情報処理装置及び情報処理プログラム
【課題】身体的特徴に応じたインターフェイスを実現し、ユーザーの操作性の向上を図る。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、入力手段から入力される識別情報に応じてユーザーを認識する認証処理と、認証処理で認証された認証ユーザーに対応するユーザー情報を取得するユーザー情報取得処理と、ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報に基づいて機能選択アイコンの大きさを変更する表示変更処理と、を実行することを特徴とする。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、入力手段から入力される識別情報に応じてユーザーを認識する認証処理と、認証処理で認証された認証ユーザーに対応するユーザー情報を取得するユーザー情報取得処理と、ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報に基づいて機能選択アイコンの大きさを変更する表示変更処理と、を実行することを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機能選択アイコンを選択することで、選択された機能選択アイコンに対応する処理を実行することのできる情報処理装置及び情報処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、パーソナルコンピュータや携帯情報端末などの各種情報装置では、アイコンを選択することで、各種プログラムを実行するユーザーインターフェイスが一般的となっている。このような各種情報装置において、画面に表示されるアイコンは、ユーザー自身によって変更可能なレイアウトで表示させることが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−25903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなユーザーインターフェイスは、カラオケ機能の拡大と高機能化が図られるカラオケのリモコン装置への適用が検討されている。このようなリモコン装置に適用する場合、LCDなどの表示画面にアイコンボタンを表示することとなるが、リモコンの大きさの制約もあり、機能の数が増えればボタンの数も増えてしまい、ボタン自体が縮小傾向になっている。また、年齢や体のサイズなどに依存しないユニバーサルインタフェースを目指してはいるが、全ての人に使いやすいサイズというのは一概に決めることができない状況にある。そのため、高齢者には文字が小さすぎて読みにくい、手の大きな人にとってはボタンが小さすぎて押しにくいなどの不便を強いられている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
表示手段に表示される機能選択アイコンを、ユーザーが入力手段で指定することで、指定された機能選択アイコンに対応する処理が実行される情報処理装置において、
前記入力手段から入力される識別情報に応じてユーザーを認識する認証処理と、
前記認証処理で認証された認証ユーザーに対応するユーザー情報を取得するユーザー情報取得処理と、
前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報に基づいて前記機能選択アイコンの大きさを変更する表示変更処理と、を実行する制御手段を備えることを特徴とする。
【0006】
さらに、本発明に係る情報処理装置において、
前記認証処理は、複数のユーザーを認証可能であって、
前記認証処理で認証された複数の認証ユーザーの内、何れかの認証ユーザーに切り換えるユーザー切換処理と、
前記ユーザー切換処理で切り換えられた認証ユーザーに対応し、前記機能選択アイコンを含んで構成される画面に切り換える画面切換処理と、を実行することを特徴とする。
【0007】
さらに、本発明に係る情報処理装置は、
前記情報処理装置は、カラオケのリモコン装置として利用される装置であり、
前記制御手段は、
前記表示変更処理により、前記機能選択アイコンの大きさが変更される場合、カラオケの歌唱またはカラオケ楽曲の検索に用いる機能選択アイコンを優先して表示手段に表示させる表示制御処理を実行することを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明に係る情報処理装置において、
前記ユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報は、年齢であり、
前記表示変更処理は、前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる年齢が、所定の年齢より大きい場合、前記機能選択アイコンの大きさ所定の大きさより大きく表示させることを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明に係る情報処理装置において、
前記ユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報は、ユーザーの手のサイズであり、
前記表示変更処理は、前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる手のサイズが、所定の閾値より大きい場合、前記機能選択アイコンの大きさ所定の大きさより大きく表示させることを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明に係る情報処理装置において、
前記入力手段は、接触位置を検出可能なタッチパネルであり、
前記制御手段は、
前記タッチパネルの接触位置に基づいて手のサイズを計測する計測処理をさらに実行し、
前記表示変更処理は、前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる手のサイズが、所定の閾値より大きい場合、前記機能選択アイコンの大きさ所定の大きさより大きく表示させることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明に係る情報処理装置は、
前記ユーザー情報は、国籍を含み、
前記制御手段は、
前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる国籍に基づいて、前記情報処理装置に設定された国籍と異なる他の国籍であるか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理の結果、他の国籍であると判定され、且つ、前記表示変更処理により、前記機能選択アイコンの大きさが変更される場合、言語切り替えを設定する機能選択アイコンを優先して表示手段に表示させる表示制御処理と、を実行することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る情報処理プログラムは、
表示手段に表示される機能選択アイコンを、ユーザーが入力手段で指定することで、指定された機能選択アイコンに対応する処理を実行するアイコン指定処理と、
前記入力手段から入力される識別情報に応じてユーザーを認識する認証処理と、
前記認証処理で認証された認証ユーザーに対応するユーザー情報を取得するユーザー情報取得処理と、
前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報に基づいて前記機能選択アイコンの大きさを変更する表示変更処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザー情報中に含まれる年齢、性別、手の大きさなど身体的特徴を示す情報に基づいて、機能選択アイコンの大きさを変更することで、身体的特徴に応じたインターフェイスを実現し、ユーザーの操作性の向上を図ることが可能となる。
【0014】
また、複数のユーザーを認証すると共に、何れかの認証ユーザーに切り換えて処理を実行する情報処理装置では、各ユーザーの身体的特徴に応じた機能選択アイコンの大きさとすることが可能となる。特に、複数のユーザーが共用するカラオケのリモコン装置において有効となる。
【0015】
また、入力手段としてのタッチパネルで、身体的特徴を示す情報としての手の大きさを検出することで、ユーザーに適した機能選択アイコンの大きさを正確に決定することが可能となり、ユーザーの操作性をさらに向上させることが可能となる。さらに、通常、入力手段として使用するタッチパネルをこのような計測処理のセンサーとして兼用することとも可能となる。
【0016】
また、ユーザー情報に含まれる国籍にて、言語表記などを変更することでユーザーが判読可能に各種情報を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係るカラオケシステムのネットワーク構成を示す図
【図2】本発明の実施形態に係るカラオケシステムを示す図
【図3】本発明の実施形態に係るトップ画面を示す図
【図4】本発明の実施形態に係るユーザー情報を示す図
【図5】本発明の実施形態に係るユーザーに対するサービス処理を示す図
【図6】本発明の実施形態に係るアクティブユーザー画面を示す図
【図7】本発明の実施形態に係るページ画面を説明するための図
【図8】本発明の実施形態に係る履歴選曲画面を示す図
【図9】本発明の実施形態に係る楽曲確認画面を示す図
【図10】本発明の実施形態に係るレイアウト変更処理を示すフロー図
【図11】本発明の実施形態に係るレイアウト変更処理を説明するための図
【図12】本発明の実施形態に係るレイアウト変更処理を説明するための図
【図13】本発明の実施形態に係るサイズ計測処理を促す案内画面を示す図
【図14】本発明の実施形態に係るサイズ計測処理を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0018】
では、本発明の情報処理装置、情報処理プログラムについて、カラオケシステム(特に、リモコン装置1のユーザーインターフェイス)に適用した場合の実施形態について説明する。なお、本発明の情報処理装置、情報処理プログラムについては、カラオケシステムに限らず、パーソナルコンピュータ、あるいは、携帯情報処理端末など各種情報処理装置、そして、情報処理装置にて実行される情報処理プログラムに適用することが可能である。
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係るカラオケシステムのネットワーク構成を示す図である。図中、カラオケシステムとしての主要構成は、カラオケ用ホスト5(サーバ装置)、店舗などに設置されるコマンダ2などにて構成される。コマンダ2は楽曲再生機能を有した、いわゆるカラオケ装置であって、店舗内のLAN100に接続されている。なお、図面では、図1との対応関係により、コマンダ2a、リモコン装置1aと記載しているが、説明では各装置を示すアルファベットの添字は省略する。コマンダ2とカラオケ用ホスト5は、インターネットを介して接続され、新しく供給された楽曲情報やユーザー情報など、各種サービスに必要な情報の送受信を行う。本実施形態ではVPN(Virtual Private Network)を介して接続されており、セキュリティに優れた通信を行うことが可能となっている。
【0020】
店舗に設置されるコマンダ2は、リモコン装置1によりユーザーからの各種指示を受け
付けることが可能となっている。また、リモコン装置1は表示画面を備え、ユーザーに対して各種情報を提供することも可能である。リモコン装置1は、LAN100上に設置されたアクセスポイント110aを介してコマンダ2と無線接続される。図中に破線で示されるように、例えばコマンダ2aにはリモコン装置1aと1bが対応付けられ、LAN100aを介して情報を送受信することが可能となっている。また、リモコン装置1とコマンダ2とは赤外線などを利用した近距離通信を行うことも可能である。
【0021】
さらに、本実施形態のカラオケシステムでは、ユーザーに各種サービスを提供するためインターネット用ホスト6が設けられている。このインターネット用ホスト6は、ユーザーのパーソナルコンピュータ、携帯情報端末(携帯電話やPDAなど)と接続され、これら機器を利用するユーザーに各種サービスを提供することができる。また、インターネット用ホスト6は、カラオケ用ホスト5とデータ共有する、例えば、カラオケ用ホスト5の第1記憶部51と、インターネット用ホスト6の第2記憶部61に記憶される各種データベースが同期することで連携を取ったサービスを提供することができる。
【0022】
図2は、店舗に設置されているカラオケシステムの構成を示す図である。本実施形態におけるカラオケシステムは、コマンダ2(カラオケ装置)と、リモコン装置1にて構成されており、これらは、LAN100にて、無線、有線で互いに接続されている。
【0023】
コマンダ2は、コマンダ2の全体を統括制御する制御部30を中心として機能し、主な機能として、楽曲演奏処理、映像表示処理、楽曲指定処理などを実行可能としている。なお、制御部30は、CPUとRAM等から構成されるコントローラである。制御部30における楽曲演奏処理は、操作部21やリモコン装置1にて、ユーザーにより指定された楽曲に対応する演奏情報をHDD32等から読み出す。そして、楽曲演奏処理は、読み出された演奏情報を、音声制御部25によりMIDI音源26などの音源部にて演奏させ、スピーカー42から放音させる処理である。このとき、スピーカー42からは歌唱用マイク44から入力される音声も、音声制御部25により合成されて放音される。映像再生処理は、制御部30により各種映像情報、歌詞情報などが読み出される。そして、映像再生処理において、映像再生部29にて、読み出された各種映像情報、歌詞情報などが再生させる。そして、映像制御部31により、モニタ41を介して視覚情報が映像再生処理においてユーザーに提供される。なお、制御部30は、操作処理部22と、政凱旋通信部23とインターフェイス部24と音声制御部25とメモリ27とビデオRAM28と映像再生部29と映像制御部31とHDD32と電気的に接続される。なお、HDD32には、コマンダ2を制御動作するプログラムが記憶される。なお、コマンダ2のプログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0024】
楽曲指定処理は、ユーザーからの指定に基づいて楽曲を選択、予約するための処理である。本実施形態ではリモコン装置1と連携して実行することとなる。リモコン装置1は、リモコン装置1の全体を統括制御する制御部15を中心として機能し、主な機能として、楽曲演奏処理、映像表示処理、楽曲指定処理などを実行可能としている。なお、制御部15は、CPUとRAM等から構成されるコントローラである。なお、制御部15は、映像制御部13とメモリ14と無線LAN通信部と操作処理部18と赤外線通信部19と電気的に接続される。メモリ14は、例えば、フラッシュメモリである。なお、メモリ14は、には、リモコン装置1を制御動作するプログラムが記憶される。なお、リモコン装置1のプログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0025】
リモコン装置1の操作部17から入力されたユーザーの指令は、操作処理部18と制御部15とにより、赤外線通信部19、23、あるいは、LAN100を介してコマンダ2に伝達される。コマンダ2での処理結果は、リモコン装置1側の表示部11に表示され、ユーザーは選曲のための各種情報を視認することが可能である。コマンダ2とリモコン装置1は、この楽曲指定処理に限らず、ユーザー個別のサービスを提供するためのログイン処理など各種処理を実行することが可能である。リモコン装置1は、操作部17としてタッチパネルを備える。タッチパネルが接触操作される。タッチパネルが接触操作されたことに従って、操作処理部18は、所定の処理を決定する。決定された操作に従って、制御部12は、以下に示す機能選択アイコンに対応した制御処理を実行する。映像制御部13と制御部15とにより、表示部11に所定の選択機能アイコン等が表示される
【0026】
図3は、本発明の実施形態に係るトップ画面、すなわち、リモコン装置1を起動した直後の画面を示す図である。本実施形態では、リモコン装置1の表示部11に表示を行うことで、リモコン装置1を操作するユーザーに対して各種情報を提供する。なお、リモコン装置1の操作部17としては、表示部11に表示されたボタン、アイコンなどを直接タッチして操作を行うタッチパネルが採用されている。操作部17としてのタッチパネル以外に、カーソルキーなどの各種機械的なスイッチを別途設けることとしてもよい。
【0027】
本実施形態のカラオケシステムは、複数のユーザーがログインすることが可能となっている。ユーザーのログインに関する情報は画面上方に常時表示される。ログインしたユーザーの分身像(アバター)を表示するためのログインユーザー欄103が設けられている。なお、分身像としては、人、キャラクターを模した像の他、図形や記号など各種形態を採用することができる。
【0028】
また、アカウントを有していないユーザーのためのゲストアイコン102、ユーザーを切り替えるためのユーザー切替スイッチ101が表示されている。ログインしたユーザーは、ログインユーザー欄103に表示される分身像を選択、あるいは、ユーザー切替スイッチ101を操作することで、自分のユーザー情報を利用した各種サービスを受けることが可能となる。また、アカウントを有していないユーザーは、ゲストアイコン102を操作することで、選曲など一般的なサービスを受けることが可能となっている。なお、ユーザーの切替の際には、パスワードなど認証を行うこととしてもよいが、認証を行うことなく簡易に切り替えることとしてもよい。
【0029】
図4は、各ユーザー毎に記憶されたユーザー情報を説明するための図である。ユーザー情報は、カラオケ用ホスト5の記憶部51にて記憶管理され、ユーザーがログインすることで、リモコン装置1のメモリ14に記憶され、ユーザーに対する各種サービスに利用される。本実施形態では、ユーザー情報として、個人情報、マイうたテーブル、マイアーティストテーブル、履歴テーブルなど、ユーザーに関する各種情報を含んで構成される。特に、本実施形態では、当該ユーザーが使用するアプリケーション(以下「アプリ」という)に関するアプリ関連テーブルを有している。
【0030】
ユーザー情報には、ユーザーがログインしてこれら情報を利用するためのユーザーID、パスワードが対応付けられている。個人情報には、ユーザー名(実際の名前に限ったものでなく、ニックネームであってもよい)、年齢、性別等を含んで構成されている。また、本実施形態では、レイアウト変更処理で使用される手のサイズ、国籍といった情報も含まれている。これら各種情報は、リモコン装置1、あるいは、ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータ、携帯情報端末などからログインして設定することができる。
【0031】
マイうたテーブルは、ユーザーによって事前に登録された楽曲を示すテーブルであって、少なくとも楽曲を識別するための楽曲識別子を含んで構成されている。この他、歌唱し
た際に採点された最高点(採点情報)や、自分の歌唱音域に合わせるためのキー調整値などを登録しておいてもよい。ユーザーは、このマイうたテーブルを読み出すことで、事前に登録した楽曲を容易に選曲することが可能となる。
【0032】
マイアーティストテーブルは、ユーザーによって事前に登録されたアーティスト(歌手)を示すテーブルであって、歌手識別子を含んで構成されている。ユーザーは、このマイアーティストテーブルを呼び出すことで、事前に登録したアーティストを読み出し、さらにデータベースを参照することで当該アーティストに関連する楽曲を読み出して選曲することが可能となる。
【0033】
履歴テーブルは、ユーザーがこれまでに選曲した履歴が記載されたテーブルであって、楽曲識別子、歌唱日時、歌唱店舗(歌唱位置)、キー調整値、採点情報などを含んで構成されている。採点情報は、歌唱したときの採点手段による結果を示す情報であり、音程情報は歌唱したときのピッチ変更を示す情報である。
【0034】
本実施形態では、この履歴テーブルに記録された楽曲を選曲することも可能となっている。ユーザーは履歴テーブルを用いた選曲を行うことで、過去に指定した楽曲を再度演奏させることが可能となっている。
【0035】
さらに本実施形態では、ユーザー情報中にアプリ関連テーブルが含まれている。このアプリ関連テーブルは、プログラムにて構成され各種機能を実行するアプリケーションに関する各種情報を含んだテーブルであって、アプリ毎に、アプリID、アプリ用データなどを含んで構成される。
【0036】
アプリIDは、アプリを指定するための識別情報であって、本実施形態ではコマンダ2に記憶しているアプリケーションを読み出して実行するための情報である。アプリ用データは、当該アプリで使用する各ユーザー毎のデータが記憶されている。アプリ実行時には、このアプリ用データを読み出すことで、前回の処理を継続するなど各ユーザーに対応した処理が可能となる。
【0037】
本実施形態では、このようなユーザー情報を利用することで、ユーザーに対し様々なサービスを提供することができる。
【0038】
図5は、このユーザー情報の送受信の様子を示した図である。図5に示す処理は、例えば、リモコン装置1またはコマンダ2の電源(不図示)がオンにされたことに基づいて、改心される。なお、図5に示す処理は、リモコン装置1の制御部15またはコマンダ2の制御部30により実行される。カラオケ店舗に来店したユーザーは、自己のユーザーIDとパスワードで構成された識別情報を入力、あるいは、リモコン装置1などに設けられたICカードリーダーでICカードに記憶されている識別情報を読み取らせることで、リモコン装置1またはコマンダ2が認証処理S101を実行する。ユーザーの識別情報を読み取った、コマンダ2あるいはリモコン装置1は、識別情報をカラオケ用ホスト5に送信し(S102)、識別情報を受信したカラオケ用ホスト5は記憶部1に記憶されたデータベースから、該当するユーザーのユーザー情報を抽出し(S121)する。そして、識別情報を受信したカラオケ用ホスト5は、問い合わせのあったコマンダ2あるいはリモコン装置1に対して、抽出したユーザー情報を送信する(S122)。
【0039】
ユーザー情報を受信したコマンダ2側では(S103)、受信したユーザー情報に基づいて、選曲処理、演奏処理など各種サービス処理が提供される(S104)。そして、ステップS105では、ユーザーによりログアウトが要求されたか否かが判定される。ユーザーによりログアウトが要求されたと判定された場合(ステップS105:YES)、ス
テップS106が実行される。ユーザーによりログアウトが要求されたと判定されなかった場合(ステップS105:NO)、ステップS104が実行される。ユーザーによりログアウトが要求される(S105:YES)とサービス処理を中断し、サービス処理中における各種履歴(ログ)、あるいは、ユーザーによる設定変更を反映したユーザー情報をカラオケ用ホスト5に送信する(S106)。ここで、ユーザー情報は、全ての情報を送信することの他、更新された差分だけを送信してもよい。カラオケ用ホスト5にて受信されたユーザー情報は記憶部51に更新記憶される(S124)。
【0040】
以上、1ユーザーが認証処理(ログイン)してから、ログアウトするまでの流れを説明したが、本実施形態のコマンダ2、リモコン装置1は、認証された複数人(認証ユーザー)が同時にログインした状態で使用することが可能となっており、図3で説明したユーザーインターフェイスを用いることで、サービスを提供するユーザー(以下、「アクティブユーザー」という)を切り替えて使用することが可能となっている。
【0041】
図6は、本発明の実施形態に係るアクティブユーザー画面を示す図である。この図に示されるように、複数人がログインした状態ではログインユーザー欄103にログインしたユーザーの分身像103a〜103e(本実施形態では顔部分)が表示される。またログインユーザー欄103中、右端に背景がハイライトで示されるユーザーは、アクティブユーザー103eであって、図に示す状態では、このアクティブユーザー103eに対するサービス、すなわち、アクティブユーザー103eのユーザー情報を利用したサービスが実行されている状態となっている。
【0042】
このアクティブユーザー画面には、各種アプリを実行するための機能選択アイコン106が配置されている。この画面には、機能選択アイコン106として、「楽曲検索」と「歌手検索」と「マイうた」と「マイアーティスト」とが表示される。「楽曲検索」は、楽曲名で楽曲を検索するため機能選択アイコンである。「歌手検索」は、歌手名で楽曲を検索するための機能選択アイコンである。「マイうた」は、ユーザー情報中のマイうたテーブルを利用して楽曲を選択するための機能選択アイコンである。「マイアーティスト」は、ユーザー情報中のマイアーティストテーブルを利用して楽曲を選択するための機能選択アイコンである。ユーザーは機能選択アイコン106を操作部17で操作(操作部17がタッチパネルの場合には、機能選択アイコン106に触れることとなる)すること、操作処理部18は、接触された接触位置に対応する機能選択アイコンを決定する。そして、決定された機能選択アイコンに対応するアプリが、制御部15により起動されて所望の処理が実行される。
【0043】
この画面には、1つのページ画面104に15個の機能選択アイコン106が表示されているが、ユーザーは、ページ切替スイッチ105を操作することで、ページ画面104を切り替え、さらなる機能選択アイコン106を表示させることが可能となっている。
【0044】
図7は、本発明の実施形態に係るページ画面を説明するための図であって、全てのページ画面104−1〜104−3を連続して表記した図となっている。図6の表示状態は、図7におけるページ画面104−1が表示された状態となっている。なお、ユーザー切替時には、ページ画面104−1がトップ画面として最初に表示されることとなる。ユーザーは、図6のページ切替スイッチ105を操作することで、ページ画面104−2、ページ画面104−3に順次切り替え、所望の機能選択アイコン106を操作し、対応するアプリを起動することができる。
【0045】
ページ画面104−2には、ユーザー情報中の履歴テーブルを利用して楽曲を選択するための「マイりれき」、歌唱する楽曲について採点情報を競う「全国採点」、各種機能設定を行うための「各種設定」といった機能選択アイコン106が設けられている。また、
ページ画面104−3には、外国人ユーザーのための「言語切換」の表記を有する機能選択アイコン106が設けられている。この「言語切換」機能を起動することで、当該ユーザーのユーザーインターフェイスに用いられる言語、当該ユーザーが予約した楽曲の歌詞表示に使用される言語などを切り換えることが可能とされている。この他にも各種アプリが考えられるが、ここでは、他の機能選択アイコン106について、「機能」という記載の後に番号を付したものにて簡易表記している。
【0046】
ここで、本発明の実施形態に係るアプリの1つとして履歴選曲機能を説明しておく。図8は、本発明の実施形態に係る履歴選曲画面を示す図であり、図9は、本発明の実施形態に係る楽曲確認画面を示す図である。図6に表示されている「マイりれき」と表記された機能選択アイコン106が操作された場合、アプリとしての履歴選曲機能が実行される。この履歴選曲機能は、図4で説明したユーザー情報中の履歴テーブルを利用した選曲であって、ユーザーが以前に選曲した楽曲の中から選曲することができる。
【0047】
「マイりれき」と表記された機能選択アイコン106が操作されると、図8の履歴選曲画面に推移する。この図に示されるように過去に選曲した楽曲が選曲順に表示される。ユーザーは再度楽曲を歌唱したい場合、この履歴選曲画面に表示された楽曲から選曲できる。履歴選曲画面で楽曲が選択されると、楽曲の歌手名、曲名、歌い出しなどを表示させて、楽曲の指定に間違いないかを確認させる楽曲確認画面(図9)が表示される。間違いない場合には、画面右下に表示されている予約ボタンが操作され、当該楽曲の演奏予約が実行される。
【0048】
なお、この楽曲確認画面では、各種情報が表示される以外に、表示される歌手(アーティスト)をマイアーティストテーブルに登録することや、表示される楽曲(曲名)をマイうたテーブルに登録すること、また、演奏する際のキー(音程)設定を行うことが可能とされている。これらの登録、設定は、該当する機能が表記されたボタンを操作することで実行される。
【0049】
以上、機能選択アイコン106が操作されたときに起動するアプリの1つとして、履歴選曲機能について説明したが、他の機能選択アイコン106についても対応する機能が実行されることとなる。しかしながら、リモコン装置1のユーザーにとっては、図7に示す11個の機能選択アイコン全てを一度に表示画面上に表示させて、選択したいという要望がある。これを実現するためには、図6に示すページ画面104に、11個全ての機能選択アイコンを表示させる必要がある。これを実現するためには、ページ画面104に表示させる機能選択アイコンの大きさを小さくして、ページ画面104内に収まるように配置する必要がある。しかしながら、ユーザーの身体的特徴によっては、機能選択アイコンが小さく表示されると、ユーザーの手などにより接触し難い、または、要望する機能選択アイコンとは異なる機能選択アイコンを接触する操作ミスが発生し易くなる。この問題を解決するために、本実施形態では、図6に示すページ画面104に表示させる機能選択アイコン106の大きさは配置が変更可能である。
【0050】
では、このようなページ画面104に表示される機能選択アイコン106の大きさや配置位置を変更するレイアウト変更処理について説明する。図10は、本発明の実施形態に係るレイアウト変更処理を示すフロー図である。図10に示す処理は、図5のフロー図において、リモコン装置1がユーザー情報を受信(S103)した後に実行される。特に本実施形態では、アクティブユーザーを切り換える毎に、各ユーザーのユーザー情報に基づいて、当該ユーザーに適したレイアウトに変更される処理である。なお、図10に示す処理は、リモコン装置1の制御部15またはコマンダ2の制御部30により実行される。
【0051】
本実施形態のレイアウト変更処理は、ユーザーがログインした場合にリモコン装置1に
て実行される処理である。ステップS201では、ユーザーがリモコン装置1の操作部17を操作することで、認証が完了すると、ユーザー情報から手のサイズを示す情報が取得される。例えば、手のサイズを示す情報として、年齢、性別が取得されても良いし、手のサイズの大きさを示す情報が取得されても良い。手のサイズを示す情報として、年齢、性別が取得される場合、年齢または性別に対応した手のサイズの大きさを示す情報が決定される。本実施形態では大、小の2つのサイズとしているが、さらにサイズを細分化しサイズ毎に機能選択アイコン106のサイズを変更することとしてもよい。S202では、取得した手のサイズを示す情報が大か否かが判定される(ステップS202)。具体的には、取得した手のサイズを示す情報が所定値より大きいか否かが判定される。所定値より大きいと判定された場合、手のサイズを示す情報が大きいと判定される。一方、所定値より大きいと判定されなかった場合、手のサイズを示す情報が小さいと判定される。サイズが大(S202:Yes)の場合には、機能選択アイコン106のサイズが大に設定される。図6、図7で説明した機能選択アイコンのサイズは「大」に設定された場合となっている。
【0052】
一方、手のサイズが小(S202:No)の場合には、まず、ユーザー情報中の年齢に関する情報が取得される(S204)。S205では、取得した年齢が所定年齢より上で有るか否かが判定される。所定年齢より上の場合(S205:Yes)には、S203にて機能選択アイコン106のサイズを大に設定する。これは、高齢者にとってはサイズが大きい方が視覚的、操作的にも有利であることを原因としている。一方、所定年齢よりも上でない場合(S205:No)には、機能選択アイコン106のサイズを小に設定する。
【0053】
さらに、本実施形態では、機能選択アイコン106のサイズ変更後、各機能選択アイコン106の属性情報に基づいて、各ページ画面104−1〜104−3内に配置された機能選択アイコン106に対して、アイコン配置変更処理が実行される(S207)。具体的には、ステップS203またはステップS206で決定されたアイコンサイズに基づいて、図6に示すページ画面104に表示させる機能選択アイコンの数が決定される。アイコンサイズが「小」と決定された場合と比較して、アイコンサイズが「大」と決定された場合は、少ない機能選択アイコンの数が決定される。図6に示す例では、アイコンサイズが「大」と決定された場合、機能選択アイコンの数は「4」と決定される。一方、アイコンサイズが「小」と決定された場合、機能選択アイコンの数は、例えば、「6」と決定される。
【0054】
また、本実施形態では、各機能選択アイコンには、各機能選択アイコンの属性を示す属性情報が付与される。属性情報は、例えば、制御部15または制御部30のRAMに記憶される。本実施形態では、図7に示す機能選択アイコンのように、カラオケに関係する機能と、カラオケの機能以外のアプリを実行する機能とを示す機能選択アイコンが設定される。カラオケに関係する機能とは、例えば、カラオケの歌唱またはカラオケの楽曲の検索に用いる機能である。図7に示す例では、「楽曲検索」、「歌手検索」、「マイうた」、「マイアーティスト」、「マイりれき」は、カラオケの楽曲を検索するため用いられる機能である。また、「全国採点」は、採点情報を競うための歌唱する機能である。このため、「楽曲検索」、「歌手検索」、「マイうた」、「マイアーティスト」、「マイりれき」及び「全国採点」には、カラオケに関する機能であることを示す属性情報が付与される。さらに、「楽曲検索」、「歌手検索」、「マイうた」、「マイアーティスト」及び「マイりれき」には、カラオケの楽曲を検索する楽曲検索の機能であることを示す属性情報が付与される。また、「全国採点」は、採点情報を競うための歌唱機能であることを示す属性情報が付与される。
【0055】
一方、図7に示す「機能1」、「機能2」、「機能3」は、カラオケの機能のアプリで
ある。そのため、「機能1」、「機能2」及び「機能3」には、カラオケに関係のないアプリであることを示す属性情報が付与される。また、図7に示す「各種設定」及び「言語切換」は、リモコン装置1の各種機能を設定するアプリである。このため、「各種設定」及び「言語切換」には、リモコン1の機能設定を示す属性情報が付与される。特に、本実施形態のアイコン配置変更処理においては、歌唱またはカラオケ楽曲の検索に用いられる「カラオケ機能」を示す属性情報が付与された機能選択アイコン106について、ページ画面104−1(トップ画面)に優先的に表示させることとしている。これにより、カラオケ利用時における操作性向上が図られる。カラオケ機能を示す属性情報が付与された機能選択アイコンの数が、トップ画面に表示可能なアイコンの数より多かった場合、「カラオケ機能」を示す属性情報の中で、「楽曲検索」の属性情報が更に付与された機能選択アイコン106がトップ画面に表示されても良い。これにより、更なるカラオケ利用時における操作性向上が図られる。
【0056】
図11には、アイコンサイズを小に設定した場合の各ページ画面104の様子が示されている。図に示されるように各機能選択アイコン106のサイズは、図7の場合と比較して小さく設定されている。また、サイズを小さくしたため、1つのページ画面104内には、より多くの機能選択アイコン106を表示することが可能となる。ユーザーは、1つのページ画面104で多数の機能を確認することが可能となる。
【0057】
以上の処理では、ユーザーの手のサイズ、年齢といった身体的特徴を示す情報に基づいて、機能選択アイコンの大きさを変更することとしており、ユーザーの身体的特徴に応じたユーザーインターフェイスを実現することが可能となっている。身体的特徴を示す情報としては、このような手のサイズ、年齢以外に、性別、身長、体重、視力などといった各種情報を使用することが考えられる。例えば、性別を採用する場合は、男性であれば機能選択アイコンの大きさを大きく、女性であれば機能選択アイコンの大きさを小さくしても良い。また、身長、体重の場合、身長、体重の大きさが所定値より大きい場合、機能選択アイコンの大きさを大きく設定しても良い。一方、身長、体重の大きさが所定値より小さい場合、機能選択アイコンの大きさを小さく設定しても良い。また、視力の場合、視力が所定値より低い場合、機能選択アイコンの大きさを大きく設定しても良い。一方、視力が所定値より高い場合、機能選択アイコンの大きさを小さく設定しても良い。なお、身体的特徴を示す情報とアイコンの大きさ変更の関係は、本実施形態で説明した形態に限らず、適宜形態を採用することが可能である。
【0058】
本実施形態では、さらに、ユーザー情報に含まれる国籍情報に基づいて表示を変更することとしている。具体的には、国籍情報に基づいて、外国人ユーザーと判定された場合には、機能選択アイコン106の属性情報に基づいて、外国人ユーザーにとって利用頻度の高い「言語切換」の機能選択アイコン106をトップ画面に移動させ、外国人ユーザーにとって利用しやすいユーザーインターフェイスを実現している。
【0059】
この処理は、図10のフロー図において、まず、ユーザー情報から国籍を取得(S208)する。そして、S209では、取得した国籍が、自国籍か他国籍かが判定される。具体的には、リモコン装置1には、国籍を示す情報が設定されている。国籍を示す情報は、制御部15のRAMに一時記憶される。そして、ステップS208で取得した国籍を示す情報と、RAMに一時記憶された情報とが一致するか否かが判定される。一致すると判定された場合、リモコン装置1は自国籍であると判定する。一致すると判定されなかった場合、リモコン装置1は、他国籍であると判定する。自国籍の場合(S209:No)には、特段、表示変更をすることなく処理を終了する。一方、他国籍と判定された場合(S209:Yes)には、ステップS210が実行される。ステップS210では、リモコン装置1は、機能選択アイコン「言語切換」を優先表示されるように設定して処理を終了する。
【0060】
図12には、「言語切換」の機能選択アイコン106−Lを優先表示させたときの各ページ画面104の様子が示されている。図7(自国籍の場合)では、末尾のページ画面104−3に表示されていた「言語切換」が、図12では、トップ画面104−1、すなわち、ユーザー切替時に表示される初期画面に表示されることとなる。このように、本実施形態では、ログ移審したユーザーのユーザー情報に含まれる国籍に基づいて、機能選択アイコンを移動させることで、外国人ユーザーに対しても使い易いユーザーインターフェイスを提供することが可能となる。なお、ステップS210に示す言語切換優先処理が、ステップS208のアイコン配置変更処理で、実行されても良い。この場合、まず、ステップS207の前に、ステップS208及びステップS209が実行されることになる。ステップS209で他国籍であると判定された場合、ステップS207で「言語切換」に対応する機能選択アイコンが優先して、ページ画面104−1(トップ画面)に表示される。なお、ステップS207で優先的に表示させると決定されたアイコンの数が、トップ画面に表示可能なアイコンの数より多かった場合、「カラオケ機能」を示す属性情報よりも、「言語切換」の属性情報が付与された機能選択アイコンがトップ画面に優先して表示されても良い。これにより、外国人ユーザーに対しても使い易いユーザーインターフェイスを提供することが可能となる。
【0061】
そして、図10に示すレイアウト変更処理が終了した後に、ステップS207で設定された機能選択アイコンが、図3が示すログインユーザー欄103に表示されたログインユーザーごとに設定されることになる。各ログインユーザーごとに設定された機能選択アイコンは、制御部15のRAMに一時記憶される。この結果、複数のログインユーザーにより、リモコン装置1の操作が切り換えられる場合であっても、切り換えられたログインユーザーごとに設定された機能選択アイコンを、制御部15のRAMから読み出して、読み出された機能選択アイコンを表示部11に表示することができる。
【0062】
ユーザー情報中に含まれる手のサイズは、大、小のどちらに属するかをユーザー自身が判定して入力設定することとしてもよいが、情報処理装置にて計測することとしてもよい。特に、タッチパネルを用いた情報処理装置では、タッチパネルにて手のサイズを計測することができる。図13、図14は、操作部17として、タッチパネルを利用した場合において、当該タッチパネルを利用して手のサイズを計測する実施形態を説明する図である。
【0063】
この手のサイズの計測機能は、図7などに示される「各種設定」の機能選択アイコンを選択することで実行することができる。サイズ計測機能が実行されると図13に示されるような案内画面が表示される。この案内画面に示されるように、ユーザーは表示部11に重畳されているタッチパネル17を、人差し指と親指で2箇所タッチすることで、計測が開始される。なお、人差し指と親指以外により、手のサイズが計測されても良い。例えば、タッチパネル17に手のひらを接触させることで、手のサイズが計測されても良い。タッチする箇所は同時、あるいは、別々にタッチすることができるが、タッチパネル17が複数点のタッチを認識できるか否かなどの仕様によって設計変更される。
【0064】
このような計測により2箇所のタッチを検出した例が図14に示されている。A、Bは1回の計測における2箇所のタッチ箇所が示されている。タッチパネルにおいて、タッチ箇所Aについて得られた座標を(x1,y1)、タッチ箇所Bについて得られた座標を(x2,y2)とした場合、A−B間の距離L1は、√{(x1−x2)2+(y1−y2
)2}にて算出さされる。A−B間の距離L1が閾値よりも大きい場合は、手のサイズを
大と判定し、閾値よりも小さい場合は小と判定し、ユーザー情報中に記憶させる。閾値を複数設けることで、大小のみならず、複数段階の手のサイズ計測を行うことが可能である。
【0065】
以上のサイズ計測処理では、自分の手のサイズと機能選択アイコンの大きさの関係を知らないユーザーであっても、最適な大きさに機能選択アイコンの大きさを変更することが可能となる。なお、この例では、ログインしているユーザーについて説明したが、ゲストユーザーの利用時に、このサイズ計測処理を実行し、ゲストユーザーの手の大きさに好適なユーザーインターフェイスを提供することとしてもよい。また、本実施形態では、本発明をカラオケのリモコン装置1に適用した例を用いて説明したが、タッチパネルを備えるスマートフォンまたは携帯電話に、本発明が適用されても良い。
【0066】
なお、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
【符号の説明】
【0067】
1…リモコン装置、11…表示部、12…ビデオRAM、13…映像制御部、14…メモリ、15…制御部、16…無線LAN通信部、17…操作部(タッチパネル)、18…操作処理部、19…赤外線通信部、2…コマンダ(カラオケ装置)、21…操作部、22…操作処理部、23…赤外線通信部、24…インターフェイス部、25…音声制御部、26…MIDI音源、27…メモリ、28…ビデオRAM、29…映像再生部、30…制御部、31…映像制御部、32…ハードディスク、41…モニタ、42…スピーカー、44a、44b…歌唱用マイク、100…LAN、110…アクセスポイント、120…ルータ、5…カラオケ用ホスト、51…第1記憶部、52…Webサーバ、6…インターネット用ホスト、61…第2記憶部、62…Webサーバ、104…ページ画面、105…ページ切替スイッチ、106…機能選択アイコン
【技術分野】
【0001】
本発明は、機能選択アイコンを選択することで、選択された機能選択アイコンに対応する処理を実行することのできる情報処理装置及び情報処理プログラムに関するものである。
【背景技術】
【0002】
現在、パーソナルコンピュータや携帯情報端末などの各種情報装置では、アイコンを選択することで、各種プログラムを実行するユーザーインターフェイスが一般的となっている。このような各種情報装置において、画面に表示されるアイコンは、ユーザー自身によって変更可能なレイアウトで表示させることが可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−25903号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなユーザーインターフェイスは、カラオケ機能の拡大と高機能化が図られるカラオケのリモコン装置への適用が検討されている。このようなリモコン装置に適用する場合、LCDなどの表示画面にアイコンボタンを表示することとなるが、リモコンの大きさの制約もあり、機能の数が増えればボタンの数も増えてしまい、ボタン自体が縮小傾向になっている。また、年齢や体のサイズなどに依存しないユニバーサルインタフェースを目指してはいるが、全ての人に使いやすいサイズというのは一概に決めることができない状況にある。そのため、高齢者には文字が小さすぎて読みにくい、手の大きな人にとってはボタンが小さすぎて押しにくいなどの不便を強いられている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するため、本発明に係る情報処理装置は、
表示手段に表示される機能選択アイコンを、ユーザーが入力手段で指定することで、指定された機能選択アイコンに対応する処理が実行される情報処理装置において、
前記入力手段から入力される識別情報に応じてユーザーを認識する認証処理と、
前記認証処理で認証された認証ユーザーに対応するユーザー情報を取得するユーザー情報取得処理と、
前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報に基づいて前記機能選択アイコンの大きさを変更する表示変更処理と、を実行する制御手段を備えることを特徴とする。
【0006】
さらに、本発明に係る情報処理装置において、
前記認証処理は、複数のユーザーを認証可能であって、
前記認証処理で認証された複数の認証ユーザーの内、何れかの認証ユーザーに切り換えるユーザー切換処理と、
前記ユーザー切換処理で切り換えられた認証ユーザーに対応し、前記機能選択アイコンを含んで構成される画面に切り換える画面切換処理と、を実行することを特徴とする。
【0007】
さらに、本発明に係る情報処理装置は、
前記情報処理装置は、カラオケのリモコン装置として利用される装置であり、
前記制御手段は、
前記表示変更処理により、前記機能選択アイコンの大きさが変更される場合、カラオケの歌唱またはカラオケ楽曲の検索に用いる機能選択アイコンを優先して表示手段に表示させる表示制御処理を実行することを特徴とする。
【0008】
さらに、本発明に係る情報処理装置において、
前記ユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報は、年齢であり、
前記表示変更処理は、前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる年齢が、所定の年齢より大きい場合、前記機能選択アイコンの大きさ所定の大きさより大きく表示させることを特徴とする。
【0009】
さらに、本発明に係る情報処理装置において、
前記ユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報は、ユーザーの手のサイズであり、
前記表示変更処理は、前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる手のサイズが、所定の閾値より大きい場合、前記機能選択アイコンの大きさ所定の大きさより大きく表示させることを特徴とする。
【0010】
さらに、本発明に係る情報処理装置において、
前記入力手段は、接触位置を検出可能なタッチパネルであり、
前記制御手段は、
前記タッチパネルの接触位置に基づいて手のサイズを計測する計測処理をさらに実行し、
前記表示変更処理は、前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる手のサイズが、所定の閾値より大きい場合、前記機能選択アイコンの大きさ所定の大きさより大きく表示させることを特徴とする。
【0011】
さらに、本発明に係る情報処理装置は、
前記ユーザー情報は、国籍を含み、
前記制御手段は、
前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる国籍に基づいて、前記情報処理装置に設定された国籍と異なる他の国籍であるか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理の結果、他の国籍であると判定され、且つ、前記表示変更処理により、前記機能選択アイコンの大きさが変更される場合、言語切り替えを設定する機能選択アイコンを優先して表示手段に表示させる表示制御処理と、を実行することを特徴とする。
【0012】
また、本発明に係る情報処理プログラムは、
表示手段に表示される機能選択アイコンを、ユーザーが入力手段で指定することで、指定された機能選択アイコンに対応する処理を実行するアイコン指定処理と、
前記入力手段から入力される識別情報に応じてユーザーを認識する認証処理と、
前記認証処理で認証された認証ユーザーに対応するユーザー情報を取得するユーザー情報取得処理と、
前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報に基づいて前記機能選択アイコンの大きさを変更する表示変更処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザー情報中に含まれる年齢、性別、手の大きさなど身体的特徴を示す情報に基づいて、機能選択アイコンの大きさを変更することで、身体的特徴に応じたインターフェイスを実現し、ユーザーの操作性の向上を図ることが可能となる。
【0014】
また、複数のユーザーを認証すると共に、何れかの認証ユーザーに切り換えて処理を実行する情報処理装置では、各ユーザーの身体的特徴に応じた機能選択アイコンの大きさとすることが可能となる。特に、複数のユーザーが共用するカラオケのリモコン装置において有効となる。
【0015】
また、入力手段としてのタッチパネルで、身体的特徴を示す情報としての手の大きさを検出することで、ユーザーに適した機能選択アイコンの大きさを正確に決定することが可能となり、ユーザーの操作性をさらに向上させることが可能となる。さらに、通常、入力手段として使用するタッチパネルをこのような計測処理のセンサーとして兼用することとも可能となる。
【0016】
また、ユーザー情報に含まれる国籍にて、言語表記などを変更することでユーザーが判読可能に各種情報を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施形態に係るカラオケシステムのネットワーク構成を示す図
【図2】本発明の実施形態に係るカラオケシステムを示す図
【図3】本発明の実施形態に係るトップ画面を示す図
【図4】本発明の実施形態に係るユーザー情報を示す図
【図5】本発明の実施形態に係るユーザーに対するサービス処理を示す図
【図6】本発明の実施形態に係るアクティブユーザー画面を示す図
【図7】本発明の実施形態に係るページ画面を説明するための図
【図8】本発明の実施形態に係る履歴選曲画面を示す図
【図9】本発明の実施形態に係る楽曲確認画面を示す図
【図10】本発明の実施形態に係るレイアウト変更処理を示すフロー図
【図11】本発明の実施形態に係るレイアウト変更処理を説明するための図
【図12】本発明の実施形態に係るレイアウト変更処理を説明するための図
【図13】本発明の実施形態に係るサイズ計測処理を促す案内画面を示す図
【図14】本発明の実施形態に係るサイズ計測処理を説明するための図
【発明を実施するための形態】
【0018】
では、本発明の情報処理装置、情報処理プログラムについて、カラオケシステム(特に、リモコン装置1のユーザーインターフェイス)に適用した場合の実施形態について説明する。なお、本発明の情報処理装置、情報処理プログラムについては、カラオケシステムに限らず、パーソナルコンピュータ、あるいは、携帯情報処理端末など各種情報処理装置、そして、情報処理装置にて実行される情報処理プログラムに適用することが可能である。
【0019】
図1は、本発明の実施形態に係るカラオケシステムのネットワーク構成を示す図である。図中、カラオケシステムとしての主要構成は、カラオケ用ホスト5(サーバ装置)、店舗などに設置されるコマンダ2などにて構成される。コマンダ2は楽曲再生機能を有した、いわゆるカラオケ装置であって、店舗内のLAN100に接続されている。なお、図面では、図1との対応関係により、コマンダ2a、リモコン装置1aと記載しているが、説明では各装置を示すアルファベットの添字は省略する。コマンダ2とカラオケ用ホスト5は、インターネットを介して接続され、新しく供給された楽曲情報やユーザー情報など、各種サービスに必要な情報の送受信を行う。本実施形態ではVPN(Virtual Private Network)を介して接続されており、セキュリティに優れた通信を行うことが可能となっている。
【0020】
店舗に設置されるコマンダ2は、リモコン装置1によりユーザーからの各種指示を受け
付けることが可能となっている。また、リモコン装置1は表示画面を備え、ユーザーに対して各種情報を提供することも可能である。リモコン装置1は、LAN100上に設置されたアクセスポイント110aを介してコマンダ2と無線接続される。図中に破線で示されるように、例えばコマンダ2aにはリモコン装置1aと1bが対応付けられ、LAN100aを介して情報を送受信することが可能となっている。また、リモコン装置1とコマンダ2とは赤外線などを利用した近距離通信を行うことも可能である。
【0021】
さらに、本実施形態のカラオケシステムでは、ユーザーに各種サービスを提供するためインターネット用ホスト6が設けられている。このインターネット用ホスト6は、ユーザーのパーソナルコンピュータ、携帯情報端末(携帯電話やPDAなど)と接続され、これら機器を利用するユーザーに各種サービスを提供することができる。また、インターネット用ホスト6は、カラオケ用ホスト5とデータ共有する、例えば、カラオケ用ホスト5の第1記憶部51と、インターネット用ホスト6の第2記憶部61に記憶される各種データベースが同期することで連携を取ったサービスを提供することができる。
【0022】
図2は、店舗に設置されているカラオケシステムの構成を示す図である。本実施形態におけるカラオケシステムは、コマンダ2(カラオケ装置)と、リモコン装置1にて構成されており、これらは、LAN100にて、無線、有線で互いに接続されている。
【0023】
コマンダ2は、コマンダ2の全体を統括制御する制御部30を中心として機能し、主な機能として、楽曲演奏処理、映像表示処理、楽曲指定処理などを実行可能としている。なお、制御部30は、CPUとRAM等から構成されるコントローラである。制御部30における楽曲演奏処理は、操作部21やリモコン装置1にて、ユーザーにより指定された楽曲に対応する演奏情報をHDD32等から読み出す。そして、楽曲演奏処理は、読み出された演奏情報を、音声制御部25によりMIDI音源26などの音源部にて演奏させ、スピーカー42から放音させる処理である。このとき、スピーカー42からは歌唱用マイク44から入力される音声も、音声制御部25により合成されて放音される。映像再生処理は、制御部30により各種映像情報、歌詞情報などが読み出される。そして、映像再生処理において、映像再生部29にて、読み出された各種映像情報、歌詞情報などが再生させる。そして、映像制御部31により、モニタ41を介して視覚情報が映像再生処理においてユーザーに提供される。なお、制御部30は、操作処理部22と、政凱旋通信部23とインターフェイス部24と音声制御部25とメモリ27とビデオRAM28と映像再生部29と映像制御部31とHDD32と電気的に接続される。なお、HDD32には、コマンダ2を制御動作するプログラムが記憶される。なお、コマンダ2のプログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0024】
楽曲指定処理は、ユーザーからの指定に基づいて楽曲を選択、予約するための処理である。本実施形態ではリモコン装置1と連携して実行することとなる。リモコン装置1は、リモコン装置1の全体を統括制御する制御部15を中心として機能し、主な機能として、楽曲演奏処理、映像表示処理、楽曲指定処理などを実行可能としている。なお、制御部15は、CPUとRAM等から構成されるコントローラである。なお、制御部15は、映像制御部13とメモリ14と無線LAN通信部と操作処理部18と赤外線通信部19と電気的に接続される。メモリ14は、例えば、フラッシュメモリである。なお、メモリ14は、には、リモコン装置1を制御動作するプログラムが記憶される。なお、リモコン装置1のプログラムは、例えば、ネットワーク上の所定のサーバからダウンロードされるようにしてもよいし、例えば、CD−ROM等の記録媒体に記録されて記録媒体のドライブを介して読み込まれるようにしても良い。
【0025】
リモコン装置1の操作部17から入力されたユーザーの指令は、操作処理部18と制御部15とにより、赤外線通信部19、23、あるいは、LAN100を介してコマンダ2に伝達される。コマンダ2での処理結果は、リモコン装置1側の表示部11に表示され、ユーザーは選曲のための各種情報を視認することが可能である。コマンダ2とリモコン装置1は、この楽曲指定処理に限らず、ユーザー個別のサービスを提供するためのログイン処理など各種処理を実行することが可能である。リモコン装置1は、操作部17としてタッチパネルを備える。タッチパネルが接触操作される。タッチパネルが接触操作されたことに従って、操作処理部18は、所定の処理を決定する。決定された操作に従って、制御部12は、以下に示す機能選択アイコンに対応した制御処理を実行する。映像制御部13と制御部15とにより、表示部11に所定の選択機能アイコン等が表示される
【0026】
図3は、本発明の実施形態に係るトップ画面、すなわち、リモコン装置1を起動した直後の画面を示す図である。本実施形態では、リモコン装置1の表示部11に表示を行うことで、リモコン装置1を操作するユーザーに対して各種情報を提供する。なお、リモコン装置1の操作部17としては、表示部11に表示されたボタン、アイコンなどを直接タッチして操作を行うタッチパネルが採用されている。操作部17としてのタッチパネル以外に、カーソルキーなどの各種機械的なスイッチを別途設けることとしてもよい。
【0027】
本実施形態のカラオケシステムは、複数のユーザーがログインすることが可能となっている。ユーザーのログインに関する情報は画面上方に常時表示される。ログインしたユーザーの分身像(アバター)を表示するためのログインユーザー欄103が設けられている。なお、分身像としては、人、キャラクターを模した像の他、図形や記号など各種形態を採用することができる。
【0028】
また、アカウントを有していないユーザーのためのゲストアイコン102、ユーザーを切り替えるためのユーザー切替スイッチ101が表示されている。ログインしたユーザーは、ログインユーザー欄103に表示される分身像を選択、あるいは、ユーザー切替スイッチ101を操作することで、自分のユーザー情報を利用した各種サービスを受けることが可能となる。また、アカウントを有していないユーザーは、ゲストアイコン102を操作することで、選曲など一般的なサービスを受けることが可能となっている。なお、ユーザーの切替の際には、パスワードなど認証を行うこととしてもよいが、認証を行うことなく簡易に切り替えることとしてもよい。
【0029】
図4は、各ユーザー毎に記憶されたユーザー情報を説明するための図である。ユーザー情報は、カラオケ用ホスト5の記憶部51にて記憶管理され、ユーザーがログインすることで、リモコン装置1のメモリ14に記憶され、ユーザーに対する各種サービスに利用される。本実施形態では、ユーザー情報として、個人情報、マイうたテーブル、マイアーティストテーブル、履歴テーブルなど、ユーザーに関する各種情報を含んで構成される。特に、本実施形態では、当該ユーザーが使用するアプリケーション(以下「アプリ」という)に関するアプリ関連テーブルを有している。
【0030】
ユーザー情報には、ユーザーがログインしてこれら情報を利用するためのユーザーID、パスワードが対応付けられている。個人情報には、ユーザー名(実際の名前に限ったものでなく、ニックネームであってもよい)、年齢、性別等を含んで構成されている。また、本実施形態では、レイアウト変更処理で使用される手のサイズ、国籍といった情報も含まれている。これら各種情報は、リモコン装置1、あるいは、ネットワークに接続されたパーソナルコンピュータ、携帯情報端末などからログインして設定することができる。
【0031】
マイうたテーブルは、ユーザーによって事前に登録された楽曲を示すテーブルであって、少なくとも楽曲を識別するための楽曲識別子を含んで構成されている。この他、歌唱し
た際に採点された最高点(採点情報)や、自分の歌唱音域に合わせるためのキー調整値などを登録しておいてもよい。ユーザーは、このマイうたテーブルを読み出すことで、事前に登録した楽曲を容易に選曲することが可能となる。
【0032】
マイアーティストテーブルは、ユーザーによって事前に登録されたアーティスト(歌手)を示すテーブルであって、歌手識別子を含んで構成されている。ユーザーは、このマイアーティストテーブルを呼び出すことで、事前に登録したアーティストを読み出し、さらにデータベースを参照することで当該アーティストに関連する楽曲を読み出して選曲することが可能となる。
【0033】
履歴テーブルは、ユーザーがこれまでに選曲した履歴が記載されたテーブルであって、楽曲識別子、歌唱日時、歌唱店舗(歌唱位置)、キー調整値、採点情報などを含んで構成されている。採点情報は、歌唱したときの採点手段による結果を示す情報であり、音程情報は歌唱したときのピッチ変更を示す情報である。
【0034】
本実施形態では、この履歴テーブルに記録された楽曲を選曲することも可能となっている。ユーザーは履歴テーブルを用いた選曲を行うことで、過去に指定した楽曲を再度演奏させることが可能となっている。
【0035】
さらに本実施形態では、ユーザー情報中にアプリ関連テーブルが含まれている。このアプリ関連テーブルは、プログラムにて構成され各種機能を実行するアプリケーションに関する各種情報を含んだテーブルであって、アプリ毎に、アプリID、アプリ用データなどを含んで構成される。
【0036】
アプリIDは、アプリを指定するための識別情報であって、本実施形態ではコマンダ2に記憶しているアプリケーションを読み出して実行するための情報である。アプリ用データは、当該アプリで使用する各ユーザー毎のデータが記憶されている。アプリ実行時には、このアプリ用データを読み出すことで、前回の処理を継続するなど各ユーザーに対応した処理が可能となる。
【0037】
本実施形態では、このようなユーザー情報を利用することで、ユーザーに対し様々なサービスを提供することができる。
【0038】
図5は、このユーザー情報の送受信の様子を示した図である。図5に示す処理は、例えば、リモコン装置1またはコマンダ2の電源(不図示)がオンにされたことに基づいて、改心される。なお、図5に示す処理は、リモコン装置1の制御部15またはコマンダ2の制御部30により実行される。カラオケ店舗に来店したユーザーは、自己のユーザーIDとパスワードで構成された識別情報を入力、あるいは、リモコン装置1などに設けられたICカードリーダーでICカードに記憶されている識別情報を読み取らせることで、リモコン装置1またはコマンダ2が認証処理S101を実行する。ユーザーの識別情報を読み取った、コマンダ2あるいはリモコン装置1は、識別情報をカラオケ用ホスト5に送信し(S102)、識別情報を受信したカラオケ用ホスト5は記憶部1に記憶されたデータベースから、該当するユーザーのユーザー情報を抽出し(S121)する。そして、識別情報を受信したカラオケ用ホスト5は、問い合わせのあったコマンダ2あるいはリモコン装置1に対して、抽出したユーザー情報を送信する(S122)。
【0039】
ユーザー情報を受信したコマンダ2側では(S103)、受信したユーザー情報に基づいて、選曲処理、演奏処理など各種サービス処理が提供される(S104)。そして、ステップS105では、ユーザーによりログアウトが要求されたか否かが判定される。ユーザーによりログアウトが要求されたと判定された場合(ステップS105:YES)、ス
テップS106が実行される。ユーザーによりログアウトが要求されたと判定されなかった場合(ステップS105:NO)、ステップS104が実行される。ユーザーによりログアウトが要求される(S105:YES)とサービス処理を中断し、サービス処理中における各種履歴(ログ)、あるいは、ユーザーによる設定変更を反映したユーザー情報をカラオケ用ホスト5に送信する(S106)。ここで、ユーザー情報は、全ての情報を送信することの他、更新された差分だけを送信してもよい。カラオケ用ホスト5にて受信されたユーザー情報は記憶部51に更新記憶される(S124)。
【0040】
以上、1ユーザーが認証処理(ログイン)してから、ログアウトするまでの流れを説明したが、本実施形態のコマンダ2、リモコン装置1は、認証された複数人(認証ユーザー)が同時にログインした状態で使用することが可能となっており、図3で説明したユーザーインターフェイスを用いることで、サービスを提供するユーザー(以下、「アクティブユーザー」という)を切り替えて使用することが可能となっている。
【0041】
図6は、本発明の実施形態に係るアクティブユーザー画面を示す図である。この図に示されるように、複数人がログインした状態ではログインユーザー欄103にログインしたユーザーの分身像103a〜103e(本実施形態では顔部分)が表示される。またログインユーザー欄103中、右端に背景がハイライトで示されるユーザーは、アクティブユーザー103eであって、図に示す状態では、このアクティブユーザー103eに対するサービス、すなわち、アクティブユーザー103eのユーザー情報を利用したサービスが実行されている状態となっている。
【0042】
このアクティブユーザー画面には、各種アプリを実行するための機能選択アイコン106が配置されている。この画面には、機能選択アイコン106として、「楽曲検索」と「歌手検索」と「マイうた」と「マイアーティスト」とが表示される。「楽曲検索」は、楽曲名で楽曲を検索するため機能選択アイコンである。「歌手検索」は、歌手名で楽曲を検索するための機能選択アイコンである。「マイうた」は、ユーザー情報中のマイうたテーブルを利用して楽曲を選択するための機能選択アイコンである。「マイアーティスト」は、ユーザー情報中のマイアーティストテーブルを利用して楽曲を選択するための機能選択アイコンである。ユーザーは機能選択アイコン106を操作部17で操作(操作部17がタッチパネルの場合には、機能選択アイコン106に触れることとなる)すること、操作処理部18は、接触された接触位置に対応する機能選択アイコンを決定する。そして、決定された機能選択アイコンに対応するアプリが、制御部15により起動されて所望の処理が実行される。
【0043】
この画面には、1つのページ画面104に15個の機能選択アイコン106が表示されているが、ユーザーは、ページ切替スイッチ105を操作することで、ページ画面104を切り替え、さらなる機能選択アイコン106を表示させることが可能となっている。
【0044】
図7は、本発明の実施形態に係るページ画面を説明するための図であって、全てのページ画面104−1〜104−3を連続して表記した図となっている。図6の表示状態は、図7におけるページ画面104−1が表示された状態となっている。なお、ユーザー切替時には、ページ画面104−1がトップ画面として最初に表示されることとなる。ユーザーは、図6のページ切替スイッチ105を操作することで、ページ画面104−2、ページ画面104−3に順次切り替え、所望の機能選択アイコン106を操作し、対応するアプリを起動することができる。
【0045】
ページ画面104−2には、ユーザー情報中の履歴テーブルを利用して楽曲を選択するための「マイりれき」、歌唱する楽曲について採点情報を競う「全国採点」、各種機能設定を行うための「各種設定」といった機能選択アイコン106が設けられている。また、
ページ画面104−3には、外国人ユーザーのための「言語切換」の表記を有する機能選択アイコン106が設けられている。この「言語切換」機能を起動することで、当該ユーザーのユーザーインターフェイスに用いられる言語、当該ユーザーが予約した楽曲の歌詞表示に使用される言語などを切り換えることが可能とされている。この他にも各種アプリが考えられるが、ここでは、他の機能選択アイコン106について、「機能」という記載の後に番号を付したものにて簡易表記している。
【0046】
ここで、本発明の実施形態に係るアプリの1つとして履歴選曲機能を説明しておく。図8は、本発明の実施形態に係る履歴選曲画面を示す図であり、図9は、本発明の実施形態に係る楽曲確認画面を示す図である。図6に表示されている「マイりれき」と表記された機能選択アイコン106が操作された場合、アプリとしての履歴選曲機能が実行される。この履歴選曲機能は、図4で説明したユーザー情報中の履歴テーブルを利用した選曲であって、ユーザーが以前に選曲した楽曲の中から選曲することができる。
【0047】
「マイりれき」と表記された機能選択アイコン106が操作されると、図8の履歴選曲画面に推移する。この図に示されるように過去に選曲した楽曲が選曲順に表示される。ユーザーは再度楽曲を歌唱したい場合、この履歴選曲画面に表示された楽曲から選曲できる。履歴選曲画面で楽曲が選択されると、楽曲の歌手名、曲名、歌い出しなどを表示させて、楽曲の指定に間違いないかを確認させる楽曲確認画面(図9)が表示される。間違いない場合には、画面右下に表示されている予約ボタンが操作され、当該楽曲の演奏予約が実行される。
【0048】
なお、この楽曲確認画面では、各種情報が表示される以外に、表示される歌手(アーティスト)をマイアーティストテーブルに登録することや、表示される楽曲(曲名)をマイうたテーブルに登録すること、また、演奏する際のキー(音程)設定を行うことが可能とされている。これらの登録、設定は、該当する機能が表記されたボタンを操作することで実行される。
【0049】
以上、機能選択アイコン106が操作されたときに起動するアプリの1つとして、履歴選曲機能について説明したが、他の機能選択アイコン106についても対応する機能が実行されることとなる。しかしながら、リモコン装置1のユーザーにとっては、図7に示す11個の機能選択アイコン全てを一度に表示画面上に表示させて、選択したいという要望がある。これを実現するためには、図6に示すページ画面104に、11個全ての機能選択アイコンを表示させる必要がある。これを実現するためには、ページ画面104に表示させる機能選択アイコンの大きさを小さくして、ページ画面104内に収まるように配置する必要がある。しかしながら、ユーザーの身体的特徴によっては、機能選択アイコンが小さく表示されると、ユーザーの手などにより接触し難い、または、要望する機能選択アイコンとは異なる機能選択アイコンを接触する操作ミスが発生し易くなる。この問題を解決するために、本実施形態では、図6に示すページ画面104に表示させる機能選択アイコン106の大きさは配置が変更可能である。
【0050】
では、このようなページ画面104に表示される機能選択アイコン106の大きさや配置位置を変更するレイアウト変更処理について説明する。図10は、本発明の実施形態に係るレイアウト変更処理を示すフロー図である。図10に示す処理は、図5のフロー図において、リモコン装置1がユーザー情報を受信(S103)した後に実行される。特に本実施形態では、アクティブユーザーを切り換える毎に、各ユーザーのユーザー情報に基づいて、当該ユーザーに適したレイアウトに変更される処理である。なお、図10に示す処理は、リモコン装置1の制御部15またはコマンダ2の制御部30により実行される。
【0051】
本実施形態のレイアウト変更処理は、ユーザーがログインした場合にリモコン装置1に
て実行される処理である。ステップS201では、ユーザーがリモコン装置1の操作部17を操作することで、認証が完了すると、ユーザー情報から手のサイズを示す情報が取得される。例えば、手のサイズを示す情報として、年齢、性別が取得されても良いし、手のサイズの大きさを示す情報が取得されても良い。手のサイズを示す情報として、年齢、性別が取得される場合、年齢または性別に対応した手のサイズの大きさを示す情報が決定される。本実施形態では大、小の2つのサイズとしているが、さらにサイズを細分化しサイズ毎に機能選択アイコン106のサイズを変更することとしてもよい。S202では、取得した手のサイズを示す情報が大か否かが判定される(ステップS202)。具体的には、取得した手のサイズを示す情報が所定値より大きいか否かが判定される。所定値より大きいと判定された場合、手のサイズを示す情報が大きいと判定される。一方、所定値より大きいと判定されなかった場合、手のサイズを示す情報が小さいと判定される。サイズが大(S202:Yes)の場合には、機能選択アイコン106のサイズが大に設定される。図6、図7で説明した機能選択アイコンのサイズは「大」に設定された場合となっている。
【0052】
一方、手のサイズが小(S202:No)の場合には、まず、ユーザー情報中の年齢に関する情報が取得される(S204)。S205では、取得した年齢が所定年齢より上で有るか否かが判定される。所定年齢より上の場合(S205:Yes)には、S203にて機能選択アイコン106のサイズを大に設定する。これは、高齢者にとってはサイズが大きい方が視覚的、操作的にも有利であることを原因としている。一方、所定年齢よりも上でない場合(S205:No)には、機能選択アイコン106のサイズを小に設定する。
【0053】
さらに、本実施形態では、機能選択アイコン106のサイズ変更後、各機能選択アイコン106の属性情報に基づいて、各ページ画面104−1〜104−3内に配置された機能選択アイコン106に対して、アイコン配置変更処理が実行される(S207)。具体的には、ステップS203またはステップS206で決定されたアイコンサイズに基づいて、図6に示すページ画面104に表示させる機能選択アイコンの数が決定される。アイコンサイズが「小」と決定された場合と比較して、アイコンサイズが「大」と決定された場合は、少ない機能選択アイコンの数が決定される。図6に示す例では、アイコンサイズが「大」と決定された場合、機能選択アイコンの数は「4」と決定される。一方、アイコンサイズが「小」と決定された場合、機能選択アイコンの数は、例えば、「6」と決定される。
【0054】
また、本実施形態では、各機能選択アイコンには、各機能選択アイコンの属性を示す属性情報が付与される。属性情報は、例えば、制御部15または制御部30のRAMに記憶される。本実施形態では、図7に示す機能選択アイコンのように、カラオケに関係する機能と、カラオケの機能以外のアプリを実行する機能とを示す機能選択アイコンが設定される。カラオケに関係する機能とは、例えば、カラオケの歌唱またはカラオケの楽曲の検索に用いる機能である。図7に示す例では、「楽曲検索」、「歌手検索」、「マイうた」、「マイアーティスト」、「マイりれき」は、カラオケの楽曲を検索するため用いられる機能である。また、「全国採点」は、採点情報を競うための歌唱する機能である。このため、「楽曲検索」、「歌手検索」、「マイうた」、「マイアーティスト」、「マイりれき」及び「全国採点」には、カラオケに関する機能であることを示す属性情報が付与される。さらに、「楽曲検索」、「歌手検索」、「マイうた」、「マイアーティスト」及び「マイりれき」には、カラオケの楽曲を検索する楽曲検索の機能であることを示す属性情報が付与される。また、「全国採点」は、採点情報を競うための歌唱機能であることを示す属性情報が付与される。
【0055】
一方、図7に示す「機能1」、「機能2」、「機能3」は、カラオケの機能のアプリで
ある。そのため、「機能1」、「機能2」及び「機能3」には、カラオケに関係のないアプリであることを示す属性情報が付与される。また、図7に示す「各種設定」及び「言語切換」は、リモコン装置1の各種機能を設定するアプリである。このため、「各種設定」及び「言語切換」には、リモコン1の機能設定を示す属性情報が付与される。特に、本実施形態のアイコン配置変更処理においては、歌唱またはカラオケ楽曲の検索に用いられる「カラオケ機能」を示す属性情報が付与された機能選択アイコン106について、ページ画面104−1(トップ画面)に優先的に表示させることとしている。これにより、カラオケ利用時における操作性向上が図られる。カラオケ機能を示す属性情報が付与された機能選択アイコンの数が、トップ画面に表示可能なアイコンの数より多かった場合、「カラオケ機能」を示す属性情報の中で、「楽曲検索」の属性情報が更に付与された機能選択アイコン106がトップ画面に表示されても良い。これにより、更なるカラオケ利用時における操作性向上が図られる。
【0056】
図11には、アイコンサイズを小に設定した場合の各ページ画面104の様子が示されている。図に示されるように各機能選択アイコン106のサイズは、図7の場合と比較して小さく設定されている。また、サイズを小さくしたため、1つのページ画面104内には、より多くの機能選択アイコン106を表示することが可能となる。ユーザーは、1つのページ画面104で多数の機能を確認することが可能となる。
【0057】
以上の処理では、ユーザーの手のサイズ、年齢といった身体的特徴を示す情報に基づいて、機能選択アイコンの大きさを変更することとしており、ユーザーの身体的特徴に応じたユーザーインターフェイスを実現することが可能となっている。身体的特徴を示す情報としては、このような手のサイズ、年齢以外に、性別、身長、体重、視力などといった各種情報を使用することが考えられる。例えば、性別を採用する場合は、男性であれば機能選択アイコンの大きさを大きく、女性であれば機能選択アイコンの大きさを小さくしても良い。また、身長、体重の場合、身長、体重の大きさが所定値より大きい場合、機能選択アイコンの大きさを大きく設定しても良い。一方、身長、体重の大きさが所定値より小さい場合、機能選択アイコンの大きさを小さく設定しても良い。また、視力の場合、視力が所定値より低い場合、機能選択アイコンの大きさを大きく設定しても良い。一方、視力が所定値より高い場合、機能選択アイコンの大きさを小さく設定しても良い。なお、身体的特徴を示す情報とアイコンの大きさ変更の関係は、本実施形態で説明した形態に限らず、適宜形態を採用することが可能である。
【0058】
本実施形態では、さらに、ユーザー情報に含まれる国籍情報に基づいて表示を変更することとしている。具体的には、国籍情報に基づいて、外国人ユーザーと判定された場合には、機能選択アイコン106の属性情報に基づいて、外国人ユーザーにとって利用頻度の高い「言語切換」の機能選択アイコン106をトップ画面に移動させ、外国人ユーザーにとって利用しやすいユーザーインターフェイスを実現している。
【0059】
この処理は、図10のフロー図において、まず、ユーザー情報から国籍を取得(S208)する。そして、S209では、取得した国籍が、自国籍か他国籍かが判定される。具体的には、リモコン装置1には、国籍を示す情報が設定されている。国籍を示す情報は、制御部15のRAMに一時記憶される。そして、ステップS208で取得した国籍を示す情報と、RAMに一時記憶された情報とが一致するか否かが判定される。一致すると判定された場合、リモコン装置1は自国籍であると判定する。一致すると判定されなかった場合、リモコン装置1は、他国籍であると判定する。自国籍の場合(S209:No)には、特段、表示変更をすることなく処理を終了する。一方、他国籍と判定された場合(S209:Yes)には、ステップS210が実行される。ステップS210では、リモコン装置1は、機能選択アイコン「言語切換」を優先表示されるように設定して処理を終了する。
【0060】
図12には、「言語切換」の機能選択アイコン106−Lを優先表示させたときの各ページ画面104の様子が示されている。図7(自国籍の場合)では、末尾のページ画面104−3に表示されていた「言語切換」が、図12では、トップ画面104−1、すなわち、ユーザー切替時に表示される初期画面に表示されることとなる。このように、本実施形態では、ログ移審したユーザーのユーザー情報に含まれる国籍に基づいて、機能選択アイコンを移動させることで、外国人ユーザーに対しても使い易いユーザーインターフェイスを提供することが可能となる。なお、ステップS210に示す言語切換優先処理が、ステップS208のアイコン配置変更処理で、実行されても良い。この場合、まず、ステップS207の前に、ステップS208及びステップS209が実行されることになる。ステップS209で他国籍であると判定された場合、ステップS207で「言語切換」に対応する機能選択アイコンが優先して、ページ画面104−1(トップ画面)に表示される。なお、ステップS207で優先的に表示させると決定されたアイコンの数が、トップ画面に表示可能なアイコンの数より多かった場合、「カラオケ機能」を示す属性情報よりも、「言語切換」の属性情報が付与された機能選択アイコンがトップ画面に優先して表示されても良い。これにより、外国人ユーザーに対しても使い易いユーザーインターフェイスを提供することが可能となる。
【0061】
そして、図10に示すレイアウト変更処理が終了した後に、ステップS207で設定された機能選択アイコンが、図3が示すログインユーザー欄103に表示されたログインユーザーごとに設定されることになる。各ログインユーザーごとに設定された機能選択アイコンは、制御部15のRAMに一時記憶される。この結果、複数のログインユーザーにより、リモコン装置1の操作が切り換えられる場合であっても、切り換えられたログインユーザーごとに設定された機能選択アイコンを、制御部15のRAMから読み出して、読み出された機能選択アイコンを表示部11に表示することができる。
【0062】
ユーザー情報中に含まれる手のサイズは、大、小のどちらに属するかをユーザー自身が判定して入力設定することとしてもよいが、情報処理装置にて計測することとしてもよい。特に、タッチパネルを用いた情報処理装置では、タッチパネルにて手のサイズを計測することができる。図13、図14は、操作部17として、タッチパネルを利用した場合において、当該タッチパネルを利用して手のサイズを計測する実施形態を説明する図である。
【0063】
この手のサイズの計測機能は、図7などに示される「各種設定」の機能選択アイコンを選択することで実行することができる。サイズ計測機能が実行されると図13に示されるような案内画面が表示される。この案内画面に示されるように、ユーザーは表示部11に重畳されているタッチパネル17を、人差し指と親指で2箇所タッチすることで、計測が開始される。なお、人差し指と親指以外により、手のサイズが計測されても良い。例えば、タッチパネル17に手のひらを接触させることで、手のサイズが計測されても良い。タッチする箇所は同時、あるいは、別々にタッチすることができるが、タッチパネル17が複数点のタッチを認識できるか否かなどの仕様によって設計変更される。
【0064】
このような計測により2箇所のタッチを検出した例が図14に示されている。A、Bは1回の計測における2箇所のタッチ箇所が示されている。タッチパネルにおいて、タッチ箇所Aについて得られた座標を(x1,y1)、タッチ箇所Bについて得られた座標を(x2,y2)とした場合、A−B間の距離L1は、√{(x1−x2)2+(y1−y2
)2}にて算出さされる。A−B間の距離L1が閾値よりも大きい場合は、手のサイズを
大と判定し、閾値よりも小さい場合は小と判定し、ユーザー情報中に記憶させる。閾値を複数設けることで、大小のみならず、複数段階の手のサイズ計測を行うことが可能である。
【0065】
以上のサイズ計測処理では、自分の手のサイズと機能選択アイコンの大きさの関係を知らないユーザーであっても、最適な大きさに機能選択アイコンの大きさを変更することが可能となる。なお、この例では、ログインしているユーザーについて説明したが、ゲストユーザーの利用時に、このサイズ計測処理を実行し、ゲストユーザーの手の大きさに好適なユーザーインターフェイスを提供することとしてもよい。また、本実施形態では、本発明をカラオケのリモコン装置1に適用した例を用いて説明したが、タッチパネルを備えるスマートフォンまたは携帯電話に、本発明が適用されても良い。
【0066】
なお、本発明はこれらの実施形態のみに限られるものではなく、それぞれの実施形態の構成を適宜組み合わせて構成した実施形態も本発明の範疇となるものである。
【符号の説明】
【0067】
1…リモコン装置、11…表示部、12…ビデオRAM、13…映像制御部、14…メモリ、15…制御部、16…無線LAN通信部、17…操作部(タッチパネル)、18…操作処理部、19…赤外線通信部、2…コマンダ(カラオケ装置)、21…操作部、22…操作処理部、23…赤外線通信部、24…インターフェイス部、25…音声制御部、26…MIDI音源、27…メモリ、28…ビデオRAM、29…映像再生部、30…制御部、31…映像制御部、32…ハードディスク、41…モニタ、42…スピーカー、44a、44b…歌唱用マイク、100…LAN、110…アクセスポイント、120…ルータ、5…カラオケ用ホスト、51…第1記憶部、52…Webサーバ、6…インターネット用ホスト、61…第2記憶部、62…Webサーバ、104…ページ画面、105…ページ切替スイッチ、106…機能選択アイコン
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示手段に表示される機能選択アイコンを、ユーザーが入力手段で指定することで、指定された機能選択アイコンに対応する処理が実行される情報処理装置において、
前記入力手段から入力される識別情報に応じてユーザーを認識する認証処理と、
前記認証処理で認証された認証ユーザーに対応するユーザー情報を取得するユーザー情報取得処理と、
前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報に基づいて前記機能選択アイコンの大きさを変更する表示変更処理と、を実行する制御手段を備えることを特徴とする
情報処理装置。
【請求項2】
前記認証処理は、複数のユーザーを認証可能であって、
前記認証処理で認証された複数の認証ユーザーの内、何れかの認証ユーザーに切り換えるユーザー切換処理と、
前記ユーザー切換処理で切り換えられた認証ユーザーに対応し、前記機能選択アイコンを含んで構成される画面に切り換える画面切換処理と、を実行することを特徴とする
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、カラオケのリモコン装置として利用される装置であり、
前記制御手段は、
前記表示変更処理により、前記機能選択アイコンの大きさが変更される場合、カラオケの歌唱またはカラオケ楽曲の検索に用いる機能選択アイコンを優先して表示手段に表示させる表示制御処理を実行することを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報は、年齢であり、
前記表示変更処理は、前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる年齢が、所定の年齢より大きい場合、前記機能選択アイコンの大きさ所定の大きさより大きく表示させることを特徴とする
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報は、ユーザーの手のサイズであり、
前記表示変更処理は、前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる手のサイズが、所定の閾値より大きい場合、前記機能選択アイコンの大きさ所定の大きさより大きく表示させることを特徴とする
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記入力手段は、接触位置を検出可能なタッチパネルであり、
前記制御手段は、
前記タッチパネルの接触位置に基づいて手のサイズを計測する計測処理をさらに実行し、
前記表示変更処理は、前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる手のサイズが、所定の閾値より大きい場合、前記機能選択アイコンの大きさ所定の大きさより大きく表示させることを特徴とする
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ユーザー情報は、国籍を含み、
前記制御手段は、
前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる国籍に基づいて、前記情
報処理装置に設定された国籍と異なる他の国籍であるか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理の結果、他の国籍であると判定され、且つ、前記表示変更処理により、前記機能選択アイコンの大きさが変更される場合、言語切り替えを設定する機能選択アイコンを優先して表示手段に表示させる表示制御処理と、を実行することを特徴とする
請求項1から請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
表示手段に表示される機能選択アイコンを、ユーザーが入力手段で指定することで、指定された機能選択アイコンに対応する処理を実行するアイコン指定処理と、
前記入力手段から入力される識別情報に応じてユーザーを認識する認証処理と、
前記認証処理で認証された認証ユーザーに対応するユーザー情報を取得するユーザー情報取得処理と、
前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報に基づいて前記機能選択アイコンの大きさを変更する表示変更処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする
情報処理プログラム。
【請求項1】
表示手段に表示される機能選択アイコンを、ユーザーが入力手段で指定することで、指定された機能選択アイコンに対応する処理が実行される情報処理装置において、
前記入力手段から入力される識別情報に応じてユーザーを認識する認証処理と、
前記認証処理で認証された認証ユーザーに対応するユーザー情報を取得するユーザー情報取得処理と、
前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報に基づいて前記機能選択アイコンの大きさを変更する表示変更処理と、を実行する制御手段を備えることを特徴とする
情報処理装置。
【請求項2】
前記認証処理は、複数のユーザーを認証可能であって、
前記認証処理で認証された複数の認証ユーザーの内、何れかの認証ユーザーに切り換えるユーザー切換処理と、
前記ユーザー切換処理で切り換えられた認証ユーザーに対応し、前記機能選択アイコンを含んで構成される画面に切り換える画面切換処理と、を実行することを特徴とする
請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、カラオケのリモコン装置として利用される装置であり、
前記制御手段は、
前記表示変更処理により、前記機能選択アイコンの大きさが変更される場合、カラオケの歌唱またはカラオケ楽曲の検索に用いる機能選択アイコンを優先して表示手段に表示させる表示制御処理を実行することを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記ユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報は、年齢であり、
前記表示変更処理は、前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる年齢が、所定の年齢より大きい場合、前記機能選択アイコンの大きさ所定の大きさより大きく表示させることを特徴とする
請求項1から請求項3の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記ユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報は、ユーザーの手のサイズであり、
前記表示変更処理は、前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる手のサイズが、所定の閾値より大きい場合、前記機能選択アイコンの大きさ所定の大きさより大きく表示させることを特徴とする
請求項1から請求項4の何れか1項に記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記入力手段は、接触位置を検出可能なタッチパネルであり、
前記制御手段は、
前記タッチパネルの接触位置に基づいて手のサイズを計測する計測処理をさらに実行し、
前記表示変更処理は、前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる手のサイズが、所定の閾値より大きい場合、前記機能選択アイコンの大きさ所定の大きさより大きく表示させることを特徴とする
請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記ユーザー情報は、国籍を含み、
前記制御手段は、
前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる国籍に基づいて、前記情
報処理装置に設定された国籍と異なる他の国籍であるか否かを判定する判定処理と、
前記判定処理の結果、他の国籍であると判定され、且つ、前記表示変更処理により、前記機能選択アイコンの大きさが変更される場合、言語切り替えを設定する機能選択アイコンを優先して表示手段に表示させる表示制御処理と、を実行することを特徴とする
請求項1から請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
表示手段に表示される機能選択アイコンを、ユーザーが入力手段で指定することで、指定された機能選択アイコンに対応する処理を実行するアイコン指定処理と、
前記入力手段から入力される識別情報に応じてユーザーを認識する認証処理と、
前記認証処理で認証された認証ユーザーに対応するユーザー情報を取得するユーザー情報取得処理と、
前記ユーザー情報取得処理で取得したユーザー情報に含まれる身体的特徴を示す情報に基づいて前記機能選択アイコンの大きさを変更する表示変更処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする
情報処理プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−215619(P2012−215619A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−79132(P2011−79132)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】
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