説明

情報処理装置、およびその情報処理方法、ならびに情報処理装置のプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体

【課題】ユーザによる録画予約の登録操作がなくとも、ユーザの好みに近い番組を録画する情報処理装置、およびその情報処理方法、ならびに情報処理装置のプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供すること。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置では、図示しない視聴履歴分析部が、ユーザが視聴した番組の視聴履歴を分析し、それに基づいて図示しない推奨番組抽出部が、ユーザの視聴が推奨される番組を推奨番組として番組表から抽出する。推奨番組抽出部が抽出した推奨番組の情報を、予約状況判定部18が予約情報として予約情報更新部19に出力し、予約情報更新部19では、予約状況判定部18からの予約情報を新たな予約情報として予約情報蓄積部20に格納する。図示しない記録部は、該予約情報蓄積部20に格納されている予約情報に基づいて、番組の録画を行っている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送される番組を録画する情報処理装置、およびその情報処理方法、ならびに情報処理装置のプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、地上デジタル放送、衛星デジタル放送、ケーブルテレビ放送、IP放送、およびビデオオンデマンド等の番組放送のサービス形態が拡大してきている。そして、サービス形態の拡大と共に、提供される放送番組のチャンネル数も増加しつつあり、今後も上記のようなサービス形態の発展および普及に伴い、チャンネル数が増大することが予想される。
【0003】
このように、ユーザが視聴できる放送番組のチャンネルが多数存在する状況下では、ユーザが気に入った番組を探すためにすべてのチャンネルを一覧すると、相当の時間を要してしまう。さらに、一覧したとしても、チャンネル数があまりにも多く、一覧し終わる頃には、自分が気に入った番組はどれであったのかユーザが覚えているとは限らない。そうすると、放送される番組の中からユーザが気に入った番組を再度見つけ出すことは困難となる。一方、一覧している途中で、気に入った番組を見つけ、そこで一覧を終了してしまうと、ユーザは、それ以降に一覧する予定であったチャンネルの番組内容は確認することができない。
【0004】
そこで、このような問題を解決するための工夫が特許文献1に開示されている。具体的には、特許文献1には、ユーザの視聴履歴を基に、所定の向こう数時間(数日)における優先順位の高い番組を、横軸を時間軸にして一次元に表示したレコメンド番組表を生成する技術が開示されている。さらに、本文献には、レコメンド番組表をUIとして、該番組表に沿って自動的に選局する構成が開示されている。
【0005】
これによれば、優先順位が高い番組をユーザが把握しやすくなると共に、複数のチャンネルから所望のチャンネルを選ぶ操作の必要をなくし、所望の番組を選択するまでに要する時間を大幅に軽減することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2000−333085号公報(2000年11月30日公開)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、ユーザが外出中であったり、作業中であったりする場合には、放送番組を視聴することができない。このような場合には、ユーザは、視聴したいと思う番組の録画予約を予め登録しておく必要がある。しかしながら、膨大な数の番組が掲載されている番組表、あるいは特許文献1に開示されているようなレコメンド番組表から所望の番組を選択し、さらにその番組の録画予約の登録をするのは、ユーザに負担がかかってしまう。
【0008】
また、ユーザが視聴したいと思う番組を番組表の中から選択する際に見落としてしまい、録画予約の登録をしそびれることも考えられ、結果としてユーザは所望の番組を見逃してしまうことになる。
【0009】
そこで、本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ユーザによる録画予約の登録操作がなくとも、ユーザの好みに近い番組を録画する情報処理装置、およびその情報処理方法、ならびに情報処理装置のプログラム、コンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る情報処理装置は、上記課題を解決するために、放送波を受信する受信部と、放送される番組を記録媒体に録画する録画部とを備えた情報処理装置であって、受信した上記放送波から電子番組表を取得する取得部と、ユーザが視聴した上記番組の視聴履歴を保持する保持部と、上記視聴履歴に基づいて、視聴が推奨される推奨番組を上記電子番組表から抽出する抽出部とを備え、上記録画部は、上記推奨番組を、その放送時に上記記録媒体に録画することを特徴としている。
【0011】
上記の構成によれば、ユーザが視聴した番組の視聴履歴に基づいて、視聴が推奨される番組を自動的に録画している。すなわち、ユーザが普段視聴している番組、あるいはユーザの嗜好に合うと推定される番組を抽出し、その番組を自動的に録画している。これによれば、ユーザが視聴しようと思っていた番組を見そびれたり、録画予約の登録をしそびれたりする等して、ユーザが番組を見逃してしまうことを防ぐことができる。また、ユーザが自ら番組表の中から自分の好みに近いと思われる番組を選出しなくとも、ユーザに対してユーザが好みそうな新たな番組を提案することも可能となる。特に、本発明に情報処理装置では、推奨番組を自動的に録画するため、番組の録画予約を登録する煩わしい手間を省くことができる。
【0012】
また、本発明に係る情報処理装置においては、録画が予約された上記番組の情報からなる録画予約リストを保持するリスト保持部をさらに備え、上記抽出部は、上記録画予約リストに基づいて、上記録画が予約された上記番組と重ならないように上記推奨番組を抽出し、抽出した上記推奨番組の情報を上記録画予約リストに追加し、上記録画部は、上記録画予約リストに基づいて、上記番組を録画することが好ましい。
【0013】
上記の構成によれば、ユーザが自ら録画予約を登録した番組間の空き時間に放送される推奨番組を自動的に録画している。すなわち、録画予約が登録されていない時間帯に放送される推奨番組の録画予約が登録される。これによって、ユーザが録画予約を登録した番組の録画を確実に行いつつ、推奨番組の録画を行うことができる。
【0014】
また、本発明に係る情報処理装置においては、上記抽出部は、上記推奨番組の情報の上記録画予約リストへの追加を、上記録画予約リストに含まれる上記推奨番組の情報の数が予め定められた数以下になるように行うことが好ましい。
【0015】
上記の構成によれば、上記抽出部は、推奨番組の録画予約を予め定められた数までしか登録しないため、逐次最新の番組表に基づいて推奨番組の録画予約を登録することができる。
【0016】
また、本発明に係る情報処理装置においては、上記記録媒体において上記推奨番組の録画のために割り当てる容量が予め設定されており、上記録画部は、上記記録媒体に録画されている上記推奨番組の合計容量と、上記推奨番組の録画のために割り当てる容量との比較結果に応じて、該記録媒体に録画されている上記推奨番組のうち、録画された時期が最も古い上記推奨番組を削除することが好ましい。
【0017】
上記の構成によれば、記録媒体の容量が一杯になってしまっても、自動的に最も古くに録画された推奨番組を削除することによって、常に最新の推奨番組を録画し続けることが可能になる。
【0018】
また、本発明に係る情報処理装置においては、上記記録部は、少なくとも上記記録媒体を録画のために初期化するときに、上記推奨番組の録画のために割り当てる容量を設定することが好ましい。
【0019】
上記の構成によれば、上記記録媒体について、確実に上記推奨番組の録画のために割り当てる容量を設定することができる。
【0020】
また、本発明に係る情報処理装置においては、上記抽出部は、予め設定された時間帯に放送される上記推奨番組を抽出してもよい。
【0021】
上記の構成によれば、ユーザが設定した時間帯にだけ、推奨番組を録画するようにすることができる。
【0022】
また、本発明に係る情報処理装置においては、上記記録媒体は、外部記録媒体であり、上記外部記録媒体と接続可能な接続部をさらに備えていてもよく、上記記録媒体は、内部記録媒体であり、上記内部記録媒体を保持する記録媒体保持部をさらに備えていてもよい。
【0023】
上記の構成によれば、本発明に係る情報処理装置は、USB−HDD(Universal Serial Bus-Hard Disc Drive)等の固体メモリ、ブルーレイディスク(BD)、DVD(Digital Versatile Disc)、またはコンパクトディスク(CD)等のディスク装置等、種々の外部記録媒体、あるいは内部メモリ等の内部記録媒体に番組を録画することができる。
【0024】
本発明に係る情報処理方法は、上記課題を解決するために、放送波を受信し、放送される番組を記録媒体に録画する情報処理装置の情報処理方法であって、受信した上記放送波から電子番組表を取得するステップと、ユーザが視聴した上記番組の視聴履歴に基づいて、視聴が推奨される推奨番組を上記電子番組表から抽出するステップと、上記推奨番組を、その放送時に上記記録媒体に記録するステップとを備えていることを特徴としている。
【0025】
上記の方法によれば、ユーザによって録画予約の登録がなされることなく、ユーザの好みに近い番組を録画する情報処理方法を提供することができる。
【0026】
なお、上述した情報処理装置は、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータを上記各部として動作させることにより上記情報処理装置をコンピュータにて実現させるプログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
【発明の効果】
【0027】
本発明に係る情報処理装置では、ユーザが視聴した番組の視聴履歴に基づいて、視聴が推奨される番組を自動的に録画している。すなわち、ユーザが普段視聴している番組、あるいはユーザの嗜好に合うと推定される番組を抽出し、その番組を自動的に録画している。これによれば、ユーザによって録画予約の登録がなされることなく、ユーザの好みに近い番組を録画することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の一実施形態に係る予約処理部の要部構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報処理装置を含むデジタル放送受信装置の要部構成を示すブロック図である。
【図3】特定の時間帯に推奨録画を行う場合に、推奨録画する番組の一例を示す図である。
【図4】(a)は、本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置が番組を録画中の録画予約状況を示す図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置が番組の録画を終えた時点の録画予約状況を示す図であり、(c)は、本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置が推奨番組の録画予約を登録する際の録画予約状況を示す図であり、(d)は、本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置が推奨番組の予約録画の登録を完了した時点の録画予約状況を示す図である。
【図5】本発明の一実施形態に係る推奨番組の録画予約を登録するフローを示す図である。
【図6】本発明の一実施形態に係るUSB−HDDのフォーマットを設定するフローを示す図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るUSB−HDDのフォーマットを設定する際の画面表示例を示す図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るUSB−HDDのフォーマットを設定する際の画面表示例を示す図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るデジタル放送受信装置が、USB−HDDの容量を確保するフローを示す図である。
【図10】本発明の一実施形態に係るUSB−HDDの設定変更時の画面表示例を示す図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るUSB−HDDの設定変更時の画面表示例を示す図である。
【図12】(a)は、推奨録画機能の設定を変更する場合の詳細設定画面の一表示例を示す図であり、(b)は、録画時間帯の設定を変更する場合の詳細設定画面の一表示例を示す図であり、(c)は、録画放送設定を変更する場合の詳細設定画面の一表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書において、推奨番組とは、視聴履歴等に基づいて装置から推奨された番組である。推奨番組のより上位概念としては、ある基準(番組のジャンル等)によって選択された特定の番組のことである。
【0030】
(デジタル放送受信装置100の構成)
まずは、本実施形態に係る情報処理装置の要部構成を図2に示す。図2には、本実施形態に係る情報処理装置を含むデジタル放送受信装置100の要部構成を示すブロック図である。
【0031】
図2に示すように、デジタル放送受信装置100は、バスに接続されたCPU(Central Processing Unit)23およびメモリ部25(保持部、記録媒体保持部)を有しており、該デジタル放送受信装置100の動作は、CPU23およびメモリ部25に記憶された各種制御プログラムにより制御される。すなわち、デジタル放送受信装置100では、CPU23を含むコンピュータ・システムによって制御されており、デジタル放送受信装置100をコンピュータ・システムによって動作させるためのプログラムはメモリ部25に記憶されている。
【0032】
メモリ部25は、通常RAM(Random Access Memory)によって構成されるが、一部にROM(Read Only Memory)を含んでいても良い。また、書き換え可能なフラッシュメモリ等を含んでいても良い。該メモリ部25には、CPU23を動作させるためのOS(Operating System)または各種の制御ソフト等が記憶され、放送波を介して受信した電子番組表(EPG;Electronic Program Guide)データ等の番組情報に関するデータ、OSD(On Screen Display)表示を行う際に必要となるOSD用画像データ等が記憶されている。また、メモリ部25は、各種制御動作に必要なワークメモリとして働くワーク領域を有している。
【0033】
フロントエンド1(受信部)は、アンテナATを介して受信する放送信号から放送番組を選択するチューナ、および受信した放送信号を復調する復調部等を含むものである。フロントエンド1が復調したデータは、デマルチプレクサ3に送られる。
【0034】
デマルチプレクサ3は、フロントエンド1から入力された多重化された映像データ、および音声データを分離し、分離した映像データおよび音声データを映像・音声デコード部5に送る。さらに、デマルチプレクサ3は、放送信号に含まれるSI等のデータを抽出し、該データを番組表情報デコード部6に送る。なお、デマルチプレクサ3によって抽出された放送信号は、必要に応じてCPU23による制御により、記録部14(録画部)によってメモリ部25に記録される。
【0035】
映像・音声デコード部5は、デマルチプレクサ3によって分離された映像データをデコードしたり、映像データに含まれるビデオ情報を静止画としてキャプチャーしたりする。映像・音声デコード部5によってデコードされた映像信号は、画面合成部15に送られる。また、映像・音声デコード部5は、デマルチプレクサ3によって分離された音声データをデコードし、デコードした音声信号は、音声出力部7での再生に最適な信号に変換された上で音声出力部7に供給される。音声出力部7は、変換された音声信号を図示しないスピーカ等から出力する。
【0036】
一方、番組表情報デコード部6は、デマルチプレクサ3から出力されたSI等から抽出した番組情報をデコードし、デコードした番組情報を番組表データ生成部8に出力する。番組表データ生成部8は、番組表情報デコード部6から取得した番組情報から電子番組表(EPG)データを生成し、生成したEPGデータは画面合成部15に送られる。なお、番組表データ生成部8が生成したEPGデータはメモリ部25にも送られる。正確には、メモリ部25に格納されている過去のEPGデータを削除し、最新のEPGデータを格納することによって、メモリ部25を最新の情報に更新する。ここで、EPGデータは、電子番組ガイドを構成するデータであり、各チャンネルで放送されている番組の情報(番組名、チャンネル、放送開始時刻および放送終了時刻等)が記述されている。
【0037】
画面合成部15では、入力された映像信号およびEPGデータに対して、例えば、ノイズリダクションの処理、シャープネスの調整、およびコントラストの調整等の映像処理を行い、表示部17に対して最適な映像信号となるように映像データを変換する。変換された映像信号は表示部17に出力され、該表示部17では変換された映像信号を画面上に表示する。
【0038】
リモコン受光部21は、リモートコントローラ(図示せず)からの光信号を受信して、該リモートコントローラからの制御信号を受け付けるためのものである。デジタル放送受信装置100の電源のオン/オフ等、視聴者からの指示はこのリモートコントローラを介して行われる。
【0039】
本実施形態に係るデジタル放送受信装置100は、上記の部材以外に、視聴履歴分析部9、推奨番組抽出部11(抽出部、リスト作成部)、予約処理部12、および記録部14を有している。
【0040】
視聴履歴分析部9はユーザの視聴履歴を分析する。具体的には、特開2000−333085号公報に開示されているように、予め定められた期間のユーザの視聴履歴をメモリ部25に記録しておく。ここで言う視聴履歴とは、ユーザが視聴したチャンネル、視聴年月日、視聴開始時刻、および視聴時間等を表す情報である。そして、視聴履歴分析部9は、メモリ部25に記録されている視聴履歴を分析し、例えばユーザが好む番組のジャンル等のユーザの嗜好性を判定する。
【0041】
推奨番組抽出部11は、メモリ部25に記録されている視聴履歴に基づいて、メモリ部25に格納されているEPGデータから、普段ユーザが視聴している番組を推奨番組として抽出したリスト(以下、視聴リストと言う)(第1リスト)を作成する。また、推奨番組抽出部11は、視聴履歴分析部9の判定結果に基づいて、メモリ部25に格納されているEPGデータから、ユーザの嗜好に合うと推定される番組を推奨番組として抽出したリスト(以下、推奨リストと言う)(第2リスト)を作成する。いずれのリストにも、上記EPGデータから、推奨番組として抽出した番組の情報(番組名、チャンネル、放送開始時刻および放送終了時刻等)が記録されており、推奨番組抽出部11は視聴リストおよび推奨リストとをメモリ部25に記録する。この際、視聴リストおよび推奨リストは、それぞれ地上波デジタル放送番組および衛星放送番組等、ユーザが所有するデジタル放送受信装置100が受信する放送波ごとに作成される。
【0042】
なお、推奨リストを作成する際の視聴履歴分析部9および推奨番組抽出部11の一連の処理方法として、例えば特開2000−333085号公報に開示されている方法を採用することができる。当該方法では、まず、視聴履歴に基づいて、番組の放送時間、ジャンル、出演者等に応じた過去の視聴頻度を算出する。そして、番組表の各番組について、その番組の放送時間、ジャンル、出演者等についての過去の視聴頻度に基づいた評価値を算出し、その評価値に基づいて、ユーザが好む番組であるか判定している。なお、上記の方法は一例であり、他の方法も採用可能であるのは言うまでもない。
【0043】
予約処理部12は、推奨番組抽出部11が抽出した推奨番組の録画(以下、推奨録画と言う)を予約する処理を行う。また、予約処理部12は、ユーザがリモートコントローラを介して登録した録画予約(以下、通常録画と言う)も管理する。予約処理部12の処理内容は、後ほど詳述する。なお、記録部14は、予約処理部12が管理している録画予約の情報に基づいて、番組を録画(記録)する。録画する番組は、メモリ部25(内部記録媒体)に記録しても良いし、後述するインターフェース部13(接続部)に接続された外部機器30(外部記録媒体)に記録しても良い。ここで、推奨番組を抽出し、推奨録画を行う部分が本実施形態に係る情報処理装置に該当する。
【0044】
上述したように、デジタル放送受信装置100は、インターフェース部13を有しており、該インターフェース部13には、ハードディスクドライブ(HDD)、またはSDカード等の固体メモリ、ブルーレイディスク(BD)、DVD(Digital Versatile Disc)、またはコンパクトディスク(CD)等のディスク装置等、種々の外部機器30が接続可能とされている。
【0045】
なお、デジタル放送受信装置100は、放送信号をアンテナATからではなく、電話回線、LAN、またはインターネット等の通信ネットワークNTを経由して受信する通信部27を、付加的にまたは別途有していても良く、推奨番組には、ネットワーク経由のコンテンツを含めても良い。
【0046】
(予約処理部12の構成)
以下では、予約処理部12の詳しい構成について、図1を参照して説明する。図1は、予約処理部12の要部構成を示すブロック図である。
【0047】
図1に示すように、予約処理部12は、予約情報取得部16、予約状況判定部18、予約情報更新部19、および予約情報蓄積部20(リスト保持部)を有している。
【0048】
予約情報蓄積部20には、デジタル放送受信装置100に登録されている録画予約の情報(録画予約リスト)が格納されている。該予約情報蓄積部20に格納されている予約情報に基づいて、記録部14は番組の録画(記録)を行っている。なお、ここで言う予約情報とは、録画する番組の情報(番組名、チャンネル、放送開始時刻および放送終了時刻等)である。該予約情報は、予約情報蓄積部20に格納しなくとも、メモリ部25に格納しておく構成にすることも可能である。この際、記録部14は、図示しないタイマ等によって報知された現在時刻に基づいて、番組の録画を管理している。
【0049】
ユーザがリモートコントローラを介して特定の番組の録画予約を登録すると、その予約情報がCPU23を介して予約情報取得部16に出力される。予約情報取得部16は、CPU23を介して取得した予約情報を予約情報更新部19に出力する。予約情報更新部19では、予約情報取得部16からの予約情報を新たな予約情報として予約情報蓄積部20に格納する。また、予約情報更新部19は、予約情報蓄積部20に格納されている予約情報のうち、予約時刻を超過したもの、すなわち録画が完了したものの予約情報を削除し、予約情報蓄積部20に格納されている予約情報を更新する。この際、予約情報更新部19は、図示しないタイマ等によって報知された現在時刻に基づいて、予約情報蓄積部20に格納されている予約情報のうち、録画が完了したものを判定している。
【0050】
一方、予約状況判定部18では、予約情報蓄積部20に格納されている予約情報を取得し、録画予約が登録されていない時間帯(以下、隙間時間と言う)を検出する。さらに、予約状況判定部18は、メモリ部25から推奨番組抽出部11が抽出した推奨番組の情報(視聴リストおよび推奨リスト)を取得し、上記の隙間時間に放送される推奨番組があるか否かを判定する。より具体的には、予約状況判定部18は、視聴リストに挙げられている推奨番組から隙間時間に放送されるか否かを優先的に判定する。隙間時間に放送される推奨番組がある場合には、該推奨番組の録画予約を登録する。具体的には、録画予約を登録する推奨番組の情報(番組名、チャンネル、放送開始時刻および放送終了時刻等)を予約情報として予約情報更新部19に出力する。そして、予約情報更新部19では、予約状況判定部18からの予約情報を新たな予約情報として予約情報蓄積部20に格納する。このようにして、推奨番組の録画予約の登録が行われる。視聴リストおよび推奨リストは、地上デジタル放送番組および衛星放送番組等に分けて作成されるため、録画予約の登録がされる推奨番組は、地上デジタル放送番組および衛星放送番組等が混在することになる。
【0051】
なお、以上では、視聴リストおよび推奨リストがそれぞれ地上デジタル放送番組および衛星放送番組等に分けて作成される構成を示したが、必ずしもこれに限定されるわけではない。例えば、地上デジタル放送番組の視聴リストおよび推奨リストのみを用いて、推奨番組の抽出を行うことも可能である。さらに、以上では、視聴リストおよび推奨リストの2つのリストを用いる構成を示したが、これに限定されるわけではなく、いずれか一方のリストのみに基づいて推奨番組の抽出を行うことも可能である。
【0052】
ここで、既に録画予約の登録がされている推奨番組の録画予約をユーザが自ら登録した場合には、予約情報更新部19が予約情報蓄積部20から上記の推奨番組の予約情報を削除し、予約情報取得部16からの予約情報を新たに予約情報蓄積部20に格納する。また、既に録画予約の登録がされている推奨番組の放送時間に、重なって放送される番組の録画予約をユーザが登録した場合には、予約情報更新部19が予約情報蓄積部20から上記の推奨番組の予約情報を削除する。
【0053】
ここで、予約状況判定部18の処理、すなわち推奨番組の録画予約の登録は、毎日継続的に行うことは可能であるが、毎日の特定の時間に推奨録画を行うように構成することも可能である。例えば、ユーザが予め設定した時間帯だけ推奨録画を実行しても良い。この場合、番組が延長すること等を考慮して、ユーザが設定した時間帯よりも長めに推奨録画を行うことが好ましい。具体的には、図3を参照して説明する。図3は、特定の時間帯に推奨録画を行う場合の、実際に推奨録画を行う時間帯の一例を示す図である。
【0054】
図3では、ユーザによって、19時から23時までの間だけ推奨録画を行うように設定されている場合を想定している。この場合、予約状況判定部18は、18時から0時までの間の推奨録画を行う。これは、19時丁度に放送開始、あるいは23時丁度に放送終了せず、19時よりも少し早めに放送開始、あるいは23時よりも少し過ぎて放送終了するものを考慮してのことである。すなわち、19時と23時との間に放送されるもの以外にも、18時と19時との間に放送を開始し、19時と23時との間に放送を終了するものも、推奨録画の対象となる。同様に、19時と23時との間に放送を開始し、23時と0時との間に放送を終了するものも推奨録画の対象となる。
【0055】
ただし、図3に示すように、18時よりも前に放送を開始し、19時と23時との間に放送を終了するものは推奨録画の対象とはしない。同様に、18時よりも前に放送を開始し、18時と19時との間に放送を終了するもの、あるいは18時と19時との間に放送されるものも、推奨録画の対象とはしない。また、19時と23時との間に放送を開始するが、0時よりも後に放送を終了するものも推奨録画の対象とはしない。
【0056】
ところで、野球の試合中継番組等のように、予定されていた放送終了時刻を過ぎても放送が終了しないものもある。このような、急な放送時間の延長に対応するために、放送時間が延長された番組に限り、推奨録画の終了予定時刻から3時間だけ延長して録画を継続するように構成することが好ましい。すなわち、例えば、19時と23時との間に放送開始し、23時と0時との間に放送終了を予定していた番組が、急に放送時間を延長した場合には、3時まではその録画を継続して行う。
【0057】
なお、図3に示したのはあくまでも一例であり、推奨録画の対象は他の基準に従って選定されてもよい。
【0058】
(予約処理部12の処理手順)
予約状況判定部18は、録画予約されている番組同士の間の時間(すなわち、隙間時間)に放送される推奨番組がある場合には、該推奨番組の録画予約の登録を行う。ところで、予約状況判定部18が推奨録画の予約を行うタイミングは、特に限定はないが、例えば、録画予約を登録した推奨番組、あるいは他の番組の録画が終了した時点でも良い。あるいは、推奨録画をしている間に次なる推奨録画の予約を行っても良い。この際、予約状況判定部18は、メモリ部25に格納されているEPGデータに含まれる推奨番組のうち、隙間時間に放送される番組の録画予約を一括して行っても良いが、EPGデータは断続的に更新されるものであり、内容に変更が生じる場合も考えられる。そのため、推奨番組の録画予約の登録は、所定の数だけ行うようにするのが好ましい。すなわち、1つの推奨番組の録画(推奨録画)を行ったら、予約状況判定部18が新たな推奨番組の録画予約を登録し、常に所定の数の推奨番組の録画予約が登録されているようにするのが好ましい。
【0059】
以下では、推奨番組の録画予約が2つまで登録できるように構成されている場合を例に挙げて、予約処理部12の具体的な処理手順について、図4を参照しながら、図5に沿って説明する。図4(a)〜(d)は、デジタル放送受信装置100の録画予約状況を示す図である。図5は、推奨番組の録画予約を登録するフローを示す図である。なお、図4に記載の現在時刻とは、現時点での時刻であり、番組表の最後とは、メモリ部25に格納されているEPGデータの終端部(最も先の番組情報)、あるいはユーザによって設定された推奨録画の終了時刻のEPGデータである。また、同図に記載の予約番組とは、ユーザによって録画予約を登録された番組である。
【0060】
図4(a)は、予約番組を録画している状態であり、1つの推奨番組の録画予約が登録されている。そして、図4(b)は、上記の予約番組の録画が終了した状態である。予約番組の録画が終了すると、予約状況判定部18は、予約情報蓄積部20に格納されている予約情報を取得し、2つ(所定数)の推奨番組の録画予約が登録されているか否かを判定する(ステップS1、以下はS1と略記する)。ここで、図4(b)に示すように、1つの推奨番組の録画予約の登録のみ行われているので(S1、NO)、予約状況判定部18は、新たな推奨番組の録画予約の登録を行う。
【0061】
具体的には、予約状況判定部18は、予約情報蓄積部20に格納されている予約情報に基づいて、録画予約が登録されていない時間帯(すなわち、隙間時間)を検出する(S2)。ここで、図4(b)では、図に示す隙間B〜Dが隙間時間である。
【0062】
そして、予約状況判定部18は、メモリ部25から推奨番組抽出部11が抽出した推奨番組の情報(視聴リストおよび推奨リスト)を取得し、上記の隙間時間に放送される推奨番組があるか否かを判定する(S3)。まず、隙間Bから判定していき、隙間Bに放送される推奨番組がない場合には、隙間Cに放送される推奨番組があるか否かを判定する。同様に、隙間Cに放送される推奨番組がない場合には、隙間Dに放送される推奨番組があるか否かを判定する。このように、隙間B〜Dを順番に判定していき、放送される推奨番組があると判定した時点で、該推奨番組の録画予約を登録する。すなわち、予約状況判定部18は、放送される推奨番組があると判定されるまで、予約情報から検出した隙間時間を順番に判定していく。すべての隙間時間の判定をし終えた場合には(S3、NO)、予約状況判定部18は処理を終了する。
【0063】
ここで、図4(c)では、隙間Bおよび隙間Cに放送される推奨番組がなく、隙間Dに放送される推奨番組があるとする。この場合、予約状況判定部18は、隙間B〜Dから順番に判定していき、隙間Dに放送される推奨番組があると判定する(S3、YES)。そして、予約状況判定部18は、該推奨番組の録画予約を登録する(S4)。具体的には、録画予約を登録する推奨番組の情報を予約情報として予約情報更新部19に出力し、予約情報更新部19が、予約状況判定部18からの予約情報を新たな予約情報として予約情報蓄積部20に格納する。
【0064】
以上の処理によって、図4(d)に示すように、新たな推奨番組の録画予約を登録することができる。なお、予約状況判定部18が推奨番組の録画予約を登録し終えた後、該推奨番組が番組表の最後に位置する場合、すなわち録画予約の登録が番組表の最後まで到達した場合には(S5、YES)、予約状況判定部18は処理を終了する。ここで、録画予約の登録が番組表の最後まで到達していない場合には(S5、NO)、再びS1に戻り、2つ(所定数)の推奨番組の録画予約が登録されているか否かを判定する。ここで、図4(d)に示すように、2つの推奨番組の録画予約が登録されている場合には(S1、YES)、予約状況判定部18は処理を終了する。
【0065】
以上の構成によれば、ユーザが普段視聴している番組、あるいはユーザが普段視聴している番組に関連しており、ユーザの嗜好に合うと推定される番組等を自動的に録画している。これによって、例えば、ユーザが視聴しようと思っていた番組を見そびれたり、録画予約の登録をしそびれたりする等して、ユーザが番組を見逃してしまうことを防ぐことができる。また、ユーザが自ら番組表の中から自分の好みに近いと思われる番組を選出しなくとも、ユーザに対してユーザが好みそうな新たな番組を提案することも可能となる。特に、本実施形態では、推奨番組を自動的に録画するため、番組の録画予約を登録する煩わしい手間を省くことができる。
【0066】
なお、以上の説明では、番組の録画が終了した時点で推奨録画の予約を行っているが、上述したように、これに限定されるわけではない。また、以上では、推奨番組の録画予約が2つまで登録できるように構成されている場合を例に挙げたが、これに限定されるわけではなく、1つあるいは3つ以上の推奨番組の録画予約をできるように構成しても良い。
【0067】
なお、最近では、地上デジタルチューナおよび衛星デジタルチューナをそれぞれ2つずつ有するダブルチューナを内蔵しているデジタル放送受信装置が開発されている。該ダブルチューナを有していると、2つのデジタル放送番組を同時に画面に表示(一般的に2画面表示と言う)し、同時に視聴することができる。以上では、デジタル放送受信装置100がシングルチューナを内蔵している場合を想定して説明したが、特にこれに限定されるわけではなく、上記のダブルチューナを内蔵している場合も本実施形態に含まれる。デジタル放送受信装置100がダブルチューナを内蔵している場合でも基本的な構成は同じであり、それぞれのチューナにおいて推奨番組を抽出し、推奨録画を行えば良い。ただし、それぞれのチューナが推奨録画する番組が互いに重複しないようにする必要がある。また、推奨録画中に、ユーザが上記の2画面表示等のような排他的操作を行った場合には、推奨録画を停止し、ユーザが操作を終えた時点で新たな推奨番組の録画予約の登録を行う。また、推奨録画は、デジタル放送受信装置100がスタンバイ状態(一部の部材に対しては電力供給を行ったままの状態)のとき、あるいはユーザが推奨番組とは別の番組を視聴しているときに行う。
【0068】
(記録部14の処理手順)
上述したように、記録部14は、予約処理部12が管理している録画予約の情報を参照して番組を録画(記録)する。さらに詳しくは、記録部14は、予約情報蓄積部20に蓄積されている録画予約のリストを参照し、各録画予約の開始時刻に、録画を開始し、各録画予約の終了時刻に、録画を停止する。
【0069】
ただし、ユーザが2画面表示等をデジタル放送受信装置100に指示しており、フロントエンド1が備える全てのチューナが使用されている場合には、記録部14は、推奨録画を行わない。すなわち、予約情報蓄積部20に蓄積されている録画予約のリストには、各録画予約が推奨録画の予約であるか、ユーザが登録した録画予約であるかを示す情報が関連づけられており、記録部14は、上記録画予約のリストに含まれる録画予約の開始時刻が到来したときに、フロントエンド1が備える全てのチューナが使用されている場合には、当該録画予約が推奨録画の予約であるか、ユーザが登録した録画予約であるかを判定し、当該録画予約が推奨録画の予約である場合には、当該録画予約を削除する。これにより、ユーザの意図しない推奨録画が、ユーザが所望する2画面表示等を妨げることを防ぐことができる。
【0070】
(USB−HDDへの録画)
上述したように、記録部14が録画する番組は、メモリ部25に記録しても良いし、インターフェース部13に接続された外部機器30に記録しても良い。該インターフェース部13には、HDD、またはSDカード等の固体メモリ、BD、DVD、またはCD等のディスク装置等、種々の外部機器30が接続可能とされている。例えば、USB端子でインターフェース部13に接続可能なUSB−HDD(Universal Serial Bus-Hard Disc Drive)に番組を録画するようにすれば、ユーザは該USB−HDDに複数の番組を記録しておくことが可能であり、利便性が高い。
【0071】
しかし、USB−HDDの記録容量は定まっているため、次々と推奨番組を録画していくと、いずれUSB−HDDの記録容量が足りなくなってしまう。そこで、本実施形態では、デジタル放送受信装置100に、USB−HDD内に記録されている番組を自動削除する機能(削除部)を持たせている。
【0072】
具体的には、USB−HDDの推奨録画された番組の容量が予め設定された値を上回った場合に、該USB−HDDに記録されている番組のうち、最も古い推奨録画された番組(最も古くに推奨録画された番組)を自動的に削除する。この予め設定された値は、出荷時に設定してもよいが、ユーザに選択させることが好ましい。以下、自動削除の仕組みについて詳細に説明する。
【0073】
まず、自動削除について説明する前に、デジタル放送受信装置100に適したフォーマットにUSB−HDDを設定する方法について、図7および8を参照しながら図6に沿って説明する。図6は、USB−HDDのフォーマットを設定するフローを示す図である。図7および図8は、USB−HDDのフォーマットを設定する際の画面表示例を示す図である。
【0074】
上述したように、USB−HDDに番組を録画する場合は、まずデジタル放送受信装置100に適したフォーマットにUSB−HDDを設定する。より具体的には、デジタル放送受信装置100に新しいUSB−HDDを接続する場合、すなわちUSB−HDDを始めてデジタル放送受信装置100に接続する場合には、該USB−HDDを初期化する必要がある。ここで言う初期化とは、USB−HDDを、該USB−HDDが接続されるデジタル放送受信装置100での録画専用のHDDとするために初期化することである。このとき、デジタル放送受信装置100に、上記のUSB−HDDを該デジタル放送受信装置100での録画専用のHDDとして登録することができる。デジタル放送受信装置100には複数のUSB−HDDを登録することが可能であるが、該デジタル放送受信装置100に登録することができるUSB−HDDの数に上限を設けてもよい。
【0075】
その具体的な登録(初期化)方法について説明する。まず、ユーザが新たなUSB−HDDをデジタル放送受信装置100に接続し、リモートコントローラを介してフォーマットメニューを起動する(S11)。このときの画面表示例を図7に示す。図7に示すように、デジタル放送受信装置100に接続したUSB−HDDを初期化するか否かを選択する画面を表示する。
【0076】
ところで、USB−HDDを初期化するためには条件がある。例えば、インターフェース部13にUSB−HDDとは異なる外部機器30が接続されている場合には、初期化を行うことができない。同様に、インターフェース部13に複数の外部機器30が接続されている場合には、初期化処理に遷移することができない。また、デジタル放送受信装置100に登録することができるUSB−HDDの上限数のUSB−HDDが既に登録されている場合には、これ以上新たなUSB−HDDを登録することができない。
【0077】
そこで、図7に示すように、フォーマットメニューの画面に、「接続機器」、「接続機器数」、および「登録台数」等の項目も併せて表示しても良い。例えば、「接続機器」の項には、デジタル放送受信装置100に接続されている機器を表示する。そして、「接続機器数」項には、デジタル放送受信装置100のインターフェース部13に接続されている外部機器30の機器数を表示する。また、「登録台数」の項には、デジタル放送受信装置100に登録されているUSB−HDDの台数を表示する。
【0078】
ここで、インターフェース部13にUSB−HDDとは異なる外部機器30が接続されている場合には、「接続機器」の項には、USB−HDDが接続されていない旨の表示を行う。例えば、USBメモリが接続されていたとすると、「接続機器」の項には「USBメモリ[NG]」等の表示を行う。同様に、インターフェース部13に複数の外部機器30が接続されている場合には、「接続機器数」の項には、複数の外部機器30が接続されている旨の表示を行う。例えば、2つの外部機器30が接続されているとすると、「接続機器数」の項には「2[NG]」等の表示を行う。また、デジタル放送受信装置100に登録することができるUSB−HDDの上限数のUSB−HDDが既に登録されている場合には、「登録台数」の項には、上限数のUSB−HDDが登録されている旨の表示を行う。例えば、登録できるUSB−HDDの上限数が16台であり、16台のUSB−HDDが既に登録されているとすると、「登録台数」の項には「16台/16台[NG]」等の表示を行う。
【0079】
このように、USB−HDDを初期化するための条件を満たすことができなかった場合には、初期化を行うことができない旨のメッセージを表示する。図7の例では、少なくともいずれかの項目で[NG]が表示された場合に、「初期化できません。[NG]の項目を確認してください。」等のメッセージを表示し、正しい外部機器30が接続されているか、あるいは複数の外部機器30が接続されていないか等の確認をユーザに喚起する。また、上限数のUSB−HDDが登録されている場合には、登録済みのUSB−HDDのうち、いずれかの登録を削除することが求められる。
【0080】
さて、USB−HDDを初期化するための条件を満たしている場合には、ユーザはUSB−HDDを初期化するか否かを選択する。図7の例では、「接続機器」、「接続機器数」、および「登録台数」等の項目すべてに[OK]が表示されている場合に、ユーザはリモートコントローラによって、「する」および「しない」のいずれかを選択する。
【0081】
ユーザがUSB−HDDの初期化を行うことを決定すると(S12、YES)、USB−HDDの初期化処理が実行される。詳しくは後述するが、記録部14は、初期化処理としてUSB−HDD内の1パーティションをXFSフォーマット化し、該パーティションにデジタル放送受信装置100のデータベース(DB)を作成する。このようにして、USB−HDDを初期化する。なお、ユーザがUSB−HDDを初期化しないことを決定した場合には(S12、NO)、初期化処理は実行されず終了する。
【0082】
(USB−HDDの初期化処理)
上述したように、USB−HDDの初期化処理として、該USB−HDD内の1パーティションをXFSフォーマット化し、該パーティションにデジタル放送受信装置100のためのデータベース(DB)を作成する。
【0083】
ここで、USB−HDDを初期化する際に、推奨録画に割り当てる容量(領域)を決定する。そのときの画面表示例を図8に示す。図8に示すように、推奨録画に割り当てる容量をユーザに選択させることができる。推奨録画に割り当てる容量としては、例えば、「なし」、「10時間」、「20時間」、および「40時間」等が挙げられている。ユーザは、設定画面に挙げられた選択肢の中から、推奨録画に割り当てる容量を選択する。ここで、図8に示すように、各容量を選んだ場合に、通常録画に割り当てられる時間(容量)、および推奨録画に割り当てられる時間(容量)等を表示することが好ましい。すなわち、設定する容量に連動して上記の項目を表示させることが好ましい。これによって、ユーザはUSB−HDDに推奨番組を録画することができる時間等を簡単に把握することができるし、推奨録画に割り当てる容量を選択する際の参考にもなる。
【0084】
上記のように、ユーザが記録容量を決定する以外にも、USB−HDDの全体容量に応じて上記の記録容量を決定するようにしても良いし、さらには通常録画に割り当てる容量と、推奨録画に割り当てる容量との割合を予め定めておいても良い。このように、番組録画時の記録容量の設定基準には、特に限定はない。
【0085】
上記のようにして設定した推奨録画に割り当てる容量は、例えば、上述した、USB−HDD上の、デジタル放送受信装置100のためのデータベース(DB)に格納してもよいし、メモリ部25に各USB−HDDに対応づけて記憶させてもよい。
【0086】
(USB−HDDの自動削除)
記録部14は、インターフェース部13を介して、USB−HDD(外部機器30)に推奨録画を行う際、上記推奨録画に割り当てた容量から、録画した容量を減じていく、この容量が所定値以下となったときに、自動削除を実行する。
【0087】
図9に、自動削除のフォローチャートを示す。記録部14は、録画の開始時、録画中、終了時等に、上記推奨録画に割り当てた容量の残量と所定値とを比較する(S21)。推奨録画に割り当てた容量の残量が所定値を上回っていた場合には、そのまま録画処理を実行する(S21、NO)。一方、推奨録画に割り当てた容量の残量が所定値以下であった場合(S21、YES)には、USB−HDDに記録されている最も古い推奨録画された番組を削除し、推奨録画に割り当てた容量を確保する(S22)。
【0088】
なお、上記所定値は特に限定はなく、例えば、記録容量の残量がほぼなくなり、5分未満だった場合に自動削除を実行するように設定しても良い。あるいは、推奨録画に割り当てる容量として、ユーザが設定した容量よりも2時間長く割り当てておき、余裕を持って自動削除を実行するようにしても良い。
【0089】
ここで、自動削除の対象番組は、推奨録画であるので、USB−HDD内に記録されている番組のうち、通常録画により記録された番組は削除されない。すなわち、ユーザが自ら録画予約を登録した番組は自動的に削除されることはない。例えば、以下のように構成すると良い。番組をUSB−HDDに記録する際に、通常録画によるものは通常録画フォルダに記録し、推奨録画によるものは推奨録画フォルダに記録し、推奨録画フォルダ内に保存されている番組を自動削除の対象とすると良い。このように構成することによって、例えば、推奨録画フォルダ内に保存されている番組のうち、ユーザが今後視聴したいと思う番組は、通常録画フォルダに移動させることによって、自動削除の対象となることがない。なお、ユーザが、通常録画フォルダおよび推奨録画フォルダ内に保存されている番組を、それぞれ録画リストとして閲覧できるように構成されているのが好ましい。
【0090】
(USB−HDDの設定例)
推奨録画の各種設定は、ユーザが適宜変更可能にすることが好ましい。推奨録画の設定変更について、USB−HDDの設定を変更する場合を例に挙げて、図10および図11を参照して説明する。図10および図11は、USB−HDDの設定変更時の画面表示例を示す図である。
【0091】
推奨録画の各種設定を変更する際には、例えば、ユーザがリモートコントローラを介して、図10に示すような設定メニュー画面を表示する。設定可能項目としては、例えば、「推奨録画機能」、「録画時間帯」、「録画放送設定」、および「推奨録画時間設定」等が揚げられる。
【0092】
具体的には、「推奨録画機能」では、推奨録画の機能を有効にするか否か、すなわち推奨録画を実行するか否かを選択できる。もしユーザが「推奨録画機能」を無効にした場合には、ユーザが手動で録画予約を登録した番組をUSB−HDDに記録するようにしても良い。
【0093】
一方、「録画時間帯」では、推奨録画を実行する時間帯を設定することができる。また、「録画放送設定」については、地上デジタル放送番組、BS衛星放送番組、およびCS衛星放送番組をそれぞれ推奨録画の対象にするか否かを設定できる。そして、「推奨録画時間設定」では、USB−HDDにおいて、推奨録画に割り当てる容量を設定することができる。
【0094】
なお、ユーザは、リモートコントローラを介して各設定項目を選択することができる。例えば、図10では、「推奨録画時間設定」をユーザが選択している状態を示している。ユーザが「推奨録画時間設定」を変更する場合には、例えば、リモートコントローラの決定ボタンを押下することによって、図11に示すような、より詳細な設定画面が表示される。
【0095】
詳細な設定画面では、推奨録画に割り当てることができる容量を実際に設定する。この際、推奨録画に割り当てることができる容量としては、例えば、「なし」、「10時間」、「20時間」、および「40時間」等が挙げられている。ユーザは、設定画面に挙げられた選択肢の中から、推奨録画に割り当てる容量を選択する。ここで、図11に示すように、現時点でUSB−HDDに録画可能な時間、現在設定されている推奨録画時間、および現時点での推奨録画可能な残り時間(空き時間)等を表示することが好ましい。これによって、ユーザはUSB−HDDに推奨番組を録画することができる時間等を簡単に把握することができるし、推奨録画に割り当てる容量を選択する際の参考にもなる。
【0096】
また、設定画面の下部に、「空き容量が不足している場合には、不要な録画タイトルを削除してから再度設定してください」等のメッセージを表示しても良い。さらに、「推奨録画時間を増やす場合は、録画リストのタイトルを削除してください」または「推奨録画時間を減らす場合は、推奨録画のタイトルを削除してください」等のメッセージを表示することによって、推奨録画時間を増やしたり、減らしたりしたい場合に、ユーザが具体的に取るべき行動がすぐに分かる。
【0097】
一方、「推奨録画機能」、「録画時間帯」、および「録画放送設定」を変更する場合の詳細設定画面の表示例を図12に示す。図12(a)〜(c)は、各項目を変更する場合の詳細設定画面の一表示例を示す図である。
【0098】
例えば、「推奨録画機能」の設定を変更する場合には、図12(a)に示すような選択画面を表示する。そして、ユーザがリモートコントローラによって、「有効」および「無効」のいずれかを選択できるようにしても良い。また、画面下部に、「推奨番組を自動で録画する機能を有効にしますか?(推奨録画された番組は容量が一杯になったら自動で削除されます)」等のガイダンスを表示するとより分かりやすい。
【0099】
また、「録画時間帯」の設定を変更する場合には、例えば、図12(b)に示すような選択画面を表示する。そして、ユーザがリモートコントローラによって、録画時間帯を選択できるようにしても良い。選択できる時間帯としては、例えば、推奨録画時間を4時間に固定し、その開始時刻および終了時刻を0時〜23時の間で選択できるようにしても良い。図中では、19時〜23時が挙げられている。あるいは、推奨録画時間を固定せず、ユーザが推奨録画の開始時刻および終了時刻を0時〜23時の間で選択できるようにすることも可能である。また、画面下部に、「推奨録画を行う時間帯を設定します」等のガイダンスを表示するとより分かりやすい。
【0100】
さらに「録画放送設定」を変更する場合には、設定を変更する放送番組(地上波デジタル放送番組、衛星放送番組、およびCS放送番組)ごとに、例えば、図12(c)に示すような選択画面を表示する。そして、ユーザがリモートコントローラによって、「録画する」および「録画しない」のいずれかを選択できるようにしても良い。また、画面下部に、「地上波デジタル放送番組を推奨録画しますか?」(衛星放送番組およびCS放送番組も同様に)等のガイダンスを表示するとより分かりやすい。
【0101】
なお、以上では、USB−HDDにおける推奨録画設定を変更する例を挙げたが、メモリ部25に番組を録画するように構成した場合でも、同様に推奨録画設定を変更できるようにするのが好ましい。
【0102】
(プログラムおよび記録媒体)
最後に、デジタル放送受信装置100に含まれている各部は、ハードウェアロジックによって構成すれば良い。または、次のように、CPUを用いてソフトウェアによって実現しても良い。
【0103】
すなわち、デジタル放送受信装置100は、各機能を実現するプログラムの命令を実行するCPU、このプログラムを格納した、上記プログラムを実行可能な形式に展開するRAM、および上記プログラムと各種データとを格納するメモリ等の記憶装置(記録媒体)を備えている。この構成により、本発明の目的は、所定の記録媒体によっても達成できる。
【0104】
この記録媒体は、上述した機能を実現するソフトウェアであるデジタル放送受信装置100のプログラムのプログラムコード(実行形式プログラム、中間コードプログラム、ソースプログラム)をコンピュータで読み取り可能に記録していれば良い。デジタル放送受信装置100に、この記録媒体を供給する。これにより、コンピュータとしてのデジタル放送受信装置100(またはCPUやMPU)が、供給された記録媒体に記録されているプログラムコードを読み出し、実行すれば良い。
【0105】
プログラムコードをデジタル放送受信装置100に供給する記録媒体は、特定の構造または種類のものに限定されない。すなわちこの記録媒体は、例えば、磁気テープまたはカセットテープ等のテープ系、フロッピー(登録商標)ディスク/ハードディスク等の磁気ディスク、またはCD−ROM/MO/MD/DVD/BD/CD−R等の光ディスクを含むディスク系、ICカード(メモリカードを含む)/光カード等のカード系、あるいはマスクROM/EPROM/EEPROM/フラッシュROM等の半導体メモリ系等とすることができる。
【0106】
また、デジタル放送受信装置100を通信ネットワークと接続可能に構成しても、本発明の目的を達成できる。この場合、上記のプログラムコードを、通信ネットワークを介してデジタル放送受信装置100に供給する。この通信ネットワークはデジタル放送受信装置100にプログラムコードを供給できるものであれば良く、特定の種類または形態に限定されない。例えば、インターネット、イントラネット、エキストラネット、LAN、ISDN、VAN、CATV通信網、仮想専用網(Virtual Private Network)、電話回線網、移動体通信網、または衛星通信網等であれば良い。
【0107】
この通信ネットワークを構成する伝送媒体も、プログラムコードを伝送可能な任意の媒体であれば良く、特定の構成または種類のものに限定されない。例えば、IEEE1394、USB、電力線搬送、ケーブルTV回線、電話線、またはADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線等の有線でも、IrDAまたはリモコンのような赤外線、Bluetooth(登録商標)、802.11無線、HDR、携帯電話網、衛星回線、または地上波デジタル網等の無線でも利用可能である。なお、本発明は上記プログラムコードが電子的な伝送で具現化された、搬送波に埋め込まれたコンピュータデータ信号の形態でも実現され得る。
【0108】
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0109】
本発明は、例えば、番組の録画機能を持つデジタル放送受信装置等のテレビジョン受像機に適用することができる。
【符号の説明】
【0110】
1 フロントエンド
3 デマルチプレクサ
5 映像・音声デコード部
6 番組表情報デコード部
7 音声出力部
9 視聴履歴分析部
11 推奨番組抽出部
12 予約処理部
13 インターフェース部
14 記録部
15 画面合成部
16 予約情報取得部
17 表示部
18 予約状況判定部
19 予約情報更新部
20 予約情報蓄積部
21 リモコン受光部
23 CPU
25 メモリ部
27 通信部
30 外部機器
100 デジタル放送受信装置
AT アンテナ
NT ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送波を受信する受信部と、放送される番組を記録媒体に録画する録画部とを備えた情報処理装置であって、
受信した上記放送波から電子番組表を取得する取得部と、
ユーザが視聴した上記番組の視聴履歴を保持する保持部と、
上記視聴履歴に基づいて、視聴が推奨される推奨番組を上記電子番組表から抽出する抽出部とを備え、
上記録画部は、上記推奨番組を、その放送時に上記記録媒体に録画することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
録画が予約された上記番組の情報からなる録画予約リストを保持するリスト保持部をさらに備え、
上記抽出部は、上記録画予約リストに基づいて、上記録画が予約された上記番組と重ならないように上記推奨番組を抽出し、抽出した上記推奨番組の情報を上記録画予約リストに追加し、
上記録画部は、上記録画予約リストに基づいて、上記番組を録画することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
上記抽出部は、上記推奨番組の情報の上記録画予約リストへの追加を、上記録画予約リストに含まれる上記推奨番組の情報の数が予め定められている数以下になるように行うことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
上記記録媒体において上記推奨番組の録画のために割り当てる容量が予め設定されており、
上記録画部は、上記記録媒体に録画されている上記推奨番組の合計容量と、上記推奨番組の録画のために割り当てる容量との比較結果に応じて、該記録媒体に録画されている上記推奨番組のうち、録画された時期が最も古い上記推奨番組を削除することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
上記録画部は、少なくとも上記記録媒体を録画のために初期化するときに、上記推奨番組の録画のために割り当てる容量を設定することを特徴とする請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
上記抽出部は、予め設定された時間帯に放送される上記推奨番組を抽出することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
上記記録媒体は、外部記録媒体であり、
上記外部記録媒体と接続可能な接続部をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
上記記録媒体は、内部記録媒体であり、
上記内部記録媒体を保持する記録媒体保持部をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
放送波を受信し、放送される番組を記録媒体に録画する情報処理装置の情報処理方法であって、
受信した上記放送波から電子番組表を取得するステップと、
ユーザが視聴した上記番組の視聴履歴に基づいて、視聴が推奨される推奨番組を上記電子番組表から抽出するステップと、
上記推奨番組を、その放送時に上記記録媒体に録画するステップとを備えていることを特徴とする情報処理方法。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれか1項に記載の情報処理装置を動作させるプログラムであって、コンピュータを上記の各部として機能させるためのプログラム。
【請求項11】
請求項10に記載のプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−23684(P2012−23684A)
【公開日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−162158(P2010−162158)
【出願日】平成22年7月16日(2010.7.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】