説明

情報提供システム、情報提供システムの制御方法、情報提供装置、プログラム、及び情報記憶媒体

【課題】所望の情報の一覧を得る際のユーザの操作性を向上することが可能な情報提供システムを提供すること。
【解決手段】指示位置取得部50はユーザによって指示された画面内の位置を取得する。軌跡取得部51は、ユーザが画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって軌跡を入力した場合に、ユーザによって入力された軌跡を取得する。文字列抽出部52は、指示位置取得部50によって取得された位置、又は、軌跡取得部51によって取得された軌跡、に基づいて、画面に表示されるコンテンツから文字列を抽出する。一覧取得部53は、文字列抽出部52によって抽出された文字列と、軌跡取得部51によって取得された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する。表示制御部54は、一覧取得部53によって取得された情報の一覧を示す一覧画面を表示部に表示させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は情報提供システム、情報提供システムの制御方法、情報提供装置、プログラム、及び情報記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザに情報の一覧を提供するための情報提供システムが知られている。このような情報提供システムとしては、例えば、ユーザによって指定された検索条件を満足する情報の一覧を画面に表示するような検索システムが一般的に知られている。
【0003】
以上のような情報提供システムでは、ユーザの操作性を向上するために、ユーザが所望の情報の一覧を得るために行うべき操作の簡素化を図ることが行われてきた。例えば特許文献1には、検索結果を満足するサイトの件数が所定数を超えている場合にサイトの件数を絞り込むための条件の候補をユーザに提示することによって、サイトの絞り込みを行い易くするための技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−128150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の技術では、所望の情報の一覧を得る際のユーザの操作性を向上させるという点で十分でない場合があった。例えば、特許文献1に記載の技術では、ユーザは、サイトを絞り込むためのキーワードを、ユーザに提示されたキーワードのうちからしか選択することができず、サイトを絞り込むためのキーワードを自由に指定できるようにはなっていなかった。
【0006】
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、所望の情報の一覧を得る際のユーザの操作性を向上することが可能な情報提供システム、情報提供システムの制御方法、情報提供装置、プログラム、及び情報記憶媒体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る情報提供システムは、ユーザに情報の一覧を提供する情報提供システムにおいて、コンテンツが表示された画面を表示手段に表示させる手段と、前記ユーザによって指示された前記画面内の位置を取得する指示位置取得手段と、前記ユーザが前記画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって軌跡を入力した場合に、前記ユーザによって入力された軌跡を取得する軌跡取得手段と、前記指示位置取得手段によって取得された位置、又は、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡、に基づいて、前記画面に表示されるコンテンツから文字列を抽出する文字列抽出手段と、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列と、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する一覧取得手段と、前記一覧取得手段によって取得された情報の一覧を示す一覧画面を前記表示手段に表示させる一覧画面表示制御手段と、を含み、前記一覧取得手段は、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡と、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に基づいて実行すべき前記情報の一覧の取得処理の内容と、の対応関係に関する対応関係情報を記憶してなる対応関係情報記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得する手段と、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に対応する前記情報の一覧の取得処理を前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に基づいて実行する手段と、を含むことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る情報提供システムの制御方法は、ユーザに情報の一覧を提供する情報提供システムの制御方法において、コンテンツが表示された画面を表示手段に表示させるステップと、前記ユーザによって指示された前記画面内の位置を取得する指示位置取得ステップと、前記ユーザが前記画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって軌跡を入力した場合に、前記ユーザによって入力された軌跡を取得する軌跡取得ステップと、前記指示位置取得ステップによって取得された位置、又は、前記軌跡取得ステップによって取得された軌跡、に基づいて、前記画面に表示されるコンテンツから文字列を抽出する文字列抽出ステップと、前記文字列抽出ステップによって抽出された文字列と、前記軌跡取得ステップによって取得された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する一覧取得ステップと、前記一覧取得ステップによって取得された情報の一覧を示す一覧画面を前記表示手段に表示させる一覧画面表示制御ステップと、を含み、前記一覧取得ステップは、前記軌跡取得ステップによって取得される軌跡と、前記文字列抽出ステップによって抽出された文字列に基づいて実行すべき前記情報の一覧の取得処理の内容と、の対応関係に関する対応関係情報を記憶してなる対応関係情報記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得するステップと、前記軌跡取得ステップによって取得された軌跡に対応する前記情報の一覧の取得処理を前記文字列抽出ステップによって抽出された文字列に基づいて実行するステップと、を含むことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る情報提供装置は、ユーザに情報の一覧を提供するための情報提供装置において、画面に表示されるコンテンツから、前記ユーザによって指示された前記画面内の位置、又は、前記ユーザが前記画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって入力した軌跡、に基づいて抽出された文字列を取得する手段と、前記文字列と、前記ユーザによって入力された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する一覧取得手段と、を含み、前記一覧取得手段は、前記ユーザによって入力された軌跡と、前記文字列に基づいて実行すべき前記情報の一覧の取得処理の内容と、の対応関係に関する対応関係情報を記憶してなる対応関係情報記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得する手段と、前記ユーザによって入力された軌跡に対応する前記情報の一覧の取得処理を前記文字列に基づいて実行する手段と、を含むことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る情報提供装置の制御方法は、ユーザに情報の一覧を提供するための情報提供装置の制御方法において、画面に表示されるコンテンツから、前記ユーザによって指示された前記画面内の位置、又は、前記ユーザが前記画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって入力した軌跡、に基づいて抽出された文字列を取得するステップと、前記文字列と、前記ユーザによって入力された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する一覧取得ステップと、を含み、前記一覧取得ステップは、前記ユーザによって入力された軌跡と、前記文字列に基づいて実行すべき前記情報の一覧の取得処理の内容と、の対応関係に関する対応関係情報を記憶してなる対応関係情報記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得するステップと、前記ユーザによって入力された軌跡に対応する前記情報の一覧の取得処理を前記文字列に基づいて実行するステップと、を含むことを特徴とする。
【0011】
また、本発明に係るプログラムは、ユーザに情報の一覧を提供するための情報提供装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、画面に表示されるコンテンツから、前記ユーザによって指示された前記画面内の位置、又は、前記ユーザが前記画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって入力した軌跡、に基づいて抽出された文字列を取得する手段、及び、前記文字列と、前記ユーザによって入力された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する一覧取得手段、として前記コンピュータを機能させ、前記一覧取得手段は、前記ユーザによって入力された軌跡と、前記文字列に基づいて実行すべき前記情報の一覧の取得処理の内容と、の対応関係に関する対応関係情報を記憶してなる対応関係情報記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得する手段と、前記ユーザによって入力された軌跡に対応する前記情報の一覧の取得処理を前記文字列に基づいて実行する手段と、を含むことを特徴とするプログラムである。
【0012】
また、本発明に係る情報記憶媒体は、上記プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体である。
【0013】
また、本発明の一態様では、前記一覧取得手段は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列を用いた検索条件を、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に基づいて設定する検索条件設定手段を含み、前記検索条件設定手段によって設定された検索条件を満足する情報の一覧を取得し、前記対応関係情報は、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡と、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列の、前記検索条件における用い方と、の対応関係に関する情報であり、前記検索条件設定手段は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列を前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に対応する用い方で用いてなる検索条件を設定するようにしてもよい。
【0014】
また、本発明の一態様では、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が第1の類型に属する場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連する情報の一覧を取得するための検索条件が設定されるように、かつ、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が第2の類型に属する場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連しない情報の一覧を取得するための検索条件が設定されるように、前記対応関係情報は定められており、前記検索条件設定手段は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連する情報の一覧を取得するための検索条件と、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連しない情報の一覧を取得するための検索条件と、のいずれかを、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に基づいて設定するようにしてもよい。
【0015】
また、本発明の一態様では、前記文字列抽出手段によって抽出される文字列は、前記情報の属性に関する属性値を示し、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が第1の類型に属する場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値以上の属性値、又は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値よりも大きい属性値、を有する情報の一覧を取得するための検索条件が設定されるように、かつ、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が第2の類型に属する場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値以下の属性値、又は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値よりも小さい属性値、を有する情報の一覧を取得するための検索条件が設定されるように、前記対応関係情報は定められており、前記検索条件設定手段は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値以上の属性値、又は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値よりも大きい属性値、を有する情報の一覧を取得するための検索条件と、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値以下の属性値、又は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値よりも小さい属性値、を有する情報の一覧を取得するための検索条件と、のいずれかを、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に基づいて設定するようにしてもよい。
【0016】
また、本発明の一態様では、前記情報には、該情報に関連する文章と、複数種類のカテゴリーのうちの少なくとも一つと、が関連づけられており、前記対応関係情報は、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が所定の類型に属する場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連する情報の一覧を取得するための検索条件が設定されるように定められており、前記検索条件設定手段は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連する情報の一覧を取得するための検索条件を設定する場合、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が前記複数種類のカテゴリーのうちのいずれかを示すか否かを判定する手段と、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が前記複数種類のカテゴリーのうちのいずれかを示すと判定された場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示すカテゴリーに関連づけられている情報の一覧を検索するための検索条件を設定する手段と、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が前記複数種類のカテゴリーのうちのいずれかを示すと判定されなかった場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列を前記文章に含んでなる情報の一覧を検索するための検索条件を設定する手段と、を含むようにしてもよい。
【0017】
また、本発明の一態様では、前記一覧取得手段は、前記情報の一覧のソート順序を設定するソート順序設定手段を含み、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に対応する項目をキー項目として、前記ソート順序設定手段によって設定されたソート順序でソートされてなる情報の一覧を取得し、前記対応関係情報は、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡と、ソート順序と、の対応関係に関する情報であり、前記ソート順序設定手段は、前記情報の一覧のソート順序を、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡に対応するソート順序に設定するようにしてもよい。
【0018】
また、本発明の一態様では、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が第1の類型である場合に前記情報の一覧のソート順序が昇順に設定されるように、かつ、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が第2の類型である場合に前記情報の一覧のソート順序が降順に設定されるように、前記対応関係情報は定められており、前記ソート順序設定手段は、前記情報の一覧のソート順序として、昇順又は降順のいずれかを、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に基づいて設定するようにしてもよい。
【0019】
また、本発明の一態様では、前記ユーザによる軌跡の入力が完了してから基準時間以内の期間において前記ユーザによって前記画面内の位置が新たに指示されたか否かを判定する手段をさらに含み、前記指示位置取得手段は、前記期間において前記ユーザによって前記画面内の位置が新たに指示されたと判定された場合、該新たに指示された位置を取得し、前記軌跡取得手段は、前記ユーザが前記画面内の位置を新たに指示した後に指示位置を変化させることによって新たに軌跡を入力した場合に、前記ユーザによって新たに入力された軌跡を取得し、前記文字列抽出手段は、前記ユーザによって新たに指示された位置、又は、前記ユーザによって新たに入力された軌跡、に基づいて、前記画面に表示されるコンテンツのうちから文字列を新たに抽出し、前記一覧取得手段は、前記期間において前記ユーザによって前記画面内の位置が新たに指示されなかったと判定された場合、それまでに抽出された文字列と、それまでに取得された軌跡と、に基づいて、前記情報の一覧を取得するようにしてもよい。
【0020】
また、本発明の一態様では、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡の長さが所定の条件を満足するか否かを判定する手段をさらに含み、前記指示位置取得手段は、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡の長さが前記所定の条件を満足すると判定される場合において、前記ユーザによって前記画面内の位置が新たに指示された場合、該新たに指示された位置を取得し、前記軌跡取得手段は、前記ユーザが前記画面内の位置を新たに指示した後に指示位置を変化させることによって新たに軌跡を入力した場合に、前記ユーザによって新たに入力された軌跡を取得し、前記文字列抽出手段は、前記ユーザによって新たに指示された位置、又は、前記ユーザによって新たに入力された軌跡、に基づいて、前記画面に表示されるコンテンツのうちから文字列を新たに抽出し、前記一覧取得手段は、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡の長さが前記所定の条件を満足しないと判定される場合に、それまでに抽出された文字列と、それまでに取得された軌跡と、に基づいて、前記情報の一覧を取得するようにしてもよい。
【0021】
また、本発明の一態様では、前記ユーザによって指示された画面内の位置が前記指示位置取得手段によって取得された場合、前記対応関係情報が示す前記対応関係を前記ユーザに案内するための案内画像を前記画面に表示させる案内画像表示制御手段を含むようにしてもよい。
【0022】
また、本発明の一態様では、前記対応関係情報記憶手段は、前記対応関係情報を文字列に関連づけて記憶し、前記一覧取得手段は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連づけられた対応関係情報に基づいて、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に対応する前記情報の一覧の取得処理を判断し、該取得処理を、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に基づいて実行するようにしてもよい。
【0023】
また、本発明の一態様では、前記ユーザによって指示された画面内の位置が前記指示位置取得手段によって取得された場合、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連づけられた対応関係情報が示す前記対応関係を前記ユーザに案内するための案内画像を前記画面に表示させる案内画像表示制御手段を含むようにしてもよい。
【発明の効果】
【0024】
本発明によれば、所望の情報の一覧を得る際のユーザの操作性を向上することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】第1実施形態に係る電子商取引システムの全体構成を示す図である。
【図2】商品一覧画面の一例を示す図である。
【図3】商品画面の一例を示す図である。
【図4】第1実施形態に係る電子商取引システムが備える機能について説明するための図である。
【図5】第1実施形態に係る電子商取引システムが備える機能について説明するための図である。
【図6】第1実施形態に係る電子商取引システムが備える機能について説明するための図である。
【図7】第1実施形態に係る電子商取引システムが備える機能について説明するための図である。
【図8】第1実施形態に係る電子商取引システムの機能ブロック図である。
【図9】対応関係情報の一例を示す図である。
【図10】商品テーブルの一例を示す図である。
【図11】第1実施形態に係る電子商取引システムで実行される処理の一例を示す図である。
【図12】第2実施形態に係る電子商取引システムが備える機能について説明するための図である。
【図13】第2実施形態に係る電子商取引システムの機能ブロック図である。
【図14】対応関係情報の一例を示す図である。
【図15】第2実施形態に係る電子商取引システムで実行される処理の一例を示す図である。
【図16】ユーザによって入力された軌跡に基づいてコンテンツから文字列を抽出する方法について説明するための図である。
【図17】他の実施形態に係る電子商取引システムの機能ブロック図である。
【図18】他の実施形態に係る電子商取引システムの機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
以下、本発明の実施形態の例について図面に基づき詳細に説明する。ここでは、複数の店舗が出店する仮想的な商店街を実現する電子商取引システムに本発明を適用した場合について説明する。すなわち、電子商取引システムにおいて、商品情報の一覧をユーザに提供するための情報提供システムとして、本発明の実施形態に係る情報提供システムを実現する場合の例について説明する。
【0027】
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る電子商取引システムの全体構成を示す。図1に示すように、第1実施形態に係る電子商取引システム1は電子商取引サーバ10とユーザ端末20(情報提供装置)とを含む。電子商取引サーバ10とユーザ端末20とは、例えばインターネット等を含んで構成される通信ネットワーク2に接続され、相互にデータ通信が可能になっている。
【0028】
電子商取引サーバ10は、例えば仮想商店街のポータルとして機能するサーバである。電子商取引サーバ10は、ユーザ端末20から受信した処理要求に基づく処理を実行する。例えば、電子商取引サーバ10は、プログラムに従って処理を実行する制御部(例えばCPU等)と、主記憶部(例えばRAM等)と、補助記憶部(例えばハードディスク又はソリッドステートドライブ)と、光ディスク(情報記憶媒体)に記憶されたプログラムやデータを読み取る光ディスクドライブと、通信インタフェースとを備えている。
【0029】
制御部は補助記憶部に記憶されたプログラムに従って処理を実行する。例えば、プログラムやデータは光ディスク(情報記憶媒体)を介して補助記憶部に供給される。すなわち、プログラムやデータが記憶された光ディスクが光ディスクドライブに装着され、光ディスクに記憶されたプログラムやデータが光ディスクドライブによって読み出され、補助記憶部に記憶される。なお、光ディスク以外の情報記憶媒体(例えばメモリカード)を介してプログラムやデータを補助記憶部に供給するようにしてもよい。また、プログラム及びデータは通信ネットワーク2を介して補助記憶部に供給されるようにしてもよい。
【0030】
電子商取引サーバ10はデータベース12にアクセスできるようになっている。データベース12には、例えば、仮想商店街を利用するユーザに関するデータ、仮想商店街に出店している店舗に関するデータ、仮想商店街で取り扱っている商品に関するデータや、仮想商店街で行われた取引の履歴に関するデータ等が記憶される。なお、データベース12は電子商取引サーバ10とは別のサーバ内に構築されていてもよいし、電子商取引サーバ10内に構築されていてもよい。
【0031】
ユーザ端末20はユーザによって操作される情報処理装置である。ユーザ端末20は、例えば携帯情報端末、携帯電話機、又はパーソナルコンピュータ等である。ユーザ端末20は仮想商店街で商品を購入するために用いられる。例えば、ユーザ端末20は、制御部(例えばCPU)、主記憶部(例えばRAM)と、補助記憶部(例えばハードディスク又はソリッドステートドライブ)、メモリカードスロット、操作部、表示部(例えば液晶ディスプレイ)、音声出力部(例えばスピーカ)、及び通信インタフェースを備えている。
【0032】
制御部は補助記憶部に記憶されたプログラムに従って処理を実行する。例えば、プログラムやデータはメモリカード(情報記憶媒体)を介して補助記憶部に供給される。すなわち、プログラムやデータが記憶されたメモリカードがメモリカードスロットに装着され、メモリカードに記憶されたプログラムやデータがメモリカードスロットによって読み出され、補助記憶部に記憶される。メモリカード以外の情報記憶媒体(例えば光ディスク)を介してプログラムやデータを補助記憶部に供給するようにしてもよい。また、プログラム及びデータは通信ネットワーク2を介して補助記憶部に供給されるようにしてもよい。
【0033】
操作部はユーザが操作を行うためのものである。本実施形態の場合、表示部に表示される画面内の位置をユーザが指示するための指示部が操作部として備えられる。すなわち、例えば、タッチパネル、マウス、又はスティック等のポインティングデバイスが操作部として備えられる。なお、以下では、表示部の上に重ねて設けられるタッチパネルがユーザ端末20に備えられていることとして説明する。
【0034】
本実施形態の場合、例えば、電子商取引サーバ10ではHTTPデーモンが起動される。また、ユーザ端末20ではブラウザが起動され、ユーザ端末20からは、ブラウザを介して処理要求(HTTPリクエスト)が電子商取引サーバ10に送信される。また、電子商取引サーバ10からは、上記の処理要求に対応する処理結果(HTTPレスポンス)がユーザ端末20に送信される。例えば、ウェブページ記述言語で記述されたページデータがユーザ端末20に送信される。そして、このページデータに基づいて、処理結果に基づく画面がユーザ端末20の表示部に表示される。
【0035】
仮想商店街を利用する場合にユーザ端末20の表示部に表示される画面の例について説明する。図2及び図3は画面の例を示す。これらの画面は電子商取引サーバ10からユーザ端末20に送信されるページデータに基づいて表示される。
【0036】
仮想商店街を利用するユーザがユーザ端末20を用いて電子商取引サーバ10にアクセスすると、仮想商店街のトップ画面(トップページ:図示せず)がユーザ端末20の表示部に表示される。ユーザは商品のカテゴリーを選択したり、商品を検索したりすることによって、所望の商品を探す。
【0037】
図2は、ユーザが商品のカテゴリーを選択したり、商品を検索したりした場合に表示部に表示される商品一覧画面の一例を示す。図2は、「テレビ」カテゴリーが選択された場合に表示される商品一覧画面30の一例を示している。
【0038】
図2に示す商品一覧画面30の一覧領域31には、「テレビ」カテゴリーに所属する商品の一覧が表示されている。商品の名称、説明、価格や商品を販売する店舗名が一覧領域31に表示されている。また、キーワード入力欄32,33と価格入力欄34,35と検索ボタン36とが商品一覧画面30に表示されており、ユーザは商品の一覧をさらに絞り込むための検索条件を入力できるようになっている。
【0039】
キーワード入力欄32,33はキーワードを入力するための欄である。このうち、キーワード入力欄32は、いわゆるAND検索のためのキーワードを入力するための欄である。すなわち、キーワード入力欄32にキーワードが入力された状態でユーザが検索ボタン36を選択すると、商品名、商品の説明や店舗名にキーワードが含まれている商品の一覧が一覧領域31に表示される。一方、キーワード入力欄33は、いわゆるNOT検索のためのキーワードを入力するための欄である。すなわち、キーワード入力欄33にキーワードが入力された状態でユーザが検索ボタン36を選択すると、商品名、商品の説明や店舗名にキーワードが含まれていない商品の一覧が一覧領域31に表示される。
【0040】
また、価格入力欄34,35は価格の下限又は上限を入力するための欄である。価格入力欄34に価格が入力された状態でユーザが検索ボタン36を選択すると、入力された価格以上の価格を有する商品の一覧が一覧領域31に表示される。一方、価格入力欄35に価格が入力された状態でユーザが検索ボタン36を選択すると、入力された価格以下の価格を有する商品の一覧が一覧領域31に表示される。
【0041】
また、商品一覧画面30には、表示順を指定するための表示順指定欄37が表示されており、ユーザが商品の一覧の表示順を指定できるようになっている。図2に示す例では、表示順指定欄37において、「標準」、「価格(高い順)」、又は「価格(低い順)」を選択できるようになっている。「標準」が選択された場合、例えば、商品IDの昇順でソートされた商品の一覧が一覧領域31に表示される。また、「価格(高い順)」が選択された場合、価格の降順でソートされた商品の一覧が一覧領域31に表示される。同様に、また、「価格(低い順)」が選択された場合、価格の昇順でソートされた商品の一覧が一覧領域31に表示される。
【0042】
なお、一覧領域31では商品名がリンクボタンになっている。すなわち、商品の詳細を示す商品画面(商品ページ)へのリンク情報が商品名に関連づけられており、ユーザが商品名を選択すると、商品画面が表示部に表示されるようになっている。
【0043】
図3は商品画面の一例を示す。図3に示す商品画面40には商品の名称、画像、価格や、詳細説明が表示されている。商品を購入するユーザは、個数選択欄41において所望の個数を選択した後、購入ボタン42を選択する。購入ボタン42が選択されると、購入手続きを行うための購入画面(図示せず)がユーザ端末20の表示部に表示される。ユーザは購入画面で購入手続きを行う。
【0044】
本実施形態に係る電子商取引システム1では、ユーザが簡易な一の操作で商品の検索条件を指定できるようになっている。以下、この機能について説明する。
【0045】
図4及び図5は上記の機能について説明するための図である。なお、ここでは、ユーザが文字列「X機能」をAND検索のキーワードとして指定したいと考えている場合を想定する。
【0046】
この場合、図4に示すように、ユーザは、例えば商品一覧画面30に表示される文字列「X機能」を指Fで指し示す。すなわち、ユーザは、商品一覧画面30に表示される文字列「X機能」を指Fで押さえるように、指Fをタッチパネル上に接触させる。ユーザが文字列「X機能」を指Fで指し示すと、文字列「X機能」が区別表示(例えば強調表示又は反転表示)される。
【0047】
ユーザが文字列「X機能」を指し示すと、上方向を示す上矢印43Uと下方向を示す下矢印43Dが、文字列「X機能」に関連づけて表示される。また、上矢印43Uには、AND検索に対応する標識44Uが関連づけられ、下矢印43Dには、NOT検索に対応する標識44Dが関連づけられる。
【0048】
図4に示す状態でユーザが指Fをタッチパネル上に接触させたまま上方向に移動させると、文字列「X機能」がAND検索のキーワードとして設定される。この場合、キーワード入力欄32に「X機能」と入力された状態で検索ボタン36が選択された場合と同様の検索処理が実行される。そして、文字列「X機能」が商品の名称や説明等に含まれている商品の一覧が一覧領域31に表示される。図5は、この場合の商品一覧画面30の一例を示している。
【0049】
なお、図4に示す状態でユーザが指Fをタッチパネル上に接触させたまま下方向に移動させると、文字列「X機能」がNOT検索のキーワードとして設定される。この場合、キーワード入力欄33に「X機能」と入力された状態で検索ボタン36が選択された場合と同様の検索処理が実行される。そして、文字列「X機能」が商品の名称や説明等に含まれていない商品の一覧が一覧領域31に表示される。
【0050】
このように、本実施形態に係る電子商取引システム1では、指Fをタッチパネル上に接触させてスライドさせるという一つの操作(フリック操作)で、ユーザは所望の文字列をキーワードとして指定するととともに、そのキーワードを、AND検索又はNOT検索のいずれのキーワードとして用いるかを指定できるようになっている。
【0051】
従来の電子商取引システムにおいて上記のような検索を行う場合、例えば下記のような操作を行う必要があった。すなわち、ユーザは、商品一覧画面30に表示されている文字列を選択した状態でコピー操作を行い、さらに、コピーした文字列をキーワード入力欄32,33のいずれか一方にペーストするべくペースト操作を行った後、検索ボタン36を実行する必要があった。この点、本実施形態に係る電子商取引システム1によれば、上記のような検索を簡単な一の操作で行えるようになる。
【0052】
図6及び図7も、本実施形態に係る電子商取引システム1が有する上記の機能について説明するための図である。なお、ここでは、ユーザが、商品一覧画面30に表示されている「150,000円」を、商品を検索するための条件として指定したいと考えている場合を想定する。
【0053】
この場合、図6に示すように、ユーザは商品一覧画面30に表示されている文字列「150,000円」を指Fで指し示す。ユーザが文字列「150,000円」を指Fで指し示すと、文字列「150,000円」が区別表示(例えば強調表示又は反転表示)される。
【0054】
ユーザが文字列「150,000円」を指し示すと、上矢印43U、下矢印43D、及び左矢印43Lが文字列「150,000円」に関連づけて表示される。また、上矢印43Uには、文字列が示す価格を下限として用いることを示す標識45Uが関連付けられ、下矢印43Dには、文字列が示す価格を上限として用いることを示す標識45Dが関連付けられる。さらに、左矢印43Lには、文字列が示す価格を上限又は下限の両方として用いることを示す標識45Lが関連付けられる。
【0055】
図6に示す状態でユーザが指Fをタッチパネル上に接触させたまま上方向に移動させると、「150,000円」が下限価格として設定される。この場合、商品一覧画面30の価格入力欄34に「150,000円」が入力された状態で検索ボタン36が選択された場合と同様の検索処理が実行される。そして、価格が「150,000円」以上である商品の一覧が一覧領域31に表示される。図7は、この場合の商品一覧画面30の一例を示している。
【0056】
また、図6に示す状態でユーザが指Fをタッチパネル上に接触させたまま下方向に移動させると、「150,000円」が上限価格として設定される。この場合、商品一覧画面30の価格入力欄35に「150,000円」が入力された状態で検索ボタン36が選択された場合と同様の検索処理が実行される。そして、価格が「150,000円」以下である商品の一覧が一覧領域31に表示される。
【0057】
同様に、図6に示す状態でユーザが指Fをタッチパネル上に接触させたまま左方向に移動させると、「150,000円」が上限価格及び下限価格の両方として設定される。この場合、商品一覧画面30の価格入力欄34,35の両方に「150,000円」が入力された状態で検索ボタン36が選択された場合と同様の検索処理が実行される。そして、価格が「150,000円」である商品の一覧が一覧領域31に表示される。
【0058】
このように、本実施形態に係る電子商取引システム1では、指Fをタッチパネル上に接触させてスライドさせるという一つの操作(フリック操作)で、ユーザは商品の検索条件として用いる価格を指定するとともに、その価格をどのように用いるのかも指定できるようになっている。すなわち、本実施形態に係る電子商取引システム1では、上記のような検索を簡単な一の操作で行えるようになっている。
【0059】
なお、ここでは、商品一覧画面30においてキーワードや価格を指定する場合について説明したが、商品一覧画面30と同様に、商品画面40においてもキーワードや価格を指定できるようにしてもよい。なお、商品画面40でキーワードや価格が指定された場合には、商品画面40から商品一覧画面30に遷移し、商品一覧画面30が表示部に表示されるようにすればよい。そして、検索結果を満足する商品の一覧が一覧領域31に表示されるようにすればよい。
【0060】
次に、上記のような機能を実現するための構成について説明する。図8は、本実施形態に係る電子商取引システム1において実現される機能ブロックのうち、本発明に関連する機能ブロックを示す機能ブロック図である。図8に示すように、電子商取引システム1は、指示位置取得部50、軌跡取得部51、文字列抽出部52、一覧取得部53、及び表示制御部54を含んでいる。例えば、これらの機能ブロックはユーザ端末20において実現される。すなわち、ユーザ端末20の制御部がプログラムに従って処理を実行することによって、制御部がこれらの機能ブロックとして機能するようになる。
【0061】
指示位置取得部50はユーザによって指示された画面内の位置を取得する。本実施形態の場合、表示部の上にタッチパネルが重ねて設けられており、タッチパネルからは、ユーザによって接触(押圧)された位置を示す位置情報が出力される。このため、指示位置取得部50はタッチパネルから出力される位置情報を取得する。そして、指示位置取得部50は、ユーザの接触位置(ユーザによって接触されたタッチパネル上の位置)を、ユーザの指示位置(ユーザによって指示された画面内の位置)として取得する。
【0062】
軌跡取得部51は、ユーザが画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって軌跡を入力した場合に、ユーザによって入力された軌跡を取得する。本実施形態では、ユーザが指をタッチパネルに接触させた後、該指をタッチパネル上でスライドさせた場合に、軌跡取得部51はユーザの接触位置の軌跡を取得する。例えば、軌跡取得部51は、タッチパネルから出力される位置情報を所定時間(例えば1/60秒)ごとに取得する。そして、軌跡取得部51は、ユーザが指をタッチパネル上でスライドさせた期間内において所定時間ごとに取得された位置情報の集合を、ユーザが入力した軌跡を示す情報として取得する。
【0063】
文字列抽出部52はユーザによって指し示された文字列を抽出する。すなわち、指示位置取得部50によって取得された位置に基づいて、画面に表示されるコンテンツのうちから文字列を抽出する。例えば、図4において説明した例の場合、文字列抽出部52は、商品一覧画面30の表示内容のうちから文字列を抽出することになる。なお、ユーザによって指示された画面の位置に基づいて、画面に表示されるコンテンツのうちから文字列を抽出するための方法としては公知の種々の方法を採用することができる。
【0064】
例えば、文字列抽出部52は、指示位置取得部50によって取得された位置に表示されている文字(以下「基準文字」と記載する。)を、指示位置取得部50によって取得された位置と、画面の表示内容と、に基づいて判断する。そして、文字列抽出部52は、基準文字と、基準文字の前又は/及び後にある一又は複数の文字とから構成される文字列を抽出する。例えば、基準文字の種類(例えばひらがな、カタカナ、漢字、アルファベット、又は記号等)と、基準文字の前又は/後にある一又は複数の文字の種類とに基づいて、文字列抽出部52は、基準文字が属している語句を特定する。そして、文字列抽出部52はその語句を抽出する。
【0065】
なお、以上に説明した文字列の抽出方法はコンテンツで用いられている言語が日本語である場合の選出方法である。文字列の抽出はコンテンツで用いられている言語の特徴を考慮して行うようにすればよい。例えば、コンテンツで用いられている言語が英語である場合には、各単語がスペースで区切られるため、基準文字よりも前及び後にあるスペースによって区切られた文字列(単語)を抽出するようにすればよい。
【0066】
一覧取得部53は、文字列抽出部52によって抽出された文字列と、軌跡取得部51によって取得された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する。
【0067】
具体的には、一覧取得部53は、文字列抽出部52によって抽出された文字列に基づいて実行する情報の一覧の取得処理(以下、「一覧取得処理」と記載する。)の内容を、軌跡取得部51によって取得された軌跡に基づいて変える。
【0068】
軌跡取得部51によって取得された軌跡に基づいて一覧取得処理の内容を変えるためには、軌跡取得部51によって取得される軌跡と、一覧取得処理の内容と、の対応関係に関する対応関係情報が必要となる。対応関係情報の具体例については後述する(図9参照)。一覧取得部53は、このような対応関係情報と、軌跡取得部51によって取得された軌跡と、に基づいて、一覧取得処理の内容を変える。すなわち、一覧取得部53は、上記の対応関係情報に基づいて、軌跡取得部51によって取得された軌跡に対応する一覧取得処理を判断し、該一覧取得処理を文字列抽出部52によって抽出された文字列に基づいて実行する。
【0069】
なお、文字列抽出部52によって抽出された文字列に応じて上記の対応関係を変える必要がある場合には、上記の対応関係情報を文字列に関連づけて記憶しておく必要がある。この場合の対応関係情報の具体例についても後述する(図9参照)。この場合、一覧取得部53は、文字列抽出部52によって抽出された文字列に関連づけられた対応関係情報を参照する。そして、一覧取得部53は、その対応関係情報に基づいて、軌跡取得部51によって取得された軌跡に対応する一覧取得処理を判断し、該一覧取得処理を文字列抽出部52によって抽出された文字列に基づいて実行する。
【0070】
本実施形態の場合、一覧取得部53は検索条件設定部55を含んでいる。検索条件設定部55は、文字列抽出部52によって抽出された文字列を用いた検索条件を、軌跡取得部51によって取得された軌跡に基づいて設定する。そして、一覧取得部53は、該検索条件を満足する情報の一覧を取得する。
【0071】
軌跡取得部51によって取得された軌跡に基づいて検索条件を設定する場合には、軌跡と、文字列抽出部52によって抽出された文字列の検索条件における用い方(すなわち、文字列を検索条件においてどのように用いるべきか)と、の対応関係に関する対応関係情報が必要となる。
【0072】
図9は対応関係情報の一例を示している。図9に示す対応関係情報では、「軌跡」と「文字列の用い方」との対応関係が「文字列の種別」ごとに設定されている。図9に示す対応関係情報では、文字列が、所定属性の属性値を示す文字列以外の文字列である場合の対応関係と、文字列が、所定属性の属性値を示す文字列である場合の対応関係とが定められている。なお、「属性値」とは、商品の属性に関する数値であり、本実施形態の場合、「所定属性の属性値」とは例えば「価格」である。なお、図9に示す対応関係情報の内容は、例えば、図4〜7において説明したような操作をユーザが行えるようにするための内容に設定される。
【0073】
図9に示す対応関係情報では、文字列が、所定属性の属性値を示す文字列以外の文字列である場合の該文字列の用い方が下記のように設定されている。
【0074】
すなわち、軌跡が第1の類型に属する場合(例えば、軌跡が示す方向が上方向(第1の方向)である場合)に、文字列抽出部52によって抽出された文字列をAND検索のキーワードとして用いるようになっている。つまり、文字列抽出部52によって抽出された文字列を、該文字列に関連する商品の一覧を取得するために用いるようになっている。
【0075】
また、軌跡が第2の類型に属する場合(例えば、軌跡が示す方向が下方向(第2の方向)である場合)に、文字列抽出部52によって抽出された文字列をNOT検索のキーワードとして用いるようになっている。つまり、文字列抽出部52によって抽出された文字列を、該文字列に関連しない商品の一覧を取得するために用いるようになっている。
【0076】
また、図9に示す対応関係情報では、文字列が、所定属性の属性値を示す文字列である場合の該文字列の用い方が下記のように設定されている。
【0077】
すなわち、軌跡が第1の類型に属する場合(例えば、軌跡が示す方向が上方向(第1の方向)である場合)に、文字列抽出部52によって抽出された文字列が示す数値を、所定属性の属性値(価格)の下限として用いるようになっている。つまり、文字列抽出部52によって抽出された文字列を、所定属性の属性値(価格)が該文字列が示す数値以上であるような(または、所定属性の属性値が該文字列が示す数値よりも高いような)商品の一覧を取得するために用いるようになっている。
【0078】
また、軌跡が第2の類型に属する場合(例えば、軌跡が示す方向が下方向(第2の方向)である場合)に、文字列抽出部52によって抽出された文字列が示す数値を、所定属性の属性値(価格)の上限として用いるようになっている。つまり、文字列抽出部52によって抽出された文字列を、所定属性の属性値(価格)が該文字列が示す数値以下であるような(または、所定属性の属性値が該文字列が示す数値よりも低いような)商品の一覧を取得するために用いるようになっている。
【0079】
さらに、軌跡が第3の類型に属する場合(例えば、軌跡が示す方向が左方向(第3の方向)である場合)に、文字列抽出部52によって抽出された文字列が示す数値を、所定属性の属性値(価格)の上限及び下限の両方として用いるようになっている。つまり、文字列抽出部52によって抽出された文字列を、所定属性の属性値(価格)が該文字列が示す数値と等しいような商品の一覧を取得するために用いるようになっている。
【0080】
検索条件設定部55は、上記の対応関係情報を参照し、文字列抽出部52によって抽出された文字列を軌跡取得部51によって取得された軌跡に対応する用い方で用いてなる検索条件を設定する。
【0081】
一覧取得部53は、検索条件設定部55によって設定された検索条件を満足する商品の一覧を電子商取引サーバ10に要求し、検索条件を満足する商品の一覧を電子商取引サーバ10から取得する。
【0082】
すなわち、一覧取得部53は、検索条件設定部55によって設定された検索条件を示す情報を電子商取引サーバ10に送信する。この情報を受信した電子商取引サーバ10は検索条件に基づいて商品の検索処理を実行する。この際、電子商取引サーバ10はデータベース12に記憶される商品テーブルにアクセスする。
【0083】
図10は商品テーブルの一例を示している。図10に示す商品テーブルは「商品ID」、「名称」、「メインカテゴリー」、「サブカテゴリー」、「説明」、「価格」、「店舗ID」、及び「商品ページ」フィールドを含んでいる。
【0084】
「商品ID」フィールドには商品の識別情報が登録される。「名称」フィールドには商品の名称が登録される。「メインカテゴリー」フィールドには商品のメインカテゴリーが登録される。「サブカテゴリー」フィールドには、商品のサブカテゴリーが登録される。例えば、同種の商品群が採用し得る方式や同種の商品群が備え得る機能を示す複数の語句があらかじめ定義されており、それらの複数の語句のうち、商品が採用する方式や商品が備える機能を示す1又は複数の語句が「サブカテゴリー」フィールドに登録される。例えば、「テレビ」の場合、「32型」、「37型」、「42型」、「液晶」、「プラズマ」や、「3D」等の語句があらかじめ定義されており、それらの語句のうち、商品が採用する方式や商品が備える機能を示す1又は複数の語句が「サブカテゴリー」フィールドに登録される。
【0085】
また、「説明」フィールドには商品の説明が登録され、「価格」フィールドには商品の価格が登録される。「店舗ID」フィールドには商品を販売する店舗の識別情報が登録される。「商品ページ」フィールドには、商品ページデータを示す情報が登録される。例えば、商品ページのURLが「商品ページ」フィールドに登録される。
【0086】
例えば、文字列「X機能」がAND検索のキーワードとして設定されている場合、電子商取引サーバ10は、文字列「X機能」が「名称」又は「説明」フィールドに含まれている商品の一覧を取得する。なお、この場合、電子商取引サーバ10は、商品ページ内に文字列「X機能」が含まれている商品の一覧を取得するようにしてもよい。一方、文字列「X機能」がNOT検索のキーワードとして設定されている場合、電子商取引サーバ10は、文字列「X機能」が「名称」及び「説明」フィールドに含まれていない商品の一覧を取得する。なお、この場合、電子商取引サーバ10は、商品ページ内に文字列「X機能」が含まれていない商品の一覧を取得するようにしてもよい。
【0087】
また例えば、「150,000円」が上限価格として設定されている場合、電子商取引サーバ10は、「価格」フィールドに登録された価格が150,000円以下である商品の一覧を取得する。同様に、「150,000円」が下限価格として設定されている場合、電子商取引サーバ10は、「価格」フィールドに登録された価格が150,000円以上である商品の一覧を取得する。また、「150,000円」が上限価格及び下限価格の両方として設定されている場合、電子商取引サーバ10は、「価格」フィールドに登録された価格が150,000円である商品の一覧を取得する。
【0088】
電子商取引サーバ10は、検索条件を満足する商品の一覧を示すデータ(すなわち、商品一覧ページデータ)をユーザ端末20に返信する。一覧取得部53は、電子商取引サーバ10から返信されたデータを受信することによって、検索条件を満足する商品の一覧を取得する。
【0089】
表示制御部54は各種画面をユーザ端末20の表示部に表示させる。例えば、表示制御部54(一覧画面表示制御手段)は、一覧取得部53によって取得された商品の一覧を示す商品一覧画面30を表示部に表示させる。また例えば、表示制御部54は商品画面40を表示部に表示させる。
【0090】
なお、表示制御部54(案内画像表示制御手段)は、ユーザによって指示された画面内の位置が指示位置取得部50によって取得された場合、上述の対応関係情報が示す対応関係をユーザに案内するための案内画像を該画面に表示する。
【0091】
対応関係情報が文字列に関連付けて記憶されているような場合(図9参照)、表示制御部54(案内画像表示制御手段)は、文字列抽出部52によって抽出された文字列に関連づけられた対応関係情報が示す対応関係をユーザに案内するための案内画像を画面に表示する。
【0092】
例えば、文字列抽出部52によって抽出された文字列が、所定属性の属性値(例えば価格)を示す文字列でない場合、表示制御部54(案内画像表示制御手段)は、所定属性の属性値(例えば価格)を示す文字列でない場合における「軌跡」と「文字列の用い方」との対応関係をユーザに案内するための案内画像を画面に表示する。例えば、図4に示す上矢印43U及び標識44Uの組み合わせや、下矢印43D及び標識44Dの組み合わせがこの案内画像に相当している。
【0093】
また例えば、文字列抽出部52によって抽出された文字列が、所定属性の属性値(例えば価格)を示す文字列である場合、表示制御部54(案内画像表示制御手段)は、所定属性の属性値(例えば価格)を示す文字列である場合における「軌跡」と「文字列の用い方」との対応関係をユーザに案内するための案内画像を画面に表示する。例えば、図6に示す上矢印43U及び標識45Uの組み合わせ、下矢印43D及び標識45Dの組み合わせや、左矢印43L及び標識45Lの組み合わせがこの案内画像に相当している。
【0094】
以上に説明した指示位置取得部50、軌跡取得部51、文字列抽出部52、一覧取得部53、及び表示制御部54は、ユーザ端末20の制御部がプログラムに従って処理を実行することによって実現される。図11は、上記の機能ブロックを実現するためにユーザ端末20の制御部が実行する処理の一例を示すフロー図である。ユーザ端末20の制御部が図11に示す処理をプログラムに従って実行することによって、制御部が上記の機能ブロックとして機能するようになる。
【0095】
図11は、商品一覧画面30や商品画面40内の位置がユーザによって指示された場合に実行される処理を示している。
【0096】
商品一覧画面30や商品画面40内の位置がユーザによって指示された場合、図11に示すように、ユーザ端末20の制御部(指示位置取得部50)は、ユーザによって指示された画面内の位置を、タッチパネルから出力される位置情報に基づいて取得する(S101)。そして、制御部(文字列抽出部52)は、ステップS101で取得された位置に基づいて、画面に表示されているコンテンツから文字列を抽出する(S102)。
【0097】
また、制御部(表示制御部54)は案内画像を画面に表示させる(S103)。例えば、ステップS102で抽出された文字列が価格(所定属性の属性値)を示す文字列でない場合、制御部は、図4に示すような上矢印43U及び標識44Uや下矢印43D及び標識44Dを画面に表示させる。一方、ステップS102で抽出された文字列が価格(所定属性の属性値)を示す文字列である場合、制御部は、図6に示すような上矢印43U及び標識45U、下矢印43D及び標識45Dや、左矢印43L及び標識45Lを画面に表示させる。なお、ステップS102で抽出された文字列が価格を示す文字列であるか否かは、例えば、価格(所定属性)に対応する単位を示す文字が含まれているか否かを判定することによって判定するようにすればよい。
【0098】
その後、制御部は、ユーザの指示位置が移動したか否かを、タッチパネルから出力される位置情報に基づいて判定する(S104)。ユーザの指示位置が移動していないと判定された場合、制御部はユーザの指示位置が移動したか否かの監視を続行する。なお、図11では省略されているが、ユーザの指示位置が移動することなく、ユーザの指がタッチパネルから離れた場合には、本処理を終了するようにすればよい。
【0099】
ユーザの指示位置が移動したと判定された場合、制御部(軌跡取得部51)は、ユーザの指示位置の軌跡を取得する(S105)。さらに、制御部はその軌跡の方向を取得する(S106)。
【0100】
その後、制御部(検索条件設定部55)は、ステップS102で抽出された文字列を用いた検索条件を、ステップS106で取得された軌跡の方向に基づいて設定する(S107)。例えば、制御部は上記の対応関係情報(図9)を参照する。そして、制御部は、ステップS102で抽出された文字列をどのように用いるべきかを判断し、ステップS102で抽出された文字列を用いた検索条件を設定する。
【0101】
その後、制御部(一覧取得部53)は、ステップS107で設定された検索条件を満足する商品の一覧を電子商取引サーバ10に要求する(S108)。例えば、制御部は、商品一覧ページを要求することを示すHTTPリクエストを電子商取引サーバ10に送信する。このHTTPリクエストには、ステップS107で設定された検索条件を示す情報が関連づけられる。
【0102】
上記の要求を受信した電子商取引サーバ10は、ステップS107で設定された検索条件に基づいて検索処理を実行する(S109)。そして、電子商取引サーバ10は、ステップS109の検索処理の結果を示す商品一覧ページをユーザ端末20に返信する。すなわち、電子商取引サーバ10は、ステップS107で設定された検索条件を満足する商品の一覧をユーザ端末20に返信する(S110)。
【0103】
ユーザ端末20の制御部(一覧取得部53)は、電子商取引サーバ10から返信された商品一覧ページを受信する。そして、制御部(表示制御部54)は商品一覧画面30(商品一覧ページ)を表示部に表示させる(S111)。以上で図11に示す処理の説明を終了する。
【0104】
以上に説明した第1実施形態に係る電子商取引システム1によれば、指をタッチパネル上に接触させてスライドさせるという簡単な一つの操作で、ユーザは、所望の文字列を商品を検索するためのキーワード等として指定し、かつ、その文字列を検索においてどのように用いるのかを指定できるようになる。第1実施形態に係る電子商取引システム1によれば、所望の情報の一覧を得る際のユーザの操作性を向上させることが可能になる。
【0105】
また、第1実施形態に係る電子商取引システム1では、ユーザが所望の文字列を指定すると、上矢印43U、下矢印43D、左矢印43Lと標識44U,44D,45U,45D,45Lとが表示されるようになっている。ユーザはこれらの案内画像を頼りに、指をどの方向にスライドさせれば、文字列が検索において所望の用いられ方をするのかを把握できるようになる。
【0106】
ところで、本実施形態では、予め定められた複数種類のカテゴリー(メインカテゴリー及びサブカテゴリー)のうちの少なくとも一つが各商品に関連付けられている。例えば、図10に示す商品テーブルでは、「テレビ」、「液晶」、「プラズマ」、「32型」、「37型」、「42型」、「47型」や、「3D」等の複数種類のカテゴリーのうちの少なくとも一つが商品に関連付けられている。このような場合、検索条件設定部55は下記に説明するような処理を行うようにしてもよい。
【0107】
ここでは、文字列抽出部52によって抽出された文字列がAND検索のキーワードとして指定された場合を想定する。すなわち、文字列抽出部52によって抽出された文字列に関連する情報の一覧を取得するための検索条件を設定する場合を想定する。この場合、検索条件設定部55は、文字列抽出部52によって抽出された文字列が上記の複数種類のカテゴリーのうちのいずれかを示すか否かを判定する。
【0108】
文字列抽出部52によって抽出された文字列が上記の複数種類のカテゴリーのうちのいずれかを示すと判定された場合、検索条件設定部55は、そのカテゴリーが関連づけられている商品の一覧を検索するための検索条件を設定する。例えば、文字列抽出部52によって抽出された文字列が「液晶」である場合、文字列「液晶」は上記の複数種類のカテゴリーのうちの一のカテゴリー(サブカテゴリー:液晶)を示すため、検索条件設定部55は、「メインカテゴリー」又は「サブカテゴリー」フィールドに「液晶」が登録されている商品の一覧を取得するための検索条件を設定する。
【0109】
一方、文字列抽出部52によって抽出された文字列が上記の複数種類のカテゴリーのいずれをも示さないと判定された場合、検索条件設定部55は、文字列抽出部52によって抽出された文字列が商品の名称、説明、又は商品ページ等に含まれる商品の一覧を検索するための検索条件を設定する。例えば、文字列抽出部52によって抽出された文字列が「X機能」である場合、文字列「X機能」は上記の複数種類のカテゴリーのうちのいずれかのカテゴリーを示すものではないため、検索条件設定部55は、「名称」フィールド、「説明」フィールド、又は商品ページに文字列「X機能」が含まれている商品の一覧を取得するための検索条件を設定する。
【0110】
以上のようにすれば、カテゴリーで商品の絞り込みを行うことが可能な場合にはカテゴリーで商品の絞り込みが行われるようになる。その結果、検索の精度を向上させることが可能になる。
【0111】
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る電子商取引システムについて説明する。第2実施形態に係る電子商取引システム1の全体構成は第1実施形態と同様である。第2実施形態に係る電子商取引システム1も第1実施形態と同様の仮想商店街を提供する。以下、第2実施形態に係る電子商取引システム1について、主に第1実施形態との相違点について説明する。
【0112】
第2実施形態に係る電子商取引システム1では、ユーザが簡単な一の操作で商品の一覧の表示順を指定できるようになっている。以下、この機能について説明する。
【0113】
図12は上記の機能について説明するための図である。なお、ここでは、商品画面40を見ているユーザが価格の昇順又は降順でソートされた商品の一覧を見たいと考えた場合を想定する。
【0114】
この場合、図12に示すように、ユーザは、例えば商品画面40に表示される文字列「価格」を指Fで指し示す。ユーザが文字列「価格」を指Fで指し示すと、文字列「価格」が区別表示(例えば強調表示又は反転表示等)される。
【0115】
また、ユーザが文字列「価格」を指Fで指し示すと、上矢印43Uと下矢印43Dとが文字列「価格」に関連づけて表示される。上矢印43Uには、「昇順」に対応する標識46Uが関連づけられ、下矢印43Dには、「降順」に対応する標識46Dが関連づけられる。
【0116】
図12に示す状態でユーザが指Fをタッチパネル上に接触させたまま上方向に移動させると、商品の一覧を価格の昇順でソートすることをユーザが指定したことになる。この場合、商品画面40から商品一覧画面30へと画面遷移する。そして、商品一覧画面30の表示順指定欄37で「価格(低い順)」が選択された場合と同様、価格の昇順でソートされた商品の一覧が商品一覧画面30の一覧領域31に表示される。
【0117】
一方、図12に示す状態でユーザが指Fをタッチパネル上に接触させたまま下方向に移動させると、商品の一覧を価格の降順でソートすることをユーザが指定したことになる。この場合、商品画面40から商品一覧画面30へと画面遷移する。そして、商品一覧画面30の表示順指定欄37で「価格(高い順)」が選択された場合と同様、価格の降順でソートされた商品の一覧が商品一覧画面30の一覧領域31に表示される。
【0118】
このように、第2実施形態に係る電子商取引システム1では、指をタッチパネル上に接触させてスライドさせるという簡単な一つの操作で、ユーザは、商品の一覧をソートする際のキー項目を指定するととともに、表示順として「昇順」又は「降順」のいずれかを指定できるようになっている。
【0119】
図13は、第2実施形態に係る電子商取引システム1において実現される機能ブロックのうち、本発明に関連する機能ブロックを示す機能ブロック図である。なお、図13に示す機能ブロック図では、第1実施形態と同じ機能ブロックに図8と同じ符号を付している。
【0120】
図13に示すように、第2実施形態に係る電子商取引システム1は、指示位置取得部50、軌跡取得部51、文字列抽出部52、一覧取得部53a、及び表示制御部54を含んでいる。指示位置取得部50、軌跡取得部51、文字列抽出部52、及び表示制御部54は第1実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0121】
第1実施形態における一覧取得部53と同様、一覧取得部53aもユーザ端末20において実現される。すなわち、ユーザ端末20の制御部がプログラムに従って処理を実行することによって、制御部が一覧取得部53aとして機能するようになる。
【0122】
一覧取得部53aは、文字列抽出部52によって抽出された文字列に対応する属性項目でソートされてなる商品の一覧を取得する。
【0123】
第2実施形態の場合、一覧取得部53aはソート順序設定部56を含んでいる。ソート順序設定部56は、文字列抽出部52によって抽出された文字列に対応する属性項目で商品の一覧をソートする場合のソート順序を、軌跡取得部51によって取得された軌跡に基づいて設定する。一覧取得部53は、文字列抽出部52によって抽出された文字列に対応する属性項目をキー項目として、ソート順序設定部56によって設定されたソート順序でソートされた商品の一覧を取得する。
【0124】
軌跡取得部51によって取得された軌跡に基づいてソート順序を設定する場合には、軌跡と、ソート順序と、の対応関係に関する対応関係情報が必要となる。図14は対応関係情報の一例を示している。図14に示す対応関係情報では、「軌跡」と「ソート順序」との対応関係が設定されている。なお、図14に示す対応関係情報の内容は、例えば、図12を用いて説明したような操作をユーザが行えるようにするための内容に設定される。
【0125】
図14に示す対応関係情報では、軌跡が第1の類型に属する場合(例えば、軌跡が示す方向が上方向(第1の方向)である場合)に、ソート順序が「昇順」に設定されるようになっている。また、軌跡が第2の類型に属する場合(例えば、軌跡が示す方向が下方向(第2の方向)である場合)に、ソート順序が「降順」に設定されるようになっている。
【0126】
対応関係情報が図14に示すような情報である場合、ソート順序設定部56は、図14に示す対応関係情報と、軌跡取得部51によって取得された軌跡と、に基づいて、商品の一覧のソート順序として昇順又は降順のいずれかを設定する。
【0127】
一覧取得部53aは、文字列抽出部52によって抽出された文字列に対応する属性項目をソートのキー項目として、ソート順序設定部56によって設定されたソート順序でソートされた商品の一覧を電子商取引サーバ10に要求し、そのような商品の一覧を電子商取引サーバ10から取得する。表示制御部54(一覧画面表示制御手段)は、一覧取得部53aによって取得された商品の一覧を示す商品一覧画面30を表示部に表示させる。
【0128】
指示位置取得部50、軌跡取得部51、文字列抽出部52、一覧取得部53a、及び表示制御部54は、ユーザ端末20の制御部がプログラムに従って処理を実行することによって実現される。図15は、上記の機能ブロックを実現するためにユーザ端末20の制御部が実行する処理の一例を示すフロー図である。ユーザ端末20の制御部が図15に示す処理をプログラムに従って実行することによって、制御部が上記の機能ブロックとして機能するようになる。
【0129】
図15は、商品一覧画面30や商品画面40内の位置がユーザによって指示された場合に実行される処理を示している。図15において、ステップS201,S202の処理は図11におけるステップS101,S102の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0130】
ステップS102の処理が実行された後、制御部は、ステップS102で抽出された文字列がソートのキー項目として設定可能であるか否かを判定する(S203)。すなわち、制御部は、ステップS102で抽出された文字列が、ソートのキー項目として設定可能な属性項目を示しているか否かを判定する。
【0131】
例えば、ステップS102で抽出された文字列が「価格」や「名称」等である場合、ソートのキー項目として設定可能な属性項目を示していると判定される。一方、ステップS102で抽出された文字列が「X機能」等である場合、ソートのキー項目として設定可能な属性項目を示していないと判定される。なお、ステップS102で抽出された文字列が「150,000円」である場合には、「150,000円」は属性項目「価格」の属性値を示しているため、ステップS102で抽出された文字列が、ソートのキー項目として設定可能な属性項目を示していると判定されるようにしてもよい。
【0132】
ステップS102で抽出された文字列がソートのキー項目として設定可能でない場合、制御部は本処理を終了する。一方、ステップS102で抽出された文字列がソートのキー項目として設定可能である場合、制御部はステップS204〜S207の処理を実行する。なお、ステップS204〜S207の処理は図11におけるステップS103〜S106の処理と同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0133】
ステップS207の処理が実行された後、ユーザ端末20の制御部(ソート順序設定部56)は、ステップS207で取得された軌跡の方向に基づいて、ソート順序を設定する(S208)。例えば、制御部は上記の対応関係情報(図14)を参照し、ソート順序を、ステップS207で取得された軌跡の方向に対応づけられたソート順序に設定する。
【0134】
その後、制御部(一覧取得部53)は、ステップS202で抽出された文字列が示す属性項目をキー項目として、ステップS208で設定されたソート順序でソートされた商品の一覧を電子商取引サーバ10に要求する(S209)。例えば、制御部は、商品一覧ページを要求することを示すHTTPリクエストを電子商取引サーバ10に送信する。このHTTPリクエストには、ステップS202で抽出された文字列が示す属性項目をソートのキー項目として示す情報や、ステップS208で設定されたソート順序を示す情報が関連づけられる。
【0135】
また、元々指定されていた検索条件を示す情報もHTTPリクエストに関連づけられる。例えば、商品一覧画面30内の位置をユーザが指示したことによって図15に示す処理が実行されている場合には、該商品一覧画面30で指定されていた検索条件が「元々指定されていた検索条件」に相当する。一方、商品画面40内の位置をユーザが指示したことによって図15に示す処理が実行されている場合には、商品画面40に遷移する前の商品一覧画面30で指定されていた検索条件が「元々指定されていた検索条件」に相当する。
【0136】
上記の要求を受信した電子商取引サーバ10は検索処理を実行し、ステップS202で抽出された文字列が示す属性項目をソートのキー項目として、ステップS208で設定されたソート順序でソートされた商品の一覧を取得する(S210)。そして、電子商取引サーバ10は、ステップS210で取得された商品の一覧をユーザ端末20に返信する(S211)。すなわち、電子商取引サーバ10は、ステップS210の検索処理の結果を示す商品一覧ページをユーザ端末20に返信する。
【0137】
ユーザ端末20の制御部(一覧取得部53a)は、電子商取引サーバ10から返信された商品一覧ページを受信する。そして、制御部(表示制御部54)は商品一覧画面30(商品一覧ページ)を表示部に表示させる(S212)。以上で図15に示す処理の説明を終了する。
【0138】
以上に説明した第2実施形態に係る電子商取引システム1によれば、指をタッチパネル上に接触させてスライドさせるという簡単な一つの操作で、ユーザは、所望の属性項目をソートのキー項目として指定し、かつ、ソート順序として昇順又は降順のいずれかを指定できるようになる。第2実施形態に係る電子商取引システム1によれば、所望の情報の一覧を得る際のユーザの操作性を向上させることが可能になる。
【0139】
また、第2実施形態に係る電子商取引システム1では、ユーザが所望の文字列を指定すると、上矢印43U、下矢印43Dと標識46U,46Dとが表示されるようになっている。ユーザはこれらの案内画像を頼りに、指をどの方向にスライドさせれば、昇順又は降順を指定できるのかを把握できるようになる。
【0140】
なお、本発明は以上に説明した第1実施形態及び第2実施形態に限定されるものではない。
【0141】
(1)例えば、文字列抽出部52は、軌跡取得部51によって取得された軌跡に基づいて、画面に表示されるコンテンツから文字列を抽出するようにしてもよい。すなわち、文字列抽出部52は、ユーザが指示している文字列を、軌跡取得部51によって取得された軌跡に基づいて判断(推測)し、該文字列を抽出するようにしてもよい。
【0142】
図16はこの場合の文字列抽出部52の機能について説明するための図である。なお、図16において、符号60はユーザの指示位置の軌跡を示している。また、符号61は、ユーザが最初に指示した画面内の位置(すなわち、軌跡の始点)を示している。例えば図16に示すように、ユーザによって最初に指示された画面内の位置61に文字が表示されていない場合、文字列抽出部52は、ユーザの指示位置の軌跡60(ユーザの指の軌跡)が最初に交わる文字を上述の「基準文字」として取り扱うようにしてもよい。例えば図16に示す例の場合、ユーザの指示位置の軌跡60が最初に交わる文字「X」を上述の「基準文字」として取り扱うようにしてもよい。このようにして、文字列抽出部52が文字列「X機能」を抽出するようにしてもよい。
【0143】
(2)また例えば、図4において説明した例では、ユーザが指Fを上方向又は下方向にスライドさせることによって、文字列をAND検索又はNOT検索のいずれのキーワードとして用いるかを指定するようになっていたが、ユーザが上方向及び下方向以外の方向(例えば左方向又は右方向)にスライドさせることによって、文字列をAND検索又はNOT検索のいずれのキーワードとして用いるかを指定できるようにしてもよい。図12において説明した例についても同様である。
【0144】
(3)また例えば、図4,12ではユーザが二つの選択肢のうちのいずれかを指定する場合について説明し、図6ではユーザが三つの選択肢のうちのいずれかを指定する場合について説明したが、四つ以上の選択肢のうちのいずれかをユーザが指定するような場合にも本発明は適用することができる。
【0145】
(4)また例えば、図4において説明した例では、文字列をAND検索又はNOT検索のいずれのキーワードとして用いるかを、ユーザは軌跡の方向(すなわち、指Fのスライド方向)によって指定できるようになっていた。しかしながら、文字列をAND検索又はNOT検索のいずれのキーワードとして用いるかを、ユーザが軌跡の方向以外の要素によって指定できるようにしてもよい。
【0146】
例えば、文字列をAND検索又はNOT検索のいずれのキーワードとして用いるかを、ユーザが、軌跡が示す図形によって指定できるようにしてもよい。例えば、ユーザによって入力された軌跡が示す図形が円(第1の図形)である場合(すなわち、ユーザがタッチパネル上で指Fを円を描くようにスライドさせた場合)には、文字列がAND検索のキーワードとして用いられるようにしてもよい。また例えば、ユーザによって入力された軌跡が示す図形が三角形(第2の図形)である場合(すなわち、ユーザがタッチパネル上で指Fを三角形を描くようにスライドさせた場合)には、文字列がNOT検索のキーワードとして用いられるようにしてもよい。図6,12において説明した例についても同様である。
【0147】
この場合の一覧取得部53,53aが実行する処理について説明する。この場合の一覧取得部53,53aは、文字列抽出部52によって抽出された文字列と、軌跡取得部51によって取得された軌跡が示す図形と、に基づいて、情報の一覧を取得する。
【0148】
例えば、第1実施形態における検索条件設定部55は、文字列抽出部52によって抽出された文字列を用いた検索条件を、軌跡取得部51によって取得された軌跡が示す図形に基づいて設定する。この場合、上述の対応関係情報は、軌跡取得部51によって取得される軌跡が示す図形と、文字列抽出部52によって抽出された文字列の検索条件における用い方(すなわち、文字列を検索条件においてどのように用いるべきか)と、の対応関係に関する情報となる。
【0149】
また例えば、第2実施形態におけるソート順序設定部56は、文字列抽出部52によって抽出された文字列に対応する属性項目で情報の一覧をソートする場合のソート順序を、軌跡取得部51によって取得された軌跡が示す図形に基づいて設定する。この場合、上述の対応関係情報は、軌跡取得部51によって取得される軌跡が示す図形と、ソート順序と、の対応関係に関する情報となる。
【0150】
なお、図4において説明した例において、文字列をAND検索又はNOT検索のいずれのキーワードとして用いるかを、ユーザが軌跡の長さによって指定できるようにしてもよい。例えば、ユーザによって入力された軌跡の長さが基準値以上である場合には、文字列がAND検索のキーワードとして用いられるようにしてもよい。一方、ユーザによって入力された軌跡の長さが基準値未満である場合には、文字列がNOT検索のキーワードとして用いられるようにしてもよい。なお、図6,12において説明した例についても同様である。
【0151】
この場合の一覧取得部53,53aでは、軌跡取得部51によって取得された軌跡が示す図形の代わりに、軌跡取得部51によって取得された軌跡の長さが用いられる。このようにして、例えば図4に示す例の場合において、文字列をAND検索又はNOT検索のいずれのキーワードとして用いるかを、ユーザが軌跡の長さを調節することによって指定できるようにしてもよい。
【0152】
(5)また例えば、第1実施形態では、ユーザが一つの文字列を指定し、かつ、該文字列を検索条件においてどのように用いるかを指定する例について説明した。しかしながら、ユーザが複数の文字列を指定し、かつ、それら複数の文字列の各々ごとに、該文字列を検索条件においてどのように用いるかを指定できるようにしてもよい。
【0153】
例えば、図2に示す商品一覧画面30では、文字列「X機能」をAND検索のキーワードとして指定し、文字列「Y機能」をNOT検索のキーワードとして指定できるようにしてもよい。または、文字列「X機能」をAND検索のキーワードとして指定し、文字列「150,000円」を上限価格として指定できるようにしてもよい。あるいは、文字列「150,000円」を下限価格として指定し、文字列「220,000円」を上限価格として指定できるようにしてもよい。
【0154】
以下、複数の文字列を指定し、かつ、それら複数の文字列の各々ごとに、AND検索又はNOT検索のいずれのキーワードとして用いるかを指定する場合を想定して、その場合にユーザが行う操作の例について説明する。また、そのような操作を可能とするための構成についても説明する。なお、ここでは、図2に示す商品一覧画面30において、文字列「X機能」をAND検索のキーワードとして指定し、文字列「Y機能」をNOT検索のキーワードとして指定する場合を想定する。以下では二つの例について説明する。
【0155】
(5−1)まず、一つ目の例について説明する。例えば、ユーザは、指をタッチパネル上に接触させることによって文字列「X機能」を指し示した後、指を上方向にスライドさせる。その後、基準時間(例えば3秒)以内に、ユーザは指をタッチパネル上に接触させることによって文字列「Y機能」を指し示す。そして、ユーザは指を下方向にスライドさせる。このような操作が行われた場合、文字列「X機能」がAND検索のキーワードとして指定され、文字列「Y機能」がNOT検索のキーワードとして指定される。
【0156】
以上のような操作を可能とする場合の指示位置取得部50、軌跡取得部51、文字列抽出部52、及び一覧取得部53の動作について説明する。
【0157】
まず、指示位置取得部50は、ユーザによって指示された画面内の位置(第1の位置)として取得する。また、軌跡取得部51は、ユーザが画面内の位置(第1の位置)を指示した後に指示位置を移動させることによって入力した軌跡(第1の軌跡)取得する。そして、文字列抽出部52は、指示位置取得部50によって取得された位置(又は、軌跡取得部51によって取得された軌跡)に基づいて、画面に表示されるコンテンツから文字列(第1の文字列)を抽出する。
【0158】
また、ユーザ端末20は、軌跡の入力が完了してから基準時間以内の期間において、ユーザによって画面内の新たな位置が指示されたか否かを監視する。
【0159】
軌跡の入力が完了してから基準時間以内の期間において、ユーザによって画面内の新たな位置が指示されたと判定された場合、指示位置取得部50は、該新たに指示された位置(第2の位置)を取得する。また、軌跡取得部51は、ユーザが上記新たな位置を指示した後に指示位置を移動させることによって入力した新たな軌跡(第2の軌跡)を取得する。また、文字列抽出部52は、指示位置取得部50によって取得された上記新たな位置(又は、軌跡取得部51によって取得された新たな軌跡)に基づいて、画面に表示されるコンテンツのうちから文字列(第2の文字列)を取得する。この場合にも、軌跡の入力が完了してから基準時間以内の期間において、ユーザによって画面内の新たな位置が指示されたか否かが監視される。
【0160】
軌跡の入力が完了してから基準時間以内の期間において、ユーザによって画面内の新たな位置が指示されたと判定されなかった場合、一覧取得部53による取得が実行される。この場合、それまでに抽出された文字列と、それまでに取得された軌跡とに基づいて、一覧取得部53は情報の一覧を取得する。
【0161】
なお、複数の文字列が抽出されている場合、一覧取得部53は、該複数の文字列に基づいて実行すべき情報の一覧取得処理の内容を、対応関係情報と、複数の文字列の各々に対応する軌跡と、に基づいて判断し、該一覧取得処理を該複数の文字列に基づいて実行する。
【0162】
例えば、第1の文字列(例えば「X機能」)及び第2の文字列(例えば「Y機能」)が抽出されている場合、検索条件設定部55は、第1の文字列をAND検索又はNOT検索のいずれのキーワードとして用いるのかを、対応関係情報(図9)と、第1の文字列が抽出された際にユーザによって入力された軌跡(第1の軌跡)と、に基づいて判断する。また、検索条件設定部55は、第2の文字列をAND検索又はNOT検索のいずれのキーワードとして用いるのかを、対応関係情報(図9)と、第2の文字列が抽出された際にユーザによって入力された軌跡(第2の軌跡)と、に基づいて判断する。そして、一覧取得部53は、検索条件設定部55によって設定された検索条件を満足する情報の一覧を取得する。
【0163】
(5−2)二つ目の例について説明する。例えば、ユーザは、指をタッチパネル上に接触させることによって文字列「X機能」を指し示した後、指を上方向にスライドさせる。このとき、続けて他の文字列を指定しないのであれば、ユーザは、軌跡の長さが基準値よりも長くなるように指をスライドさせる。
【0164】
一方、続けて他の文字列(ここでは「Y機能」)を指定するのであれば、ユーザは、軌跡の長さが基準値以下となるように指をスライドさせる。そして、ユーザは指をタッチパネル上に接触させることによって文字列「Y機能」を指し示した後、指を下方向にスライドさせる。このとき、続けて他の文字列をさらに指定するのでなければ、ユーザは、軌跡の長さが基準値以下となるように指をスライドさせる。一方、続けて他の文字列を指定しないのであれば、ユーザは、軌跡の長さが基準値よりも長くなるように指をスライドさせる。この場合、文字列「X機能」がAND検索のキーワードとして指定され、文字列「Y機能」がNOT検索のキーワードとして指定されたことになる。
【0165】
なお、以上では、続けて他の文字列を指定しない場合に、ユーザが、軌跡の長さが基準値よりも長くなるように指をスライドさせることとして説明したが、続けて他の文字列を指定しない場合に、ユーザが、軌跡の長さが基準値以下となるように指をスライドさせるようにしてもよい。
【0166】
以上のような操作を可能とする場合の指示位置取得部50、軌跡取得部51、文字列抽出部52、及び一覧取得部53の動作について説明する。
【0167】
まず、指示位置取得部50は、ユーザによって指示された画面内の位置(第1の位置)を取得する。また、軌跡取得部51は、ユーザが画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって入力した軌跡(第1の軌跡)を取得する。そして、文字列抽出部52は、指示位置取得部50によって取得された位置(又は、軌跡取得部51によって取得された軌跡)に基づいて、画面に表示されるコンテンツから文字列(第1の文字列)を抽出する。
【0168】
また、ユーザ端末20は、軌跡取得部51によって取得された軌跡(第1の軌跡)の長さが所定条件を満足するか否かを判定する。例えば、ユーザ端末20は、軌跡取得部51によって取得された軌跡の長さが基準値以下であるか否かを判定する。
【0169】
軌跡取得部51によって取得された軌跡の長さが所定条件を満足すると判定された場合、ユーザ端末20は、ユーザによって画面内の位置が新たに指示されるのを待つ。そして、ユーザによって画面内の位置が新たに指示された場合、指示位置取得部50は、該新たに指示された位置(第2の位置)を取得する。また、軌跡取得部51は、ユーザが上記新たな位置を指示した後に指示位置を移動させることによって入力した軌跡(第2の軌跡)を取得する。さらに、文字列抽出部52は、指示位置取得部50によって取得された位置(又は、軌跡取得部51によって取得された軌跡)に基づいて、画面に表示されるコンテンツから文字列(第2の文字列)を抽出する。そして、ユーザ端末20は、軌跡取得部51によって取得された軌跡(第2の軌跡)の長さが所定条件を満足するか否かを判定する。
【0170】
軌跡取得部51によって取得された軌跡が所定条件を満足しないと判定された場合(例えば、軌跡取得部51によって取得された軌跡の長さが基準値以下でないと判定された場合)、一覧取得部53による取得が実行される。この場合、それまでに抽出された文字列と、それまでに取得された軌跡とに基づいて、一覧取得部53は情報の一覧を取得する。この点は一つ目の例と同様である。
【0171】
以上に説明したようにすれば、第1実施形態において、ユーザが複数の文字列を指定し、かつ、それら複数の文字列の各々ごとに、該文字列を検索条件においてどのように用いるかを指定できるようになる。
【0172】
なお、第1実施形態と同様、第2実施形態においても、ユーザが複数の文字列をソートのキー項目として指定し、かつ、それら複数の文字列の各々ごとにソート順序として昇順又は降順のいずれかを指定できるようにしてもよい。
【0173】
例えば、図2に示す商品一覧画面30では、「価格」を第1のキー項目として指定するとともに、そのソート順序として昇順又は降順のいずれかを指定し、かつ、「店舗」を第2のキー項目として指定するとともに、そのソート順序として昇順又は降順のいずれかを指定できるようにしてもよい。
【0174】
(6)また例えば、ユーザ端末20からデータベース12にアクセスできるようになっている場合、一覧取得部53,53aはデータベース12に直接アクセスすることによって、データベース12から情報の一覧を取得するようにしてもよい。この場合、図8に示す機能ブロック図において「電子商取引サーバ10」は「データベース12」に置き換えられることになる。
【0175】
または、情報の一覧を取得するために必要なデータがユーザ端末20の補助記憶部に記憶されている場合、一覧取得部53,53aは、ユーザ端末20の補助記憶部に記憶されているデータから情報の一覧を取得するようにしてもよい。この場合、図8に示す機能ブロック図において「電子商取引サーバ10」は「ユーザ端末20の補助記憶部」に置き換えられることになる。
【0176】
(7)また例えば、一覧取得部53,53aは電子商取引サーバ10(情報提供装置)に設けられるようにしてもよい。すなわち、電子商取引サーバ10の制御部がプログラムに従って処理を実行することによって、電子商取引サーバ10の制御部が一覧取得部53,53aとして機能するようにしてもよい。図17は、この場合の電子商取引システム1の機能ブロック図である。
【0177】
この場合、文字列抽出部52で抽出された文字列を示す情報と、軌跡取得部51によって取得された軌跡に関する情報とがユーザ端末20から電子商取引サーバ10に送信される。ここで、「軌跡取得部51によって取得された軌跡に関する情報」とは、軌跡自体を示す情報であってもよいし、軌跡が示す方向(又は、軌跡が示す図形或いは軌跡の長さ)を示す情報であってもよい。
【0178】
電子商取引サーバ10に設けられた一覧取得部53,53aは、ユーザ端末20から受信した情報に基づいて、情報の一覧を取得する。すなわち、一覧取得部53,53aは、文字列抽出部52によって抽出された文字列と、軌跡取得部51によって取得された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する。
【0179】
一覧取得部53,53aがユーザ端末20に設けられている場合には、一覧取得部53,53aは情報の一覧を電子商取引サーバ10に要求することによって情報の一覧を電子商取引サーバ10から取得するようになっていたが、一覧取得部53,53aが電子商取引サーバ10に設けられている場合には、一覧取得部53,53aはデータベース12にアクセスすることによって情報の一覧を取得する。
【0180】
例えば、一覧取得部53(検索条件設定部55)が電子商取引サーバ10に設けられている場合、検索条件設定部55は、文字列抽出部52によって抽出された文字列と、軌跡取得部51によって取得された軌跡と、に基づいて、検索条件を設定する。なお、この場合の検索条件の設定方法は、一覧取得部53(検索条件設定部55)がユーザ端末20に設けられる場合と同様である。そして、一覧取得部53は該検索条件を満足する情報の一覧をデータベース12から取得する。
【0181】
また例えば、一覧取得部53a(ソート順序設定部56)が電子商取引サーバ10に設けられている場合、ソート順序設定部56は、文字列抽出部52によって抽出された文字列と、軌跡取得部51によって取得された軌跡と、に基づいて、ソート順序を設定する。なお、この場合のソート順序の設定方法は、一覧取得部53aがユーザ端末20に設けられる場合と同様である。そして、一覧取得部53aは、文字列抽出部52によって抽出された文字列に対応する属性項目をソートのキー項目とし、かつ、ソート順序設定部56によって設定されたソート順序でソートされた情報の一覧をデータベース12から取得する。
【0182】
一覧取得部53,53aによって取得された情報の一覧は電子商取引サーバ10からユーザ端末20に送信される。表示制御部54は電子商取引サーバ10から受信した情報の一覧を表示部に表示させる。
【0183】
(9)また例えば、文字列抽出部52及び一覧取得部53,53aが電子商取引サーバ10(情報提供装置)に設けられるようにしてもよい。すなわち、電子商取引サーバ10の制御部がプログラムに従って処理を実行することによって、電子商取引サーバ10の制御部が文字列抽出部52及び一覧取得部53,53aとして機能するようにしてもよい。図18は、この場合の電子商取引システム1の機能ブロック図である。
【0184】
この場合、指示位置取得部50によって取得された指示位置に関する情報と、軌跡取得部51によって取得された軌跡に関する情報とがユーザ端末20から電子商取引サーバ10に送信される。また、この場合、ユーザ端末20の表示部に表示されているコンテンツ(例えば商品一覧画面30又は商品画面40の表示内容)に関する情報も電子商取引サーバ10に送信される。
【0185】
そして、電子商取引サーバ10に設けられている文字列抽出部52は、ユーザ端末20から受信した情報に基づいて、文字列を抽出する。すなわち、文字列抽出部52は、指示位置取得部50によって取得された指示位置と、軌跡取得部51によって取得された軌跡と、ユーザ端末20の表示部に表示されているコンテンツと、に基づいて、該コンテンツから文字列を抽出する。
【0186】
一覧取得部53,53aは、文字列抽出部52によって抽出された文字列と、軌跡取得部51によって取得された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する。一覧取得部53,53aの動作は図17における一覧取得部53,53aと同様であるため、ここでは説明を省略する。
【0187】
(10)また例えば、商品一覧画面30や商品画面40では、ユーザが指定可能な文字列を予め特定しておくようにしてもよい。例えば、キーワードとして適切な文字列を予め特定しておくようにしてもよい。そして、特定された文字列がユーザによって指し示された場合にのみ、文字列抽出部52はその文字列を抽出するようにしてもよい。
【0188】
なお、この場合、商品一覧ページデータや商品ページデータでは、ユーザが指定可能な文字列を所定のタグで囲んでおくようにしてもよい。あるいは、ユーザが指定可能な文字列のリストを商品一覧ページデータや商品ページデータに埋め込んでおくようにしてもよい。
【0189】
また、この場合、商品一覧画面30や商品画面40では、ユーザが指定可能な文字列を、ユーザが指定できない文字列とは区別して表示するようにしてもよい。
【0190】
(11)また例えば、ユーザが画面内の位置を指示するために用いるポインティングデバイスはタッチパネルに限られない。例えば、ユーザが画面内の位置を指示するためにマウスやスティックを用いるような場合にも本発明は適用することができる。すなわち、マウス又はスティックの操作に応じて移動するカーソルが画面内に表示され、かつ、ユーザが所定のボタンを押下することによってカーソルの位置がユーザが指示した位置として取得されるような場合にも本発明は適用することができる。
【0191】
(12)なお、電子商取引システム1では、テレビ等の物だけでなく、例えば電子書籍データ、音楽データ、又は映像データ等のデータが商品として販売されるようにしてもよい。また、電子商取引システム1では、店舗と消費者との間の商取引に限らず、消費者同士の商取引が行われるようにしてもよい。
【0192】
また、電子商取引システム1では、サービスを提供する提供者によってサービスが提供されるようにしてもよい。このような場合にも、本発明を適用すれば、サービスの検索を行ったり、サービスの一覧のソート順序を設定したりすることをユーザが簡易な一の操作で行えるようにすることができる。
【0193】
また、本発明は電子商取引システム以外にも適用することが可能である。すなわち、本発明の実施形態に係る情報提供システムは、電子商取引システム以外のシステムにおいても実現することが可能である。
【符号の説明】
【0194】
1 電子商取引システム、2 通信ネットワーク、10 電子商取引サーバ、12 データベース、20 ユーザ端末、30 商品一覧画面、31 一覧領域、32,33 キーワード入力欄、34,35 価格入力欄、36 検索ボタン、37 表示順指定欄、40 商品画面、41 個数選択欄、42 購入ボタン、43U 上矢印、43D 下矢印、43L 左矢印、44U,44D,45U,45D,45L,46U,46D 標識、50 指示位置取得部、51 軌跡取得部、52 文字列抽出部、53,53a 一覧取得部、54 表示制御部、55 検索条件設定部、56 ソート順序設定部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザに情報の一覧を提供する情報提供システムにおいて、
コンテンツが表示された画面を表示手段に表示させる手段と、
前記ユーザによって指示された前記画面内の位置を取得する指示位置取得手段と、
前記ユーザが前記画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって軌跡を入力した場合に、前記ユーザによって入力された軌跡を取得する軌跡取得手段と、
前記指示位置取得手段によって取得された位置、又は、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡、に基づいて、前記画面に表示されるコンテンツから文字列を抽出する文字列抽出手段と、
前記文字列抽出手段によって抽出された文字列と、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する一覧取得手段と、
前記一覧取得手段によって取得された情報の一覧を示す一覧画面を前記表示手段に表示させる一覧画面表示制御手段と、
を含み、
前記一覧取得手段は、
前記軌跡取得手段によって取得される軌跡と、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に基づいて実行すべき前記情報の一覧の取得処理の内容と、の対応関係に関する対応関係情報を記憶してなる対応関係情報記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得する手段と、
前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に対応する前記情報の一覧の取得処理を前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に基づいて実行する手段と、を含む、
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
前記一覧取得手段は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列を用いた検索条件を、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に基づいて設定する検索条件設定手段を含み、前記検索条件設定手段によって設定された検索条件を満足する情報の一覧を取得し、
前記対応関係情報は、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡と、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列の、前記検索条件における用い方と、の対応関係に関する情報であり、
前記検索条件設定手段は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列を前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に対応する用い方で用いてなる検索条件を設定する、
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項3】
請求項2に記載の情報提供システムにおいて、
前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が第1の類型に属する場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連する情報の一覧を取得するための検索条件が設定されるように、かつ、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が第2の類型に属する場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連しない情報の一覧を取得するための検索条件が設定されるように、前記対応関係情報は定められており、
前記検索条件設定手段は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連する情報の一覧を取得するための検索条件と、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連しない情報の一覧を取得するための検索条件と、のいずれかを、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に基づいて設定する、
ことを特徴とする情報検索システム。
【請求項4】
請求項2に記載の情報提供システムにおいて、
前記文字列抽出手段によって抽出される文字列は、前記情報の属性に関する属性値を示し、
前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が第1の類型に属する場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値以上の属性値、又は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値よりも大きい属性値、を有する情報の一覧を取得するための検索条件が設定されるように、かつ、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が第2の類型に属する場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値以下の属性値、又は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値よりも小さい属性値、を有する情報の一覧を取得するための検索条件が設定されるように、前記対応関係情報は定められており、
前記検索条件設定手段は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値以上の属性値、又は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値よりも大きい属性値、を有する情報の一覧を取得するための検索条件と、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値以下の属性値、又は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示す属性値よりも小さい属性値、を有する情報の一覧を取得するための検索条件と、のいずれかを、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に基づいて設定する、
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項5】
請求項2に記載の情報提供システムにおいて、
前記情報には、該情報に関連する文章と、複数種類のカテゴリーのうちの少なくとも一つと、が関連づけられており、
前記対応関係情報は、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が所定の類型に属する場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連する情報の一覧を取得するための検索条件が設定されるように定められており、
前記検索条件設定手段は、
前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連する情報の一覧を取得するための検索条件を設定する場合、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が前記複数種類のカテゴリーのうちのいずれかを示すか否かを判定する手段と、
前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が前記複数種類のカテゴリーのうちのいずれかを示すと判定された場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が示すカテゴリーに関連づけられている情報の一覧を検索するための検索条件を設定する手段と、
前記文字列抽出手段によって抽出された文字列が前記複数種類のカテゴリーのうちのいずれかを示すと判定されなかった場合に、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列を前記文章に含んでなる情報の一覧を検索するための検索条件を設定する手段と、を含む、
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項6】
請求項1に記載の情報提供システムにおいて、
前記一覧取得手段は、前記情報の一覧のソート順序を設定するソート順序設定手段を含み、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に対応する項目をキー項目として、前記ソート順序設定手段によって設定されたソート順序でソートされてなる情報の一覧を取得し、
前記対応関係情報は、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡と、ソート順序と、の対応関係に関する情報であり、
前記ソート順序設定手段は、前記情報の一覧のソート順序を、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡に対応するソート順序に設定する、
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項7】
請求項6に記載の情報提供システムにおいて、
前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が第1の類型である場合に前記情報の一覧のソート順序が昇順に設定されるように、かつ、前記軌跡取得手段によって取得される軌跡が第2の類型である場合に前記情報の一覧のソート順序が降順に設定されるように、前記対応関係情報は定められており、
前記ソート順序設定手段は、前記情報の一覧のソート順序として、昇順又は降順のいずれかを、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に基づいて設定する、
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記ユーザによる軌跡の入力が完了してから基準時間以内の期間において前記ユーザによって前記画面内の位置が新たに指示されたか否かを判定する手段をさらに含み、
前記指示位置取得手段は、前記期間において前記ユーザによって前記画面内の位置が新たに指示されたと判定された場合、該新たに指示された位置を取得し、
前記軌跡取得手段は、前記ユーザが前記画面内の位置を新たに指示した後に指示位置を変化させることによって新たに軌跡を入力した場合に、前記ユーザによって新たに入力された軌跡を取得し、
前記文字列抽出手段は、前記ユーザによって新たに指示された位置、又は、前記ユーザによって新たに入力された軌跡、に基づいて、前記画面に表示されるコンテンツのうちから文字列を新たに抽出し、
前記一覧取得手段は、前記期間において前記ユーザによって前記画面内の位置が新たに指示されなかったと判定された場合、それまでに抽出された文字列と、それまでに取得された軌跡と、に基づいて、前記情報の一覧を取得する、
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項9】
請求項1乃至7のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記軌跡取得手段によって取得された軌跡の長さが所定の条件を満足するか否かを判定する手段をさらに含み、
前記指示位置取得手段は、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡の長さが前記所定の条件を満足すると判定される場合において、前記ユーザによって前記画面内の位置が新たに指示された場合、該新たに指示された位置を取得し、
前記軌跡取得手段は、前記ユーザが前記画面内の位置を新たに指示した後に指示位置を変化させることによって新たに軌跡を入力した場合に、前記ユーザによって新たに入力された軌跡を取得し、
前記文字列抽出手段は、前記ユーザによって新たに指示された位置、又は、前記ユーザによって新たに入力された軌跡、に基づいて、前記画面に表示されるコンテンツのうちから文字列を新たに抽出し、
前記一覧取得手段は、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡の長さが前記所定の条件を満足しないと判定される場合に、それまでに抽出された文字列と、それまでに取得された軌跡と、に基づいて、前記情報の一覧を取得する、
ことを特徴とする情報提供システム。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記ユーザによって指示された画面内の位置が前記指示位置取得手段によって取得された場合、前記対応関係情報が示す前記対応関係を前記ユーザに案内するための案内画像を前記画面に表示させる案内画像表示制御手段を含むことを特徴とする情報提供システム。
【請求項11】
請求項1乃至9のいずれかに記載の情報提供システムにおいて、
前記対応関係情報記憶手段は、前記対応関係情報を文字列に関連づけて記憶し、
前記一覧取得手段は、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連づけられた対応関係情報に基づいて、前記軌跡取得手段によって取得された軌跡に対応する前記情報の一覧の取得処理を判断し、該取得処理を、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に基づいて実行することを特徴とする情報提供システム。
【請求項12】
請求項11に記載の情報提供システムにおいて、
前記ユーザによって指示された画面内の位置が前記指示位置取得手段によって取得された場合、前記文字列抽出手段によって抽出された文字列に関連づけられた対応関係情報が示す前記対応関係を前記ユーザに案内するための案内画像を前記画面に表示させる案内画像表示制御手段を含むことを特徴とする情報提供システム。
【請求項13】
ユーザに情報の一覧を提供する情報提供システムの制御方法において、
コンテンツが表示された画面を表示手段に表示させるステップと、
前記ユーザによって指示された前記画面内の位置を取得する指示位置取得ステップと、
前記ユーザが前記画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって軌跡を入力した場合に、前記ユーザによって入力された軌跡を取得する軌跡取得ステップと、
前記指示位置取得ステップによって取得された位置、又は、前記軌跡取得ステップによって取得された軌跡、に基づいて、前記画面に表示されるコンテンツから文字列を抽出する文字列抽出ステップと、
前記文字列抽出ステップによって抽出された文字列と、前記軌跡取得ステップによって取得された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する一覧取得ステップと、
前記一覧取得ステップによって取得された情報の一覧を示す一覧画面を前記表示手段に表示させる一覧画面表示制御ステップと、
を含み、
前記一覧取得ステップは、
前記軌跡取得ステップによって取得される軌跡と、前記文字列抽出ステップによって抽出された文字列に基づいて実行すべき前記情報の一覧の取得処理の内容と、の対応関係に関する対応関係情報を記憶してなる対応関係情報記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得するステップと、
前記軌跡取得ステップによって取得された軌跡に対応する前記情報の一覧の取得処理を前記文字列抽出ステップによって抽出された文字列に基づいて実行するステップと、を含む、
ことを特徴とする情報提供システムの制御方法。
【請求項14】
ユーザに情報の一覧を提供するための情報提供装置において、
画面に表示されるコンテンツから、前記ユーザによって指示された前記画面内の位置、又は、前記ユーザが前記画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって入力した軌跡、に基づいて抽出された文字列を取得する手段と、
前記文字列と、前記ユーザによって入力された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する一覧取得手段と、
を含み、
前記一覧取得手段は、
前記ユーザによって入力された軌跡と、前記文字列に基づいて実行すべき前記情報の一覧の取得処理の内容と、の対応関係に関する対応関係情報を記憶してなる対応関係情報記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得する手段と、
前記ユーザによって入力された軌跡に対応する前記情報の一覧の取得処理を前記文字列に基づいて実行する手段と、を含む、
ことを特徴とする情報提供装置。
【請求項15】
ユーザに情報の一覧を提供するための情報提供装置の制御方法において、
画面に表示されるコンテンツから、前記ユーザによって指示された前記画面内の位置、又は、前記ユーザが前記画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって入力した軌跡、に基づいて抽出された文字列を取得するステップと、
前記文字列と、前記ユーザによって入力された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する一覧取得ステップと、
を含み、
前記一覧取得ステップは、
前記ユーザによって入力された軌跡と、前記文字列に基づいて実行すべき前記情報の一覧の取得処理の内容と、の対応関係に関する対応関係情報を記憶してなる対応関係情報記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得するステップと、
前記ユーザによって入力された軌跡に対応する前記情報の一覧の取得処理を前記文字列に基づいて実行するステップと、を含む、
ことを特徴とする情報提供装置の制御方法。
【請求項16】
ユーザに情報の一覧を提供するための情報提供装置としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、
画面に表示されるコンテンツから、前記ユーザによって指示された前記画面内の位置、又は、前記ユーザが前記画面内の位置を指示した後に指示位置を移動させることによって入力した軌跡、に基づいて抽出された文字列を取得する手段、及び、
前記文字列と、前記ユーザによって入力された軌跡と、に基づいて、情報の一覧を取得する一覧取得手段、
として前記コンピュータを機能させ、
前記一覧取得手段は、
前記ユーザによって入力された軌跡と、前記文字列に基づいて実行すべき前記情報の一覧の取得処理の内容と、の対応関係に関する対応関係情報を記憶してなる対応関係情報記憶手段の記憶内容の少なくとも一部を取得する手段と、
前記ユーザによって入力された軌跡に対応する前記情報の一覧の取得処理を前記文字列に基づいて実行する手段と、を含む、
ことを特徴とするプログラム。
【請求項17】
請求項16に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−252397(P2012−252397A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−122491(P2011−122491)
【出願日】平成23年5月31日(2011.5.31)
【特許番号】特許第5000776号(P5000776)
【特許公報発行日】平成24年8月15日(2012.8.15)
【出願人】(399037405)楽天株式会社 (416)
【Fターム(参考)】