説明

情報処理装置、情報処理方法、およびプログラム

【課題】既読のページや未読のページを適切に示すことができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】第一のページ情報のオブジェクト上のリンク領域を示す情報と、このオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを有するリンク領域管理情報が格納されるリンク領域管理情報格納部102と、第二のページ情報が既読であるか否かを判断し、既読である第二のページ情報を示す既読管理情報を、既読管理情報格納部103に蓄積する既読判断部104と、表示指示に応じて第一のページ情報と、第二のページ情報とを表示する表示部111とを備え、表示部111は、既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報と対応付けられているリンク領域に配置されている第一のページ情報上のオブジェクトの表示態様を、他のオブジェクトの表示態様と異なる表示態様として、第一のページ情報を表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文字列や画像等のオブジェクトが配置されたページを表示する装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の情報処理装置として、いわゆる電子ブック等の電子出版物を閲覧するための装置が知られていた。このような情報処理装置として、ページ送りボタンを押すことで、ページ送りを行って画面の表示内容を切り替えるものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平7−168852号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の情報処理装置においては、電子出版物等のデータの既読ページや未読ページをユーザに適切に提示することができないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の情報処理装置は、少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報と、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である第二のページ情報とが格納されるページ情報格納部と、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域であるリンク領域を示す情報と、一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを対応付けて有するリンク領域管理情報が格納されるリンク領域管理情報格納部と、既読である第二のページ情報を示す情報である既読管理情報が格納される既読管理情報格納部と、第二のページ情報が既読であるか否かを判断し、既読である第二のページ情報を示す既読管理情報を、既読管理情報格納部に蓄積する既読判断部と、第一のページ情報、または第二のページ情報を表示する指示である表示指示を受け付ける表示指示受付部と、表示指示に応じて第一のページ情報と、第二のページ情報とを表示する表示部とを備え、表示部は、既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報とリンク情報により対応付けられているリンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、第一のページ情報上の他のオブジェクトの表示態様と異なる表示態様として、第一のページ情報を表示する情報処理装置である。
【0006】
かかる構成により、既読であることを示す第二のページ情報とリンク情報により対応付けられているリンク領域に配置されている第一のページ情報上のオブジェクトの表示態様を、第一のページ情報上の他のオブジェクトの表示態様と異なる表示態様として表示することにより、既読のページや未読のページを適切に示すことができる。
【0007】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、既読判断部は、表示部が予め指定された時間を超えて第二のページ情報を表示した場合に、第二のページ情報が既読であると判断する情報処理装置である。
【0008】
かかる構成により、一瞬だけ表示されたページ等を、既読のページとしないようにして、既読か未読かの判断を適切に行うことができる。
【0009】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、未読である第二のページ情報のみを表示する指示である未読表示指示を受け付ける未読表示指示受付部を更に備え、表示部は、未読表示指示受付部が未読表示指示を受け付けた場合に、既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報を除いた第二のページ情報を、予め指定された順番に沿って選択的に表示する情報処理装置である。
【0010】
かかる構成により、既読のページを飛ばして、未読のページだけを表示させることができ、閲覧時の利便性を向上させることができる。
【0011】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、未読である第二のページ情報に配置されたオブジェクトを選択的に表示する指示である未読オブジェクト表示指示を受け付ける未読オブジェクト表示指示受付部と、未読オブジェクト表示指示の受け付けに応じて、既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報を除いた第二のページ情報に配置されているオブジェクトを配置したページ情報である未読ページ情報を生成する未読ページ情報生成部とを更に備え、表示部は、未読オブジェクト表示指示に応じて、未読ページ情報を表示する情報処理装置である。
【0012】
かかる構成により、未読のページに配置されたオブジェクトだけを、一覧することができる。
【0013】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、1以上の第二のページ情報で構成される1以上の章を示す情報と、章に含まれる第二のページ情報を示す情報とを有する章管理情報が格納される章管理情報格納部と、章を示す情報と対応付けられた章の見出しを示すオブジェクトである章見出しオブジェクトが配置されたページ情報である目次ページ情報が格納される目次ページ情報格納部と、を更に備え、表示指示受付部は、目次ページ情報を表示する表示指示を受け付け、表示部は、目次ページ情報に配置された各章見出しオブジェクトの表示態様を、章見出しオブジェクトと対応する章に含まれる既読である第二のページ情報の状況に応じた表示態様として、表示指示が示す目次ページ情報を表示する情報処理装置である。
【0014】
かかる構成により、目次ページにおいて、閲覧された章であるか否かや、どの程度のページが閲覧されたページであるか等を示すことができる。
【0015】
また、本発明の情報処理装置は、前記情報処理装置において、1以上の第二のページ情報と対応付けられた第二のページ情報の見出しを示すオブジェクトであるページ見出しオブジェクトが配置されたページ情報である目次ページ情報が格納される目次ページ情報格納部と、を更に備え、表示指示受付部は、目次ページ情報を表示する表示指示を受け付け、表示部は、目次ページに配置された各ページ見出しオブジェクトの表示態様を、ページ見出しオブジェクトと対応付けられた第二のページ情報の既読管理情報が既読である場合と未読である場合とで異なるものとして、表示指示が示す目次ページ情報を表示する情報処理装置である。
【0016】
かかる構成により、目次ページにおいて、閲覧されたページを示すことができる
【発明の効果】
【0017】
本発明による情報処理装置によれば、既読のページや未読のページを適切に示すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態における情報処理装置のブロック図
【図2】同情報処理装置の動作を説明するためのフローチャート
【図3】同情報処理装置の動作を説明するためのフローチャート
【図4】同情報処理装置の動作を説明するための表示例を示す図
【図5】同情報処理装置の動作を説明するためのページ管理表を示す図
【図6】同情報処理装置の動作を説明するためのページ管理表を示す図
【図7】同情報処理装置の動作を説明するためのページ定義管理表を示す図
【図8】同情報処理装置の動作を説明するためのリンク領域管理情報を示す図
【図9】同情報処理装置の動作を説明するための順番情報管理表を示す図
【図10】同情報処理装置の動作を説明するための既読管理情報を示す図
【図11】同情報処理装置の動作を説明するための表示例を示す図
【図12】同情報処理装置の動作を説明するための表示例を示す図
【図13】同情報処理装置の動作を説明するためのメニュー画面の一例を示す図
【図14】同情報処理装置の動作を説明するための既読管理情報を示す図
【図15】同情報処理装置の動作を説明するための章管理情報を示す図
【図16】同情報処理装置の動作を説明するための比率別表示態様管理表を示す図
【図17】同情報処理装置の動作を説明するための表示例を示す図
【図18】同情報処理装置の動作を説明するためのページ見出し管理表を示す図
【図19】同情報処理装置の動作を説明するための表示例を示す図
【図20】同情報処理装置の動作を説明するための表示例を示す図
【図21】同情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す図
【図22】同情報処理装置を実現するコンピュータの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、情報処理装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0020】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における情報処理装置1のブロック図である。
【0021】
情報処理装置1は、ページ情報格納部101、リンク領域管理情報格納部102、既読管理情報格納部103、既読判断部104、表示指示受付部105、未読表示指示受付部106、未読オブジェクト表示指示受付部107、未読ページ情報生成部108、章管理情報格納部109、目次ページ情報格納部110、表示部111、を備える。
【0022】
ページ情報格納部101には、第一のページ情報と、第二のページ情報とが格納される。第一のページ情報は、少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である。第一のページ情報は、オブジェクトを含む情報である。また、第一のページ情報は、例えば、オブジェクトが配置されるページを識別する情報であるページ識別情報や、オブジェクトが配置された領域を示す情報である配置情報を含んでいてもよい。また、第一のページ情報は、ページのサイズや背景色等を定義するページ定義情報を有していていても良い。第一のページ情報は、例えば、一のページを示すページ識別情報と、一のページ識別情報が示すページに配置される一以上のオブジェクトと、これらのオブジェクトが配置された領域を示す配置情報とを有する。
【0023】
なお、第一のページ情報に含まれるオブジェクトや、ページ識別情報や、配置情報や、ページ定義情報等は、それらの情報そのものであってもよく、あるいは、その情報を特定可能な情報であってもよい。後者の場合には、第一のページ情報に含まれるオブジェクト等は、例えば、オブジェクト等が格納されている領域を示すポインタやアドレスであってもよいし、オブジェクトの識別情報であっても良い。このことは、他の2以上の情報を有する情報についても同様である。
【0024】
オブジェクトとは、例えば、1以上の文字で構成される文字列または画像の少なくとも一方を含むデータである。オブジェクトとは、例えば、情報処理装置1が編集する情報の構成要素と考えても良い。オブジェクトに含まれる文字列は、フォントや、フォントサイズ、フォント色等のフォントの属性値を有していても良い。文字列を含むオブジェクトをここでは文字列オブジェクトと呼ぶ。オブジェクトに含まれる画像は、動画像であっても良いし静止画像であっても良い。また、画像は、ビットマップデータでもベクトルデータであっても良く、ファイル形式等は、TIFF、JPEG、SVG等問わない。画像を含む文字列をここでは画像オブジェクトと呼ぶ。オブジェクトは、ページに配置されるコンテンツと考えても良い。
【0025】
ページとは、例えば、1以上のオブジェクトが配置される領域を示す情報である。ページは、ここでは、仮想の紙面や台紙やアートボード等を示す情報と考えて良い。ページは、オブジェクト等が配置されて出力される出力可能領域や、印刷可能領域と考えても良い。
【0026】
ページ識別情報は、ページを識別可能な情報であればよく、例えば、ページに割り当てられた固有の識別情報や、ページ番号等である。また、ページに割り当てられたページを読み出す順番を示す順番情報でも良い。また、1ページを示す第一のページ情報が一のファイル等を構成している場合、ページ識別情報は、ページのファイル名等でも良い。
【0027】
オブジェクトの配置情報は、例えば、ページ情報が示すページ内のオブジェクトが配置されている領域を示す情報である。オブジェクトは、例えば、配置情報によってページ上にレイアウトされる。オブジェクトの配置情報は、例えば、オブジェクトの位置やサイズ等を指定するための情報である。オブジェクトの配置情報は、例えば、オブジェクト上の一以上の点(例えば、中心点や、対角の交点や、四隅のうちの一以上の点)の位置を示す情報と、オブジェクトの縦横のサイズを示す情報との組み合わせや、オブジェクトの一対の対角の位置を示す情報であってもよい。点の位置を示す情報は、例えば、ページに対して設定される座標等で示される。サイズを示す情報の単位等は問わない。サイズとは、ここではオブジェクトのデータサイズではなく寸法を意味する。ただし、配置情報は、オブジェクトの配置された領域が特定できる情報であればどのような情報でもよい。例えば、配置情報は、オブジェクトが配置される位置(例えば座標等)を示す情報であっても良い。この場合、オブジェクトが配置される領域のサイズは、例えば、オブジェクトのサイズとしてもよい。上記のような場合、この配置情報が示す位置にオブジェクトが配置された場合のオブジェクトが占める領域(あるいはオブジェクト上の領域)を、オブジェクトの配置される領域と考えて良い。また、オブジェクトが、オブジェクトを配置するための枠やフレームやボックス等と呼ばれる配置領域に配置されている場合、この配置領域を示す情報をオブジェクトの配置情報と考えてもよい。配置領域を示す情報は、オブジェクトの配置情報と同様の位置やサイズ等を示す情報で構成される。このフレーム等の領域と、この領域に配置される一以上のオブジェクトは、例えば、図示しないフレーム等の領域を示す情報と、配置されるオブジェクトとを対応付けて管理する管理情報等で管理される。なお、後述する第二のページ情報以降のページ情報が示すページに配置されるオブジェクトは、第一のページ情報が示すページに配置されるオブジェクトにリンクして配置することで、第一のページ情報が示すページに配置されるオブジェクトを共用するようにしても良い。また、オブジェクトの配置される領域が、出力デバイス側等で指定されていたり、出力デバイス側で配置される領域を解釈する場合等には、第一のページ情報は、配置情報を有していなくてもよい。
【0028】
ページ定義情報は、ページのサイズやマージンや余白等の属性を定義する情報である。また、ページの背景色等の属性を定義する情報を有していてもよい。また、ページ定義情報は、第一のページ情報の出力時のサイズの情報等を有していても良い。また、第一のページ情報が出力される出力デバイス等の表示画面のサイズを示す情報を有していても良い。また、ページ定義情報は、第一のページ情報の出力サイズの情報等を有していても良い。なお、第一のページ情報が示すページの出力サイズは、出力デバイスの表示画面のサイズ等やユーザの操作等に合わせて可変であっても良い。
【0029】
なお、一以上のオブジェクトが配置されている領域をページと考える場合のように、ページのサイズ等を指定する必要がない場合には、第一のページ情報は、ページ定義情報を有していなくてもよい。例えば、一のオブジェクトが表示されることも一のページが表示されたと考える場合には、ページ定義情報は省略しても良い。
【0030】
第一のページ情報は、一のファイルで構成されていても良いし、複数のファイルで構成されていても良い。また、第一のページ情報は、一以上のデータベースでも良い。
【0031】
第一のページ情報は、具体的には、オブジェクトが配置されたドキュメントを示すドキュメント情報やページの情報と考えても良い。第一のページ情報は、HTML等のWEBページの情報であっても良いし、DTP装置や、クロスメディアパブリッシング装置やワードプロセッサ等の電子出版物等を出力可能な装置で用いられるオブジェクトが配置されたページの情報であっても良い。また、これらのページ情報は、ページ原稿の情報等と考えても良い。
【0032】
また、第一のページ情報は、例えば、電子出版物を出力するために利用されるページ情報でもよい。電子出版物は、情報の出力媒体を電子媒体とした出版物である。例えば、電子出版物は、電子ブックや、電子ペーパー、電子配布用書類等である。また、WEBページ等も電子出版物と考えても良い。電子出版物は電子書籍と考えても良い。電子出版物の内容等は問わない。ただし、第一のページ情報は、紙等の物理的な媒体に印刷して出力する出版にも利用可能なページ情報であっても良い。
【0033】
なお、第一のページ情報とは、リンク情報等を用いて階層化されるページ情報の、第一階層のページ情報と考えても良い。
【0034】
第二のページ情報は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である。通常、第二のページ情報は、第一のページ情報に配置されている複数のオブジェクトの一部が配置されているオブジェクトである。ページ情報に配置されるオブジェクトとは、ここでは、ページ情報が示すページに配置されるオブジェクトを意味する。かかることは以下においても同様である。第二のページ情報の構成は、例えば、第一のページ情報の構成と同様である。第二のページ情報は、例えば、オブジェクトやページ識別情報や配置情報等の第一のページ情報と同様の構成を有している。第二のページ情報には、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトがどのように配置されていてもよい。例えば、オブジェクトがそのまま配置されていても良いし、オブジェクトのサイズが拡大(もしくは縮小)されて配置されていても良い。また、オブジェクトが画像オブジェクトである場合、画像の属性が変更されていても良い。例えば、オブジェクトの画素数や解像度が変更されていても良い。また、オブジェクトの色やカラーモード等が変更されていても良い。例えば、オブジェクトのカラーモードがグレースケールに変更されていても良い。また、オブジェクトが文字列オブジェクトである場合、文字の属性が変更されていても良い。例えば、文字のフォントが変更されていても良いし、フォントサイズが変更されていても良い。また、フォントカラー等が変更されていても良い。また、オブジェクトの配置等も問わない。例えば、第一のページ情報に配置されている複数のオブジェクトが、一の第二のページ情報に配置されている場合、第一のページ情報における複数のオブジェクト間の相対的な位置関係が、第二のページ上においても維持されているようにしても良いし、維持されていないようにしても良い。
【0035】
なお、第一のページ情報に配置されている1以上のオブジェクトがグループ化されている場合、第二のページ情報には、一のグループに属するオブジェクトが配置されるようにしても良い。
【0036】
なお、ページ情報格納部101に格納されている第二のページ情報は、各第二のページ情報が表示される順番を示す順番情報と対応付けられていても良い。順番情報は,順番を示すことが可能な情報であれば、「1」、「2」等の数値であっても良いし、「先頭」、「先頭の次」等の順番を示す文字列であっても良い。また、順番情報は、第二のページ情報の読み出される優先度を示す値であっても良い。例えば、数値の大きい優先度と対応付けられた第二のページ情報が、表示される順番が先である第二のページ情報としても良い。順番情報は、例えば、ページ情報格納部101に格納される。順番情報は、第二のページ情報に含まれていても良い。また、第二のページ情報のページ番号を順番情報と考えても良い。なお、第二のページ情報が表示される順番で配列されて格納されている場合、この配列されている第二のページ情報を順番情報と考えても良いし、各第二のページ情報の配列順番を順番情報と考えても良い。また、第一のページ情報も順番情報と対応付けられていてもよい。
【0037】
ページ情報格納部101にページ情報が蓄積される過程は問わない。例えば、記録媒体を介してページ情報がページ情報格納部101で蓄積されるようになってもよく、通信回線等を介して送信されたページ情報がページ情報格納部101で蓄積されるようになってもよく、あるいは、入力デバイスを介して入力されたページ情報がページ情報格納部101で蓄積されるようになってもよい。なお、かかることは、以下の格納部等に関しても同様であるものとする。ページ情報格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0038】
リンク領域管理情報格納部102は、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、この一以上のオブジェクトが配置された第二のページ情報に対するリンク情報とを対応付けて有するリンク領域管理情報が格納される。ここでは、第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域をリンク領域、このリンク領域を示す情報をリンク領域指定情報と呼ぶ。ここでの一以上のオブジェクトとは、一の第二のページ情報に配置される第一のページ情報の一以上のオブジェクトを意味すると考えて良い。
【0039】
リンク領域指定情報は、少なくとも一の第二のページ情報に配置される第一のページに配置された一以上のオブジェクト上の領域を指定可能な情報であればよい。リンク領域指定情報は、例えば、第一のページ情報を指定する情報と、この第一のページ情報の一以上のオブジェクトの配置領域を含む領域を指定する情報である。第一のページ情報を指定する情報は、例えば第一のページ情報の識別情報等である。ただし、第一のページ情報自身であっても良い。リンク領域指定情報は、例えば、オブジェクトの配置情報と同様の、リンク領域内の中心や辺上等の一以上の点を示す情報(座標情報)と、リンク領域のサイズや輪郭等を指定する情報との組合せや、リンク領域の対角の位置を示す情報(座標情報)等により構成される。また、リンク領域指定情報は、第二のページ情報に配置される一以上のオブジェクトを指定する情報でもよい。この場合、指定されたオブジェクト上の領域がリンク領域となる。この場合、第二のページ情報に配置される一以上のオブジェクトがいわゆるリンクボタンに設定されたと考えても良い。また、第二のページ情報に、第一のページ情報に配置されているオブジェクトのうちのグループ化されているオブジェクトが配置されている場合、このグループ化されたオブジェクトを示す情報をリンク領域指定情報としても良い。この場合、グループ化されたオブジェクトを構成する個々のオブジェクト情報上の領域をリンク領域としても良いし、一のグループにグループ化されたオブジェクト含む最小サイズの矩形領域等をリンク領域としても良い。オブジェクトを指定する情報は、通常はオブジェクト名等のオブジェクトの識別情報であるが、オブジェクト自身であっても良い。グループ化されたオブジェクトを示す情報は、例えばオブジェクトグループの識別情報である。オブジェクトグループの識別情報は、例えばオブジェクトグループを構成するオブジェクトの識別情報と対応付けられてページ情報格納部101等の格納部に格納しておくようにすればよい。また、リンク領域指定情報は、第二のページ情報に配置される一以上のオブジェクトの配置領域を示す配置情報を指定する情報でも良い。なお、リンク領域指定情報は、非連続のリンク領域を指定する情報であってもよい。
【0040】
リンク領域管理情報格納部102は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0041】
既読管理情報格納部103には、既読管理情報が格納される。既読管理情報は、既読である第二のページ情報を示す情報である。既読とは、例えば、ページの内容を読んだことやページを閲覧したことを意味する。また、ページを開いたことを既読と考えても良い。また、これに対し、未読とは、ページの内容を読んでいないことや、ページを閲覧していないことを意味する。また、ページを開いていないことを未読と考えてもよい。また、既読の反対を未読と考えても良い。既読管理情報は、既読である第二のページ情報自身や、既読である第二のページ情報の識別情報だけで構成されていても良い。また、第二のページ情報自身もしくはその識別情報と、既読であることを示す情報とを有する情報であっても良い。既読であることを示す情報は、例えばフラグ情報である。なお、既読管理情報は、各第二のページ情報が既読であるか否かを結果的に示す情報であればよく、例えば、未読である第二のページ情報を示す情報も含むと考えて良い。例えば、未読ページを管理している情報も既読管理情報に含めて良い。既読管理情報格納部103は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0042】
既読判断部104は、第二のページ情報が既読であるか否かを判断する。そして、既読であると判断した場合、判断された第二のページ情報が既読であることを示す既読管理情報を、既読管理情報格納部103に蓄積する。例えば、既読であると判断された第二のページ情報の識別情報を、既読管理情報として蓄積しても良い。また、既読であることを示す情報と第二のページ情報とを対応付けた既読管理情報を蓄積しても良い。ここでの蓄積は通常は追記である。
【0043】
既読判断部104は、一の第二のページ情報が既読であるか否か(即ち既読であるか、未読であるか)をどのように判断しても良い。例えば、一の第二のページ情報を表示する指示を後述する表示指示受付部105が受け付けた場合に、既読判断部104は、この第二のページ情報を既読と判断しても良い。また、一の第二のページ情報が表示部111により表示された場合に、既読判断部104は、この第二のページ情報を既読と判断しても良い。なお、既読判断部104は、結果的に、第二のページ情報が既読であるか否かが判断できれば、第二のページ情報が未読であるか否かを判断しても良い。
【0044】
また、既読判断部104は、表示部111が予め指定された時間を超えて第二のページ情報を表示した場合に、第二のページ情報が既読であると判断してもよい。例えば、一の第二のページ情報の表示の開始から、図示しない時計等を用いて表示時間のカウントを開始して、カウントした表示時間が、予め指定された時間を超えた場合に、既読であると判断する。このようにすることで、ユーザが読みたいページを探すために短時間だけ開いたページ等を既読のページと判断しないようにし、実際に、ユーザがページを開いて時間をかけて閲覧したページだけを、既読のページと判断することができ、ユーザが内容を読んだと考えられるページだけを既読のページと判断することができる。なお、ページ内の情報を予め指定された時間等は、例えば、既読判断部104等が有する図示しない記憶媒体等に格納しておくようにすればよい。
【0045】
なお、既読判断部104は、後述する表示指示受付部105や図示しない操作受付のための入力手段等が第二のページ情報を表示する指示や操作を受け付けたタイミングによって、第二のページ情報の既読または未読の判断を行うようにしてもよい。例えば、既読判断部104が一の第二のページ情報を表示する指示を受け付けたタイミングと、次の第二のページ情報を表示する指示を受け付けたタイミングとの間の時間が、予め用意された閾値を超えた場合に、一の第二のページ情報を既読と判断するようにしても良い。例えば、第二のページ情報等のページ情報をめくるインターフェースがタッチパネルである場合、既読判断部104は第二のページ情報に対するページをめくるためのタッチ操作が行われたタイミングを用いて、第二のページ情報の既読または未読の判断を行っても良い。具体例を挙げると、ページ番号が「100」であるページの表示中にページめくりを行なうためのタッチ操作が行なわれた場合、このタッチ操作が行われたタイミングと、ページ番号が「99」である前のページにおいてページ番号が「100」であるページを表示するために行われたタッチ操作のタイミングとの時間の間隔を取得して、この間隔が一定の閾値を超えている場合は既読と判断し、超えていなければ未読と判断しても良い。なお、ここでのページを表示するための指示や操作を受け付けたタイミング間の時間は、例えば、それぞれの指示や操作を受け付けた時刻の情報から算出したり、一の指示や操作が行われたタイミングから、次の指示や操作を受け付けるまでの時間をカウントすることで取得可能である。
【0046】
また、既読判断部104は、各第二のページ情報が示すページが表示された時間を、既読判断部104が有している記憶媒体等に、各第二のページごとに累積して蓄積するようにし、その累積した値が、上記と同様に予め指定された時間を超えた第二のページ情報を既読の第二のページ情報と判断しても良い。
【0047】
なお、既読判断部104が既読であるか否かを判断して、既読管理情報を蓄積するタイミングやトリガーは問わない。例えば、表示指示受付部105が第二のページの表示指示を受け付けた場合に判断と蓄積を行っても良い。また、表示部111が第二のページの表示を行う際に判断と蓄積を行っても良い。また、予め指定された定期または不定期のタイミングで判断と蓄積を行っても良い。
【0048】
既読判断部104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。既読判断部104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0049】
表示指示受付部105は、第一のページ情報、または第二のページ情報を表示する指示である表示指示を受け付ける。表示指示受付部105は、表示指示をどのように受け付けても良い。例えば、表示指示受付部105は、第一のページ情報または第二のページ情報を表示する操作を、メニュー画面等から受け付けても良い。表示対象となる第一のページ情報や第二のページ情報は、例えば、第一のページ情報や第二のページ情報に対応付けられたページ番号等で指定可能である。また、表示指示受付部105は、上述した第一のページ情報のリンク領域に対して予め指定された操作を受け付けた場合に、当該リンク領域に対応するリンク情報が示す第二のページ情報を表示する指示を受け付ける。予め指定された操作とは、例えば、リンク領域に対するマウスクリックや、リンク領域を指定した状態で行われる予め指定されたキーボード操作等である。リンク領域に対応するリンク情報とは、リンク領域管理情報格納部102に格納されているリンク領域管理情報によりリンク領域と対応付けられたリンク情報である。また、情報処理装置1の起動時等に、予め指定された第一のページ情報や第二のページ情報を表示する表示指示を受け付けるようにしても良い。
【0050】
また、表示指示受付部105は、第一のページ情報や、第二のページ情報を予め指定された順番に沿って表示する表示指示を受け付けても良い。予め指定された順番に沿って表示する表示指示は、例えば、第一のページ情報や、第二のページ情報に予め対応付けられている絶対的な順番を示す情報を用いて、表示する一の第一のページ情報や、第二のページ情報を指定する表示指示である。例えば、第一のページ情報や第二のページ情報がそれぞれページ番号と対応付けられている場合、この表示指示は、ページ番号を用いて表示するページを指定する表示指示である。また、予め指定された順番に沿って表示する表示指示は、例えば、現在表示されている第一または第二のページ情報に対して相対的な順番にある一の第一あるいは第二のページ情報を表示させる指示である。例えば、この表示指示は、現在表示されているページの次の順番や前の順番の第一あるいは第二のページ情報を表示させる表示指示である。また、現在表示されているページに対してp(pは2以上の整数)番目だけ前(あるいは後)の順番の第一あるいは第二のページ情報を表示させる指示である。また、上記の表示指示は、予め指定された順番に沿って、第一のページ情報や、第二のページ情報を順番に自動表示させる指示であってもよい。ここでの予め指定された順番としては、例えば、上述したような第一のページ情報や、第二のページ情報と対応付けられた順番情報が示す順番が利用できる。
【0051】
また、表示指示受付部105は、目次ページ情報を表示する表示指示を受け付けてもよい。目次ページ情報については後述する。
【0052】
ここで述べる表示指示の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けなどを含む概念である。表示指示の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。表示指示受付部105は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0053】
未読表示指示受付部106は、未読表示指示を受け付ける。未読表示指示は、未読である第二のページ情報のみを表示する指示である。未読表示指示は、既読である第二のページ情報を除いた第二のページ情報を表示する指示と同じ意味である。未読表示指示は、例えば、未読の第二のページ情報を、予め指定された順番に沿って表示する指示である。ここでの予め指定された順番とは、例えば、予めページ情報格納部101に格納されている各第二のページ情報に指定されている表示の順番である。未読表示指示は、ページ情報格納部101に格納されている第二のページ情報を、既読の第二のページ情報を飛ばしながら(言い換えれば抜きながら)、予め指定された順番に沿って表示させる指示と考えても良い。予め指定された順番に沿って表示する指示とは、上述した表示指示と同様に、予め指定された順番に沿って順次第二のページ情報を自動表示する指示であってもよいし、指定された順番に沿った一の第二のページ情報の表示の指示でも良い。この一の第二のページ情報の表示の指示は、第二のページ情報に予め対応付けられた絶対的な順番を示す情報を用いて表示する第二のページ情報を指定する指示でも良い。また、現在表示されているページに対して相対的な順番にある一の第二のページ情報を表示する指示でも良い。なお、ここでの予め指定された順番としては、例えば、上述したような第一のページ情報や、第二のページ情報と対応付けられた順番情報が示す順番が利用できる。
【0054】
ここで述べる未読表示指示の受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付けなどを含む概念である。未読表示指示の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。未読表示指示受付部106は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0055】
未読オブジェクト表示指示受付部107は、未読である第二のページ情報に配置されたオブジェクトを選択的に表示する指示である未読オブジェクト表示指示を受け付ける。未読オブジェクト表示指示は、例えば、未読である第二のページ情報に配置されているオブジェクトが配置された後述する未読ページ情報を表示する指示である。未読オブジェクト表示指示の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるもの等、何でも良い。未読オブジェクト表示指示受付部107は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェア等で実現され得る。
【0056】
未読ページ情報生成部108は、未読オブジェクト表示指示の受け付けに応じて、未読ページ情報を生成する。未読ページ情報は、既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報を除いた第二のページ情報に配置されている1以上のオブジェクトを配置したページ情報である。つまり、未読である第二のページ情報に配置されているオブジェクトを配置したページ情報である。未読ページ情報は、複数の未読である第二のページ情報に配置されている複数のオブジェクトを一のページ情報に配置して一の未読ページ情報を生成しても良いし、複数のページに分割して配置して複数の未読ページ情報を生成しても良い。未読ページ情報生成部108が、1以上のオブジェクトが配置された未読ページ情報をどのように生成するか等は問わない。例えば、予め、1以上のオブジェクトが配置される領域が指定されてるテンプレート等を図示しない記憶媒体等から読み出して、このテンプレートにオブジェクトを配置して未読ページ情報を生成しても良い。また、未読ページ情報用のページ定義情報等を生成し、このページ情報が示すページの上から下等の予め指定した方向にオブジェクトを並べて配置しても良い。未読ページ情報生成部108が生成する未読ページ情報は、例えば、上述したような第一ページ情報や第二ページ情報と同様の構成を有するページ情報である。未読オブジェクト表示指示の受け付けに応じて生成とは、例えば、未読オブジェクト表示指示を受け付けた場合に生成することや、未読オブジェクト表示指示を受け付けて、表示部111が未読オブジェクトページ情報を表示する際に生成することである。
【0057】
未読ページ情報生成部108は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。未読ページ情報生成部108の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0058】
章管理情報格納部109には、1以上の第二のページ情報で構成される1以上の章を示す情報と、章に含まれる第二のページ情報を示す情報とを有する章管理情報が格納される。
【0059】
章とは、第一のページ情報や第二のページ情報で構成される出版物等を内容や形式等に応じて複数のブロックに分けたものである。章は、例えば、1以上の第二のページ情報で構成されるブロックと考えても良い。章は、例えば、表示順番が連続している1以上の第二のページ情報で構成されるブロックである。なお、章には第一のページ情報が含まれていても良い。ここで述べる章は、いわゆるセクションや、サブセクション、編、節、項、目等も含むものと考える。
【0060】
章を示す情報とは、例えば、章の識別情報である。章の識別情報は、「第一章」「第2章」等でも良いし、「はじめに」、「終わりに」、「序論」、「総論」等でも良い。
【0061】
第二のページ情報を示す情報とは、第二のページ情報の識別情報である。第二のページ情報の識別情報は、第二のページ情報に対応付けられた順番情報でもよい。第二のページ情報の識別情報は、例えばページ番号でもよい。また、第二のページ情報を示す情報は、複数の第二のページ情報の範囲を示す情報でもよい。例えば、5ページから8ページまでの範囲の第二のページ情報を示す情報でもよい。
【0062】
章管理情報格納部109は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0063】
目次ページ情報格納部110には、目次ページ情報が格納される。目次ページ情報は、例えば、上述した章管理情報に格納されている章を示す情報と対応付けられた章の見出しを示すオブジェクトである章見出しオブジェクトが配置されたページ情報である。ここでは、章見出しオブジェクトが配置された目次ページ情報を、章別の目次ページ情報と呼ぶ。章見出しオブジェクトとは、例えば、章の見出しを示す文字列や画像のオブジェクトである。また、章の番号や記号等を示す情報でも良い。また、章見出しオブジェクトは、対応する章を示す情報と対応付けられた第二のページ情報のうちの、出力順番が最も早い第二のページ情報のページ番号や、順番情報等を含む情報であっても良い。これにより、章の開始ページとなる第二のページ情報のページ情報等を知ることができる。章見出しオブジェクトは、対応する章を示す情報と対応付けられた第二のページ情報の一部の情報であっても良い。例えば、対応する章を示す情報に対応付けられた第二のページ情報のうちの、表示順番が最も早い第二のページ情報の先頭の文字列等でも良い。なお、章見出しオブジェクトは、章を示す情報自身であっても良い。章を示す情報と、章見出しオブジェクトとの対応関係は、例えば、章を示す情報と、章見出しオブジェクトとを対応付けて有する情報である章見出し管理情報で管理される。章見出し管理情報は、例えば上述した章管理情報格納部109に格納される。ただし、章を示す情報と章見出しオブジェクトが同じ情報である場合、章を示す情報と一致する章見出しオブジェクトを検索すれば、章を示す情報に対応する章見出しオブジェクトを検出できるため、章見出し管理情報は省略可能である。目次ページ情報における1以上の章見出しオブジェクトが配置される領域等は問わない。目次ページ情報は、上述した第一のページ情報と同様の構成を有する情報である。
【0064】
なお、目次ページ情報の章見出しオブジェクト上の領域には、この章見出しオブジェクトに対応する章を示す情報と対応付けられた第二のページ情報のうちの表示順番が最も早い第二のページ情報に対するリンク情報が対応付けられているようにしても良い。これにより、目次ページ情報の章見出しオブジェクト上の領域において、予め指定された操作を行うことで、この領域に対応付けられた章の最初の第二のページ情報を表示することが可能となる。なお、ここでは説明を省略しているが、目次ページ情報の章見出しオブジェクト上の領域と、第二のページ情報とを対応付けるリンク情報については、上述したリンク領域管理情報と同様の管理情報を用いて管理可能である。
【0065】
また、目次ページ情報格納部110に格納される目次ページ情報は、例えば、1以上のページ見出しオブジェクトが配置されたページ情報である。ここでは、ページ見出しオブジェクトが配置された目次ページ情報を、ページ別の目次ページ情報と呼ぶ。ページ見出しオブジェクトは、第二のページ情報と対応付けられたオブジェクトであって、第二のページ情報の見出しを示すオブジェクトである。ページ見出しオブジェクトとは、例えば、ページの見出しを示す文字列や画像のオブジェクトである。また、対応する第二のページ情報のページ番号や、順番情報等を含んでいても良い。ページ見出しオブジェクトは、対応する第二のページ情報の一部の情報であっても良い。例えば、対応する第二のページ情報の先頭の文字列等でも良い。また、ページ見出しオブジェクトは第二のページ情報のページ識別情報であっても良い。ページを示す情報と、ページ見出しオブジェクトとの対応関係は、例えば、ページ識別情報と、ページ見出しオブジェクトとを対応付けて有する情報であるページ見出し管理情報で管理される。ページ見出し管理情報は、例えば、目次ページ情報格納部110等に格納される。ただし、ページ識別情報とページ見出しオブジェクトが同じ情報である場合、ページ識別情報と一致するページ見出しオブジェクトを検索すれば、第二のページ情報に対応するページ見出しオブジェクトを検出できるため、ページ見出し管理情報は省略可能である。目次ページ情報における1以上のページ見出しオブジェクトが配置される領域等は問わない。目次ページ情報は、上述した第一のページ情報と同様の構成を有する情報である。
【0066】
なお、目次ページ情報のページ見出しオブジェクト上の領域には、このページ見出しオブジェクトに対応する第二のページ情報に対するリンク情報が対応付けられているようにしても良い。これにより、目次ページ情報のページ見出しオブジェクト上の領域において、予め指定された操作を行うことで、この領域に対応付けられた第二のページ情報を表示することが可能となる。なお、ここでは説明を省略しているが、目次ページ情報のページ見出しオブジェクト上の領域と、第二のページ情報とを対応付けるリンク情報については、上述したリンク領域管理情報と同様の管理情報を用いて管理可能である。
【0067】
また、目次ページ情報には、上述した章見出しオブジェクトやページ見出しオブジェクト以外のオブジェクトが配置されていても良い。
【0068】
目次ページ情報格納部110は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0069】
表示部111は、表示指示受付部105が受け付けた表示指示に応じて第一のページ情報と、第二のページ情報とを表示する。例えば、表示部111は、表示指示が指示する第一のページ情報または第二のページ情報を表示する。例えば、表示指示受付部105が受け付けた表示指示が、第一のページ情報に対応付けられたリンク情報が示す第二のページ情報の表示指示である場合、表示部111は、このリンク情報が示すリンク先の第二のページ情報を読み出して表示する。また、例えば、表示指示受付部105が受け付けた表示指示が、予め指定された順番に沿って順次第二のページ情報を自動表示する指示である場合、予め指定されたタイミング等で、予め指定された順番に沿って第二のページ情報をページ情報格納部101から読み出して、ページを切り替えながら表示する。また、例えば、表示指示が、第二のページ情報に予め対応付けられた絶対的な順番を示す情報を用いて表示する第二のページ情報を指定する指示である場合、この絶対的な順番に対応した第二のページ情報を読み出して表示する。また、例えば、表示指示が、現在表示されているページに対して相対的な順番にある一の第二のページ情報を表示する指示である場合、現在のページからの表示順番が表示指示の示す順番となる第二のページ情報を読み出して表示する。
【0070】
また、表示部111は、第一のページ情報を表示する際に、既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報とリンク情報により対応付けられているリンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、第一のページ情報上の他のオブジェクトの表示態様と異なる表示態様として、第一のページ情報を表示する。ここでのリンク情報は、リンク領域管理情報に格納されているリンク領域管理情報で管理されているリンク情報である。例えば、表示部111は、表示指示受付部105が一の第一のページ情報の表示指示を受け付けると、一の第一のページ情報に配置されているオブジェクトが配置されている1以上の第二のページ情報の中から、既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報を検出する。そして、検出した第二のページ情報をリンク先に指定するリンク情報と対応付けられたリンク領域を、リンク領域管理情報を用いて検出し、検出したリンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、他のオブジェクトと異なる表示態様に決定して表示する。
【0071】
ここでの表示態様の決定とは、オブジェクトの表示態様を、予め指定された既読に対応した表示態様や未読に対応した表示態様等の表示態様に決定することと考えても良い。あるいは既読に対応した表示態様や未読に対応した表示態様を指定することや選択することと考えてもよい。例えば、表示態様を決定するパラメータ等を、既読か未読かに応じた予め指定された値に決定することと考えてもよい。また、ここでの表示態様の決定とは、例えば、表示態様をオリジナルやデフォルトの表示態様から変更することや、表示態様を異なるものとしたい他のオブジェクトに対して、表示態様を異なるものに変更することと考えても良い。
【0072】
オブジェクトの表示態様とは、オブジェクトが表示される仕様や、表示のスタイルや、見栄えである。オブジェクトの表示態様は、オブジェクトの表示に関連する属性で決定される。オブジェクトの表示に関連する属性とは、例えば、オブジェクトの色や、オブジェクトの透過度や、オブジェクトの背景色や、背景画像の有無や、オブジェクトの周囲の色である。また、オブジェクトを点滅や拡大縮小等を繰り返すようなアニメ−ション表示することや、オブジェクト上に予め指定された記号やマーク等を表示すること等も属性の一つと考えても良い。また、文字列オブジェクトのフォントやフォントサイズも表示態様の属性の一つである。オブジェクトの表示態様は、例えば、これらの表示に関する属性の値の1以上の組み合わせで設定される。なお、オブジェクトをオリジナルの状態やオリジナルの設定(デフォルトの設定)で表示することも、オブジェクトの一の表示態様である。オブジェクトの表示態様は、例えば、HTML等の技術におけるCSS(Cascading Style Sheets)等で設定可能な表示の属性の1以上の組み合わせと考えても良い。
【0073】
オブジェクトの表示態様は、例えば、オブジェクトの表示態様の属性値を設定することで決定される。オブジェクトの表示態様をオブジェクトのオリジナルの表示態様から変更する場合、例えば、オブジェクトの表示に関する1以上の属性の値を変更すればよい。具体例として、フォントカラーや、画像の透過度等の属性値を変更すれば良い。例えば、ページ情報のオブジェクトの表示態様が、HTMLの技術におけるCSSによって指定可能なものである場合、オブジェクトの1以上の表示に関する属性値をデフォルトとは異なる属性値に指定することで表示態様を変更することが可能である。CSSであれば、前述したフォントカラーは、colorプロパティの値を、また、透過度はopacityプロパティの値を、それぞれ指定することで設定可能である。また、表示態様の変更対象となるオブジェクトを用いて、表示態様を変更したオブジェクトを生成し、これをオリジナルのオブジェクトの代わりに表示するようにしても良い。また、一のオブジェクトについて、予め表示態様の異なる複数の表示用のオブジェクトを図示しない記憶媒体等に用意しておくようにし、これらのいずれかを選択して表示するようにすることで、オブジェクトの表示態様を決定してもよい。また、オブジェクトに対して、表示態様を設定するための、予め指定された色や模様等を有する画像のオブジェクトやレイヤーを配置して、オブジェクトと、この表示態様を設定するためのオブジェクトやレイヤーとを合成処理して表示することで、表示態様を設定しても良い。例えば、予め指定された色で着色されたオブジェクトやレイヤーを、変更対象となるオブジェクトの上または下に配置して、変更対象のオブジェクトと、着色されたオブジェクトまたはレイヤーを合成することで、着色した表示態様のオブジェクトを表示するようにしても良い。また、アニメーション表示等を行う場合には、例えば、表示態様の変更対象となるオブジェクトの透過度等を、時系列に沿って、連続的あるいは段階的に、変更する処理を繰り返しても良い。なお、オブジェクトの表示態様を、予め指定された色で着色した表示態様とする場合、オブジェクトの各画素の色の値に対して、予め指定した色の値を用いて加算や乗算等の演算を行うことで、着色した新たな表示態様のオブジェクトを生成してもよい。また、アニメーション表示のための表示態様を変化させた複数のオブジェクトを生成し(もしくは予め用意し)、このオブジェクトを時系列に沿って切り替えて表示することで、オブジェクトの表示態様をアニメーション表示にしてもよい。
【0074】
表示態様が異なるオブジェクトにおいては、オブジェクト間の表示態様が異なっていれば、オブジェクトのそれぞれがどのような表示態様であるかは問わない。例えば、一方のオブジェクトがオリジナルの表示態様であれば、他方のオブジェクトの表示態様を、オリジナルの表示態様に対して透過度が異なる表示態様としたり、オリジナル表示態様とは色が異なる表示態様としたり、オブジェクトの点滅の有無が異なる表示態様としたり、オブジェクトの背景画像の有無が異なることである。なお、オブジェクトの表示態様を異なるものとすることは、結果的に表示態様が異なって表示されれば、どのような処理を行うかは問わない。上述したように、表示態様の異なるオブジェクトを作成しても、表示態様が異なって見えるようなオブジェクトの画像合成等を行ってもよい。なお、オブジェクト間の表示態様を異なるものとする際には、一方の表示態様を変更しても良いし、両方の表示態様を変更しても良い。
【0075】
また、表示部111は、未読表示指示受付部106が未読表示指示を受け付けた場合に、既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報を除いた第二のページ情報を、予め指定された順番に沿って選択的に表示する。例えば、表示部111は、未読表示指示を受け付けた場合に、ページ情報格納部101に格納されている第二のページ情報を、既読の第二のページ情報を飛ばしながら、予め指定された順番に沿って表示する。予め指定された順番とは、例えば上述した順番情報が示す順番である。
【0076】
例えば、表示部111は、未読表示指示が、予め指定された順番に沿って順次第二のページ情報を自動表示する指示である場合、予め指定されたタイミング等で、予め指定された順番に沿って既読でない第二のページ情報をページ情報格納部101から読み出して、ページを切り替えながら表示する。また、例えば、未読表示指示が、第二のページ情報に予め対応付けられた絶対的な順番を示す情報を用いて表示する第二のページ情報を指定する指示である場合、表示部111は、この絶対的な順番に対応した第二のページ情報が既読の第二のページ情報であるか否かを判断し、既読であれば、その前後の順番の第二のページ情報を表示する。また、既読でなければ、その第二のページ情報を読み出して表示する。また、例えば、未読表示指示が、現在表示されているページに対して相対的な順番にある一の第二のページ情報を表示する指示である場合、表示部111は、既読の第二のページ情報を飛ばした場合の現在のページからの表示順番が、未読表示指示の示す順番となる第二のページ情報を読み出して表示する。
【0077】
また、表示部111は、表示指示に応じて、未読ページ情報を表示する。具体的には、表示指示が、未読ページ情報を表示する指示である場合、表示部111は、未読ページ情報生成部108が生成した未読ページ情報を表示する。
【0078】
また、表示部111は、目次ページ情報に配置された各章見出しオブジェクトの表示態様を、この章見出しオブジェクトと対応する章に含まれる既読である第二のページ情報の状況に応じた表示態様として、表示指示が示す目次ページ情報を表示する。章見出しオブジェクトと対応する章に含まれる第二のページ情報とは、章管理情報によって章見出しオブジェクトが対応付けられている章を示す情報と対応付けられている1以上の第二のページ情報である。
【0079】
既読である第二のページ情報の状況とは、章見出しオブジェクトと対応する章に含まれる1以上の第二のページ情報のうちの、既読管理情報が既読であることを示している第二のページ情報の状況を意味する。例えば、既読である第二のページ情報の状況とは、各章見出しオブジェクトと対応する章に含まれる1以上の第二のページ情報のうちの既読でない第二のページ情報の有無や、既読である第二のページ情報の有無を示す情報である。また、既読である第二のページ情報の状況とは、章に含まれる第二のページ情報全体や、未読である第二のページ情報に対する、既読である第二のページ情報の状況と考えても良い。例えば、既読である第二のページ情報の状況とは、各章見出しオブジェクトと対応する章に含まれる1以上の第二のページ情報のうちの既読である第二のページ情報の割合である。
【0080】
既読である第二のページ情報の状況に応じた表示態様とは、例えば、一の章見出しオブジェクトと対応する章に含まれる既読である第二のページ情報の状況が、既読でない第二のページ情報があることを示す場合と、ない場合とで、対応する章見出しオブジェクトの表示態様をそれぞれ異なるようにすることである。また、既読である第二のページ情報の状況に応じた表示態様とは、例えば、一の章見出しオブジェクトと対応する章に含まれる既読である第二のページ情報の状況が、既読の第二のページ情報が1以上あることを示す場合と、ない場合とで、対応する章見出しオブジェクトの表示態様がそれぞれ異なるようにすることである。また、既読である第二のページ情報の状況に応じた表示態様とは、一の章見出しオブジェクトと対応する章に含まれる第二のページ情報に対する既読である第二のページ情報の比率や数に応じて章見出しオブジェクトの表示態様を決定すること(あるいは選択すること)であっても良い。例えば、既読である第二のページ情報の状況に応じた表示態様とは、例えば、一の章見出しオブジェクトと対応する章に含まれる既読である第二のページ情報の状況が、章見出しオブジェクトと対応する章に含まれる1以上の第二のページ情報のうちの既読である第二のページ情報の割合が、予め指定された複数の範囲のいずれの範囲の値であるかによって、それぞれ表示態様を異なるものに決定することと考えても良い。また、既読である第二のページ情報の比率や数の値を、章見出しオブジェクトの表示属性のパラメータとして用いることでも良い。例えば既読の比率が20%の場合に、章見出しオブジェクトの透過度を20%としてもよい。あるいは、予め指定された演算式の変数として、既読の第二のページ情報の比率や数の値を代入して得られる値を、章見出しオブジェクトの表示態様を決定するためのパラメータや、条件値として用いても良い。なお、表示態様を異なるものとする処理については、第一のページ情報の表示を行う場合と同様である。また、既読の第二のページ情報の状況に応じた表示態様を決定する代わりに、未読の第二のページ情報の状況に応じた表示態様を決定しても良い。
【0081】
また、表示部111は、目次ページに配置された各ページ見出しオブジェクトの表示態様を、このページ見出しオブジェクトと対応付けられた第二のページ情報の既読管理情報が既読である場合と未読である場合とで異なるものとして、表示指示が示す目次ページ情報を表示してもよい。
【0082】
なお、表示部111が、上述したようにオブジェクトの表示態様を異なるものとする場合に、どのような表示態様をオブジェクトの表示態様として選択するようにしてもよい。例えば、既読の第二のページ情報の有無等と、表示態様のルール等とを対応付けた情報を用いることで、既読または未読の状況に応じた表示ルールを適用するようにしても良い。このような情報は、例えば、予め図示しない記憶媒体値等に蓄積しておくようにしてもよい。
【0083】
なお、表示部111は、第二のページ情報の表示を行う際に、第二のページ情報が未読であるか既読であるかによって、それぞれの表示態様が異なるように表示を行うようにしても良い。この場合の表示態様の変更は、上記のオブジェクトの表示態様と同様の処理により実現可能である。
【0084】
表示部111は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。表示部111は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。また、表示部111は、表示態様の異なるオブジェクトを生成したり、表示態様を異なるものとするための合成等を行うためのMPUやGPUやメモリ等を有していてもよい。また、このような処理の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0085】
図2は、本実施の形態の情報処理装置1の動作を説明するためのフローチャートである。以下、情報処理装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。なお、ここでは、第二のページ情報には、上述したような順番情報が対応付けられているものとする。
【0086】
(ステップS201)表示指示受付部105は、一の第一のページ情報の表示指示を受け付けたか否かを判断する。例えば、情報処理装置1の起動時等に、表示対象となる一の第一のページ情報を選択させるメニュー画面等を表示させ、一の第一のページ情報の表示を受け付けを行う。受け付けた場合、ステップS202に進み、受け付けていない場合、ステップS201に戻る。なお、一の第一のページ情報の表示指示を受け付ける代わりに、一の第二のページ情報の表示指示や、目次ページ情報や、未読オブジェクト表示指示を受け付けたか否かを判断し、受け付けた場合、これらの表示指示に対応した情報を表示するようにしてもよい。
【0087】
(ステップS202)表示部111は、ステップS201で受け付けた表示指示が示す一の第一のページ情報に配置されたリンク領域に対応付けられたリンク情報が示す第二のページ情報が既読であるか否かを判断して、既読である第二のページ情報と対応付けられたリンク領域を検出する。第二のページ情報が既読であるか否かは、第二のページ情報が既読管理情報格納部103に格納されている既読管理情報によって既読であることが示されている第二のページ情報であるか否かによって判断される。例えば、既読管理情報が、既読である第二のページ情報の識別情報を有する情報である場合、リンク情報が示す第二のページ情報の識別情報と一致する識別情報が既読管理情報にあるか否かを判断し、ある場合には既読と判断され、ない場合には未読と判断される。
【0088】
(ステップS203)表示部111は、ステップS201で受け付けた表示指示が示す一の第一のページ情報をページ情報格納部101から読み出し、オブジェクトを配置した第一のページ情報を表示する.ここでは特に、オブジェクトの表示態様を、ステップS202の検出結果に応じた表示態様とした第一のページ情報を表示する。具体的には、ステップS202において検出した既読の第二のページ情報に対応付けられたリンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、それ以外のオブジェクトと異なる表示態様とした第一のページ情報を表示する。通常は、例えば、既読の第二のページ情報に対応付けられたリンク領域以外の領域に配置されているオブジェクトの表示態様はデフォルトで設定されている表示態様とし、既読の第二のページ情報に対応付けられたリンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様は、デフォルトとは異なる表示態様に設定する。
【0089】
(ステップS204)表示指示受付部105は、一の第二のページ情報に対する表示指示を受け付けたか否かを判断する。表示指示受付部105は、表示指示をどのように受け付けても良く、例えば、第一のページ情報や、目次ページ情報等に配置されたリンク領域に対する予め指定されているクリック等の操作に応じて、リンク領域に対応付けられたリンク情報が示す第二のページ情報を表示する指示を受け付ける。また、メニュー等の操作によって、表示対象となる第二のページ情報のページ番号等を受け付けることで、このページ番号に対応する第二のページ情報の表示指示を受け付けても良い。受け付けた場合、ステップS205に進み、受け付けていない場合、ステップS206に進む。
【0090】
(ステップS205)表示部111は、ステップS204において受け付けた表示指示が示す第二のページ情報をページ情報格納部101から読み出して、モニタ等に表示する。そして、ステップS207に進む。
【0091】
(ステップS206)情報処理装置1は、第二のページ情報の表示指示以外の表示指示に応じた処理を行う。この処理の詳細については、後述する。そして、ステップS204に戻る。
【0092】
(ステップS207)表示指示受付部105は、現在表示している第二のページ情報の次(または前)の表示順番の第二のページ情報の表示指示を受け付けたか否かを判断する。なお、次の表示順番の表示指示を受け付けた場合、以降の処理は、次の表示順番の第二のページ情報を表示するための処理とし、前の表示順番の表示指示を受け付けた場合、以降の処理は、前の表示順番の第二のページ情報を表示するための処理とする。受け付けた場合、ステップS208に進み、受け付けていない場合、ステップS212に進む。
【0093】
(ステップS208)表示部111は、現在表示されている第二のページ情報に対応付けられた順番情報を取得する。
【0094】
(ステップS209)表示部111は、ステップS208で取得した順番情報の次(または前)の表示順番を示す順番情報を取得する。例えば、順番情報が、連続した整数である場合、次の順番情報として、ステップS208で取得した順番情報の値を「1」加算した値を取得する。また、前の順番情報として、ステップS208で取得した順番情報の値を「1」減算した値を取得する。
【0095】
(ステップS210)表示部111は、ステップS209で取得した順番情報に対応する第二のページ情報を、ページ情報格納部101から取得する。なお、ステップS209で取得した順番情報に対応する第二のページ情報がない場合、ステップS202に戻って直前のステップS203の処理において表示した第一のページ情報と同じ第一のページ情報を表示する処理を行う。
【0096】
(ステップS211)表示部111は、ステップS210で取得した第二のページ情報を表示する。そして、ステップS207に戻る。
【0097】
(ステップS212)未読表示指示受付部106は、現在表示している第二のページ情報の次(または前)の表示順番の第二のページ情報の未読表示指示を受け付けたか否かを判断する。なお、次の表示順番の未読表示指示を受け付けた場合、以降の処理は、次の未読の第二のページ情報を表示するための処理とし、前の表示順番の表示指示を受け付けた場合、以降の処理は、前の未読の第二のページ情報を表示するための処理とする。受け付けた場合、ステップS214に進み、受け付けていない場合、ステップS218に進む。
【0098】
(ステップS213)表示部111は、現在表示されている第二のページ情報に対応付けられた順番情報を取得する。
【0099】
(ステップS214)表示部111は、直前に取得した順番情報の次(または前)の表示順番を示す順番情報を取得する。例えば、順番情報が、連続した整数である場合、次の順番情報として、ステップS213やステップS214で直前に取得した順番情報の値に「1」を加算した値を取得する。また、前の順番情報として、ステップS208で取得した順番情報の値に「1」を減算した値を取得する。
【0100】
(ステップS215)表示部111は、ステップS214で取得した順番情報に対応する第二のページ情報が、既読のページ情報であるか否かを判断する。例えば、ステップS214で取得した第二のページ情報が、既読管理情報格納部103に格納されている既読管理情報によって既読であることが示されている第二のページ情報であるか否かを判断される。既読のページ情報であればステップS214に戻り、既読のページ情報でなければ、ステップS216に進む。なお、ステップS214で取得した順番情報に対応する第二のページ情報がない場合、ステップS202に戻って、直前のステップS203の処理において表示した第一のページ情報と同じ第一のページ情報を表示する処理を行う。
【0101】
(ステップS216)表示部111は、ステップS214で取得した順番情報に対応する第二のページ情報を、ページ情報格納部101から取得する。
【0102】
(ステップS217)表示部111は、ステップS216で取得した第二のページ情報を表示する。そして、ステップS207に戻る。なお、ここでは、新たな第二のページ情報や、第一のページ情報や、目次ページ情報等が表示された時点で、直前に表示されていた第二のページ情報等の表示を終了するものとする。
【0103】
(ステップS218)情報処理装置1は、第二のページ情報の表示指示以外の表示指示に応じた処理を行う。この処理は、上述したステップS206と同様の処理であり、その詳細は後述する。
【0104】
(ステップS219)既読判断部104は、ステップS218の処理において、何らかの表示指示を受け付けたか否かを判断する。あるいは、何らかのページを表示したか否かを判断しても良い。受け付けた場合、ステップS204に戻り、受け付けていない場合、ステップS220に進む。なお、上記の判断の代わりに、既読判断部104は、ステップS218の処理において、何らかのページを表示したか否かを判断し、表示していれば、ステップS204に戻り、表示していなければステップS220に進むようにしても良い。
【0105】
(ステップS220)既読判断部104は、ステップS217で表示した第二のページ情報が既読の第二のページ情報であるか否かを判断する。既読の第二のページ情報である場合、ステップS207に戻り、既読でない場合、ステップS221に進む。
【0106】
(ステップS221)既読判断部104は、現在表示している第二のページ情報の表示時間が、予め指定された時間を経過したか否かを判断する。例えば、現在の第二のページ時間の表示を開始した時刻や、表示の指示を受け付けた時刻と、現在の時刻との差を算出し、その差が、予め指定された時間より大きければ、予め指定された時間を経過したと判断する。この場合、ステップS204や、ステップS207や、ステップS211や、ステップS216等において、現在の第二のページ時間の表示を開始した時刻や、表示の指示を受け付けた時刻等を、既読判断部104が図示しない時計等から取得して、図示しないメモリ等の記憶媒体に蓄積するようにする。また、現在の第二のページ時間の表示を開始した時点や、表示の指示を受け付けた時点から、既読判断部104が経過時間のカウントを行うようにして、その経過時間が、予め指定された時間を超えたか否かを判断するようにしても良い。なお、予め指定された時間は、図示しないメモリ等に予め蓄積しておくようにする。予め指定された時間を経過した場合、ステップS222に進み、経過していない場合、ステップS207に戻る。
【0107】
(ステップS222)既読判断部104は、現在表示している第二のページ情報が既読であることを示す既読管理情報を、既読管理情報格納部103に蓄積する。そして、ステップS207に戻る。
【0108】
なお、ステップS207では、次または前の第二のページ情報を表示する表示指示を受け付けるようにしたが、他の第二のページ情報の表示する表示指示を受け付けても良い。例えば、順番情報等で指定される第二のページ情報を表示する指示を受け付けても良いし、現在のページから、ユーザにより指定された1ページ以上のページを隔てた第二のページ情報を表示する表示指示を受け付けても良い。この場合、表示指示に応じた第二のページ情報が表示される。かかることは、ステップS212で受け付ける未読表示指示に関しても同様である。ただし、現在のページからユーザにより指定された1ページ以上のページを隔てた第二のページ情報を表示する未読表示指示を受け付けた場合、既読でない第二のページ情報、つまり未読の第二のページ情報を指定されたページ数だけ隔てた第二のページ情報を表示するようにする。
【0109】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0110】
図3は、図2に示したフローチャートのステップS206やステップS218の処理の詳細を示すフローチャートである。以下、図3を用いて処理を説明する。
【0111】
(ステップS301)表示指示受付部105は、一の第一のページ情報の表示指示を受け付けたか否かを判断する。ここでの一の第一のページ情報は、現在表示されているページ情報が第一のページ情報である場合、このページ情報以外の第一のページ情報に限定するようにしても良い。受け付けた場合、ステップS302に進み、受け付けていない場合、ステップS304に進む。
【0112】
(ステップS302)表示部111は、既読である第二のページ情報と対応付けられたリンク領域を検出する。この処理は、上述したステップS202の処理と同様である。
【0113】
(ステップS303)表示部111は、ステップS201で受け付けた表示指示が示す一の第一のページ情報をページ情報格納部101から読み出し、オブジェクトを配置した第一のページ情報を表示する.ここでは特に、オブジェクトの表示態様を、ステップS302の検出結果に応じた表示態様とした第一のページ情報を表示する。この処理は、上述したステップS203の処理と同様の処理である。そして、上位の処理にリターンする。
【0114】
(ステップS304)表示指示受付部105は、章別の目次ページ情報を表示する表示指示を受け付けたか否かを判断する。章別の目次ページ情報とは、ここでは、章見出しオブジェクトが配置された目次ページ情報であるとする。受け付けた場合、ステップS305に進み、受け付けていない場合、ステップS307に進む。
【0115】
(ステップS305)表示部111は、目次ページ情報に配置される各章見出しオブジェクトに対応する各章に含まれる各第二のページ情報が既読の第二のページ情報であるか否かを判断する。そして、判断結果を用いて、各章に含まれる第二のページ情報のうちの既読である第二のページ情報の状況を示す情報を取得する。例えば、各章別に、章を構成する第二のページ情報に占める既読の第二のページ情報の割合を算出し、その値を、状況を示す値として取得する。
【0116】
(ステップS306)表示部111は、章見出しオブジェクト配置した目次ページ情報を表示する。このとき、各章見出しオブジェクトの表示態様を、ステップS305で取得した既読である第二のページ情報の状況を示す情報に応じた表示態様となるように表示する。そして、上位の処理にリターンする。
【0117】
(ステップS307)表示指示受付部105は、ページ別の目次ページ情報を表示する表示指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS308に進み、受け付けていない場合、ステップS310に進む。
【0118】
(ステップS308)表示部111は、目次ページ情報に配置される各ページ見出しオブジェクトに対応する第二のページ情報が既読であるか否かを判断し、判断結果を図示しないメモリ等の記憶媒体に蓄積する。
【0119】
(ステップS309)表示部111は、ページ見出しオブジェクトを配置した目次ページ情報を表示する。このとき、各ページ見出しオブジェクトの表示態様を、ステップS308で判断した各ページ見出しオブジェクトに対応する第二のページ情報が既読であるか否かの判断結果に応じた表示態様となるように表示する。そして、上位の処理にリターンする。
【0120】
(ステップS310)表示指示受付部105は、未読オブジェクト表示指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合、ステップS311に進み、受け付けていない場合、上位の処理にリターンする。
【0121】
(ステップS311)未読ページ情報生成部108は、未読ページ情報を生成する。例えば、既読管理情報を用いて、ページ情報格納部101に格納されている第二のページ情報の中から既読でない第二のページ情報を検出し、検出した第二のページ情報に配置されているオブジェクトを取得し、取得したオブジェクトを、予め用意されたテンプレート等に配置して未読ページ情報を生成する。
【0122】
(ステップS312)表示部111は、ステップS311で生成した未読ページ情報を表示する。そして、上位処理にリターンする。
【0123】
以下、本実施の形態における情報処理装置1の具体的な動作について説明する。なお、ここでは、例として情報処理装置1は、指で操作可能なタッチパネルを備えた携帯型の情報端末であるとする。但し、情報処理装置1は、どのような装置であっても良い。
【0124】
図4は、ページ情報格納部101に格納されている第一のページ情報の表示例を示す図である。図4において、オブジェクトの周囲に配置される枠線は、説明のための便宜上のものであり、第一のページ情報が示すページに配置されたオブジェクトが占める領域を示したものであり、実際には表示は不要である。各オブジェクトの右上に記載されている番号は、後述するオブジェクトIDである。なお、オブジェクトIDは、説明のための便宜上の表示であり、実際には表示する必要はない。なお、図4は、説明のための便宜上の図であり、必ずしも寸法や縦横比等は正確ではない。
【0125】
図5は、第一のページ情報を管理するページ管理表を示す図である。ページ管理表は、ページ情報格納部101に格納されている。ページ管理表は、「ページID」、「オブジェクトID」、「オブジェクト」、「フォント」、「フォントサイズ」、「中心座標x」、「中心座標y」、「幅」、「高さ」等の項目を有している。「ページID」は、ページ識別情報である。各オブジェクトは、対応する「ページID」が示すページ上に配置されている。図4に示したページは、図5のページ管理表の、「ページID」の値が「L1」であるオブジェクトを配置した第一のページ情報の表示例である。「オブジェクトID」は、オブジェクトを管理するための識別情報、「オブジェクト」は、ページに配置されるオブジェクトである。「フォント」は、配置された文字列オブジェクトのフォント名、「フォントサイズ」は、配置された文字列オブジェクトのフォントサイズである。フォントサイズの単位は、ここでは一例としてポイントであるとする。「中心座標x」、「中心座標y」、「幅」、「高さ」は、オブジェクトの配置情報である。「中心座標x」は、オブジェクトが配置されている領域の中心のx座標、「中心座標y」は、オブジェクトが配置されている領域の中心のy座標、「幅」は、オブジェクトが配置されている領域の幅、「高さ」は配置されている領域の高さである。なお、座標や幅や高さの単位としては、ここでは一例としてピクセルを用いている。なお、本実施の形態においては、座標や幅や高さ等の値を「x01」や「y01」等の記号を用いて表しているが、これらは任意の数値であるとする。かかることは以下においても同様である。図5のページ管理表においては、ページIDの値が同じレコードは、同じ第一のページ情報を示す情報である。
【0126】
図6は、第二のページ情報を管理するページ管理表を示す図である。ページ管理表は、ページ情報格納部101に格納されている。このページ管理表は、図5に示したページ管理情報と同様の管理情報である。図7のページ管理表においては、ページIDの値が同じレコードは、同じ第二のページ情報を示す情報である。ここでは、各第二のページ情報には、第一のページ情報に配置されている各オブジェクトが一つずつ配置されているものとする。
【0127】
図7は、第一のページ情報と第二のページ情報のページ定義情報を管理するページ定義管理表を示す図である。ページ定義管理表は、「ページID」と「幅」と「高さ」の情報を有している。「ページID」は、図5及び図6に示したページ管理表の「ページID」の値と対応する。「幅」および「高さ」は、ここでは、オブジェクトが配置されたページの幅および高さであり、値はピクセルであるとする。
【0128】
図8は、リンク領域管理情報格納部102に格納されているリンク領域管理情報を示す図である。リンク領域管理情報は、「リンク領域ID」「リンク領域指定情報」と「リンク先ページID」とを有する。「リンク領域指定情報」は、「ページID」、「オブジェクトID」を有する。「リンク領域ID」はリンク領域の識別情報である。「リンク領域指定情報」の「ページID」は、リンク領域が設定される第一のページ情報を示すもので、図6で示したページ定義管理表の「ページID」に対応する。「オブジェクトID」は、第一のページ情報が示すページ上のリンク領域を指定するための情報であり、この「オブジェクトID」が示すオブジェクトが配置されている領域をリンク領域に指定するための情報である。つまり、第一のページ領域の、この「オブジェクトID」に対応するオブジェクト上の領域がリンク領域となる。ここでは、この「オブジェクトID」が示すオブジェクトが、リンク領域に配置されるオブジェクトである。この「オブジェクトID」は、図5に示したページ管理表の「オブジェクトID」の値に対応する。「リンク先ページID」は、リンク先を示すリンク情報として用いられる「ページID」であり、図7に示したページ定義管理表の「ページID」に対応する。
【0129】
図9は、第二のページ情報の表示順番を示す順番情報を管理するための順番情報管理表を示す図である。順番情報管理表は、「ページID」と「順番情報」という項目を有する。「ページID」は、第二のページ情報のページIDであり、図7の「ページID」に対応する。「順番情報」は、表示順番を示す情報であり、ここでは、連続した整数であり、値の小さいものほど表示順番が早いことを示している。
【0130】
図10は、既読管理情報格納部103に格納されている既読管理情報を示す図である。ここでは、既読である第二のページ情報のページIDが格納されているものとする。
【0131】
ここで、まず、ユーザが情報処理装置1を操作して、ページ情報格納部101に格納されている「ページID」が「P1」である第一のページ情報を表示する指示を与えたとする。
【0132】
表示部111は、第一のページ情報に配置されているリンク領域に対応付けられているリンク情報が示す第二のページ情報が既読の第二のページ情報であるか否かを判断する。まず、図8に示したリンク領域管理情報のうちの「ページID」が「P1」である1番目のレコードから「リンク先ページID」の値を取得する。ここでは、「P001」を取得したとする。そして、取得した「リンク先ページID」である「P001」と一致する「ページID」が図10に示した既読管理情報にあるか否かを判断する。ある場合、この1番目のレコードで管理されるリンク領域に対応する第二のページ情報が既読であると判断し、ない場合は、既読でない(即ち未読である)と判断する。ここでは、「P001」と一致する「ページID」が既読管理情報にあるため、既読であると判断される。このため、この一番目のレコ−ドのリンク領域に配置されるオブジェクトである「オブジェクトID」が「OB001」であるオブジェクトの表示態様を、既読であることを示す表示態様とすることを決定する。例えば、このオブジェクトID「OB001」を図示しないメモリ等に一時記憶する。
【0133】
また、図8に示したリンク領域管理情報のうちの「ページID」が「P1」である2番目のレコードから「リンク先ページID」の値「P002」を取得したとする。そして、取得した「リンク先ページID」である「P002」と一致する「ページID」が既読管理情報にあるか否かを判断する。ここでは、「P002」と一致する「ページID」が既読管理情報にないため、既読でないと判断される。このため、この2番目のレコ−ドのリンク領域に配置されるオブジェクトについては、既読であることを示す表示態様とせずに、デフォルトの表示態様とすることを決定し、このオブジェクトの「オブジェクトID」は一時記憶しない。
【0134】
同様に、図8に示したリンク領域管理情報のうちの「ページID」が「P1」であるレコードのうちの三番目の以降の全てのレコードについて同様の処理を行って、各リンク領域に配置されるオブジェクトの表示態様を既読であることを示す表示態様に変更するか否かを判断する。この結果、ここでは、「オブジェクトID」が「OB001」、「OB003」、「OB004」、「OB007」、「OB008」等が既読の第二のページ情報に対応したオブジェクトとして一時記憶されたとする。
【0135】
表示部111は、図5に示したページ管理表の「ページID」が「P1」であるレコードにより管理されているオブジェクトや配置情報と、図6に示したページ定義管理用の「ページID」が「P1」であるレコードにより管理されているページ定義情報を読み出して、ページ定義情報が示すページ上の配置情報が示す領域にオブジェクトを配置して第一のページ情報の表示用の画像を生成する。このとき、上記の判断の結果、既読であると判断されたオブジェクトの「オブジェクトID」を取得し、このオブジェクトIDに対応するオブジェクトの表示態様を、既読でないオブジェクトとは異なる表示態様とする。ここでは、既読でないオブジェクトについては、オブジェクトのオリジナルの表示態様とし、既読であるオブジェクトについては、オリジナルの表示態様に対して、透過度を50%に設定した表示態様とする。つまり、既読のオブジェクトは、既読でないオブジェクトよりも表示濃度が薄い画像として表示されることとなる。ここでは、「オブジェクトID」が「OB001」、「OB003」、「OB004」、「OB007」、「OB008」等のオブジェクトが透過度50%で表示される。例えば、ページに配置されるオブジェクトの表示態様が、CSSで制御可能な場合、透過度を50%とするためは、例えば、上記のオブジェクトに対して透過度を指定する「opacity:0.5」のプロパティを、対応付けるようにすればよい。
【0136】
図11は、第一のページ情報の表示例を示す図である。なお、図11においては、リンク領域を、図8に示したリンク領域IDの値を用いて示している。
【0137】
次に、ユーザが一の第二のページ情報を表示するために、第一のページ情報上の一のオブジェクト上を指で叩くいわゆるタップ操作を行ったとする。ここでは、「オブジェクトID」が「OB003」であるオブジェクト上をタップしたとする。表示部111は、「オブジェクトID」が「OB003」であるオブジェクト上のリンク領域に対応する「リンク先ページID」である「P003」を、図8のリンク領域管理情報から取得する。そして、表示部111は、「ページID」が「P003」である第二のページ情報に対応するオブジェクトや配置情報やページ定義情報を、図5のページ管理表や、図6のページ定義管理表から取得し、第二のページ情報の画像を生成して表示する。
【0138】
図12は、「ページID」が「P003」である第二のページ情報の表示例を示す図である。
【0139】
ここで、既読判断部104は、表示している第二のページ情報が既読の第二のページ情報であるか否かを判断する。現在表示している第二のページ情報のページIDである「P003」と一致するページIDが既読管理情報内に検出されるため、既読であると判断される。このため、現在表示中の第二のページ情報についてはこのページが既読となったか否かの更なる判断は行わない。
【0140】
図13は、次の未読の第二のページ情報を表示する指示を入力するために表示されたメニュー画面の一例を示す図である。ボタン1301は、現在表示されている第二のページ情報の次の未読の第二のページ情報の表示の指示を入力するためのボタンである。
【0141】
次に、ユーザが、図13に示すようなメニュー画面を表示し、ボタン1301をタップして、現在表示されている「ページID」が「P003」である第二のページ情報の、次の未読の第二のページ情報を表示するための指示を入力したとする。
【0142】
未読表示指示受付部106は、ボタン1301に対する操作に応じて、次の未読の第二のページ情報を表示する未読表示指示を受け付ける。
【0143】
表示部111は、現在表示されている第二のページ情報のページIDである「P003」を検索キーに用いて検索を行って、図9に示した順番情報管理表から、ページID「P002」に対応する順番情報である「3」を取得する。すなわち、現在表示している第二のページ情報に対応する順番情報を取得する。そして、取得した順番情報の値に、「1」を加算して次の表示順番を示す順番情報「4」を取得する。
【0144】
つぎに、表示部111は、図9に示した順番情報管理表から、順番情報「4」に対応するページIDである「P004」を検索により取得する。そして、取得したページID「P004」と一致するページIDが既読管理情報にあるか否かを判断して、順番情報「4」に対応するページID「P004」が既読の第二のページ情報のページIDであるか否かを判断する。ここでは一致するものがあるため、既読の第二のページ情報のページIDと判断されたこととなる。このため、ページIDが「P004」である第二のページ情報は、順番情報の次の未読の第二のページ情報ではないこととなる。このため、表示部111は、さらに、取得した順番情報「4」に「1」を加算して、次の順番情報「5」を取得し、この順番情報に対応する第二のページ情報が、既読の第二のページ情報であるか否かを判断する。ここでは、順番情報「5」に対応する第二のページ情報のページID「P005」と一致するページIDが既読管理情報のなかから検出されない。このため、ページID「P005」は既読でない(すなわち未読の)第二のページ情報のページIDとなる。このため、表示部111は、ページID「P005」に対応する第二のページ情報を図5に示すページ管理情表や図7に示すページ定義管理表から読み出して、ページID「P005」が示す第二のページ情報を、現在表示されている第二のページ情報の次の未読のページ情報として表示する。このようにして、既読のページを飛ばして、未読のページだけを連続的に表示させることが可能となる。
【0145】
なお、ページIDが「P005」である第二のページ情報が、さらに既読の第二のページ情報であると判断された場合、上記の処理を、未読の第二のページ情報が検出されるまで繰り返す。
【0146】
また、未読のページであるか否かに関わらず、次の表示順番の第二のページ情報を表示する指示を受け付けた場合は、現在表示されている第二のページ情報の次の順番情報に対応する第二のページ情報を、既読であるか否かの判断を行わずに表示すればよい。
【0147】
また、次の未読の第二のページ情報でなく、一つ前の未読の第二のページ情報を表示する未読表示指示を受け付けた場合、上記の処理において、順番情報の値を「1」加算する代わりに、「1」減算するようにすればよい。
【0148】
また、二ページ後の未読の第二のページ情報等のように、複数ページ後の未読の第二のページ情報を表示する指示を受け付けた場合、上記のようにして検出される次の未読の第二のページ情報をカウントしていき、指定された複数ページとなった時点の第二のページ情報を表示するようにすればよい。かかることは、複数ページ前の未読の第二のページ情報を表示する際にも同様である。
【0149】
ここで、既読判断部104は、表示している第二のページ情報が既読の第二のページ情報であるか否かを判断する。現在表示している第二のページ情報のページIDである「P005」と一致するページIDが既読管理情報内に検出されないため、既読でないと判断される。このため、既読判断部104が、現在表示中の第二のページ情報が表示されてから、予め指定した時間、例えば「20秒」を超える時間が経過したか否かを繰り返し判断する。例えば、既読判断部104は、第二のページ情報が表示された時刻を図示しない時計等から取得して、図示しない記憶媒体に一時記憶しておく。そして、現在の時刻との差を順次算出し、その差が予め指定された時間を超えるか否か判断する。そして、超えたとすると、現在表示中の第二のページ情報のページID「P005」を図10に示した既読管理情報に追記する。超える前に、他のページ等が表示されることによって、現在表示中の第二のページ情報の表示が終了した場合、現在表示中の第二のページ情報のページID「P005」は既読管理情報に追記せず、記憶されていた表示の開始時間等もクリアする。
【0150】
図14は、現在表示中の第二のページ情報のページID「P005」を追記した既読管理情報を示す図である。
【0151】
次に、ユーザがメニュー等を操作して、章別の目次ページ情報を表示する指示を情報処理装置1に与えたとすると、表示指示受付部105は、章別の目次ページ情報の表示指示を受け付ける。
【0152】
表示部111は、目次ページ情報格納部110に格納されている目次ページ情報を読み出す。目次ページ情報は、ページ管理表およびページ定義管理表は、図示していないが、図5や図7に示したページ管理表およびページ定義管理表と同様のページ管理表およびページ定義管理表で管理されているものとする。ただし、配置されているオブジェクトが章見出しオブジェクトである点が異なる。
【0153】
ここで、表示部111は、各章見出しオブジェクトが示す章に含まれる第二のページ情報がそれぞれ既読のオブジェクトであるか否かを判断する。
【0154】
図15は、章管理情報格納部109に格納されている章管理情報を示す図である。なお、ここでは章管理情報は、章見出しオブジェクトも管理しているものとする。章管理情報は、「章ID」と、「ページID」と、「章見出しオブジェクト」である。「章ID」は章を示す識別情報である。「ページID」は、第二のページ情報の識別情報である。「章見出しオブジェクト」は、章見出しオブジェクトであり、ここでは、文字列のデータであるとする。
【0155】
表示部111は、まず、目次ページ情報に配置される一の章見出しオブジェクトに対応する一の「章ID」を、章管理情報から取得する。例えば、目次ページ情報のページ管理表に「○○伝」という章見出しオブジェクトが含まれていたとすると、この章見出しオブジェクトと一致する「章見出しオブジェクト」を章管理情報から検索し、検出した章管理情報に含まれる「章ID」である「CPT1」を取得する。なお、章見出しオブジェクトに予め識別情報を対応付けておくことにより、検索は、章見出しオブジェクトの識別情報を用いて行うようにしても良い。通常、章見出しオブジェクトと章IDとは一対一の関係であるため、一の章見出しオブジェクトについては、一の「章ID」を取得した時点で、「章ID」の取得は終了してよい。
【0156】
次に、取得した一の「章ID」である「CPT1」に対応する「ページID」について順番に、既読の第二のページ情報のページIDであるか否かを、上記と同様に既読管理情報を用いて判断していく。そして、一の「章ID」に対応する「ページID」のうちの、既読であった第二のページ情報の「ページID」の数の比率を算出する。ここでは、「章ID」である「CPT1」に対応する四つのページID「P002」〜「P005」のうちの、既読である第二のページ情報に対応するページIDは、図14に示す既読管理情報よりページID「P003」〜「P005」の三つである。このため、この章ID「CPT1」が示す章に含まれる第二のページ情報数に対する既読の第二のページ情報数の比率は、3÷4×100=75%となる。
【0157】
図16は、一の章に含まれる第二のページ情報における既読の第二のページ情報の比率の条件と、この章に対応する章見出しオブジェクトの表示態様のルールとを対応づけて有する比率別表示態様管理表を示す図である。比率別表示態様管理表は、「比率」と「表示態様」という項目を有している。「比率」は、一の章に含まれる第二のページ情報における既読の第二のページ情報の比率の条件であり、ここでは、比率の範囲を示している。「表示態様」は、目次ページ情報を表示する際に、章見出しオブジェクトに適用される表示態様のルールである。
【0158】
表示部111は、章ID「CPT1」について取得した既読の第二のページ情報の比率が75%であったため、この値を満たす比率の条件を「比率」の中から検出する。ここでは、比率75%は、「50%以上90%未満」の範囲を示す「比率」の条件をみたすため、この「比率」に対応する「表示態様」の値である「青を乗算表示」を取得する。
【0159】
また、目次ページ情報に配置される他の章見出しオブジェクトについても上記と同様の処理を行って「表示態様」の値を取得する。取得した値に従った表示態様で表示する。
【0160】
そして、表示部111は、取得した「表示態様」の値に従った表示態様で章見出しオブジェクトを配置した目次ページ情報の画像を生成する。例えば、章ID「CPT1」に対応する章見出しオブジェクトについては、青色を乗算して表示した表示態様とする。具体的には、青色のレイヤーを見出しオブジェクト上に重ねて乗算モードで合成する。そして、生成した画像をモニタに表示する。
【0161】
図17は、章別の目次ページ情報の表示例を示す図である。なお、表示態様として、算出した既読の比率をバーの長さ等で示した背景画像を構成し章見出しページの背景等に表示してもよい。
【0162】
なお、ここでは、比率別表示態様管理表を用いて、章見出しオブジェクトの表示態様のルールを取得したが、表示部111は、既読の第二のページ情報の比率の値を、パラメータとした表示態様の値を取得するようにしてもよい。例えば、既読の第二のページ情報の比率の値が70%であった場合、見出しオブジェクトの表示態様を、透過度70%とする表示態様としてもよい。
【0163】
次に、ユーザがメニュー等を操作して、ページ別の目次ページ情報を表示する指示を情報処理装置1に与えたとすると、表示指示受付部105は、ページ別の目次ページ情報の表示指示を受け付ける。
【0164】
表示部111は、目次ページ情報格納部110に格納されている目次ページ情報を読み出す。目次ページ情報は、ページ管理表およびページ定義管理表は、図示していないが、図5や図7に示したページ管理表およびページ定義管理表と同様のページ管理表およびページ定義管理表で管理されているものとする。ただし、配置されているオブジェクトがページ見出しオブジェクトである点が異なる。
【0165】
ここで、表示部111は、各ページ見出しオブジェクトに対応する第二のページ情報がそれぞれ既読のオブジェクトであるか否かを判断する。
【0166】
図18は、ページ見出しオブジェクトと、第二のページ情報との対応関係を管理するページ見出し管理表を示す図である。ページ見出し管理表は、「ページID」と「ページ見出しオブジェクト」という項目を有している。「ページID」は、第二のページ情報のページIDである。「ページ見出しオブジェクト」は、ページ見出しオブジェクトであり、ここでは文字列のデータであるとする。
【0167】
表示部111は、まず、ページ別の目次ページ情報に配置される一のページ見出しオブジェクトに対応する一の「ページID」を、図18に示したページ見出し管理表から取得する。例えば、図示しない目次ページ情報のページ管理表に「○○伝について」というページ見出しオブジェクトが含まれていたとすると、このページ見出しオブジェクトと一致する「ページ見出しオブジェクト」を図18に示したページ見出し管理表から検索し、検出した「ページ見出しオブジェクト」に対応する「ページID」の値「P003」を取得する。なお、ページ見出しオブジェクトに予め識別情報を対応付けておくことにより、検索は、ページ見出しオブジェクトの識別情報を用いて行うようにしても良い。
【0168】
次に、取得した「ページID」が、既読の第二のページ情報のページIDであるか否かを、上記と同様に既読管理情報を用いて判断する。そして、ここでは、既読であるため、上記の一のページ見出しオブジェクトの表示態様をページ見出しオブジェクト本来のオリジナルの表示(デフォルトの表示)に決定する。なお、既読でない場合には、表示態様を予め指定されている「点滅」に決定する。例えば、ページに配置されるオブジェクトの表示態様が、CSSで制御可能な場合、点滅とするためは、例えば、上記のオブジェクトに対して点滅を指定する「text−decoration:blink」のプロパティを、対応付けるようにすればよい。同様にして、目次ページ情報に配置される他のページ見出しオブジェクトについても表示態様を決定する。
【0169】
そして、表示部111は、取得した「表示態様」の値に従った表示態様でページ見出しオブジェクトを配置した目次ページ情報の画像を生成する。例えば、ページ見出しオブジェクト「○○伝表紙写真」や「マネジメントに対する思い」は、未読の第二のページ情報に対応づけられたページ見出しオブジェクトであるため、点滅する表示態様とする。例えば、ページ見出しオブジェクトの明度等を、時間の経過に沿って変化させて点滅する表示態様を実現する。そして、生成した画像をモニタに表示する。
【0170】
図19は、ページ別の目次ページ情報の表示例を示す図である。
【0171】
次に、ユーザがメニュー等を操作して、未読オブジェクトを表示する指示を情報処理装置1に与えたとすると、未読オブジェクト表示指示受付部107は、未読オブジェクト表示指示を受け付ける。
【0172】
未読ページ情報生成部108は、直前に選択された第一のページ情報に配置されたリンク領域に対してリンク領域管理情報により対応付けられている第二のページ情報のページIDを取得する。そして、図14に示した既読管理情報の「ページID」の値と一致するものを削除する。そして、削除されずに残ったページIDに対応する第二のページ情報に配置されているオブジェクトを、図6に示したページ管理情報から取得する。そして、取得したオブジェクトを例えば、予め用意された一のテンプレート情報に配置して未読ページ情報を生成する。なお、配置する際には、すべてのオブジェクトが、テンプレート情報の各オブジェクトを配置する領域に収まるサイズに縮小する。
【0173】
そして、表示部111は生成した未読ページ情報を表示する。
【0174】
図20は、未読ページ情報の表示例を示す図である。
【0175】
以上、本実施の形態によれば、既読であることを示す第二のページ情報とリンク情報により対応付けられているリンク領域に配置されている第一のページ情報上のオブジェクトの表示態様を、第一のページ情報上の他のオブジェクトの表示態様と異なる表示態様として表示することにより、既読や未読の第二のページをユーザに適切に知らせることができる。
【0176】
なお、上記実施の形態において、ユーザが既読のページとすることを指示した第二のページ情報を示す情報が、既読管理情報に蓄積されるようにしても良い。この指示は、例えば、図示しない受付部等を介して受け付けるようにすればよい。
【0177】
なお、上記各実施の形態において、各処理(各機能)は、単一の装置(システム)によって集中処理されることによって実現されてもよく、あるいは、複数の装置によって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0178】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段(情報送信部など)は、物理的に一の媒体で実現されても良いことは言うまでもない。
【0179】
また、上記実施の形態において、各構成要素が実行する処理に関係する情報、例えば、各構成要素が受け付けたり、取得したり、選択したり、生成したり、送信したり、受信したりする情報や、各構成要素が処理で用いるしきい値や数式、アドレス等の情報等は、上記説明で明記していない場合であっても、図示しない記録媒体において、一時的に、あるいは長期にわたって保持されていてもよい。また、その図示しない記録媒体への情報の蓄積を、各構成要素、あるいは、図示しない蓄積部が行ってもよい。また、その図示しない記録媒体からの情報の読み出しを、各構成要素、あるいは、図示しない読み出し部が行ってもよい。
【0180】
なお、上記実施の形態においては、第一のページ情報と第二のページ情報とで構成される2階層の階層構造のページ情報を用いた場合を例に挙げて説明したが、本発明は、m(mは3以上の整数)階層に階層化されたページ情報についても適用可能なものである。即ち、レイアウト情報格納部101には、第一から第m(ただし、mは3以上の整数)までのレイアウト情報が格納されており、この第一から第nまでのレイアウト情報のうちの、第n(ただし、nは2からmまでの整数)のレイアウト情報には、第(n−1)のレイアウト情報に配置されているオブジェクトのうちの1以上が配置されているようにし、リンク領域管理情報格納部102に格納されているリンク領域管理情報は、第(n−1)のレイアウト情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域を示す情報と、この一以上のオブジェクトが配置された第nのレイアウト情報に対するリンク情報とを対応付けて有し、既読管理情報格納部103に格納されている前記既読管理情報は、既読である第nのレイアウト情報を示す情報を有しており、表示指示受付部105は、第一から第nまでのレイアウト情報を表示する指示である表示指示を受け付け、既読判断部104は、第nのレイアウト情報が既読であるか否かを判断し、既読である第nのレイアウト情報を示す既読管理情報を、既読管理情報格納部103に蓄積し、表示部111は、既読管理情報が既読であることを示す第nのレイアウト情報に対して前記リンク情報により対応付けられている第(n−1)のレイアウト情報上の領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、第(n−1)のレイアウト情報上に配置されている他のオブジェクトの表示態様と異なる表示態様として、表示指示に応じて第一から第nまでのレイアウト情報を表示するようにしてもよい。このようにすることで、上記の実施の形態と同様の効果を奏するとともに、階層化されたデータについても、既読あるいは未読を判断することが可能となる。
【0181】
また、上記各実施の形態では、情報処理装置がスタンドアロンである場合について説明したが、情報処理装置は、スタンドアロンの装置であってもよく、サーバ・クライアントシステムにおけるサーバ装置であってもよい。後者の場合には、受付部や出力部は、通信回線を介して入力を受け付けたり、画面を出力したりすることになる。
【0182】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよく、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0183】
なお、上記各実施の形態における情報処理装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報と、当該第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である第二のページ情報とが格納されるページ情報格納部に格納されている前記第二のページ情報が既読であるか否かを判断し、既読である第二のページ情報を示す情報である既読管理情報が格納される既読管理情報格納部に、既読であると判断された第二のページ情報を示す既読管理情報を蓄積する既読判断部と、前記第一のページ情報、または前記第二のページ情報を表示する指示である表示指示を受け付ける表示指示受付部と、前記表示指示に応じて前記第一のページ情報と、前記第二のページ情報とを表示する表示部として機能させるためのプログラムであって、前記表示部は、リンク領域管理情報格納部に格納されている前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域であるリンク領域を示す情報と、当該一以上のオブジェクトが配置された前記第二のページ情報に対するリンク情報とを対応付けて有するリンク領域管理情報が有するリンク情報によって、前記既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報と対応付けられている前記リンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、前記第一のページ情報上の他のオブジェクトの表示態様と異なる表示態様として、前記第一のページ情報を表示するプログラムである。
【0184】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0185】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0186】
図21は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による情報処理装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0187】
図21において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0188】
図22は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図22において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0189】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による情報処理装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0190】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による情報処理装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0191】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0192】
以上のように、本発明にかかる情報処理装置等は文字列や画像等のオブジェクトが配置されたページを表示する装置等として適しており、特に、ページの閲覧状況をユーザに示すことができる装置等として有用である。
【符号の説明】
【0193】
1 情報処理装置
101 ページ情報格納部
102 リンク領域管理情報格納部
103 既読管理情報格納部
104 既読判断部
105 表示指示受付部
106 未読表示指示受付部
107 未読オブジェクト表示指示受付部
108 未読ページ情報生成部
109 章管理情報格納部
110 目次ページ情報格納部
111 表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報と、当該第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である第二のページ情報とが格納されるページ情報格納部と、
前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域であるリンク領域を示す情報と、当該一以上のオブジェクトが配置された前記第二のページ情報に対するリンク情報とを対応付けて有するリンク領域管理情報が格納されるリンク領域管理情報格納部と、
既読である第二のページ情報を示す情報である既読管理情報が格納される既読管理情報格納部と、
前記第二のページ情報が既読であるか否かを判断し、既読である第二のページ情報を示す前記既読管理情報を、前記既読管理情報格納部に蓄積する既読判断部と、
前記第一のページ情報、または前記第二のページ情報を表示する指示である表示指示を受け付ける表示指示受付部と、
前記表示指示に応じて前記第一のページ情報と、前記第二のページ情報とを表示する表示部とを備え、
前記表示部は、前記既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報と前記リンク情報により対応付けられている前記リンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、前記第一のページ情報上の他のオブジェクトの表示態様と異なる表示態様として、前記第一のページ情報を表示する情報処理装置。
【請求項2】
前記既読判断部は、前記表示部が予め指定された時間を超えて前記第二のページ情報を表示した場合に、当該第二のページ情報が既読であると判断する請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
未読である第二のページ情報のみを表示する指示である未読表示指示を受け付ける未読表示指示受付部を更に備え、
前記表示部は、前記未読表示指示受付部が未読表示指示を受け付けた場合に、前記既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報を除いた第二のページ情報を、予め指定された順番に沿って選択的に表示する請求項1または請求項2いずれか記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記未読である第二のページ情報に配置されたオブジェクトを選択的に表示する指示である未読オブジェクト表示指示を受け付ける未読オブジェクト表示指示受付部と、
前記未読オブジェクト表示指示の受け付けに応じて、前記既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報を除いた第二のページ情報に配置されているオブジェクトを配置したページ情報である未読ページ情報を生成する未読ページ情報生成部とを更に備え、
前記表示部は、前記未読オブジェクト表示指示に応じて、前記未読ページ情報を表示する請求項1または請求項2記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記1以上の第二のページ情報で構成される1以上の章を示す情報と、当該章に含まれる第二のページ情報を示す情報とを有する章管理情報が格納される章管理情報格納部と、
前記章を示す情報と対応付けられた章の見出しを示すオブジェクトである章見出しオブジェクトが配置されたページ情報である目次ページ情報が格納される目次ページ情報格納部と、を更に備え、
前記表示指示受付部は、前記目次ページ情報を表示する表示指示を受け付け、
前記表示部は、前記目次ページ情報に配置された各章見出しオブジェクトの表示態様を、当該章見出しオブジェクトと対応する章に含まれる既読である第二のページ情報の状況に応じた表示態様として、前記表示指示が示す目次ページ情報を表示する請求項1から請求項4いずれか記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記1以上の第二のページ情報と対応付けられた当該第二のページ情報の見出しを示すオブジェクトであるページ見出しオブジェクトが配置されたページ情報である目次ページ情報が格納される目次ページ情報格納部と、を更に備え、
前記表示指示受付部は、前記目次ページ情報を表示する表示指示を受け付け、
前記表示部は、前記目次ページに配置された各ページ見出しオブジェクトの表示態様を、当該ページ見出しオブジェクトと対応付けられた第二のページ情報の既読管理情報が既読である場合と未読である場合とで異なるものとして、前記表示指示が示す目次ページ情報を表示する請求項1から請求項5いずれか記載の情報処理装置。
【請求項7】
少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報と、当該第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である第二のページ情報とが格納されるページ情報格納部と、前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域であるリンク領域を示す情報と、当該一以上のオブジェクトが配置された前記第二のページ情報に対するリンク情報とを対応付けて有するリンク領域管理情報が格納されるリンク領域管理情報格納部と、既読である第二のページ情報を示す情報である既読管理情報が格納される既読管理情報格納部と、既読判断部と、表示指示受付部と、表示部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記既読判断部が、前記第二のページ情報が既読であるか否かを判断し、既読である第二のページ情報を示す前記既読管理情報を、前記既読管理情報格納部に蓄積する既読判断ステップと、
前記表示指示受付部が、前記第一のページ情報、または前記第二のページ情報を表示する指示である表示指示を受け付ける表示指示受付ステップと、
前記表示部が、前記表示指示に応じて前記第一のページ情報と、前記第二のページ情報とを表示する表示ステップとを備え、
前記表示ステップは、前記既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報と前記リンク情報により対応付けられている前記リンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、前記第一のページ情報上の他のオブジェクトの表示態様と異なる表示態様として、前記第一のページ情報を表示する情報処理方法。
【請求項8】
コンピュータを、
少なくとも文字列または画像を含む一以上のオブジェクトが配置されたページの情報である第一のページ情報と、当該第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクトを配置したページの情報である第二のページ情報とが格納されるページ情報格納部に格納されている前記第二のページ情報が既読であるか否かを判断し、既読である第二のページ情報を示す情報である既読管理情報が格納される既読管理情報格納部に、既読であると判断された第二のページ情報を示す既読管理情報を蓄積する既読判断部と、
前記第一のページ情報、または前記第二のページ情報を表示する指示である表示指示を受け付ける表示指示受付部と、
前記表示指示に応じて前記第一のページ情報と、前記第二のページ情報とを表示する表示部として機能させるためのプログラムであって、
前記表示部は、リンク領域管理情報格納部に格納されている前記第一のページ情報に配置された一以上のオブジェクト上の領域であるリンク領域を示す情報と、当該一以上のオブジェクトが配置された前記第二のページ情報に対するリンク情報とを対応付けて有するリンク領域管理情報が有するリンク情報によって、前記既読管理情報が既読であることを示す第二のページ情報と対応付けられている前記リンク領域に配置されているオブジェクトの表示態様を、前記第一のページ情報上の他のオブジェクトの表示態様と異なる表示態様として、前記第一のページ情報を表示するプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2012−14488(P2012−14488A)
【公開日】平成24年1月19日(2012.1.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−150757(P2010−150757)
【出願日】平成22年7月1日(2010.7.1)
【出願人】(505124948)株式会社角川グループパブリッシング (9)
【Fターム(参考)】