情報処理装置、その制御方法、プログラム、及び記録媒
【課題】複数の帳票ファイルを結合した結合帳票ファイルにおいて、全ての帳票ファイルまたは一部の帳票ファイルに総ページ数の表示を可能とすることを目的とする。
【解決手段】指定された結合する帳票ファイルを特定する情報を取得する第1の取得手段と、前記結合帳票ファイルにおける各帳票ファイルのページ振り直し方法が定義される設定ファイルを取得する第2の取得手段と、前記第2の取得手段により取得した設定ファイルに、前記結合帳票ファイルに総ページ数を表示すると定義されている場合、前記第1の取得手段により取得した帳票ファイルそれぞれに当該設定ファイルに定義される表示の指定に従って、総ページ番号を含むページ番号を作成するページ番号作成手段とを有することを特徴とする。
【解決手段】指定された結合する帳票ファイルを特定する情報を取得する第1の取得手段と、前記結合帳票ファイルにおける各帳票ファイルのページ振り直し方法が定義される設定ファイルを取得する第2の取得手段と、前記第2の取得手段により取得した設定ファイルに、前記結合帳票ファイルに総ページ数を表示すると定義されている場合、前記第1の取得手段により取得した帳票ファイルそれぞれに当該設定ファイルに定義される表示の指定に従って、総ページ番号を含むページ番号を作成するページ番号作成手段とを有することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電子帳票システムにおいて結合帳票ファイルに総ページ数を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
各種データベース上のデータを帳票フォームに直接反映するために、あらかじめ帳票フォームを設計しておき、その帳票フォームにデータを入力することで、電子的に閲覧可能な帳票ファイルを作成する電子帳票システムが存在する。
【0003】
この電子帳票システムでは、作成した複数の帳票ファイルの中から任意の帳票ファイルを結合して連結帳票ファイルとして出力・保存することもできる。(例えば、帳票A+帳票B+帳票Cを結合して一つの結合帳票ファイルを出力・保存する等。)
さらに、結合帳票ファイル内では、各帳票ファイルのページ番号の振り直しをしている。(例えば、帳票Aが10ページある場合、その直後に結合される帳票Bの最初のページは11ページとなる。)なお、ページ番号の振り直しは、帳票フォーム内においてページ番号を配置するためのフィールド領域が定義されているので、このフィールド領域に振り直したページ番号を配置することで実現している。
【0004】
しかしながら、現在では、単にページ番号の振り直しをしているだけで、結合帳票ファイルの総ページ数はどこにも表示されない。
【0005】
そのため、例えば、月毎の総案件数を知りたい時には、見積書社内控えフォルダを開いて最終ページ番号を確認する必要があり、月によっては、見積書社内控え帳票のデータが非常に大きいため、確認作業に時間が掛かるという問題があった。
【0006】
特許文献1には、プリンタで印刷される文書の各頁に、文書の全ページ数または文書のタイトル名を含む頁番号を容易に付加することのできるページナンバリング装置を提供する技術が開示されている。
【特許文献1】特開平04−227565号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、文書情報をイメージ信号で保持するイメージバッファと、該イメージバッファを探索して文書情報の全頁数を検出する手段と、該全頁数を含む頁番号を作成するページナンバリング部と、該頁番号をイメージ信号に変換し、前記イメージバッファの文書情報に合成する手段とにより全ページ数の表示を実現するものであるが、そもそも、対象としているファイルが異なる。
【0008】
即ち、複数の帳票ファイルを結合した結合帳票ファイルでのページ番号の振り直しを目的とするものではない。そのため、結合した帳票ファイル毎に総ページ数の表示をするか否かの使い分けをすることもできない。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するものであり、複数の帳票ファイルを結合した結合帳票ファイルにおいて、全ての帳票ファイルまたは一部の帳票ファイルに総ページ数の表示を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、複数の帳票ファイルを結合して結合帳票ファイルを出力する情報処理装置であって、指定された結合する帳票ファイルを特定する情報を取得する第1の取得手段と、前記結合帳票ファイルにおける各帳票ファイルのページ振り直し方法が定義される設定ファイルを取得する第2の取得手段と、前記第2の取得手段により取得した設定ファイルに、前記結合帳票ファイルに総ページ数を表示すると定義されている場合、前記第1の取得手段により取得した帳票ファイルそれぞれに当該設定ファイルに定義される表示の指定に従って、総ページ番号を含むページ番号を作成するページ番号作成手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
複数の帳票ファイルを結合した結合帳票ファイルにおいて、全ての帳票ファイルまたは一部の帳票ファイルに総ページ数の表示が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係る電子帳票システムの構成を示す図である。なお、図1のネットワーク上の各種端末の接続構成はあくまでも一例であり、用途や目的に応じて様々な構成をとり得ることはいうまでもない。
【0014】
電子帳票サーバ100(または情報処理装置)は、帳票のフォームを定義する帳票設計ファイルがあらかじめ登録されており、帳票設計ファイル内の定義に従って、データベース(不図示)から帳票の実データ(以下、実データという。)を取得することで、電子的に閲覧可能な帳票ファイルを生成する。なお、実データは、ホストコンピュータから以外にも、クライアントPC101等からCSV形式等のデータ形式で受け取ることも可能である。
【0015】
また、電子帳票サーバ100は、ネットワーク103を介してクライアントPC101、102と通信可能な送受信機能を有している。
【0016】
さらに、電子帳票サーバ100は、クライアントPC101等の汎用的なウェブブラウザで帳票ファイルを閲覧可能とするため、ウェブサーバとしての機能を備えることもできる。この場合、電子帳票サーバ100は、生成した帳票ファイルを、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)とスタイルシートの組み合わせ等によるマークアップランゲージを用いた表示用データを生成する機能を備える。そして、クライアントPC101等のウェブブラウザから表示用データに対するGet要求に応じて送信する。
【0017】
クライアントPC101及びクライアントPC102は、帳票ファイルの閲覧及び計算結果の取得を行う者が使用するクライアント端末である。クライアントPC101は、ネットワーク103を介して、電子帳票サーバ100とデータの送受信が可能である。
【0018】
上述のように実施態様としては、クライアントPC101、クライアントPC102は、ネットワーク103上において、例えば、TCP/IPプロトコルやHTTPプロトコルを用いて汎用ウェブブラウザから電子帳票サーバ100のWebサーバ機能に対して通信可能に構成することが考えられる。
【0019】
次に、図1の電子帳票サーバ100のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0020】
図2は、本実施形態に係る電子帳票サーバの各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【0021】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスを統括的に制御する。また、ROM203或いは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、各サーバあるいは各クライアントの後述する各種機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
【0022】
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア、一時待避領域等として機能する。
【0023】
入力コントローラ205は、入力部209からの入力を制御する。この入力部209としては、特に、サーバやクライアント等の端末では、キーボード、マウス等のポインティングデバイスが挙げられる。また、印刷装置等では、タッチパネル、ボタン、スイッチ等が挙げられる。
【0024】
表示コントローラ206は、表示部210の表示を制御する。この表示部210としては、例えば、CRTや液晶等が挙げられる。
【0025】
外部メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタドライバ等を記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。加えて、各サーバあるいは各クライアントの各種機能を実現するための各種テーブル、パラメータが記憶されている。この外部メモリ211としては、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア等が挙げられる。
【0026】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク103を介して外部機器との通信制御処理を実行する。
【0027】
本発明を実現するためのプログラム212は、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラム212が用いる帳票ファイル213は、外部メモリ211に格納されている。
【0028】
帳票ファイル213は、帳票のイメージをクライアントPC101等に表示するためのファイルであり、一または複数のページを含有している。なお、帳票ファイルは、上述したとおり、あらかじめ設計された帳票設計ファイルにデータベースから取得したデータを入力してオーバーレイ処理することにより生成されるファイルである。
【0029】
図3に帳票設計ファイルの具体例を示す。帳票設計者は、帳票イメージ上に任意のフィールド領域を配置し(例えば、301、302)、そのフィールド領域に対して属性の設定を行う。301にデータベースのデータを入力したい場合には、データベースの場所やデータの位置の指定を行う。また、フィールド領域にページ数の入力をしたい場合は、ページ番号が配置されるという指定を行う。303は、データが入力された例であり、304は、ページ番号が配置された例である。
【0030】
クライアントPC101のハードウェア構成も電子帳票サーバ100も同様である。しかし、プログラム212には帳票ファイルを表示するためのクライアントモジュールが含まれ、電子帳票サーバ100のものとは異なる。また、帳票ファイル213は、表示するために必要な部分のみを電子帳票サーバ100との通信により受信するもので、クライアントPC101が元来保持していない点が異なる。
【0031】
図4は、本発明の実施の形態における全体の流れを示すフローチャートである。
【0032】
まず、本発明を実施するためには、帳票ファイルが登録されていることが前提となっている。帳票ファイルは、帳票設計ファイルに、データベースのデータを入力して、オーバーレイ処理を行うことにより生成される。生成のタイミングは、任意であり、定期的に生成してもよいし、不定期で生成してもよい。
【0033】
ステップS401において、電子帳票サーバは、帳票設計ファイルと、データベースのデータを入力して、オーバーレイ処理を行うことにより帳票ファイルを生成する。生成した帳票ファイルは所定のフォルダ等に保存しておく。
【0034】
ステップS402において、電子帳票サーバは、管理者により入力される印刷パラメータファイルを登録する。印刷パラメータファイルには、結合帳票ファイルの元となる、帳票ファイルの所在を示すアドレスとその帳票ファイルのページ(帳票ファイルを特定する情報)、及び結合帳票ファイルを出力する論理プリンタが定義される。
【0035】
図5は、印刷パラメータファイルの一例を示す図である。
【0036】
この例では、帳票ファイル「preview−file=C:¥Fcw¥save¥A¥A.rcl」の1〜3ページ、帳票ファイル「preview−file=C:¥Fcw¥save¥B¥B.rcl」の1〜2ページ、帳票ファイル「preview−file=C:¥Fcw¥save¥C¥C.rcl」の1ページから結合帳票ファイルを生成し、その結合帳票ファイルを論理プリンタ「printer=ftp1,−,ReportLink,X」へ出力するという設定がされている。
【0037】
ステップS403において、電子帳票サーバは、ページ振り直し設定ファイルを登録する。ページ振り直し設定ファイルには、結合帳票ファイルの中で、結合帳票ファイルの総ページを表示する帳票ファイルや表示しない帳票ファイルの指定がなされる。
【0038】
図6は、ページ振り直し設定ファイルの一例を示す図である。
【0039】
次の項目が指定される「帳票名=ページ番号フィールド配置番号、総ページ数出力フラグ」。帳票名とは、結合帳票ファイルに取り込む帳票ファイルの名前である。ページ番号フィールド配置番号とは、帳票結成ファイルの設計時にページ番号が配置されることになると定義されたフィールド領域を特定する番号である。本実施の形態においては、ページ番号フィールドはすべて「1」で統一されているものとしている(=帳票ファイル設計時にページ番号フィールドが「1」となるように全ての帳票設計ファイルが作成されている。)。従って、ここでは、帳票名=「1」との記載、その帳票はページ振り直しの対象であることを示す。総ページ数出力フラグとは、総ページ数を出力するか否かを判定するフラグである。図6の例では、結合帳票ファイルの内、帳票ファイルAと帳票ファイルCは、総ページ数を表示し、帳票ファイルBは、総ページ数を表示しない設定となっている。
【0040】
ステップS404において、電子帳票サーバは、全ての帳票ファイルまたは一部の帳票ファイルに総ページ数の表示をした結合帳票ファイルの出力を行う。詳細な処理については、図8〜10を用いて後に説明する。
【0041】
図7は、本発明の実施の形態における全体の流れを示す図である。
【0042】
帳票結合モジュールは、電子帳票サーバ上で実行されるプログラムである。
【0043】
まず、(1)(2)で、印刷パラメータファイルとページ振り直し設定ファイルを読み込む。
【0044】
この例では、印刷パレメータに、帳票ファイルAの1〜3ページ、帳票ファイルBの1〜2ページ、帳票ファイルCの1ページを結合するという設定がされているため、(3)で、それぞれの帳票ファイルを読み込む。なお、読み込んだ各帳票ファイルには、ページ番号フィールド701の指定がされていて、そのフィールド番号は「1」とする。
【0045】
次に、ページ振り直し設定ファイルには、帳票ファイルAと帳票ファイルCのページ番号フィールドには、総ページ数を表示し、帳票ファイルBのページ番号フィールドには、総ページ数を表示しないと設定されているため、(4)で、その設定を反映した結合帳票ファイルを出力する。
【0046】
図7に示すとおり、ページ番号フィールド702には、「1/6」と結合帳票におけるそのページと、総ページが表示される。
【0047】
図8は、本発明の実施の形態における結合帳票ファイルの出力の流れを示すフローチャートである。
【0048】
なお、本フローチャートは、図4におけるステップS404の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0049】
また、本フローチャートは、電子帳票サーバにおいて実行される帳票結合モジュールによりなされる処理である。
【0050】
なお、本フローチャートは、例えば、ユーザ操作によるコマンドライン等から印刷パラメータファイルの指定を受け付けることにより処理を開始する。より具体的には、コマンドラインから「%RCExtractRcl −e 印刷パラメータファイル名」等と指示を受け付ける。
【0051】
ステップS801において、結合対象となる帳票の情報(帳票ファイル、ページ抽出情報)および論理プリンタを取得し、RAMへ記憶する。具体的には、指定された印刷パラメータから、各種情報を取得して(S802)、RAM1へ記憶する(S803)。図5に示す例の場合、帳票ファイルAの1〜3ページ、帳票ファイルBの1〜2ページ、帳票ファイルCの1ページが、結合対象となる帳票ファイルであり、結合帳票ファイルの出力先論理プリンタは「printer=ftp1,−,ReportLink,X」であるという情報を取得することができる。
【0052】
ステップS804において、帳票ファイル毎のページ振り直し設定(ページ番号フィールド配置番号、総ページ数出力フラグ)を取得し、RAMへ記憶する。具体的には、あらかじめ登録されているページ振り直し設定ファイルから、各種情報を取得して(S805)、RAM2へ登録する(S806)。図6へ示す例の場合、結合帳票ファイルの内、帳票ファイルAと帳票ファイルCは、総ページ数を表示し、帳票ファイルBは、総ページ数を表示しない設定となっている。なお、本実施の形態において、ページ振り直し設定ファイルは、システムで1つであるためユーザ操作からの選択指示を受け付けていない。しかし、複数用意する場合は、コマンドライン等から1つのページ振り直し設定ファイルの選択指示を受け付けることができる。
【0053】
ステップS807において、帳票ファイルの結合を行うか否かの判定を行う。結合を行う場合は、ステップS808へ進み、結合を行わない場合は、ステップS809へ進む。具体的には、ステップS803で記憶したRAM1を参照し、2以上の帳票ファイルが指定されていた場合は、結合を行うと判定し、1の帳票ファイルのみが指定されていた場合は、結合を行わないと判定する。
【0054】
ステップS808〜ステップS812において、ステップS806で記憶したRAM2(=ページ振り直し設定ファイルの内容)を参照して、指定されている帳票ファイル数分ループを開始する。
【0055】
ステップS809において、総ページ数出力フラグがonになっているか否かの判定を行う。onになっている場合は、ステップS810へ進み、onになっていない場合は、ステップS812へ進む。図6を例にすると、帳票ファイルAについては「on」のフラグが立っているが、帳票ファイルBについては「on」のフラグが立っていない。
【0056】
ステップS810において、作成する結合帳票ファイルに総ページ数の付与が必要かどうかを判定するフラグにtrueを代入して、RAM3に記憶する(S811)。なお、このフラグは、複数ある帳票ファイルの中で1つの帳票ファイルに「on」のフラグが立っていればTrueとなる性質を持つフラグである。
【0057】
ステップS813において、結合帳票ファイルを作成する処理を行う。この処理の詳細は、図9〜10を用いて後に説明する。
【0058】
ステップS814において、作成された結合帳票ファイルを、論理プリンタへ出力する。出力先の論理プリンタは、RAM1を参照することで知ることが可能である(ステップS815)。図5を例にすると、「printer=ftp1,−,ReportLink,X」が論理プリンタであると分かる。論理プリンタへ出力することで処理を終了する。
【0059】
図9は、結合帳票ファイルを作成する処理の流れを示すフローチャートである。
【0060】
なお、本フローチャートは、図8におけるステップS813の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0061】
また、本フローチャートは、電子帳票サーバにおいて実行される帳票結合モジュールによりなされる処理である。
【0062】
ステップS901において、ステップS811で記憶したRAM3の値がTrueかどうかを判定する。Trueの場合は、ステップS902へ進み、Trueでない場合は、ステップS910へ進む。
【0063】
ステップS902〜S909において、ステップS803で記憶したRAM1を参照し、結合対象となる帳票ファイル数分ループを行う。
【0064】
ステップS903において、1つの帳票ファイルをロードして(ステップS904)、RAM4へ記憶する(ステップ905)。
【0065】
ステップS906において、現在選択中の帳票ファイルのページ数を取得し、RAM5の総ページ数カウンタに加算する(ステップS908)。図5を例にすると、帳票ファイルAについては、1〜3ページなので、総ページ数カウンタには3が加算される。帳票ファイルBについては、1〜2ページなので、総ページ数カウンタには2が加算される。帳票ファイルCについては、1ページなので、総ページ数カウンタには1が加算される。最終的に、総ページ数カウンタは6ページとなる。
【0066】
ステップS910〜ステップS915において、ステップS803で記憶したRAM1を参照し、結合対象となる帳票ファイル数分ループを行う。
【0067】
ステップS911において、RAM2を参照して、現在選択中の帳票ファイルにページ振り直し設定がなされているか否かの判定を行う。設定がされている場合は、ステップS912へ進み、設定がされていない場合は、ステップS913へ進む。
【0068】
ステップS912において、ページ振り直しの処理を行う。この処理の詳細は、図10を用いて後に説明する。
【0069】
ステップS913において、選択中の帳票ファイルのページ数を取得し、現在の最終ページに加算してRAM6へ記憶する(ステップS914)。
【0070】
ステップS916において、ページ振り直し処理済の帳票ファイルを結合し、結合帳票ファイルを作成して、図8のステップS814へ進む。
【0071】
図10は、ページ振り直しの処理の流れを示すフローチャートである。
【0072】
なお、本フローチャートは、図9におけるステップS912の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0073】
また、本フローチャートは、電子帳票サーバにおいて実行される帳票結合モジュールによりなされる処理である。
【0074】
ステップS1001〜ステップS1012において、帳票ファイル内に配置されているフィールドデータの配置番号が、ページ番号フィールド配置番号を超えるまでループする。具体的には、ページ振り直し設定ファイルに指定される「ページ番号フィールド配置番号」の値を超えるまでループするが、図6の例の場合、「1」が指定されているので、結局ループは1回限りとなる。一方、「10」と指定されているときには、10回ループすることになる。この場合、帳票ファイル内に複数のフィールドが配置されている場合には、フィールドデータの配置番号が10番目までに対して後の処理が行われることになる。このループの数はカウントアップされ、ステップS1005の処理において用いられる。
【0075】
ステップS1002において、選択中の帳票ファイルのデータ属性を取得し、RAM7へ記憶する(S1003)。ここでは、現在のスープ数に対応する配置番号のフィールドデータの属性情報を、帳票ファイルから取得する。
【0076】
ステップS1004において、ステップS1003でRAM7へ記憶したデータ属性がページ番号フィールドか否かを判定する。ページ番号フィールドの場合はステップS1006へ進み、ページ番号フィールドでない場合はS1012へ進む。
【0077】
ステップS1005において、帳票ファイル内に配置されているフィールドデータの配置番号がページ番号フィールド配置番号を等しいか否かを判定する。等しい場合はステップS1006へ進み、等しくない場合はS1012へ進む。フィールドデータの配置番号の順番でループしているので、例えば、最初のループであれば、現在対象としている帳票ファイル内に配置されているフィールドデータの配置番号は「1」となる。また、10回目のループであれば、配置番号は「10」となる。次に、ページ番号フィールド配置番号は、ページ振り直し設定ファイルに指定される番号である。図6の例では「1」となる。
【0078】
ステップS1006において、総ページ数出力フラグがTrueか否かを判定する。Trueの場合はステップS1009へ進み、Trueでない場合はステップS1010へ進む。具体的にはRAM2を参照し、現在対象としている帳票ファイルに対して「on」のフラグが立っているか否かにより判定する。図6の例では帳票ファイルA、Cにはフラグが立っており、帳票ファイルBにはフラグが立っていない。
【0079】
ステップS1009において、ページ数と総ページ数でフォーマットした文字列を作成する(ページ番号作成)。具体的には、RAM6に記憶されている現在の最終ページ数と(ステップS1007)、RAM5に記憶されている総ページ数カウンタ値(ステップS1008)を読み込むことにより文字列を作成する。例えば、現在の最終ページが0(初期値)の場合、ページ数は1ページとなる。また、総ページ数が6の場合、ここでは「1/6」という文字列が作成される。
【0080】
ステップS1010において、ページ数のみでフォーマットした文字列を作成する。具体的には、RAM6に記憶されている現在の最終ページ数(ステップS1007)を読み込むことにより文字列を作成する。例えば、現在の最終ページが2の場合、ページ数は3ページとなり「3」という文字列が作成される。
【0081】
ステップS1011において、フォーマット済みの文字列で、ページ番号フィールドを上書きする。具体的には、ステップS1009またはステップS101で作成した「1/6」や「3」等の文字列で上書きする。
【0082】
ステップS1012のループを抜けて、図9のステップS913へ進む。
【0083】
以上の説明した処理により、複数の帳票ファイルを結合した結合帳票ファイルにおいて、全ての帳票ファイルまたは一部の帳票ファイルに総ページ数の表示が可能となる。
【0084】
次に、本発明の実施の形態により作成された結合帳票ファイルを有効活用できる具体例を示す。
【0085】
図11は、結合帳票ファイルを仕分けして複数のフォルダに仕分けする一例を示す図である。
帳票ファイルA1は、結合帳票ファイルの表紙のような役割を果たす(例:2008年10月度見積書)。帳票ファイルB1、B2は、東京支店の見積書の控えであり、東京支店内で管理するためページ数は必要である。帳票ファイルC1、C2は、東京支店の見積書であるが、それぞれお客様に提出するためページ番号は不要である。
【0086】
このように、結合帳票ファイルを仕分けして各フォルダに登録する業務において、総ページ数の表示が必要なものと表示が不要なものとの使い分けを容易に行うことが可能となる。
【0087】
また、セキュリティポリシの観点から東京支店フォルダにアクセス制限をかけておくことで、アクセス権のない社員には総案件数を知らせないようにすることも可能となる。
【0088】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0089】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0090】
また、本発明におけるプログラムは、図8〜図10の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図8〜図10の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図8〜図10の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0091】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0092】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0093】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0094】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0095】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0096】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0097】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0098】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子帳票システムの構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る電子帳票サーバの各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【図3】帳票設計ファイルの一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における全体の流れを示すフローチャートである。
【図5】印刷パラメータファイルの一例を示す図である。
【図6】ページ振り直し設定ファイルの一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における全体の流れを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における結合帳票ファイルの出力の流れを示すフローチャートである。
【図9】結合帳票ファイルを作成する処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】ページ振り直しの処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】結合帳票ファイルを仕分けして複数のフォルダに仕分けする一例を示す図である。
【符号の説明】
【0100】
100 帳票サーバ
101 クライアントPC
102 クライアントPC
103 ネットワーク
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 表示コントローラ
207 外部メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 入力部
210 表示部
211 外部メモリ
212 プログラム
213 帳票ファイル
【技術分野】
【0001】
電子帳票システムにおいて結合帳票ファイルに総ページ数を表示する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
各種データベース上のデータを帳票フォームに直接反映するために、あらかじめ帳票フォームを設計しておき、その帳票フォームにデータを入力することで、電子的に閲覧可能な帳票ファイルを作成する電子帳票システムが存在する。
【0003】
この電子帳票システムでは、作成した複数の帳票ファイルの中から任意の帳票ファイルを結合して連結帳票ファイルとして出力・保存することもできる。(例えば、帳票A+帳票B+帳票Cを結合して一つの結合帳票ファイルを出力・保存する等。)
さらに、結合帳票ファイル内では、各帳票ファイルのページ番号の振り直しをしている。(例えば、帳票Aが10ページある場合、その直後に結合される帳票Bの最初のページは11ページとなる。)なお、ページ番号の振り直しは、帳票フォーム内においてページ番号を配置するためのフィールド領域が定義されているので、このフィールド領域に振り直したページ番号を配置することで実現している。
【0004】
しかしながら、現在では、単にページ番号の振り直しをしているだけで、結合帳票ファイルの総ページ数はどこにも表示されない。
【0005】
そのため、例えば、月毎の総案件数を知りたい時には、見積書社内控えフォルダを開いて最終ページ番号を確認する必要があり、月によっては、見積書社内控え帳票のデータが非常に大きいため、確認作業に時間が掛かるという問題があった。
【0006】
特許文献1には、プリンタで印刷される文書の各頁に、文書の全ページ数または文書のタイトル名を含む頁番号を容易に付加することのできるページナンバリング装置を提供する技術が開示されている。
【特許文献1】特開平04−227565号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、文書情報をイメージ信号で保持するイメージバッファと、該イメージバッファを探索して文書情報の全頁数を検出する手段と、該全頁数を含む頁番号を作成するページナンバリング部と、該頁番号をイメージ信号に変換し、前記イメージバッファの文書情報に合成する手段とにより全ページ数の表示を実現するものであるが、そもそも、対象としているファイルが異なる。
【0008】
即ち、複数の帳票ファイルを結合した結合帳票ファイルでのページ番号の振り直しを目的とするものではない。そのため、結合した帳票ファイル毎に総ページ数の表示をするか否かの使い分けをすることもできない。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するものであり、複数の帳票ファイルを結合した結合帳票ファイルにおいて、全ての帳票ファイルまたは一部の帳票ファイルに総ページ数の表示を可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、複数の帳票ファイルを結合して結合帳票ファイルを出力する情報処理装置であって、指定された結合する帳票ファイルを特定する情報を取得する第1の取得手段と、前記結合帳票ファイルにおける各帳票ファイルのページ振り直し方法が定義される設定ファイルを取得する第2の取得手段と、前記第2の取得手段により取得した設定ファイルに、前記結合帳票ファイルに総ページ数を表示すると定義されている場合、前記第1の取得手段により取得した帳票ファイルそれぞれに当該設定ファイルに定義される表示の指定に従って、総ページ番号を含むページ番号を作成するページ番号作成手段とを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
複数の帳票ファイルを結合した結合帳票ファイルにおいて、全ての帳票ファイルまたは一部の帳票ファイルに総ページ数の表示が可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0013】
図1は、本発明の一実施形態に係る電子帳票システムの構成を示す図である。なお、図1のネットワーク上の各種端末の接続構成はあくまでも一例であり、用途や目的に応じて様々な構成をとり得ることはいうまでもない。
【0014】
電子帳票サーバ100(または情報処理装置)は、帳票のフォームを定義する帳票設計ファイルがあらかじめ登録されており、帳票設計ファイル内の定義に従って、データベース(不図示)から帳票の実データ(以下、実データという。)を取得することで、電子的に閲覧可能な帳票ファイルを生成する。なお、実データは、ホストコンピュータから以外にも、クライアントPC101等からCSV形式等のデータ形式で受け取ることも可能である。
【0015】
また、電子帳票サーバ100は、ネットワーク103を介してクライアントPC101、102と通信可能な送受信機能を有している。
【0016】
さらに、電子帳票サーバ100は、クライアントPC101等の汎用的なウェブブラウザで帳票ファイルを閲覧可能とするため、ウェブサーバとしての機能を備えることもできる。この場合、電子帳票サーバ100は、生成した帳票ファイルを、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(eXtensible Markup Language)とスタイルシートの組み合わせ等によるマークアップランゲージを用いた表示用データを生成する機能を備える。そして、クライアントPC101等のウェブブラウザから表示用データに対するGet要求に応じて送信する。
【0017】
クライアントPC101及びクライアントPC102は、帳票ファイルの閲覧及び計算結果の取得を行う者が使用するクライアント端末である。クライアントPC101は、ネットワーク103を介して、電子帳票サーバ100とデータの送受信が可能である。
【0018】
上述のように実施態様としては、クライアントPC101、クライアントPC102は、ネットワーク103上において、例えば、TCP/IPプロトコルやHTTPプロトコルを用いて汎用ウェブブラウザから電子帳票サーバ100のWebサーバ機能に対して通信可能に構成することが考えられる。
【0019】
次に、図1の電子帳票サーバ100のハードウェア構成について、図2を用いて説明する。
【0020】
図2は、本実施形態に係る電子帳票サーバの各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【0021】
CPU201は、システムバス204に接続される各デバイスを統括的に制御する。また、ROM203或いは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるオペレーティングシステム(OS)や、各サーバあるいは各クライアントの後述する各種機能を実現するためのプログラムが記憶されている。
【0022】
RAM202は、CPU201の主メモリ、ワークエリア、一時待避領域等として機能する。
【0023】
入力コントローラ205は、入力部209からの入力を制御する。この入力部209としては、特に、サーバやクライアント等の端末では、キーボード、マウス等のポインティングデバイスが挙げられる。また、印刷装置等では、タッチパネル、ボタン、スイッチ等が挙げられる。
【0024】
表示コントローラ206は、表示部210の表示を制御する。この表示部210としては、例えば、CRTや液晶等が挙げられる。
【0025】
外部メモリコントローラ(MC)207は、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、プリンタドライバ等を記憶する外部メモリ211へのアクセスを制御する。加えて、各サーバあるいは各クライアントの各種機能を実現するための各種テーブル、パラメータが記憶されている。この外部メモリ211としては、ハードディスク(HD)やフレキシブルディスク(FD)、PCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)、スマートメディア等が挙げられる。
【0026】
通信I/Fコントローラ208は、ネットワーク103を介して外部機器との通信制御処理を実行する。
【0027】
本発明を実現するためのプログラム212は、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM202にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、本発明に係わるプログラム212が用いる帳票ファイル213は、外部メモリ211に格納されている。
【0028】
帳票ファイル213は、帳票のイメージをクライアントPC101等に表示するためのファイルであり、一または複数のページを含有している。なお、帳票ファイルは、上述したとおり、あらかじめ設計された帳票設計ファイルにデータベースから取得したデータを入力してオーバーレイ処理することにより生成されるファイルである。
【0029】
図3に帳票設計ファイルの具体例を示す。帳票設計者は、帳票イメージ上に任意のフィールド領域を配置し(例えば、301、302)、そのフィールド領域に対して属性の設定を行う。301にデータベースのデータを入力したい場合には、データベースの場所やデータの位置の指定を行う。また、フィールド領域にページ数の入力をしたい場合は、ページ番号が配置されるという指定を行う。303は、データが入力された例であり、304は、ページ番号が配置された例である。
【0030】
クライアントPC101のハードウェア構成も電子帳票サーバ100も同様である。しかし、プログラム212には帳票ファイルを表示するためのクライアントモジュールが含まれ、電子帳票サーバ100のものとは異なる。また、帳票ファイル213は、表示するために必要な部分のみを電子帳票サーバ100との通信により受信するもので、クライアントPC101が元来保持していない点が異なる。
【0031】
図4は、本発明の実施の形態における全体の流れを示すフローチャートである。
【0032】
まず、本発明を実施するためには、帳票ファイルが登録されていることが前提となっている。帳票ファイルは、帳票設計ファイルに、データベースのデータを入力して、オーバーレイ処理を行うことにより生成される。生成のタイミングは、任意であり、定期的に生成してもよいし、不定期で生成してもよい。
【0033】
ステップS401において、電子帳票サーバは、帳票設計ファイルと、データベースのデータを入力して、オーバーレイ処理を行うことにより帳票ファイルを生成する。生成した帳票ファイルは所定のフォルダ等に保存しておく。
【0034】
ステップS402において、電子帳票サーバは、管理者により入力される印刷パラメータファイルを登録する。印刷パラメータファイルには、結合帳票ファイルの元となる、帳票ファイルの所在を示すアドレスとその帳票ファイルのページ(帳票ファイルを特定する情報)、及び結合帳票ファイルを出力する論理プリンタが定義される。
【0035】
図5は、印刷パラメータファイルの一例を示す図である。
【0036】
この例では、帳票ファイル「preview−file=C:¥Fcw¥save¥A¥A.rcl」の1〜3ページ、帳票ファイル「preview−file=C:¥Fcw¥save¥B¥B.rcl」の1〜2ページ、帳票ファイル「preview−file=C:¥Fcw¥save¥C¥C.rcl」の1ページから結合帳票ファイルを生成し、その結合帳票ファイルを論理プリンタ「printer=ftp1,−,ReportLink,X」へ出力するという設定がされている。
【0037】
ステップS403において、電子帳票サーバは、ページ振り直し設定ファイルを登録する。ページ振り直し設定ファイルには、結合帳票ファイルの中で、結合帳票ファイルの総ページを表示する帳票ファイルや表示しない帳票ファイルの指定がなされる。
【0038】
図6は、ページ振り直し設定ファイルの一例を示す図である。
【0039】
次の項目が指定される「帳票名=ページ番号フィールド配置番号、総ページ数出力フラグ」。帳票名とは、結合帳票ファイルに取り込む帳票ファイルの名前である。ページ番号フィールド配置番号とは、帳票結成ファイルの設計時にページ番号が配置されることになると定義されたフィールド領域を特定する番号である。本実施の形態においては、ページ番号フィールドはすべて「1」で統一されているものとしている(=帳票ファイル設計時にページ番号フィールドが「1」となるように全ての帳票設計ファイルが作成されている。)。従って、ここでは、帳票名=「1」との記載、その帳票はページ振り直しの対象であることを示す。総ページ数出力フラグとは、総ページ数を出力するか否かを判定するフラグである。図6の例では、結合帳票ファイルの内、帳票ファイルAと帳票ファイルCは、総ページ数を表示し、帳票ファイルBは、総ページ数を表示しない設定となっている。
【0040】
ステップS404において、電子帳票サーバは、全ての帳票ファイルまたは一部の帳票ファイルに総ページ数の表示をした結合帳票ファイルの出力を行う。詳細な処理については、図8〜10を用いて後に説明する。
【0041】
図7は、本発明の実施の形態における全体の流れを示す図である。
【0042】
帳票結合モジュールは、電子帳票サーバ上で実行されるプログラムである。
【0043】
まず、(1)(2)で、印刷パラメータファイルとページ振り直し設定ファイルを読み込む。
【0044】
この例では、印刷パレメータに、帳票ファイルAの1〜3ページ、帳票ファイルBの1〜2ページ、帳票ファイルCの1ページを結合するという設定がされているため、(3)で、それぞれの帳票ファイルを読み込む。なお、読み込んだ各帳票ファイルには、ページ番号フィールド701の指定がされていて、そのフィールド番号は「1」とする。
【0045】
次に、ページ振り直し設定ファイルには、帳票ファイルAと帳票ファイルCのページ番号フィールドには、総ページ数を表示し、帳票ファイルBのページ番号フィールドには、総ページ数を表示しないと設定されているため、(4)で、その設定を反映した結合帳票ファイルを出力する。
【0046】
図7に示すとおり、ページ番号フィールド702には、「1/6」と結合帳票におけるそのページと、総ページが表示される。
【0047】
図8は、本発明の実施の形態における結合帳票ファイルの出力の流れを示すフローチャートである。
【0048】
なお、本フローチャートは、図4におけるステップS404の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0049】
また、本フローチャートは、電子帳票サーバにおいて実行される帳票結合モジュールによりなされる処理である。
【0050】
なお、本フローチャートは、例えば、ユーザ操作によるコマンドライン等から印刷パラメータファイルの指定を受け付けることにより処理を開始する。より具体的には、コマンドラインから「%RCExtractRcl −e 印刷パラメータファイル名」等と指示を受け付ける。
【0051】
ステップS801において、結合対象となる帳票の情報(帳票ファイル、ページ抽出情報)および論理プリンタを取得し、RAMへ記憶する。具体的には、指定された印刷パラメータから、各種情報を取得して(S802)、RAM1へ記憶する(S803)。図5に示す例の場合、帳票ファイルAの1〜3ページ、帳票ファイルBの1〜2ページ、帳票ファイルCの1ページが、結合対象となる帳票ファイルであり、結合帳票ファイルの出力先論理プリンタは「printer=ftp1,−,ReportLink,X」であるという情報を取得することができる。
【0052】
ステップS804において、帳票ファイル毎のページ振り直し設定(ページ番号フィールド配置番号、総ページ数出力フラグ)を取得し、RAMへ記憶する。具体的には、あらかじめ登録されているページ振り直し設定ファイルから、各種情報を取得して(S805)、RAM2へ登録する(S806)。図6へ示す例の場合、結合帳票ファイルの内、帳票ファイルAと帳票ファイルCは、総ページ数を表示し、帳票ファイルBは、総ページ数を表示しない設定となっている。なお、本実施の形態において、ページ振り直し設定ファイルは、システムで1つであるためユーザ操作からの選択指示を受け付けていない。しかし、複数用意する場合は、コマンドライン等から1つのページ振り直し設定ファイルの選択指示を受け付けることができる。
【0053】
ステップS807において、帳票ファイルの結合を行うか否かの判定を行う。結合を行う場合は、ステップS808へ進み、結合を行わない場合は、ステップS809へ進む。具体的には、ステップS803で記憶したRAM1を参照し、2以上の帳票ファイルが指定されていた場合は、結合を行うと判定し、1の帳票ファイルのみが指定されていた場合は、結合を行わないと判定する。
【0054】
ステップS808〜ステップS812において、ステップS806で記憶したRAM2(=ページ振り直し設定ファイルの内容)を参照して、指定されている帳票ファイル数分ループを開始する。
【0055】
ステップS809において、総ページ数出力フラグがonになっているか否かの判定を行う。onになっている場合は、ステップS810へ進み、onになっていない場合は、ステップS812へ進む。図6を例にすると、帳票ファイルAについては「on」のフラグが立っているが、帳票ファイルBについては「on」のフラグが立っていない。
【0056】
ステップS810において、作成する結合帳票ファイルに総ページ数の付与が必要かどうかを判定するフラグにtrueを代入して、RAM3に記憶する(S811)。なお、このフラグは、複数ある帳票ファイルの中で1つの帳票ファイルに「on」のフラグが立っていればTrueとなる性質を持つフラグである。
【0057】
ステップS813において、結合帳票ファイルを作成する処理を行う。この処理の詳細は、図9〜10を用いて後に説明する。
【0058】
ステップS814において、作成された結合帳票ファイルを、論理プリンタへ出力する。出力先の論理プリンタは、RAM1を参照することで知ることが可能である(ステップS815)。図5を例にすると、「printer=ftp1,−,ReportLink,X」が論理プリンタであると分かる。論理プリンタへ出力することで処理を終了する。
【0059】
図9は、結合帳票ファイルを作成する処理の流れを示すフローチャートである。
【0060】
なお、本フローチャートは、図8におけるステップS813の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0061】
また、本フローチャートは、電子帳票サーバにおいて実行される帳票結合モジュールによりなされる処理である。
【0062】
ステップS901において、ステップS811で記憶したRAM3の値がTrueかどうかを判定する。Trueの場合は、ステップS902へ進み、Trueでない場合は、ステップS910へ進む。
【0063】
ステップS902〜S909において、ステップS803で記憶したRAM1を参照し、結合対象となる帳票ファイル数分ループを行う。
【0064】
ステップS903において、1つの帳票ファイルをロードして(ステップS904)、RAM4へ記憶する(ステップ905)。
【0065】
ステップS906において、現在選択中の帳票ファイルのページ数を取得し、RAM5の総ページ数カウンタに加算する(ステップS908)。図5を例にすると、帳票ファイルAについては、1〜3ページなので、総ページ数カウンタには3が加算される。帳票ファイルBについては、1〜2ページなので、総ページ数カウンタには2が加算される。帳票ファイルCについては、1ページなので、総ページ数カウンタには1が加算される。最終的に、総ページ数カウンタは6ページとなる。
【0066】
ステップS910〜ステップS915において、ステップS803で記憶したRAM1を参照し、結合対象となる帳票ファイル数分ループを行う。
【0067】
ステップS911において、RAM2を参照して、現在選択中の帳票ファイルにページ振り直し設定がなされているか否かの判定を行う。設定がされている場合は、ステップS912へ進み、設定がされていない場合は、ステップS913へ進む。
【0068】
ステップS912において、ページ振り直しの処理を行う。この処理の詳細は、図10を用いて後に説明する。
【0069】
ステップS913において、選択中の帳票ファイルのページ数を取得し、現在の最終ページに加算してRAM6へ記憶する(ステップS914)。
【0070】
ステップS916において、ページ振り直し処理済の帳票ファイルを結合し、結合帳票ファイルを作成して、図8のステップS814へ進む。
【0071】
図10は、ページ振り直しの処理の流れを示すフローチャートである。
【0072】
なお、本フローチャートは、図9におけるステップS912の処理の詳細を説明するフローチャートである。
【0073】
また、本フローチャートは、電子帳票サーバにおいて実行される帳票結合モジュールによりなされる処理である。
【0074】
ステップS1001〜ステップS1012において、帳票ファイル内に配置されているフィールドデータの配置番号が、ページ番号フィールド配置番号を超えるまでループする。具体的には、ページ振り直し設定ファイルに指定される「ページ番号フィールド配置番号」の値を超えるまでループするが、図6の例の場合、「1」が指定されているので、結局ループは1回限りとなる。一方、「10」と指定されているときには、10回ループすることになる。この場合、帳票ファイル内に複数のフィールドが配置されている場合には、フィールドデータの配置番号が10番目までに対して後の処理が行われることになる。このループの数はカウントアップされ、ステップS1005の処理において用いられる。
【0075】
ステップS1002において、選択中の帳票ファイルのデータ属性を取得し、RAM7へ記憶する(S1003)。ここでは、現在のスープ数に対応する配置番号のフィールドデータの属性情報を、帳票ファイルから取得する。
【0076】
ステップS1004において、ステップS1003でRAM7へ記憶したデータ属性がページ番号フィールドか否かを判定する。ページ番号フィールドの場合はステップS1006へ進み、ページ番号フィールドでない場合はS1012へ進む。
【0077】
ステップS1005において、帳票ファイル内に配置されているフィールドデータの配置番号がページ番号フィールド配置番号を等しいか否かを判定する。等しい場合はステップS1006へ進み、等しくない場合はS1012へ進む。フィールドデータの配置番号の順番でループしているので、例えば、最初のループであれば、現在対象としている帳票ファイル内に配置されているフィールドデータの配置番号は「1」となる。また、10回目のループであれば、配置番号は「10」となる。次に、ページ番号フィールド配置番号は、ページ振り直し設定ファイルに指定される番号である。図6の例では「1」となる。
【0078】
ステップS1006において、総ページ数出力フラグがTrueか否かを判定する。Trueの場合はステップS1009へ進み、Trueでない場合はステップS1010へ進む。具体的にはRAM2を参照し、現在対象としている帳票ファイルに対して「on」のフラグが立っているか否かにより判定する。図6の例では帳票ファイルA、Cにはフラグが立っており、帳票ファイルBにはフラグが立っていない。
【0079】
ステップS1009において、ページ数と総ページ数でフォーマットした文字列を作成する(ページ番号作成)。具体的には、RAM6に記憶されている現在の最終ページ数と(ステップS1007)、RAM5に記憶されている総ページ数カウンタ値(ステップS1008)を読み込むことにより文字列を作成する。例えば、現在の最終ページが0(初期値)の場合、ページ数は1ページとなる。また、総ページ数が6の場合、ここでは「1/6」という文字列が作成される。
【0080】
ステップS1010において、ページ数のみでフォーマットした文字列を作成する。具体的には、RAM6に記憶されている現在の最終ページ数(ステップS1007)を読み込むことにより文字列を作成する。例えば、現在の最終ページが2の場合、ページ数は3ページとなり「3」という文字列が作成される。
【0081】
ステップS1011において、フォーマット済みの文字列で、ページ番号フィールドを上書きする。具体的には、ステップS1009またはステップS101で作成した「1/6」や「3」等の文字列で上書きする。
【0082】
ステップS1012のループを抜けて、図9のステップS913へ進む。
【0083】
以上の説明した処理により、複数の帳票ファイルを結合した結合帳票ファイルにおいて、全ての帳票ファイルまたは一部の帳票ファイルに総ページ数の表示が可能となる。
【0084】
次に、本発明の実施の形態により作成された結合帳票ファイルを有効活用できる具体例を示す。
【0085】
図11は、結合帳票ファイルを仕分けして複数のフォルダに仕分けする一例を示す図である。
帳票ファイルA1は、結合帳票ファイルの表紙のような役割を果たす(例:2008年10月度見積書)。帳票ファイルB1、B2は、東京支店の見積書の控えであり、東京支店内で管理するためページ数は必要である。帳票ファイルC1、C2は、東京支店の見積書であるが、それぞれお客様に提出するためページ番号は不要である。
【0086】
このように、結合帳票ファイルを仕分けして各フォルダに登録する業務において、総ページ数の表示が必要なものと表示が不要なものとの使い分けを容易に行うことが可能となる。
【0087】
また、セキュリティポリシの観点から東京支店フォルダにアクセス制限をかけておくことで、アクセス権のない社員には総案件数を知らせないようにすることも可能となる。
【0088】
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
【0089】
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
【0090】
また、本発明におけるプログラムは、図8〜図10の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムであり、本発明の記憶媒体は図8〜図10の処理方法をコンピュータが実行可能なプログラムが記憶されている。なお、本発明におけるプログラムは図8〜図10の各装置の処理方法ごとのプログラムであってもよい。
【0091】
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するプログラムを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
【0092】
この場合、記録媒体から読み出されたプログラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
【0093】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0094】
また、コンピュータが読み出したプログラムを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0095】
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0096】
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0097】
さらに、本発明を達成するためのプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
【0098】
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。
【図面の簡単な説明】
【0099】
【図1】本発明の一実施形態に係る電子帳票システムの構成を示す図である。
【図2】本実施形態に係る電子帳票サーバの各種端末のハードウェア構成を示す図である。
【図3】帳票設計ファイルの一例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における全体の流れを示すフローチャートである。
【図5】印刷パラメータファイルの一例を示す図である。
【図6】ページ振り直し設定ファイルの一例を示す図である。
【図7】本発明の実施の形態における全体の流れを示す図である。
【図8】本発明の実施の形態における結合帳票ファイルの出力の流れを示すフローチャートである。
【図9】結合帳票ファイルを作成する処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】ページ振り直しの処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】結合帳票ファイルを仕分けして複数のフォルダに仕分けする一例を示す図である。
【符号の説明】
【0100】
100 帳票サーバ
101 クライアントPC
102 クライアントPC
103 ネットワーク
201 CPU
202 RAM
203 ROM
204 システムバス
205 入力コントローラ
206 表示コントローラ
207 外部メモリコントローラ
208 通信I/Fコントローラ
209 入力部
210 表示部
211 外部メモリ
212 プログラム
213 帳票ファイル
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の帳票ファイルを結合して結合帳票ファイルを出力する情報処理装置であって、
指定された結合する帳票ファイルを特定する情報を取得する第1の取得手段と、
前記結合帳票ファイルにおける各帳票ファイルのページ振り直し方法が定義される設定ファイルを取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段により取得した設定ファイルに、前記結合帳票ファイルに総ページ数を表示すると定義されている場合、前記第1の取得手段により取得した帳票ファイルそれぞれに当該設定ファイルに定義される表示の指定に従って、総ページ番号を含むページ番号を作成するページ番号作成手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記ページ番号作成手段は、前記設定ファイルに総ページを表示すると指定されている帳票ファイルには、総ページ番号及び結合帳票におけるページ番号を作成し、総ページを表示すると指定されていない帳票ファイルには、結合帳票におけるページ番号のみを作成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ページ番号作成手段は、作成したページ番号を、前記帳票ファイルのページ番号が配置されるフィールド領域に書き込むことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の取得手段により取得される帳票ファイルを特定する情報には、帳票ファイルの所在を示すアドレス情報と、当該帳票ファイルのうち結合するページ情報とを少なくとも含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数の帳票ファイルを結合して結合帳票ファイルを出力する情報処理装置における制御方法であって、
指定された結合する帳票ファイルを特定する情報を取得する第1の取得ステップと、
前記結合帳票ファイルにおける各帳票ファイルのページ振り直し方法が定義される設定ファイルを取得する第2の取得ステップと、
前記第2の取得ステップにより取得した設定ファイルに、前記結合帳票ファイルに総ページ数を表示すると定義されている場合、前記第1の取得手段により取得した帳票ファイルそれぞれに当該設定ファイルに定義される表示の指定に従って、総ページ番号を含むページ番号を作成するページ番号作成ステップと
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項6】
複数の帳票ファイルを結合して結合帳票ファイルを出力する情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
指定された結合する帳票ファイルを特定する情報を取得する第1の取得手段、
前記結合帳票ファイルにおける各帳票ファイルのページ振り直し方法が定義される設定ファイルを取得する第2の取得手段、
前記第2の取得手段により取得した設定ファイルに、前記結合帳票ファイルに総ページ数を表示すると定義されている場合、前記第1の取得手段により取得した帳票ファイルそれぞれに当該設定ファイルに定義される表示の指定に従って、総ページ番号を含むページ番号を作成するページ番号作成手段
として前記情報処理装置を機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
【請求項1】
複数の帳票ファイルを結合して結合帳票ファイルを出力する情報処理装置であって、
指定された結合する帳票ファイルを特定する情報を取得する第1の取得手段と、
前記結合帳票ファイルにおける各帳票ファイルのページ振り直し方法が定義される設定ファイルを取得する第2の取得手段と、
前記第2の取得手段により取得した設定ファイルに、前記結合帳票ファイルに総ページ数を表示すると定義されている場合、前記第1の取得手段により取得した帳票ファイルそれぞれに当該設定ファイルに定義される表示の指定に従って、総ページ番号を含むページ番号を作成するページ番号作成手段と
を有することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記ページ番号作成手段は、前記設定ファイルに総ページを表示すると指定されている帳票ファイルには、総ページ番号及び結合帳票におけるページ番号を作成し、総ページを表示すると指定されていない帳票ファイルには、結合帳票におけるページ番号のみを作成することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記ページ番号作成手段は、作成したページ番号を、前記帳票ファイルのページ番号が配置されるフィールド領域に書き込むことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第1の取得手段により取得される帳票ファイルを特定する情報には、帳票ファイルの所在を示すアドレス情報と、当該帳票ファイルのうち結合するページ情報とを少なくとも含むことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数の帳票ファイルを結合して結合帳票ファイルを出力する情報処理装置における制御方法であって、
指定された結合する帳票ファイルを特定する情報を取得する第1の取得ステップと、
前記結合帳票ファイルにおける各帳票ファイルのページ振り直し方法が定義される設定ファイルを取得する第2の取得ステップと、
前記第2の取得ステップにより取得した設定ファイルに、前記結合帳票ファイルに総ページ数を表示すると定義されている場合、前記第1の取得手段により取得した帳票ファイルそれぞれに当該設定ファイルに定義される表示の指定に従って、総ページ番号を含むページ番号を作成するページ番号作成ステップと
を有することを特徴とする制御方法。
【請求項6】
複数の帳票ファイルを結合して結合帳票ファイルを出力する情報処理装置において実行可能なプログラムであって、
指定された結合する帳票ファイルを特定する情報を取得する第1の取得手段、
前記結合帳票ファイルにおける各帳票ファイルのページ振り直し方法が定義される設定ファイルを取得する第2の取得手段、
前記第2の取得手段により取得した設定ファイルに、前記結合帳票ファイルに総ページ数を表示すると定義されている場合、前記第1の取得手段により取得した帳票ファイルそれぞれに当該設定ファイルに定義される表示の指定に従って、総ページ番号を含むページ番号を作成するページ番号作成手段
として前記情報処理装置を機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項7】
請求項6に記載のプログラムをコンピュータ読み取り可能に記録した記録媒体。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−157051(P2010−157051A)
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−334195(P2008−334195)
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年12月26日(2008.12.26)
【出願人】(390002761)キヤノンマーケティングジャパン株式会社 (656)
【Fターム(参考)】
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