情報処理装置及びプログラム
【課題】複数の展開図に配置される画像を複数の展開図それぞれに応じた態様で配置する際の利用者の手間が従来よりも低減される情報処理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】取得部22は、第一の展開図内における基準となる領域である基準領域に関連付けられている画像を取得する。取得部22は、画像が配置される第二の展開図内の領域である配置領域への画像の配置規則を示す配置規則情報を取得する。展開図情報出力部28は、取得部22が取得する画像が配置規則に従って配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力する。
【解決手段】取得部22は、第一の展開図内における基準となる領域である基準領域に関連付けられている画像を取得する。取得部22は、画像が配置される第二の展開図内の領域である配置領域への画像の配置規則を示す配置規則情報を取得する。展開図情報出力部28は、取得部22が取得する画像が配置規則に従って配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
展開図の作成を支援する技術が存在する。特許文献1には、紙器において固着に用いられる副板の、当該副板に隣接する主板から連続する一部領域にも、絵柄画像が配置されるようにすることで、紙器の完成状態では連続する画像が、レイアウト工程の段階では不連続な状態で配置される場合でも、下地部分の露出が抑制されるような紙器の印刷用画像データの生成を容易に行うことができる装置が開示されている。特許文献2には、展開図と3次元データとを対応付けて、ユーザが3次元上の面に画像を貼り付けていくことで、展開図に画像を貼り付けることができる3次元パッケージデザインシステムが開示されている。特許文献3には、指定された包材の仮想展開図に与えられる寸法値に基づいて、包材の展開図を含む台紙図面を生成することで、包材印刷用の版下を、正確、かつ簡便、迅速に作成するための装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−310745号公報
【特許文献2】特開2000−348070号公報
【特許文献3】特開平10−293780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、複数の展開図に配置される画像を複数の展開図それぞれに応じた態様で配置する際の利用者の手間が従来よりも低減される情報処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、情報処理装置であって、第一の展開図内における基準となる領域である基準領域に関連付けられている画像を取得する画像取得手段と、画像が配置される第二の展開図内の領域である配置領域への画像の配置規則を示す配置規則情報を取得する配置規則情報取得手段と、前記画像取得手段が取得する画像が前記配置規則に従って前記配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力する展開図情報出力手段と、を含むこととしたものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置であって、前記画像取得手段が、前記基準領域に関連付けられている複数の画像を取得し、前記展開図情報出力手段が、前記各画像が、前記配置規則情報が示す配置規則に従った位置に配置された展開図を表す展開図情報を出力することとしたものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置であって、前記配置規則情報が示す配置規則が、前記取得手段が取得する画像毎に異なることとしたものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、画像の変換規則を示す変換規則情報を取得する変換規則情報取得手段と、前記変換規則情報と前記配置領域との組合せに基づいて、前記取得手段が取得する画像を変換する画像変換手段と、をさらに含み、前記展開図情報出力手段が、前記画像変換手段による変換後の画像が前記配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力することとしたものである。
【0009】
請求項5に記載の発明は、プログラムであって、第一の展開図内における基準となる領域である基準領域に関連付けられている画像を取得する画像取得手段、画像が配置される第二の展開図内の領域である配置領域への画像の配置規則を示す配置規則情報を取得する配置規則情報取得手段、前記画像取得手段が取得する画像が前記配置規則に従って前記配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力する展開図情報出力手段、としてコンピュータを機能させることとしたものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1,5に記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、複数の展開図に配置される画像を複数の展開図それぞれに応じた態様で配置する際の利用者の手間が低減される。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、複数の画像が配置される展開図内の領域に応じて、各画像が配置される位置が変化する。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、複数の画像が配置される展開図内の領域に応じて、その領域内における各画像の位置関係が変化する。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、変換規則情報が示す変換規則と画像が配置される展開図内の領域との組合せに応じた変換が行われた画像が展開図内の領域に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報処理装置により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】基本展開図情報の一例を示す図である。
【図4】第1応用展開図情報の一例を示す図である。
【図5】第2応用展開図情報の一例を示す図である。
【図6】基準画像の一例を示す図である。
【図7】配置変換規則情報の一例を示す図である。
【図8】配置済基本展開図情報の一例を示す図である。
【図9】第1配置済応用展開図情報の一例を示す図である。
【図10】第2配置済応用展開図情報の一例を示す図である。
【図11】変換画像が配置領域に配置される様子の一例を模式的に示す図である。
【図12】基準画像の一例を示す図である。
【図13】変換画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に例示するように、本実施形態に係る情報処理装置10は、例えば、制御部12、記憶部14、ユーザインタフェース(UI)部16、を含んでいる。これらの要素は、例えば、バスを介して接続される。
【0017】
制御部12は、CPUなどのプログラム制御デバイスであり、情報処理装置10にインストールされるプログラムに従って動作する。記憶部14は、ROMやRAMなどの記憶素子やハードディスクドライブなどである。記憶部14には、制御部12によって実行されるプログラムなどが記憶される。また、記憶部14は、制御部12のワークメモリとしても動作する。UI部16は、タッチパネルや、液晶ディスプレイ及び入力用デバイス(キーボード、マウス等)等によって構成される。UI部16は、制御部12から入力される指示に従って、制御部12から入力されるデータに基づく画面(例えば、ユーザに指示の入力を促すメニュー画面)を表示する。また、UI部16は、ユーザからの指示の入力を受け入れて、その入力内容を制御部12に出力する。
【0018】
図2は、本実施形態に係る情報処理装置10により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。図2に例示するように、情報処理装置10は、本実施形態では、例えば、情報記憶部20、取得部22、画像変換部24、画像配置部26、展開図情報出力部28、を含んでいる。情報記憶部20は、記憶部14を主として実現される。その他の要素は、制御部12を主として実現される。
【0019】
これらの要素は、コンピュータである情報処理装置10にインストールされたプログラムを、情報処理装置10の制御部12で実行することにより実現されている。このプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ可読な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信手段を介して情報処理装置10に供給される。
【0020】
情報記憶部20には、本実施形態では、例えば、予め、図3に例示する基本展開図情報30、図4及び図5に例示する応用展開図情報32(図4は、第1応用展開図情報32−1の一例を示す図であり、図5は、第2応用展開図情報32−2の一例を示す図である。)、図6に例示する基準画像34、図7に例示する配置変換規則情報36、が記憶されている。
【0021】
図3に例示する基本展開図情報30や、図4及び図5に例示する応用展開図情報32は、例えば、展開図を表す情報である。そして、図6に例示する基準画像34は、例えば、基本展開図情報30が表す展開図に配置される画像である。
【0022】
基本展開図情報30が表す展開図には、基本展開図情報30が表す展開図内において基準画像34が配置される領域である基準領域38が設定されている。そして、本実施形態では、基準領域38において基準画像34が配置される位置は、予め定められている。そして、応用展開図情報32が表す展開図には、応用展開図情報32が表す展開図内において、例えば、基準画像34を変換した画像である変換画像40(図9及び図10参照)が配置される領域である配置領域42が設定されている。
【0023】
本実施形態では、基準領域38は、基本展開図情報30が表す展開図を構成する面が占める領域に対応しており、その面が占める領域よりも予め定められた大きさだけ大きな領域となっている。また、本実施形態では、配置領域42は、応用展開図情報32が表す展開図を構成する面が占める領域に対応しており、その面が占める領域よりも予め定められた大きさだけ大きな領域となっている。
【0024】
図7に例示する配置変換規則情報36は、例えば、基準画像34の変換規則や、基準画像34を変換した変換画像40の配置領域42への配置規則を示す情報であり、配置変換規則情報36の識別子である配置変換規則情報識別子、基本展開図情報30が表す展開図に含まれる面のうちの、基準領域38に対応する面の識別子である基準領域面識別子、応用展開図情報32が表す展開図に含まれる面のうちの、配置領域42に対応する面の識別子である配置領域面識別子、配置領域42の縦方向についての基準画像34の変換規則を示す縦配置情報、配置領域42の横方向についての基準画像34の変換規則を示す横配置情報、基準画像34を配置領域42に配置する向きを示す配置向き情報、基準画像34を変換して変換画像40を生成した後にその変換画像40に対してマスク処理を実行するか否かを示すマスクフラグ情報(とり得る値は、例えば、「Y」、または、「N」である。)、を含んでいる。本実施形態に係る配置変換規則情報36に含まれる配置向き情報は、例えば、正対した位置に対する画像の回転角度(時計回り)が示されている。
【0025】
取得部22は、本実施形態では、例えば、情報記憶部20に記憶されている基本展開図情報30、応用展開図情報32、基準画像34、及び、配置変換規則情報36を取得する。
【0026】
画像変換部24は、本実施形態では、例えば、基準画像34の複製を生成して、この生成された複製を、配置変換規則情報36が示す変換規則に従って変換して、変換画像40を生成する。画像変換部24は、例えば、配置変換規則情報36に含まれる縦配置情報(あるいは、横配置情報)の値が、「フィット」である場合は、基準領域38の縦(あるいは、横)の長さに対する、配置領域42の縦(あるいは、横)の長さの比率(拡大率又は縮小率)で、基準画像34を拡大又は縮小することにより、基準画像34の大きさを変更する。また、画像変換部24は、例えば、配置変換規則情報36に含まれる向き情報が表す回転角度だけ時計回りに基準画像34を回転させる。なお、画像変換部24が、基準画像34の複製を変換しないこともあり得る。この場合は、変換画像40は、基準画像34と同一の画像となる。
【0027】
画像配置部26は、本実施形態では、例えば、配置変換規則情報36が示す配置規則に従って、変換画像40を配置領域42に配置する。画像変換部24は、例えば、配置変換規則情報36に含まれる縦配置情報(あるいは、横配置情報)の値が、「センタリング」である場合は、変換画像40の縦(あるいは、横)の長さは変更せずに、変換画像40の縦方向(あるいは、横方向)における中心軸の位置が、配置領域42の縦方向(あるいは、横方向)における中心軸の位置に一致するよう、変換画像40を配置領域42に配置する。画像変換部24は、例えば、配置変換規則情報36に含まれる縦配置情報の値が「下揃え」(あるいは、「上揃え」)である場合は、変換画像40の縦の長さは変更せずに、配置領域42の下辺(あるいは、上辺)が、変換画像40に対応する基準画像34が配置される基準領域38の下辺(あるいは、上辺)に一致するよう、変換画像40を配置領域42に配置する。画像変換部24は、例えば、配置変換規則情報36に含まれる横配置情報の値が「左揃え」(あるいは、「右揃え」)である場合は、変換画像40の横の長さは変更せずに、配置領域42の左辺(あるいは、右辺)が、変換画像40に対応する基準画像34が配置される基準領域38の左辺(あるいは、右辺)に一致するよう、変換画像40を配置領域42に配置する。
【0028】
そして、画像変換部24は、例えば、配置変換規則情報36に含まれるマスクフラグ情報の値が「Y」である場合は、画像配置部26により変換画像40が配置領域42に配置された後に、配置領域42からはみ出る、変換画像40の少なくとも一部を消去するマスク処理を実行する。
【0029】
展開図情報出力部28は、本実施形態では、例えば、基準領域38に基準画像34が配置された展開図を表す、配置済基本展開図情報44(図8参照)を情報記憶部20に出力する。図8は、図3に例示する基本展開図情報30が表す展開図内の基準領域38に、基準画像34が配置された展開図を表す、配置済基本展開図情報44の一例を示す図である。
【0030】
また、展開図情報出力部28は、本実施形態では、例えば、配置領域42に変換画像40が配置された展開図を表す配置済応用展開図情報46を情報記憶部20に出力する(図9及び図10参照)。図9は、図4に例示する第1応用展開図情報32−1が表す展開図内の配置領域42に変換画像40が配置された配置済応用展開図情報46である第1配置済応用展開図情報46−1の一例を示す図である。図9の例では、基準領域38の縦(あるいは、横)の長さに対する、配置領域42の縦(あるいは、横)の長さの比率(拡大率又は縮小率)で、基準画像34を拡大又は縮小することにより、生成された変換画像40が配置領域42に配置されている。図10は、図5に例示する第2応用展開図情報32−2が表す展開図内の配置領域42に変換画像40が配置された配置済応用展開図情報46である第2配置済応用展開図情報46−2の一例を示す図である。図10の例では、変換画像40の縦方向における中心軸の位置が、配置領域42の縦方向における中心軸の位置に一致し、変換画像40の横方向における中心軸の位置が、配置領域42の横方向における中心軸の位置に一致するよう、変換画像40が配置領域42に配置されている。そして、図10の例では、変換画像40の一部は、配置領域42からはみ出ている。
【0031】
このように、本実施形態では、例えば、第1応用展開図情報32−1が表す展開図内の配置領域42に変換画像40を配置する際における基準画像34の変換規則と、第2応用展開図情報32−2が表す展開図内の配置領域42に変換画像40を配置する際における基準画像34の変換規則と、は異なっている。また、本実施形態では、例えば、第1応用展開図情報32−1が表す展開図内の配置領域42に変換画像40を配置する際における変換画像40の配置規則と、第2応用展開図情報32−2が表す展開図内の配置領域42に変換画像40を配置する際における変換画像40の配置規則と、は異なっている。
【0032】
ここで、図11を参照しながら、変換画像40が配置領域42に配置される様子の一例を説明する。図11は、変換画像40が配置領域42に配置される様子の一例を模式的に示す図である。図11には、基準画像34と、それぞれ異なる配置変換規則情報36に従って基準画像34が変換されることにより生成された3つの変換画像40(第1変換画像40−1、第2変換画像40−2、及び、第3変換画像40−3)と、が例示されている。また、図11には、各変換画像40が配置領域42に配置されている様子の一例も示されている。図11の例では、第1配置領域42−1に第1変換画像40−1が配置されており、第2配置領域42−2に第2変換画像40−2が配置されており、第3配置領域42−3に第3変換画像40−3が配置されている。
【0033】
第1変換画像40−1は、例えば、図7に例示する、配置変換規則情報識別子の値が「a−01」である配置変換規則情報36により変換された基準画像34に対応している。図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれる縦配置情報の値及び横配置情報の値が、「フィット」であることに基づいて、第1変換画像40−1は、基準領域38の縦の長さに対する、第1配置領域42−1の縦の長さの比率(拡大率又は縮小率)で、基準画像34を縦に拡大又は縮小し、基準領域38の横の長さに対する、第1配置領域42−1の横の長さの比率(拡大率又は縮小率)で、基準画像34を横に拡大又は縮小した画像となっている。
【0034】
第2変換画像40−2は、例えば、図7に例示する、配置変換規則情報識別子の値が「b−04」である配置変換規則情報36により変換された基準画像34に対応している。図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれる縦配置情報の値が「下揃え」であることに基づいて、第2配置領域42−2の下辺が、第2変換画像40−2に対応する基準画像34が配置される基準領域38の下辺に一致するよう、第2変換画像40−2が第2配置領域42−2に配置されている。また、図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれる横配置情報の値が「センタリング」であることに基づいて、第2変換画像40−2の横方向の中心軸の位置が、第2配置領域42−2の横方向の中心軸の位置に一致している。また、図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれる配置向き情報の値が「180°」であることに基づいて、第2変換画像40−2は、基準画像34を時計回りに180度回転した画像となっている。そして、図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれるマスクフラグ情報の値が「N」であることに基づいて、第2変換画像40−2の一部は、第2配置領域42−2からはみ出ている。なお、図11の例では、第2変換画像40−2の縦の長さは、基準画像34の縦の長さのまま変化しておらず、第2変換画像40−2の横の長さは、基準画像34の横の長さのまま変化していない。
【0035】
第3変換画像40−3は、例えば、図7に例示する、配置変換規則情報識別子の値が「c−10」である配置変換規則情報36により変換された基準画像34に対応している。図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれる縦配置情報の値が「上揃え」であることに基づいて、第3配置領域42−3の上辺が、第3変換画像40−3に対応する基準画像34が配置される基準領域38の上辺に一致している。また、図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれる横配置情報の値が「左揃え」であることに基づいて、第3配置領域42−3の左辺が、第3変換画像40−3に対応する基準画像34が配置される基準領域38に一致している。また、図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれるマスクフラグ情報の値が「Y」であることに基づいて、第3配置領域42−3からはみ出る、第3変換画像40−3の一部が消去されている。
【0036】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0037】
例えば、配置変換規則情報36が示す変換規則や配置規則は、上述の実施形態には限定されない。例えば、配置変換規則情報36が、変換画像40の、基準画像34に対する拡大率や縮小率を含んでいてもよい。また、配置変換規則情報36が、変換画像40が配置領域42に配置される向き(例えば、上、下、左、右など)を含んでいてもよい。
【0038】
また、配置変換規則情報36が、変換画像40が配置される配置領域42内における位置を含んでいてもよい。配置変換規則情報36は、具体的には、例えば、絶対座標(例えば、配置領域42のいずれかの端を原点とした場合における変換画像40が配置される位置の絶対座標)や、相対座標(例えば、配置領域42の横の長さに対する、変換画像40が配置される位置の配置領域42の左辺からの長さの割合と、配置領域42の縦の長さに対する、変換画像40が配置される位置の配置領域42の下辺からの長さの割合と、の組合せ)などを示していてもよい。
【0039】
また、例えば、基準画像34が複数の画像(以下、部分基準画像48と呼ぶ。)を含んで構成されていてもよい(図12参照)。そして、画像変換部24が、各部分基準画像48について、その部分基準画像48に対応する変換規則に従った変換を行って、部分変換画像50を生成するようにしてもよい(図13参照)。そして、画像配置部26が、各部分変換画像50について、その部分変換画像50に対応する配置規則に従って、部分変換画像50を配置領域42に配置するようにしてもよい。
【0040】
図12は、複数の部分基準画像48(顔型の部分基準画像48及びハート型の部分基準画像48)から構成される基準画像34の一例を示す図である。図13は、図12に例示する基準画像34を変換して生成された変換画像40の一例を示す図である。図13に例示する変換画像40は、それぞれが部分基準画像48に対応する複数の部分変換画像50を含んで構成されている。
【0041】
そして、この場合、配置変換規則情報36が、例えば、部分基準画像48毎に異なる変換規則や配置規則を示していてもよい。具体的には、例えば、配置変換規則情報36が、部分変換画像50の縦及び横の長さは変更せずに、部分変換画像50の縦方向における中心軸の位置が、配置領域42の縦方向における中心軸の位置に一致し、部分変換画像50の横方向における中心軸の位置が、配置領域42の横方向における中心軸の位置に一致するよう、顔型の部分基準画像48に対応する部分変換画像50を配置領域42に配置するという規則を示していてもよい。そして、画像配置部26が、図13に例示するように、この配置変換規則情報36が示す配置規則に従って、顔型の部分基準画像48に対応する部分変換画像50を配置領域42に配置するようにしてもよい。
【0042】
また、配置変換規則情報36が、ハート型の部分基準画像48に対応する部分変換画像50が配置される、配置領域42の右下端からの相対位置を示していてもよい。そして、画像配置部26が、図13に例示するように、配置変換規則情報36が示す配置領域42内の位置にハート型の部分基準画像48に対応する部分変換画像50を配置するようにしてもよい。
【0043】
また、例えば、情報処理装置10が、利用者からの要求に応じて、基準領域38内における基準画像34の形状や位置を変更するようにしてもよい。そして、情報処理装置10が、この位置の変更に応じて、配置領域42内における変換画像40の形状や位置を変更するようにしてもよい。
【0044】
また、例えば、展開図情報出力部28が、配置済基本展開図情報44が表す展開図と、配置済応用展開図情報46が表す展開図と、を重ねてディスプレイ等のUI部16に表示出力するようにしてもよい。この場合、配置済基本展開図情報44が表す展開図、又は、配置済応用展開図情報46が表す展開図の一方を半透明にして表示出力してもよい。
【0045】
なお、上述の具体的な数値や文字列は例示であり、これらの数値や文字列には限定されない。
【符号の説明】
【0046】
10 情報処理装置、12 制御部、14 記憶部、16 ユーザインタフェース(UI)部、20 情報記憶部、22 取得部、24 画像変換部、26 画像配置部、28 展開図情報出力部、30 基本展開図情報、32 応用展開図情報、34 基準画像、36 配置変換規則情報、38 基準領域、40 変換画像、42 配置領域、44 配置済基本展開図情報、46 配置済応用展開図情報、48 部分基準画像、50 部分変換画像。
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
展開図の作成を支援する技術が存在する。特許文献1には、紙器において固着に用いられる副板の、当該副板に隣接する主板から連続する一部領域にも、絵柄画像が配置されるようにすることで、紙器の完成状態では連続する画像が、レイアウト工程の段階では不連続な状態で配置される場合でも、下地部分の露出が抑制されるような紙器の印刷用画像データの生成を容易に行うことができる装置が開示されている。特許文献2には、展開図と3次元データとを対応付けて、ユーザが3次元上の面に画像を貼り付けていくことで、展開図に画像を貼り付けることができる3次元パッケージデザインシステムが開示されている。特許文献3には、指定された包材の仮想展開図に与えられる寸法値に基づいて、包材の展開図を含む台紙図面を生成することで、包材印刷用の版下を、正確、かつ簡便、迅速に作成するための装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−310745号公報
【特許文献2】特開2000−348070号公報
【特許文献3】特開平10−293780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、複数の展開図に配置される画像を複数の展開図それぞれに応じた態様で配置する際の利用者の手間が従来よりも低減される情報処理装置及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
請求項1に記載の発明は、情報処理装置であって、第一の展開図内における基準となる領域である基準領域に関連付けられている画像を取得する画像取得手段と、画像が配置される第二の展開図内の領域である配置領域への画像の配置規則を示す配置規則情報を取得する配置規則情報取得手段と、前記画像取得手段が取得する画像が前記配置規則に従って前記配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力する展開図情報出力手段と、を含むこととしたものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報処理装置であって、前記画像取得手段が、前記基準領域に関連付けられている複数の画像を取得し、前記展開図情報出力手段が、前記各画像が、前記配置規則情報が示す配置規則に従った位置に配置された展開図を表す展開図情報を出力することとしたものである。
【0007】
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の情報処理装置であって、前記配置規則情報が示す配置規則が、前記取得手段が取得する画像毎に異なることとしたものである。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置であって、画像の変換規則を示す変換規則情報を取得する変換規則情報取得手段と、前記変換規則情報と前記配置領域との組合せに基づいて、前記取得手段が取得する画像を変換する画像変換手段と、をさらに含み、前記展開図情報出力手段が、前記画像変換手段による変換後の画像が前記配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力することとしたものである。
【0009】
請求項5に記載の発明は、プログラムであって、第一の展開図内における基準となる領域である基準領域に関連付けられている画像を取得する画像取得手段、画像が配置される第二の展開図内の領域である配置領域への画像の配置規則を示す配置規則情報を取得する配置規則情報取得手段、前記画像取得手段が取得する画像が前記配置規則に従って前記配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力する展開図情報出力手段、としてコンピュータを機能させることとしたものである。
【発明の効果】
【0010】
請求項1,5に記載の発明によれば、本構成を有しない場合と比較して、複数の展開図に配置される画像を複数の展開図それぞれに応じた態様で配置する際の利用者の手間が低減される。
【0011】
請求項2に記載の発明によれば、複数の画像が配置される展開図内の領域に応じて、各画像が配置される位置が変化する。
【0012】
請求項3に記載の発明によれば、複数の画像が配置される展開図内の領域に応じて、その領域内における各画像の位置関係が変化する。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、変換規則情報が示す変換規則と画像が配置される展開図内の領域との組合せに応じた変換が行われた画像が展開図内の領域に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る情報処理装置により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。
【図3】基本展開図情報の一例を示す図である。
【図4】第1応用展開図情報の一例を示す図である。
【図5】第2応用展開図情報の一例を示す図である。
【図6】基準画像の一例を示す図である。
【図7】配置変換規則情報の一例を示す図である。
【図8】配置済基本展開図情報の一例を示す図である。
【図9】第1配置済応用展開図情報の一例を示す図である。
【図10】第2配置済応用展開図情報の一例を示す図である。
【図11】変換画像が配置領域に配置される様子の一例を模式的に示す図である。
【図12】基準画像の一例を示す図である。
【図13】変換画像の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。
【0016】
図1は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成の一例を示す図である。図1に例示するように、本実施形態に係る情報処理装置10は、例えば、制御部12、記憶部14、ユーザインタフェース(UI)部16、を含んでいる。これらの要素は、例えば、バスを介して接続される。
【0017】
制御部12は、CPUなどのプログラム制御デバイスであり、情報処理装置10にインストールされるプログラムに従って動作する。記憶部14は、ROMやRAMなどの記憶素子やハードディスクドライブなどである。記憶部14には、制御部12によって実行されるプログラムなどが記憶される。また、記憶部14は、制御部12のワークメモリとしても動作する。UI部16は、タッチパネルや、液晶ディスプレイ及び入力用デバイス(キーボード、マウス等)等によって構成される。UI部16は、制御部12から入力される指示に従って、制御部12から入力されるデータに基づく画面(例えば、ユーザに指示の入力を促すメニュー画面)を表示する。また、UI部16は、ユーザからの指示の入力を受け入れて、その入力内容を制御部12に出力する。
【0018】
図2は、本実施形態に係る情報処理装置10により実現される機能の一例を示す機能ブロック図である。図2に例示するように、情報処理装置10は、本実施形態では、例えば、情報記憶部20、取得部22、画像変換部24、画像配置部26、展開図情報出力部28、を含んでいる。情報記憶部20は、記憶部14を主として実現される。その他の要素は、制御部12を主として実現される。
【0019】
これらの要素は、コンピュータである情報処理装置10にインストールされたプログラムを、情報処理装置10の制御部12で実行することにより実現されている。このプログラムは、例えば、CD−ROM、DVD−ROMなどのコンピュータ可読な情報記憶媒体を介して、あるいは、インターネットなどの通信手段を介して情報処理装置10に供給される。
【0020】
情報記憶部20には、本実施形態では、例えば、予め、図3に例示する基本展開図情報30、図4及び図5に例示する応用展開図情報32(図4は、第1応用展開図情報32−1の一例を示す図であり、図5は、第2応用展開図情報32−2の一例を示す図である。)、図6に例示する基準画像34、図7に例示する配置変換規則情報36、が記憶されている。
【0021】
図3に例示する基本展開図情報30や、図4及び図5に例示する応用展開図情報32は、例えば、展開図を表す情報である。そして、図6に例示する基準画像34は、例えば、基本展開図情報30が表す展開図に配置される画像である。
【0022】
基本展開図情報30が表す展開図には、基本展開図情報30が表す展開図内において基準画像34が配置される領域である基準領域38が設定されている。そして、本実施形態では、基準領域38において基準画像34が配置される位置は、予め定められている。そして、応用展開図情報32が表す展開図には、応用展開図情報32が表す展開図内において、例えば、基準画像34を変換した画像である変換画像40(図9及び図10参照)が配置される領域である配置領域42が設定されている。
【0023】
本実施形態では、基準領域38は、基本展開図情報30が表す展開図を構成する面が占める領域に対応しており、その面が占める領域よりも予め定められた大きさだけ大きな領域となっている。また、本実施形態では、配置領域42は、応用展開図情報32が表す展開図を構成する面が占める領域に対応しており、その面が占める領域よりも予め定められた大きさだけ大きな領域となっている。
【0024】
図7に例示する配置変換規則情報36は、例えば、基準画像34の変換規則や、基準画像34を変換した変換画像40の配置領域42への配置規則を示す情報であり、配置変換規則情報36の識別子である配置変換規則情報識別子、基本展開図情報30が表す展開図に含まれる面のうちの、基準領域38に対応する面の識別子である基準領域面識別子、応用展開図情報32が表す展開図に含まれる面のうちの、配置領域42に対応する面の識別子である配置領域面識別子、配置領域42の縦方向についての基準画像34の変換規則を示す縦配置情報、配置領域42の横方向についての基準画像34の変換規則を示す横配置情報、基準画像34を配置領域42に配置する向きを示す配置向き情報、基準画像34を変換して変換画像40を生成した後にその変換画像40に対してマスク処理を実行するか否かを示すマスクフラグ情報(とり得る値は、例えば、「Y」、または、「N」である。)、を含んでいる。本実施形態に係る配置変換規則情報36に含まれる配置向き情報は、例えば、正対した位置に対する画像の回転角度(時計回り)が示されている。
【0025】
取得部22は、本実施形態では、例えば、情報記憶部20に記憶されている基本展開図情報30、応用展開図情報32、基準画像34、及び、配置変換規則情報36を取得する。
【0026】
画像変換部24は、本実施形態では、例えば、基準画像34の複製を生成して、この生成された複製を、配置変換規則情報36が示す変換規則に従って変換して、変換画像40を生成する。画像変換部24は、例えば、配置変換規則情報36に含まれる縦配置情報(あるいは、横配置情報)の値が、「フィット」である場合は、基準領域38の縦(あるいは、横)の長さに対する、配置領域42の縦(あるいは、横)の長さの比率(拡大率又は縮小率)で、基準画像34を拡大又は縮小することにより、基準画像34の大きさを変更する。また、画像変換部24は、例えば、配置変換規則情報36に含まれる向き情報が表す回転角度だけ時計回りに基準画像34を回転させる。なお、画像変換部24が、基準画像34の複製を変換しないこともあり得る。この場合は、変換画像40は、基準画像34と同一の画像となる。
【0027】
画像配置部26は、本実施形態では、例えば、配置変換規則情報36が示す配置規則に従って、変換画像40を配置領域42に配置する。画像変換部24は、例えば、配置変換規則情報36に含まれる縦配置情報(あるいは、横配置情報)の値が、「センタリング」である場合は、変換画像40の縦(あるいは、横)の長さは変更せずに、変換画像40の縦方向(あるいは、横方向)における中心軸の位置が、配置領域42の縦方向(あるいは、横方向)における中心軸の位置に一致するよう、変換画像40を配置領域42に配置する。画像変換部24は、例えば、配置変換規則情報36に含まれる縦配置情報の値が「下揃え」(あるいは、「上揃え」)である場合は、変換画像40の縦の長さは変更せずに、配置領域42の下辺(あるいは、上辺)が、変換画像40に対応する基準画像34が配置される基準領域38の下辺(あるいは、上辺)に一致するよう、変換画像40を配置領域42に配置する。画像変換部24は、例えば、配置変換規則情報36に含まれる横配置情報の値が「左揃え」(あるいは、「右揃え」)である場合は、変換画像40の横の長さは変更せずに、配置領域42の左辺(あるいは、右辺)が、変換画像40に対応する基準画像34が配置される基準領域38の左辺(あるいは、右辺)に一致するよう、変換画像40を配置領域42に配置する。
【0028】
そして、画像変換部24は、例えば、配置変換規則情報36に含まれるマスクフラグ情報の値が「Y」である場合は、画像配置部26により変換画像40が配置領域42に配置された後に、配置領域42からはみ出る、変換画像40の少なくとも一部を消去するマスク処理を実行する。
【0029】
展開図情報出力部28は、本実施形態では、例えば、基準領域38に基準画像34が配置された展開図を表す、配置済基本展開図情報44(図8参照)を情報記憶部20に出力する。図8は、図3に例示する基本展開図情報30が表す展開図内の基準領域38に、基準画像34が配置された展開図を表す、配置済基本展開図情報44の一例を示す図である。
【0030】
また、展開図情報出力部28は、本実施形態では、例えば、配置領域42に変換画像40が配置された展開図を表す配置済応用展開図情報46を情報記憶部20に出力する(図9及び図10参照)。図9は、図4に例示する第1応用展開図情報32−1が表す展開図内の配置領域42に変換画像40が配置された配置済応用展開図情報46である第1配置済応用展開図情報46−1の一例を示す図である。図9の例では、基準領域38の縦(あるいは、横)の長さに対する、配置領域42の縦(あるいは、横)の長さの比率(拡大率又は縮小率)で、基準画像34を拡大又は縮小することにより、生成された変換画像40が配置領域42に配置されている。図10は、図5に例示する第2応用展開図情報32−2が表す展開図内の配置領域42に変換画像40が配置された配置済応用展開図情報46である第2配置済応用展開図情報46−2の一例を示す図である。図10の例では、変換画像40の縦方向における中心軸の位置が、配置領域42の縦方向における中心軸の位置に一致し、変換画像40の横方向における中心軸の位置が、配置領域42の横方向における中心軸の位置に一致するよう、変換画像40が配置領域42に配置されている。そして、図10の例では、変換画像40の一部は、配置領域42からはみ出ている。
【0031】
このように、本実施形態では、例えば、第1応用展開図情報32−1が表す展開図内の配置領域42に変換画像40を配置する際における基準画像34の変換規則と、第2応用展開図情報32−2が表す展開図内の配置領域42に変換画像40を配置する際における基準画像34の変換規則と、は異なっている。また、本実施形態では、例えば、第1応用展開図情報32−1が表す展開図内の配置領域42に変換画像40を配置する際における変換画像40の配置規則と、第2応用展開図情報32−2が表す展開図内の配置領域42に変換画像40を配置する際における変換画像40の配置規則と、は異なっている。
【0032】
ここで、図11を参照しながら、変換画像40が配置領域42に配置される様子の一例を説明する。図11は、変換画像40が配置領域42に配置される様子の一例を模式的に示す図である。図11には、基準画像34と、それぞれ異なる配置変換規則情報36に従って基準画像34が変換されることにより生成された3つの変換画像40(第1変換画像40−1、第2変換画像40−2、及び、第3変換画像40−3)と、が例示されている。また、図11には、各変換画像40が配置領域42に配置されている様子の一例も示されている。図11の例では、第1配置領域42−1に第1変換画像40−1が配置されており、第2配置領域42−2に第2変換画像40−2が配置されており、第3配置領域42−3に第3変換画像40−3が配置されている。
【0033】
第1変換画像40−1は、例えば、図7に例示する、配置変換規則情報識別子の値が「a−01」である配置変換規則情報36により変換された基準画像34に対応している。図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれる縦配置情報の値及び横配置情報の値が、「フィット」であることに基づいて、第1変換画像40−1は、基準領域38の縦の長さに対する、第1配置領域42−1の縦の長さの比率(拡大率又は縮小率)で、基準画像34を縦に拡大又は縮小し、基準領域38の横の長さに対する、第1配置領域42−1の横の長さの比率(拡大率又は縮小率)で、基準画像34を横に拡大又は縮小した画像となっている。
【0034】
第2変換画像40−2は、例えば、図7に例示する、配置変換規則情報識別子の値が「b−04」である配置変換規則情報36により変換された基準画像34に対応している。図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれる縦配置情報の値が「下揃え」であることに基づいて、第2配置領域42−2の下辺が、第2変換画像40−2に対応する基準画像34が配置される基準領域38の下辺に一致するよう、第2変換画像40−2が第2配置領域42−2に配置されている。また、図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれる横配置情報の値が「センタリング」であることに基づいて、第2変換画像40−2の横方向の中心軸の位置が、第2配置領域42−2の横方向の中心軸の位置に一致している。また、図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれる配置向き情報の値が「180°」であることに基づいて、第2変換画像40−2は、基準画像34を時計回りに180度回転した画像となっている。そして、図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれるマスクフラグ情報の値が「N」であることに基づいて、第2変換画像40−2の一部は、第2配置領域42−2からはみ出ている。なお、図11の例では、第2変換画像40−2の縦の長さは、基準画像34の縦の長さのまま変化しておらず、第2変換画像40−2の横の長さは、基準画像34の横の長さのまま変化していない。
【0035】
第3変換画像40−3は、例えば、図7に例示する、配置変換規則情報識別子の値が「c−10」である配置変換規則情報36により変換された基準画像34に対応している。図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれる縦配置情報の値が「上揃え」であることに基づいて、第3配置領域42−3の上辺が、第3変換画像40−3に対応する基準画像34が配置される基準領域38の上辺に一致している。また、図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれる横配置情報の値が「左揃え」であることに基づいて、第3配置領域42−3の左辺が、第3変換画像40−3に対応する基準画像34が配置される基準領域38に一致している。また、図11の例では、対応する配置変換規則情報36に含まれるマスクフラグ情報の値が「Y」であることに基づいて、第3配置領域42−3からはみ出る、第3変換画像40−3の一部が消去されている。
【0036】
なお、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
【0037】
例えば、配置変換規則情報36が示す変換規則や配置規則は、上述の実施形態には限定されない。例えば、配置変換規則情報36が、変換画像40の、基準画像34に対する拡大率や縮小率を含んでいてもよい。また、配置変換規則情報36が、変換画像40が配置領域42に配置される向き(例えば、上、下、左、右など)を含んでいてもよい。
【0038】
また、配置変換規則情報36が、変換画像40が配置される配置領域42内における位置を含んでいてもよい。配置変換規則情報36は、具体的には、例えば、絶対座標(例えば、配置領域42のいずれかの端を原点とした場合における変換画像40が配置される位置の絶対座標)や、相対座標(例えば、配置領域42の横の長さに対する、変換画像40が配置される位置の配置領域42の左辺からの長さの割合と、配置領域42の縦の長さに対する、変換画像40が配置される位置の配置領域42の下辺からの長さの割合と、の組合せ)などを示していてもよい。
【0039】
また、例えば、基準画像34が複数の画像(以下、部分基準画像48と呼ぶ。)を含んで構成されていてもよい(図12参照)。そして、画像変換部24が、各部分基準画像48について、その部分基準画像48に対応する変換規則に従った変換を行って、部分変換画像50を生成するようにしてもよい(図13参照)。そして、画像配置部26が、各部分変換画像50について、その部分変換画像50に対応する配置規則に従って、部分変換画像50を配置領域42に配置するようにしてもよい。
【0040】
図12は、複数の部分基準画像48(顔型の部分基準画像48及びハート型の部分基準画像48)から構成される基準画像34の一例を示す図である。図13は、図12に例示する基準画像34を変換して生成された変換画像40の一例を示す図である。図13に例示する変換画像40は、それぞれが部分基準画像48に対応する複数の部分変換画像50を含んで構成されている。
【0041】
そして、この場合、配置変換規則情報36が、例えば、部分基準画像48毎に異なる変換規則や配置規則を示していてもよい。具体的には、例えば、配置変換規則情報36が、部分変換画像50の縦及び横の長さは変更せずに、部分変換画像50の縦方向における中心軸の位置が、配置領域42の縦方向における中心軸の位置に一致し、部分変換画像50の横方向における中心軸の位置が、配置領域42の横方向における中心軸の位置に一致するよう、顔型の部分基準画像48に対応する部分変換画像50を配置領域42に配置するという規則を示していてもよい。そして、画像配置部26が、図13に例示するように、この配置変換規則情報36が示す配置規則に従って、顔型の部分基準画像48に対応する部分変換画像50を配置領域42に配置するようにしてもよい。
【0042】
また、配置変換規則情報36が、ハート型の部分基準画像48に対応する部分変換画像50が配置される、配置領域42の右下端からの相対位置を示していてもよい。そして、画像配置部26が、図13に例示するように、配置変換規則情報36が示す配置領域42内の位置にハート型の部分基準画像48に対応する部分変換画像50を配置するようにしてもよい。
【0043】
また、例えば、情報処理装置10が、利用者からの要求に応じて、基準領域38内における基準画像34の形状や位置を変更するようにしてもよい。そして、情報処理装置10が、この位置の変更に応じて、配置領域42内における変換画像40の形状や位置を変更するようにしてもよい。
【0044】
また、例えば、展開図情報出力部28が、配置済基本展開図情報44が表す展開図と、配置済応用展開図情報46が表す展開図と、を重ねてディスプレイ等のUI部16に表示出力するようにしてもよい。この場合、配置済基本展開図情報44が表す展開図、又は、配置済応用展開図情報46が表す展開図の一方を半透明にして表示出力してもよい。
【0045】
なお、上述の具体的な数値や文字列は例示であり、これらの数値や文字列には限定されない。
【符号の説明】
【0046】
10 情報処理装置、12 制御部、14 記憶部、16 ユーザインタフェース(UI)部、20 情報記憶部、22 取得部、24 画像変換部、26 画像配置部、28 展開図情報出力部、30 基本展開図情報、32 応用展開図情報、34 基準画像、36 配置変換規則情報、38 基準領域、40 変換画像、42 配置領域、44 配置済基本展開図情報、46 配置済応用展開図情報、48 部分基準画像、50 部分変換画像。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の展開図内における基準となる領域である基準領域に関連付けられている画像を取得する画像取得手段と、
画像が配置される第二の展開図内の領域である配置領域への画像の配置規則を示す配置規則情報を取得する配置規則情報取得手段と、
前記画像取得手段が取得する画像が前記配置規則に従って前記配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力する展開図情報出力手段と、
を含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記画像取得手段が、前記基準領域に関連付けられている複数の画像を取得し、
前記展開図情報出力手段が、前記各画像が、前記配置規則情報が示す配置規則に従った位置に配置された展開図を表す展開図情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記配置規則情報が示す配置規則が、前記取得手段が取得する画像毎に異なる、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
画像の変換規則を示す変換規則情報を取得する変換規則情報取得手段と、
前記変換規則情報と前記配置領域との組合せに基づいて、前記取得手段が取得する画像を変換する画像変換手段と、をさらに含み、
前記展開図情報出力手段が、前記画像変換手段による変換後の画像が前記配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
第一の展開図内における基準となる領域である基準領域に関連付けられている画像を取得する画像取得手段、
画像が配置される第二の展開図内の領域である配置領域への画像の配置規則を示す配置規則情報を取得する配置規則情報取得手段、
前記画像取得手段が取得する画像が前記配置規則に従って前記配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力する展開図情報出力手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
第一の展開図内における基準となる領域である基準領域に関連付けられている画像を取得する画像取得手段と、
画像が配置される第二の展開図内の領域である配置領域への画像の配置規則を示す配置規則情報を取得する配置規則情報取得手段と、
前記画像取得手段が取得する画像が前記配置規則に従って前記配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力する展開図情報出力手段と、
を含むことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記画像取得手段が、前記基準領域に関連付けられている複数の画像を取得し、
前記展開図情報出力手段が、前記各画像が、前記配置規則情報が示す配置規則に従った位置に配置された展開図を表す展開図情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記配置規則情報が示す配置規則が、前記取得手段が取得する画像毎に異なる、
ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
画像の変換規則を示す変換規則情報を取得する変換規則情報取得手段と、
前記変換規則情報と前記配置領域との組合せに基づいて、前記取得手段が取得する画像を変換する画像変換手段と、をさらに含み、
前記展開図情報出力手段が、前記画像変換手段による変換後の画像が前記配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力する、
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
第一の展開図内における基準となる領域である基準領域に関連付けられている画像を取得する画像取得手段、
画像が配置される第二の展開図内の領域である配置領域への画像の配置規則を示す配置規則情報を取得する配置規則情報取得手段、
前記画像取得手段が取得する画像が前記配置規則に従って前記配置領域に配置された展開図を表す展開図情報を出力する展開図情報出力手段、
としてコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−38096(P2012−38096A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−177930(P2010−177930)
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月6日(2010.8.6)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】
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