説明

情報処理装置、データ検索方法およびデータ検索プログラム

【課題】 ウェブページを効率的に検索する。
【解決手段】 MFPは、Webサーバ7からウェブページを受信するブラウジング処理部150と、受信されたウェブページに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付ける実行指示受付部161と、受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、ウェブページにアクセスするためのURLを記憶するユーザ関連付部163と、を備える。このため、ウェブページの効率的な検索を実行することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、情報処理装置、データ検索方法およびデータ検索プログラムに関し、特にウェブサーバを検索してデータをダウンロードする情報処理装置、その情報処理装置で実行されるデータ検索方法およびデータ検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、スキャナ装置、プリンタ装置、コピー装置およびファクシミリ装置の機能を備えたMFP(Multi Function Peripheral)と呼ばれる複合機は、ネットワークに接続して使用されることが多い。また、MFPにブラウジング機能を持たせ、インターネットに接続してウェブサーバ等の検索サイトにアクセスさせ、データをダウンロードすることが望まれている。MFPでダウンロードしたデータを、記録、印刷または他の装置に送信したりすることができるため、便利である。
【0003】
しかしながら、ブラウジングするユーザが、検索サイトを検索して所望のデータを見つけ出すこと、または検索のために適切なキーワードを選択することが困難であるといった問題がある。特に、MFPは、操作キーがパーソナルコンピュータに比較して少ないこと、また、複数のユーザが使用すること等からより簡単に検索サイトを検索する方法が望まれる。
【0004】
なお、検索サイトの検索を効率化する技術として、例えば、特開2002−351916号公報(特許文献1)、特開2002−157096号公報(特許文献2)および特開2002−157270号公報(特許文献3)がある。
【特許文献1】特開2002−351916号公報
【特許文献2】特開2002−157096号公報
【特許文献3】特開2002−157270号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この発明は上述した問題点を解決するためになされたもので、この発明の目的の一つは、データの効率的な検索を実行することが可能な情報処理装置を提供することである。
【0006】
この発明の他の目的は、データの効率的な検索を実行することが可能なデータ検索方法およびデータ検索プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成するために、この発明のある局面によれば、情報処理装置は、外部からデータを受信するデータ受信手段と、受信されたデータに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付ける指示受付手段と、受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、データにアクセスするためのアクセス情報を記憶するアクセス情報記憶手段と、を備える。
【0008】
この局面に従えば、外部から受信されたデータに対して、表示する処理以外の処理を特定する実行指示が受け付けられると、データにアクセスするためのアクセス情報が記憶される。表示する処理以外の処理は、例えば、データのメモリへの格納処理、送信またはプリントなどの出力処理である。表示する処理以外の処理が実行されるデータは、利用価値の高い情報を含むので、次の検索において記憶したアクセス情報を利用すれば、検索を効率的に行うことができる。その結果、データの効率的な検索を実行することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0009】
好ましくは、データを検索するためのキーワードを受け付けるキーワード受付手段と、受け付けられたキーワードを検索用サーバに送信し、該検索用サーバから検索結果を受信する検索結果取得手段と、受信された検索結果を表示する検索結果表示手段と、表示された検索結果に含まれるアクセス情報の指定を受け付けるアクセス情報指定受付手段と、をさらに備え、検索結果表示手段は、検索結果に含まれるアクセス情報のうち記憶されたアクセス情報に関連する部分を、他の部分の表示態様と異なる表示態様で表示する表示態様変更手段を含む。
【0010】
この局面に従えば、キーワードを検索用サーバに送信し、検索用サーバから検索結果が受信され、検索結果が表示される。検索結果に含まれるアクセス情報のうち記憶されたアクセス情報に関連する部分が、他の部分の表示態様と異なる表示態様で表示されるので、ユーザは過去に表示処理以外の処理が実行されたデータにアクセスするためのアクセス情報を直ちに見つけ出すことができる。特に、複数のユーザにより情報処理装置が利用される場合には、他人が過去に表示処理以外の処理を実行する指示をしたデータのアクセス情報を知ることができる。
【0011】
好ましくは、他の情報処理装置からアクセス情報を取得する外部アクセス情報取得手段をさらに備え、表示態様変更手段は、さらに、検索結果に含まれる取得されたアクセス情報に関連する部分を、他の部分の表示態様と異なる表示態様で表示する。
【0012】
好ましくは、実行指示を入力したユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得手段と、ユーザ識別情報が取得された場合、記憶されたアクセス情報と取得されたユーザ識別情報との関連を定義するユーザ関連情報を記憶するユーザ関連付手段と、をさらに備える。
【0013】
好ましくは、ユーザ識別情報を指定するための指定手段と、指定されたユーザ識別情報とユーザ関連情報により関連付けられたアクセス情報を抽出するアクセス情報抽出手段と、抽出されたアクセス情報を表示するためのアクセス情報表示手段と、をさらに備える。
【0014】
この局面に従えば、ユーザ識別情報が指定されると、そのユーザ識別情報と関連付けられたアクセス情報が抽出され、表示される。このため、特定のユーザが過去に表示処理以外の処理を実行する指示をしたデータのアクセス情報を表示させることができる。
【0015】
好ましくは、ユーザ識別情報と属性情報との関連を定義するユーザ定義情報を記憶するユーザ定義情報記憶手段と、属性情報を受け付ける属性情報受付手段と、をさらに備え、指定手段は、受け付けられた属性情報とユーザ定義情報により関連付けられたユーザ識別情報を指定する。
【0016】
この局面に従えば、指定した属性情報のユーザが過去に表示処理以外の処理の実行を指示したデータのアクセス情報が表示される。このため、特定の属性情報のユーザが過去に表示処理以外の処理を実行する指示をしたデータのアクセス情報を表示させることができる。
【0017】
好ましくは、他の情報処理装置から記憶されたアクセス情報を取得する外部アクセス情報取得手段と、他の情報処理装置から記憶されたユーザ関連情報を取得する外部ユーザ関連情報取得手段と、をさらに備え、アクセス情報抽出手段は、取得手段により取得されたアクセス情報のうち指定されたユーザ識別情報と取得されたユーザ関連情報により関連付けられたアクセス情報をさらに抽出する。
【0018】
好ましくは、ユーザ識別情報と属性情報との関連を定義するユーザ定義情報を記憶するユーザ定義情報記憶手段と、属性情報を受け付ける属性情報受付手段と、他の情報処理装置からユーザ定義情報を取得する外部ユーザ定義情報取得手段と、をさらに備え、指定手段は、外部ユーザ定義情報取得手段により取得されたユーザ定義情報により受け付けられた属性情報と関連付けられたユーザ識別情報をさらに指定する。
【0019】
好ましくは、キーワードを絞り込むための絞込みワードを受け付ける絞込みワード受付手段をさらに備え、記憶されたアクセス情報のうちから絞り込みワードに関連するアクセス情報を抽出するアクセス情報抽出手段と、抽出されたアクセス情報を表示するためのアクセス情報表示手段と、をさらに備える。
【0020】
この発明の他の局面に従えば、情報処理装置は、データを検索するためのキーワードを取得するキーワード取得手段と、取得されたキーワードを検索用サーバに送信し、該検索用サーバからデータにアクセスするためのアクセス情報を含む検索結果を受信する検索結果取得手段と、受信された検索結果を表示する検索結果表示手段と、表示された検索結果に含まれるアクセス情報の指定を受け付けるアクセス情報指定受付手段と、外部から指定されたアクセス情報で特定されるデータを受信するデータ受信手段と、受信されたデータに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付ける指示受付手段と、受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、取得されたキーワードを記憶するキーワード記憶手段と、を備える。
【0021】
この局面に従えば、取得されたキーワードが検索用サーバに送信され、検索結果が受信され、表示される。表示された検索結果に含まれるアクセス情報の指定を受け付けると、外部から指定されたアクセス情報で特定されるデータが受信される。そして、受信されたデータに対して表示する処理以外の処理を特定する実行指示が受け付けられると、取得されたキーワードが記憶される。表示する処理以外の処理が実行されるデータは、利用価値の高い情報を含むので、そのデータを検索するために用いたキーワードの利用価値は高い。次の検索において記憶したキーワードを利用すれば、検索を効率的に行うことができる。その結果、データの効率的な検索を実行することが可能な情報処理装置を提供することができる。
【0022】
好ましくは、実行指示を入力したユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得手段と、ユーザ識別情報が取得された場合、記憶されたキーワードと取得されたユーザ識別情報との関連を定義するキーワード関連情報を記憶するユーザ関連付手段と、をさらに備える。
【0023】
この局面に従えば、実行指示を入力したユーザを識別するためのユーザ識別情報と記憶されたキーワードとが関連付けられるので、キーワードをユーザ毎に管理することができる。
【0024】
好ましくは、ユーザ識別情報を指定するための指定手段と、指定されたユーザ識別情報とキーワード関連情報により関連付けられたキーワードを抽出するキーワード抽出手段とをさらに備え、キーワード取得手段は、抽出されたキーワードを取得する。
【0025】
この局面に従えば、ユーザ識別情報が指定されると、そのユーザ識別情報と関連付けられたキーワードが抽出される。このため、特定のユーザが過去に検索に用いたキーワードで検索することができ、検索のためのキーワードの選択が容易となる。
【0026】
好ましくは、ユーザ識別情報と属性情報との関連を定義するユーザ定義情報を記憶するユーザ定義情報記憶手段と、属性情報を受け付ける属性情報受付手段と、をさらに備え、指定手段は、受け付けられた属性情報とユーザ定義情報により関連付けられたユーザ識別情報を指定する。
【0027】
この局面に従えば、指定した属性情報のユーザが過去に表示処理以外の処理の実行を指示したデータを検索するために用いたキーワードが表示される。このため、このため、特定の属性情報のユーザが過去に検索に用いたキーワードで検索することができ、検索のためのキーワードの選択が容易となる。
【0028】
好ましくは、他の情報処理装置からキーワードを取得する外部キーワード取得手段と、他の情報処理装置からキーワード関連情報を取得する外部キーワード関連情報取得手段と、をさらに備え、キーワード抽出手段は、外部キーワード取得手段により取得されたキーワードのうち指定されたユーザ識別情報と取得されたキーワード関連情報により関連付けられたキーワードをさらに抽出する。
【0029】
好ましくは、ユーザ識別情報と属性情報との関連を定義するユーザ定義情報を記憶するユーザ定義情報記憶手段と、属性情報を受け付ける属性情報受付手段と、他の情報処理装置から記憶されたユーザ定義情報を取得する外部ユーザ定義情報取得手段と、をさらに備え、指定手段は、外部ユーザ情報取得手段により取得されたユーザ定義情報により受け付けられた属性情報と関連付けられたユーザ識別情報をさらに指定する。
【0030】
好ましくは、受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、データにアクセスするためのアクセス情報を記憶するアクセス情報記憶手段と、記憶されたアクセス情報と記憶されたキーワードとの関連付けを定義する関連情報を記憶する関連情報記憶手段と、キーワードを絞り込むための絞込みワードを受け付ける絞込みワード受付手段と、記憶されたアクセス情報のうちで受け付けられた絞込みワードと関連するアクセス情報と関連情報により関連付けられたキーワードを抽出するキーワード抽出手段と、抽出されたキーワードを表示するためのキーワード表示手段と、表示されたキーワードのうちから少なくとも1つを選択するキーワード選択手段と、をさらに備え、キーワード取得手段は、選択された少なくとも1つのキーワードを取得する。
【0031】
好ましくは、受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、データにアクセスするためのアクセス情報を記憶するアクセス情報記憶手段をさらに備え、検索結果表示手段は、検索結果に含まれるアクセス情報のうち記憶されたアクセス情報に関連する部分を、他の部分の表示態様と異なる表示態様で表示する表示態様変更手段を含む。
【0032】
好ましくは、他の情報処理装置から記憶されたアクセス情報を取得する外部アクセス情報取得手段をさらに備え、表示態様変更手段は、さらに、検索結果に含まれるアドレス情報のうち取得されたアクセス情報に関連する部分を、他の部分の表示態様と異なる表示態様で表示する。
【0033】
この発明のさらに他の局面によれば、データ検索方法は、外部からデータを受信するステップと、受信されたデータに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付けるステップと、受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、データにアクセスするためのアクセス情報を記憶するステップと、を含む。
【0034】
この局面に従えば、データの効率的な検索を実行することが可能なデータ検索方法を提供することができる。
【0035】
この発明のさらに他の局面によれば、データ検索方法は、データを検索するためのキーワードを取得するステップと、取得されたキーワードを検索用サーバに送信し、該検索用サーバからデータにアクセスするためのアクセス情報を含む検索結果を受信するステップと、受信された検索結果を表示するステップと、表示された検索結果に含まれるアクセス情報の指定を受け付けるステップと、外部から指定されたアクセス情報で特定されるデータを受信するステップと、受信されたデータに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付けるステップと、受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、取得されたキーワードを記憶するステップと、を含む。
【0036】
この局面に従えば、データの効率的な検索を実行することが可能なデータ検索方法を提供することができる。
【0037】
この発明のさらに他の局面によれば、データ検索プログラムは、外部からデータを受信するステップと、受信されたデータに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付けるステップと、受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、データにアクセスするためのアクセス情報を記憶するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0038】
この局面に従えば、データの効率的な検索を実行することが可能なデータ検索プログラムを提供することができる。
【0039】
この発明のさらに他の局面によれば、データ検索プログラムは、データを検索するためのキーワードを取得するステップと、取得されたキーワードを検索用サーバに送信し、該検索用サーバから検索結果を受信するステップと、受信された検索結果を表示するステップと、表示された検索結果に含まれるアクセス情報の指定を受け付けるステップと、外部から指定されたアクセス情報で特定されるデータを受信するステップと、受信されたデータに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付けるステップと、受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、取得されたキーワードを記憶するステップと、をコンピュータに実行させる。
【0040】
この局面に従えば、データの効率的な検索を実行することが可能なデータ検索プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
【0042】
図1は、本発明の実施の形態における情報処理システムの全体概要を示す図である。図1を参照して、情報処理システム1は、ネットワーク2にそれぞれ接続された情報処理装置としての複合機(以下、「MFP」という)100,100A,100B,100Cおよびパーソナルコンピュータ(以下「PC」という)200を含む。MFP100,100A,100Bおよび100Cは、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等の複数の機能を備えた画像処理装置である。PC200は、一般的なコンピュータである。
【0043】
ネットワーク2は、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワーク2は、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(PSTN)等であってもよい。ネットワーク2は、インターネット3に接続されており、MFP100,100A,100B,100Cそれぞれは、インターネット3に接続された検索サーバ5およびWebサーバ7と通信可能である。MFP100,100A,100B,100Cは、ブラウザ機能を有する。例えば、MFP100は、検索サーバ5にキーワードを送信すれば、検索サーバ5が返信する検索結果を受信する。検索結果は、例えばWebサーバ7が有するWebページのURL(Uniform Resource Locator)を含み、検索結果を受信したMFP100は、そのURLが指定されると、Webサーバ7にURLで特定されるWebページの送信を要求し、Webサーバ7が送信するWebページを受信する。
【0044】
なお、本実施の形態においては情報処理装置の一例としてMFP(Multi Function Peripheral)100,100A,100B,100Cを例に説明するが、MFP100,100A,100B,100Cに代えて、ブラウザ機能を備えた装置であれば、たとえば、PC200、スキャナ、プリンタ、ファクシミリ等であってもよい。
【0045】
MFP100,100A,100B,100C各々が有する機能は同じである。ここではMFP100を例に、その構成を説明する。
【0046】
図2は、MFPのハード構成の一例を示すブロック図である。図2を参照して、MFP100は、メイン回路101と、ファクシミリ部60と、通信制御部61と、自動原稿搬送装置(ADF)10と、原稿画像を読み取り画像データを出力する画像読取部20と、画像データを画像処理するための画像処理部30と、画像データに基づいて画像を形成するための画像形成部40と、用紙等の記録シートを画像形成部40に供給するための給紙部50とを含む。
【0047】
メイン回路101は、中央演算装置(CPU)111と、CPU111の作業領域として使用されるRAM(Random Access Memory)112と、CPU111が実行するプログラム等を記憶するためのROM(Read Only Memory)113と、表示部114と、操作部115と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)116と、データ通信制御部117と、を含む。CPU111は、表示部114、操作部115、HDD116およびデータ通信制御部117とそれぞれ接続され、メイン回路101の全体を制御する。また、CPU111は、ファクシミリ部60、通信制御部61、ADF10、画像読取部20、画像処理部30、画像形成部40、給紙部50、と接続され、MFP100の全体を制御する。
【0048】
表示部114は、液晶表示装置(LCD)、有機ELD(Electro Luminescence Display)等の表示装置であり、ユーザに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部115は、複数のキーを備え、キーに対応するユーザの操作による各種の指示、文字、数字などのデータの入力を受付ける。操作部115は、表示部114上に設けられたタッチパネルを含む。表示部114と操作部115とで、MFP100の上面に設けられる操作パネルが構成される。
【0049】
データ通信制御部117は、TCP(Transmission Control Protocol)またはFTP(File Transfer Protocol)等の通信プロトコルで通信するためのインターフェースであるLAN端子118と、シリアル通信のためのシリアル通信インターフェース端子119とを有する。データ通信制御部117は、CPU111からの指示に従って、LAN端子118またはシリアル通信インターフェース端子119に接続された外部の機器との間でデータを送受信する。
【0050】
LAN端子118に、ネットワーク2に接続するためのLANケーブルが接続される場合、データ通信制御部117は、LAN端子118を介して接続された他のMFP100A,100B,100C、スキャナ、プリンタ、またはPC200と通信する。さらに、データ通信制御部117は、インターネット3に接続された検索サーバ5およびWebサーバ7と通信する。
【0051】
CPU111は、データ通信制御部117がWebサーバ7から受信したウェブページ(画像データ)を、操作部115に入力されるユーザの格納指示に基づいてHDD116に記憶する(データ記憶)、または、操作部115に入力されるユーザの送信指示に基づいてデータ通信制御部117を介して例えば他のPC200に送信する(データ送信)。データ送信は、ファクシミリ部60を介して他のファクシミリ装置に画像データを送信する場合も含む。また、CPU111は、データ通信制御部117がWebサーバ7から受信したウェブページ(画像データ)を、操作部115に入力されるユーザの印刷指示に基づいて画像形成部40に画像形成させる(印刷)。
【0052】
シリアル通信インターフェース端子119に機器が接続された場合、データ通信制御部117は、シリアル通信インターフェース端子119に接続された機器、例えば、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラまたは携帯情報端末との間で通信して画像データを入出力する。また、シリアル通信インターフェース端子119には、フラッシュメモリを内蔵したメモリカード119Aが接続可能である。CPU111は、データ通信制御部117を制御して、メモリカード119AからCPU111が実行するためのデータ検索プログラムを読出し、読み出したデータ検索プログラムをRAM112に記憶し、実行する。
【0053】
なお、CPU111が実行するためのデータ検索プログラムを記憶する記録媒体としては、メモリカード119Aに限られず、フレキシブルディスク、カセットテープ、光ディスク(CD−ROM(Compact Disc−Read Only Memory)/MO(Magnetic Optical Disc/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、ICカード(メモリカードを含む)、光カード、マスクROM、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electronically EPROM)などの半導体メモリ等の媒体でもよい。さらに、CPU111がインターネットに接続されたコンピュータからデータ検索プログラムをダウンロードしてHDD116に記憶する、または、インターネットに接続されたコンピュータがデータ検索プログラムをHDD116に書込みするようにして、HDD116に記憶されたデータ検索プログラムをRAM112にロードしてCPU111で実行するようにしてもよい。ここでいうプログラムは、CPU111により直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0054】
通信制御部61は、CPU111をPSTN7に接続するためのモデムである。MFP100には、PSTN7における電話番号が予め割り当てられており、PSTN7に接続されたファクシミリ装置からMFP100に割り当てられた電話番号に発呼があると、通信制御部61がその発呼を検出する。通信制御部61は、発呼を検出すると通話を確立し、ファクシミリ部60に通信させる。
【0055】
ファクシミリ部60は、PSTN7に接続され、PSTN7にファクシミリデータを送信する、またはPSTN7からファクシミリデータを受信する。
【0056】
図3は、CPUの機能の一例を示す機能ブロック図である。図3を参照して、CPU111は、ウェブページを検索および表示するためのブラウジング処理部150と、表示されたウェブページに対して実行する処理の指示を受け付けるための実行指示受付部161と、ユーザを認証するためのユーザ認証部165と、実行する処理が指示されたウェブページのURLと認証されたユーザとを関連付けるユーザ関連付部163と、URLまたはURLを検索するためのキーワードとを決定するURL・キーワード決定部170と、決定されたURLを表示するためのURL表示部167と、を含む。
【0057】
ブラウジング処理部150は、CPU111がROM113に記憶されたブラウザプログラムを実行することにより、CPU111により実現される機能である。ブラウジング処理部150は、キーワードを受け付けるためのキーワード受付部151と、キーワードを検索サーバ5に送信し、検索結果を受信する検索部153と、検索部153により受信された検索結果を表示部114に表示するための検索結果表示部155と、URLを受け付けるとそのURLで特定されるウェブページを取得し、表示部114に表示するページ表示部157と、を含む。
【0058】
キーワード受付部151は、ユーザが操作部115に入力するキーワードを操作部115から受け付ける。また、キーワード受付部151は、URL・キーワード決定部170から入力されるキーワードを受け付ける。キーワード受付部151は、操作部115に複数のキーワードが入力される場合には、操作部115から複数のキーワードを受け付け、URL・キーワード決定部170から複数のキーワードが入力される場合にはそれら複数のキーワードを受け付ける。キーワード受付部151は、受け付けたキーワードを検索部153に出力する。
【0059】
検索部153は、入力されるキーワードを検索サーバ5に送信する。検索サーバ5は、検索エンジンを備えており、キーワードを受信すると、そのキーワードでデータベースを検索し、キーワードを送信してきたMFP100に検索結果を返信する。検索結果は、たとえば、HTML等のマークアップ言語で記述される。検索部153は、検索サーバ5が返信する検索結果を受信し、検索結果を検索結果表示部155に出力する。検索結果表示部155は、入力される検索結果を表示部114に表示する。検索結果は、キーワードに関連するウェブページのURLを含む。URLは、ウェブページにアクセスするためのアクセス情報であり、ウェブページのネットワーク上の位置を示す位置情報である。検索部153は、入力されるキーワードと、検索結果に含まれるURLとを関連付け、RAM112に一時記憶する。
【0060】
ページ表示部157は、URLを受け付ける。ページ表示部157は、ユーザが操作部115に入力するURLを操作部115から受け付ける。また、ページ表示部157は、検索結果表示部155が表示部114に表示した検索結果に含まれるURLが、ユーザにより指定されると、指定されたURLを検索結果表示部155から受け付ける。さらに、後述するURL表示部167が表示部114に表示するURL一覧表に含まれるURLが、ユーザにより指定されると、指定されたURLをURL表示部167から受け付ける。
【0061】
ページ表示部157は、受け付けたURLで特定される装置にURLで特定されるウェブページの送信を要求する。たとえば、URLで特定される装置がWebサーバ7とすると、ページ表示部157は、Webサーバ7にURLで特定されるウェブページの送信を要求するための要求信号を送信する。Webサーバ7は、ウェブページを記憶しており、要求信号を受信すると、その要求信号に含まれるURLで特定されるウェブページを読み出し、要求信号を送信してきたMFP100にウェブページを返信する。ウェブページは、たとえば、HTML等のマークアップ言語で記述される。ページ表示部157は、Webサーバ7が返信するウェブページを受信し、ウェブページを表示部114に表示する。
【0062】
実行指示受付部161は、表示部114にウェブページが表示されている状態で、そのウェブページに対して処理を実行するための実行指示を受け付ける。実行指示受付部161は、ユーザが操作部115に入力する実行指示を操作部115から受け付ける。実行指示は、たとえば、ウェブページを印刷するための印刷指示、ウェブページをHDD116に記憶するための記憶指示、ウェブページを他の装置に送信する送信指示等を含む。実行指示受付部161は、実行指示を受け付けると、表示部114に表示されているウェブページにアクセスするためのURLをHDD116の所定の領域に記憶するとともに、そのウェブページに対して受け付けた実行指示で特定される処理を実行する。さらに実行指示受付部161は、ウェブページのURLをユーザ関連付部163に出力する。
【0063】
ユーザ認証部165は、MFP100を操作するユーザを認証する。ユーザ認証部165は、ユーザが操作部115に入力する認証情報を受け付け、その認証情報と、HDD116に予め記憶された認証情報とを比較し、両者が一致すれば、ユーザを認証する。ユーザ認証部165は、認証後ログアウト指示があるまでに操作部115に入力される指示を、すべて認証したユーザにより入力された指示として取り扱う。認証情報は、ユーザを識別するためのユーザ識別情報と関連付けられる。ここでは、認証情報にパスワードを用いる例を説明する。ユーザが操作部115にユーザ識別情報とパスワードとを入力すれば、ユーザ認証部165は、入力されたユーザ識別情報とパスワードと同じユーザ識別情報とパスワードとの組がHDD116に予め記憶されていれば、そのユーザを認証するが、記憶されていなければ認証しない。ユーザ認証部165は、ユーザを認証すると、そのユーザのユーザ識別情報をユーザ関連付部163に出力する。
【0064】
ユーザ関連付部163は、ユーザ認証部165から認証されたユーザのユーザ識別情報が入力され、実行指示受付部161からURLが入力される。ユーザ関連付部163は、ユーザ識別情報とURLとを関連付けたアクセス関連情報を生成し、アクセス関連情報をHDD116に記憶する。また、ユーザ関連付部163は、URLに関連付けたキーワードがRAM112に記憶されている場合、そのキーワードとユーザ識別情報とを関連付けたキーワード関連情報を生成し、キーワード関連情報をHDD116に記憶する。さらに、ユーザ関連付部163は、RAM112にURLに関連付けたキーワードが記憶されている場合、そのキーワードとURLとを関連付けた関連情報を生成し、関連情報をHDD116に記憶する。
【0065】
ここでは、ユーザ関連付部163が、アクセス関連情報、キーワード関連情報および関連情報を兼ねるユーザ関連情報を生成し、HDD116に記憶する例を説明する。図4は、ユーザ関連情報のフォーマットの一例を示す図である。図4を参照して、ユーザ関連情報は、URLと、ユーザ識別情報と、キーワードとを含む。ユーザ関連情報は、URLがユニークな複数のユーザ関連レコードを含む。ユーザ関連付部163は、実行指示受付部161からURLが入力されるごとに、ユーザ関連レコードを生成し、HDD116に記憶する。生成したユーザ関連レコードのURLと同じURLを含むユーザ関連レコードがHDD116に既に記憶されている場合には、記憶されているユーザ関連レコードに、生成したユーザ関連レコードに含まれるユーザ識別情報とキーワードとを追加する。既に記憶されているユーザ関連レコードが同じユーザ識別情報またはキーワードを含む場合には、それらを追加しない。
【0066】
URL・キーワード決定部170は、属性情報に基づきユーザ識別情報を検索するための属性情報検索部175と、ユーザ識別情報に基づきキーワードを検索するためのユーザ検索部173と、絞込みワードに基づきキーワードを検索するための絞込み部171と、他のMFPからユーザ関連情報を取得するためのユーザ関連情報取得部177と、他のMFPからユーザ定義情報を取得するためのユーザ定義情報取得部179と、を含む。
【0067】
MFP100は、HDD116に予めユーザ定義情報を記憶する。図5は、ユーザ定義情報のフォーマットの一例を示す図である。図5を参照して、ユーザ定義情報は、ユーザ識別情報と属性情報とを関連付ける。ユーザ定義情報は、ユーザ識別情報がユニークな複数のユーザ定義レコードを含む。属性情報は、ユーザに固有の情報である。ここでは、属性情報に、ユーザが所属する部署等を示す所属と、ユーザ固有のキーワードとしてユーザキーワードとを定義する。ユーザキーワードは、たとえば、ユーザの専門とする技術分野の技術用語または担当する職務に関連する単語(例えば、研究テーマ、プロジェクト名)等である。
【0068】
図3に戻って、属性情報検索部175は、属性情報を受け付け、受け付けた属性情報をキーにしてユーザ定義情報を検索し、受け付けた属性情報を含むユーザ定義レコードを抽出する。属性情報検索部175は、ユーザが操作部115に入力する属性情報を、操作部115から受け付ける。属性情報検索部175は、ユーザ定義情報が含むユーザ定義レコードに定義されている属性情報のリストを表示部114に表示し、ユーザが表示された属性情報のリストのうちから1以上の属性情報を選択するようにしてもよい。属性情報検索部175は、複数の属性情報を受け付けるようにしてもよい。属性情報検索部175は、複数の属性情報を受け付けた場合、受け付けた複数の属性情報のいずれかを含むユーザ定義レコードをすべて抽出する。属性情報検索部175は、抽出したユーザ定義レコードが含むユーザ識別情報をユーザ検索部173に出力する。属性情報検索部175は、複数のユーザ定義レコードを抽出した場合には、複数のユーザ定義レコードがそれぞれ含む複数のユーザ識別情報をユーザ検索部173に出力する。
【0069】
ユーザ検索部173は、ユーザ識別情報を受け付け、受け付けたユーザ識別情報をキーにしてユーザ関連情報を検索し、受け付けたユーザ識別情報を含むユーザ関連レコードを抽出する。ユーザ検索部173は、ユーザが操作部115にユーザ識別情報を入力した場合、操作部115からユーザ識別情報を受け付け、ユーザが操作部115に属性情報を入力した場合、属性情報検索部175からユーザ識別情報を受け付ける。操作部115からユーザ識別情報を受け付ける場合、ユーザ検索部173は、複数のユーザ識別情報を受け付けるようにしてもよい。ユーザ検索部173は、ユーザ定義情報が含むユーザ定義レコードに定義されているユーザ識別情報のリストを表示部114に表示し、ユーザが表示されたユーザ識別情報のリストのうちから1以上のユーザ識別情報を選択するようにしてもよい。ユーザ検索部173は、複数のユーザ識別情報を受け付けた場合、受け付けた複数のユーザ識別情報のいずれかを含むユーザ関連レコードをすべて抽出する。ユーザ検索部173は、抽出したユーザ関連レコードを絞込み部171に出力する。ユーザ検索部173は、ユーザ識別情報を受け付けない場合があり、この場合、ユーザ検索部173は、ユーザ関連情報に含まれるすべてのユーザ関連レコードを絞込み部171に出力する。ユーザ検索部173がユーザ識別情報を受け付けない場合は、ユーザが操作部115に、ユーザ識別情報および属性情報のいずれも入力しない場合である。
【0070】
絞込み部171は、絞込みワードを受け付け、受け付けた絞込みワードをキーにして、ユーザ関連レコードが定義するURLのウェブページを検索し、絞込みワードを含むウェブページを抽出する。そして、抽出したウェブページのURLを含むユーザ関連レコードをユーザ検索部173から入力されるユーザ関連レコードのうちから抽出する。すなわち、絞込み部171が抽出するユーザ関連レコードは、ユーザ検索部173から入力されるユーザ関連レコードのいずれかである。絞込み部171は、絞込みワードを受け付けない場合があり、その場合、絞込み部171は、ユーザ検索部173から入力されるすべてのユーザ関連レコードを抽出する。
【0071】
CPU111は、ユーザの指示によりURL検索モードとキーワード検索モードとの2つのモードのいずれかに設定される。絞込み部171は、URL検索モードに設定されている場合には、抽出したユーザ関連レコードが定義するURLをURL表示部167に出力する。絞込み部171は、複数のユーザ関連レコードを抽出した場合には、複数のユーザ関連レコードそれぞれが含む複数のURLをURL表示部167に出力する。
【0072】
絞込み部171は、キーワード検索モードに設定されている場合には、抽出したユーザ関連レコードが定義するキーワードをキーワード受付部151に出力する。絞込み部171は、複数のユーザ関連レコードを抽出した場合には、複数のユーザ関連レコードそれぞれが含む複数のキーワードをキーワード受付部151に出力する。絞込み部171は、抽出したユーザ関連レコードのいずれか1つが複数のキーワードを含む場合には、複数のキーワードをキーワード受付部151に出力する。また、絞込み部171は、複数のユーザ関連レコードを抽出した場合には、複数のユーザ関連レコードそれぞれが含むキーワードキーワード受付部151に出力する。キーワード受付部151は、絞込み部171から入力されるキーワードを受け付け、検索サーバ5から検索結果を受信する。
【0073】
URL表示部167は、絞込み部171から入力されるURLを表示部114に表示する。ユーザが表示されたURLのいずれかを指示すると、URL表示部167は、指示されたURLをページ表示部157に出力する。
【0074】
ユーザ関連情報取得部177は、他のMFP100A,100B,100Cそれぞれにそれが記憶するユーザ関連情報の送信要求を送信し、MFP100A,100B,100Cからユーザ関連情報を受信し、MFP100が記憶するユーザ関連情報に受信したユーザ関連情報が含むユーザ関連レコードを追加する。ユーザ検索部173が検索の対象とするユーザ関連情報は、ユーザ関連情報取得部177が他のMFP100A,100B,100Cからユーザ関連情報を受信した場合には、MFP100、100A,100B,100Cそれぞれが記憶するユーザ関連情報に含まれるユーザ関連レコードであり、ユーザ関連情報取得部177が他のMFP100A,100B,100Cからユーザ関連情報を受信しない場合には、MFP100が記憶するユーザ関連情報に含まれるユーザ関連レコードである。
【0075】
ユーザ定義情報取得部179は、他のMFP100A,100B,100Cそれぞれにユーザ定義情報の送信要求を送信し、MFP100A,100B,100Cからそれらがそれぞれ記憶するユーザ定義情報を受信し、MFP100が記憶するユーザ定義情報に受信したユーザ定義情報が含むユーザ定義レコードを追加する。属性情報検索部175が検索の対象とするユーザ定義情報は、ユーザ定義情報取得部179が他のMFP100A,100B,100Cからユーザ定義情報を受信した場合には、MFP100、100A,100B,100Cそれぞれが記憶するユーザ定義情報に含まれるユーザ定義レコードであり、ユーザ定義情報取得部179が他のMFP100A,100B,100Cからユーザ定義情報を受信しない場合には、MFP100が記憶するユーザ定義情報に含まれるユーザ定義レコードである。
【0076】
図6は、ブラウジング処理の流れの一例を示すフローチャートである。ブラウジング処理は、CPU111がROM113に記憶されたデータ検索プログラムを実行することにより、CPUにより実行される処理である。図6を参照して、CPU111は、MFP100を操作するユーザを認証するためにユーザ認証処理を実行する(ステップS01)。操作部115からユーザ識別情報とパスワードとの組を受け付け、受け付けたユーザ識別情報とパスワードとの組がHDD116に予め記憶されているか否かを判断する。そして、認証に成功したか否かを判断する(ステップS02)。受け付けたユーザ識別情報とパスワードとの組がHDD116に予め記憶されていれば認証し、処理をステップS03に進めるが、そうでなければ処理をステップS01に進める。なお、ユーザの認証することなく、ゲストユーザとして、処理をステップS03に進めるようにしてもよい。この場合、MFP100を操作するユーザを特定できないので、後述するステップS14からステップS17の処理は実行されない。
【0077】
ステップS03においては、検索条件が受け付けられる。表示部114に検索条件設定画面を表示し、その画面に従ってユーザが入力する検索条件を受け付ける。図7は、検索条件設定画面の一例を示す図である。図7を参照して、検索条件設定画面は、表示内容を設定する領域と、ユーザ検索範囲を設定する領域と、MFP検索範囲を設定する領域と、絞込みワードを設定する領域とを含む。表示内容を設定する領域は、「登録済みURL」の項目と、「登録済みキーワード」の項目とのいずれか1つが選択可能である。「登録済みURL」の項目が選択された場合、URL検索モードに設定され、「登録済みキーワード」の項目が選択された場合キーワード検索モードに設定される。
【0078】
ユーザ検索範囲を設定する領域は、「ユーザ識別情報入力」の項目と、「ユーザ属性情報入力」の項目とを含む。「ユーザ識別情報入力」の項目が選択された場合、その項目の下方に設けられたユーザ識別情報を入力するための領域にユーザ識別情報の入力が要求される。「ユーザ属性情報入力」の項目が選択された場合、その項目の下方に設けられた属性情報を入力するための領域に属性情報の入力が要求される。「ユーザ識別情報入力」の項目と、「ユーザ属性情報入力」の項目とは、いずれか一方の選択が可能である。
【0079】
MFP検索範囲を設定する領域は、検索対象とするデータを設定するための領域である。MFP検索範囲を設定する領域は、「自装置」の項目と、「同一部署所有装置」の項目と、「関連部署所有装置」の項目と、関連部署を特定するための部署名を入力する領域を含む。「自装置」の項目が選択された場合、自装置であるMFP100に記憶されたユーザ関連情報を検索対象とする。また、「同一部署所有装置」の項目が選択された場合、CPU111は、同一部署が所有するMFPに記憶されたユーザ関連情報を検索対象とする。HDD116に、装置を識別するための装置識別情報とその装置を所有する部署を識別するための部署識別情報とを関連付けた装置定義データを記憶しておき、その装置定義データを検索して、同一部署が所有するMFPを特定する。さらに、特定された同一部署が所有するMFPに記憶されているユーザ関連情報を検索対象とする。同一部署が所有するMFPは、ユーザが操作するMFP100を所有する部署が所有するすべてのMFPである。また、MFP100を操作するユーザが所属する部署が所有するすべてのMFPとしてもよい。「関連部署所有装置」の項目が選択された場合、その項目の下方に設けられた部署名を入力する領域への部署名の入力が要求される。CPU111は、「関連部署所有装置」の項目が選択された場合、入力された部署名で特定される部署と関連する部署(関連部署)が所有するすべてのMFPに記憶されたユーザ関連情報を検索対象とする。HDD116に、関連する部署の部署識別情報を関連付けた部署関連定義データを記憶しておき、その部署関連定義データを検索して、関連部署を特定する。なお、入力された部署名に関連する部署を関連部署とするのではなく、ユーザが操作するMFP100を所有する部署に関連する部署を関連部署としてもよい。また、MFP100を操作するユーザが所属する部署と、その部署に関連する部署を関連部署としてもよい。
【0080】
絞込みワードを設定する領域は、「絞込みを行う」の項目と、絞込みワードを入力するための領域とを含む。「絞込みを行う」の項目が選択されると、絞込みワードを入力するための領域に絞り込みワードの入力が要求される。
【0081】
図6に戻って、ステップS04においては、ステップS03において設定された検索条件において、URL検索モードが選択された場合には処理をステップS05に進め、キーワード検索モードが選択された場合には、処理をステップS06に進める。ステップS05においては、URL検索処理を実行して処理をステップS11に進める。URL検索処理については後述する。
【0082】
ステップS06においては、キーワードを受け付けたか否かを判断する。ユーザにより操作部115にキーワードが入力されたことを検出したならばキーワードを受け付けたと判断する。キーワードを受け付けたならば処理をステップS08に進め、そうでなければ処理をステップS07に進める。ステップS07においては、キーワード抽出処理を実行し、処理をステップS08に進める。キーワード抽出処理については後述するが、キーワード抽出処理が実行されると、少なくとも1つのキーワードが抽出される。
【0083】
ステップS08においては、キーワードを用いた検索を要求するための検索要求を検索サーバ5に送信する。具体的には、ステップS06で受け付けたキーワード、またはステップS07で実行されるキーワード抽出処理が実行されて抽出されたキーワードを、検索サーバ5に送信し、検索を要求する。検索サーバ5によりキーワードを用いたウェブページの検索が実行され、その検索結果を受信する(ステップS09)。検索結果は、検索サーバ5が抽出したウェブページのURLを含む。
【0084】
ステップS10においては、検索結果表示処理を実行し、処理をステップS11に進める。検索結果表示処理については、その詳細を後述するが、検索結果を表示部114に表示する処理である。ユーザは、表示された検索結果が含むURLのうちから所望のURLを指定することができる。そして、ステップS11においては、URLの指定を受け付けるまで待機状態となり(ステップS11でNO)、URLの指定を受け付けると処理をステップS12に進める。
【0085】
ステップS11においては、指定されたURLのウェブページの送信要求を、URLで特定される装置に送信する。ここでは、URLで特定される装置をWebサーバ7とする。CPU111は、Webサーバ7にURLのウェブページの送信を要求する。Webサーバ7は、ウェブページの送信要求を受信すると、送信要求を送信してきたMFP100にそのURLで特定されるウェブページを返信するので、MFP100はWebサーバ7からウェブページを受信する(ステップS13)。そして、受信したウェブページを表示部114に表示する(ステップS14)。
【0086】
ステップS15においては、表示したウェブページに対して、印刷を指示するための印刷指示を受け付けたか否かを判断する。印刷指示を受け付けたならば処理をステップS18に進め、そうでなければ処理をステップS16に進める。ステップS16においては、表示されたウェブページのHDD116への格納を指示するための格納指示を受け付けたか否かを判断する。格納指示を受け付けたならば処理をステップS18に進め、そうでなければ処理をステップS17に進める。ステップS17においては、表示されたウェブページを外部、たとえば、MFP100A,100B,100CまたはPC200に送信するための送信指示を受け付けたか否かを判断する。送信指示を受け付けたならば処理をステップS18に進め、そうでなければ処理をステップS20に進める。
【0087】
ステップS18においては、ユーザ関連レコードを生成する。具体的には、ステップS01において認証されたユーザのユーザ識別情報と、ステップS14で表示したウェブページのURLとを含むユーザ関連レコードを生成する。さらに、ステップS06でキーワードを受け付けた場合には、そのキーワードを含むユーザ関連レコードを生成する。また、ステップS07が実行される場合には、キーワード抽出処理が実行されて抽出されたキーワードを含むユーザ関連レコードを生成する。
【0088】
ステップS19においては、生成されたユーザ関連レコードをHDD116に記憶されているユーザ関連情報に追加し、処理をステップS20に進める。生成されたユーザ関連レコードが含むURLと同じURLを定義するユーザ関連レコードが既に記憶されている場合には、既存のユーザ関連レコードのユーザ識別情報に、生成されたユーザ関連レコードで定義されたユーザ識別情報を追加するとともに、既存のユーザ関連レコードのキーワードに、生成されたユーザ関連レコードで定義されたキーワードを追加する。
【0089】
なお、ユーザ関連レコードを生成するか否かを問い合わせる画面を表示部114に表示するようにし、ユーザの指示があった場合のみステップS18およびステップS19を実行するようにしてもよい。この場合、記憶するユーザ関連レコードを表示するためのユーザ関連レコード登録画面を表示部114に表示するようにし、ユーザがそのユーザ関連レコードを修正するようにしてもよい。図8に、ユーザ関連レコード登録画面の一例を示す。
【0090】
ステップS20においては、ブラウジング処理を終了させる指示を受け付けたか否かを判断する。ユーザが操作部115にブラウジング処理を終了させる指示を入力した場合、たとえば、終了キーを押下した場合、ブラウジング処理を終了させる指示を操作部115から受け付ける。ブラウジング処理を終了させる指示を受け付けたならばブラウジング処理を終了し、そうでなければ処理をステップS03に戻す。
【0091】
図9は、URL検索処理の流れの一例を示すフローチャートである。URL検索処理は、図6のステップS05において実行される処理である。図9を参照して、設定されたMFPの検索範囲を判断する(ステップS21)。上述した検索条件設定画面(図7)において、MFP検索範囲を設定する領域において、「自装置」、「同一部署所有装置」および「関連部署所有装置」の項目のいずれが選択されたかを判断する。「自装置」が選択された場合は、処理をステップS23に進め、その他の「同一部署所有装置」または「関連部署所有装置」の項目が選択された場合は処理をステップS22に進める。処理をステップS23に進める場合、MFP100のHDD116に記憶されたユーザ関連情報およびユーザ定義情報を検索対象とする。
【0092】
ステップS22においては、他装置からユーザ関連情報を取得し、処理をステップS23に進める。検索条件設定画面において、「同一部署所有装置」の項目が選択された場合、CPU111は、HDD116に記憶された装置定義データを検索し、同一部署が所有するすべてのMFPを特定する。また、「関連部署所有装置」の項目が選択された場合、部署関連定義データを検索して、部署名を入力する領域に入力された部署名で特定される部署と関連する部署(関連部署)を特定し、特定した部署がそれぞれ所有するMFPを特定する。そして、特定したMFPに対して、そのMFPが記憶するユーザ関連情報およびユーザ定義データの送信を要求し、ユーザ関連情報およびユーザ定義データを受信する。CPU111は、MFP100のHDD116に記憶されたユーザ関連情報およびユーザ定義情報と、特定したMFPから受信したユーザ関連情報およびユーザ定義情報とを検索対象に設定する。他のMFP100A,100B,100Cのいずれかから受信したユーザ関連情報およびユーザ定義情報を検索対象にするので、検索の母数が増加し、検索により抽出されるユーザ関連レコードの数を多くすることができる。
【0093】
ステップS23においては、ユーザ識別情報が指定されたか否かを判断する。検索条件設定画面のユーザ検索範囲で「ユーザ識別情報入力」の項目が選択されたか否かを判断する。「ユーザ識別情報入力」の項目が選択された場合に、処理をステップS26に進めるが、そうでなければ処理をステップS24に進める。CPU111は、「ユーザ識別情報入力」の項目が選択された場合、ユーザ識別情報を入力するための領域に入力されたユーザ識別情報を受け付け、処理をステップS26に進める。
【0094】
ステップS24においては、属性情報が指定されたか否かを判断する。検索条件設定画面のユーザ検索範囲で「ユーザ属性情報入力」の項目が選択されたか否かを判断する。「ユーザ属性情報入力」の項目が選択された場合に、処理をステップS25に進めるが、そうでなければ処理をステップS28に進める。CPU111は、「ユーザ属性情報入力」の項目が選択された場合、属性情報を入力するための領域に入力された属性情報を受け付け、処理をステップS25に進める。
【0095】
ステップS25においては、属性情報をキーにして、検索対象に設定されているユーザ定義情報を検索し、属性情報を含むユーザ定義レコードを抽出する。属性情報は、そのユーザに関連する情報、たとえば、所属部署、ユーザキーワードを含む。このため、検索したい技術分野を担当する部署を属性情報として指定すれば、その部署に所属する全てのユーザのユーザ定義レコードが抽出される。また、ユーザキーワードにユーザが関連する技術分野の用語が定義されていれば、検索したい技術分野の用語を属性情報として指定すれば、その用語がユーザキーワードに定義されているユーザ定義レコードが抽出される。このため、属性情報に検索したい分野を取り扱う部署、またはその分野の用語を入力すれば、その部署に所属する全てのユーザ、またはその分野に関連する全てのユーザを抽出することができる。そして、抽出したユーザ定義レコードで定義されるユーザ識別情報を特定し、処理をステップS26に進める。複数のユーザ定義レコードが抽出された場合、複数のユーザ定義レコードそれぞれに含まれるユーザ識別情報を特定する。
【0096】
ステップS26においては、ステップS23で受け付けたユーザ識別情報、またはステップS25で特定したユーザ識別情報をキーにして、検索対象に設定されているユーザ関連情報を検索する。検索によりユーザ識別情報を含むユーザ関連レコードが抽出されるので、抽出されたユーザ関連レコードをRAM112に記憶する(ステップS27)。
【0097】
次のステップS28においては、絞り込みワードを受け付けたか否かを判断する。検索条件設定画面の絞込みワードを設定する領域において、「絞込みを行う」の項目が選択されたか否かを判断する。「絞込みを行う」の項目が選択された場合には、処理をステップS29に進めるが、そうでなければ処理をステップS31に進める。CPU111は、「絞り込みを行う」の項目が選択された場合、絞込みワードを入力するための領域に入力された絞り込みワードを受け付け、処理をステップS29に進める。
【0098】
ステップS29においては、絞込みワードに関連するユーザ関連レコードを抽出し、処理をステップS30に進める。抽出の対象となるユーザ関連レコードは、ステップS27においてRAM112に記憶されたユーザ関連レコードである。ステップS27が実行されない場合、換言すれば、ユーザ識別情報と属性情報とのいずれも受け付けられなかった場合、処理対象のユーザ関連情報に含まれるユーザ関連レコードが抽出の対象となる。絞り込みワードに関連するユーザ関連レコードは、それが定義するURLで特定されるウェブページが絞込みワードを含むユーザ関連レコードである。複数の絞込みワードを受け付けた場合、複数の絞込みワードのいずれか1つを含めばよい。
【0099】
ステップS30においては、ステップS29において抽出されたユーザ関連レコードをRAM112に記憶する。ステップS27において既にRAM112にユーザ関連レコードが記憶されている場合には、それを消去した後に、ステップS29において抽出されたユーザ関連レコードを記憶する。
【0100】
ステップS31においては、RAM112に記憶されたユーザ関連レコードで定義されるURLを含むURL検索結果表示画面を表示部114に表示する。
【0101】
図10は、URL検索結果表示画面の一例を示す図である。図10を参照して、検索条件を表示する領域と、URLを表示する領域とを含む。検索条件を表示する領域は、上述した検索条件設定画面で検索条件として指定されたユーザ識別情報と、絞込みワードとが表示される。URLを表示する領域は、表示されたURLの指定が可能であり、CPU111は、URLが指定されると、そのURLを受け付ける(図6のステップS11)。なお、URL検索結果表示画面は、URLで特定されるウェブページの一部を、URLとともに表示するようにしてもよい。
【0102】
図11は、キーワード抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。キーワード抽出処理は、図6のステップS07において実行される処理である。図11を参照して、ステップS41〜ステップS50までの処理は、図9に示したURL検索処理のステップS21〜ステップS30と同じである。したがって、ここでは説明を繰り返さない。
【0103】
ステップS51においては、RAM112に記憶されたユーザ関連レコードで定義されるキーワードを含むキーワード検索結果表示画面を表示部114に表示する。
【0104】
図12は、キーワード検索結果表示画面の一例を示す図である。図12を参照して、キーワード検索結果表示画面は、ユーザ識別情報を表示する領域と、キーワードを表示する領域とを含む。ユーザ識別情報を表示する領域は、上述した検索条件設定画面で検索条件として指定されたユーザ識別情報または、検索条件として指定された属性情報のユーザ識別情報が表示される。キーワードを指定する領域は、ユーザ識別情報ごとに分類される。ユーザ識別情報ごとにキーワードを表示することにより、いずれのユーザが過去に入力したキーワードであるかを知ることができ、キーワードを選択する参考とすることができる。キーワードを表示する領域は、表示されたキーワードの指定が可能である。
【0105】
図11に戻って、ステップS52においては、キーワードが選択されたか否かを判断する。キーワード検索結果表示画面のキーワードを表示する領域に表示されたキーワードが指定されると、そのキーワードの選択を受け付ける。キーワードが選択された場合、処理をステップS53に進めるが、そうでなければ処理をステップS51に戻す。
【0106】
ステップS53においては、選択されたキーワードを検索に用いるキーワードに決定し、処理をブラウジング処理に戻す。
【0107】
図13は、検索結果表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。検索結果表示処理は、図6のステップS10において実行される処理であり、検索サーバ5からURLを含む検索結果を受信(図6のステップS09)した後に実行される処理である。図13を参照して、検索サーバ5から受信した検索結果に含まれるURLを処理対象として選択する(ステップS61)。次に、選択したURLと同一のURLを定義するユーザ関連レコードがユーザ関連情報に記憶されているか否かを判断する(ステップS62)。そのようなユーザ関連レコードが記憶されていれば処理をステップS63に進め、そうでなければステップS63をスキップして処理をステップS64に進める。
【0108】
ステップS63においては、選択されたURLのうち同一のURLがユーザ関連レコードに定義されているURLの表示態様を変更し、他のURLの表示態様と異ならせる。たとえば、色を変更する、輝度を変更する、点滅表示に変更するなどである。
【0109】
ステップS64においては、検索結果に含まれるURLのうち未だ選択していないURLが存在するか否かを判断し、未選択のURLが存在するならば処理をステップS61に戻し、存在しなければ処理をステップS65に進める。ステップS65においては、検索結果を表示部114に表示する。
【0110】
図14は、検索結果表示画面の一例を示す図である。図14を参照して、検索結果表示画面は、4つのURLを含み、4つのURLのうち4番目のURL(番号32)が、他のURLと表示態様を異ならせて表示される。4番目のURLは、過去にいずれかのユーザが印刷指示、格納指示または送信指示のいずれかの指示をしたウェブページのURLである。このため、検索結果を閲覧するユーザは、表示される複数のURLのうちから利用価値のあるウェブページのURLを容易に知ることができる。
【0111】
以上説明したように、本実施の形態におけるMFP100は、Webサーバ7から受信したウェブページに対して、表示指示以外の処理を実行するための指示、例えば印刷指示、格納指示または送信指示が指示されると、ウェブページのURLおよびそのウェブページの検索に用いたキーワードを定義するユーザ関連レコードを生成し、HDD116に記憶する。印刷、データ記憶またはデータ送信されるウェブページは、利用価値の高い情報を含むことが考えられ、そのウェブページのURLおよびそのウェブページの検索に用いたキーワードを次のブラウジングにおいて利用すれば、検索を効率的に行うことができる。
【0112】
また、認証されたユーザが表示指示以外の処理を実行するための指示をした場合には、そのユーザのユーザ識別情報を含むユーザ関連レコードが生成される。そして、ユーザ識別情報が指定されると、そのユーザ識別情報とユーザ関連情報で関連付けられたURLまたはキーワードが抽出され、表示されるので、特定のユーザが過去に表示処理以外の処理を実行する指示をしたウェブページのURL、またはそのウェブページの検索に用いたキーワードを表示させることができる。このため、MFP100を使用する任意のユーザが過去に表示処理以外の処理を実行する指示をしたウェブページのURLのみを表示するので、利用価値の高いURLを表示させることができる。また、MFP100を使用する任意のユーザが過去に表示処理以外の処理を実行する指示をしたウェブページを検索するために用いたキーワードが表示されるので、有効なキーワードをMFP100を使用するユーザに与えることができる。
【0113】
また、属性情報が指定されると、その属性情報とユーザ定義情報により関連付けられたユーザ識別情報が指定され、さらに、指定されたユーザ識別情報とユーザ関連情報で関連付けられたURLまたはキーワードが抽出され、表示される。属性情報は、そのユーザに関連する情報、たとえば、所属部署、ユーザキーワードを含む。このため、検索したい分野を取り扱う部署を属性情報として指定すれば、その部署に所属する全てのユーザを抽出することができ、また、検索したい分野の用語を属性情報として指定すれば、その分野に関連する全てのユーザを抽出することができる。さらに抽出されたユーザが過去に表示処理以外の処理を実行する指示をしたウェブページのURL、またはそのウェブページの検索に用いたキーワードが表示されるので、他のユーザに関連する情報を知らないユーザであっても属性情報だけから利用価値の高いURLまたはキーワードを表示させることができる。
【0114】
また、検索サーバ5から受信する検索結果に含まれる複数のURLのうち過去にいずれかのユーザが表示以外の処理を実行させるための指示をしたウェブページのURLが、他のURLを表示態様と異なる表示態様で表示される。特に、MFP100は複数のユーザが使用するので、他人が過去に表示以外の処理を実行させるための指示をしたウェブページのURLを知ることができる。このため、検索結果を閲覧するユーザは、表示される複数のURLのうちから利用価値のあるウェブページのURLを容易に知ることができる。
【0115】
さらに、他のMFP100A,100B,100Cそれぞれに記憶されたユーザ関連情報を受信し、それを検索対象とするのでより多くのURLまたはキーワードを表示することができる。
【0116】
なお、本実施の形態においては、アクセス情報としてURLを例示したが、データの所在を示す情報であれば、これらに限らない。例えば、IP(Internet Protocol)アドレス等であってもよい。また、本実施の形態においては、情報処理装置の一例としてMFP100を例に説明したが、図6、図9、図11および図13に示した処理をMFP100に実行させるためのデータ検索方法およびデータ検索プログラムとして発明を捉えることができるのは言うまでもない。
【0117】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0118】
<付記>
(1) キーワードを絞り込むための絞込みワードを受け付ける絞込みワード受付手段をさらに備え、
前記アクセス情報抽出手段は、前記指定されたユーザ識別情報と前記アクセス関連情報により関連付けられた前記アクセス情報であって、前記絞り込みワードに関連するアクセス情報を抽出する、請求項5に記載の情報処理装置。
(2) 前記抽出されたキーワードを表示するためのキーワード表示手段と、
前記表示されたキーワードのうちから少なくとも1つを選択するキーワード選択手段と、をさらに備え、
前記キーワード取得手段は、前記選択された少なくとも1つのキーワードを取得する、請求項12に記載の情報処理装置。
(3) 前記受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、前記データにアクセスするためのアクセス情報を記憶するアクセス情報記憶手段と、
前記記憶されたアクセス情報と前記記憶されたキーワードとの関連付けを定義する関連情報を記憶する関連情報記憶手段と、
キーワードを絞り込むための絞込みワードを受け付ける絞込みワード受付手段と、をさらに備え、
前記キーワード抽出手段は、前記指定されたユーザ識別情報と前記キーワード関連情報により関連付けられた前記キーワードであって、前記受け付けられた絞込みワードと関連するアクセス情報と前記関連情報により関連付けられた前記キーワードを抽出する、請求項12に記載の情報処理装置。
【図面の簡単な説明】
【0119】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理システムの全体概要を示す図である。
【図2】MFPのハード構成の一例を示すブロック図である。
【図3】CPUの機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図4】ユーザ関連情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図5】ユーザ定義情報のフォーマットの一例を示す図である。
【図6】ブラウジング処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図7】検索条件設定画面の一例を示す図である。
【図8】ユーザ関連レコード登録画面の一例を示す図である。
【図9】URL検索処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図10】URL検索結果表示画面の一例を示す図である。
【図11】キーワード抽出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図12】キーワード検索結果表示画面の一例を示す図である。
【図13】検索結果表示処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【図14】検索結果表示画面の一例を示す図である。
【符号の説明】
【0120】
1 情報処理システム、2 ネットワーク、3 インターネット、5 検索サーバ、7 Webサーバ、10 ADF、20 画像読取部、30 画像処理部、40 画像形成部、50 給紙部、60 ファクシミリ部、61 通信制御部、100,100A,100B,100C MFP、101 メイン回路、111 CPU、112 RAM、113 ROM、114 表示部、115 操作部、116 HDD、117 データ通信制御部、118 LAN端子、119 シリアル通信インターフェース端子、119A メモリカード、150 ブラウジング処理部、151 キーワード受付部、151 キーワードキーワード受付部、153 検索部、155 検索結果表示部、157 ページ表示部、161 実行指示受付部、163 ユーザ関連付部、164 ユーザ関連付部、165 ユーザ認証部、167 表示部、170 URL・キーワード決定部、171 絞込み部、173 ユーザ検索部、175 属性情報検索部、177 ユーザ関連情報取得部、179 ユーザ定義情報取得部、200 コンピュータ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部からデータを受信するデータ受信手段と、
前記受信されたデータに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付ける指示受付手段と、
前記受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、前記データにアクセスするためのアクセス情報を記憶するアクセス情報記憶手段と、を備えた情報処理装置。
【請求項2】
データを検索するためのキーワードを受け付けるキーワード受付手段と、
前記受け付けられたキーワードを検索用サーバに送信し、該検索用サーバから検索結果を受信する検索結果取得手段と、
前記受信された検索結果を表示する検索結果表示手段と、
前記表示された検索結果に含まれる前記アクセス情報の指定を受け付けるアクセス情報指定受付手段と、をさらに備え、
前記検索結果表示手段は、前記前記検索結果に含まれる前記アクセス情報のうち前記記憶されたアクセス情報に関連する部分を、他の部分の表示態様と異なる表示態様で表示する表示態様変更手段を含む、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
他の情報処理装置から前記アクセス情報を取得する外部アクセス情報取得手段をさらに備え、
前記表示態様変更手段は、さらに、前記検索結果に含まれる前記取得されたアクセス情報に関連する部分を、他の部分の表示態様と異なる表示態様で表示する、請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記実行指示を入力したユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得手段と、
前記ユーザ識別情報が取得された場合、前記記憶されたアクセス情報と前記取得されたユーザ識別情報との関連を定義するユーザ関連情報を記憶するユーザ関連付手段と、をさらに備えた請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
ユーザ識別情報を指定するための指定手段と、
前記指定されたユーザ識別情報と前記ユーザ関連情報により関連付けられた前記アクセス情報を抽出するアクセス情報抽出手段と、
前記抽出されたアクセス情報を表示するためのアクセス情報表示手段と、をさらに備えた、請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
ユーザ識別情報と属性情報との関連を定義するユーザ定義情報を記憶するユーザ定義情報記憶手段と、
前記属性情報を受け付ける属性情報受付手段と、をさらに備え、
前記指定手段は、前記受け付けられた属性情報と前記ユーザ定義情報により関連付けられたユーザ識別情報を指定する、請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
他の情報処理装置から前記記憶されたアクセス情報を取得する外部アクセス情報取得手段と、
前記他の情報処理装置から前記記憶されたユーザ関連情報を取得する外部ユーザ関連情報取得手段と、をさらに備え、
前記アクセス情報抽出手段は、前記取得手段により取得されたアクセス情報のうち前記指定されたユーザ識別情報と前記取得されたユーザ関連情報により関連付けられたアクセス情報をさらに抽出する、請求項5記載の情報処理装置。
【請求項8】
ユーザ識別情報と属性情報との関連を定義するユーザ定義情報を記憶するユーザ定義情報記憶手段と、
前記属性情報を受け付ける属性情報受付手段と、
前記他の情報処理装置から前記ユーザ定義情報を取得する外部ユーザ定義情報取得手段と、をさらに備え、
前記指定手段は、前記外部ユーザ定義情報取得手段により取得されたユーザ定義情報により前記受け付けられた属性情報と関連付けられた前記ユーザ識別情報をさらに指定する、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
キーワードを絞り込むための絞込みワードを受け付ける絞込みワード受付手段をさらに備え、
前記記憶されたアクセス情報のうちから前記絞り込みワードに関連するアクセス情報を抽出するアクセス情報抽出手段と、
前記抽出されたアクセス情報を表示するためのアクセス情報表示手段と、をさらに備えた、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項10】
データを検索するためのキーワードを取得するキーワード取得手段と、
前記取得されたキーワードを検索用サーバに送信し、該検索用サーバからデータにアクセスするためのアクセス情報を含む検索結果を受信する検索結果取得手段と、
前記受信された検索結果を表示する検索結果表示手段と、
前記表示された検索結果に含まれる前記アクセス情報の指定を受け付けるアクセス情報指定受付手段と、
外部から前記指定されたアクセス情報で特定されるデータを受信するデータ受信手段と、
前記受信されたデータに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付ける指示受付手段と、
前記受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、前記取得されたキーワードを記憶するキーワード記憶手段と、を備えた情報処理装置。
【請求項11】
前記実行指示を入力したユーザを識別するためのユーザ識別情報を取得するユーザ識別情報取得手段と、
前記ユーザ識別情報が取得された場合、前記記憶されたキーワードと前記取得されたユーザ識別情報との関連を定義するキーワード関連情報を記憶するユーザ関連付手段と、をさらに備えた請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
ユーザ識別情報を指定するための指定手段と、
前記指定されたユーザ識別情報と前記キーワード関連情報により関連付けられた前記キーワードを抽出するキーワード抽出手段とをさらに備え、
前記キーワード取得手段は、前記抽出されたキーワードを取得する、請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
ユーザ識別情報と属性情報との関連を定義するユーザ定義情報を記憶するユーザ定義情報記憶手段と、
前記属性情報を受け付ける属性情報受付手段と、をさらに備え、
前記指定手段は、前記受け付けられた属性情報と前記ユーザ定義情報により関連付けられたユーザ識別情報を指定する、請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項14】
他の情報処理装置から前記キーワードを取得する外部キーワード取得手段と、
前記他の情報処理装置から前記キーワード関連情報を取得する外部キーワード関連情報取得手段と、をさらに備え、
前記キーワード抽出手段は、前記外部キーワード取得手段により取得されたキーワードのうち前記指定されたユーザ識別情報と前記取得されたキーワード関連情報により関連付けられたキーワードをさらに抽出する、請求項12に記載の情報処理装置。
【請求項15】
ユーザ識別情報と属性情報との関連を定義するユーザ定義情報を記憶するユーザ定義情報記憶手段と、
前記属性情報を受け付ける属性情報受付手段と、
前記他の情報処理装置から前記記憶されたユーザ定義情報を取得する外部ユーザ定義情報取得手段と、をさらに備え、
前記指定手段は、前記外部ユーザ情報取得手段により取得されたユーザ定義情報により前記受け付けられた属性情報と関連付けられた前記ユーザ識別情報をさらに指定する、請求項14に記載の情報処理装置。
【請求項16】
前記受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、前記データにアクセスするためのアクセス情報を記憶するアクセス情報記憶手段と、
前記記憶されたアクセス情報と前記記憶されたキーワードとの関連付けを定義する関連情報を記憶する関連情報記憶手段と、
キーワードを絞り込むための絞込みワードを受け付ける絞込みワード受付手段と、
前記記憶されたアクセス情報のうちで前記受け付けられた絞込みワードと関連するアクセス情報と前記関連情報により関連付けられた前記キーワードを抽出するキーワード抽出手段と、
前記抽出されたキーワードを表示するためのキーワード表示手段と、
前記表示されたキーワードのうちから少なくとも1つを選択するキーワード選択手段と、をさらに備え、
前記キーワード取得手段は、前記選択された少なくとも1つのキーワードを取得する、請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項17】
前記受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、前記データにアクセスするためのアクセス情報を記憶するアクセス情報記憶手段をさらに備え、
前記検索結果表示手段は、前記検索結果に含まれる前記アクセス情報のうち前記記憶されたアクセス情報に関連する部分を、他の部分の表示態様と異なる表示態様で表示する表示態様変更手段を含む、請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項18】
他の情報処理装置から前記記憶されたアクセス情報を取得する外部アクセス情報取得手段をさらに備え、
前記表示態様変更手段は、さらに、前記検索結果に含まれる前記アドレス情報のうち前記取得されたアクセス情報に関連する部分を、他の部分の表示態様と異なる表示態様で表示する、請求項17に記載の情報処理装置。
【請求項19】
外部からデータを受信するステップと、
前記受信されたデータに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付けるステップと、
前記受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、前記データにアクセスするためのアクセス情報を記憶するステップと、を含むデータ検索方法。
【請求項20】
データを検索するためのキーワードを取得するステップと、
前記取得されたキーワードを検索用サーバに送信し、該検索用サーバからデータにアクセスするためのアクセス情報を含む検索結果を受信するステップと、
前記受信された検索結果を表示するステップと、
前記表示された検索結果に含まれる前記アクセス情報の指定を受け付けるステップと、
外部から前記指定されたアクセス情報で特定されるデータを受信するステップと、
前記受信されたデータに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付けるステップと、
前記受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、前記取得されたキーワードを記憶するステップと、を含むデータ検索方法。
【請求項21】
外部からデータを受信するステップと、
前記受信されたデータに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付けるステップと、
前記受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、前記データにアクセスするためのアクセス情報を記憶するステップと、をコンピュータに実行させるためのデータ検索プログラム。
【請求項22】
データを検索するためのキーワードを取得するステップと、
前記取得されたキーワードを検索用サーバに送信し、該検索用サーバから検索結果を受信するステップと、
前記受信された検索結果を表示するステップと、
前記表示された検索結果に含まれる前記アクセス情報の指定を受け付けるステップと、
外部から前記指定されたアクセス情報で特定されるデータを受信するステップと、
前記受信されたデータに対して実行する処理を特定した実行指示を受け付けるステップと、
前記受け付けられた実行指示が表示する処理以外の処理を特定する場合、前記取得されたキーワードを記憶するステップと、をコンピュータに実行させるためのデータ検索プログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2008−152370(P2008−152370A)
【公開日】平成20年7月3日(2008.7.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−337365(P2006−337365)
【出願日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】