情報処理装置およびプログラム
【課題】ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをユーザーの使用するパターンに合わせて切り替えられるようにする。
【解決手段】情報処理装置は、キーが操作されると、キーが操作された時刻を含む時間帯を格納したテーブルにおいて、実行中のプログラムのプログラム名が「プログラム」フィールドに格納されているレコードを特定する。情報処理装置は、特定したレコードの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名をテーブルから読み出し、読み出したプログラム名で特定されるアプリケーションプログラムをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する。そして情報処理装置は、特定したアプリケーションプログラムを実行する。アプリケーションプログラムが実行されると、実行されたアプリケーションプログラムの画面が表示される。
【解決手段】情報処理装置は、キーが操作されると、キーが操作された時刻を含む時間帯を格納したテーブルにおいて、実行中のプログラムのプログラム名が「プログラム」フィールドに格納されているレコードを特定する。情報処理装置は、特定したレコードの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名をテーブルから読み出し、読み出したプログラム名で特定されるアプリケーションプログラムをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する。そして情報処理装置は、特定したアプリケーションプログラムを実行する。アプリケーションプログラムが実行されると、実行されたアプリケーションプログラムの画面が表示される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーの操作の対象となるプログラムを切り替える技術に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータにおいては、ワードプロセッサーのアプリケーションプログラムと、表計算のアプリケーションプログラムを実行させておき、これらのアプリケーションプログラムを切り替えて使用することが可能となっている。パーソナルコンピュータにおいては、アプリケーションプログラムに係る情報を表示する矩形の領域(所謂ウィンドウ)がアプリケーションプログラム毎に表示され、ユーザーがアプリケーションプログラムを切り替える場合、このウィンドウをマウス等でクリックすることにより、操作の対象となるアプリケーションプログラムが切り替えられる。
【0003】
しかしながら、PDA(Personal Digital Assistant)のような携帯型の電子機器においては、情報を表示する画面のサイズが小さい。このため、複数のウィンドウを表示させると画面内が繁雑になり、操作の対象とするアプリケーションプログラムを見つけにくく、アプリケーションプログラムの切り替えが容易に行えない。
そこで、このような課題を解決する発明として、例えば特許文献1に開示された発明がある。特許文献1に開示されている情報処理装置は、アプリケーションプログラムの実行の履歴を順番に登録する。また、この情報処理装置は、戻る履歴ボタンのアイコンと、進む履歴ボタンのアイコンを表示する。この情報処理装置において、メール作成ソフトを実行した後に地図ビュワーを起動した場合、地図ビュワーの画面が表示されている時に戻る履歴ボタンを操作するとメール作成ソフトの画面が表示され、メール作成ソフトの画面が表示されている時に進む履歴ボタンを操作すると、再び地図ビュワーの画面が表示される。
この情報処理装置によれば、戻る履歴ボタンや進む履歴ボタンの操作を行うだけで、ユーザーの操作の対象となるアプリケーションプログラムを容易に切り替えることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−282694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、複数のアプリケーションプログラムを切り替えて実行する場合、ユーザーは、特定のアプリケーションプログラムを決まった順番で実行する場合がある。
例えば、職場への出勤の途中においては、電車の中で電子メールの送受信を行うアプリケーションプログラムを実行して電子メールを確認した後、Webブラウザでニュースを確認し、職場からの帰宅途中においては、電車の中で電子メールの送受信を行うアプリケーションプログラムを実行して電子メールを確認した後にゲームのアプリケーションプログラムで遊ぶというパターンがある。このように、アプリケーションプログラムを実行するパターンが決まっている場合、このパターンの通りにアプリケーションプログラムが実行されるのがユーザーにとって使い勝手がよい。
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されている情報処理装置においては、進む履歴ボタンや戻る履歴ボタンを操作すると、アプリケーションプログラムは、実行された順番で切り替えられてしまう。このため、出勤途中において電子メールのアプリケーションプログラムを実行した後にWebブラウザを実行させ、帰宅途中において、電子メールのアプリケーションプログラムが実行されている時に進む履歴ボタンが操作されると、ゲームではなくWebブラウザが実行されてしまい、アプリケーションプログラムは、ユーザーが使用するパターンどおりに実行されない。
【0007】
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをユーザーの使用するパターンに合わせて切り替えられる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明は、複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、時間帯を表す時間帯情報と、前記時間帯情報が表す時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、ユーザーにより操作される操作手段と、前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、当該切替操作が行われた時刻を含む時間帯情報を有する前記テーブルを参照して実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段とを有する情報処理装置を提供する。
【0009】
本発明においては、前記特定手段は、前記切替操作が前記操作手段において行われると、前記第1識別情報に複数の第2識別情報または複数の前記第3識別情報が対応付けられている場合、前記第1識別情報に対応付けられている識別情報のアプリケーションプログラムを表す画像を、画像を表示する表示手段に表示させ、表示された複数の画像のいずれか選択する操作が前記操作手段において行われると、選択された画像に対応したアプリケーションプログラムを特定する構成としてもよい。
【0010】
また、本発明においては、前記特定手段は、前記切替操作が前記操作手段において行われた場合、当該切替操作が行われた時刻を含む時間帯情報を有するテーブルが格納している情報に基づいて、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムの変更順番を示す画像を、画像を表示する表示手段に表示させる構成としてもよい。
【0011】
また、本発明においては、自身の位置を測位する測位手段と、位置または地域を表す位置情報と、前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第4識別情報と、前記第4識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第5識別情報と、前記第4識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第6識別情報とが対応付けられたテーブルを有し、前記特定手段は、前記切替操作が前記操作手段において行われると、格納している位置情報で特定される地域に前記測位手段により測位された位置が入る位置情報を有するテーブルを参照し、実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第4識別情報に対応づけられている第5識別情報または第6識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する構成としてもよい。
【0012】
また、本発明は、複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、位置または地域を表す位置情報と、前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、ユーザーにより操作される操作手段と、前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、自身の位置を測位する測位手段と、アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、格納している位置情報で特定される地域に前記測位手段により測位された位置が入る位置情報を有するテーブルを参照し、実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段とを有する情報処理装置を提供する。
【0013】
また、本発明は、複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、時間帯を表す時間帯情報と、前記時間帯情報が表す時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、ユーザーにより操作される操作手段とを有するコンピュータを、前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、当該切替操作が行われた時刻を含む時間帯情報を有する前記テーブルを参照して実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段として機能させるためのプログラムを提供する。
【0014】
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、位置または地域を表す位置情報と、前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、ユーザーにより操作される操作手段とを有するコンピュータを、前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、自身の位置を測位する測位手段と、アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、格納している位置情報で特定される地域に前記測位手段により測位された位置が入る位置情報を有するテーブルを参照し、実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段として機能させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをユーザーの使用するパターンに合わせて切り替えられる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置1の外観を示した図。
【図2】情報処理装置1のハードウェア構成を示した図。
【図3】情報処理装置1が記憶するテーブルの形式を示した図。
【図4】情報処理装置1が記憶するテーブルに格納された情報を示した図。
【図5】アプリケーションプログラムを切り替える機能の構成を示したブロック図。
【図6】CPU102が行う処理の流れを示したフローチャート。
【図7】CPU102が行う処理の流れを示したフローチャート。
【図8】表示部107に表示される画面を例示した図。
【図9】表示部107に表示される画面を例示した図。
【図10】変形例に係るテーブルの形式を示した図。
【図11】表示部107に表示される画面を例示した図。
【図12】変形例に係るテーブルの形式を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置1の外観を示した図である。この情報処理装置1は、音声通信とデータ通信が可能な携帯電話機である。情報処理装置1は、オペレーションシステムの機能を実現する基本プログラムと、複数のアプリケーションプログラムを記憶している。情報処理装置1は、ユーザーの操作に応じてアプリケーションプログラムを実行する。
【0018】
[情報処理装置1の構成]
図2は、情報処理装置1のハードウェア構成を示した図である。図2に示したように、情報処理装置1の各部は、バス101に接続されている。情報処理装置1の各部は、このバス101を介して各部間でデータの授受を行う。
通信部108は、無線通信を行うインターフェースの機能を有している。通信部108は、CPU(Central Processing Unit)102の制御の下、通信部108に接続されているアンテナ(図示略)を介して、移動体通信網を構成する無線基地局と無線通信を行い、音声通信やデータ通信を行う。通信部108は、無線基地局から送信された信号を受信すると、音声通信に係る音声信号を通話部109へ出力し、データ通信に係るデータ信号をCPU102へ出力する。また、通信部108は、CPU102から出力されたデータ信号が入力されると、このデータ信号を無線基地局へ送信し、通話部109から出力された音声信号が入力されると、この音声信号を無線基地局へ送信する。
通話部109は、マイクとスピーカ(いずれも図示略)を有している。通話部109は、マイクに音声が入力されると、入力された音声を表す音声信号を通信部108へ出力する。また、通話部109では、通信部108から音声信号が入力されると、この音声信号がアナログ信号に変換されてスピーカへ出力され、スピーカから音声が出力される。
【0019】
表示部107は、液晶表示パネルの制御を行う制御回路および液晶表示パネルを有しており、CPU102の制御の下、文字やグラフィック画面、情報処理装置1を操作するためのメニュー画面などを液晶表示パネルに表示する。
操作部106は、情報処理装置1を操作するためのキー106A〜106Cや、静電容量方式で矩形の形状をしたタッチセンサー106Dを有している。キー106A〜106Cは、情報処理装置1の筐体に配置されており、ユーザーが、キー106A〜106Cを操作すると、操作されたキーを示す信号が操作部106からCPU102へ出力される。一方、透明なタッチセンサー106Dは、表示部107の液晶表示パネルの表面全体を覆うように配置されており、液晶表示パネルに表示された画像を透過する。タッチセンサー106Dは、矩形の領域内においてユーザーが指で触れた位置を検知し、検知した位置を示す信号をCPU102へ出力する。
【0020】
記憶部105は、不揮発性メモリを有しており、基本プログラムや複数のアプリケーションプログラムを記憶する。また、記憶部105は、ユーザーにより実行を指示されたアプリケーションプログラムに関する情報を格納するテーブルを記憶する。図3は、このテーブルの形式の一例を示した図である。図3に示したテーブルは、「時間帯」フィールド、「プログラム」フィールド、「前プログラム」フィールド、および「後プログラム」フィールドを有している。
【0021】
なお、テーブルは、一日を一定の幅の時間で複数に分けた時の時間帯毎に設けられており、「時間帯」フィールドには、この時間帯を示す情報が格納される。例えば、「0:00」から「5:59」の時間帯に係るテーブルTB1aの場合、図3に示したように、「時間帯」フィールドには「0:00−5:59」が格納され、「6:00」から「11:59」の時間帯に係るテーブルTB1bの場合、「時間帯」フィールドには「6:00−11:59」が格納される。また、「12:00」から「17:59」の時間帯に係るテーブルTB1cの場合、図3に示したように、「時間帯」フィールドには「12:00−17:59」が格納され、「18:00」から「23:59」の時間帯に係るテーブルTB1dの場合、「時間帯」フィールドには「18:00−23:59」が格納される。
【0022】
また、「プログラム」フィールドには、「時間帯」フィールドに格納されている時間帯において実行されたアプリケーションプログラムのプログラム名が格納される。プログラム名は、アプリケーションプログラムを識別する識別情報の一例である。例えば、プログラム名が「mail」であり、電子メールの送受信を行うアプリケーションプログラム(以下、電子メールアプリと称する)が「8:00」に実行された場合、この「mail」が、図3に示したように「6:00」から「11:59」の時間帯に係るテーブルTB1bの「プログラム」フィールドに格納される。
【0023】
また、「前プログラム」フィールドには、「プログラム」フィールドに格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムが実行される前に実行されていたアプリケーションプログラムのプログラム名が格納され、「後プログラム」フィールドには、「プログラム」フィールドに格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムが実行された後に実行されたアプリケーションプログラムのプログラム名が格納される。
例えば、「6:00」から「11:59」の時間帯において、電子メールアプリの後にWebブラウザのアプリケーションプログラム(以下、ブラウザアプリと称する)が実行され、この後にユーザーのスケジュールを管理するアプリケーションプログラム(以下、スケジュールアプリと称する)が実行された場合、図3に示したように「mail」が格納されているレコードの「後プログラム」フィールドには、ブラウザアプリのプログラム名である「browser」が格納される。また、「プログラム」フィールドに「browser」が格納されているレコードの「前プログラム」フィールドには「mail」が格納され、「後プログラム」フィールドにはスケジュールアプリのプログラム名「scheduler」が格納される。なお、テーブルTB1a〜TB1dにおいて「−」が格納されているセルは、プログラム名が格納されていないことを示している。
【0024】
各テーブルにおいては、あるアプリケーションプログラムが実行された後または前において実行されたアプリケーションプログラムが複数ある場合、一のアプリケーションプログラムに対して、後または前に実行されたアプリケーションプログラムのプログラム名を複数対応付けて格納してもよい。
例えば、「12:00−17:59」の時間帯において、電子メールアプリが実行された後にブラウザアプリが実行された時と、スケジュールアプリが実行された後にブラウザアプリが実行された時がある場合、図4に示したように、「プログラム」フィールドに「browser」が格納されているレコードにおいて、「前プログラム」のフィールドに「mail」と「scheduler」が格納される。
また、「12:00−17:59」の時間帯において、ブラウザアプリが実行された後にプログラム名が「game」であるゲームのアプリケーションプログラム(以下、ゲームアプリと称する)が実行された時と、ブラウザアプリが実行された後にプログラム名が「viewer」であり画像ファイルの画像を表示するアプリケーションプログラム(以下、ビューワーアプリと称する)が実行された時とがある場合、図4に示したように、「プログラム」フィールドに「browser」が格納されているレコードにおいて、「後プログラム」のフィールドに「game」と「viewer」が格納される。
【0025】
ROM(Read Only Memory)103は、IPL(Initial Program Loader)を記憶している。RAM(Random Access Memory)104は、CPU102がプログラムを実行するときの作業エリアとして使用され、CPU102がプログラムを実行するときに使用するデータが記憶される。
CPU102は、情報処理装置1の各部を制御する装置である。情報処理装置1において電源が入れられると、CPU102が、ROM103からIPLを読み出して実行する。CPU102は、IPLを実行した後、記憶部105から基本プログラムを読み出し実行する。CPU102が基本プログラムを実行すると、携帯電話機としての基本機能が実現し、情報処理装置1において音声通信やデータ通信を行うことが可能となる。
また、CPU102が基本プログラムを実行すると、アプリケーションプログラムを実行する機能や、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをテーブルに格納されている情報に基づいて切り替える機能がCPU102において実現する。
【0026】
[機能構成]
図5は、アプリケーションプログラムを切り替える機能に関係する機能の構成を示したブロック図である。
時計部14は、時を計るブロックであり、時刻を表すデータを生成する。
実行部11は、アプリケーションプログラムを実行するブロックである。実行部11は、ユーザーがタッチセンサー106Dにおいて行った操作に応じて記憶部105に記憶されているアプリケーションプログラムを読み出し、読み出したプログラムを実行する。
特定部12は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを特定するブロックである。特定部12は、アプリケーションプログラムの実行中にキー106Aまたはキー106Cが操作されると、時計部14が計っている時刻に基づいてテーブルを参照し、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを特定する。
変更部15は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを、特定部12が特定したアプリケーションプログラムに変更する。
テーブル生成部13は、テーブルに情報を格納するブロックである。テーブル生成部13は、アプリケーションプログラムが実行されると、実行されたプログラムのプログラム名を順番にRAM104に記憶させ、記憶されたプログラム名の順番に基づいて、上述したように「プログラム」フィールド、「前プログラム」フィールド、「後プログラム」フィールドにプログラム名を格納する。
【0027】
[実施形態の動作]
次に、本実施形態に係る情報処理装置1の動作について説明する。なお、以下の説明においては、まず、図3に示したようにテーブルTB1a〜テーブルTB1dに情報が格納されている場合を想定して動作の説明を行う。
【0028】
まず、ユーザーが、時刻が「8:00」である時にアプリケーションプログラムが実行されていない状態から、電子メールアプリの実行を指示する操作を操作部106において行うと、CPU102(実行部11)は、記憶部105に記憶されている電子メールアプリを読み出して実行する。電子メールアプリが実行されると、表示部107の液晶表示パネルには、電子メールアプリの画面が表示される。
【0029】
次に、ユーザーが、時刻が「8:05」である時にキー106Cを操作すると(第1の切替操作)、CPU102は、「時間帯」フィールドに「6:00−11:59」が格納されているテーブルTB1bを検索する(図6のステップSA1)。CPU102は、テーブルTB1bを見つけると、実行中の電子メールアプリのプログラム名「mail」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1bにおいて検索する(ステップSA2)。ここで、CPU102(特定部12)は、プログラム名「mail」と同じ情報が格納されているレコードが見つかった場合には(ステップSA3でYES)、見つけたレコードの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「browser」をテーブルTB1bから読み出し、読み出したプログラム名で特定されるブラウザアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する(ステップSA4)。そしてCPU102は、特定したブラウザアプリを記憶部105から読み出して実行する(ステップSA5)。ブラウザアプリが実行されると、表示部107の液晶表示パネルにはブラウザアプリの画面が表示され、CPU102(変更部15)は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをブラウザアプリに変更する。
このように、本実施形態においては、煩雑な操作をユーザーが行わなくてもキー106Cを操作するだけで、過去に同じ時間帯で電子メールアプリの後に実行されていたブラウザアプリが実行される。このように、キー106Cへの操作は、電子メールアプリの後に実行されていたアプリケーションプログラムへ切り替えるための操作の一例ということができる。
なお、ステップSA3でNOと判断した場合、または、ステップSA4において「後プログラム」フィールドにプログラム名が格納されていない場合には、CPU102は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを変更しない。
【0030】
次に、ユーザーが、時刻が「8:20」である時にキー106Cを操作すると、CPU102は、「時間帯」フィールドに「6:00−11:59」が格納されているテーブルTB1bを記憶部105において検索する(ステップSA1)。CPU102は、テーブルTB1bを見つけると、実行中のブラウザアプリのプログラム名「browser」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1bにおいて検索する(ステップSA2)。ここで、CPU102は、プログラム名「browser」と同じ情報が格納されているレコードが見つかった場合には(ステップSA3でYES)、見つけたレコードの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「scheduler」をテーブルTB1bから読み出し、読み出したプログラム名で特定されるスケジュールアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する(ステップSA4)。そしてCPU102は、特定したスケジュールアプリを記憶部105から読み出して実行する(ステップSA5)。スケジュールアプリが実行されると、表示部107の液晶表示パネルには、スケジュールアプリの画面が表示され、CPU102(変更部15)は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをスケジュールアプリに変更する。
ここでも、煩雑な操作をユーザーが行わなくても、キー106Cを操作するだけで過去に同じ時間帯でブラウザアプリの後に実行されていたスケジュールアプリが実行される。
【0031】
なお、「6:00−11:59」の時間帯においてブラウザアプリが実行されている時に、キー106Aが操作されると(第2の切替操作)、CPU102(特定部12)は、「時間帯」フィールドに「6:00−11:59」が格納されているテーブルTB1bを記憶部105において検索する(図7のステップSB1)。CPU102は、テーブルTB1bを見つけると、実行中のブラウザアプリのプログラム名「browser」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1bにおいて検索する(ステップSB2)。ここで、CPU102は、プログラム名「browser」と同じ情報が格納されているレコードが見つかった場合には(ステップSB3でYES)、見つけたレコードの「前プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「mail」をテーブルTB1bから読み出し、読み出したプログラム名で特定されるスケジュールアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する(ステップSB4)。そしてCPU102は、特定した電子メールアプリを記憶部105から読み出して実行する(ステップSB5)。これにより、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムが電子メールアプリに変更される。このように、キー106Aへの操作は、ブラウザアプリの前に実行されていたアプリケーションプログラムへ切り替えるための操作の一例ということができる。
【0032】
次に、ユーザーが、時刻が「19:30」である時に、アプリケーションプログラムが実行されていない状態から、電子メールアプリの実行を指示する操作を操作部106において行うと、CPU102(実行部11)は、記憶部105に記憶されている電子メールアプリを読み出して実行する。電子メールアプリが実行されると、表示部107の液晶表示パネルには、電子メールアプリの画面が表示される。
【0033】
次に、ユーザーが、時刻が「19:05」である時にキー106Cを操作すると、CPU102は、「時間帯」フィールドに「18:00−23:59」が格納されているテーブルTB1dを記憶部105において検索する(ステップSA1)。CPU102は、テーブルTB1dを見つけると、実行中の電子メールアプリのプログラム名「mail」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1dにおいて検索する(ステップSA2)。ここで、CPU102(特定部12)は、プログラム名「mail」が格納されているレコードが見つかった場合には(ステップSA3でYES)、見つけたレコードの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「game」をテーブルTB1dから読み出し、読み出したプログラム名で特定されるゲームアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する(ステップSA4)。そしてCPU102は、特定したゲームアプリを記憶部105から読み出して実行する(ステップSA5)。ゲームアプリが実行されると、表示部107の液晶表示パネルにはゲームアプリの画面が表示され、CPU102(変更部15)は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをゲームアプリに変更する。
このように、本実施形態においては、煩雑な操作を行わなくても、キー106Cを操作するだけで過去に「18:00−23:59」の時間帯において電子メールアプリの後に実行されていたゲームアプリが実行される。
また、上述した動作例においては、電子メールアプリの後に実行されたアプリケーションプログラムとして、ブラウザアプリとゲームアプリの2つ、即ちアプリケーションプログラムの切り替え先として、複数のアプリケーションプログラムがあるが、本実施形態においては、時間帯によって切り替えるアプリケーションプログラムを異ならせるため、その時間帯においてユーザーが使用するアプリケーションに適切に切り替えることができる。
【0034】
次に、情報処理装置1がテーブルTB1cに替えて図4のテーブルTB1eを記憶している場合の動作について説明する。
まず、ユーザーが、時刻が「13:00」である時に、アプリケーションプログラムが実行されていない状態から、ブラウザアプリの実行を指示する操作を操作部106において行うと、CPU102(実行部11)は、記憶部105に記憶されているブラウザアプリを読み出して実行する。ブラウザアプリが実行されると、表示部107の液晶表示パネルには、ブラウザアプリの画面が表示される。
【0035】
次に、ユーザーが、時刻が「13:30」である時にキー106Cを操作すると、CPU102は、「時間帯」フィールドに「12:00−17:59」が格納されているテーブルTB1eを検索する(ステップSA1)。CPU102は、テーブルTB1eを見つけると、実行中のブラウザアプリのプログラム名「browser」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1eにおいて検索する(ステップSA2)。ここで、CPU102(特定部12)は、プログラム名「browser」が格納されているレコードが見つかった場合には、見つけたレコードの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「game」とプログラム名「viewer」をテーブルTB1eから読み出す。
このように複数のプログラム名を読み出した場合、CPU102は、ステップSA4において、プログラム名が「game」であるゲームアプリのアイコンi1と、プログラム名が「viewer」であるビューワーアプリのアイコンi2を図8に例示したように表示部107表示させる。
【0036】
図8の画面が表示された後、ユーザーがいずれかのアイコン上に指を位置させると、タッチセンサー106Dが、指が触れたことを検知し、CPU102は、検知した位置にあるアイコンのアプリケーションプログラムを特定する。
例えば、ユーザーが、アイコンi1の上に指を位置させると、CPU102は、プログラム名が「game」であるゲームアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する。そしてCPU102は、特定したゲームアプリを記憶部105から読み出して実行する。また、ユーザーが、アイコンi2の上に指を位置させると、CPU102は、プログラム名が「viewer」であるビューワーアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する。そしてCPU102は、特定したビューワーアプリを記憶部105から読み出して実行する(ステップSA5)。これにより、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムがビューワーアプリに変更される。
【0037】
一方、ユーザーが、「12:00−17:59」の時間帯において、キー106Aを操作すると、CPU102は、「時間帯」フィールドに「12:00−17:59」が格納されているテーブルTB1eを検索する(ステップSB1)。CPU102は、テーブルTB1eを見つけると、実行中のブラウザアプリのプログラム名「browser」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1eにおいて検索する(ステップSB2)。ここで、CPU102(特定部12)は、プログラム名「browser」が格納されているレコードが見つかった場合には、見つけたレコードの「前プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「mail」とプログラム名「scheduler」をテーブルTB1eから読み出す。
このように複数のプログラム名を読み出した場合、CPU102は、ステップSB4において、プログラム名が「mail」である電子メールアプリのアイコンi3と、プログラム名が「scheduler」であるスケジュールアプリのアイコンi4を図9に例示したように表示部107表示させる。
【0038】
図9の画面が表示された後、ユーザーがいずれかのアイコン上に指を位置させると、タッチセンサー106Dが、指が触れたことを検知し、CPU102は、検知した位置にあるアイコンのアプリケーションプログラムを特定する。
例えば、ユーザーが、アイコンi3の上に指を位置させると、CPU102は、プログラム名が「mail」である電子メールアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する。そしてCPU102は、特定した電子メールアプリを記憶部105から読み出して実行する。また、ユーザーが、アイコンi4の上に指を位置させると、CPU102は、プログラム名が「scheduler」であるスケジュールアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する。そしてCPU102は、特定したスケジュールアプリを記憶部105から読み出して実行する(ステップSB5)。これにより、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムがスケジュールアプリに変更される。
【0039】
このように、本実施形態においては、一のアプリケーションプログラムの前または後に実行されたプログラムとして複数のプログラムがある場合でも、ユーザーがこのプログラムの前後に操作するアプリケーションプログラムに容易に切り替えることができる。
なお、本実施形態においては、キー106Aが操作された時にアイコンi1とアイコンi2も表示し、キー106Cが操作された時にアイコンi3とアイコンi4も表示するようにしてもよい。
【0040】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよく、各変形例を組み合わせて実施してもよい。
【0041】
上述した実施形態においては、情報処理装置1は、携帯電話機となっているがPDAであってもよい。また、情報処理装置1は、携帯型の装置に限定されず、パーソナルコンピュータにおいても、キーボードの予め定められたキーを操作することにより、上記動作と同様に動作するようにしてもよい。また、本発明においては、情報処理装置1のオペレーティングシステムがマルチユーザに対応している場合、ユーザー毎にテーブルを設けるようにしてもよく、CPU102は、使用しているユーザーに対応したテーブルを参照するようにしてもよい。また、ユーザーの属性(例えば、性別や年齢)を記憶させ、このユーザーの属性毎にテーブルを設けるようにしてもよい。
【0042】
本発明においては、「プログラム」フィールド、「前プログラム」フィールド、「後プログラム」フィールドに格納される情報は、アプリケーションプログラムを一意に識別できる情報であればよく、例えばアプリケーションプログラムのファイル名であってもよい。
【0043】
上述した実施形態においては、キー106A,106Cを操作することにより、アプリケーションプログラムを切り替えているが、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを切り替える際の操作は、他の操作であってもよい。
例えば、CPU102は、タッチセンサー106Dの表面において、指を右側に滑らせる操作(第1の切替操作)が行われると、キー106Cが操作された時と同様に「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムを実行し、タッチセンサー106Dの表面において、指を左側に滑らせる操作(第2の切替操作)が行われると、キー106Aが操作された時と同様に「前プログラム」フィールドに格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムを実行するようにしてもよい。
【0044】
上述した実施形態においては、テーブルにおいて「前プログラム」フィールドが設けられているが、「前プログラム」フィールドを設けず、アプリケーションプログラムの実行中においてはキー106Aの操作がされても、図7の処理を行わないようにしてもよい。
【0045】
本発明においては、基本プログラムにより実現するオペレーションシステムがマルチタスクに対応していてもよい。また、オペレーションシステムがマルチタスクの場合、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを切り替える際に切り替え後のアプリケーションプログラムが既に実行されている場合には、新たにアプリケーションプログラムを実行するのではなく、実行されているアプリケーションプログラムの画面を表示し、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを切り替えるようにしてもよい。
【0046】
上述した実施形態においては、アプリケーションプログラムが実行されている状態において、他のアプリケーションプログラムの実行を指示する操作がタッチセンサー106Dにおいて行われた場合、テーブルの内容を上書きするようにしてもよい。
例えば、テーブルTB1bが図3の内容であり、電子メールアプリが実行されている時に、「6:00−11:59」の時間帯においてゲームアプリの実行を指示する操作がタッチセンサー106Dにおいて行われた場合、「mail」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードの「後プログラム」のフィールドを「browser」から「game」に変更する。
このように、テーブルの内容を変更できると、ユーザーがアプリケーションプログラムを実行する順番が変わっても、キー106A,106Cを操作することにより、ユーザーが普段実行する順番でアプリケーションプログラムを実行させることができる。
【0047】
上述した実施形態においては、時間帯毎にテーブルが設けられているが各テーブルをまとめて一つのテーブルにしてもよい。また、本発明においては、テーブルに「月」のフィールドを設け、1ヶ月毎にテーブルを設けるようにしてもよい。この場合、時計部14は、時刻に加えて「月」、「日」を計り、テーブルを参照する場合には計っている月を格納しているテーブルを参照する。また、月に替えて「季節」のフィールドをテーブルに設け、季節毎にテーブルを設けるようにしてもよく、また「曜日」のフィールドをテーブルに設け、季節毎にテーブルを設けるようにしてもよい。そして、季節や曜日によって使用するテーブルを替えてもよい。
【0048】
本発明においては、情報処理装置1には、GPS(Global Positioning System)により情報処理装置1の位置を測位する回路を設け、この回路で情報処理装置1の位置を測位してもよい。また、このように位置を測位可能な場合、テーブルに「位置」のフィールドを設け、このフィールドに位置を表す位置情報を格納し、位置毎にテーブルを設けるようにしてもよい。
図10は、「位置」のフィールドを有するテーブルの一例である。本変形例において情報処理装置1は、「6:00−11:59」の時間帯においてキー106Aまたはキー106Cが操作され、測位した位置が北緯aa、東経bbを中心とした位置から予め定められた距離の範囲内にある場合、図10に示したテーブルTB1fを参照し、実行するアプリケーションプログラムを特定する。一方、「6:00−11:59」の時間帯においてキー106Aまたはキー106Cが操作され、測位した位置が北緯cc、東経ddを中心とした位置から予め定められた距離の範囲内にある場合、図11に示したテーブルTB1gを参照し、実行するアプリケーションプログラムを特定する。
本変形例によれば、例えば、ある時間帯において、自宅と職場とでアプリケーションプログラムを実行する順番が異なる場合、その位置においてユーザーが使用するアプリケーションに適切に切り替えることができる。
なお、図10に示したテーブルは、「時間帯」のフィールドを有しているが、本発明においては「時間帯」のフィールドを設けない構成とし、測位した位置により参照するテーブルを決定してもよい。
また、「位置」フィールドにおいては、予め定められた位置を含む地域を表す情報を位置情報として格納してもよい。この場合、CPU102は、測位した位置を含む位置情報を有するテーブルを用いてユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを特定する。
【0049】
本発明においては、あるアプリケーションプログラムが実行された後または前において実行されたアプリケーションプログラムが複数ある場合、図4に示したようにテーブルにプログラム名を格納しているが、「前プログラム」フィールドと「後プログラム」フィールドにおいて、格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムが実行された回数を格納するようにしてもよい。例えば、ブラウザアプリの後にゲームアプリが実行された回数が15回である場合には、「game」に対応付けてこの回数を示す「15」を対応付けて格納し、ブラウザアプリの後にビューワーアプリが実行された回数が9回である場合には、「viewer」に対応付けてこの回数を示す「9」を対応付けて格納する。
【0050】
このように、アプリケーションプログラムの実行回数が対応付けて格納される場合、情報処理装置1は、実行するアプリケーションプログラムを格納されている回数に基づいて特定するようにしてもよい。
例えば、「12:00−17:59」の時間帯においてブラウザアプリが実行されている状態においてキー106Cが操作された場合、CPU102は、実行中のブラウザアプリのプログラム名「browser」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1eにおいて検索する。ここで、CPU102(特定部12)は、プログラム名「browser」が格納されているレコードが見つかった場合には、見つけたレコードの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「game」に対応付けられている回数「15」と、プログラム名「viewer」に対応付けられている回数「9」とを比較する。そして、CPU102は、回数の多いゲームアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する。
この変形例によれば、一のアプリケーションプログラムの前または後に実行されたプログラムとして複数のプログラムがある場合でも、ユーザーがこのプログラムの前後によく操作するアプリケーションプログラムに容易に切り替えることができる。
【0051】
本発明においては、情報処理装置1は、「時間帯」フィールドを有し「位置」フィールドを有さないテーブルと、「時間帯」フィールドを有さず「位置」フィールドを有するテーブルの両方を記憶するようにしてもよい。
この構成においては、CPU102は、タッチセンサー106Dの表面において、指を右側に滑らせる操作または指を左側に滑らせる操作が行われると、「時間帯」フィールドを有するテーブルを参照して操作対象となるアプリケーションプログラムを決定する。
また、CPU102は、タッチセンサー106Dの表面において、指を上側に滑らせる操作(第3の操作)が行われると、「位置」フィールドを有するテーブルの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムを実行し、指を下側に滑らせる操作(第4の操作)が行われると、「位置」フィールドを有するテーブルの「前プログラム」フィールドに格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムを実行するようにしてもよい。
つまり、指を左または右に動かした時には、ユーザーが操作対象とするアプリケーションプログラムを、時間帯を基準にして特定し、指を上または下に動かした時には、ユーザーが操作対象とするアプリケーションプログラムを、位置を基準にして特定する。この変形例によれば、操作対象とするアプリケーションプログラムを、ある位置においてよく使用するアプリケーションプログラムに容易に切り替えることができる。
なお、操作部106にキーを4つ設け、キー操作により上述した動作が行われるようにしてもよい。
【0052】
本発明においては、キー106Aやキー106Cが操作されることにより実行されるアプリケーションプログラムが、ユーザーに分かるようにしてもよい。
例えば、記憶部105が図3に示したテーブルTB1bを記憶しており、「6:00−11:59」の時間帯において、電子メールアプリが実行されている状態でキー106Cが操作されると、CPU102は、電子メールアプリのプログラム名「mail」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1bにおいて検索し、検索したレコードの「後プログラム」フィールドに格納されている「browser」を読み出す。次にCPU102は、「プログラム」フィールドにおいて、読み出した「browser」を格納しているレコードを検索し、検索したレコードの「後プログラム」フィールドに格納されている「scheduler」を読み出す。次にCPU102は、プログラム名が「browser」であるブラウザアプリのアイコンi5と、プログラム名が「scheduler」であるスケジュールアプリのアイコンi6を図11に例示したように表示部107表示させる。
なお、本変形例においては、キー106Cが操作されると、「前プログラム」フィールドに格納されている「mail」を読み出し、プログラム名が「mail」である電子メールアプリのアイコンも表示するようにしてもよい。
この変形例によれば、ユーザーは、あるアプリケーションプログラムの後にどのアプリケーションプログラムを使用しているか知ることができる。なお、この変形例においては、ユーザーがいずれかのアイコン上に指を位置させると、タッチセンサー106Dが、指が触れたことを検知し、CPU102が、検知した位置にあるアイコンのアプリケーションプログラムを実行するようにしてもよい。
【0053】
上述した実施形態においては、情報処理装置1は、キー106A,106Cの操作に応じて、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを切り替えているが、アプリケーションプログラムではなく、ブラウザにおいて表示するページを切り替えるようにしてもよい。
例えば、本変形例に係る情報処理装置1は、テーブルにおいて、「プログラム」フィールドを「URL」とし、「前プログラム」フィールドを「前URL」とし、「後プログラム」フィールドを「後URL」とする。また、本変形例に係るテーブルは、上述した「位置」フィールドを備える。
そして、情報処理装置1は、北緯aa、東経bbを中心とした位置から予め定められた距離の範囲内において、ユーザーの操作により、「http://www.○○○.com/index.html」、「http://www.△△△.com/index.html」、「http://www.□□□.com/index.html」という順番でWebページが閲覧された場合、図12に例示したテーブルTB1hのようにURL(Uniform Resource Locator)を格納する。
【0054】
本変形例において情報処理装置1は、キー106Aまたはキー106Cが操作され、測位した位置が北緯aa、東経bbを中心とした位置から予め定められた距離の範囲内にある場合、CPU102は、図12に示したテーブルTB1hを参照し、表示するページを特定する。
例えば、「http://www.○○○.com/index.html」というページが表示されている時にキー106Cが操作されると、CPU102は、「http://www.○○○.com/index.html」というURLが格納されているレコードの「後URL」フィールドに格納されているURLである「http://www.△△△.com/index.html」を読み出す。そしてCPU102は、読み出したURLで特定されるページを表示する。
【0055】
本発明においては、情報処理装置1は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを変更する操作が行われた場合、テーブルを参照し、キーの操作に応じて変更されるアプリケーションプログラムの変更順番を表示するようにしてもよい。
例えば、時刻が「8:00」である時にキー106Cが操作された場合、CPU102は、テーブルTB1bの「mail」が格納されているレコードの「後プログラム」フィールドに対応付けられている「browser」を読み出す。次にCPU102は、読み出した「browser」を格納したレコードの「後プログラム」フィールドに対応付けられている「scheduler」を読み出す。CPU102は、読み出したプログラム名で特定されるブラウザアプリのアイコンと、スケジュールアプリのアイコンを表示部107に表示させる。
この変形例によれば、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを変更する操作が行われると、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムがどのように変更されていくのかユーザーに知らせることができる。
【0056】
アプリケーションプログラムを切り替える機能を実現するプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))など)、光記録媒体(光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk))など)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供し、情報処理装置1にインストールしてもよい。また、通信回線を介して情報処理装置1にダウンロードしてインストールしてもよい。
【符号の説明】
【0057】
1・・・情報処理装置、11・・・実行部、12・・・特定部、13・・・テーブル生成部、14・・・時計部、101・・・バス、102・・・CPU、103・・・ROM、104・・・RAM、105・・・記憶部、106・・・操作部、106A〜106C・・・キー、106D・・・タッチセンサー、107・・・表示部、108・・・通信部、109・・・通話部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザーの操作の対象となるプログラムを切り替える技術に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルコンピュータにおいては、ワードプロセッサーのアプリケーションプログラムと、表計算のアプリケーションプログラムを実行させておき、これらのアプリケーションプログラムを切り替えて使用することが可能となっている。パーソナルコンピュータにおいては、アプリケーションプログラムに係る情報を表示する矩形の領域(所謂ウィンドウ)がアプリケーションプログラム毎に表示され、ユーザーがアプリケーションプログラムを切り替える場合、このウィンドウをマウス等でクリックすることにより、操作の対象となるアプリケーションプログラムが切り替えられる。
【0003】
しかしながら、PDA(Personal Digital Assistant)のような携帯型の電子機器においては、情報を表示する画面のサイズが小さい。このため、複数のウィンドウを表示させると画面内が繁雑になり、操作の対象とするアプリケーションプログラムを見つけにくく、アプリケーションプログラムの切り替えが容易に行えない。
そこで、このような課題を解決する発明として、例えば特許文献1に開示された発明がある。特許文献1に開示されている情報処理装置は、アプリケーションプログラムの実行の履歴を順番に登録する。また、この情報処理装置は、戻る履歴ボタンのアイコンと、進む履歴ボタンのアイコンを表示する。この情報処理装置において、メール作成ソフトを実行した後に地図ビュワーを起動した場合、地図ビュワーの画面が表示されている時に戻る履歴ボタンを操作するとメール作成ソフトの画面が表示され、メール作成ソフトの画面が表示されている時に進む履歴ボタンを操作すると、再び地図ビュワーの画面が表示される。
この情報処理装置によれば、戻る履歴ボタンや進む履歴ボタンの操作を行うだけで、ユーザーの操作の対象となるアプリケーションプログラムを容易に切り替えることが可能となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平11−282694号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、複数のアプリケーションプログラムを切り替えて実行する場合、ユーザーは、特定のアプリケーションプログラムを決まった順番で実行する場合がある。
例えば、職場への出勤の途中においては、電車の中で電子メールの送受信を行うアプリケーションプログラムを実行して電子メールを確認した後、Webブラウザでニュースを確認し、職場からの帰宅途中においては、電車の中で電子メールの送受信を行うアプリケーションプログラムを実行して電子メールを確認した後にゲームのアプリケーションプログラムで遊ぶというパターンがある。このように、アプリケーションプログラムを実行するパターンが決まっている場合、このパターンの通りにアプリケーションプログラムが実行されるのがユーザーにとって使い勝手がよい。
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示されている情報処理装置においては、進む履歴ボタンや戻る履歴ボタンを操作すると、アプリケーションプログラムは、実行された順番で切り替えられてしまう。このため、出勤途中において電子メールのアプリケーションプログラムを実行した後にWebブラウザを実行させ、帰宅途中において、電子メールのアプリケーションプログラムが実行されている時に進む履歴ボタンが操作されると、ゲームではなくWebブラウザが実行されてしまい、アプリケーションプログラムは、ユーザーが使用するパターンどおりに実行されない。
【0007】
本発明は、上述した背景の下になされたものであり、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをユーザーの使用するパターンに合わせて切り替えられる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決するため、本発明は、複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、時間帯を表す時間帯情報と、前記時間帯情報が表す時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、ユーザーにより操作される操作手段と、前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、当該切替操作が行われた時刻を含む時間帯情報を有する前記テーブルを参照して実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段とを有する情報処理装置を提供する。
【0009】
本発明においては、前記特定手段は、前記切替操作が前記操作手段において行われると、前記第1識別情報に複数の第2識別情報または複数の前記第3識別情報が対応付けられている場合、前記第1識別情報に対応付けられている識別情報のアプリケーションプログラムを表す画像を、画像を表示する表示手段に表示させ、表示された複数の画像のいずれか選択する操作が前記操作手段において行われると、選択された画像に対応したアプリケーションプログラムを特定する構成としてもよい。
【0010】
また、本発明においては、前記特定手段は、前記切替操作が前記操作手段において行われた場合、当該切替操作が行われた時刻を含む時間帯情報を有するテーブルが格納している情報に基づいて、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムの変更順番を示す画像を、画像を表示する表示手段に表示させる構成としてもよい。
【0011】
また、本発明においては、自身の位置を測位する測位手段と、位置または地域を表す位置情報と、前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第4識別情報と、前記第4識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第5識別情報と、前記第4識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第6識別情報とが対応付けられたテーブルを有し、前記特定手段は、前記切替操作が前記操作手段において行われると、格納している位置情報で特定される地域に前記測位手段により測位された位置が入る位置情報を有するテーブルを参照し、実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第4識別情報に対応づけられている第5識別情報または第6識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する構成としてもよい。
【0012】
また、本発明は、複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、位置または地域を表す位置情報と、前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、ユーザーにより操作される操作手段と、前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、自身の位置を測位する測位手段と、アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、格納している位置情報で特定される地域に前記測位手段により測位された位置が入る位置情報を有するテーブルを参照し、実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段とを有する情報処理装置を提供する。
【0013】
また、本発明は、複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、時間帯を表す時間帯情報と、前記時間帯情報が表す時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、ユーザーにより操作される操作手段とを有するコンピュータを、前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、当該切替操作が行われた時刻を含む時間帯情報を有する前記テーブルを参照して実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段として機能させるためのプログラムを提供する。
【0014】
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、位置または地域を表す位置情報と、前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、ユーザーにより操作される操作手段とを有するコンピュータを、前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、自身の位置を測位する測位手段と、アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、格納している位置情報で特定される地域に前記測位手段により測位された位置が入る位置情報を有するテーブルを参照し、実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段として機能させるためのプログラムを提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをユーザーの使用するパターンに合わせて切り替えられる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置1の外観を示した図。
【図2】情報処理装置1のハードウェア構成を示した図。
【図3】情報処理装置1が記憶するテーブルの形式を示した図。
【図4】情報処理装置1が記憶するテーブルに格納された情報を示した図。
【図5】アプリケーションプログラムを切り替える機能の構成を示したブロック図。
【図6】CPU102が行う処理の流れを示したフローチャート。
【図7】CPU102が行う処理の流れを示したフローチャート。
【図8】表示部107に表示される画面を例示した図。
【図9】表示部107に表示される画面を例示した図。
【図10】変形例に係るテーブルの形式を示した図。
【図11】表示部107に表示される画面を例示した図。
【図12】変形例に係るテーブルの形式を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置1の外観を示した図である。この情報処理装置1は、音声通信とデータ通信が可能な携帯電話機である。情報処理装置1は、オペレーションシステムの機能を実現する基本プログラムと、複数のアプリケーションプログラムを記憶している。情報処理装置1は、ユーザーの操作に応じてアプリケーションプログラムを実行する。
【0018】
[情報処理装置1の構成]
図2は、情報処理装置1のハードウェア構成を示した図である。図2に示したように、情報処理装置1の各部は、バス101に接続されている。情報処理装置1の各部は、このバス101を介して各部間でデータの授受を行う。
通信部108は、無線通信を行うインターフェースの機能を有している。通信部108は、CPU(Central Processing Unit)102の制御の下、通信部108に接続されているアンテナ(図示略)を介して、移動体通信網を構成する無線基地局と無線通信を行い、音声通信やデータ通信を行う。通信部108は、無線基地局から送信された信号を受信すると、音声通信に係る音声信号を通話部109へ出力し、データ通信に係るデータ信号をCPU102へ出力する。また、通信部108は、CPU102から出力されたデータ信号が入力されると、このデータ信号を無線基地局へ送信し、通話部109から出力された音声信号が入力されると、この音声信号を無線基地局へ送信する。
通話部109は、マイクとスピーカ(いずれも図示略)を有している。通話部109は、マイクに音声が入力されると、入力された音声を表す音声信号を通信部108へ出力する。また、通話部109では、通信部108から音声信号が入力されると、この音声信号がアナログ信号に変換されてスピーカへ出力され、スピーカから音声が出力される。
【0019】
表示部107は、液晶表示パネルの制御を行う制御回路および液晶表示パネルを有しており、CPU102の制御の下、文字やグラフィック画面、情報処理装置1を操作するためのメニュー画面などを液晶表示パネルに表示する。
操作部106は、情報処理装置1を操作するためのキー106A〜106Cや、静電容量方式で矩形の形状をしたタッチセンサー106Dを有している。キー106A〜106Cは、情報処理装置1の筐体に配置されており、ユーザーが、キー106A〜106Cを操作すると、操作されたキーを示す信号が操作部106からCPU102へ出力される。一方、透明なタッチセンサー106Dは、表示部107の液晶表示パネルの表面全体を覆うように配置されており、液晶表示パネルに表示された画像を透過する。タッチセンサー106Dは、矩形の領域内においてユーザーが指で触れた位置を検知し、検知した位置を示す信号をCPU102へ出力する。
【0020】
記憶部105は、不揮発性メモリを有しており、基本プログラムや複数のアプリケーションプログラムを記憶する。また、記憶部105は、ユーザーにより実行を指示されたアプリケーションプログラムに関する情報を格納するテーブルを記憶する。図3は、このテーブルの形式の一例を示した図である。図3に示したテーブルは、「時間帯」フィールド、「プログラム」フィールド、「前プログラム」フィールド、および「後プログラム」フィールドを有している。
【0021】
なお、テーブルは、一日を一定の幅の時間で複数に分けた時の時間帯毎に設けられており、「時間帯」フィールドには、この時間帯を示す情報が格納される。例えば、「0:00」から「5:59」の時間帯に係るテーブルTB1aの場合、図3に示したように、「時間帯」フィールドには「0:00−5:59」が格納され、「6:00」から「11:59」の時間帯に係るテーブルTB1bの場合、「時間帯」フィールドには「6:00−11:59」が格納される。また、「12:00」から「17:59」の時間帯に係るテーブルTB1cの場合、図3に示したように、「時間帯」フィールドには「12:00−17:59」が格納され、「18:00」から「23:59」の時間帯に係るテーブルTB1dの場合、「時間帯」フィールドには「18:00−23:59」が格納される。
【0022】
また、「プログラム」フィールドには、「時間帯」フィールドに格納されている時間帯において実行されたアプリケーションプログラムのプログラム名が格納される。プログラム名は、アプリケーションプログラムを識別する識別情報の一例である。例えば、プログラム名が「mail」であり、電子メールの送受信を行うアプリケーションプログラム(以下、電子メールアプリと称する)が「8:00」に実行された場合、この「mail」が、図3に示したように「6:00」から「11:59」の時間帯に係るテーブルTB1bの「プログラム」フィールドに格納される。
【0023】
また、「前プログラム」フィールドには、「プログラム」フィールドに格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムが実行される前に実行されていたアプリケーションプログラムのプログラム名が格納され、「後プログラム」フィールドには、「プログラム」フィールドに格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムが実行された後に実行されたアプリケーションプログラムのプログラム名が格納される。
例えば、「6:00」から「11:59」の時間帯において、電子メールアプリの後にWebブラウザのアプリケーションプログラム(以下、ブラウザアプリと称する)が実行され、この後にユーザーのスケジュールを管理するアプリケーションプログラム(以下、スケジュールアプリと称する)が実行された場合、図3に示したように「mail」が格納されているレコードの「後プログラム」フィールドには、ブラウザアプリのプログラム名である「browser」が格納される。また、「プログラム」フィールドに「browser」が格納されているレコードの「前プログラム」フィールドには「mail」が格納され、「後プログラム」フィールドにはスケジュールアプリのプログラム名「scheduler」が格納される。なお、テーブルTB1a〜TB1dにおいて「−」が格納されているセルは、プログラム名が格納されていないことを示している。
【0024】
各テーブルにおいては、あるアプリケーションプログラムが実行された後または前において実行されたアプリケーションプログラムが複数ある場合、一のアプリケーションプログラムに対して、後または前に実行されたアプリケーションプログラムのプログラム名を複数対応付けて格納してもよい。
例えば、「12:00−17:59」の時間帯において、電子メールアプリが実行された後にブラウザアプリが実行された時と、スケジュールアプリが実行された後にブラウザアプリが実行された時がある場合、図4に示したように、「プログラム」フィールドに「browser」が格納されているレコードにおいて、「前プログラム」のフィールドに「mail」と「scheduler」が格納される。
また、「12:00−17:59」の時間帯において、ブラウザアプリが実行された後にプログラム名が「game」であるゲームのアプリケーションプログラム(以下、ゲームアプリと称する)が実行された時と、ブラウザアプリが実行された後にプログラム名が「viewer」であり画像ファイルの画像を表示するアプリケーションプログラム(以下、ビューワーアプリと称する)が実行された時とがある場合、図4に示したように、「プログラム」フィールドに「browser」が格納されているレコードにおいて、「後プログラム」のフィールドに「game」と「viewer」が格納される。
【0025】
ROM(Read Only Memory)103は、IPL(Initial Program Loader)を記憶している。RAM(Random Access Memory)104は、CPU102がプログラムを実行するときの作業エリアとして使用され、CPU102がプログラムを実行するときに使用するデータが記憶される。
CPU102は、情報処理装置1の各部を制御する装置である。情報処理装置1において電源が入れられると、CPU102が、ROM103からIPLを読み出して実行する。CPU102は、IPLを実行した後、記憶部105から基本プログラムを読み出し実行する。CPU102が基本プログラムを実行すると、携帯電話機としての基本機能が実現し、情報処理装置1において音声通信やデータ通信を行うことが可能となる。
また、CPU102が基本プログラムを実行すると、アプリケーションプログラムを実行する機能や、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをテーブルに格納されている情報に基づいて切り替える機能がCPU102において実現する。
【0026】
[機能構成]
図5は、アプリケーションプログラムを切り替える機能に関係する機能の構成を示したブロック図である。
時計部14は、時を計るブロックであり、時刻を表すデータを生成する。
実行部11は、アプリケーションプログラムを実行するブロックである。実行部11は、ユーザーがタッチセンサー106Dにおいて行った操作に応じて記憶部105に記憶されているアプリケーションプログラムを読み出し、読み出したプログラムを実行する。
特定部12は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを特定するブロックである。特定部12は、アプリケーションプログラムの実行中にキー106Aまたはキー106Cが操作されると、時計部14が計っている時刻に基づいてテーブルを参照し、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを特定する。
変更部15は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを、特定部12が特定したアプリケーションプログラムに変更する。
テーブル生成部13は、テーブルに情報を格納するブロックである。テーブル生成部13は、アプリケーションプログラムが実行されると、実行されたプログラムのプログラム名を順番にRAM104に記憶させ、記憶されたプログラム名の順番に基づいて、上述したように「プログラム」フィールド、「前プログラム」フィールド、「後プログラム」フィールドにプログラム名を格納する。
【0027】
[実施形態の動作]
次に、本実施形態に係る情報処理装置1の動作について説明する。なお、以下の説明においては、まず、図3に示したようにテーブルTB1a〜テーブルTB1dに情報が格納されている場合を想定して動作の説明を行う。
【0028】
まず、ユーザーが、時刻が「8:00」である時にアプリケーションプログラムが実行されていない状態から、電子メールアプリの実行を指示する操作を操作部106において行うと、CPU102(実行部11)は、記憶部105に記憶されている電子メールアプリを読み出して実行する。電子メールアプリが実行されると、表示部107の液晶表示パネルには、電子メールアプリの画面が表示される。
【0029】
次に、ユーザーが、時刻が「8:05」である時にキー106Cを操作すると(第1の切替操作)、CPU102は、「時間帯」フィールドに「6:00−11:59」が格納されているテーブルTB1bを検索する(図6のステップSA1)。CPU102は、テーブルTB1bを見つけると、実行中の電子メールアプリのプログラム名「mail」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1bにおいて検索する(ステップSA2)。ここで、CPU102(特定部12)は、プログラム名「mail」と同じ情報が格納されているレコードが見つかった場合には(ステップSA3でYES)、見つけたレコードの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「browser」をテーブルTB1bから読み出し、読み出したプログラム名で特定されるブラウザアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する(ステップSA4)。そしてCPU102は、特定したブラウザアプリを記憶部105から読み出して実行する(ステップSA5)。ブラウザアプリが実行されると、表示部107の液晶表示パネルにはブラウザアプリの画面が表示され、CPU102(変更部15)は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをブラウザアプリに変更する。
このように、本実施形態においては、煩雑な操作をユーザーが行わなくてもキー106Cを操作するだけで、過去に同じ時間帯で電子メールアプリの後に実行されていたブラウザアプリが実行される。このように、キー106Cへの操作は、電子メールアプリの後に実行されていたアプリケーションプログラムへ切り替えるための操作の一例ということができる。
なお、ステップSA3でNOと判断した場合、または、ステップSA4において「後プログラム」フィールドにプログラム名が格納されていない場合には、CPU102は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを変更しない。
【0030】
次に、ユーザーが、時刻が「8:20」である時にキー106Cを操作すると、CPU102は、「時間帯」フィールドに「6:00−11:59」が格納されているテーブルTB1bを記憶部105において検索する(ステップSA1)。CPU102は、テーブルTB1bを見つけると、実行中のブラウザアプリのプログラム名「browser」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1bにおいて検索する(ステップSA2)。ここで、CPU102は、プログラム名「browser」と同じ情報が格納されているレコードが見つかった場合には(ステップSA3でYES)、見つけたレコードの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「scheduler」をテーブルTB1bから読み出し、読み出したプログラム名で特定されるスケジュールアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する(ステップSA4)。そしてCPU102は、特定したスケジュールアプリを記憶部105から読み出して実行する(ステップSA5)。スケジュールアプリが実行されると、表示部107の液晶表示パネルには、スケジュールアプリの画面が表示され、CPU102(変更部15)は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをスケジュールアプリに変更する。
ここでも、煩雑な操作をユーザーが行わなくても、キー106Cを操作するだけで過去に同じ時間帯でブラウザアプリの後に実行されていたスケジュールアプリが実行される。
【0031】
なお、「6:00−11:59」の時間帯においてブラウザアプリが実行されている時に、キー106Aが操作されると(第2の切替操作)、CPU102(特定部12)は、「時間帯」フィールドに「6:00−11:59」が格納されているテーブルTB1bを記憶部105において検索する(図7のステップSB1)。CPU102は、テーブルTB1bを見つけると、実行中のブラウザアプリのプログラム名「browser」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1bにおいて検索する(ステップSB2)。ここで、CPU102は、プログラム名「browser」と同じ情報が格納されているレコードが見つかった場合には(ステップSB3でYES)、見つけたレコードの「前プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「mail」をテーブルTB1bから読み出し、読み出したプログラム名で特定されるスケジュールアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する(ステップSB4)。そしてCPU102は、特定した電子メールアプリを記憶部105から読み出して実行する(ステップSB5)。これにより、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムが電子メールアプリに変更される。このように、キー106Aへの操作は、ブラウザアプリの前に実行されていたアプリケーションプログラムへ切り替えるための操作の一例ということができる。
【0032】
次に、ユーザーが、時刻が「19:30」である時に、アプリケーションプログラムが実行されていない状態から、電子メールアプリの実行を指示する操作を操作部106において行うと、CPU102(実行部11)は、記憶部105に記憶されている電子メールアプリを読み出して実行する。電子メールアプリが実行されると、表示部107の液晶表示パネルには、電子メールアプリの画面が表示される。
【0033】
次に、ユーザーが、時刻が「19:05」である時にキー106Cを操作すると、CPU102は、「時間帯」フィールドに「18:00−23:59」が格納されているテーブルTB1dを記憶部105において検索する(ステップSA1)。CPU102は、テーブルTB1dを見つけると、実行中の電子メールアプリのプログラム名「mail」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1dにおいて検索する(ステップSA2)。ここで、CPU102(特定部12)は、プログラム名「mail」が格納されているレコードが見つかった場合には(ステップSA3でYES)、見つけたレコードの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「game」をテーブルTB1dから読み出し、読み出したプログラム名で特定されるゲームアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する(ステップSA4)。そしてCPU102は、特定したゲームアプリを記憶部105から読み出して実行する(ステップSA5)。ゲームアプリが実行されると、表示部107の液晶表示パネルにはゲームアプリの画面が表示され、CPU102(変更部15)は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムをゲームアプリに変更する。
このように、本実施形態においては、煩雑な操作を行わなくても、キー106Cを操作するだけで過去に「18:00−23:59」の時間帯において電子メールアプリの後に実行されていたゲームアプリが実行される。
また、上述した動作例においては、電子メールアプリの後に実行されたアプリケーションプログラムとして、ブラウザアプリとゲームアプリの2つ、即ちアプリケーションプログラムの切り替え先として、複数のアプリケーションプログラムがあるが、本実施形態においては、時間帯によって切り替えるアプリケーションプログラムを異ならせるため、その時間帯においてユーザーが使用するアプリケーションに適切に切り替えることができる。
【0034】
次に、情報処理装置1がテーブルTB1cに替えて図4のテーブルTB1eを記憶している場合の動作について説明する。
まず、ユーザーが、時刻が「13:00」である時に、アプリケーションプログラムが実行されていない状態から、ブラウザアプリの実行を指示する操作を操作部106において行うと、CPU102(実行部11)は、記憶部105に記憶されているブラウザアプリを読み出して実行する。ブラウザアプリが実行されると、表示部107の液晶表示パネルには、ブラウザアプリの画面が表示される。
【0035】
次に、ユーザーが、時刻が「13:30」である時にキー106Cを操作すると、CPU102は、「時間帯」フィールドに「12:00−17:59」が格納されているテーブルTB1eを検索する(ステップSA1)。CPU102は、テーブルTB1eを見つけると、実行中のブラウザアプリのプログラム名「browser」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1eにおいて検索する(ステップSA2)。ここで、CPU102(特定部12)は、プログラム名「browser」が格納されているレコードが見つかった場合には、見つけたレコードの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「game」とプログラム名「viewer」をテーブルTB1eから読み出す。
このように複数のプログラム名を読み出した場合、CPU102は、ステップSA4において、プログラム名が「game」であるゲームアプリのアイコンi1と、プログラム名が「viewer」であるビューワーアプリのアイコンi2を図8に例示したように表示部107表示させる。
【0036】
図8の画面が表示された後、ユーザーがいずれかのアイコン上に指を位置させると、タッチセンサー106Dが、指が触れたことを検知し、CPU102は、検知した位置にあるアイコンのアプリケーションプログラムを特定する。
例えば、ユーザーが、アイコンi1の上に指を位置させると、CPU102は、プログラム名が「game」であるゲームアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する。そしてCPU102は、特定したゲームアプリを記憶部105から読み出して実行する。また、ユーザーが、アイコンi2の上に指を位置させると、CPU102は、プログラム名が「viewer」であるビューワーアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する。そしてCPU102は、特定したビューワーアプリを記憶部105から読み出して実行する(ステップSA5)。これにより、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムがビューワーアプリに変更される。
【0037】
一方、ユーザーが、「12:00−17:59」の時間帯において、キー106Aを操作すると、CPU102は、「時間帯」フィールドに「12:00−17:59」が格納されているテーブルTB1eを検索する(ステップSB1)。CPU102は、テーブルTB1eを見つけると、実行中のブラウザアプリのプログラム名「browser」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1eにおいて検索する(ステップSB2)。ここで、CPU102(特定部12)は、プログラム名「browser」が格納されているレコードが見つかった場合には、見つけたレコードの「前プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「mail」とプログラム名「scheduler」をテーブルTB1eから読み出す。
このように複数のプログラム名を読み出した場合、CPU102は、ステップSB4において、プログラム名が「mail」である電子メールアプリのアイコンi3と、プログラム名が「scheduler」であるスケジュールアプリのアイコンi4を図9に例示したように表示部107表示させる。
【0038】
図9の画面が表示された後、ユーザーがいずれかのアイコン上に指を位置させると、タッチセンサー106Dが、指が触れたことを検知し、CPU102は、検知した位置にあるアイコンのアプリケーションプログラムを特定する。
例えば、ユーザーが、アイコンi3の上に指を位置させると、CPU102は、プログラム名が「mail」である電子メールアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する。そしてCPU102は、特定した電子メールアプリを記憶部105から読み出して実行する。また、ユーザーが、アイコンi4の上に指を位置させると、CPU102は、プログラム名が「scheduler」であるスケジュールアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する。そしてCPU102は、特定したスケジュールアプリを記憶部105から読み出して実行する(ステップSB5)。これにより、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムがスケジュールアプリに変更される。
【0039】
このように、本実施形態においては、一のアプリケーションプログラムの前または後に実行されたプログラムとして複数のプログラムがある場合でも、ユーザーがこのプログラムの前後に操作するアプリケーションプログラムに容易に切り替えることができる。
なお、本実施形態においては、キー106Aが操作された時にアイコンi1とアイコンi2も表示し、キー106Cが操作された時にアイコンi3とアイコンi4も表示するようにしてもよい。
【0040】
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよく、各変形例を組み合わせて実施してもよい。
【0041】
上述した実施形態においては、情報処理装置1は、携帯電話機となっているがPDAであってもよい。また、情報処理装置1は、携帯型の装置に限定されず、パーソナルコンピュータにおいても、キーボードの予め定められたキーを操作することにより、上記動作と同様に動作するようにしてもよい。また、本発明においては、情報処理装置1のオペレーティングシステムがマルチユーザに対応している場合、ユーザー毎にテーブルを設けるようにしてもよく、CPU102は、使用しているユーザーに対応したテーブルを参照するようにしてもよい。また、ユーザーの属性(例えば、性別や年齢)を記憶させ、このユーザーの属性毎にテーブルを設けるようにしてもよい。
【0042】
本発明においては、「プログラム」フィールド、「前プログラム」フィールド、「後プログラム」フィールドに格納される情報は、アプリケーションプログラムを一意に識別できる情報であればよく、例えばアプリケーションプログラムのファイル名であってもよい。
【0043】
上述した実施形態においては、キー106A,106Cを操作することにより、アプリケーションプログラムを切り替えているが、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを切り替える際の操作は、他の操作であってもよい。
例えば、CPU102は、タッチセンサー106Dの表面において、指を右側に滑らせる操作(第1の切替操作)が行われると、キー106Cが操作された時と同様に「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムを実行し、タッチセンサー106Dの表面において、指を左側に滑らせる操作(第2の切替操作)が行われると、キー106Aが操作された時と同様に「前プログラム」フィールドに格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムを実行するようにしてもよい。
【0044】
上述した実施形態においては、テーブルにおいて「前プログラム」フィールドが設けられているが、「前プログラム」フィールドを設けず、アプリケーションプログラムの実行中においてはキー106Aの操作がされても、図7の処理を行わないようにしてもよい。
【0045】
本発明においては、基本プログラムにより実現するオペレーションシステムがマルチタスクに対応していてもよい。また、オペレーションシステムがマルチタスクの場合、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを切り替える際に切り替え後のアプリケーションプログラムが既に実行されている場合には、新たにアプリケーションプログラムを実行するのではなく、実行されているアプリケーションプログラムの画面を表示し、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを切り替えるようにしてもよい。
【0046】
上述した実施形態においては、アプリケーションプログラムが実行されている状態において、他のアプリケーションプログラムの実行を指示する操作がタッチセンサー106Dにおいて行われた場合、テーブルの内容を上書きするようにしてもよい。
例えば、テーブルTB1bが図3の内容であり、電子メールアプリが実行されている時に、「6:00−11:59」の時間帯においてゲームアプリの実行を指示する操作がタッチセンサー106Dにおいて行われた場合、「mail」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードの「後プログラム」のフィールドを「browser」から「game」に変更する。
このように、テーブルの内容を変更できると、ユーザーがアプリケーションプログラムを実行する順番が変わっても、キー106A,106Cを操作することにより、ユーザーが普段実行する順番でアプリケーションプログラムを実行させることができる。
【0047】
上述した実施形態においては、時間帯毎にテーブルが設けられているが各テーブルをまとめて一つのテーブルにしてもよい。また、本発明においては、テーブルに「月」のフィールドを設け、1ヶ月毎にテーブルを設けるようにしてもよい。この場合、時計部14は、時刻に加えて「月」、「日」を計り、テーブルを参照する場合には計っている月を格納しているテーブルを参照する。また、月に替えて「季節」のフィールドをテーブルに設け、季節毎にテーブルを設けるようにしてもよく、また「曜日」のフィールドをテーブルに設け、季節毎にテーブルを設けるようにしてもよい。そして、季節や曜日によって使用するテーブルを替えてもよい。
【0048】
本発明においては、情報処理装置1には、GPS(Global Positioning System)により情報処理装置1の位置を測位する回路を設け、この回路で情報処理装置1の位置を測位してもよい。また、このように位置を測位可能な場合、テーブルに「位置」のフィールドを設け、このフィールドに位置を表す位置情報を格納し、位置毎にテーブルを設けるようにしてもよい。
図10は、「位置」のフィールドを有するテーブルの一例である。本変形例において情報処理装置1は、「6:00−11:59」の時間帯においてキー106Aまたはキー106Cが操作され、測位した位置が北緯aa、東経bbを中心とした位置から予め定められた距離の範囲内にある場合、図10に示したテーブルTB1fを参照し、実行するアプリケーションプログラムを特定する。一方、「6:00−11:59」の時間帯においてキー106Aまたはキー106Cが操作され、測位した位置が北緯cc、東経ddを中心とした位置から予め定められた距離の範囲内にある場合、図11に示したテーブルTB1gを参照し、実行するアプリケーションプログラムを特定する。
本変形例によれば、例えば、ある時間帯において、自宅と職場とでアプリケーションプログラムを実行する順番が異なる場合、その位置においてユーザーが使用するアプリケーションに適切に切り替えることができる。
なお、図10に示したテーブルは、「時間帯」のフィールドを有しているが、本発明においては「時間帯」のフィールドを設けない構成とし、測位した位置により参照するテーブルを決定してもよい。
また、「位置」フィールドにおいては、予め定められた位置を含む地域を表す情報を位置情報として格納してもよい。この場合、CPU102は、測位した位置を含む位置情報を有するテーブルを用いてユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを特定する。
【0049】
本発明においては、あるアプリケーションプログラムが実行された後または前において実行されたアプリケーションプログラムが複数ある場合、図4に示したようにテーブルにプログラム名を格納しているが、「前プログラム」フィールドと「後プログラム」フィールドにおいて、格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムが実行された回数を格納するようにしてもよい。例えば、ブラウザアプリの後にゲームアプリが実行された回数が15回である場合には、「game」に対応付けてこの回数を示す「15」を対応付けて格納し、ブラウザアプリの後にビューワーアプリが実行された回数が9回である場合には、「viewer」に対応付けてこの回数を示す「9」を対応付けて格納する。
【0050】
このように、アプリケーションプログラムの実行回数が対応付けて格納される場合、情報処理装置1は、実行するアプリケーションプログラムを格納されている回数に基づいて特定するようにしてもよい。
例えば、「12:00−17:59」の時間帯においてブラウザアプリが実行されている状態においてキー106Cが操作された場合、CPU102は、実行中のブラウザアプリのプログラム名「browser」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1eにおいて検索する。ここで、CPU102(特定部12)は、プログラム名「browser」が格納されているレコードが見つかった場合には、見つけたレコードの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名「game」に対応付けられている回数「15」と、プログラム名「viewer」に対応付けられている回数「9」とを比較する。そして、CPU102は、回数の多いゲームアプリをユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムとして特定する。
この変形例によれば、一のアプリケーションプログラムの前または後に実行されたプログラムとして複数のプログラムがある場合でも、ユーザーがこのプログラムの前後によく操作するアプリケーションプログラムに容易に切り替えることができる。
【0051】
本発明においては、情報処理装置1は、「時間帯」フィールドを有し「位置」フィールドを有さないテーブルと、「時間帯」フィールドを有さず「位置」フィールドを有するテーブルの両方を記憶するようにしてもよい。
この構成においては、CPU102は、タッチセンサー106Dの表面において、指を右側に滑らせる操作または指を左側に滑らせる操作が行われると、「時間帯」フィールドを有するテーブルを参照して操作対象となるアプリケーションプログラムを決定する。
また、CPU102は、タッチセンサー106Dの表面において、指を上側に滑らせる操作(第3の操作)が行われると、「位置」フィールドを有するテーブルの「後プログラム」フィールドに格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムを実行し、指を下側に滑らせる操作(第4の操作)が行われると、「位置」フィールドを有するテーブルの「前プログラム」フィールドに格納されているプログラム名のアプリケーションプログラムを実行するようにしてもよい。
つまり、指を左または右に動かした時には、ユーザーが操作対象とするアプリケーションプログラムを、時間帯を基準にして特定し、指を上または下に動かした時には、ユーザーが操作対象とするアプリケーションプログラムを、位置を基準にして特定する。この変形例によれば、操作対象とするアプリケーションプログラムを、ある位置においてよく使用するアプリケーションプログラムに容易に切り替えることができる。
なお、操作部106にキーを4つ設け、キー操作により上述した動作が行われるようにしてもよい。
【0052】
本発明においては、キー106Aやキー106Cが操作されることにより実行されるアプリケーションプログラムが、ユーザーに分かるようにしてもよい。
例えば、記憶部105が図3に示したテーブルTB1bを記憶しており、「6:00−11:59」の時間帯において、電子メールアプリが実行されている状態でキー106Cが操作されると、CPU102は、電子メールアプリのプログラム名「mail」が「プログラム」フィールドに格納されているレコードをテーブルTB1bにおいて検索し、検索したレコードの「後プログラム」フィールドに格納されている「browser」を読み出す。次にCPU102は、「プログラム」フィールドにおいて、読み出した「browser」を格納しているレコードを検索し、検索したレコードの「後プログラム」フィールドに格納されている「scheduler」を読み出す。次にCPU102は、プログラム名が「browser」であるブラウザアプリのアイコンi5と、プログラム名が「scheduler」であるスケジュールアプリのアイコンi6を図11に例示したように表示部107表示させる。
なお、本変形例においては、キー106Cが操作されると、「前プログラム」フィールドに格納されている「mail」を読み出し、プログラム名が「mail」である電子メールアプリのアイコンも表示するようにしてもよい。
この変形例によれば、ユーザーは、あるアプリケーションプログラムの後にどのアプリケーションプログラムを使用しているか知ることができる。なお、この変形例においては、ユーザーがいずれかのアイコン上に指を位置させると、タッチセンサー106Dが、指が触れたことを検知し、CPU102が、検知した位置にあるアイコンのアプリケーションプログラムを実行するようにしてもよい。
【0053】
上述した実施形態においては、情報処理装置1は、キー106A,106Cの操作に応じて、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを切り替えているが、アプリケーションプログラムではなく、ブラウザにおいて表示するページを切り替えるようにしてもよい。
例えば、本変形例に係る情報処理装置1は、テーブルにおいて、「プログラム」フィールドを「URL」とし、「前プログラム」フィールドを「前URL」とし、「後プログラム」フィールドを「後URL」とする。また、本変形例に係るテーブルは、上述した「位置」フィールドを備える。
そして、情報処理装置1は、北緯aa、東経bbを中心とした位置から予め定められた距離の範囲内において、ユーザーの操作により、「http://www.○○○.com/index.html」、「http://www.△△△.com/index.html」、「http://www.□□□.com/index.html」という順番でWebページが閲覧された場合、図12に例示したテーブルTB1hのようにURL(Uniform Resource Locator)を格納する。
【0054】
本変形例において情報処理装置1は、キー106Aまたはキー106Cが操作され、測位した位置が北緯aa、東経bbを中心とした位置から予め定められた距離の範囲内にある場合、CPU102は、図12に示したテーブルTB1hを参照し、表示するページを特定する。
例えば、「http://www.○○○.com/index.html」というページが表示されている時にキー106Cが操作されると、CPU102は、「http://www.○○○.com/index.html」というURLが格納されているレコードの「後URL」フィールドに格納されているURLである「http://www.△△△.com/index.html」を読み出す。そしてCPU102は、読み出したURLで特定されるページを表示する。
【0055】
本発明においては、情報処理装置1は、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを変更する操作が行われた場合、テーブルを参照し、キーの操作に応じて変更されるアプリケーションプログラムの変更順番を表示するようにしてもよい。
例えば、時刻が「8:00」である時にキー106Cが操作された場合、CPU102は、テーブルTB1bの「mail」が格納されているレコードの「後プログラム」フィールドに対応付けられている「browser」を読み出す。次にCPU102は、読み出した「browser」を格納したレコードの「後プログラム」フィールドに対応付けられている「scheduler」を読み出す。CPU102は、読み出したプログラム名で特定されるブラウザアプリのアイコンと、スケジュールアプリのアイコンを表示部107に表示させる。
この変形例によれば、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムを変更する操作が行われると、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムがどのように変更されていくのかユーザーに知らせることができる。
【0056】
アプリケーションプログラムを切り替える機能を実現するプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD(Hard Disk Drive)、FD(Flexible Disk))など)、光記録媒体(光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk))など)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供し、情報処理装置1にインストールしてもよい。また、通信回線を介して情報処理装置1にダウンロードしてインストールしてもよい。
【符号の説明】
【0057】
1・・・情報処理装置、11・・・実行部、12・・・特定部、13・・・テーブル生成部、14・・・時計部、101・・・バス、102・・・CPU、103・・・ROM、104・・・RAM、105・・・記憶部、106・・・操作部、106A〜106C・・・キー、106D・・・タッチセンサー、107・・・表示部、108・・・通信部、109・・・通話部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、
時間帯を表す時間帯情報と、前記時間帯情報が表す時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、
ユーザーにより操作される操作手段と、
前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、当該切替操作が行われた時刻を含む時間帯情報を有する前記テーブルを参照して実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、
ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段と
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記特定手段は、前記切替操作が前記操作手段において行われると、前記第1識別情報に複数の第2識別情報または複数の前記第3識別情報が対応付けられている場合、前記第1識別情報に対応付けられている識別情報のアプリケーションプログラムを表す画像を、画像を表示する表示手段に表示させ、表示された複数の画像のいずれか選択する操作が前記操作手段において行われると、選択された画像に対応したアプリケーションプログラムを特定すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定手段は、前記切替操作が前記操作手段において行われた場合、当該切替操作が行われた時刻を含む時間帯情報を有するテーブルが格納している情報に基づいて、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムの変更順番を示す画像を、画像を表示する表示手段に表示させること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
自身の位置を測位する測位手段と、
位置または地域を表す位置情報と、前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第4識別情報と、前記第4識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第5識別情報と、前記第4識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第6識別情報とが対応付けられたテーブルを有し、
前記特定手段は、
前記切替操作が前記操作手段において行われると、格納している位置情報で特定される地域に前記測位手段により測位された位置が入る位置情報を有するテーブルを参照し、実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第4識別情報に対応づけられている第5識別情報または第6識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、
位置または地域を表す位置情報と、前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、
ユーザーにより操作される操作手段と、
前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
自身の位置を測位する測位手段と、
アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、格納している位置情報で特定される地域に前記測位手段により測位された位置が入る位置情報を有するテーブルを参照し、実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、
ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段と
を有する情報処理装置。
【請求項6】
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、
時間帯を表す時間帯情報と、前記時間帯情報が表す時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、
ユーザーにより操作される操作手段と
を有するコンピュータを、
前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、当該切替操作が行われた時刻を含む時間帯情報を有する前記テーブルを参照して実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、
ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、
位置または地域を表す位置情報と、前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、
ユーザーにより操作される操作手段と
を有するコンピュータを、
前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
自身の位置を測位する測位手段と、
アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、格納している位置情報で特定される地域に前記測位手段により測位された位置が入る位置情報を有するテーブルを参照し、実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、
ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項1】
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、
時間帯を表す時間帯情報と、前記時間帯情報が表す時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、
ユーザーにより操作される操作手段と、
前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、当該切替操作が行われた時刻を含む時間帯情報を有する前記テーブルを参照して実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、
ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段と
を有する情報処理装置。
【請求項2】
前記特定手段は、前記切替操作が前記操作手段において行われると、前記第1識別情報に複数の第2識別情報または複数の前記第3識別情報が対応付けられている場合、前記第1識別情報に対応付けられている識別情報のアプリケーションプログラムを表す画像を、画像を表示する表示手段に表示させ、表示された複数の画像のいずれか選択する操作が前記操作手段において行われると、選択された画像に対応したアプリケーションプログラムを特定すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記特定手段は、前記切替操作が前記操作手段において行われた場合、当該切替操作が行われた時刻を含む時間帯情報を有するテーブルが格納している情報に基づいて、ユーザーの操作対象となるアプリケーションプログラムの変更順番を示す画像を、画像を表示する表示手段に表示させること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項4】
自身の位置を測位する測位手段と、
位置または地域を表す位置情報と、前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第4識別情報と、前記第4識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第5識別情報と、前記第4識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第6識別情報とが対応付けられたテーブルを有し、
前記特定手段は、
前記切替操作が前記操作手段において行われると、格納している位置情報で特定される地域に前記測位手段により測位された位置が入る位置情報を有するテーブルを参照し、実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第4識別情報に対応づけられている第5識別情報または第6識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定すること
を特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項5】
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、
位置または地域を表す位置情報と、前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、
ユーザーにより操作される操作手段と、
前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
自身の位置を測位する測位手段と、
アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、格納している位置情報で特定される地域に前記測位手段により測位された位置が入る位置情報を有するテーブルを参照し、実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、
ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段と
を有する情報処理装置。
【請求項6】
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、
時間帯を表す時間帯情報と、前記時間帯情報が表す時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記時間帯において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、
ユーザーにより操作される操作手段と
を有するコンピュータを、
前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、当該切替操作が行われた時刻を含む時間帯情報を有する前記テーブルを参照して実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、
ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段
として機能させるためのプログラム。
【請求項7】
複数のアプリケーションプログラムを記憶する記憶手段と、
位置または地域を表す位置情報と、前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第1識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行された後に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第2識別情報と、前記第1識別情報で識別されるアプリケーションプログラムが実行される前に前記位置情報で特定される地域において実行されたアプリケーションプログラムを識別する第3識別情報とが対応付けられたテーブルと、
ユーザーにより操作される操作手段と
を有するコンピュータを、
前記アプリケーションプログラムの実行を指示する操作が前記操作手段において行われると、実行を指示された前記アプリケーションプログラムを実行する実行手段と、
自身の位置を測位する測位手段と、
アプリケーションプログラムを切り替える切替操作が前記操作手段において行われると、格納している位置情報で特定される地域に前記測位手段により測位された位置が入る位置情報を有するテーブルを参照し、実行中のアプリケーションプログラムの識別情報と一致する第1識別情報に対応づけられている第2識別情報または第3識別情報のアプリケーションプログラムを前記切替操作の内容に応じて特定する特定手段と、
ユーザーの操作対象のアプリケーションプログラムを前記特定手段で特定されたアプリケーションプログラムに変更する変更手段
として機能させるためのプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−3486(P2012−3486A)
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−137445(P2010−137445)
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月16日(2010.6.16)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】
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