説明

情報処理装置、撮像装置及びプログラム

【課題】パーソナルコンピュータ側からもリモートライブビュー撮影が可能である場合の操作性を改善して、撮影作業の効率を向上させる。
【解決手段】撮像素子7に結像した画像をリアルタイムに表示するライブビュー撮影を実行可能なデジタル一眼レフカメラ101と、カメラ101の撮像素子7に結像した画像を逐次受信してモニタ装置104にリアルタイムに表示するリモートライブビュー撮影を実行可能なパーソナルコンピュータ103とが接続されており、カメラ101でのライブビュー撮影の開始操作に同期して、パーソナルコンピュータ103でのリモートライブビュー撮影を開始したり、カメラ101でのライブビュー撮影の終了操作に同期して、パーソナルコンピュータ103でのリモートライブビュー撮影を終了したりする設定を可能にした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、撮像装置が撮像する画像を確認しながら撮影に関する制御を行うことのできる情報処理装置、撮像装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、写真スタジオ等において、撮像素子に結像したリアルタイム画像(ライブビュー画像)を背面モニタ装置や外部モニタ装置に表示させ、ライブビュー画像を確認しながら構図確認やフォーカス調整を行うことができるデジタルカメラが使用されている。
【0003】
さらに、デジタルカメラからパーソナルコンピュータにライブビュー画像を転送して、パーソナルコンピュータに接続されたモニタの大画面に表示するようにしたものがある。例えば特許文献1には、デジタル一眼レフカメラとパーソナルコンピュータとが接続されており、パーソナルコンピュータが、ライブビュー画像に施すシャープネスの度合いをデジタルカメラに指定可能としたスタジオ撮影システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−193594号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来技術(特許文献1)に開示されているようなライブビュー画像を確認ながら撮影を行うライブビュー撮影モードでは、撮影に関わる操作をカメラ側及びパーソナルコンピュータ側のいずれかからでも行うことができる。
【0006】
カメラ側から操作を行う場合、ライブビュー開始ボタンを押下する等してライブビュー撮影モードに切り替えることで、カメラの背面モニタ装置等にライブビュー画像を表示させ、被写体の確認、また、拡大表示をしてピントの確認等を行うことができる。
【0007】
一方、パーソナルコンピュータ側から操作を行う場合、マウス操作で操作画面上のライブビュー開始ボタンをクリックする等して、パーソナルコンピュータからリモートライブビュー撮影モードに切り替える指令をカメラに通知する。カメラはリモートライブビュー撮影モードの指令を受けるとライブビュー撮影モードに切り替わり、ライブビュー画像をパーソナルコンピュータに逐次送信する。パーソナルコンピュータはカメラから逐次受信したライブビュー画像をモニタ画面に表示することで、リアルタイムにライブビュー画像を確認しながら撮影に関わるパラメータ変更や撮影実施の指示等の撮影のリモート操作を行うことができる。
【0008】
このように、カメラ側操作及びパーソナルコンピュータ側操作のいずれも可能であるので、いずれか一方がライブビュー撮影状態の指令を出している限り、カメラはライブビュー撮影状態になっている必要がある。
【0009】
ところが、デジタル一眼レフカメラの場合、ライブビュー撮影状態になっているときはミラーが上がっているため、光学ファインダで被写体の確認ができなくなってしまうのが一般的である。そのため、パーソナルコンピュータ側操作によりリモートライブビュー撮影モードになっている間は、カメラ側で光学ファインダを見ることができなくなってしまう。多くのスタジオカメラマンは光学ファインダでの被写体の確認に慣れており、また光学ファインダで確認できる情報量も多いため、光学ファインダで被写体を確認できないことは撮影に支障をきたすことがあった。
【0010】
本発明は上記のような点に鑑みてなされたものであり、パーソナルコンピュータ側からもリモートライブビュー撮影が可能である場合の操作性を改善して、撮影作業の効率を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の情報処理装置は、撮像素子に結像した画像を表示するライブビュー撮影を実行可能な撮像装置に接続される情報処理装置であって、前記撮像装置から前記撮像素子に結像した画像を逐次受信して表示装置に表示するリモートライブビュー撮影を実行する制御手段を備え、前記撮像装置でのライブビュー撮影の開始操作に同期して、リモートライブビュー撮影を開始したり、前記撮像装置でのライブビュー撮影の終了操作に同期して、リモートライブビュー撮影を終了したりする設定を可能にしたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、情報処理装置側からもリモートライブビュー撮影が可能である場合の操作性を改善して、撮影作業の効率を向上させることができる。これにより、例えばスタジオ撮影におけるユーザの用途に応じたユースケースに柔軟に対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係るリモート撮影システムの構成例を示す図である。
【図2】パーソナルコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
【図3】デジタルカメラを説明するための図であり、(a)がデジタルカメラの概略構成を示すブロック図、(b)がデジタルカメラの背面側の外観図である。
【図4】パーソナルコンピュータに接続されたモニタ装置の画面例を説明するための図であり、(a)がリモートライブビュー撮影の操作及び表示画面の例を示す図、(b)がアプリケーションの環境設定画面の例を示す図である。
【図5】本実施形態においてパーソナルコンピュータが実行する処理動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について説明する。
図1は、本実施形態に係るリモート撮影が実行可能なシステムの構成例を示す図である。図1のリモート撮影システムは、デジタル一眼レフカメラ(以下、デジタルカメラ)101、情報処理装置であるパーソナルコンピュータ(以下、PC)103、表示装置であるモニタ装置104を備える。デジタルカメラ101とPC103は、公知のUSB(Universal Serial Bus)コード107により接続されており、画像データを含む各種信号の送受信が可能になっている。本例では、デジタルカメラ101は、撮影台(三脚)109の上部に設置されている。PC103は、デジタルカメラ101の撮影条件の設定を遠隔操作し、撮影された画像を取り込む機能を有する。
【0015】
図2は、PC103の概略構成を示すブロック図である。201はCPUである。202は内部メモリである。203はグラフィックコントローラを含む表示器であり、外部モニタ装置104と接続される場合や内蔵のモニタを有する場合もある。204はキーボード、205はマウスである。206は通信ポートであり、これを介してデジタルカメラ101との通信を可能にしている。207はハードディスク(HD)等のディスクメモリである。なお、ここではディスクメモリと説明したが、必ずしもディスク形状の媒体でなくても、フラッシュメモリのようにディスク同様に扱える記憶装置でもよい。208はPC103内の電源である。モニタ装置104は、PC103に接続されており、撮影パラメータ操作画面やライブビュー画像表示画面を含む各種画面を表示する。このようなリモート撮影システムのアプリケーションプログラムはHD207に記憶されており、ユーザオペレーションやカメラデバイス検出等のトリガで起動されCPU201で実行される。
【0016】
図3(a)は、デジタルカメラ101の概略構成を示すブロック図である。1、3は撮影レンズであり、ここでは説明の便宜上2枚のレンズで図示しているが、実際は更に多数枚のレンズから構成される。2は絞りであり、撮影レンズ1、3を通過した光量を調整する。4は主ミラーであり、ファインダ系による被写体像の観察状態に応じて撮影光路に対して傾斜状態或いは退避状態に設定される。5はサブミラーであり、主ミラー4を通過した光束をカメラ筐体の下方に位置する焦点検出のためのレンズ系11及びラインセンサ12へ向けて反射する。
【0017】
6はシャッタである。7は撮像素子であり、CCD型撮像素子或いはCMOS型撮像素子として構成される。8は液晶表示部であり、ファインダ内に内蔵され、撮影レンズ1、3の予定結像面に配置されたピント版及び測距枠のマーク等を表示する。9はペンタプリズムであり、ファインダ光路変更用のプリズムである。10は接眼レンズであり、これを介して撮影者は被写体を観察することができる。11は焦点検出用のレンズである。12はラインセンサであり、焦点検出を行う。
【0018】
13は焦点調節回路であり、撮影レンズ1、3内に配置され、焦点調節を行う。28はA/D変換回路であり、ファインダ光路系の上部に配置された測光回路とその出力をA/D変換する。14は絞り駆動回路であり、撮影レンズ1、3内に配置され、絞り2を駆動する。15はミラー駆動回路であり、主ミラー4を駆動する。16はラインセンサ駆動回路であり、ラインセンサ12を駆動する。17はシャッタ駆動回路であり、シャッタ6を駆動する。18は撮像素子駆動回路であり、撮像素子7を駆動する。19はA/D変換回路であり、撮像素子7から出力されるアナログ撮影信号をデジタル撮影信号に変換する。20は信号処理回路であり、デジタル撮影信号に対して信号処理を施す。
【0019】
21はRAMであり、デジタル画像信号等を一時的に保存する。22はROMであり、デジタルカメラ101を制御するための制御プログラム等を格納する。23はコンパクトフラッシュ(登録商標)(CF)であり、デジタル画像信号を最終的に記録する記録媒体である。24はCPUであり、デジタルカメラ101の各部の制御を司る中央演算処理装置である。25は液晶表示部(LCD)であり、撮像したデジタル画像信号に対応する撮影画像を表示する。
【0020】
26はスイッチ入力部であり、図3(b)に示すシャッタボタン37で操作されるレリーズスイッチ(以下レリーズSW)、各種機能ボタン31〜33、ダイヤル34、38、電源スイッチ等の各種ボタンの操作に連動する入力を行う。スイッチ入力部26は、撮影者により該当ボタンが操作されると対応する信号をCPU24に送出する。レリーズSWは、少なくとも2つ以上の接点を有するスイッチから構成され、例えば、押下される量に応じて状態が2段階に切り替わる構造となっている。レリーズSWを途中まで押下した場合には第1の接点(SW1)が選択され、最後まで押下した場合には第2の接点(SW2)が選択される。SW1が選択された場合にはAF(自動焦点)やAE(自動露出)等の撮影準備動作を行い、SW2が選択された場合には撮影動作及びデジタル画像信号の作成動作及び記録動作を行う。
【0021】
27はI/Oポートであり、USBコード107を介してデジタルカメラ101とPC103との接続を可能とする。これにより、PC103によりデジタルカメラ101の制御を可能としている。
【0022】
図3(b)は、デジタルカメラ101の背面側の外観図である。デジタルカメラ101の筐体の上面部には、機能選択用の機能ボタン31〜33、選択メインダイヤル34、シャッタボタン37等が配設されている。また、筐体の背面部には、選択サブダイヤル38、ライブビュー開始/終了ボタン42、撮影画像の確認用及び機能メニュー表示用の液晶表示部25が配設されている。また、筐体の側面部には、液晶表示部25の表示画像を出力するビデオ出力端子41が配設されている。また、筐体の前面部(不図示)には、撮像レンズ、画像出力端子等が配設されている。撮影者によるシャッタボタン37で操作されるレリーズSW、各種機能ボタン31〜33、ダイヤル34、38、電源スイッチ等の各種ボタンの操作に伴う各モードヘの分岐や機能の実行は、以下のように行われる。即ち、スイッチ入力部26からCPU24に送られる状態信号を判別し、当該状態信号に対応するモード処理用回路或いはプログラムに分岐するモード判定モジュール(本実施形態ではプログラムで構成)により行われる。
【0023】
次に、本実施形態に係るリモート撮影システムによる撮影動作について説明する。デジタルカメラ101では、フイルムカメラと同様にピント版に結像した画像をファインダで確認する従来通りのピント確認の他に、撮像素子7に結像した画像をリアルタイムに液晶表示部25で確認しながら構図確認やピント合わせを行う撮影方法がある。この撮影方法をライブビュー撮影と呼ぶこととする。
【0024】
デジタルカメラ101でライブビュー撮影を行う場合には、ライブビュー開始/終了ボタン42を押下することによりライブビュー撮影モードに切り替わり、デジタルカメラ101は撮像素子7で結像した画像をリアルタイムに液晶表示部25に表示する。これにより、撮影者は画像全体の構図や色合等を見た状況に基づいてデジタルカメラ101を移動させる等することで、アングル調整を行うことができる。このとき、撮像素子7に映像を投影させるため主ミラー4は退避状態に設定され、シャッタ6を開く。即ち、ファインダ光路は遮断され、ファインダでの被写体確認はできなくなる。
【0025】
また、デジタルカメラ101の液晶表示部25に表示される画像は拡大することが可能で、且つ、拡大する位置を移動することが可能である。ライブビュー撮影でのピント合わせは、ピントを合わせたい部分を液晶表示部25に拡大表示すると共に表示画像を確認しながらオートフォーカスやマニュアルフォーカスにより行う。
【0026】
一方、ライブビュー撮影は、デジタルカメラ101単体での撮影のみでなく、デジタルカメラ101にUSBコード107で接続されたPC103からの遠隔操作により行うこともできる。この場合、デジタルカメラ101は撮像素子7に結像した画像を逐次PC103に送信し、PC103は逐次受信した画像をリアルタイムにモニタ装置104に表示する。この撮影方法をリモートライブビュー撮影と呼ぶこととする。リモートライブビュー撮影の場合、撮像素子7に結像した画像(ライブビュー画像)をモニタ装置104に表示させて、より大きな画面で細かい確認をしながら構図確認やピント合わせを行うことができる。
【0027】
図4(a)は、PC103を利用したリモートライブビュー撮影の操作及び表示画面の例を示す図である。図4(a)において、リモートライブビュー画面401は、PC103においてリモートライブビュー撮影で使用するアプリケーションプログラム(制御プログラム)により表示されるユーザインタフェース画面である。本実施形態では、PC103に接続されたモニタ装置104に、リモートライブビュー画面401を表示する場合を例に挙げ説明する。
【0028】
リモートライブビュー画面401には、撮像素子7に結像した画像を表示するための画像表示部402が設けられている。PC103ではデジタルカメラ101から随時取得した画像を描画更新することで、撮影した画像をモニタ装置104にライブ表示する。これにより、撮影者は画像全体の構図や色合等を確認することができる。
【0029】
また、リモートライブビュー画面401の画像表示部402には、拡大枠403が設けられている。拡大枠403により、画像において拡大表示する領域を示すことができる。また、マウス205のドラッグ操作等で拡大枠403を移動することにより、拡大枠403の位置を変更することができる。拡大枠403は、デジタルカメラ101で被写体をオートフォーカスする際のポイントとしての位置も兼ねている。画像表示部402をマウス205でダブルクリックしたり、拡大ボタン404をクリックしたりする等でピクセル等倍のような拡大画像に表示する画像を切り換えることができる。
【0030】
また、リモートライブビュー画面401には、遠隔操作によるフォーカス制御を指示するオートフォーカスボタン405、マニュアル操作でのピント合わせを指示するマニュアルフォーカスボタン406〜409が設けられている。マニュアルフォーカスボタン406は、近方向への粗い駆動を指示する粗駆動ボタンである。マニュアルフォーカスボタン407は、近方向への微小な駆動を指示する微駆動ボタンである。マニュアルフォーカスボタン408は、遠方向への微小な駆動を指示する微駆動ボタンである。マニュアルフォーカスボタン409は、遠方向への粗い駆動を指示する粗駆動ボタンである。
【0031】
オートフォーカスボタン405が押下されると、拡大枠403の中心近傍でピントが合うように自動的にフォーカス調整が行われる。マニュアルフォーカスボタン406〜409は、オートフォーカスボタン405でフォーカス調整した後の微調整を行う目的で設けられており、それぞれのボタン押下で各規定量だけフォーカス微調整を行うことができる。
【0032】
構図確認やピント合わせができたなら、図示しない撮影時実施ボタンをマウス205で押下する。これにより、PC103はデジタルカメラ101に撮影実施の指令を通知し、撮影された画像を受信してHD207に取り込み、画像を表示することで遠隔撮影が行える。例えば静物被写体の商品撮影等に大変有効な撮影方法である。
【0033】
ところで、構図やアングル等に問題がある場合は、全てPC103からの遠隔操作で賄えるとは限らない。被写体のレイアウトや撮影アングルを変えたい場合には、一般的にはカメラ側の操作を併用して調整作業を行う。この場合、デジタルカメラ101のライブビュー開始/終了ボタン42を押下し、撮像素子7に結像した画像を液晶表示部25に表示することで調整を行うことができる。
【0034】
しかしながら、リモートライブビュー撮影が行われている場合は、デジタルカメラ101では常にライブビュー撮影状態を継続している(即ち、主ミラー4は退避状態に設定されている)ため、ファインダによる被写体確認はできない。
【0035】
もし、デジタルカメラ101のライブビュー撮影の終了操作に応じてライブビュー撮影状態を解除してしまうと、PC103で別の人がライブビュー画像を確認している場合、突然リモートライブビュー撮影状態が終了してしまうことになり、困る場合も考えられる。
【0036】
そこで、モニタ装置104にアプリケーションの環境設定画面を表示し、カメラ操作によるライブビュー撮影の開始や終了に同期して、リモートライブビュー撮影を開始したり、終了したりする設定を予め行うことを可能としている。図4(b)にアプリケーションの環境設定画面410の一例を示す。これにより、ユーザの用途に応じて望ましい撮影環境に対応することができる。ライブビューの開始411が設定されている場合、カメラ操作でライブビュー撮影を開始したと同時にリモートライブビュー撮影を開始する。また、ライブビューの終了412が設定されている場合、カメラ操作でライブビュー撮影を終了したと同時にリモートライブビュー撮影を終了する。
【0037】
図5に、本実施形態においてPC103がデジタルカメラ101からのイベントに対して実行する処理動作を示す。この処理動作は、PC103においてリモートライブビュー撮影で使用するアプリケーションプログラム(制御プログラム)を実行することにより実現される。デジタルカメラ101は、ライブビュー撮影の開始操作及び終了操作があったことをPC103に通知する機能を有する。
【0038】
ステップS501で、デジタルカメラ101からの通知により、カメラ操作でライブビュー撮影が開始されたことを検出したか否かを判定する。ステップS501においてライブビュー撮影が開始されたと判定したならば、ステップS502に進み、環境設定画面410のライブビューの開始411に設定されているか否かを判定する。ライブビューの開始411が設定されていなかったり、既にリモートライブビュー撮影状態にあったりする場合、No判定で何もしない。ライブビューの開始411が設定されていた場合、ステップS503に進み、リモートライブビュー撮影開始処理を行う。リモートライブビュー撮影開始処理は、デジタルカメラ101に対してリモートライブビュー撮影開始の通知を行うとともに、リモートライブビュー画面(図4(a)を参照)を表示する。
【0039】
一方、ステップS501においてライブビュー撮影が開始されていないと判定したならば、ステップS504に進み、デジタルカメラ101からの通知により、カメラ操作でライブビュー撮影が終了されたことを検出したか否かを判定する。ライブビュー撮影が終了されたと判定したならば、ステップS505に進み、環境設定画面410のライブビューの終了412に設定されているか否かを判定する。ライブビューの終了412設定がされていなかったり、既にリモートライブビュー撮影状態でなかったりする場合、No判定で何もしない。ライブビューの終了412が設定されていた場合、ステップS506に進み、リモートライブビュー撮影終了処理を行う。リモートライブビュー撮影終了処理は、デジタルカメラ101に対してリモートライブビュー撮影終了の通知を行うとともに、リモートライブビュー画面(図4(a)を参照)を閉じる。
【0040】
例えば、ライブビューの開始411とライブビューの終了412を共に設定状態にしていたならば、カメラ側の操作でライブビュー開始/終了ボタン42を押下してライブビュー撮影を開始すると、リモートライブビュー撮影も自動的に開始する。したがって、カメラマンはPC103側で改めて開始操作を行う必要なく画像の確認作業ができる。また、カメラ側の操作でライブビュー開始/終了ボタン42を押下してライブビュー撮影を終了すると、リモートライブビュー撮影も自動的に終了する。したがって、デジタルカメラ101はライブビュー撮影状態から抜け、主ミラー4を傾斜状態に戻し、ファインダでの被写体確認ができるようになる。これにより、ユーザの用途に応じたスタジオ撮影のユースケースに柔軟に対応することができるようになる。
【0041】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
【0042】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0043】
101:デジタルカメラ、103:パーソナルコンピュータ、104:モニタ装置、4:主ミラー、7:撮像素子、24:CPU、25:液晶表示部、201:CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像素子に結像した画像を表示するライブビュー撮影を実行可能な撮像装置に接続される情報処理装置であって、
前記撮像装置から前記撮像素子に結像した画像を逐次受信して表示装置に表示するリモートライブビュー撮影を実行する制御手段を備え、
前記撮像装置でのライブビュー撮影の開始操作に同期して、リモートライブビュー撮影を開始する設定を可能にしたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
撮像素子に結像した画像を表示するライブビュー撮影を実行可能な撮像装置に接続される情報処理装置であって、
前記撮像装置から前記撮像素子に結像した画像を逐次受信して表示装置に表示するリモートライブビュー撮影を実行する制御手段を備え、
前記撮像装置でのライブビュー撮影の終了操作に同期して、リモートライブビュー撮影を終了する設定を可能にしたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項3】
撮像素子に結像した画像を表示するライブビュー撮影を実行可能な撮像装置であって、
前記撮像素子に結像した画像を逐次受信して表示装置に表示するリモートライブビュー撮影を実行可能な情報処理装置に接続する接続手段と、
ライブビュー撮影の開始操作及び終了操作があったことを前記情報処理装置に通知する通知手段とを備えたことを特徴とする撮像装置。
【請求項4】
ライブビュー撮影状態ではファインダ光路が遮断されることを特徴とする請求項3に記載の撮像装置。
【請求項5】
撮像素子に結像した画像を表示するライブビュー撮影を実行可能な撮像装置に接続されるコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記撮像装置から前記撮像素子に結像した画像を逐次受信して表示装置に表示するリモートライブビュー撮影を実行する制御手段として前記コンピュータを機能させ、
前記撮像装置でのライブビュー撮影の開始操作に同期して、リモートライブビュー撮影を開始する設定を可能にしたことを特徴とするプログラム。
【請求項6】
撮像素子に結像した画像を表示するライブビュー撮影を実行可能な撮像装置に接続されるコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記撮像装置から前記撮像素子に結像した画像を逐次受信して表示装置に表示するリモートライブビュー撮影を実行する制御手段として前記コンピュータを機能させ、
前記撮像装置でのライブビュー撮影の終了操作に同期して、リモートライブビュー撮影を終了する設定を可能にしたことを特徴とするプログラム。
【請求項7】
撮像素子に結像した画像を表示するライブビュー撮影を実行可能な撮像装置を制御するためのプログラムであって、
前記撮像素子に結像した画像を逐次受信して表示装置に表示するリモートライブビュー撮影を実行可能な情報処理装置に接続する接続手段と、
ライブビュー撮影の開始操作及び終了操作があったことを前記情報処理装置に通知する通知手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−49661(P2011−49661A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−194446(P2009−194446)
【出願日】平成21年8月25日(2009.8.25)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】