情報処理装置及びスキャナ装置
【課題】 ユーザが所望するレイアウトで複数個の画像が配置された新ファイルを生成すること。
【解決手段】 基準ファイル100は、基準画像102を含む。基準画像120は、属性情報108を含む。属性情報108は、2個以上の画像のレイアウトに関係するレイアウト情報110を含む。多機能機は、複数個のスキャン対象物をスキャンすることによって、複数個の画像を取得する。多機能機は、上記の属性情報108に含まれるレイアウト情報110に従って、複数個の画像が配置された新ファイルを生成する。
【解決手段】 基準ファイル100は、基準画像102を含む。基準画像120は、属性情報108を含む。属性情報108は、2個以上の画像のレイアウトに関係するレイアウト情報110を含む。多機能機は、複数個のスキャン対象物をスキャンすることによって、複数個の画像を取得する。多機能機は、上記の属性情報108に含まれるレイアウト情報110に従って、複数個の画像が配置された新ファイルを生成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、ファイルを生成する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、スキャンによって得られる画像を、ユーザが指定する形式のファイル(例えば、JPEGファイル、BMPファイル、PDFファイル、TIFFファイル等)に変換して出力する情報処理装置が開示されている。特許文献1の情報処理装置によると、N回(Nは1以上の整数)のスキャンを実行することによって、N個の画像ファイル、若しくは、N個の画像データがそれぞれN個のページに配置された1個のファイルを生成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−171369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザが所望するレイアウトで複数個の画像が配置されたファイル(以下では「特定のファイル」と呼ぶ)を生成することが求められている。上記の従来技術では、上記の特定のファイルを生成することができない。本明細書では、ユーザが、上記の特定のファイルを容易に取得し得る技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書によって開示される技術は、情報処理装置として具現化される。情報処理装置は、基準ファイル取得部と、画像取得部と、新ファイル生成部と、を備える。基準ファイル取得部は、基準オブジェクトを含む基準ファイルを取得する。基準オブジェクトは、2個以上の画像のレイアウトに関係するレイアウト情報を含む属性情報を含む。画像取得部は、複数個の画像を取得する。新ファイル生成部は、属性情報に含まれるレイアウト情報に従って、複数個の画像が配置された新ファイルを生成する。
【0006】
この構成によると、ユーザが、所望のレイアウトを示すレイアウト情報を、基準オブジェクトの属性情報に含ませる作業を実行すれば、新ファイル生成部は、属性情報に含まれるレイアウト情報に従って、複数個の画像が配置された新ファイルを生成することができる。このために、ユーザは、所望のレイアウトで複数個の画像が配置された新ファイル(上記の特定のファイル)を容易に取得し得る。
【0007】
上記のレイアウト情報は、2個以上の画像を鉛直方向に並べて配置するための鉛直方向情報と、2個以上の画像を水平方向に並べて配置するための水平方向情報と、の少なくとも一方を含んでいてもよい。また、上記の新ファイル生成部は、レイアウト情報に鉛直方向情報が含まれる場合に、複数個の画像が鉛直方向に並んで配置された新ファイルを生成し、レイアウト情報に水平方向情報が含まれる場合に、複数個の画像が水平方向に並んで配置された新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザは、複数個の画像が鉛直方向に並んで配置されることを所望する場合に、鉛直方向情報を含むレイアウト情報を属性情報に含ませることができる。また、ユーザは、複数個の画像が水平方向に並んで配置されることを所望する場合に、水平方向情報を含むレイアウト情報を属性情報に含ませることができる。この場合、情報処理装置は、ユーザの意図に応じて、複数個の画像が鉛直方向及び水平方向の少なくとも一方の方向に並んで配置された新ファイルを生成する。即ち、情報処理装置は、ユーザが所望する方向に複数個の画像が並んで配置された新ファイルを生成することができる。
【0008】
上記の基準ファイルは、複数のセルを含んでいてもよい。新ファイル生成部は、複数のセルを含む新ファイルを生成してもよい。また、新ファイル生成部は、基準ファイルに含まれる複数のセルのうち、基準オブジェクトが配置された第1のセル群のサイズを特定し、新ファイルに含まれる複数組の第2のセル群のそれぞれに、複数個の画像のそれぞれが配置された新ファイルを生成してもよい。その場合、各組の第2のセル群のサイズは、特定された第1のセル群のサイズと同じであってもよい。この構成によると、ユーザが、所望のサイズの第1のセル群に基準オブジェクトを配置すれば、そのサイズと同じサイズを有する各組の第2のセル群に各画像が配置された新ファイルが生成される。即ち、情報処理装置は、ユーザが所望するサイズを有する各組の第2のセル群に各画像が配置された新ファイルを生成することができる。
【0009】
上記の新ファイル生成部は、基準ファイル内において、特定の方向に、第1のセル群の輪郭と、基準オブジェクトと、の間に特定のスペースが形成されている場合に、新ファイル内において、特定の方向に、複数個の画像のうちの隣接する2個の画像の間に、特定のスペースに対応するスペースが形成されるように、新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザが、所望のスペース(上記の特定のスペース)が形成されるように基準オブジェクトを配置すれば、そのスペースに対応するスペースが、隣接する2個の画像の間に形成された新ファイルが生成される。即ち、情報処理装置は、隣接する2個の画像の間にユーザが所望するスペースが形成された新ファイルを生成することができる。
【0010】
上記の新ファイル生成部は、第1のセル群内での基準オブジェクトのサイズを特定し、各組の第2のセル群内での画像のサイズが、特定された基準オブジェクトのサイズと同じサイズである新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザが、所望のサイズを有する基準オブジェクトを配置すれば、そのサイズと同じサイズを有する各画像が配置された新ファイルが生成される。即ち、情報処理装置は、ユーザが所望するサイズを有する各画像が形成された新ファイルを生成することができる。
【0011】
上記の新ファイル生成部は、基準ファイル内での第1のセル群の位置を特定し、複数組の第2のセル群のうちの1組の第2のセル群の位置が、特定された第1のセル群の位置と同じ位置である新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザが、所望の位置に存在する第1のセル群内に基準オブジェクトを配置すれば、その位置と同じ位置に存在する1組の第2のセル群内に1個の画像が配置される。即ち、情報処理装置は、ユーザが所望する位置に存在する1組の第2のセル群内に1個の画像が配置された新ファイルを生成することができる。
【0012】
上記のレイアウト情報は、各組の第2のセル群の近傍の各セルに特定情報を配置するための配置情報を含んでもよい。上記の新ファイル生成部は、配置情報に従って、各組の第2のセル群の近傍の各セルに、特定情報が配置された新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザが、上記の特定情報が配置されることを所望する場合に、配置情報を含むレイアウト情報を属性情報に含ませることができる。この場合、情報処理装置は、ユーザの意図に応じて、各組の第2のセル群の近傍の各セルに特定情報が配置された新ファイルを生成することができる。
【0013】
上記の新ファイル生成部は、1個以上のサブファイルを含む新ファイルを生成してもよい。上記のレイアウト情報は、1個のサブファイル内に配置される画像の最大数に関係する第1の最大数情報を含んでもよい。新ファイル生成部は、複数個の画像の数が、第1の最大数情報が示す最大数以下である場合に、複数個の画像が配置された1個のサブファイルを生成することによって、新ファイルを生成してもよい。また、新ファイル生成部は、複数個の画像の数が、第1の最大数情報が示す最大数を超える場合に、複数個の画像のうちの最大数の画像が配置された1個のサブファイルを生成し、複数個の画像のうちの最大数の画像以外の画像が配置された他のサブファイルを生成することによって、新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザは、1個のサブファイル内に配置される画像の最大数について希望がある場合に、その数を示す第1の最大数情報を含むレイアウト情報を属性情報に含めることができる。この場合、情報処理装置は、ユーザが所望する画像の最大数に応じて、1個以上のサブファイルを生成することができる。
【0014】
上記の新ファイル生成部は、1個以上のページを含む新ファイルを生成してもよい。上記のレイアウト情報は、1個のページ内に配置される画像の最大数に関係する第2の最大数情報を含んでもよい。新ファイル生成部は、複数個の画像の数が、第2の最大数情報が示す最大数以下である場合に、複数個の画像が配置された1個のページを生成することによって、新ファイルを生成してもよい。また、新ファイル生成部は、複数個の画像の数が、第2の最大数情報が示す最大数を超える場合に、複数個の画像のうちの最大数の画像が配置された1個のページを生成し、複数個の画像のうちの最大数の画像以外の画像が配置された他のページを生成することによって、新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザは、1個のページ内に配置される画像の最大数について希望がある場合に、その数を示す第2の最大数情報を含むレイアウト情報を属性情報に含めることができる。この場合、情報処理装置は、ユーザが所望する画像の最大数に応じて、1個以上のページを生成することができる。
【0015】
上記のレイアウト情報は、1個のファイル内に配置される画像の最大数に関係する第3の最大数情報を含んでもよい。上記の新ファイル生成部は、複数個の画像の数が、第3の最大数情報が示す最大数以下である場合に、複数個の画像が配置された1個の新ファイルを生成してもよい。また、上記の新ファイル生成部は、複数個の画像の数が、第3の最大数情報が示す最大数を超える場合に、複数個の画像のうちの最大数の画像が配置された1個の新ファイルを生成し、複数個の画像のうちの最大数の画像以外の画像が配置された他の新ファイルを生成してもよい。この構成によると、この構成によると、ユーザは、1個のファイル内に配置される画像の最大数について希望がある場合に、その数を示す第3の最大数情報を含むレイアウト情報を属性情報に含めることができる。この場合、情報処理装置は、ユーザが所望する画像の最大数に応じて、1個以上の新ファイルを生成することができる。
【0016】
上記の基準オブジェクトは、特定の形状の輪郭を有してもよい。上記の新ファイル生成部は、複数個の画像のそれぞれの輪郭が、特定の形状の輪郭に一致するように、新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザが、所望の輪郭を有する基準オブジェクトを配置すれば、その輪郭と同じ輪郭を有する各画像が配置された新ファイルが生成される。即ち、情報処理装置は、ユーザが所望する輪郭を有する各画像が形成された新ファイルを生成することができる。
【0017】
なお、上記の情報処理装置を備えるスキャナ装置も、新規で有用である。このスキャナ装置は、スキャン実行部と、上記の情報処理装置とを備える。スキャン実行部は、複数個のスキャン対象物をスキャンすることによって、複数個の画像を生成する。上記の画像取得部は、スキャン実行部によって生成される複数個の画像を取得する。また、上記の情報処理装置を実現するための制御方法、及び、コンピュータプログラムも、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】ネットワークシステムの構成を示す。
【図2】多機能機が実行する新ファイル生成処理のフローチャートを示す。
【図3】図2の続きのフローチャートを示す。
【図4】基準ファイルの第1の例を示す。
【図5】図4の基準ファイルに基づいて生成される新ファイルの一例を示す。
【図6】基準ファイルの第2の例を示す。
【図7】図6の基準ファイルに基づいて生成される新ファイルの一例を示す。
【図8】基準ファイルの第3の例を示す。
【図9】図8の基準ファイルに基づいて生成される新ファイルの一例を示す。
【図10】基準ファイルの第4の例を示す。
【図11】図10の基準ファイルに基づいて生成される新ファイルの一例を示す。
【図12】基準ファイルの第5の例を示す。
【図13】図12の基準ファイルに基づいて生成される新ファイルの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1実施例)
(システムの構成)
図面を参照して第1実施例を説明する。図1は、本実施例のネットワークシステム2の概略図を示す。ネットワークシステム2は、LAN4と、多機能機10と、PC60と、を備える。多機能機10とPC60はLAN4に接続されており、LAN4を介して相互に通信可能である。
【0020】
(多機能機10の構成)
多機能機10の構成について説明する。多機能機10は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、電子メール送受信機能、インターネットFAX機能等の多機能を備える。多機能機10は、操作部12と、表示部14と、ネットワークインターフェイス16と、スキャン実行部18と、印刷実行部20と、USBインターフェイス22と、メモリ24と、制御部40と、を備える。操作部12は、複数のキーによって構成される。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示を多機能機10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。ネットワークインターフェイス16は、LAN4に接続されている。スキャン実行部18は、CIS、CCD等のスキャン機構を備え、スキャン対象物をスキャンすることによって画像データを生成する。印刷実行部20は、インクジェットヘッド方式、レーザ方式等の印刷機構を備え、制御部40からの指示に従って印刷を行う。USBインターフェイス22には、USBケーブル、USBメモリ等が接続される。
【0021】
メモリ24は、プログラム26を記憶する。制御部40は、メモリ24内のプログラム26に従って処理を実行する。制御部40がプログラム26に従って処理を実行することによって、各部42〜46の機能が実現される。また、メモリ24は、基準ファイル100、300、500、700、900(図4、図6、図8、図10、図12参照)を記憶するための基準ファイル記憶領域28、及び、基準ファイル記憶領域28内に記憶されている基準ファイル100等に基づいて生成される新ファイル200、400、600、800、1000(図5、図7、図9、図11、図13参照)を記憶するための新ファイル記憶領域30を有する。基準ファイル記憶領域28に記憶される基準ファイル100等は、ユーザがPC60等を操作することによって、予め作成されたものである。予めユーザによって作成された基準ファイル100等は、ユーザの操作に従って基準ファイル記憶領域28内に記憶される。また、新ファイル記憶領域30に記憶される新ファイルは、多機能機10が、後で説明する新ファイル生成処理(図2、図3)を実行することによって生成され、新ファイル記憶領域30内に記憶される。
【0022】
(多機能機10が実行する処理)
続いて、図2、図3を参照して、多機能機10の制御部40が実行する新ファイル生成処理について説明する。多機能機10の電源がONされると、制御部40は、基準ファイル記憶領域28内から1つの基準ファイル(例えば図4の100)を選択する操作がユーザによって実行されることを監視する(S2)。ユーザは、多機能機10の操作部12を操作することによって、又は、PC60の操作部(図示省略)を操作することによって、上記の操作を実行することができる。1つの基準ファイル(例えば図4の100)が選択されると、制御部40はS2でYESと判断する。なお、以下では、S2で図4の基準ファイル100が選択された場合を例として、以下の処理を説明する。次いで、基準ファイル取得部42(図1参照)は、S2で選択された基準ファイル100を、基準ファイル記憶領域28内から読み出して取得する(S4)。
【0023】
図4に示されるように、本実施例の基準ファイル100は、1個以上のサブファイル101を含む。各サブファイル101は、鉛直方向及び水平方向に並んで配置された複数個のセル104を含む。このような構造を備える基準ファイル100の具体例として、マイクロソフト社の「エクセル(登録商標)」のファイルが挙げられる。サブファイル101には、1個の基準画像102が配置されている。この例では、基準画像102は、水平方向の辺の長さが鉛直方向の辺の長さよりも長い長方形を有する。基準画像102は、6個のセルで構成されるセル群106に配置されている。以下では、基準画像102が配置されたセル群106のことを「第1のセル群」と呼ぶ場合がある。基準画像102は、第1のセル群106の中央部分のみに配置されている。即ち、基準画像102の輪郭と第1のセル群106の輪郭との間には、鉛直方向及び水平方向のそれぞれに沿って、スペースSp1a、Sp1b、Sp2a、Sp2bが設けられている。
【0024】
基準画像102は、属性情報108を含む。この属性情報108は、ユーザが予め入力する。ユーザは、属性情報108を含む画像を基準画像102として、所望の第1のセル群106内に配置することによって、基準ファイル100を生成する。本実施例の属性情報108は、情報109a〜109cと、レイアウト情報110と、を含む。情報109aは、基準画像102の解像度を示す情報である。情報109bは、基準画像102のデータサイズを示す情報である。情報109cは、基準画像102が生成された日時を示す情報である。なお、情報109a〜109cは、あくまで例示であり、情報109a〜109c以外の情報が属性情報108に含まれていてもよい。属性情報108は、情報109a〜109cの全てを含まなくてもよく、レイアウト情報110の他に、情報109a〜109cのうちの少なくとも1つの情報を含んでいればよい。なお、属性情報108を「メタ情報」と呼び換えてもよい。レイアウト情報110は、情報120〜124を含む。情報120〜124は、新ファイル生成処理において、基準ファイル100に基づいて図5の新ファイル200を生成するための複数個の画像のレイアウトに関する情報である。レイアウト情報110の具体的な内容については、後で詳しく説明する。
【0025】
基準ファイル取得部42は、S4で取得された基準ファイル100に含まれるレイアウト情報110を取得する(S6)。次いで、基準ファイル取得部42は、S4で取得された基準ファイル100内において、基準画像102が配置されている第1のセル群106の位置及びサイズを特定する(S8)。基準ファイル取得部42は、第1のセル群106を構成する最も左上のセル104aの位置を特定することによって、第1のセル群106の位置を特定する。図4の例では、基準ファイル取得部42は、上から2個目であって左から2個目のセルを、セル104aの位置として特定する。さらに、基準ファイル取得部42は、第1のセル群106を構成する水平方向のセルの数(図4の例では3個)と、第1のセル群106を構成する鉛直方向のセルの数(図4の例では2個)と、を特定することによって、第1のセル群106のサイズを特定する。S8で特定された第1のセル群106の位置が、後で説明するように、新ファイル200内で1個目の画像210を配置するための第2のセル群220の位置となる。なお、新ファイル200内で画像210等が配置されるセル群220等を、以下では、「第2のセル群」と呼ぶ場合がある。さらに、S8で特定された第1のセル群106のサイズが、新ファイル200内の1個の第2のセル群220等のサイズとなる。次いで、基準ファイル取得部42は、S8で特定された第1のセル群106内における基準画像102の配置領域を特定する(S10)。具体的に言うと、S10では、基準ファイル取得部42は、第1のセル群106の輪郭を構成する各辺と、基準画像102の輪郭を構成する各辺と、の間の各スペースSp1a、Sp1b、Sp2a、Sp2bを特定する。なお、第1のセル群106のサイズが特定され(S8参照)、かつ、各スペースSp1a等が特定されるということは、基準画像102の配置サイズ(水平方向及び鉛直方向の長さ)が特定されることに等しい。S10で特定された基準画像102の配置領域が、後で説明するように、新ファイル200内で各画像を配置するための配置領域となる。S10を終えると、図3のS30に進む。
【0026】
図3のS30では、制御部40は、新ファイルを生成するための元となる空ファイルを生成する。空ファイルは、画像、テキスト等のデータを含まないファイルであり、新規に生成されるファイルである。本実施例では、S30で生成される空ファイルは、複数のセルを含む1個のサブファイルを含む。S30で空ファイルが生成されると、制御部40は、S32〜S52の画像配置処理を実行する。まず、制御部40は、ユーザによって、スキャン開始指示が入力されることを監視する(S32)。ユーザは、1枚のスキャン対象物(例えば1枚の原稿)を図示省略の自動原稿搬送装置にセットした状態で、多機能機10の操作部12を操作することによって、スキャン開始指示を多機能機10に入力することができる。この場合、制御部40は、S32でYESと判断し、S34に進む。
【0027】
S34では、画像取得部44(図1参照)は、1枚のスキャン対象物をスキャン実行部18にスキャンさせる。スキャン実行部18によるスキャンの結果、画像取得部44は、1個のスキャン画像データ(以下では「画像」と呼ぶ)を取得する(S36)。次いで、新ファイル生成部46(図1参照)は、空ファイルに含まれる処理対象のサブファイル内の画像数が、1個のサブファイルに配置可能な画像の最大数に達しているか否かを判断する(S38)。後で詳しく説明するが、上記の図2のS6で取得されるレイアウト情報110は、1個のサブファイル内に配置される画像の最大数を示す情報122を含む。新ファイル生成部46は、情報122が示す最大数と、処理対象のサブファイル内に現在配置されている画像数と、を比較し、両者が等しい場合にYESと判断する。なお、「処理対象のサブファイル」は、S30で1個のサブファイルが生成されてからS40で新たなサブファイルが生成されるまでの間は、S30で生成されたサブファイルを意味し、S40で新たなサブファイルが生成された後は、最新のS40で生成されたサブファイルを意味する。S38でYESの場合、新ファイル生成部46は、S30で生成されたファイルに含まれるべき新たなサブファイルを生成する(S40)。S40を終えた場合、又は、S38でNOの場合、S42に進む。
【0028】
S42では、新ファイル生成部46は、S36で取得された画像を、処理対象のサブファイル内に配置するための第2のセル群を特定する。S42の処理の内容については、後で詳しく説明する。次いで、新ファイル生成部46は、S36で取得された画像を、S42で特定された第2のセル群内に配置する(S44)。S44の処理の内容については、後で詳しく説明する。S44を終えると、S46に進む。
【0029】
S46では、新ファイル生成部46は、図2のS6で取得されたレイアウト情報110に、文字等を配置するための情報(以下では「配置情報」と呼ぶ場合がある)が含まれるか否かを判断する。配置情報の詳細については、後で詳しく説明する。S46でYESの場合、新ファイル生成部46は、文字等が配置されるべきセル群を特定する(S48)。次いで、新ファイル生成部46は、S48で特定されたセル群に文字等を配置する(S50)。S50を終えた場合、又は、S46でNOの場合、S52に進む。
【0030】
S52では、新ファイル生成部46は、画像配置処理を終了するための操作がユーザによって行われたか否かを判断する(S52)。ユーザは、多機能機10の操作部12を操作することによって、上記の操作を行うことができる。この場合、新ファイル生成部46は、S52でYESと判断する。この場合、画像配置処理が終了し、S54に進む。一方、S52でNOの場合、新ファイル生成部46は、S32に戻り、新たなスキャン開始指示が入力されることを監視する。ユーザは、前回の画像配置処理で自動原稿搬送装置にセットした1枚のスキャン対象物を取り除き、新たな1枚のスキャン対象物を自動原稿搬送装置にセットすることができる。この状態で、ユーザは、スキャン開始指示を多機能機10に入力することができる。この場合、制御部40は、S32で再びYESと判断し、S32〜S542の処理を再び実行して、新たな画像をサブファイルに配置する。
【0031】
S54では、新ファイル生成部46は、新ファイル生成終了処理を実行する。具体的には、S54では、新ファイル生成部46は、1回以上の画像配置処理によって、1個以上の画像が配置された新ファイルを、新ファイル記憶領域30(図1参照)に記憶させる。S54の新ファイル生成終了処理を終えると、制御部40は、新ファイル生成処理を終了する。ユーザは、例えばPC60の操作部を操作することによって、多機能機10の新ファイル記憶領域30にアクセスすることができる。この場合、制御部40は、S54で新ファイル記憶領域30に記憶された新ファイルをPC60(即ちユーザ)に提供する。この結果、ユーザは、新ファイルを取得することができる。
【0032】
(基準ファイルと新ファイルの具体例)
続いて、基準ファイル記憶領域28(図1参照)内に記憶されている基準ファイルの例と、当該基準ファイルに基づいて、制御部40が上記の新ファイル生成処理を実行した場合に生成される新ファイルの例とを、図4〜図13を参照して説明する。
【0033】
(第1の例)
図4に示される基準ファイル100に含まれるレイアウト情報110は、情報120〜124を含む。情報120が示す「<Step>」と、情報124が示す「</Step>」と、の組合せは、「複数個の画像を鉛直方向に並べて配置する」ことを意味する。以下では、情報120、124のことを「ステップ」と呼ぶ場合がある。また、情報122が示す「<Max>3</Max>」は、1個のサブファイルに画像される画像の最大数が「3」であることを意味する。即ち、情報120〜124は、「1個のサブファイル内に最大で3個の画像を鉛直方向に並べて配置する」ことを意味する。
【0034】
図5は、図4の基準ファイル100に基づいて生成される新ファイル200の一例を示す。図2及び図3の各処理によって新ファイル200を生成するための手法を説明する。図3のS30の空ファイル生成処理では、まず、画像210、212、214が配置されていないサブファイル202が生成される。1回目のS38の処理の時点では、サブファイル202に配置されている画像の数が「0」であり、レイアウト情報110に含まれる情報122が示す最大数が「3」であるために、S38でNOと判断される。1回目のS42では、新ファイル生成部46は、図2のS8で特定された第1のセル群106の位置(第1のセル群106を構成する最も左上のセル104aの位置)を、画像を配置するための第2のセル群220の位置として特定する。さらに、1回目のS42では、新ファイル生成部46は、図2のS8で特定された第1のセル群106のサイズ(水平方向の3個のセル、鉛直方向の2個のセル)を、画像を配置するための第2のセル群220のサイズとして特定する。1回目のS44では、新ファイル生成部46は、1回目のS36で取得された画像210を、第2のセル群220に配置する。この際に、新ファイル生成部46は、第2のセル群220の輪郭を構成する各辺と、画像210の輪郭を構成する各辺と、の間の各スペースが、図2のS10で特定された各スペースSp1a等に一致するように、画像210を配置する。この結果、画像210の配置サイズが、基準画像102の配置サイズと同じになる。
【0035】
2回目のS38でも、NOと判断される。新ファイル生成部46は、図2のS6で取得されたレイアウト情報110に含まれる情報120、124に基づいて、複数個の画像を鉛直方向に並べて配置すること(即ちステップ)を実行すべきことを知ることができる。従って、新ファイル生成部46は、2回目のS42では、1回目のS42で特定された第2のセル群220の輪郭を構成する下辺に隣接する新たな第2のセル群222を特定する。新たな第2のセル群222の水平方向の位置は、第2のセル群220の水平方向の位置と同じである。また、新たな第2のセル群222のサイズは、第2のセル群220のサイズと同じである。2回目のS44では、新ファイル生成部46は、上記と同様の手法を用いて(即ち各スペースSp1a等が生成されるように)、2回目のS36で取得された画像212を、第2のセル群222に配置する。
【0036】
同様に、新ファイル生成部46は、3回目のS42では、2回目のS42で特定された第2のセル群222を構成する下辺に隣接する新たな第2のセル群224を特定し、3回目のS44では、3回目のS36で取得された画像214を、第2のセル群224に配置する。なお、4回目のS38では、サブファイル202に配置されている画像の数が「3」であり、レイアウト情報110に含まれる情報122が示す最大数が「3」であるために、S38でYESと判断される。このために、新ファイル生成部46は、新たなサブファイル204を生成する(S40)。この場合、S42では、新ファイル生成部46は、図2のS8で特定された第1のセル群106の位置及びサイズを、サブファイル204内で画像を配置するための第2のセル群226の位置及びサイズとして特定する。さらに、S44では、上記と同様の手法を用いて、新ファイル生成部46は、4回目のS36で取得された画像216を、第2のセル群226に配置する。これにより、新ファイル200が完成する。
【0037】
上記の説明から明らかなように、新ファイル200内の複数組の第2のセル群220、222、224、226のそれぞれに、複数個の画像210、212、214、216のそれぞれが配置される。各画像210等の配置サイズは、基準画像102の配置サイズに等しい。さらに、新ファイル200内の隣接する2個の画像(例えば210と212)の間には、スペースSp1a、Sp1bに対応するスペース(即ちSp1aとSp1bとの和)が形成されている。なお、図4のレイアウト情報110は、上記の配置情報を含まない。従って、図3のS46ではNOと判断される。
【0038】
(第2の例)
図6、図7を参照して、第2の例を説明する。第1の例と同様の点については説明を省略し、異なる点を中心に説明する。基準ファイル300内のサブファイル301には、1個の基準画像302が配置されている。この例では、基準画像302は、正方形である。基準画像302は、4個のセルで構成される第1のセル群306に配置されている。第1のセル群306の輪郭を構成する各辺と、基準画像302の輪郭と、の間には、各スペースSp3a、Sp3b、Sp4a、Sp4bが形成されている。基準画像302も、図4の基準画像102と同様に、属性情報を含む。なお、図6では属性情報の図示を省略し、属性情報に含まれるレイアウト情報310のみを図示している。以下の図8、図10においても、属性情報の図示を省略する。本例では、レイアウト情報310の内容が、第1の例と異なる。レイアウト情報310は、情報320〜324を含む。レイアウト情報310のうち、情報320「<Repeat>」と情報324「</Repeat>」との組合せは、「複数個の画像を水平方向に並べて配置する」ことを意味する。以下では、情報320、324のことを「リピート」と呼ぶ場合がある。
【0039】
図3のS30の空ファイル生成処理では、新規のサブファイル402が生成される。第1の例の場合と同様に、1回目のS42では、新ファイル生成部46は、第2のセル群420の位置及びサイズを特定し、1回目のS44では、1回目のS36で取得された画像410を第2のセル群420に配置する。新ファイル生成部46は、図2のS6で取得されたレイアウト情報310に基づいて、複数個の画像を水平方向に並べて配置すること(即ちリピート)を実行すべきことを知ることができる。従って、新ファイル生成部46は、2回目のS42では、1回目のS42で特定された第2のセル群420の輪郭を構成する右辺に隣接する新たな第2のセル群422を特定する。新たな第2のセル群422の鉛直方向の位置は、第2のセル群420の鉛直方向の位置と同じである。2回目のS44では、新ファイル生成部46は、2回目のS36で取得された画像412を、第2のセル群422に配置する。同様に、新ファイル生成部46は、3回目のS44では、3回目のS36で取得された画像414を、第2のセル群424に配置し、4回目のS44では、4回目のS36で取得された画像416を、新たなサブファイル404内の第2のセル群426に配置する。これにより、新ファイル400が完成する。
【0040】
上記の説明から明らかなように、新ファイル400内の複数組の第2のセル群420、422、424、426のそれぞれに、複数個の画像410、412、414、416のそれぞれが配置される。各画像410等の配置サイズは、基準画像302の配置サイズに等しい。さらに、新ファイル400内の隣接する2個の画像(例えば410と412)の間には、スペースSp4a、Sp4bに対応するスペース(即ちSp4aとSp4bとの和)が形成されている。
【0041】
(第3の例)
図8、図9を参照して、第3の例を説明する。第1及び第2の例と同様の点については説明を省略し、異なる点を中心に説明する。基準ファイル500内のサブファイル501に含まれる第1のセル群506には、1個の基準画像502が配置されている。基準画像502は、レイアウト情報510を含む。レイアウト情報510は、情報520〜530を含む。情報520、524はリピートであり、情報526、530はステップである。情報522は、1個のサブファイル内でリピートされる画像の最大数を示し、情報528は、1個のサブファイル内でステップされる画像の最大数を示す。従って、本例では、情報522と情報528との組合せが、1個のサブファイル内に配置される画像の最大数(3×2=6個)を意味する。
【0042】
レイアウト情報510では、リピート520、524が先に記述されており、ステップ526、530が後に記述されている。この場合、新ファイル生成部46は、リピートを優先して実行する。即ち、新ファイル生成部46は、サブファイル602において、水平方向に並ぶ3組の第2のセル群630、632、634のそれぞれに、1〜3回目のS36で取得された3個の画像610、612、614のそれぞれを配置する。次いで、新ファイル生成部46は、ステップを実行する。即ち、新ファイル生成部46は、第2のセル群630の下方の第2のセル群636に、4回目のS36で取得された画像616を配置する。次いで、新ファイル生成部46は、第2のセル群636の右方の2組の第2のセル群638、640のそれぞれに、5及び6回目のS36で取得された2個の画像618、620のそれぞれを配置する。同様に、新ファイル生成部46は、新たなサブファイル604内の2組の第2のセル群642、644のそれぞれに、7及び8回目のS36で取得された2個の画像622、624のそれぞれを配置する。これにより、新ファイル600が完成する。
【0043】
(第4の例)
図10、図11を参照して、第4の例を説明する。上記の各例と同様の点については説明を省略し、異なる点を中心に説明する。基準ファイル700内のサブファイル701に含まれる第1のセル群706には、1個の基準画像702が配置されている。基準画像702は、レイアウト情報710を含む。レイアウト情報710は、情報720〜732を含む。情報720、732はステップである。情報722は、ステップが実行される単位を示す。即ち、情報722が示す「<Unit>−1,0,2,0</Unit>」は、図3の1回目のS42で特定される第2のセル群820(図11参照)を座標(0,0)として捉える場合に、座標(−1,0)から座標(2,0)までの範囲を単位として、ステップを実行することを意味する。なお、本例では情報720、732がステップであるが、仮に、情報720、732がリピートである場合には、情報722が示す範囲を単位としてリピートが実行される。情報724は、1個のサブファイル内でステップされる画像の最大数を示す。
【0044】
レイアウト情報710は、上記の各情報720、722、724、732の他に、配置情報726、728、730を含む。情報726が示す「<SetNo>−1,0,1</SetNo>」のうちの「SetNo」は、通し番号を配置することを意味する。また、「−1,0,1」のうちの「−1,0」は、座標(−1,0)で表わされるセル群を意味し、「−1,0,1」のうちの「1」は、通し番号を「1」ずつインクリメントすることを意味する。なお、座標(−1,0)は、第2のセル群820の左隣のセル群822を意味する。情報728が示す「<SetFileName>1,0</SetFileName>」は、座標(1,0)で表わされるセル群に、画像名を配置することを意味する。なお、座標(1,0)は、第2のセル群820の右隣のセル群824を意味する。情報730が示す「<SetOCRResult>2,0</SetOCRResult>」は、座標(2,0)で表わされるセル群に、画像をOCR(Optical Character Recognition)することによって得られるテキスト(以下では「OCR結果」と呼ぶ)を配置することを意味する。なお、座標(2,0)は、座標(1,0)で表わされるセル群824の右隣のセル群826を意味する。
【0045】
上記の各セル群822、824、826の水平方向の幅は、コマンド(情報726〜730)の内容に応じて予め決められている。例えば、通し番号を配置するためのコマンドである情報726(SetNo)は、座標(−1,0)で表わされるセル群822を指定している。通し番号を配置するためのコマンドが指定するセル群822の水平方向の幅は、第1の値(本例では「2セル分」)に予め決められている。なお、セル群822の鉛直方向の幅は、画像810を配置するための第2のセル群820の鉛直方向の幅と同じ(4セル分)である。同様に、本例では、画像名を配置するためのセル群824の水平方向の幅が第2の値(本例では「2セル分」)、OCR結果を配置するためのセル群826の水平方向の幅が第3の値(本例では「4セル分」)に、それぞれ予め決められている。また、セル群824、826の鉛直方向の幅は、第2のセル群820の鉛直方向の幅と同じ(4セル分)である。
【0046】
図3のS30の空ファイル生成処理では、新規のサブファイル802が生成される。第1の例の場合と同様に、1回目のS42では、新ファイル生成部46は、第2のセル群820の位置及びサイズを特定し、1回目のS44では、1回目のS36で取得された画像810を第2のセル群820に配置する。本例では、S6で取得されるレイアウト情報710に配置情報726〜730が含まれるために、新ファイル生成部46は、S46でYESと判断する。1回目のS48では、新ファイル生成部46は、S6で取得されたレイアウト情報710に基づいて、文字等を配置するためのセル群824〜826を特定する。具体的に言うと、1回目のS48では、新ファイル生成部46は、情報722に従って、第2のセル群820の左辺に隣接するセル群822(座標(−1,0))と、第2のセル群の右辺に隣接するセル群824(座標(1,0))、セル群824の右辺に隣接するセル群826(座標(2,0))と、を特定する。この際、新ファイル生成部46は、上述のように、セル群822及び824のそれぞれの水平方向の幅を2セル分、セル群826の水平方向の幅を4セル分として特定する。なお、各セル群822〜826の鉛直方向の幅は、セル群820に合わせて4セル分として特定する。1回目のS50では、新ファイル生成部46は、セル群822、824、826のそれぞれに、通し番号822a、画像名824a、OCR結果826aを配置する。なお、1回目のS50では、通し番号822aは「1」であり、画像名824aは「xxxxx01」である。なお、新ファイル生成部46は、1回目のS50において、画像810に対してOCRを実行することによって、OCR結果826aを取得する。通し番号822aは、セル群822のうちの最も左上の1個のセルに配置される。画像名824a及びOCR結果826aも同様に、それぞれ、セル群824、826のうちの最も左上の1個のセルに配置される。ただし、画像名824a、OCR結果826aのうち、上記の1個のセルで表示できない分の文字は、隣接するセルに続けて表示される。
【0047】
2回目のS42では、新ファイル生成部46は、第2のセル群820の下方の第2のセル群830を特定する。2回目のS44では、新ファイル生成部46は、2回目のS36で取得された画像812を第2のセル群830に配置する。2回目のS48では、新ファイル生成部46は、1回目のS48と同様に、セル群832〜836を特定する。2回目のS50では、新ファイル生成部46は、1回目のS50と同様に、セル群832〜836のそれぞれに、文字等832a〜836aを配置する。なお、2回目のS50では、通し番号832aは「2」であり(即ち「1」のインクリメント)、画像名834aは「xxxxx02」である。同様に、新ファイル生成部46は、3回目のS44では、3回目のS36で取得された画像814を第2のセル群840に配置する。また、新ファイル生成部46は、3回目のS50では、セル群842〜846のそれぞれに、文字等842a〜846aを配置する。これにより、新ファイル800が完成する。
【0048】
(第5の例)
図12、図13を参照して、第5の例を説明する。上記の各例と同様の点については説明を省略し、異なる点を中心に説明する。基準ファイル900内のサブファイル901に含まれる第1のセル群906には、1個の基準オブジェクト902が配置されている。基準オブジェクト902は、矩形以外の図形(例えば平行四辺形、ひし形、円、楕円等)である。本例では、基準オブジェクト902は、ひし形である。また、第1のセル群906は、24個のセル(鉛直方向4個、水平方向6個)で構成される。基準オブジェクト902は、上記の各例と同様にレイアウト情報(図示省略)を含む。本実施例では、レイアウト情報は、基準オブジェクト902の塗りつぶし情報として、画像を使用する旨の情報を含む。
【0049】
新ファイル生成部46は、図示省略のレイアウト情報に従って、リピートを実行する。即ち、新ファイル生成部46は、1及び2回目のS44では、水平方向に並ぶ2組の第2のセル群1020、1022のそれぞれに、基準オブジェクト902と同じ形状、すなわちひし形の図形を配置する。そして、配置された図形の塗りつぶし情報として、1及び2回目のS36で取得された2個の画像1010、1012のそれぞれを選択する。次いで、新ファイル生成部46は、図示省略のレイアウト情報に従って、ステップを実行する。即ち、新ファイル生成部46は、第2のセル群1020の下方の第2のセル群1024に、3回目のS36で取得された画像1014を塗りつぶし情報として選択した、基準オブジェクト902と同じ輪郭の図形を配置する。次いで、新ファイル生成部46は、第2のセル群1024の右方の第2のセル群1026に、4回目のS36で取得された画像1016を塗りつぶし情報として選択した、基準オブジェクト902と同じ輪郭の図形を配置する。これにより、新ファイル1000が完成する。
【0050】
以上、本実施例の構成について説明した。本実施例と異なる手法で、複数個の画像をユーザが所望するレイアウトで配置された新ファイルを生成するためには、以下のテンプレートを用いることが考えられる。即ち、ユーザは、複数個の基準画像を、自身の所望するレイアウトで配置することによって、テンプレートを生成する。このテンプレートを用いれば、スキャンによって得られる複数個の画像が、テンプレートに含まれる複数個の基準画像の位置に配置される。即ち、ユーザが所望するレイアウトで複数個の画像が配置された新ファイルを生成することができる。しかしながら、上記のテンプレートを用いる手法によると、ユーザは、新ファイルに配置されるべき複数個の画像の数と同数の基準画像が配置されたテンプレートを生成しなければならず、ユーザの作業負荷が高い。
【0051】
本実施例では、多機能機10は、例えば、図4、図5に示すように、基準ファイル100に含まれるレイアウト情報110に従って、複数個の画像210等が配置された新ファイル200を生成する。ユーザが、基準ファイル100に1個の基準画像102を配置し、その基準画像102の属性情報108にレイアウト情報110を含ませる作業を実行すれば、基準ファイル100が完成する。ユーザは、新ファイルに配置されるべき複数個の画像の数と同数の基準画像を配置する必要がなく、ユーザの作業負荷が低減する。本実施例によると、ユーザは、所望のレイアウトで複数個の画像210等が配置された新ファイル200を容易に取得することができる。
【0052】
本実施例では、ユーザは、図5のように、複数個の画像210等が鉛直方向に並んで配置されることを所望する場合に、ステップを示すレイアウト情報110(図4参照)を属性情報に含ませることができる。また、ユーザは、図7のように、複数個の画像410等が水平方向に並んで配置されることを所望する場合に、リピートを示すレイアウト情報310(図6参照)を属性情報に含ませることができる。多機能機10は、ユーザが所望する方向に複数個の画像210等が並んで配置された新ファイル200等を生成することができる。また、ユーザは、基準ファイル100等を生成する際に、新ファイルに配置されるべき複数個の画像の数と同数の基準画像を鉛直方向又は水平方向に並べて配置する必要がなく、ユーザの作業負荷が少ない。
【0053】
本実施例では、多機能機10は、図4、図5等に示すように、第1のセル群106と同じサイズを有する各組の第2のセル群220等に、各画像210等が配置された新ファイル200を生成する。ユーザは、基準ファイル100等を生成する際に、所望のサイズを有する第1のセル群106に基準画像102を配置することができる。これにより、多機能機10は、ユーザの意図(即ち1個の第2のセル群のサイズ)が反映された新ファイル200を生成することができる。
【0054】
本実施例では、多機能機10は、図4、図5等に示すように、複数個の画像210等のうちの隣接する2個の画像210、212の間に、特定のスペース(Sp1a+Sp1b)が形成されるように、新ファイル200を生成する。ユーザは、基準ファイル100等を生成する際に、所望のスペース(上記のSp1a、Sp1b)が形成されるように基準画像102を配置することができる。これにより、多機能機10は、ユーザの意図(即ちスペース)が反映された新ファイル200を生成することができる。なお、ユーザは、2個の基準画像の間にスペースが形成されたテンプレートを生成する必要がないため、ユーザの作業負荷が少ない。
【0055】
本実施例では、図4、図5等に示すように、第1のセル群106内での基準画像102のサイズが、新ファイル200内における各組の第2のセル群220等内での画像210等のサイズに一致する。ユーザは、基準ファイル100等を生成する際に、所望のサイズを有する基準画像102を配置することができる。これにより、多機能機10は、ユーザの意図(即ち画像210等のサイズ)が反映された新ファイル200を生成することができる。また、この構成によると、ユーザは、新ファイル200内に各画像210等がどのようなサイズで配置されるのかをイメージし易い。
【0056】
本実施例では、図4、図5等に示すように、基準ファイル100内での第1のセル群106の位置が、新ファイル200内における1個の第2のセル群220の位置に一致する。ユーザは、所望の位置に存在する第1のセル群106内に基準画像102を配置することができる。これにより、多機能機10は、ユーザの意図(即ち画像210が配置される第2のセル群220の位置)が反映された新ファイル200を生成することができる。また、この構成によると、ユーザは、新ファイル200内のどの位置に画像210が配置されるのかをイメージし易い。
【0057】
本実施例では、図10、図11に示すように、第2のセル群820の近傍のセル群822〜826に、文字等822a〜826aを配置するための配置情報726〜730を含む。多機能機10は、配置情報726〜730に従って、セル群822〜826に、文字等822a〜826aを配置する。ユーザが、文字等822a〜826aが配置されることを所望する場合に、配置情報726〜730を含むレイアウト情報710を属性情報に含ませることができる。これにより、多機能機10は、ユーザの意図(即ち文字等822a〜826aを配置すること)が反映された新ファイル800を生成することができる。
【0058】
本実施例では、ユーザは、図4、図5等に示すように、1個のサブファイル202等内に配置される画像210等の最大数について希望がある場合に、その数を示す情報122をレイアウト情報110に含めることができる。この場合、多機能機10は、ユーザが所望する画像の最大数(「3」)に応じて、1個以上のサブファイル202、204を生成することができる。
【0059】
本実施例では、基準画像の輪郭が、新ファイル内での各画像の輪郭に一致する。例えば、図4、図5等に示すように、基準画像102の輪郭が矩形であれば、新ファイル200内での各画像210等の輪郭も矩形である。また、例えば、図12、図13に示すように、基準画像902の輪郭がひし形であれば、新ファイル1000内での各画像1010等の輪郭もひし形である。ユーザは、基準ファイル100、900等を生成する際に、所望の輪郭を有する基準画像102、902等を配置することができる。これにより、多機能機10は、ユーザの意図(即ち画像の輪郭)が反映された新ファイル200、1000等を生成することができる。
【0060】
本実施例の各要素と本発明の各要素との対応関係を記載しておく。多機能機10が「スキャナ装置」の一例であり、制御部40が「情報処理装置」の一例である。基準画像102が「基準オブジェクト」の一例である。図4の情報120、124の組合せが「鉛直方向情報」の一例であり、情報320、324の組合せが「水平方向情報」の一例である。図4のスペースSp1a、Sp1bが「特定のスペース」の一例であり、図5のSp1a+Sp1bが「特定のスペースに対応するスペース」の一例である。図5の鉛直方向、図7の水平方向が「特定の方向」の一例である。図11の通し番号822a、画像名824a、OCR結果826aが、「特定情報」の一例である。図10の情報726、728、730が、「配置情報」の一例である。図11のセル群822〜826、832〜836、842〜846が、「各組の第2のセル群の近傍の各セル」の一例である。図4の情報122が示す「3」が「第1の最大数情報」の一例である。なお、図8の例では、情報522が示す「3」と情報528が示す「2」とを乗算することによって得られる数「6」が、「第1の最大数情報」の一例である。図4の基準画像102の形状(長方形)、図12の基準オブジェクト902の形状(ひし形)が、それぞれ、「特定の形状」の一例である。
【0061】
(第2実施例)
上記の第1実施例と異なる点を中心に説明する。上記の第1実施例では、図4、図5等に示すように、基準ファイル100及び新ファイル200は、複数のセル104、201を有するサブファイル101、202を含む。本実施例では、基準ファイル及び新ファイルは、サブファイルの代わりに、ページを含む。ページは、セルを含まない。このような構造を備える基準ファイル及び新ファイルの具体例として、マイクロソフト社の「ワード(登録商標)」のファイルが挙げられる。
【0062】
本実施例では、例えば、基準ファイルが、図4に示されるレイアウト情報110を含む場合には、情報122は、1ページ内に配置される画像の最大数を意味する。本実施例では、図2のS8及びS10の代わりに、新ファイル生成部46は、基準画像が配置されている位置及び配置サイズを特定する。図3のS30では、新ファイル生成部46は、1個のページを含む空ファイルを生成する。S38では、新ファイル生成部46は、処理対象のページに既に含まれている画像の数が、情報122が示す最大数「3」に一致するのか否かを判断する。S40では、新ファイル生成部46は、新たなページを生成する。S42では、新ファイル生成部46は、処理対象のページに画像を配置する。本実施例では、情報122が「第2の最大数情報」の一例である。
【0063】
(第3実施例)
第1実施例と異なる点を中心に説明する。本実施例では、図4に示される情報122は、1個のファイル内に配置される画像の最大数を意味する。即ち、図3のS40では、新ファイル生成部46は、新たなファイルを生成する。新たなファイルが生成された以降のS44では、その新たなファイルに含まれるサブファイルに画像が配置される。即ち、本実施例では、第1及び第2実施例と異なり、2個以上の新ファイルが生成される可能性がある。しかも、各新ファイルは、1個のサブファイルのみを含む。本実施例では、情報122が「第3の最大数情報」の一例である。
【0064】
上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(1)新ファイル200に配置される画像210等の配置サイズは、基準画像102の配置サイズと異なっていてもよい。第2のセル群220等内での画像210等の位置は、第1のセル群106内での基準画像102の位置と異なっていてもよい。また、新ファイル200内の1個目の第2のセル群220の位置は、基準ファイル100内での第1のセル群106の位置と異なっていてもよい。
【0065】
(2)第2実施例において、基準画像102の配置サイズが非常に大きい場合には、処理対象のページに、図4の情報122が示す最大数未満の数の画像しか配置できない可能性がある。例えば、情報122が「3」を示す場合であっても、処理対象のページに2個の画像しか配置できない可能性がある。この場合、新ファイル生成部46は、図3のS38でNOの場合であっても、処理対象のページに2個の画像が配置された段階で、新たなページを生成してもよい。
【0066】
(3)第4の例において、新ファイル800内におけるセル群822、824、826の水平方向の幅は、それぞれ、コマンド毎に予め決められている複数セル分の幅ではなく、コマンドの内容に関わらず1セル分の幅であってもよい。この1セル分の幅は、ユーザが、基準ファイル700内において、座標(−1,0)、座標(1,0)、座標(2,0)に対応するセルの幅をそれぞれ予め指定しておくことで、ユーザの所望の幅とすることができる。
【0067】
(4)上記の各実施例では、図4に示すように、基準ファイル100には、基準画像102が配置されている。しかしながら、基準ファイル100に配置されるのは、画像に限られず、例えば、テキスト、図形等の任意のオブジェクトであってもよい。即ち、一般的に言うと、「基準オブジェクト」は、画像に限られず、例えば、画像を使用していない図形等であってもよい。
【0068】
(5)上記の各実施例では、図4、図5等に示すように、第1のセル群106及び第2のセル群220は、いずれも複数のセルを含んでいる。しかしながら、第1のセル群及び/又は第2のセル群は、1セルによって構成されてもよい。また、第1のセル群及び/又は第2のセル群は、複数のセルが連結された1のセルであってもよい。
【0069】
(6)図3のS30では、空ファイルに変えて、基準ファイルと同じ内容のコピーファイルを生成してもよい。その場合、1個目に配置する画像を、コピーファイル内に含まれる基準画像と置き換えるようにしてもよい。また、図3のS30では、新規の空ファイルを生成せず、新ファイル記憶領域30に既に記憶されている、過去に作成された新ファイルを利用してもよい。その場合は、新たに取得された画像は、すでに過去に作成された新ファイル内に配置されている画像の続きから、レイアウト情報に従って、配置されるようにしてもよい。
【0070】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0071】
2:ネットワークシステム、4:LAN、10:多機能機、12:操作部、14:表示部、16:ネットワークインターフェイス、18:スキャン実行部、20:印刷実行部、24:メモリ、26:プログラム、28:基準ファイル記憶領域、30:新ファイル記憶領域、40:制御部、42:基準ファイル取得部、44:画像取得部、46:新ファイル生成部、60:PC、100:基準ファイル、102:基準画像、108:属性情報、110:レイアウト情報、200:新ファイル、210、212、214:画像
【技術分野】
【0001】
本明細書によって開示される技術は、ファイルを生成する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、スキャンによって得られる画像を、ユーザが指定する形式のファイル(例えば、JPEGファイル、BMPファイル、PDFファイル、TIFFファイル等)に変換して出力する情報処理装置が開示されている。特許文献1の情報処理装置によると、N回(Nは1以上の整数)のスキャンを実行することによって、N個の画像ファイル、若しくは、N個の画像データがそれぞれN個のページに配置された1個のファイルを生成することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2002−171369号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ユーザが所望するレイアウトで複数個の画像が配置されたファイル(以下では「特定のファイル」と呼ぶ)を生成することが求められている。上記の従来技術では、上記の特定のファイルを生成することができない。本明細書では、ユーザが、上記の特定のファイルを容易に取得し得る技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書によって開示される技術は、情報処理装置として具現化される。情報処理装置は、基準ファイル取得部と、画像取得部と、新ファイル生成部と、を備える。基準ファイル取得部は、基準オブジェクトを含む基準ファイルを取得する。基準オブジェクトは、2個以上の画像のレイアウトに関係するレイアウト情報を含む属性情報を含む。画像取得部は、複数個の画像を取得する。新ファイル生成部は、属性情報に含まれるレイアウト情報に従って、複数個の画像が配置された新ファイルを生成する。
【0006】
この構成によると、ユーザが、所望のレイアウトを示すレイアウト情報を、基準オブジェクトの属性情報に含ませる作業を実行すれば、新ファイル生成部は、属性情報に含まれるレイアウト情報に従って、複数個の画像が配置された新ファイルを生成することができる。このために、ユーザは、所望のレイアウトで複数個の画像が配置された新ファイル(上記の特定のファイル)を容易に取得し得る。
【0007】
上記のレイアウト情報は、2個以上の画像を鉛直方向に並べて配置するための鉛直方向情報と、2個以上の画像を水平方向に並べて配置するための水平方向情報と、の少なくとも一方を含んでいてもよい。また、上記の新ファイル生成部は、レイアウト情報に鉛直方向情報が含まれる場合に、複数個の画像が鉛直方向に並んで配置された新ファイルを生成し、レイアウト情報に水平方向情報が含まれる場合に、複数個の画像が水平方向に並んで配置された新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザは、複数個の画像が鉛直方向に並んで配置されることを所望する場合に、鉛直方向情報を含むレイアウト情報を属性情報に含ませることができる。また、ユーザは、複数個の画像が水平方向に並んで配置されることを所望する場合に、水平方向情報を含むレイアウト情報を属性情報に含ませることができる。この場合、情報処理装置は、ユーザの意図に応じて、複数個の画像が鉛直方向及び水平方向の少なくとも一方の方向に並んで配置された新ファイルを生成する。即ち、情報処理装置は、ユーザが所望する方向に複数個の画像が並んで配置された新ファイルを生成することができる。
【0008】
上記の基準ファイルは、複数のセルを含んでいてもよい。新ファイル生成部は、複数のセルを含む新ファイルを生成してもよい。また、新ファイル生成部は、基準ファイルに含まれる複数のセルのうち、基準オブジェクトが配置された第1のセル群のサイズを特定し、新ファイルに含まれる複数組の第2のセル群のそれぞれに、複数個の画像のそれぞれが配置された新ファイルを生成してもよい。その場合、各組の第2のセル群のサイズは、特定された第1のセル群のサイズと同じであってもよい。この構成によると、ユーザが、所望のサイズの第1のセル群に基準オブジェクトを配置すれば、そのサイズと同じサイズを有する各組の第2のセル群に各画像が配置された新ファイルが生成される。即ち、情報処理装置は、ユーザが所望するサイズを有する各組の第2のセル群に各画像が配置された新ファイルを生成することができる。
【0009】
上記の新ファイル生成部は、基準ファイル内において、特定の方向に、第1のセル群の輪郭と、基準オブジェクトと、の間に特定のスペースが形成されている場合に、新ファイル内において、特定の方向に、複数個の画像のうちの隣接する2個の画像の間に、特定のスペースに対応するスペースが形成されるように、新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザが、所望のスペース(上記の特定のスペース)が形成されるように基準オブジェクトを配置すれば、そのスペースに対応するスペースが、隣接する2個の画像の間に形成された新ファイルが生成される。即ち、情報処理装置は、隣接する2個の画像の間にユーザが所望するスペースが形成された新ファイルを生成することができる。
【0010】
上記の新ファイル生成部は、第1のセル群内での基準オブジェクトのサイズを特定し、各組の第2のセル群内での画像のサイズが、特定された基準オブジェクトのサイズと同じサイズである新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザが、所望のサイズを有する基準オブジェクトを配置すれば、そのサイズと同じサイズを有する各画像が配置された新ファイルが生成される。即ち、情報処理装置は、ユーザが所望するサイズを有する各画像が形成された新ファイルを生成することができる。
【0011】
上記の新ファイル生成部は、基準ファイル内での第1のセル群の位置を特定し、複数組の第2のセル群のうちの1組の第2のセル群の位置が、特定された第1のセル群の位置と同じ位置である新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザが、所望の位置に存在する第1のセル群内に基準オブジェクトを配置すれば、その位置と同じ位置に存在する1組の第2のセル群内に1個の画像が配置される。即ち、情報処理装置は、ユーザが所望する位置に存在する1組の第2のセル群内に1個の画像が配置された新ファイルを生成することができる。
【0012】
上記のレイアウト情報は、各組の第2のセル群の近傍の各セルに特定情報を配置するための配置情報を含んでもよい。上記の新ファイル生成部は、配置情報に従って、各組の第2のセル群の近傍の各セルに、特定情報が配置された新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザが、上記の特定情報が配置されることを所望する場合に、配置情報を含むレイアウト情報を属性情報に含ませることができる。この場合、情報処理装置は、ユーザの意図に応じて、各組の第2のセル群の近傍の各セルに特定情報が配置された新ファイルを生成することができる。
【0013】
上記の新ファイル生成部は、1個以上のサブファイルを含む新ファイルを生成してもよい。上記のレイアウト情報は、1個のサブファイル内に配置される画像の最大数に関係する第1の最大数情報を含んでもよい。新ファイル生成部は、複数個の画像の数が、第1の最大数情報が示す最大数以下である場合に、複数個の画像が配置された1個のサブファイルを生成することによって、新ファイルを生成してもよい。また、新ファイル生成部は、複数個の画像の数が、第1の最大数情報が示す最大数を超える場合に、複数個の画像のうちの最大数の画像が配置された1個のサブファイルを生成し、複数個の画像のうちの最大数の画像以外の画像が配置された他のサブファイルを生成することによって、新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザは、1個のサブファイル内に配置される画像の最大数について希望がある場合に、その数を示す第1の最大数情報を含むレイアウト情報を属性情報に含めることができる。この場合、情報処理装置は、ユーザが所望する画像の最大数に応じて、1個以上のサブファイルを生成することができる。
【0014】
上記の新ファイル生成部は、1個以上のページを含む新ファイルを生成してもよい。上記のレイアウト情報は、1個のページ内に配置される画像の最大数に関係する第2の最大数情報を含んでもよい。新ファイル生成部は、複数個の画像の数が、第2の最大数情報が示す最大数以下である場合に、複数個の画像が配置された1個のページを生成することによって、新ファイルを生成してもよい。また、新ファイル生成部は、複数個の画像の数が、第2の最大数情報が示す最大数を超える場合に、複数個の画像のうちの最大数の画像が配置された1個のページを生成し、複数個の画像のうちの最大数の画像以外の画像が配置された他のページを生成することによって、新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザは、1個のページ内に配置される画像の最大数について希望がある場合に、その数を示す第2の最大数情報を含むレイアウト情報を属性情報に含めることができる。この場合、情報処理装置は、ユーザが所望する画像の最大数に応じて、1個以上のページを生成することができる。
【0015】
上記のレイアウト情報は、1個のファイル内に配置される画像の最大数に関係する第3の最大数情報を含んでもよい。上記の新ファイル生成部は、複数個の画像の数が、第3の最大数情報が示す最大数以下である場合に、複数個の画像が配置された1個の新ファイルを生成してもよい。また、上記の新ファイル生成部は、複数個の画像の数が、第3の最大数情報が示す最大数を超える場合に、複数個の画像のうちの最大数の画像が配置された1個の新ファイルを生成し、複数個の画像のうちの最大数の画像以外の画像が配置された他の新ファイルを生成してもよい。この構成によると、この構成によると、ユーザは、1個のファイル内に配置される画像の最大数について希望がある場合に、その数を示す第3の最大数情報を含むレイアウト情報を属性情報に含めることができる。この場合、情報処理装置は、ユーザが所望する画像の最大数に応じて、1個以上の新ファイルを生成することができる。
【0016】
上記の基準オブジェクトは、特定の形状の輪郭を有してもよい。上記の新ファイル生成部は、複数個の画像のそれぞれの輪郭が、特定の形状の輪郭に一致するように、新ファイルを生成してもよい。この構成によると、ユーザが、所望の輪郭を有する基準オブジェクトを配置すれば、その輪郭と同じ輪郭を有する各画像が配置された新ファイルが生成される。即ち、情報処理装置は、ユーザが所望する輪郭を有する各画像が形成された新ファイルを生成することができる。
【0017】
なお、上記の情報処理装置を備えるスキャナ装置も、新規で有用である。このスキャナ装置は、スキャン実行部と、上記の情報処理装置とを備える。スキャン実行部は、複数個のスキャン対象物をスキャンすることによって、複数個の画像を生成する。上記の画像取得部は、スキャン実行部によって生成される複数個の画像を取得する。また、上記の情報処理装置を実現するための制御方法、及び、コンピュータプログラムも、新規で有用である。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】ネットワークシステムの構成を示す。
【図2】多機能機が実行する新ファイル生成処理のフローチャートを示す。
【図3】図2の続きのフローチャートを示す。
【図4】基準ファイルの第1の例を示す。
【図5】図4の基準ファイルに基づいて生成される新ファイルの一例を示す。
【図6】基準ファイルの第2の例を示す。
【図7】図6の基準ファイルに基づいて生成される新ファイルの一例を示す。
【図8】基準ファイルの第3の例を示す。
【図9】図8の基準ファイルに基づいて生成される新ファイルの一例を示す。
【図10】基準ファイルの第4の例を示す。
【図11】図10の基準ファイルに基づいて生成される新ファイルの一例を示す。
【図12】基準ファイルの第5の例を示す。
【図13】図12の基準ファイルに基づいて生成される新ファイルの一例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
(第1実施例)
(システムの構成)
図面を参照して第1実施例を説明する。図1は、本実施例のネットワークシステム2の概略図を示す。ネットワークシステム2は、LAN4と、多機能機10と、PC60と、を備える。多機能機10とPC60はLAN4に接続されており、LAN4を介して相互に通信可能である。
【0020】
(多機能機10の構成)
多機能機10の構成について説明する。多機能機10は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能、電子メール送受信機能、インターネットFAX機能等の多機能を備える。多機能機10は、操作部12と、表示部14と、ネットワークインターフェイス16と、スキャン実行部18と、印刷実行部20と、USBインターフェイス22と、メモリ24と、制御部40と、を備える。操作部12は、複数のキーによって構成される。ユーザは、操作部12を操作することによって、様々な指示を多機能機10に入力することができる。表示部14は、様々な情報を表示するためのディスプレイである。ネットワークインターフェイス16は、LAN4に接続されている。スキャン実行部18は、CIS、CCD等のスキャン機構を備え、スキャン対象物をスキャンすることによって画像データを生成する。印刷実行部20は、インクジェットヘッド方式、レーザ方式等の印刷機構を備え、制御部40からの指示に従って印刷を行う。USBインターフェイス22には、USBケーブル、USBメモリ等が接続される。
【0021】
メモリ24は、プログラム26を記憶する。制御部40は、メモリ24内のプログラム26に従って処理を実行する。制御部40がプログラム26に従って処理を実行することによって、各部42〜46の機能が実現される。また、メモリ24は、基準ファイル100、300、500、700、900(図4、図6、図8、図10、図12参照)を記憶するための基準ファイル記憶領域28、及び、基準ファイル記憶領域28内に記憶されている基準ファイル100等に基づいて生成される新ファイル200、400、600、800、1000(図5、図7、図9、図11、図13参照)を記憶するための新ファイル記憶領域30を有する。基準ファイル記憶領域28に記憶される基準ファイル100等は、ユーザがPC60等を操作することによって、予め作成されたものである。予めユーザによって作成された基準ファイル100等は、ユーザの操作に従って基準ファイル記憶領域28内に記憶される。また、新ファイル記憶領域30に記憶される新ファイルは、多機能機10が、後で説明する新ファイル生成処理(図2、図3)を実行することによって生成され、新ファイル記憶領域30内に記憶される。
【0022】
(多機能機10が実行する処理)
続いて、図2、図3を参照して、多機能機10の制御部40が実行する新ファイル生成処理について説明する。多機能機10の電源がONされると、制御部40は、基準ファイル記憶領域28内から1つの基準ファイル(例えば図4の100)を選択する操作がユーザによって実行されることを監視する(S2)。ユーザは、多機能機10の操作部12を操作することによって、又は、PC60の操作部(図示省略)を操作することによって、上記の操作を実行することができる。1つの基準ファイル(例えば図4の100)が選択されると、制御部40はS2でYESと判断する。なお、以下では、S2で図4の基準ファイル100が選択された場合を例として、以下の処理を説明する。次いで、基準ファイル取得部42(図1参照)は、S2で選択された基準ファイル100を、基準ファイル記憶領域28内から読み出して取得する(S4)。
【0023】
図4に示されるように、本実施例の基準ファイル100は、1個以上のサブファイル101を含む。各サブファイル101は、鉛直方向及び水平方向に並んで配置された複数個のセル104を含む。このような構造を備える基準ファイル100の具体例として、マイクロソフト社の「エクセル(登録商標)」のファイルが挙げられる。サブファイル101には、1個の基準画像102が配置されている。この例では、基準画像102は、水平方向の辺の長さが鉛直方向の辺の長さよりも長い長方形を有する。基準画像102は、6個のセルで構成されるセル群106に配置されている。以下では、基準画像102が配置されたセル群106のことを「第1のセル群」と呼ぶ場合がある。基準画像102は、第1のセル群106の中央部分のみに配置されている。即ち、基準画像102の輪郭と第1のセル群106の輪郭との間には、鉛直方向及び水平方向のそれぞれに沿って、スペースSp1a、Sp1b、Sp2a、Sp2bが設けられている。
【0024】
基準画像102は、属性情報108を含む。この属性情報108は、ユーザが予め入力する。ユーザは、属性情報108を含む画像を基準画像102として、所望の第1のセル群106内に配置することによって、基準ファイル100を生成する。本実施例の属性情報108は、情報109a〜109cと、レイアウト情報110と、を含む。情報109aは、基準画像102の解像度を示す情報である。情報109bは、基準画像102のデータサイズを示す情報である。情報109cは、基準画像102が生成された日時を示す情報である。なお、情報109a〜109cは、あくまで例示であり、情報109a〜109c以外の情報が属性情報108に含まれていてもよい。属性情報108は、情報109a〜109cの全てを含まなくてもよく、レイアウト情報110の他に、情報109a〜109cのうちの少なくとも1つの情報を含んでいればよい。なお、属性情報108を「メタ情報」と呼び換えてもよい。レイアウト情報110は、情報120〜124を含む。情報120〜124は、新ファイル生成処理において、基準ファイル100に基づいて図5の新ファイル200を生成するための複数個の画像のレイアウトに関する情報である。レイアウト情報110の具体的な内容については、後で詳しく説明する。
【0025】
基準ファイル取得部42は、S4で取得された基準ファイル100に含まれるレイアウト情報110を取得する(S6)。次いで、基準ファイル取得部42は、S4で取得された基準ファイル100内において、基準画像102が配置されている第1のセル群106の位置及びサイズを特定する(S8)。基準ファイル取得部42は、第1のセル群106を構成する最も左上のセル104aの位置を特定することによって、第1のセル群106の位置を特定する。図4の例では、基準ファイル取得部42は、上から2個目であって左から2個目のセルを、セル104aの位置として特定する。さらに、基準ファイル取得部42は、第1のセル群106を構成する水平方向のセルの数(図4の例では3個)と、第1のセル群106を構成する鉛直方向のセルの数(図4の例では2個)と、を特定することによって、第1のセル群106のサイズを特定する。S8で特定された第1のセル群106の位置が、後で説明するように、新ファイル200内で1個目の画像210を配置するための第2のセル群220の位置となる。なお、新ファイル200内で画像210等が配置されるセル群220等を、以下では、「第2のセル群」と呼ぶ場合がある。さらに、S8で特定された第1のセル群106のサイズが、新ファイル200内の1個の第2のセル群220等のサイズとなる。次いで、基準ファイル取得部42は、S8で特定された第1のセル群106内における基準画像102の配置領域を特定する(S10)。具体的に言うと、S10では、基準ファイル取得部42は、第1のセル群106の輪郭を構成する各辺と、基準画像102の輪郭を構成する各辺と、の間の各スペースSp1a、Sp1b、Sp2a、Sp2bを特定する。なお、第1のセル群106のサイズが特定され(S8参照)、かつ、各スペースSp1a等が特定されるということは、基準画像102の配置サイズ(水平方向及び鉛直方向の長さ)が特定されることに等しい。S10で特定された基準画像102の配置領域が、後で説明するように、新ファイル200内で各画像を配置するための配置領域となる。S10を終えると、図3のS30に進む。
【0026】
図3のS30では、制御部40は、新ファイルを生成するための元となる空ファイルを生成する。空ファイルは、画像、テキスト等のデータを含まないファイルであり、新規に生成されるファイルである。本実施例では、S30で生成される空ファイルは、複数のセルを含む1個のサブファイルを含む。S30で空ファイルが生成されると、制御部40は、S32〜S52の画像配置処理を実行する。まず、制御部40は、ユーザによって、スキャン開始指示が入力されることを監視する(S32)。ユーザは、1枚のスキャン対象物(例えば1枚の原稿)を図示省略の自動原稿搬送装置にセットした状態で、多機能機10の操作部12を操作することによって、スキャン開始指示を多機能機10に入力することができる。この場合、制御部40は、S32でYESと判断し、S34に進む。
【0027】
S34では、画像取得部44(図1参照)は、1枚のスキャン対象物をスキャン実行部18にスキャンさせる。スキャン実行部18によるスキャンの結果、画像取得部44は、1個のスキャン画像データ(以下では「画像」と呼ぶ)を取得する(S36)。次いで、新ファイル生成部46(図1参照)は、空ファイルに含まれる処理対象のサブファイル内の画像数が、1個のサブファイルに配置可能な画像の最大数に達しているか否かを判断する(S38)。後で詳しく説明するが、上記の図2のS6で取得されるレイアウト情報110は、1個のサブファイル内に配置される画像の最大数を示す情報122を含む。新ファイル生成部46は、情報122が示す最大数と、処理対象のサブファイル内に現在配置されている画像数と、を比較し、両者が等しい場合にYESと判断する。なお、「処理対象のサブファイル」は、S30で1個のサブファイルが生成されてからS40で新たなサブファイルが生成されるまでの間は、S30で生成されたサブファイルを意味し、S40で新たなサブファイルが生成された後は、最新のS40で生成されたサブファイルを意味する。S38でYESの場合、新ファイル生成部46は、S30で生成されたファイルに含まれるべき新たなサブファイルを生成する(S40)。S40を終えた場合、又は、S38でNOの場合、S42に進む。
【0028】
S42では、新ファイル生成部46は、S36で取得された画像を、処理対象のサブファイル内に配置するための第2のセル群を特定する。S42の処理の内容については、後で詳しく説明する。次いで、新ファイル生成部46は、S36で取得された画像を、S42で特定された第2のセル群内に配置する(S44)。S44の処理の内容については、後で詳しく説明する。S44を終えると、S46に進む。
【0029】
S46では、新ファイル生成部46は、図2のS6で取得されたレイアウト情報110に、文字等を配置するための情報(以下では「配置情報」と呼ぶ場合がある)が含まれるか否かを判断する。配置情報の詳細については、後で詳しく説明する。S46でYESの場合、新ファイル生成部46は、文字等が配置されるべきセル群を特定する(S48)。次いで、新ファイル生成部46は、S48で特定されたセル群に文字等を配置する(S50)。S50を終えた場合、又は、S46でNOの場合、S52に進む。
【0030】
S52では、新ファイル生成部46は、画像配置処理を終了するための操作がユーザによって行われたか否かを判断する(S52)。ユーザは、多機能機10の操作部12を操作することによって、上記の操作を行うことができる。この場合、新ファイル生成部46は、S52でYESと判断する。この場合、画像配置処理が終了し、S54に進む。一方、S52でNOの場合、新ファイル生成部46は、S32に戻り、新たなスキャン開始指示が入力されることを監視する。ユーザは、前回の画像配置処理で自動原稿搬送装置にセットした1枚のスキャン対象物を取り除き、新たな1枚のスキャン対象物を自動原稿搬送装置にセットすることができる。この状態で、ユーザは、スキャン開始指示を多機能機10に入力することができる。この場合、制御部40は、S32で再びYESと判断し、S32〜S542の処理を再び実行して、新たな画像をサブファイルに配置する。
【0031】
S54では、新ファイル生成部46は、新ファイル生成終了処理を実行する。具体的には、S54では、新ファイル生成部46は、1回以上の画像配置処理によって、1個以上の画像が配置された新ファイルを、新ファイル記憶領域30(図1参照)に記憶させる。S54の新ファイル生成終了処理を終えると、制御部40は、新ファイル生成処理を終了する。ユーザは、例えばPC60の操作部を操作することによって、多機能機10の新ファイル記憶領域30にアクセスすることができる。この場合、制御部40は、S54で新ファイル記憶領域30に記憶された新ファイルをPC60(即ちユーザ)に提供する。この結果、ユーザは、新ファイルを取得することができる。
【0032】
(基準ファイルと新ファイルの具体例)
続いて、基準ファイル記憶領域28(図1参照)内に記憶されている基準ファイルの例と、当該基準ファイルに基づいて、制御部40が上記の新ファイル生成処理を実行した場合に生成される新ファイルの例とを、図4〜図13を参照して説明する。
【0033】
(第1の例)
図4に示される基準ファイル100に含まれるレイアウト情報110は、情報120〜124を含む。情報120が示す「<Step>」と、情報124が示す「</Step>」と、の組合せは、「複数個の画像を鉛直方向に並べて配置する」ことを意味する。以下では、情報120、124のことを「ステップ」と呼ぶ場合がある。また、情報122が示す「<Max>3</Max>」は、1個のサブファイルに画像される画像の最大数が「3」であることを意味する。即ち、情報120〜124は、「1個のサブファイル内に最大で3個の画像を鉛直方向に並べて配置する」ことを意味する。
【0034】
図5は、図4の基準ファイル100に基づいて生成される新ファイル200の一例を示す。図2及び図3の各処理によって新ファイル200を生成するための手法を説明する。図3のS30の空ファイル生成処理では、まず、画像210、212、214が配置されていないサブファイル202が生成される。1回目のS38の処理の時点では、サブファイル202に配置されている画像の数が「0」であり、レイアウト情報110に含まれる情報122が示す最大数が「3」であるために、S38でNOと判断される。1回目のS42では、新ファイル生成部46は、図2のS8で特定された第1のセル群106の位置(第1のセル群106を構成する最も左上のセル104aの位置)を、画像を配置するための第2のセル群220の位置として特定する。さらに、1回目のS42では、新ファイル生成部46は、図2のS8で特定された第1のセル群106のサイズ(水平方向の3個のセル、鉛直方向の2個のセル)を、画像を配置するための第2のセル群220のサイズとして特定する。1回目のS44では、新ファイル生成部46は、1回目のS36で取得された画像210を、第2のセル群220に配置する。この際に、新ファイル生成部46は、第2のセル群220の輪郭を構成する各辺と、画像210の輪郭を構成する各辺と、の間の各スペースが、図2のS10で特定された各スペースSp1a等に一致するように、画像210を配置する。この結果、画像210の配置サイズが、基準画像102の配置サイズと同じになる。
【0035】
2回目のS38でも、NOと判断される。新ファイル生成部46は、図2のS6で取得されたレイアウト情報110に含まれる情報120、124に基づいて、複数個の画像を鉛直方向に並べて配置すること(即ちステップ)を実行すべきことを知ることができる。従って、新ファイル生成部46は、2回目のS42では、1回目のS42で特定された第2のセル群220の輪郭を構成する下辺に隣接する新たな第2のセル群222を特定する。新たな第2のセル群222の水平方向の位置は、第2のセル群220の水平方向の位置と同じである。また、新たな第2のセル群222のサイズは、第2のセル群220のサイズと同じである。2回目のS44では、新ファイル生成部46は、上記と同様の手法を用いて(即ち各スペースSp1a等が生成されるように)、2回目のS36で取得された画像212を、第2のセル群222に配置する。
【0036】
同様に、新ファイル生成部46は、3回目のS42では、2回目のS42で特定された第2のセル群222を構成する下辺に隣接する新たな第2のセル群224を特定し、3回目のS44では、3回目のS36で取得された画像214を、第2のセル群224に配置する。なお、4回目のS38では、サブファイル202に配置されている画像の数が「3」であり、レイアウト情報110に含まれる情報122が示す最大数が「3」であるために、S38でYESと判断される。このために、新ファイル生成部46は、新たなサブファイル204を生成する(S40)。この場合、S42では、新ファイル生成部46は、図2のS8で特定された第1のセル群106の位置及びサイズを、サブファイル204内で画像を配置するための第2のセル群226の位置及びサイズとして特定する。さらに、S44では、上記と同様の手法を用いて、新ファイル生成部46は、4回目のS36で取得された画像216を、第2のセル群226に配置する。これにより、新ファイル200が完成する。
【0037】
上記の説明から明らかなように、新ファイル200内の複数組の第2のセル群220、222、224、226のそれぞれに、複数個の画像210、212、214、216のそれぞれが配置される。各画像210等の配置サイズは、基準画像102の配置サイズに等しい。さらに、新ファイル200内の隣接する2個の画像(例えば210と212)の間には、スペースSp1a、Sp1bに対応するスペース(即ちSp1aとSp1bとの和)が形成されている。なお、図4のレイアウト情報110は、上記の配置情報を含まない。従って、図3のS46ではNOと判断される。
【0038】
(第2の例)
図6、図7を参照して、第2の例を説明する。第1の例と同様の点については説明を省略し、異なる点を中心に説明する。基準ファイル300内のサブファイル301には、1個の基準画像302が配置されている。この例では、基準画像302は、正方形である。基準画像302は、4個のセルで構成される第1のセル群306に配置されている。第1のセル群306の輪郭を構成する各辺と、基準画像302の輪郭と、の間には、各スペースSp3a、Sp3b、Sp4a、Sp4bが形成されている。基準画像302も、図4の基準画像102と同様に、属性情報を含む。なお、図6では属性情報の図示を省略し、属性情報に含まれるレイアウト情報310のみを図示している。以下の図8、図10においても、属性情報の図示を省略する。本例では、レイアウト情報310の内容が、第1の例と異なる。レイアウト情報310は、情報320〜324を含む。レイアウト情報310のうち、情報320「<Repeat>」と情報324「</Repeat>」との組合せは、「複数個の画像を水平方向に並べて配置する」ことを意味する。以下では、情報320、324のことを「リピート」と呼ぶ場合がある。
【0039】
図3のS30の空ファイル生成処理では、新規のサブファイル402が生成される。第1の例の場合と同様に、1回目のS42では、新ファイル生成部46は、第2のセル群420の位置及びサイズを特定し、1回目のS44では、1回目のS36で取得された画像410を第2のセル群420に配置する。新ファイル生成部46は、図2のS6で取得されたレイアウト情報310に基づいて、複数個の画像を水平方向に並べて配置すること(即ちリピート)を実行すべきことを知ることができる。従って、新ファイル生成部46は、2回目のS42では、1回目のS42で特定された第2のセル群420の輪郭を構成する右辺に隣接する新たな第2のセル群422を特定する。新たな第2のセル群422の鉛直方向の位置は、第2のセル群420の鉛直方向の位置と同じである。2回目のS44では、新ファイル生成部46は、2回目のS36で取得された画像412を、第2のセル群422に配置する。同様に、新ファイル生成部46は、3回目のS44では、3回目のS36で取得された画像414を、第2のセル群424に配置し、4回目のS44では、4回目のS36で取得された画像416を、新たなサブファイル404内の第2のセル群426に配置する。これにより、新ファイル400が完成する。
【0040】
上記の説明から明らかなように、新ファイル400内の複数組の第2のセル群420、422、424、426のそれぞれに、複数個の画像410、412、414、416のそれぞれが配置される。各画像410等の配置サイズは、基準画像302の配置サイズに等しい。さらに、新ファイル400内の隣接する2個の画像(例えば410と412)の間には、スペースSp4a、Sp4bに対応するスペース(即ちSp4aとSp4bとの和)が形成されている。
【0041】
(第3の例)
図8、図9を参照して、第3の例を説明する。第1及び第2の例と同様の点については説明を省略し、異なる点を中心に説明する。基準ファイル500内のサブファイル501に含まれる第1のセル群506には、1個の基準画像502が配置されている。基準画像502は、レイアウト情報510を含む。レイアウト情報510は、情報520〜530を含む。情報520、524はリピートであり、情報526、530はステップである。情報522は、1個のサブファイル内でリピートされる画像の最大数を示し、情報528は、1個のサブファイル内でステップされる画像の最大数を示す。従って、本例では、情報522と情報528との組合せが、1個のサブファイル内に配置される画像の最大数(3×2=6個)を意味する。
【0042】
レイアウト情報510では、リピート520、524が先に記述されており、ステップ526、530が後に記述されている。この場合、新ファイル生成部46は、リピートを優先して実行する。即ち、新ファイル生成部46は、サブファイル602において、水平方向に並ぶ3組の第2のセル群630、632、634のそれぞれに、1〜3回目のS36で取得された3個の画像610、612、614のそれぞれを配置する。次いで、新ファイル生成部46は、ステップを実行する。即ち、新ファイル生成部46は、第2のセル群630の下方の第2のセル群636に、4回目のS36で取得された画像616を配置する。次いで、新ファイル生成部46は、第2のセル群636の右方の2組の第2のセル群638、640のそれぞれに、5及び6回目のS36で取得された2個の画像618、620のそれぞれを配置する。同様に、新ファイル生成部46は、新たなサブファイル604内の2組の第2のセル群642、644のそれぞれに、7及び8回目のS36で取得された2個の画像622、624のそれぞれを配置する。これにより、新ファイル600が完成する。
【0043】
(第4の例)
図10、図11を参照して、第4の例を説明する。上記の各例と同様の点については説明を省略し、異なる点を中心に説明する。基準ファイル700内のサブファイル701に含まれる第1のセル群706には、1個の基準画像702が配置されている。基準画像702は、レイアウト情報710を含む。レイアウト情報710は、情報720〜732を含む。情報720、732はステップである。情報722は、ステップが実行される単位を示す。即ち、情報722が示す「<Unit>−1,0,2,0</Unit>」は、図3の1回目のS42で特定される第2のセル群820(図11参照)を座標(0,0)として捉える場合に、座標(−1,0)から座標(2,0)までの範囲を単位として、ステップを実行することを意味する。なお、本例では情報720、732がステップであるが、仮に、情報720、732がリピートである場合には、情報722が示す範囲を単位としてリピートが実行される。情報724は、1個のサブファイル内でステップされる画像の最大数を示す。
【0044】
レイアウト情報710は、上記の各情報720、722、724、732の他に、配置情報726、728、730を含む。情報726が示す「<SetNo>−1,0,1</SetNo>」のうちの「SetNo」は、通し番号を配置することを意味する。また、「−1,0,1」のうちの「−1,0」は、座標(−1,0)で表わされるセル群を意味し、「−1,0,1」のうちの「1」は、通し番号を「1」ずつインクリメントすることを意味する。なお、座標(−1,0)は、第2のセル群820の左隣のセル群822を意味する。情報728が示す「<SetFileName>1,0</SetFileName>」は、座標(1,0)で表わされるセル群に、画像名を配置することを意味する。なお、座標(1,0)は、第2のセル群820の右隣のセル群824を意味する。情報730が示す「<SetOCRResult>2,0</SetOCRResult>」は、座標(2,0)で表わされるセル群に、画像をOCR(Optical Character Recognition)することによって得られるテキスト(以下では「OCR結果」と呼ぶ)を配置することを意味する。なお、座標(2,0)は、座標(1,0)で表わされるセル群824の右隣のセル群826を意味する。
【0045】
上記の各セル群822、824、826の水平方向の幅は、コマンド(情報726〜730)の内容に応じて予め決められている。例えば、通し番号を配置するためのコマンドである情報726(SetNo)は、座標(−1,0)で表わされるセル群822を指定している。通し番号を配置するためのコマンドが指定するセル群822の水平方向の幅は、第1の値(本例では「2セル分」)に予め決められている。なお、セル群822の鉛直方向の幅は、画像810を配置するための第2のセル群820の鉛直方向の幅と同じ(4セル分)である。同様に、本例では、画像名を配置するためのセル群824の水平方向の幅が第2の値(本例では「2セル分」)、OCR結果を配置するためのセル群826の水平方向の幅が第3の値(本例では「4セル分」)に、それぞれ予め決められている。また、セル群824、826の鉛直方向の幅は、第2のセル群820の鉛直方向の幅と同じ(4セル分)である。
【0046】
図3のS30の空ファイル生成処理では、新規のサブファイル802が生成される。第1の例の場合と同様に、1回目のS42では、新ファイル生成部46は、第2のセル群820の位置及びサイズを特定し、1回目のS44では、1回目のS36で取得された画像810を第2のセル群820に配置する。本例では、S6で取得されるレイアウト情報710に配置情報726〜730が含まれるために、新ファイル生成部46は、S46でYESと判断する。1回目のS48では、新ファイル生成部46は、S6で取得されたレイアウト情報710に基づいて、文字等を配置するためのセル群824〜826を特定する。具体的に言うと、1回目のS48では、新ファイル生成部46は、情報722に従って、第2のセル群820の左辺に隣接するセル群822(座標(−1,0))と、第2のセル群の右辺に隣接するセル群824(座標(1,0))、セル群824の右辺に隣接するセル群826(座標(2,0))と、を特定する。この際、新ファイル生成部46は、上述のように、セル群822及び824のそれぞれの水平方向の幅を2セル分、セル群826の水平方向の幅を4セル分として特定する。なお、各セル群822〜826の鉛直方向の幅は、セル群820に合わせて4セル分として特定する。1回目のS50では、新ファイル生成部46は、セル群822、824、826のそれぞれに、通し番号822a、画像名824a、OCR結果826aを配置する。なお、1回目のS50では、通し番号822aは「1」であり、画像名824aは「xxxxx01」である。なお、新ファイル生成部46は、1回目のS50において、画像810に対してOCRを実行することによって、OCR結果826aを取得する。通し番号822aは、セル群822のうちの最も左上の1個のセルに配置される。画像名824a及びOCR結果826aも同様に、それぞれ、セル群824、826のうちの最も左上の1個のセルに配置される。ただし、画像名824a、OCR結果826aのうち、上記の1個のセルで表示できない分の文字は、隣接するセルに続けて表示される。
【0047】
2回目のS42では、新ファイル生成部46は、第2のセル群820の下方の第2のセル群830を特定する。2回目のS44では、新ファイル生成部46は、2回目のS36で取得された画像812を第2のセル群830に配置する。2回目のS48では、新ファイル生成部46は、1回目のS48と同様に、セル群832〜836を特定する。2回目のS50では、新ファイル生成部46は、1回目のS50と同様に、セル群832〜836のそれぞれに、文字等832a〜836aを配置する。なお、2回目のS50では、通し番号832aは「2」であり(即ち「1」のインクリメント)、画像名834aは「xxxxx02」である。同様に、新ファイル生成部46は、3回目のS44では、3回目のS36で取得された画像814を第2のセル群840に配置する。また、新ファイル生成部46は、3回目のS50では、セル群842〜846のそれぞれに、文字等842a〜846aを配置する。これにより、新ファイル800が完成する。
【0048】
(第5の例)
図12、図13を参照して、第5の例を説明する。上記の各例と同様の点については説明を省略し、異なる点を中心に説明する。基準ファイル900内のサブファイル901に含まれる第1のセル群906には、1個の基準オブジェクト902が配置されている。基準オブジェクト902は、矩形以外の図形(例えば平行四辺形、ひし形、円、楕円等)である。本例では、基準オブジェクト902は、ひし形である。また、第1のセル群906は、24個のセル(鉛直方向4個、水平方向6個)で構成される。基準オブジェクト902は、上記の各例と同様にレイアウト情報(図示省略)を含む。本実施例では、レイアウト情報は、基準オブジェクト902の塗りつぶし情報として、画像を使用する旨の情報を含む。
【0049】
新ファイル生成部46は、図示省略のレイアウト情報に従って、リピートを実行する。即ち、新ファイル生成部46は、1及び2回目のS44では、水平方向に並ぶ2組の第2のセル群1020、1022のそれぞれに、基準オブジェクト902と同じ形状、すなわちひし形の図形を配置する。そして、配置された図形の塗りつぶし情報として、1及び2回目のS36で取得された2個の画像1010、1012のそれぞれを選択する。次いで、新ファイル生成部46は、図示省略のレイアウト情報に従って、ステップを実行する。即ち、新ファイル生成部46は、第2のセル群1020の下方の第2のセル群1024に、3回目のS36で取得された画像1014を塗りつぶし情報として選択した、基準オブジェクト902と同じ輪郭の図形を配置する。次いで、新ファイル生成部46は、第2のセル群1024の右方の第2のセル群1026に、4回目のS36で取得された画像1016を塗りつぶし情報として選択した、基準オブジェクト902と同じ輪郭の図形を配置する。これにより、新ファイル1000が完成する。
【0050】
以上、本実施例の構成について説明した。本実施例と異なる手法で、複数個の画像をユーザが所望するレイアウトで配置された新ファイルを生成するためには、以下のテンプレートを用いることが考えられる。即ち、ユーザは、複数個の基準画像を、自身の所望するレイアウトで配置することによって、テンプレートを生成する。このテンプレートを用いれば、スキャンによって得られる複数個の画像が、テンプレートに含まれる複数個の基準画像の位置に配置される。即ち、ユーザが所望するレイアウトで複数個の画像が配置された新ファイルを生成することができる。しかしながら、上記のテンプレートを用いる手法によると、ユーザは、新ファイルに配置されるべき複数個の画像の数と同数の基準画像が配置されたテンプレートを生成しなければならず、ユーザの作業負荷が高い。
【0051】
本実施例では、多機能機10は、例えば、図4、図5に示すように、基準ファイル100に含まれるレイアウト情報110に従って、複数個の画像210等が配置された新ファイル200を生成する。ユーザが、基準ファイル100に1個の基準画像102を配置し、その基準画像102の属性情報108にレイアウト情報110を含ませる作業を実行すれば、基準ファイル100が完成する。ユーザは、新ファイルに配置されるべき複数個の画像の数と同数の基準画像を配置する必要がなく、ユーザの作業負荷が低減する。本実施例によると、ユーザは、所望のレイアウトで複数個の画像210等が配置された新ファイル200を容易に取得することができる。
【0052】
本実施例では、ユーザは、図5のように、複数個の画像210等が鉛直方向に並んで配置されることを所望する場合に、ステップを示すレイアウト情報110(図4参照)を属性情報に含ませることができる。また、ユーザは、図7のように、複数個の画像410等が水平方向に並んで配置されることを所望する場合に、リピートを示すレイアウト情報310(図6参照)を属性情報に含ませることができる。多機能機10は、ユーザが所望する方向に複数個の画像210等が並んで配置された新ファイル200等を生成することができる。また、ユーザは、基準ファイル100等を生成する際に、新ファイルに配置されるべき複数個の画像の数と同数の基準画像を鉛直方向又は水平方向に並べて配置する必要がなく、ユーザの作業負荷が少ない。
【0053】
本実施例では、多機能機10は、図4、図5等に示すように、第1のセル群106と同じサイズを有する各組の第2のセル群220等に、各画像210等が配置された新ファイル200を生成する。ユーザは、基準ファイル100等を生成する際に、所望のサイズを有する第1のセル群106に基準画像102を配置することができる。これにより、多機能機10は、ユーザの意図(即ち1個の第2のセル群のサイズ)が反映された新ファイル200を生成することができる。
【0054】
本実施例では、多機能機10は、図4、図5等に示すように、複数個の画像210等のうちの隣接する2個の画像210、212の間に、特定のスペース(Sp1a+Sp1b)が形成されるように、新ファイル200を生成する。ユーザは、基準ファイル100等を生成する際に、所望のスペース(上記のSp1a、Sp1b)が形成されるように基準画像102を配置することができる。これにより、多機能機10は、ユーザの意図(即ちスペース)が反映された新ファイル200を生成することができる。なお、ユーザは、2個の基準画像の間にスペースが形成されたテンプレートを生成する必要がないため、ユーザの作業負荷が少ない。
【0055】
本実施例では、図4、図5等に示すように、第1のセル群106内での基準画像102のサイズが、新ファイル200内における各組の第2のセル群220等内での画像210等のサイズに一致する。ユーザは、基準ファイル100等を生成する際に、所望のサイズを有する基準画像102を配置することができる。これにより、多機能機10は、ユーザの意図(即ち画像210等のサイズ)が反映された新ファイル200を生成することができる。また、この構成によると、ユーザは、新ファイル200内に各画像210等がどのようなサイズで配置されるのかをイメージし易い。
【0056】
本実施例では、図4、図5等に示すように、基準ファイル100内での第1のセル群106の位置が、新ファイル200内における1個の第2のセル群220の位置に一致する。ユーザは、所望の位置に存在する第1のセル群106内に基準画像102を配置することができる。これにより、多機能機10は、ユーザの意図(即ち画像210が配置される第2のセル群220の位置)が反映された新ファイル200を生成することができる。また、この構成によると、ユーザは、新ファイル200内のどの位置に画像210が配置されるのかをイメージし易い。
【0057】
本実施例では、図10、図11に示すように、第2のセル群820の近傍のセル群822〜826に、文字等822a〜826aを配置するための配置情報726〜730を含む。多機能機10は、配置情報726〜730に従って、セル群822〜826に、文字等822a〜826aを配置する。ユーザが、文字等822a〜826aが配置されることを所望する場合に、配置情報726〜730を含むレイアウト情報710を属性情報に含ませることができる。これにより、多機能機10は、ユーザの意図(即ち文字等822a〜826aを配置すること)が反映された新ファイル800を生成することができる。
【0058】
本実施例では、ユーザは、図4、図5等に示すように、1個のサブファイル202等内に配置される画像210等の最大数について希望がある場合に、その数を示す情報122をレイアウト情報110に含めることができる。この場合、多機能機10は、ユーザが所望する画像の最大数(「3」)に応じて、1個以上のサブファイル202、204を生成することができる。
【0059】
本実施例では、基準画像の輪郭が、新ファイル内での各画像の輪郭に一致する。例えば、図4、図5等に示すように、基準画像102の輪郭が矩形であれば、新ファイル200内での各画像210等の輪郭も矩形である。また、例えば、図12、図13に示すように、基準画像902の輪郭がひし形であれば、新ファイル1000内での各画像1010等の輪郭もひし形である。ユーザは、基準ファイル100、900等を生成する際に、所望の輪郭を有する基準画像102、902等を配置することができる。これにより、多機能機10は、ユーザの意図(即ち画像の輪郭)が反映された新ファイル200、1000等を生成することができる。
【0060】
本実施例の各要素と本発明の各要素との対応関係を記載しておく。多機能機10が「スキャナ装置」の一例であり、制御部40が「情報処理装置」の一例である。基準画像102が「基準オブジェクト」の一例である。図4の情報120、124の組合せが「鉛直方向情報」の一例であり、情報320、324の組合せが「水平方向情報」の一例である。図4のスペースSp1a、Sp1bが「特定のスペース」の一例であり、図5のSp1a+Sp1bが「特定のスペースに対応するスペース」の一例である。図5の鉛直方向、図7の水平方向が「特定の方向」の一例である。図11の通し番号822a、画像名824a、OCR結果826aが、「特定情報」の一例である。図10の情報726、728、730が、「配置情報」の一例である。図11のセル群822〜826、832〜836、842〜846が、「各組の第2のセル群の近傍の各セル」の一例である。図4の情報122が示す「3」が「第1の最大数情報」の一例である。なお、図8の例では、情報522が示す「3」と情報528が示す「2」とを乗算することによって得られる数「6」が、「第1の最大数情報」の一例である。図4の基準画像102の形状(長方形)、図12の基準オブジェクト902の形状(ひし形)が、それぞれ、「特定の形状」の一例である。
【0061】
(第2実施例)
上記の第1実施例と異なる点を中心に説明する。上記の第1実施例では、図4、図5等に示すように、基準ファイル100及び新ファイル200は、複数のセル104、201を有するサブファイル101、202を含む。本実施例では、基準ファイル及び新ファイルは、サブファイルの代わりに、ページを含む。ページは、セルを含まない。このような構造を備える基準ファイル及び新ファイルの具体例として、マイクロソフト社の「ワード(登録商標)」のファイルが挙げられる。
【0062】
本実施例では、例えば、基準ファイルが、図4に示されるレイアウト情報110を含む場合には、情報122は、1ページ内に配置される画像の最大数を意味する。本実施例では、図2のS8及びS10の代わりに、新ファイル生成部46は、基準画像が配置されている位置及び配置サイズを特定する。図3のS30では、新ファイル生成部46は、1個のページを含む空ファイルを生成する。S38では、新ファイル生成部46は、処理対象のページに既に含まれている画像の数が、情報122が示す最大数「3」に一致するのか否かを判断する。S40では、新ファイル生成部46は、新たなページを生成する。S42では、新ファイル生成部46は、処理対象のページに画像を配置する。本実施例では、情報122が「第2の最大数情報」の一例である。
【0063】
(第3実施例)
第1実施例と異なる点を中心に説明する。本実施例では、図4に示される情報122は、1個のファイル内に配置される画像の最大数を意味する。即ち、図3のS40では、新ファイル生成部46は、新たなファイルを生成する。新たなファイルが生成された以降のS44では、その新たなファイルに含まれるサブファイルに画像が配置される。即ち、本実施例では、第1及び第2実施例と異なり、2個以上の新ファイルが生成される可能性がある。しかも、各新ファイルは、1個のサブファイルのみを含む。本実施例では、情報122が「第3の最大数情報」の一例である。
【0064】
上記の実施例の変形例を以下に列挙する。
(1)新ファイル200に配置される画像210等の配置サイズは、基準画像102の配置サイズと異なっていてもよい。第2のセル群220等内での画像210等の位置は、第1のセル群106内での基準画像102の位置と異なっていてもよい。また、新ファイル200内の1個目の第2のセル群220の位置は、基準ファイル100内での第1のセル群106の位置と異なっていてもよい。
【0065】
(2)第2実施例において、基準画像102の配置サイズが非常に大きい場合には、処理対象のページに、図4の情報122が示す最大数未満の数の画像しか配置できない可能性がある。例えば、情報122が「3」を示す場合であっても、処理対象のページに2個の画像しか配置できない可能性がある。この場合、新ファイル生成部46は、図3のS38でNOの場合であっても、処理対象のページに2個の画像が配置された段階で、新たなページを生成してもよい。
【0066】
(3)第4の例において、新ファイル800内におけるセル群822、824、826の水平方向の幅は、それぞれ、コマンド毎に予め決められている複数セル分の幅ではなく、コマンドの内容に関わらず1セル分の幅であってもよい。この1セル分の幅は、ユーザが、基準ファイル700内において、座標(−1,0)、座標(1,0)、座標(2,0)に対応するセルの幅をそれぞれ予め指定しておくことで、ユーザの所望の幅とすることができる。
【0067】
(4)上記の各実施例では、図4に示すように、基準ファイル100には、基準画像102が配置されている。しかしながら、基準ファイル100に配置されるのは、画像に限られず、例えば、テキスト、図形等の任意のオブジェクトであってもよい。即ち、一般的に言うと、「基準オブジェクト」は、画像に限られず、例えば、画像を使用していない図形等であってもよい。
【0068】
(5)上記の各実施例では、図4、図5等に示すように、第1のセル群106及び第2のセル群220は、いずれも複数のセルを含んでいる。しかしながら、第1のセル群及び/又は第2のセル群は、1セルによって構成されてもよい。また、第1のセル群及び/又は第2のセル群は、複数のセルが連結された1のセルであってもよい。
【0069】
(6)図3のS30では、空ファイルに変えて、基準ファイルと同じ内容のコピーファイルを生成してもよい。その場合、1個目に配置する画像を、コピーファイル内に含まれる基準画像と置き換えるようにしてもよい。また、図3のS30では、新規の空ファイルを生成せず、新ファイル記憶領域30に既に記憶されている、過去に作成された新ファイルを利用してもよい。その場合は、新たに取得された画像は、すでに過去に作成された新ファイル内に配置されている画像の続きから、レイアウト情報に従って、配置されるようにしてもよい。
【0070】
以上、本発明の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。また、本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成するものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
【符号の説明】
【0071】
2:ネットワークシステム、4:LAN、10:多機能機、12:操作部、14:表示部、16:ネットワークインターフェイス、18:スキャン実行部、20:印刷実行部、24:メモリ、26:プログラム、28:基準ファイル記憶領域、30:新ファイル記憶領域、40:制御部、42:基準ファイル取得部、44:画像取得部、46:新ファイル生成部、60:PC、100:基準ファイル、102:基準画像、108:属性情報、110:レイアウト情報、200:新ファイル、210、212、214:画像
【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置であって、
基準オブジェクトを含む基準ファイルを取得する基準ファイル取得部であって、前記基準オブジェクトは、2個以上の画像のレイアウトに関係するレイアウト情報を含む属性情報を含む、前記基準ファイル取得部と、
複数個の画像を取得する画像取得部と、
前記属性情報に含まれる前記レイアウト情報に従って、前記複数個の画像が配置された新ファイルを生成する新ファイル生成部と、を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記レイアウト情報は、前記2個以上の画像を鉛直方向に並べて配置するための鉛直方向情報と、前記2個以上の画像を水平方向に並べて配置するための水平方向情報と、の少なくとも一方を含み、
前記新ファイル生成部は、
前記レイアウト情報に前記鉛直方向情報が含まれる場合に、前記複数個の画像が鉛直方向に並んで配置された前記新ファイルを生成し、
前記レイアウト情報に前記水平方向情報が含まれる場合に、前記複数個の画像が水平方向に並んで配置された前記新ファイルを生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記基準ファイルは、複数のセルを含み、
前記新ファイル生成部は、複数のセルを含む前記新ファイルを生成し、
前記新ファイル生成部は、前記基準ファイルに含まれる前記複数のセルのうち、前記基準オブジェクトが配置された第1のセル群のサイズを特定し、前記新ファイルに含まれる複数組の第2のセル群のそれぞれに、前記複数個の画像のそれぞれが配置された前記新ファイルを生成し、
前記各組の第2のセル群のサイズは、特定された前記第1のセル群の前記サイズと同じである、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記新ファイル生成部は、前記基準ファイル内において、特定の方向に、前記第1のセル群の輪郭と、前記基準オブジェクトと、の間に特定のスペースが形成されている場合に、前記新ファイル内において、前記特定の方向に、前記複数個の画像のうちの隣接する2個の画像の間に、前記特定のスペースに対応するスペースが形成されるように、前記新ファイルを生成する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記新ファイル生成部は、前記第1のセル群内での前記基準オブジェクトのサイズを特定し、前記各組の第2のセル群内での前記画像のサイズが、特定された前記基準オブジェクトの前記サイズと同じサイズである前記新ファイルを生成する、請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記新ファイル生成部は、前記基準ファイル内での前記第1のセル群の位置を特定し、前記複数組の第2のセル群のうちの1組の第2のセル群の位置が、特定された前記第1のセル群の位置と同じ位置である前記新ファイルを生成する、請求項3から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記レイアウト情報は、前記各組の第2のセル群の近傍の各セルに特定情報を配置するための配置情報を含み、
前記新ファイル生成部は、前記配置情報に従って、前記各組の第2のセル群の近傍の前記各セルに前記特定情報が配置された前記新ファイルを生成する、請求項3から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記新ファイル生成部は、1個以上のサブファイルを含む前記新ファイルを生成し、
前記レイアウト情報は、1個の前記サブファイル内に配置される画像の最大数に関係する第1の最大数情報を含み、
前記新ファイル生成部は、
前記複数個の画像の数が、前記第1の最大数情報が示す前記最大数以下である場合に、前記複数個の画像が配置された1個の前記サブファイルを生成することによって、前記新ファイルを生成し、
前記複数個の画像の数が、前記第1の最大数情報が示す前記最大数を超える場合に、前記複数個の画像のうちの前記最大数の画像が配置された1個の前記サブファイルを生成し、前記複数個の画像のうちの前記最大数の画像以外の画像が配置された他のサブファイルを生成することによって、前記新ファイルを生成する、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記新ファイル生成部は、1個以上のページを含む前記新ファイルを生成し、
前記レイアウト情報は、1個の前記ページ内に配置される画像の最大数に関係する第2の最大数情報を含み、
前記新ファイル生成部は、
前記複数個の画像の数が、前記第2の最大数情報が示す前記最大数以下である場合に、前記複数個の画像が配置された1個の前記ページを生成することによって、前記新ファイルを生成し、
前記複数個の画像の数が、前記第2の最大数情報が示す前記最大数を超える場合に、前記複数個の画像のうちの前記最大数の画像が配置された1個の前記ページを生成し、前記複数個の画像のうちの前記最大数の画像以外の画像が配置された他のページを生成することによって、前記新ファイルを生成する、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記レイアウト情報は、1個のファイル内に配置される画像の最大数に関係する第3の最大数情報を含み、
前記新ファイル生成部は、
前記複数個の画像の数が、前記第3の最大数情報が示す前記最大数以下である場合に、前記複数個の画像が配置された1個の前記新ファイルを生成し、
前記複数個の画像の数が、前記第3の最大数情報が示す前記最大数を超える場合に、前記複数個の画像のうちの前記最大数の画像が配置された1個の前記新ファイルを生成し、前記複数個の画像のうちの前記最大数の画像以外の画像が配置された他の新ファイルを生成する、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記基準オブジェクトは、特定の形状の輪郭を有し、
前記新ファイル生成部は、前記複数個の画像のそれぞれの輪郭が、前記特定の形状の輪郭に一致するように、前記新ファイルを生成する、請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
スキャン実行部と、
請求項1から11のいずれか一項に記載の前記情報処理装置と、
を備えるスキャナ装置であって、
前記スキャン実行部は、複数個のスキャン対象物をスキャンすることによって、前記複数個の画像を生成し、
前記画像取得部は、前記スキャン実行部によって生成される前記複数個の画像を取得する、スキャナ装置。
【請求項1】
情報処理装置であって、
基準オブジェクトを含む基準ファイルを取得する基準ファイル取得部であって、前記基準オブジェクトは、2個以上の画像のレイアウトに関係するレイアウト情報を含む属性情報を含む、前記基準ファイル取得部と、
複数個の画像を取得する画像取得部と、
前記属性情報に含まれる前記レイアウト情報に従って、前記複数個の画像が配置された新ファイルを生成する新ファイル生成部と、を備える情報処理装置。
【請求項2】
前記レイアウト情報は、前記2個以上の画像を鉛直方向に並べて配置するための鉛直方向情報と、前記2個以上の画像を水平方向に並べて配置するための水平方向情報と、の少なくとも一方を含み、
前記新ファイル生成部は、
前記レイアウト情報に前記鉛直方向情報が含まれる場合に、前記複数個の画像が鉛直方向に並んで配置された前記新ファイルを生成し、
前記レイアウト情報に前記水平方向情報が含まれる場合に、前記複数個の画像が水平方向に並んで配置された前記新ファイルを生成する、請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記基準ファイルは、複数のセルを含み、
前記新ファイル生成部は、複数のセルを含む前記新ファイルを生成し、
前記新ファイル生成部は、前記基準ファイルに含まれる前記複数のセルのうち、前記基準オブジェクトが配置された第1のセル群のサイズを特定し、前記新ファイルに含まれる複数組の第2のセル群のそれぞれに、前記複数個の画像のそれぞれが配置された前記新ファイルを生成し、
前記各組の第2のセル群のサイズは、特定された前記第1のセル群の前記サイズと同じである、請求項1又は2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記新ファイル生成部は、前記基準ファイル内において、特定の方向に、前記第1のセル群の輪郭と、前記基準オブジェクトと、の間に特定のスペースが形成されている場合に、前記新ファイル内において、前記特定の方向に、前記複数個の画像のうちの隣接する2個の画像の間に、前記特定のスペースに対応するスペースが形成されるように、前記新ファイルを生成する、請求項3に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記新ファイル生成部は、前記第1のセル群内での前記基準オブジェクトのサイズを特定し、前記各組の第2のセル群内での前記画像のサイズが、特定された前記基準オブジェクトの前記サイズと同じサイズである前記新ファイルを生成する、請求項3又は4に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記新ファイル生成部は、前記基準ファイル内での前記第1のセル群の位置を特定し、前記複数組の第2のセル群のうちの1組の第2のセル群の位置が、特定された前記第1のセル群の位置と同じ位置である前記新ファイルを生成する、請求項3から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記レイアウト情報は、前記各組の第2のセル群の近傍の各セルに特定情報を配置するための配置情報を含み、
前記新ファイル生成部は、前記配置情報に従って、前記各組の第2のセル群の近傍の前記各セルに前記特定情報が配置された前記新ファイルを生成する、請求項3から6のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記新ファイル生成部は、1個以上のサブファイルを含む前記新ファイルを生成し、
前記レイアウト情報は、1個の前記サブファイル内に配置される画像の最大数に関係する第1の最大数情報を含み、
前記新ファイル生成部は、
前記複数個の画像の数が、前記第1の最大数情報が示す前記最大数以下である場合に、前記複数個の画像が配置された1個の前記サブファイルを生成することによって、前記新ファイルを生成し、
前記複数個の画像の数が、前記第1の最大数情報が示す前記最大数を超える場合に、前記複数個の画像のうちの前記最大数の画像が配置された1個の前記サブファイルを生成し、前記複数個の画像のうちの前記最大数の画像以外の画像が配置された他のサブファイルを生成することによって、前記新ファイルを生成する、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記新ファイル生成部は、1個以上のページを含む前記新ファイルを生成し、
前記レイアウト情報は、1個の前記ページ内に配置される画像の最大数に関係する第2の最大数情報を含み、
前記新ファイル生成部は、
前記複数個の画像の数が、前記第2の最大数情報が示す前記最大数以下である場合に、前記複数個の画像が配置された1個の前記ページを生成することによって、前記新ファイルを生成し、
前記複数個の画像の数が、前記第2の最大数情報が示す前記最大数を超える場合に、前記複数個の画像のうちの前記最大数の画像が配置された1個の前記ページを生成し、前記複数個の画像のうちの前記最大数の画像以外の画像が配置された他のページを生成することによって、前記新ファイルを生成する、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記レイアウト情報は、1個のファイル内に配置される画像の最大数に関係する第3の最大数情報を含み、
前記新ファイル生成部は、
前記複数個の画像の数が、前記第3の最大数情報が示す前記最大数以下である場合に、前記複数個の画像が配置された1個の前記新ファイルを生成し、
前記複数個の画像の数が、前記第3の最大数情報が示す前記最大数を超える場合に、前記複数個の画像のうちの前記最大数の画像が配置された1個の前記新ファイルを生成し、前記複数個の画像のうちの前記最大数の画像以外の画像が配置された他の新ファイルを生成する、請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記基準オブジェクトは、特定の形状の輪郭を有し、
前記新ファイル生成部は、前記複数個の画像のそれぞれの輪郭が、前記特定の形状の輪郭に一致するように、前記新ファイルを生成する、請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項12】
スキャン実行部と、
請求項1から11のいずれか一項に記載の前記情報処理装置と、
を備えるスキャナ装置であって、
前記スキャン実行部は、複数個のスキャン対象物をスキャンすることによって、前記複数個の画像を生成し、
前記画像取得部は、前記スキャン実行部によって生成される前記複数個の画像を取得する、スキャナ装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2011−166478(P2011−166478A)
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−27386(P2010−27386)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年8月25日(2011.8.25)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]