説明

情報処理装置、情報処理システム、価値計算方法、プログラム及び記録媒体

【課題】ユーザが扱った電子文書の、そのユーザにとっての価値を、その電子文書に対して行った操作に基づき定量的に求める。
【解決手段】電子ファイルに対する操作に関する情報を取得する操作情報取得手段と、操作情報取得手段によって取得した情報と電子ファイルに対するユーザの価値評価とを関連付けて操作情報記憶部に格納する操作情報記憶手段と、電子ファイルにおける各操作の重要度を格納するモデル記憶部の情報を構築するモデル更新手段と、電子ファイルに関連する、操作情報記憶部に格納されている情報を取得する操作情報管理手段と、操作情報管理手段により取得した情報とモデル記憶部に格納される関連する情報に基づき、電子ファイルの価値を計算する価値計算手段と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが電子ファイルに対して行う操作に基づき、そのユーザにとってのその文書の価値の大きさを判別する情報処理装置、情報処理システム、その価値計算方法、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータにより取り扱われる電子文書の種類は様々であり、ユーザは目的に応じてその様々な電子文書を利用する。
【0003】
しかしながら、利用した文書は、そのユーザにとって価値のある電子文書であるかほとんど役に立たなかった電子文書まで様々である。ところが、ユーザが後から以前に使った電子文書を再び扱うときに、その文書がユーザにとって価値の高い電子文書であると気づくこともある。
【0004】
そのため、ユーザにとっての電子文書の価値をシステムが判断し、そのような電子ファイルを優先的に提示することができれば、ユーザの情報検索に伴う負担を低減することが出来る。
【0005】
このような電子文書の価値を判断する方法として、次のような方法が存在する。
【0006】
特許文献1から3には、電子文書へのアクセス頻度、更新頻度、閲覧時間といった項目からその文書の重要度を判定する技術が開示されている。
【0007】
これらの技術は、重要な文書には頻繁にアクセスする、重要な文書を長く閲覧する、といった仮定に基づいているが、これらの指標には個人差があり、例えば同じ文書を何度も参照する人もいれば、1回の参照で文書の内容を把握できる人もいる。
【0008】
閲覧時間についても同様に、個人差のある項目である。また、重要な文書については直接参照せずに印刷した上で、閲覧する人もいる。
【0009】
このような個人差のある指標については、ユーザ間の違いを考慮せずにユーザにとって違なる文書の重要度を判定することはできない。
【0010】
そこで、特許文献4では情報検索の際に、提示する文書を決定するスコアの計算に際して、いかに検索条件に見合うかを表す適合スコアの他に、その情報に対する入力や印刷、閲覧時間を基に計算する経験スコアを利用し、表示優先度を決定する方法が開示されている。
【0011】
特許文献4の技術を応用すれば、経験スコアをユーザにとっての価値と見なすことが出来れば、操作した電子文書に対する価値が計算可能である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
しかしながら、特許文献4に記載の技術では、経験スコアの算出に使う指標として上記3項目しか挙げられていない。また、それぞれの項目がユーザにとってどのくらい重要なのかを予め知っておく必要がある。すなわち特許文献4における技術では、価値のある文書に対してどのような行動をするかが既知であるユーザには有効である。
【0013】
ところが、一般にユーザが価値のある文書に対してどのような行動をとるかは、ユーザ毎に異なる。したがってこの技術をそのまま、一般的なユーザにとっての電子文書の価値判断の技術に応用することはできない。
【0014】
すなわち、各々のユーザにとっての文書の重要度は、そのユーザが価値ある文書に対してどのような行動を行うか明らかでない限り、そのユーザに適応した形で判断することはできなかった。
【0015】
そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、ユーザが扱った電子文書の、そのユーザにとっての価値を、その電子文書に対して行った操作に基づき定量的に求めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決するため、本発明における情報処理装置は、電子ファイルに対する操作に関する情報を取得する操作情報取得手段と、操作情報取得手段によって取得した情報と電子ファイルに対するユーザの価値評価とを関連付けて操作情報記憶部に格納する操作情報記憶手段と、電子ファイルにおける各操作の重要度を格納するモデル記憶部の情報を構築するモデル更新手段と、電子ファイルに関連する、操作情報記憶部に格納されている情報を取得する操作情報管理手段と、操作情報管理手段により取得した情報とモデル記憶部に格納される関連する情報に基づき、電子ファイルの価値を計算する価値計算手段と、を備えることを特徴とする。
【0017】
また、本発明における情報処理システムは、電子ファイルの操作を行う複数の情報処理装置と、複数のユーザの操作情報を管理するサーバと、を備える情報処理システムであって、サーバは、電子ファイルに対する操作に関する情報と、電子ファイルに対するユーザの価値評価と、複数のユーザにおける識別子と、を関連付けて操作情報記憶部に格納する操作情報記憶手段と、電子ファイルにおける各操作の重要度を格納するモデル記憶部の情報を構築するモデル更新手段と、絞り込まれた電子ファイルに関連する、操作情報記憶部に格納されている情報を取得する操作情報管理手段と、操作情報管理手段により取得した情報とモデル記憶部に格納される関連する情報に基づき、電子ファイルの価値を計算する価値計算手段と、情報処理装置は、指定された条件に対して操作情報記憶部に格納されている電子ファイルに絞り込む文書指定手段を備え、価値計算手段によって計算された価値の大きさに基づいて、絞り込まれた電子ファイルを提示する文書提示手段と、を有することを特徴とする。
【0018】
また、本発明における情報処理装置の価値計算方法は、電子ファイルに対する操作に関する情報を取得する操作情報取得ステップと、操作情報取得ステップによって取得した情報と電子ファイルに対するユーザの価値評価とを関連付けて操作情報記憶部に格納する操作情報記憶ステップと、電子ファイルにおける各操作の重要度を格納するモデル記憶部の情報を構築するモデル更新ステップと、電子ファイルに関連する、操作情報記憶部に格納されている情報を取得する操作情報管理ステップと、操作情報管理ステップにより取得した情報とモデル記憶部に格納される関連する情報に基づき、電子ファイルの価値を計算する価値計算ステップと、を備えることを特徴とする。
【0019】
また、本発明における情報処理システムの価値計算方法は、サーバによる電子ファイルに対する操作に関する情報と、電子ファイルに対するユーザの価値評価と、複数のユーザにおける識別子と、を関連付けて操作情報記憶部に格納する操作情報記憶ステップと、電子ファイルにおける各操作の重要度を格納するモデル記憶部の情報を構築するモデル更新ステップと、情報処理装置による指定された条件に対して操作情報記憶部に格納されている電子ファイルに絞り込む文書指定ステップと、サーバによる文書指定ステップにて絞り込まれた電子ファイルに関連する、操作情報記憶部に格納されている情報を取得する操作情報管理ステップと、操作情報管理ステップにより取得した情報とモデル記憶部に格納される関連する情報に基づき、電子ファイルの価値を計算する価値計算ステップと、情報処理装置による価値計算ステップによって計算された価値の大きさに基づいて、絞り込まれた電子ファイルを提示する文書提示ステップと、を備えることを特徴とする。
【0020】
また、本発明におけるプログラムは、上記記載の価値計算方法をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0021】
また、本発明における記録媒体は、上記記載のプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0022】
本発明により、ユーザが扱った電子文書の、そのユーザにとっての価値を、その電子文書に対して行った操作に基づき定量的に求めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成図である。
【図2】本発明の実施形態に係る情報処理システムの構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。
【図4】本発明の実施形態に係る価値計算時のフローチャート図である。
【図5】操作情報記憶テーブルの一例を示す図である。
【図6】モデル記憶テーブルの一例を示す図である。
【図7】操作情報を操作情報記憶テーブルに格納する際のフローチャート図である。
【図8】操作情報を出力する際のフローチャート図である。
【図9】価値計算部におけるフローチャート図である。
【図10】モデル更新部におけるフローチャート図である。
【図11】価値の入力画面の一例を示す図である。
【図12】価値の入力画面の一例を示す図である。
【図13】本発明の他の実施形態に係る情報処理装置の機能ブロック図である。
【図14】検索条件の入力画面例である。
【図15】検索結果の表示画面例である。
【図16】文書提示処理におけるフローチャート図である。
【図17】本発明の他の実施形態に係る情報処理システムの構成図である。
【図18】本発明の他の実施形態に係る情報処理システムの機能ブロック図である。
【図19】文書提示処理におけるフローチャート図である。
【図20】ユーザ情報記憶テーブルの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
次に、発明を実施するための最良の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0025】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の実施形態における情報処理装置の構成図である。図1に示すように本情報処理装置は、CPU1と、メモリ2と、ディスプレイアダプタ3を介したディスプレイスクリーン4などの表示装置と、シリアルポート5と、キーボード6と、マウスなどのポインティングデバイス7と、記憶装置8とを相互接続するバス9を有して構成され、その他、音声インタフェース10やネットワークインタフェース11など多くのデバイスを接続できる。
【0026】
例えば、ネットワークインタフェースを通して、電子メールやFTPなどの電子ファイル転送やWWWなどのネットワークサービス12を利用したり、シリアルポート5やバス9、ネットワークインタフェース11を介してプリンタ、FAXやスキャナといった外部入出力装置13を利用したりすることができる。
【0027】
次に、本発明の第1の実施形態について詳細に説明する。
【0028】
本発明の実施形態は、コンピュータにおいて操作した電子ファイルのユーザにとっての価値をその操作に関する情報に基づき求めるものである。図2は、本実施形態における情報処理システムの模式図である。
【0029】
図2に示すように情報処理装置100は、イントラネットやインターネットなどのネットワーク200を介して管理サーバ300と接続される。
【0030】
管理サーバ300は、情報処理装置100における電子ファイルやその電子ファイルに対する操作情報を管理し、それらの情報に基づいて電子ファイルの価値を計算する。
【0031】
図3は、本発明の第1の実施形態における情報処理装置の機能ブロック図である。
【0032】
本情報処理装置は、処理部110と、DB(データベース)部120と、を有して構成される。
【0033】
処理部110は、操作情報取得部111と、操作情報管理部112と、価値計算部113と、モデル更新部114と、を有し、DB部120は、操作情報記憶テーブル121と、モデル記憶テーブル122と、を有して構成される。
【0034】
操作情報取得部111は、電子ファイルに対するユーザの操作に関する情報を取得する。
【0035】
操作情報管理部112は、操作情報記憶テーブル121に格納される電子ファイルに対する操作に関する情報を管理する。
【0036】
モデル更新部113は、モデル記憶テーブル122に格納されるユーザ毎の電子ファイルへの価値とそのファイルへの操作との関連性に関する情報を構築する。
【0037】
価値計算部114は、電子ファイルに対する操作に関する情報からモデル記憶テーブル122に保持される情報に基づき、その電子ファイルの価値を計算する。
【0038】
また、操作情報記憶テーブル121は、操作情報に関する情報を保持し、モデル記憶テーブル122は、ユーザ毎における電子ファイルへの価値とそのファイルへの操作との関連性に関する情報を保持する。
【0039】
これらはすべて単一の情報処理装置内において構成されるものであるが、操作情報取得部111についてはクライアント端末と、サーバとで構成され、サーバに格納される電子ファイルなどの操作情報をクライアント端末が取得する機能部である。なお、サーバには、電子ファイルのIDと操作された情報とが関連付けて格納される。
【0040】
本実施形態における価値計算方法の実施例を説明する。
【0041】
本装置に対してファイルのIDおよびそのファイルの操作が行われた時間情報の入力が行われると、その時間においてそのファイルに対して行われた操作情報を基に、その操作を行ったユーザにとってのそのファイルの価値を計算し、出力する。
【0042】
図4は、本発明の実施形態における価値計算のフローチャート図である。以下、価値計算処理について本フローチャート図を参照に詳細に説明する。
【0043】
操作情報管理部112は、対象となる電子ファイルのIDおよび操作を行った日付情報の入力に対して(ステップS11)、その指定された日付に指定された電子ファイルに対して行った操作に関する情報を操作情報テーブル121より取得する(ステップS12)。
【0044】
価値計算部114は、操作情報管理部112の取得した操作に関する情報から、モデル記憶テーブル122に格納されるユーザの特性を表すパラメータに基づき、対象となる電子ファイルに関する対象となる操作日における価値の大きさを計算し、出力する(ステップS13)。
【0045】
続いて、図5及び図6を参照にDB部120における各記憶テーブルに格納される情報について詳細に説明する。
【0046】
図5は、操作情報記憶テーブル121の一例を示す。
【0047】
この一行はある電子ファイルのある一日における操作に関する情報が格納される。ファイルIDと、操作のされた日付と、キー入力数(回)と、マウスクリック回数(回)と、ウィンドウを開いた回数(回)と、ウィンドウを開いた累計時間(秒)と、ウィンドウをフォーカスした回数(回)と、ウィンドウをフォーカスした累計時間(秒)と、他の文書に添付された回数(回)と、その文書に他の文書を貼付した回数(回)と、最終更新日と、作成日と、その電子ファイルの名前と、その電子ファイルのその日における価値と、を格納する。
【0048】
なお、その電子ファイルのその日における価値のある/なしは、それぞれ1,0の値により格納する。
【0049】
また、明らかでない値については空欄となる。
【0050】
図6には、モデル記憶テーブル122の一例を示す。ここにはそれぞれの操作について、ユーザが重要な文書に対して行う度合いの大きさを示す値が格納され、キー入力数に対する度合いの大きさと、マウスクリック回数に対する度合いの大きさと、ウィンドウを開いた回数に対する度合いの大きさと、ウィンドウを開いた累計時間(秒)に対する度合いの大きさと、ウィンドウをフォーカスした回数(回)に対する度合いの大きさと、ウィンドウをフォーカスした累計時間(秒)に対する度合いの大きさと、他の文書に添付された回数(回)に対する度合いの大きさと、その文書に他の文書を貼付した回数(回)に対する度合いの大きさと、最終更新日に対する度合いの大きさと、作成日に対する度合いの大きさと、を格納する。
【0051】
なお、ここでは操作に関する情報として、キー入力数、マウスクリック回数、ウィンドウを開いた回数、ウィンドウを開いた累計時間、ウィンドウをフォーカスした回数、ウィンドウをフォーカスした累計時間、他の文書に添付された回数、文書に他の文書を貼付した回数、最終更新日、作成日を挙げられているが、他に印刷回数、文書の更新回数、その文書においてスクロールを行った時間、メールに添付したかどうか、などを含めてもよい。また、システムの初期状態においてはすべて0.1が格納される。
【0052】
次に、操作情報取得部111の処理について説明する。操作情報取得部111は、例えば特許文献5に開示される技術を利用することにより実施され、情報処理装置において、操作した電子ファイルおよびその操作に関する情報を取得、サーバ内に保持する。
【0053】
次に、操作情報管理部112の処理について説明する。操作情報管理部112の行う処理フローは2つあり、第1の処理は、操作情報取得部112の取得した操作情報を操作情報記憶テーブル121に格納する処理であり、第2の処理はファイルIDおよび日付情報の入力に対して該当するファイルの該当する日付におけるすべての操作情報を価値計算部114に対して出力する処理である。
【0054】
図7を参照に第1の処理について詳細に説明する。
【0055】
本処理は、一日の決まった時間に自動的に起動され、操作情報取得部111がサーバ内に保持する操作情報にネットワークを介してアクセスし、その前日にそのクライアント端末において行われたファイルに関する操作、例えばキー入力数、マウスクリック回数、ウィンドウを開いた回数、ウィンドウを開いた累計時間、ウィンドウをフォーカスした回数、ウィンドウをフォーカスした累計時間、他の文書に添付された回数、他の文書を貼付した回数をファイル毎にカウントし、取得する(ステップS21)。
【0056】
また、そのファイルの最終更新日、作成日が得られれば取得し、操作情報に含める。またファイルのハッシュ値を取得し、ファイルIDとする。なお、ファイルのハッシュ値がファイルの更新により一日の中で変化している場合はその変化前のハッシュ値がファイルIDとされているもののファイルIDを変化後のハッシュ値に変換して処理を行うことで、一日の間に更新されたファイルはすべて一日の最後のハッシュ値をそのファイルのファイルIDとして処理される。
【0057】
また、ハッシュ値が取得されていない場合は、操作情報記憶テーブル121のファイルID列に存在しない任意の記号をそのファイルのファイルIDとする。さらにそのファイルIDのファイルの名称を取得する
【0058】
取得したファイル毎の情報のそれぞれについて、操作情報記憶テーブル121の最終行に行を追加し、ファイルID、その操作を行った日付、また各種項目に該当する操作情報、ファイルの名前をそれぞれ格納する(ステップS22)。
【0059】
次に、図8を参照に第2の処理について詳細に説明する。
【0060】
ファイルIDおよび日付の入力を取得し(ステップS31)、操作情報記憶テーブル121に入力されているファイルIDおよび日付情報と一致している行を抽出し(ステップS32)、その行に格納されるすべての列の情報を価値計算部に対して出力する(ステップS33)。
【0061】
このときファイルIDの代わりにファイル名の入力を得ても良い。この場合は操作情報記憶テーブル121に入力されている日付情報およびファイル名と一致する行を抽出する。
【0062】
ここでは日付をトリガとして、その日付における文書の価値を求めるため、その日付におけるすべての操作情報を抽出するが、これらは日付以外にも時間帯、日付の区間といった時間の区間を表す他の指標を代わりに用いてもよい。
【0063】
ファイルIDあるいは日付の一方しか入力されない場合は、入力のあった項目についてのみ操作情報記憶テーブルとの比較を行い、一致したすべての行を取得する。
【0064】
なお、操作情報の取得については、サーバを介さず、入力が行われる度に毎回操作情報記憶テーブル121へと格納するよう構成しても良い。
【0065】
図9は、価値計算部114におけるフローチャート図である。以下、本フローチャート図を参照に価値計算部114における処理について詳細に説明する。
【0066】
操作情報管理部112より、日時情報、ファイルの操作に関する情報を取得する。ここでファイルの操作に関する情報とは例えば、図5の操作情報記憶テーブル121に格納されるキー入力数、マウスクリック回数、ウィンドウを開いた回数、ウィンドウを開いた累計時間、ウィンドウをフォーカスした回数、ウィンドウをフォーカスした累計時間、他の文書に添付された回数、他の文書を貼付した回数、最終更新日、作成日である。ここでそれぞれの指標の値をx1,x2,x3,x4,x5,x6,x7,x8,x9,x10とおく(ステップS41、42、43)。ただし、x1およびx2についてはそれぞれキー入力数、マウスクリック回数をウィンドウを開いた時間で割った値とし、それぞれx9およびx10についてはそれぞれ最終更新日、作成日と現在の日付との差分をその値とする。
【0067】
モデル記憶テーブル122の第1列から第10列まで値を取得し、それぞれw1,w 2,w3,w4,w5,w6,w7,w8 ,w9,w10とおく(ステップS44)。
【0068】
その操作により判断されるその電子ファイルの価値Vを
V=w1×x1+w2×x2+w3×x3+w4×x4+w5×x5+w6×x6+w7×x7+w8×x8+w9×x9+w10×x10
として出力する(ステップS45、46)。
【0069】
図10は、モデル更新部113におけるフローチャート図である。以下、本フローチャート図を参照にモデル更新部113における処理について詳細に説明する。
【0070】
モデル更新部は一日の決まった時間に自動的に起動され、それ以前にユーザより得られたフィードバックをもとに処理が行われる。
【0071】
フィードバックの形態は例えば以下のようなものが考えられる。
【0072】
ユーザがフィードバックのページへアクセスすることによりフィードバックを行う。そのページは図11に示すようになっており、前回のフィードバック以降にアクセスした文書についての価値のある/なしを入力する。なお、このページはユーザが任意のタイミングで開くようにしても良いし、一定期間毎にユーザにこのページへのアクセスを促すメールを送っても良い。また、文書を閉じた際に図12に示すような画面を表示し、選択させるよう構成しても良い。
【0073】
フィードバックが行われた後には、操作情報記憶テーブル121の該当列に価値のある/なしの記載が行われる。
【0074】
処理は例えば一日のうち決まった時間に自動的に起動され、図5に示す操作情報記憶テーブル122の第2列〜第12列および第14列がすべて格納されている行すべてを抽出し、
【0075】
V=w1×x1+w2×x2+w3×x3+w4×x4+w5×x5+w6×x6+w7×x7+w8×x8+w9×x9+w10×x10
【0076】
により回帰分析を行うことで、w1〜w10の値を求める。ただし、操作情報記憶テーブル121のキー入力数、マウスクリック回数、ウィンドウを開いた回数、ウィンドウを開いた累計時間、ウィンドウをフォーカスした回数、ウィンドウをフォーカスした累計時間、他の文書に添付された回数、他の文書を貼付した回数、最終更新日、作成日に対応する値がそれぞれx1,x2,x3,x4,x5,x6,x7,x8,x9,x10に対応し、価値のある/なしがそれぞれV=1,V=0に対応するものとする。
【0077】
また、x1,x2についてはそれぞれキー入力数、マウスクリック回数の値をウィンドウを開いた累計時間の値で割ったものとし、x9,x10についてはそれぞれ最終更新日、作成日の値と現在の日付の値の差分とする。
【0078】
計算したw1〜w10の値をそれぞれモデル記憶テーブルの第1列〜第10列に格納する。
【0079】
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について以下に説明する。
【0080】
本発明の第2の実施形態は、情報処理装置において過去に操作した電子ファイルを検索した際に、検索条件に見合った電子ファイルの各々についてユーザにとっての価値をその操作に関する情報に基づき求め、その価値の大きい順に提示するものである。
【0081】
典型的な実施形態としては第1の実施形態と同様、図2のように情報処理装置100がイントラネットやインターネットなどのネットワーク200によって接続される管理サーバ300が情報処理装置100における電子ファイルやその電子ファイルに対する操作情報を管理し、それらの情報に基づいて電子ファイルの価値が計算される。
【0082】
図13は、本発明の第2の実施形態における情報処理装置の構成図である。
【0083】
本情報処理装置は、処理部210と、DB部220と、を有して構成される。
【0084】
処理部210は、操作情報取得部211と、操作情報管理部212と、モデル更新部213と、価値計算部214と、文書指定部215と、文書提示部216と、を有して構成される。また、DB部220は、操作情報記憶テーブル221と、モデル記憶テーブル222と、を有して構成される。
【0085】
操作情報取得部211は、電子ファイルに対するユーザの操作に関する情報を取得する。
【0086】
操作情報管理部212は、操作情報記憶テーブル221に格納される電子ファイルに対する操作に関する情報を管理する。
【0087】
モデル更新部213は、モデル記憶テーブル222に格納されるユーザ毎の電子ファイルへの価値とそのファイルへの操作との関連性に関する情報を構築する。
【0088】
価値計算部214は、電子ファイルに対する操作に関する情報からモデル記憶テーブル222に保持される情報に基づき、その電子ファイルの価値を計算する。
【0089】
文書指定部215は、ユーザからの検索条件に基づき、提示する電子ファイルの候補を抽出する。
【0090】
文書提示部216は、文書指定部215の抽出した電子ファイルの電子ファイルの各々について価値計算部213が計算した価値の大きさに基づいて、提示する文書を決定する。
【0091】
操作情報記憶テーブル221は、操作に関する情報を保持し、モデル記憶テーブル222は、ユーザ毎に電子ファイルへの価値とそのファイルへの操作との関連性に関する情報を保持する。
【0092】
これらはすべて単一の情報処理装置内において構成されるものであるが、操作情報取得部211についてはクライアント端末よびサーバにより構成される。
【0093】
具体的な文書提示の実施方法の例を説明する。本装置に対して図14のようにファイルの検索条件の入力が行われると、本装置はその検索条件に見合ったファイルの各々に対して行われた操作情報をもとに、本装置のユーザにとってのそのファイルの価値を計算し、図15に示すようにその価値の高い順に出力する。
【0094】
図16は、価値の大きさに基づき文書提示をする際のフローチャート図である。
【0095】
文書指定部215がユーザからの検索条件を取得すると(ステップS61)、操作情報記憶テーブル221より検索条件に見合ったファイルのIDを取得し(ステップS62)、前ステップで取得したファイルのIDの各々に対して以下の操作を行う。
【0096】
操作情報管理部212が操作情報記憶テーブル221の第1列に対応するファイルのIDが格納されているすべての行を抽出し、その行に格納される情報を取得する(ステップS63)。対応するファイルのIDが格納されている行が複数ある場合において、そのすべての行を取得する以外に、操作日が最も新しい行、あるいは文書指定部が取得する検索条件に操作日が含まれている場合はその操作日と第2列が一致する行を取得してよい。
【0097】
取得した操作情報から価値計算部214が、モデル記憶テーブル222に格納されるユーザの特性を表すパラメータに基づき、対象となる電子ファイルに関する対象となる操作時における価値の大きさを計算し、出力する。前ステップで複数の行から取得した操作に関する情報を取得した場合はそれぞれの行に対して計算した値を足しあわせ、出力する(ステップS64)。
【0098】
文書提示部216が得られた電子ファイルの価値の大きさの大きい順に電子ファイルを提示する(ステップS65)。
【0099】
文書指定部215の実施例を以下に説明する。文書指定部215による検索条件に見合ったファイルのIDの取得を、検索条件がファイル名に基づき行われるものとして説明する。この場合、操作情報記憶テーブルにおけるファイル名の文字列と、検索条件として入力された文字列を比較し、前者の文字列の一部が後者の文字列と一致する行のファイルIDのすべてを取得する。
【0100】
他の場合として、検索条件がファイルの操作日により行われる場合、操作情報記憶テーブル221における日付と、検索条件として入力される日付を比較し、両者が一致する行のファイルIDすべてを取得する。
【0101】
文書提示部216の実施例を以下に説明する。電子ファイルのファイルIDとその電子ファイルに対する価値の大きさの組を取得する。
【0102】
その価値の高い順に電子ファイルのファイルIDを取得し、操作情報記憶テーブルのファイルIDに対応するファイル名を取得し、図15に示すように提示する。
【0103】
操作情報取得部211、操作情報管理部212、価値計算部214、モデル更新部213、操作情報記憶テーブル221、モデル記憶テーブル222の処理については第1の実施形態と同様である。
【0104】
(第3の実施形態)
次に本発明の第3の実施形態について以下に説明する。
【0105】
本発明の第3の実施形態は情報処理装置において過去に操作した電子ファイルを指定した際に、指定条件に見合った電子ファイルの各々について、ある組織にとってのその電子ファイルの価値をその組織を構成するユーザにとっての価値の累計として求めるものである。それぞれのユーザにとっての価値はその電子ファイルについてユーザが行った操作に関する情報に基づき求める。
【0106】
図17は、本実施形態における情報処理システムの構成図である。本情報処理システムは、複数の情報処理装置101,102,103と、ネットワーク201と、管理サーバ301と、を有して構成される。
【0107】
各情報処理装置101,102,103は、イントラネットやインターネットなどのネットワーク201を介して管理サーバ301と、接続される。管理サーバ301は、各情報処理装置101,102,103における電子ファイルやその電子ファイルに対する操作情報を管理し、それらの情報に基づいて電子ファイルの価値を計算する。
【0108】
図18は、本発明における情報処理システムにおける機能ブロック図である。サーバとクライアントと、に分けて説明する。
【0109】
管理サーバ301は、処理部320と、DB部330と、を有して構成される。
【0110】
処理部320は、ユーザ管理部321と、操作情報管理部322と、価値計算部323と、モデル更新部324と、を有し、DB部330は、ユーザ情報記憶テーブル331と、操作情報記憶テーブル332と、モデル記憶テーブル333と、を有して構成される。
【0111】
操作情報管理部322は、操作情報記憶テーブル332に格納される電子ファイルに対する操作に関する情報を管理する。
【0112】
モデル更新部324は、モデル記憶テーブル333に格納されるユーザ毎の電子ファイルへの価値とそのファイルへの操作との関連性に関する情報を構築する。
【0113】
価値計算部323は、電子ファイルに対する操作に関する情報からモデル記憶テーブル333に保持される情報に基づきその電子ファイルの価値を計算する。
【0114】
ユーザ管理部321は、ユーザ情報記憶テーブル331に格納されるユーザに関する情報を管理する。
【0115】
操作情報記憶テーブル332は、操作情報を保持する。
【0116】
モデル記憶テーブル333は、ユーザ毎に電子ファイルへの価値とそのファイルへの操作との関連性に関する情報を保持する。
【0117】
ユーザ情報記憶テーブル331は、ユーザに関する情報を保持する。なお、操作情報記憶テーブル332及びモデル記憶テーブル333は、ユーザ情報記憶テーブル331に格納されるユーザ毎に識別してそれぞれの情報を関連付けて記憶している。
【0118】
操作情報取得部311は、電子ファイルに対するユーザの操作に関する情報を取得する。ただし、操作情報取得部311はその取得した情報をサーバ内で保持する。
【0119】
文書指定部312は、ユーザからの条件に基づき、価値を計算する電子ファイルを抽出する。
【0120】
操作情報記憶テーブル332およびモデル記憶テーブル333は、第1の実施形態および第2の実施形態と同様であるが、いずれもサーバにより、管理されるユーザの数だけ存在し、それぞれのテーブルがユーザIDと対応づけられて保持される。
【0121】
操作情報管理部322およびモデル更新部324および価値計算部323においても第一の実施形態および第二の実施形態と同様であるが、ユーザ管理部321の取得するユーザIDに対応する操作情報記憶テーブルおよびモデル記憶テーブルを扱う。
【0122】
具体的な文書提示の方法についての一例を説明する。本装置に対して図14に示すようにファイルの検索条件の入力が行われると、本装置はその検索条件に見合ったファイルの各々に対して、組織内のユーザの各々によって行われた操作情報をもとに、組織内の各々のユーザにとってのそのファイルの価値を計算し、その価値の大きさを足しあわせた組織にとっての価値の大きさの高い順に図15に示すように出力する。
【0123】
図19は、本発明の実施形態における組織にとっての価値の大きさに基づき文書提示をする際のフローチャート図である。
【0124】
文書指定部312がユーザからの検索条件を取得すると(ステップS71)、検索条件に見合ったファイルのIDを取得し、管理301サーバにそれらのファイルのIDを送信し、価値の大きさを要求する(ステップS72)。
【0125】
管理サーバ301は、ユーザ管理部321により情報処理装置101から情報処理装置101の情報およびログイン情報を得ることによりユーザIDを判定し、前ステップで取得したファイルのIDの各々に対して以下の操作を行う。
【0126】
ユーザ管理部321がファイルのIDの送信元となる情報処理装置101の情報やログイン情報を取得し、ユーザIDを出力する(ステップS73)。
【0127】
操作情報管理部322が各々のユーザIDに操作情報記憶テーブル332の対応するテーブルから対応するファイルのIDが格納されているすべての行を抽出し、その行に格納される情報をその情報に対応するユーザIDとともに取得する(ステップS74)。
【0128】
取得した操作情報から価値計算部323が、モデル記憶テーブル333のその操作情報に対応するユーザIDに対応するテーブルからユーザの特性を表すパラメータに基づき、対象となる電子ファイルに関する対象となる操作時における価値の大きさを計算し、出力する。前ステップで取得した操作情報それぞれに対して計算した値を足しあわせ、出力する(ステップS75)。それぞれの操作情報から算出した価値の大きさの値に、その操作情報に対応するユーザIDとステップS73で取得したユーザIDとの関連の大きさを重みとして掛け合わせた上で、その値を足しあわせてもよい。
【0129】
ユーザ同士の関連の大きさは例えば組織の同じグループに属する場合は1、同じグループに属さない場合は0.5とする。このとき、ユーザ情報記憶テーブルにはそのユーザが所属するグループに関する情報も保持され、それを参照することによりユーザID同士の関連の大きさが計算される。
【0130】
文書提示部313は、得られた電子ファイルの価値の大きさの大きい順に電子ファイルを提示する(ステップS76)。
【0131】
図20にユーザ情報記憶テーブルの一例を示す。本ユーザ情報記憶テーブルの各列には、ユーザIDと、クライアントマシンの情報と、ログイン情報と、が格納される。
【0132】
クライアントマシンの情報とは、例えばIPアドレス、MACアドレス、マシン名である。
【0133】
ログイン情報とは、例えばログイン時のユーザIDである。
【0134】
ユーザ管理部321について詳細に説明する。ユーザ管理部321は、クライアントマシンの情報やログイン情報の入力に対し、それらの情報とユーザ情報記憶テーブルに格納されたクライアントマシンの情報又はログイン情報の情報を比較し、一致する行のユーザIDを出力する。
【0135】
なお、操作情報取得部311の処理については第1の実施形態および第2の実施形態と同様である。また、文書指定部312および文書提示部313については第2の実施形態と同様である。
【0136】
本発明の実施形態によれば、ユーザが扱った電子文書の、そのユーザにとっての価値を、その電子文書に対して行った操作に基づき定量的に求めることができる。なお、その算出に当たってはシステムがユーザの特性を学習することにより、価値ある文書に対して行うであろう行為のユーザ間における違いを考慮した上で、そのユーザがどのような行為を価値ある文書に対して行うか予め明らかでなかったとしても、ユーザに適応した形で判断できる。
【0137】
また、ユーザが過去に扱った文書を検索する際に、そのユーザにとっての価値の高いものを優先的に表示させることができる。この価値の大きさはそのユーザがどのような行為を価値ある文書に対して行うか予め明らかでなかったとしても、システムがユーザの特性を学習することにより、ユーザに適応した形で判断される。
【0138】
また、組織が過去に扱った文書を検索する際に、その組織にとっての価値の高いものを優先的に表示させることができる。この価値の大きさは組織を構成する各々のユーザがどのような行為を価値ある文書に対して行うか予め明らかでなかったとしても、システムが各々のユーザの特性を学習することにより、各々のユーザに適応した形で判断されたものである。
【0139】
以上、実施の形態を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範囲な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら実施の形態や具体例に様々な修正および変更が可能である。
【符号の説明】
【0140】
100 情報処理装置
110 処理部
111 操作情報取得部
112 操作情報管理部
113 モデル更新部
114 価値計算部
120 DB部
121 操作情報記憶テーブル
122 モデル記憶テーブル
200 ネットワーク
300 管理サーバ
【先行技術文献】
【特許文献】
【0141】
【特許文献1】特開2006−085546号公報
【特許文献2】特開2007−102667号公報
【特許文献3】特開2007−004562号公報
【特許文献4】特開2007−148688号公報
【特許文献5】特開2006−260522号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子ファイルに対する操作に関する情報を取得する操作情報取得手段と、
前記操作情報取得手段によって取得した情報と前記電子ファイルに対するユーザの価値評価とを関連付けて操作情報記憶部に格納する操作情報記憶手段と、
前記電子ファイルにおける各操作の重要度を格納するモデル記憶部の情報を構築するモデル更新手段と、
前記電子ファイルに関連する、前記操作情報記憶部に格納されている情報を取得する操作情報管理手段と、
前記操作情報管理手段により取得した情報と前記モデル記憶部に格納される関連する情報に基づき、前記電子ファイルの価値を計算する価値計算手段と、を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記操作情報取得手段は、サーバに格納される操作情報を取得することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記モデル更新手段は、回帰分析を用いて前記重要度を算出することを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
指定された条件に対して前記操作情報記憶部に格納されている電子ファイルに絞り込む文書指定手段を備え、
操作情報管理手段は、前記文書指定手段により絞り込まれた電子ファイルに関連する前記操作情報記憶部に格納されている情報を取得し、
前記価値計算手段によって計算された価値の大きさに基づいて、絞り込まれた電子ファイルを提示する文書提示手段と、を備えることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記文書提示手段は、価値の大きい順に電子ファイルを並べて提示することを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
電子ファイルの操作を行う複数の情報処理装置と、複数のユーザの操作情報を管理するサーバと、を備える情報処理システムであって、
前記サーバは、
電子ファイルに対する操作に関する情報と、前記電子ファイルに対するユーザの価値評価と、前記複数のユーザにおける識別子と、を関連付けて操作情報記憶部に格納する操作情報記憶手段と、
前記電子ファイルにおける各操作の重要度を格納するモデル記憶部の情報を構築するモデル更新手段と、
絞り込まれた電子ファイルに関連する、前記操作情報記憶部に格納されている情報を取得する操作情報管理手段と、
前記操作情報管理手段により取得した情報と前記モデル記憶部に格納される関連する情報に基づき、前記電子ファイルの価値を計算する価値計算手段と、
前記情報処理装置は、
指定された条件に対して前記操作情報記憶部に格納されている電子ファイルに絞り込む文書指定手段を備え、
前記価値計算手段によって計算された価値の大きさに基づいて、絞り込まれた電子ファイルを提示する文書提示手段と、を有することを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
電子ファイルに対する操作に関する情報を取得する操作情報取得ステップと、
前記操作情報取得ステップによって取得した情報と前記電子ファイルに対するユーザの価値評価とを関連付けて操作情報記憶部に格納する操作情報記憶ステップと、
前記電子ファイルにおける各操作の重要度を格納するモデル記憶部の情報を構築するモデル更新ステップと、
前記電子ファイルに関連する、前記操作情報記憶部に格納されている情報を取得する操作情報管理ステップと、
前記操作情報管理ステップにより取得した情報と前記モデル記憶部に格納される関連する情報に基づき、前記電子ファイルの価値を計算する価値計算ステップと、を備えることを特徴とする情報処理装置の価値計算方法。
【請求項8】
指定された条件に対して前記操作情報記憶部に格納されている電子ファイルに絞り込む文書指定ステップを備え、
操作情報管理ステップは、前記文書指定ステップにより絞り込まれた電子ファイルに関連する前記操作情報記憶部に格納されている情報を取得し、
前記価値計算ステップによって計算された価値の大きさに基づいて、絞り込まれた電子ファイルを提示する文書提示ステップと、を備えることを特徴とする請求項7記載の情報処理装置の価値計算方法。
【請求項9】
サーバによる電子ファイルに対する操作に関する情報と、前記電子ファイルに対するユーザの価値評価と、前記複数のユーザにおける識別子と、を関連付けて操作情報記憶部に格納する操作情報記憶ステップと、
前記電子ファイルにおける各操作の重要度を格納するモデル記憶部の情報を構築するモデル更新ステップと、
情報処理装置による指定された条件に対して前記操作情報記憶部に格納されている電子ファイルに絞り込む文書指定ステップと、
前記サーバによる文書指定ステップにて絞り込まれた電子ファイルに関連する、前記操作情報記憶部に格納されている情報を取得する操作情報管理ステップと、
前記操作情報管理ステップにより取得した情報と前記モデル記憶部に格納される関連する情報に基づき、前記電子ファイルの価値を計算する価値計算ステップと、
前記情報処理装置による前記価値計算ステップによって計算された価値の大きさに基づいて、絞り込まれた電子ファイルを提示する文書提示ステップと、を備えることを特徴とする情報処理システムの価値計算方法。
【請求項10】
請求項7から9のいずれか1項に記載の価値計算方法をコンピュータに実行させるプログラム。
【請求項11】
請求項10記載のプログラムを格納するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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