情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
【課題】作業の対象となる作業対象情報に関する作業の状況の出力を用紙に形成された画像を用いて行うことができる情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供する。
【解決手段】作業対象対応画像出力部76が、少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、この作業対象情報に対応する画像を出力する。画像受付部78が、用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り部60により読み取られる画像を受け付ける。作業状況対応情報出力部88が、画像受付部78により受け付ける画像に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報に応じた情報を出力する。
【解決手段】作業対象対応画像出力部76が、少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、この作業対象情報に対応する画像を出力する。画像受付部78が、用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り部60により読み取られる画像を受け付ける。作業状況対応情報出力部88が、画像受付部78により受け付ける画像に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報に応じた情報を出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
用紙に形成された画像を読み取って、この画像に対応する情報を検索する装置が存在する。特許文献1には、検索条件式が記載されている検索シートの画像をスキャナ装置で読み取り、読み取られた画像から検索条件式を認識して、認識された検索条件式に対応する画像を検索する技術が開示されている。特許文献2には、読み取ることで文書の検索が行われるリスト形式の検索シートに、複数の文書の識別情報をバーコード化された検索コードとともにまとめて記録出力する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−128169号公報
【特許文献2】特開平6−223152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、作業の対象となる作業対象情報に関する作業の状況の出力を用紙に形成された画像を用いて行うことができる情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、情報処理装置であって、少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、当該作業対象情報に対応する画像を出力する画像出力手段と、用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り手段により読み取られる画像を受け付ける画像受付手段と、前記作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を記憶する作業状況情報記憶手段に記憶されている前記画像受付手段により受け付ける画像に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報に応じた情報を出力する情報出力手段と、を含むこととしたものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置であって、前記情報出力手段が、前記画像読み取り手段により読み取られる複数の画像の読み取り順に応じた順序で前記作業状況情報が配置された情報を出力することとしたものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報処理装置であって、前記画像受付手段が受け付ける複数の画像それぞれに対応する作業対象情報の組合せに対応する組合せ対応情報を組合せ対応情報記憶手段に出力する組合せ対応情報出力手段、をさらに含み、前記情報出力手段が、前記組合せ対応情報記憶手段に前記組合せ対応情報が出力された後に受け付ける前記組合せ対応情報の指定に応じて、当該組合せ対応情報に対応する各作業対象情報に対応する作業状況情報に応じた情報を出力することとしたものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、前記情報出力手段が、情報の出力を要求する利用者を示す情報と、出力が要求された情報に対応する作業対象情報に関連付けられている利用者を示す情報と、の比較結果に応じて、利用者から出力を要求された情報を出力するか否かを切り替えることとしたものである。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、前記画像出力手段により出力される画像が形成された用紙を印刷出力する印刷出力手段、をさらに含むこととしたものである。
【0010】
請求項6に記載の発明は、情報処理システムであって、情報処理装置と、作業管理装置と、を備え、前記情報処理装置が、少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、当該作業対象情報に対応する画像を出力する画像出力手段と、前記作業対象情報を前記作業管理装置に出力する作業対象情報出力手段と、用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り手段により読み取られる画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段が受け付ける画像に対応する作業対象情報を特定する作業対象特定情報を前記作業管理装置に出力する作業対象特定情報出力手段と、を含み、前記作業管理装置が、前記作業対象情報出力手段から出力される作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を作業状況情報記憶手段に記憶させる手段と、前記作業状況情報記憶手段に記憶されている、前記作業対象特定情報出力手段から出力される作業対象特定情報に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を前記情報処理装置に出力する作業状況情報出力手段と、を含み、前記情報処理装置が、前記作業状況情報出力手段から出力される作業状況情報に応じた情報を出力する情報出力手段、をさらに含むこととしたものである。
【0011】
請求項7に記載の発明は、プログラムであって、少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、当該作業対象情報に対応する画像を出力する画像出力手段、用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り手段により読み取られる画像を受け付ける画像受付手段、前記作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を記憶する作業状況情報記憶手段に記憶されている前記画像受付手段により受け付ける画像に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報に応じた情報を出力する情報出力手段、としてコンピュータを機能させることとしたものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1,6,7に記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、作業の対象となる作業対象情報に関する作業の状況の出力を用紙に形成された画像を用いて行うことができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、出力される情報における作業状況情報の配置順序を用紙に形成された画像を用いて制御することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、複数の画像を読み込ませた後の所望の時機に、各画像に対応する作業対象情報の組合せを指定して、これらの作業対象情報に関する作業の状況を出力することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、利用者を示す情報を、情報の出力制御に用いることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、作業対象情報に対応する画像が形成された用紙が印刷出力される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報処理システムにより実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施形態に係る情報処理システムで行われる作業対象情報登録処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図4】作業群定義情報の一例を示す図である。
【図5】作業関連情報の一例を示す図である。
【図6】作業対象対応画像の一例を示す図である。
【図7】本実施形態に係る情報処理システムで行われる作業状況確認処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図8】作業関連情報の一例を示す図である。
【図9】作業状況画面の一例を示す図である。
【図10】作業状況画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の別の実施形態に係る情報処理システムにより実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図12】組合せ対応情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に例示するように、本実施形態に係る情報処理システム1は、紙文書処理装置2と、作業管理支援装置3と、作業管理装置4と、作業対象情報管理装置5と、を含んで構成される。紙文書処理装置2と、作業管理支援装置3と、作業管理装置4と、作業対象情報管理装置5は、LANやインターネットなどの通信手段に接続されており、互いに通信されるようになっている。
【0020】
図1に例示するように、本実施形態に係る紙文書処理装置2は、例えば、制御部20、記憶部21、通信部22、ユーザインタフェース(UI)部23、プリンタ部24、スキャナ部25を含んでいる。これらの要素は、バスを介して接続される。本実施形態に係る作業管理支援装置3は、例えば、制御部30、記憶部31、通信部32を含んでいる。これらの要素は、バスを介して接続される。本実施形態に係る作業管理装置4は、例えば、制御部40、記憶部41、通信部42を含んでいる。これらの要素は、バスを介して接続される。本実施形態に係る作業対象情報管理装置5は、例えば、制御部50、記憶部51、通信部52を含んでいる。これらの要素は、バスを介して接続される。
【0021】
紙文書処理装置2の制御部20、作業管理支援装置3の制御部30、作業管理装置4の制御部40、作業対象情報管理装置5の制御部50は、CPUなどのプログラム制御デバイスであり、それぞれ、紙文書処理装置2、作業管理支援装置3、作業管理装置4、作業対象情報管理装置5にインストールされるプログラムに従って動作する。紙文書処理装置2の記憶部21、作業管理支援装置3の記憶部31、作業管理装置4の記憶部41、作業対象情報管理装置5の記憶部51は、ROMやRAMなどの記憶素子やハードディスクドライブなどである。紙文書処理装置2の記憶部21、作業管理支援装置3の記憶部31、作業管理装置4の記憶部41、作業対象情報管理装置5の記憶部51には、それぞれ、紙文書処理装置2の制御部20、作業管理支援装置3の制御部30、作業管理装置4の制御部40、作業対象情報管理装置5の制御部50によって実行されるプログラムなどが記憶される。また、紙文書処理装置2の記憶部21、作業管理支援装置3の記憶部31、作業管理装置4の記憶部41、作業対象情報管理装置5の記憶部51は、それぞれ、紙文書処理装置2の制御部20、作業管理支援装置3の制御部30、作業管理装置4の制御部40、作業対象情報管理装置5の制御部50のワークメモリとしても動作する。
【0022】
紙文書処理装置2の通信部22、作業管理支援装置3の通信部32、作業管理装置4の通信部42、作業対象情報管理装置5の通信部52は、LANカードなどの通信インタフェースであり、他の装置との間での情報の送受信を行う。
【0023】
紙文書処理装置2のUI部23は、タッチパネルや、液晶ディスプレイや、ボタン等によって構成される。紙文書処理装置2のUI部23は、紙文書処理装置2の制御部20から入力される指示に従って、紙文書処理装置2の制御部20から入力されるデータに基づく画面(例えば、ユーザに指示の入力を促すメニュー画面)を表示する。また、紙文書処理装置2のUI部23は、ユーザからの指示の入力を受け入れて、その入力内容を紙文書処理装置2の制御部20に出力する。
【0024】
紙文書処理装置2のプリンタ部24は、紙媒体などの記録媒体を印刷する。プリンタ部24は、本実施形態では、例えば、紙文書処理装置2の制御部20から入力される情報に基づいて、紙媒体などの記録媒体上に画像を形成する。
【0025】
紙文書処理装置2のスキャナ部25は、紙媒体などの記録媒体に印刷されている内容を読み取る。紙文書処理装置2のスキャナ部25は、本実施形態では、例えば、紙媒体などの記録媒体の表面を光学的に読み取り、読み取った内容に対応する画像を紙文書処理装置2の制御部20に出力する。また、本実施形態に係る紙文書処理装置2は、複数枚の紙媒体が配置されるトレイを備えている。そして、紙文書処理装置2のスキャナ部25が、利用者によりトレイに配置された複数枚の紙媒体を順次読み込んで、各紙媒体に対応する画像を生成して紙文書処理装置2の制御部20に出力する。
【0026】
図2は、本実施形態に係る情報処理システム1により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【0027】
図2に例示するように、本実施形態では、紙文書処理装置2は、例えば、画像読み取り部60と、情報出力部62と、情報受付部64と、印刷出力部66と、画面出力部68とを含んでいる。画像読み取り部60は、スキャナ部25を主として実現される。印刷出力部66は、プリンタ部24を主として実現される。その他の要素は制御部20を主として実現される。
【0028】
作業管理支援装置3は、例えば、作業対象情報受付部70と、作業対象情報出力部72と、作業対象対応画像生成部74と、作業対象対応画像出力部76と、画像受付部78と、受付画像解析部80と、作業対象特定情報出力部82と、作業関連情報受付部84と、作業状況対応情報生成部86と、作業状況対応情報出力部88と、を含んでいる。これらの要素は、制御部30を主として実現される。
【0029】
作業管理装置4は、例えば、作業状況制御部92と、作業群定義情報記憶部90と、作業関連情報記憶部94と、作業対象情報出力部96と、作業対象特定情報受付部98と、作業関連情報出力部100と、を含んでいる。作業群定義情報記憶部90と、作業関連情報記憶部94は、記憶部41を主として実現される。その他の要素は、制御部40を主として実現される。
【0030】
作業対象情報管理装置5は、例えば、作業対象制御部102と、作業対象情報記憶部104と、を含んでいる。作業対象制御部102は、制御部50を主として実現される。作業対象情報記憶部104は、記憶部51を主として実現される。
【0031】
これらの要素は、コンピュータである紙文書処理装置2や作業管理支援装置3や作業管理装置4や作業対象情報管理装置5にインストールされたプログラムを、紙文書処理装置2の制御部20や作業管理支援装置3の制御部30や作業管理装置4の制御部40や作業対象情報管理装置5の制御部50で実行することにより実現されている。このプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ可読な情報伝達媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信手段を介して紙文書処理装置2や作業管理支援装置3や作業管理装置4や作業対象情報管理装置5に供給される。
【0032】
ここで、本実施形態に係る情報処理システム1で行われる作業対象情報登録処理の流れの一例を図3に例示するフロー図を参照しながら説明する。本処理例では、図4に例示する作業群定義情報106が、作業管理装置4の作業群定義情報記憶部90に予め記憶されている。作業群定義情報106は、例えば、一連の作業と、その作業の順序を示す情報である。本実施形態では、作業群定義情報106に示された作業群のことを業務(図4の例では、稟議業務)と呼ぶこととする。
【0033】
まず、利用者が、紙文書である稟議文書を紙文書処理装置2のトレイに配置して、稟議文書の起案者を識別する情報(本処理例では、例えば、起案者名)と、この稟議文書についての業務の責任者の名称を示す業務責任者名と、この稟議文書が関わる業務の名称を示す業務名をタッチパネル等のUI部23に入力して、申請指示に対応する操作(例えば、「申請」と表示されたボタンを押下する操作)を行うと、紙文書処理装置2の画像読み取り部60が、入力された起案者名、業務責任者名及び業務名を受け付けるとともに、紙文書処理装置2のトレイに配置された稟議文書に形成された内容を読みとって、この内容に対応する稟議文書画像を生成する(S101)。なお、本処理例では、稟議文書画像は、作業対象情報の一例としての役割を担う。そして、紙文書処理装置2の情報出力部62が、受け付けた起案者名、業務責任者名及び業務名と、生成された稟議文書画像と、を含む申請指示情報を、作業管理支援装置3に出力する。そして、作業管理支援装置3の作業対象情報受付部70は、この申請指示情報を受け付ける(S102)。
【0034】
そして、作業管理支援装置3の作業対象情報出力部72が、この申請指示情報を作業管理装置4に出力する。そして、作業管理装置4の作業状況制御部92が、この申請指示情報を受け付ける(S103)。そして、作業管理装置4の作業状況制御部92が、例えば、作業対象情報に関する作業に関連する情報である、図5に例示する作業関連情報108を生成して、作業関連情報記憶部94に出力する(S104)。本実施形態では、作業関連情報108は、例えば、作業対象情報の識別子である作業対象識別子110、上述の業務名を示す業務名情報112、上述の起案者名を示す起案者名情報114、作業対象情報の起案日時を示す起案日時情報116、上述の業務責任者名を示す業務責任者名情報118、及び、作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報120(例えば、作業群定義情報が示す作業のうちどの作業まで終了しているのかを示す作業状況情報120)を含む。なお、本実施形態では、例えば、作業対象情報の読み込み日時を起案日時として取り扱う。
【0035】
本処理例では、例えば、作業状況制御部92は、新たに生成した作業対象識別子110(例えば、値が「0001」である作業対象識別子110)と、値が「予算照合待ち」である作業状況情報120と、を含む作業関連情報108を生成する。作業状況情報120の値「予算照合待ち」は、作業の状況が、申請作業が終了して、予算照合作業待ちであることを示している。
【0036】
そして、作業管理装置4の作業対象情報出力部96が、作業対象識別子110に関連付けられた稟議文書画像を作業対象情報管理装置5に出力する。そして、作業対象情報管理装置5の作業対象制御部102が、この稟議文書画像を受け付ける(S105)。
【0037】
そして、作業対象情報管理装置5の作業対象制御部102が、受け付けた稟議文書画像を、作業対象識別子110に関連付けて、作業対象情報記憶部104に出力する(S106)。
【0038】
そして、作業対象情報管理装置5の作業対象制御部102が、稟議文書画像の登録が終了した旨を作業管理装置4に出力する。そして、作業管理装置4の作業状況制御部92がこの旨を受け付ける(S107)。
【0039】
そして、作業管理装置4の作業状況制御部92は、受け付けた申請指示情報に対応する作業対象識別子110を、作業管理支援装置3に出力する。そして、作業管理支援装置3の作業対象対応画像生成部74が、作業対象識別子110を受け付ける(S108)。そして、作業管理支援装置3の作業対象対応画像生成部74が、図6に例示する、受け付けた作業対象識別子110を符号化した画像(例えば、二次元コード画像など)を含む作業対象対応画像122を生成する(S109)。図6に例示するように、作業対象対応画像122は、作業対象識別子110を符号化した二次元コード画像、業務名情報112が示す業務名、起案日時情報116が示す起案日時、などを含んでいる。
【0040】
そして、作業管理支援装置3の作業対象対応画像出力部76は、生成された作業対象対応画像122を紙文書処理装置2に出力する。そして、紙文書処理装置2の情報受付部64がこの作業対象対応画像122を受け付ける(S110)。そして、紙文書処理装置2の印刷出力部66が、受け付けた作業対象対応画像122を紙媒体に印刷出力する(S111)。
【0041】
このようにして、本実施形態では、作業対象情報の一例である稟議文書画像が作業対象情報管理装置5の作業対象情報記憶部104に記憶される。また、本実施形態では、稟議文書画像に関する作業の状況を示す作業状況情報120を含む作業関連情報108が作業管理装置4の作業関連情報記憶部94に記憶される。
【0042】
本実施形態では、例えば、上述の処理例に示す処理の後に、利用者が、作業管理装置4と通信手段を介して接続された公知のパーソナルコンピュータなどの利用者端末から、作業管理装置4に、作業状況の更新指示を出力する。すると、作業管理装置4の作業状況制御部92が、この更新指示に応じて、作業状況情報120の値を更新する。作業状況制御部92は、例えば、作業状況情報120の値を「予算照合待ち」から、「チーム長承認待ち」に更新する。
【0043】
次に、本実施形態に係る情報処理システム1で行われる作業状況確認処理の流れの一例を図7に例示するフロー図を参照しながら説明する。
【0044】
本処理例では、図4に例示する作業群定義情報106が、作業管理装置4の作業群定義情報記憶部90に予め記憶されている。また、本処理例では、図8に例示する3個の作業関連情報108が作業管理装置4の作業関連情報記憶部94に予め記憶されている。また、これら3個の作業状況情報120に対応する稟議文書画像が作業対象情報管理装置5の作業対象情報記憶部104に予め記憶されている。
【0045】
そして、本処理例の開始前には作業対象情報記憶部104に記憶されている各稟議文書画像に対応する作業対象識別子110を符号化した二次元コード画像を含む作業対象対応画像122が形成された紙媒体が、紙文書処理装置2から既に印刷出力されていることとする。
【0046】
まず、利用者が、作業対象対応画像122が形成された紙文書(作業対象対応紙文書)を、業務名が「PC購入の件」である作業対象対応紙文書、業務名が「次期契約締結の件」である作業対象対応紙文書、業務名が「商品開発委託の件」である作業対象対応紙文書、の順に紙文書処理装置2のトレイに配置するとともに、利用者を識別する情報(例えば、利用者名)をタッチパネル等のUI部23に入力して、作業状況確認指示に対応する操作(例えば、「作業状況確認」と表示されたボタンを押下する操作)を行うと、紙文書処理装置2の画像読み取り部60が、入力された利用者名を受け付けるとともに、紙文書処理装置2のトレイに配置された3枚の紙文書に形成された内容を順次読み取って、これらのこの内容に対応する、順序付けられた3個の画像を生成する(S201)。そして、紙文書処理装置2の情報出力部62が、これらの順序づけられた画像を作業状況確認指示に関連付けて作業管理支援装置3に出力する。そして、作業管理支援装置3の画像受付部78が、これらの画像を受け付ける(S202)。
【0047】
そして、作業管理支援装置3の受付画像解析部80が、各画像を解析して、二次元コードに対応する作業対象識別子110を特定する(S203)。そして、作業管理支援装置3の作業対象特定情報出力部82が、作業対象情報を特定する情報(本処理例では、例えば、画像に対応する順序に関連付けられた作業対象識別子110)を、作業管理装置4に出力する。そして、作業管理装置4の作業対象特定情報受付部98が、順序に関連付けられた作業対象識別子110を受け付ける(S204)。そして、作業管理装置4の作業関連情報出力部100が、これらの作業対象識別子110に関連付けられた作業関連情報108を、受け付けた作業対象識別子110の順序に対応付けて作業管理支援装置3に出力する。そして、作業管理支援装置3の作業関連情報受付部84が、順序に関連付けられた作業関連情報108を受け付ける(S205)。
【0048】
そして、作業管理支援装置3の作業状況対応情報生成部86が、受け付けた作業状況情報120に基づいて、作業状況情報120に対応する情報(本処理例では、例えば、図9に例示する作業状況画面124)を生成する(S206)。本処理例では、作業管理支援装置3の作業状況対応情報生成部86は、図9に例示するように、作業対象対応シートの読み込み順に対応する、作業状況情報120に関連付けられている順序で上から順に各作業の状況が示された作業状況画面124を生成する。作業状況画面124には、例えば、業務名情報112が示す業務名と、起案者名情報114が示す起案者名と、起案日時情報116が示す起案日時と、業務責任者名情報118が示す業務責任者名と、作業状況情報120が示す作業状況と、が含まれている。
【0049】
また、本処理例では、例えば、作業管理支援装置3の作業状況対応情報生成部86は、S201に示す処理で受け付けた利用者名が含まれる起案者名情報114又は業務責任者名情報118に対応する作業関連情報108を特定して、特定された作業関連情報108に基づいて作業状況画面124を生成する。
【0050】
例えば、作業管理支援装置3の作業状況対応情報生成部86は、S201に示す処理で受け付けた利用者名が「利用者d」である場合は、図9に例示する作業状況画面124を生成する一方で、S201に示す処理で受け付けた利用者名が「利用者a」である場合は、図10に例示する作業状況画面124を生成する。
【0051】
そして、作業管理支援装置3の作業状況対応情報出力部88が、この作業状況画面124を紙文書処理装置2に出力する。そして、紙文書処理装置2の情報受付部64が作業状況画面124を受け付ける(S207)。そして、紙文書処理装置2の画面出力部68が、受け付けた作業状況画面124を、紙文書処理装置2が備える、液晶ディスプレイ等のUI部23に表示出力する(S208)。
【0052】
なお、本処理例では、作業管理支援装置3の作業状況対応情報生成部86は、一画面に最大3個の作業の状況が示される少なくとも1個の作業状況画面124を生成する。そして、利用者からの要求に応じて、表示される作業状況画面124が切り替わるようになっている。
【0053】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0054】
図11は、別の実施形態に係る情報処理システム1により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。以下、図2に例示する機能ブロック図と共通する部分については、図示及び説明を省略する。
【0055】
図11に例示するように、この実施形態に係る作業管理支援装置3は、組合せ対応情報出力部126と、組合せ対応情報記憶部128と、作業状況表示要求制御部130と、をさらに含む。組合せ対応情報記憶部128は、作業管理支援装置3の記憶部31を主として実現される。その他の要素は、作業管理支援装置3の制御部30を主として実現される。
【0056】
この実施形態では、上述のS205に示す処理とS206に示す処理の間に、組合せ対応情報出力部126が、図12に例示する組合せ対応情報132を生成して、組合せ対応情報記憶部128に出力する処理を実行する。図12には、2個の組合せ対応情報132が組合せ対応情報132の一例として示されている。組合せ対応情報132は、例えば、組合せ対応情報132の識別子である組合せ識別子134と、S203に示す処理で特定された、順序付けられた作業対象識別子110と、S201に示す処理で受け付けた利用者名を示す要求利用者名情報136と、S201に示す処理を受け付けた日時を示す要求日時情報138と、を含む。
【0057】
そして、この実施形態では、上述のS201〜S208に示す処理の終了後に、利用者が、作業管理支援装置3と通信手段を介して接続された公知のパーソナルコンピュータなどの利用者端末から、作業管理支援装置3に、組合せ一覧表示要求を出力する。すると、作業管理支援装置3の作業状況表示要求制御部130が、この要求に応じて、利用者端末が備えるディスプレイ等の表示装置に図12に例示する組合せ対応情報132を一覧として表示出力する。
【0058】
そして、利用者が、利用者端末から作業管理支援装置3に、組合せ識別子134に関連付けられた作業状況表示要求を作業管理支援装置3に出力すると、作業管理支援装置3の作業状況対応情報出力部88が、この要求に応じて、利用者により指定された組合せ識別子134に関連付けられた、順序付けられた作業対象識別子110それぞれに対応する作業関連情報108に基づいて、作業状況画面124を生成して、利用者端末が備えるディスプレイ等の表示装置に表示出力する。
【0059】
なお、この実施形態では、利用者端末が備えるディスプレイ等の表示装置に表示出力される作業状況画面124は、紙文書処理装置2が備える液晶ディスプレイ等のUI部23に表示される作業状況画面124とは表示態様が異なる。作業状況対応情報出力部88は、例えば、紙文書処理装置2が備える液晶ディスプレイ等のUI部23に表示出力される作業状況画面124を生成する際には、一画面に最大3個までの作業の状況が示される作業状況画面124を生成する一方で、利用者端末が備えるディスプレイ等の表示装置に表示出力される作業状況画面124を生成する際には、一画面に最大100個までの作業の状況が示される作業状況画面124を生成する。
【0060】
なお、本発明は上述の実施形態にも限定されるものではない。
【0061】
例えば、上述のS201に示す処理において、利用者が、作業状況確認指示に対応する操作(例えば、「作業状況確認」と表示されたボタンを押下する操作)を行わなくても、情報処理システム1が上述のS201〜S208に示す処理を実行するようにしてもよい。
【0062】
また、例えば、紙文書処理装置2が、作業対象対応画像122が形成された紙文書とともに、新規の紙文書を受け付けた際に、作業管理装置4が、受け付けた紙文書に対応する作業状況情報120の値を更新するようにしてもよい。
【0063】
また、例えば、上述のS101やS201に示す処理において、紙文書処理装置2が、利用者名及び認証情報(例えば、パスワードや指紋画像など)を受け付けて、情報処理システム1が、受け付けた情報と、紙文書処理装置2の記憶部21等に記憶されている情報との比較結果に基づいて、利用者の認証処理を行ってもよい。そして、認証が許可された場合に、上述の処理の実行を開始するようにしてもよい。
【0064】
また、例えば、上述の実施形態に係る情報処理システム1に含まれる各装置により実現される機能が、複数の筐体の装置により実現されても構わない。また、例えば、上述の実施形態に係る情報処理システム1では複数の装置により実現されている機能が1個の筐体の装置により実現されても構わない。また、上述の実施形態を、業務管理以外の場面に応用しても構わない。
【0065】
なお、上述の具体的な数値や文字列は例示であり、これらの数値や文字列には限定されない。
【符号の説明】
【0066】
1 情報処理システム、2 紙文書処理装置、3 作業管理支援装置、4 作業管理装置、5 作業対象情報管理装置、20 制御部、21 記憶部、22 通信部、23 ユーザインタフェース(UI)部、24 プリンタ部、25 スキャナ部、30 制御部、31 記憶部、32 通信部、40 制御部、41 記憶部、42 通信部、50 制御部、51 記憶部、52 通信部、60 画像読み取り部、62 情報出力部、64 情報受付部、66 印刷出力部、68 画面出力部、70 作業対象情報受付部、72 作業対象情報出力部、74 作業対象対応画像生成部、76 作業対象対応画像出力部、78 画像受付部、80 受付画像解析部、82 作業対象特定情報出力部、84 作業関連情報受付部、86 作業状況対応情報生成部、88 作業状況対応情報出力部、90 作業群定義情報記憶部、92 作業状況制御部、94 作業関連情報記憶部、96 作業対象情報出力部、98 作業対象特定情報受付部、100 作業関連情報出力部、102 作業対象制御部、104 作業対象情報記憶部、106 作業群定義情報、108 作業関連情報、110 作業対象識別子、112 業務名情報、114 起案者名情報、116 起案日時情報、118 業務責任者名情報、120 作業状況情報、122 作業対象対応画像、124 作業状況画面、126 組合せ対応情報出力部、128 組合せ対応情報記憶部、130 作業状況表示要求制御部、132 組合せ対応情報、134 組合せ識別子、136 要求利用者名情報、138 要求日時情報。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
用紙に形成された画像を読み取って、この画像に対応する情報を検索する装置が存在する。特許文献1には、検索条件式が記載されている検索シートの画像をスキャナ装置で読み取り、読み取られた画像から検索条件式を認識して、認識された検索条件式に対応する画像を検索する技術が開示されている。特許文献2には、読み取ることで文書の検索が行われるリスト形式の検索シートに、複数の文書の識別情報をバーコード化された検索コードとともにまとめて記録出力する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平5−128169号公報
【特許文献2】特開平6−223152号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、作業の対象となる作業対象情報に関する作業の状況の出力を用紙に形成された画像を用いて行うことができる情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、情報処理装置であって、少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、当該作業対象情報に対応する画像を出力する画像出力手段と、用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り手段により読み取られる画像を受け付ける画像受付手段と、前記作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を記憶する作業状況情報記憶手段に記憶されている前記画像受付手段により受け付ける画像に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報に応じた情報を出力する情報出力手段と、を含むこととしたものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置であって、前記情報出力手段が、前記画像読み取り手段により読み取られる複数の画像の読み取り順に応じた順序で前記作業状況情報が配置された情報を出力することとしたものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報処理装置であって、前記画像受付手段が受け付ける複数の画像それぞれに対応する作業対象情報の組合せに対応する組合せ対応情報を組合せ対応情報記憶手段に出力する組合せ対応情報出力手段、をさらに含み、前記情報出力手段が、前記組合せ対応情報記憶手段に前記組合せ対応情報が出力された後に受け付ける前記組合せ対応情報の指定に応じて、当該組合せ対応情報に対応する各作業対象情報に対応する作業状況情報に応じた情報を出力することとしたものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、前記情報出力手段が、情報の出力を要求する利用者を示す情報と、出力が要求された情報に対応する作業対象情報に関連付けられている利用者を示す情報と、の比較結果に応じて、利用者から出力を要求された情報を出力するか否かを切り替えることとしたものである。
【0009】
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、前記画像出力手段により出力される画像が形成された用紙を印刷出力する印刷出力手段、をさらに含むこととしたものである。
【0010】
請求項6に記載の発明は、情報処理システムであって、情報処理装置と、作業管理装置と、を備え、前記情報処理装置が、少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、当該作業対象情報に対応する画像を出力する画像出力手段と、前記作業対象情報を前記作業管理装置に出力する作業対象情報出力手段と、用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り手段により読み取られる画像を受け付ける画像受付手段と、前記画像受付手段が受け付ける画像に対応する作業対象情報を特定する作業対象特定情報を前記作業管理装置に出力する作業対象特定情報出力手段と、を含み、前記作業管理装置が、前記作業対象情報出力手段から出力される作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を作業状況情報記憶手段に記憶させる手段と、前記作業状況情報記憶手段に記憶されている、前記作業対象特定情報出力手段から出力される作業対象特定情報に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を前記情報処理装置に出力する作業状況情報出力手段と、を含み、前記情報処理装置が、前記作業状況情報出力手段から出力される作業状況情報に応じた情報を出力する情報出力手段、をさらに含むこととしたものである。
【0011】
請求項7に記載の発明は、プログラムであって、少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、当該作業対象情報に対応する画像を出力する画像出力手段、用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り手段により読み取られる画像を受け付ける画像受付手段、前記作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を記憶する作業状況情報記憶手段に記憶されている前記画像受付手段により受け付ける画像に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報に応じた情報を出力する情報出力手段、としてコンピュータを機能させることとしたものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1,6,7に記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、作業の対象となる作業対象情報に関する作業の状況の出力を用紙に形成された画像を用いて行うことができる。
【0013】
請求項2に記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、出力される情報における作業状況情報の配置順序を用紙に形成された画像を用いて制御することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明によれば、複数の画像を読み込ませた後の所望の時機に、各画像に対応する作業対象情報の組合せを指定して、これらの作業対象情報に関する作業の状況を出力することができる。
【0015】
請求項4に記載の発明によれば、利用者を示す情報を、情報の出力制御に用いることができる。
【0016】
請求項5に記載の発明によれば、作業対象情報に対応する画像が形成された用紙が印刷出力される。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理システムのハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報処理システムにより実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】本実施形態に係る情報処理システムで行われる作業対象情報登録処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図4】作業群定義情報の一例を示す図である。
【図5】作業関連情報の一例を示す図である。
【図6】作業対象対応画像の一例を示す図である。
【図7】本実施形態に係る情報処理システムで行われる作業状況確認処理の流れの一例を示すフロー図である。
【図8】作業関連情報の一例を示す図である。
【図9】作業状況画面の一例を示す図である。
【図10】作業状況画面の一例を示す図である。
【図11】本発明の別の実施形態に係る情報処理システムにより実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図12】組合せ対応情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0019】
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に例示するように、本実施形態に係る情報処理システム1は、紙文書処理装置2と、作業管理支援装置3と、作業管理装置4と、作業対象情報管理装置5と、を含んで構成される。紙文書処理装置2と、作業管理支援装置3と、作業管理装置4と、作業対象情報管理装置5は、LANやインターネットなどの通信手段に接続されており、互いに通信されるようになっている。
【0020】
図1に例示するように、本実施形態に係る紙文書処理装置2は、例えば、制御部20、記憶部21、通信部22、ユーザインタフェース(UI)部23、プリンタ部24、スキャナ部25を含んでいる。これらの要素は、バスを介して接続される。本実施形態に係る作業管理支援装置3は、例えば、制御部30、記憶部31、通信部32を含んでいる。これらの要素は、バスを介して接続される。本実施形態に係る作業管理装置4は、例えば、制御部40、記憶部41、通信部42を含んでいる。これらの要素は、バスを介して接続される。本実施形態に係る作業対象情報管理装置5は、例えば、制御部50、記憶部51、通信部52を含んでいる。これらの要素は、バスを介して接続される。
【0021】
紙文書処理装置2の制御部20、作業管理支援装置3の制御部30、作業管理装置4の制御部40、作業対象情報管理装置5の制御部50は、CPUなどのプログラム制御デバイスであり、それぞれ、紙文書処理装置2、作業管理支援装置3、作業管理装置4、作業対象情報管理装置5にインストールされるプログラムに従って動作する。紙文書処理装置2の記憶部21、作業管理支援装置3の記憶部31、作業管理装置4の記憶部41、作業対象情報管理装置5の記憶部51は、ROMやRAMなどの記憶素子やハードディスクドライブなどである。紙文書処理装置2の記憶部21、作業管理支援装置3の記憶部31、作業管理装置4の記憶部41、作業対象情報管理装置5の記憶部51には、それぞれ、紙文書処理装置2の制御部20、作業管理支援装置3の制御部30、作業管理装置4の制御部40、作業対象情報管理装置5の制御部50によって実行されるプログラムなどが記憶される。また、紙文書処理装置2の記憶部21、作業管理支援装置3の記憶部31、作業管理装置4の記憶部41、作業対象情報管理装置5の記憶部51は、それぞれ、紙文書処理装置2の制御部20、作業管理支援装置3の制御部30、作業管理装置4の制御部40、作業対象情報管理装置5の制御部50のワークメモリとしても動作する。
【0022】
紙文書処理装置2の通信部22、作業管理支援装置3の通信部32、作業管理装置4の通信部42、作業対象情報管理装置5の通信部52は、LANカードなどの通信インタフェースであり、他の装置との間での情報の送受信を行う。
【0023】
紙文書処理装置2のUI部23は、タッチパネルや、液晶ディスプレイや、ボタン等によって構成される。紙文書処理装置2のUI部23は、紙文書処理装置2の制御部20から入力される指示に従って、紙文書処理装置2の制御部20から入力されるデータに基づく画面(例えば、ユーザに指示の入力を促すメニュー画面)を表示する。また、紙文書処理装置2のUI部23は、ユーザからの指示の入力を受け入れて、その入力内容を紙文書処理装置2の制御部20に出力する。
【0024】
紙文書処理装置2のプリンタ部24は、紙媒体などの記録媒体を印刷する。プリンタ部24は、本実施形態では、例えば、紙文書処理装置2の制御部20から入力される情報に基づいて、紙媒体などの記録媒体上に画像を形成する。
【0025】
紙文書処理装置2のスキャナ部25は、紙媒体などの記録媒体に印刷されている内容を読み取る。紙文書処理装置2のスキャナ部25は、本実施形態では、例えば、紙媒体などの記録媒体の表面を光学的に読み取り、読み取った内容に対応する画像を紙文書処理装置2の制御部20に出力する。また、本実施形態に係る紙文書処理装置2は、複数枚の紙媒体が配置されるトレイを備えている。そして、紙文書処理装置2のスキャナ部25が、利用者によりトレイに配置された複数枚の紙媒体を順次読み込んで、各紙媒体に対応する画像を生成して紙文書処理装置2の制御部20に出力する。
【0026】
図2は、本実施形態に係る情報処理システム1により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【0027】
図2に例示するように、本実施形態では、紙文書処理装置2は、例えば、画像読み取り部60と、情報出力部62と、情報受付部64と、印刷出力部66と、画面出力部68とを含んでいる。画像読み取り部60は、スキャナ部25を主として実現される。印刷出力部66は、プリンタ部24を主として実現される。その他の要素は制御部20を主として実現される。
【0028】
作業管理支援装置3は、例えば、作業対象情報受付部70と、作業対象情報出力部72と、作業対象対応画像生成部74と、作業対象対応画像出力部76と、画像受付部78と、受付画像解析部80と、作業対象特定情報出力部82と、作業関連情報受付部84と、作業状況対応情報生成部86と、作業状況対応情報出力部88と、を含んでいる。これらの要素は、制御部30を主として実現される。
【0029】
作業管理装置4は、例えば、作業状況制御部92と、作業群定義情報記憶部90と、作業関連情報記憶部94と、作業対象情報出力部96と、作業対象特定情報受付部98と、作業関連情報出力部100と、を含んでいる。作業群定義情報記憶部90と、作業関連情報記憶部94は、記憶部41を主として実現される。その他の要素は、制御部40を主として実現される。
【0030】
作業対象情報管理装置5は、例えば、作業対象制御部102と、作業対象情報記憶部104と、を含んでいる。作業対象制御部102は、制御部50を主として実現される。作業対象情報記憶部104は、記憶部51を主として実現される。
【0031】
これらの要素は、コンピュータである紙文書処理装置2や作業管理支援装置3や作業管理装置4や作業対象情報管理装置5にインストールされたプログラムを、紙文書処理装置2の制御部20や作業管理支援装置3の制御部30や作業管理装置4の制御部40や作業対象情報管理装置5の制御部50で実行することにより実現されている。このプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ可読な情報伝達媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信手段を介して紙文書処理装置2や作業管理支援装置3や作業管理装置4や作業対象情報管理装置5に供給される。
【0032】
ここで、本実施形態に係る情報処理システム1で行われる作業対象情報登録処理の流れの一例を図3に例示するフロー図を参照しながら説明する。本処理例では、図4に例示する作業群定義情報106が、作業管理装置4の作業群定義情報記憶部90に予め記憶されている。作業群定義情報106は、例えば、一連の作業と、その作業の順序を示す情報である。本実施形態では、作業群定義情報106に示された作業群のことを業務(図4の例では、稟議業務)と呼ぶこととする。
【0033】
まず、利用者が、紙文書である稟議文書を紙文書処理装置2のトレイに配置して、稟議文書の起案者を識別する情報(本処理例では、例えば、起案者名)と、この稟議文書についての業務の責任者の名称を示す業務責任者名と、この稟議文書が関わる業務の名称を示す業務名をタッチパネル等のUI部23に入力して、申請指示に対応する操作(例えば、「申請」と表示されたボタンを押下する操作)を行うと、紙文書処理装置2の画像読み取り部60が、入力された起案者名、業務責任者名及び業務名を受け付けるとともに、紙文書処理装置2のトレイに配置された稟議文書に形成された内容を読みとって、この内容に対応する稟議文書画像を生成する(S101)。なお、本処理例では、稟議文書画像は、作業対象情報の一例としての役割を担う。そして、紙文書処理装置2の情報出力部62が、受け付けた起案者名、業務責任者名及び業務名と、生成された稟議文書画像と、を含む申請指示情報を、作業管理支援装置3に出力する。そして、作業管理支援装置3の作業対象情報受付部70は、この申請指示情報を受け付ける(S102)。
【0034】
そして、作業管理支援装置3の作業対象情報出力部72が、この申請指示情報を作業管理装置4に出力する。そして、作業管理装置4の作業状況制御部92が、この申請指示情報を受け付ける(S103)。そして、作業管理装置4の作業状況制御部92が、例えば、作業対象情報に関する作業に関連する情報である、図5に例示する作業関連情報108を生成して、作業関連情報記憶部94に出力する(S104)。本実施形態では、作業関連情報108は、例えば、作業対象情報の識別子である作業対象識別子110、上述の業務名を示す業務名情報112、上述の起案者名を示す起案者名情報114、作業対象情報の起案日時を示す起案日時情報116、上述の業務責任者名を示す業務責任者名情報118、及び、作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報120(例えば、作業群定義情報が示す作業のうちどの作業まで終了しているのかを示す作業状況情報120)を含む。なお、本実施形態では、例えば、作業対象情報の読み込み日時を起案日時として取り扱う。
【0035】
本処理例では、例えば、作業状況制御部92は、新たに生成した作業対象識別子110(例えば、値が「0001」である作業対象識別子110)と、値が「予算照合待ち」である作業状況情報120と、を含む作業関連情報108を生成する。作業状況情報120の値「予算照合待ち」は、作業の状況が、申請作業が終了して、予算照合作業待ちであることを示している。
【0036】
そして、作業管理装置4の作業対象情報出力部96が、作業対象識別子110に関連付けられた稟議文書画像を作業対象情報管理装置5に出力する。そして、作業対象情報管理装置5の作業対象制御部102が、この稟議文書画像を受け付ける(S105)。
【0037】
そして、作業対象情報管理装置5の作業対象制御部102が、受け付けた稟議文書画像を、作業対象識別子110に関連付けて、作業対象情報記憶部104に出力する(S106)。
【0038】
そして、作業対象情報管理装置5の作業対象制御部102が、稟議文書画像の登録が終了した旨を作業管理装置4に出力する。そして、作業管理装置4の作業状況制御部92がこの旨を受け付ける(S107)。
【0039】
そして、作業管理装置4の作業状況制御部92は、受け付けた申請指示情報に対応する作業対象識別子110を、作業管理支援装置3に出力する。そして、作業管理支援装置3の作業対象対応画像生成部74が、作業対象識別子110を受け付ける(S108)。そして、作業管理支援装置3の作業対象対応画像生成部74が、図6に例示する、受け付けた作業対象識別子110を符号化した画像(例えば、二次元コード画像など)を含む作業対象対応画像122を生成する(S109)。図6に例示するように、作業対象対応画像122は、作業対象識別子110を符号化した二次元コード画像、業務名情報112が示す業務名、起案日時情報116が示す起案日時、などを含んでいる。
【0040】
そして、作業管理支援装置3の作業対象対応画像出力部76は、生成された作業対象対応画像122を紙文書処理装置2に出力する。そして、紙文書処理装置2の情報受付部64がこの作業対象対応画像122を受け付ける(S110)。そして、紙文書処理装置2の印刷出力部66が、受け付けた作業対象対応画像122を紙媒体に印刷出力する(S111)。
【0041】
このようにして、本実施形態では、作業対象情報の一例である稟議文書画像が作業対象情報管理装置5の作業対象情報記憶部104に記憶される。また、本実施形態では、稟議文書画像に関する作業の状況を示す作業状況情報120を含む作業関連情報108が作業管理装置4の作業関連情報記憶部94に記憶される。
【0042】
本実施形態では、例えば、上述の処理例に示す処理の後に、利用者が、作業管理装置4と通信手段を介して接続された公知のパーソナルコンピュータなどの利用者端末から、作業管理装置4に、作業状況の更新指示を出力する。すると、作業管理装置4の作業状況制御部92が、この更新指示に応じて、作業状況情報120の値を更新する。作業状況制御部92は、例えば、作業状況情報120の値を「予算照合待ち」から、「チーム長承認待ち」に更新する。
【0043】
次に、本実施形態に係る情報処理システム1で行われる作業状況確認処理の流れの一例を図7に例示するフロー図を参照しながら説明する。
【0044】
本処理例では、図4に例示する作業群定義情報106が、作業管理装置4の作業群定義情報記憶部90に予め記憶されている。また、本処理例では、図8に例示する3個の作業関連情報108が作業管理装置4の作業関連情報記憶部94に予め記憶されている。また、これら3個の作業状況情報120に対応する稟議文書画像が作業対象情報管理装置5の作業対象情報記憶部104に予め記憶されている。
【0045】
そして、本処理例の開始前には作業対象情報記憶部104に記憶されている各稟議文書画像に対応する作業対象識別子110を符号化した二次元コード画像を含む作業対象対応画像122が形成された紙媒体が、紙文書処理装置2から既に印刷出力されていることとする。
【0046】
まず、利用者が、作業対象対応画像122が形成された紙文書(作業対象対応紙文書)を、業務名が「PC購入の件」である作業対象対応紙文書、業務名が「次期契約締結の件」である作業対象対応紙文書、業務名が「商品開発委託の件」である作業対象対応紙文書、の順に紙文書処理装置2のトレイに配置するとともに、利用者を識別する情報(例えば、利用者名)をタッチパネル等のUI部23に入力して、作業状況確認指示に対応する操作(例えば、「作業状況確認」と表示されたボタンを押下する操作)を行うと、紙文書処理装置2の画像読み取り部60が、入力された利用者名を受け付けるとともに、紙文書処理装置2のトレイに配置された3枚の紙文書に形成された内容を順次読み取って、これらのこの内容に対応する、順序付けられた3個の画像を生成する(S201)。そして、紙文書処理装置2の情報出力部62が、これらの順序づけられた画像を作業状況確認指示に関連付けて作業管理支援装置3に出力する。そして、作業管理支援装置3の画像受付部78が、これらの画像を受け付ける(S202)。
【0047】
そして、作業管理支援装置3の受付画像解析部80が、各画像を解析して、二次元コードに対応する作業対象識別子110を特定する(S203)。そして、作業管理支援装置3の作業対象特定情報出力部82が、作業対象情報を特定する情報(本処理例では、例えば、画像に対応する順序に関連付けられた作業対象識別子110)を、作業管理装置4に出力する。そして、作業管理装置4の作業対象特定情報受付部98が、順序に関連付けられた作業対象識別子110を受け付ける(S204)。そして、作業管理装置4の作業関連情報出力部100が、これらの作業対象識別子110に関連付けられた作業関連情報108を、受け付けた作業対象識別子110の順序に対応付けて作業管理支援装置3に出力する。そして、作業管理支援装置3の作業関連情報受付部84が、順序に関連付けられた作業関連情報108を受け付ける(S205)。
【0048】
そして、作業管理支援装置3の作業状況対応情報生成部86が、受け付けた作業状況情報120に基づいて、作業状況情報120に対応する情報(本処理例では、例えば、図9に例示する作業状況画面124)を生成する(S206)。本処理例では、作業管理支援装置3の作業状況対応情報生成部86は、図9に例示するように、作業対象対応シートの読み込み順に対応する、作業状況情報120に関連付けられている順序で上から順に各作業の状況が示された作業状況画面124を生成する。作業状況画面124には、例えば、業務名情報112が示す業務名と、起案者名情報114が示す起案者名と、起案日時情報116が示す起案日時と、業務責任者名情報118が示す業務責任者名と、作業状況情報120が示す作業状況と、が含まれている。
【0049】
また、本処理例では、例えば、作業管理支援装置3の作業状況対応情報生成部86は、S201に示す処理で受け付けた利用者名が含まれる起案者名情報114又は業務責任者名情報118に対応する作業関連情報108を特定して、特定された作業関連情報108に基づいて作業状況画面124を生成する。
【0050】
例えば、作業管理支援装置3の作業状況対応情報生成部86は、S201に示す処理で受け付けた利用者名が「利用者d」である場合は、図9に例示する作業状況画面124を生成する一方で、S201に示す処理で受け付けた利用者名が「利用者a」である場合は、図10に例示する作業状況画面124を生成する。
【0051】
そして、作業管理支援装置3の作業状況対応情報出力部88が、この作業状況画面124を紙文書処理装置2に出力する。そして、紙文書処理装置2の情報受付部64が作業状況画面124を受け付ける(S207)。そして、紙文書処理装置2の画面出力部68が、受け付けた作業状況画面124を、紙文書処理装置2が備える、液晶ディスプレイ等のUI部23に表示出力する(S208)。
【0052】
なお、本処理例では、作業管理支援装置3の作業状況対応情報生成部86は、一画面に最大3個の作業の状況が示される少なくとも1個の作業状況画面124を生成する。そして、利用者からの要求に応じて、表示される作業状況画面124が切り替わるようになっている。
【0053】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0054】
図11は、別の実施形態に係る情報処理システム1により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。以下、図2に例示する機能ブロック図と共通する部分については、図示及び説明を省略する。
【0055】
図11に例示するように、この実施形態に係る作業管理支援装置3は、組合せ対応情報出力部126と、組合せ対応情報記憶部128と、作業状況表示要求制御部130と、をさらに含む。組合せ対応情報記憶部128は、作業管理支援装置3の記憶部31を主として実現される。その他の要素は、作業管理支援装置3の制御部30を主として実現される。
【0056】
この実施形態では、上述のS205に示す処理とS206に示す処理の間に、組合せ対応情報出力部126が、図12に例示する組合せ対応情報132を生成して、組合せ対応情報記憶部128に出力する処理を実行する。図12には、2個の組合せ対応情報132が組合せ対応情報132の一例として示されている。組合せ対応情報132は、例えば、組合せ対応情報132の識別子である組合せ識別子134と、S203に示す処理で特定された、順序付けられた作業対象識別子110と、S201に示す処理で受け付けた利用者名を示す要求利用者名情報136と、S201に示す処理を受け付けた日時を示す要求日時情報138と、を含む。
【0057】
そして、この実施形態では、上述のS201〜S208に示す処理の終了後に、利用者が、作業管理支援装置3と通信手段を介して接続された公知のパーソナルコンピュータなどの利用者端末から、作業管理支援装置3に、組合せ一覧表示要求を出力する。すると、作業管理支援装置3の作業状況表示要求制御部130が、この要求に応じて、利用者端末が備えるディスプレイ等の表示装置に図12に例示する組合せ対応情報132を一覧として表示出力する。
【0058】
そして、利用者が、利用者端末から作業管理支援装置3に、組合せ識別子134に関連付けられた作業状況表示要求を作業管理支援装置3に出力すると、作業管理支援装置3の作業状況対応情報出力部88が、この要求に応じて、利用者により指定された組合せ識別子134に関連付けられた、順序付けられた作業対象識別子110それぞれに対応する作業関連情報108に基づいて、作業状況画面124を生成して、利用者端末が備えるディスプレイ等の表示装置に表示出力する。
【0059】
なお、この実施形態では、利用者端末が備えるディスプレイ等の表示装置に表示出力される作業状況画面124は、紙文書処理装置2が備える液晶ディスプレイ等のUI部23に表示される作業状況画面124とは表示態様が異なる。作業状況対応情報出力部88は、例えば、紙文書処理装置2が備える液晶ディスプレイ等のUI部23に表示出力される作業状況画面124を生成する際には、一画面に最大3個までの作業の状況が示される作業状況画面124を生成する一方で、利用者端末が備えるディスプレイ等の表示装置に表示出力される作業状況画面124を生成する際には、一画面に最大100個までの作業の状況が示される作業状況画面124を生成する。
【0060】
なお、本発明は上述の実施形態にも限定されるものではない。
【0061】
例えば、上述のS201に示す処理において、利用者が、作業状況確認指示に対応する操作(例えば、「作業状況確認」と表示されたボタンを押下する操作)を行わなくても、情報処理システム1が上述のS201〜S208に示す処理を実行するようにしてもよい。
【0062】
また、例えば、紙文書処理装置2が、作業対象対応画像122が形成された紙文書とともに、新規の紙文書を受け付けた際に、作業管理装置4が、受け付けた紙文書に対応する作業状況情報120の値を更新するようにしてもよい。
【0063】
また、例えば、上述のS101やS201に示す処理において、紙文書処理装置2が、利用者名及び認証情報(例えば、パスワードや指紋画像など)を受け付けて、情報処理システム1が、受け付けた情報と、紙文書処理装置2の記憶部21等に記憶されている情報との比較結果に基づいて、利用者の認証処理を行ってもよい。そして、認証が許可された場合に、上述の処理の実行を開始するようにしてもよい。
【0064】
また、例えば、上述の実施形態に係る情報処理システム1に含まれる各装置により実現される機能が、複数の筐体の装置により実現されても構わない。また、例えば、上述の実施形態に係る情報処理システム1では複数の装置により実現されている機能が1個の筐体の装置により実現されても構わない。また、上述の実施形態を、業務管理以外の場面に応用しても構わない。
【0065】
なお、上述の具体的な数値や文字列は例示であり、これらの数値や文字列には限定されない。
【符号の説明】
【0066】
1 情報処理システム、2 紙文書処理装置、3 作業管理支援装置、4 作業管理装置、5 作業対象情報管理装置、20 制御部、21 記憶部、22 通信部、23 ユーザインタフェース(UI)部、24 プリンタ部、25 スキャナ部、30 制御部、31 記憶部、32 通信部、40 制御部、41 記憶部、42 通信部、50 制御部、51 記憶部、52 通信部、60 画像読み取り部、62 情報出力部、64 情報受付部、66 印刷出力部、68 画面出力部、70 作業対象情報受付部、72 作業対象情報出力部、74 作業対象対応画像生成部、76 作業対象対応画像出力部、78 画像受付部、80 受付画像解析部、82 作業対象特定情報出力部、84 作業関連情報受付部、86 作業状況対応情報生成部、88 作業状況対応情報出力部、90 作業群定義情報記憶部、92 作業状況制御部、94 作業関連情報記憶部、96 作業対象情報出力部、98 作業対象特定情報受付部、100 作業関連情報出力部、102 作業対象制御部、104 作業対象情報記憶部、106 作業群定義情報、108 作業関連情報、110 作業対象識別子、112 業務名情報、114 起案者名情報、116 起案日時情報、118 業務責任者名情報、120 作業状況情報、122 作業対象対応画像、124 作業状況画面、126 組合せ対応情報出力部、128 組合せ対応情報記憶部、130 作業状況表示要求制御部、132 組合せ対応情報、134 組合せ識別子、136 要求利用者名情報、138 要求日時情報。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、当該作業対象情報に対応する画像を出力する画像出力手段と、
用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り手段により読み取られる画像を受け付ける画像受付手段と、
前記作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を記憶する作業状況情報記憶手段に記憶されている前記画像受付手段により受け付ける画像に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報に応じた情報を出力する情報出力手段と、
を含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記情報出力手段が、前記画像読み取り手段により読み取られる複数の画像の読み取り順に応じた順序で前記作業状況情報が配置された情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記画像受付手段が受け付ける複数の画像それぞれに対応する作業対象情報の組合せに対応する組合せ対応情報を組合せ対応情報記憶手段に出力する組合せ対応情報出力手段、をさらに含み、
前記情報出力手段が、前記組合せ対応情報記憶手段に前記組合せ対応情報が出力された後に受け付ける前記組合せ対応情報の指定に応じて、当該組合せ対応情報に対応する各作業対象情報に対応する作業状況情報に応じた情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報出力手段が、情報の出力を要求する利用者を示す情報と、出力が要求された情報に対応する作業対象情報に関連付けられている利用者を示す情報と、の比較結果に応じて、利用者から出力を要求された情報を出力するか否かを切り替える、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記画像出力手段により出力される画像が形成された用紙を印刷出力する印刷出力手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置と、作業管理装置と、を備え、
前記情報処理装置が、
少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、当該作業対象情報に対応する画像を出力する画像出力手段と、
前記作業対象情報を前記作業管理装置に出力する作業対象情報出力手段と、
用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り手段により読み取られる画像を受け付ける画像受付手段と、
前記画像受付手段が受け付ける画像に対応する作業対象情報を特定する作業対象特定情報を前記作業管理装置に出力する作業対象特定情報出力手段と、を含み、
前記作業管理装置が、
前記作業対象情報出力手段から出力される作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を作業状況情報記憶手段に記憶させる手段と、
前記作業状況情報記憶手段に記憶されている、前記作業対象特定情報出力手段から出力される作業対象特定情報に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を前記情報処理装置に出力する作業状況情報出力手段と、を含み、
前記情報処理装置が、
前記作業状況情報出力手段から出力される作業状況情報に応じた情報を出力する情報出力手段、をさらに含む、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、当該作業対象情報に対応する画像を出力する画像出力手段、
用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り手段により読み取られる画像を受け付ける画像受付手段、
前記作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を記憶する作業状況情報記憶手段に記憶されている前記画像受付手段により受け付ける画像に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報に応じた情報を出力する情報出力手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、当該作業対象情報に対応する画像を出力する画像出力手段と、
用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り手段により読み取られる画像を受け付ける画像受付手段と、
前記作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を記憶する作業状況情報記憶手段に記憶されている前記画像受付手段により受け付ける画像に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報に応じた情報を出力する情報出力手段と、
を含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記情報出力手段が、前記画像読み取り手段により読み取られる複数の画像の読み取り順に応じた順序で前記作業状況情報が配置された情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記画像受付手段が受け付ける複数の画像それぞれに対応する作業対象情報の組合せに対応する組合せ対応情報を組合せ対応情報記憶手段に出力する組合せ対応情報出力手段、をさらに含み、
前記情報出力手段が、前記組合せ対応情報記憶手段に前記組合せ対応情報が出力された後に受け付ける前記組合せ対応情報の指定に応じて、当該組合せ対応情報に対応する各作業対象情報に対応する作業状況情報に応じた情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記情報出力手段が、情報の出力を要求する利用者を示す情報と、出力が要求された情報に対応する作業対象情報に関連付けられている利用者を示す情報と、の比較結果に応じて、利用者から出力を要求された情報を出力するか否かを切り替える、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記画像出力手段により出力される画像が形成された用紙を印刷出力する印刷出力手段、をさらに含む、
ことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
情報処理装置と、作業管理装置と、を備え、
前記情報処理装置が、
少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、当該作業対象情報に対応する画像を出力する画像出力手段と、
前記作業対象情報を前記作業管理装置に出力する作業対象情報出力手段と、
用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り手段により読み取られる画像を受け付ける画像受付手段と、
前記画像受付手段が受け付ける画像に対応する作業対象情報を特定する作業対象特定情報を前記作業管理装置に出力する作業対象特定情報出力手段と、を含み、
前記作業管理装置が、
前記作業対象情報出力手段から出力される作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を作業状況情報記憶手段に記憶させる手段と、
前記作業状況情報記憶手段に記憶されている、前記作業対象特定情報出力手段から出力される作業対象特定情報に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を前記情報処理装置に出力する作業状況情報出力手段と、を含み、
前記情報処理装置が、
前記作業状況情報出力手段から出力される作業状況情報に応じた情報を出力する情報出力手段、をさらに含む、
ことを特徴とする情報処理システム。
【請求項7】
少なくとも1つの作業の対象となる作業対象情報の受付に応じて、当該作業対象情報に対応する画像を出力する画像出力手段、
用紙に形成されている画像を読み取る画像読み取り手段により読み取られる画像を受け付ける画像受付手段、
前記作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報を記憶する作業状況情報記憶手段に記憶されている前記画像受付手段により受け付ける画像に対応する作業対象情報に関する作業の状況を示す作業状況情報に応じた情報を出力する情報出力手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−186851(P2011−186851A)
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−52237(P2010−52237)
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月22日(2011.9.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月9日(2010.3.9)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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