説明

情報処理装置及び情報処理装置の制御方法

【課題】アイコンの意味をユーザに示し、アイコン情報表示中にアイコンの示す設定内容を変更可能とすることで、操作性の向上をはかる情報処理装置、及び情報処理装置の制御方法を提供する。
【解決手段】撮影可能状態において、LCDモニタ10に表示され得るアイコンの一覧を示している。実際の撮影時には、デジタルカメラの設定や状態に応じて、これらのアイコンの表示の有無が決定する。また、デジタルカメラの設定や状態に応じて、同カテゴリの別のアイコンが表示される場合がある。例えば、図6の1はフラッシュのモードのカテゴリを示していて、ここでは発光禁止を示すアイコンであるが、デジタルカメラの設定に応じて、強制発光を示すアイコン等に置き換わる。図6(b)は、アイコンのカテゴリ名称の一覧表である。図6(a)の各アイコンにふられた番号に対応して、各アイコンが表すデジタルカメラ状態や設定のカテゴリの名称を示している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、及び情報処理装置の制御方法に関し、さらに詳しくは、設定値や状態を表す情報をアイコンに表示する技術に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラ等の撮像デバイスは、技術の進歩と共に、より高性能化・高機能化している。これら撮影デバイスの多くは、撮影状態に係る設定値や状態を表す情報をアイコンとして表示し、ユーザが視認できるようになっている。また、高性能化・高機能化に伴って、ユーザが設定可能な機能等も増え、撮影状態に係る設定値や状態を表す情報量も増え、表示するアイコンの種類も増加している。
その結果、元来、撮影状態に係る設定値や状態の情報をユーザに分かり易く示し、視認性を高めるためのアイコンが、種類が増えたことにより、それ自体が何を意味するのかが分かりづらくなってしまった。特に、複数人で同じ撮影デバイスを使用する場合などは、前使用者の設定値や状態の情報が撮影デバイス内に保持されており、普段自身が使用する場合には目にしないアイコンが表示されることもある。その結果、アイコンの意味や、その設定の変更方法、解除方法を知るために、わざわざ取扱説明書を読むなどしなくてはならず、面倒な作業が発生していた。
このような課題を解決する従来技術として特許文献1には、複数のアイコンが表示されている画面上で、画面を複数のエリアに分けて、ユーザが選択したエリアに含まれるアイコンの名前を表示させる情報処理装置について開示されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、特許文献1に開示されている従来技術は、選択したエリア内のアイコンの名称は分かるものの、具体的にそのアイコンがどのような内容を示すのか分からない場合がある。また、そのアイコンが示す機能では、他に設定が変更可能かどうかも分からないといった問題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、アイコンに関する情報を表示することで、アイコンの意味をユーザに示し、アイコン情報表示中にアイコンの示す設定内容を変更可能とすることで、操作性の向上をはかる情報処理装置、及び情報処理装置の制御方法を提供することを目的とする。
また、他の目的は、アイコン情報として、アイコンが示す状態や設定値、または/及び設定に関するアドバイスを表示することで、より詳細な情報をユーザに示し、ユーザの所望する設定に移行することにある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はかかる課題を解決するために、請求項1は、情報処理装置の設定内容や状態をアイコンとして表示部に表示するアイコン表示手段と、前記表示部に表示されているアイコンから少なくとも1つのアイコンを選択する選択手段と、前記選択されたアイコンに基づいて、少なくともアイコンの名称以外の詳細情報と、前記選択されたアイコンと同じカテゴリに含まれる他のアイコンに関する情報とを前記表示部に表示するアイコン情報表示手段と、前記アイコン情報表示手段によりアイコンの情報が表示されている際、前記選択手段により選択されたアイコンと同じカテゴリに含まれる他のアイコンに関する情報から前記他のアイコンを選択することにより、現在の情報処理装置の設定内容を前記選択した他のアイコンが示す設定内容に変更する設定変更手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2は、前記アイコン情報表示手段が表示するアイコン情報には、少なくとも、アイコンが示す前記情報処理装置の設定内容や状態の説明、及び前記情報処理装置の設定に関するユーザへのアドバイスのいずれか1つが含まれることを特徴とする。
請求項3は、前記情報処理装置は、撮像手段を備えた撮像装置であることを特徴とする。
【0005】
請求項4は、請求項1乃至3の何れか一項記載の情報処理装置の制御方法であって、前記アイコン表示手段が、情報処理装置の設定内容や状態をアイコンとして表示部に表示するステップと、前記選択手段が、前記表示部に表示されているアイコンから少なくとも1つのアイコンを選択するステップと、前記アイコン情報表示手段が、前記選択されたアイコンについて、少なくともアイコンの名称以外の詳細情報と、前記選択されたアイコンと同じカテゴリに含まれる他のアイコンに関する情報とを前記表示部に表示するステップと、前記設定変更手段が、前記アイコン情報表示手段によりアイコンの情報が表示されている際、前記選択されたアイコンと同じカテゴリに含まれる他のアイコンに関する情報から前記他のアイコンを選択することにより、現在の情報処理装置の設定内容を前記選択した他のアイコンが示す設定内容に変更するステップと、を備えたことを特徴とする。
請求項5は、前記アイコン情報表示手段が表示するアイコン情報には、少なくとも、アイコンが示す前記情報処理装置の設定内容や状態の説明、及び前記情報処理装置の設定に関するユーザへのアドバイスのいずれか1つが含まれることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ユーザが選択したアイコンに関する情報を表示することでアイコン名称だけでなく、アイコンの意味や説明を表示し、アイコンの情報を表示中にアイコンが示す機能で他に変更可能な設定(同カテゴリのアイコンとそのアイコン情報)も表示するため、ユーザがよりアイコンが示す機能を理解することができ、かつ状況に適した設定を選択することができる。
また、アイコンの情報を表示する際には、同カテゴリのアイコンとそのアイコン情報も表示されるため、ユーザが現在設定されている内容を、現在の状況に適した設定に変更することができるため、操作性がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】デジタルカメラの背面からみた概観図である。
【図2】デジタルカメラの上部から見た外観図である。
【図3】デジタルカメラの前面から見た概観図である。
【図4】撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
【図5】撮像装置の一例であるデジタルカメラの詳細構成を示すブロック図である。
【図6】(a)は、カテゴリ代表アイコン一覧を示す図、(b)は、アイコンのカテゴリ名称の一覧を示す図である。
【図7】静止画撮影モード画面を示す図である。
【図8】情報表示アイコン選択画面を示す図である。
【図9】(a)はフラッシュモードカテゴリのアイコン情報を示す図、(b)は電池マークカテゴリのアイコン情報を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1〜3は本発明の一実施例による撮像装置を示すデジタルカメラの概観図である。図1はデジタルカメラの背面からみた概観図、図2は上部から見た外観図、図3は前面から見た概観図である。
図2の上部から見た外観図は、レリーズシャッターボタンSW1、モードダイヤルボタン(SW2)、サブLCD1が備えられ、モードダイヤルボタンSW2は、いろいろな撮影モードや再生モードなどを切り替え、サブLCD1は残枚数やバッテリーエンド表示などをおこなう。図1の背面からみた概観図では、AF(オートフォーカス)で焦点距離があったことをユーザに知らせるためのAF LED8、ストロボ充電完了をユーザに知らせるためのストロボLED9、光学ファインダ6、ズームをTele方向あるいはWide方向に動作させるためのSW3、4、本体の電源をON/OFFするための電源SW13、モニタリング画像を表示したり、設定画面を表示するためのLCDモニタ10、その他、上下左右キーSW7、10や、頻繁に使うセルフタイマーSW5、OKキーSW12などがある。
図3の前面から見た図では、電池を入れるための電池蓋2、記録媒体である外部メモリのSDカードをカメラ本体に格納するための蓋2、レンズを格納している鏡胴ユニット部7、リモコン受光部6、オートフォーカスを実現するため、被写体までの距離を測定する測距ユニット5、ストロボ発光部3などがある。
【0009】
図4は撮像装置の概略構成を示すブロック図である。図4で、デジタルカメラ20は、プリンタ26とUSBやブルーツースを用いて通信することが可能である。デジタルカメラ20は、情報を記憶するフラッシュメモリなどの外部記憶装置21と、CCD、AD変換器など画像情報の入力部である撮像装置22と、各種情報の表示装置23と、外部からの入力を行う操作卓24と、外部プリンタとのインタフェースを制御する通信I/F部25と、デジタルカメラ全体を制御する全体制御装置27を有する。尚、全体制御装置27は、CPU/ROM/RAM/入出力ポート(I/Oポート)及びこれらを結ぶバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータにより構成されている。
図5は撮像装置の一例であるデジタルカメラの詳細構成を示すブロック図である。
図1、図5を使用して、本発明の撮像装置の一例であるデジタルカメラの動作を説明する。
【0010】
鏡胴ユニット7は、被写体の光学画像を取り込むズームレンズ7−1a、ズーム駆動モータ7−1bからなるズーム光学系7−1、フォーカスレンズ7−2a、フォーカス駆動モータ7−2bからなるフォーカス光学系7−2、絞り7−3a、絞りモータ7−3bからなる絞りユニット7−3、メカシャッタ7−4a、メカシャッタモータ7−4bからなるメカシャッタユニット7−4、各モータを駆動するモータドライバ7−5を有する。そして、モータドライバ7−5は、リモコン受光部6入力や操作部KeyユニットSW1〜SW13の操作入力に基づく、後述するデジタルスチルカメラプロセッサ104内にあるCPUブロック104−3からの駆動指令により駆動制御される。
ROM108には、CPUブロック104−3にて解読可能なコードで記述された、制御プログラムや制御するためのパラメータが格納されている。このデジタルカメラの電源がオン状態になると、前記プログラムは不図示のメインメモリにロードされ、前記CPUブロック104−3はそのプログラムに従って装置各部の動作を制御するとともに、制御に必要なデータ等を、一時的に、RAM107、及び後述するデジタルスチルカメラプロセッサ104内にあるLocal SRAM104−4に保存する。ROM108に書き換え可能なフラッシュROMを使用することで、制御プログラムや制御するためのパラメータを変更することが可能となり、機能のVerUpが容易に行える。
【0011】
CCD101は、光学画像を光電変換するための固体撮像素子であり、F/E(フロントエンド)−IC102は、画像ノイズ除去用相関二重サンプリングを行うCDS102−1、利得調整を行うAGC102−2、デジタル信号変換を行うA/D102−3、CCD1制御ブロック104−1より、垂直同期信号(以下、VDと記す。)、水平同期信号(以下、HDと記す。)を供給され、CPUブロック104−3によって制御されるCCD101、及びF/E−IC102の駆動タイミング信号を発生するTG102−4を有する。
デジタルスチルカメラプロセッサ104は、CCD101よりF/E―IC102の出力データにホワイトバランス設定やガンマ設定を行い、又、前述したように、VD信号、HD信号を供給するCCD1制御ブロック104−1、フィルタリング処理により、輝度データ・色差データへの変換を行うCCD2制御ブロック104−2、前述した装置各部の動作を制御するCPUブロック104−3、前述した制御に必要なデータ等を、一時的に、保存するLocal SRAM104−4、パソコンなどの外部機器とUSB通信を行うUSBブロック104−5、パソコンなどの外部機器とシリアル通信を行うシリアルブロック104−6、JPEG圧縮・伸張を行うJPEG CODECブロック104−7、画像データのサイズを補間処理により拡大/縮小するRESIZEブロック104−8、画像データを液晶モニタやTVなどの外部表示機器に表示するためのビデオ信号に変換するTV信号表示ブロック104−9、撮影された画像データを記録するメモリカードの制御を行うメモリカードブロック104−10を有する。
【0012】
SDRAM103は、前述したデジタルスチルカメラプロセッサ104で画像データに各種処理を施す際に、画像データを一時的に保存する。保存される画像データは、例えば、CCD101から、F/E−IC102を経由して取りこんで、CCD1信号処理ブロック104−1でホワイトバランス設定、ガンマ設定が行われた状態の「RAW−RGB画像データ」やCCD2制御ブロック104−2で輝度データ・色差データ変換が行われた状態の「YUV画像データ」、JPEG CODECブロック104−7で、JPEG圧縮された「JPEG画像データ」などである。
メモリカードスロットル121は、着脱可能なメモリカードを装着するためのスロットルである。
内蔵メモリ120は、前述したメモリカードスロットル121にメモリカードが装着されていない場合でも、撮影した画像データを記憶できるようにするためのメモリである。
LCDドライバ117は、後述するLCDモニタ10に駆動するドライブ回路であり、TV信号表示ブロック104−9から出力されたビデオ信号を、LCDモニタ10に表示するための信号に変換する機能も有している。
LCDモニタ10は、撮影前に被写体の状態を監視する、撮影した画像を確認する、メモリカードや前述した内臓メモリ120に記録した画像データを表示する、などを行うためのモニタである。
【0013】
ビデオAMP118は、TV信号表示ブロック104−9から出力されたビデオ信号を、75Ωインピーダンス変換するためのアンプであり、ビデオジャック119は、TVなどの外部表示機器と接続するためのジャックである。
USBコネクタ122は、パソコンなどの外部機器とUSB接続を行う為のコネクタである。
シリアルドライバ回路123−1は、パソコンなどの外部機器とシリアル通信を行うために、前述したシリアルブロック104−6の出力信号を電圧変換するための回路であり、RS−232Cコネクタ123−2は、パソコンなどの外部機器とシリアル接続を行う為のコネクタである。
SUB−CPU109は、ROM・RAMをワンチップに内臓したCPUであり、操作KeyユニットSW1〜13やリモコン受光部6の出力信号をユーザの操作情報として、前述したCPUブロック104−3に出力したり、前述したCPUブロック104−3より出力されるカメラの状態を、後述するサブLCD1、AF LED8、ストロボLED9、ブザー113の制御信号に変換して、出力する。
【0014】
サブLCD1は、例えば、撮影可能枚数など表示するための表示部であり、LCDドライバ111は、前述したSUB−CPU109の出力信号より、前述したサブLCD1を駆動するためのドライブ回路である。
AF LED8は、撮影時の合焦状態を表示するためのLEDであり、ストロボLED9は、ストロボ充電状態を表すためのLEDである。尚、このAF LED8とストロボLED9を、メモリカードアクセス中などの別の表示用途に使用しても良い。
操作KeyユニットSW1〜13は、ユーザが操作するKey回路であり、リモコン受光部6は、ユーザが操作したリモコン送信機の信号の受信部である。
音声記録ユニット115は、ユーザが音声信号を入力するマイク115−3、入力された音声信号を増幅するマイクAMP115−2、増幅された音声信号を記録する音声記録回路115―1からなる。
音声再生ユニット116は、記録された音声信号をスピーカーから出力できる信号に変換する音声再生回路116−1、変換された音声信号を増幅し、スピーカーを駆動するためのオーディオAMP116−2、音声信号を出力するスピーカー116−3からなる。
【0015】
図6(a)は、カテゴリ代表アイコン一覧を示す図である。撮影可能状態において、LCDモニタ10に表示され得るアイコンの一覧を示している。実際の撮影時には、デジタルカメラの設定や状態に応じて、これらのアイコンの表示の有無が決定する。また、デジタルカメラの設定や状態に応じて、同カテゴリの別のアイコンが表示される場合がある。例えば、図6の1はフラッシュのモードのカテゴリを示していて、ここでは発光禁止を示すアイコンであるが、デジタルカメラの設定に応じて、強制発光を示すアイコン等に置き換わる。
図6(b)は、アイコンのカテゴリ名称の一覧表である。図6(a)の各アイコンにふられた番号に対応して、各アイコンが表すデジタルカメラ状態や設定のカテゴリの名称を示している。
【0016】
図7は、静止画撮影モード画面の図である。撮影可能状態でのモニタリング表示を示している。ここでは、フラッシュのモード、撮影モードの種類、記録先、残り記録枚数、画質、画像サイズ、ズームバー、電池マーク、の各カテゴリのそれぞれの状態や設定値を示すアイコンが表示されている。デジタルカメラの設定や状態に応じて、表示されるアイコンは異なり、同カテゴリの別のアイコンが表示される場合がある。
図8は、情報表示アイコン選択画面である。情報を表示したいアイコン30を選択可能な画面を示している。図7の静止画撮影モード画面において、表示されているアイコンのカテゴリとアイコンが示す状態や設定値、設定に関するアドバイスを知りたい場合、[MENU]ボタン31を長押しで、図8の情報表示アイコン選択画面に移行する。ここでは[MENU]ボタン31長押しとしたが、他の操作や、専用のボタンを設けても良い。
図8の情報表示アイコン選択画面では、フラッシュのモードのカテゴリのアイコン30がフレーム32で囲まれている。このフレーム32は、情報表示アイコン選択画面に移行した時点では、最上最左のアイコンを囲むものとする。このフレーム32は、上下左右キーを操作することで、他のアイコンに移動可能である。図8の情報表示アイコン選択画面において、[MENU]ボタン31を押下すると、図7の静止画撮影モード画面に戻る。図8の情報表示アイコン選択画面において、[OK]ボタン33を押下すると、フレーム32で囲まれたアイコンの情報表示画面へと遷移する。それぞれのアイコンの選択により遷移するそれぞれの情報表示画面データは決まっており、ROM107に保持されている。
【0017】
図9は、アイコン情報表示画面の図である。画面中最上部34には、アイコンのカテゴリ名称関連の文字列を表示している。これは、図6(b)のアイコンカテゴリ名称に対応している。カテゴリ名称の下方35には、そのカテゴリのアイコンの種類がアイコン名称やアイコンが示す状態や設定値、設定に関する説明やアドバイス等が表示される。
図8の情報表示アイコン選択画面において、フラッシュのモードカテゴリのアイコン30がフレーム32で囲まれている状態で、[OK]ボタン33を押下すると、ROM107に保持されている図9(a)のフラッシュモードカテゴリアイコン情報表示画面35へと移行する。情報表示アイコン選択画面において、異なるアイコンがフレーム36で囲まれている状態で、[OK]ボタン33を押下すると、ROM107に保持されている該当のアイコンの情報表示画面へと移行する。
図9(a)のフラッシュモードカテゴリのアイコン情報画面36において、画面中最上部には、アイコンのカテゴリを表す「フラッシュモードの種類」を表示している。表中第1列はフラッシュモードカテゴリの各アイコン、第2列は各アイコンの設定内容、第3列は各アイコン設定の詳細説明とアドバイスが示されている。
【0018】
図9(a)のフラッシュモードカテゴリのアイコン情報画面では、第1行の発光禁止アイコン行がフレーム36で囲まれている。これは、図7の静止画撮影モード画面で表示されていたフラッシュモードカテゴリのアイコンが発光禁止を示すアイコンであったため、つまりフラッシュモードの設定が発光禁止であったためである。フラッシュモードの設定が異なる場合は、フラッシュモードカテゴリのアイコン情報画面で、異なるアイコン行がフレームで囲まれる。例えば、フラッシュモードの設定が強制発光だった場合、フラッシュモードカテゴリのアイコン情報画面で、第4行強制発光アイコン行がフレームで囲まれる。フラッシュモードカテゴリの設定内容はRAMに保持されており、それを参照し、該当の設定内容を示す行にフレームを表示する。このフレームは上下キーを操作することで、上下の他のアイコン行に移動可能である。
図9(a)のフラッシュモードカテゴリのアイコン情報画面において、[MENU]ボタン31を押下すると、図8の情報表示アイコン選択画面に戻る。図9(a)のフラッシュモードアイコン情報画面において、[OK]ボタン33を押下すると、フレーム36で囲まれたアイコン行のフラッシュモードに設定を変更し、情報表示アイコン選択画面へと移行する。
【0019】
撮影状況が逆光であった場合、図9(a)のフラッシュモードアイコン情報画面の各アイコン説明を参照すると、第2行AUTOアイコン行の説明には「逆光や被写体が暗いときには、自動的にフラッシュを発光します」とあるので、スムーズに、フラッシュモードのAUTO設定への変更を促すことができる。
図8の情報表示アイコン選択画面において、フラッシュのモードカテゴリのアイコンがフレームで囲まれている状態から、上下左右キーを操作することにより、フレームを電池マークカテゴリのアイコン37に移動し、[OK]ボタン33を押下すると、ROM107に保持されている図9(b)の電池マークカテゴリのアイコン情報表示画面へと移行する。
図9(b)の電池マークカテゴリのアイコン情報表示画面において、画面中最上部35には、アイコンのカテゴリを表す「電池の残量表示」を表示している。表中第1列は電池残量を表す電池マークカテゴリの各アイコン、第2列は各アイコンの電池残量の説明とアドバイスが示されている。
【0020】
図9(b)の電池マークアイコン情報表示画面では、第1行がフレームで囲まれている。これは、電池残量が充分であったためである。電池残量が異なる場合は、電池マークアイコン情報画面で、異なる電池残量を示す電池マークアイコン行がフレームで囲まれる。電池残量はRAMで保持/更新されており、それを参照し、該当の電池残量を示す行にフレームを表示する。電池残量はフラッシュモードと異なり、操作によって変更できないため、このフレームは移動しない。
図8の情報表示アイコン選択画面において、それぞれのアイコンの選択により遷移するそれぞれの情報表示画面データは決まっており、ROMに保持されている。図9のアイコン情報表示画面での、フレームの移動操作可否は、ROMに保持されているデータで既に決まっている。
図9(b)の電池マークアイコン情報表示画面において、[MENU]ボタン31を押下すると、図8の情報表示アイコン選択画面に戻る。−図9(a)のフラッシュモードアイコン情報画面、(b)電池マークアイコン情報画面において、[MENU]ボタン31、[OK]ボタン33を押下して移行する画面は、図7の静止画撮影モード画面としても良い。
【符号の説明】
【0021】
1 サブLCD、2 SDカード/電池蓋、3 ストロボ発光部、4 光学ファインダ、5 測距ユニット、6 リモコン受光部、7 鏡胴ユニット、8 AF LED、9 ストロボLED、10 LCDモニタ、13 電源SW、20 デジタルカメラ、21 外部記憶装置、22 撮像装置、23 表示装置、24 操作卓、25 通信I/F、16プリンタ、27 全体制御装置
【先行技術文献】
【特許文献】
【0022】
【特許文献1】特許第4111189号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報処理装置の設定内容や状態をアイコンとして表示部に表示するアイコン表示手段と、
前記表示部に表示されているアイコンから少なくとも1つのアイコンを選択する選択手段と、
前記選択されたアイコンに基づいて、少なくともアイコンの名称以外の詳細情報と、前記選択されたアイコンと同じカテゴリに含まれる他のアイコンに関する情報とを前記表示部に表示するアイコン情報表示手段と、
前記アイコン情報表示手段によりアイコンの情報が表示されている際、前記選択手段により選択されたアイコンと同じカテゴリに含まれる他のアイコンに関する情報から前記他のアイコンを選択することにより、現在の情報処理装置の設定内容を前記選択した他のアイコンが示す設定内容に変更する設定変更手段と、
を備えたことを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記アイコン情報表示手段が表示するアイコン情報には、少なくとも、アイコンが示す前記情報処理装置の設定内容や状態の説明、及び前記情報処理装置の設定に関するユーザへのアドバイスのいずれか1つが含まれることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記情報処理装置は、撮像手段を備えた撮像装置であることを特徴とする請求項1または2記載の情報処理装置。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか一項記載の情報処理装置の制御方法であって、
前記アイコン表示手段が、情報処理装置の設定内容や状態をアイコンとして表示部に表示するステップと、
前記選択手段が、前記表示部に表示されているアイコンから少なくとも1つのアイコンを選択するステップと、
前記アイコン情報表示手段が、前記選択されたアイコンについて、少なくともアイコンの名称以外の詳細情報と、前記選択されたアイコンと同じカテゴリに含まれる他のアイコンに関する情報とを前記表示部に表示するステップと、
前記設定変更手段が、前記アイコン情報表示手段によりアイコンの情報が表示されている際、前記選択されたアイコンと同じカテゴリに含まれる他のアイコンに関する情報から前記他のアイコンを選択することにより、現在の情報処理装置の設定内容を前記選択した他のアイコンが示す設定内容に変更するステップと、
を備えたことを特徴とする情報処理装置の制御方法。
【請求項5】
前記アイコン情報表示手段が表示するアイコン情報には、少なくとも、アイコンが示す前記情報処理装置の設定内容や状態の説明、及び前記情報処理装置の設定に関するユーザへのアドバイスのいずれか1つが含まれることを特徴とする請求項4記載の情報処理装置の制御方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2011−118673(P2011−118673A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−275607(P2009−275607)
【出願日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】