情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
【課題】操作性を向上することのできる、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置は、操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が上記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、を有し、上記表示制御部は、特定の上記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、上記第1の操作を受付けたことに応じて上記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、上記第2の操作が受付けられることに応じて、上記特定表示対象を表示部に表示させる。
【解決手段】情報処理装置は、操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が上記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、を有し、上記表示制御部は、特定の上記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、上記第1の操作を受付けたことに応じて上記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、上記第2の操作が受付けられることに応じて、上記特定表示対象を表示部に表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画面の表示領域内に表示対象を表示させるとき、表示対象の一部を表示させることがある。例えば複数の項目が並べられたリスト、地図、画像などのうちの一部が表示される。このような表示対象は、スクロール操作、拡大操作、縮小操作、回転操作などの操作に応じて、表示状態が変更される。
【0003】
例えば、特許文献1には、階層構成のリストにおけるいずれかの階層のリストを表示させるユーザインタフェース装置が開示されている。このユーザインタフェース装置は、ドラッグ操作の方向に基づいて表示させる階層を決定し、ドラッグ操作の方向と速度に応じたスクロール方向及びスクロール速度でリストをスクロール表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−259163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このように表示対象の一部を表示することができ、ユーザ操作に応じて表示対象の表示状態が変更される場合において、境界部分と境界以外の部分において、表示状態の変更条件が同じである場合には、ユーザは表示対象の境界を認識することができない。
上記事情に鑑みれば、表示対象の一部を表示することができ、ユーザ操作に応じて表示対象の表示状態が変更される場合において、操作性の向上を図ることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によれば、操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が上記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、を有し、上記表示制御部は、特定の上記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、上記第1の操作を受付けたことに応じて上記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、上記第2の操作が受付けられることに応じて、上記特定表示対象を表示部に表示させる情報処理装置が提供される。
【0007】
また、本開示によれば、所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作を検出することと、上記第1の操作又は上記第2の操作に応じて、表示対象の表示状態を変化させることと、特定の上記表示対象である特定表示対象と関連づけられている境界情報に基づき、上記第1の操作を受付けたことに応じて上記特定表示対象が表示部に表示されることを制限することと、上記第2の操作が受付けられることに応じて、上記特定表示対象を表示部に表示させることと、を含む情報処理方法が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、コンピュータを、操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が上記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、を有し、上記表示制御部は、特定の上記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、上記第1の操作を受付けたことに応じて上記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、上記第2の操作が受付けられることに応じて、上記特定表示対象を表示部に表示させる情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本開示によれば、表示対象の一部を表示することができ、ユーザ操作に応じて表示対象の表示状態が変更される場合において、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態に係る情報処理装置の表示するリストの表示遷移の一例を示す説明図である。
【図3】同実施形態に係る情報処理装置の表示するリストの表示遷移の他の一例を示す説明図である。
【図4】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を示すエフェクトの一例を示す説明図である。
【図5】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を示すエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【図6】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を示すエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【図7】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を超えて回り込み表示することができることを示唆するエフェクトの一例を示す説明図である。
【図8】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を超えて回り込み表示することができることを示唆するエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【図9】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの境界を超えた後のエフェクトの一例を示す説明図である。
【図10】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの境界を超えた後のエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【図11】同実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図12】本開示の第2の実施形態にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図13】本開示の第1及び第2の実施形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後にハイフンを介して異なる番号を付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて隙間領域11−1、隙間領域11−2のように区別する。下記の実施形態においては、同一の機能構成の異なる状態を、同一の符号の後にハイフンを介して異なる番号を付して区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、隙間領域11−1、隙間領域11−2などを特に区別する必要が無い場合には、単に隙間領域11と称する。
【0013】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1−1.機能構成
1−2.リスト表示の概要
1−3.端点を示すエフェクト例
1−4.境界を超えることができることを示唆するエフェクト例
1−5.境界を越えた後のエフェクト例
1−6.動作例
2.第2の実施形態
3.ハードウェア構成例
【0014】
<1.第1の実施形態>
〔1−1.機能構成〕
まず、図1を参照しながら、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置の機能構成について説明する。図1は、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示される情報処理装置100aは、ユーザの操作に基づいて動作する装置である。例えば情報処理装置100aは、携帯電話、PC(Personal Computer)、映像処理装置、ゲーム機器、家電機器、音楽再生装置などの装置であってよい。
【0016】
情報処理装置100aは、表示部101と、検出部103と、操作認識部105と、表示制御部107と、を主に有する。
【0017】
(表示部101)
表示部101は、ユーザに表示画面を提供する機能を有する。表示部101は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ装置などの表示装置であってよい。
【0018】
(検出部103)
検出部103は、ポインティングデバイスにより入力される表示画面上の位置を検出する機能を有する。例えばポインティングデバイスとしては、タッチセンサ、マウス、ボタン、トラックボール、その他各種のコントローラなどが挙げられる。本実施形態においては、検出部103は、表示部101上に重畳されるタッチセンサであり、操作体である指Fの表示画面上の位置を検出する。ここで用いられるタッチセンサは、例えば表示画面上に接触する指Fの位置を検出する接触式のタッチセンサであってよい。あるいはここで用いられるタッチセンサは、表示画面上の指Fの位置を非接触で検出する非接触式のタッチセンサであってよい。またここで用いられるタッチセンサは、表示画面に対するユーザの押込み操作を検出することができてもよい。
【0019】
(操作認識部105)
操作認識部105は、ユーザにより入力された操作パターンがどのような処理を意味するか認識する機能を有する。この操作パターンは、操作体の位置に基づいて判断される。具体的には、この操作パターンは、操作体の位置が検出されるタイミング、操作体の位置の変化パターンなど様々な条件に基づいて判断される。操作認識部105は、この操作パターンを判断し、操作パターンと予め対応づけられた処理を認識することができる。操作認識部105は、例えばスクロール操作、拡大操作、縮小操作、回転操作などの表示対象の表示状態を変更する操作を認識することができる。
【0020】
(表示制御部107)
表示制御部107は、表示部101への表示画面の表示を制御する機能を有する。表示制御部107は、操作認識部105の認識した処理に基づいて表示画面を生成し、表示部101に表示させることができる。例えば表示制御部107は、表示対象を所定の表示領域に表示させる領域表示部として機能することができる。また表示制御部107は、表示対象の表示状態を制御する表示状態制御部として機能することができる。なお表示対象は、ここでは複数の項目のリストである。しかし、表示対象はリストに限定されない。例えば表示対象は、地図、画像、又はWebページなどであってもよい。表示制御部107は、表示対象の一部又は全部を表示領域に表示させることができる。この表示対象の表示状態は、操作認識部105により認識される操作に基づいて変更される。
【0021】
表示制御部107は、所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させることができる。また表示制御部107は、特定の表示対象である特定表示対象と関連づけられている境界情報に基づき、第1の操作を受付けたことに応じて特定表示対象が表示部に表示されることを制限することができる。また、表示制御部107は、特定表示対象の表示が制限されている状態で、第2の操作が受付けられると、特定表示対象を表示部101に表示させることができる。ここで表示対象がリストであり、リストの始端が表示されている場合には、特定表示対象は、リストの終端部である。またリストの終端が表示されている場合には、特定表示対象は、リストの始端部である。
【0022】
表示制御部107は、所定の第1条件を満たす第1の操作が検出されたときには、表示対象の表示状態を変更することができる。例えば具体的には、表示対象はリストであって、第1の操作は通常のスクロール操作であってよい。このとき表示制御部107は、スクロール操作が検出されたときには、リストのうち表示領域に表示される部分をスクロールして変更することができる。また、表示制御部107は、表示対象に予め設定された境界においては、所定の第2条件を満たす第2の操作が検出されたときに、表示対象の表示状態を変更することができる。例えば具体的には、表示制御部107は、リストの一端(始端または終端)においては、操作量が所定の閾値を超えるスクロール操作が検出されたときに、リストの一端から他端へ回り込んでリストをスクロール表示させることができる。このとき、第2条件は、第1条件より厳しい条件である。この第1条件及び第2条件は、スクロール操作量の距離、表示領域の長さに対する割合、及び時間の少なくともいずれかに基づいて設定されてもよい。例えばここでは第1条件はスクロール操作量が所定の第1の閾値を超えることであり、第2条件は、スクロール操作量が第1の閾値より大きい第2の閾値を超えることとした。しかし、本技術はかかる例に限定されない。例えば第2条件は、第1条件に加えて新たな操作を行うこととしてもよい。例えば第2条件は、スクロール操作量が第1の閾値を超えた状態を所定時間保持することとしてもよい。
【0023】
また、表示制御部107は、表示対象の境界において、境界を挟んで一方を第1サイド、境界を挟んだ他方を第2サイドと称すると、第1サイドと第2サイドとを異なる表現で表示させることができる。第1サイドと第2サイドとを異なる表現で表示させることにより、ユーザは、境界が存在することを認識することができる。また、表示制御部107は、第2の操作により境界を超えて表示対象が表示されると、第1サイドの表現と第2のサイドの表現とを反転させてもよい。かかる構成により、ユーザは境界を超えたことを認識することができる。また表示制御部107は、第1の操作の操作量に応じた表現で、第1サイドの表示対象を表示させることができる。このとき第1サイドは、境界の向こう側(第2の操作が行われたときに表示される、リストの他端)であってよい。ここで表示制御部107は、表示対象の第1サイドを、表示領域の外側に表示させてもよい。
【0024】
また、表示制御部107は、表示対象の境界において、第1の操作が検出されると、境界を超えて表示対象を表示することができることを示唆する表示を行わせることができる。例えばこのとき表示制御部107は、境界を超えてリストを回り込み表示させることができることを示すマーク(例えば矢印など)を表示させてもよい。またこのとき表示制御部107は、第1の操作の操作量に応じた表現でマークを表示させることができる。具体的には表示制御部107は、第1の操作の操作量に応じた長さでこのマークを表示させてもよい。
【0025】
また、表示制御部107は、操作認識部105が操作体により指定される表示画面上の位置に基づいて操作を認識するとき、第2の操作が検出されて境界を超えて表示対象を表示させるときに、操作体の位置が境界の位置と重なるように表示対象の表示状態を変更することができる。具体的には、このとき表示制御部107は、境界を超えてリストの他の端部を回り込み表示させるときに、リストの端部が操作体の位置までくるように、リストをスクロール表示させてよい。
【0026】
以上、本実施形態に係る情報処理装置100aの機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。
【0027】
なお、上述のような本実施形態に係る情報処理装置100aの各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作成し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
【0028】
〔1−2.リスト表示の概要〕
次に、図2及び図3を参照しながら、同実施形態に係るリスト表示の概要について説明する。図2は、同実施形態に係る情報処理装置の表示するリストの表示遷移の一例を示す説明図である。図3は、同実施形態に係る情報処理装置の表示するリストの表示遷移の他の一例を示す説明図である。
【0029】
まず図2を参照する。情報処理装置100aの表示制御部107は、項目「AAAAAAAA」から項目「ZZZZZZZZ」を含むリストを表示させることができる。例えばここで項目「AAAAAAAA」をリストの始端、項目「ZZZZZZZZ」をリストの終端と称する。
【0030】
状態1を参照すると、表示制御部107は、表示領域に、リストの項目「AAAAAAAA」から項目「FFFFFFFF」までを表示させている。ユーザが指Fによりリストをスクロール操作すると、表示制御部107は、スクロール操作に応じてリストをスクロール表示させることができる。ユーザがスクロール操作を継続すると、表示制御部107は、リストの終端までリストをスクロール表示させることができる。このスクロール表示は、ユーザのスクロール操作に応じて慣性的にスクロールされてもよい。すなわち表示制御部107は、ユーザが指で操作していない間も慣性的にリストがスクロールされるように表示を制御することができる。表示制御部107は、リストの終端までリストをスクロールさせると、終端においてスクロールを停止させることができる。つまりリストの端部においては、リストは慣性的にスクロールされない(状態2)。
【0031】
そして、このリストの端部においてさらにユーザがスクロール操作を行うと、表示制御部107は、リストの始端に回りこんでリストを表示させることができる。ただし、スクロール操作が第2の条件を満たすまでは、状態3に示されるように、表示制御部107は、リストを回り込んで表示させることができることを示唆する表示を行う。この状態3においては、第2の条件を満たす前にユーザが指Fを離すと、表示制御部107は、リストの終端まで表示された状態(状態4)に戻してもよい。一方、状態3においてさらにスクロール操作が行われ、第2の条件が満たされると、表示制御部107は、リストの終端と始端との間にある境界を超えて、リストをスクロール表示することができる(状態5)。例えば表示制御部107は、リストの始端が表示領域の端までくるように、リストをスクロール表示することができる(状態6)。
【0032】
また図3には、リストの表示遷移の他の一例が示される。例えば状態3に示されるように、リストを回り込み表示することができることを示唆する表示が行われている状態で、さらにユーザがスクロール操作を行い第2の条件が満たされると、境界を超えてリストが回りこみ表示される(状態3−1)。すると、表示制御部107は、境界が指Fの位置と重なるまでリストを自動的にスクロールさせてもよい(状態7)。この状態7は、境界を超えた操作が確定していない状態であり、例えば上にフリック操作を行う、又は指Fを画面から離すなどの操作を行うと、リストの終端まで表示された状態4に戻される。一方、表示制御部は、状態7において下方向へフリック操作が行われると、リストの始端が表示領域の端までくるように、リストをスクロール表示することができる(状態6)。
【0033】
〔1−3.端点を示すエフェクト例〕
次に、図4〜図6を参照しながら、端点から境界を超えて先を表示できないことを示すエフェクト例について説明する。図4は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を示すエフェクトの一例を示す説明図である。図5は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を示すエフェクトの他の一例を示す説明図である。図6は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を示すエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【0034】
例えば図4に示されるように、境界Bが表示領域の端に表示された初期状態からユーザがスクロール操作を行うと、表示制御部107は、スクロール操作時には、スクロール操作量に応じて新たな隙間領域11を表示させることができる。この隙間領域は、境界Bとリストの始端(ここでは項目「AAAAAAAA」)との間が開くように表示される。表示制御部107は、ユーザがスクロール操作をやめたとき、この隙間領域11を閉じて、リストの表示状態を元の状態に戻すことができる。
【0035】
また図5に示されるように、ユーザがスクロール操作をやめたとき、表示制御部107は、隙間領域11を完全に閉じなくてもよい。例えば表示制御部107は、スクロール操作時の隙間領域11−1よりも縦幅の狭い隙間領域11−2の状態となるまで、隙間領域11の縦幅が狭まるように表示を制御してもよい。
【0036】
また、端部を表現するエフェクトは、隙間領域11の表示に限定されない。例えば図6に示されるように、表示制御部107は、スクロール操作時においてリストの項目の一部の縦幅が広がるように表示させてもよい。表示制御部107は、ユーザがスクロール操作をやめた時、この項目の縦幅を元の状態に戻すことができる。
【0037】
上述のようなエフェクトを用いることによって、リストの端点をユーザに認識させることができる。例えばこのように端点であることを示すエフェクトが用いられず、単純に端部でスクロールが止まる場合には、ユーザはスクロールできないことが端点であるためなのか、或いは操作が情報処理装置100aに認識されていないためなのかを区別して認識することができない。従って、かかる構成によれば、情報処理装置100aが操作を認識できない場合と、端点であってこれ以上スクロール操作を行うことができない場合とを区別してユーザに認識させることができる。
【0038】
〔1−4.境界を超えることができることを示唆するエフェクト例〕
次に、図7及び図8を参照しながら、端点から境界を超えることができることを示唆するエフェクト例について説明する。図7は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を超えて回り込み表示することができることを示唆するエフェクトの一例を示す説明図である。図8は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を超えて回り込み表示することができることを示唆するエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【0039】
例えば図7に示されるように、境界Bが表示領域の端に表示された初期状態からユーザがスクロール操作を行うと、表示制御部107は、スクロール操作時には、境界を超えてリストを回り込み表示させることができることを示唆するマークMを表示させてもよい。表示制御部107は、ユーザがスクロール操作をやめたときには、このマークMの表示をやめることができる。このマークMは、例えばリストの表示領域外に表示させることができる。また表示制御部107は、このマークMをスクロール操作量に応じた大きさで表示させてもよい。例えば表示制御部107は、スクロール操作量が大きいほどマークMの大きさを大きくすることができる。
【0040】
また図8に示されるように、境界Bが表示領域の端に表示された初期状態からユーザがスクロール操作を行うと、表示制御部107は、スクロール操作時には、表示領域外にリストの他端(ここでは終端)の一部である第1サイドを、第2サイドと異なる表現で表示させることができる。表示制御部107は、ユーザがスクロール操作をやめたときには、この第1サイドの表示をやめることができる。この第1サイドは、第2サイドよりも薄い文字で表現されてよい。
【0041】
上述のようなエフェクトを用いることによって、ユーザは、リストの端部を認識することができると共に、リストの端部を超えて回り込み表示することができることを認識することができる。
【0042】
〔1−5.境界を越えた後のエフェクト例〕
次に、図9及び図10を参照しながら、境界を超えてリストが表示された後のエフェクト例について説明する。図9は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの境界を超えた後のエフェクトの一例を示す説明図である。図10は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの境界を超えた後のエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【0043】
例えば図9に示されるように、表示制御部107は、境界を超える前と後とで第1サイド及び第2サイドの表現を変更してもよい。このとき表示制御部107は、第1サイド及び第2サイドの表現を反転させることができる。
【0044】
また図10に示されるように、表示制御部107は、境界を超えた後に、指Fの位置まで境界Bがくるように、自動的にスクロール表示させることができる。この後、表示制御部107は、図3において説明されたように、ユーザの行うフリック操作の方向に応じて、リストの表示を制御することができる。或いは表示制御部107は、ユーザがこの状態から指を離すと、境界を超える前の状態に戻すように表示を制御することもできる。
【0045】
〔1−6.動作例〕
次に図11を参照しながら、同実施形態に係る情報処理装置の動作例について説明する。図11は、同実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【0046】
まず、操作認識部105が、検出部103により検出される操作体の位置に基づいて、ユーザがスクロール操作を行っていることを検出すると(S100)、表示制御部107は、リストをスクロール操作に応じてスクロール表示させる(S105)。表示制御部107は、スクロール操作に応じたスクロール量分スクロールさせたリストを表示させることができる。またこのスクロール操作は、いわゆるフリック操作であってもよい。フリック操作が検出された場合には、表示制御部107は、慣性的にリストをスクロールさせることができる。
【0047】
次に表示制御部107は、表示領域に表示させているリストが端部に到達したか否かを判断する(S110)。ここでリストの端部に到達したと判断されると、次に表示制御部107は、操作認識部105によりスクロール操作が検出されたか否かを判断する(S115)。ここで、スクロール操作が検出されると、表示制御部107は、回り込み表示をすることが可能であることを示す表示を行う(S120)。例えばこの表示は、矢印などのマークMであってもよいし、回り込んだ先のリストの一部であってもよい。
【0048】
さらに、操作認識部105が、検出部103により検出されたスクロール量が所定の閾値(第2の閾値)以上であることを認識すると、表示制御部107は、リストの他の端部に回り込んでリストをスクロール表示させる(S130)。
【0049】
<2.第2の実施形態>
次に、図12を参照しながら、本開示の第2の実施形態にかかる情報処理装置の機能構成について説明する、図12は、本開示の第2の実施形態にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【0050】
なお、本開示の第2の実施形態にかかる情報処理装置100bは、検出情報取得部104と、操作認識部105と、表示制御部107とを主に有する。本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置100aと比較すると、情報処理装置100bは、表示部101及び検出部103が情報処理装置100bに内蔵されていない点において情報処理装置100aと異なる。このため情報処理装置100bは、外部の検出部103から検出情報を取得する検出情報取得部104を有する。なお、以下第1の実施形態に係る情報処理装置100aとの差異部分についてのみ説明し、共通する構成要素についてはここでは説明を省略する。
【0051】
(検出情報取得部104)
検出情報取得部104は、検出部103が操作体の位置を検出することに応じて生成される検出情報を取得する機能を有する。検出情報取得部104は、取得した検出情報を操作認識部105に入力することができる。
【0052】
<3.ハードウェア構成例>
次に、図13を参照しながら、本開示の第1及び第2の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例について説明する。図17は、本開示の第1及び第2の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0053】
情報処理装置100は、例えば、GPSアンテナ821と、GPS処理部823と、通信アンテナ825と、通信処理部827と、地磁気センサ829と、加速度センサ831と、ジャイロセンサ833と、気圧センサ835と、撮像部837と、CPU(Central Processing Unit)839と、ROM(Read Only Memory)841と、RAM(Random Access Memory)843と、操作部847と、表示部849と、デコーダ851と、スピーカ853と、エンコーダ855と、マイク857と、記憶部859とを有する。
【0054】
(GPSアンテナ821)
GPSアンテナ821は、測位衛星からの信号を受信するアンテナの一例である。GPSアンテナ821は、複数のGPS衛星からのGPS信号を受信することができ、受信したGPS信号をGPS処理部823に入力する。
【0055】
(GPS処理部823)
GPS処理部823は、測位衛星から受信された信号に基づいて位置情報を算出する算出部の一例である。GPS処理部823は、GPSアンテナ821から入力された複数のGPS信号に基づいて現在の位置情報を算出し、算出した位置情報を出力する。具体的には、GPS処理部823は、GPS衛星の軌道データからそれぞれのGPS衛星の位置を算出し、GPS信号の送信時刻と受信時刻との差分時間に基づいて、各GPS衛星から当該端末装置100までの距離をそれぞれ算出する。そして、算出された各GPS衛星の位置と、各GPS衛星から当該端末装置100までの距離とに基づいて、現在の3次元位置を算出することができる。なお、ここで用いられるGPS衛星の軌道データは、例えばGPS信号に含まれていてもよい。或いは、GPS衛星の軌道データは、通信アンテナ825を介して外部のサーバから取得されてもよい。
【0056】
(通信アンテナ825)
通信アンテナ825は、例えば携帯通信網や無線LAN(Local Area Network)通信網を介して通信信号を受信する機能を有するアンテナである。通信アンテナ825は、受信した信号を通信処理部827に供給することができる。
【0057】
(通信処理部827)
通信処理部827は、通信アンテナ825から供給された信号に各種の信号処理を行う機能を有する。通信処理部827は、供給されたアナログ信号から生成したデジタル信号をCPU839に供給することができる。
【0058】
(地磁気センサ829)
地磁気センサ829は、地磁気を電圧値として検出するセンサである。地磁気センサ829は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の地磁気をそれぞれ検出する3軸地磁気センサであってよい。地磁気センサ829は、検出した地磁気データをCPU839に供給することができる。
【0059】
(加速度センサ831)
加速度センサ831は、加速度を電圧値として検出するセンサである。加速度センサ831は、X軸方向に沿った加速度、Y軸方向に沿った加速度、及びZ軸方向に沿った加速度をそれぞれ検出する3軸加速度センサであってよい。加速度センサ831は、検出した加速度データをCPU839に供給することができる。
【0060】
(ジャイロセンサ833)
ジャイロセンサ833は、物体の角度や角速度を検出する計測器の一種である。このジャイロセンサ833は、X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転角の変化する速度(角速度)を電圧値として検出する3軸ジャイロセンサであってよい。ジャイロセンサ833は、検出した角速度データをCPU839に供給することができる。
【0061】
(気圧センサ835)
気圧センサ835は、周囲の気圧を電圧値として検出するセンサである。気圧センサ835は、気圧を所定のサンプリング周波数で検出し、検出した気圧データをCPU839に供給することができる。
【0062】
(撮像部837)
撮像部837は、CPU839の制御に従い、レンズを介して静止画像又は動画像を撮影する機能を有する。撮像部837は、撮影した画像を記憶部859に記憶させてもよい。
【0063】
(CPU839)
CPU839は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置100内の動作全般を制御する。またCPU839は、マイクロプロセッサであってもよい。このCPU839は、各種プログラムに従って様々な機能を実現することができる。
【0064】
(ROM841、RAM843)
ROM841は、CPU839が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶することができる。RAM843は、CPU839の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶することができる。
【0065】
(操作部847)
操作部847は、ユーザが所望の操作をするための入力信号を生成する機能を有する。操作部847は、例えばタッチセンサ、マウス、キーボード、ボタン、マイク、スイッチ及びレバーなどユーザが情報を入力するための入力部と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU839に出力する入力制御回路などから構成されてよい。
【0066】
(表示部849)
表示部849は、出力装置の一例であり、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ装置などの表示装置であってよい。表示部849は、ユーザに対して画面を表示することにより情報を提供することができる。
【0067】
(デコーダ851、スピーカ853)
デコーダ851は、CPU839の制御に従い、入力されたデータのデコード及びアナログ変換などを行う機能を有する。デコーダ851は、例えば通信アンテナ825及び通信処理部827を介して入力された音声データのデコード及びアナログ変換などを行い、音声信号をスピーカ853に出力する。スピーカ853は、デコーダ851から供給される音声信号に基づいて音声を出力することができる。
【0068】
(エンコーダ855、マイク857)
エンコーダ855は、CPU839の制御に従い、入力されたデータのデジタル変換及びエンコードなどを行う機能を有する。エンコーダ855は、マイク857から入力される音声信号のデジタル変換及びエンコードなどを行い、音声データを出力することができる。マイク857は、音声を集音し、音声信号として出力することができる。
【0069】
(記憶部859)
記憶部859は、データ格納用の装置であり、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。ここで記憶媒体としては、例えばフラッシュメモリ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)、及びEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録媒体などが用いられてよい。
【0070】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0071】
例えば、上記実施形態では、表示対象が複数の項目のリストであることとしたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、表示対象は、地図や画像その他のWebページであってもよい。また、上記実施形態では、リストの境界は端点である場合について説明したが、本技術はかかる例に限定されない。境界は端点に限らず、設定されたあらゆる境界に適用することができる。
【0072】
また、上記実施形態では、タッチセンサと指により操作される情報処理装置100について説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、情報処理装置100は、ボタン、マウス、トラックボール、その他のコントローラにより操作されてもよい。また、情報処理装置100は、撮像装置を用いてジェスチャーを認識することにより操作される装置であってもよい。
【0073】
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【0074】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、
所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が前記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、特定の前記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、前記第1の操作を受付けたことに応じて前記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、前記第2の操作が受付けられることに応じて、前記特定表示対象を表示部に表示させる、
情報処理装置。
(2)
前記第2条件は、前記第1条件よりも厳しい条件である、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記表示制御部は、前記特定表示対象の表示が制限された状態で、検出される前記操作が前記第1条件を満たした後、前記第2条件を満たすまでの間、前記特定表示対象の一部を、前記特定表示対象以外の表示対象である通常表示対象と異なる表現で表示させる、
前記(1)または(2)のいずれかに記載の情報処理装置。
(4)
前記操作検出部が、前記特定表示対象の表示が制限された状態で前記第2の操作を検出すると、
前記表示制御部は、前記特定表示対象及び前記通常表示対象の表現をそれぞれ変更する、
前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記操作検出部が、前記特定表示対象の表示が制限された状態で前記第2の操作を検出すると、
前記表示制御部は、前記特定表示対象と前記通常表示対象の表現を反転させる、
前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記表示制御部は、前記特定表示対象の表示が制限された状態で、検出される前記操作が前記第1条件を満たした後、前記第2条件を満たすまでの間、前記特定表示対象を表示することができることを示唆するマークを表示させる、
前記(1)〜(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記表示制御部は、前記操作の操作量に応じた表現で前記マークを表示させる、
前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記表示制御部は、操作量が大きいほど前記マークを大きく表示させる、
前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記表示制御部は、前記特定表示対象の表示が制限された状態で、前記特定表示対象の一部を、前記通常表示対象の表示領域の外側に表示させる、
前記(3)〜(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
前記表示対象は、所定の項目のリストであり、
前記第1の操作はスクロール操作であり、
前記境界情報は、前記リストの端部の情報を含む、
前記(1)〜(9)のいずれかに記載の情報処理装置。
(11)
前記表示制御部は、前記リストの第1の端部において前記第1の操作が検出されると、前記リストの第2の端部の表示を制限し、前記第2の端部の表示が制限された状態で前記第2の操作が検出されると、前記第2の端部から前記リストをスクロール表示させる、
前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記操作検出部は、操作体により指定される表示画面上の位置に基づいた操作を検出し、
前記表示制御部は、前記第2の端部の表示が制限された状態で前記第2の操作が検出されると、前記第1の端部と前記第2の端部との間の境界が、前記操作体の位置と重なるように前記リストをスクロール表示させる、
前記(11)に記載の情報処理装置。
(13)
前記表示状態の変更は、スクロールであり、
前記第1条件及び前記第2条件は、スクロール操作の、距離、前記表示領域の長さに対する割合、及び時間の少なくともいずれかに基づいて定められる、
前記(1)〜(12)のいずれかに記載の情報処理装置。
(14)
前記表示状態の変更は、スクロールであり、
前記第1条件は、スクロール操作量が所定の第1閾値を超えることであり、
前記第2条件は、スクロール操作量が前記第1閾値よりも大きい所定の第2閾値を超えることである、
前記(1)〜(13)のいずれかに記載の情報処理装置。
(15)
前記表示状態の変更は、スクロールであり、
前記第1条件は、スクロール操作量が所定の第1閾値を超えることであり、
前記第2条件は、前記スクロール操作量が前記第1閾値を超えた状態を所定時間保持することである、
前記(1)〜(13)のいずれかに記載の情報処理装置。
(16)
所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作を検出さすることと、
前記第1の操作又は前記第2の操作に応じて、表示対象の表示状態を変化させることと、
特定の前記表示対象である特定表示対象と関連づけられている境界情報に基づき、前記第1の操作を受付けたことに応じて前記特定表示対象が表示部に表示されることを制限することと、
前記第2の操作が受付けられることに応じて、前記特定表示対象を表示部に表示させることと、
を含む、情報処理方法。
(17)
コンピュータを、
操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、
所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が前記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、特定の前記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、前記第1の操作を受付けたことに応じて前記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、前記第2の操作が受付けられることに応じて、前記特定表示対象を表示部に表示させる、
情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0075】
100 情報処理装置
101 表示部
103 検出部
105 操作認識部
107 表示制御部
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理装置、情報処理方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画面の表示領域内に表示対象を表示させるとき、表示対象の一部を表示させることがある。例えば複数の項目が並べられたリスト、地図、画像などのうちの一部が表示される。このような表示対象は、スクロール操作、拡大操作、縮小操作、回転操作などの操作に応じて、表示状態が変更される。
【0003】
例えば、特許文献1には、階層構成のリストにおけるいずれかの階層のリストを表示させるユーザインタフェース装置が開示されている。このユーザインタフェース装置は、ドラッグ操作の方向に基づいて表示させる階層を決定し、ドラッグ操作の方向と速度に応じたスクロール方向及びスクロール速度でリストをスクロール表示させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−259163号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、このように表示対象の一部を表示することができ、ユーザ操作に応じて表示対象の表示状態が変更される場合において、境界部分と境界以外の部分において、表示状態の変更条件が同じである場合には、ユーザは表示対象の境界を認識することができない。
上記事情に鑑みれば、表示対象の一部を表示することができ、ユーザ操作に応じて表示対象の表示状態が変更される場合において、操作性の向上を図ることが望ましい。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によれば、操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が上記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、を有し、上記表示制御部は、特定の上記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、上記第1の操作を受付けたことに応じて上記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、上記第2の操作が受付けられることに応じて、上記特定表示対象を表示部に表示させる情報処理装置が提供される。
【0007】
また、本開示によれば、所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作を検出することと、上記第1の操作又は上記第2の操作に応じて、表示対象の表示状態を変化させることと、特定の上記表示対象である特定表示対象と関連づけられている境界情報に基づき、上記第1の操作を受付けたことに応じて上記特定表示対象が表示部に表示されることを制限することと、上記第2の操作が受付けられることに応じて、上記特定表示対象を表示部に表示させることと、を含む情報処理方法が提供される。
【0008】
また、本開示によれば、コンピュータを、操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が上記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、を有し、上記表示制御部は、特定の上記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、上記第1の操作を受付けたことに応じて上記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、上記第2の操作が受付けられることに応じて、上記特定表示対象を表示部に表示させる情報処理装置として機能させるためのプログラムが提供される。
【発明の効果】
【0009】
以上説明したように本開示によれば、表示対象の一部を表示することができ、ユーザ操作に応じて表示対象の表示状態が変更される場合において、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図2】同実施形態に係る情報処理装置の表示するリストの表示遷移の一例を示す説明図である。
【図3】同実施形態に係る情報処理装置の表示するリストの表示遷移の他の一例を示す説明図である。
【図4】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を示すエフェクトの一例を示す説明図である。
【図5】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を示すエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【図6】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を示すエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【図7】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を超えて回り込み表示することができることを示唆するエフェクトの一例を示す説明図である。
【図8】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を超えて回り込み表示することができることを示唆するエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【図9】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの境界を超えた後のエフェクトの一例を示す説明図である。
【図10】同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの境界を超えた後のエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【図11】同実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【図12】本開示の第2の実施形態にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図13】本開示の第1及び第2の実施形態にかかる情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0012】
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後にハイフンを介して異なる番号を付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて隙間領域11−1、隙間領域11−2のように区別する。下記の実施形態においては、同一の機能構成の異なる状態を、同一の符号の後にハイフンを介して異なる番号を付して区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、隙間領域11−1、隙間領域11−2などを特に区別する必要が無い場合には、単に隙間領域11と称する。
【0013】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1−1.機能構成
1−2.リスト表示の概要
1−3.端点を示すエフェクト例
1−4.境界を超えることができることを示唆するエフェクト例
1−5.境界を越えた後のエフェクト例
1−6.動作例
2.第2の実施形態
3.ハードウェア構成例
【0014】
<1.第1の実施形態>
〔1−1.機能構成〕
まず、図1を参照しながら、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置の機能構成について説明する。図1は、本開示の第1の実施形態にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【0015】
図1に示される情報処理装置100aは、ユーザの操作に基づいて動作する装置である。例えば情報処理装置100aは、携帯電話、PC(Personal Computer)、映像処理装置、ゲーム機器、家電機器、音楽再生装置などの装置であってよい。
【0016】
情報処理装置100aは、表示部101と、検出部103と、操作認識部105と、表示制御部107と、を主に有する。
【0017】
(表示部101)
表示部101は、ユーザに表示画面を提供する機能を有する。表示部101は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ装置などの表示装置であってよい。
【0018】
(検出部103)
検出部103は、ポインティングデバイスにより入力される表示画面上の位置を検出する機能を有する。例えばポインティングデバイスとしては、タッチセンサ、マウス、ボタン、トラックボール、その他各種のコントローラなどが挙げられる。本実施形態においては、検出部103は、表示部101上に重畳されるタッチセンサであり、操作体である指Fの表示画面上の位置を検出する。ここで用いられるタッチセンサは、例えば表示画面上に接触する指Fの位置を検出する接触式のタッチセンサであってよい。あるいはここで用いられるタッチセンサは、表示画面上の指Fの位置を非接触で検出する非接触式のタッチセンサであってよい。またここで用いられるタッチセンサは、表示画面に対するユーザの押込み操作を検出することができてもよい。
【0019】
(操作認識部105)
操作認識部105は、ユーザにより入力された操作パターンがどのような処理を意味するか認識する機能を有する。この操作パターンは、操作体の位置に基づいて判断される。具体的には、この操作パターンは、操作体の位置が検出されるタイミング、操作体の位置の変化パターンなど様々な条件に基づいて判断される。操作認識部105は、この操作パターンを判断し、操作パターンと予め対応づけられた処理を認識することができる。操作認識部105は、例えばスクロール操作、拡大操作、縮小操作、回転操作などの表示対象の表示状態を変更する操作を認識することができる。
【0020】
(表示制御部107)
表示制御部107は、表示部101への表示画面の表示を制御する機能を有する。表示制御部107は、操作認識部105の認識した処理に基づいて表示画面を生成し、表示部101に表示させることができる。例えば表示制御部107は、表示対象を所定の表示領域に表示させる領域表示部として機能することができる。また表示制御部107は、表示対象の表示状態を制御する表示状態制御部として機能することができる。なお表示対象は、ここでは複数の項目のリストである。しかし、表示対象はリストに限定されない。例えば表示対象は、地図、画像、又はWebページなどであってもよい。表示制御部107は、表示対象の一部又は全部を表示領域に表示させることができる。この表示対象の表示状態は、操作認識部105により認識される操作に基づいて変更される。
【0021】
表示制御部107は、所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させることができる。また表示制御部107は、特定の表示対象である特定表示対象と関連づけられている境界情報に基づき、第1の操作を受付けたことに応じて特定表示対象が表示部に表示されることを制限することができる。また、表示制御部107は、特定表示対象の表示が制限されている状態で、第2の操作が受付けられると、特定表示対象を表示部101に表示させることができる。ここで表示対象がリストであり、リストの始端が表示されている場合には、特定表示対象は、リストの終端部である。またリストの終端が表示されている場合には、特定表示対象は、リストの始端部である。
【0022】
表示制御部107は、所定の第1条件を満たす第1の操作が検出されたときには、表示対象の表示状態を変更することができる。例えば具体的には、表示対象はリストであって、第1の操作は通常のスクロール操作であってよい。このとき表示制御部107は、スクロール操作が検出されたときには、リストのうち表示領域に表示される部分をスクロールして変更することができる。また、表示制御部107は、表示対象に予め設定された境界においては、所定の第2条件を満たす第2の操作が検出されたときに、表示対象の表示状態を変更することができる。例えば具体的には、表示制御部107は、リストの一端(始端または終端)においては、操作量が所定の閾値を超えるスクロール操作が検出されたときに、リストの一端から他端へ回り込んでリストをスクロール表示させることができる。このとき、第2条件は、第1条件より厳しい条件である。この第1条件及び第2条件は、スクロール操作量の距離、表示領域の長さに対する割合、及び時間の少なくともいずれかに基づいて設定されてもよい。例えばここでは第1条件はスクロール操作量が所定の第1の閾値を超えることであり、第2条件は、スクロール操作量が第1の閾値より大きい第2の閾値を超えることとした。しかし、本技術はかかる例に限定されない。例えば第2条件は、第1条件に加えて新たな操作を行うこととしてもよい。例えば第2条件は、スクロール操作量が第1の閾値を超えた状態を所定時間保持することとしてもよい。
【0023】
また、表示制御部107は、表示対象の境界において、境界を挟んで一方を第1サイド、境界を挟んだ他方を第2サイドと称すると、第1サイドと第2サイドとを異なる表現で表示させることができる。第1サイドと第2サイドとを異なる表現で表示させることにより、ユーザは、境界が存在することを認識することができる。また、表示制御部107は、第2の操作により境界を超えて表示対象が表示されると、第1サイドの表現と第2のサイドの表現とを反転させてもよい。かかる構成により、ユーザは境界を超えたことを認識することができる。また表示制御部107は、第1の操作の操作量に応じた表現で、第1サイドの表示対象を表示させることができる。このとき第1サイドは、境界の向こう側(第2の操作が行われたときに表示される、リストの他端)であってよい。ここで表示制御部107は、表示対象の第1サイドを、表示領域の外側に表示させてもよい。
【0024】
また、表示制御部107は、表示対象の境界において、第1の操作が検出されると、境界を超えて表示対象を表示することができることを示唆する表示を行わせることができる。例えばこのとき表示制御部107は、境界を超えてリストを回り込み表示させることができることを示すマーク(例えば矢印など)を表示させてもよい。またこのとき表示制御部107は、第1の操作の操作量に応じた表現でマークを表示させることができる。具体的には表示制御部107は、第1の操作の操作量に応じた長さでこのマークを表示させてもよい。
【0025】
また、表示制御部107は、操作認識部105が操作体により指定される表示画面上の位置に基づいて操作を認識するとき、第2の操作が検出されて境界を超えて表示対象を表示させるときに、操作体の位置が境界の位置と重なるように表示対象の表示状態を変更することができる。具体的には、このとき表示制御部107は、境界を超えてリストの他の端部を回り込み表示させるときに、リストの端部が操作体の位置までくるように、リストをスクロール表示させてよい。
【0026】
以上、本実施形態に係る情報処理装置100aの機能の一例を示した。上記の各構成要素は、汎用的な部材や回路を用いて構成されていてもよいし、各構成要素の機能に特化したハードウェアにより構成されていてもよい。また、各構成要素の機能を、CPU(Central Processing Unit)などの演算装置がこれらの機能を実現する処理手順を記述した制御プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体から制御プログラムを読出し、そのプログラムを解釈して実行することにより行ってもよい。従って、本実施形態を実施する時々の技術レベルに応じて、適宜、利用する構成を変更することが可能である。
【0027】
なお、上述のような本実施形態に係る情報処理装置100aの各機能を実現するためのコンピュータプログラムを作成し、パーソナルコンピュータ等に実装することが可能である。また、このようなコンピュータプログラムが格納された、コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供することができる。記録媒体は、例えば、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどである。また、上記のコンピュータプログラムは、記録媒体を用いずに、例えばネットワークを介して配信してもよい。
【0028】
〔1−2.リスト表示の概要〕
次に、図2及び図3を参照しながら、同実施形態に係るリスト表示の概要について説明する。図2は、同実施形態に係る情報処理装置の表示するリストの表示遷移の一例を示す説明図である。図3は、同実施形態に係る情報処理装置の表示するリストの表示遷移の他の一例を示す説明図である。
【0029】
まず図2を参照する。情報処理装置100aの表示制御部107は、項目「AAAAAAAA」から項目「ZZZZZZZZ」を含むリストを表示させることができる。例えばここで項目「AAAAAAAA」をリストの始端、項目「ZZZZZZZZ」をリストの終端と称する。
【0030】
状態1を参照すると、表示制御部107は、表示領域に、リストの項目「AAAAAAAA」から項目「FFFFFFFF」までを表示させている。ユーザが指Fによりリストをスクロール操作すると、表示制御部107は、スクロール操作に応じてリストをスクロール表示させることができる。ユーザがスクロール操作を継続すると、表示制御部107は、リストの終端までリストをスクロール表示させることができる。このスクロール表示は、ユーザのスクロール操作に応じて慣性的にスクロールされてもよい。すなわち表示制御部107は、ユーザが指で操作していない間も慣性的にリストがスクロールされるように表示を制御することができる。表示制御部107は、リストの終端までリストをスクロールさせると、終端においてスクロールを停止させることができる。つまりリストの端部においては、リストは慣性的にスクロールされない(状態2)。
【0031】
そして、このリストの端部においてさらにユーザがスクロール操作を行うと、表示制御部107は、リストの始端に回りこんでリストを表示させることができる。ただし、スクロール操作が第2の条件を満たすまでは、状態3に示されるように、表示制御部107は、リストを回り込んで表示させることができることを示唆する表示を行う。この状態3においては、第2の条件を満たす前にユーザが指Fを離すと、表示制御部107は、リストの終端まで表示された状態(状態4)に戻してもよい。一方、状態3においてさらにスクロール操作が行われ、第2の条件が満たされると、表示制御部107は、リストの終端と始端との間にある境界を超えて、リストをスクロール表示することができる(状態5)。例えば表示制御部107は、リストの始端が表示領域の端までくるように、リストをスクロール表示することができる(状態6)。
【0032】
また図3には、リストの表示遷移の他の一例が示される。例えば状態3に示されるように、リストを回り込み表示することができることを示唆する表示が行われている状態で、さらにユーザがスクロール操作を行い第2の条件が満たされると、境界を超えてリストが回りこみ表示される(状態3−1)。すると、表示制御部107は、境界が指Fの位置と重なるまでリストを自動的にスクロールさせてもよい(状態7)。この状態7は、境界を超えた操作が確定していない状態であり、例えば上にフリック操作を行う、又は指Fを画面から離すなどの操作を行うと、リストの終端まで表示された状態4に戻される。一方、表示制御部は、状態7において下方向へフリック操作が行われると、リストの始端が表示領域の端までくるように、リストをスクロール表示することができる(状態6)。
【0033】
〔1−3.端点を示すエフェクト例〕
次に、図4〜図6を参照しながら、端点から境界を超えて先を表示できないことを示すエフェクト例について説明する。図4は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を示すエフェクトの一例を示す説明図である。図5は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を示すエフェクトの他の一例を示す説明図である。図6は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を示すエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【0034】
例えば図4に示されるように、境界Bが表示領域の端に表示された初期状態からユーザがスクロール操作を行うと、表示制御部107は、スクロール操作時には、スクロール操作量に応じて新たな隙間領域11を表示させることができる。この隙間領域は、境界Bとリストの始端(ここでは項目「AAAAAAAA」)との間が開くように表示される。表示制御部107は、ユーザがスクロール操作をやめたとき、この隙間領域11を閉じて、リストの表示状態を元の状態に戻すことができる。
【0035】
また図5に示されるように、ユーザがスクロール操作をやめたとき、表示制御部107は、隙間領域11を完全に閉じなくてもよい。例えば表示制御部107は、スクロール操作時の隙間領域11−1よりも縦幅の狭い隙間領域11−2の状態となるまで、隙間領域11の縦幅が狭まるように表示を制御してもよい。
【0036】
また、端部を表現するエフェクトは、隙間領域11の表示に限定されない。例えば図6に示されるように、表示制御部107は、スクロール操作時においてリストの項目の一部の縦幅が広がるように表示させてもよい。表示制御部107は、ユーザがスクロール操作をやめた時、この項目の縦幅を元の状態に戻すことができる。
【0037】
上述のようなエフェクトを用いることによって、リストの端点をユーザに認識させることができる。例えばこのように端点であることを示すエフェクトが用いられず、単純に端部でスクロールが止まる場合には、ユーザはスクロールできないことが端点であるためなのか、或いは操作が情報処理装置100aに認識されていないためなのかを区別して認識することができない。従って、かかる構成によれば、情報処理装置100aが操作を認識できない場合と、端点であってこれ以上スクロール操作を行うことができない場合とを区別してユーザに認識させることができる。
【0038】
〔1−4.境界を超えることができることを示唆するエフェクト例〕
次に、図7及び図8を参照しながら、端点から境界を超えることができることを示唆するエフェクト例について説明する。図7は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を超えて回り込み表示することができることを示唆するエフェクトの一例を示す説明図である。図8は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの端点を超えて回り込み表示することができることを示唆するエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【0039】
例えば図7に示されるように、境界Bが表示領域の端に表示された初期状態からユーザがスクロール操作を行うと、表示制御部107は、スクロール操作時には、境界を超えてリストを回り込み表示させることができることを示唆するマークMを表示させてもよい。表示制御部107は、ユーザがスクロール操作をやめたときには、このマークMの表示をやめることができる。このマークMは、例えばリストの表示領域外に表示させることができる。また表示制御部107は、このマークMをスクロール操作量に応じた大きさで表示させてもよい。例えば表示制御部107は、スクロール操作量が大きいほどマークMの大きさを大きくすることができる。
【0040】
また図8に示されるように、境界Bが表示領域の端に表示された初期状態からユーザがスクロール操作を行うと、表示制御部107は、スクロール操作時には、表示領域外にリストの他端(ここでは終端)の一部である第1サイドを、第2サイドと異なる表現で表示させることができる。表示制御部107は、ユーザがスクロール操作をやめたときには、この第1サイドの表示をやめることができる。この第1サイドは、第2サイドよりも薄い文字で表現されてよい。
【0041】
上述のようなエフェクトを用いることによって、ユーザは、リストの端部を認識することができると共に、リストの端部を超えて回り込み表示することができることを認識することができる。
【0042】
〔1−5.境界を越えた後のエフェクト例〕
次に、図9及び図10を参照しながら、境界を超えてリストが表示された後のエフェクト例について説明する。図9は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの境界を超えた後のエフェクトの一例を示す説明図である。図10は、同実施形態に係る情報処理装置が表示するリストの境界を超えた後のエフェクトの他の一例を示す説明図である。
【0043】
例えば図9に示されるように、表示制御部107は、境界を超える前と後とで第1サイド及び第2サイドの表現を変更してもよい。このとき表示制御部107は、第1サイド及び第2サイドの表現を反転させることができる。
【0044】
また図10に示されるように、表示制御部107は、境界を超えた後に、指Fの位置まで境界Bがくるように、自動的にスクロール表示させることができる。この後、表示制御部107は、図3において説明されたように、ユーザの行うフリック操作の方向に応じて、リストの表示を制御することができる。或いは表示制御部107は、ユーザがこの状態から指を離すと、境界を超える前の状態に戻すように表示を制御することもできる。
【0045】
〔1−6.動作例〕
次に図11を参照しながら、同実施形態に係る情報処理装置の動作例について説明する。図11は、同実施形態に係る情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
【0046】
まず、操作認識部105が、検出部103により検出される操作体の位置に基づいて、ユーザがスクロール操作を行っていることを検出すると(S100)、表示制御部107は、リストをスクロール操作に応じてスクロール表示させる(S105)。表示制御部107は、スクロール操作に応じたスクロール量分スクロールさせたリストを表示させることができる。またこのスクロール操作は、いわゆるフリック操作であってもよい。フリック操作が検出された場合には、表示制御部107は、慣性的にリストをスクロールさせることができる。
【0047】
次に表示制御部107は、表示領域に表示させているリストが端部に到達したか否かを判断する(S110)。ここでリストの端部に到達したと判断されると、次に表示制御部107は、操作認識部105によりスクロール操作が検出されたか否かを判断する(S115)。ここで、スクロール操作が検出されると、表示制御部107は、回り込み表示をすることが可能であることを示す表示を行う(S120)。例えばこの表示は、矢印などのマークMであってもよいし、回り込んだ先のリストの一部であってもよい。
【0048】
さらに、操作認識部105が、検出部103により検出されたスクロール量が所定の閾値(第2の閾値)以上であることを認識すると、表示制御部107は、リストの他の端部に回り込んでリストをスクロール表示させる(S130)。
【0049】
<2.第2の実施形態>
次に、図12を参照しながら、本開示の第2の実施形態にかかる情報処理装置の機能構成について説明する、図12は、本開示の第2の実施形態にかかる情報処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【0050】
なお、本開示の第2の実施形態にかかる情報処理装置100bは、検出情報取得部104と、操作認識部105と、表示制御部107とを主に有する。本開示の第1の実施形態に係る情報処理装置100aと比較すると、情報処理装置100bは、表示部101及び検出部103が情報処理装置100bに内蔵されていない点において情報処理装置100aと異なる。このため情報処理装置100bは、外部の検出部103から検出情報を取得する検出情報取得部104を有する。なお、以下第1の実施形態に係る情報処理装置100aとの差異部分についてのみ説明し、共通する構成要素についてはここでは説明を省略する。
【0051】
(検出情報取得部104)
検出情報取得部104は、検出部103が操作体の位置を検出することに応じて生成される検出情報を取得する機能を有する。検出情報取得部104は、取得した検出情報を操作認識部105に入力することができる。
【0052】
<3.ハードウェア構成例>
次に、図13を参照しながら、本開示の第1及び第2の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例について説明する。図17は、本開示の第1及び第2の実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【0053】
情報処理装置100は、例えば、GPSアンテナ821と、GPS処理部823と、通信アンテナ825と、通信処理部827と、地磁気センサ829と、加速度センサ831と、ジャイロセンサ833と、気圧センサ835と、撮像部837と、CPU(Central Processing Unit)839と、ROM(Read Only Memory)841と、RAM(Random Access Memory)843と、操作部847と、表示部849と、デコーダ851と、スピーカ853と、エンコーダ855と、マイク857と、記憶部859とを有する。
【0054】
(GPSアンテナ821)
GPSアンテナ821は、測位衛星からの信号を受信するアンテナの一例である。GPSアンテナ821は、複数のGPS衛星からのGPS信号を受信することができ、受信したGPS信号をGPS処理部823に入力する。
【0055】
(GPS処理部823)
GPS処理部823は、測位衛星から受信された信号に基づいて位置情報を算出する算出部の一例である。GPS処理部823は、GPSアンテナ821から入力された複数のGPS信号に基づいて現在の位置情報を算出し、算出した位置情報を出力する。具体的には、GPS処理部823は、GPS衛星の軌道データからそれぞれのGPS衛星の位置を算出し、GPS信号の送信時刻と受信時刻との差分時間に基づいて、各GPS衛星から当該端末装置100までの距離をそれぞれ算出する。そして、算出された各GPS衛星の位置と、各GPS衛星から当該端末装置100までの距離とに基づいて、現在の3次元位置を算出することができる。なお、ここで用いられるGPS衛星の軌道データは、例えばGPS信号に含まれていてもよい。或いは、GPS衛星の軌道データは、通信アンテナ825を介して外部のサーバから取得されてもよい。
【0056】
(通信アンテナ825)
通信アンテナ825は、例えば携帯通信網や無線LAN(Local Area Network)通信網を介して通信信号を受信する機能を有するアンテナである。通信アンテナ825は、受信した信号を通信処理部827に供給することができる。
【0057】
(通信処理部827)
通信処理部827は、通信アンテナ825から供給された信号に各種の信号処理を行う機能を有する。通信処理部827は、供給されたアナログ信号から生成したデジタル信号をCPU839に供給することができる。
【0058】
(地磁気センサ829)
地磁気センサ829は、地磁気を電圧値として検出するセンサである。地磁気センサ829は、X軸方向、Y軸方向、及びZ軸方向の地磁気をそれぞれ検出する3軸地磁気センサであってよい。地磁気センサ829は、検出した地磁気データをCPU839に供給することができる。
【0059】
(加速度センサ831)
加速度センサ831は、加速度を電圧値として検出するセンサである。加速度センサ831は、X軸方向に沿った加速度、Y軸方向に沿った加速度、及びZ軸方向に沿った加速度をそれぞれ検出する3軸加速度センサであってよい。加速度センサ831は、検出した加速度データをCPU839に供給することができる。
【0060】
(ジャイロセンサ833)
ジャイロセンサ833は、物体の角度や角速度を検出する計測器の一種である。このジャイロセンサ833は、X軸、Y軸、及びZ軸周りの回転角の変化する速度(角速度)を電圧値として検出する3軸ジャイロセンサであってよい。ジャイロセンサ833は、検出した角速度データをCPU839に供給することができる。
【0061】
(気圧センサ835)
気圧センサ835は、周囲の気圧を電圧値として検出するセンサである。気圧センサ835は、気圧を所定のサンプリング周波数で検出し、検出した気圧データをCPU839に供給することができる。
【0062】
(撮像部837)
撮像部837は、CPU839の制御に従い、レンズを介して静止画像又は動画像を撮影する機能を有する。撮像部837は、撮影した画像を記憶部859に記憶させてもよい。
【0063】
(CPU839)
CPU839は、演算処理装置及び制御装置として機能し、各種プログラムに従って情報処理装置100内の動作全般を制御する。またCPU839は、マイクロプロセッサであってもよい。このCPU839は、各種プログラムに従って様々な機能を実現することができる。
【0064】
(ROM841、RAM843)
ROM841は、CPU839が使用するプログラムや演算パラメータ等を記憶することができる。RAM843は、CPU839の実行において使用するプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ等を一時記憶することができる。
【0065】
(操作部847)
操作部847は、ユーザが所望の操作をするための入力信号を生成する機能を有する。操作部847は、例えばタッチセンサ、マウス、キーボード、ボタン、マイク、スイッチ及びレバーなどユーザが情報を入力するための入力部と、ユーザによる入力に基づいて入力信号を生成し、CPU839に出力する入力制御回路などから構成されてよい。
【0066】
(表示部849)
表示部849は、出力装置の一例であり、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)装置、有機EL(OLED:Organic Light Emitting Diode)ディスプレイ装置などの表示装置であってよい。表示部849は、ユーザに対して画面を表示することにより情報を提供することができる。
【0067】
(デコーダ851、スピーカ853)
デコーダ851は、CPU839の制御に従い、入力されたデータのデコード及びアナログ変換などを行う機能を有する。デコーダ851は、例えば通信アンテナ825及び通信処理部827を介して入力された音声データのデコード及びアナログ変換などを行い、音声信号をスピーカ853に出力する。スピーカ853は、デコーダ851から供給される音声信号に基づいて音声を出力することができる。
【0068】
(エンコーダ855、マイク857)
エンコーダ855は、CPU839の制御に従い、入力されたデータのデジタル変換及びエンコードなどを行う機能を有する。エンコーダ855は、マイク857から入力される音声信号のデジタル変換及びエンコードなどを行い、音声データを出力することができる。マイク857は、音声を集音し、音声信号として出力することができる。
【0069】
(記憶部859)
記憶部859は、データ格納用の装置であり、記憶媒体、記憶媒体にデータを記録する記録装置、記憶媒体からデータを読み出す読出し装置、および記憶媒体に記録されたデータを削除する削除装置などを含むことができる。ここで記憶媒体としては、例えばフラッシュメモリ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)、FeRAM(Ferroelectric Random Access Memory)、PRAM(Phase change Random Access Memory)、及びEEPROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)などの不揮発性メモリや、HDD(Hard Disk Drive)などの磁気記録媒体などが用いられてよい。
【0070】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0071】
例えば、上記実施形態では、表示対象が複数の項目のリストであることとしたが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、表示対象は、地図や画像その他のWebページであってもよい。また、上記実施形態では、リストの境界は端点である場合について説明したが、本技術はかかる例に限定されない。境界は端点に限らず、設定されたあらゆる境界に適用することができる。
【0072】
また、上記実施形態では、タッチセンサと指により操作される情報処理装置100について説明したが、本技術はかかる例に限定されない。例えば、情報処理装置100は、ボタン、マウス、トラックボール、その他のコントローラにより操作されてもよい。また、情報処理装置100は、撮像装置を用いてジェスチャーを認識することにより操作される装置であってもよい。
【0073】
尚、本明細書において、フローチャートに記述されたステップは、記載された順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的に又は個別的に実行される処理をも含む。また時系列的に処理されるステップでも、場合によっては適宜順序を変更することが可能であることは言うまでもない。
【0074】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、
所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が前記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、特定の前記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、前記第1の操作を受付けたことに応じて前記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、前記第2の操作が受付けられることに応じて、前記特定表示対象を表示部に表示させる、
情報処理装置。
(2)
前記第2条件は、前記第1条件よりも厳しい条件である、
前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記表示制御部は、前記特定表示対象の表示が制限された状態で、検出される前記操作が前記第1条件を満たした後、前記第2条件を満たすまでの間、前記特定表示対象の一部を、前記特定表示対象以外の表示対象である通常表示対象と異なる表現で表示させる、
前記(1)または(2)のいずれかに記載の情報処理装置。
(4)
前記操作検出部が、前記特定表示対象の表示が制限された状態で前記第2の操作を検出すると、
前記表示制御部は、前記特定表示対象及び前記通常表示対象の表現をそれぞれ変更する、
前記(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記操作検出部が、前記特定表示対象の表示が制限された状態で前記第2の操作を検出すると、
前記表示制御部は、前記特定表示対象と前記通常表示対象の表現を反転させる、
前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記表示制御部は、前記特定表示対象の表示が制限された状態で、検出される前記操作が前記第1条件を満たした後、前記第2条件を満たすまでの間、前記特定表示対象を表示することができることを示唆するマークを表示させる、
前記(1)〜(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記表示制御部は、前記操作の操作量に応じた表現で前記マークを表示させる、
前記(6)に記載の情報処理装置。
(8)
前記表示制御部は、操作量が大きいほど前記マークを大きく表示させる、
前記(7)に記載の情報処理装置。
(9)
前記表示制御部は、前記特定表示対象の表示が制限された状態で、前記特定表示対象の一部を、前記通常表示対象の表示領域の外側に表示させる、
前記(3)〜(8)のいずれかに記載の情報処理装置。
(10)
前記表示対象は、所定の項目のリストであり、
前記第1の操作はスクロール操作であり、
前記境界情報は、前記リストの端部の情報を含む、
前記(1)〜(9)のいずれかに記載の情報処理装置。
(11)
前記表示制御部は、前記リストの第1の端部において前記第1の操作が検出されると、前記リストの第2の端部の表示を制限し、前記第2の端部の表示が制限された状態で前記第2の操作が検出されると、前記第2の端部から前記リストをスクロール表示させる、
前記(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記操作検出部は、操作体により指定される表示画面上の位置に基づいた操作を検出し、
前記表示制御部は、前記第2の端部の表示が制限された状態で前記第2の操作が検出されると、前記第1の端部と前記第2の端部との間の境界が、前記操作体の位置と重なるように前記リストをスクロール表示させる、
前記(11)に記載の情報処理装置。
(13)
前記表示状態の変更は、スクロールであり、
前記第1条件及び前記第2条件は、スクロール操作の、距離、前記表示領域の長さに対する割合、及び時間の少なくともいずれかに基づいて定められる、
前記(1)〜(12)のいずれかに記載の情報処理装置。
(14)
前記表示状態の変更は、スクロールであり、
前記第1条件は、スクロール操作量が所定の第1閾値を超えることであり、
前記第2条件は、スクロール操作量が前記第1閾値よりも大きい所定の第2閾値を超えることである、
前記(1)〜(13)のいずれかに記載の情報処理装置。
(15)
前記表示状態の変更は、スクロールであり、
前記第1条件は、スクロール操作量が所定の第1閾値を超えることであり、
前記第2条件は、前記スクロール操作量が前記第1閾値を超えた状態を所定時間保持することである、
前記(1)〜(13)のいずれかに記載の情報処理装置。
(16)
所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作を検出さすることと、
前記第1の操作又は前記第2の操作に応じて、表示対象の表示状態を変化させることと、
特定の前記表示対象である特定表示対象と関連づけられている境界情報に基づき、前記第1の操作を受付けたことに応じて前記特定表示対象が表示部に表示されることを制限することと、
前記第2の操作が受付けられることに応じて、前記特定表示対象を表示部に表示させることと、
を含む、情報処理方法。
(17)
コンピュータを、
操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、
所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が前記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、特定の前記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、前記第1の操作を受付けたことに応じて前記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、前記第2の操作が受付けられることに応じて、前記特定表示対象を表示部に表示させる、
情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0075】
100 情報処理装置
101 表示部
103 検出部
105 操作認識部
107 表示制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、
所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が前記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、特定の前記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、前記第1の操作を受付けたことに応じて前記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、前記第2の操作が受付けられることに応じて、前記特定表示対象を表示部に表示させる、
情報処理装置。
【請求項2】
前記第2条件は、前記第1条件よりも厳しい条件である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記特定表示対象の表示が制限された状態で、検出される前記操作が前記第1条件を満たした後、前記第2条件を満たすまでの間、前記特定表示対象の一部を、前記特定表示対象以外の表示対象である通常表示対象と異なる表現で表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記操作検出部が、前記特定表示対象の表示が制限された状態で前記第2の操作を検出すると、
前記表示制御部は、前記特定表示対象及び前記通常表示対象の表現をそれぞれ変更する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記操作検出部が、前記特定表示対象の表示が制限された状態で前記第2の操作を検出すると、
前記表示制御部は、前記特定表示対象と前記通常表示対象の表現を反転させる、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記特定表示対象の表示が制限された状態で、検出される前記操作が前記第1条件を満たした後、前記第2条件を満たすまでの間、前記特定表示対象を表示することができることを示唆するマークを表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記操作の操作量に応じた表現で前記マークを表示させる、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、操作量が大きいほど前記マークを大きく表示させる、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記特定表示対象の表示が制限された状態で、前記特定表示対象の一部を、前記通常表示対象の表示領域の外側に表示させる、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示対象は、所定の項目のリストであり、
前記第1の操作はスクロール操作であり、
前記境界情報は、前記リストの端部の情報を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記リストの第1の端部において前記第1の操作が検出されると、前記リストの第2の端部の表示を制限し、前記第2の端部の表示が制限された状態で前記第2の操作が検出されると、前記第2の端部から前記リストをスクロール表示させる、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記操作検出部は、操作体により指定される表示画面上の位置に基づいた操作を検出し、
前記表示制御部は、前記第2の端部の表示が制限された状態で前記第2の操作が検出されると、前記第1の端部と前記第2の端部との間の境界が、前記操作体の位置と重なるように前記リストをスクロール表示させる、
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記表示状態の変更は、スクロールであり、
前記第1条件及び前記第2条件は、スクロール操作の、距離、前記表示領域の長さに対する割合、及び時間の少なくともいずれかに基づいて定められる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記表示状態の変更は、スクロールであり、
前記第1条件は、スクロール操作量が所定の第1閾値を超えることであり、
前記第2条件は、スクロール操作量が前記第1閾値よりも大きい所定の第2閾値を超えることである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記表示状態の変更は、スクロールであり、
前記第1条件は、スクロール操作量が所定の第1閾値を超えることであり、
前記第2条件は、前記スクロール操作量が前記第1閾値を超えた状態を所定時間保持することである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項16】
所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作を検出さすることと、
前記第1の操作又は前記第2の操作に応じて、表示対象の表示状態を変化させることと、
特定の前記表示対象である特定表示対象と関連づけられている境界情報に基づき、前記第1の操作を受付けたことに応じて前記特定表示対象が表示部に表示されることを制限することと、
前記第2の操作が受付けられることに応じて、前記特定表示対象を表示部に表示させることと、
を含む、情報処理方法。
【請求項17】
コンピュータを、
操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、
所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が前記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、特定の前記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、前記第1の操作を受付けたことに応じて前記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、前記第2の操作が受付けられることに応じて、前記特定表示対象を表示部に表示させる、
情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、
所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が前記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、特定の前記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、前記第1の操作を受付けたことに応じて前記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、前記第2の操作が受付けられることに応じて、前記特定表示対象を表示部に表示させる、
情報処理装置。
【請求項2】
前記第2条件は、前記第1条件よりも厳しい条件である、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記表示制御部は、前記特定表示対象の表示が制限された状態で、検出される前記操作が前記第1条件を満たした後、前記第2条件を満たすまでの間、前記特定表示対象の一部を、前記特定表示対象以外の表示対象である通常表示対象と異なる表現で表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記操作検出部が、前記特定表示対象の表示が制限された状態で前記第2の操作を検出すると、
前記表示制御部は、前記特定表示対象及び前記通常表示対象の表現をそれぞれ変更する、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記操作検出部が、前記特定表示対象の表示が制限された状態で前記第2の操作を検出すると、
前記表示制御部は、前記特定表示対象と前記通常表示対象の表現を反転させる、
請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記表示制御部は、前記特定表示対象の表示が制限された状態で、検出される前記操作が前記第1条件を満たした後、前記第2条件を満たすまでの間、前記特定表示対象を表示することができることを示唆するマークを表示させる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記表示制御部は、前記操作の操作量に応じた表現で前記マークを表示させる、
請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記表示制御部は、操作量が大きいほど前記マークを大きく表示させる、
請求項7に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記表示制御部は、前記特定表示対象の表示が制限された状態で、前記特定表示対象の一部を、前記通常表示対象の表示領域の外側に表示させる、
請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記表示対象は、所定の項目のリストであり、
前記第1の操作はスクロール操作であり、
前記境界情報は、前記リストの端部の情報を含む、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記表示制御部は、前記リストの第1の端部において前記第1の操作が検出されると、前記リストの第2の端部の表示を制限し、前記第2の端部の表示が制限された状態で前記第2の操作が検出されると、前記第2の端部から前記リストをスクロール表示させる、
請求項10に記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記操作検出部は、操作体により指定される表示画面上の位置に基づいた操作を検出し、
前記表示制御部は、前記第2の端部の表示が制限された状態で前記第2の操作が検出されると、前記第1の端部と前記第2の端部との間の境界が、前記操作体の位置と重なるように前記リストをスクロール表示させる、
請求項11に記載の情報処理装置。
【請求項13】
前記表示状態の変更は、スクロールであり、
前記第1条件及び前記第2条件は、スクロール操作の、距離、前記表示領域の長さに対する割合、及び時間の少なくともいずれかに基づいて定められる、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項14】
前記表示状態の変更は、スクロールであり、
前記第1条件は、スクロール操作量が所定の第1閾値を超えることであり、
前記第2条件は、スクロール操作量が前記第1閾値よりも大きい所定の第2閾値を超えることである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項15】
前記表示状態の変更は、スクロールであり、
前記第1条件は、スクロール操作量が所定の第1閾値を超えることであり、
前記第2条件は、前記スクロール操作量が前記第1閾値を超えた状態を所定時間保持することである、
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項16】
所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作を検出さすることと、
前記第1の操作又は前記第2の操作に応じて、表示対象の表示状態を変化させることと、
特定の前記表示対象である特定表示対象と関連づけられている境界情報に基づき、前記第1の操作を受付けたことに応じて前記特定表示対象が表示部に表示されることを制限することと、
前記第2の操作が受付けられることに応じて、前記特定表示対象を表示部に表示させることと、
を含む、情報処理方法。
【請求項17】
コンピュータを、
操作部に入力される操作を検出する操作検出部と、
所定の第1条件を満たす第1の操作、又は所定の第2条件を満たす第2の操作が前記操作検出部で検出されることに応じて、表示対象の表示状態を変化させる表示制御部と、
を備え、
前記表示制御部は、特定の前記表示対象である特定表示対象と関連付けられている境界情報に基づき、前記第1の操作を受付けたことに応じて前記特定表示対象が表示部に表示されることを制限すると共に、前記第2の操作が受付けられることに応じて、前記特定表示対象を表示部に表示させる、
情報処理装置として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2013−54469(P2013−54469A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−191143(P2011−191143)
【出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】
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