説明

情報処理装置及びそのプログラム、並びに情報処理装置におけるコンテンツデータの処理方法

【課題】同時期にアップロードされるコンテンツデータが多い場合であっても、配信データの生成を効率的に行うこと。
【解決手段】ネットワークを介してコンテンツデータの投入を受け付け、コンテンツデータの受信又は加工に必要な処理時間を推定する。複数のコンテンツデータが受け付けられたか否かを判定すると、複数のコンテンツデータを、処理時間が短いと推定されたコンテンツデータから順に受信し、ノード装置間で送受信可能な配信データに加工する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークを介して送信されるコンテンツデータを受信し、ノード装置間で送受信可能な配信データに加工する情報処理装置及びそのプログラム、並びにコンテンツデータの処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットなどのネットワークの普及により、ネットワークを介して、端末装置などのノード装置へ、音楽、映画、トーク番組などコンテンツのデータ(以下、「コンテンツデータ」という)を配信するコンテンツ配信サービスが人気となっている。
【0003】
コンテンツデータの配信形態として、クライアント−サーバ方式が主流形態であったが、アクセスが集中するとサーバやネットワーク回線が負荷に耐えられなくなるという問題がある。
【0004】
そこで、クライアント−サーバ方式に代わる新しい配信形態としてP2P(Peer to Peer)を用いた配信方式が注目されている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
この種の配信方式では、複数のノード装置をネットワークを介して接続して、ノード装置間で双方向での通信が可能なオーバーレイネットワークを構築する。そして、各ノード装置内のストレージに、それぞれ様々なコンテンツデータを記憶させておくことにより、複数のノード装置のストレージ群からなる巨大なストレージを仮想的に構築する。これにより、各ノード装置は、ノード装置間での通信により所望のコンテンツデータを、コンテンツデータを保持している他のノード装置から取得することが可能となる。
【0006】
ノード装置間で送受信を行うコンテンツデータは、サービス管理者側の情報処理装置からストレージ群を形成するいずれかのノード装置に対してネットワークを介して配信され、ノード装置に記憶される。なお、以下、コンテンツデータを送信することを、「コンテンツデータを投入する」という場合がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2006−33514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
一般的に、情報処理装置からノード装置へ投入されるコンテンツデータは、そのコンテンツデータの提供者(以下、「コンテンツ提供者」という)により、情報処理装置へ投入され、例えば、以下のように情報処理装置で処理される。
【0009】
まず、コンテンツ提供者のコンピュータからコンテンツデータが、インターネットなどのネットワークを介して、情報処理装置に対して投入される。
【0010】
情報処理装置は、コンテンツ提供者のコンピュータからコンテンツデータを受信すると、このコンテンツデータに対してウィルススキャン、DRM(Digital Rights Management)処理、分割処理などの所定の処理を施す。これにより、コンテンツデータをノード装置間で送受信可能な配信データに加工する。情報処理装置は、生成した配信データをノード装置へ送信すると共に、この配信データに固有のIDとしてデータIDを付加して、コンテンツ提供者のコンピュータへ送信する。
【0011】
コンテンツ提供者のコンピュータは、情報処理装置から取得したデータIDを取得する。これにより、各ノード装置は、コンテンツ提供者のコンピュータから提供されるコンテンツの配信データを取得することが可能となる。
【0012】
ところが、音楽や映画などの動画を含むコンテンツデータは、データ容量が大きい。そのため、コンテンツ提供者のコンピュータから情報処理装置へネットワークを介してコンテンツデータを投入し、アップロードした場合、時間がかかる。
【0013】
特に、複数のコンテンツ提供者のコンピュータから、情報処理装置に対してコンテンツデータを同時にアップロードした場合、それぞれのコンテンツデータのアップロード速度が遅くなる。その結果、各コンテンツデータのアップロードが完了するまでの時間がさらに長くなる。従って、コンテンツデータの投入時期が決まっているような場合に、同時期にアップロードされるコンテンツデータが多いと、ノード装置への投入時期までに配信データの生成などが間に合わない恐れがあった。
【0014】
また、情報処理装置においてコンテンツデータの加工処理に時間がかかる場合も同様であり、同時期に加工処理するコンテンツデータが多いと、ノード装置への投入時期までに配信データの生成などが間に合わない恐れがある。
【0015】
そこで、本発明は、同時期にアップロードされるコンテンツデータが多い場合であっても、配信データの生成を効率的に行うことができる情報処理装置及びそのプログラム、並びに情報処理装置におけるコンテンツデータの処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ネットワークを介してコンテンツデータの投入を受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けたコンテンツデータを受信し、ノード装置間で送受信可能な配信データに加工する処理手段と、前記処理手段による前記コンテンツデータの受信又は加工に必要な処理時間を推定する推定手段と、前記受付手段により複数のコンテンツデータが受け付けられたか否かを判定する判定手段と、を備え、前記処理手段は、前記判定手段により前記複数のコンテンツデータが受け付けられたと判定されたとき、前記複数のコンテンツデータを、前記推定手段により前記処理時間が短いと推定されたコンテンツデータから順に処理することを特徴とする情報処理装置とした。
【0017】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載の情報処理装置において、前記処理手段によるコンテンツデータの処理中に、前記受付手段により、前記コンテンツデータが新たに受け付けられたとき、前記推定手段は、前記新たに受け付けられたコンテンツデータの前記処理時間と、前記処理中のコンテンツデータの残りの前記処理時間を推定し、前記処理手段は、前記新たに受け付けられたコンテンツデータの前記処理時間が前記処理中のコンテンツデータの残りの前記処理時間よりも短いとき、前記処理中のコンテンツデータに対する処理を停止又は中止し、前記新たなコンテンツデータに対する処理を実行させることを特徴とする。
【0018】
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の情報処理装置において、前記受付手段は、1つ以上のコンテンツデータを、複数のグループの夫々について受け付け、前記推定手段は、各前記グループに対応する1つ以上のコンテンツデータの前記処理時間を、前記複数のグループの夫々について推定し、前記判定手段は、前記受付手段により前記複数のグループに対応するコンテンツデータが受け付けられたか否かを判定し、前記処理手段は、前記判定手段により、前記複数のグループに対応する1つ以上のコンテンツデータが受け付けられたと判定されたとき、前記複数のグループの夫々の前記処理時間が短いグループから順に処理することを特徴とする。
【0019】
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載の情報処理装置において、前記受付手段により既に受け付けられたグループに対応する1つ以上のコンテンツデータを前記処理手段により処理中に、前記受付手段により、前記新規のグループに対応する1つ以上のコンテンツデータが新たに受け付けられたとき、前記推定手段は、前記新たに受け付けられた前記新規のグループに対応するコンテンツデータの前記処理時間と、前記処理中のグループに対応するコンテンツデータの残りの前記処理時間を推定し、前記処理手段は、前記新規のグループに対応するコンテンツデータの前記処理時間が前記処理中のグループに対応するコンテンツデータの残りの前記処理時間よりも短いとき、前記処理中のグループに対応するコンテンツデータに対する処理を停止又は中止し、前記新規のグループに対応するコンテンツデータに対する処理を実行することを特徴とする。
【0020】
また、請求項5に係る発明は、請求項3又は4に記載の情報処理装置において、前記処理手段により生成された配信データに固有のIDを付与するID付与手段と、前記ID付与手段により付与されたIDを、前記ネットワークを介して前記複数のグループの夫々の装置に送信する送信手段と、を備え、前記受付手段は、前記送信手段により送信されたIDの情報を取得したい取得時期を含むWebページの生成を行う生成時期の情報を前記グループごとに受け付け、前記処理手段は、前記生成時期と前記処理時間とに基づいて、前記コンテンツデータを処理する順を決定し、当該決定した順に、前記コンテンツデータを処理することを特徴とする。
【0021】
また、請求項6に係る発明は、請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置において、前記受付手段は、前記受け付けたコンテンツデータの容量の情報を取得し、前記推定手段は、前記容量に基づいて、必要な処理時間を推定し、前記処理手段は、前記処理時間が短いものから順に、前記コンテンツデータの受信及び加工の処理を行うことを特徴とする。
【0022】
また、請求項7に係る発明は、ネットワークを介してコンテンツデータの投入を受け付ける受付ステップと、前記コンテンツデータの受信又は加工に必要な処理時間を推定する推定ステップと、前記受付ステップにより複数のコンテンツデータが受け付けられたか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記複数のコンテンツデータが受け付けられたと判定されたとき、前記複数のコンテンツデータを、前記推定ステップにより前記処理時間が短いと推定されたコンテンツデータから順に受信し、ノード装置間で送受信可能な配信データに加工する処理ステップと、をコンピュータに実現させるためのプログラムとした。
【0023】
また、請求項8に係る発明は、ネットワークを介してコンテンツデータの投入を受け付ける受付ステップと、前記コンテンツデータの受信又は加工に必要な処理時間を推定する推定ステップと、前記受付ステップにより複数のコンテンツデータが受け付けられたか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記複数のコンテンツデータが受け付けられたと判定されたとき、前記複数のコンテンツデータを、前記推定ステップにより前記処理時間が短いと推定されたコンテンツデータから順に受信し、ノード装置間で送受信可能な配信データに加工する処理ステップと、を有することを特徴とする情報処理装置におけるコンテンツデータの処理方法とした。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、複数のコンテンツデータが受け付けられたとき、推定した処理時間が短いと推定されたコンテンツデータから順に処理するようにしている。従って、同時期にアップロードされるコンテンツデータが多い場合であっても、配信データの生成を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システムの全体的な構成を示す図である。
【図2】コンテンツデータの受信処理及び加工処理のタイミングを示す図である。
【図3】コンテンツデータを情報処理装置へ投入する時にコンテンツ供給装置において表示される表示画面の例を示す図である。
【図4】管理サーバの構成を示す図である。
【図5】処理待ちテーブルの構成例を示す図である。
【図6】情報処理装置を構成する管理サーバの処理の流れを示す図である。
【図7】情報処理装置における加工処理、ID付与処理及び投入処理の流れを示す図である。
【図8】処理待ちテーブルの構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
[1.第1実施形態]
[1.1.コンテンツ配信システムSの構成等]
まず始めに、図1を参照して、本発明の一実施形態におけるコンテンツ配信システムの概要について説明する。本実施形態のコンテンツ配信システムSは、音楽、映画、トーク番組、文書などのコンテンツのデータを配信するためのシステムである。
【0027】
図1に示すように、本実施形態のコンテンツ配信システムSは、複数のコンテンツ供給装置1a,1b,・・・,1n、情報処理装置2、複数のノード装置4などから構成される。これらの装置は、インターネットなどのネットワーク3を介して互いに通信可能となっている。複数のノード装置4は互いにデータを送受信するオーバーレイネットワークであるP2PネットワークNを構成する。なお、以下の説明において、コンテンツ供給装置1a,1b,・・・,1nのうち何れかのコンテンツ供給装置又は全てのコンテンツ供給装置を示す場合には、便宜上、コンテンツ供給装置1という場合がある。
【0028】
コンテンツ供給装置1は、コンテンツ提供者のコンピュータであり、P2PネットワークNへ投入するコンテンツのデータ(以下、「コンテンツデータ」という)を情報処理装置2へ送信して、アップロードする。
【0029】
情報処理装置2は、コンテンツ供給装置1から送信されるコンテンツデータを受信し、所定の加工を施してP2PネットワークNで送受信可能な配信データを生成して、P2PネットワークNへ投入する。また、情報処理装置2は、各配信データに固有のIDとしてデータIDを付与して、コンテンツ供給装置1へ送信する。
【0030】
コンテンツ供給装置1では、情報処理装置2によりP2PネットワークNへ投入された配信データのデータIDを含むWebページを生成し、このWebページをノード装置4からネットワーク3を介して閲覧可能に公開する。ノード装置4はこのWebページからデータIDを取得することで、P2PネットワークNに投入された配信データを送受信し、コンテンツを視聴する。
【0031】
データIDに基づき、配信データをノード装置4間で送受信する技術は公知であり、例えば、特開2008−250570号公報等に記載された技術が用いられる。この技術では、ノード装置4に固有のIDとしてノードIDを割り当てる。そして、各データIDに対して、それぞれ所定の関係を有するノードIDを割り当てられたノード装置4が、そのデータIDの配信データを記憶したノード装置4の所在情報(例えば、IPアドレス)を記憶する。各ノード装置4は、データIDに基づいて、配信データを記憶しているノード装置4の所在情報を取得する。そして、各ノード装置4は、この所在情報に基づいて配信データを記憶しているノード装置4にアクセスして配信データを取得する。
【0032】
図1に示すように、情報処理装置2は、その一例として、管理サーバ10、DRMサーバ11、投入サーバ12、ID付与サーバ13、VPNルータ14、ルータ15などから構成される。管理サーバ10、DRMサーバ11、投入サーバ12及びID付与サーバ13は、互いにデータの送受信ができるように内部のネットワーク(以下、「LAN」とする)で互いに接続されている。また、管理サーバ10は、VPNルータ14によりネットワーク3を介してコンテンツ供給装置1とVPN(Virtual Private Network)で接続されている。
【0033】
管理サーバ10は、コンテンツ供給装置1からのコンテンツデータの投入を受け付けて、受信する機能や、受信したコンテンツデータにコンピュータウィルスが含まれていないかをチェックするウィルスチェック機能などを有する。また、管理サーバ10は、ID付与サーバ13から通知される配信データのデータIDを取得し、このデータIDをVPNルータ14を介してコンテンツ供給装置1へ送信する機能も有する。
【0034】
DRMサーバ11は、ウィルスチェックされたコンテンツデータを管理サーバ10から受信し、DRM(Digital Rights Management)処理を施して、投入サーバ12へ送信する機能を有する。
【0035】
投入サーバ12は、DRM処理が施されたコンテンツデータを分割する機能や、分割したコンテンツデータにヘッダを付加してP2PネットワークNで送受信可能な配信データを生成する機能を有する。さらに、投入サーバ12は、生成した配信データをルータ15及びネットワーク3を介してP2PネットワークNへ投入する機能を有している。また投入サーバ12は、生成した配信データをID付与サーバ13へ送信してデータIDを付与させ、このデータIDを管理サーバ10へ送信する機能なども有している。なお、P2PネットワークNへの投入は、P2PネットワークNを構成するノード装置4の少なくともいずれか1つに配信データを送信することによって行われる。
【0036】
ID付与サーバ13は、投入サーバ12から受信した配信データの一部又は全部を所定のハッシュ関数でハッシュ化し、そのハッシュ値をデータIDとして配信データに付与する機能や、付与したデータIDの情報を管理サーバ10へ送信する機能などを有する。
【0037】
このように、情報処理装置2では、管理サーバ10によるコンテンツデータの受信処理を行い、管理サーバ10、DRMサーバ11及び投入サーバ12によるコンテンツデータの加工処理を行う。また、情報処理装置2では、投入サーバ12によるP2PネットワークNへの配信データの投入処理を行う。さらに、情報処理装置2では、ID付与サーバ13によって配信データのデータIDを付与するID付与処理、管理サーバ10によってデータIDをコンテンツ供給装置1へ送信するID送信処理などを行う。なお、コンテンツデータの加工処理には、コンテンツデータのDRM処理や分割処理などが含まれる。
【0038】
ここで、情報処理装置2に対して、例えば、2つのコンテンツ供給装置1からそれぞれコンテンツデータ1,2が情報処理装置2へ同時に投入され、アップロードされたとする。
【0039】
このとき、従来の処理方法では、図2の上枠に示すように、コンテンツデータのアップロードが並行して行われる。その結果、それぞれのコンテンツデータのアップロード速度が遅くなり、各コンテンツデータのアップロードが完了するまでの時間が長くなる。また、コンテンツデータの加工処理も並行に行われるため、コンテンツデータの加工処理にかかる時間も長くなる。従って、P2PネットワークNに対するコンテンツの投入時期が決まっているような場合、同時期にアップロードされるコンテンツデータが多いと、その投入時期までに配信データの生成など処理が間に合わない恐れがある。
【0040】
そこで、情報処理装置2の管理サーバ10では、コンテンツデータの投入を受け付けるときに、コンテンツデータの処理時間を推定する。そして、管理サーバ10は、複数のコンテンツデータを受け付けたとき、図2の下枠に示すように、推定した処理時間が短いと推定されたコンテンツデータから順に処理するようにしている。従って、同時期にアップロードされるコンテンツデータが多い場合であっても、配信データの生成を効率的に行うことができる。
【0041】
情報処理装置2の管理サーバ10が推定する「コンテンツデータの処理時間」は、下記(1)〜(3)の処理時間のうち、設定されたいずれか一つの処理時間である。
(1)受信処理時間:管理サーバ10がコンテンツ供給装置1からコンテンツデータを受信するための必要な処理時間
(2)加工処理時間:受信済みのコンテンツデータを、DRMサーバ11及び投入サーバ12により加工するために必要な処理時間
(3)受信及び加工処理時間:管理サーバ10がコンテンツ供給装置1からコンテンツデータを受信し、DRMサーバ11及び投入サーバ12により加工するために必要な処理時間
【0042】
設定される処理時間は、情報処理装置2の内部構成やネットワーク3との接続形態などに応じて選択される。例えば、コンテンツデータの総処理時間のうち、コンテンツデータの受信処理時間が占める割合が大きいとき(例えば、80%以上のとき)には、上記(1)の受信処理時間を選択して設定する。また、例えば、コンテンツデータの総処理時間のうち、コンテンツデータの加工処理時間が占める割合が大きいとき(例えば、80%以上のとき)には、上記(2)の加工処理時間を選択して設定する。また、例えば、コンテンツデータの受信処理時間と加工処理時間とがあまり変わらないときには、上記(3)の受信及び加工処理時間を選択して設定する。
【0043】
管理サーバ10は、コンテンツデータのデータ容量に基づいて、処理時間の推定を行う。例えば、コンテンツ供給装置1aから投入されるコンテンツデータのデータ容量が、コンテンツ供給装置1bから投入されるコンテンツデータのデータ容量の2倍であるとする。このとき、コンテンツ供給装置1aのコンテンツデータの処理時間は、コンテンツ供給装置1bのコンテンツデータの処理時間の2倍となる。
【0044】
なお、管理サーバ10は、コンテンツデータの処理時間の推定を行う際、コンテンツデータのデータ容量に加え、さらに、コンテンツ供給装置1のアップロード速度を考慮に入れることもできる。このとき、管理サーバ10は、コンテンツデータのデータ容量値をコンテンツ供給装置1のアップロード速度の値で除算した値を、コンテンツデータの受信処理時間とすることができる。例えば、コンテンツデータのデータ容量が100MBであり、コンテンツ供給装置1のアップロード速度を8Mbpsとすると、100秒(=100M×8÷8M)が受信処理時間となる。コンテンツ供給装置1は予め図示しない速度測定サーバと通信してアップロード速度を測定し、コンテンツデータの投入時に、このアップロード速度の値を情報処理装置2の管理サーバ10へ通知する。なお、情報処理装置2の管理サーバ10はコンテンツ供給装置1からのアップロード速度を記憶しておき、その後、記憶したアップロード速度の値を用いるようにしてもよい。
【0045】
このように、同時に複数のコンテンツ供給装置1からコンテンツデータが同時に投入されたとき、情報処理装置2は、処理時間が短いコンテンツデータから順に受信処理及び加工処理を行う。
【0046】
また、情報処理装置2の管理サーバ10は、コンテンツ供給装置1aのコンテンツデータを処理中に、コンテンツ供給装置1bからのコンテンツデータの投入を受け付けたとき、次の処理を行う。なお、コンテンツ供給装置1aのコンテンツデータを第1コンテンツデータとし、コンテンツ供給装置1bのコンテンツデータを第2コンテンツデータとする。
【0047】
まず、管理サーバ10は、第2コンテンツデータの処理時間を推定する。さらに、管理サーバ10は、処理中の第1コンテンツデータの残りの処理時間を推定する。そして、管理サーバ10は、第2コンテンツデータの処理時間が処理中の第1コンテンツデータの残りの処理時間よりも短いか否かを判定する。この処理において、第2コンテンツデータの処理時間が短いと判定すると、管理サーバ10は、第1コンテンツデータの処理を中止又は中断し、第2コンテンツデータの受信処理及び加工処理などを優先して行う。
【0048】
ところで、コンテンツ提供者は、コンテンツ供給装置1からコンテンツデータを1つずつ所定操作によって投入することもできるが、複数のコンテンツデータを連続して投入することもできる。本実施形態の情報処理装置2は、このように連続投入されるコンテンツデータを一つのコンテンツデータ群として処理することが可能となっている。
【0049】
連続投入されるコンテンツデータを一つのコンテンツデータ群として処理するように設定されているとき、管理サーバ10は、コンテンツデータ群単位で処理時間を推定する。例えば、コンテンツ供給装置1aが第1グループのコンテンツデータ群を情報処理装置2へ投入し、コンテンツ供給装置1aが第2グループのコンテンツデータ群を情報処理装置2へ投入するとする。このとき、管理サーバ10は、第1グループのコンテンツデータ群の処理時間と、第2グループのコンテンツデータ群の処理時間とをそれぞれ推定し、比較する。そして、管理サーバ10は、推定した処理時間が短いグループのコンテンツデータ群から順に受信処理を開始する。
【0050】
また、情報処理装置2の管理サーバ10は、第1グループのコンテンツデータ群を処理中に、第2グループのコンテンツデータ群の投入を受け付けたとき、次の処理を行う。まず、管理サーバ10は、第2グループのコンテンツデータ群の処理時間を推定する。さらに、管理サーバ10は、第1グループのコンテンツデータ群の残りの処理時間を推定する。そして、管理サーバ10は、第2グループのコンテンツデータ群の処理時間が第1グループのコンテンツデータ群の残りの処理時間よりも短いときか否かを判定する。この処理において、第2グループのコンテンツデータ群の処理時間が短いと判定すると、管理サーバ10は、第1グループのコンテンツデータ群の処理を中止又は中断し、第2グループのコンテンツデータ群の受信処理を開始する。
【0051】
コンテンツ供給装置1では、図3に示すように、コンテンツデータを情報処理装置2へ投入するための投入コンテンツ入力画面を図示しない表示部に表示する。サービス提供者は、コンテンツ供給装置1の図示しない入力部への操作により、投入するコンテンツデータを設定することができる。図3に示す例では、コンテンツ名「AAA」,「ABB」,「ACC」のコンテンツデータが投入するコンテンツデータとして設定されていることを示している。なお、各コンテンツデータのデータ容量は、コンテンツ供給装置1の制御部がコンテンツデータのヘッダ等から読み出して表示部に表示する。また、この投入コンテンツ入力画面は、コンテンツ供給装置1が情報処理装置2へアクセスしたときに、情報処理装置2からWebページの形式で送信されるものである。以下のコンテンツ投入処理中画面やコンテンツ投入完了通知画面も同様である。
【0052】
投入するコンテンツデータの設定が終了すると、コンテンツ提供者は、コンテンツ供給装置1の入力部を操作して、投入ボタン80を押下する。このとき、コンテンツ供給装置1の図示しない制御部は、設定された各コンテンツデータのコンテンツ名及びデータ容量をネットワーク3を介して情報処理装置2へ送信し、コンテンツデータの投入を開始する。投入するコンテンツデータが図3に示すように複数ある場合には、これらのコンテンツデータをコンテンツデータ群として投入を開始する。情報処理装置2の管理サーバ10は、コンテンツデータ又はコンテンツデータ群の投入を受付ける。このとき、他のコンテンツ供給装置1からもコンテンツデータやコンテンツデータ群の投入があるとき、又は処理中のコンテンツデータやコンテンツデータ群があるとき、それぞれの処理時間を推定する。そして、管理サーバ10は、推定した処理時間に応じてコンテンツデータやコンテンツデータ群の受信を開始する。
【0053】
情報処理装置2は、コンテンツデータの処理を開始すると、図3に示すコンテンツ投入処理中画面をコンテンツ供給装置1の表示部に表示させる。このコンテンツ投入処理中画面は、コンテンツデータの処理時間の進行状況をコンテンツ提供者に知らせるための画面である。図3に示す例では、コンテンツ名「AAA」の処理が終了し、コンテンツ名「ABB」の処理が進行中であり、「ACC」の処理がまだ行われていないことを示している。
【0054】
コンテンツデータの処理が終了すると、情報処理装置2は、図3に示すコンテンツ投入完了通知画面をコンテンツ供給装置1の表示部に表示させる。このコンテンツ投入完了通知画面には、投入したコンテンツデータを処理して生成した各配信データのデータIDの情報が含まれている。コンテンツ提供者は、このデータIDを含むWebページを生成し、このWebページをネットワーク3を介してノード装置4に公開する。これにより、各ノード装置4は、コンテンツ供給装置1から提供されるコンテンツの配信データを取得することが可能となる。
【0055】
[1.2.情報処理装置2の構成及び動作の具体例]
次に、上述した情報処理装置2の構成及び動作について、さらに具体的に図面を参照して説明する。なお、ここでは、情報処理装置2を構成する各装置のうち管理サーバ10の講師及び動作を中心に説明する。
【0056】
(管理サーバ10の具体的構成)
管理サーバ10は、専用のコンピュータの他、一般のサーバコンピュータを適用可能である。図4に示すように、管理サーバ10は、制御部21、記憶部22、第1通信部23、第2通信部24などから構成されている。制御部21、記憶部22、第1通信部23及び第2通信部24は、システムバス25を介して相互に接続されている。
【0057】
制御部21は、CPU(Central Processing Unit)、内部メモリから構成される。この内部メモリには、情報処理プログラムが格納されている。CPUは内部メモリに記憶されている情報処理プログラムを読み出して実行することによって、受付手段、処理手段、推定手段、判定手段、制御手段、送信手段等として機能する。なお、この情報処理プログラムは、例えば、ネットワーク3に接続された他のサーバから、第1通信部23を介して、制御部21の内部メモリにダウンロードされるようにしてもよい。また、この情報処理プログラムは、CD−ROM等の記録媒体に記録されてから図示しない記録媒体ドライブを介して、制御部21の内部メモリに読み込まれるようにしてもよい。
【0058】
記憶部22は、各種情報を記憶する記憶領域を有する書き換え可能な記憶部であり、図5に示す処理待ちテーブルなどを記憶する。この処理待ちテーブルは、複数のコンテンツ供給装置1からコンテンツデータやコンテンツデータ群の投入があったときに生成されるテーブルである。この処理待ちテーブルは、未処理のコンテンツデータ又はコンテンツデータ群の情報がその投入元のコンテンツ供給装置1のID(以下、「グループID」という)と関連づけた情報である。なお、以下においては、コンテンツ供給装置1a,1b,・・・,1nのグループIDがそれぞれX1,X2,・・・,X14であるものとして説明する。
【0059】
第1通信部23は、VPNルータ14を介してコンテンツ供給装置1などと通信するための通信インターフェイスである。第2通信部24は、情報処理装置2内のLANを介して、DRMサーバ11、投入サーバ12及びID付与サーバ13などと通信するための通信インターフェイスである。
【0060】
(管理サーバ10の具体的動作について)
以上のように構成された管理サーバ10の動作を図面を参照して具体的に説明する。図6は管理サーバ10のメイン処理フローチャートである。なお、以下の各処理は、管理サーバ10の制御部21が上述した各手段等として機能することによって実行されるものである。また、以下において、「コンテンツデータの処理」は、管理サーバ10が推定する処理時間がコンテンツデータの受信処理時間であればコンテンツデータの受信処理である。また、管理サーバ10が推定する処理時間がコンテンツデータの加工処理時間であればコンテンツデータの加工処理である。また、管理サーバ10が推定する処理時間がコンテンツデータの受信及び加工処理時間であればコンテンツデータの受信及び加工処理である。
【0061】
管理サーバ10において処理を開始すると、制御部21は、図6に示すように、新規グループのコンテンツデータを受け付けたか否かを判定する(ステップS10)。この処理において、制御部21は、第1通信部23を介してコンテンツデータを受け付けたコンテンツ供給装置1のグループが、現在処理中又は処理待ち状態のグループではないときに、新規グループのコンテンツデータを受け付けたと判定する。例えば、処理待ちテーブルが図5に示す状態であり、コンテンツ供給装置1aのコンテンツデータを処理中であるとする。このとき、投入されるコンテンツデータが例えばコンテンツ供給装置1dからのものであれば、制御部21は、新規グループのコンテンツデータを受け付けたと判定する。このように制御部21は、ネットワーク3を介して複数のグループからコンテンツデータの投入を受け付ける受付手段、複数のグループのコンテンツデータが受け付けられたか否かを判定する判定手段として機能する。
【0062】
新規グループのコンテンツデータを受け付けたと判定すると(ステップS10:Yes)、制御部21は、この新規グループのコンテンツデータの処理時間を推定する(ステップS11)。この処理において、新規グループのコンテンツデータが複数ある場合、すなわち、コンテンツデータ群であるとき、制御部21は、コンテンツデータ群の処理時間を新規グループのコンテンツデータの処理時間として推定する。このように制御部21は、グループのコンテンツデータの処理時間を推定する推定手段として機能する。
【0063】
次に、制御部21は、すでに投入の受け付けを行ったグループのコンテンツデータが処理中であるか否かを判定する(ステップS12)。この処理において、コンテンツデータが処理中であると判定すると(ステップS12:Yes)、制御部21は、その処理中のグループ(以下、「処理中グループ」という)のコンテンツデータの残りの処理時間を推定する(ステップS13)。この処理において、制御部21は、処理中グループのコンテンツデータがコンテンツデータ群である場合、コンテンツデータ群の総データのうち処理が終了していないデータの処理時間を推定する。また、処理中グループには、コンテンツデータの処理を開始していないが処理の開始が決定されて、処理直前となっているグループも含まれる。このように制御部21は、あるグループのコンテンツデータの処理中に、他のグループのコンテンツデータが新たに受け付けられたとき、処理中グループのコンテンツデータの残りの処理時間を推定する推定手段として機能する。
【0064】
そして、新規グループのコンテンツデータの処理時間が、処理中グループのコンテンツデータの残りの処理時間よりも短いか否かを判定する(ステップS14)。この処理において、制御部21は、ステップS11で推定した処理時間がステップS13で推定した処理時間よりも短いか否かを判定する。
【0065】
新規グループのコンテンツデータの処理時間の方が短いと判定すると(ステップS14:Yes)、制御部21は、処理中グループのコンテンツデータの処理を中止し、この処理中グループを処理待ちテーブルに追加する(ステップS15)。処理中グループを処理待ちグループとして処理待ちテーブルに追加するとき、制御部21は、処理中グループのコンテンツデータの総データ容量を演算して、処理待ちテーブルの処理待ちグループを総データ容量順に並び替える。また、制御部21は、新規グループのコンテンツデータの受信処理を開始する(ステップS16)。制御部21は、新規グループのコンテンツデータの処理を開始するとき、処理を開始する新規グループに対応するコンテンツ供給装置1に対して第1通信部23を介してコンテンツデータの送信を要求する。その後、制御部21は、コンテンツデータの受信をウィルスチェックしながら行う。また、ステップS12において、コンテンツデータが処理中ではないと判定したとき(ステップS12:No)にも、ステップS16の処理を行う。このように、制御部21は、複数のコンテンツデータが受け付けられたと判定されたとき、処理時間が短いと推定されたグループのコンテンツデータから順に処理する処理手段として機能する。また、制御部21は、新たに受け付けられたグループのコンテンツデータの処理時間が処理中グループのコンテンツデータの残りの処理時間よりも短いとき、処理中グループのコンテンツデータに対する処理を停止又は中止し、新たなグループのコンテンツデータを第1通信部23を介して受信する処理手段として機能する。
【0066】
ステップS16の処理が終了したとき、処理待ちテーブルに処理待ちグループがあるときには、この処理待ちテーブルに基づき、制御部21は、各処理待ちグループの予測処理時刻を演算する。そして、制御部21は、演算した処理待ちグループの予測処理時刻の情報を、各処理待ちグループにそれぞれ対応するコンテンツ供給装置1へ第1通信部23を介して送信する(ステップS28)。なお、図示していないが、制御部21は、処理中グループがあるときには、この処理中グループのコンテンツデータの処理状況の情報を、この処理中グループに対応するコンテンツ供給装置1コンテンツ供給装置1へ第1通信部23を介して送信する。コンテンツデータの処理状況とは、処理中グループの各コンテンツデータの処理の進捗状況を意味し、この情報によって、例えば、図3に示すコンテンツ投入処理中画面が生成される。
【0067】
ステップS14において、新規グループのコンテンツデータの処理時間の方が短くないと判定したとき(ステップS14:No )、制御部21は、新規グループを処理待ちグループとして処理待ちテーブルに追加する(ステップS17)。新規グループを処理待ちグループとして処理待ちテーブルに追加するとき、制御部21は、新規グループのコンテンツデータの総データ容量を演算して、処理待ちテーブルのグループを総データ容量順に並び替える。
【0068】
ステップS10において、新規グループのコンテンツデータを受け付けていないと判定すると(ステップS10:No)、制御部21は、追加のコンテンツデータを受け付けたか否かを判定する(ステップS18)。この処理において、処理中グループ又は処理待ちグループのコンテンツデータがコンテンツ供給装置1から投入されたときに、追加のコンテンツデータを受け付けたと判定する。
【0069】
追加のコンテンツデータを受け付けたと判定すると(ステップS18:Yes)、制御部21は、追加のコンテンツデータを投入したグループが処理中グループであるか否かを判定する(ステップS19)。この処理において、追加のコンテンツデータを投入したグループが処理中グループではなく、処理待ちグループであると判定すると(ステップS19:No)、制御部21は、対応する処理待ちグループに追加のコンテンツデータを加えて処理待ちテーブルを更新する(ステップS20)。例えば、処理待ちテーブルが図5に示す状態であり、追加のコンテンツデータが「ACC」である処理待ちグループのグループIDがX1であるとすると、制御部21はコンテンツ3としてコンテンツデータ「ACC」を加える。このとき、制御部21は、追加のコンテンツデータを加えた処理待ちグループX1の総データ容量を演算して、処理待ちテーブルのグループX1,X10,X5,X2を総データ容量順に並び替える。
【0070】
一方、追加のコンテンツデータを投入したグループが処理中グループであると判定すると(ステップS19:Yes)、制御部21は、追加のコンテンツデータを処理中グループに加えたときに、必要となる処理中グループの残りの処理時間を推定する(ステップS21)。例えば、処理中グループのグループIDをX3とし、この処理中グループのコンテンツデータが「EAA」、「EBB」、「ECC」であり、追加のコンテンツデータが「EDD」であるとする。また、すでにコンテンツデータ「EAA」の処理が終了し、コンテンツデータ「EBB」の40%の処理が終了しているとする。このとき、制御部21は、コンテンツデータ「EBB」の残りの60%とコンテンツデータ「ECC」,「EDD」とを処理するのに必要な処理時間を推定する。
【0071】
ステップS21の処理が終了すると、制御部21は、処理中グループのコンテンツデータの処理時間が、処理待ちテーブルに設定されている処理待ちグループの処理時間よりも短いか否かを判定する(ステップS22)。このとき、処理中グループのコンテンツデータの処理時間が短いと判定すると(ステップS22:Yes)、制御部21は、追加のコンテンツデータを処理中グループに追加する(ステップS23)。この処理により、追加のコンテンツデータは、処理待ちのグループのコンテンツデータよりも早く処理が行われる。
【0072】
一方、処理中グループのコンテンツデータの処理時間が短くないと判定すると(ステップS22:No)、制御部21は、処理中グループのコンテンツデータの処理を中止し、処理待ちテーブルに追加する(ステップS24)。このとき、制御部21は、追加のコンテンツデータを加えた処理中グループの総データ容量を演算して、処理待ちテーブルのグループを総データ容量順に並び替える。そして、処理待ちグループの中で最も処理時間が短いグループのコンテンツデータに対して受信処理を開始する(ステップS25)。例えば、処理待ちテーブルが図5に示す状態であるとすると、グループX1のコンテンツデータに対して受信処理を開始する。制御部21は、処理待ちグループのコンテンツデータの処理を開始するとき、処理を開始するグループに対応するコンテンツ供給装置1に対してコンテンツデータの送信を要求する。また、制御部21は、コンテンツデータの受信をウィルスチェックしながら行う。
【0073】
ステップS18において、追加のコンテンツデータを受け付けていないと判定すると(ステップS18:No)、制御部21は、ID付与サーバ13から第2通信部24を介してデータIDを受信したか否かを判定する(ステップS26)。データIDを受信したと判定すると(ステップS26:Yes)、制御部21は、このデータIDに対応するコンテンツデータを投入したコンテンツ供給装置1に対し、このデータIDを第1通信部23を介して送信する(ステップS27)。このように、制御部21は、ID付与サーバ13により付与されたIDを、ネットワーク3を介して複数のグループの夫々のコンテンツ供給装置1に送信する送信手段として機能する。
【0074】
ステップS27の処理が終了したとき、或いは、データIDを受信していないと判定したとき(ステップS26:No)、制御部21は、処理中グループのコンテンツデータの受信処理が終了したか否かを判定する(ステップS29)。この処理において、処理中グループのコンテンツデータの受信処理が終了したと判定すると(ステップS29:Yes)、制御部21は、受信処理が終了したと判定したグループのコンテンツデータを第2通信部24を介してDRMサーバ11へ送信する(ステップS30)。
【0075】
ステップS30の処理が終了したとき、制御部21は、処理待ちグループがあるか否かを判定する(ステップS31)。このとき、処理待ちグループがあると判定すると(ステップS31:Yes)、制御部21は、ステップS25の処理と同様に、処理待ちグループの中で最も処理時間が短いグループのコンテンツデータに対して受信処理を開始する(ステップS32)。
【0076】
ステップS28,S32の処理が終了したとき、処理中グループのコンテンツデータの受信処理が終了していないと判定したとき(ステップS29:No)、或いは、処理待ちグループがないと判定したとき(ステップS31:No)、制御部21は、サーバ処理の終了指示を検出したか否かを判定する(ステップS33)。例えば、自管理サーバ10の電源がOFF状態へ移行したとき、制御部21は、終了指示を検知する。制御部21は、終了指示を検知したと判定すると(ステップS33:Yes)、処理を終了し、一方、終了指示を検知していないと判定すると(ステップS33:No)、ステップS10からの処理を繰り返す。
【0077】
(その他の動作について)
次に、管理サーバ10を除く情報処理装置2の動作について、図7に示す処理の流れの説明図を参照して説明する。
【0078】
管理サーバ10は、処理中グループの1つのコンテンツデータの受信処理が終了する毎に、図7に示すように、受信したコンテンツデータを第2通信部24を介してDRMサーバ11へ送信して加工処理を行う。この加工処理は、次のように行われる。まず、DRMサーバ11は、管理サーバ10からLANを介してコンテンツデータを受信したと判定すると(ステップS40:Yes)、このコンテンツデータに対してDRM処理を行う(ステップS41)。この処理が終了すると、DRMサーバ11は、DRM処理を施したコンテンツデータをLANを介して、投入サーバ12へ送信する。投入サーバ12では、DRM処理が施されたコンテンツデータを分割し、さらに、分割したコンテンツデータにヘッダを付加してP2PネットワークNで送受信可能な配信データを生成する。このように、DRMサーバ11及び投入サーバ12は、管理サーバ10により受け付けたコンテンツデータを、ノード装置4間で送受信可能な配信データに加工する処理手段として機能する。
【0079】
コンテンツデータの加工処理が終了すると、投入サーバ12は、処理中グループの全てのコンテンツデータの処理が終了したか否かを判定する(ステップS42)。このとき、処理中グループの全てのコンテンツデータの処理が終了したと判定すると(ステップS42:Yes)、投入サーバ12は、生成した各配信データをP2PネットワークNへ投入する(ステップS43)。P2PネットワークNへの投入は、各配信データをそれぞれ任意のノード装置へ送信することによって行われる。また、投入サーバ12は、各配信データをID付与サーバ13へ送信する。ID付与サーバ13は配信データにデータIDを付与し、このデータIDを管理サーバ10へ送信する(ステップS44)。このように、ID付与サーバ13は、生成された配信データに固有のIDを付与するID付与手段として機能する。なお、配信データの投入やデータIDの送信は、コンテンツ単位ではなく、配信データが生成されるようにしてもよい。
【0080】
情報処理装置2は、処理すべきグループのコンテンツデータがある場合(ステップS45:Yes)には、処理をステップS40に戻し、処理すべきグループのコンテンツデータがない場合(ステップS45:No)には、処理を終了する。その後、処理すべきグループのコンテンツデータが発生したときに、ステップS40から処理を実行する。
【0081】
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置2では、複数のコンテンツデータが受け付けられたとき、推定した処理時間が短いと推定されたコンテンツデータから順に処理するようにしている。従って、同時期にアップロードされるコンテンツデータが多い場合であっても、配信データの生成を効率的に行うことができる。
【0082】
なお、上述の具体的動作の説明では、コンテンツデータのデータ容量に基づいて、処理時間の推定を行うようにしたが、コンテンツデータのデータ容量に加え、さらに、コンテンツ供給装置1のアップロード速度を考慮に入れることもできる。このようにすることで、処理時間の推定を精度よく行うことができる。なお、このとき、制御部21は、例えば、コンテンツデータのデータ容量及びアップロード速度により受信処理時間を推定し、コンテンツデータのデータ容量により加工処理時間を推定する。そして、受信処理時間と加工処理時間とを加算して処理時間を推定する。
【0083】
なお、処理中グループのコンテンツデータの処理を中断したとき、制御部21は、すでに処理している部分については、記憶部22に記憶しておく。そして、処理を再開したとき、制御部21は、残りの部分について処理をする。このようにすることで、より迅速にコンテンツデータの処理を行うことができる。なお、処理中グループのコンテンツデータの処理を中止したときには、再度初めからコンテンツデータの処理を行うことになる。
【0084】

[2.第2実施形態]
第1実施形態の情報処理装置2では、コンテンツデータの処理時間を推定し、推定した処理時間が短いコンテンツデータから順に処理を行うようにした。第2実施形態の情報処理装置では、さらに、コンテンツ提供者が生成するWebページの生成時期も考慮して、処理するコンテンツデータの順番を決定する。コンテンツ提供者が生成するWebページは、データIDの情報を含んでおり、ノード装置4により配信データの取得の際に用いられるものである。なお、第2実施形態のコンテンツ供給装置及び情報処理装置は、第1実施形態のコンテンツ供給装置1及び情報処理装置2と一部の制御が異なるのみであるため、第1実施形態と同一符号を付して説明する。
【0085】
コンテンツ供給装置1は、コンテンツデータの投入の際に、Webページの生成時期の情報も情報処理装置2へ通知する。情報処理装置2では、コンテンツデータの処理時間に加え、Webページの生成時期も考慮して、コンテンツデータの処理の順番を決定する。
【0086】
例えば、管理サーバ10の制御部21は、処理中グループがあるときでも、新規グループのWebページの生成時期に応じて、この新規グループのコンテンツデータを優先して処理する。優先して処理するか否かは、処理中グループの残りの処理時間及びWebページの生成時期、新規グループの処理時間及びWebページの生成時期などに基づいて判定する。例えば、図6に示すステップS13の処理の後、管理サーバ10の制御部21は、処理待ちテーブルに処理待ちグループが設定されているか否かを判定する。処理待ちグループが設定されている場合、制御部21は、処理待ちグループ毎に処理時間を演算する。その後、制御部21は、演算した処理時間が短い順に各配信グループを並べ替え、各配信グループの処理終了時刻を演算する。すなわち、制御部21は、新規グループの処理時間と、処理中グループの残りの処理時間と、処理待ちグループの処理時間と、を短い方から順に上位から下位にかけて並べ替えた処理順テーブルを作成する。そして、制御部21は、各配信グループの処理が終了する時刻を演算する。なお、処理待ちテーブルに設定されている処理待ちグループがないときには、処理待ちグループは処理順テーブルに含まれない。
【0087】
次に、制御部21は、図6のステップS14の処理に代えて、並べ替えを行った配信グループのうち、その処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがあるか否かを判定する。処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがないとき、制御部21は、並べ替えを行った配信グループのうち最も処理時間が短い配信グループの処理を行う。このとき、新規グループの処理時間が処理中グループの残りの処理時間より短ければ、制御部21は、図6に示すステップS15の処理に移行する。一方、新規グループの処理時間が処理中グループの残りの処理時間と同等以上の長さであれば、制御部21は、図6に示すステップS17の処理に移行する。
【0088】
一方、処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがあるとき、制御部21は、その配信グループが上位になるように順位を一つ繰り上げる。その後、制御部21は、各配信グループの処理終了時刻を演算し、処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがあるか否かを判定する。このとき、処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがあれば、制御部21は、処理順テーブルにおいて、その配信グループの順位をさらに一つ繰り上げる。制御部21は、このような処理順テーブルの変更処理を繰り返し行う。処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがあるため、処理順テーブルにおいて、配信グループの順位を一つ繰り上げる処理が繰り返された後に、その配信グループの上位に配信グループが存在しなくなる場合がある。つまり、配信グループの順位が一つ繰り上げる処理が繰り返され、その配信グループが最上位となる場合である。このとき、処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがあったとしても、処理の順序を入れ替え可能な配信グループがない。そのため、ステップS10で受け付けた新規グループのコンテンツデータのサービス提供者に対して、「Webページの生成時期には、間に合いません」と制御部21が通知する。例えば、処理順テーブルにおいて、処理中グループ、処理待ちグループ、新規グループが上位から順に並んでいるとする。このとき、処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループが新規グループであれば、制御部21は、処理順テーブルにおいて新規グループの順位を一つ繰り上げる。さらに、制御部21は、変更した処理順テーブルにおける各配信グループの処理終了時刻を演算する。このとき、処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループが新規グループであれば、処理順テーブルにおいて新規グループの順位をさらに一つ繰り上げる。従って、処理順テーブルにおいて、新規グループ、処理中グループ、処理待ちグループが上位から順に並ぶことになる。このように処理順テーブルを変更した後、制御部21は、処理順テーブルにおいて最上位の配信グループの処理を開始する。このとき、処理順テーブルにおいて最上位の配信グループが新規グループであれば、図6に示すステップS15,S16の処理を行う。また、処理順テーブルにおいて最上位の配信グループが処理待ちグループであれば、制御部21は、図6に示すステップS15の処理を行った後、処理待ちグループのコンテンツデータの受信を開始する。一方、処理順テーブルにおいて最上位の配信グループが処理待ちグループであれば、制御部21は、図6に示すステップS17の処理を行う。なお、処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループが複数ある場合には、Webページの生成時期が現時刻に最も接近している配信グループを優先して、処理順テーブルを変更する。
【0089】
また、図6に示すステップS21の処理の後、管理サーバ10の制御部21は、処理待ちテーブルに設定されている処理待ちグループ毎の処理時間を演算する。そして、制御部21は、演算した各配信グループの処理時間が短い順に並べ替え、各配信グループの処理終了時刻を演算する。すなわち、制御部21は、追加のコンテンツデータを追加した処理中グループの残りの処理時間と、処理待ちテーブルに設定されている各処理待ちグループの処理時間とを短い方から順に上位から下位にかけて並べ替えた処理順テーブルを作成する。そして、制御部21は、各配信グループの処理が終了する時刻を演算する。
【0090】
次に、制御部21は、図6のステップS22の処理に代えて、並べ替えを行った配信グループのうち、その処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがあるか否かを判定する。処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがないとき、制御部21は、並べ替えを行った配信グループのうち最も処理時間が短い配信グループの処理を行う。このとき、処理待ちグループの処理時間が処理中グループの残りの処理時間よりも短ければ、図6に示すステップS24の処理に移行する。一方、処理待ちグループの処理時間が処理中グループの残りの処理時間と同等以上の長さであれば、制御部21は、図6に示すステップS23の処理に移行する。
【0091】
一方、処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがあるとき、制御部21は、その配信グループが上位になるように順位を一つ繰り上げる。その後、制御部21は、各配信グループの処理終了時刻を演算し、処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがあるか否かを判定する。このとき、処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがあれば、制御部21は、処理順テーブルにおいて、その配信グループの順位をさらに一つ繰り上げる。制御部21は、このような処理順テーブルの変更処理を繰り返し行う。このように処理順テーブルを変更した後、制御部21は、処理順テーブルにおいて最上位の配信グループの処理を開始する。このとき、処理順テーブルにおいて最上位の配信グループが処理中グループであれば、図6に示すステップS23の処理を行う。一方、処理順テーブルにおいて最上位の配信グループが処理待ちグループであれば、制御部21は、図6に示すステップ24の処理を行う。制御部21は、図6に示すステップ24の処理を行った後、その処理待ちグループの受信処理を実行する。そして、制御部21は、処理をステップS28に移行する。上述した新規グループのコンテンツデータの処理と同様に、配信グループの順位が一つ繰り上げる処理が繰り返され、その配信グループが最上位となる場合がある。このとき、処理終了時刻がWebページの生成時期を超えている配信グループがあったとしても、処理の順序を入れ替え可能な配信グループがない。そのため、ステップS18で受け付けた追加のコンテンツデータのサービス提供者に対して、「Webページの生成時期には、間に合いません」と制御部21が通知する。
【0092】
なお、制御部21は、Webページの生成時期を超えるか否かは、所定のマージンを持って判断する。例えば、2009年6月15日午前11時がWebページの生成時期であるとすると、制御部21は、コンテンツデータの処理の順番を判断するためのWebページの生成時期として、例えば、2時間前の2009年6月15日午前9時とする。このようにすることで、コンテンツ提供者に余裕をもってWebページの作成を行わせることができる。
【0093】
また、管理サーバ10は、図8に示すように、Webページの生成時期も処理待ちテーブルに含んでおり、推定した処理時間に加え、Webページの生成時期を考慮して、処理待ちテーブルのグループの順番を並べ替える。図8に示す処理待ちテーブルが、例えば、2008年12月28日時点の処理待ちテーブルであるとする。このとき、各グループのWebページの生成時期までに3日もあるため、図8に示すように、Webページの生成時期が早い順に並ぶことになる。従って、Webページの生成時期が早いグループから順にコンテンツデータが処理されることになる。
【0094】
このように、第2実施形態における管理サーバ10の制御部21は、Webページの生成時期とコンテンツデータの処理時間とに基づいて、コンテンツデータを処理する順を決定し、その順番でコンテンツデータを処理する処理手段として機能する。
【0095】
従って、処理待ちテーブルに複数のグループのコンテンツデータが処理待ちになっている状態であっても、Webページの生成時期が迫っているコンテンツデータが投入されたときには、このコンテンツデータを優先して処理することができる。なお、第2の実施形態では、Webページの生成時期を用いて、コンテンツデータの処理時間が短いコンテンツデータから順に処理を行うようにしたが、これに限定されるものではない。サービス提供者がデータIDを取得したい取得時期であれば、Webページ生成時期を取得時期に置き換えて本発明を適用可能である。
【0096】
なお、上述の第1及び第2実施形態においては、各グループのコンテンツデータはそれぞれ単独又は2以上連続して投入されるものであるが、各グループのコンテンツデータが1つずつ単独でのみ投入される場合にも当然に適用することができる。
【0097】
また、情報処理装置2を、管理サーバ10、DRMサーバ11、投入サーバ12、ID付与サーバ13、VPNルータ14、ルータ15などから構成するようにしたが、これに限られない。
【0098】
また、上述においては、各コンテンツ供給装置1を各グループに分け、グループ単位でコンテンツデータを処理するようにしたが、複数のコンテンツ供給装置1を1つのグループに割り当ててグループ分けをすることもできる。また、グループ分けを行ったサービス提供者ごとに本発明の処理を行わず、各コンテンツデータ単位で本発明の処理を行うようにしてもよい。
【符号の説明】
【0099】
1 コンテンツ供給装置
2 情報処理装置
3 ネットワーク
4 ノード装置
10 管理サーバ
11 DRMサーバ
12 投入サーバ
13 ID付与サーバ
21 管理サーバの制御部
22 管理サーバの記憶部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介してコンテンツデータの投入を受け付ける受付手段と、
前記受付手段により受け付けたコンテンツデータを受信し、ノード装置間で送受信可能な配信データに加工する処理手段と、
前記処理手段による前記コンテンツデータの受信又は加工に必要な処理時間を推定する推定手段と、
前記受付手段により複数のコンテンツデータが受け付けられたか否かを判定する判定手段と、を備え、
前記処理手段は、前記判定手段により前記複数のコンテンツデータが受け付けられたと判定されたとき、前記複数のコンテンツデータを、前記推定手段により前記処理時間が短いと推定されたコンテンツデータから順に処理することを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記処理手段によるコンテンツデータの処理中に、前記受付手段により、前記コンテンツデータが新たに受け付けられたとき、前記推定手段は、前記新たに受け付けられたコンテンツデータの前記処理時間と、前記処理中のコンテンツデータの残りの前記処理時間を推定し、
前記処理手段は、前記新たに受け付けられたコンテンツデータの前記処理時間が前記処理中のコンテンツデータの残りの前記処理時間よりも短いとき、前記処理中のコンテンツデータに対する処理を停止又は中止し、前記新たなコンテンツデータに対する処理を実行させることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記受付手段は、1つ以上のコンテンツデータを、複数のグループの夫々について受け付け、
前記推定手段は、各前記グループに対応する1つ以上のコンテンツデータの前記処理時間を、前記複数のグループの夫々について推定し、
前記判定手段は、前記受付手段により前記複数のグループに対応するコンテンツデータが受け付けられたか否かを判定し、
前記処理手段は、前記判定手段により、前記複数のグループに対応する1つ以上のコンテンツデータが受け付けられたと判定されたとき、前記複数のグループの夫々の前記処理時間が短いグループから順に処理することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記受付手段により既に受け付けられたグループに対応する1つ以上のコンテンツデータが前記処理手段により処理されている途中に、前記受付手段により、前記新規のグループに対応する1つ以上のコンテンツデータが新たに受け付けられたとき、前記推定手段は、前記新たに受け付けられた前記新規のグループに対応するコンテンツデータの前記処理時間と、前記処理中のグループに対応するコンテンツデータの残りの前記処理時間を推定し、
前記処理手段は、前記新規のグループに対応するコンテンツデータの前記処理時間が前記処理中のグループに対応するコンテンツデータの残りの前記処理時間よりも短いとき、前記処理中のグループに対応するコンテンツデータに対する処理を停止又は中止し、前記新規のグループに対応するコンテンツデータに対する処理を実行することを特徴とする請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記処理手段により生成された配信データに固有のIDを付与するID付与手段と、
前記ID付与手段により付与されたIDを、前記ネットワークを介して前記複数のグループの夫々の装置に送信する送信手段と、
を備え、
前記受付手段は、前記送信手段により送信されたIDの情報を取得したい取得時期を含むWebページの生成を行う生成時期の情報を前記グループごとに受け付け、
前記処理手段は、前記生成時期と前記処理時間とに基づいて、前記コンテンツデータを処理する順を決定し、当該決定した順に、前記コンテンツデータを処理することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記受付手段は、前記受け付けたコンテンツデータの容量の情報を取得し、
前記推定手段は、前記容量に基づいて、必要な処理時間を推定し、
前記処理手段は、前記処理時間が短いものから順に、前記コンテンツデータの受信及び加工の処理を行うことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
ネットワークを介してコンテンツデータの投入を受け付ける受付ステップと、
前記コンテンツデータの受信又は加工に必要な処理時間を推定する推定ステップと、
前記受付ステップにより複数のコンテンツデータが受け付けられたか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記複数のコンテンツデータが受け付けられたと判定されたとき、前記複数のコンテンツデータを、前記推定ステップにより前記処理時間が短いと推定されたコンテンツデータから順に受信し、ノード装置間で送受信可能な配信データに加工する処理ステップと、
をコンピュータに実現させるためのプログラム。
【請求項8】
ネットワークを介してコンテンツデータの投入を受け付ける受付ステップと、
前記コンテンツデータの受信又は加工に必要な処理時間を推定する推定ステップと、
前記受付ステップにより複数のコンテンツデータが受け付けられたか否かを判定する判定ステップと、
前記判定ステップにより前記複数のコンテンツデータが受け付けられたと判定されたとき、前記複数のコンテンツデータを、前記推定ステップにより前記処理時間が短いと推定されたコンテンツデータから順に受信し、ノード装置間で送受信可能な配信データに加工する処理ステップと、
を有することを特徴とする情報処理装置におけるコンテンツデータの処理方法。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−10225(P2011−10225A)
【公開日】平成23年1月13日(2011.1.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−154074(P2009−154074)
【出願日】平成21年6月29日(2009.6.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】