説明

情報処理装置、情報処理システム及びプログラム

【課題】ネットワーク上のコンテンツの連携した利用が可能な情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供すること
【解決手段】本技術の情報処理装置は、識別子取得部と、アプリケーション指定子生成部と、アプリケーション指定子送信部と、アプリケーション受信部とを具備する。識別子取得部は、他の情報処理装置の機器識別子である第2の機器識別子を取得する。アプリケーション指定子生成部は、コンテンツ指定子に、自己の機器識別子である第1の機器識別子及び上記第2の機器識別子を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、コンテンツ指定子に第2の機器識別子を付加して第2のアプリケーション指定子を生成する。アプリケーション指定子送信部は、第1のアプリケーション指定子をサーバに送信し、第2のアプリケーション指定子を他の情報処理装置に送信する。アプリケーション受信部は、サーバから送信されたアプリケーションを受信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、ネットワーク上のコンテンツへのアクセスに用いられる情報処理装置、当該情報処理装置を含む情報処理システム及び当該情報処理装置のプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、コンピュータに限られず、テレビジョン受像器や携帯電話等の各種情報処理装置によるネットワーク(インターネット等)への接続が可能となっている。このようなネットワーク接続機器の多様化に伴ない、ユーザが同時に複数の機器を使用して単一のコンテンツ(動画、音楽、ゲーム等)に接続するネットワークの利用方法が普及すると予想される。
【0003】
例えば下記特許文献1には、携帯情報端末と視聴機器を連携させる連携処理システム等が開示されている。当該システムでは、視聴機器において再生されているコンテンツの情報をネットワークを介して携帯情報端末において表示させ、あるいは操作させることが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−225070号公報(段落[0090]、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の連携処理システム等では、視聴機器と携帯情報端末の連携は、機器制御サーバの介在によって実現されている。即ち、連携処理のためにはコンテンツを保持するコンテンツサーバに加え、機器制御サーバが必要となる。
【0006】
一方、一般的なコンテンツサーバに複数の機器が接続している場合、コンテンツサーバは各機器から要求があった場合に個別に情報を送信する。したがって、ユーザが複数の機器を利用して同一のコンテンツに接続していた場合であっても、一つの機器によってなされた操作が他の機器に反映されず、即ち各機器を連携させることはできなかった。
【0007】
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、ネットワーク上のコンテンツの連携した利用が可能な情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る情報処理装置は、識別子取得部と、アプリケーション指定子生成部と、アプリケーション指定子送信部と、アプリケーション受信部とを具備する。
上記識別子取得部は、他の情報処理装置の機器識別子である第2の機器識別子を取得する。
上記アプリケーション指定子生成部は、サーバ上のコンテンツの位置を指定するコンテンツ指定子に、自己の機器識別子である第1の機器識別子及び上記第2の機器識別子を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、上記コンテンツ指定子に上記第2の機器識別子を付加して第2のアプリケーション指定子を生成する。
上記アプリケーション指定子送信部は、上記第1のアプリケーション指定子を上記サーバに送信し、上記第2のアプリケーション指定子を上記他の情報処理装置に送信する。
上記アプリケーション受信部は、上記サーバから送信されたアプリケーションを受信する。
【0009】
この構成によれば、アプリケーション指定子生成部は、本情報処理装置用の第1のアプリケーション指定子と、他の情報処理装置用の第2のアプリケーション指定子を生成する。この際、アプリケーション指定子生成部は、第1のアプリケーション指定子と第2のアプリケーション指定子の両方に、他の情報処理装置の機器識別子である第2の機器識別子を含ませる。アプリケーション指定子送信部は、第1のアプリケーション指定子をサーバに直接送信し、アプリケーション受信部が第1のアプリケーション指定子によって指定されたアプリケーションを受信する。また、アプリケーション指定子送信部は、第2のアプリケーション指定子を他の情報処理装置を介してサーバに送信させ、第2のアプリケーション指定子によって指定されたアプリケーションを他の情報処理装置に受信させる。上記のように第1のアプリケーション指定子と第2のアプリケーション指定子には共に第2の機器識別子が含まれているので、サーバはこれを基に本情報処理装置と他の情報処理装置が関連することを判断し、両情報処理装置に送信するアプリケーションを連携させることができる。したがって、本情報処理装置は、他の情報処理装置が受信するアプリケーションと連携するアプリケーションを受信し、即ち、他の情報処理装置と連携した動作が可能となる。例えばユーザは、本情報処理装置を用いてコンテンツにアクセスすることにより、他の情報処理装置も自動的に当該コンテンツにアクセスさせることが可能である。
【0010】
上記アプリケーション指定子生成部は、上記コンテンツ指定子に上記第1の機器識別子及び上記第2の機器識別子に加えて自己の役割を示す第1の役割情報を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、上記コンテンツ指定子に上記第2の機器識別子に加えて上記他の情報処理装置の役割を示す第2の役割情報を付加して第2のアプリケーション指定子を生成してもよい。
【0011】
この構成によれば、アプリケーション指定子生成部は、本情報処理装置と他の情報処理装置のそれぞれの役割を規定する役割情報を含む第1のアプリケーション指定子及び第2のアプリケーション指定子を生成する。これにより、本情報処理装置と他の情報処理装置のそれぞれの役割に応じたアプリケーションを、両情報処理装置に受信させることが可能となる。例えばユーザは、本情報処理装置をコンテンツの操作に、他の情報処理装置をコンテンツの閲覧に利用することが可能である。
【0012】
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る情報処理システムは、第1の情報処理装置と、第2の情報処理装置と、サーバとを具備する。
上記第1の情報処理装置は、第2の情報処理装置の機器識別子である第2の機器識別子を取得する識別子取得部と、サーバ上のコンテンツの位置を指定するコンテンツ指定子に自己の機器識別子である第1の機器識別子及び上記第2の機器識別子を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し上記コンテンツ指定子に上記第2の機器識別子を付加して第2のアプリケーション指定子を生成するアプリケーション指定子生成部と、上記第1のアプリケーション指定子を上記サーバに送信し上記第2のアプリケーション指定子を上記第2の情報処理装置に送信する第1のアプリケーション指定子送信部と、上記サーバから送信される第1のアプリケーションを受信する第1のアプリケーション受信部とを有する。
上記第2の情報処理装置は、上記第1のアプリケーション指定子送信部から送信された上記第2のアプリケーション指定子を受信する第1のアプリケーション指定子受信部と、上記第2のアプリケーション指定子を上記サーバに送信する第2のアプリケーション指定子送信部と、上記サーバから送信される第2のアプリケーションを受信する第2のアプリケーション受信部とを有する。
上記サーバは、上記第1のアプリケーション指定子送信部から送信された第1のアプリケーション指定子と上記第2のアプリケーション指定子送信部から送信された第2のアプリケーション指定子とを受信する第2のアプリケーション指定子受信部と、上記第1のアプリケーション指定子及び上記第2のアプリケーション指定子に含まれた上記第2の機器識別情報を受けて上記コンテンツに含まれる上記第1のアプリケーションと上記第2のアプリケーションを連携させるアプリケーション連携部と、上記第1のアプリケーションを上記第1のアプリケーション受信部に送信し上記第2のアプリケーションを上記第2のアプリケーション受信部に送信するアプリケーション送信部とを有する。
【0013】
この構成によれば、第1の情報処理装置において、アプリケーション指定子生成部は、第1の情報処理装置用の第1のアプリケーション指定子と、第2の情報処理装置用の第2のアプリケーション指定子を生成する。この際、アプリケーション指定子生成部は、第1のアプリケーション指定子と第2のアプリケーション指定子の両方に、第2の情報処理装置の機器識別子である第2の機器識別子を含ませる。第1のアプリケーション指定子送信部は、第1のアプリケーション指定子をサーバに送信する。また、第1のアプリケーション指定子送信部は、第2のアプリケーション指定子を第2の情報処理装置の第1のアプリケーション指定子受信部に送信する。第2のアプリケーションにおいて、第2のアプリケーション送信部は第2のアプリケーション指定子をサーバに送信する。サーバにおいて、アプリケーション連携部は、第1のアプリケーション指定子及び第2のアプリケーション指定子に含まれた第2の機器識別子に基づいて第1の情報処理装置と第2の情報処理装置が関連することを判断し、第1の情報処理装置に送信する第1のアプリケーションと第2の情報処理装置に送信する第2のアプリケーションを連携させることができる。したがって本情報処理システムにおいて、第1の情報処理装置と第2の情報処理装置は、相互に連携するアプリケーションを受信し、即ち相互に連携した動作が可能となる。
【0014】
上記アプリケーション指定子生成部は、上記コンテンツ指定子に上記第1の機器識別子及び上記第2の機器識別子に加えて第1の情報処理装置の役割を示す第1の役割情報を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、上記コンテンツ指定子に上記第2の機器識別子に加えて上記第2の情報処理装置の役割を示す第2の役割情報を付加して第2のアプリケーション指定子を生成してもよい。
【0015】
この構成によれば、アプリケーション指定子生成部は、第1の情報処理装置と第2の情報処理装置のそれぞれの役割を規定する役割情報を含む第1のアプリケーション指定子及び第2のアプリケーション指定子を生成する。これにより、第1の情報処理装置と第2のの情報処理装置のそれぞれの役割に応じたアプリケーションを、両情報処理装置に受信させることが可能となる。
【0016】
上記第1の情報処理装置はハンドヘルド型の情報処理装置であり、上記第2の情報処理装置は据え置き型の情報処理装置であり、上記第1の役割情報は上記第1の情報処理装置が上記コンテンツの操作用の情報処理装置であることを示す情報であり、上記第2の役割情報は上記第2の情報処理装置が上記コンテンツの閲覧用の情報処理装置であることを示す情報であってもよい。
【0017】
この構成によればユーザは、ハンドヘルド型の第1の情報処理装置のみを操作することによって、第1の情報処理装置と共に据え置き型の第2の情報処理装置を同一のコンテンツにアクセスさせ、かつ、第1の情報処理装置による操作の結果を第2の情報処理装置において閲覧することが可能となる。
【0018】
上記目的を達成するため、本技術の一形態にプログラムは、識別子取得部と、アプリケーション指定子生成部と、アプリケーション指定子送信部と、アプリケーション受信部ととしてコンピュータを機能させる。
上記識別子取得部は、他の情報処理装置の機器識別子である第2の機器識別子を取得する。
上記アプリケーション指定子は、サーバ上のコンテンツの位置を指定するコンテンツ指定子に、自己の機器識別子である第1の機器識別子及び上記第2の機器識別子を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、上記コンテンツ指定子に上記第2の機器識別子を付加して第2のアプリケーション指定子を生成する。
上記アプリケーション指定子送信部は、上記第1のアプリケーション指定子を上記サーバに送信し、上記第2のアプリケーション指定子を上記他の情報処理装置に送信する。
上記アプリケーション受信部は、上記サーバから送信されたアプリケーションを受信する。
【発明の効果】
【0019】
以上のように本技術によれば、ネットワーク上のコンテンツの連携した利用が可能な情報処理装置、情報処理システム及びプログラムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本技術の第1の実施形態に係る情報処理システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図2】同情報処理システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図3】同情報処理システムの装置構成を示す模式図である。
【図4】同情報処理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図5】同情報処理システムのハードウェア構成を示すブロック図である。
【図6】同情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図7】同情報処理システムの動作を示す模式図である。
【図8】本技術の第2の実施形態に係る情報処理システムの機能的構成を示すブロック図である。
【図9】同情報処理システムの動作を示すシーケンス図である。
【図10】同情報処理システムの動作を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
(第1の実施形態)
本技術の第1の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。
【0022】
<情報処理システムの構成>
図1及び図2は情報処理システム1の機能的構成を示すブロック図であり、図3は情報処理システム1の装置構成を示す模式図である。
【0023】
図3に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置10、情報処理装置20及びサーバ30から構成されている。情報処理装置10及び情報処理装置20は後述する機能的構成を有する情報処理装置であれば特に限定されず、携帯型情報端末、タブレット型PC(Personal computer)、据え置き型PC、ネットワーク接続機能を有するテレビジョン受像器、ネットワーク接続機能を有するオーディオ機器等であるものとすることができる。
【0024】
以下、情報処理装置10は携帯型情報端末、情報処理装置20はネットワーク接続機能を有するテレビジョン受像器であるものとして説明する。サーバ30は、情報処理装置10及び情報処理装置20とネットワーク接続が可能なサーバであり、典型的にはwebサーバーである。
【0025】
[情報処理システムの機能的構成]
図1に示すように情報処理装置10は、識別子取得部11、アプリケーション指定子生成部12、アプリケーション指定子送信部13及びアプリケーション受信部14を有する。識別子取得部11はアプリケーション指定子生成部12に接続されている。アプリケーション指定子生成部12はアプリケーション指定子送信部13に接続されている。
【0026】
識別子取得部11は、情報処理装置20から、情報処理装置20の機器識別子である「第2機器識別子」を取得する。機器識別子は機器に固有の識別子であり、例えばMAC(Media Access Control)アドレスであるものとすることができる。識別子取得部11は、取得した第2機器識別子をアプリケーション指定子生成部12に供給する。
【0027】
アプリケーション指定子生成部12は、「第1アプリケーション指定子」及び「第2アプリケーション指定子」を生成する。第1アプリケーション指定子は情報処理装置10のためのアプリケーション指定子であり、「コンテンツ指定子」、「第1機器識別子」、「第2機器識別子」及び「第1役割情報」から生成される。第2アプリケーション指定子は情報処理装置20のためのアプリケーション指定子であり、「コンテンツ指定子」、「第2機器識別子」及び「第2役割情報」から生成される。
【0028】
具体的には、コンテンツ指定子は、サーバ30におけるコンテンツ(ゲーム、動画、音楽、webサイト等)の位置を指定する情報であり、典型的にはURL(Uniform Resource Locator)である。また、コンテンツ指定子はこの他にも、HTTP(HyperText Transfer Protocol)リクエスト等であるものとすることができる。コンテンツ指定子は、ユーザによって直接入力され、あるいはユーザのコンテンツの指定によって自動的に生成されるものとすることができる。
【0029】
第1機器識別子は情報処理装置10の機器識別子であり、情報処理装置10が予め保持しているものとすることができる。第2機器識別子は上述のように識別子取得部11が情報処理装置20から取得したものとすることができる。また、第1機器識別子及び第2機器識別子は、サーバ30から割り振られるものとすることもできる。
【0030】
第1役割情報は、情報処理装置10の役割を示す情報であり、例えば情報処理装置10がコントローラであることを示す情報(「操作(Control)」)とすることができる。第1役割情報は、ユーザによって指定されるものとすることができる。
【0031】
第2役割情報は、情報処理装置20の役割を示す情報であり、例えば情報処理装置20がビューアであることを示す情報(「閲覧(View)」)とすることができる。第2役割情報は、ユーザによって指定されるものとすることができる。
【0032】
第1役割情報及び第2役割情報は、次に例示する各種役割情報からコンテンツに応じて選択することが可能である。概要の表示:SummaryView、大局的な表示:OverheadView、関連情報の表示:InformationView、履歴情報の表示:HistoryView、直前の表示:PreviousView、ヘルプ情報の表示:HelpView、メニュー選択:MenuContorol、権限のある操作:MasterControl。このような役割情報は、情報処理装置10がサーバに問い合わせ、サーバがサポートするものを利用することができる。
【0033】
アプリケーション指定子生成部12は、「コンテンツ指定子」に、「第1機器識別子」、「第2機器識別子」及び「第1役割情報」を付加して「第1アプリケーション指定子」を生成する。また、アプリケーション指定子生成部12は、「コンテンツ指定子」に、「第2機器識別子」及び「第2役割情報」を付加して「第2アプリケーション指定子」を生成する。アプリケーション指定子生成部12は、生成した第1アプリケーション指定子及び第2アプリケーション指定子をアプリケーション指定子送信部13に供給する。
【0034】
アプリケーション指定子送信部13は、第1アプリケーション指定子をサーバ30に送信し、第2アプリケーション指定子を情報処理装置20に送信する。
【0035】
アプリケーション受信部14は、サーバ30から出力された第1アプリケーションを受信する。第1アプリケーションの詳細については後述する。情報処理装置10は、受信した第1アプリケーションを動作させる。
【0036】
情報処理装置10は以上のような機能的構成を有する。このような情報処理装置10の機能的構成は、後述するハードウェア構成によって実現されるものである。
【0037】
図1に示すように情報処理装置20は、識別子送信部21、アプリケーション指定子受信部22、アプリケーション指定子送信部23及びアプリケーション受信部24を有する。アプリケーション指定子受信部22はアプリケーション指定子送信部23に接続されている。
【0038】
識別子送信部21は、情報処理装置10の識別子取得部11からの問い合わせを受けて、情報処理装置20が予め保持している第2機器識別子を識別子取得部11に送信する。
【0039】
アプリケーション指定子受信部22は、第2アプリケーション指定子送信部13から送信された第2アプリケーション指定子を受信する。アプリケーション指定子受信部22は、受信した第2アプリケーション指定子をアプリケーション指定子送信部23に供給する。
【0040】
アプリケーション指定子送信部23は、アプリケーション指定子受信部22から供給された第2アプリケーション指定子をサーバ30に送信する。
【0041】
アプリケーション受信部24は、サーバ30から出力された第2アプリケーションを受信する。第2アプリケーションの詳細については後述する。情報処理装置20は、受信した第2アプリケーションを動作させる。
【0042】
情報処理装置20は以上のような機能的構成を有する。このような情報処理装置20の機能的構成は、後述するハードウェア構成によって実現されるものである。
【0043】
図2に示すようにサーバ30は、アプリケーション指定子受信部31、アプリケーション連携部32及びアプリケーション送信部33を有する。アプリケーション指定子受信部31はアプリケーション連携部32に接続され、アプリケーション連携部32はアプリケーション送信部33に接続されている。
【0044】
アプリケーション指定子受信部31は、アプリケーション指定子送信部13から送信された第1アプリケーション指定子と、アプリケーション指定子送信部23から送信された第2アプリケーション指定子とを受信する。アプリケーション指定子受信部31は第1アプリケーション指定子及び第2アプリケーション指定子をアプリケーション連携部32に供給する。
【0045】
アプリケーション連携部32は、第1アプリケーション指定子と第2アプリケーション指定子に共に第2機器識別子が含まれていることから、情報処理装置10と情報処理装置20が連携していることを判断することができる。これにより、アプリケーション連携部32は、「第1アプリケーション」及び「第2アプリケーション」を連携させる。なお「連携させる」とは、2つのアプリケーションを同期させ、あるいは各アプリケーションの取り扱う情報を共有させることを意味する。
【0046】
具体的には、アプリケーション連携部32は第1アプリケーション指定子及び第2アプリケーション指定子に含まれたコンテンツ指定子によって指定されたコンテンツを探索する。次にアプリケーション連携部32は、第1アプリケーション指定子に含まれた第1役割情報に応じて当該コンテンツに含まれる第1アプリケーションを選択する。例えば第1役割情報が「操作(Control)」である場合には、当該コンテンツの操作用のアプリケーションを第1アプリケーションとすることができる。
【0047】
また、アプリケーション連携部32は、第2アプリケーション指定子に含まれた第2役割情報に応じて当該コンテンツに含まれる第2アプリケーションを選択する。例えば第2役割情報が「閲覧(View)」である場合には、当該コンテンツの閲覧用のアプリケーションを第2のアプリケーションとすることができる。アプリケーション連携部32は、第1アプリケーションと第2アプリケーションを連携させた上でこれらをアプリケーション送信部33に供給する。
【0048】
第1アプリケーション及び第2アプリケーションは、コンテンツの種類に応じて適宜選択される。例を挙げると、コンテンツが地図である場合の「広域表示」と「詳細表示」、コンテンツがトランプゲームである場合の「場札表示」と「手札表示」、コンテンツが音楽である場合の「音楽再生」と「操作インターフェイス」、コンテンツがwebサイトである場合の「サイト表示」と「閲覧履歴表示」等である。
【0049】
アプリケーション送信部33は、第1アプリケーションをアプリケーション受信部14に送信し、第2アプリケーションをアプリケーション受信部24に送信する。
【0050】
サーバ30は以上のような機能的構成を有する。このようなサーバ30の機能的構成は、後述するハードウェア構成によって実現されるものである。
【0051】
[情報処理システムのハードウェア構成]
図4及び図5は情報処理システム1のハードウェア構成を示すブロック図である。なお、図4及び図5に示すハードウェア構成は一例であり、上記情報処理システム1の機能的構成を実現することが可能な他の構成とすることが可能である。
【0052】
図4に示すように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102、ストレージ103、入力IF(interface)104、ディスプレイ105、スピーカ106、通信IF107及びネットワークIF108有する。これらはバス109によって相互に接続されている。
【0053】
CPU101は、メモリ102からプログラムを読み出し、演算処理を実行する。即ち、情報処理装置10はCPU101が動作主体となって機能する。メモリ102は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の主記憶装置である。
【0054】
ストレージ103は、HDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置である。入力IF104は、タッチパネル、キーボードやマウス等の入力デバイスとすることができる。ディスプレイ105は液晶ディスプレイ等の表示デバイスとすることができる。スピーカ106は一般的なスピーカとすることができる。
【0055】
通信IF107は情報処理装置20と通信が可能なデバイスであり、例えば赤外線通信デバイスや近距離無線通信デバイスであるものとすることができる。通信IF107は、機能的構成における識別子取得部11と識別子送信部21の通信及びアプリケーション指定子送信部13とアプリケーション指定子受信部22の通信に使用されるものとすることができる。
【0056】
ネットワークIF108はネットワーク接続が可能なデバイスであり、例えば有線あるいは無線のLAN(Local Area Network)ポートであるものとすることができる。ネットワークIF108は機能的構成におけるアプリケーション指定子送信部13とアプリケーション指定子受信部31の通信及び、アプリケーション送信部33とアプリケーション受信部14の通信に使用されるものとすることができる。
【0057】
図4に示すように、情報処理装置20は、CPU201、メモリ202、ディスプレイ203、スピーカ204、通信IF205及びネットワークIF206を有する。これらはバス207によって相互に接続されている。
【0058】
CPU201は、メモリ202からプログラムを読み出し、演算処理を実行する。即ち、情報処理装置20はCPU201が動作主体となって機能する。メモリ202は、DRAM等の主記憶装置である。ディスプレイ203は、液晶ディスプレイ等の表示デバイスとすることができる。スピーカ204は一般的なスピーカとすることができる。
【0059】
通信IF205は情報処理装置10と通信が可能なデバイスであり、例えば赤外線通信デバイスや近距離無線通信デバイスであるものとすることができる。通信IF205は、機能的構成における識別子取得部11と識別子送信部21の通信及びアプリケーション指定子送信部13とアプリケーション指定子受信部22の通信に使用されるものとすることができる。
【0060】
ネットワークIF206はネットワーク接続が可能なデバイスであり、例えば有線あるいは無線のLANポートであるものとすることができる。ネットワークIF206は機能的構成におけるアプリケーション指定子送信部23とアプリケーション指定子受信部31の通信及び、アプリケーション送信部33とアプリケーション受信部24の通信に使用されるものとすることができる。
【0061】
図5に示すように、サーバ30は、CPU301、メモリ302、ストレージ303及びネットワークIF304を有する。これらはバス305によって相互に接続されている。
【0062】
CPU301は、メモリ302からプログラムを読み出し、演算処理を実行する。即ち、サーバ30はCPU301が動作主体となって機能する。メモリ302は、DRAM等の主記憶装置である。ストレージ303は、HDDやSSD等の補助記憶装置である。
【0063】
ネットワークIF304はネットワーク接続が可能なデバイスであり、例えば有線あるいは無線のLANポートであるものとすることができる。ネットワークIF304は機能的構成におけるアプリケーション指定子送信部13又はアプリケーション指定子送信部23とアプリケーション指定子受信部31の通信及び、アプリケーション送信部33とアプリケーション受信部14又はアプリケーション受信部24の通信に使用されるものとすることができる。
【0064】
<情報処理システムの動作>
図6は情報処理システム1の動作を示すシーケンス図である。図7は情報処理システム1の動作を示す概念図である。以下の説明において、情報処理装置10、情報処理装置20及びサーバ30の間で授受される命令又は情報の一例を括弧内に示す。
【0065】
まず、識別子取得部11が識別子送信部21に識別情報の問い合わせを実行する(getSystemInformation)。識別子送信部21は、第2機器識別子(Id2)を識別子取得部11に送信する。識別子取得部11は、第2機器識別子(Id2)をアプリケーション指定子生成部12に供給する。
【0066】
アプリケーション指定子生成部12は「コンテンツ指定子(WebAppURL)」に「第1機器識別子(Id1)」、「第2機器識別子(Id2)」及び「第1役割情報(Role:Contorol)」を付加して「第1アプリケーション指定子(URL1)を生成する。また、アプリケーション指定子生成部12は「コンテンツ指定子(WebAppURL)」に「第2機器識別子(Id2)」及び「第2役割情報(Role:View)」を付加して「第2アプリケーション指定子(URL2)」を生成する。アプリケーション指定子生成部12は第1アプリケーション指定子(URL1)及び第2アプリケーション指定子(URL2)をアプリケーション指定子送信部13に供給する。
【0067】
アプリケーション指定子送信部13は、第2アプリケーション指定子(URL2)をアプリケーション指定子受信部22に送信する(SendContentUrl(URL2))。アプリケーション指定子受信部22は、第2アプリケーション指定子(URL2)をアプリケーション指定子送信部23に供給する。
【0068】
アプリケーション指定子送信部23は、第2アプリケーション指定子(URL2)をアプリケーション指定子受信部31に送信する(HTTP Get(URL2))。アプリケーション指定子受信部31は、第2アプリケーション指定子(URL2)をアプリケーション連携部32に供給する。
【0069】
アプリケーション連携部32は、第2アプリケーション指定子(URL2)に含まれたコンテンツ指定子(WebAppURL)によって指定されたコンテンツの、第2役割情報(Role:View)に対応するアプリケーションを「第2アプリケーション」として選択する。ここでは第2役割情報が「閲覧(View)」であるので、表示用アプリケーションを第2アプリケーションとすることができる。アプリケーション連携部32は、第2アプリケーションをアプリケーション送信部33に供給する。なお、アプリケーション連携部32は、第2アプリケーション指定子に含まれた第2機器識別子(Id2)を保持しておく。
【0070】
アプリケーション送信部33は第2アプリケーション(表示用webアプリ)をアプリケーション受信部24に送信する。このようにして情報処理装置20は第2アプリケーションを受信することが可能である。情報処理装置20は、受信した第2アプリケーションを動作させる。図7に、第2アプリケーションによって情報処理装置20のディスプレイに表示された画像の例(動画再生アプリケーションによって再生されている動画)を示す。
【0071】
また、アプリケーション指定子送信部13は、第1アプリケーション指定子(URL1)をアプリケーション指定子受信部31に送信する(HTTP Get(URL1))。アプリケーション指定子受信部31は、第1アプリケーション指定子(URL1)をアプリケーション連携部32に供給する。
【0072】
アプリケーション連携部32は、第1アプリケーション指定子(URL1)に含まれた第2機器識別子(Id2)が上記第2アプリケーション指定子(URL2)に含まれた第2機器識別子(Id2)と同一であることから、情報処理装置10が情報処理装置20と同時に用いられていることを判定することができる。
【0073】
アプリケーション連携部32は、第1アプリケーション指定子(URL1)に含まれたコンテンツ指定子(WebAppURL)によって指定されたコンテンツの、第1役割情報(Role:Control)に対応するアプリケーションを「第1アプリケーション」として選択する。ここでは第1役割情報が「操作(Control)」であるので、操作用アプリケーションを第1アプリケーションとすることができる。アプリケーション連携部32は、第1アプリケーションをアプリケーション送信部33に供給する。
【0074】
アプリケーション送信部33は第1アプリケーション(操作用webアプリ)をアプリケーション受信部14に送信する。情報処理装置20は、受信した第1アプリケーションを動作させる。図7に、第1アプリケーションによって情報処理装置10のディスプレイに表示された画像の例(動画再生アプリケーションの操作用インターフェイス)を示す。
【0075】
なお、情報処理装置10は、第2アプリケーション指定子(URL2)のアプリケーション指定子受信部22への送信を、第1第1アプリケーション指定子(URL1)のアプリケーション指定子受信部31より先に実行するものとしたが、この順序は逆であってもよい。
【0076】
情報処理システム1は以上のような動作を行う。ユーザが、情報処理装置10を用いてサーバ30上のコンテンツにアクセスした場合、情報処理装置10からサーバ30に第1アプリケーション指定子が送信されるのに加え、情報処理装置20からサーバ30に第2アプリケーション指定子が送信される。したがって、ユーザは情報処理装置10のみを操作することによって、情報処理装置10に第1アプリケーションを、情報処理装置20に第2アプリケーションを取得させることが可能である。
【0077】
また、第1アプリケーションと第2アプリケーションは、サーバ30が第2機器識別子に基づいて連携させたものであるため、ユーザは、情報処理装置10と情報処理装置20を連携させて動作させることが可能である。さらに、第1アプリケーションと第2アプリケーションは、第1役割情報及び第2役割情報に応じて選択されるものであるため、ユーザは情報処理装置10及び情報処理装置20にそれぞれの役割に応じたアプリケーションを取得させることが可能である。
【0078】
本実施形態においてアプリケーション指定子生成部12は、「コンテンツ指定子」に「第1機器識別子」、「第2機器識別子」及び「第1役割情報」を付加して「第1アプリケーション指定子」を生成するものとした。また、アプリケーション指定子生成部12は、「コンテンツ指定子」に、「第2機器識別子」及び「第2役割情報」を付加して「第2アプリケーション指定子」を生成するものとした。
【0079】
しかし、アプリケーション指定子生成部12は、「コンテンツ指定子」に「第1機器識別子」及び「第2機器識別子」のみを付加して第1アプリケーション指定子を生成し、「コンテンツ指定子に「第2機器識別子」のみを付加して第2アプリケーション指定子とすることも可能である。この場合、第1アプリケーション指定子に第1役割情報が含まれず、第2アプリケーション指定子に第2役割情報が含まれないため、情報処理装置10及び情報処理装置20にそれぞれの役割情報に応じたアプリケーションを取得させることはできない。しかし、情報処理装置10と情報処理装置20のそれぞれに連携させた(同一の)アプリケーションを取得させ、即ち情報処理装置10と情報処理装置20を連携動作させることは可能である。
【0080】
(第2の実施形態)
本技術の第2の実施形態に係る情報処理システムについて説明する。本実施形態においては、情報処理システムを構成する情報処理装置がさらに1台追加されている場合について説明する。本実施形態において第1の実施形態と同様の構成については説明を省略する。
【0081】
<情報処理システムの構成>
図8は第2の実施形態に係る情報処理システム2の機能的構成を示すブロック図である。同図に示すように、情報処理システム2においては、情報処理装置10、情報処理装置20及びサーバ30に加え、情報処理装置40が追加されている。
【0082】
図8に示すように第3情報処理装置40は、識別子取得部41、アプリケーション指定子生成部42、アプリケーション指定子送信部43及びアプリケーション受信部44を有する。識別子取得部41はアプリケーション指定子生成部42に接続されている。アプリケーション指定子生成部42はアプリケーション指定子送信部43に接続されている。
【0083】
識別子取得部41は、情報処理装置20から、情報処理装置20の機器識別子である「第2機器識別子」を取得する。識別子取得部11は、取得した第2機器識別子をアプリケーション指定子生成部42に供給する。
【0084】
アプリケーション指定子生成部42は、「第3アプリケーション指定子」を生成する。第3アプリケーション指定子は情報処理装置40のためのアプリケーション指定子であり、「コンテンツ指定子」、「第3機器識別子」、「第2機器識別子」及び「第3役割情報」から生成される。コンテンツ指定子は第1アプリケーション指定子及び第2アプリケーション指定子のコンテンツ指定子と同一のものとすることができる。
【0085】
第3機器識別子は情報処理装置40の機器識別子であり、情報処理装置40が予め保持しているものとすることができる。また、第3機器識別子は、サーバ30から割り振れるものとすることもできる。
【0086】
第3役割情報は、情報処理装置40の役割を示す情報であり、第1役割情報と同一の役割情報であってもよく、第1役割情報とは異なる役割情報であってもよい。第3役割情報は、ユーザによって指定されるものとすることができる。
【0087】
アプリケーション指定子生成部42は、「コンテンツ指定子」に、「第3機器識別子」、「第2機器識別子」及び「第3役割情報」を付加して「第3アプリケーション指定子」を生成する。アプリケーション指定子生成部42は、生成した第3アプリケーション指定子をアプリケーション指定子送信部43に供給する。
【0088】
アプリケーション指定子送信部43は、第3アプリケーション指定子をサーバ30に送信する。
【0089】
アプリケーション受信部44は、サーバ30から出力された第3アプリケーションを受信する。第3アプリケーションの詳細については後述する。情報処理装置40は、受信した第3アプリケーションを動作させる。
【0090】
情報処理装置40は以上のような機能的構成を有する。このような情報処理装置40の機能的構成は、上述した情報処理装置10と同様のハードウェア構成によって実現されるものとすることができる。
【0091】
<情報処理システムの動作>
図9は情報処理システム2の動作を示すシーケンス図である。図10は情報処理システム1の動作を示す概念図である。以下の説明において、情報処理装置10、情報処理装置20、情報処理装置40及びサーバ30の間で授受される命令又は情報の一例を括弧内に示す。
【0092】
情報処理装置10による第1アプリケーションの取得までは、第1の実施形態と同様である。即ち、識別子取得部11が識別子送信部21に識別情報を問い合わせ(getSystemInformation)、第2機器識別子(Id2)を取得する。
【0093】
アプリケーション指定子生成部12は、「第1アプリケーション指定子(URL1)」及び「第2アプリケーション指定子(URL2)」を生成する。アプリケーション指定子生成部12は第1アプリケーション指定子(URL1)及び第2アプリケーション指定子(URL2)をアプリケーション指定子送信部13に供給する。
【0094】
アプリケーション指定子送信部13は、第2アプリケーション指定子(URL2)をアプリケーション指定子受信部22に送信(SendContentUrl(URL2))し、アプリケーション指定子受信部22は第2アプリケーション指定子(URL2)をアプリケーション指定子送信部23に供給する。
【0095】
アプリケーション指定子送信部23は、第2アプリケーション指定子(URL2)をアプリケーション指定子受信部31に送信する(HTTP Get(URL2))。アプリケーション指定子受信部31は、第2アプリケーション指定子(URL2)をアプリケーション連携部32に供給する。
【0096】
アプリケーション連携部32は、第2アプリケーション指定子(URL2)に応じて「第2アプリケーション」を選択し、アプリケーション送信部33に供給する。なお、アプリケーション連携部32は、第2アプリケーション指定子に含まれた第2機器識別子(Id2)を保持しておく。
【0097】
アプリケーション送信部33は第2アプリケーション(表示用webアプリ)をアプリケーション受信部24に送信する。このようにして情報処理装置20は第2アプリケーションを受信することが可能である。情報処理装置20は、受信した第2アプリケーションを動作させる。図10に、第2アプリケーションによって情報処理装置20のディスプレイに表示された画像の例(トランプゲームにおける場札)を示す。
【0098】
続いて、アプリケーション指定子送信部13は、第1アプリケーション指定子(URL1)をアプリケーション指定子受信部31に送信する(HTTP Get(URL1))。アプリケーション指定子受信部31は、第1アプリケーション指定子(URL1)をアプリケーション連携部32に供給する。
【0099】
アプリケーション連携部32は、第1アプリケーション指定子(URL1)に含まれた第2機器識別子(Id2)が上記第2アプリケーション指定子(URL2)に含まれた第2機器識別子(Id2)と同一であることから、情報処理装置10が情報処理装置20と同時に用いられていることを判定することができる。
【0100】
アプリケーション連携部32は、第1アプリケーション指定子(URL1)に含まれたコンテンツ指定子(WebAppURL)によって指定されたコンテンツの、第1役割情報(Role:Control)に対応するアプリケーションを「第1アプリケーション」として選択する。アプリケーション連携部32は、第1アプリケーションをアプリケーション送信部33に供給する。なお、アプリケーション連携部32は、第1アプリケーション指定子に含まれた第2機器識別子(Id2)を保持しておく。
【0101】
アプリケーション送信部33は第1アプリケーション(操作用webアプリ)をアプリケーション受信部14に送信する。情報処理装置20は、受信した第1アプリケーションを動作させる。図10に、第1アプリケーションによって情報処理装置10のディスプレイに表示された画像の例(トランプゲームにおける手札)を示す。
【0102】
次に、識別子取得部41が識別子送信部21に識別情報の問い合わせを実行する(getSystemInformation)。識別子送信部21は、第2機器識別子(Id2)を識別子取得部41に送信する。識別子取得部41は、第2機器識別子(Id2)をアプリケーション指定子生成部42に供給する。
【0103】
アプリケーション指定子生成部42は「コンテンツ指定子(WebAppURL)」に「第3機器識別子(Id3)」、「第2機器識別子(Id2)」及び「第3役割情報(Role:Contorol)」を付加して「第3アプリケーション指定子(URL3)を生成する。なお、第3役割情報は、第1役割情報及び第2役割情報と異なるものであってもよい。アプリケーション指定子生成部42は第3アプリケーション指定子(URL3)をアプリケーション指定子送信部43に供給する。
【0104】
アプリケーション指定子送信部43は、第3アプリケーション指定子(URL3)をアプリケーション指定子受信部31に送信する(HTTP Get(URL3))。アプリケーション指定子受信部31は、第3アプリケーション指定子(URL3)をアプリケーション連携部32に供給する。
【0105】
アプリケーション連携部32は、第3アプリケーション指定子(URL3)に含まれた第2機器識別子(Id2)が第2アプリケーション指定子(URL2)及び第1アプリケーション指定子(URL1)に含まれた第2機器識別子(Id2)と同一であることから、情報処理装置40が情報処理装置20及び情報処理装置10と同時に用いられていることを判定することができる。
【0106】
アプリケーション連携部32は、第3アプリケーション指定子(URL3)に含まれたコンテンツ指定子(WebAppURL)によって指定されたコンテンツの、第3役割情報(Role:Control)に対応するアプリケーションを「第3アプリケーション」として選択する。アプリケーション連携部32は、第3アプリケーションをアプリケーション送信部33に供給する。
【0107】
ここで、第3アプリケーションは、上記第1アプリケーションと役割情報が同一(共に「操作(Control)」)であるが、第1アプリケーションと異なるものであってもよい。サーバ30は、第3アプリケーション指定子(URL3)に含まれた第3機器識別子(Id3)から、情報処理装置10と情報処理装置40が異なる情報処理装置であることを認識し、それぞれに応じたアプリケーションを選択することができる。
【0108】
アプリケーション送信部33は第3アプリケーション(操作用webアプリ)をアプリケーション受信部44に送信する。情報処理装置40は、受信した第3アプリケーションを動作させる。図10に、第3アプリケーションによって情報処理装置40のディスプレイに表示された画像の例(トランプゲームにおける手札、情報処理装置10のものとは相違する)を示す。
【0109】
なお、アプリケーション指定子生成部42は、第3アプリケーション指定子(URL3)を生成するものとしたが、これに加えて、情報処理装置20用の第2アプリケーション指定子(URL2)を生成するものとすることも可能である。この場合、アプリケーション指定子送信部43は、第2アプリケーション指定子(URL2)をアプリケーション指定子受信部22に送信し、アプリケーション指定子送信部23が第2アプリケーション指定子(URL2)をアプリケーション指定子受信部31に送信する。これによりユーザは、情報処理装置10と同様に、情報処理装置40を操作することによって情報処理装置20にアプリケーションを取得させることが可能である。
【0110】
情報処理システム2は以上のような動作を行う。ユーザが、情報処理装置40を用いてサーバ30上のコンテンツにアクセスすることにより、情報処理装置40に第1アプリケーション及び第2アプリケーションと連携された第3アプリケーションを取得させることが可能である。即ち、ユーザは、情報処理装置10、情報処理装置20及び情報処理装置40を連携させて動作させることが可能である。
【0111】
さらに、第1アプリケーション、第2アプリケーション及び第3アプリケーションは、それぞれ第1役割情報、第2役割情報及び第3の役割情報に応じて生成されるものである。したがってユーザは、情報処理装置10、情報処理装置20及び情報処理装置40にそれぞれの役割に応じたアプリケーションを取得させることが可能である。
【0112】
本技術は上記各実施形態にのみ限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲内において変更することが可能である。
【0113】
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
【0114】
(1)
他の情報処理装置の機器識別子である第2の機器識別子を取得する識別子取得部と、
サーバ上のコンテンツの位置を指定するコンテンツ指定子に、自己の機器識別子である第1の機器識別子及び前記第2の機器識別子を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、前記コンテンツ指定子に前記第2の機器識別子を付加して第2のアプリケーション指定子を生成するアプリケーション指定子生成部と、
前記第1のアプリケーション指定子を前記サーバに送信し、前記第2のアプリケーション指定子を前記他の情報処理装置に送信するアプリケーション指定子送信部と、
前記サーバから送信されたアプリケーションを受信するアプリケーション受信部と
を具備する情報処理装置。
【0115】
(2)
上記(1)に記載の情報処理装置であって、
前記アプリケーション指定子生成部は、前記コンテンツ指定子に前記第1の機器識別子及び前記第2の機器識別子に加えて自己の役割を示す第1の役割情報を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、前記コンテンツ指定子に前記第2の機器識別子に加えて前記他の情報処理装置の役割を示す第2の役割情報を付加して第2のアプリケーション指定子を生成する
情報処理装置。
【0116】
(3)
第2の情報処理装置の機器識別子である第2の機器識別子を取得する識別子取得部と、サーバ上のコンテンツの位置を指定するコンテンツ指定子に自己の機器識別子である第1の機器識別子及び前記第2の機器識別子を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し前記コンテンツ指定子に前記第2の機器識別子を付加して第2のアプリケーション指定子を生成するアプリケーション指定子生成部と、前記第1のアプリケーション指定子を前記サーバに送信し前記第2のアプリケーション指定子を前記第2の情報処理装置に送信する第1のアプリケーション指定子送信部と、前記サーバから送信される第1のアプリケーションを受信する第1のアプリケーション受信部とを有する第1の情報処理装置と、
前記第2の情報処理装置であって、前記第1のアプリケーション指定子送信部から送信された前記第2のアプリケーション指定子を受信する第1のアプリケーション指定子受信部と、前記第2のアプリケーション指定子を前記サーバに送信する第2のアプリケーション指定子送信部と、前記サーバから送信される第2のアプリケーションを受信する第2のアプリケーション受信部とを有する第2の情報処理装置と、
前記サーバであって、前記第1のアプリケーション指定子送信部から送信された第1のアプリケーション指定子と前記第2のアプリケーション指定子送信部から送信された第2のアプリケーション指定子とを受信する第2のアプリケーション指定子受信部と、前記第1のアプリケーション指定子及び前記第2のアプリケーション指定子に含まれた前記第2の機器識別情報を受けて前記コンテンツに含まれる前記第1のアプリケーションと前記第2のアプリケーションを連携させるアプリケーション連携部と、前記第1のアプリケーションを前記第1のアプリケーション受信部に送信し前記第2のアプリケーションを前記第2のアプリケーション受信部に送信するアプリケーション送信部とを有するサーバと
を具備する情報処理システム。
【0117】
(4)
上記(3)に記載の情報処理システムであって、
前記アプリケーション指定子生成部は、前記コンテンツ指定子に前記第1の機器識別子及び前記第2の機器識別子に加えて第1の情報処理装置の役割を示す第1の役割情報を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、前記コンテンツ指定子に前記第2の機器識別子に加えて前記第2の情報処理装置の役割を示す第2の役割情報を付加して第2のアプリケーション指定子を生成する
情報処理システム。
【0118】
(5)
上記(3)又は(4)に記載の情報処理システムであって、
前記第1の情報処理装置は、ハンドヘルド型の情報処理装置であり、
前記第2の情報処理装置は、据え置き型の情報処理装置であり、
前記第1の役割情報は、前記第1の情報処理装置が前記コンテンツの操作用の情報処理装置であることを示す情報であり、
前記第2の役割情報は、前記第2の情報処理装置が前記コンテンツの閲覧用の情報処理装置であることを示す情報である
情報処理システム。
【0119】
(6)
他の情報処理装置の機器識別子である第2の機器識別子を取得する識別子取得部と、
サーバ上のコンテンツの位置を指定するコンテンツ指定子に、自己の機器識別子である第1の機器識別子及び前記第2の機器識別子を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、前記コンテンツ指定子に前記第2の機器識別子を付加して第2のアプリケーション指定子を生成するアプリケーション指定子生成部と、
前記第1のアプリケーション指定子を前記サーバに送信し、前記第2のアプリケーション指定子を前記他の情報処理装置に送信するアプリケーション指定子送信部と、
前記サーバから送信されたアプリケーションを受信するアプリケーション受信部と
としてコンピュータを機能させるプログラム。
【符号の説明】
【0120】
1、2…情報処理システム
10…第1情報処理装置
11…識別子取得部
12…アプリケーション指定子生成部
13…アプリケーション指定子送信部
14…アプリケーション受信部
20…第2情報処理装置
21…識別子送信部
22…アプリケーション指定子受信部
23…アプリケーション指定子送信部
24…アプリケーション受信部
30…サーバ
31…アプリケーション指定子受信部
32…アプリケーション連携部
33…アプリケーション送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の情報処理装置の機器識別子である第2の機器識別子を取得する識別子取得部と、
サーバ上のコンテンツの位置を指定するコンテンツ指定子に、自己の機器識別子である第1の機器識別子及び前記第2の機器識別子を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、前記コンテンツ指定子に前記第2の機器識別子を付加して第2のアプリケーション指定子を生成するアプリケーション指定子生成部と、
前記第1のアプリケーション指定子を前記サーバに送信し、前記第2のアプリケーション指定子を前記他の情報処理装置に送信するアプリケーション指定子送信部と、
前記サーバから送信されたアプリケーションを受信するアプリケーション受信部と
を具備する情報処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載の情報処理装置であって、
前記アプリケーション指定子生成部は、前記コンテンツ指定子に前記第1の機器識別子及び前記第2の機器識別子に加えて自己の役割を示す第1の役割情報を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、前記コンテンツ指定子に前記第2の機器識別子に加えて前記他の情報処理装置の役割を示す第2の役割情報を付加して第2のアプリケーション指定子を生成する
情報処理装置。
【請求項3】
第2の情報処理装置の機器識別子である第2の機器識別子を取得する識別子取得部と、サーバ上のコンテンツの位置を指定するコンテンツ指定子に自己の機器識別子である第1の機器識別子及び前記第2の機器識別子を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し前記コンテンツ指定子に前記第2の機器識別子を付加して第2のアプリケーション指定子を生成するアプリケーション指定子生成部と、前記第1のアプリケーション指定子を前記サーバに送信し前記第2のアプリケーション指定子を前記第2の情報処理装置に送信する第1のアプリケーション指定子送信部と、前記サーバから送信される第1のアプリケーションを受信する第1のアプリケーション受信部とを有する第1の情報処理装置と、
前記第2の情報処理装置であって、前記第1のアプリケーション指定子送信部から送信された前記第2のアプリケーション指定子を受信する第1のアプリケーション指定子受信部と、前記第2のアプリケーション指定子を前記サーバに送信する第2のアプリケーション指定子送信部と、前記サーバから送信される第2のアプリケーションを受信する第2のアプリケーション受信部とを有する第2の情報処理装置と、
前記サーバであって、前記第1のアプリケーション指定子送信部から送信された第1のアプリケーション指定子と前記第2のアプリケーション指定子送信部から送信された第2のアプリケーション指定子とを受信する第2のアプリケーション指定子受信部と、前記第1のアプリケーション指定子及び前記第2のアプリケーション指定子に含まれた前記第2の機器識別情報を受けて前記コンテンツに含まれる前記第1のアプリケーションと前記第2のアプリケーションを連携させるアプリケーション連携部と、前記第1のアプリケーションを前記第1のアプリケーション受信部に送信し前記第2のアプリケーションを前記第2のアプリケーション受信部に送信するアプリケーション送信部とを有するサーバと
を具備する情報処理システム。
【請求項4】
請求項3に記載の情報処理システムであって、
前記アプリケーション指定子生成部は、前記コンテンツ指定子に前記第1の機器識別子及び前記第2の機器識別子に加えて第1の情報処理装置の役割を示す第1の役割情報を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、前記コンテンツ指定子に前記第2の機器識別子に加えて前記第2の情報処理装置の役割を示す第2の役割情報を付加して第2のアプリケーション指定子を生成する
情報処理システム。
【請求項5】
請求項4に記載の情報処理システムであって、
前記第1の情報処理装置は、ハンドヘルド型の情報処理装置であり、
前記第2の情報処理装置は、据え置き型の情報処理装置であり、
前記第1の役割情報は、前記第1の情報処理装置が前記コンテンツの操作用の情報処理装置であることを示す情報であり、
前記第2の役割情報は、前記第2の情報処理装置が前記コンテンツの閲覧用の情報処理装置であることを示す情報である
情報処理システム。
【請求項6】
他の情報処理装置の機器識別子である第2の機器識別子を取得する識別子取得部と、
サーバ上のコンテンツの位置を指定するコンテンツ指定子に、自己の機器識別子である第1の機器識別子及び前記第2の機器識別子を付加して第1のアプリケーション指定子を生成し、前記コンテンツ指定子に前記第2の機器識別子を付加して第2のアプリケーション指定子を生成するアプリケーション指定子生成部と、
前記第1のアプリケーション指定子を前記サーバに送信し、前記第2のアプリケーション指定子を前記他の情報処理装置に送信するアプリケーション指定子送信部と、
前記サーバから送信されたアプリケーションを受信するアプリケーション受信部と
としてコンピュータを機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−3703(P2013−3703A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−132071(P2011−132071)
【出願日】平成23年6月14日(2011.6.14)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】