0242】
そして、次に、上側LCD22にミュージックファイル選択画面を表示するとともに下側LCD12に再生動作選択画面を表示する(ステップS91)。
【0243】
そして、次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS92)。
【0244】
ステップS92において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力がないと判断した場合には、次に方向入力ボタン14Aによる操作があるかどうかを判断する(ステップS93)。
【0245】
ステップS93において、CPU31は、方向入力ボタン14Aによる操作があると判断した場合には、方向入力ボタン14Aの操作に応じてミュージックファイル選択画面におけるカーソル位置により選択されているミュージックファイルリストのスクロール表示処理を実行する(ステップS94)。
【0246】
一方、ステップS93において、CPU31は、方向入力ボタン14Aによる操作がないと判断した場合には、再び、ステップS92に戻る。
【0247】
そして、CPU31は、次に所定ボタンの押下があるかどうかを判断する(ステップS94♯)。
【0248】
ステップS94♯において、CPU31は、所定ボタンの押下がある場合には、カーソル位置により選択されているミュージックファイルの再生を開始する(ステップS90)。
【0249】
なお、上述したように音声出力制御回路56は、CPU31からの指示に従ってヘッドホン18が接続されている場合にはヘッドホン用アンプ60を介してヘッドホン18に出力し、ヘッドホン18が接続されていない場合は、アンプ44,46を介して右側スピーカ45,47に出力する。
【0250】
一方、CPU31は、ステップS94♯において、所定ボタンの押下がない場合には再びステップS92に戻る。ここで、所定ボタンは、操作ボタン14B〜14Eのいずれかに設定されているものとする。
【0251】
ステップS92において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があった場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が再生タイムバー211の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS95)。
【0252】
ステップS95において、CPU31は、タッチ位置データの示す表示が再生タイムバー211の表示範囲内の値であると判断した場合には、タッチ位置に応じた時間からミュージックファイルの再生処理を実行する(ステップS96)。
【0253】
そして、CPU31は、タッチ位置に応じた再生タイムバー211における全体の再生時間における再生位置を示すスライダ位置の移動処理を実行する(ステップS97)。そして、再びステップS92に戻る。
【0254】
ステップS95において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生タイムバー211の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であるかどうか判断する(ステップS98)。
【0255】
ステップS98において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値と判断した場合には音量設定処理を実行する(ステップS99)。そして、再びステップS92に戻る。音量設定処理については後述する。
【0256】
一方、ステップS98において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値ではない場合には、次にタッチ位置データの示す座標値がビジュアライザ切替アイコン231の範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS100)。
【0257】
ステップS100において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がビジュアライザ切替アイコン231の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にビジュアライザ表示処理を実行する(ステップS101)。そして、再びステップS92に戻る。ビジュアライザ表示処理については後述する。
【0258】
ステップS100において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がビジュアライザ切替アイコン231の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS102)。ここで、再生動作コマンドアイコンとしては、一時停止コマンドアイコン222、次の選曲コマンドアイコン224、前の選曲コマンドアイコン221が一例として設けられている。
【0259】
ステップS102において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドのアイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、再生動作コマンドに対応した機能を実行する(ステップS103)。そして、再びステップS92に戻る。
【0260】
具体的には、タッチ位置データの示す座標値が一時停止コマンドアイコン222の表示範囲内の値であると判断した場合には、CPU31は、再生動作を一時停止する。また、タッチ位置データの示す座標値が次の曲の選択コマンドアイコン224の表示範囲内の値であると判断した場合には、CPU31は、次の選択されたミュージックファイルの再生を開始する。一方、タッチ位置データの示す座標値が前の曲の選択コマンドアイコン221の表示範囲内の値であると判断した場合には、CPU31は、前の選択されたミュージックファイルの再生を開始する。
【0261】
ステップS102において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
【0262】
ステップS104において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、次に選択機能アイコンに対応した機能を実行する(ステップS105)。そして再びステップS92に戻る。例えば、本例においては、選択機能アイコンとして、「お気に入り」アイコン215、再生モード切替アイコン217、速度音程調整アイコン241、音色調整アイコン242、録音データ選択アイコン244が表示されている。
【0263】
具体的には、上述したようにCPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「お気に入り」アイコン215の表示範囲内の値であると判断した場合には、現在選択されているミュージックファイルをお気に入りフォルダに登録する処理を実行する。
【0264】
また、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生モード切替アイコン217の表示範囲内の値であると判断した場合には、再生モードの設定を切り替えて表示する。
【0265】
また、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が速度音程調整アイコン241の表示範囲内の値であると判断した場合には、後述する再生スピードや音程を変える機能を実行する。
【0266】
また、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音色調整アイコン242の表示範囲内の値であると判断した場合には、後述する周波数を変調するフィルタリング処理を実行して別の音色に変える機能を実行する。
【0267】
また、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音データ選択アイコン244の表示範囲内の値であると判断した場合には、後述する録音した音声データファイルを効果音としてスピーカから出力する機能を実行する。
【0268】
ステップS104において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212aの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS106)。
【0269】
ステップS106において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212aの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップS92に戻る。
【0270】
一方、ステップS106において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212aの表示範囲内の値であると判断した場合には、「B」に進み、図15のステップS70において、ミュージックファイル選択画面を表示する。
【0271】
(音量設定処理)
次に、音量設定処理について説明する。
【0272】
図17は、音量設定アイコン250を拡大した図である。
図17(a)を参照して、音量設定アイコン250には、一例として横軸において、左から右に行くほど音量が大きくなるスライダ252が設けられている。
【0273】
スライダ252は、音量レベルのパラメータ設定範囲内における現在値に応じた位置に表示されている。
【0274】
ここで、スライダ252が表示されている現在値に対応した位置よりも音量が小さい方向の領域を音量小領域254、スライダ252が表示されている現在値に対応した位置よりも音量が大きい方向の領域を音量大領域255とする。
【0275】
本発明の実施の形態においては、タッチペン等によりスライダ252を選択した場合には、その後のスライドタッチ操作(タッチオン状態を継続しつつ、タッチ位置を変更する操作)に応じて、現在値に対応した位置から音量小領域254および音量大領域255のいずれの方向においてもスライダを連続的に移動操作(いわゆるドラッグ操作)することが可能である。
【0276】
なお、タッチペン等によりスライダ252を選択した場合とは、(i)スライダ252上でタッチオンした場合、(ii)タッチ操作中のタッチ位置がスライダ252内に入った場合があるが、(i)の場合にのみスライダ252をドラッグ操作するようにしてもよいし、(ii)の場合にのみ当該ドラッグ操作するようにしてもよし、(i)または(ii)のいずれの場合であってもドラッグ操作することを可能としてもよい。
【0277】
図17(b)を参照して、タッチペン等によりスライダ252以外の音量小領域254をタッチオンした場合には、スライダ252を当該タッチオンの位置に瞬時に移動操作することが可能である。これにより、現在の音量値よりも小さい音量への変更は瞬時に行なうことができる。一方、タッチペン等によりスライダ252以外の音量大領域255をタッチオンした場合には、スライダ252を当該タッチオンの位置に瞬時に移動操作させない。これにより、現在の音量値よりも大きい音量への変更を瞬時に行なうことができない。
【0278】
なお、音量小領域254上でタッチオンした場合とは、(i)音量小領域254内でタッチオンした場合、(ii)タッチ操作中のタッチ位置が音量小領域254内に入った場合があるが、(i)の場合にのみスライダ252をタッチオン位置に瞬時に移動するようにしても良いし、(ii)の場合にのみスライダ252をタッチ位置に瞬時に移動するようにしても良いし、(i)または(ii)のいずれの場合であっても瞬時に移動することを可能としても良い。
【0279】
また、音量小領域254をタッチした場合には、スライダ252がタッチ位置に瞬時に移動するが、その後、スライド操作を継続した場合には、上述したようなドラッグ操作が可能である。
【0280】
図18は、本発明の実施の形態に従う音量設定処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0281】
図18を参照して、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内であると判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値がスライダ252の表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップS110)。
【0282】
ステップS110において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がスライダ表示範囲内の値であると判断した場合には、画面上にタッチしたままタッチペンを移動(スライド操作)させることでその移動した軌跡に応じて、最新のタッチ位置にスライダ252が表示されるように移動表示する(ステップS114)。すなわち、音量レベルのパラメータの設定範囲内におけるスライダ252の現在の位置から所望の位置への連続的な移動操作を受け付ける。
【0283】
そして、CPU31は、スライダ252の位置に応じた音量に設定する(ステップS115)。すなわち、音量レベルのパラメータを移動操作に従うスライダ252の移動後の位置に応じた値に更新する。この点で、スライダ252は、現在の位置から所望の位置へ連続的に移動することになるので移動に伴って徐々に音量レベルのパラメータが調整される。
【0284】
一方、ステップS110において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がスライダ252の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次に、タッチ位置データの示す座標値が音量入力受付表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップS111)。
【0285】
ステップS111において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量入力受付表示範囲内の値であると判断した場合には、タッチペンにより入力された位置にスライダ252を移動表示する(ステップS112)。そして、パラメータの設定範囲内におけるスライダ252の位置に応じた音量に設定する(ステップS115)。
【0286】
一方、ステップS111において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量入力受付表示範囲内の値ではないと判断した場合には入力無効判定処理を実行する(ステップS113)。すなわち、入力は無効であると判定処理する。そして処理を終了する。
【0287】
本実施の形態においては、音量入力受付表示範囲内には、音量小領域が設定されているものとする。音量入力受付表示範囲内には、音量大領域255は設定されていない。すなわち、パラメータの現在値よりも小さくなる方向にスライダが移動するような場合、本例においては音量小領域には、スライダの所望の位置への移動操作である入力を受け付け、パラメータの現在値よりも大きくなる方向にスライダが移動するような場合、本例においては音量大領域には、スライダの所望の位置への移動操作である入力は受け付けない。
【0288】
したがって、タッチ位置において、スライダ252は音量小領域については即座に移動されてスライダ位置に応じた音量に設定されるが、音量大領域は入力無効判定処理となってスライダは移動されずスライダ位置に応じた音量には設定されない。
【0289】
当該処理によりタッチペンによって音量設定処理が実行された場合に、ユーザの誤操作によって音量がいきなり大きくなるようなことが生じることはない。すなわち、音量が小さくなる方向においてはタッチペンによってスライダの位置が変化して、スライダの位置に応じた音量設定処理を実行することができるが、音量が大きくなる方向においてはタッチペンによってスライダの位置は変わらず、音量が大きくなることはない。
【0290】
特に、タッチペンを用いた設定処理を実行する場合においては、タッチパネルの任意の位置をユーザが自由に指定することができるとともに、レイアウトの都合上、音量設定アイコン250の表示範囲を大きくとることはできない。それゆえ、音量設定処理を実行する場合には、注意して音量設定アイコン250の表示範囲内において所望の音量レベルに応じた位置を指定する必要があるが、誤操作により、音量が大きくなる方向にユーザがタッチペンによって指定しまう可能性も十分に考えられる。したがって、当該処理により、ユーザにとっては、音量が誤操作によりいきなり大きくなる可能性があるという不安を抱えつつゲーム装置1を操作するというストレスを抑制することが可能である。
【0291】
なお、上記においては、スライダの所望の位置への移動操作について、音量小領域については即座に移動されてスライダ位置に応じた音量に設定される場合について説明したが、スライダの連続的な移動操作の場合と同様に徐々に音量レベルのパラメータが調整されるように設定することも可能である。
【0292】
図19は、音量設定アイコンの別の例を説明する図である。
図19(a)を参照して、ここでは右スピーカおよび左スピーカそれぞれから出力される音量を設定する音量設定領域が示されている。
【0293】
具体的には、縦軸(R)が右スピーカの音量レベルを示し、横軸(L)が左スピーカの音量レベルを示すものとする。すなわち、任意の点の座標値(位置)が右スピーカおよび左スピーカの音量レベルに対応付けられる。ここでは、現在の右スピーカおよび左スピーカの音量レベルに応じた位置を示すポインタ252#が表示されている。
【0294】
ポインタ252#をタッチペンでタッチすることにより、ポインタ252#が選択され、画面上にタッチしたままタッチペンを移動(スライド操作)させることでその移動した軌跡に応じてポインタを移動表示する。一方、タッチペンでポインタ252#以外をタッチした場合には、音声入力受付表示範囲内の値の場合には、タッチペンにより入力された位置にポインタ252#が移動表示する。
【0295】
なお、ここでは、2種類のパラメータの設定、右スピーカおよび左スピーカの音量レベルが横軸および縦軸の座標値(位置)にそれぞれ対応付けられる場合について説明したが、2種類のパラメータに限られず、さらに複数種類のパラメータと対応付けることも可能である。なお、パラメータ設定範囲内の表示としては、パラメータが1つである場合には、例えば、パラメータの位置を横軸の一次元で表示させるようにすることも可能であるが、例えば、パラメータが2つの場合には、縦軸と横軸の2次元で平面的にパラメータの位置を表示させるようにすることも可能である。さらに、複数種類のパラメータを設定する場合には、種類の数に応じた多次元でパラメータの位置を表示させるようにすることも可能である。
【0296】
図19(b)を参照して、ここでは、音量入力受付表示範囲内に、タッチペンでタッチすることにより、当該位置に応じた音量レベルに即座に設定される場合が示されている。すなわち、音量入力受付表示範囲内は、例えば、タッチペンを用いて右スピーカおよび左スピーカの少なくともいずれか一方について音量を小さくする方向においては音量入力受付表示範囲内として設定されているが、それ以外の領域については音量入力受付表示範囲内として設定されていない。
【0297】
したがって、ポインタ252#以外をタッチした場合に、音声入力受付表示範囲外の音量を大きくする方向においては、タッチペンでタッチした場合においてもポインタ252#が移動することなく、音量が過度に大きくなることを防止し、ユーザに不快感を与えることを抑制することができる。
【0298】
なお、本例においては、音量設定アイコン250の表示範囲内において、音声入力受付表示範囲内とそれ以外に分けられる場合について説明したが、音量設定に限られず、例えば、図7で説明した再生タイムバーにおいても入力受付表示範囲内とそれ以外とに分けることも可能である。例えば、既に再生された位置については入力受付表示範囲内とし、未だ再生されていない位置については、入力受付表示範囲外として、スライダ219の連続的な移動操作のみ可能とすることができる。当該処理により、タッチペンでタッチすることにより再生されていない位置から再生が開始されることを防止し、ユーザに不快感を与えることを抑制することができる。
【0299】
(速度音程調整処理)
図20は、速度音程調整アイコン241を選択することにより再生スピードや音程を変える機能を説明する図である。
【0300】
図20を参照して、ここでは、速度音程調整アイコン241を押下することにより下側LCD12の画面に表示される速度音程調整画面が示されている。
【0301】
ここで、ユーザがタッチペン等を用いてスライダ253を選択して移動させることにより、移動位置に対応した再生スピードおよび音程に調整することが可能である。具体的には、現在のスライダ253の位置から右側にスライダを移動させることにより再生スピードを速くすることが可能である。逆に左側にスライダを移動させることにより再生スピードを遅くすることが可能である。また、現在のスライダ253の位置から上側にスライダ253を移動させることにより音程を高くすることが可能である。逆に下側にスライダ253を移動させることにより音程を低くすることが可能である。
【0302】
当該機能を実行することによりユーザの趣向に従って再生されて出力される音声信号に変化をもたせることができる。
【0303】
(音色調整処理)
図21は、音色調整アイコン242を選択することにより再生信号の周波数を変調したり、あるいはフィルタリング処理等を実行して別の音色に変える機能を説明する図である。
【0304】
図21を参照して、ここでは、音色調整アイコン242を押下することにより下側LCD12の画面に表示される音色調整アイコン選択画面が示されている。
【0305】
ここでは、4つの音色調整選択アイコンが設けられている。具体的には、周波数を変調等することにより古いラジオから聞こえてくるような音色に調整する「ラジオ」アイコン242a、ステレオ音源の左右の音の減算に基づいてボーカルの声を抑制する「カラオケ」アイコン242b、フィルタリング処理によりエコーがかかる「エコー」アイコン242c、周波数を変調等することによりピコピコした音色の音に変化する「電子音」アイコン242dが設けられている。ユーザがタッチペン等を用いて4つの音色調整選択アイコンのいずれかを選択することにより選択されたアイコンの機能が実行される。
【0306】
なお、ここでは、4つの音色調整選択アイコンが設けられて、4種類の音色に調整可能である場合について説明したが、特に4つに限られず、何個でも良い。複数の音色調整の選択パターンを設けることにより、ユーザの趣向に応じた音色に調整することが可能である。
【0307】
なお、ここで、「カラオケ」アイコン242bの機能について、ステレオ音源の左右の音の減算に基づいてボーカルの声を抑制する場合について説明したが、当該処理を実行するのは、一般的に、ボーカルの音等は、ステレオ音源の音場の中央に定位しており、環境音等については、中央以外の左右に定位しているからである。なお、特にこの方式に限られず、別の方式に従ってボーカルの声を抑制することも可能である。
【0308】
(効果音選択処理)
図22は、効果音選択アイコン232,234を選択することにより、Rボタン14JおよびLボタン14Iをユーザが操作したときにスピーカ等から出力される効果音を変更する場合を説明する図である。なお、本実施例では、Rボタン14JおよびLボタン14Iを操作することにより、ミュージックファイルに基づく音楽の再生中に効果音を追加して鳴らして楽しむことができる。
【0309】
図22を参照して、図7で表示される効果音選択アイコン232,234を選択することにより効果音を変更することができる。具体的には、初期状態としては「効果音なし」の状態に設定されている(ステップS120)。次に、効果音選択アイコン232を1回選択することにより、「太鼓」の効果音に設定される(ステップS121)。また、次に、効果音選択アイコン232を選択することにより、「シンバル」の効果音に設定される(ステップS122)。そして、次に、効果音選択アイコン232を選択することにより、「トランペット」の効果音に設定される(ステップS123)。そして、再び、効果音アイコン232を選択することにより、「効果音なし」の状態に設定される(ステップS120)。すなわち、効果音選択アイコンの選択回数に従ってスピーカ等から出力される効果音を切り替えることが可能である。本例においてはRボタン14JおよびLボタン14Iのそれぞれについて効果音選択アイコン232,234を選択することにより、それぞれのボタン操作に応じた効果音に設定することができる。
【0310】
なお、ここでは、「効果音なし」、「太鼓」、「シンバル」、「トランペット」の順に効果音が切り替わる場合について説明したが、特にこの順序に限られず、任意の順序にすることが可能である。また、さらに、複数の効果音に切り替わるように設定することも当然に可能である。また、Rボタン14JおよびLボタン14Iのそれぞれについて効果音の種類が異なるように設定することも可能である。
【0311】
(ビジュアライザ表示処理)
図23は、本発明の実施の形態に従うビジュアライザ表示処理を説明する図である。
【0312】
CPU31は、図16のステップS100においてタッチ位置データの示す座標値がビジュアライザ切替アイコン231の範囲内の値であると判断した場合にはビジュアライザ表示処理を実行する。
【0313】
図23(a)には、下側LCD12の再生動作選択画面が表示されている。図7で説明した内容と同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0314】
図23(b)には、上側LCD22にビジュアライザ表示画面が示されている。
図24は、ビジュアライザ表示処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0315】
図24を参照して、まず、音声出力レベルを検知する(ステップS130)。具体的には、出力レベル検知回路58は、音声出力制御回路56からアンプ44,46に出力される音声信号の出力レベルを検知して、その結果をCPU31に出力する。
【0316】
次に、CPU31は、出力レベル検知回路58において検知された出力レベルに応じたオブジェクトを生成する(ステップS131)。
【0317】
そして、次に、オブジェクトをスクロール表示する(ステップS132)。再び、ステップS130に戻って上記の処理を繰返す。
【0318】
具体的には図23(b)において、再生中の音声信号の出力レベルを順次検知して、出力レベルに応じた位置に順次新たなオブジェクトを生成し、それをスクロール表示する。本実施例では、ビジュアライザの表示領域の右端において、出力レベルに応じた高さにオブジェクト501(具体的には、地面オブジェクト)を次々と生成し、全体を左にスクロール表示する。また、そのように生成される地面オブジェクト上で、別のオブジェクト(本例においては、一例としてオブジェクト502および503)が自動的に動作制御される(すなわち、地面に沿って、画面上を左右に移動したり、ジャンプしたりする)。
【0319】
本例においては、再生中の音声信号の右側および左側スピーカ45,47の合計の出力レベルにより、地面オブジェクトの高さが決定され、または、右側スピーカ45の出力レベルにより、第1オブジェクト(本実施例ではバイク形状のオブジェクト502)の動作制御内容(速度や加速度やジャンプの高さなど)が決定され、左側スピーカ47の出力レベルにより、第2オブジェクト(本実施例ではバイク形状のオブジェクト503)の動作制御内容が決定される。
【0320】
なお、これに限られず、さらに別の例としては、音声信号のうち右側スピーカ45用の信号の出力レベルにより第1オブジェクト(本実施例ではオブジェクト502)用の地面オブジェクトの高さが決定され、または、当該第1オブジェクトの動作制御内容(速度や加速度やジャンプの高さなど)が決定され、左側スピーカ47用の信号の出力レベルにより、第2オブジェクト(本実施例ではオブジェクト503)用の地面オブジェクトの高さが決定され、または、当該第2オブジェクトの動作制御内容が決定されるようにしても良い。
【0321】
ユーザは、音声信号の出力レベルに応じた地形の高さから出力レベルの変化を視覚を通じて認識することができる。また、バイク形状の2台のオブジェクト502,503が地形の高さに応じてジャンピング動作するためオブジェクト502,503の変化からも音声信号の出力レベルの変化を視覚を通じて認識することが可能である。
【0322】
また、バイク形状の2台のオブジェクト502,503は、右側スピーカ45から出力される音声信号と、左側スピーカ47から出力される音声信号との音量レベルの差に従って2台のオブジェクト502,503の相対的な位置関係が変化するようにしても良い。
【0323】
なお、選択されたミュージックファイルの再生処理が一時停止している場合においては、上記出力レベルに応じた地形の変化はないため平坦な地形オブジェクトのスクロール表示が実行される。その際、例えば、上述したLボタン14IおよびRボタン14Jをユーザが操作した場合には、スピーカ等から効果音が出力されるため、効果音の音声信号の出力レベルが検知され、当該音声信号の出力レベルに応じた地形オブジェクトが生成され、スクロール表示される。以下のビジュアライザ表示画面についても同様の方式に従って処理される。
【0324】
図25は、別のビジュアライザ表示画面を説明する図である。
図25(a),(b)を参照して、ここでは、上側LCD22に検知された音声信号の出力レベルに応じた大きさの雪玉形状のオブジェクト501aを生成して、スクロール表示するビジュアライザが示されている。雪玉形状のオブジェクト501aの下には斜面を示す地形がスクロール表示されて、雪玉形状のオブジェクト501aが斜面を転がり落ちるように見えるようにスクロール表示される。
【0325】
図25(a)と図25(b)とを比較して、検知された音声信号の出力レベルに従って図25(a)の雪玉形状のオブジェクト501aの方が図25の(b)の雪玉形状のオブジェクト501aよりも大きい場合が示されている。
【0326】
雪玉形状のオブジェクト501aの大きさが変化することによりユーザは雪玉形状のオブジェクト501aの大きさに従って、音声信号の出力レベルの変化を視覚を通じて認識することができる。
【0327】
また、斜面を示す地形がスクロール表示される所定のタイミングにおいて、雪玉形状のオブジェクト501aがバウンド動作するため雪玉形状のオブジェクト501aの大きさを視覚を通じてより認識することが可能である。
【0328】
図26は、さらに別のビジュアライザ表示画面を説明する図である。
図26を参照して、ここでは、上側LCD22に検知された音声信号の出力レベルを検知して、出力レベルに応じた高さの位置に所定のキャラクタ形状のオブジェクト501#を生成して、スクロール表示するビジュアライザが示されている。また、画面の背景領域が右側の画面端から左側の画面端にスクロール表示されるととともに、所定のキャラクタ形状のオブジェクト501#の位置からコイン形状のオブジェクト506が所定間隔で連続的に配置されて右側の画面端から左側の画面端にスクロール表示されるように設定されている。
【0329】
さらに、別の所定のキャラクタ形状のオブジェクト505が表示され、ユーザ操作によって一例として画面内においてジャンピング動作が実行できるように設定されている。そして、当該所定のキャラクタ形状のオブジェクト505がコイン形状のオブジェクト506と重なった場合に、コイン形状のオブジェクト505の表示を消去して、コイン形状のオブジェクト505と重なった回数を画面左側の上欄に表示するように設定されている。
【0330】
したがって、オブジェクト501#の高さが変化することによりユーザは、音声信号の出力レベルの変化を視覚を通じて認識することができる。また、オブジェクト501#の高さに応じて、コイン形状のオブジェクト506も連続的に配置されるためコイン形状のオブジェクト506の高さからも、音声信号の出力レベルの変化を視覚を通じて認識することが可能である。
【0331】
また、ユーザは、操作入力に応じて、所定のキャラクタ形状のオブジェクト505を操作することが可能であり、コイン形状のオブジェクト506と重なった場合にコイン形状のオブジェクト506の表示を消去するため、ユーザは、自己の操作入力(ボタンの押下)からも音声信号の出力レベルの変化を認識することが可能である。
【0332】
すなわち、音声信号の出力レベルに応じて、第3オブジェクト(本実施例では、コイン形状のオブジェクト506)の表示位置が決定される。具体的には、第3オブジェクトは、仮想空間の表示領域の端部に、出力レベルに応じた高さで表示され、その後、反対端部方向にスクロール表示される。そして、ユーザ操作に応じて、第4オブジェクト(本実施例では所定のキャラクタ形状のオブジェクト505)の移動が制御される。そして、第3オブジェクトと第4オブジェクトの位置関係に応じて所定のゲーム処理をおこなう。これにより、音楽再生中に、出力レベルを確認できるとともに、操作による楽しみをユーザに与えることができる。
【0333】
本例においては、3つのパターンのビジュアライザ表示処理について説明したが、特に3つに限られず1つでも良く、さらに複数のパターンのビジュアライザ表示処理の機能を設けることも可能である。
【0334】
一例として、図23(a)に示される下側LCD12の再生動作選択画面のビジュアライザ切替アイコン231#の表示範囲内をタッチペンでタッチするタッチ回数に応じて、順番に3つのパターンのビジュアライザ表示処理に切り替わるように設定することが可能である。そして、例えば、4回目にビジュアライザ切替アイコン231の表示範囲内をタッチペンでタッチした場合には、ビジュアライザ表示処理が終了して、図7(b)の画面が表示されるように設定することが可能である。
【0335】
なお、前述の通り、本実施例では、ミュージックファイルに基づく音楽の再生中に、ユーザが所定の操作をすることにより効果音を追加して鳴らして楽しむことができるが、上述の音声信号の出力レベルの検出は、ミュージックファイルに基づく音楽の再生の出力のみならず、ユーザ操作に基づく効果音の出力が考慮される。すなわち、ミュージックファイルに基づく音声信号とユーザ操作に基づく効果音の音声信号の両方を合計した出力レベルが、上述の音声信号の出力レベルとして検知される。これにより、ユーザ操作に応じて、間接的にビジュアライザの表示内容が変化し、より具体的には、オブジェクトの表示位置や動作の内容が変化する。
【0336】
(ヘッドホン出力処理)
図27は、本発明の実施の形態に従うヘッドホン18が検知された場合のフローを説明する図である。なお、ヘッドホン出力処理は、サウンド機能が実行されている場合において、他の処理とは独立に動作する。
【0337】
図27を参照して、まずヘッドホン18が検知されたかどうかを判断する(ステップS140)。具体的には、I/F回路42のヘッドホン検知回路59は、例えば図2で説明したジャック62にヘッドホン18のプラグ19が挿入されたことに伴って機械的スイッチがオン、あるいは、ジャック62にヘッドホン18のプラグ19が挿入されたことに伴って電気的に導通状態となったことを検知して、ヘッドホン18のプラグ19がジャック62に挿入されたことを検知する。そして、I/F回路42のヘッドホン検知回路59は、当該検知結果をCPU31に出力し、CPU31は、I/F回路42のヘッドホン検知回路59からの当該検知結果を示す信号を受けて、ヘッドホン18が装着されたものと判断する。
【0338】
そして、CPU31は、ヘッドホン18が検知された場合には次にイコライザ調整処理を実行する(ステップS141)。
【0339】
そして処理を終了する(エンド)。
ユーザがヘッドホン18を装着して再生された音声信号を聞く場合と、スピーカから再生された音声信号を聞く場合とでは、ヘッドホン18を装着する場合には耳孔を塞いでしまうため、未装着時とで音響特性が大きく変化しユーザに違和感を感じさせる可能性がある。
【0340】
したがって、本発明の実施の形態においては、ヘッドホン18が検知された場合には、音響特性の変化によってユーザにとって耳障りな音声信号とならないように音声データの所定の周波数帯域を調整するイコライズ調整処理を実行する。
【0341】
当該方式により、ヘッドホン18で音楽データを聞く場合であっても、ユーザにとって聞きやすい音声信号を出力することが可能である。また、Lボタン14IおよびRボタン14Jのユーザ操作に応じて出力される効果音のボリュームを調整したり、あるいは図22で説明した効果音の種類をヘッドホン18の検知に従って変化させることも可能である。
【0342】
なお、ここでは、ヘッドホン18が検知された場合には所定の周波数帯域を調整するイコライズ調整処理を実行する場合について説明したが、特にこれに限られず、ヘッドホン18が検知された場合には、スピーカから再生する場合と再生される音声信号自体を切り替えることも可能である。例えば、スピーカから再生する場合には、違和感の無い高い音程の音について、ヘッドホンで聞くと音程が高く聞こえすぎる音を、音程の低い別の音に差し替えたり、ヘッドホンで聞くとノイズが聞こえる音を他の音に差し替えたりすることも可能である。
【0343】
あるいは、再生される音声信号自体を切り替えるのではなく、ヘッドホンが検知された場合には、スピーカから再生する場合と再生される音声信号のボリュームを切り替えることも可能である。例えば、スピーカから再生する場合には、違和感の無いバランスの良い再生される音声信号のボリュームについて、ヘッドホンで聞くと再生される音声信号のボリュームのバランスが悪い音のボリュームを大きくしたり、あるいは小さくすることにより、バランスよく聞こえるように調整することも可能である。
【0344】
(スリープ処理)
図28は、ゲーム装置1を折畳み位置に折畳んだ場合におけるスリープ処理について説明するフロー図である。
【0345】
図28を参照して、CPU31は、折畳み位置を検出したかどうかを判断する(ステップS150)。具体的には、折畳位置検出センサ50からの閉状態を示す判定信号の入力が有ったかどうかを判断する。折畳位置検出センサ50からの閉状態を示す判定信号の入力が有ったと判断した場合、すなわち、折畳み位置を検出した場合には、CPU31は、次に音楽再生動作中かどうかを判断する(ステップS151)。具体的には、CPU31は、上述したように「スタート」アイコンが選択されて選択されたミュージックファイルの再生処理が実行されているかどうかを判断する。
【0346】
ステップS151において、CPU31は、音楽再生動作中ではないと判断した場合にはスリープ処理を実行する(ステップS154)。すなわち、他の機能が動作している場合には、動作を停止して、当該動作状態のデータを保存する。CPU31は、折畳位置検出センサ50から出力される閉状態を示す判定信号の入力を受けて、たとえば、ゲーム装置1が動作中である場合には、動作を停止して、当該動作状態のデータを保存するいわゆるスリープ状態に設定する。一方、CPU31は、ゲーム装置1がスリープ状態となった後、折畳位置検出センサ50から出力される開状態を示す判定信号の入力を受けて、保存された動作状態のデータに基づいてスリープ状態から元の状態に復帰させる処理を実行する。
【0347】
したがって、ユーザがゲーム装置1を折畳んで操作しない状況の場合に、動作している各機能をスリープ状態とすることにより、各機能が動作することにより消費する電力を節電することが可能となる。
【0348】
一方、ステップS151において、CPU31は、音楽再生動作中であると判断した場合には、次に、ヘッドホン18の検知があるかどうかを判断する(ステップS152)。具体的には、上述したようにCPU31は、I/F回路42のヘッドホン検知回路59からのヘッドホン18の装着に伴う検知結果を示す信号を受けたかどうかを判断する。
【0349】
ステップS152において、CPU31は、ヘッドホン18の検知がないと判断した場合にはスリープ処理を実行する(ステップS154)。すなわち、CPU31は、音楽再生動作中である場合であっても、ヘッドホン18の検知がない場合には、他の機能の動作と同様に、動作を停止して、当該動作状態のデータを保存する。これにより、スピーカで音楽を再生していたときには、ゲーム装置1を開いた状態から閉じた状態に折畳むことにより音楽再生は停止する。
【0350】
一方、ステップS152において、CPU31は、ヘッドホン18の検知があると判断した場合には、スリープ音楽再生モードへ移行する(ステップS153)。
【0351】
また、ヘッドホン18の検知がない場合には、スリープ処理を実行するため、装置のスピーカ等から音声信号は出力されないため、ユーザおよびユーザの付近に存在する周囲の人に対して不快な思いをさせることを抑制することが可能である。さらに、ヘッドホン18の検知がない場合には、スリープ処理が実行されるため、装置を折畳むことにより音楽再生動作についてもスリープ処理となることを期待していたユーザにとって利便性が高い。一方、後述の通り、ヘッドホン18で音楽を再生していたときには、ゲーム装置1を開いた状態から閉じた状態に折畳んだ後も音楽再生は継続する。
【0352】
図29は、スリープ音楽再生モードのサブルーチン処理を説明するフロー図である。
図29を参照して、CPU31は、音楽再生機能のみ継続し、他の機能についてはスリープ処理を実行する(ステップS160)。例えば、表示処理等についてはスリープ状態となる。
【0353】
そして、次に、CPU31は、連続再生動作の設定が有るかどうかを判断する(ステップS161)。具体的には、再生モードが再生中のデータを繰り返し再生する再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら最初から繰り返す再生モード、設定した区間のみを繰り返し再生する再生モード等に設定されているか、あるいは、「おまかせ」のフォルダが選択されて実行されているかどうかを判断する。
【0354】
ステップS161において、CPU31は、連続再生動作の設定が有ると判断した場合には、音楽再生動作を継続する(ステップS162)。
【0355】
一方、ステップS161において、CPU31は、連続再生動作の設定がないと判断した場合には、現在のミュージックファイルで再生動作を終了する(ステップS163)。そして、上述したスリープ処理を実行する(ステップS164)。
【0356】
当該方式により、ユーザがゲーム装置1を折畳んで操作しない状況の場合に、音楽再生動作中の場合以外には、スリープ処理を実行する。したがって、当該処理によりゲーム装置1の電源の寿命を延ばしたりすることが可能である。また、ユーザが、音楽再生機能を実行している場合に、ゲーム装置1を折畳んた場合には、ヘッドホン18の検知が有り、連続再生動作が設定されている場合には音楽再生動作が継続される。
【0357】
一般的に、ユーザは、ゲーム装置1を折畳んだ形状として鞄や洋服のポケット等に入れて携帯する可能性が高いと考えられる。したがって、そのような折畳んだ形状の状態としては、ゲーム装置1を操作する可能性は低いため通常はスリープ処理となる。
【0358】
一方、ユーザは、ゲーム装置1を操作しない状況であっても、折畳んだ形状として携帯しながら音楽再生動作の機能の実行が可能であれば利便性が高い。
【0359】
したがって、ゲーム装置1を折畳んだ形状とした場合であっても、音楽再生動作中であり、かつ、ヘッドホンの検知が有り、連続再生動作が設定されている場合には、音楽再生動作を継続することによりユーザの利便性に供することができる。また、連続再生動作が設定されていない場合には、ユーザは、音楽再生動作の継続を希望していないと判断できるため、現在のミュージックファイルの再生動作が終了した後に、通常のスリープ処理を実行することによりユーザの利便性に供することができる。特に、現在のミュージックファイルの再生動作が終了した後に、通常のスリープ処理を実行するため音楽再生動作を楽しんでいるユーザに違和感を与えることなく、再生動作を終了することが可能である。
【0360】
(自動録音再生処理)
自動録音再生処理においては、自動録音モードと自動再生モードとの2つの機能処理がそれぞれ独立に動作する。なお、図8のステップS2で説明したように、サウンド選択画面100が表示された後、自動録音再生処理が開始される。
【0361】
図30は、本発明の実施の形態に従う自動録音モードを説明するフロー図である。
図30を参照して、マイク43からの入力音量がしきい値以上であるかどうかを判断する(ステップS170)。具体的には、音声入力制御回路54は、マイク43からの入力音量がしきい値以上であるかどうかを検知し、マイク43からの入力音量がしきい値以上となったことを検知した場合には、その検知結果をCPU31に出力する。
【0362】
ステップS170において、CPU31は、マイク43からの入力音量がしきい値以上であると判断した場合には録音処理を実行する(ステップS171)。具体的には、CPU31は、音声入力制御回路43からのマイク43からの入力音量がしきい値以上となったことの検知結果の入力を受けて、録音処理を実行する。
【0363】
図31は、本発明の実施の形態に従う録音処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0364】
図31を参照して、まず、CPU31は、音声入力があるかどうかを判断する(ステップS180)。そして、CPU31は、音声入力があると判断した場合には、音声入力制御回路43から入力される録音データを一時保存する(ステップS181)。具体的には、CPU31は、メインメモリに一時保存する。
【0365】
そして、次に、CPU31は、録音データはスロットに保存可能な容量に達したかどうかを判断する(ステップS182)。ここで、スロットとは、保存用メモリ34に録音データファイルとして保存される録音データ保存領域を示すものとする。本例においては、保存用メモリ34に録音処理に用いられる複数のスロットが予め設けられているものとする。なお、本例においては、一例として、1つのスロットに10秒の録音データを保存できるものとする。
【0366】
ステップS182において、CPU31は、録音データがスロットに保存可能な容量に達していないと判断した場合にはステップS180およびステップS181の処理を繰返して録音データを一時保存する。
【0367】
ステップS182において、CPU31は、録音データがスロットに保存可能な容量に達したと判断した場合にはステップS184に進み、録音を終了する。そして、図30に戻り、ステップS172に進む。
【0368】
一方、ステップS180において、CPU31は、音声入力がないと判断した場合には、次にステップS183に進む。
【0369】
ステップS183において、CPU31は、所定期間音声入力が無しかどうかを判断する。例えば、一例として、無音判定を実行するための所定期間としては3秒に設定することができる。当該期間は、一例であり、適切な期間に設定することが可能である。
【0370】
ステップS183において、CPU31は、所定期間音声入力が無しと判断した場合には、録音を終了する(ステップS184)。そして、図30に戻り、ステップS172に戻る。
【0371】
一方、ステップS183において、CPU31は、所定期間音声入力が無しと判断されなかった場合、すなわち、再び、音声入力が有った場合には、再びステップS180に戻り、ステップS181に進む。
【0372】
当該録音処理により、音声入力がある場合には、自動的に録音データがスロットに保存可能な容量の範囲内で録音データが保存され、音声入力が無くなった場合には、自動的に録音処理が終了する。
【0373】
これらの一連の処理(S180〜S183)により、サウンド選択画面100において、自動的に音声が録音される。これによって、サウンド選択画面100でユーザが話したことが(意識せずにしゃべったことも含めて)自動的に録音されることになる。
【0374】
再び、図30を参照して、次に、CPU31は、録音データが所定容量以上かどうかを判断する(ステップS172)。具体的には、メインメモリに一時保存された録音データが所定容量以上であるかどうかを判断する。所定容量としては、例えば、再生した場合に、ユーザが音声信号として認識可能な最小の時間程度以上の容量に設定することが可能である。すなわち、所定容量未満の場合とは、ユーザが録音データを再生した場合に、音声信号として認識不可能な程度の容量の場合である。
【0375】
ステップS172において、CPU31は、メインメモリに所定容量以上の録音データがあると判断した場合には、録音データ保存処理を実行する(ステップS173)。一方、ステップS172において、CPU31は、所定容量以上の録音データが無いと判断した場合には、録音データとして、保存されたデータ量が少ない認識不可能な録音データであるため一時保存された録音データを削除する(ステップS174)。なお、所定容量は、スロットの保存可能な容量よりも小さいものとする。したがって、ユーザが音声信号として認識できないような長さのデータについては録音データが自動的に削除される。
【0376】
図32は、録音データ保存処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
図32を参照して、まず、CPU31は、空きスロットを確認する(ステップS190)。具体的には、保存用メモリ34に予め設けられた複数の録音データ保存領域である複数のスロットについて録音データが含まれていないスロットがあるか否かを確認する。
【0377】
そして、CPU31は、空きスロットがあるかどうかを判断する(ステップS191)。
【0378】
ステップS191において、CPU31は、空きスロットがあると判断した場合には、空きスロットに録音データを録音データファイルとして保存処理を実行する(ステップS192)。具体的には、CPU31は、メモリ制御回路33を介して一時保存された録音データを録音データファイルとして保存用メモリ34に格納する。そして、図30のフローに戻る(リターン)。
【0379】
一方、ステップS191において、CPU31は、空きスロットが無いと判断した場合には、複数のスロットの中から乱数を用いた処理で1つのスロットを決定し、乱数で決定したスロットに録音データを録音データファイルとして上書き処理を実行する(ステップS193)。そして、図30のフローに戻る(リターン)。
【0380】
当該処理により、スロットに1つの録音データファイルが保存されることになる。
次に自動再生モードについて説明する。
【0381】
図33は、本発明の実施の形態に従う自動再生モードのフロー図である。
図33を参照して、CPU31は、録音データファイルが保存されたスロットが有るかどうかを判断する(ステップS200)。具体的には、CPU31は、メモリ制御回路33を介して保存用メモリ34に予め設けられた複数のスロットに録音データファイルが存在するかどうか判断する。
【0382】
ステップS200において、CPU31は、スロットに録音データファイルが無い場合には、ステップS200の処理を繰り返す。
【0383】
一方、ステップS200において、CPU31は、スロットに録音データファイルが有ると判断した場合、当該録音データファイルの再生処理を実行する(ステップS201)。そして、次に、CPU31は、待機処理を実行する(ステップS202)。具体的には、CPU31は、所定期間待機して再び、ステップS200に戻る。なお、待機処理は、所定の一定期間の待機であっても良いし、ランダムな期間の待機であっても良い。
【0384】
したがって、CPU31は、スロットに録音データファイルがある場合には、一定期間あるいはランダムな期間において再生処理の実行を繰り返す。
【0385】
また、再生処理は、保存用メモリ34の複数のスロットに録音データファイルがそれぞれ有ると判断した場合には、順番に各スロットに保存された録音データファイルの再生処理を実行するものとする。また、再生処理中には、図3の鳥の形状のオブジェクト110が動作するように表示することが可能である。当該表示処理により、ユーザは、鳥の形状のオブジェクト110の動作により、再生処理が実行されていることを視覚を通じて認識することが可能である。
【0386】
当該処理により、図3のサウンド選択画面において、ユーザがマイクの入力音量がしきい値を越えるような言葉で話した場合には、自動録音モードにより、話した言葉である音声信号が録音データファイルとしてスロットに保存される。そして、自動再生モードにより、録音データファイルとしてスロットに保存されている音声信号が自動的に再生され、再生処理が繰り返される。
【0387】
当該機能により、ユーザは、自身の音声信号を録音データファイルとして作成して、再生して楽しむことができる。
【0388】
なお、上記においては、録音データが所定の容量に達したかどうかに基づいて、録音処理あるいは録音保存処理を実行する方式について説明したが、容量に限られず、例えば録音時間に基づいて判断することも可能であるし、別のパラメータに基づいて判断することも可能である。
【0389】
なお、図3のサウンド選択画面100において、図30で説明した自動録音モードと図33で説明した自動再生モードにおける処理はいずれも繰り返して実行される。これにより、ユーザが話した内容が自動的に録音処理がされ、さらに、そのように自動録音された音声が自動的に再生されるから、新規なインターフェースを提供することができる。
【0390】
(設定処理)
図34は、本発明の実施の形態に従う設定処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0391】
図34を参照して、CPU31は、図3において、タッチ位置の示す座標値が「設定」アイコン108の表示範囲内の値であると判断した場合には設定画面の表示を実行する(ステップS210)。
【0392】
図35は、本発明の実施の形態に従う設定画面208を説明する図である。
図35を参照して、ここでは、「ヘッドホン」の設定項目260、「タッチ音」の設定項目262、「バックライト」の設定項目264が設けられている。そして、「ヘッドホン」の設定項目260として、「ステレオ」あるいは「モノラル」を選択して設定する選択機能アイコン261が設けられている。また、「タッチ音」の設定項目262として、「ならす」あるいは「ならさない」を選択して設定する選択機能アイコン263が設けられている。また、「バックライト」の設定項目264として、「いつもオン」あるいは「自動オフ」を選択して設定する選択機能アイコン265が設けられている。また、「セーブデータの初期化」アイコン266が設けられており、当該「セーブデータの初期化」アイコン266を選択することにより、自動録音再生処理における録音データファイルや、後述するマイク録音再生モードで作成される録音データファイルや、「お気に入り」に登録されたミュージックファイルの内容が削除される。また、「もどる」アイコン212bを選択することにより、1つ前のサウンド選択画面100に戻る。
【0393】
再び図34を参照して、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS211)。
【0394】
ステップS211において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が「ヘッドホン」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS212)。
【0395】
ステップS212において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「ヘッドホン」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、現在「ステレオ」設定であるかどうかを判断する(ステップS213)。
【0396】
ステップS213において、CPU31は、現在「ステレオ」設定である場合にはモノラル設定に切替える(ステップS214)。
【0397】
一方、ステップS213において、CPU31は、現在「ステレオ」設定ではないと判断した場合には、ステレオ設定に切替える(ステップS215)。
【0398】
「ステレオ」設定である場合、ヘッドホン18が接続されているときには、音声出力はステレオで出力される。すなわち、右側用出力と左側用出力のそれぞれが別々に出力される。一方、「モノラル」設定である場合、ヘッドホン18が接続されているときには、音声出力はモノラルで出力されるが、ヘッドホン18が接続されていないときには、音声出力は当該設定に関わらずステレオで出力される。
【0399】
ステップS212において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「ヘッドホン」の機能選択アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「タッチ音」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS216)。
【0400】
ステップS216において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「タッチ音」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には現在「ならす」設定であるかどうかを判断する(ステップS217)。
【0401】
ステップS217において、CPU31は、現在「ならす」設定であると判断した場合には、タッチ音をならさない設定に切替える(ステップS218)。
【0402】
そして、再びステップS211に戻る。
ステップS217において、CPU31は、現在「ならす」設定ではないと判断した場合には、タッチ音をならす設定に切替える(ステップS219)。
【0403】
ステップS216において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「タッチ音」の機能選択アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「バックライトの機能」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS220)。
【0404】
ステップS220において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「バックライト」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には現在「いつもオン」設定であるかどうかを判断する(ステップS221)。
【0405】
ステップS221において、CPU31は、現在「いつもオン」設定であると判断した場合には、自動オフ設定に切替える(ステップS222)。自動オフ設定に切り替えられることにより、一定時間ゲーム装置1を操作していないと判断された場合には、自動的にバックライトがオフされる処理が実行される。
【0406】
一方、ステップS221において、CPU31は、現在「いつもオン」設定ではないと判断した場合には、いつもオン設定に切替える(ステップS223)。そしてステップS211に戻る。
【0407】
一方、ステップS220において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「バックライト」の機能選択アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が「セーブデータの初期化」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS224)。
【0408】
ステップS224において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「セーブデータの初期化」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、録音データファイルおよび「お気に入り」に登録された内容の削除処理を実行する(ステップS225)。すなわち、保存用メモリ34に保存された録音データファイルの削除処理等を実行する。
【0409】
ステップS224において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「セーブデータの初期化」の機能選択アイコン表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
【0410】
ステップS226において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、1つ前のサウンド選択画面100に戻る。
【0411】
当該設定処理により、ユーザの趣向に従って、例えば、ヘッドホン18を装着時の再生処理に関して、片耳用の場合には、ステレオ設定をモノラル設定に切替えることが可能である。当該切替設定により、ヘッドホンの形式に応じて適切な再生処理を選択することが可能である。なお、両耳用の場合においてもモノラル設定に切り替えることは当然可能である。
【0412】
<マイク録音再生モード>
次に、マイク録音再生モードについて説明する。
【0413】
図36は、マイク録音再生モードにおけるサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0414】
図36を参照して、CPU31は、マイク録音再生モードに移行した場合には、まず、マイクで録音して遊ぶときの録音データファイルリスト選択画面を表示する(ステップS230)。
【0415】
図37は、本発明の実施の形態に従う録音データファイルリスト選択画面300を説明する図である。
【0416】
図37を参照して、下側LCD12の画面に録音データファイルリスト選択画面300が表示されている場合が示されている。
【0417】
ユーザは、タッチペン27等で下側LCD12の画面上にタッチして録音データファイルリストの中から任意の録音データファイルを選択することが可能である。なお、後述するが録音データファイルは、ユーザにより選択的に指定された表示色に設定されているものとする。ここで、録音データファイルリストの各録音データファイルは、保存用メモリ34において、録音処理に用いるために予め設けられた複数のスロットのうちの1つずつに対応している。
【0418】
例えば、一例として、カーソル290が録音データファイルリスト選択画面300の録音データファイルリスト310の一番左上に表示されている録音データファイルを選択しているものとする。例えば、タッチペン27等で録音データファイルリスト310に含まれる録音データファイルにタッチすることにより、タッチした録音データファイルにカーソル290が移動して、カーソル290により指定された録音データファイルが選択状態となる。
【0419】
また、画面上の任意の録音データファイルにタッチして、タッチしたまま、すなわち、当該カーソル290により指定された録音データファイルの選択状態を維持したまま、他の任意の録音データファイルの位置に移動(スライド操作)させることにより、録音データファイルの位置がそれぞれ入れ替わるものとする。
【0420】
ここで、例えば、録音データファイル315については、録音データが上記のスロットに格納されていないファイルであるものとする。他のものについても同様である。一方、それ以外の録音データファイルについては、録音データが上記のスロットに格納されているファイルであるものとする。本例においては、一例として、1つのファイルにつき10秒の音声信号の録音が可能であるものとする。
【0421】
また、ユーザは、音量設定アイコン250をタッチペン27等で指定することによって、スピーカ等から出力される音量を設定することができる。当該処理については、上述したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0422】
また、ユーザは、「もどる」アイコン320を選択することによって、前の画面であるサウンド選択画面100に戻ることができる。
【0423】
また、録音データファイルリスト選択画面300において、録音データファイルを選択して、「あそぶ」アイコン270を選択することにより、再生処理が開始されるとともに、録音データ再生動作選択画面301が表示される。
【0424】
一方、録音データファイルリスト選択画面300において、録音データが格納されていないファイルを選択した場合、当該「あそぶ」アイコン270は、「録音する」アイコン270#に切り替わるものとする。そして、当該「録音する」アイコン270#を選択することにより、後述する録音開始画面302が表示される。
【0425】
また、「消す」アイコン271をタッチペン27等で選択することにより、現在選択されている録音データファイルを消去して、録音データが格納されていないファイルに設定することができる。
【0426】
また、録音データファイルの表示として、各ファイルの全体に対して含まれている録音データのデータ量が水位として表示されている。当該表示により、ユーザは、録音データファイルのデータ量を感覚的に認識することが可能となる。また、録音データファイルリスト310において、録音データファイルを示す形状が変化している場合が示されている。例えば、後述する音色調整アイコン242等による加工編集機能が実行されて、「うわがき」が選択された場合、すなわち、別の録音データに変更された場合には、加工編集に応じた録音データファイルの形状に変化するように表示処理される。
【0427】
当該表示により、ユーザは、録音データファイルが加工編集されたファイルであることを直感的に認識することが可能となり、ユーザの利便性に供する。
【0428】
図38は、本発明の実施の形態に従う録音データ再生動作選択画面301を説明する図である。
【0429】
図38(a)においては、下側LCD12において、録音データ再生動作選択画面301が表示されている場合が示されている。
【0430】
具体的には、ユーザは、タッチペン等により選択することにより録音データの再生動作等において音楽を変化させて動作させる機能を実行することができる。
【0431】
ここでは、選択機能アイコンとして、速度音程調整アイコン241、音色調整アイコン242、再生モード切替アイコン217および「うわがき」アイコン286が設けられている場合が示されている。
【0432】
ユーザは、上述した速度音程調整アイコン241を選択することにより再生スピードや音程を変える機能を実行することができる。
【0433】
また、ユーザは、音色調整アイコン242を選択することにより再生信号の周波数を変調したり、あるいはフィルタリング処理等を実行して別の音色に加工編集する機能を実行することができる。具体的には、図21で説明したような音色調整アイコンを設けることも可能であるし、別の音色調整アイコンを設けることも可能である。
【0434】
また、ユーザは、再生動作コマンドアイコンとして、一時停止コマンドアイコン282を押下することにより再生中の録音データファイルを一時停止することが可能である。その際、一時停止コマンドアイコン282は、再生コマンドアイコン282#に表示が切り替わる。また、再生動作コマンドアイコンとして、逆再生コマンドアイコン280も設けられている。逆再生コマンドアイコン280を選択すると逆再生処理が実行される。また、その際、逆再生コマンドアイコン280は、一時停止コマンドアイコン280#に表示が切り替わる。当該コマンドアイコンとして、再生コマンド、逆再生コマンドの2つのアイコンが表示されており、選択されたアイコンは一時停止コマンドアイコンに切り替わる。したがって、ユーザは、再生動作および逆再生動作をタッチペン27等によるワンアクションで切り替えることが可能である。
【0435】
すなわち、音楽データ(ここでは、一例として音楽データについて説明するが映像データでもよい)の再生インターフェースにおいて、2つのコマンドアイコン領域を設け(第1のコマンドアイコン領域および第2のコマンドアイコン領域)、第1のコマンドアイコン領域には逆再生コマンドアイコンまたは一時停止コマンドアイコンのいずれかを切替えて表示し、第2のコマンドアイコン領域には再生コマンドアイコンまたは一時停止コマンドアイコンのいずれかを切替えて表示する。
【0436】
より具体的には、以下に示される。
停止中:第1のコマンドアイコン領域に逆再生コマンドアイコンを表示し、第2のコマンドアイコン領域に再生コマンドアイコンを表示する。
【0437】
再生中:第1のコマンドアイコン領域に逆再生コマンドアイコンを表示し、第2のコマンドアイコン領域に一時停止コマンドアイコンを表示する。
【0438】
逆再生中:第1のコマンドアイコン領域に一時停止コマンドアイコンを表示し、第2のコマンドアイコン領域に再生コマンドアイコンを表示する。
【0439】
再生コマンドアイコン:タッチされると、音声データの順再生を開始する。
逆再生コマンドアイコン:タッチされると、音声データの逆再生を開始する。
【0440】
一時停止コマンドアイコン:タッチされると、音声データの再生を一時停止する。
なお、本例においては、一時停止する一時停止コマンドアイコンについて説明したが、一時停止ではなく停止する停止コマンドアイコンとすることも可能である。
【0441】
これにより、2つのコマンドアイコン領域を用いて、停止中、再生中、逆再生中のいずれの状態においても、再生、逆再生、停止のいずれへの移行もおこなうことができる。
【0442】
より一般的に言うと、3つの状態(第1状態、第2状態、第3状態)を取ることができる情報処理装置において、2つのボタン領域を設け、現在第1状態であるときには、第2状態への移行ボタンと第3状態への移行ボタンを表示する(i)。そして、(i)の状態から第2状態への移行ボタンを操作して第2状態へ移行したときには、第2状態への移行ボタンを第1状態への移行ボタンに変更して、第1状態への移行ボタンと第3状態への移行ボタンとを表示する(ii)。また、(i)の状態から第3状態への移行ボタンを操作して第3状態に移行したときには、第3状態への移行ボタンを第1状態への移行ボタンに変更し、第2状態への移行ボタンと第1状態への移行ボタンとを表示する(iii)。また、(ii)の状態から、第1状態への移行ボタンを操作して第1状態に移行したときには(i)の状態に戻る。また、(iii)の状態から、第1状態への移行ボタンを操作して第1状態に移行したときには(i)の状態に戻る。また、(ii)の状態から第3状態への移行ボタンを操作して第3状態に移行したときには、第1状態への移行ボタンを第2状態への移行ボタンに変更して、第3状態への移行ボタンを第1状態への移行ボタンに変更して、第2状態への移行ボタンと第1状態への移行ボタンを表示する。また、(iii)の状態から、第2状態への移行ボタンを操作して第2状態に移行したときには、第2状態への移行ボタンを第1状態への移行ボタンに変更し、第1状態への移行ボタンを第3状態への移行ボタンに変更する。
【0443】
これにより、2つのボタン領域を用いて、3つの状態へのいずれも効率的に移行することができる。
【0444】
また、ユーザは、再生モード切替アイコン217#を押下することにより録音データファイルリスト内の再生モードの切替を実行することが可能である。具体的には、再生中のデータを繰り返し再生する再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら最初から繰り返す再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら停止する再生モード、ランダムで再生する再生モード、設定した区間のみを繰り返し再生する再生モードを順番に切替えて実行することが可能である。
【0445】
また、ユーザは、「うわがき」アイコン286を押下することにより、例えば録音データファイルに、音色調整アイコン288を選択してフィルタリング処理等により加工編集した録音データファイルを上書き保存することが可能である。
【0446】
また、図38(b)においては、図37の下側LCD12の画面上に表示されていた録音データファイルリスト310が上側LCD22の画面上に録音データファイル選択リスト画面301#として表示されている場合が示されている。そして、録音データファイルリスト310#に表示される録音データファイルについて方向入力ボタン14Aを操作することにより選択することができる。すなわち、図37の下側LCD12の画面上において、タッチペン等により録音データファイルを選択(あそぶ押下)した後、図38(a)の下側LCD12の画面上において、録音データ再生動作選択画面において、タッチペン等により選択した対象である録音データファイルの再生動作に対する処理をタッチペン等により選択し、上側LCD22の画面上においては、録音データファイルを方向入力ボタン14Aで選択することが可能である。
【0447】
そして、たとえば、方向入力ボタン14Aを用いて録音データファイルを選択して操作ボタン14B〜14Eのいずれかを押すことにより再生中の録音データファイルを選択した録音データファイルに切替えて再生動作を実行することが可能である。
【0448】
したがって、下側LCD12の再生動作選択画面301における処理と、上側LCD22の録音データファイル選択リスト画面301#における処理とを並列に処理することが可能であるためユーザの利便性に供する。
【0449】
すなわち、2画面(または2つの表示領域)を有する情報処理装置において、少なくとも一方画面(本実施例では、下側LCD12)に対して接触検出手段(本実施例では、タッチパネル)が設けられる。そして、当該一方画面において、複数の選択肢のそれぞれを示すアイコン群(第1のアイコン群;実施例では、各録音データファイルを示すアイコン315群)を表示して、当該接触検出手段により、いずれかのアイコンを選択可能にする。そして、接触検出手段により当該複数のアイコンの中からいずれかのアイコンを選択した後は、当該第1のアイコン群の表示を他方画面(本実施例では、上側LCD22)に移すとともに、当該一方画面には、別のアイコン群(第2のアイコン群;実施例では、241、242)を表示し、当該接触検出手段により、第2のアイコン群の中からいずれかのアイコンを選択可能にする。なお、第1のアイコン群は、当該他方画面に移った後も、キースイッチ(方向キーであり、実施例では、十字キー14A)により当該第1のアイコン群から1つのアイコンを選択することが可能である。これにより、第1のアイコン群からの選択と第2のアイコン群からの選択とを並行しておこなうことができる。例えば、第1のアイコン群で第1の選択をおこない、また、第2のアイコン群で、当該第1の選択で選択されたアイコンに関連する選択をおこなうようにしてもよい(本実施例では、第1の選択で、処理対象のデータを選択し、第2の選択で、選択されたデータに対する処理内容を選択する)。この場合、第1のアイコン群に対して第1の選択をおこなった後、第2の選択の場面に移行した後であっても、第1のアイコン群に対する選択をキースイッチの操作により変更することができるから、第2の選択の場面に移行した後に、第1の選択を並行してやり直すことができて利便性が向上する。
【0450】
再び、図36を参照して、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS231)。
【0451】
ステップS231において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断される場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が録音データファイルリスト310の表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップS232)。
【0452】
ステップS232において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音データファイルリスト310の表示範囲内であると判断した場合には、次にタッチ位置に応じて録音データファイルを選択表示する(ステップS233)。
【0453】
そして、CPU31は、録音データファイルに応じて機能アイコンボタンを変更表示する(ステップS234)。そして、再びステップS231に戻る。具体的には、カーソルが録音データファイルを選択表示している場合には、「あそぶ」アイコン270が表示され、カーソルが録音されていないファイルを選択表示している場合には、「録音する」アイコン270#が表示される。
【0454】
ステップS232において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音ファイルリスト310の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップS235)。
【0455】
ステップS235において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であると判断した場合には、音量設定処理を実行する(ステップS236)。音量設定処理については上述したのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0456】
一方、ステップS235において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「あそぶ」アイコン270の表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップS237)。
【0457】
ステップS237において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「あそぶ」アイコン270の表示範囲内の値であると判断した場合には、録音データファイル再生処理を実行する(ステップS237#)。録音データファイル再生処理については後述する。
【0458】
一方、ステップS237において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「あそぶ」アイコン270の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「消す」アイコン271の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS238)。
【0459】
ステップS238において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「消す」アイコン271の表示範囲内の値であると判断した場合には、録音データファイルの消去処理を実行する(ステップS239)。
【0460】
ステップS238において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「消す」アイコン271の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「録音する」アイコン270#の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS240)。
【0461】
ステップS240において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「録音する」アイコン270#の表示範囲内の値であると判断した場合には、録音データファイル作成処理を実行する(ステップS241)。録音データファイル作成処理については後述する。
【0462】
ステップS240において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「録音する」アイコン270#の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン320の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS242)。
【0463】
ステップS242において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン320の表示範囲内の値ではないと判断した場合には再びステップS231に進む。
【0464】
一方、ステップS242において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン320の表示範囲内の値であると判断した場合には、図3に示すサウンド選択画面100が表示される。
【0465】
図39は、録音データファイル再生処理のサブルーチン処理を説明する図である。
図39を参照して、ステップS237において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「あそぶ」アイコン表示範囲内の値であると判断した場合には、次に選択された録音データファイルの再生処理を開始する(ステップS250)。
【0466】
そして、次に、CPU31は、上側LCD22に録音データファイル選択リスト画面301#を表示するとともに、下側LCD12に再生動作選択画面301を表示する(ステップS251)。
【0467】
そして、次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS252)。
【0468】
ステップS252において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力がないと判断した場合には、次に方向入力ボタン14Aによる操作があるかどうかを判断する(ステップS264)。
【0469】
ステップS264において、CPU31は、方向入力ボタン14Aによる操作があると判断した場合には、方向入力ボタン14Aの操作に応じて録音データファイル選択リスト画面301#における選択されている録音データファイルを示すカーソル位置のスクロール表示処理を実行する(ステップS265)。
【0470】
一方、ステップS264において、CPU31は、方向入力ボタン14Aによる操作がないと判断した場合には、再び、ステップS252に戻る。
【0471】
そして、CPU31は、次に所定ボタンの押下があるかどうかを判断する(ステップS266)。
【0472】
ステップS266において、CPU31は、所定ボタンの押下がある場合には、カーソル位置により選択されている録音データファイルの再生を開始する(ステップS250)。
【0473】
一方、CPU31は、ステップS266において、所定ボタンの押下がない場合には再びステップS252に戻る。ここで、所定ボタンは、操作ボタン14B〜14Eのいずれかに設定されているものとする。
【0474】
一方、ステップS252において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、次にタッチ位置データが示す座標値が再生タイムバー251の表示範囲内の値であるかどうか判断する(ステップS253)。
【0475】
ステップS253において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生タイムバー251の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にタッチ位置に応じた時間から録音データファイルの再生処理を実行する(ステップS254)。
【0476】
ステップS254において、CPU31は、次にタッチ位置に応じた再生タイムバー251のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップS255)。
【0477】
ステップS253において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生タイムバー251の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS256)。
【0478】
ステップS256において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であると判断した場合には、音量設定処理を実行する(ステップS257)。音量設定処理については上述したのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0479】
ステップS256において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS258)。
【0480】
ステップS258において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、再生動作コマンドに対応した機能を実行する(ステップS259)。
【0481】
そして、次に再生動作コマンドの表示を切替える(ステップS260)。
そして、再び、ステップS252に戻る。
【0482】
ステップS258において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS261)。
【0483】
ステップS261において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値であると判断した場合には、選択機能アイコンに対応した機能を実行する(ステップS262)。
【0484】
ステップS261において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置の示す座標値が「もどる」アイコン213の表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
【0485】
ステップS263において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン213の表示範囲内の値ではあると判断した場合には、前の画面である録音データファイルリスト選択画面300を表示する(ステップS230)。
【0486】
一方、ステップS263において、CPU31は、タッチ位置の示す座標値が「もどる」アイコン213の表示範囲内の値ではないと判断した場合にはステップS252に戻る。
【0487】
図40,図42は、録音データファイル作成処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0488】
上述したように、本例においては、保存用メモリ34に録音処理に用いられる複数のスロットが予め設けられているものとする。
【0489】
図40を参照して、まず、CPU31は、録音開始画面302を表示する(ステップS270)。
【0490】
図41は、本発明の実施の形態に従う録音開始画面302を説明する図である。
図41を参照して、録音開始画面302において、録音コマンドアイコン310が設けられている。また、「やめる」アイコン315が設けられている。録音コマンドアイコン310を押下することにより録音が開始される。また、録音が開始された後、録音コマンドアイコン310は、停止コマンドアイコン310#に表示が切り替わるものとする。そして、停止コマンドアイコン310#が押下されることにより録音が停止する。また、「やめる」アイコン315を押下することにより、前の画面である録音データファイルリスト選択画面300に戻るものとする。
【0491】
再び、図40を参照して、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS270#)。
【0492】
次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が録音コマンドアイコン表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS271)。
【0493】
ステップS271において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音コマンドアイコン310の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にマイク入力音量がしきい値以上であるかどうかを判断する(ステップS272)。
【0494】
CPU31は、マイク入力音量がしきい値以上であると判断した場合には、次に録音処理を開始する(ステップS273)。
【0495】
そして、次に、CPU31は、録音コマンドの表示切替を実行する(ステップS274)。具体的には、停止コマンドアイコン310#を表示する。
【0496】
そして、次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS275)。
【0497】
CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が停止コマンドアイコン310#の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS276)。
【0498】
ステップS276において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が停止コマンドアイコン310#の表示範囲内の値であると判断した場合には、録音処理を終了する(ステップS277)。そして、「D」に進む。
【0499】
図42を参照して、ステップS277において、CPU31は、録音処理が終了した場合には、次に、次に録音データファイルを保存する(ステップS290)。具体的には、CPU31は、メモリ制御回路33を介して録音データファイルを保存用データメモリ34の指定されたスロットに保存する。
【0500】
そして、次に、CPU31は、録音データファイル色指定画面を表示する(ステップS291)。
【0501】
図43は、本発明の実施の形態に従う録音データファイル色指定画面303を説明する図である。
【0502】
図43を参照して、本発明の実施の形態に従う録音データファイル色指定画面303において、「録音できましたこの音声であそべます」が表示されている場合が示されている。そして、色指定範囲320が設けられ、赤、橙、黄色、緑、青、紺の色指定選択アイコン321〜326が設けられる。ユーザは、いずれかの色指定アイコンにタッチペン27等を使ってタッチすることにより指定することができる。当該指定された色により指定されたスロットに対応する録音データファイルの表示色が登録される。また、「キャンセル」アイコン330を押下することにより、録音データファイルが削除されて、録音データファイルリスト選択画面300に戻る。
【0503】
再び、図42を参照して、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS292)。
【0504】
ステップS292において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が色指定範囲内の値かどうかを判断する(ステップS293)。
【0505】
ステップS293において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が色指定範囲内の値であると判断した場合には、指定された表示色を登録する(ステップS294)。そして、CPU31は、録音データファイルリスト選択画面300を表示する。その際に、選択された録音データファイルは、指定された表示色で表示される。
【0506】
一方、ステップS293において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が色指定範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「キャンセル」アイコン330の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS295)。
【0507】
ステップS295において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「キャンセル」アイコン330の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップS292に戻る。
【0508】
一方、ステップS295において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「キャンセル」アイコン330の表示範囲内の値であると判断した場合には、指定したスロットに対応する録音データファイルを削除する(ステップS296)。
【0509】
そして、CPU31は、録音データファイルリスト選択画面300を表示する。その際に、選択されたファイルは、録音データが格納されていないファイルとして表示される。
【0510】
再び、図40を参照して、ステップS276において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が停止コマンドアイコン310#の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップS275に戻る。
【0511】
ステップS275において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力がない場合には録音データはスロットに保存可能な容量に達したかどうかを判断する(ステップS278)。
【0512】
ステップS278において、CPU31は、録音データがスロットに保存可能な容量に達しないと判断した場合には再びステップS275に戻る。
【0513】
そして、ステップS278において、CPU31は、録音データがスロットに保存可能な容量に達したと判断した場合には録音処理を終了する(ステップS279)。そして、図42のステップS290に進む。後の処理については、上述したのと同様である。
【0514】
一方、ステップS271において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音コマンドアイコン310の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「やめる」アイコン315の表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
【0515】
ステップS280において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「やめる」アイコン315の表示範囲内の値であると判断した場合には、CPU31は、図37で説明した録音データファイルリスト選択画面300を表示する。
【0516】
一方、ステップS280において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「やめる」アイコン315の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップS270#に進む。
【0517】
当該処理により、ユーザは、自由に本体のマイクで録音した録音データファイルを作成して、作成した録音データファイルを用いて再生することが可能である。また、作成した録音データファイルを図7で説明した録音データ選択アイコン244を選択することにより表示して、同様の方式に従って音声録音した録音データファイルを効果音としてスピーカから出力する機能を実行することも可能である。
【0518】
なお、本例においては、一例として、ゲーム装置1に内蔵されている保存用メモリ34に録音データファイルを保存するスロットを設けて格納する場合について説明したが、当該録音データファイルを保存用メモリ34に限られず、例えば、ユーザの操作指示に従ってSDカード等のメモリカードに保存するようにすることも可能である。
【0519】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0520】
【図1】この発明の実施の形態に従うゲーム装置1の外観図である。
【図2】この発明の実施の形態に従うゲーム装置1の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に従うゲーム装置1におけるサウンド機能におけるサウンド選択画面100の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に従う音楽再生フォルダリスト選択画面200を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に従う別の音楽再生フォルダリスト選択画面201を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態に従うミュージックファイル選択画面202を説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態に従う再生動作選択画面203を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態に従うゲーム装置1における機能選択に係る処理を説明するフロー図である。
【図9】図8における選択機能モード移行処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図10】音楽再生モードにおけるサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図11】SDカード内のフォルダ検索処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図12】フォルダリスト生成のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図13】フォルダ名判定処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図14】フォルダ検索処理を説明する具体例の一例を説明する図である。
【図15】ミュージックファイル選択処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図16】ミュージックファイル再生処理のサブルーチン処理を説明する図である。
【図17】音量設定アイコン250を拡大した図である。
【図18】本発明の実施の形態に従う音量設定処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図19】音量設定アイコンの別の例を説明する図である。
【図20】速度音程調整アイコン241を選択することにより再生スピードや音程を変える機能を説明する図である。
【図21】音色調整アイコン242を選択することにより再生信号の周波数を変調したり、あるいはフィルタリング処理等を実行して別の音色に変える機能を説明する図である。
【図22】効果音選択アイコン232,234を選択することにより、Rボタン14JおよびLボタン14Iをユーザが操作したときにスピーカ等から出力される効果音を変更する場合を説明する図である。
【図23】本発明の実施の形態に従うビジュアライザ表示処理を説明する図である。
【図24】ビジュアライザ表示処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図25】別のビジュアライザ表示画面を説明する図である。
【図26】さらに別のビジュアライザ表示画面を説明する図である。
【図27】本発明の実施の形態に従うヘッドホンが検知された場合のフローを説明する図である。
【図28】ゲーム装置1を折畳み位置に折畳んだ場合におけるスリープ処理について説明するフロー図である。
【図29】スリープ音楽再生モードのサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図30】本発明の実施の形態に従う自動録音モードを説明するフロー図である。
【図31】本発明の実施の形態に従う録音処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図32】録音データ保存処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図33】本発明の実施の形態に従う自動再生モードのフロー図である。
【図34】本発明の実施の形態に従う設定処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図35】本発明の実施の形態に従う設定画面208を説明する図である。
【図36】マイク録音再生モードにおけるサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図37】本発明の実施の形態に従う録音データファイルリスト選択画面300を説明する図である。
【図38】録音データ再生動作選択画面301を説明する図である。
【図39】録音データファイル再生処理のサブルーチン処理を説明する図である。
【図40】録音データファイル作成処理のサブルーチン処理(その1)を説明するフロー図である。
【図41】本発明の実施の形態に従う録音開始画面302を説明する図である。
【図42】録音データファイル作成処理のサブルーチン処理(その2)を説明するフロー図である。
【図43】本発明の実施の形態に従う録音データファイル色指定画面303を説明する図である。
【図44】本発明の実施の形態に従うお気に入りフォルダ選択画面209を説明する図である。
【符号の説明】
【0521】
1 ゲーム装置、11 下側ハウジング、12 下側LCD、13 タッチパネル、14A〜14K 操作ボタン、15A 第1LED、15B 第2LED、15C 第3LED、16 マイクロフォン用孔、18 ヘッドホン、19 プラグ、21 上側ハウジング、22 上側LCD、23 内側カメラ、24 音抜き孔、25 外側カメラ、26 第4LED、27 タッチペン、28,29 メモリカード、32 メインメモリ、33 メモリ制御回路、34 保存用データメモリ、35 プリセットデータ用メモリ、36,37 メモリカードI/F、38 無線通信モジュール、39 ローカル通信モジュール、41 電源回路、42 インターフェース回路(I/F回路)、43 マイク、44,46 アンプ、45 右側スピーカ、47 左側スピーカ、50 折畳位置検出センサ、52 タッチパネル制御回路、54 音声入力制御回路、56 音声出力制御回路、58 出力レベル検知回路、59 ヘッドホン検知回路、60 ヘッドホン用アンプ、62 ジャック。
【技術分野】
【0001】
この発明は、ユーザ操作によって入力される座標値に応じた所定のパラメータの設定を行なう情報処理プログラムおよび情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、スピーカ等の出力音量を制御する場合に、画面上に表示されるボリューム調整部を調整することにより、再生音量を設定したい音量に変更する技術が知られている。
【0003】
たとえば、特開2000−56756号公報(特許文献1)において、楽器練習の支援装置では、メインパートの再生音量を調整することができる。具体的には、オペレータは、ポインティングデバイスであるマウスを用いてボリューム調整部に描かれた調節つまみを左右にスライドさせることにより、任意の再生音量に設定することが可能である。
【0004】
また、一般的なメディアプレーヤにおいても再生音量の調整を行う際に、上記の楽器練習の支援装置の如くボリューム調整部に描かれた調節つまみを左右にスライドさせることにより再生音量を設定することができる。また、ボリューム調整部内においてユーザがマウスを用いて設定した音量付近をクリックすることにより、クリックした付近に調節つまみが移動して、再生音量を設定した音量に即時変更することが可能である。
【特許文献1】特開2000−56756号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述のような一般的なメディアプレーヤでは、ユーザは、ボリューム調整部における最大音量、及びボリューム調整部と音量との対応付けについて見た目だけでは理解することができず、かつ同一の音量でも周囲の環境の変化によって聞こえ方が変化するために、ユーザの所望する音量に即時変更することは難しい。
【0006】
この点で、ユーザの所望する音量へ即時変更できなかった場合、特に、ユーザの所望する音量よりも大きくなった場合には、ユーザ及びユーザ付近に存在する人に対して不快な思いすなわち、ストレスを感じさせる可能性が多くあった。
【0007】
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、パラメータの設定変更操作において、ユーザ操作に適したユーザインターフェイスを実現する情報処理プログラムおよび情報処理装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明のある局面に従えば、入力装置(13:実施の形態で相当する参照符号。以下同じ。)からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定するコンピュータ(1)において実行される情報処理プログラムを提供する。情報処理プログラムは、コンピュータ(1)を、所定の画面(200,201,202,203)における所定の表示領域内(250)において、パラメータの現在値に応じた位置からの変更操作を受け付ける第1の変更操作受付手段(S110)と、第1の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、パラメータを現在値から徐々に更新する第1の更新手段(S114,S115)と、所定の表示領域内において、パラメータの所望の値に応じた位置への変更操作を受け付ける第2の変更操作受付手段(S111)と、第2の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、パラメータを現在値から所望の値に更新する第2の更新手段(S112,S115)として機能させる。また、第2の更新手段は、所望の値がパラメータの現在値より小さい値のときに(S111,S112)、パラメータを現在値から所望の値に更新し(S115)、所望の値がパラメータの現在値より大きい値のときに(S111,S113)、パラメータを現在値から所望の値に更新しない(S113)。
【0009】
この発明によれば、ユーザが入力装置(13)により現在値に応じた位置からの変更操作であるスライダ操作を受け付けると、スライダ位置に従って徐々にパラメータが更新される。一方、入力装置(13)により、所望の値に応じた位置への変更操作を受け付けると、所望の値がパラメータの現在値より小さい値のときに、パラメータを現在値から所望の値に更新し、所望の値がパラメータの現在値より大きい値のときに、パラメータを現在値から所望の値に更新しない。
【0010】
従って、ユーザは、入力装置(13)に対する一連の操作によって、パラメータを変更することができる。具体的には、パラメータを現在値から徐々に大きい値、あるいは小さい値に変更することができる。一方、パラメータを現在値から突然に大きくなる値に変更する操作入力が禁止される。このように、ユーザは、パラメータの設定変更操作において、パラメータの値が突然に大きくなる値への変更操作を禁止することにより誤操作によるパラメータの突然の変化によるユーザ等へのストレスを抑制してユーザ操作に適したユーザインターフェイスを実現することができる。
【0011】
また、この発明の別の局面に従えば、入力装置(13)からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定するコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムを提供する。情報処理プログラムは、コンピュータ(1)を、所定の画面(200,201,202,203)における所定の表示領域内(250)において、パラメータの現在値を示すスライダ(252)を表示するスライダ表示手段(S32,S70,S91)と、パラメータの現在値に応じたスライダ(252)の位置から連続的な移動操作を受け付ける第1の移動操作受付手段(S110,S114)と、所定の表示領域内において、パラメータの所望の値に応じたスライダ(252)の位置への移動操作を受け付ける第2の移動操作受付手段(S110,S111)と、パラメータを受け付けられた移動操作に従うスライダ(252)の移動後の位置に応じた値に更新する更新手段(S115)として機能させる。そして、第2の移動操作受付手段は、パラメータの現在値よりも小さくなる方向にスライダ(252)が移動するような場合には、スライダの所望の位置への移動操作を受け付け(S112)、パラメータの現在値よりも大きくなる方向にスライダが移動するような場合には、スライダの所望の位置への移動操作を受け付けない(S113)。
【0012】
別の発明によれば、ユーザが入力装置(13)により現在値に応じたスライダ(252)の位置から連続的な移動操作あるいは所望の値に応じたスライダの位置への移動操作を受け付けると、スライダ(252)の移動後の位置に応じた値にパラメータが更新される。一方、入力装置(13)により、スライダ(252)の移動操作が現在値よりも小さくなる方向にスライダが移動するような場合には、所望の位置への移動操作を受け付け、現在値よりも大きくなる方向にスライダが移動するような場合には、所望の位置への移動操作を受け付けない。
【0013】
従って、ユーザは、入力装置(13)に対する一連の操作によって、パラメータを変更することができる。具体的には、スライダを連続的に移動させて、パラメータを現在値から徐々に大きい値、あるいは小さい値に変更することができる。一方、スライダを所望の値に応じた位置へ移動操作させる場合、パラメータの現在値から大きくなる方向への移動操作は禁止される。このように、ユーザは、パラメータの設定変更操作において、パラメータの値が突然に大きくなる値への移動操作を禁止することにより誤操作によるパラメータの突然の変化によるユーザ等へのストレスを抑制してユーザ操作に適したユーザインターフェイスを実現することができる。
【0014】
好ましくは、入力装置は、ポインティングデバイス(27)である。
この発明によれば、ユーザはタッチペン(27)により、タッチパネルの任意の位置に対する入力を行うため、選択する際のユーザの操作性が向上する。
【0015】
好ましくは、情報処理所望の値の位置への変更操作に基づいて、パラメータを現在値から所望の値に更新する手段は、パラメータを現在値から徐々に更新する。
【0016】
この発明によれば、パラメータが現在値から所望の値に更新される場合においても、パラメータを徐々に更新することにより、パラメータの変化が滑らかとなるため自然なパラメータの変化とすることが可能である。
【0017】
好ましくは、コンピュータは、入力装置(13)からの入力に基づいて、複数種類のパラメータの値を設定する。所定の表示領域内における任意の位置には複数種類のパラメータの値がそれぞれ対応付けられている。
【0018】
この発明によれば、複数種類のパラメータと対応付けられるため入力装置からのパラメータの設定を簡易に実行することが可能である。
【0019】
特に、所定の表示領域は、コンピュータで設定されるパラメータの種類の数に応じた多次元の領域である。
【0020】
この発明によれば、パラメータの種類の数に応じた次元で表示されるため各パラメータの位置を容易に認識することが可能である。
【0021】
好ましくは、パラメータは、コンピュータの出力装置から出力される音の音量レベルに相当する。
【0022】
この発明によれば、現在の音量から突然に音量が大きくなって、ユーザ及びユーザ付近に存在する人に対して不快な思いすなわち、ストレスを感じさせることを抑制することが可能である。
【0023】
好ましくは、パラメータは、コンピュータにおいて再生されるファイルの再生時間に相当する。
【0024】
この発明によれば、再生されていない位置から再生が開始されることを防止し、ユーザに不快感を与えることを抑制することができる。
【0025】
この発明の別の局面に従えば、入力装置(13)からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定する情報処理装置(1)を提供する。情報処理装置(1)は、所定の画面(200,201,202,203)における所定の表示領域内(250)において、パラメータの現在値に応じた位置からの変更操作を受け付ける第1の変更操作受付手段(252,S110,S114)と、第1の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、パラメータを現在値から徐々に更新する第1の更新手段(S114,S115)と、所定の表示領域内において、パラメータの所望の値に応じた位置への変更操作を受け付ける第2の変更操作受付手段(254,255)と、第2の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、パラメータを現在値から所望の値に更新する第2の更新手段(S111,S112,S115)とを備える。第2の更新手段は、所望の値がパラメータの現在値より小さい値のときに(254)、パラメータを現在値から所望の値に更新し、所望の値がパラメータの現在値より大きい値のときに(255)、パラメータを現在値から所望の値に更新しない(S113)。
【0026】
この発明のさらに別の局面に従えば、入力装置(13)からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定する情報処理装置を提供する。情報処理装置(1)は、所定の画面(200,201,202,203)における所定の表示領域内(250)において、パラメータの現在値を示すスライダ(252)を表示するスライダ表示手段(S32,S70,S91)と、パラメータの現在値に応じたスライダ(252)の位置から連続的な移動操作を受け付ける第1の移動操作受付手段(S110,S114)と、所定の表示領域内において、パラメータの所望の値に応じたスライダ(252)の位置への移動操作を受け付ける第2の移動操作受付手段(S110,S111)と、パラメータを受け付けられた移動操作に従うスライダ(252)の移動後の位置に応じた値に更新する更新手段(S115)とを備える。第2の移動操作受付手段は、パラメータの現在値よりも小さくなる方向にスライダが移動するような場合には、スライダ(252)の所望の位置への移動操作を受け付け(254,S112)、パラメータの現在値よりも大きくなる方向にスライダが移動するような場合には、スライダの所望の位置への移動操作を受け付けない(255,S113)。
【発明の効果】
【0027】
この発明によれば、パラメータの設定変更操作において、ユーザ操作に適したユーザインターフェイスを実現する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰り返さない。
【0029】
本発明に係るコンピュータないし情報処理装置の代表例として、以下ではゲーム装置1について説明する。また、本発明に係る情報処理プログラムの一例として、当該ゲーム装置1で実行されるプログラムについて説明する。なお、本発明に係る情報処理装置は、ゲーム装置に限定されることはなく、各種アプリケーションを実行可能なパーソナルコンピュータとして実現してもよい。また、本発明に係る情報処理プログラムは、パーソナルコンピュータ上で実行される各種アプリケーションの機能として組み込まれてもよい。
【0030】
<ゲーム装置の外観>
図1は、この発明の実施の形態に従うゲーム装置1の外観図である。
【0031】
図1を参照して、本実施の形態に従うゲーム装置1は、開閉(折畳み)型の携帯ゲーム装置である。図1では、開いた状態(開状態)のゲーム装置1が示されている。ゲーム装置1は、開いた状態においてもユーザが両手または片手で把持することができるようなサイズで構成される。
【0032】
ゲーム装置1は、下側ハウジング11および上側ハウジング21を有する。下側ハウジング11と上側ハウジング21とは、開閉可能(折畳み可能)に連結されている。図1に示す例では、下側ハウジング11および上側ハウジング21は、それぞれ横長の長方形の板状に形成され、互いの長辺部分で回転可能に連結されている。なお、本例においては、一例として下側ハウジング11と上側ハウジング21との開閉操作として、折畳んだ状態から開いた状態にする場合の構成について説明するが、特にこれに限られず、例えば上側ハウジング11あるいは下側ハウジング21のいずれか一方をスライドさせるあるいは、上側ハウジング11あるいは下側ハウジング21のいずれか一方を回転等することにより開閉可能とする構成とすることも可能であり、その開閉操作については、特に限定されない。
【0033】
通常、ユーザは、開状態でゲーム装置1を使用する。また、ユーザは、通常、ゲーム装置1を使用しない場合には閉状態としてゲーム装置1を保管する。また、図1に示す例では、ゲーム装置1は、上記閉状態および開状態のみではなく、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が閉状態と開状態との間の任意の角度において、連結部分に発生する摩擦力などによってその開閉角度を維持することができる。つまり、上側ハウジング21を下側ハウジング11に対して任意の角度で静止させることができる。
【0034】
下側ハウジング11には、表示部(表示手段)として、下側LCD(Liquid Crystal Display:液晶表示装置)12が設けられる。下側LCD12は横長形状であり、長辺方向が下側ハウジング11の長辺方向に一致するように配置される。なお、本実施の形態では、ゲーム装置1に搭載される表示部(表示手段)としてLCDを用いているが、たとえばEL(Electro Luminescence:電界発光)を利用した表示装置等、他の任意の表示装置を利用してもよい。また、ゲーム装置1は、任意の解像度の表示装置を利用することができる。
【0035】
下側ハウジング11には、入力部(入力手段)として、各操作ボタン14A〜14Hが設けられる。図1に示されるように、各操作ボタン14A〜14Hのうち、方向入力ボタン14A、操作ボタン14B、操作ボタン14C、操作ボタン14D、操作ボタン14E、電源ボタン14F、スタートボタン14G、およびセレクトボタン14Hは、上側ハウジング21と下側ハウジング11とを折畳んだときに内側となる、下側ハウジング11の内側主面上に設けられる。
【0036】
方向入力ボタン14Aは、たとえば選択操作等に用いられる。各操作ボタン14B〜14Eは、たとえば決定操作やキャンセル操作等に用いられる。電源ボタン14Fは、ゲーム装置1の電源をオン/オフするために用いられる。図1に示す例では、方向入力ボタン14Aおよび電源ボタン14Fは、下側ハウジング11の内側主面中央付近に設けられる下側LCD12に対して、左右一方側(図1では左側)の当該主面上に設けられる。
【0037】
また、操作ボタン14B〜14E、スタートボタン14G、およびセレクトボタン14Hは、下側LCD12に対して左右他方側(図1では右側)となる下側ハウジング11の内側主面上に設けられる。方向入力ボタン14A、操作ボタン14B〜14E、スタートボタン14G、およびセレクトボタン14Hは、ゲーム装置1に対する各種操作を行なうために用いられる。
【0038】
なお、ゲーム装置1には、図1において図示されていない操作ボタン14I〜14Kがさらに設けられてもよい。たとえば、Lボタン14Iは、下側ハウジング11の上側面の左端部に設けられ、Rボタン14Jは、下側ハウジング11の上側面の右端部に設けられる。Lボタン14IおよびRボタン14Jは、ゲーム装置1に対して、たとえば撮影指示操作(シャッター操作)を行なうために用いられる。さらに、音量ボタン14Kは、下側ハウジング11の左側面に設けられる。音量ボタン14Kは、ゲーム装置1が備えるスピーカの音量を調整するために用いられる。
【0039】
また、ゲーム装置1は、各操作ボタン14A〜14Hとは別の入力部(入力手段)として、さらにタッチパネル13を備えている。タッチパネル13は、下側LCD12の画面上を覆うように装着されている。
【0040】
本実施の形態では、タッチパネル13は、下側LCD12の表示面と対応付けて配置されており、たとえば抵抗膜方式のタッチパネルが用いられる。ただし、タッチパネル13は、抵抗膜方式に限らず、任意の押圧式のタッチパネルを用いることができる。
【0041】
また、本実施の形態では、タッチパネル13として、たとえば下側LCD12の解像度と同解像度(検出精度)のものを利用する。ただし、必ずしもタッチパネル13の解像度と下側LCD12の解像度とが一致している必要はない。
【0042】
さらに、下側ハウジング11の右側面には、タッチペン27の挿入口(図1に示す破線)が設けられている。上記挿入口は、タッチパネル13に対する操作を行なうために用いられるポインティングデバイスであるタッチペン27を収納することができる。なお、タッチパネル13に対する入力は、通常タッチペン27を用いて行われるが、タッチペン27に限らずユーザの指でタッチパネル13を操作することも可能である。
【0043】
さらに、下側ハウジング11の右側面には、メモリカード28を収納するための挿入口(図1では、二点鎖線で示している)が設けられている。この挿入口の内側には、ゲーム装置1とメモリカード28とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。メモリカード28は、たとえばSD(Secure Digital)メモリカードであり、コネクタに着脱自在に装着される。例えば、メモリカード28は、予め音楽データであるミュージックファイルを格納しており、ゲーム装置1に当該ミュージックファイルが読み込まれることにより、再生処理を実行することが可能である。
【0044】
さらに、下側ハウジング11の上側面には、メモリカード29を収納するための挿入口(図1では、一点鎖線で示している)が設けられている。この挿入口の内側にも、ゲーム装置1とメモリカード29とを電気的に接続するためのコネクタ(図示せず)が設けられる。メモリカード29は、画像通信プログラムやゲームプログラム等を記憶した記憶媒体であり、下側ハウジング11に設けられた挿入口に着脱自在に装着される。
【0045】
さらに、下側ハウジング11の下側面には、音声の外部出力を行なう機器(たとえば、ヘッドホン、イヤホン、骨伝導ヘッドホン等)に設けられたプラグ19を挿入するための音声の外部出力用端子17(図1では、破線で示している)が設けられている。この音声の外部出力用端子17の内側には、ゲーム装置1と音声の外部出力を行なう機器とを電気的に接続するためのジャック62が設けられている。音声の外部出力を行なう機器は、ヘッドホン18のような両耳用であっても良いし、イヤホンのような片耳用であっても良く、音声の外部出力を行なう機器のプラグ19は、ジャック62に着脱自在に装着される。なお、以下においては、音声の外部出力を行なう機器として、代表的にヘッドホン18の場合について説明するが、イヤホン等の機器を用いることも可能である。
【0046】
下側ハウジング11と上側ハウジング21との連結部の左側部分には、3つのLED15A〜15Cが取り付けられる。本実施の形態に従うゲーム装置1は、他の機器との間で無線通信を行なうことが可能であり、第1LED15Aは、無線通信が確立している場合に点灯する。第2LED15Bは、ゲーム装置1の充電中に点灯する。第3LED15Cは、ゲーム装置1の電源がオンである場合に点灯する。したがって、3つのLED15A〜15Cによって、ゲーム装置1の通信確立状況、充電状況、および、電源のオン/オフ状況をユーザに通知することができる。
【0047】
一方、上側ハウジング21には、上側LCD22が設けられる。上側LCD22は横長形状であり、長辺方向が上側ハウジング21の長辺方向に一致するように配置される。なお、下側LCD12と同様、上側LCD22に代えて、他の任意の方式および任意の解像度の表示装置を利用してもよい。なお、上側LCD22上を覆うように、タッチパネルを設けてもかまわない。
【0048】
さらに、上側ハウジング21には、2つの撮像装置であるカメラ(内側カメラ23および外側カメラ25)が設けられる。図1に示されるように、内側カメラ23は、上側ハウジング21の連結部付近の内側主面に取り付けられる。一方、外側カメラ25は、内側カメラ23が取り付けられる内側主面の反対側の面、すなわち、上側ハウジング21の外側主面(ゲーム装置1が閉状態となった場合に外側となる面であり、図1に示す上側ハウジング21の背面)に取り付けられる。なお、図1においては、外側カメラ25を破線で示している。
【0049】
これによって、内側カメラ23は、上側ハウジング21の内側主面が向く方向を撮影することが可能であり、外側カメラ25は、内側カメラ23の撮影方向の逆方向、すなわち、上側ハウジング21の外側主面が向く方向を撮影することが可能である。
【0050】
このように、本実施の形態では、2つの内側カメラ23および外側カメラ25の撮影方向が互いに逆方向となるように設けられる。たとえば、ユーザは、ゲーム装置1からユーザの方を見た景色を内側カメラ23で撮影することができるとともに、ゲーム装置1からユーザの反対側の方向を見た景色を外側カメラ25で撮影することができる。
【0051】
なお、下側LCD12および/または上側LCD22は、内側カメラ23または外側カメラ25で撮影される画像をリアルタイムに表示するために用いられることもある。
【0052】
さらに、上記連結部付近の内側主面には、音声入力装置としてマイク(図2に示すマイク43)が収納されている。そして、上記連結部付近の内側主面には、マイク43がゲーム装置1外部の音を検知できるように、マイクロフォン用孔16が形成される。マイク43を収納する位置およびマイクロフォン用孔16の位置は必ずしも上記連結部である必要はなく、たとえば下側ハウジング11にマイク43を収納し、マイク43の収納位置に対応させて下側ハウジング11にマイクロフォン用孔16を設けるようにしてもよい。
【0053】
さらに、上側ハウジング21の外側主面には、第4LED26(図1では、破線で示す)が取り付けられる。第4LED26は、内側カメラ23または外側カメラ25によって撮影が行われている間点灯する。また、内側カメラ23または外側カメラ25によって動画が撮影(撮影画像を動画として記憶)される間は点滅させてもよい。
【0054】
なお、LEDが画面に映り込むことを防ぐために、シャッターが押された瞬間から、当該シャッターが押された瞬間の撮影画像の記憶が完了するまでの間は第4LED26を消灯させてもよい。第4LED26によって、ゲーム装置1による撮影が行われていることを撮影対象者や周囲に通知することができる。
【0055】
さらに、上側ハウジング21の内側主面中央付近に設けられる上側LCD22に対して、左右両側の当該主面に音抜き孔24がそれぞれ形成される。音抜き孔24の奥の上側ハウジング21内にはスピーカが収納されている。音抜き孔24は、スピーカからの音をゲーム装置1の外部に放出するための孔である。ここで、右側の音抜き孔24の奥の上側ハウジング21内には、右側スピーカ(図2に示す右側スピーカ45)が収納されている。また、左側の音抜き孔24の奥の上側ハウジング21内には、左側スピーカ(図2に示す左側スピーカ47)が収納されている。
【0056】
以上に説明したように、上側ハウジング21には、画像を撮影するための構成である内側カメラ23および外側カメラ25と、各種画像を表示するための表示手段である上側LCD22とが設けられる。一方、下側ハウジング11には、ゲーム装置1に対する操作入力を行なうための入力部(タッチパネル13および各ボタン14A〜14K)と、各種画像を表示するための表示手段である下側LCD12とが設けられる。
【0057】
<ゲーム装置の内部構成>
図2は、この発明の実施の形態に従うゲーム装置1の内部構成の一例を示すブロック図である。
【0058】
図2を参照して、ゲーム装置1は、CPU31と、メインメモリ32と、メモリ制御回路33と、保存用データメモリ34と、プリセットデータ用メモリ35と、メモリカードインターフェース(メモリカードI/F)36および37と、無線通信モジュール38と、ローカル通信モジュール39と、リアルタイムクロック(RTC)40と、電源回路41と、インターフェース回路(I/F回路)42と、折畳位置検出センサ50等との電子部品を備えている。これらの電子部品は、電子回路基板上に実装されて、下側ハウジング11(または上側ハウジング21でもよい)内に収納される。
【0059】
CPU31は、複数の機能の実行が可能な所定のプログラムを実行するための演算処理手段である。本実施の形態では、複数の機能を実行する所定のプログラムがゲーム装置1内のメモリ(たとえば、保存用データメモリ34)やメモリカード28および/または29に記録されており、CPU31は、当該所定のプログラムを実行することによって、後述するサウンド機能等を実行する。なお、CPU31によって実行されるプログラムは、ゲーム装置1内のメモリに予め記録されていてもよいし、メモリカード28および/または29から取得されてもよいし、他の機器との通信によって他の機器から取得されてもよい。
【0060】
CPU31には、メインメモリ32、メモリ制御回路33、およびプリセットデータ用メモリ35が接続される。また、メモリ制御回路33には、保存用データメモリ34が接続される。
【0061】
メインメモリ32は、CPU31のワーク領域やバッファ領域として用いられる記憶手段である。すなわち、メインメモリ32は、上記情報処理に用いられる各種データを記憶したり、外部(メモリカード28および29や他の機器等)から取得されるプログラムを記憶したりする。本実施の形態では、メインメモリ32として、たとえばPSRAM(Pseudo-SRAM)を用いる。
【0062】
保存用データメモリ34は、CPU31によって実行されるプログラムや内側カメラ23および外側カメラ25によって撮影された画像のデータ等を記憶するための記憶手段である。保存用データメモリ34は、不揮発性の記憶媒体によって構成されており、たとえば本実施例ではNAND型フラッシュメモリで構成される。メモリ制御回路33は、CPU31の指示に従って、保存用データメモリ34に対するデータの読み出しおよび書き込みを制御する回路である。
【0063】
プリセットデータ用メモリ35は、ゲーム装置1において予め設定される各種パラメータ等のデータ(プリセットデータ)を記憶するための記憶手段である。プリセットデータ用メモリ35としては、SPI(Serial Peripheral Interface)バスによってCPU31と接続されるフラッシュメモリを用いることができる。
【0064】
メモリカードI/F36および37は、それぞれCPU31に接続される。メモリカードI/F36は、コネクタに装着されたメモリカード28に対するデータの読み出しおよび書き込みを、CPU31の指示に応じて行なう。また、メモリカードI/F37は、コネクタに装着されたメモリカード29に対するデータの読み出しおよび書き込みを、CPU31の指示に応じて行なう。
【0065】
本実施の形態では、メモリカード28に記憶された音楽データであるミュージックファイルがメモリカード28から読み出されてメインメモリ32あるいは保存用データメモリ34に記憶されたりする。また、メモリカード29に記憶された各種プログラムが、CPU31によって読み出されて実行されたりする。
【0066】
なお、本発明に係る情報処理プログラムは、メモリカード29等の外部記憶媒体を通じてコンピュータシステムに供給されるだけでなく、有線または無線の通信回線を通じてコンピュータシステムに供給されてもよい。また、情報処理プログラムは、コンピュータシステム内部の不揮発性記憶装置に予め記憶されていてもよい。なお、情報処理プログラムを記憶する記憶媒体としては、上記不揮発性記憶装置に限らず、CD−ROM、DVD、あるいはそれらに類する光学式ディスク状記憶媒体でもよい。
【0067】
無線通信モジュール38は、たとえばIEEE802.11.b/gの規格に準拠した方式により、無線LANに接続する機能を有する。また、ローカル通信モジュール39は、所定の通信方式により同種のゲーム装置との間で無線通信を行なう機能を有する。無線通信モジュール38およびローカル通信モジュール39は、CPU31に接続される。CPU31は、無線通信モジュール38を用いてインターネットを介して他の機器との間でデータを送受信したり、ローカル通信モジュール39を用いて同種の他のゲーム装置との間でデータを送受信したりすることができる。
【0068】
さらに、CPU31には、RTC40および電源回路41が接続される。RTC40は、時間をカウントしてCPU31に出力する。たとえば、CPU31は、RTC40によって計時された時間に基づいて、現在時刻(日付)等を計算することもできる。電源回路41は、ゲーム装置1が有する電源(典型的には電池であり、下側ハウジング11に収納される)から供給される電力を制御し、ゲーム装置1の各部品に電力を供給する。
【0069】
さらに、CPU31には、折畳位置検出センサ50が接続される。折畳位置検出センサ50は、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度を検出して、検出結果に基づいて、閉状態か開状態かを示す判定信号をCPU31に出力する。具体的には、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が所定のしきい値未満となれば、閉状態と判断して閉状態を示す判定信号を出力する。一方、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度が所定のしきい値以上となれば、開状態と判断して開状態を示す判定信号を出力する。CPU31は、折畳位置検出センサ50から出力される閉状態を示す判定信号の入力を受けて、たとえば、ゲーム装置1が動作中すなわち、音楽データの再生処理を実行している場合には、所定の外部出力機器との接続検知に応じて、再生処理の動作を停止して、当該動作状態のデータを保存するいわゆるスリープ状態に設定する。なお、再生処理以外の例えば表示処理等については、所定の外部出力機器との接続検知に係わらず、処理を停止してスリープ状態に設定する。一方、CPU31は、ゲーム装置1がスリープ状態となった後、折畳位置検出センサ50から出力される開状態を示す判定信号の入力を受けて、保存された動作状態のデータに基づいてスリープ状態から元の状態に復帰させる処理を実行する。当該処理により、スリープ状態に設定した機能を直にアクティブ状態に設定して動作させることが可能である。
【0070】
なお、本例においては、折畳位置検出センサ50は、下側ハウジング11と上側ハウジング21とのなす角度を検出して判定信号を出力する方式について説明したが、磁力により開閉状態を検出することも可能である。例えば、上側ハウジングに設けられたスピーカから発生される磁力を下側ハウジングに設けられた磁力を測定するセンサにより測定し、その磁力の強さにより開閉状態を検出することも可能である。また、折畳位置検出センサとして、光学的あるいは電気的に開閉状態を検出する方式を採用することも可能である。
【0071】
さらに、ゲーム装置1は、マイク43およびアンプ44,46を備えている。マイク43およびアンプ44,46は、それぞれI/F回路42に接続される。マイク43は、ゲーム装置1に向かって発声されたユーザの音声を検知して、当該音声を示す音声信号をI/F回路42に出力する。アンプ44は、I/F回路42からの音声信号を増幅して右側スピーカ45から出力させる。アンプ46は、I/F回路42からの音声信号を増幅して左側スピーカ47から出力させる。I/F回路42は、CPU31に接続される。
【0072】
また、タッチパネル13は、I/F回路42に接続される。
また、ゲーム装置1は、ヘッドホン用アンプ60およびジャック62を備えている。ヘッドホン用アンプ60およびジャック62は、それぞれI/F回路42に接続される。ヘッドホン用アンプ60は、I/F回路42からの音声信号を増幅してジャック62と接続されたヘッドホン18のプラグ19を介してヘッドホン18から出力させる。I/F回路42は、例えばジャック62にヘッドホン18のプラグ19が挿入されたことに伴って機械的スイッチがオンしたことを検知して、ヘッドホン18のプラグ19がジャック62に挿入されたことを検知する。あるいは、ジャック62にヘッドホン18のプラグ19が挿入されたことに伴って電気的に導通状態となったことを検知して、ヘッドホン18のプラグ19がジャック62に挿入されたことを検知することが可能である。
【0073】
I/F回路42は、マイク43からの音声信号の入力を受ける音声入力制御回路54と、アンプ44,46(右側スピーカ45、左側スピーカ47)あるいはヘッドホン用アンプ60に対する音声信号の出力の制御を行なう音声出力制御回路56と、タッチパネル13の制御を行なうタッチパネル制御回路52と、音声出力制御回路56によりアンプ44,46(右側スピーカ45、左側スピーカ47)あるいはヘッドホン用アンプ60(ヘッドホン18)に対して出力する音声信号の出力レベルを検知する出力レベル検知回路58と、ヘッドホン18の装着を検知するヘッドホン検知回路59とを含む。
【0074】
音声入力制御回路54は、マイク43からの音声信号の入力レベルを検知して、音声信号に対するA/D変換を行なったり、音声信号を所定の形式の音声データに変換したりする。
【0075】
ヘッドホン検知回路59は、ジャック62にヘッドホン18のプラグ19が挿入されたことに伴って機械的スイッチがオン、あるいは、ジャック62にヘッドホン18のプラグ19が挿入されたことに伴って電気的に導通状態となったことを検知して、ヘッドホン18のプラグ19がジャック62に挿入されたことを検知する。そして、当該検知結果をCPU31に出力し、CPU31は、ヘッドホン検知回路59からの当該検知結果を示す信号を受けて、ヘッドホン18が装着されたものと判断する。なお、ヘッドホン18のプラグ19の挿入が検知されれば良く、その検知の方式は問わない。
【0076】
音声出力制御回路56は、ヘッドホン18のプラグ19がジャック62に挿入されヘッドホン検知回路59がヘッドホン18の装着を検知した場合には、CPU31からの指示に従ってアンプ44,46からヘッドホン用アンプ60に対して音声信号の出力を切替えるとともに、出力信号がステレオ設定あるいはモノラル設定に従って、ヘッドホン用アンプ60に出力する音声信号を調整する。なお、ヘッドホン用アンプ60は、本例においては、図2において、1つの場合のみ示しているが両耳用のヘッドホンでステレオ設定に従って聞くことが可能であるため、それぞれの耳に対応してヘッドホン用アンプが設けられているものとする。
【0077】
タッチパネル制御回路52は、タッチパネル13からの信号に基づいて所定の形式のタッチ位置データを生成してCPU31に出力する。たとえば、タッチ位置データは、タッチパネル13の入力面に対して入力が行われた位置の座標を示すデータである。なお、タッチパネル制御回路は、タッチパネル13からの信号の読み込み、および、タッチ位置データの生成を所定時間に1回の割合で行なう。
【0078】
CPU31は、I/F回路42を介して、タッチ位置データを取得することにより、ユーザによるタッチパネル13に対する操作によって入力される座標を検出することができる。
【0079】
操作ボタン14は、上記各操作ボタン14A〜14Kから構成され、CPU31に接続される。操作ボタン14からCPU31へは、各操作ボタン14A〜14Kに対する入力状況(押下されたか否か)を示す操作データが出力される。CPU31は、操作ボタン14から操作データを取得することによって、操作ボタン14に対する入力に応じた処理を実行する。
【0080】
内側カメラ23および外側カメラ25は、それぞれCPU31に接続される。内側カメラ23および外側カメラ25は、CPU31の指示に応じて画像を撮影し、撮影した画像データをCPU31に出力する。たとえば、CPU31は、内側カメラ23および外側カメラ25のいずれか一方に対して撮影指示を行ない、撮影指示を受けたカメラが画像を撮影して画像データをCPU31に送る。
【0081】
また、下側LCD12および上側LCD22は、それぞれCPU31に接続される。下側LCD12および上側LCD22は、それぞれCPU31の指示に従って操作画面等を表示する。
【0082】
<ゲーム装置の使用例>
図3は、本発明の実施の形態に従うゲーム装置1におけるサウンド機能におけるサウンド選択画面100の一例を示す図である。
【0083】
図3を参照して、本発明の実施の形態に従うゲーム装置1は、サウンド機能として、ユーザが自由に本体のマイクで録音した録音データファイルを用いて再生したり、あるいはSDカードに格納された音楽データであるミュージックファイルを再生したりする音楽再生機能等を含む複数の機能を搭載しており、ユーザは、図3に示すサウンド選択画面100上で所望する機能を任意に選択することが可能である。
【0084】
図3に示す例では、下側LCD12の画面にゲーム装置1に搭載された各機能に対応する複数のアイコン102,104が表示されている。
【0085】
ここで、「マイクで録音してあそぶ」アイコン102を選択すると、ユーザが自由に本体のマイクで録音して録音データファイルを作成したり、作成した録音データファイルを再生したり、作成した録音データファイルを編集したりする機能のマイク録音再生モードに移行する。
【0086】
一方、「SDカードの音楽であそぶ」アイコン104を選択すると、SDカードに格納された音楽データであるミュージックファイルを再生等したりする機能の音楽再生モードに移行する。なお、本実施例においては、SDカードのミュージックファイルの格納は、一例として、パーソナルコンピュータなどによって適宜行なわれるものとするが、上述した無線通信モジュール38を用いて、インターネットを介してミュージックファイルが格納されているサーバとの間でデータを送受信して、SDカードにダウンロードしたミュージックファイルを格納するようにしても良い。
【0087】
また、ここで、「設定」アイコン108をユーザが選択すると、設定処理に関する機能をユーザが自由に選択することが可能である。
【0088】
また、「やめる」アイコン106が選択されると、サウンド機能を終了して図示しないメニュー画面へ戻るものとする。
【0089】
また、図3において、下側LCD12の画面下部に鳥の形状のオブジェクト110が表示されている。当該鳥の形状のオブジェクト110が表示されている場合は、後述する自動録音再生機能が実行されているものとする。
【0090】
以下、まず、SDカードに格納された音楽データであるミュージックファイルの再生処理等を実行する機能である音楽再生モードについて説明する。
【0091】
具体的には、「SDカードの音楽であそぶ」アイコン104を選択すると、音楽再生モードに移行して、音楽再生フォルダリスト選択画面200が表示される。
【0092】
図4は、本発明の実施の形態に従う音楽再生フォルダリスト選択画面200を説明する図である。
【0093】
図4(a)には、下側LCD12の画面に音楽再生フォルダリスト選択画面200が表示されている場合が示されている。
【0094】
また、図4(b)には、上側LCD22の画面に現在、選択されているフォルダ内に含まれているミュージックファイルのリスト画面200#が表示されている。
【0095】
図4(a)を参照して、ユーザは、タッチペン27等で下側LCD12の画面上にタッチして音楽再生フォルダリスト選択画面200におけるフォルダリスト表示範囲230の中から任意のフォルダを選択することが可能である。なお、一例としてフォルダリスト表示範囲230において、各フォルダは、円板の円周に沿って斜めに表示されている場合が示されている。
【0096】
例えば、カーソル220がフォルダリスト表示範囲230の一番上に表示されているフォルダを選択しているものとする。
【0097】
タッチペン27等で下側LCD12の画面上のフォルダリスト表示範囲230の別のフォルダが表示されている位置にタッチしたり、あるいは、画面上にタッチしてタッチしたままタッチペン27等を移動等させることで、タッチペンの移動した移動軌跡に応じたフォルダリストのスクロール表示処理が実行される。なお、本例においては、一例としてカーソル220の位置は変わらず、現在、フォルダリスト表示範囲230で表示されているフォルダリストの一番上のフォルダが選択した状態に設定されるものとする。したがって、タッチペンの移動軌跡に応じて円板が回転するようにフォルダリストのスクロール表示処理が実行される。
【0098】
なお、本例においては、一例としてカーソル220の位置は変わらないものとして説明するが、カーソル220の位置をタッチペン27でタッチしたタッチ位置に応じた位置に移動させるようにすることも可能である。具体的には、画面上にタッチして、タッチした位置からタッチ位置を変更せずに、タッチした状態を解除する操作(タッチオフ)を実行した場合には、タッチ位置に応じてカーソル220のみが移動する。その際には、フォルダリストのスクロール表示処理は実行されない。具体的には、図4(a)において、「おまかせ」のフォルダをタッチした場合には、「おまかせ」のフォルダの位置にカーソル220のみが移動する。
【0099】
一方、画面上にタッチしてタッチしたままタッチペン27等を移動等させる、すなわち、タッチした位置からタッチした状態を継続しつつ、タッチ位置を変更する操作(ドラッグ操作)を実行した場合には、タッチペンの移動軌跡(移動距離)に応じてフォルダリストのスクロール表示処理が実行される。なお、その際には、カーソル220は、スクロール表示処理前のカーソル220の位置に維持される、あるいは、フォルダリストの一番上のフォルダについて選択された状態に設定することが可能である。
【0100】
また、カーソル220の位置が変化して、選択されたフォルダが変更された場合には、図4(b)は、当該カーソル220により選択されているフォルダ内に含まれているミュージックファイルのリスト画面200#に更新される。具体的には、後述するお気に入りフォルダをタッチした場合には、お気に入りフォルダに登録されたミュージックファイルのリスト(一覧)が表示される。また、おまかせのフォルダをタッチした場合には、後述するがランダム再生が実行されるとともに、ランダム再生で再生されるミュージックファイルのリスト(一覧)が表示される。なお、ランダム再生の場合には、既に再生されたミュージックファイルについては、ファイル名を表示し、未だ再生されていないミュージックファイルのファイル名については、別の記号等に置き換えて表示するようにすることも可能である。当該処理により、ユーザは、ランダム再生の場合に、次に、再生されるミュージックファイルを再生するまで認知することができないため期待感をもたせることができ、楽しく音楽データを再生することができる。
【0101】
また、カーソル220の位置が変化しない場合であっても、フォルダリストのスクロール表示処理に従って、カーソル220により選択されているフォルダが変更されるため、上側LCD22の画面に表示されるリスト画面200#について、選択されているフォルダ内のミュージックファイルのリストに更新される。
【0102】
また、ユーザは、タッチペン27等で下側LCD12の画面上に表示されているフォルダリストスクロールバー210のスライダ218を移動させることが可能である。
【0103】
フォルダリストスクロールバー210のスライダ218を移動させることにより、フォルダリスト表示範囲230に表示されているフォルダリストが更新され、カーソル位置に応じたフォルダリストが表示される。
【0104】
また、ユーザは、音量設定アイコン250をタッチペン27等で指定することによって、スピーカ等から出力される音量を設定することができる。
【0105】
また、ユーザは、「もどる」アイコン212を選択することによって、前の画面であるサウンド選択画面100に戻ることができる。
【0106】
また、「ひらく」アイコン214を選択することによりミュージックファイル選択画面が表示される。
【0107】
また、ユーザは、図4(a)の選択機能アイコン216を選択することにより選択機能アイコンに対応した機能を実行することができる。当該選択機能アイコンは、現在、カーソル220により選択されているフォルダに対応して表示および設定が切替えられるものとする。ここでは、一例として、お気に入りフォルダの1つである「ベスト10」のフォルダが選択されている場合が示されており、当該フォルダに対応して「すべて削除」の選択機能アイコン216が設けられている。「すべて削除」の選択機能アイコン216を選択した場合には、ベスト10のフォルダ内に登録されているミュージックファイルがすべて削除される処理が実行される。なお、後述するお気に入りフォルダは、フォルダ内にミュージックファイルが登録されている場合に表示され、登録されていない場合には、フォルダが表示されないようにすることも可能である。
【0108】
また、「ベスト10」のフォルダの次のフォルダには、「おまかせ」のフォルダが表示されており、当該「おまかせ」のフォルダを選択して実行した場合には、全ミュージックファイルの最初から最後までの再生順序がランダムに指定されて再生が開始されるものとする。そして、最後に指定されたミュージックファイルの再生が終了した場合には、再び、再生順序がランダムに指定されて再生が継続されるものとする。なお、「おまかせ」のフォルダが選択されている場合には、ランダム再生であるが再生順序が指定されているため、一度再生したミュージックファイルに戻って再生を繰り返すことも可能である。また、最後に指定されたミュージックファイルの再生が終了した場合に、次の再生順序がランダムに指定された際、最後に指定されたミュージックファイルと、次の最初のミュージックファイルとが同じ場合には、再生順序をやり直す処理を実行する。当該処理により、同じ曲が連続的に再生されることを抑制してユーザのストレスを抑制することが可能である。また、「おまかせ」のフォルダが選択された場合には、再生処理が自動的に開始されるため後述する再生動作選択画面203が表示されるものとする。
【0109】
また、ここでは、一例として、「ベスト10」の次に、「おまかせ」フォルダ、また、別のお気に入りフォルダである「思い出」フォルダ、「コレクション」フォルダが順番に表示されているが、特に、この表示順に限られず、自由に表示することが可能である。例えば、「おまかせ」フォルダと「ベスト10」を入れ替えて表示することも可能である。例えば、初期のカーソル220の位置が「おまかせ」フォルダの場合には、上記の再生処理が自動的に開始されるためユーザは何も選択しなくても音楽データを再生することが可能である。
【0110】
図5は、本発明の実施の形態に従う別の音楽再生フォルダリスト選択画面201を説明する図である。
【0111】
図5(a)には、下側LCD12の音楽再生フォルダリスト選択画面201が表示されている場合が示されている。
【0112】
また、図5(b)には、上側LCD22の画面に現在、選択されているフォルダ内に含まれているミュージックファイルのリスト画面201#が表示されている。
【0113】
例えば、図4(a)のフォルダリスト表示範囲230において、ユーザがタッチペン27等を用いて、フォルダリストをスクロール表示させた場合が示されている。
【0114】
具体的には、タッチペンをフォルダリスト表示範囲230において、一例として画面上にタッチしたまま移動(スライド操作)させることでその移動した軌跡に応じてフォルダリストが更新される。
【0115】
したがって、図5(a)においては、フォルダリストスクロールバー210のカーソル218の位置が初期位置から移動した場合が示されている。
【0116】
また、カーソル220に従ってミュージックフォルダFAが選択された状態であり、そのミュージックフォルダFAに複数のミュージックファイルが格納されていることが図5(b)のリスト画面201#に示されている。その他の点については、図4で説明したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0117】
また、「ベスト10」等のお気に入りフォルダや、「おまかせ」のフォルダ等と、ミュージックフォルダとが同じフォルダリスト表示範囲230で並列に表示されるため指定したいフォルダを一見して把握することが可能であり、ユーザのフォルダリスト選択の操作性が向上する。
【0118】
図4(a)においては、一例として、お気に入りフォルダとして、「ベスト10」、「思い出」、「コレクション」が設けられている場合が示されているが、図示しないが上記フォルダに加えて、「れんしゅう中」のフォルダや、さらに、ユーザの嗜好性に合わせて特別な表示が可能なフォルダを設けることも可能である。例えば、「ひみつ」フォルダを設けて、当該フォルダに含まれているミュージックファイルの先頭の数文字のみを表示して、残りの文字は表示しない(ひみつにする)ようにするフォルダを設けることも可能である。当該フォルダの登録については後述する。
【0119】
図6は、本発明の実施の形態に従うミュージックファイル選択画面202を説明する図である。
【0120】
図6(a)を参照して、下側LCD12の画面上にミュージックファイルリスト240が表示されている。
【0121】
前の音楽再生フォルダリスト選択画面において、「ひらく」アイコン214が選択されると選択されたミュージックフォルダに含まれているミュージックファイルのリストが表示される。
【0122】
また、ユーザは、タッチペン27等で下側LCD12の画面上のファイルリストスクロールバー210#のスライダ218#を移動させることが可能である。
【0123】
ファイルリストスクロールバー210#のスライダを移動させることにより、ファイルリストの選択画面に表示されているファイルリストがスクロールされ、カーソル位置に応じたミュージックファイルのリストが表示される。
【0124】
また、ユーザは、図6(a)の選択機能アイコンを選択することにより選択機能アイコンに対応した機能を実行することができる。当該選択機能アイコンは、現在、カーソル220により選択されているフォルダに対応して表示および設定が切替えられるものとする。ここでは、「お気に入り」の選択機能アイコン216が設けられている。「お気に入り」の選択機能アイコン215を選択した場合には、お気に入りフォルダ選択画面が表示される。
【0125】
図44は、本発明の実施の形態に従うお気に入りフォルダ選択画面209を説明する図である。
【0126】
図44を参照して、下側LCD12の画面上にお気に入りフォルダである「ベスト10」登録アイコン400、「思い出」登録アイコン402、「コレクション」登録アイコン404、「れんしゅう中」登録アイコン406、「ひみつ」登録アイコン408が設けられている場合が示されている。
【0127】
ユーザは、お気に入りフォルダ選択画面209において、上記登録アイコンのいずれかを選択することにより、選択されたフォルダ内に、上記図6(a)でカーソル220#により選択されているミュージックファイルが登録され、表示されることになる。
【0128】
なお、「もどる」アイコン410を選択した場合には、前の画面であるミュージックファイル選択画面202が表示される。
【0129】
また、再び、図6(a)を参照して、ミュージックファイル選択画面202において、再生モード切替アイコン217が設けられている。
【0130】
また、ユーザは、再生モード切替アイコン217を選択することによりフォルダ内の再生モードの切替を実行することが可能である。具体的には、再生中のミュージックファイルを繰り返し再生する再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら最初から繰り返す再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら停止する再生モード、ランダムで再生する再生モード、設定した区間のみを繰り返し再生する再生モードを順番に切替えて実行することが可能である。
【0131】
また、選択されたミュージックフォルダに関する情報が図6(b)の上側LCD22に表示される。
【0132】
図6(a)において、ユーザは「スタート」アイコン216を選択することによりカーソル220#により選択されているミュージックファイルの再生動作を実行するとともに再生動作選択画面が表示される。
【0133】
図7は、本発明の実施の形態に従う再生動作選択画面203を説明する図である。
図7(a)においては、下側LCD12において、再生動作等において音楽を変化させて動作させる再生動作選択画面203が表示されている場合が示されている。
【0134】
具体的には、たとえば、ユーザは、効果音選択アイコン232,234をタッチペン等により選択することにより、Rボタン14JおよびLボタン14Iをそれぞれユーザが押下したときにスピーカ等から出力される効果音を切り替えることが可能である。
【0135】
また、ユーザは、速度音程調整アイコン241を選択することにより、再生信号の再生スピードや音程を変える機能を実行することができる。
【0136】
また、ユーザは、音色調整アイコン242を選択することにより、再生信号の周波数を変調したり、あるいはフィルタリング処理等を実行して別の音色に変える機能を実行することができる。
【0137】
また、ユーザは、録音データ選択アイコン244を選択することにより、後述する音声録音した録音データファイルを効果音としてスピーカから出力する機能を実行することができる。
【0138】
また、再生タイムバー211の表示範囲内において、ミュージックファイル全体の再生時間の再生位置に応じてスライダ219が移動するものとする。ユーザは、タッチペン27等により再生タイムバー211の表示範囲内をタッチした場合には、タッチ位置に応じた時間からミュージックファイルの再生処理を開始することが可能である。その場合には、再生処理を開始した位置にスライダ219が移動するものとする。なお、スライダ219をタッチペン27等により選択してスライド操作して、スライド操作した位置から再生処理を開始することも可能である。
【0139】
また、ユーザは、一時停止コマンドアイコン222を選択することにより再生中のミュージックファイルを一時停止することが可能である。また、ユーザは、次の選曲コマンドアイコン224を選択することによりフォルダに含まれている次のミュージックファイルを選択して再生動作を実行することが可能である。また、ユーザは、前の選曲コマンドアイコン221を選択することによりフォルダに含まれている前のミュージックファイルを選択して再生動作を実行することが可能である。
【0140】
また、ユーザは、ビジュアライザ切替アイコン231を押下することにより後述するビジュアライザ表示処理を実行することが可能である。
【0141】
また、ユーザは、再生モード切替アイコン217を押下することによりフォルダ内の再生モードの切替を実行することが可能である。具体的には、再生中のミュージックファイルを繰り返し再生する再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら最初から繰り返す再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら停止する再生モード、ランダムで再生する再生モード、設定した区間のみを繰り返し再生する再生モードを順番に切替えて実行することが可能である。
【0142】
また、ユーザは、「お気に入り」アイコン215を押下することにより、図44で説明したお気に入りフォルダ選択画面209が表示される。そして、上述したように、お気に入りフォルダ選択画面209において、登録アイコンのいずれかを選択することにより、選択されたフォルダ内に、現在再生されているミュージックファイルを登録し、表示することが可能である。
【0143】
また、図7(b)においては、図6(a)の下側LCD12の画面上に表示されていたミュージックファイルリスト240が上側LCD22の画面上にミュージックファイル選択リスト画面203#として表示されている場合が示されている。そして、再生中のミュージックファイルと同じフォルダに含まれているミュージックファイルについて方向入力ボタン14Aを操作することにより選択することができる。すなわち、図6(a)の下側LCD12の画面上において、タッチペン等によりミュージックファイルを選択(スタート押下)した後、図7(a)の下側LCD12の画面上において、再生動作選択画面において、タッチペン等により選択した対象であるミュージックファイルの再生動作に対する処理をタッチペン等により選択し、上側LCD22の画面上においては、ミュージックファイルを方向入力ボタン14Aで選択することが可能である。
【0144】
そして、たとえば、方向入力ボタン14Aを用いてミュージックファイルを選択して操作ボタン14B〜14Eのいずれかを押すことにより再生中のミュージックファイルを選択したミュージックファイルに切替えて再生動作を実行することが可能である。
【0145】
したがって、下側LCD12の再生動作選択画面203における処理と、上側LCD22のミュージックファイル選択リスト画面203#における処理とを並列に処理することが可能であるためユーザの利便性に供する。
【0146】
以下、本発明の実施の形態に従うサウンド機能の詳細処理について説明する。
上述した本実施の形態に従う「サウンド機能」に係る処理手順について以下のフローを参照して説明する。なお、各ステップは、代表的にCPU31が、メモリカード29に記憶されたプログラム等をメインメモリ32に読出して実行することで実現される。
【0147】
<機能選択処理>
図8は、本発明の実施の形態に従うゲーム装置1における機能選択に係る処理を説明するフロー図である。なお、図8に示すフローは、図3のサウンド選択画面100における処理を説明するものである。
【0148】
図8を参照して、ゲーム装置1の電源が投入され、あるいはスタートボタンが押下された後、ユーザが図示しないメニュー画面から所定のアイコンを選択することでサウンド機能が実行される。
【0149】
ステップS1において、CPU31は、図3に示すようなサウンド選択画面100を下側LCD12に表示する。
【0150】
そして、次に、CPU31は、自動録音再生処理を開始する(ステップS2)。自動録音再生処理については後述する。なお、ステップS1とS2との順番を入れ替えることも可能である。
【0151】
そして、次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置のデータの入力があるかどうかを判断する(ステップS3)。CPU31は、I/F回路42を介してタッチパネル13からタッチ位置データが入力されたか否かを判断する。すなわち、CPU31は、ユーザによるタッチペン27等によるタッチ操作の有無を判断する。タッチ位置データの入力がされていなければ(ステップS3においてNO)、ステップS3の処理が繰り返される。
【0152】
一方、タッチ位置データが入力されていれば(ステップS3においてYES)、処理はステップS4に進む。
【0153】
ステップS4では、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する。すなわち、CPU31は、「マイクで録音してあそぶ」アイコン102あるいは「SDカードの音楽であそぶ」アイコン104のいずれが選択されたか否かを判断する。
【0154】
そして、タッチ位置データの示す座標値が「マイクで録音してあそぶ」アイコン102あるいは「SDカードの音楽であそぶ」アイコン104の表示範囲内の値であれば(ステップS4においてYES)、処理はステップS8に進む。
【0155】
一方、タッチ位置データの示す座標値がいずれの「マイクで録音してあそぶ」アイコン102あるいは「SDカードの音楽であそぶ」104の表示範囲外であれば(ステップS4においてNO)、処理はステップS5に進む。
【0156】
CPU31は、ステップS4においてタッチ位置の示す座標値が機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、自動録音再生処理を終了する(ステップS8)。
【0157】
そして、CPU31は、次に選択された機能モードの移行処理を実行する(ステップS9)。選択された機能モードの移行処理については後述する。
【0158】
一方、CPU31は、ステップS4においてタッチ位置の示す座標値が機能選択アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置の示す座標値が「設定」アイコン108の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS5)。
【0159】
CPU31は、ステップS5において、タッチ位置の示す座標値が「設定」アイコン108の表示範囲内の値であると判断した場合には自動録音再生処理を終了する(ステップS10)。
【0160】
次に、CPU31は、設定処理を実行する(ステップS11)。設定処理については後述する。
【0161】
一方、CPU31は、ステップS5において、タッチ位置の示す座標値が「設定」アイコン108の表示範囲内の値ではないと判断した場合には次にタッチ位置の示す座標値が「終わる」アイコン106の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS6)。
【0162】
CPU31は、ステップS6において、タッチ位置の示す座標値が「おわる」アイコン108の表示範囲内の値であると判断される場合には自動録音再生処理を終了して機能選択処理を終了する(エンド)。すなわち、これにより図示しないメニュー画面に戻る。
【0163】
一方、CPU31は、ステップS6においてタッチ位置の示す座標値が「おわる」アイコン108の表示範囲内の値ではない場合にはステップS3に戻る。
【0164】
図9は、図8における選択機能モード移行処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0165】
図9を参照して、CPU31は、タッチ位置の示す座標値が「SDカードの音楽で遊ぶ」アイコン104の表示範囲内の値あるいは「マイクで録音して遊ぶ」のアイコン102の表示範囲内のいずれであるかを判断する(ステップS20)。
【0166】
CPU31は、タッチ位置の示す座標値が「SDカードの音楽で遊ぶ」アイコン104の表示範囲内の値である場合にはステップS21に進む。
【0167】
そして、CPU31は、SDカードが挿入されているかどうかを判断する(ステップS21)。CPU31は、SDカードが挿入されていると判断した場合には次に音楽再生モードに移行する(ステップS22)。音楽再生モードについては後述する。音楽再生モードが終了した場合には、再び、図1のステップS1のサウンド選択画面に戻る(リターン)。
【0168】
一方、CPU31は、ステップS21においてSDカードが挿入されていないと判断した場合にはエラー表示処理を実行する(ステップS23)。エラー表示処理は、一例として、「SDカードが挿入されていません」等の表示処理を実行してユーザにSDカードの挿入を促す処理である。そして、再び、ステップS1に戻る(リターン)。
【0169】
一方、CPU31は、ステップS20においてタッチ位置の示す座標値が「マイクで録音して遊ぶ」アイコン102の表示範囲内であると判断した場合にはマイク録音再生モードに移行する(ステップS24)。マイク録音再生モードについては後述する。マイク録音再生モードが終了した場合には、再び、図1のステップS1のサウンド選択画面に戻る(リターン)。
【0170】
<音楽再生モード>
次に、音楽再生モードについて説明する。
【0171】
図10は、音楽再生モードにおけるサブルーチン処理を説明するフロー図である。
図10を参照して、まず、CPU31は、SDカード内のフォルダ検索処理を実行する(ステップS30)。
【0172】
そして、CPU31は、次にフォルダリストを生成する(ステップS31)。
そして、CPU31は、次に、音楽再生フォルダリスト選択画面を表示する(ステップS32)。上述した図4および図5は、音楽再生フォルダリスト選択画面200が表示された場合の一例図である。
【0173】
ここで、SDカード内のフォルダ検索処理について説明する。
図11は、SDカード内のフォルダ検索処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0174】
図11を参照して、CPU31は、SDカード内における格納されたフォルダに対応付けられたパスのうち最初に探索する探索初期パスを設定する(ステップS50)。そして、次に、CPU31は、探索初期パスに従ってミュージックファイルの探索処理を実行する(ステップS51)。
【0175】
そして、CPU31は、探索初期パスに従うミュージックファイルの探索処理により、フォルダ内にミュージックファイルが存在するかどうかを判断する(ステップS52)。
【0176】
ステップS52において、CPU31は、ミュージックファイルが有ると判断した場合には、ミュージックファイルが含まれているミュージックフォルダを抽出する(ステップS53)。
【0177】
なお、ミュージックファイルが存在するか否かは、一例としてファイルを識別するための拡張子を参照することにより判断することが可能である。なお、拡張子に限られず、ファイルのヘッダ等に格納されている識別情報を参照することにより判断することも可能であり、その判断方式は問わない。
【0178】
そして、次に、CPU31は、全てのパスについて探索が完了したかどうかを判断する(ステップS54)。
【0179】
ステップS54において、CPU31は、全てのパスについて探索が完了していないと判断した場合には、次に探索する探索次パスを設定する(ステップS25)。
【0180】
そして、ステップS51に戻り、上記の処理であるミュージックファイルの探索処理を実行する。
【0181】
そして、全てのパスについての探索が完了するまで上述したステップS51〜S54の処理を繰返す。ステップS54において、CPU31は、全てのパスの探索が完了したと判断した場合には処理を終了する(リターン)。
【0182】
これにより、装着されたSDカードについて、ミュージックファイルが存在するすべてのフォルダを抽出することができる。
【0183】
図12は、フォルダリスト生成のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
図12を参照して、まず、CPU31は、フォルダ名判定処理を実行する(ステップS60)。そして、次に、CPU31は、フォルダ配列処理を実行する(ステップS61)。
【0184】
図13は、フォルダ名判定処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
図13を参照して、CPU31は、図11のフォルダ検索処理により抽出された最初のフォルダを選択する(ステップS65)。そして、CPU31は、次に同一のフォルダ名があるかどうかを判断する(ステップS66)。
【0185】
CPU31は、ステップS66において同一のフォルダ名があると判断した場合にはフォルダをマージする(ステップS67)。
【0186】
一方、CPU31は、ステップS66において、同一のフォルダがないと判断した場合にはステップS68に進む。CPU31は、ステップS68において、図11のフォルダ検索処理により抽出されたすべてのフォルダについて判定が終了したかどうかを判断する。
【0187】
CPU31は、ステップS68において、すべてのフォルダについて判定が終了していないと判断した場合には、図11のフォルダ検索処理により抽出された次のフォルダを選択する(ステップS69)。そして、CPU31は、ステップS66に戻り、上述したステップS66〜S69の処理を繰返す。
【0188】
CPU31は、ステップS68において、すべてのフォルダについて判定が終了したと判断した場合には、次に図12のフォルダ配列処理(ステップS61)に進む。
【0189】
再び図12を参照して、フォルダ配列処理(ステップS61)においては、フォルダ名判定処理(ステップS60)において、マージされたフォルダ等について名前あるいは記号等に従って所定の配列順序に従ってフォルダを配列する。
【0190】
そして再び、図10に戻る(リターン)。
図10を参照して、次に、ステップS32においてフォルダ配列処理(ステップS61)において、配列されたフォルダ順序に従って音楽再生フォルダリスト選択画面においてフォルダリストが表示される(ステップS32)。
【0191】
図14は、フォルダ検索処理を説明する具体例の一例を説明する図である。
ここでは、一例として、1つのSDカードにおいて格納されているミュージックファイルとフォルダのリスト構造が示されている。
【0192】
図14を参照して、具体的には一例としてフォルダFD1とフォルダFD2が設けられ、フォルダFD1にはミュージックフォルダFAとミュージックフォルダFBとが設けられている場合が示されている。
【0193】
そして、ミュージックフォルダFAにはミュージックファイルMAA、ミュージックファイルMBB、…が含まれている場合が示されている。
【0194】
また、ミュージックフォルダFBにはミュージックファイル・・・が含まれている場合が示されている。
【0195】
フォルダFD2には、ミュージックフォルダFAとミュージックフォルダFCとが設けられている場合が示されている。
【0196】
そして、ミュージックフォルダFAにはミュージックファイルMX,MYが含まれている場合が示されている。
【0197】
また、ミュージックフォルダFCにはミュージックファイル・・・が含まれている場合が示されている。
【0198】
このようなツリー構造を有するフォルダがSDカード内に格納されている場合において、図11で説明したフローに従う処理により、ミュージックファイルが格納されているミュージックフォルダFA.FB,FA,FCの4つのミュージックフォルダが抽出される。
【0199】
そして、図13で説明したフローに従う処理により、フォルダFD1に格納されているミュージックフォルダFAとフォルダFD2に格納されているミュージックフォルダFAは同一のフォルダ名であるため、ミュージックフォルダFAとしてそれぞれのフォルダに格納されているミュージックファイルがマージされることになる。このようにマージされることにより、図5(b)に例示されるようなミュージックファイルのリスト画面201#や図7(b)に例示されるようなミュージックファイル選択リスト画面203#において、上述の例においては、ミュージックフォルダFAについて、当該フォルダに属するミュージックファイルとして、ミュージックファイルMAA、ミュージックファイルMBB、・・・、ミュージックファイルMX、ミュージックファイルMY、・・・が一覧表示されるように設定される。
【0200】
そして、当該処理により、同一のフォルダ名についてはマージされてフォルダリスト選択画面においてフォルダリストが表示されることになる。これによって、装着したメモリカード(SDカード)内に同一名称のフォルダが存在する場合には、同一グループとして一覧表示されることにより、同一のフォルダ名が複数存在する場合等のSDカードのフォルダ構成によりフォルダの抽出処理に不具合が生じることがなく、また、利便性を向上させることができる。
【0201】
なお、本実施例においては、装着したメモリカード(SDカード)内のミュージックファイルをグループ化するために、ミュージックファイル内の属性情報を利用することなく、メモリカードのフォルダ情報をそのまま利用する(同一フォルダに存在するミュージックファイルを同一グループとして扱う)。また、各フォルダが存在する階層に関わらず、音楽再生フォルダリスト選択画面200などにおいて、全てのフォルダを並列に(1つの階層で)表示する。すなわち、例えば、図14の例において、フォルダFD1およびフォルダFD2にもミュージックファイルが存在する場合には、音楽再生フォルダリスト選択画面200においては、フォルダFD1、フォルダFD2、ミュージックフォルダFA、ミュージックフォルダFB、ミュージックフォルダFCが並列に一覧表示されることになる。これにより、メモリカードの階層構成が複雑な場合であっても、所望のミュージックファイルを例えばユーザである子供などでも容易に見つけることができる。
【0202】
また、同一グループとして扱うフォルダの名称として、音楽再生フォルダリスト選択画面200などにおいて、メモリカードに登録されているフォルダ名称をそのまま利用するため所望のミュージックファイルをユーザは容易に探すことが可能であり、利便性が向上する。
【0203】
さらに、前述したとおり、音楽再生フォルダリスト選択画面200においては、メモリカードから抽出した各フォルダの名称(これは、各フォルダに属するミュージックファイルを一覧表示させるためのタッチボタンでもある)とともに、お気に入りフォルダ(これは、お気に入りに登録されたミュージックファイルを一覧表示させるためのタッチボタンでもある)を並列に(1つの階層で)表示するので、フォルダの選択操作が容易となり、さらに利便性が向上する。さらには、「おまかせ」のフォルダをそのようなリスト中に並列に表示するので、さらに利便性が向上する。
【0204】
再び、図10を参照して、ステップS32において、音楽再生フォルダリスト選択画面が表示された後、CPU31は、次にタッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS33)。CPU31は、I/F回路42を介してタッチパネル13からタッチ位置データが入力されたか否かを判断する。すなわち、CPU31は、ユーザによるタッチペン27によるタッチ操作の有無を判断する。言い換えれば、CPU31は、タッチパネル13に対するユーザの操作によって入力された座標値が検出されるか否かを判断する。タッチ位置データが入力されていなければ(ステップS33においてNO)、ステップS33における処理が繰り返される。
【0205】
一方、タッチ位置データが入力されていれば(ステップS33においてYES)、処理はステップS34へ進む。
【0206】
そして、CPU31は、タッチ位置データを示す座標値がフォルダリスト表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS34)。
【0207】
ステップS34において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がフォルダリストの表示範囲内の値であると判断した場合にはタッチ位置あるいはタッチペンのタッチ位置からの移動軌跡に応じてフォルダリストのスクロール表示処理を実行する(ステップS35)。
【0208】
そして、次に、CPU31は、フォルダリスト中の選択されたフォルダの位置に応じてフォルダリストスクロールバー210のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップS35#)。そして、再び、ステップS33に戻る。なお、ステップS35とS35#の処理の順序を入れ替えることも可能である。以下についても同様である。
【0209】
なお、本例においては、一例としてカーソル220の位置は変わらないものとして説明するため、フォルダリストのスクロール表示処理についてのみ説明したが、上述したように、カーソル220の位置をタッチペン27でタッチしたタッチ位置に応じた位置に移動させるように表示処理を実行することも可能である。
【0210】
その場合には、画面上にタッチして、タッチした位置からタッチ位置を変更せずに、タッチした状態を解除する操作(タッチオフ)を実行した場合には、タッチ位置に応じてカーソル220のみが移動する。その際には、フォルダリストのスクロール表示処理およびフォルダリストスクロールバーのスライダ位置の移動処理を実行しない。
【0211】
一方、画面上にタッチしてタッチしたままタッチペン27等を移動等させる、すなわち、タッチした位置からタッチした状態を継続しつつ、タッチ位置を変更する操作(ドラッグ操作)を実行した場合には、タッチペンの移動軌跡(移動距離)に応じてフォルダリストのスクロール表示処理が実行される。その際には、フォルダリストスクロールバーのスライダ位置についても移動処理が実行される。
【0212】
一方、ステップS34において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がフォルダリスト表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS36)。
【0213】
ステップS36において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であると判断した場合には次に音量設定処理を実行する(ステップS37)。そして、再び、ステップS33に戻る。音量設定処理については後述する。
【0214】
ステップS36において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「ひらく」アイコン214の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS38)。
【0215】
ステップS36において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「ひらく」アイコン214の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にミュージックファイル選択処理を実行する(ステップS39)。ミュージックファイル選択処理については後述する。
【0216】
一方、ステップS38において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「ひらく」アイコン214の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値がフォルダリストスクロールバー210の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS40)。
【0217】
ステップS40において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がフォルダリストスクロールバー210の表示範囲内の値であると判断した場合には、タッチ位置に応じてフォルダリストのスクロール表示処理を実行する(ステップS41)。
【0218】
そして、次に、フォルダリスト中の選択されたフォルダ位置に応じてフォルダリストスクロールバー210のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップS42)。そして、再び、ステップS33に戻る。
【0219】
一方、ステップS40において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標中がフォルダリストスクロールバー210の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS43)。
【0220】
ステップS43において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、選択機能アイコンに対応した機能を実行する(ステップS44)。
【0221】
一方、ステップS43において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS45)。
【0222】
ステップS45において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212の表示範囲内の値であると判断した場合には、音楽再生モードの処理を終了して、図8のステップS1におけるサウンド選択画面が表示される。
【0223】
一方、ステップS45において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップS33に戻る。
【0224】
図15は、ミュージックファイル選択処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0225】
図15を参照して、CPU31は、まず、図6で説明したミュージックファイル選択画面202を表示する(ステップS70)。
【0226】
次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力が有るかどうかを判断する(ステップS70#)。CPU31は、I/F回路42を介してタッチパネル13からタッチ位置データが入力されたか否かを判断する。すなわち、CPU31は、ユーザによるタッチペン27によるタッチ操作の有無を判断する。言い換えれば、CPU31は、タッチパネル13に対するユーザの操作によって入力された座標値が検出されるか否かを判断する。タッチ位置データが入力されていなければ(ステップS70#においてNO)、ステップS70#における処理が繰り返される。
【0227】
一方、タッチ位置データが入力されていれば(ステップS70#においてYES)、処理はステップS71へ進む。
【0228】
そして、CPU31は、次にタッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリスト240の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS71)。
【0229】
ステップS71において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリスト240の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にタッチ位置に応じてミュージックファイルリスト240のスクロール表示処理を実行する(ステップS72)。
【0230】
そして、次に、CPU31は、ミュージックファイルリスト中の選択されたミュージックファイルの位置に応じてミュージックファイルリストのスクロールバー210#のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップS73)。そして、再びステップS70#に戻る。
【0231】
一方、ステップS71において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリスト240の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS74)。ステップS74において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であると判断した場合には音量設定処理を実行する(ステップS75)。そして、再びステップS70#に戻る。音量設定処理については後述する。
【0232】
ステップS74において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が「スタート」アイコン226の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS76)。
【0233】
ステップS76において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「スタート」アイコン226の表示範囲内の値であると判断した場合には、ミュージックファイル再生処理を実行する(ステップS76#)。ミュージックファイル再生処理については後述する。
【0234】
一方、ステップS76において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「スタート」アイコン226の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリストのスクロールバー210#の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS77)。
【0235】
ステップS77において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリスト210#のスクロールバーの表示範囲内の値であると判断した場合にはタッチ位置データに応じてミュージックファイルリスト240のスクロール表示処理を実行する(ステップS78)。
【0236】
そして、次に、CPU31は、ミュージックファイルリスト中の選択されたミュージックファイルの位置に応じてミュージックファイルリストのスクロールバー210#のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップS79)。そして、再びステップS70#に戻る。
【0237】
一方、ステップS77において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がミュージックファイルリストのスクロールバー210#の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS80)。
【0238】
ステップS80において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値ではあると判断した場合には、選択機能アイコンに対応した機能を実行する(ステップS81)。そして再びステップS70#に戻る。例えば、「お気に入り」の選択機能アイコン215の表示範囲内の値であると判断した場合には、上述した図44で説明したお気に入りフォルダ選択画面209が表示される。そして、登録アイコンのいずれかを選択することにより、選択されたフォルダ内に、ミュージックファイルを登録する処理が実行される。
【0239】
一方、ステップS80において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212#の表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
【0240】
ステップS82において、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212#の表示範囲内の値であると判断した場合には、「A」に進み、図10のステップS32の音楽再生フォルダリスト選択画面が表示される。
【0241】
図16は、ミュージックファイル再生処理のサブルーチン処理を説明する図である。
図16を参照して、CPU31は、選択されたミュージックファイルの再生を開始する(ステップS90)。
【0242】
そして、次に、上側LCD22にミュージックファイル選択画面を表示するとともに下側LCD12に再生動作選択画面を表示する(ステップS91)。
【0243】
そして、次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS92)。
【0244】
ステップS92において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力がないと判断した場合には、次に方向入力ボタン14Aによる操作があるかどうかを判断する(ステップS93)。
【0245】
ステップS93において、CPU31は、方向入力ボタン14Aによる操作があると判断した場合には、方向入力ボタン14Aの操作に応じてミュージックファイル選択画面におけるカーソル位置により選択されているミュージックファイルリストのスクロール表示処理を実行する(ステップS94)。
【0246】
一方、ステップS93において、CPU31は、方向入力ボタン14Aによる操作がないと判断した場合には、再び、ステップS92に戻る。
【0247】
そして、CPU31は、次に所定ボタンの押下があるかどうかを判断する(ステップS94♯)。
【0248】
ステップS94♯において、CPU31は、所定ボタンの押下がある場合には、カーソル位置により選択されているミュージックファイルの再生を開始する(ステップS90)。
【0249】
なお、上述したように音声出力制御回路56は、CPU31からの指示に従ってヘッドホン18が接続されている場合にはヘッドホン用アンプ60を介してヘッドホン18に出力し、ヘッドホン18が接続されていない場合は、アンプ44,46を介して右側スピーカ45,47に出力する。
【0250】
一方、CPU31は、ステップS94♯において、所定ボタンの押下がない場合には再びステップS92に戻る。ここで、所定ボタンは、操作ボタン14B〜14Eのいずれかに設定されているものとする。
【0251】
ステップS92において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があった場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が再生タイムバー211の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS95)。
【0252】
ステップS95において、CPU31は、タッチ位置データの示す表示が再生タイムバー211の表示範囲内の値であると判断した場合には、タッチ位置に応じた時間からミュージックファイルの再生処理を実行する(ステップS96)。
【0253】
そして、CPU31は、タッチ位置に応じた再生タイムバー211における全体の再生時間における再生位置を示すスライダ位置の移動処理を実行する(ステップS97)。そして、再びステップS92に戻る。
【0254】
ステップS95において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生タイムバー211の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であるかどうか判断する(ステップS98)。
【0255】
ステップS98において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値と判断した場合には音量設定処理を実行する(ステップS99)。そして、再びステップS92に戻る。音量設定処理については後述する。
【0256】
一方、ステップS98において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値ではない場合には、次にタッチ位置データの示す座標値がビジュアライザ切替アイコン231の範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS100)。
【0257】
ステップS100において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がビジュアライザ切替アイコン231の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にビジュアライザ表示処理を実行する(ステップS101)。そして、再びステップS92に戻る。ビジュアライザ表示処理については後述する。
【0258】
ステップS100において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がビジュアライザ切替アイコン231の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS102)。ここで、再生動作コマンドアイコンとしては、一時停止コマンドアイコン222、次の選曲コマンドアイコン224、前の選曲コマンドアイコン221が一例として設けられている。
【0259】
ステップS102において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドのアイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、再生動作コマンドに対応した機能を実行する(ステップS103)。そして、再びステップS92に戻る。
【0260】
具体的には、タッチ位置データの示す座標値が一時停止コマンドアイコン222の表示範囲内の値であると判断した場合には、CPU31は、再生動作を一時停止する。また、タッチ位置データの示す座標値が次の曲の選択コマンドアイコン224の表示範囲内の値であると判断した場合には、CPU31は、次の選択されたミュージックファイルの再生を開始する。一方、タッチ位置データの示す座標値が前の曲の選択コマンドアイコン221の表示範囲内の値であると判断した場合には、CPU31は、前の選択されたミュージックファイルの再生を開始する。
【0261】
ステップS102において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
【0262】
ステップS104において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、次に選択機能アイコンに対応した機能を実行する(ステップS105)。そして再びステップS92に戻る。例えば、本例においては、選択機能アイコンとして、「お気に入り」アイコン215、再生モード切替アイコン217、速度音程調整アイコン241、音色調整アイコン242、録音データ選択アイコン244が表示されている。
【0263】
具体的には、上述したようにCPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「お気に入り」アイコン215の表示範囲内の値であると判断した場合には、現在選択されているミュージックファイルをお気に入りフォルダに登録する処理を実行する。
【0264】
また、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生モード切替アイコン217の表示範囲内の値であると判断した場合には、再生モードの設定を切り替えて表示する。
【0265】
また、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が速度音程調整アイコン241の表示範囲内の値であると判断した場合には、後述する再生スピードや音程を変える機能を実行する。
【0266】
また、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音色調整アイコン242の表示範囲内の値であると判断した場合には、後述する周波数を変調するフィルタリング処理を実行して別の音色に変える機能を実行する。
【0267】
また、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音データ選択アイコン244の表示範囲内の値であると判断した場合には、後述する録音した音声データファイルを効果音としてスピーカから出力する機能を実行する。
【0268】
ステップS104において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212aの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS106)。
【0269】
ステップS106において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212aの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップS92に戻る。
【0270】
一方、ステップS106において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン212aの表示範囲内の値であると判断した場合には、「B」に進み、図15のステップS70において、ミュージックファイル選択画面を表示する。
【0271】
(音量設定処理)
次に、音量設定処理について説明する。
【0272】
図17は、音量設定アイコン250を拡大した図である。
図17(a)を参照して、音量設定アイコン250には、一例として横軸において、左から右に行くほど音量が大きくなるスライダ252が設けられている。
【0273】
スライダ252は、音量レベルのパラメータ設定範囲内における現在値に応じた位置に表示されている。
【0274】
ここで、スライダ252が表示されている現在値に対応した位置よりも音量が小さい方向の領域を音量小領域254、スライダ252が表示されている現在値に対応した位置よりも音量が大きい方向の領域を音量大領域255とする。
【0275】
本発明の実施の形態においては、タッチペン等によりスライダ252を選択した場合には、その後のスライドタッチ操作(タッチオン状態を継続しつつ、タッチ位置を変更する操作)に応じて、現在値に対応した位置から音量小領域254および音量大領域255のいずれの方向においてもスライダを連続的に移動操作(いわゆるドラッグ操作)することが可能である。
【0276】
なお、タッチペン等によりスライダ252を選択した場合とは、(i)スライダ252上でタッチオンした場合、(ii)タッチ操作中のタッチ位置がスライダ252内に入った場合があるが、(i)の場合にのみスライダ252をドラッグ操作するようにしてもよいし、(ii)の場合にのみ当該ドラッグ操作するようにしてもよし、(i)または(ii)のいずれの場合であってもドラッグ操作することを可能としてもよい。
【0277】
図17(b)を参照して、タッチペン等によりスライダ252以外の音量小領域254をタッチオンした場合には、スライダ252を当該タッチオンの位置に瞬時に移動操作することが可能である。これにより、現在の音量値よりも小さい音量への変更は瞬時に行なうことができる。一方、タッチペン等によりスライダ252以外の音量大領域255をタッチオンした場合には、スライダ252を当該タッチオンの位置に瞬時に移動操作させない。これにより、現在の音量値よりも大きい音量への変更を瞬時に行なうことができない。
【0278】
なお、音量小領域254上でタッチオンした場合とは、(i)音量小領域254内でタッチオンした場合、(ii)タッチ操作中のタッチ位置が音量小領域254内に入った場合があるが、(i)の場合にのみスライダ252をタッチオン位置に瞬時に移動するようにしても良いし、(ii)の場合にのみスライダ252をタッチ位置に瞬時に移動するようにしても良いし、(i)または(ii)のいずれの場合であっても瞬時に移動することを可能としても良い。
【0279】
また、音量小領域254をタッチした場合には、スライダ252がタッチ位置に瞬時に移動するが、その後、スライド操作を継続した場合には、上述したようなドラッグ操作が可能である。
【0280】
図18は、本発明の実施の形態に従う音量設定処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0281】
図18を参照して、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内であると判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値がスライダ252の表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップS110)。
【0282】
ステップS110において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がスライダ表示範囲内の値であると判断した場合には、画面上にタッチしたままタッチペンを移動(スライド操作)させることでその移動した軌跡に応じて、最新のタッチ位置にスライダ252が表示されるように移動表示する(ステップS114)。すなわち、音量レベルのパラメータの設定範囲内におけるスライダ252の現在の位置から所望の位置への連続的な移動操作を受け付ける。
【0283】
そして、CPU31は、スライダ252の位置に応じた音量に設定する(ステップS115)。すなわち、音量レベルのパラメータを移動操作に従うスライダ252の移動後の位置に応じた値に更新する。この点で、スライダ252は、現在の位置から所望の位置へ連続的に移動することになるので移動に伴って徐々に音量レベルのパラメータが調整される。
【0284】
一方、ステップS110において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値がスライダ252の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次に、タッチ位置データの示す座標値が音量入力受付表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップS111)。
【0285】
ステップS111において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量入力受付表示範囲内の値であると判断した場合には、タッチペンにより入力された位置にスライダ252を移動表示する(ステップS112)。そして、パラメータの設定範囲内におけるスライダ252の位置に応じた音量に設定する(ステップS115)。
【0286】
一方、ステップS111において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量入力受付表示範囲内の値ではないと判断した場合には入力無効判定処理を実行する(ステップS113)。すなわち、入力は無効であると判定処理する。そして処理を終了する。
【0287】
本実施の形態においては、音量入力受付表示範囲内には、音量小領域が設定されているものとする。音量入力受付表示範囲内には、音量大領域255は設定されていない。すなわち、パラメータの現在値よりも小さくなる方向にスライダが移動するような場合、本例においては音量小領域には、スライダの所望の位置への移動操作である入力を受け付け、パラメータの現在値よりも大きくなる方向にスライダが移動するような場合、本例においては音量大領域には、スライダの所望の位置への移動操作である入力は受け付けない。
【0288】
したがって、タッチ位置において、スライダ252は音量小領域については即座に移動されてスライダ位置に応じた音量に設定されるが、音量大領域は入力無効判定処理となってスライダは移動されずスライダ位置に応じた音量には設定されない。
【0289】
当該処理によりタッチペンによって音量設定処理が実行された場合に、ユーザの誤操作によって音量がいきなり大きくなるようなことが生じることはない。すなわち、音量が小さくなる方向においてはタッチペンによってスライダの位置が変化して、スライダの位置に応じた音量設定処理を実行することができるが、音量が大きくなる方向においてはタッチペンによってスライダの位置は変わらず、音量が大きくなることはない。
【0290】
特に、タッチペンを用いた設定処理を実行する場合においては、タッチパネルの任意の位置をユーザが自由に指定することができるとともに、レイアウトの都合上、音量設定アイコン250の表示範囲を大きくとることはできない。それゆえ、音量設定処理を実行する場合には、注意して音量設定アイコン250の表示範囲内において所望の音量レベルに応じた位置を指定する必要があるが、誤操作により、音量が大きくなる方向にユーザがタッチペンによって指定しまう可能性も十分に考えられる。したがって、当該処理により、ユーザにとっては、音量が誤操作によりいきなり大きくなる可能性があるという不安を抱えつつゲーム装置1を操作するというストレスを抑制することが可能である。
【0291】
なお、上記においては、スライダの所望の位置への移動操作について、音量小領域については即座に移動されてスライダ位置に応じた音量に設定される場合について説明したが、スライダの連続的な移動操作の場合と同様に徐々に音量レベルのパラメータが調整されるように設定することも可能である。
【0292】
図19は、音量設定アイコンの別の例を説明する図である。
図19(a)を参照して、ここでは右スピーカおよび左スピーカそれぞれから出力される音量を設定する音量設定領域が示されている。
【0293】
具体的には、縦軸(R)が右スピーカの音量レベルを示し、横軸(L)が左スピーカの音量レベルを示すものとする。すなわち、任意の点の座標値(位置)が右スピーカおよび左スピーカの音量レベルに対応付けられる。ここでは、現在の右スピーカおよび左スピーカの音量レベルに応じた位置を示すポインタ252#が表示されている。
【0294】
ポインタ252#をタッチペンでタッチすることにより、ポインタ252#が選択され、画面上にタッチしたままタッチペンを移動(スライド操作)させることでその移動した軌跡に応じてポインタを移動表示する。一方、タッチペンでポインタ252#以外をタッチした場合には、音声入力受付表示範囲内の値の場合には、タッチペンにより入力された位置にポインタ252#が移動表示する。
【0295】
なお、ここでは、2種類のパラメータの設定、右スピーカおよび左スピーカの音量レベルが横軸および縦軸の座標値(位置)にそれぞれ対応付けられる場合について説明したが、2種類のパラメータに限られず、さらに複数種類のパラメータと対応付けることも可能である。なお、パラメータ設定範囲内の表示としては、パラメータが1つである場合には、例えば、パラメータの位置を横軸の一次元で表示させるようにすることも可能であるが、例えば、パラメータが2つの場合には、縦軸と横軸の2次元で平面的にパラメータの位置を表示させるようにすることも可能である。さらに、複数種類のパラメータを設定する場合には、種類の数に応じた多次元でパラメータの位置を表示させるようにすることも可能である。
【0296】
図19(b)を参照して、ここでは、音量入力受付表示範囲内に、タッチペンでタッチすることにより、当該位置に応じた音量レベルに即座に設定される場合が示されている。すなわち、音量入力受付表示範囲内は、例えば、タッチペンを用いて右スピーカおよび左スピーカの少なくともいずれか一方について音量を小さくする方向においては音量入力受付表示範囲内として設定されているが、それ以外の領域については音量入力受付表示範囲内として設定されていない。
【0297】
したがって、ポインタ252#以外をタッチした場合に、音声入力受付表示範囲外の音量を大きくする方向においては、タッチペンでタッチした場合においてもポインタ252#が移動することなく、音量が過度に大きくなることを防止し、ユーザに不快感を与えることを抑制することができる。
【0298】
なお、本例においては、音量設定アイコン250の表示範囲内において、音声入力受付表示範囲内とそれ以外に分けられる場合について説明したが、音量設定に限られず、例えば、図7で説明した再生タイムバーにおいても入力受付表示範囲内とそれ以外とに分けることも可能である。例えば、既に再生された位置については入力受付表示範囲内とし、未だ再生されていない位置については、入力受付表示範囲外として、スライダ219の連続的な移動操作のみ可能とすることができる。当該処理により、タッチペンでタッチすることにより再生されていない位置から再生が開始されることを防止し、ユーザに不快感を与えることを抑制することができる。
【0299】
(速度音程調整処理)
図20は、速度音程調整アイコン241を選択することにより再生スピードや音程を変える機能を説明する図である。
【0300】
図20を参照して、ここでは、速度音程調整アイコン241を押下することにより下側LCD12の画面に表示される速度音程調整画面が示されている。
【0301】
ここで、ユーザがタッチペン等を用いてスライダ253を選択して移動させることにより、移動位置に対応した再生スピードおよび音程に調整することが可能である。具体的には、現在のスライダ253の位置から右側にスライダを移動させることにより再生スピードを速くすることが可能である。逆に左側にスライダを移動させることにより再生スピードを遅くすることが可能である。また、現在のスライダ253の位置から上側にスライダ253を移動させることにより音程を高くすることが可能である。逆に下側にスライダ253を移動させることにより音程を低くすることが可能である。
【0302】
当該機能を実行することによりユーザの趣向に従って再生されて出力される音声信号に変化をもたせることができる。
【0303】
(音色調整処理)
図21は、音色調整アイコン242を選択することにより再生信号の周波数を変調したり、あるいはフィルタリング処理等を実行して別の音色に変える機能を説明する図である。
【0304】
図21を参照して、ここでは、音色調整アイコン242を押下することにより下側LCD12の画面に表示される音色調整アイコン選択画面が示されている。
【0305】
ここでは、4つの音色調整選択アイコンが設けられている。具体的には、周波数を変調等することにより古いラジオから聞こえてくるような音色に調整する「ラジオ」アイコン242a、ステレオ音源の左右の音の減算に基づいてボーカルの声を抑制する「カラオケ」アイコン242b、フィルタリング処理によりエコーがかかる「エコー」アイコン242c、周波数を変調等することによりピコピコした音色の音に変化する「電子音」アイコン242dが設けられている。ユーザがタッチペン等を用いて4つの音色調整選択アイコンのいずれかを選択することにより選択されたアイコンの機能が実行される。
【0306】
なお、ここでは、4つの音色調整選択アイコンが設けられて、4種類の音色に調整可能である場合について説明したが、特に4つに限られず、何個でも良い。複数の音色調整の選択パターンを設けることにより、ユーザの趣向に応じた音色に調整することが可能である。
【0307】
なお、ここで、「カラオケ」アイコン242bの機能について、ステレオ音源の左右の音の減算に基づいてボーカルの声を抑制する場合について説明したが、当該処理を実行するのは、一般的に、ボーカルの音等は、ステレオ音源の音場の中央に定位しており、環境音等については、中央以外の左右に定位しているからである。なお、特にこの方式に限られず、別の方式に従ってボーカルの声を抑制することも可能である。
【0308】
(効果音選択処理)
図22は、効果音選択アイコン232,234を選択することにより、Rボタン14JおよびLボタン14Iをユーザが操作したときにスピーカ等から出力される効果音を変更する場合を説明する図である。なお、本実施例では、Rボタン14JおよびLボタン14Iを操作することにより、ミュージックファイルに基づく音楽の再生中に効果音を追加して鳴らして楽しむことができる。
【0309】
図22を参照して、図7で表示される効果音選択アイコン232,234を選択することにより効果音を変更することができる。具体的には、初期状態としては「効果音なし」の状態に設定されている(ステップS120)。次に、効果音選択アイコン232を1回選択することにより、「太鼓」の効果音に設定される(ステップS121)。また、次に、効果音選択アイコン232を選択することにより、「シンバル」の効果音に設定される(ステップS122)。そして、次に、効果音選択アイコン232を選択することにより、「トランペット」の効果音に設定される(ステップS123)。そして、再び、効果音アイコン232を選択することにより、「効果音なし」の状態に設定される(ステップS120)。すなわち、効果音選択アイコンの選択回数に従ってスピーカ等から出力される効果音を切り替えることが可能である。本例においてはRボタン14JおよびLボタン14Iのそれぞれについて効果音選択アイコン232,234を選択することにより、それぞれのボタン操作に応じた効果音に設定することができる。
【0310】
なお、ここでは、「効果音なし」、「太鼓」、「シンバル」、「トランペット」の順に効果音が切り替わる場合について説明したが、特にこの順序に限られず、任意の順序にすることが可能である。また、さらに、複数の効果音に切り替わるように設定することも当然に可能である。また、Rボタン14JおよびLボタン14Iのそれぞれについて効果音の種類が異なるように設定することも可能である。
【0311】
(ビジュアライザ表示処理)
図23は、本発明の実施の形態に従うビジュアライザ表示処理を説明する図である。
【0312】
CPU31は、図16のステップS100においてタッチ位置データの示す座標値がビジュアライザ切替アイコン231の範囲内の値であると判断した場合にはビジュアライザ表示処理を実行する。
【0313】
図23(a)には、下側LCD12の再生動作選択画面が表示されている。図7で説明した内容と同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0314】
図23(b)には、上側LCD22にビジュアライザ表示画面が示されている。
図24は、ビジュアライザ表示処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0315】
図24を参照して、まず、音声出力レベルを検知する(ステップS130)。具体的には、出力レベル検知回路58は、音声出力制御回路56からアンプ44,46に出力される音声信号の出力レベルを検知して、その結果をCPU31に出力する。
【0316】
次に、CPU31は、出力レベル検知回路58において検知された出力レベルに応じたオブジェクトを生成する(ステップS131)。
【0317】
そして、次に、オブジェクトをスクロール表示する(ステップS132)。再び、ステップS130に戻って上記の処理を繰返す。
【0318】
具体的には図23(b)において、再生中の音声信号の出力レベルを順次検知して、出力レベルに応じた位置に順次新たなオブジェクトを生成し、それをスクロール表示する。本実施例では、ビジュアライザの表示領域の右端において、出力レベルに応じた高さにオブジェクト501(具体的には、地面オブジェクト)を次々と生成し、全体を左にスクロール表示する。また、そのように生成される地面オブジェクト上で、別のオブジェクト(本例においては、一例としてオブジェクト502および503)が自動的に動作制御される(すなわち、地面に沿って、画面上を左右に移動したり、ジャンプしたりする)。
【0319】
本例においては、再生中の音声信号の右側および左側スピーカ45,47の合計の出力レベルにより、地面オブジェクトの高さが決定され、または、右側スピーカ45の出力レベルにより、第1オブジェクト(本実施例ではバイク形状のオブジェクト502)の動作制御内容(速度や加速度やジャンプの高さなど)が決定され、左側スピーカ47の出力レベルにより、第2オブジェクト(本実施例ではバイク形状のオブジェクト503)の動作制御内容が決定される。
【0320】
なお、これに限られず、さらに別の例としては、音声信号のうち右側スピーカ45用の信号の出力レベルにより第1オブジェクト(本実施例ではオブジェクト502)用の地面オブジェクトの高さが決定され、または、当該第1オブジェクトの動作制御内容(速度や加速度やジャンプの高さなど)が決定され、左側スピーカ47用の信号の出力レベルにより、第2オブジェクト(本実施例ではオブジェクト503)用の地面オブジェクトの高さが決定され、または、当該第2オブジェクトの動作制御内容が決定されるようにしても良い。
【0321】
ユーザは、音声信号の出力レベルに応じた地形の高さから出力レベルの変化を視覚を通じて認識することができる。また、バイク形状の2台のオブジェクト502,503が地形の高さに応じてジャンピング動作するためオブジェクト502,503の変化からも音声信号の出力レベルの変化を視覚を通じて認識することが可能である。
【0322】
また、バイク形状の2台のオブジェクト502,503は、右側スピーカ45から出力される音声信号と、左側スピーカ47から出力される音声信号との音量レベルの差に従って2台のオブジェクト502,503の相対的な位置関係が変化するようにしても良い。
【0323】
なお、選択されたミュージックファイルの再生処理が一時停止している場合においては、上記出力レベルに応じた地形の変化はないため平坦な地形オブジェクトのスクロール表示が実行される。その際、例えば、上述したLボタン14IおよびRボタン14Jをユーザが操作した場合には、スピーカ等から効果音が出力されるため、効果音の音声信号の出力レベルが検知され、当該音声信号の出力レベルに応じた地形オブジェクトが生成され、スクロール表示される。以下のビジュアライザ表示画面についても同様の方式に従って処理される。
【0324】
図25は、別のビジュアライザ表示画面を説明する図である。
図25(a),(b)を参照して、ここでは、上側LCD22に検知された音声信号の出力レベルに応じた大きさの雪玉形状のオブジェクト501aを生成して、スクロール表示するビジュアライザが示されている。雪玉形状のオブジェクト501aの下には斜面を示す地形がスクロール表示されて、雪玉形状のオブジェクト501aが斜面を転がり落ちるように見えるようにスクロール表示される。
【0325】
図25(a)と図25(b)とを比較して、検知された音声信号の出力レベルに従って図25(a)の雪玉形状のオブジェクト501aの方が図25の(b)の雪玉形状のオブジェクト501aよりも大きい場合が示されている。
【0326】
雪玉形状のオブジェクト501aの大きさが変化することによりユーザは雪玉形状のオブジェクト501aの大きさに従って、音声信号の出力レベルの変化を視覚を通じて認識することができる。
【0327】
また、斜面を示す地形がスクロール表示される所定のタイミングにおいて、雪玉形状のオブジェクト501aがバウンド動作するため雪玉形状のオブジェクト501aの大きさを視覚を通じてより認識することが可能である。
【0328】
図26は、さらに別のビジュアライザ表示画面を説明する図である。
図26を参照して、ここでは、上側LCD22に検知された音声信号の出力レベルを検知して、出力レベルに応じた高さの位置に所定のキャラクタ形状のオブジェクト501#を生成して、スクロール表示するビジュアライザが示されている。また、画面の背景領域が右側の画面端から左側の画面端にスクロール表示されるととともに、所定のキャラクタ形状のオブジェクト501#の位置からコイン形状のオブジェクト506が所定間隔で連続的に配置されて右側の画面端から左側の画面端にスクロール表示されるように設定されている。
【0329】
さらに、別の所定のキャラクタ形状のオブジェクト505が表示され、ユーザ操作によって一例として画面内においてジャンピング動作が実行できるように設定されている。そして、当該所定のキャラクタ形状のオブジェクト505がコイン形状のオブジェクト506と重なった場合に、コイン形状のオブジェクト505の表示を消去して、コイン形状のオブジェクト505と重なった回数を画面左側の上欄に表示するように設定されている。
【0330】
したがって、オブジェクト501#の高さが変化することによりユーザは、音声信号の出力レベルの変化を視覚を通じて認識することができる。また、オブジェクト501#の高さに応じて、コイン形状のオブジェクト506も連続的に配置されるためコイン形状のオブジェクト506の高さからも、音声信号の出力レベルの変化を視覚を通じて認識することが可能である。
【0331】
また、ユーザは、操作入力に応じて、所定のキャラクタ形状のオブジェクト505を操作することが可能であり、コイン形状のオブジェクト506と重なった場合にコイン形状のオブジェクト506の表示を消去するため、ユーザは、自己の操作入力(ボタンの押下)からも音声信号の出力レベルの変化を認識することが可能である。
【0332】
すなわち、音声信号の出力レベルに応じて、第3オブジェクト(本実施例では、コイン形状のオブジェクト506)の表示位置が決定される。具体的には、第3オブジェクトは、仮想空間の表示領域の端部に、出力レベルに応じた高さで表示され、その後、反対端部方向にスクロール表示される。そして、ユーザ操作に応じて、第4オブジェクト(本実施例では所定のキャラクタ形状のオブジェクト505)の移動が制御される。そして、第3オブジェクトと第4オブジェクトの位置関係に応じて所定のゲーム処理をおこなう。これにより、音楽再生中に、出力レベルを確認できるとともに、操作による楽しみをユーザに与えることができる。
【0333】
本例においては、3つのパターンのビジュアライザ表示処理について説明したが、特に3つに限られず1つでも良く、さらに複数のパターンのビジュアライザ表示処理の機能を設けることも可能である。
【0334】
一例として、図23(a)に示される下側LCD12の再生動作選択画面のビジュアライザ切替アイコン231#の表示範囲内をタッチペンでタッチするタッチ回数に応じて、順番に3つのパターンのビジュアライザ表示処理に切り替わるように設定することが可能である。そして、例えば、4回目にビジュアライザ切替アイコン231の表示範囲内をタッチペンでタッチした場合には、ビジュアライザ表示処理が終了して、図7(b)の画面が表示されるように設定することが可能である。
【0335】
なお、前述の通り、本実施例では、ミュージックファイルに基づく音楽の再生中に、ユーザが所定の操作をすることにより効果音を追加して鳴らして楽しむことができるが、上述の音声信号の出力レベルの検出は、ミュージックファイルに基づく音楽の再生の出力のみならず、ユーザ操作に基づく効果音の出力が考慮される。すなわち、ミュージックファイルに基づく音声信号とユーザ操作に基づく効果音の音声信号の両方を合計した出力レベルが、上述の音声信号の出力レベルとして検知される。これにより、ユーザ操作に応じて、間接的にビジュアライザの表示内容が変化し、より具体的には、オブジェクトの表示位置や動作の内容が変化する。
【0336】
(ヘッドホン出力処理)
図27は、本発明の実施の形態に従うヘッドホン18が検知された場合のフローを説明する図である。なお、ヘッドホン出力処理は、サウンド機能が実行されている場合において、他の処理とは独立に動作する。
【0337】
図27を参照して、まずヘッドホン18が検知されたかどうかを判断する(ステップS140)。具体的には、I/F回路42のヘッドホン検知回路59は、例えば図2で説明したジャック62にヘッドホン18のプラグ19が挿入されたことに伴って機械的スイッチがオン、あるいは、ジャック62にヘッドホン18のプラグ19が挿入されたことに伴って電気的に導通状態となったことを検知して、ヘッドホン18のプラグ19がジャック62に挿入されたことを検知する。そして、I/F回路42のヘッドホン検知回路59は、当該検知結果をCPU31に出力し、CPU31は、I/F回路42のヘッドホン検知回路59からの当該検知結果を示す信号を受けて、ヘッドホン18が装着されたものと判断する。
【0338】
そして、CPU31は、ヘッドホン18が検知された場合には次にイコライザ調整処理を実行する(ステップS141)。
【0339】
そして処理を終了する(エンド)。
ユーザがヘッドホン18を装着して再生された音声信号を聞く場合と、スピーカから再生された音声信号を聞く場合とでは、ヘッドホン18を装着する場合には耳孔を塞いでしまうため、未装着時とで音響特性が大きく変化しユーザに違和感を感じさせる可能性がある。
【0340】
したがって、本発明の実施の形態においては、ヘッドホン18が検知された場合には、音響特性の変化によってユーザにとって耳障りな音声信号とならないように音声データの所定の周波数帯域を調整するイコライズ調整処理を実行する。
【0341】
当該方式により、ヘッドホン18で音楽データを聞く場合であっても、ユーザにとって聞きやすい音声信号を出力することが可能である。また、Lボタン14IおよびRボタン14Jのユーザ操作に応じて出力される効果音のボリュームを調整したり、あるいは図22で説明した効果音の種類をヘッドホン18の検知に従って変化させることも可能である。
【0342】
なお、ここでは、ヘッドホン18が検知された場合には所定の周波数帯域を調整するイコライズ調整処理を実行する場合について説明したが、特にこれに限られず、ヘッドホン18が検知された場合には、スピーカから再生する場合と再生される音声信号自体を切り替えることも可能である。例えば、スピーカから再生する場合には、違和感の無い高い音程の音について、ヘッドホンで聞くと音程が高く聞こえすぎる音を、音程の低い別の音に差し替えたり、ヘッドホンで聞くとノイズが聞こえる音を他の音に差し替えたりすることも可能である。
【0343】
あるいは、再生される音声信号自体を切り替えるのではなく、ヘッドホンが検知された場合には、スピーカから再生する場合と再生される音声信号のボリュームを切り替えることも可能である。例えば、スピーカから再生する場合には、違和感の無いバランスの良い再生される音声信号のボリュームについて、ヘッドホンで聞くと再生される音声信号のボリュームのバランスが悪い音のボリュームを大きくしたり、あるいは小さくすることにより、バランスよく聞こえるように調整することも可能である。
【0344】
(スリープ処理)
図28は、ゲーム装置1を折畳み位置に折畳んだ場合におけるスリープ処理について説明するフロー図である。
【0345】
図28を参照して、CPU31は、折畳み位置を検出したかどうかを判断する(ステップS150)。具体的には、折畳位置検出センサ50からの閉状態を示す判定信号の入力が有ったかどうかを判断する。折畳位置検出センサ50からの閉状態を示す判定信号の入力が有ったと判断した場合、すなわち、折畳み位置を検出した場合には、CPU31は、次に音楽再生動作中かどうかを判断する(ステップS151)。具体的には、CPU31は、上述したように「スタート」アイコンが選択されて選択されたミュージックファイルの再生処理が実行されているかどうかを判断する。
【0346】
ステップS151において、CPU31は、音楽再生動作中ではないと判断した場合にはスリープ処理を実行する(ステップS154)。すなわち、他の機能が動作している場合には、動作を停止して、当該動作状態のデータを保存する。CPU31は、折畳位置検出センサ50から出力される閉状態を示す判定信号の入力を受けて、たとえば、ゲーム装置1が動作中である場合には、動作を停止して、当該動作状態のデータを保存するいわゆるスリープ状態に設定する。一方、CPU31は、ゲーム装置1がスリープ状態となった後、折畳位置検出センサ50から出力される開状態を示す判定信号の入力を受けて、保存された動作状態のデータに基づいてスリープ状態から元の状態に復帰させる処理を実行する。
【0347】
したがって、ユーザがゲーム装置1を折畳んで操作しない状況の場合に、動作している各機能をスリープ状態とすることにより、各機能が動作することにより消費する電力を節電することが可能となる。
【0348】
一方、ステップS151において、CPU31は、音楽再生動作中であると判断した場合には、次に、ヘッドホン18の検知があるかどうかを判断する(ステップS152)。具体的には、上述したようにCPU31は、I/F回路42のヘッドホン検知回路59からのヘッドホン18の装着に伴う検知結果を示す信号を受けたかどうかを判断する。
【0349】
ステップS152において、CPU31は、ヘッドホン18の検知がないと判断した場合にはスリープ処理を実行する(ステップS154)。すなわち、CPU31は、音楽再生動作中である場合であっても、ヘッドホン18の検知がない場合には、他の機能の動作と同様に、動作を停止して、当該動作状態のデータを保存する。これにより、スピーカで音楽を再生していたときには、ゲーム装置1を開いた状態から閉じた状態に折畳むことにより音楽再生は停止する。
【0350】
一方、ステップS152において、CPU31は、ヘッドホン18の検知があると判断した場合には、スリープ音楽再生モードへ移行する(ステップS153)。
【0351】
また、ヘッドホン18の検知がない場合には、スリープ処理を実行するため、装置のスピーカ等から音声信号は出力されないため、ユーザおよびユーザの付近に存在する周囲の人に対して不快な思いをさせることを抑制することが可能である。さらに、ヘッドホン18の検知がない場合には、スリープ処理が実行されるため、装置を折畳むことにより音楽再生動作についてもスリープ処理となることを期待していたユーザにとって利便性が高い。一方、後述の通り、ヘッドホン18で音楽を再生していたときには、ゲーム装置1を開いた状態から閉じた状態に折畳んだ後も音楽再生は継続する。
【0352】
図29は、スリープ音楽再生モードのサブルーチン処理を説明するフロー図である。
図29を参照して、CPU31は、音楽再生機能のみ継続し、他の機能についてはスリープ処理を実行する(ステップS160)。例えば、表示処理等についてはスリープ状態となる。
【0353】
そして、次に、CPU31は、連続再生動作の設定が有るかどうかを判断する(ステップS161)。具体的には、再生モードが再生中のデータを繰り返し再生する再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら最初から繰り返す再生モード、設定した区間のみを繰り返し再生する再生モード等に設定されているか、あるいは、「おまかせ」のフォルダが選択されて実行されているかどうかを判断する。
【0354】
ステップS161において、CPU31は、連続再生動作の設定が有ると判断した場合には、音楽再生動作を継続する(ステップS162)。
【0355】
一方、ステップS161において、CPU31は、連続再生動作の設定がないと判断した場合には、現在のミュージックファイルで再生動作を終了する(ステップS163)。そして、上述したスリープ処理を実行する(ステップS164)。
【0356】
当該方式により、ユーザがゲーム装置1を折畳んで操作しない状況の場合に、音楽再生動作中の場合以外には、スリープ処理を実行する。したがって、当該処理によりゲーム装置1の電源の寿命を延ばしたりすることが可能である。また、ユーザが、音楽再生機能を実行している場合に、ゲーム装置1を折畳んた場合には、ヘッドホン18の検知が有り、連続再生動作が設定されている場合には音楽再生動作が継続される。
【0357】
一般的に、ユーザは、ゲーム装置1を折畳んだ形状として鞄や洋服のポケット等に入れて携帯する可能性が高いと考えられる。したがって、そのような折畳んだ形状の状態としては、ゲーム装置1を操作する可能性は低いため通常はスリープ処理となる。
【0358】
一方、ユーザは、ゲーム装置1を操作しない状況であっても、折畳んだ形状として携帯しながら音楽再生動作の機能の実行が可能であれば利便性が高い。
【0359】
したがって、ゲーム装置1を折畳んだ形状とした場合であっても、音楽再生動作中であり、かつ、ヘッドホンの検知が有り、連続再生動作が設定されている場合には、音楽再生動作を継続することによりユーザの利便性に供することができる。また、連続再生動作が設定されていない場合には、ユーザは、音楽再生動作の継続を希望していないと判断できるため、現在のミュージックファイルの再生動作が終了した後に、通常のスリープ処理を実行することによりユーザの利便性に供することができる。特に、現在のミュージックファイルの再生動作が終了した後に、通常のスリープ処理を実行するため音楽再生動作を楽しんでいるユーザに違和感を与えることなく、再生動作を終了することが可能である。
【0360】
(自動録音再生処理)
自動録音再生処理においては、自動録音モードと自動再生モードとの2つの機能処理がそれぞれ独立に動作する。なお、図8のステップS2で説明したように、サウンド選択画面100が表示された後、自動録音再生処理が開始される。
【0361】
図30は、本発明の実施の形態に従う自動録音モードを説明するフロー図である。
図30を参照して、マイク43からの入力音量がしきい値以上であるかどうかを判断する(ステップS170)。具体的には、音声入力制御回路54は、マイク43からの入力音量がしきい値以上であるかどうかを検知し、マイク43からの入力音量がしきい値以上となったことを検知した場合には、その検知結果をCPU31に出力する。
【0362】
ステップS170において、CPU31は、マイク43からの入力音量がしきい値以上であると判断した場合には録音処理を実行する(ステップS171)。具体的には、CPU31は、音声入力制御回路43からのマイク43からの入力音量がしきい値以上となったことの検知結果の入力を受けて、録音処理を実行する。
【0363】
図31は、本発明の実施の形態に従う録音処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0364】
図31を参照して、まず、CPU31は、音声入力があるかどうかを判断する(ステップS180)。そして、CPU31は、音声入力があると判断した場合には、音声入力制御回路43から入力される録音データを一時保存する(ステップS181)。具体的には、CPU31は、メインメモリに一時保存する。
【0365】
そして、次に、CPU31は、録音データはスロットに保存可能な容量に達したかどうかを判断する(ステップS182)。ここで、スロットとは、保存用メモリ34に録音データファイルとして保存される録音データ保存領域を示すものとする。本例においては、保存用メモリ34に録音処理に用いられる複数のスロットが予め設けられているものとする。なお、本例においては、一例として、1つのスロットに10秒の録音データを保存できるものとする。
【0366】
ステップS182において、CPU31は、録音データがスロットに保存可能な容量に達していないと判断した場合にはステップS180およびステップS181の処理を繰返して録音データを一時保存する。
【0367】
ステップS182において、CPU31は、録音データがスロットに保存可能な容量に達したと判断した場合にはステップS184に進み、録音を終了する。そして、図30に戻り、ステップS172に進む。
【0368】
一方、ステップS180において、CPU31は、音声入力がないと判断した場合には、次にステップS183に進む。
【0369】
ステップS183において、CPU31は、所定期間音声入力が無しかどうかを判断する。例えば、一例として、無音判定を実行するための所定期間としては3秒に設定することができる。当該期間は、一例であり、適切な期間に設定することが可能である。
【0370】
ステップS183において、CPU31は、所定期間音声入力が無しと判断した場合には、録音を終了する(ステップS184)。そして、図30に戻り、ステップS172に戻る。
【0371】
一方、ステップS183において、CPU31は、所定期間音声入力が無しと判断されなかった場合、すなわち、再び、音声入力が有った場合には、再びステップS180に戻り、ステップS181に進む。
【0372】
当該録音処理により、音声入力がある場合には、自動的に録音データがスロットに保存可能な容量の範囲内で録音データが保存され、音声入力が無くなった場合には、自動的に録音処理が終了する。
【0373】
これらの一連の処理(S180〜S183)により、サウンド選択画面100において、自動的に音声が録音される。これによって、サウンド選択画面100でユーザが話したことが(意識せずにしゃべったことも含めて)自動的に録音されることになる。
【0374】
再び、図30を参照して、次に、CPU31は、録音データが所定容量以上かどうかを判断する(ステップS172)。具体的には、メインメモリに一時保存された録音データが所定容量以上であるかどうかを判断する。所定容量としては、例えば、再生した場合に、ユーザが音声信号として認識可能な最小の時間程度以上の容量に設定することが可能である。すなわち、所定容量未満の場合とは、ユーザが録音データを再生した場合に、音声信号として認識不可能な程度の容量の場合である。
【0375】
ステップS172において、CPU31は、メインメモリに所定容量以上の録音データがあると判断した場合には、録音データ保存処理を実行する(ステップS173)。一方、ステップS172において、CPU31は、所定容量以上の録音データが無いと判断した場合には、録音データとして、保存されたデータ量が少ない認識不可能な録音データであるため一時保存された録音データを削除する(ステップS174)。なお、所定容量は、スロットの保存可能な容量よりも小さいものとする。したがって、ユーザが音声信号として認識できないような長さのデータについては録音データが自動的に削除される。
【0376】
図32は、録音データ保存処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
図32を参照して、まず、CPU31は、空きスロットを確認する(ステップS190)。具体的には、保存用メモリ34に予め設けられた複数の録音データ保存領域である複数のスロットについて録音データが含まれていないスロットがあるか否かを確認する。
【0377】
そして、CPU31は、空きスロットがあるかどうかを判断する(ステップS191)。
【0378】
ステップS191において、CPU31は、空きスロットがあると判断した場合には、空きスロットに録音データを録音データファイルとして保存処理を実行する(ステップS192)。具体的には、CPU31は、メモリ制御回路33を介して一時保存された録音データを録音データファイルとして保存用メモリ34に格納する。そして、図30のフローに戻る(リターン)。
【0379】
一方、ステップS191において、CPU31は、空きスロットが無いと判断した場合には、複数のスロットの中から乱数を用いた処理で1つのスロットを決定し、乱数で決定したスロットに録音データを録音データファイルとして上書き処理を実行する(ステップS193)。そして、図30のフローに戻る(リターン)。
【0380】
当該処理により、スロットに1つの録音データファイルが保存されることになる。
次に自動再生モードについて説明する。
【0381】
図33は、本発明の実施の形態に従う自動再生モードのフロー図である。
図33を参照して、CPU31は、録音データファイルが保存されたスロットが有るかどうかを判断する(ステップS200)。具体的には、CPU31は、メモリ制御回路33を介して保存用メモリ34に予め設けられた複数のスロットに録音データファイルが存在するかどうか判断する。
【0382】
ステップS200において、CPU31は、スロットに録音データファイルが無い場合には、ステップS200の処理を繰り返す。
【0383】
一方、ステップS200において、CPU31は、スロットに録音データファイルが有ると判断した場合、当該録音データファイルの再生処理を実行する(ステップS201)。そして、次に、CPU31は、待機処理を実行する(ステップS202)。具体的には、CPU31は、所定期間待機して再び、ステップS200に戻る。なお、待機処理は、所定の一定期間の待機であっても良いし、ランダムな期間の待機であっても良い。
【0384】
したがって、CPU31は、スロットに録音データファイルがある場合には、一定期間あるいはランダムな期間において再生処理の実行を繰り返す。
【0385】
また、再生処理は、保存用メモリ34の複数のスロットに録音データファイルがそれぞれ有ると判断した場合には、順番に各スロットに保存された録音データファイルの再生処理を実行するものとする。また、再生処理中には、図3の鳥の形状のオブジェクト110が動作するように表示することが可能である。当該表示処理により、ユーザは、鳥の形状のオブジェクト110の動作により、再生処理が実行されていることを視覚を通じて認識することが可能である。
【0386】
当該処理により、図3のサウンド選択画面において、ユーザがマイクの入力音量がしきい値を越えるような言葉で話した場合には、自動録音モードにより、話した言葉である音声信号が録音データファイルとしてスロットに保存される。そして、自動再生モードにより、録音データファイルとしてスロットに保存されている音声信号が自動的に再生され、再生処理が繰り返される。
【0387】
当該機能により、ユーザは、自身の音声信号を録音データファイルとして作成して、再生して楽しむことができる。
【0388】
なお、上記においては、録音データが所定の容量に達したかどうかに基づいて、録音処理あるいは録音保存処理を実行する方式について説明したが、容量に限られず、例えば録音時間に基づいて判断することも可能であるし、別のパラメータに基づいて判断することも可能である。
【0389】
なお、図3のサウンド選択画面100において、図30で説明した自動録音モードと図33で説明した自動再生モードにおける処理はいずれも繰り返して実行される。これにより、ユーザが話した内容が自動的に録音処理がされ、さらに、そのように自動録音された音声が自動的に再生されるから、新規なインターフェースを提供することができる。
【0390】
(設定処理)
図34は、本発明の実施の形態に従う設定処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0391】
図34を参照して、CPU31は、図3において、タッチ位置の示す座標値が「設定」アイコン108の表示範囲内の値であると判断した場合には設定画面の表示を実行する(ステップS210)。
【0392】
図35は、本発明の実施の形態に従う設定画面208を説明する図である。
図35を参照して、ここでは、「ヘッドホン」の設定項目260、「タッチ音」の設定項目262、「バックライト」の設定項目264が設けられている。そして、「ヘッドホン」の設定項目260として、「ステレオ」あるいは「モノラル」を選択して設定する選択機能アイコン261が設けられている。また、「タッチ音」の設定項目262として、「ならす」あるいは「ならさない」を選択して設定する選択機能アイコン263が設けられている。また、「バックライト」の設定項目264として、「いつもオン」あるいは「自動オフ」を選択して設定する選択機能アイコン265が設けられている。また、「セーブデータの初期化」アイコン266が設けられており、当該「セーブデータの初期化」アイコン266を選択することにより、自動録音再生処理における録音データファイルや、後述するマイク録音再生モードで作成される録音データファイルや、「お気に入り」に登録されたミュージックファイルの内容が削除される。また、「もどる」アイコン212bを選択することにより、1つ前のサウンド選択画面100に戻る。
【0393】
再び図34を参照して、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS211)。
【0394】
ステップS211において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が「ヘッドホン」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS212)。
【0395】
ステップS212において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「ヘッドホン」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、現在「ステレオ」設定であるかどうかを判断する(ステップS213)。
【0396】
ステップS213において、CPU31は、現在「ステレオ」設定である場合にはモノラル設定に切替える(ステップS214)。
【0397】
一方、ステップS213において、CPU31は、現在「ステレオ」設定ではないと判断した場合には、ステレオ設定に切替える(ステップS215)。
【0398】
「ステレオ」設定である場合、ヘッドホン18が接続されているときには、音声出力はステレオで出力される。すなわち、右側用出力と左側用出力のそれぞれが別々に出力される。一方、「モノラル」設定である場合、ヘッドホン18が接続されているときには、音声出力はモノラルで出力されるが、ヘッドホン18が接続されていないときには、音声出力は当該設定に関わらずステレオで出力される。
【0399】
ステップS212において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「ヘッドホン」の機能選択アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「タッチ音」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS216)。
【0400】
ステップS216において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「タッチ音」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には現在「ならす」設定であるかどうかを判断する(ステップS217)。
【0401】
ステップS217において、CPU31は、現在「ならす」設定であると判断した場合には、タッチ音をならさない設定に切替える(ステップS218)。
【0402】
そして、再びステップS211に戻る。
ステップS217において、CPU31は、現在「ならす」設定ではないと判断した場合には、タッチ音をならす設定に切替える(ステップS219)。
【0403】
ステップS216において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「タッチ音」の機能選択アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「バックライトの機能」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS220)。
【0404】
ステップS220において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「バックライト」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には現在「いつもオン」設定であるかどうかを判断する(ステップS221)。
【0405】
ステップS221において、CPU31は、現在「いつもオン」設定であると判断した場合には、自動オフ設定に切替える(ステップS222)。自動オフ設定に切り替えられることにより、一定時間ゲーム装置1を操作していないと判断された場合には、自動的にバックライトがオフされる処理が実行される。
【0406】
一方、ステップS221において、CPU31は、現在「いつもオン」設定ではないと判断した場合には、いつもオン設定に切替える(ステップS223)。そしてステップS211に戻る。
【0407】
一方、ステップS220において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「バックライト」の機能選択アイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が「セーブデータの初期化」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS224)。
【0408】
ステップS224において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「セーブデータの初期化」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、録音データファイルおよび「お気に入り」に登録された内容の削除処理を実行する(ステップS225)。すなわち、保存用メモリ34に保存された録音データファイルの削除処理等を実行する。
【0409】
ステップS224において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「セーブデータの初期化」の機能選択アイコン表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
【0410】
ステップS226において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」の機能選択アイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、1つ前のサウンド選択画面100に戻る。
【0411】
当該設定処理により、ユーザの趣向に従って、例えば、ヘッドホン18を装着時の再生処理に関して、片耳用の場合には、ステレオ設定をモノラル設定に切替えることが可能である。当該切替設定により、ヘッドホンの形式に応じて適切な再生処理を選択することが可能である。なお、両耳用の場合においてもモノラル設定に切り替えることは当然可能である。
【0412】
<マイク録音再生モード>
次に、マイク録音再生モードについて説明する。
【0413】
図36は、マイク録音再生モードにおけるサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0414】
図36を参照して、CPU31は、マイク録音再生モードに移行した場合には、まず、マイクで録音して遊ぶときの録音データファイルリスト選択画面を表示する(ステップS230)。
【0415】
図37は、本発明の実施の形態に従う録音データファイルリスト選択画面300を説明する図である。
【0416】
図37を参照して、下側LCD12の画面に録音データファイルリスト選択画面300が表示されている場合が示されている。
【0417】
ユーザは、タッチペン27等で下側LCD12の画面上にタッチして録音データファイルリストの中から任意の録音データファイルを選択することが可能である。なお、後述するが録音データファイルは、ユーザにより選択的に指定された表示色に設定されているものとする。ここで、録音データファイルリストの各録音データファイルは、保存用メモリ34において、録音処理に用いるために予め設けられた複数のスロットのうちの1つずつに対応している。
【0418】
例えば、一例として、カーソル290が録音データファイルリスト選択画面300の録音データファイルリスト310の一番左上に表示されている録音データファイルを選択しているものとする。例えば、タッチペン27等で録音データファイルリスト310に含まれる録音データファイルにタッチすることにより、タッチした録音データファイルにカーソル290が移動して、カーソル290により指定された録音データファイルが選択状態となる。
【0419】
また、画面上の任意の録音データファイルにタッチして、タッチしたまま、すなわち、当該カーソル290により指定された録音データファイルの選択状態を維持したまま、他の任意の録音データファイルの位置に移動(スライド操作)させることにより、録音データファイルの位置がそれぞれ入れ替わるものとする。
【0420】
ここで、例えば、録音データファイル315については、録音データが上記のスロットに格納されていないファイルであるものとする。他のものについても同様である。一方、それ以外の録音データファイルについては、録音データが上記のスロットに格納されているファイルであるものとする。本例においては、一例として、1つのファイルにつき10秒の音声信号の録音が可能であるものとする。
【0421】
また、ユーザは、音量設定アイコン250をタッチペン27等で指定することによって、スピーカ等から出力される音量を設定することができる。当該処理については、上述したのと同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0422】
また、ユーザは、「もどる」アイコン320を選択することによって、前の画面であるサウンド選択画面100に戻ることができる。
【0423】
また、録音データファイルリスト選択画面300において、録音データファイルを選択して、「あそぶ」アイコン270を選択することにより、再生処理が開始されるとともに、録音データ再生動作選択画面301が表示される。
【0424】
一方、録音データファイルリスト選択画面300において、録音データが格納されていないファイルを選択した場合、当該「あそぶ」アイコン270は、「録音する」アイコン270#に切り替わるものとする。そして、当該「録音する」アイコン270#を選択することにより、後述する録音開始画面302が表示される。
【0425】
また、「消す」アイコン271をタッチペン27等で選択することにより、現在選択されている録音データファイルを消去して、録音データが格納されていないファイルに設定することができる。
【0426】
また、録音データファイルの表示として、各ファイルの全体に対して含まれている録音データのデータ量が水位として表示されている。当該表示により、ユーザは、録音データファイルのデータ量を感覚的に認識することが可能となる。また、録音データファイルリスト310において、録音データファイルを示す形状が変化している場合が示されている。例えば、後述する音色調整アイコン242等による加工編集機能が実行されて、「うわがき」が選択された場合、すなわち、別の録音データに変更された場合には、加工編集に応じた録音データファイルの形状に変化するように表示処理される。
【0427】
当該表示により、ユーザは、録音データファイルが加工編集されたファイルであることを直感的に認識することが可能となり、ユーザの利便性に供する。
【0428】
図38は、本発明の実施の形態に従う録音データ再生動作選択画面301を説明する図である。
【0429】
図38(a)においては、下側LCD12において、録音データ再生動作選択画面301が表示されている場合が示されている。
【0430】
具体的には、ユーザは、タッチペン等により選択することにより録音データの再生動作等において音楽を変化させて動作させる機能を実行することができる。
【0431】
ここでは、選択機能アイコンとして、速度音程調整アイコン241、音色調整アイコン242、再生モード切替アイコン217および「うわがき」アイコン286が設けられている場合が示されている。
【0432】
ユーザは、上述した速度音程調整アイコン241を選択することにより再生スピードや音程を変える機能を実行することができる。
【0433】
また、ユーザは、音色調整アイコン242を選択することにより再生信号の周波数を変調したり、あるいはフィルタリング処理等を実行して別の音色に加工編集する機能を実行することができる。具体的には、図21で説明したような音色調整アイコンを設けることも可能であるし、別の音色調整アイコンを設けることも可能である。
【0434】
また、ユーザは、再生動作コマンドアイコンとして、一時停止コマンドアイコン282を押下することにより再生中の録音データファイルを一時停止することが可能である。その際、一時停止コマンドアイコン282は、再生コマンドアイコン282#に表示が切り替わる。また、再生動作コマンドアイコンとして、逆再生コマンドアイコン280も設けられている。逆再生コマンドアイコン280を選択すると逆再生処理が実行される。また、その際、逆再生コマンドアイコン280は、一時停止コマンドアイコン280#に表示が切り替わる。当該コマンドアイコンとして、再生コマンド、逆再生コマンドの2つのアイコンが表示されており、選択されたアイコンは一時停止コマンドアイコンに切り替わる。したがって、ユーザは、再生動作および逆再生動作をタッチペン27等によるワンアクションで切り替えることが可能である。
【0435】
すなわち、音楽データ(ここでは、一例として音楽データについて説明するが映像データでもよい)の再生インターフェースにおいて、2つのコマンドアイコン領域を設け(第1のコマンドアイコン領域および第2のコマンドアイコン領域)、第1のコマンドアイコン領域には逆再生コマンドアイコンまたは一時停止コマンドアイコンのいずれかを切替えて表示し、第2のコマンドアイコン領域には再生コマンドアイコンまたは一時停止コマンドアイコンのいずれかを切替えて表示する。
【0436】
より具体的には、以下に示される。
停止中:第1のコマンドアイコン領域に逆再生コマンドアイコンを表示し、第2のコマンドアイコン領域に再生コマンドアイコンを表示する。
【0437】
再生中:第1のコマンドアイコン領域に逆再生コマンドアイコンを表示し、第2のコマンドアイコン領域に一時停止コマンドアイコンを表示する。
【0438】
逆再生中:第1のコマンドアイコン領域に一時停止コマンドアイコンを表示し、第2のコマンドアイコン領域に再生コマンドアイコンを表示する。
【0439】
再生コマンドアイコン:タッチされると、音声データの順再生を開始する。
逆再生コマンドアイコン:タッチされると、音声データの逆再生を開始する。
【0440】
一時停止コマンドアイコン:タッチされると、音声データの再生を一時停止する。
なお、本例においては、一時停止する一時停止コマンドアイコンについて説明したが、一時停止ではなく停止する停止コマンドアイコンとすることも可能である。
【0441】
これにより、2つのコマンドアイコン領域を用いて、停止中、再生中、逆再生中のいずれの状態においても、再生、逆再生、停止のいずれへの移行もおこなうことができる。
【0442】
より一般的に言うと、3つの状態(第1状態、第2状態、第3状態)を取ることができる情報処理装置において、2つのボタン領域を設け、現在第1状態であるときには、第2状態への移行ボタンと第3状態への移行ボタンを表示する(i)。そして、(i)の状態から第2状態への移行ボタンを操作して第2状態へ移行したときには、第2状態への移行ボタンを第1状態への移行ボタンに変更して、第1状態への移行ボタンと第3状態への移行ボタンとを表示する(ii)。また、(i)の状態から第3状態への移行ボタンを操作して第3状態に移行したときには、第3状態への移行ボタンを第1状態への移行ボタンに変更し、第2状態への移行ボタンと第1状態への移行ボタンとを表示する(iii)。また、(ii)の状態から、第1状態への移行ボタンを操作して第1状態に移行したときには(i)の状態に戻る。また、(iii)の状態から、第1状態への移行ボタンを操作して第1状態に移行したときには(i)の状態に戻る。また、(ii)の状態から第3状態への移行ボタンを操作して第3状態に移行したときには、第1状態への移行ボタンを第2状態への移行ボタンに変更して、第3状態への移行ボタンを第1状態への移行ボタンに変更して、第2状態への移行ボタンと第1状態への移行ボタンを表示する。また、(iii)の状態から、第2状態への移行ボタンを操作して第2状態に移行したときには、第2状態への移行ボタンを第1状態への移行ボタンに変更し、第1状態への移行ボタンを第3状態への移行ボタンに変更する。
【0443】
これにより、2つのボタン領域を用いて、3つの状態へのいずれも効率的に移行することができる。
【0444】
また、ユーザは、再生モード切替アイコン217#を押下することにより録音データファイルリスト内の再生モードの切替を実行することが可能である。具体的には、再生中のデータを繰り返し再生する再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら最初から繰り返す再生モード、順番に再生し、すべての再生が終わったら停止する再生モード、ランダムで再生する再生モード、設定した区間のみを繰り返し再生する再生モードを順番に切替えて実行することが可能である。
【0445】
また、ユーザは、「うわがき」アイコン286を押下することにより、例えば録音データファイルに、音色調整アイコン288を選択してフィルタリング処理等により加工編集した録音データファイルを上書き保存することが可能である。
【0446】
また、図38(b)においては、図37の下側LCD12の画面上に表示されていた録音データファイルリスト310が上側LCD22の画面上に録音データファイル選択リスト画面301#として表示されている場合が示されている。そして、録音データファイルリスト310#に表示される録音データファイルについて方向入力ボタン14Aを操作することにより選択することができる。すなわち、図37の下側LCD12の画面上において、タッチペン等により録音データファイルを選択(あそぶ押下)した後、図38(a)の下側LCD12の画面上において、録音データ再生動作選択画面において、タッチペン等により選択した対象である録音データファイルの再生動作に対する処理をタッチペン等により選択し、上側LCD22の画面上においては、録音データファイルを方向入力ボタン14Aで選択することが可能である。
【0447】
そして、たとえば、方向入力ボタン14Aを用いて録音データファイルを選択して操作ボタン14B〜14Eのいずれかを押すことにより再生中の録音データファイルを選択した録音データファイルに切替えて再生動作を実行することが可能である。
【0448】
したがって、下側LCD12の再生動作選択画面301における処理と、上側LCD22の録音データファイル選択リスト画面301#における処理とを並列に処理することが可能であるためユーザの利便性に供する。
【0449】
すなわち、2画面(または2つの表示領域)を有する情報処理装置において、少なくとも一方画面(本実施例では、下側LCD12)に対して接触検出手段(本実施例では、タッチパネル)が設けられる。そして、当該一方画面において、複数の選択肢のそれぞれを示すアイコン群(第1のアイコン群;実施例では、各録音データファイルを示すアイコン315群)を表示して、当該接触検出手段により、いずれかのアイコンを選択可能にする。そして、接触検出手段により当該複数のアイコンの中からいずれかのアイコンを選択した後は、当該第1のアイコン群の表示を他方画面(本実施例では、上側LCD22)に移すとともに、当該一方画面には、別のアイコン群(第2のアイコン群;実施例では、241、242)を表示し、当該接触検出手段により、第2のアイコン群の中からいずれかのアイコンを選択可能にする。なお、第1のアイコン群は、当該他方画面に移った後も、キースイッチ(方向キーであり、実施例では、十字キー14A)により当該第1のアイコン群から1つのアイコンを選択することが可能である。これにより、第1のアイコン群からの選択と第2のアイコン群からの選択とを並行しておこなうことができる。例えば、第1のアイコン群で第1の選択をおこない、また、第2のアイコン群で、当該第1の選択で選択されたアイコンに関連する選択をおこなうようにしてもよい(本実施例では、第1の選択で、処理対象のデータを選択し、第2の選択で、選択されたデータに対する処理内容を選択する)。この場合、第1のアイコン群に対して第1の選択をおこなった後、第2の選択の場面に移行した後であっても、第1のアイコン群に対する選択をキースイッチの操作により変更することができるから、第2の選択の場面に移行した後に、第1の選択を並行してやり直すことができて利便性が向上する。
【0450】
再び、図36を参照して、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS231)。
【0451】
ステップS231において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断される場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が録音データファイルリスト310の表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップS232)。
【0452】
ステップS232において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音データファイルリスト310の表示範囲内であると判断した場合には、次にタッチ位置に応じて録音データファイルを選択表示する(ステップS233)。
【0453】
そして、CPU31は、録音データファイルに応じて機能アイコンボタンを変更表示する(ステップS234)。そして、再びステップS231に戻る。具体的には、カーソルが録音データファイルを選択表示している場合には、「あそぶ」アイコン270が表示され、カーソルが録音されていないファイルを選択表示している場合には、「録音する」アイコン270#が表示される。
【0454】
ステップS232において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音ファイルリスト310の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップS235)。
【0455】
ステップS235において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であると判断した場合には、音量設定処理を実行する(ステップS236)。音量設定処理については上述したのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0456】
一方、ステップS235において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「あそぶ」アイコン270の表示範囲内の値かどうかを判断する(ステップS237)。
【0457】
ステップS237において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「あそぶ」アイコン270の表示範囲内の値であると判断した場合には、録音データファイル再生処理を実行する(ステップS237#)。録音データファイル再生処理については後述する。
【0458】
一方、ステップS237において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「あそぶ」アイコン270の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「消す」アイコン271の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS238)。
【0459】
ステップS238において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「消す」アイコン271の表示範囲内の値であると判断した場合には、録音データファイルの消去処理を実行する(ステップS239)。
【0460】
ステップS238において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「消す」アイコン271の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「録音する」アイコン270#の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS240)。
【0461】
ステップS240において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「録音する」アイコン270#の表示範囲内の値であると判断した場合には、録音データファイル作成処理を実行する(ステップS241)。録音データファイル作成処理については後述する。
【0462】
ステップS240において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「録音する」アイコン270#の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン320の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS242)。
【0463】
ステップS242において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン320の表示範囲内の値ではないと判断した場合には再びステップS231に進む。
【0464】
一方、ステップS242において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン320の表示範囲内の値であると判断した場合には、図3に示すサウンド選択画面100が表示される。
【0465】
図39は、録音データファイル再生処理のサブルーチン処理を説明する図である。
図39を参照して、ステップS237において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「あそぶ」アイコン表示範囲内の値であると判断した場合には、次に選択された録音データファイルの再生処理を開始する(ステップS250)。
【0466】
そして、次に、CPU31は、上側LCD22に録音データファイル選択リスト画面301#を表示するとともに、下側LCD12に再生動作選択画面301を表示する(ステップS251)。
【0467】
そして、次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS252)。
【0468】
ステップS252において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力がないと判断した場合には、次に方向入力ボタン14Aによる操作があるかどうかを判断する(ステップS264)。
【0469】
ステップS264において、CPU31は、方向入力ボタン14Aによる操作があると判断した場合には、方向入力ボタン14Aの操作に応じて録音データファイル選択リスト画面301#における選択されている録音データファイルを示すカーソル位置のスクロール表示処理を実行する(ステップS265)。
【0470】
一方、ステップS264において、CPU31は、方向入力ボタン14Aによる操作がないと判断した場合には、再び、ステップS252に戻る。
【0471】
そして、CPU31は、次に所定ボタンの押下があるかどうかを判断する(ステップS266)。
【0472】
ステップS266において、CPU31は、所定ボタンの押下がある場合には、カーソル位置により選択されている録音データファイルの再生を開始する(ステップS250)。
【0473】
一方、CPU31は、ステップS266において、所定ボタンの押下がない場合には再びステップS252に戻る。ここで、所定ボタンは、操作ボタン14B〜14Eのいずれかに設定されているものとする。
【0474】
一方、ステップS252において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、次にタッチ位置データが示す座標値が再生タイムバー251の表示範囲内の値であるかどうか判断する(ステップS253)。
【0475】
ステップS253において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生タイムバー251の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にタッチ位置に応じた時間から録音データファイルの再生処理を実行する(ステップS254)。
【0476】
ステップS254において、CPU31は、次にタッチ位置に応じた再生タイムバー251のスライダ位置の移動処理を実行する(ステップS255)。
【0477】
ステップS253において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生タイムバー251の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS256)。
【0478】
ステップS256において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値であると判断した場合には、音量設定処理を実行する(ステップS257)。音量設定処理については上述したのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0479】
ステップS256において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が音量設定アイコン250の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS258)。
【0480】
ステップS258において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値であると判断した場合には、再生動作コマンドに対応した機能を実行する(ステップS259)。
【0481】
そして、次に再生動作コマンドの表示を切替える(ステップS260)。
そして、再び、ステップS252に戻る。
【0482】
ステップS258において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が再生動作コマンドアイコンの表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS261)。
【0483】
ステップS261において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値であると判断した場合には、選択機能アイコンに対応した機能を実行する(ステップS262)。
【0484】
ステップS261において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が選択機能アイコン表示範囲内の値ではないと判断した場合には、タッチ位置の示す座標値が「もどる」アイコン213の表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
【0485】
ステップS263において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「もどる」アイコン213の表示範囲内の値ではあると判断した場合には、前の画面である録音データファイルリスト選択画面300を表示する(ステップS230)。
【0486】
一方、ステップS263において、CPU31は、タッチ位置の示す座標値が「もどる」アイコン213の表示範囲内の値ではないと判断した場合にはステップS252に戻る。
【0487】
図40,図42は、録音データファイル作成処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【0488】
上述したように、本例においては、保存用メモリ34に録音処理に用いられる複数のスロットが予め設けられているものとする。
【0489】
図40を参照して、まず、CPU31は、録音開始画面302を表示する(ステップS270)。
【0490】
図41は、本発明の実施の形態に従う録音開始画面302を説明する図である。
図41を参照して、録音開始画面302において、録音コマンドアイコン310が設けられている。また、「やめる」アイコン315が設けられている。録音コマンドアイコン310を押下することにより録音が開始される。また、録音が開始された後、録音コマンドアイコン310は、停止コマンドアイコン310#に表示が切り替わるものとする。そして、停止コマンドアイコン310#が押下されることにより録音が停止する。また、「やめる」アイコン315を押下することにより、前の画面である録音データファイルリスト選択画面300に戻るものとする。
【0491】
再び、図40を参照して、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS270#)。
【0492】
次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が録音コマンドアイコン表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS271)。
【0493】
ステップS271において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音コマンドアイコン310の表示範囲内の値であると判断した場合には、次にマイク入力音量がしきい値以上であるかどうかを判断する(ステップS272)。
【0494】
CPU31は、マイク入力音量がしきい値以上であると判断した場合には、次に録音処理を開始する(ステップS273)。
【0495】
そして、次に、CPU31は、録音コマンドの表示切替を実行する(ステップS274)。具体的には、停止コマンドアイコン310#を表示する。
【0496】
そして、次に、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS275)。
【0497】
CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、タッチ位置データの示す座標値が停止コマンドアイコン310#の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS276)。
【0498】
ステップS276において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が停止コマンドアイコン310#の表示範囲内の値であると判断した場合には、録音処理を終了する(ステップS277)。そして、「D」に進む。
【0499】
図42を参照して、ステップS277において、CPU31は、録音処理が終了した場合には、次に、次に録音データファイルを保存する(ステップS290)。具体的には、CPU31は、メモリ制御回路33を介して録音データファイルを保存用データメモリ34の指定されたスロットに保存する。
【0500】
そして、次に、CPU31は、録音データファイル色指定画面を表示する(ステップS291)。
【0501】
図43は、本発明の実施の形態に従う録音データファイル色指定画面303を説明する図である。
【0502】
図43を参照して、本発明の実施の形態に従う録音データファイル色指定画面303において、「録音できましたこの音声であそべます」が表示されている場合が示されている。そして、色指定範囲320が設けられ、赤、橙、黄色、緑、青、紺の色指定選択アイコン321〜326が設けられる。ユーザは、いずれかの色指定アイコンにタッチペン27等を使ってタッチすることにより指定することができる。当該指定された色により指定されたスロットに対応する録音データファイルの表示色が登録される。また、「キャンセル」アイコン330を押下することにより、録音データファイルが削除されて、録音データファイルリスト選択画面300に戻る。
【0503】
再び、図42を参照して、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があるかどうかを判断する(ステップS292)。
【0504】
ステップS292において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力があると判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が色指定範囲内の値かどうかを判断する(ステップS293)。
【0505】
ステップS293において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が色指定範囲内の値であると判断した場合には、指定された表示色を登録する(ステップS294)。そして、CPU31は、録音データファイルリスト選択画面300を表示する。その際に、選択された録音データファイルは、指定された表示色で表示される。
【0506】
一方、ステップS293において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が色指定範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「キャンセル」アイコン330の表示範囲内の値であるかどうかを判断する(ステップS295)。
【0507】
ステップS295において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「キャンセル」アイコン330の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップS292に戻る。
【0508】
一方、ステップS295において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「キャンセル」アイコン330の表示範囲内の値であると判断した場合には、指定したスロットに対応する録音データファイルを削除する(ステップS296)。
【0509】
そして、CPU31は、録音データファイルリスト選択画面300を表示する。その際に、選択されたファイルは、録音データが格納されていないファイルとして表示される。
【0510】
再び、図40を参照して、ステップS276において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が停止コマンドアイコン310#の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップS275に戻る。
【0511】
ステップS275において、CPU31は、タッチパネル13からタッチ位置データの入力がない場合には録音データはスロットに保存可能な容量に達したかどうかを判断する(ステップS278)。
【0512】
ステップS278において、CPU31は、録音データがスロットに保存可能な容量に達しないと判断した場合には再びステップS275に戻る。
【0513】
そして、ステップS278において、CPU31は、録音データがスロットに保存可能な容量に達したと判断した場合には録音処理を終了する(ステップS279)。そして、図42のステップS290に進む。後の処理については、上述したのと同様である。
【0514】
一方、ステップS271において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が録音コマンドアイコン310の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、次にタッチ位置データの示す座標値が「やめる」アイコン315の表示範囲内の値であるかどうかを判断する。
【0515】
ステップS280において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「やめる」アイコン315の表示範囲内の値であると判断した場合には、CPU31は、図37で説明した録音データファイルリスト選択画面300を表示する。
【0516】
一方、ステップS280において、CPU31は、タッチ位置データの示す座標値が「やめる」アイコン315の表示範囲内の値ではないと判断した場合には、ステップS270#に進む。
【0517】
当該処理により、ユーザは、自由に本体のマイクで録音した録音データファイルを作成して、作成した録音データファイルを用いて再生することが可能である。また、作成した録音データファイルを図7で説明した録音データ選択アイコン244を選択することにより表示して、同様の方式に従って音声録音した録音データファイルを効果音としてスピーカから出力する機能を実行することも可能である。
【0518】
なお、本例においては、一例として、ゲーム装置1に内蔵されている保存用メモリ34に録音データファイルを保存するスロットを設けて格納する場合について説明したが、当該録音データファイルを保存用メモリ34に限られず、例えば、ユーザの操作指示に従ってSDカード等のメモリカードに保存するようにすることも可能である。
【0519】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0520】
【図1】この発明の実施の形態に従うゲーム装置1の外観図である。
【図2】この発明の実施の形態に従うゲーム装置1の内部構成の一例を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に従うゲーム装置1におけるサウンド機能におけるサウンド選択画面100の一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態に従う音楽再生フォルダリスト選択画面200を説明する図である。
【図5】本発明の実施の形態に従う別の音楽再生フォルダリスト選択画面201を説明する図である。
【図6】本発明の実施の形態に従うミュージックファイル選択画面202を説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態に従う再生動作選択画面203を説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態に従うゲーム装置1における機能選択に係る処理を説明するフロー図である。
【図9】図8における選択機能モード移行処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図10】音楽再生モードにおけるサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図11】SDカード内のフォルダ検索処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図12】フォルダリスト生成のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図13】フォルダ名判定処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図14】フォルダ検索処理を説明する具体例の一例を説明する図である。
【図15】ミュージックファイル選択処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図16】ミュージックファイル再生処理のサブルーチン処理を説明する図である。
【図17】音量設定アイコン250を拡大した図である。
【図18】本発明の実施の形態に従う音量設定処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図19】音量設定アイコンの別の例を説明する図である。
【図20】速度音程調整アイコン241を選択することにより再生スピードや音程を変える機能を説明する図である。
【図21】音色調整アイコン242を選択することにより再生信号の周波数を変調したり、あるいはフィルタリング処理等を実行して別の音色に変える機能を説明する図である。
【図22】効果音選択アイコン232,234を選択することにより、Rボタン14JおよびLボタン14Iをユーザが操作したときにスピーカ等から出力される効果音を変更する場合を説明する図である。
【図23】本発明の実施の形態に従うビジュアライザ表示処理を説明する図である。
【図24】ビジュアライザ表示処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図25】別のビジュアライザ表示画面を説明する図である。
【図26】さらに別のビジュアライザ表示画面を説明する図である。
【図27】本発明の実施の形態に従うヘッドホンが検知された場合のフローを説明する図である。
【図28】ゲーム装置1を折畳み位置に折畳んだ場合におけるスリープ処理について説明するフロー図である。
【図29】スリープ音楽再生モードのサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図30】本発明の実施の形態に従う自動録音モードを説明するフロー図である。
【図31】本発明の実施の形態に従う録音処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図32】録音データ保存処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図33】本発明の実施の形態に従う自動再生モードのフロー図である。
【図34】本発明の実施の形態に従う設定処理のサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図35】本発明の実施の形態に従う設定画面208を説明する図である。
【図36】マイク録音再生モードにおけるサブルーチン処理を説明するフロー図である。
【図37】本発明の実施の形態に従う録音データファイルリスト選択画面300を説明する図である。
【図38】録音データ再生動作選択画面301を説明する図である。
【図39】録音データファイル再生処理のサブルーチン処理を説明する図である。
【図40】録音データファイル作成処理のサブルーチン処理(その1)を説明するフロー図である。
【図41】本発明の実施の形態に従う録音開始画面302を説明する図である。
【図42】録音データファイル作成処理のサブルーチン処理(その2)を説明するフロー図である。
【図43】本発明の実施の形態に従う録音データファイル色指定画面303を説明する図である。
【図44】本発明の実施の形態に従うお気に入りフォルダ選択画面209を説明する図である。
【符号の説明】
【0521】
1 ゲーム装置、11 下側ハウジング、12 下側LCD、13 タッチパネル、14A〜14K 操作ボタン、15A 第1LED、15B 第2LED、15C 第3LED、16 マイクロフォン用孔、18 ヘッドホン、19 プラグ、21 上側ハウジング、22 上側LCD、23 内側カメラ、24 音抜き孔、25 外側カメラ、26 第4LED、27 タッチペン、28,29 メモリカード、32 メインメモリ、33 メモリ制御回路、34 保存用データメモリ、35 プリセットデータ用メモリ、36,37 メモリカードI/F、38 無線通信モジュール、39 ローカル通信モジュール、41 電源回路、42 インターフェース回路(I/F回路)、43 マイク、44,46 アンプ、45 右側スピーカ、47 左側スピーカ、50 折畳位置検出センサ、52 タッチパネル制御回路、54 音声入力制御回路、56 音声出力制御回路、58 出力レベル検知回路、59 ヘッドホン検知回路、60 ヘッドホン用アンプ、62 ジャック。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力装置からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定するコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムであって、前記コンピュータを、
所定の画面における所定の表示領域内において、前記パラメータの現在値に応じた位置からの変更操作を受け付ける第1の変更操作受付手段と、
前記第1の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、前記パラメータを現在値から徐々に更新する第1の更新手段と、
前記所定の表示領域内において、前記パラメータの所望の値に応じた位置への変更操作を受け付ける第2の変更操作受付手段と、
前記第2の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、前記パラメータを現在値から所望の値に更新する第2の更新手段として機能させ、
前記第2の更新手段は、前記所望の値が前記パラメータの現在値より小さい値のときに、前記パラメータを現在値から所望の値に更新し、前記所望の値が前記パラメータの現在値より大きい値のときに、前記パラメータを現在値から所望の値に更新しない、情報処理プログラム。
【請求項2】
入力装置からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定するコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムであって、前記コンピュータを、
所定の画面における所定の表示領域内において、前記パラメータの現在値を示すスライダを表示するスライダ表示手段と、
前記パラメータの現在値に応じたスライダの位置から連続的な移動操作を受け付ける第1の移動操作受付手段と、
前記所定の表示領域内において、前記パラメータの所望の値に応じた前記スライダの位置への移動操作を受け付ける第2の移動操作受付手段と、
前記パラメータを前記受け付けられた移動操作に従う前記スライダの移動後の位置に応じた値に更新する更新手段として機能させ、
前記第2の移動操作受付手段は、前記パラメータの現在値よりも小さくなる方向に前記スライダが移動するような場合には、前記スライダの所望の位置への移動操作を受け付け、前記パラメータの現在値よりも大きくなる方向に前記スライダが移動するような場合には、前記スライダの所望の位置への移動操作を受け付けない、情報処理プログラム。
【請求項3】
前記入力装置は、ポインティングデバイスである、請求項1または請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記第2の更新手段は、前記パラメータを現在値から徐々に更新する、請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記コンピュータは、前記入力装置からの入力に基づいて、複数種類のパラメータの値を設定し、
前記所定の表示領域内における任意の位置には前記複数種類のパラメータの値がそれぞれ対応付けられている、請求項1または2に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記所定の表示領域は、前記コンピュータで設定されるパラメータの種類の数に応じた多次元の領域である、請求項5に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記パラメータは、前記コンピュータの出力装置から出力される音の音量レベルに相当する、請求項1または2に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記パラメータは、前記コンピュータにおいて再生されるファイルの再生時間に相当する、請求項1または2に記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
入力装置からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定する情報処理装置であって、
所定の画面における所定の表示領域内において、前記パラメータの現在値に応じた位置からの変更操作を受け付ける第1の変更操作受付手段と、
前記第1の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、前記パラメータを現在値から徐々に更新する第1の更新手段と、
前記所定の表示領域内において、前記パラメータの所望の値に応じた位置への変更操作を受け付ける第2の変更操作受付手段と、
前記第2の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、前記パラメータを現在値から所望の値に更新する第2の更新手段とを備え、
前記第2の更新手段は、前記所望の値が前記パラメータの現在値より小さい値のときに、前記パラメータを現在値から所望の値に更新し、前記所望の値が前記パラメータの現在値より大きい値のときに、前記パラメータを現在値から所望の値に更新しない、情報処理装置。
【請求項10】
入力装置からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定する情報処理装置であって、
所定の画面における所定の表示領域内において、前記パラメータの現在値を示すスライダを表示するスライダ表示手段と
前記パラメータの現在値に応じたスライダの位置から連続的な移動操作を受け付ける第1の移動操作受付手段と、
前記所定の表示領域内において、前記パラメータの所望の値に応じた前記スライダの位置への移動操作を受け付ける第2の移動操作受付手段と、
前記パラメータを前記受け付けられた移動操作に従う前記スライダの移動後の位置に応じた値に更新する更新手段とを備え、
前記第2の移動操作受付手段は、前記パラメータの現在値よりも小さくなる方向に前記スライダが移動するような場合には、前記スライダの所望の位置への移動操作を受け付け、前記パラメータの現在値よりも大きくなる方向に前記スライダが移動するような場合には、前記スライダの所望の位置への移動操作を受け付けない、情報処理装置。
【請求項1】
入力装置からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定するコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムであって、前記コンピュータを、
所定の画面における所定の表示領域内において、前記パラメータの現在値に応じた位置からの変更操作を受け付ける第1の変更操作受付手段と、
前記第1の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、前記パラメータを現在値から徐々に更新する第1の更新手段と、
前記所定の表示領域内において、前記パラメータの所望の値に応じた位置への変更操作を受け付ける第2の変更操作受付手段と、
前記第2の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、前記パラメータを現在値から所望の値に更新する第2の更新手段として機能させ、
前記第2の更新手段は、前記所望の値が前記パラメータの現在値より小さい値のときに、前記パラメータを現在値から所望の値に更新し、前記所望の値が前記パラメータの現在値より大きい値のときに、前記パラメータを現在値から所望の値に更新しない、情報処理プログラム。
【請求項2】
入力装置からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定するコンピュータにおいて実行される情報処理プログラムであって、前記コンピュータを、
所定の画面における所定の表示領域内において、前記パラメータの現在値を示すスライダを表示するスライダ表示手段と、
前記パラメータの現在値に応じたスライダの位置から連続的な移動操作を受け付ける第1の移動操作受付手段と、
前記所定の表示領域内において、前記パラメータの所望の値に応じた前記スライダの位置への移動操作を受け付ける第2の移動操作受付手段と、
前記パラメータを前記受け付けられた移動操作に従う前記スライダの移動後の位置に応じた値に更新する更新手段として機能させ、
前記第2の移動操作受付手段は、前記パラメータの現在値よりも小さくなる方向に前記スライダが移動するような場合には、前記スライダの所望の位置への移動操作を受け付け、前記パラメータの現在値よりも大きくなる方向に前記スライダが移動するような場合には、前記スライダの所望の位置への移動操作を受け付けない、情報処理プログラム。
【請求項3】
前記入力装置は、ポインティングデバイスである、請求項1または請求項2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
前記第2の更新手段は、前記パラメータを現在値から徐々に更新する、請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項5】
前記コンピュータは、前記入力装置からの入力に基づいて、複数種類のパラメータの値を設定し、
前記所定の表示領域内における任意の位置には前記複数種類のパラメータの値がそれぞれ対応付けられている、請求項1または2に記載の情報処理プログラム。
【請求項6】
前記所定の表示領域は、前記コンピュータで設定されるパラメータの種類の数に応じた多次元の領域である、請求項5に記載の情報処理プログラム。
【請求項7】
前記パラメータは、前記コンピュータの出力装置から出力される音の音量レベルに相当する、請求項1または2に記載の情報処理プログラム。
【請求項8】
前記パラメータは、前記コンピュータにおいて再生されるファイルの再生時間に相当する、請求項1または2に記載の情報処理プログラム。
【請求項9】
入力装置からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定する情報処理装置であって、
所定の画面における所定の表示領域内において、前記パラメータの現在値に応じた位置からの変更操作を受け付ける第1の変更操作受付手段と、
前記第1の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、前記パラメータを現在値から徐々に更新する第1の更新手段と、
前記所定の表示領域内において、前記パラメータの所望の値に応じた位置への変更操作を受け付ける第2の変更操作受付手段と、
前記第2の変更操作受付手段で受け付けられた変更操作に基づいて、前記パラメータを現在値から所望の値に更新する第2の更新手段とを備え、
前記第2の更新手段は、前記所望の値が前記パラメータの現在値より小さい値のときに、前記パラメータを現在値から所望の値に更新し、前記所望の値が前記パラメータの現在値より大きい値のときに、前記パラメータを現在値から所望の値に更新しない、情報処理装置。
【請求項10】
入力装置からの入力に基づいて少なくとも一つのパラメータの値を設定する情報処理装置であって、
所定の画面における所定の表示領域内において、前記パラメータの現在値を示すスライダを表示するスライダ表示手段と
前記パラメータの現在値に応じたスライダの位置から連続的な移動操作を受け付ける第1の移動操作受付手段と、
前記所定の表示領域内において、前記パラメータの所望の値に応じた前記スライダの位置への移動操作を受け付ける第2の移動操作受付手段と、
前記パラメータを前記受け付けられた移動操作に従う前記スライダの移動後の位置に応じた値に更新する更新手段とを備え、
前記第2の移動操作受付手段は、前記パラメータの現在値よりも小さくなる方向に前記スライダが移動するような場合には、前記スライダの所望の位置への移動操作を受け付け、前記パラメータの現在値よりも大きくなる方向に前記スライダが移動するような場合には、前記スライダの所望の位置への移動操作を受け付けない、情報処理装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
【図40】
【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
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【図5】
【図6】
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【図11】
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【図13】
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【図15】
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【図17】
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【図19】
【図20】
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【図23】
【図24】
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【図26】
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【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図36】
【図37】
【図38】
【図39】
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【図41】
【図42】
【図43】
【図44】
【公開番号】特開2010−82336(P2010−82336A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−256811(P2008−256811)
【出願日】平成20年10月1日(2008.10.1)
【出願人】(000233778)任天堂株式会社 (1,115)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月1日(2008.10.1)
【出願人】(000233778)任天堂株式会社 (1,115)
【Fターム(参考)】
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