情報処理装置及び作業手順情報提供方法並びにプログラム
【課題】作業の効率化及び確実性の向上を図ることができる作業手順情報を提供する。
【解決手段】複数の構成要素を備えた作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する情報処理装置であって、構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備えると共に、構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ手段と、同時作業されるよう組み合わせられた構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定手段と、合成可能と判定された構成要素に対する作業手順情報を合成する作業手順情報合成手段と、を備えた。
【解決手段】複数の構成要素を備えた作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する情報処理装置であって、構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備えると共に、構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ手段と、同時作業されるよう組み合わせられた構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定手段と、合成可能と判定された構成要素に対する作業手順情報を合成する作業手順情報合成手段と、を備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置にかかり、特に、複数の構成要素を備えた作業対象物の作業手順を提供する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータや自動車など、各種装置の構成及び組み込みソフトウェアの複雑化に伴い、その故障に対する修理や保守を行う際には、その作業手順マニュアルが必要となる。このような状況に応じて、下記特許文献1,2には、作業手順がデータベース化されており、症状に応じた作業手順の提供を受けることができるシステムが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−58652号公報
【特許文献2】特開2004−356704号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、上述したように作業対象装置の構成の複雑化に伴い、複数の部品やソフトウェアに対する作業をほぼ同時に行う必要性が生じている。しかし、作業者は、それら複数の作業手順をどの順序で、さらには、どのように合成して作業してよいか分からない場合が多く、また、マニュアルを参照するといった手間が生じるなど、効率的な作業を行うことが困難であった。特に、人手によって複数の作業手順を合成できない場合には、個々の作業手順の提供を受けて別々に作業を行ったり、あるいは、合成できない組み合わせを回避した部品やソフトウェアの組み合わせで作業手順を合成するなどの対応を取らなければならない、という問題が生じていた。
【0005】
また、仮に作業手順を合成できた場合であっても、かかる作業が最も効率的であるか否かを検証することが困難であり、依然として作業の効率化を図ることができない、という問題があった。
【0006】
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、作業の効率化及び確実性の向上を図ることができる作業手順を提供すること、をその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明である情報処理装置は、
複数の構成要素を備えた作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する情報処理装置であって、
構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備えると共に、
構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ手段と、
同時作業されるよう組み合わせられた構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定手段と、
合成可能と判定された構成要素に対する作業手順情報を合成する作業手順情報合成手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0008】
上記発明によると、まず、所定の作業対象物を構成する複数の構成要素の組み合わせパターンが生成され、組み合わせられた構成要素間のうち、同時作業される構成要素間の作業手順が合成可能か否か判定される。そして、合成可能である場合には、それらの作業手順情報が合成される。従って、同時作業可能な作業手順の合成が自動的に行われるため、作業の効率化、及び、作業の確実性の向上を図ることができる。
【0009】
そして、構成要素組み合わせ手段は、一部の構成要素間が同時作業されるよう組み合わせパターンを生成する、ことを特徴としている。また、構成要素組み合わせ手段は、組み合わせパターンを複数設定し、合成可否判定手段は、設定された各組み合わせパターン毎に構成要素間における作業手順の合成の可否を判定する、ことを特徴としている。
【0010】
これにより、全ての構成要素が同時作業される場合に限らず、一部の構成要素が同時作業されるよう組み合わせパターンも生成されるため、より柔軟な組み合わせを生成することができ、さらに、複数の組み合わせパターンを生成することで、さらに効率的な作業手順を生成することができる。
【0011】
また、各作業手順に対応して予め設定されている作業時間情報をそれぞれ記憶した作業時間記憶手段と、組み合わせパターンにおける総作業時間を、作業時間記憶手段に記憶された各作業時間情報に基づいて算出する作業時間算出手段と、を備えたことを特徴としている。そしてさらに、作業時間算出手段にて算出された総作業時間が最も短い組み合わせパターンを選定する組み合わせパターン選定手段を備えた、ことを特徴としている。これにより、生成された組み合わせパターンの作業時間を知ることができると共に、さらに、最短の組み合わせパターンが自動的に選定されるため、より作業の効率化を図ることができる。
【0012】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
作業対象物を構成する構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備え、作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する情報処理装置に、
構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ手段と、
同時作業されるよう組み合わせられた構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定手段と、
合成可能と判定された構成要素に対する前記作業手順情報を合成する作業手順情報合成手段と、
を実現させる、ことを特徴としている。
【0013】
そして、構成要素組み合わせ手段は、組み合わせパターンを複数設定し、合成可否判定手段は、設定された各組み合わせパターン毎に構成要素間における作業手順の合成の可否を判定する、ことを特徴としている。さらに、情報処理装置に、各作業手順に対応して予め設定されている作業時間情報に基づいて、組み合わせパターンにおける総作業時間を算出する作業時間算出手段、を実現させる、ことを特徴としている。また、情報処理装置に、作業時間算出手段にて算出された総作業時間が最も短い組み合わせパターンを選定する組み合わせパターン選定手段、を実現させる、ことも特徴としている。
【0014】
また、本発明の他の形態である作業手順情報提供方法は、
作業対象物を構成する構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備えた情報処理装置にて、作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する方法であって、
構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ工程と、
同時作業されるよう組み合わせられた構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定工程と、
合成可能と判定された構成要素に対する作業手順情報を合成する作業手順情報合成工程と、
を有することを特徴としている。
【0015】
そして、構成要素組み合わせ工程は、組み合わせパターンを複数設定し、合成可否判定工程は、設定された各組み合わせパターン毎に構成要素間における作業手順の合成の可否を判定する、ことを特徴としている。さらに、少なくとも構成要素組み合わせ工程の後に、各作業手順に対応して予め設定されている作業時間情報に基づいて、組み合わせパターンにおける総作業時間を算出する作業時間算出工程を有する、ことを特徴としている。また、作業時間算出工程にて算出された総作業時間が最も短い組み合わせパターンを選定する組み合わせパターン選定工程を有する、ことを特徴としている。
【0016】
上述した構成のプログラムや方法の発明であっても、上記情報処理装置と同様に作用するため、上述した本発明の目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、作業を行う構成要素に応じて作業手順の合成が可能か否かが自動的に調べられ、かつ、作業手順情報の合成が行われるため、作業対象物に対する作業の効率化、及び、作業の確実性の向上を図ることができる、という従来にない優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、部品やソフトウェアなどを構成要素に有するコンピュータなどの作業対象物に対する作業手順の合成、及び、その作業手順の提供を実現するための発明である。以下、実施例では、作業手順の合成及び提供を、情報処理装置である手順生成サーバにて実現する場合を説明する。
【0019】
なお、実施例では、手順生成サーバが、作業者が操作する手順受信端末からアクセスを受けたことに応じて作業手順の合成及び提供を行うことを例示するが、作業者にて直接手順生成サーバの操作が行われた場合も同様である。つまり、手順生成サーバは、作業手順の要求を直接操作装置から受け付けてもよく、また、その作業手順の提供をディスプレイやプリンタから出力してもよい。
【実施例1】
【0020】
本発明の第1の実施例を、図1乃至図14を参照して説明する。図1は、システム全体の構成を示すブロック図であり、図2乃至図3は、各コンピュータの構成を示す機能ブロック図である。図4乃至12は、コンピュータに記憶されるデータの一例を示す図であり、図13乃至図14は、動作を示す図である。
【0021】
[構成]
図1を参照すると、本実施例におけるシステムは、手順生成サーバ10と、手順受信端末20と、から構成されており、インターネット、イントラネット等のネットワークであるインターネット500を介して接続されている。以下、各コンピュータについて詳述する。
【0022】
<手順生成サーバ>
手順生成サーバ10は、一般的なサーバコンピュータであり、後述するように、複数の構成要素である部品/ソフトウェアを備えた作業対象物に対する作業手順を表す情報を、手順受信端末20に対して提供する情報処理装置である。そして、その演算装置には、所定のプログラムが組み込まれることにより、図2に示すように、基本機能部101と、手順生成部102と、Webサーバ部103と、が構築されている。また、記憶装置には、WebコンテンツDB104と、一時テーブル作成用DB105と、手順DB106と、手順組み合わせDB107といった、4種類のデータベースが形成されている。
【0023】
これにより、手順生成サーバ10は、後述する手順受信端末20より検索メニュー用URLを指定してアクセスされると、かかる手順受信端末20へ検索メニュー画面を送信する。そして、手順受信端末20より、お客様名、又は、作業対象物である装置情報をキーにした部品/ソフトウェアの検索要求を受け付けると、手順受信端末20へ該当する部品/ソフトウェア一覧画面を送信する。さらに、手順受信端末20より作業手順を必要とされる部品/ソフトウェアの選択を受信すると、選択された各部品/ソフトウェアの作業手順は合成可能か判断し、合成不可能な場合は、各部品/ソフトウェアの作業手順情報をそれぞれ送信し、合成可能な場合は、同時作業する各部品/ソフトウェアの作業手順情報を合成し、手順受信端末20へ送信する。以下、上述した各部101〜103、及び、各DB104〜107について詳述する。
【0024】
まず、WebコンテンツDB104は、図4に示すように、Webコンテンツ(図4(b)参照)をツリー形式(図4(a)参照)で管理しているデータベースであり、URLがコンテンツデータと関連付けしてデータベース化されており、インターネット500経由で手順受信端末20からURLによりホームページのアクセスを受け付けた際に使用する。
【0025】
手順組み合わせDB(データベース)107は、まず、図6に示すように、作業対象物となる装置と、その構成要素となる部品/ソフトウェアと、の組み合わせ表を含む。また、これと共に、図7に示すように、作業対象物が設置されているお客様毎の装置名と、その装置の構成要素である部品/ソフトウェアが関連付けされてデータベース化された組み合わせ表を含む。また、手順組み合わせDB107は、図5に示すように、各部品/ソフトウェア同士の作業手順の合成の可否を表す合成可否フラグ(合成可否情報)の表を含む(合成可否情報記憶手段)。さらに、図8に示すように、部品/ソフトウェアに対する作業手順の作業時間を表す作業工数(作業時間情報)がデータベース化されて記憶されている(作業時間記憶手段)。そして、上述した手順組み合わせDB107に記憶されている情報は、後述する手順生成部102により、手順受信端末20より選択された各部品/ソフトウェアの全ての合成組み合わせと、その組み合わせ毎の組み合わせ可否と、その組み合わせ毎の合計作業工数一覧を生成する際に使用される(図10、図11参照)。
【0026】
手順DB106には、図8に示す部品/ソフトウェアに対する作業手順名と、作業手順内容を表すコンテンツ(作業手順情報)とが(図9(b)、(c)参照)、関連付けされてデータベース化されて記憶されている(図9(a)参照、作業手順情報記憶手段)。そして、各部品/ソフトウェアの作業手順を送信する際、並びに、作業手順の合成を行う際に使用される。
【0027】
一時テーブル作成用DB105には、手順受信端末20より受信した、作業者が作業手順を必要としている部品/ソフトウェアを選択する情報から、上述したように図5乃至図8に示した手順組み合わせDB107内の該当する情報、つまり、部品/ソフトウェア名称、管理番号一覧、該当する部品/ソフトウェアの合成不可フラグ(図10(b)参照)、該当する部品/ソフトウェアと作業手順名の組み合わせ(図10(a)参照)、並びに、各作業手順毎の作業工数一覧(図11参照)が、一時格納される。また、一時テーブル作成用DB105には、手順生成部102により、手順DB106内の作業手順コンテンツが合成されたものが一時格納される(図12参照)。
【0028】
次に、基本機能部101について説明する。基本機能部101は、Webサービスを提供する機器としての基本機能を発揮するよう作動する処理部であり、手順生成部102及びWebサーバ部103と協働して、以下のように作動する機能を有する。まず、手順受信端末20からURLを指定されてホームページに対するアクセスを受け付けると、そのURLに該当するコンテンツを送信する。また、手順受信端末20より選択された各部品/ソフトウェアの各作業手順情報、あるいは、合成した作業手順情報を当該手順受信端末20へ送信する。
【0029】
そして、手順生成部102は、部品/ソフトウェア間の作業手順の合成を行う機能を有する。具体的には、後述する手順組み合わせDB107を参照して、まず、手順受信端末20により選択された各部品/ソフトウェアの全ての合成組み合わせ、つまり、図11に示すような組み合わせパターンを複数生成する(構成要素組み合わせ手段)。このとき、部品/ソフトウェア間のうち、全部あるいは一部が同時実行されるよう組み合わせを生成する。そして、生成された組み合わせ毎に、同時作業されるよう組み合わせられた部品/ソフトウェアの作業手順が合成可能な否かを、上述した手順組み合わせDB107に含まれる合成可否フラグ(図10(a)参照)を参照して判定する(合成可否判定手段)。さらに、その組み合わせ毎の作業時間を算出して、合計作業工数一覧を一時テーブル作成用DB105に生成しておく(図11参照、作業時間算出手段)。そして、手順生成部102は、これら組み合わせパターンのうち、一番作業時間が少ない組み合わせで作業手順の合成を行う(組み合わせパターン選定手段、作業手順情報合成手段)。ここで、合成の一例としては、図12に示すように、HTMLコンテンツの場合、各作業手順コンテンツの<body>から</body>の間を抽出し、その作業手順コンテンツを作業手順名の若番から順に連結し、さらにHTMLコンテンツとして認識させるため、ヘッダ部/フッダ部を付加する。そして、合成された作業手順コンテンツを含む全ての作業手順コンテンツを、手順受信端末20へ送信する。
【0030】
Webサーバ部103は、インターネット500と接続されているイーサネット(登録商標)カード等の通信機器並びにその通信制御を行うソフトウェア,ミドルウェア等である。この機能により、インターネット500経由で手順受信端末20からURLによりホームページのアクセスを受け付けると、WebコンテンツDB104よりそのURLに該当するコンテンツを受け取り、手順受信端末20へ送信する。また、Webサーバ部103は、手順受信端末20からお客様又は装置名をキーに部品の検索を受け付けると、手順組み合わせDB107内の該当する部品一覧を手順受信端末20へ送信する。
【0031】
<手順受信端末>
手順受信端末20は、作業者が操作する例えばパーソナルコンピュータであり、演算装置に所定のプログラムが組み込まれることで、図3に示すように、基本機能部201と、ホームページアクセス部202と、手順データ表示部203と、が構築されている。
【0032】
上記構成により、手順受信端末20は、手順生成サーバ10の検索メニュー用URLを指定してアクセスすると、手順生成サーバ10より検索メニュー画面が送信される。そして、手順受信端末20は、受信した検索メニュー画面から、手順生成サーバ10へお客様名又は装置情報をキーにした部品/ソフトウェアの検索要求を行うと、手順生成サーバ10より該当する部品/ソフトウェア一覧画面が送信される。手順受信端末20は、受信した部品/ソフトウェア一覧画面から、手順生成サーバ10へ作業手順が必要な部品/ソフトウェアを送信すると、手順生成サーバ10より該当する作業手順コンテンツが送信されるため、必要に応じて画面へ表示又は紙面へ印刷を行う。以下、上記各部201〜203について詳述する。
【0033】
基本機能部201は、ホームページアクセス機能を有する処理部であり、ホームページアクセス部202及び手順データ表示部203と協働して、インターネット500経由で手順生成サーバ10へ検索メニュー用URLを指定してアクセスすると、手順生成サーバ10より検索メニュー画面が送信される。そして、基本機能部201は、ホームページアクセス部202を使用して検索メニュー画面から、手順生成サーバ10へお客様名又は装置情報をキーにした部品/ソフトウェアの検索要求を行うと、手順生成サーバ10より該当する部品/ソフトウェア一覧画面が送信される。また、基本機能部201は、ホームページアクセス部202を使用して受信した部品/ソフトウェア一覧画面から、手順生成サーバ10へ作業手順が必要な部品/ソフトウェアを送信すると、手順生成サーバ10より該当する作業手順コンテンツが送信されるため、必要に応じ、手順表示203を使用して画面へ表示又は紙面へ印刷を行う。
【0034】
ホームページアクセス部202は、インターネット500と接続されているイーサネット(登録商標)カード等の通信機器並びにその通信制御を行うソフトウェア,ミドルウェア等であり、インターネット500経由でURL並びに各情報/パラメータ等を指定して手順生成サーバ10へアクセスし、手順生成サーバ10よりそのURL並びに各情報/パラメータに該当する作業手順コンテンツを受信する。
【0035】
そして、手順データ表示部203は、CRTや液晶等の表示機器並びにプリンタ等の外部出力機器であり、手順生成サーバ10より受信した作業手順コンテンツを表示機器へ表示又は紙面へ印刷を行う。
【0036】
[動作]
次に、上記構成におけるシステムの動作を、図13のシーケンス図及び図14のフローチャートを参照して説明する。
【0037】
まず、図13のシーケンス図を用いて説明すると、はじめに、手順受信端末20は、手順生成サーバ10の検索メニュー用URLを指定してアクセスする(ステップA1)。すると、手順生成サーバ10は、検索メニュー画面を手順受信端末20に対して送信する(ステップA2)。そして、手順受信端末20は、受信した検索メニュー画面から、手順生成サーバ10に対して、お客様名又は装置情報をキーにした部品/ソフトウェアの検索要求を行う(ステップA3)。これに応じて、手順生成サーバ10は、手順組み合わせDB107内の図6,7に示すような情報に基づいて、該当する部品/ソフトウェア一覧画面を送信する(ステップA4)。そして、手順受信端末20は、一覧画面から、同時に作業を行う部品/ソフトウェアが無いか確認し(ステップA5)、同時作業を行う部品/ソフトウェアがある場合は(ステップA5でYes)、同時作業を行う部品/ソフトウェアを全て選択し、手順生成サーバ10へ送信する(ステップA6)。一方、同時作業を行う部品/ソフトウェアが無い場合には(ステップA5でNo)、作業を行う部品/ソフトウェアを選択し(ステップA7)、手順生成サーバ10へ送信する(ステップA7)。
【0038】
続いて、作業を行う部品/ソフトウェアを受信した手順生成サーバ10は、その部品/ソフトウェアの作業手順が合成可能か確認し(ステップA8)、手順が合成可能な場合は(ステップA8でYes)、作業手順データを合成して(ステップA9)、かかる合成した作業手順データを手順受信端末20へ送信する(ステップA10)。一方、手順が合成不可能な場合は(ステップA8でNo)、選択された部品/ソフトウェアの各作業手順データをそれぞれ送信する(ステップA11)。そして、手順受信端末20は、手順生成サーバ10より部品/ソフトウェアの作業手順を受信する(ステップA12)。これにより、作業者は、受信した作業手順コンテンツを参照して作業を実行することができる。
【0039】
ここで、上述したステップA9で説明した合成手順に関する詳細動作を、図14の手順データ合成の詳細フローチャートを用いて説明する。まず、手順生成サーバ10は、手順受信端末20より受信した、作業を行う各部品/ソフトウェア間に合成不可フラグがあるか確認し(ステップB1)、合成不可フラグが無い場合は(ステップB1でNo)、各部品/ソフトウェアの作業手順を合成する(ステップB2)。この場合には、全てを同時に作業することが可能であるため、組み合わせが一つに定まることから、組み合わせパターンの生成(構成要素組み合わせ工程)と、合成可否の判断(合成可否判定工程)と、をほぼ同時に行っていることと同様であり、その後、合成を行っていることとなる(作業手順情報合成工程)。そして、合成の一例としては、HTMLコンテンツの場合、手順DB106内にある各作業手順コンテンツの<body>から</body>の間を抽出し、その作業手順コンテンツを作業手順名の若番から順に連結し、さらにHTMLコンテンツとして認識させるため、ヘッダ部(<html> <head> <title>・・・・</title> </head> <body>等)/フッタ部(</body> </html>等)を付加する。そして、手順受信端末20へ送信する(ステップB3)。
【0040】
一方、作業を行う各部品/ソフトウェア間に合成不可フラグがある場合(ステップB1でYes)、つまり、全てを同時に作業できない場合には、まず、選択された部品/ソフトウェアの名称又は管理番号を使用した全組み合わせの表(図11参照)を一時テーブル作成用DB105内の一時テーブル上に作成する(ステップB4、構成要素組み合わせ工程)。これにより、一部の部品/ソフトウェア間が同時作業されるような組み合わせパターンが複数生成される。
【0041】
その後、一時テーブル上の各部品/ソフトウェア組み合わせ毎に合成不可フラグ(図10(a)参照)を基に、作業手順の合成可/不可を判定し(合成可否判定工程)、その判定結果を一時テーブルへ格納する(ステップB5)。ここで、合成可否の判定の一例として、図11を参照して説明すると、部品/SW組み合わせ毎の作業工数表内の項番(2)の場合、部品Bと部品Cを合成する組み合わせとなっているが、図10(a)に示す部品/SW−部品/SW間 合成不可フラグの一例では、部品Bと部品Cは合成不可となっているため、項番(2)の組み合わせは成立しない。従って合成可否は”×”となる。
【0042】
そして、さらに、上記合成可否判定にて、作業手順合成が可能な部品/ソフトウェアの組み合わせについて(項番(1)など)、それぞれ総作業時間(合計工数)を計算し(作業時間算出工程)、一時テーブルへ格納する(ステップB6)。ここで、総作業時間の算出の一例を、図11を参照して説明する。部品/SW組み合わせ毎の作業工数表内の項番(9)の場合は、部品AとBとDを合成するため、部品/SW−手順組み合わせ表(図10(b))を参照すると、部品Aは、手順1,2,5,7,9,10,12、部品Bは、手順2,3,5,8,9,10,12、部品Dは、手順1,4,7,11,12となり、これを合成する場合は手順の重なりを1つにするため、手順1,2,3,4,5,7,8,9,10,11,12となり、工数(作業時間)を合計すると、5+2+3+1+10+6+4+10+12+2+3=58分となる。また、部品Cは、手順1,3,6,10、工数を合計すると、5+3+5+12=25分となる。これにより、総合計工数(総作業時間)は、58+25=83分となる。
【0043】
その後、手順生成サーバ10は、総作業時間が一番少ない組み合わせを選定し(組み合わせパターン選定工程)、その組み合わせで、手順DB106内の作業手順を合成する(ステップB7)。例えば、図11の場合は、項番(9)の組み合わせパターンが選定される(斜線部分参照)。そして、合成の一例としては、HTMLコンテンツの場合、手順DB106内にある各作業手順コンテンツの<body>から</body>の間を抽出し、その作業手順コンテンツを作業手順名の若番から順に連結し、さらにHTMLコンテンツとして認識させるため、ヘッダ部(<html> <head> <title>・・・・</title> </head> <body>等)/フッタ部(</body> </html>等)を付加する。そして、合成された作業手順コンテンツを、手順受信端末20へ送信する(ステップB8)。
【0044】
以上より、本発明では、手順生成サーバ10にて、コンピュータなどの作業対象物を構成する部品/ソフトウェアなどの構成要素の組み合わせパターンが生成され、同時作業される部品/ソフトウェア間の作業手順が合成可能か否かが自動的に判定され、合成可能である場合には、それらの作業手順情報が合成され、作業者に対して提供される。従って、作業の効率化、及び、作業の確実性の向上を図ることができる。また、生成された組み合わせパターンのうち、最も作業時間の短いパターンの作業手順情報が提供されるため、さらなる作業の効率化を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、コンピュータなどの保守を行う作業者が利用することで、作業効率の向上を図ることができ、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】システム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】手順生成サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】手順受信端末の構成を示すブロック図である。
【図4】WebコンテンツDB内の情報の一例を示す図である。
【図5】手順組み合わせDB内の情報の一例を示す図である。
【図6】手順組み合わせDB内の情報の一例を示す図である。
【図7】手順組み合わせDB内の情報の一例を示す図である。
【図8】手順組み合わせDB内の情報の一例を示す図である。
【図9】手順DB内の情報の一例を示す図である。
【図10】一時テーブル作成用DB内の情報の一例を示す図である。
【図11】一時テーブル作成用DB内の情報の一例を示す図である。
【図12】一時テーブル作成用DB内の情報の一例を示す図である。
【図13】システム全体の動作を示すシーケンス図である。
【図14】手順生成サーバの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
10 手順生成サーバ
20 手順受信端末
101 基本機能部
102 手順生成部
103 Webサーバ部
104 WebコンテンツDB
105 一時テーブル作成用DB
106 手順DB
107 手順組み合わせDB
201 基本機能部
202 ホームページアクセス部
203 手順データ表示部
500 インターネット
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置にかかり、特に、複数の構成要素を備えた作業対象物の作業手順を提供する情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータや自動車など、各種装置の構成及び組み込みソフトウェアの複雑化に伴い、その故障に対する修理や保守を行う際には、その作業手順マニュアルが必要となる。このような状況に応じて、下記特許文献1,2には、作業手順がデータベース化されており、症状に応じた作業手順の提供を受けることができるシステムが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−58652号公報
【特許文献2】特開2004−356704号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方で、上述したように作業対象装置の構成の複雑化に伴い、複数の部品やソフトウェアに対する作業をほぼ同時に行う必要性が生じている。しかし、作業者は、それら複数の作業手順をどの順序で、さらには、どのように合成して作業してよいか分からない場合が多く、また、マニュアルを参照するといった手間が生じるなど、効率的な作業を行うことが困難であった。特に、人手によって複数の作業手順を合成できない場合には、個々の作業手順の提供を受けて別々に作業を行ったり、あるいは、合成できない組み合わせを回避した部品やソフトウェアの組み合わせで作業手順を合成するなどの対応を取らなければならない、という問題が生じていた。
【0005】
また、仮に作業手順を合成できた場合であっても、かかる作業が最も効率的であるか否かを検証することが困難であり、依然として作業の効率化を図ることができない、という問題があった。
【0006】
このため、本発明では、上記従来例の有する不都合を改善し、特に、作業の効率化及び確実性の向上を図ることができる作業手順を提供すること、をその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明である情報処理装置は、
複数の構成要素を備えた作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する情報処理装置であって、
構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備えると共に、
構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ手段と、
同時作業されるよう組み合わせられた構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定手段と、
合成可能と判定された構成要素に対する作業手順情報を合成する作業手順情報合成手段と、
を備えたことを特徴としている。
【0008】
上記発明によると、まず、所定の作業対象物を構成する複数の構成要素の組み合わせパターンが生成され、組み合わせられた構成要素間のうち、同時作業される構成要素間の作業手順が合成可能か否か判定される。そして、合成可能である場合には、それらの作業手順情報が合成される。従って、同時作業可能な作業手順の合成が自動的に行われるため、作業の効率化、及び、作業の確実性の向上を図ることができる。
【0009】
そして、構成要素組み合わせ手段は、一部の構成要素間が同時作業されるよう組み合わせパターンを生成する、ことを特徴としている。また、構成要素組み合わせ手段は、組み合わせパターンを複数設定し、合成可否判定手段は、設定された各組み合わせパターン毎に構成要素間における作業手順の合成の可否を判定する、ことを特徴としている。
【0010】
これにより、全ての構成要素が同時作業される場合に限らず、一部の構成要素が同時作業されるよう組み合わせパターンも生成されるため、より柔軟な組み合わせを生成することができ、さらに、複数の組み合わせパターンを生成することで、さらに効率的な作業手順を生成することができる。
【0011】
また、各作業手順に対応して予め設定されている作業時間情報をそれぞれ記憶した作業時間記憶手段と、組み合わせパターンにおける総作業時間を、作業時間記憶手段に記憶された各作業時間情報に基づいて算出する作業時間算出手段と、を備えたことを特徴としている。そしてさらに、作業時間算出手段にて算出された総作業時間が最も短い組み合わせパターンを選定する組み合わせパターン選定手段を備えた、ことを特徴としている。これにより、生成された組み合わせパターンの作業時間を知ることができると共に、さらに、最短の組み合わせパターンが自動的に選定されるため、より作業の効率化を図ることができる。
【0012】
また、本発明の他の形態であるプログラムは、
作業対象物を構成する構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備え、作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する情報処理装置に、
構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ手段と、
同時作業されるよう組み合わせられた構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定手段と、
合成可能と判定された構成要素に対する前記作業手順情報を合成する作業手順情報合成手段と、
を実現させる、ことを特徴としている。
【0013】
そして、構成要素組み合わせ手段は、組み合わせパターンを複数設定し、合成可否判定手段は、設定された各組み合わせパターン毎に構成要素間における作業手順の合成の可否を判定する、ことを特徴としている。さらに、情報処理装置に、各作業手順に対応して予め設定されている作業時間情報に基づいて、組み合わせパターンにおける総作業時間を算出する作業時間算出手段、を実現させる、ことを特徴としている。また、情報処理装置に、作業時間算出手段にて算出された総作業時間が最も短い組み合わせパターンを選定する組み合わせパターン選定手段、を実現させる、ことも特徴としている。
【0014】
また、本発明の他の形態である作業手順情報提供方法は、
作業対象物を構成する構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備えた情報処理装置にて、作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する方法であって、
構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ工程と、
同時作業されるよう組み合わせられた構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定工程と、
合成可能と判定された構成要素に対する作業手順情報を合成する作業手順情報合成工程と、
を有することを特徴としている。
【0015】
そして、構成要素組み合わせ工程は、組み合わせパターンを複数設定し、合成可否判定工程は、設定された各組み合わせパターン毎に構成要素間における作業手順の合成の可否を判定する、ことを特徴としている。さらに、少なくとも構成要素組み合わせ工程の後に、各作業手順に対応して予め設定されている作業時間情報に基づいて、組み合わせパターンにおける総作業時間を算出する作業時間算出工程を有する、ことを特徴としている。また、作業時間算出工程にて算出された総作業時間が最も短い組み合わせパターンを選定する組み合わせパターン選定工程を有する、ことを特徴としている。
【0016】
上述した構成のプログラムや方法の発明であっても、上記情報処理装置と同様に作用するため、上述した本発明の目的を達成することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、以上のように構成され機能するので、これによると、作業を行う構成要素に応じて作業手順の合成が可能か否かが自動的に調べられ、かつ、作業手順情報の合成が行われるため、作業対象物に対する作業の効率化、及び、作業の確実性の向上を図ることができる、という従来にない優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
本発明は、部品やソフトウェアなどを構成要素に有するコンピュータなどの作業対象物に対する作業手順の合成、及び、その作業手順の提供を実現するための発明である。以下、実施例では、作業手順の合成及び提供を、情報処理装置である手順生成サーバにて実現する場合を説明する。
【0019】
なお、実施例では、手順生成サーバが、作業者が操作する手順受信端末からアクセスを受けたことに応じて作業手順の合成及び提供を行うことを例示するが、作業者にて直接手順生成サーバの操作が行われた場合も同様である。つまり、手順生成サーバは、作業手順の要求を直接操作装置から受け付けてもよく、また、その作業手順の提供をディスプレイやプリンタから出力してもよい。
【実施例1】
【0020】
本発明の第1の実施例を、図1乃至図14を参照して説明する。図1は、システム全体の構成を示すブロック図であり、図2乃至図3は、各コンピュータの構成を示す機能ブロック図である。図4乃至12は、コンピュータに記憶されるデータの一例を示す図であり、図13乃至図14は、動作を示す図である。
【0021】
[構成]
図1を参照すると、本実施例におけるシステムは、手順生成サーバ10と、手順受信端末20と、から構成されており、インターネット、イントラネット等のネットワークであるインターネット500を介して接続されている。以下、各コンピュータについて詳述する。
【0022】
<手順生成サーバ>
手順生成サーバ10は、一般的なサーバコンピュータであり、後述するように、複数の構成要素である部品/ソフトウェアを備えた作業対象物に対する作業手順を表す情報を、手順受信端末20に対して提供する情報処理装置である。そして、その演算装置には、所定のプログラムが組み込まれることにより、図2に示すように、基本機能部101と、手順生成部102と、Webサーバ部103と、が構築されている。また、記憶装置には、WebコンテンツDB104と、一時テーブル作成用DB105と、手順DB106と、手順組み合わせDB107といった、4種類のデータベースが形成されている。
【0023】
これにより、手順生成サーバ10は、後述する手順受信端末20より検索メニュー用URLを指定してアクセスされると、かかる手順受信端末20へ検索メニュー画面を送信する。そして、手順受信端末20より、お客様名、又は、作業対象物である装置情報をキーにした部品/ソフトウェアの検索要求を受け付けると、手順受信端末20へ該当する部品/ソフトウェア一覧画面を送信する。さらに、手順受信端末20より作業手順を必要とされる部品/ソフトウェアの選択を受信すると、選択された各部品/ソフトウェアの作業手順は合成可能か判断し、合成不可能な場合は、各部品/ソフトウェアの作業手順情報をそれぞれ送信し、合成可能な場合は、同時作業する各部品/ソフトウェアの作業手順情報を合成し、手順受信端末20へ送信する。以下、上述した各部101〜103、及び、各DB104〜107について詳述する。
【0024】
まず、WebコンテンツDB104は、図4に示すように、Webコンテンツ(図4(b)参照)をツリー形式(図4(a)参照)で管理しているデータベースであり、URLがコンテンツデータと関連付けしてデータベース化されており、インターネット500経由で手順受信端末20からURLによりホームページのアクセスを受け付けた際に使用する。
【0025】
手順組み合わせDB(データベース)107は、まず、図6に示すように、作業対象物となる装置と、その構成要素となる部品/ソフトウェアと、の組み合わせ表を含む。また、これと共に、図7に示すように、作業対象物が設置されているお客様毎の装置名と、その装置の構成要素である部品/ソフトウェアが関連付けされてデータベース化された組み合わせ表を含む。また、手順組み合わせDB107は、図5に示すように、各部品/ソフトウェア同士の作業手順の合成の可否を表す合成可否フラグ(合成可否情報)の表を含む(合成可否情報記憶手段)。さらに、図8に示すように、部品/ソフトウェアに対する作業手順の作業時間を表す作業工数(作業時間情報)がデータベース化されて記憶されている(作業時間記憶手段)。そして、上述した手順組み合わせDB107に記憶されている情報は、後述する手順生成部102により、手順受信端末20より選択された各部品/ソフトウェアの全ての合成組み合わせと、その組み合わせ毎の組み合わせ可否と、その組み合わせ毎の合計作業工数一覧を生成する際に使用される(図10、図11参照)。
【0026】
手順DB106には、図8に示す部品/ソフトウェアに対する作業手順名と、作業手順内容を表すコンテンツ(作業手順情報)とが(図9(b)、(c)参照)、関連付けされてデータベース化されて記憶されている(図9(a)参照、作業手順情報記憶手段)。そして、各部品/ソフトウェアの作業手順を送信する際、並びに、作業手順の合成を行う際に使用される。
【0027】
一時テーブル作成用DB105には、手順受信端末20より受信した、作業者が作業手順を必要としている部品/ソフトウェアを選択する情報から、上述したように図5乃至図8に示した手順組み合わせDB107内の該当する情報、つまり、部品/ソフトウェア名称、管理番号一覧、該当する部品/ソフトウェアの合成不可フラグ(図10(b)参照)、該当する部品/ソフトウェアと作業手順名の組み合わせ(図10(a)参照)、並びに、各作業手順毎の作業工数一覧(図11参照)が、一時格納される。また、一時テーブル作成用DB105には、手順生成部102により、手順DB106内の作業手順コンテンツが合成されたものが一時格納される(図12参照)。
【0028】
次に、基本機能部101について説明する。基本機能部101は、Webサービスを提供する機器としての基本機能を発揮するよう作動する処理部であり、手順生成部102及びWebサーバ部103と協働して、以下のように作動する機能を有する。まず、手順受信端末20からURLを指定されてホームページに対するアクセスを受け付けると、そのURLに該当するコンテンツを送信する。また、手順受信端末20より選択された各部品/ソフトウェアの各作業手順情報、あるいは、合成した作業手順情報を当該手順受信端末20へ送信する。
【0029】
そして、手順生成部102は、部品/ソフトウェア間の作業手順の合成を行う機能を有する。具体的には、後述する手順組み合わせDB107を参照して、まず、手順受信端末20により選択された各部品/ソフトウェアの全ての合成組み合わせ、つまり、図11に示すような組み合わせパターンを複数生成する(構成要素組み合わせ手段)。このとき、部品/ソフトウェア間のうち、全部あるいは一部が同時実行されるよう組み合わせを生成する。そして、生成された組み合わせ毎に、同時作業されるよう組み合わせられた部品/ソフトウェアの作業手順が合成可能な否かを、上述した手順組み合わせDB107に含まれる合成可否フラグ(図10(a)参照)を参照して判定する(合成可否判定手段)。さらに、その組み合わせ毎の作業時間を算出して、合計作業工数一覧を一時テーブル作成用DB105に生成しておく(図11参照、作業時間算出手段)。そして、手順生成部102は、これら組み合わせパターンのうち、一番作業時間が少ない組み合わせで作業手順の合成を行う(組み合わせパターン選定手段、作業手順情報合成手段)。ここで、合成の一例としては、図12に示すように、HTMLコンテンツの場合、各作業手順コンテンツの<body>から</body>の間を抽出し、その作業手順コンテンツを作業手順名の若番から順に連結し、さらにHTMLコンテンツとして認識させるため、ヘッダ部/フッダ部を付加する。そして、合成された作業手順コンテンツを含む全ての作業手順コンテンツを、手順受信端末20へ送信する。
【0030】
Webサーバ部103は、インターネット500と接続されているイーサネット(登録商標)カード等の通信機器並びにその通信制御を行うソフトウェア,ミドルウェア等である。この機能により、インターネット500経由で手順受信端末20からURLによりホームページのアクセスを受け付けると、WebコンテンツDB104よりそのURLに該当するコンテンツを受け取り、手順受信端末20へ送信する。また、Webサーバ部103は、手順受信端末20からお客様又は装置名をキーに部品の検索を受け付けると、手順組み合わせDB107内の該当する部品一覧を手順受信端末20へ送信する。
【0031】
<手順受信端末>
手順受信端末20は、作業者が操作する例えばパーソナルコンピュータであり、演算装置に所定のプログラムが組み込まれることで、図3に示すように、基本機能部201と、ホームページアクセス部202と、手順データ表示部203と、が構築されている。
【0032】
上記構成により、手順受信端末20は、手順生成サーバ10の検索メニュー用URLを指定してアクセスすると、手順生成サーバ10より検索メニュー画面が送信される。そして、手順受信端末20は、受信した検索メニュー画面から、手順生成サーバ10へお客様名又は装置情報をキーにした部品/ソフトウェアの検索要求を行うと、手順生成サーバ10より該当する部品/ソフトウェア一覧画面が送信される。手順受信端末20は、受信した部品/ソフトウェア一覧画面から、手順生成サーバ10へ作業手順が必要な部品/ソフトウェアを送信すると、手順生成サーバ10より該当する作業手順コンテンツが送信されるため、必要に応じて画面へ表示又は紙面へ印刷を行う。以下、上記各部201〜203について詳述する。
【0033】
基本機能部201は、ホームページアクセス機能を有する処理部であり、ホームページアクセス部202及び手順データ表示部203と協働して、インターネット500経由で手順生成サーバ10へ検索メニュー用URLを指定してアクセスすると、手順生成サーバ10より検索メニュー画面が送信される。そして、基本機能部201は、ホームページアクセス部202を使用して検索メニュー画面から、手順生成サーバ10へお客様名又は装置情報をキーにした部品/ソフトウェアの検索要求を行うと、手順生成サーバ10より該当する部品/ソフトウェア一覧画面が送信される。また、基本機能部201は、ホームページアクセス部202を使用して受信した部品/ソフトウェア一覧画面から、手順生成サーバ10へ作業手順が必要な部品/ソフトウェアを送信すると、手順生成サーバ10より該当する作業手順コンテンツが送信されるため、必要に応じ、手順表示203を使用して画面へ表示又は紙面へ印刷を行う。
【0034】
ホームページアクセス部202は、インターネット500と接続されているイーサネット(登録商標)カード等の通信機器並びにその通信制御を行うソフトウェア,ミドルウェア等であり、インターネット500経由でURL並びに各情報/パラメータ等を指定して手順生成サーバ10へアクセスし、手順生成サーバ10よりそのURL並びに各情報/パラメータに該当する作業手順コンテンツを受信する。
【0035】
そして、手順データ表示部203は、CRTや液晶等の表示機器並びにプリンタ等の外部出力機器であり、手順生成サーバ10より受信した作業手順コンテンツを表示機器へ表示又は紙面へ印刷を行う。
【0036】
[動作]
次に、上記構成におけるシステムの動作を、図13のシーケンス図及び図14のフローチャートを参照して説明する。
【0037】
まず、図13のシーケンス図を用いて説明すると、はじめに、手順受信端末20は、手順生成サーバ10の検索メニュー用URLを指定してアクセスする(ステップA1)。すると、手順生成サーバ10は、検索メニュー画面を手順受信端末20に対して送信する(ステップA2)。そして、手順受信端末20は、受信した検索メニュー画面から、手順生成サーバ10に対して、お客様名又は装置情報をキーにした部品/ソフトウェアの検索要求を行う(ステップA3)。これに応じて、手順生成サーバ10は、手順組み合わせDB107内の図6,7に示すような情報に基づいて、該当する部品/ソフトウェア一覧画面を送信する(ステップA4)。そして、手順受信端末20は、一覧画面から、同時に作業を行う部品/ソフトウェアが無いか確認し(ステップA5)、同時作業を行う部品/ソフトウェアがある場合は(ステップA5でYes)、同時作業を行う部品/ソフトウェアを全て選択し、手順生成サーバ10へ送信する(ステップA6)。一方、同時作業を行う部品/ソフトウェアが無い場合には(ステップA5でNo)、作業を行う部品/ソフトウェアを選択し(ステップA7)、手順生成サーバ10へ送信する(ステップA7)。
【0038】
続いて、作業を行う部品/ソフトウェアを受信した手順生成サーバ10は、その部品/ソフトウェアの作業手順が合成可能か確認し(ステップA8)、手順が合成可能な場合は(ステップA8でYes)、作業手順データを合成して(ステップA9)、かかる合成した作業手順データを手順受信端末20へ送信する(ステップA10)。一方、手順が合成不可能な場合は(ステップA8でNo)、選択された部品/ソフトウェアの各作業手順データをそれぞれ送信する(ステップA11)。そして、手順受信端末20は、手順生成サーバ10より部品/ソフトウェアの作業手順を受信する(ステップA12)。これにより、作業者は、受信した作業手順コンテンツを参照して作業を実行することができる。
【0039】
ここで、上述したステップA9で説明した合成手順に関する詳細動作を、図14の手順データ合成の詳細フローチャートを用いて説明する。まず、手順生成サーバ10は、手順受信端末20より受信した、作業を行う各部品/ソフトウェア間に合成不可フラグがあるか確認し(ステップB1)、合成不可フラグが無い場合は(ステップB1でNo)、各部品/ソフトウェアの作業手順を合成する(ステップB2)。この場合には、全てを同時に作業することが可能であるため、組み合わせが一つに定まることから、組み合わせパターンの生成(構成要素組み合わせ工程)と、合成可否の判断(合成可否判定工程)と、をほぼ同時に行っていることと同様であり、その後、合成を行っていることとなる(作業手順情報合成工程)。そして、合成の一例としては、HTMLコンテンツの場合、手順DB106内にある各作業手順コンテンツの<body>から</body>の間を抽出し、その作業手順コンテンツを作業手順名の若番から順に連結し、さらにHTMLコンテンツとして認識させるため、ヘッダ部(<html> <head> <title>・・・・</title> </head> <body>等)/フッタ部(</body> </html>等)を付加する。そして、手順受信端末20へ送信する(ステップB3)。
【0040】
一方、作業を行う各部品/ソフトウェア間に合成不可フラグがある場合(ステップB1でYes)、つまり、全てを同時に作業できない場合には、まず、選択された部品/ソフトウェアの名称又は管理番号を使用した全組み合わせの表(図11参照)を一時テーブル作成用DB105内の一時テーブル上に作成する(ステップB4、構成要素組み合わせ工程)。これにより、一部の部品/ソフトウェア間が同時作業されるような組み合わせパターンが複数生成される。
【0041】
その後、一時テーブル上の各部品/ソフトウェア組み合わせ毎に合成不可フラグ(図10(a)参照)を基に、作業手順の合成可/不可を判定し(合成可否判定工程)、その判定結果を一時テーブルへ格納する(ステップB5)。ここで、合成可否の判定の一例として、図11を参照して説明すると、部品/SW組み合わせ毎の作業工数表内の項番(2)の場合、部品Bと部品Cを合成する組み合わせとなっているが、図10(a)に示す部品/SW−部品/SW間 合成不可フラグの一例では、部品Bと部品Cは合成不可となっているため、項番(2)の組み合わせは成立しない。従って合成可否は”×”となる。
【0042】
そして、さらに、上記合成可否判定にて、作業手順合成が可能な部品/ソフトウェアの組み合わせについて(項番(1)など)、それぞれ総作業時間(合計工数)を計算し(作業時間算出工程)、一時テーブルへ格納する(ステップB6)。ここで、総作業時間の算出の一例を、図11を参照して説明する。部品/SW組み合わせ毎の作業工数表内の項番(9)の場合は、部品AとBとDを合成するため、部品/SW−手順組み合わせ表(図10(b))を参照すると、部品Aは、手順1,2,5,7,9,10,12、部品Bは、手順2,3,5,8,9,10,12、部品Dは、手順1,4,7,11,12となり、これを合成する場合は手順の重なりを1つにするため、手順1,2,3,4,5,7,8,9,10,11,12となり、工数(作業時間)を合計すると、5+2+3+1+10+6+4+10+12+2+3=58分となる。また、部品Cは、手順1,3,6,10、工数を合計すると、5+3+5+12=25分となる。これにより、総合計工数(総作業時間)は、58+25=83分となる。
【0043】
その後、手順生成サーバ10は、総作業時間が一番少ない組み合わせを選定し(組み合わせパターン選定工程)、その組み合わせで、手順DB106内の作業手順を合成する(ステップB7)。例えば、図11の場合は、項番(9)の組み合わせパターンが選定される(斜線部分参照)。そして、合成の一例としては、HTMLコンテンツの場合、手順DB106内にある各作業手順コンテンツの<body>から</body>の間を抽出し、その作業手順コンテンツを作業手順名の若番から順に連結し、さらにHTMLコンテンツとして認識させるため、ヘッダ部(<html> <head> <title>・・・・</title> </head> <body>等)/フッタ部(</body> </html>等)を付加する。そして、合成された作業手順コンテンツを、手順受信端末20へ送信する(ステップB8)。
【0044】
以上より、本発明では、手順生成サーバ10にて、コンピュータなどの作業対象物を構成する部品/ソフトウェアなどの構成要素の組み合わせパターンが生成され、同時作業される部品/ソフトウェア間の作業手順が合成可能か否かが自動的に判定され、合成可能である場合には、それらの作業手順情報が合成され、作業者に対して提供される。従って、作業の効率化、及び、作業の確実性の向上を図ることができる。また、生成された組み合わせパターンのうち、最も作業時間の短いパターンの作業手順情報が提供されるため、さらなる作業の効率化を図ることができる。
【産業上の利用可能性】
【0045】
本発明は、コンピュータなどの保守を行う作業者が利用することで、作業効率の向上を図ることができ、産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】システム全体の構成を示すブロック図である。
【図2】手順生成サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】手順受信端末の構成を示すブロック図である。
【図4】WebコンテンツDB内の情報の一例を示す図である。
【図5】手順組み合わせDB内の情報の一例を示す図である。
【図6】手順組み合わせDB内の情報の一例を示す図である。
【図7】手順組み合わせDB内の情報の一例を示す図である。
【図8】手順組み合わせDB内の情報の一例を示す図である。
【図9】手順DB内の情報の一例を示す図である。
【図10】一時テーブル作成用DB内の情報の一例を示す図である。
【図11】一時テーブル作成用DB内の情報の一例を示す図である。
【図12】一時テーブル作成用DB内の情報の一例を示す図である。
【図13】システム全体の動作を示すシーケンス図である。
【図14】手順生成サーバの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0047】
10 手順生成サーバ
20 手順受信端末
101 基本機能部
102 手順生成部
103 Webサーバ部
104 WebコンテンツDB
105 一時テーブル作成用DB
106 手順DB
107 手順組み合わせDB
201 基本機能部
202 ホームページアクセス部
203 手順データ表示部
500 インターネット
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の構成要素を備えた作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する情報処理装置であって、
前記構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、前記構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備えると共に、
前記構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ手段と、
同時作業されるよう組み合わせられた前記構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを前記合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定手段と、
合成可能と判定された前記構成要素に対する前記作業手順情報を合成する作業手順情報合成手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記構成要素組み合わせ手段は、一部の前記構成要素間が同時作業されるよう前記組み合わせパターンを生成する、ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記構成要素組み合わせ手段は、前記組み合わせパターンを複数設定し、
前記合成可否判定手段は、設定された前記各組み合わせパターン毎に前記構成要素間における作業手順の合成の可否を判定する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記各作業手順に対応して予め設定されている作業時間情報をそれぞれ記憶した作業時間記憶手段と、
前記組み合わせパターンにおける総作業時間を、前記作業時間記憶手段に記憶された各作業時間情報に基づいて算出する作業時間算出手段と、
を備えたことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記作業時間算出手段にて算出された総作業時間が最も短い前記組み合わせパターンを選定する組み合わせパターン選定手段を備えた、ことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
作業対象物を構成する構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、前記構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備え、前記作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する情報処理装置に、
前記構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ手段と、
同時作業されるよう組み合わせられた前記構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを前記合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定手段と、
合成可能と判定された前記構成要素に対する前記作業手順情報を合成する作業手順情報合成手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項7】
前記構成要素組み合わせ手段は、前記組み合わせパターンを複数設定し、
前記合成可否判定手段は、設定された前記各組み合わせパターン毎に前記構成要素間における作業手順の合成の可否を判定する、
ことを特徴とする請求項6記載のプログラム。
【請求項8】
前記情報処理装置に、前記各作業手順に対応して予め設定されている作業時間情報に基づいて、前記組み合わせパターンにおける総作業時間を算出する作業時間算出手段、を実現させるための請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
前記情報処理装置に、前記作業時間算出手段にて算出された総作業時間が最も短い前記組み合わせパターンを選定する組み合わせパターン選定手段、を実現させるための請求項8記載のプログラム。
【請求項10】
作業対象物を構成する構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、前記構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備えた情報処理装置にて、前記作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する方法であって、
前記構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ工程と、
同時作業されるよう組み合わせられた前記構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを前記合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定工程と、
合成可能と判定された前記構成要素に対する前記作業手順情報を合成する作業手順情報合成工程と、
を有することを特徴とする作業手順情報提供方法。
【請求項11】
前記構成要素組み合わせ工程は、前記組み合わせパターンを複数設定し、
前記合成可否判定工程は、設定された前記各組み合わせパターン毎に前記構成要素間における作業手順の合成の可否を判定する、
ことを特徴とする請求項10記載の作業手順情報提供方法。
【請求項12】
少なくとも前記構成要素組み合わせ工程の後に、前記各作業手順に対応して予め設定されている作業時間情報に基づいて、前記組み合わせパターンにおける総作業時間を算出する作業時間算出工程を有する、ことを特徴とする請求項11記載の作業手順情報提供方法。
【請求項13】
前記作業時間算出工程にて算出された総作業時間が最も短い前記組み合わせパターンを選定する組み合わせパターン選定工程を有する、ことを特徴とする請求項12記載の作業手順情報提供方法。
【請求項1】
複数の構成要素を備えた作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する情報処理装置であって、
前記構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、前記構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備えると共に、
前記構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ手段と、
同時作業されるよう組み合わせられた前記構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを前記合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定手段と、
合成可能と判定された前記構成要素に対する前記作業手順情報を合成する作業手順情報合成手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記構成要素組み合わせ手段は、一部の前記構成要素間が同時作業されるよう前記組み合わせパターンを生成する、ことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記構成要素組み合わせ手段は、前記組み合わせパターンを複数設定し、
前記合成可否判定手段は、設定された前記各組み合わせパターン毎に前記構成要素間における作業手順の合成の可否を判定する、
ことを特徴とする請求項1又は2記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記各作業手順に対応して予め設定されている作業時間情報をそれぞれ記憶した作業時間記憶手段と、
前記組み合わせパターンにおける総作業時間を、前記作業時間記憶手段に記憶された各作業時間情報に基づいて算出する作業時間算出手段と、
を備えたことを特徴とする請求項3記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記作業時間算出手段にて算出された総作業時間が最も短い前記組み合わせパターンを選定する組み合わせパターン選定手段を備えた、ことを特徴とする請求項4記載の情報処理装置。
【請求項6】
作業対象物を構成する構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、前記構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備え、前記作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する情報処理装置に、
前記構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ手段と、
同時作業されるよう組み合わせられた前記構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを前記合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定手段と、
合成可能と判定された前記構成要素に対する前記作業手順情報を合成する作業手順情報合成手段と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項7】
前記構成要素組み合わせ手段は、前記組み合わせパターンを複数設定し、
前記合成可否判定手段は、設定された前記各組み合わせパターン毎に前記構成要素間における作業手順の合成の可否を判定する、
ことを特徴とする請求項6記載のプログラム。
【請求項8】
前記情報処理装置に、前記各作業手順に対応して予め設定されている作業時間情報に基づいて、前記組み合わせパターンにおける総作業時間を算出する作業時間算出手段、を実現させるための請求項7記載のプログラム。
【請求項9】
前記情報処理装置に、前記作業時間算出手段にて算出された総作業時間が最も短い前記組み合わせパターンを選定する組み合わせパターン選定手段、を実現させるための請求項8記載のプログラム。
【請求項10】
作業対象物を構成する構成要素に対する作業手順を表す各作業手順情報をそれぞれ記憶した作業手順情報記憶手段と、前記構成要素間における作業手順の合成の可否を表す合成可否情報を記憶した合成可否情報記憶手段と、を備えた情報処理装置にて、前記作業対象物に対する作業手順を表す情報を提供する方法であって、
前記構成要素の組み合わせパターンを生成する構成要素組み合わせ工程と、
同時作業されるよう組み合わせられた前記構成要素間における作業手順の合成が可能か否かを前記合成可否情報に基づいて判定する合成可否判定工程と、
合成可能と判定された前記構成要素に対する前記作業手順情報を合成する作業手順情報合成工程と、
を有することを特徴とする作業手順情報提供方法。
【請求項11】
前記構成要素組み合わせ工程は、前記組み合わせパターンを複数設定し、
前記合成可否判定工程は、設定された前記各組み合わせパターン毎に前記構成要素間における作業手順の合成の可否を判定する、
ことを特徴とする請求項10記載の作業手順情報提供方法。
【請求項12】
少なくとも前記構成要素組み合わせ工程の後に、前記各作業手順に対応して予め設定されている作業時間情報に基づいて、前記組み合わせパターンにおける総作業時間を算出する作業時間算出工程を有する、ことを特徴とする請求項11記載の作業手順情報提供方法。
【請求項13】
前記作業時間算出工程にて算出された総作業時間が最も短い前記組み合わせパターンを選定する組み合わせパターン選定工程を有する、ことを特徴とする請求項12記載の作業手順情報提供方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
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【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2007−304942(P2007−304942A)
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−133685(P2006−133685)
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成19年11月22日(2007.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年5月12日(2006.5.12)
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】
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