情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法
【課題】自装置で第1ファイルに対応する第2ファイルを生成した場合に、自装置以外の装置であっても、第2ファイルから、第1ファイルを容易に取得できる情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供すること。
【解決手段】本発明によれば、第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報が、第2取得手段により取得され、取得した領域情報を示すデータが、生成手段によって生成された第2ファイルの付加情報領域に、格納手段によって格納される。よって、自装置で第1ファイルに対応する第2ファイルを生成した場合に、自装置以外の装置であっても、第2ファイルから、第1ファイルを容易に取得できる。
【解決手段】本発明によれば、第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報が、第2取得手段により取得され、取得した領域情報を示すデータが、生成手段によって生成された第2ファイルの付加情報領域に、格納手段によって格納される。よって、自装置で第1ファイルに対応する第2ファイルを生成した場合に、自装置以外の装置であっても、第2ファイルから、第1ファイルを容易に取得できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像の保存や、メールなどを用いる画像の配布などの目的で、ビットマップ形式など、無劣化の元画像を圧縮する状況がしばしば生じる。画像を圧縮することにより、データサイズを軽量化できるが、多くの場合、圧縮画像の画質は元画像の画質に比べて劣化する。圧縮がJPEG圧縮などの不可逆的圧縮であった場合には、圧縮により劣化した画質を、無劣化の元画像(即ち、圧縮元の画像)の画質に復元することはできない。そのため、画像の圧縮後に高品質画像を必要とする可能性がある場合には、元画像を、圧縮に先立ってサーバなどにアップロードしておくことが好ましい。
【0003】
特許文献1には、文書管理システムが記載されている。この文書管理システムは、文書管理クライアントが、デジタル複合機から入力された元画像を文書管理サーバにアップロードする一方で、その文書管理クライアントが、文書管理サーバにアップロードした元画像から間引き画像を生成して表示する。かかる文書管理システムによれば、文書管理クライアントは、間引き画像からは復元できない元画像を、必要に応じて、文書管理サーバから取得することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−203317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載される技術では、文書管理クライアントが、文書管理サーバにアップロードした元画像を、識別子による紐付けによって管理するので、元画像を取得できる装置は、アップロード元の装置である文書管理クライアントに限られる。よって、特許文献1に記載される技術を適用して、ある装置で軽量化された画像の元画像をサーバにアップロードしたとしても、他の装置からは、元画像を簡単に取得することができず、不便であるという問題点がある。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、自装置で第1ファイルに対応する第2ファイルを生成した場合に、自装置以外の装置であっても、第2ファイルから、第1ファイルを容易に取得できる情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、第1ファイル、又は第1ファイルを生成するための画像データを取得する第1取得手段と、前記第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、付加情報を格納可能な付加情報領域を有する第2ファイルを生成する生成手段と、所定の記憶媒体における領域であって、前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を取得する第2取得手段と、前記第2取得手段が取得した領域情報を示すデータを、付加情報として、前記生成手段が生成した第2ファイルの付加情報領域へ格納する格納手段と、を備えている。
【0008】
なお、本発明は、情報処理装置を制御する制御装置、情報処理方法、情報処理装置を制御する制御プログラム、該制御プログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で構成することができる。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の情報処理装置によれば、第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報が、第2取得手段により取得され、取得した領域情報を示すデータが、生成手段によって生成された第2ファイルの付加情報領域に、格納手段によって格納される。よって、自装置で第1ファイルに対応する第2ファイルを生成した場合に、自装置以外の装置であっても、第2ファイルから、第1ファイルの記憶領域を示す情報(領域情報)を容易に取得でき、それにより、第1ファイルを容易に取得できる。なお、請求項1において「前記第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、…第2ファイルを生成する」とは、第1ファイルの圧縮による第2ファイルの生成、第1ファイルからファイル形式の異なる第2ファイルへの変換、画像データからの第2ファイルの生成、などを含むことを意図する。
【0010】
請求項2記載の情報処理装置によれば、請求項1記載の情報処理装置の奏する効果に加え、第2取得手段が取得した領域情報を示すコードデータが、作成手段により作成され、そのコードデータが、格納手段により、付加情報として、第2ファイルの付加情報領域へ格納されるので、第1ファイルの記憶領域を示す領域情報をコードデータとして他の装置に解析させることができる。
【0011】
請求項3記載の情報処理装置によれば、請求項2記載の情報処理装置の奏する効果に加え、格納手段は、作成手段が作成したコードデータを、第2ファイルのサムネイル領域へ格納するので、他の装置において、第1ファイルの記憶領域を示す領域情報をコードデータに対応する縮小画像として表示できる。
【0012】
請求項4記載の情報処理装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルが、送信手段により、第2取得手段が取得した領域情報が示す記憶領域へ送信されるので、第2ファイルに対応する第1ファイルを、自装置でない他の装置に記憶することができる。よって、第1ファイルを他の装置に記憶しつつ、さらに別の装置からであっても、第2ファイルに基づき、第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を容易に取得できるので、第1ファイルを容易に取得できる。
【0013】
請求項5記載の情報処理装置によれば、請求項4記載の情報処理装置の奏する効果に加え、受付手段は、操作部の操作に基づく領域情報の入力を受け付け、第2取得手段は、受付手段が受け付けた領域情報を取得するので、ユーザが所望する記憶領域に第1ファイルを記憶できるとともに、その第1ファイルを、自装置以外の装置からであっても、第2ファイルから領域情報を取得することによって容易に取得できる。
【0014】
請求項6記載の情報処理装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、第2取得手段は、第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルが記憶されている領域を示す領域情報を取得するので、第1ファイルと第2ファイルが異なる装置に記憶されていても、第2ファイルに基づき第1ファイルを容易に取得できる。
【0015】
請求項7記載の情報処理装置によれば、請求項6に記載の情報処理装置が奏する効果に加え、第1ファイルが記憶されている領域を示す領域情報を、外部装置から取得することができる。
【0016】
請求項8記載の情報処理装置によれば、請求項7に記載の情報処理装置が奏する効果に加え、第3取得手段が取得した第2の領域情報が示す領域へ第1ファイルを送信することができる。
【0017】
請求項9記載の情報処理装置によれば、請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。生成手段は、第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、第1ファイルと異なるファイル形式の第2ファイルを生成する。ファイル形式を変換したことにより、第2ファイルの質(例えば、画質)が第1ファイルより劣化する場合があるが、そのような場合であっても、自装置以外の装置は、第2ファイルから第1ファイルの記憶領域を容易に取得できるので、質の高い第1ファイルを容易に取得できる。
【0018】
請求項10記載の情報処理装置によれば、請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。生成手段は、第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、第1ファイルと同じファイル形式で、かつ、データ量が第1ファイルよりも小さい第2ファイルを生成する。データ量を第1ファイルより小さくしたことにより、第2ファイルの質(例えば、画質)が第1ファイルより劣化する場合があるが、そのような場合であっても、自装置以外の装置は、第2ファイルから第1ファイルの記憶領域を容易に取得できるので、質の高い第1ファイルを容易に取得できる。
【0019】
請求項11記載の情報処理装置によれば、請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、第2ファイルのファイル形式は、JPEG形式、PDF形式、又はTIFF形式のいずれかであるので、これらのファイル形式のデータに含まれる付加情報領域に、第1ファイルの記憶領域を示す領域情報のデータを格納できる。
【0020】
請求項12、13記載の情報処理装置によれば、請求項1と同様の効果を奏することができる。
【0021】
請求項4記載の情報処理プログラムを情報処理装置において実行させることにより、請求項1記載の情報処理装置と同様の効果を奏する。
【0022】
請求項15記載の情報処理方法を情報処理装置において実行させることにより、請求項1記載の情報処理装置と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の情報処理装置の一実施形態であるMFPの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】JPEG形式の画像ファイルにおけるデータ構造の概略を示す図である。
【図3】MFPにおいて実行されるJPEG処理を示すフローチャートである。
【図4】他の装置において実行されるメディアプリント処理を示すフローチャートである。
【図5】図4のメディアプリント処理によってLCDに表示される第1及び第2の印刷画面の一例を示す模式図である。
【図6】本発明の情報処理装置の一実施形態であるPCの電気的構成を示すブロック図である。
【図7】PCにおいて実行されるファイル軽量化処理を示すフローチャートである。
【図8】PCにおいて実行されるマスタデータアップロード処理を示すフローチャートである。
【図9】PCにおいて実行されるファイル配布処理を示すフローチャートである。
【図10】他の装置において実行されるメディアプリント処理の変形例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の情報処理装置の一実施形態であるMFPの電気的構成を示すブロック図である。
【図12】MFPにおいて実行されるJPEG処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態である多機能周辺装置(以下、「MFP」と称す)1の電気的構成を示すブロック図である。
【0025】
MFP1は、印刷機能、コピー機能、FAX機能、スキャン機能、メディアプリント機能など、複数の機能を有する複合機である。本実施形態のMFP1は、スキャナ機能によって原稿を読み取った場合に、その読み取り画像を、画質劣化のないビットマップ形式の画像ファイルとしてサーバ500へアップロードする一方で、画質は劣化するがデータサイズの小さいJPEG形式の画像ファイルとしてメモリカード19に保存できるように構成されている。特に、本実施形態のMFP1は、サーバ500にアップロードしたビットマップ形式の画像ファイルの格納位置(記憶領域)を示す情報を二次元コード化し、その二次元コードのデータ(以下、「二次元コードデータ」と称す)を、JPEG形式の画像ファイルの中に付加情報として格納する(埋め込む)ように構成されている。よって、MFP1以外の他の装置(例えば、MFP1a)であっても、メモリカード19に保存(記憶)されているJPEG形式の画像ファイルから、その画像ファイルに対応する高品質画像の画像ファイル(ビットマップ形式の画像ファイル)をサーバ500からダウンロードすることが可能となる。なお、二次元コードは、テキスト等の情報を格納できる画像であり、一例として、QRコード(登録商標)である。ここで、テキストとは、文字、記号、数値、またはこれらの組み合わせを意味する。
【0026】
MFP1には、CPU10、フラッシュメモリ11、RAM12、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、メモリカードインターフェイス(以下、「メモリカードI/F」と称す)18、スキャナ20、プリンタ21、NCU22、モデム23、USBインターフェイス(以下、「USB_I/F」と称す)24、インターネットインターフェイス(以下、「インターネットI/F」と称す)25が主に設けられている。CPU10、フラッシュメモリ11、RAM12は、バスライン26を介して互いに接続されている。また、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、メモリカードI/F18、スキャナ20、プリンタ21、NCU22、モデム23、USB_I/F24、インターネットI/F25、バスライン26は、入出力ポート27を介して互いに接続されている。
【0027】
CPU10は、フラッシュメモリ11に記憶される固定値やプログラム、RAM12に記憶されているデータ、或いは、NCU22を介して送受信される各種信号に従って、MFP1が有している各機能の制御及び、入出力ポート27と接続された各部の制御を行う。フラッシュメモリ11は、不揮発性のメモリであって、MFP1の動作を制御する制御プログラム11aなどが格納される。後述する図3のフローチャートに示す各処理は、制御プログラム11aに従ってCPU10により実行される。RAM12は、CPU10の処理に必要な情報を一時的に記憶する書換可能な揮発性のメモリである。
【0028】
操作キー15はハードキーであり、MFP1に設定情報や指示を入力する。LCD16は液晶表示装置である。タッチパネル17は、LCD16に重ねて設けられ、MFP1に設定情報や指示を入力する。メモリカードI/F18は、不揮発性のメモリカード19が装着されるインターフェイスであって、メモリカード19に対するデータの書き込み又は読み出しを制御する。メモリカード19には、MFP1において生成されるJPEG形式の画像ファイルなどが記憶される。メモリカード19は、一例として、SDカード(登録商標)である。
【0029】
スキャナ20は、原稿を読み取り、その読み取った原稿の画像データを、CPU10に出力する装置である。プリンタ21は、記録用紙に画像を印刷する装置である。NCU22は、電話回線の制御を行う装置である。モデム23は、ファクシミリ送信時には送信信号を変調し、ファクシミリ受信時には受信した変調信号を復調する。
【0030】
USB_I/F24は、USBケーブルを介して他の装置を通信可能に接続するための装置であり、周知の装置で構成される。このUSB_I/F24には、例えば、MFP1を駆動するドライバプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称す)などを、USBケーブルを介して通信可能に接続できる。インターネットI/F25は、MFP1をインターネット200に接続するためのインターフェイスであり、例えば、周知のネットワークカードを採用できる。インターネットI/F25は、インターネット200を介して、サーバ500に接続される。サーバ500は、インターネットI/F25及びインターネット200を介して、MFP1から受信したビットマップ形式の画像ファイルを記憶するための記憶装置である。サーバ500は、インターネット200を介して、MFP1aなどの他の装置とも接続可能である。なお、図1におけるMFP1aは、上述した本実施形態のMFP1と同一に構成されるものとし、その具体的構成は省略する。
【0031】
図2は、JPEG形式の画像ファイルにおけるデータ構造の概略を示す図である。図2に示すように、JPEG形式の画像ファイルは、付加情報データ領域30と、主画像データ領域32とを有する。主画像データ領域32は、主画像の画像データ本体(以下、「主画像データ」と称す)を格納する領域である。付加情報データ領域30は、主画像の縦横の大きさや、主画像の解像度など、主画像に関する付加情報を格納する領域であり、サムネイル領域31を有する。サムネイル領域31は、主画像の縮小画像に対応する画像データ(以下、「縮小画像データ」と称する)を格納する領域である。付加情報データ領域30、サムネイル領域31、主画像データ領域32などのデータ構造は、Exif規格として、JEIDA(日本電子工業振興協会)により定められている。本実施形態では、縮小画像データを格納するサムネイル領域31に、二次元コードデータを格納する。
【0032】
図3は、MFP1のCPU10が実行するJPEG圧縮処理を示すフローチャートである。JPEG圧縮処理は、スキャナ20に読み取らせた原稿の画像データから、JPEG形式の画像ファイルを生成するための処理である。この処理は、ユーザによって、保存形式としてJPEG形式が指定され、かつ、ビットマップ形式の画像ファイルをサーバ500へアップロードすることが指定された状態で、スキャナ20に対して原稿の読み取りが指示された場合に実行される。
【0033】
まず、ステップS301(以下、ステップを省略)において、CPU10は、スキャナ20に原稿の読み取りを行わせる(S301)。次に、CPU10は、その読み取りにより得られた原稿の画像データからビットマップ形式の画像ファイルを生成する(S302)。次に、CPU10は、パス入力画面(図示せず)をLCD16に表示させ、そのパス入力画面において、タッチパネル17の操作に基づく、ビットマップ形式の画像ファイルのアップロード先(サーバ500における格納位置)を示すパス(URL)の入力を受け付ける(S303)。このとき、パス入力画面に、URLが入力されていなければ(S303:No)、CPU10は、処理をS303に戻す。
【0034】
一方、CPU10がURLの入力を受け付けた場合には(S303:Yes)、CPU10は、S302において生成されたビットマップ形式の画像ファイルを、入力されたURLが示すサーバ500の格納領域へアップロードさせる(S304)。なお、ビットマップ形式の画像ファイルは、MFP1から消去されない。次に、CPU10は、パス入力画面に入力されたURLを二次元コードデータへ変換する(S305)。パス入力画面に入力されるURLはテキストデータであり、テキストデータから二次元コードデータ(QRコード(登録商標)データ)を生成する方法は、公知技術なので説明を省略する。この技術は、例えば、「濱屋進著、符号理論入門、工学社、2008/7発行」に記載されている。
【0035】
次に、CPU10は、ビットマップ形式の画像ファイルを、JPEG形式の画像ファイルに変換(圧縮)する(S306)。次に、CPU10は、得られたJPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に、S306において生成された二次元コードデータを格納し(S307)、その画像ファイルをメモリカード19に保存し(S308)、本処理を終了する。
【0036】
本実施形態のJPEG圧縮処理によれば、スキャナ20に読み取らせた原稿の画像データを、圧縮されたJPEG形式の画像ファイルとしてメモリカード19に保存する一方で、圧縮前の高品質画像をビットマップ形式の画像ファイルとしてサーバ500に保存できる。ここで、メモリカード19に保存されるJPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31には、ビットマップ形式の画像ファイルのアップロード先(サーバ500における格納位置)を示す二次元コードデータが格納されている。このメモリカード19を、MFP1以外の装置(例えば、MFP1a)に装着することにより、MFP1以外の装置であっても、JPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に格納されている二次元コードデータに基づいて、圧縮前の高品質画像の画像ファイル(ビットマップ形式の画像ファイル)の格納位置を容易に取得でき、サーバ500から容易にダウンロードできる。
【0037】
ここで、図4を参照して、上述したJPEG圧縮処理において生成されてメモリカード19に保存されたJPEG形式の画像ファイルに対応するビットマップ形式の画像ファイルを、MFP1以外の装置がサーバ500からダウンロードする具体例について説明する。図4は、他の装置としてのMFP1(この場合、MFP1a)のCPU10が実行するメディアプリント処理を示すフローチャートである。図4に示すメディアプリント処理は、メモリカード19がMFP1aのメモリカードI/F18に装着され、かつ、機能がメディアプリント機能に設定された場合に実行される。
【0038】
まず、CPU10は、LCD16にファイル選択画面(図示せず)を表示する(S401)。ファイル選択画面において、JPEG形式の画像ファイルが指定されない場合には(S402:No)、CPU10は、処理をS402に戻す。一方で、ファイル選択画面において、1のJPEG形式の画像ファイルが指定されたことをCPU10が受け付けた場合には(S402:Yes)、CPU10は、指定された画像ファイルをRAM12に展開する(S403)。
【0039】
次に、指定された画像ファイルのサムネイル領域31に二次元コードデータが格納されている場合には(S404:Yes)、CPU10は、その二次元コードデータを解析する(S405)。具体的には、サムネイル領域31に格納されているデータを抽出し、そのデータに対応する画像が、二次元コードであるか否かを判定する。なお、画像が二次元コードであるか否かを判定する方法は、公知技術なので説明を省略する。この技術は、例えば、携帯電話のバーコード(QRコード(登録商標))リーダ機能などに用いられている。このとき、二次元コードデータに登録されていたのがURLである場合には(S406:Yes)、CPU10は、第1の印刷画面50a(図5(a)参照)をLCD16に表示させ(S407)、処理をS408へ移行する。図5(a)を参照して後述するが、第1の印刷画面50aには、指定されたJPEG画像の画像ファイルの印刷をプリンタ21に指示するための保存画像印刷ボタン51aと、サーバ500に保存されている対応するビットマップ形式の画像ファイルの印刷をプリンタ21に指示するための高品質画像印刷ボタン51bとが含まれる。
【0040】
一方、二次元コードデータに登録されていたのがURLでない場合には(S406:No)、CPU10は、第2の印刷画面50b(図5(b)参照)をLCD16に表示させ(S413)、処理をS408へ移行する。図5(b)を参照して後述するが、第2の印刷画面50bには、保存画像印刷ボタン51aが含まれるが、第1の印刷画面50aのように高品質画像印刷ボタン51bは含まれない。また、指定された画像ファイルのサムネイル領域31に二次元コードデータが格納されていない場合(S404:No)、CPU10は、第2の印刷画面50b(図5(b)参照)をLCD16に表示させ(S413)、処理をS408へ移行する。
【0041】
第1の印刷画面50bにおいて、高品質画像印刷ボタン51bの操作をCPU10が受け付けた場合には(S408:Yes)、CPU10は、インターネットI/F25を介して、高品質画像印刷ボタン51bに対応するURL(即ち、二次元コードデータに登録されていたURL)にアクセスし、指定されたJPEG形式の画像ファイルに対応するビットマップ形式の画像ファイルをダウンロードし、ダウンロードしたビットマップ形式の画像ファイルの画像を、プリンタ21に印刷させ(S409)、本処理を終了する。
【0042】
一方、第1の印刷画面50aにおける高品質画像印刷ボタン51bではなく、第1の印刷画面50a又は第2の印刷画面50bにおいて、保存画像印刷ボタン51aの操作をCPU10が受け付けた場合には(S408:No,S410:Yes)、CPU10は、指定された画像ファイルにおける印刷対象、具体的には、JPEG形式の画像ファイルの場合には、主画像データ領域32に格納されている主画像データの画像を、プリンタ21に印刷させ(S411)、本処理を終了する。
【0043】
また、第1又は第2の印刷画面50a,50bにおいて、キャンセルボタン52(図5参照)の操作をCPU10が受け付けた場合には(S408:No,S410:No,S412:Yes)、CPU10は、本処理を終了する。一方、第1又は第2の印刷画面50a,50bにおいて、印刷ボタン51a,51bも、キャンセルボタン52も操作されていない場合には(S408:No,S410:No,S412:No)、CPU10は、処理をS408に戻す。
【0044】
ここで、図5を参照して、上述した第1の印刷画面50a及び第2の印刷画面50bについて具体的に説明する。図5(a)は、第1の印刷画面50aの一例を示す模式図であり、図5(b)は、第2の印刷画面50bの一例を示す模式図である。
【0045】
図5(a)及び図5(b)に示すように、第1の印刷画面50a及び第2の印刷画面50bは、いずれも、印刷ボタン51と、キャンセルボタン52と、図4のメディアプリント処理の対象となる画像ファイル(即ち、指定された画像ファイル)のファイル名53と、その画像ファイルに対応する縮小画像60とを含む。なお、縮小画像60としては、メディアプリント処理の対象となる画像ファイルのファイル形式に応じた画像が表示される。特に、JPEG形式の画像ファイルの場合には、主画像の縮小画像(サムネイル画像)が表示される。
【0046】
第1の印刷画面50aにおける印刷ボタン51は、「印刷」と表記される保存画像印刷ボタン51aと、「高品質画像印刷」と表記される高品質画像印刷ボタン51bとから構成される。これに対し、第2の印刷画面50bにおける印刷ボタン51は、保存画像印刷ボタン51aから構成され、高品質画像印刷ボタン51bを含まない。上述した通り、第1又は第2の印刷画面50a,50bにおける保存画像印刷ボタン51aが操作された場合には、MFP1aは、指定された画像ファイルの画像をプリンタ21に印刷させる。一方、第1の印刷画面50aにおける高品質画像印刷ボタン51bが操作された場合には、MFP1aは、指定されたJPEG形式の画像ファイルに対応するビットマップ形式の画像ファイルをサーバ500からダウンロードし、その画像をプリンタ21に印刷させる。
【0047】
上述した通り、MFP1aは、メモリカード19に保存されているJPEG形式の画像ファイルに格納されている二次元コードデータを解析し、その二次元コードデータに登録されていたURLが示す格納位置(本実施形態では、サーバ500における格納位置)から、そのJPEG形式の画像ファイルに対応するビットマップ形式の画像ファイルをダウンロードし、プリンタ21で印刷することができる。つまり、本実施形態のMFP1によれば、ビットマップ形式の画像ファイルのアップロード先を示す情報であるURL(パス)に対応する二次元コードデータを、そのビットマップ形式の画像ファイルに対応するJPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に付加情報として格納するように構成されているので、自装置で画像を変換して軽量化された圧縮画像を得ることができる一方で、圧縮前の高品質な元画像を、他の装置であっても容易に取得させることができる。
【0048】
なお、図3のJPEG圧縮処理においてメモリカード19に保存されたJPEG形式の画像ファイルに対応するビットマップ形式の画像ファイルを、MFP1以外の装置がサーバ500からダウンロードする具体例としては、上述したメディアプリント処理に限られるものではない。別の例としては、JPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に格納されている二次元コードデータを、LCDなどの表示画面に二次元コードの縮小画像(サムネイル画像)として表示させ、その二次元コードを二次元コードリーダ機能が搭載された装置(例えば、PCなど)に読み取らせて、対象のビットマップ形式の画像ファイルをサーバ500からダウンロードさせてもよい。
【0049】
次に、図6及び図7を参照して、第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、MFP1のスキャナ機能によって原稿を読み取った場合に、JPEG形式で保存する読み取り画像の画像ファイルのサムネイル領域31に、対応するビットマップ形式の画像ファイルの格納位置を示す二次元コードデータを格納するものであった。これに対し、第2実施形態では、PCに保存されているJPEG形式の画像ファイルを圧縮して軽量化する一方で、圧縮後の画像ファイルのサムネイル領域31に、圧縮元(圧縮前)の画像ファイルの格納位置を示す二次元コードデータを格納する。なお、第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0050】
図6は、本発明の情報処理装置の一実施形態であるPC100の電気的構成を示すブロック図である。本実施形態のPC100は、内蔵のハードディスクドライブ(以下、「HDD」と称す)113に保存されているJPEG形式の画像ファイルを圧縮して軽量化する場合に、圧縮前の画像ファイル(即ち、HDD113に保存されていた画像ファイル)をサーバ500へアップロードできるように構成されている。その上で、本実施形態のPC100は、上述したMFP1と同様に、サーバ500にアップロードした画像ファイル(圧縮前の画像ファイル)の格納位置を示す二次元コードデータを、圧縮後のJPEG形式の画像ファイルの中に付加情報として格納するように構成されている。よって、PC100以外の他の装置(例えば、MFP1a)であっても、HDD113に保存されている圧縮後の画像ファイルから、圧縮前の画像ファイルをサーバ500からダウンロードできる。
【0051】
PC100には、CPU110、ROM111、RAM112、HDD113、メモリカードI/F118、USB_I/F124、インターネットI/F125が主に設けられている。CPU110、ROM111、RAM112、HDD113は、バスライン126を介して互いに接続されている。また、メモリカードI/F118、USB_I/F124、インターネットI/F125、バスライン126には、入出力ポート127を介して互いに接続されている。また、入出力ポート127には、外付けのキーボードやマウスなどの入力装置115や、LCD116が接続される。
【0052】
CPU110は、ROM111やHDD113に記憶される固定値やプログラム、RAM12に記憶されているデータに従って、PC100が有している各部の制御及び、入出力ポート127と接続された各部の制御を行う。ROM112は、PC100の動作を制御するためのプログラムなどが格納された書換不能な不揮発性のメモリである。RAM112は、CPU110の処理に必要な情報を一時的に記憶する書換可能な揮発性のメモリである。
【0053】
HDD113は、書換可能な不揮発性の記憶装置であり、各種プログラム113aを格納する。各種プログラム113aは、ユーザによってインストールされた各種アプリケーションプログラムや、ドライバプログラムなどを含んで構成される。後述する図7のフローチャートに示す各処理は、各種プログラム113aの中に含まれるアプリケーションプログラムにより実行される。また、MFP1を制御するためのドライバプログラムが各種プログラム113aとしてインストールされた場合には、USB_I/F124を介して接続されたMFP1の各機能(例えば、スキャナ機能)をPC100から制御できる。また、HDD113は、ファイルメモリ113b有する。ファイルメモリ113bは、ユーザが記憶させた(保存した)、画像ファイル等のファイルを記憶する領域である。
【0054】
メモリカードI/F118は、上述したメモリカードI/F18と同様の装置であり、装着されたメモリカード19に対するデータの書き込み又は読み出しを制御する。USB_I/F124は、上述したUSB_I/F24と同様の装置であり、例えば、USBケーブルを介してMFP1を通信可能に接続できる。インターネットI/F125は、上述したインターネットI/F25と同様の装置であり、インターネット200を介して、サーバ500に接続される。
【0055】
図7は、PC100のCPU110が実行するファイル軽量化処理を示すフローチャートである。ファイル軽量化処理は、ファイルメモリ113bに保存されているファイルのうち、JPEG形式の画像ファイルを圧縮して軽量化するための処理である。この処理は、画像ファイルの軽量化(圧縮)が指定され、かつ、圧縮前の画像ファイルをサーバ500へアップロードすることが指定された状態で、ファイルメモリ113bに保存されている1のJPEG形式の画像ファイルが選択(指定)された場合に実行される。
【0056】
まず、JPEG形式の画像ファイルが未選択であれば(S701:No)、CPU110は、処理をS701に戻す。一方、ファイルメモリ113bに保存されているファイルの中から、ユーザによる、1のJPEG形式の画像ファイルの選択をCPU110が受け付けた場合には(S701:Yes)、CPU110は、パス入力画面(図示せず)をLCD116に表示させ、そのパス入力画面において、入力装置115の操作に基づく、圧縮前の画像ファイルのアップロード先を示すパス(URL)の入力を受け付ける(S702)。このとき、パス入力画面に、URLが入力されていなければ(S702:No)、CPU110は、処理をS702に戻す。
【0057】
一方、CPU110がURLの入力を受け付けた場合には(S702:Yes)、CPU110は、ユーザにより選択された圧縮前の画像ファイルを、入力されたURLが示すサーバ500の格納位置へアップロードさせる(S703)。なお、ユーザにより選択された圧縮前の画像ファイルは、PC100に残される。次に、CPU110は、パス入力画面に入力されたURLを二次元コードデータへ変換する(S704)。
【0058】
次に、CPU110は、PC100に残されている、JPEG形式の画像ファイルの画像のピクセルを間引くことによりファイルの圧縮(変換)を行う(S705)。次に、CPU110は、圧縮後の画像ファイル(JPEG形式の画像ファイル)のサムネイル領域31に、S704において生成された二次元コードデータを格納し(S706)、その画像ファイルをファイルメモリ113bに保存して(S707)、本処理を終了する。
【0059】
本実施形態のファイル軽量化処理によれば、圧縮後のJPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に、圧縮前の画像ファイルのアップロード先を示す二次元コードデータが格納される。よって、上述した第1実施形態と同様、PC100以外の装置(例えば、MFP1a)であっても、圧縮後の画像ファイルのサムネイル領域31に格納されている二次元コードデータに基づき、対応する圧縮前の画像ファイルを、サーバ500から容易にダウンロードできる。
【0060】
次に、図8を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、PCに保存されているファイルを、PDF形式のファイルに変換する一方で、変換元(変換前)のファイルをマスタデータとしてサーバにアップロードする。上述した通り、JPEG形式の画像ファイルはサムネイル領域31を有するが、PDF形式のファイルも同様のサムネイル領域を有する。本実施形態では、変換して得られたPDF形式のファイルのサムネイル領域に、変換元の画像ファイルの格納位置を示す二次元コードデータを格納する。なお、第3実施形態において、上述した各実施形態(第1,第2実施形態)と同一の部分には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0061】
図8は、PC100のCPU110が実行するマスタデータアップロード処理を示すフローチャートである。マスタデータアップロード処理は、ファイルメモリ113bに保存されているファイルのうち、ユーザが選択した1のファイルをPDF形式のファイルに変換するとともに、変換元のファイルを、マスタデータとして、サーバ500へアップロードする処理である。なお、図8のフローチャートに示す各処理は、各種プログラム113aの中に含まれるアプリケーションプログラムにより実行される。本処理は、選択(指定)されたファイルをPDF形式に変換することが指定され、かつ、変換前のファイルをサーバ500へアップロードすることが指定された状態で、ファイルメモリ113bに保存されている1のファイルが選択(指定)された場合に実行される。
【0062】
まず、ファイルメモリ113bに保存されているファイルの中から、PDF形式のファイルに変換する対象のファイルが未選択であれば(S801:No)、CPU110は、処理をS801に戻す。一方、変換対象となる1のファイルの選択をCPU110が受け付けた場合には(S801:Yes)、CPU110は、パス入力画面(図示せず)をLCD116に表示させ、そのパス入力画面において、入力装置115の操作に基づく、変換元のファイルのアップロード先を示すパス(URL)の入力を受け付ける(S802)。このとき、パス入力画面に、URLが入力されていなければ(S802:No)、CPU110は、処理をS802に戻す。
【0063】
一方、CPU110がURLの入力を受け付けた場合には(S802:Yes)、CPU110は、ユーザにより選択されたファイル(即ち、変換元のファイル)を、マスタデータとして、入力されたURLが示すサーバ500の格納位置へアップロードさせる(S803)。なお、ユーザにより選択された変換元のファイルは、PC100に残される。次に、CPU110は、パス入力画面に入力されたURLを二次元コードデータへ変換する(S804)。
【0064】
次に、CPU110は、PC100に残されている変換元のファイル(即ち、ユーザにより選択されたファイル)を、PDF形式のファイルに変換する(S805)。次に、CPU110は、変換により得られたPDF形式のファイルのサムネイル領域(図示せず)に、S804において生成された二次元コードデータを格納し(S806)。サムネイル領域に二次元コードデータが格納された変換後のファイルを、ファイルメモリ113bに保存して(S807)、本処理を終了する。
【0065】
本実施形態のマスタデータアップロード処理によれば、変換後のファイル(PDF形式のファイル)のサムネイル領域に、マスタデータ(即ち、変換元のファイル)のアップロード先を示す二次元コードデータが格納される。よって、上述した第1及び第2実施形態と同様、PC100以外の装置(例えば、MFP1a)であっても、変換後のファイルのサムネイル領域に格納されている二次元コードデータに基づき、マスタデータを、サーバ500から容易にダウンロードできる。
【0066】
次に、図9を参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、PCに保存されているファイルをPDF形式のファイルに変換して、他の装置へ配布する。このとき、変換元(変換前)のファイルを自装置内に残しておき、自装置内における変換元のファイルの格納位置を示す情報を二次元コード化し、得られた二次元コードデータを、変換により得られたPDF形式のファイル(即ち、配布用のファイル)のサムネイル領域に格納する。なお、第4実施形態において、上述した各実施形態(第1,第2,第3実施形態)と同一の部分には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0067】
図9は、PC100のCPU110が実行するファイル配布処理を示すフローチャートである。ファイル配布処理は、ファイルメモリ113bに保存されているファイルのうち、ユーザが選択した1のファイルからPDF形式のファイルに変換し、他の装置へ配布する処理である。なお、図9のフローチャートに示す各処理は、各種プログラム113aの中に含まれるアプリケーションプログラムにより実行される。本処理は、ファイルを他の装置へ配布することが指定された状態で、ファイルメモリ113bに保存されている1のファイルが選択(指定)された場合に実行される。
【0068】
まず、ファイルメモリ113bに保存されているファイルの中から、配布対象とするファイルが未選択であれば(S901:No)、CPU110は、処理をS901に戻す。一方、配布対象とする1のファイルの選択をCPU110が受け付けた場合には(S901:Yes)、CPU110は、選択されたファイルの格納位置のパスを取得し、取得したパスを二次元コードデータへ変換する(S902)。
【0069】
次に、CPU110は、ユーザにより選択されたファイルから、PDF形式のファイルを生成する(S903)。なお、S903では、変換元のファイル(即ち、ユーザにより選択されたファイル)は、格納位置を変更することなくPC100に残す。次に、CPU110は、配布用ファイルとして生成されたPDF形式のファイルのサムネイル領域(図示せず)に、S902において生成された二次元コードデータを格納する(S904)。
【0070】
次に、CPU110は、配布先入力画面(図示せず)をLCD116に表示させ、その配布先入力画面において、配布用ファイルの配布先を示す情報(例えば、インターネット200に接続される図示されない別のPCのメールアドレスなど)の入力を受け付ける(S905)。このとき、配布先入力画面に、配布先が入力されていなければ(S905:No)、CPU110は、処理をS905に戻す。一方、CPU110が配布先の入力を受け付けた場合には(S905:Yes)、CPU110は、サムネイル領域に二次元コードデータが格納された配布用のファイルを、入力された配布先に配布して(S906)、本処理を終了する。
【0071】
上述した本実施形態のファイル配布処理によれば、配布用に変換されたPDF形式のファイルのサムネイル領域に、変換元のファイルの格納位置(本実施形態では、ファイルメモリ113bにおける当該ファイルの格納位置)を示す二次元コードデータが格納される。よって、上述した第1から第3実施形態と同様、PC100以外の装置(例えば、インターネット200に接続される図示されない別のPC)は、PC100から配布されたファイルのサムネイル領域に格納されている二次元コードデータに基づき、変換元のファイルの格納位置を容易に取得できるので、PC100以外の装置であっても、変換元のファイルをPC100から取得することが可能となる。
【0072】
次に、図11及び図12を用いて、第5の実施形態について説明する。
上記第1〜第3実施形態では、操作部(タッチパネル17や、入力装置115など)の操作に基づいて、URLをパス入力画面(図示せず)に入力することにより、ファイルのアップロード先を指定する構成とした。本実施形態では、外部装置から取得したURLを指定することによって、ファイルのアップロード先を指定する。
【0073】
第5の実施形態において、第1の実施形態と同一の部分には、同一の符号を付して、説明を省略する。図11は、第5の実施形態におけるMFP1の電気的構成を示すブロック図である。MFP1は、インターネットI/Fを介して、外部装置300、サーバ500A、及びサーバ500Bと、各種データの送受信を行う。サーバ500A、500Bは、各サービス事業者が電子ファイル格納サービスを提供するために、インターネット上に設置したサーバである。サーバ500Aは電子ファイル格納サービスAを提供し、サーバ500Bは電子ファイル格納サービスBを提供する。両者を特に区別する必要がない場合は、単に電子ファイル格納サービスを提供するサーバ500と称する。サーバ500は、インターネットに接続されたMFP1とHTTP、又は、HTTPSによる通信を行う。サーバ500は、MFP1から、画像ファイル及び文書ファイルを含む電子ファイルのアップロードを受け付け、アップロードを受け付けたファイルを格納する。また、サーバ500は、格納するファイルを指定するURLに対してリクエストをMFP1から受け付けると、そのURLに対応するファイルを返信する。
【0074】
サーバ500に電子ファイルをアップロードするためには、サーバ500のプログラムが提供する、API(Application Program Interface)を利用する必要がある。本実施形態のMFP1は、サーバ500が提供するAPIを利用するためのプログラムを備えない。しかし、サーバ500が提供するAPIを利用可能な外部装置300が、MFP1とサーバ500との間のデータ送受信を中継するため、MFP1は画像ファイルをサーバ500へアップロードすることができる。
【0075】
外部装置300は、電子ファイル格納サービスの指定を含むアップロード先URLの要求をMFP1から受信すると、指定された電子ファイル格納サービスを提供するサーバ500へ、アップロード先URLを要求する。外部装置300は、アップロード先URLをサーバ500から受信すると、受信したアップロード先URLと、指定された電子ファイル格納サービスに対応したテンプレート情報を、アップロード先URLの要求元のMFP1へ送信する。なお、テンプレート情報とは電子ファイル格納サービスを提供するサーバが、受け付けることができる形式のアップロードデータの構造を指定するデータである。より詳細には、データのヘッダ部分及びボディ部分に、含まれるべきコマンド、ID、ユーザ情報、及びそれらのデータのアドレスなどを指定するデータである。前述したように、本実施形態のMFP1はサーバ500が提供するAPIを利用するためのプログラムを備えない。しかし、外部装置300からテンプレート情報を受信することで、MFP1からサーバ500へ画像ファイルをアップロードすることができる。
【0076】
さらに、外部装置300は、後述するS1007において、MFP1が外部装置300へ送信するアップロード結果を解読し、解読結果をMFP1に送信する処理を行う。アップロード結果は、MFP1が対応していないデータ形式であるが、外部装置300がアップロード結果を解読し、MFP1が対応しているデータ形式に変更しMFP1へ送信することで、MFP1はアップロード結果を利用することができる。
【0077】
図12は第5の実施形態において、MFP1が実行するJPEG圧縮処理を示すフローチャートである。この処理は、ユーザによって、保存形式としてJPEG形式が指定され、かつ、ビットマップ形式の画像ファイルを、電子ファイル格納サービスを提供するサーバ500へアップロードすることが指定された状態で、スキャナ20に対して原稿の読み取りが指示された場合に実行される。なお、図3に示すJPEG圧縮処理と同一のステップについては同じステップ番号を付して、説明を省略する。
【0078】
まず、S1001では、CPU101はサービスの選択を受け付ける。本実施形態では、電子ファイル格納サービスAと電子ファイル格納サービスBのいずれかを受け付ける。この処理は例えば、LCD16に候補となる電子ファイル格納サービスを表示させ、タッチパネル17により、いずれかの電子ファイル格納サービスを受け付ける構成とすればよい。そして、S1002へ進む。
【0079】
S1002では、CPU10はS1001で受け付けた電子ファイル格納サービスを指定する情報を含む、アップロード先URLの要求を、インターネットI/F25を介して外部装置300へ送信する。そして、S1003へ進む。S1003ではCPU10は、インターネットI/F25を介して外部装置300からアップロード先URL及びテンプレート情報を受信したかを判断する(S1003)。受信したと判断する場合は(S1003:Yes)S301へ進み、未だ受信していないと判断する場合は(S1003:No)S1003へ戻り判断を繰り返す。
【0080】
S1004では、CPU10はアップロードメッセージを作成する。作成されるアップロードメッセージは、外部装置300から受信したアップロード先URLと、S302で作成したビットマップファイルのバイナリデータとを含む。MFP1は、外部装置300から受信したテンプレート情報に従い、データフレームのヘッダ及びボディの所定の位置に、ビットマップファイルのバイナリデータ、アップロード先URL、及びその他テンプレート情報が指定するデータを格納するだけで、各サービスに応じたアップロードメッセージを作成することが出来る。そして、S1005へ進む。
【0081】
S1005ではCPU10は、S1004で作成したアップロードメッセージを、インターネットI/F25を介してサーバ500へ送信する(S1005)。そして、S1006へ進む。
【0082】
S1006では、CPU10は、インターネットI/F25を介してアップロード結果を受信したか判断する(S1006)。なお、アップロード結果には、アップロードメッセージに含まれる電子ファイルのアップロード結果と、電子ファイルがアップロードされた領域を示すURLが含まれる。CPU10は、アップロード結果を受信したと判断すると(S1006:Yes)、S1007へ進む。一方、アップロード結果を未だ受信していないと判断すると(S1006:No)、S1006へ戻り判断を繰り返す。
【0083】
S1007では、CPU10はS1006で受信したと判断したアップロード結果を含む解読要求を、インターネットI/F25を介して外部装置300へ送信する(S1007)。そして、S1008へ進む。
【0084】
S1008では、CPU10は、外部装置300からインターネットI/F25を介して解読結果を受信したか判断する(S1008)。受信したと判断すると(S1008:Yes)、S1009へ進む。一方、未だ受信していないと判断すると(S1008:No)、S1008へ戻り判断を繰り返す。なお、解読結果には、S1006でMFP1が受信したアップロード結果に含まれていた、電子ファイルのアップロード結果と電子ファイルがアップロードされた領域を示すURLとが、MFP1が対応しているデータ形式で含まれている。そして、S1009へ進む。
【0085】
S1009では、CPU10は解読結果に含まれているURLを、二次元コードデータへ変換する(S1009)。そして、S306へ進む。
【0086】
上述した本実施形態のJPEG圧縮処理によれば、スキャナ20に読み取らせた原稿の画像データを、圧縮されたJPEG形式の画像ファイルとしてメモリカード19に保存する一方で、圧縮前の高品質画像をビットマップ形式の画像ファイルとして電子ファイル格納サービスが提供するサーバ500に保存できる。ここで、メモリカード19に保存されるJPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31には、ビットマップ形式の画像ファイルのアップロード先(サーバ500における格納位置)を示す二次元コードデータが格納されている。このメモリカード19を、MFP1以外の装置(例えば、MFP1a)に装着することにより、MFP1以外の装置であっても、JPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に格納されている二次元コードデータに基づいて、圧縮前の高品質画像の画像ファイル(ビットマップ形式の画像ファイル)の格納位置を容易に取得でき、サーバ500から容易にダウンロードできる。
【0087】
上記実施形態において、MFP1,PC100が、情報処理装置の一例である。サーバ500が、ファイル記憶装置の一例である。外部装置300が、外部装置の一例である。サムネイル領域31を含む付加情報データ領域30が、付加情報領域の一例である。サムネイル領域31が、サムネイル領域の一例である。操作キー15,タッチパネル17,入力装置115が、操作部の一例である。制御プログラム11a,各種プログラム113aが、情報処理プログラムの一例である。
【0088】
S301,S701,S801,S901を実行するCPU10又はCPU110が、第1取得手段の一例である。S306,S705,S805,S903を実行するCPU10又はCPU110が、生成手段の一例である。S303,S702,S802,S902、S1008を実行するCPU10又はCPU110が、第2取得手段の一例である。S307,S706,S806,S904を実行するCPU10又はCPU110が、格納手段の一例である。S305,S704,S804,S902を実行するCPU10又はCPU110が、作成手段の一例である。S304,S703,S803、S1005を実行するCPU10又はCPU110が、送信手段の一例である。S303,S702,S802を実行するCPU10又はCPU110が、受付手段の一例である。
【0089】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0090】
例えば、上記各実施形態では、情報処理装置の一例として、MFP1又はPC100を説明したが、プリンタ、スキャナ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット端末、デジタルカメラなど各種の装置も情報処理装置の一例となり得る。即ち、これらの装置において、装置内又はメモリカードなどに保存されている第1のファイル、又は、第1のファイルを生成するための画像データ(例えば、読み取りデータや、撮像データ)から、第1のファイルと同じファイル形式又は異なるファイル形式の第2のファイルを生成した場合に、生成した第2のファイルのサムネイル領域31に二次元コードデータを格納してもよい。
【0091】
また、上記第1及び第5実施形態では、MFP1を情報処理装置として例示したが、上記第2〜第4実施形態と同様に、PC100を情報処理装置として用いてもよい。その場合には、PC100のUSB_I/F124を介して接続されるMFP1のスキャナ機能や、スキャナで原稿の読み取りを行い、その画像データを上述したJPEG圧縮処理(図3参照)により処理すればよい。また、上記第2〜第4実施形態では、PC100を情報処理装置として例示したが、上記第1実施形態と同様に、MFP1を情報処理装置として用いてもよい。また、上記第2〜第4実施形態では、HDD113(ファイルメモリ113b)に保存されているファイルを圧縮元又は変換元のファイルとしたが、メモリカード19などの外部メディアや、外付けのHDDなどに保存されているファイルを圧縮元又は変換元のファイルとして使用することは当然可能である。
【0092】
また、上記各実施形態では、JPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31、又は、PDF形式のファイルのサムネイル領域に、二次元コードデータを格納する構成とした。サムネイル領域を有するファイル形式であれば、JPEG形式又はPDF形式に限らず、本発明を適用可能である。例えば、サムネイル領域31と同様のサムネイル領域を有するTIFF形式の画像ファイルも、本発明に適用できる。
【0093】
また、上記各実施形態では、二次元コードの一例として、QRコード(登録商標)を説明したが、他の種類のコードを用いても良い。
【0094】
また、上記第1,第2、及び第5実施形態では、JPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に、サーバ500におけるファイルの格納位置を示す二次元コードデータを格納する構成としたが、サーバ500におけるファイルの格納位置を示すテキストデータを、JPEG形式の画像ファイルの付加情報データ領域30に格納してもよい。例えば、S303,S702においてCPU10又はCPU110が受け付けたURLを、付加情報データ領域30領域に格納する構成としてもよい。同様に、上記第3,4実施形態に対し、S802においてCPU110が受け付けたURL、又は、S902において取得したパスを、PDF形式のファイルが有する付加情報データ領域に格納する構成としてもよい。
【0095】
ここで、図10を参照して、上述した通り、MFP1又はPC100が、ファイルの格納位置を示すテキストデータ(URL、パス)をファイルの付加情報データ領域(例えば、付加情報データ領域30)に格納した場合に、他の装置が、サーバ500から対象ファイルをダウンロードするための具体的な変形例について説明する。図10は、本変形例において、他の装置としてのMFP1(この場合、MFP1a)のCPU10が実行するメディアプリント処理を示すフローチャートである。なお、上述した図4のメディアプリント処理と同一の処理については、同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
【0096】
図10に示すメディアプリント処理は、上述した図4のメディアプリント処理と同様に、メモリカード19がMFP1aのメモリカードI/F18に装着され、かつ、機能がメディアプリント機能に設定された場合に実行される。まず、CPU10は、上述した図4のメディアプリント処理と同様に、S401〜S403の処理を実行する。次に、CPU10は、指定された画像ファイルの付加情報データ領域30を解析する(S1001)。
【0097】
付加情報データ領域30にURLが格納されており、かつ、そのURLが、サーバ500に保存されているビットマップ形式の画像ファイルの格納位置として予めMPF1aに登録されているURLである場合には(S1002:Yes,S1003:Yes)、CPU10は、第1の印刷画面50aをLCD16に表示させ(S407)、処理をS408へ移行する。一方、付加情報データ領域30にURLが格納されているが、そのURLが、予めMPF1aに登録されていない場合(S1002:Yes,S1003:No)、あるいは、付加情報データ領域30にURLが格納されていない場合(S1002:No)、CPU10は、第2の印刷画面50bをLCD16に表示させ(S413)、処理をS408へ移行する。
【0098】
次に、CPU10は、上述した図4のメディアプリント処理と同様に、S408〜S412の処理を実行する。つまり、第1の印刷画面50bにおいて、高品質画像印刷ボタン51bの操作をCPU10が受け付けた場合には(S408:Yes)、CPU10は、インターネットI/F25を介して、高品質画像印刷ボタン51bに対応するURL(即ち、付加情報データ領域30に格納されていたURL)にアクセスし、対応するビットマップ形式の画像ファイルをダウンロードし、ダウンロードしたビットマップ形式の画像ファイルの画像を、プリンタ21に印刷させ(S409)、本処理を終了する。一方、第1の印刷画面50a又は第2の印刷画面50bにおいて、保存画像印刷ボタン51aの操作をCPU10が受け付けた場合には(S410:Yes)、CPU10は、指定された画像ファイルにおける印刷対象を、プリンタ21に印刷させ(S411)、本処理を終了する。また、第1又は第2の印刷画面50a,50bにおいて、キャンセルボタン52の操作をCPU10が受け付けた場合には(S412:Yes)、CPU10は、本処理を終了する。一方、第1又は第2の印刷画面50a,50bにおいて、キャンセルボタン52が操作されていなければ(S412:No)、CPU10は、処理をS408に戻す。
【0099】
なお、図4及び図10のメディアプリント処理では、JPEG形式の画像ファイルを例示して説明したが、付加情報データ領域又はサムネイル領域を有するファイル形式であれば、同様の処理を適用できる。
【0100】
また、上記第1〜第3実施形態では、操作部(タッチパネル17や、入力装置115など)の操作に基づいて、URLをパス入力画面(図示せず)に入力することにより、ファイルのアップロード先を指定する構成としたが、アップロード先の装置(サーバ500)のフォルダ階層を選択可能に表示された場合に、ファイルの保存を所望するフォルダを操作部の操作によって選択することにより、アップロード先を指定する構成としてもよい。あるいは、外部装置から取得したURLを指定することによって、ファイルのアップロード先を指定する構成としてもよい。なお、この場合、URLの提供元となる外部装置は、ファイルのアップロード先となる外部装置であっても、そうでない外部装置であってもよい。また、メモリカード19やHDD113などに、事前に記憶されているURLを指定することによって、ファイルのアップロード先を指定する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0101】
1 MFP
11a 制御プログラム
100 PC
113a 各種プログラム
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
画像の保存や、メールなどを用いる画像の配布などの目的で、ビットマップ形式など、無劣化の元画像を圧縮する状況がしばしば生じる。画像を圧縮することにより、データサイズを軽量化できるが、多くの場合、圧縮画像の画質は元画像の画質に比べて劣化する。圧縮がJPEG圧縮などの不可逆的圧縮であった場合には、圧縮により劣化した画質を、無劣化の元画像(即ち、圧縮元の画像)の画質に復元することはできない。そのため、画像の圧縮後に高品質画像を必要とする可能性がある場合には、元画像を、圧縮に先立ってサーバなどにアップロードしておくことが好ましい。
【0003】
特許文献1には、文書管理システムが記載されている。この文書管理システムは、文書管理クライアントが、デジタル複合機から入力された元画像を文書管理サーバにアップロードする一方で、その文書管理クライアントが、文書管理サーバにアップロードした元画像から間引き画像を生成して表示する。かかる文書管理システムによれば、文書管理クライアントは、間引き画像からは復元できない元画像を、必要に応じて、文書管理サーバから取得することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−203317号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載される技術では、文書管理クライアントが、文書管理サーバにアップロードした元画像を、識別子による紐付けによって管理するので、元画像を取得できる装置は、アップロード元の装置である文書管理クライアントに限られる。よって、特許文献1に記載される技術を適用して、ある装置で軽量化された画像の元画像をサーバにアップロードしたとしても、他の装置からは、元画像を簡単に取得することができず、不便であるという問題点がある。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、自装置で第1ファイルに対応する第2ファイルを生成した場合に、自装置以外の装置であっても、第2ファイルから、第1ファイルを容易に取得できる情報処理装置、情報処理プログラムおよび情報処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために、本発明の情報処理装置は、第1ファイル、又は第1ファイルを生成するための画像データを取得する第1取得手段と、前記第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、付加情報を格納可能な付加情報領域を有する第2ファイルを生成する生成手段と、所定の記憶媒体における領域であって、前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を取得する第2取得手段と、前記第2取得手段が取得した領域情報を示すデータを、付加情報として、前記生成手段が生成した第2ファイルの付加情報領域へ格納する格納手段と、を備えている。
【0008】
なお、本発明は、情報処理装置を制御する制御装置、情報処理方法、情報処理装置を制御する制御プログラム、該制御プログラムを記録する記録媒体等の種々の態様で構成することができる。
【発明の効果】
【0009】
請求項1記載の情報処理装置によれば、第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報が、第2取得手段により取得され、取得した領域情報を示すデータが、生成手段によって生成された第2ファイルの付加情報領域に、格納手段によって格納される。よって、自装置で第1ファイルに対応する第2ファイルを生成した場合に、自装置以外の装置であっても、第2ファイルから、第1ファイルの記憶領域を示す情報(領域情報)を容易に取得でき、それにより、第1ファイルを容易に取得できる。なお、請求項1において「前記第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、…第2ファイルを生成する」とは、第1ファイルの圧縮による第2ファイルの生成、第1ファイルからファイル形式の異なる第2ファイルへの変換、画像データからの第2ファイルの生成、などを含むことを意図する。
【0010】
請求項2記載の情報処理装置によれば、請求項1記載の情報処理装置の奏する効果に加え、第2取得手段が取得した領域情報を示すコードデータが、作成手段により作成され、そのコードデータが、格納手段により、付加情報として、第2ファイルの付加情報領域へ格納されるので、第1ファイルの記憶領域を示す領域情報をコードデータとして他の装置に解析させることができる。
【0011】
請求項3記載の情報処理装置によれば、請求項2記載の情報処理装置の奏する効果に加え、格納手段は、作成手段が作成したコードデータを、第2ファイルのサムネイル領域へ格納するので、他の装置において、第1ファイルの記憶領域を示す領域情報をコードデータに対応する縮小画像として表示できる。
【0012】
請求項4記載の情報処理装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルが、送信手段により、第2取得手段が取得した領域情報が示す記憶領域へ送信されるので、第2ファイルに対応する第1ファイルを、自装置でない他の装置に記憶することができる。よって、第1ファイルを他の装置に記憶しつつ、さらに別の装置からであっても、第2ファイルに基づき、第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を容易に取得できるので、第1ファイルを容易に取得できる。
【0013】
請求項5記載の情報処理装置によれば、請求項4記載の情報処理装置の奏する効果に加え、受付手段は、操作部の操作に基づく領域情報の入力を受け付け、第2取得手段は、受付手段が受け付けた領域情報を取得するので、ユーザが所望する記憶領域に第1ファイルを記憶できるとともに、その第1ファイルを、自装置以外の装置からであっても、第2ファイルから領域情報を取得することによって容易に取得できる。
【0014】
請求項6記載の情報処理装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、第2取得手段は、第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルが記憶されている領域を示す領域情報を取得するので、第1ファイルと第2ファイルが異なる装置に記憶されていても、第2ファイルに基づき第1ファイルを容易に取得できる。
【0015】
請求項7記載の情報処理装置によれば、請求項6に記載の情報処理装置が奏する効果に加え、第1ファイルが記憶されている領域を示す領域情報を、外部装置から取得することができる。
【0016】
請求項8記載の情報処理装置によれば、請求項7に記載の情報処理装置が奏する効果に加え、第3取得手段が取得した第2の領域情報が示す領域へ第1ファイルを送信することができる。
【0017】
請求項9記載の情報処理装置によれば、請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。生成手段は、第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、第1ファイルと異なるファイル形式の第2ファイルを生成する。ファイル形式を変換したことにより、第2ファイルの質(例えば、画質)が第1ファイルより劣化する場合があるが、そのような場合であっても、自装置以外の装置は、第2ファイルから第1ファイルの記憶領域を容易に取得できるので、質の高い第1ファイルを容易に取得できる。
【0018】
請求項10記載の情報処理装置によれば、請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、次の効果を奏する。生成手段は、第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、第1ファイルと同じファイル形式で、かつ、データ量が第1ファイルよりも小さい第2ファイルを生成する。データ量を第1ファイルより小さくしたことにより、第2ファイルの質(例えば、画質)が第1ファイルより劣化する場合があるが、そのような場合であっても、自装置以外の装置は、第2ファイルから第1ファイルの記憶領域を容易に取得できるので、質の高い第1ファイルを容易に取得できる。
【0019】
請求項11記載の情報処理装置によれば、請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置の奏する効果に加え、第2ファイルのファイル形式は、JPEG形式、PDF形式、又はTIFF形式のいずれかであるので、これらのファイル形式のデータに含まれる付加情報領域に、第1ファイルの記憶領域を示す領域情報のデータを格納できる。
【0020】
請求項12、13記載の情報処理装置によれば、請求項1と同様の効果を奏することができる。
【0021】
請求項4記載の情報処理プログラムを情報処理装置において実行させることにより、請求項1記載の情報処理装置と同様の効果を奏する。
【0022】
請求項15記載の情報処理方法を情報処理装置において実行させることにより、請求項1記載の情報処理装置と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明の情報処理装置の一実施形態であるMFPの電気的構成を示すブロック図である。
【図2】JPEG形式の画像ファイルにおけるデータ構造の概略を示す図である。
【図3】MFPにおいて実行されるJPEG処理を示すフローチャートである。
【図4】他の装置において実行されるメディアプリント処理を示すフローチャートである。
【図5】図4のメディアプリント処理によってLCDに表示される第1及び第2の印刷画面の一例を示す模式図である。
【図6】本発明の情報処理装置の一実施形態であるPCの電気的構成を示すブロック図である。
【図7】PCにおいて実行されるファイル軽量化処理を示すフローチャートである。
【図8】PCにおいて実行されるマスタデータアップロード処理を示すフローチャートである。
【図9】PCにおいて実行されるファイル配布処理を示すフローチャートである。
【図10】他の装置において実行されるメディアプリント処理の変形例を示すフローチャートである。
【図11】本発明の情報処理装置の一実施形態であるMFPの電気的構成を示すブロック図である。
【図12】MFPにおいて実行されるJPEG処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明の好ましい実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本発明の情報処理装置の一実施形態である多機能周辺装置(以下、「MFP」と称す)1の電気的構成を示すブロック図である。
【0025】
MFP1は、印刷機能、コピー機能、FAX機能、スキャン機能、メディアプリント機能など、複数の機能を有する複合機である。本実施形態のMFP1は、スキャナ機能によって原稿を読み取った場合に、その読み取り画像を、画質劣化のないビットマップ形式の画像ファイルとしてサーバ500へアップロードする一方で、画質は劣化するがデータサイズの小さいJPEG形式の画像ファイルとしてメモリカード19に保存できるように構成されている。特に、本実施形態のMFP1は、サーバ500にアップロードしたビットマップ形式の画像ファイルの格納位置(記憶領域)を示す情報を二次元コード化し、その二次元コードのデータ(以下、「二次元コードデータ」と称す)を、JPEG形式の画像ファイルの中に付加情報として格納する(埋め込む)ように構成されている。よって、MFP1以外の他の装置(例えば、MFP1a)であっても、メモリカード19に保存(記憶)されているJPEG形式の画像ファイルから、その画像ファイルに対応する高品質画像の画像ファイル(ビットマップ形式の画像ファイル)をサーバ500からダウンロードすることが可能となる。なお、二次元コードは、テキスト等の情報を格納できる画像であり、一例として、QRコード(登録商標)である。ここで、テキストとは、文字、記号、数値、またはこれらの組み合わせを意味する。
【0026】
MFP1には、CPU10、フラッシュメモリ11、RAM12、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、メモリカードインターフェイス(以下、「メモリカードI/F」と称す)18、スキャナ20、プリンタ21、NCU22、モデム23、USBインターフェイス(以下、「USB_I/F」と称す)24、インターネットインターフェイス(以下、「インターネットI/F」と称す)25が主に設けられている。CPU10、フラッシュメモリ11、RAM12は、バスライン26を介して互いに接続されている。また、操作キー15、LCD16、タッチパネル17、メモリカードI/F18、スキャナ20、プリンタ21、NCU22、モデム23、USB_I/F24、インターネットI/F25、バスライン26は、入出力ポート27を介して互いに接続されている。
【0027】
CPU10は、フラッシュメモリ11に記憶される固定値やプログラム、RAM12に記憶されているデータ、或いは、NCU22を介して送受信される各種信号に従って、MFP1が有している各機能の制御及び、入出力ポート27と接続された各部の制御を行う。フラッシュメモリ11は、不揮発性のメモリであって、MFP1の動作を制御する制御プログラム11aなどが格納される。後述する図3のフローチャートに示す各処理は、制御プログラム11aに従ってCPU10により実行される。RAM12は、CPU10の処理に必要な情報を一時的に記憶する書換可能な揮発性のメモリである。
【0028】
操作キー15はハードキーであり、MFP1に設定情報や指示を入力する。LCD16は液晶表示装置である。タッチパネル17は、LCD16に重ねて設けられ、MFP1に設定情報や指示を入力する。メモリカードI/F18は、不揮発性のメモリカード19が装着されるインターフェイスであって、メモリカード19に対するデータの書き込み又は読み出しを制御する。メモリカード19には、MFP1において生成されるJPEG形式の画像ファイルなどが記憶される。メモリカード19は、一例として、SDカード(登録商標)である。
【0029】
スキャナ20は、原稿を読み取り、その読み取った原稿の画像データを、CPU10に出力する装置である。プリンタ21は、記録用紙に画像を印刷する装置である。NCU22は、電話回線の制御を行う装置である。モデム23は、ファクシミリ送信時には送信信号を変調し、ファクシミリ受信時には受信した変調信号を復調する。
【0030】
USB_I/F24は、USBケーブルを介して他の装置を通信可能に接続するための装置であり、周知の装置で構成される。このUSB_I/F24には、例えば、MFP1を駆動するドライバプログラムがインストールされたパーソナルコンピュータ(以下、「PC」と称す)などを、USBケーブルを介して通信可能に接続できる。インターネットI/F25は、MFP1をインターネット200に接続するためのインターフェイスであり、例えば、周知のネットワークカードを採用できる。インターネットI/F25は、インターネット200を介して、サーバ500に接続される。サーバ500は、インターネットI/F25及びインターネット200を介して、MFP1から受信したビットマップ形式の画像ファイルを記憶するための記憶装置である。サーバ500は、インターネット200を介して、MFP1aなどの他の装置とも接続可能である。なお、図1におけるMFP1aは、上述した本実施形態のMFP1と同一に構成されるものとし、その具体的構成は省略する。
【0031】
図2は、JPEG形式の画像ファイルにおけるデータ構造の概略を示す図である。図2に示すように、JPEG形式の画像ファイルは、付加情報データ領域30と、主画像データ領域32とを有する。主画像データ領域32は、主画像の画像データ本体(以下、「主画像データ」と称す)を格納する領域である。付加情報データ領域30は、主画像の縦横の大きさや、主画像の解像度など、主画像に関する付加情報を格納する領域であり、サムネイル領域31を有する。サムネイル領域31は、主画像の縮小画像に対応する画像データ(以下、「縮小画像データ」と称する)を格納する領域である。付加情報データ領域30、サムネイル領域31、主画像データ領域32などのデータ構造は、Exif規格として、JEIDA(日本電子工業振興協会)により定められている。本実施形態では、縮小画像データを格納するサムネイル領域31に、二次元コードデータを格納する。
【0032】
図3は、MFP1のCPU10が実行するJPEG圧縮処理を示すフローチャートである。JPEG圧縮処理は、スキャナ20に読み取らせた原稿の画像データから、JPEG形式の画像ファイルを生成するための処理である。この処理は、ユーザによって、保存形式としてJPEG形式が指定され、かつ、ビットマップ形式の画像ファイルをサーバ500へアップロードすることが指定された状態で、スキャナ20に対して原稿の読み取りが指示された場合に実行される。
【0033】
まず、ステップS301(以下、ステップを省略)において、CPU10は、スキャナ20に原稿の読み取りを行わせる(S301)。次に、CPU10は、その読み取りにより得られた原稿の画像データからビットマップ形式の画像ファイルを生成する(S302)。次に、CPU10は、パス入力画面(図示せず)をLCD16に表示させ、そのパス入力画面において、タッチパネル17の操作に基づく、ビットマップ形式の画像ファイルのアップロード先(サーバ500における格納位置)を示すパス(URL)の入力を受け付ける(S303)。このとき、パス入力画面に、URLが入力されていなければ(S303:No)、CPU10は、処理をS303に戻す。
【0034】
一方、CPU10がURLの入力を受け付けた場合には(S303:Yes)、CPU10は、S302において生成されたビットマップ形式の画像ファイルを、入力されたURLが示すサーバ500の格納領域へアップロードさせる(S304)。なお、ビットマップ形式の画像ファイルは、MFP1から消去されない。次に、CPU10は、パス入力画面に入力されたURLを二次元コードデータへ変換する(S305)。パス入力画面に入力されるURLはテキストデータであり、テキストデータから二次元コードデータ(QRコード(登録商標)データ)を生成する方法は、公知技術なので説明を省略する。この技術は、例えば、「濱屋進著、符号理論入門、工学社、2008/7発行」に記載されている。
【0035】
次に、CPU10は、ビットマップ形式の画像ファイルを、JPEG形式の画像ファイルに変換(圧縮)する(S306)。次に、CPU10は、得られたJPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に、S306において生成された二次元コードデータを格納し(S307)、その画像ファイルをメモリカード19に保存し(S308)、本処理を終了する。
【0036】
本実施形態のJPEG圧縮処理によれば、スキャナ20に読み取らせた原稿の画像データを、圧縮されたJPEG形式の画像ファイルとしてメモリカード19に保存する一方で、圧縮前の高品質画像をビットマップ形式の画像ファイルとしてサーバ500に保存できる。ここで、メモリカード19に保存されるJPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31には、ビットマップ形式の画像ファイルのアップロード先(サーバ500における格納位置)を示す二次元コードデータが格納されている。このメモリカード19を、MFP1以外の装置(例えば、MFP1a)に装着することにより、MFP1以外の装置であっても、JPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に格納されている二次元コードデータに基づいて、圧縮前の高品質画像の画像ファイル(ビットマップ形式の画像ファイル)の格納位置を容易に取得でき、サーバ500から容易にダウンロードできる。
【0037】
ここで、図4を参照して、上述したJPEG圧縮処理において生成されてメモリカード19に保存されたJPEG形式の画像ファイルに対応するビットマップ形式の画像ファイルを、MFP1以外の装置がサーバ500からダウンロードする具体例について説明する。図4は、他の装置としてのMFP1(この場合、MFP1a)のCPU10が実行するメディアプリント処理を示すフローチャートである。図4に示すメディアプリント処理は、メモリカード19がMFP1aのメモリカードI/F18に装着され、かつ、機能がメディアプリント機能に設定された場合に実行される。
【0038】
まず、CPU10は、LCD16にファイル選択画面(図示せず)を表示する(S401)。ファイル選択画面において、JPEG形式の画像ファイルが指定されない場合には(S402:No)、CPU10は、処理をS402に戻す。一方で、ファイル選択画面において、1のJPEG形式の画像ファイルが指定されたことをCPU10が受け付けた場合には(S402:Yes)、CPU10は、指定された画像ファイルをRAM12に展開する(S403)。
【0039】
次に、指定された画像ファイルのサムネイル領域31に二次元コードデータが格納されている場合には(S404:Yes)、CPU10は、その二次元コードデータを解析する(S405)。具体的には、サムネイル領域31に格納されているデータを抽出し、そのデータに対応する画像が、二次元コードであるか否かを判定する。なお、画像が二次元コードであるか否かを判定する方法は、公知技術なので説明を省略する。この技術は、例えば、携帯電話のバーコード(QRコード(登録商標))リーダ機能などに用いられている。このとき、二次元コードデータに登録されていたのがURLである場合には(S406:Yes)、CPU10は、第1の印刷画面50a(図5(a)参照)をLCD16に表示させ(S407)、処理をS408へ移行する。図5(a)を参照して後述するが、第1の印刷画面50aには、指定されたJPEG画像の画像ファイルの印刷をプリンタ21に指示するための保存画像印刷ボタン51aと、サーバ500に保存されている対応するビットマップ形式の画像ファイルの印刷をプリンタ21に指示するための高品質画像印刷ボタン51bとが含まれる。
【0040】
一方、二次元コードデータに登録されていたのがURLでない場合には(S406:No)、CPU10は、第2の印刷画面50b(図5(b)参照)をLCD16に表示させ(S413)、処理をS408へ移行する。図5(b)を参照して後述するが、第2の印刷画面50bには、保存画像印刷ボタン51aが含まれるが、第1の印刷画面50aのように高品質画像印刷ボタン51bは含まれない。また、指定された画像ファイルのサムネイル領域31に二次元コードデータが格納されていない場合(S404:No)、CPU10は、第2の印刷画面50b(図5(b)参照)をLCD16に表示させ(S413)、処理をS408へ移行する。
【0041】
第1の印刷画面50bにおいて、高品質画像印刷ボタン51bの操作をCPU10が受け付けた場合には(S408:Yes)、CPU10は、インターネットI/F25を介して、高品質画像印刷ボタン51bに対応するURL(即ち、二次元コードデータに登録されていたURL)にアクセスし、指定されたJPEG形式の画像ファイルに対応するビットマップ形式の画像ファイルをダウンロードし、ダウンロードしたビットマップ形式の画像ファイルの画像を、プリンタ21に印刷させ(S409)、本処理を終了する。
【0042】
一方、第1の印刷画面50aにおける高品質画像印刷ボタン51bではなく、第1の印刷画面50a又は第2の印刷画面50bにおいて、保存画像印刷ボタン51aの操作をCPU10が受け付けた場合には(S408:No,S410:Yes)、CPU10は、指定された画像ファイルにおける印刷対象、具体的には、JPEG形式の画像ファイルの場合には、主画像データ領域32に格納されている主画像データの画像を、プリンタ21に印刷させ(S411)、本処理を終了する。
【0043】
また、第1又は第2の印刷画面50a,50bにおいて、キャンセルボタン52(図5参照)の操作をCPU10が受け付けた場合には(S408:No,S410:No,S412:Yes)、CPU10は、本処理を終了する。一方、第1又は第2の印刷画面50a,50bにおいて、印刷ボタン51a,51bも、キャンセルボタン52も操作されていない場合には(S408:No,S410:No,S412:No)、CPU10は、処理をS408に戻す。
【0044】
ここで、図5を参照して、上述した第1の印刷画面50a及び第2の印刷画面50bについて具体的に説明する。図5(a)は、第1の印刷画面50aの一例を示す模式図であり、図5(b)は、第2の印刷画面50bの一例を示す模式図である。
【0045】
図5(a)及び図5(b)に示すように、第1の印刷画面50a及び第2の印刷画面50bは、いずれも、印刷ボタン51と、キャンセルボタン52と、図4のメディアプリント処理の対象となる画像ファイル(即ち、指定された画像ファイル)のファイル名53と、その画像ファイルに対応する縮小画像60とを含む。なお、縮小画像60としては、メディアプリント処理の対象となる画像ファイルのファイル形式に応じた画像が表示される。特に、JPEG形式の画像ファイルの場合には、主画像の縮小画像(サムネイル画像)が表示される。
【0046】
第1の印刷画面50aにおける印刷ボタン51は、「印刷」と表記される保存画像印刷ボタン51aと、「高品質画像印刷」と表記される高品質画像印刷ボタン51bとから構成される。これに対し、第2の印刷画面50bにおける印刷ボタン51は、保存画像印刷ボタン51aから構成され、高品質画像印刷ボタン51bを含まない。上述した通り、第1又は第2の印刷画面50a,50bにおける保存画像印刷ボタン51aが操作された場合には、MFP1aは、指定された画像ファイルの画像をプリンタ21に印刷させる。一方、第1の印刷画面50aにおける高品質画像印刷ボタン51bが操作された場合には、MFP1aは、指定されたJPEG形式の画像ファイルに対応するビットマップ形式の画像ファイルをサーバ500からダウンロードし、その画像をプリンタ21に印刷させる。
【0047】
上述した通り、MFP1aは、メモリカード19に保存されているJPEG形式の画像ファイルに格納されている二次元コードデータを解析し、その二次元コードデータに登録されていたURLが示す格納位置(本実施形態では、サーバ500における格納位置)から、そのJPEG形式の画像ファイルに対応するビットマップ形式の画像ファイルをダウンロードし、プリンタ21で印刷することができる。つまり、本実施形態のMFP1によれば、ビットマップ形式の画像ファイルのアップロード先を示す情報であるURL(パス)に対応する二次元コードデータを、そのビットマップ形式の画像ファイルに対応するJPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に付加情報として格納するように構成されているので、自装置で画像を変換して軽量化された圧縮画像を得ることができる一方で、圧縮前の高品質な元画像を、他の装置であっても容易に取得させることができる。
【0048】
なお、図3のJPEG圧縮処理においてメモリカード19に保存されたJPEG形式の画像ファイルに対応するビットマップ形式の画像ファイルを、MFP1以外の装置がサーバ500からダウンロードする具体例としては、上述したメディアプリント処理に限られるものではない。別の例としては、JPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に格納されている二次元コードデータを、LCDなどの表示画面に二次元コードの縮小画像(サムネイル画像)として表示させ、その二次元コードを二次元コードリーダ機能が搭載された装置(例えば、PCなど)に読み取らせて、対象のビットマップ形式の画像ファイルをサーバ500からダウンロードさせてもよい。
【0049】
次に、図6及び図7を参照して、第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、MFP1のスキャナ機能によって原稿を読み取った場合に、JPEG形式で保存する読み取り画像の画像ファイルのサムネイル領域31に、対応するビットマップ形式の画像ファイルの格納位置を示す二次元コードデータを格納するものであった。これに対し、第2実施形態では、PCに保存されているJPEG形式の画像ファイルを圧縮して軽量化する一方で、圧縮後の画像ファイルのサムネイル領域31に、圧縮元(圧縮前)の画像ファイルの格納位置を示す二次元コードデータを格納する。なお、第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一の部分には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0050】
図6は、本発明の情報処理装置の一実施形態であるPC100の電気的構成を示すブロック図である。本実施形態のPC100は、内蔵のハードディスクドライブ(以下、「HDD」と称す)113に保存されているJPEG形式の画像ファイルを圧縮して軽量化する場合に、圧縮前の画像ファイル(即ち、HDD113に保存されていた画像ファイル)をサーバ500へアップロードできるように構成されている。その上で、本実施形態のPC100は、上述したMFP1と同様に、サーバ500にアップロードした画像ファイル(圧縮前の画像ファイル)の格納位置を示す二次元コードデータを、圧縮後のJPEG形式の画像ファイルの中に付加情報として格納するように構成されている。よって、PC100以外の他の装置(例えば、MFP1a)であっても、HDD113に保存されている圧縮後の画像ファイルから、圧縮前の画像ファイルをサーバ500からダウンロードできる。
【0051】
PC100には、CPU110、ROM111、RAM112、HDD113、メモリカードI/F118、USB_I/F124、インターネットI/F125が主に設けられている。CPU110、ROM111、RAM112、HDD113は、バスライン126を介して互いに接続されている。また、メモリカードI/F118、USB_I/F124、インターネットI/F125、バスライン126には、入出力ポート127を介して互いに接続されている。また、入出力ポート127には、外付けのキーボードやマウスなどの入力装置115や、LCD116が接続される。
【0052】
CPU110は、ROM111やHDD113に記憶される固定値やプログラム、RAM12に記憶されているデータに従って、PC100が有している各部の制御及び、入出力ポート127と接続された各部の制御を行う。ROM112は、PC100の動作を制御するためのプログラムなどが格納された書換不能な不揮発性のメモリである。RAM112は、CPU110の処理に必要な情報を一時的に記憶する書換可能な揮発性のメモリである。
【0053】
HDD113は、書換可能な不揮発性の記憶装置であり、各種プログラム113aを格納する。各種プログラム113aは、ユーザによってインストールされた各種アプリケーションプログラムや、ドライバプログラムなどを含んで構成される。後述する図7のフローチャートに示す各処理は、各種プログラム113aの中に含まれるアプリケーションプログラムにより実行される。また、MFP1を制御するためのドライバプログラムが各種プログラム113aとしてインストールされた場合には、USB_I/F124を介して接続されたMFP1の各機能(例えば、スキャナ機能)をPC100から制御できる。また、HDD113は、ファイルメモリ113b有する。ファイルメモリ113bは、ユーザが記憶させた(保存した)、画像ファイル等のファイルを記憶する領域である。
【0054】
メモリカードI/F118は、上述したメモリカードI/F18と同様の装置であり、装着されたメモリカード19に対するデータの書き込み又は読み出しを制御する。USB_I/F124は、上述したUSB_I/F24と同様の装置であり、例えば、USBケーブルを介してMFP1を通信可能に接続できる。インターネットI/F125は、上述したインターネットI/F25と同様の装置であり、インターネット200を介して、サーバ500に接続される。
【0055】
図7は、PC100のCPU110が実行するファイル軽量化処理を示すフローチャートである。ファイル軽量化処理は、ファイルメモリ113bに保存されているファイルのうち、JPEG形式の画像ファイルを圧縮して軽量化するための処理である。この処理は、画像ファイルの軽量化(圧縮)が指定され、かつ、圧縮前の画像ファイルをサーバ500へアップロードすることが指定された状態で、ファイルメモリ113bに保存されている1のJPEG形式の画像ファイルが選択(指定)された場合に実行される。
【0056】
まず、JPEG形式の画像ファイルが未選択であれば(S701:No)、CPU110は、処理をS701に戻す。一方、ファイルメモリ113bに保存されているファイルの中から、ユーザによる、1のJPEG形式の画像ファイルの選択をCPU110が受け付けた場合には(S701:Yes)、CPU110は、パス入力画面(図示せず)をLCD116に表示させ、そのパス入力画面において、入力装置115の操作に基づく、圧縮前の画像ファイルのアップロード先を示すパス(URL)の入力を受け付ける(S702)。このとき、パス入力画面に、URLが入力されていなければ(S702:No)、CPU110は、処理をS702に戻す。
【0057】
一方、CPU110がURLの入力を受け付けた場合には(S702:Yes)、CPU110は、ユーザにより選択された圧縮前の画像ファイルを、入力されたURLが示すサーバ500の格納位置へアップロードさせる(S703)。なお、ユーザにより選択された圧縮前の画像ファイルは、PC100に残される。次に、CPU110は、パス入力画面に入力されたURLを二次元コードデータへ変換する(S704)。
【0058】
次に、CPU110は、PC100に残されている、JPEG形式の画像ファイルの画像のピクセルを間引くことによりファイルの圧縮(変換)を行う(S705)。次に、CPU110は、圧縮後の画像ファイル(JPEG形式の画像ファイル)のサムネイル領域31に、S704において生成された二次元コードデータを格納し(S706)、その画像ファイルをファイルメモリ113bに保存して(S707)、本処理を終了する。
【0059】
本実施形態のファイル軽量化処理によれば、圧縮後のJPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に、圧縮前の画像ファイルのアップロード先を示す二次元コードデータが格納される。よって、上述した第1実施形態と同様、PC100以外の装置(例えば、MFP1a)であっても、圧縮後の画像ファイルのサムネイル領域31に格納されている二次元コードデータに基づき、対応する圧縮前の画像ファイルを、サーバ500から容易にダウンロードできる。
【0060】
次に、図8を参照して、第3実施形態について説明する。この第3実施形態では、PCに保存されているファイルを、PDF形式のファイルに変換する一方で、変換元(変換前)のファイルをマスタデータとしてサーバにアップロードする。上述した通り、JPEG形式の画像ファイルはサムネイル領域31を有するが、PDF形式のファイルも同様のサムネイル領域を有する。本実施形態では、変換して得られたPDF形式のファイルのサムネイル領域に、変換元の画像ファイルの格納位置を示す二次元コードデータを格納する。なお、第3実施形態において、上述した各実施形態(第1,第2実施形態)と同一の部分には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0061】
図8は、PC100のCPU110が実行するマスタデータアップロード処理を示すフローチャートである。マスタデータアップロード処理は、ファイルメモリ113bに保存されているファイルのうち、ユーザが選択した1のファイルをPDF形式のファイルに変換するとともに、変換元のファイルを、マスタデータとして、サーバ500へアップロードする処理である。なお、図8のフローチャートに示す各処理は、各種プログラム113aの中に含まれるアプリケーションプログラムにより実行される。本処理は、選択(指定)されたファイルをPDF形式に変換することが指定され、かつ、変換前のファイルをサーバ500へアップロードすることが指定された状態で、ファイルメモリ113bに保存されている1のファイルが選択(指定)された場合に実行される。
【0062】
まず、ファイルメモリ113bに保存されているファイルの中から、PDF形式のファイルに変換する対象のファイルが未選択であれば(S801:No)、CPU110は、処理をS801に戻す。一方、変換対象となる1のファイルの選択をCPU110が受け付けた場合には(S801:Yes)、CPU110は、パス入力画面(図示せず)をLCD116に表示させ、そのパス入力画面において、入力装置115の操作に基づく、変換元のファイルのアップロード先を示すパス(URL)の入力を受け付ける(S802)。このとき、パス入力画面に、URLが入力されていなければ(S802:No)、CPU110は、処理をS802に戻す。
【0063】
一方、CPU110がURLの入力を受け付けた場合には(S802:Yes)、CPU110は、ユーザにより選択されたファイル(即ち、変換元のファイル)を、マスタデータとして、入力されたURLが示すサーバ500の格納位置へアップロードさせる(S803)。なお、ユーザにより選択された変換元のファイルは、PC100に残される。次に、CPU110は、パス入力画面に入力されたURLを二次元コードデータへ変換する(S804)。
【0064】
次に、CPU110は、PC100に残されている変換元のファイル(即ち、ユーザにより選択されたファイル)を、PDF形式のファイルに変換する(S805)。次に、CPU110は、変換により得られたPDF形式のファイルのサムネイル領域(図示せず)に、S804において生成された二次元コードデータを格納し(S806)。サムネイル領域に二次元コードデータが格納された変換後のファイルを、ファイルメモリ113bに保存して(S807)、本処理を終了する。
【0065】
本実施形態のマスタデータアップロード処理によれば、変換後のファイル(PDF形式のファイル)のサムネイル領域に、マスタデータ(即ち、変換元のファイル)のアップロード先を示す二次元コードデータが格納される。よって、上述した第1及び第2実施形態と同様、PC100以外の装置(例えば、MFP1a)であっても、変換後のファイルのサムネイル領域に格納されている二次元コードデータに基づき、マスタデータを、サーバ500から容易にダウンロードできる。
【0066】
次に、図9を参照して、第4実施形態について説明する。この第4実施形態では、PCに保存されているファイルをPDF形式のファイルに変換して、他の装置へ配布する。このとき、変換元(変換前)のファイルを自装置内に残しておき、自装置内における変換元のファイルの格納位置を示す情報を二次元コード化し、得られた二次元コードデータを、変換により得られたPDF形式のファイル(即ち、配布用のファイル)のサムネイル領域に格納する。なお、第4実施形態において、上述した各実施形態(第1,第2,第3実施形態)と同一の部分には、同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0067】
図9は、PC100のCPU110が実行するファイル配布処理を示すフローチャートである。ファイル配布処理は、ファイルメモリ113bに保存されているファイルのうち、ユーザが選択した1のファイルからPDF形式のファイルに変換し、他の装置へ配布する処理である。なお、図9のフローチャートに示す各処理は、各種プログラム113aの中に含まれるアプリケーションプログラムにより実行される。本処理は、ファイルを他の装置へ配布することが指定された状態で、ファイルメモリ113bに保存されている1のファイルが選択(指定)された場合に実行される。
【0068】
まず、ファイルメモリ113bに保存されているファイルの中から、配布対象とするファイルが未選択であれば(S901:No)、CPU110は、処理をS901に戻す。一方、配布対象とする1のファイルの選択をCPU110が受け付けた場合には(S901:Yes)、CPU110は、選択されたファイルの格納位置のパスを取得し、取得したパスを二次元コードデータへ変換する(S902)。
【0069】
次に、CPU110は、ユーザにより選択されたファイルから、PDF形式のファイルを生成する(S903)。なお、S903では、変換元のファイル(即ち、ユーザにより選択されたファイル)は、格納位置を変更することなくPC100に残す。次に、CPU110は、配布用ファイルとして生成されたPDF形式のファイルのサムネイル領域(図示せず)に、S902において生成された二次元コードデータを格納する(S904)。
【0070】
次に、CPU110は、配布先入力画面(図示せず)をLCD116に表示させ、その配布先入力画面において、配布用ファイルの配布先を示す情報(例えば、インターネット200に接続される図示されない別のPCのメールアドレスなど)の入力を受け付ける(S905)。このとき、配布先入力画面に、配布先が入力されていなければ(S905:No)、CPU110は、処理をS905に戻す。一方、CPU110が配布先の入力を受け付けた場合には(S905:Yes)、CPU110は、サムネイル領域に二次元コードデータが格納された配布用のファイルを、入力された配布先に配布して(S906)、本処理を終了する。
【0071】
上述した本実施形態のファイル配布処理によれば、配布用に変換されたPDF形式のファイルのサムネイル領域に、変換元のファイルの格納位置(本実施形態では、ファイルメモリ113bにおける当該ファイルの格納位置)を示す二次元コードデータが格納される。よって、上述した第1から第3実施形態と同様、PC100以外の装置(例えば、インターネット200に接続される図示されない別のPC)は、PC100から配布されたファイルのサムネイル領域に格納されている二次元コードデータに基づき、変換元のファイルの格納位置を容易に取得できるので、PC100以外の装置であっても、変換元のファイルをPC100から取得することが可能となる。
【0072】
次に、図11及び図12を用いて、第5の実施形態について説明する。
上記第1〜第3実施形態では、操作部(タッチパネル17や、入力装置115など)の操作に基づいて、URLをパス入力画面(図示せず)に入力することにより、ファイルのアップロード先を指定する構成とした。本実施形態では、外部装置から取得したURLを指定することによって、ファイルのアップロード先を指定する。
【0073】
第5の実施形態において、第1の実施形態と同一の部分には、同一の符号を付して、説明を省略する。図11は、第5の実施形態におけるMFP1の電気的構成を示すブロック図である。MFP1は、インターネットI/Fを介して、外部装置300、サーバ500A、及びサーバ500Bと、各種データの送受信を行う。サーバ500A、500Bは、各サービス事業者が電子ファイル格納サービスを提供するために、インターネット上に設置したサーバである。サーバ500Aは電子ファイル格納サービスAを提供し、サーバ500Bは電子ファイル格納サービスBを提供する。両者を特に区別する必要がない場合は、単に電子ファイル格納サービスを提供するサーバ500と称する。サーバ500は、インターネットに接続されたMFP1とHTTP、又は、HTTPSによる通信を行う。サーバ500は、MFP1から、画像ファイル及び文書ファイルを含む電子ファイルのアップロードを受け付け、アップロードを受け付けたファイルを格納する。また、サーバ500は、格納するファイルを指定するURLに対してリクエストをMFP1から受け付けると、そのURLに対応するファイルを返信する。
【0074】
サーバ500に電子ファイルをアップロードするためには、サーバ500のプログラムが提供する、API(Application Program Interface)を利用する必要がある。本実施形態のMFP1は、サーバ500が提供するAPIを利用するためのプログラムを備えない。しかし、サーバ500が提供するAPIを利用可能な外部装置300が、MFP1とサーバ500との間のデータ送受信を中継するため、MFP1は画像ファイルをサーバ500へアップロードすることができる。
【0075】
外部装置300は、電子ファイル格納サービスの指定を含むアップロード先URLの要求をMFP1から受信すると、指定された電子ファイル格納サービスを提供するサーバ500へ、アップロード先URLを要求する。外部装置300は、アップロード先URLをサーバ500から受信すると、受信したアップロード先URLと、指定された電子ファイル格納サービスに対応したテンプレート情報を、アップロード先URLの要求元のMFP1へ送信する。なお、テンプレート情報とは電子ファイル格納サービスを提供するサーバが、受け付けることができる形式のアップロードデータの構造を指定するデータである。より詳細には、データのヘッダ部分及びボディ部分に、含まれるべきコマンド、ID、ユーザ情報、及びそれらのデータのアドレスなどを指定するデータである。前述したように、本実施形態のMFP1はサーバ500が提供するAPIを利用するためのプログラムを備えない。しかし、外部装置300からテンプレート情報を受信することで、MFP1からサーバ500へ画像ファイルをアップロードすることができる。
【0076】
さらに、外部装置300は、後述するS1007において、MFP1が外部装置300へ送信するアップロード結果を解読し、解読結果をMFP1に送信する処理を行う。アップロード結果は、MFP1が対応していないデータ形式であるが、外部装置300がアップロード結果を解読し、MFP1が対応しているデータ形式に変更しMFP1へ送信することで、MFP1はアップロード結果を利用することができる。
【0077】
図12は第5の実施形態において、MFP1が実行するJPEG圧縮処理を示すフローチャートである。この処理は、ユーザによって、保存形式としてJPEG形式が指定され、かつ、ビットマップ形式の画像ファイルを、電子ファイル格納サービスを提供するサーバ500へアップロードすることが指定された状態で、スキャナ20に対して原稿の読み取りが指示された場合に実行される。なお、図3に示すJPEG圧縮処理と同一のステップについては同じステップ番号を付して、説明を省略する。
【0078】
まず、S1001では、CPU101はサービスの選択を受け付ける。本実施形態では、電子ファイル格納サービスAと電子ファイル格納サービスBのいずれかを受け付ける。この処理は例えば、LCD16に候補となる電子ファイル格納サービスを表示させ、タッチパネル17により、いずれかの電子ファイル格納サービスを受け付ける構成とすればよい。そして、S1002へ進む。
【0079】
S1002では、CPU10はS1001で受け付けた電子ファイル格納サービスを指定する情報を含む、アップロード先URLの要求を、インターネットI/F25を介して外部装置300へ送信する。そして、S1003へ進む。S1003ではCPU10は、インターネットI/F25を介して外部装置300からアップロード先URL及びテンプレート情報を受信したかを判断する(S1003)。受信したと判断する場合は(S1003:Yes)S301へ進み、未だ受信していないと判断する場合は(S1003:No)S1003へ戻り判断を繰り返す。
【0080】
S1004では、CPU10はアップロードメッセージを作成する。作成されるアップロードメッセージは、外部装置300から受信したアップロード先URLと、S302で作成したビットマップファイルのバイナリデータとを含む。MFP1は、外部装置300から受信したテンプレート情報に従い、データフレームのヘッダ及びボディの所定の位置に、ビットマップファイルのバイナリデータ、アップロード先URL、及びその他テンプレート情報が指定するデータを格納するだけで、各サービスに応じたアップロードメッセージを作成することが出来る。そして、S1005へ進む。
【0081】
S1005ではCPU10は、S1004で作成したアップロードメッセージを、インターネットI/F25を介してサーバ500へ送信する(S1005)。そして、S1006へ進む。
【0082】
S1006では、CPU10は、インターネットI/F25を介してアップロード結果を受信したか判断する(S1006)。なお、アップロード結果には、アップロードメッセージに含まれる電子ファイルのアップロード結果と、電子ファイルがアップロードされた領域を示すURLが含まれる。CPU10は、アップロード結果を受信したと判断すると(S1006:Yes)、S1007へ進む。一方、アップロード結果を未だ受信していないと判断すると(S1006:No)、S1006へ戻り判断を繰り返す。
【0083】
S1007では、CPU10はS1006で受信したと判断したアップロード結果を含む解読要求を、インターネットI/F25を介して外部装置300へ送信する(S1007)。そして、S1008へ進む。
【0084】
S1008では、CPU10は、外部装置300からインターネットI/F25を介して解読結果を受信したか判断する(S1008)。受信したと判断すると(S1008:Yes)、S1009へ進む。一方、未だ受信していないと判断すると(S1008:No)、S1008へ戻り判断を繰り返す。なお、解読結果には、S1006でMFP1が受信したアップロード結果に含まれていた、電子ファイルのアップロード結果と電子ファイルがアップロードされた領域を示すURLとが、MFP1が対応しているデータ形式で含まれている。そして、S1009へ進む。
【0085】
S1009では、CPU10は解読結果に含まれているURLを、二次元コードデータへ変換する(S1009)。そして、S306へ進む。
【0086】
上述した本実施形態のJPEG圧縮処理によれば、スキャナ20に読み取らせた原稿の画像データを、圧縮されたJPEG形式の画像ファイルとしてメモリカード19に保存する一方で、圧縮前の高品質画像をビットマップ形式の画像ファイルとして電子ファイル格納サービスが提供するサーバ500に保存できる。ここで、メモリカード19に保存されるJPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31には、ビットマップ形式の画像ファイルのアップロード先(サーバ500における格納位置)を示す二次元コードデータが格納されている。このメモリカード19を、MFP1以外の装置(例えば、MFP1a)に装着することにより、MFP1以外の装置であっても、JPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に格納されている二次元コードデータに基づいて、圧縮前の高品質画像の画像ファイル(ビットマップ形式の画像ファイル)の格納位置を容易に取得でき、サーバ500から容易にダウンロードできる。
【0087】
上記実施形態において、MFP1,PC100が、情報処理装置の一例である。サーバ500が、ファイル記憶装置の一例である。外部装置300が、外部装置の一例である。サムネイル領域31を含む付加情報データ領域30が、付加情報領域の一例である。サムネイル領域31が、サムネイル領域の一例である。操作キー15,タッチパネル17,入力装置115が、操作部の一例である。制御プログラム11a,各種プログラム113aが、情報処理プログラムの一例である。
【0088】
S301,S701,S801,S901を実行するCPU10又はCPU110が、第1取得手段の一例である。S306,S705,S805,S903を実行するCPU10又はCPU110が、生成手段の一例である。S303,S702,S802,S902、S1008を実行するCPU10又はCPU110が、第2取得手段の一例である。S307,S706,S806,S904を実行するCPU10又はCPU110が、格納手段の一例である。S305,S704,S804,S902を実行するCPU10又はCPU110が、作成手段の一例である。S304,S703,S803、S1005を実行するCPU10又はCPU110が、送信手段の一例である。S303,S702,S802を実行するCPU10又はCPU110が、受付手段の一例である。
【0089】
以上、実施形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0090】
例えば、上記各実施形態では、情報処理装置の一例として、MFP1又はPC100を説明したが、プリンタ、スキャナ、パーソナルコンピュータ、携帯電話、スマートフォン、PDA、タブレット端末、デジタルカメラなど各種の装置も情報処理装置の一例となり得る。即ち、これらの装置において、装置内又はメモリカードなどに保存されている第1のファイル、又は、第1のファイルを生成するための画像データ(例えば、読み取りデータや、撮像データ)から、第1のファイルと同じファイル形式又は異なるファイル形式の第2のファイルを生成した場合に、生成した第2のファイルのサムネイル領域31に二次元コードデータを格納してもよい。
【0091】
また、上記第1及び第5実施形態では、MFP1を情報処理装置として例示したが、上記第2〜第4実施形態と同様に、PC100を情報処理装置として用いてもよい。その場合には、PC100のUSB_I/F124を介して接続されるMFP1のスキャナ機能や、スキャナで原稿の読み取りを行い、その画像データを上述したJPEG圧縮処理(図3参照)により処理すればよい。また、上記第2〜第4実施形態では、PC100を情報処理装置として例示したが、上記第1実施形態と同様に、MFP1を情報処理装置として用いてもよい。また、上記第2〜第4実施形態では、HDD113(ファイルメモリ113b)に保存されているファイルを圧縮元又は変換元のファイルとしたが、メモリカード19などの外部メディアや、外付けのHDDなどに保存されているファイルを圧縮元又は変換元のファイルとして使用することは当然可能である。
【0092】
また、上記各実施形態では、JPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31、又は、PDF形式のファイルのサムネイル領域に、二次元コードデータを格納する構成とした。サムネイル領域を有するファイル形式であれば、JPEG形式又はPDF形式に限らず、本発明を適用可能である。例えば、サムネイル領域31と同様のサムネイル領域を有するTIFF形式の画像ファイルも、本発明に適用できる。
【0093】
また、上記各実施形態では、二次元コードの一例として、QRコード(登録商標)を説明したが、他の種類のコードを用いても良い。
【0094】
また、上記第1,第2、及び第5実施形態では、JPEG形式の画像ファイルのサムネイル領域31に、サーバ500におけるファイルの格納位置を示す二次元コードデータを格納する構成としたが、サーバ500におけるファイルの格納位置を示すテキストデータを、JPEG形式の画像ファイルの付加情報データ領域30に格納してもよい。例えば、S303,S702においてCPU10又はCPU110が受け付けたURLを、付加情報データ領域30領域に格納する構成としてもよい。同様に、上記第3,4実施形態に対し、S802においてCPU110が受け付けたURL、又は、S902において取得したパスを、PDF形式のファイルが有する付加情報データ領域に格納する構成としてもよい。
【0095】
ここで、図10を参照して、上述した通り、MFP1又はPC100が、ファイルの格納位置を示すテキストデータ(URL、パス)をファイルの付加情報データ領域(例えば、付加情報データ領域30)に格納した場合に、他の装置が、サーバ500から対象ファイルをダウンロードするための具体的な変形例について説明する。図10は、本変形例において、他の装置としてのMFP1(この場合、MFP1a)のCPU10が実行するメディアプリント処理を示すフローチャートである。なお、上述した図4のメディアプリント処理と同一の処理については、同一のステップ番号を付し、その説明は省略する。
【0096】
図10に示すメディアプリント処理は、上述した図4のメディアプリント処理と同様に、メモリカード19がMFP1aのメモリカードI/F18に装着され、かつ、機能がメディアプリント機能に設定された場合に実行される。まず、CPU10は、上述した図4のメディアプリント処理と同様に、S401〜S403の処理を実行する。次に、CPU10は、指定された画像ファイルの付加情報データ領域30を解析する(S1001)。
【0097】
付加情報データ領域30にURLが格納されており、かつ、そのURLが、サーバ500に保存されているビットマップ形式の画像ファイルの格納位置として予めMPF1aに登録されているURLである場合には(S1002:Yes,S1003:Yes)、CPU10は、第1の印刷画面50aをLCD16に表示させ(S407)、処理をS408へ移行する。一方、付加情報データ領域30にURLが格納されているが、そのURLが、予めMPF1aに登録されていない場合(S1002:Yes,S1003:No)、あるいは、付加情報データ領域30にURLが格納されていない場合(S1002:No)、CPU10は、第2の印刷画面50bをLCD16に表示させ(S413)、処理をS408へ移行する。
【0098】
次に、CPU10は、上述した図4のメディアプリント処理と同様に、S408〜S412の処理を実行する。つまり、第1の印刷画面50bにおいて、高品質画像印刷ボタン51bの操作をCPU10が受け付けた場合には(S408:Yes)、CPU10は、インターネットI/F25を介して、高品質画像印刷ボタン51bに対応するURL(即ち、付加情報データ領域30に格納されていたURL)にアクセスし、対応するビットマップ形式の画像ファイルをダウンロードし、ダウンロードしたビットマップ形式の画像ファイルの画像を、プリンタ21に印刷させ(S409)、本処理を終了する。一方、第1の印刷画面50a又は第2の印刷画面50bにおいて、保存画像印刷ボタン51aの操作をCPU10が受け付けた場合には(S410:Yes)、CPU10は、指定された画像ファイルにおける印刷対象を、プリンタ21に印刷させ(S411)、本処理を終了する。また、第1又は第2の印刷画面50a,50bにおいて、キャンセルボタン52の操作をCPU10が受け付けた場合には(S412:Yes)、CPU10は、本処理を終了する。一方、第1又は第2の印刷画面50a,50bにおいて、キャンセルボタン52が操作されていなければ(S412:No)、CPU10は、処理をS408に戻す。
【0099】
なお、図4及び図10のメディアプリント処理では、JPEG形式の画像ファイルを例示して説明したが、付加情報データ領域又はサムネイル領域を有するファイル形式であれば、同様の処理を適用できる。
【0100】
また、上記第1〜第3実施形態では、操作部(タッチパネル17や、入力装置115など)の操作に基づいて、URLをパス入力画面(図示せず)に入力することにより、ファイルのアップロード先を指定する構成としたが、アップロード先の装置(サーバ500)のフォルダ階層を選択可能に表示された場合に、ファイルの保存を所望するフォルダを操作部の操作によって選択することにより、アップロード先を指定する構成としてもよい。あるいは、外部装置から取得したURLを指定することによって、ファイルのアップロード先を指定する構成としてもよい。なお、この場合、URLの提供元となる外部装置は、ファイルのアップロード先となる外部装置であっても、そうでない外部装置であってもよい。また、メモリカード19やHDD113などに、事前に記憶されているURLを指定することによって、ファイルのアップロード先を指定する構成としてもよい。
【符号の説明】
【0101】
1 MFP
11a 制御プログラム
100 PC
113a 各種プログラム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1ファイル、又は第1ファイルを生成するための画像データを取得する第1取得手段と、
前記第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、付加情報を格納可能な付加情報領域を有する第2ファイルを生成する生成手段と、
所定の記憶媒体における領域であって、前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段が取得した領域情報を示すデータを、付加情報として、前記生成手段が生成した第2ファイルの付加情報領域へ格納する格納手段と、を備えていることを特徴とする、情報処理装置。
【請求項2】
前記第2取得手段が取得した領域情報を示すコードデータを作成する作成手段を備え、
前記格納手段は、前記作成手段が作成したコードデータを、付加情報として、前記生成手段が生成した第2ファイルの付加情報領域へ格納することを特徴とする、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記付加情報領域は、前記第2ファイルの画像に対応する縮小画像に対応するデータを格納可能なサムネイル領域を含み、
前記格納手段は、前記作成手段が作成したコードデータを、前記生成手段が生成した第2ファイルのサムネイル領域へ格納することを特徴とする、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2取得手段が取得した領域情報が示す、前記情報処理装置と通信可能なファイル記憶装置の記憶領域へ、前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルを送信する送信手段を備えていることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
操作部の操作に基づく、前記ファイル記憶装置の前記領域情報の入力を受け付ける受付手段と、を備え、
前記第2取得手段は、前記受付手段が受け付けた領域情報を取得することを特徴とする、請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第2取得手段は、前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルが記憶されている領域を示す領域情報を取得することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記情報処理装置と通信可能な外部装置から前記領域情報を受信する領域情報受信手段を備え、
前記第2取得手段は前記領域情報受信手段が受信した前記領域情報を取得することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
ファイルを記憶するファイル記憶装置における領域であって、前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルの送信先を示す第2の領域情報を、前記外部装置から取得する第3取得手段と、
前記第3取得手段が取得した前記第2の領域情報が示す領域へ、前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルを送信する送信手段と、を備えることを特徴とする、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記生成手段は、前記第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、前記第1ファイルと異なるファイル形式の前記第2ファイルを生成することを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記生成手段は、前記第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、前記第1ファイルと同じファイル形式で、かつ、データ量が前記第1ファイルよりも小さい前記第2ファイルを生成することを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第2ファイルのファイル形式は、JPEG形式、PDF形式、又はTIFF形式のいずれかであることを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第1取得手段は、前記第1ファイルを取得し、
前記生成手段は、前記第1ファイルから前記第2ファイルを生成し、
前記第2取得手段は、前記第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第1取得手段は、第1ファイルを生成するための画像データを取得し、
前記生成手段は、前記画像データから前記第2ファイルを生成し、
前記第2取得手段は、前記画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
コンピュータを備える情報処理装置において実行される情報処理プログラムであって、
第1ファイル、又は第1ファイルを生成するための画像データを取得させる第1取得制御手段と、
前記取得手段により取得された第1ファイル又は画像データから、付加情報を格納可能な付加情報領域を有する第2ファイルを生成させる生成制御手段と、
前記第1取得手段により取得された第1ファイル、又は、前記第1取得手段に取得させた画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を取得させる第2取得制御手段と、
前記第2取得手段により取得された領域情報を示すデータを、付加情報として、前記生成手段により生成された第2ファイルの付加情報領域へ格納させる格納制御手段として、
前記コンピュータを機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項15】
情報処理方法であって、
第1ファイル、又は第1ファイルを生成するための画像データを取得する第1取得ステップと、
前記取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、付加情報を格納可能な付加情報領域を有する第2ファイルを生成する生成ステップと、
前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を取得する第2取得ステップと、
前記第2取得手段が取得した領域情報を示すデータを、付加情報として、前記生成手段が生成した第2ファイルの付加情報領域へ格納する格納ステップと、を含むことを特徴と
する、情報処理方法。
【請求項1】
第1ファイル、又は第1ファイルを生成するための画像データを取得する第1取得手段と、
前記第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、付加情報を格納可能な付加情報領域を有する第2ファイルを生成する生成手段と、
所定の記憶媒体における領域であって、前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を取得する第2取得手段と、
前記第2取得手段が取得した領域情報を示すデータを、付加情報として、前記生成手段が生成した第2ファイルの付加情報領域へ格納する格納手段と、を備えていることを特徴とする、情報処理装置。
【請求項2】
前記第2取得手段が取得した領域情報を示すコードデータを作成する作成手段を備え、
前記格納手段は、前記作成手段が作成したコードデータを、付加情報として、前記生成手段が生成した第2ファイルの付加情報領域へ格納することを特徴とする、請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記付加情報領域は、前記第2ファイルの画像に対応する縮小画像に対応するデータを格納可能なサムネイル領域を含み、
前記格納手段は、前記作成手段が作成したコードデータを、前記生成手段が生成した第2ファイルのサムネイル領域へ格納することを特徴とする、請求項2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記第2取得手段が取得した領域情報が示す、前記情報処理装置と通信可能なファイル記憶装置の記憶領域へ、前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルを送信する送信手段を備えていることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
操作部の操作に基づく、前記ファイル記憶装置の前記領域情報の入力を受け付ける受付手段と、を備え、
前記第2取得手段は、前記受付手段が受け付けた領域情報を取得することを特徴とする、請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記第2取得手段は、前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルが記憶されている領域を示す領域情報を取得することを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記情報処理装置と通信可能な外部装置から前記領域情報を受信する領域情報受信手段を備え、
前記第2取得手段は前記領域情報受信手段が受信した前記領域情報を取得することを特徴とする請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
ファイルを記憶するファイル記憶装置における領域であって、前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルの送信先を示す第2の領域情報を、前記外部装置から取得する第3取得手段と、
前記第3取得手段が取得した前記第2の領域情報が示す領域へ、前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルを送信する送信手段と、を備えることを特徴とする、請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記生成手段は、前記第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、前記第1ファイルと異なるファイル形式の前記第2ファイルを生成することを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記生成手段は、前記第1取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、前記第1ファイルと同じファイル形式で、かつ、データ量が前記第1ファイルよりも小さい前記第2ファイルを生成することを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記第2ファイルのファイル形式は、JPEG形式、PDF形式、又はTIFF形式のいずれかであることを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記第1取得手段は、前記第1ファイルを取得し、
前記生成手段は、前記第1ファイルから前記第2ファイルを生成し、
前記第2取得手段は、前記第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記第1取得手段は、第1ファイルを生成するための画像データを取得し、
前記生成手段は、前記画像データから前記第2ファイルを生成し、
前記第2取得手段は、前記画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
コンピュータを備える情報処理装置において実行される情報処理プログラムであって、
第1ファイル、又は第1ファイルを生成するための画像データを取得させる第1取得制御手段と、
前記取得手段により取得された第1ファイル又は画像データから、付加情報を格納可能な付加情報領域を有する第2ファイルを生成させる生成制御手段と、
前記第1取得手段により取得された第1ファイル、又は、前記第1取得手段に取得させた画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を取得させる第2取得制御手段と、
前記第2取得手段により取得された領域情報を示すデータを、付加情報として、前記生成手段により生成された第2ファイルの付加情報領域へ格納させる格納制御手段として、
前記コンピュータを機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項15】
情報処理方法であって、
第1ファイル、又は第1ファイルを生成するための画像データを取得する第1取得ステップと、
前記取得手段が取得した第1ファイル又は画像データから、付加情報を格納可能な付加情報領域を有する第2ファイルを生成する生成ステップと、
前記第1取得手段が取得した第1ファイル、又は、前記第1取得手段が取得した画像データから生成された第1ファイルの記憶領域を示す領域情報を取得する第2取得ステップと、
前記第2取得手段が取得した領域情報を示すデータを、付加情報として、前記生成手段が生成した第2ファイルの付加情報領域へ格納する格納ステップと、を含むことを特徴と
する、情報処理方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−85219(P2013−85219A)
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−100731(P2012−100731)
【出願日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月9日(2013.5.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]