情報提供システム
【課題】 教員が管理者の入稿Webサイトの専用ページに入稿した情報を管理者のWebサイト上に公開して学生に提供する。
【解決手段】 入稿Webサイト7と、公開用Webサイト8とから構成されている。入稿Webサイト7には、学校から提供された科目データベースをリモート管理、編集を可能とする資料作成者編集用ページと管理者確認用ページとを有している。資料作成者編集用ページの画面で、教員が入稿すると、その入力データは管理者確認用ページの画面に反映され、入稿の進捗状況は、管理者確認用ページの画面で把握され、そのデータは公開用Webサイトに公開される。公開用Webサイトには、入稿Webサイトに入稿されたデータに併せて学校から学生に連絡すべき事項を掲示板に公開される。
【解決手段】 入稿Webサイト7と、公開用Webサイト8とから構成されている。入稿Webサイト7には、学校から提供された科目データベースをリモート管理、編集を可能とする資料作成者編集用ページと管理者確認用ページとを有している。資料作成者編集用ページの画面で、教員が入稿すると、その入力データは管理者確認用ページの画面に反映され、入稿の進捗状況は、管理者確認用ページの画面で把握され、そのデータは公開用Webサイトに公開される。公開用Webサイトには、入稿Webサイトに入稿されたデータに併せて学校から学生に連絡すべき事項を掲示板に公開される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータネットワークシステムを用いて関係者に情報を提供するシステム、特に大学などの教育機関において、学校から学生、生徒に提供するいわゆるシラバス(授業内容および計画)のほか、広報、サービスなどのコンテンツをWebサイト上で一括管理し、そのコンテンツをWebサイト上で公開するコンテンツのWeb情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
大学、大学院などの教育機関においては、新学期が開始される時期に、学校側は学生が履修する講義科目を選択するための手引き書を学生に手交し、学生はその手引き書に示された各履修科目についての講義の内容、担当教員、講義日時、評価方法、取得単位数などの情報を理解したうえで、各学年で履修する講義科目を選択して履修の申請を行うシステムになっている。
【0003】
ところで、特許文献1には、学校側から学生に提供される従来の「手引き書」は、学生に提供すべき情報のすべてが印刷された冊子であったため、個々の学生にとって、自分が履修する以外の科目に関す情報は不要であるにもかかわらず、学生が選択できるすべての履修科目についての情報が記されることになり、冊子は膨大な厚みになって、必要な情報を得るための検索は必ずしも容易ではないと言う問題があったことを指摘し、特許文献1においては、各学生毎の個別の履修申請が可能な講義科目だけに限定した授業概要等に関する情報が掲載された冊子を作成することができるパーソナルシラバス 作成システム及びパーソナルシラバス 冊子を提案している。
【0004】
確かに、このようなパーソナルシラバスによれば、従来の冊子の1/3から1/5の頁数に削減可能なので、通学時の携帯が容易で便利であり、学生は効率的に講義科目の内容等の情報を見ることができ、選択不可科目の誤申請もなくなり、無駄な用紙を省略でき、省資源化を図ることが可能となる。
【0005】
特許文献2はさらに一歩を進めて学生がWebサイト上から講義に使用するコンテンツを入手し、閲覧することができるコンテンツ利用システムを提案している。特許文献2は、サーバーに、講義および講義計画に関するデータが登録されている講義計画データベースを備え、教員および学生は、サーバーから講義および講義計画に関する情報から所望のコンテンツの識別情報を検索して当該コンテンツをパソコンの表示画面上に表示することができる。
【0006】
このシステムによれば、学校側として冊子への印刷の手数を一切省略でき、学生は、検索した情報をサーバーからダウンロードすることによって必要な資料を入手できる。ところで、特許文献1の内容と、特許文献2の内容とを比較したときには、特許文献2に記載されたシステムは、情報を印刷からデジタルデーターに変えただけでなく、大学の教員と、大学の事務局と、学生とが、コンピュータネットワークシステムを用いてシラバスを学生に提供するシステムが構築されたものとして理解することができる。同様の構想は、特許文献3他にも記載されている。
【0007】
しかし、特許文献2、3を含めて従来のコンピュータネットワークシステムを利用してシラバスを提供するシステムを視る限り、学生がサーバーにアクセスしてサーバーから教員が作成したコンテンツを入手することだけに注目が払われていたようである。しかし、このシステムの本来の目標は、単に学生が印刷物に代えてサーバーから単にシラバスを入手あるいは閲覧できればよいというものではなく、効率よく運営して活発な活用を図ることでなければならない。
【0008】
コンピュータネットワークシステムを用いたシラバス提供システムを効率よく運用するには、シラバスの作成から、学校のサーバーへの入稿、入稿されたシラバスの公開を含めて総合的に検討がされなければならない。特にシラバスを含めて公開される情報はたびたび変更、修正が加えられることがあるが、その対応について学内の事務管理者の負担が極端に増大するようなことになれば、事務管理者の多忙を理由にせっかくのシステムが機能しないという問題にもなりかねない。
【特許文献1】特開2000−194757
【特許文献2】特開2003−157324
【特許文献3】特開2003−187007
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
解決しようとする問題点は、従来のシステムでは、教員や学生にシラバスを含めて資料をWebサイトの表示画面に表示することまでの構想は明らかにされているものの、進んでシステムを構築する上での具体的に解決すべき点についてはほとんど触れられていなかった点である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、コンピュータネットワークを用い、資料作成者がコンピュータから管理者の入稿Webサイトの専用ページに入稿した情報を管理者のWebサイト上に公開してシステムの利用者に提供する情報提供システムである。Webサイトは、資料作成者に専用のページを有し、Webサイトのメニューへの資料作成者のアクセスに対し、当該資料作成者のページを開き、当該ページにログインした資料作成者の書き込み内容を記録し、管理者は、各資料作成者に割り当てられた専用のページ内への情報書き込みの進捗状況を監視する。資料作成者が書き込んだ情報は、サーバーの公開用Webサイトに公開される。ここに、管理者とは、システムを運用する施設のシステム管理者であるが、実務上は、システムを運用する施設からコンテンツの提供を受けた学外の業者であるサーバー管理者が業務を代行する。この発明を学校のシラバス提供システムに適用したときには、資料作成者は、学校の内外の教員であり、システムの利用者は当該学校の学生であり、教員が専用ページに書き込んだコンテンツの内容は、当該教員のシラバスに関するデータである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、入稿Webサイトの資料作成者編集用ページへのデータの入力作業は、大学教員などのシラバスのコンテンツ作成者の責任において行うため、専門のオペレータによる入力作業や校正の手数は不要となり、資料作成者編集用ページに入力されたコンテンツの内容は、管理者確認用ページに反映され、管理者は管理者確認用ページを通してシラバス入稿の進捗状況を把握でき、さらに、資料作成者編集用ページで作成されたデータは公開用Webサイトに連動して所定形式で表示され、学生は公開用Webサイトからシラバスを含めて必要なコンテンツを選択して閲覧し、あるいは必要なデータをダウンロードできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、シラバスを含む情報を学生に提供するシステムに適用した好適な情報提供システムであり、入稿Webサイトと、公開用Webサイトとから構成されている。入稿Webサイトにおいては、学校から提供された科目データベース、をリモート管理、編集を可能とする資料作成者編集用ページと管理者確認用ページとがWebサーバーに構築されており、資料作成者編集用ページでのデータの入稿が完了すると、そのデータは管理者確認用ページに反映され、データ入稿の進捗状況が管理者確認用ページの管理画面で把握され、そのデータはクライアントである教員と管理者とに共有される。入稿Webサイトへのアクセスは、Webブラウザから行うが、アクセスするためには、事前に発行されたIDとパスワードの入力がなければログインできない。資料作成者編集用ページには入力支援機能を有し、外国語はもとより、太字、斜体その他の飾り文字なども、テキスト入力文字にコピーアンドペースト処理によって簡単に入力でき、さらに資料作成者である教員自らが入稿した原稿を校正することで、第3者の介入による入力ミス、再校正などの手数を省いている。入稿されたデータは、公開用Webサイトに連動して公開される。
公開用Webサイトは、専用サーバーにて公開され、必ずしもその運用は、学内管理者が行う必要がなく、サーバー管理者である専門の学外業者に一括請負を依頼することが可能のため、学校側の管理の手数を大幅に削減することが可能である。公開用Webサイトは講義資料のダウンロードシステムを搭載しており、各教員から提出された資料が講義の事前に公開され、その資料を必要によりダウンロードすることによって、講義に先立つ予習が可能となり、実際の講義での資料配布に要する手数と時間の節約を図る。なお、このシステムの運用により、学生は、常にサーバーの公開用Webサイトに頻繁にアクセスすることが要求されることになるため、公開用Webサイトは、学校から学生に連絡すべき事項その他の事項を掲示する掲示板として活用することが可能となる。
【実施例1】
【0013】
以下、本発明による情報提供システムを大学における学生の履修科目、授業内容及び授業計画(シラバス)の運用に適用した場合の実施例を図によって説明する。この実施例において、情報提供者は、シラバスの資料作成者である大学教員である。大学教員とは、学内の教員のほか、学外の教員、講師を含むものである。学校は、当然のことながら、システム運営のすべてを統括し、その作業は学内の事務職員の業務の一部であると考えられるが、実質のシステムの運用管理は、請負契約あるいは委任契約に基づいて学外の業者、通常サーバー管理者としてシステムに関与する学外の業者に依頼される場合があるため、以下の実施例では、両者を一括して管理者として説明するが、特に区別する必要があるときには、学校の管理者をシステム管理者、外部の業者をサーバー管理者として区別する。
【0014】
図1aにおいて、本発明のシステムは、サーバーとクライアントとしてのシステム管理者(学校事務局)1、学外管理者(サーバー管理者)2、教員3、学生4及び一般閲覧者5のコンピュータ(パソコン)がインターネット網を通じてコンピュータネットワークに接続された状態で運用される。サーバー6には、図1bに示すように、入稿Webサイト7と、公開用Webサイト8とから構成されるシラバスWebシステムが構築されている。
【0015】
入稿Webサイト7は、それぞれの教員が作成したシラバスのデータを個別に入稿する資料作成者編集用ページ9およびすべての教員入稿内容を表示する管理者確認用ページ10を有する専用のサイトであり、資料作成者編集用ページ9には、図3の定型フォームの編集用画面が用意され、各教員が作成するシラバス本文のデータは、資料作成者編集用ページ9の編集用画面に入力される。
【0016】
管理者確認用ページ10は、管理者が教員からのデータの入稿の有無、データ内容を確認するための画面であり、サーバー管理者2、システム管理者1によって、入稿の進行状況が確認される。管理者は、教員の入稿したデータの有無、内容の確認はできるが、特別の理由がない限りその訂正、修正はできない。
そのほか管理者は、図1aに示す科目データベース編集用ページ10’で、個々の科目データの編集を行うことができる。
【0017】
公開用Webサイト8には、各教員が作成したシラバス本文と科目データーベースから編集された「科目一覧ページ」11のほか、教員データベースから編集された「教員のプロフィール」12、管理者によって作成された「履修要綱ページ」13、学生に提供すべき講義一覧ページ14、連絡事項を掲載する「連絡掲示板ページ」15、資料配信・変更依頼ページ16などが含まれている。
【0018】
各Webサイトの構成イメージ図を図1cに示し、入稿Webサイト7及び公開用Webサイト8のそれぞれのページの画面を図2以下に示す。
【0019】
(A)入稿Webサイト
入稿Webサイトは、教員がシラバスを作成するため、または管理者が入稿の状況を確認するために用意された専用のサイトであり、資料作成者編集用ページ9と、管理者確認用ページ10から構成されている。詳細は以下のとおりである。1)一覧表示ページ
図2は、管理者確認用ページ10の画面である。管理者確認用ページ10は本来、管理者のためのものであるが、教員もこのページにアクセスすることができる。ただし、表示されるデータは図2のように自分が担当する科目の一覧データだけである。画面の右上にはメニューM1が設けられており、メニュー項目として「入力について/操作説明/ホーム」のボタンが用意されている。
【0020】
科目データレコードR1は、資料作成者の科目のデータであり、レコードは定型化されており、レコードの内容として図2に示すように、例えば以下の項目のデータが表示される。この項目は学校から事前に提出された科目データベースにより異なる。
【0021】
1.ID 授業のコード
2.確認/編集
3.科目 教員が担当する学科
4.授業科目 教員が担当する授業
5.配当年次 授業の対象となる学年
6.単位 生徒に与えられる単位 必須授業か選択授業の表示もされる。
7.担当者 担当教員の名前
8.最終更新日 教員が最新の入稿をした日付
9.備考
10.編集完了 教員が入稿をしたか否かの情報を表示
【0022】
項目2の確認/編集欄には科目データレコードR1の各行ごとにボタンが配置されている。B1は更新ボタンであり、B2は、このページからのログアウトボタンであり、B3はWeb公開時の仕上がり画面を表示するための確認ボタンであり、B4は資料作成者編集用ページを表示するための編集ボタンである。
【0023】
2)資料作成者編集用画面
図3は、教員がデータを入力するための資料作成者編集用ページ9の画面を示す図である。画面の最上部にはメニューM2が設けられており、メニュー項目として「一覧表示/利用方法/ホーム」の順に並べられている。資料作成者編集用ページ9の左側には飾り文字や特殊文字の入力を支援するためのセレクトメニューC1,C2が設けられている。セレクトメニューC1にはタグB5が、セレクトメニューC2には文字コードB6が置かれており、ページ中央にはテンプレートT1が表示され、テンプレートT1は科目データレコードR2と「授業テーマ」、「評価」、「教科書・参考書」、「授業計画」等の標題と標題の下にある入力エリアI1〜I4で構成されている。
【0024】
「授業計画」はさらに「回」、「項目」、「講義内容」に分けられており、入力エリアI41〜I43を有する。入力エリアI1〜I4、I41〜I43は、教員がテキストを入力可能である。科目データレコードR2は、図2の科目データレコードR1の項目の一部が表示される。B7は、確認画面で内容を確認するための確認ボタンであり、B8は復帰ボタンであり、テンプレートT1の内容を破棄し、画面を初期の状態に戻すものである。
【0025】
3)確認画面
図4は資料作成者編集用ページにリンクされた確認画面の1例を示す図である。確認画面では入力内容の仕上がりをチエックする。確認画面には、入力内容に誤りがあった場合に資料作成者編集用ページ9に戻る復帰ボタンB9と、編集を終了させる完了ボタンB10とが設けられている。
【0026】
4)入稿の手順
次に図2〜図4を参照しつつ図1cを用いて、入稿の手順を説明する。なお、以下の説明の中で[ ]で括るものは図1cの符号とし、各図との関係を明らかにする。教員は、Webサイトにアクセスし、初期画面に表示されるログインの画面で、予め知らされた自分のユーザーIDとパスワードを入力し、管理者確認用ページ10にログインする[P1]。管理者確認用ページ10はログインした教員が担当する科目の一覧が表示される[P1]。教員は編集したい科目の編集ボタンB4を押し、図3の資料作成者編集用ページ9の画面を表示させる[P2]。次いでキー及びセレクトメニューC1,C2でテンプレートT1の入力エリアI1〜I4、I41〜I43に文章の入力を行う。
【0027】
なお本文で使用できる文字は、セレクトメニューC1,C2に登録された文字と第二水準までの文字である。飾り文字はセレクトメニューC1から必要なタグB5をコピーし、テンプレートT1中の任意の入力エリアに貼り付けた後に、貼り付けたタグB5内に文字を入力する。特殊文字はセレクトメニューC2から必要な文字コードB6をコピーし、テンプレートT1中の任意の入力エリアに貼り付ける。
【0028】
教員は入力が終了したら、確認ボタンB7を押して図4の確認画面を表示する。確認画面はWeb上で公開される画面である。教員は確認画面で入力内容の誤りに気がついたときは、さらに修正ボタンB9を押して資料作成者編集用ページ9に戻り、再度文章を編集する。入力内容に誤りがなければ、完了ボタンB10を押して入力を完了し、管理者確認用ページ10に戻る。
【0029】
(B)公開用Webサイト
公開用Webサイトは、(1)教員の資料配信依頼及びプロフィール変更、(2)学内専用ページ(管理者用、学生閲覧用)(3)一般閲覧用ページ、(4)管理者用ページから構成され、入稿Webサイトからアップロードされたコンテンツ(シラバス本文)は学内専用ページに公開される。
【0030】
(1)教員の資料配信依頼及びプロフィール変更ページ
教員の資料配信依頼及びプロフィール変更ページは、各教員が資料の配信、変更の依頼とプロフィールの作成、変更の原稿作成を依頼するページである。
【0031】
1)初期画面
図5は、公開用Webサイトのページの初期画面を示す図である。初期画面は、左右2つのフレームで構成され、左のフレームはメニューM3と学内専用サイトボタンB11がある。メニューM3は「トップページへ/科目一覧/教員プロフィール」の3つのメニューで構成され、各メニューに応じたページを表示するためのものである。学内専用サイトボタンB11は学内専用サイトへ移動するためのものである。また右のフレームは初期状態では科目データレコードR3が表示されている。
【0032】
科目データレコードR3は例えば次の項目のデータで構成されている。
1.科目名
2.科目コード
3.科目名称
4.氏名
5.配当年次(必修/選択)
【0033】
2)学内専用サイトの画面
図6は、学内専用サイトの画面である。学内専用サイトは左右2つのフレームで構成され、左のフレームはメニューM4がある。メニューM4は「トップページへ/科目一覧/履修要綱/教員プロフィール/講義資料一覧/連絡掲示板/フォーラムBBS/資料配信・変更依頼」の8つのメニューで構成され、各メニューに応じたページを表示するためのものである。また右のフレームには科目データレコードR4がある。
【0034】
科目データレコードR4は例えば次の項目のデータで構成されている。
1.科目名
2.科目コード
3.科目名称
4.氏名
5.配当年次(必修/選択)
6.単位数
7.講義資料ダウンロード
【0035】
3)教員名画面
図7は、図6で「資料配信・変更依頼」メニューを選択した際に教員名一覧M5が表示された状態を示す図である。
図8は、図7の教員名一覧から教員が自分の名前を選択した際に講義配信資料/教員プロフィール変更ページが表示された状態を示す図である。図8の右のフレームは、<講義資料配信依頼の方法>、<教員プロフィール依頼の方法>の説明及び「メール配信例」、「配信画面例」、「プロフィール画面例」等のリンク情報を持つテキストで構成されている。
【0036】
図8の右のフレームには科目データレコードR5と資料配信依頼ボタンB12と教員プロフィール変更依頼ボタンB13が表示される。
科目データレコードR5は例えば次の項目のデータで構成されている。
1.科目コード
2.科目名称
3.氏名
【0037】
4)電子メールソフト
図9aは、資料配信依頼をするときの電子メールソフトが起動した状態を示す図であり、T2はあて先、科目コードなどが自動入力された状態である。また、図9bは教員プロフィール変更依頼をするときの電子メールソフトが起動した状態を示す図であり、T3はあて先、教員コードなどが自動入力された状態である。
【0038】
5)資料配信依頼及びプロフィール変更依頼の手順
次に図5〜図9を参照して、図1cを用いて資料配信依頼及びプロフィール変更依頼の手順を説明する。
教員は公開用Webサイトにアクセスし、Webサイトのトップページから図5の初期画面へ入る[P3,P4]。左フレームの学内専用サイトボタンB11を押すと、パスワードを入力する画面が表示されるので、教員は自分のユーザ名とパスワードを入力して、図6の学内専用ページへアクセスする。学内専用ページは初期状態では科目一覧ページが表示される[P5]。教員がアクセスしたときはメニューM4のように「資料配信・変更依頼」というメニューが追加されている。
【0039】
この「資料配信・変更依頼」メニューを選択すると、図7のように教員名一覧M5が表示される。教員は教員名一覧M5の中から自分の名前を選び、図8の講義配信資料/教員プロフィール変更ページを表示させる[P6]。この際誤って自分以外の名前を選択するとユーザIDとパスワードを入力する画面が表示されるので[P7]、改めて自分の名前を選択する。図8では、講義資料配信依頼の方法と教員プロフィール依頼の方法の説明が書かれている。これらの依頼は電子メールによって行う。
【0040】
ページ上部の説明を見ても方法がわからない場合には、ページ中央の「メール配信例」、「配信画面例」、「プロフィール画面例」を押すとそれぞれの具体例が表示される。教員は資料配信をしたい場合には、資料を掲載したい科目名の横にある資料配信依頼ボタンB12を押す。すると、図9aのように電子メールソフトが自動的に起動する[P8]。宛先には送信先のアドレスが、件名の欄には科目コードがテンプレートT2に従って、自動的に入力されている。
【0041】
教員は今回送る資料の配信タイトルを入力する。この例では「第2回講義資料タイトル」と「第3回講義資料タイトル」とする。最後に教員は用意した資料のファイルを添付し、電子メールを送信する。
【0042】
また、教員は自分のプロフィールを変更したい場合には、図8の教員プロフィール変更依頼ボタンB13を押す。すると図9bのように電子メールソフトが自動的に起動する[P9]。宛先には送信先のアドレスが、件名の欄には教員コードが自動的に入力されている。文章の入力欄にはオフィスアワー、連絡先、E−mail、その他の変更の項目をテキスト入力して、電子メールを送信する。
教員が送る資料のデータ形式は、教員によってまちまちであるので、サーバー管理者がデータを編集する[P10]。サーバー管理者は教員から送られてきたデータをWebサイト上で公開できる形式に変換し、公開用Webサイトに公開する。
【0043】
(2)学内専用ページ(管理者用、生徒閲覧用)
学内専用ページ(管理者用、生徒閲覧用)は、授業科目一覧ページ、履修要覧ページ、教員プロフィールページ、講義資料ページなどのコンテンツを学内で管理し、同時に学生に提供するためのページである。
1)科目一覧ページの画面
図10は学内専用ページの科目一覧ページの画面である。画面の構成は図6とほぼ同じであるが、右のフレームにある科目データレコードR6は、例えば次の項目のデータで構成されている。
【0044】
1.科目名
2.科目コード
3.科目名称
4.氏名
5.配当年次(必修/選択)
6.単位数
7.講義資料ダウンロード
8.更新日
【0045】
フィールドB14,B15はリンク情報を持つテキストであり、B16は、配信中ボタンである。B14はシラバス本文ページへ移動するためのものであり、B15は教員のプロフィールページへ移動するためのものであり、B16は講義資料ダウンロードページへ移動するためのものである。
【0046】
2)シラバス本文ページの画面
図11は、シラバス本文ページの画面である。シラバス本文ページの画面には科目データレコードR7と図3の資料作成者編集用ページ9で教員が作成した「授業テーマ」、「評価」、「教科書・参考書」、「授業計画」のデータが表示される。フィールドB17,B18はリンク情報を持つテキストであり、B17は教員のプロフィールページへ移動するためのものであり、B18は講義資料ダウンロードページへ移動するためのものである。フィールドB19はシラバス本文ページを閉じるものである。
【0047】
3)履修要綱ページの画面
図12,図13は履修要綱ページの画面である。図12において、M6は「履修要綱」メニューを選択した際に表示されるメニューである。図13は、メニューM6中の「○○大学専門職大学院学則」画面を表示した例を示す図である。
【0048】
4)教員プロフィールページの画面
図14aは、教員プロフィールページを示す図である。図14aにおいてM7は「教員プロフィール」メニューを選択した際に表示される教員名一覧である。図14bは、教員名一覧M7から教員名を選択した際に、該当する教員のプロフィールページが表示された状態を示す図である。
【0049】
5)講義資料一覧ページの画面
図15は、「講義資料一覧」メニューを選択した際に講義資料ダウンロードページが表示される状態を示す図である。B20は資料をダウンロードするためのダウンロードボタンである。
【0050】
6)連絡掲示板ページの画面
図16は、「連絡掲示板」メニューを選択した際に掲示物一覧M9が表示される状態を示す図である。図17は、掲示物一覧M9の中から閲覧したい掲示物を選択した際に掲示内容が表示される状態を示す図である。
【0051】
7)フォーラムBBS画面
図18aは、「フォーラムBBS」メニューを選択した際に話題一覧M10が表示される状態を示す図である。
1.話題一覧表示
図18aはフォーラムに書き込まれた話題の一覧表示画面であり、M10の話題毎のタイトル文字から話題詳細画面へ移動することができる。また、一覧表示画面には検索機能が用意されており、任意のキーワードをフィールドI5に入力し、検索ボタンB22を押すことで過去の話題から情報を検索し、表示することが可能である。
話題一覧画面では表示される話題の数があらかじめ設定されており、話題が複数投稿されて設定された数を超えると、次の○件ボタンB23および最終ボタンB24により、新しい画面で話題一覧が表示される。さらにこの画面には新規投稿ボタンB21を有している。
【0052】
2.話題の新規投稿画面
図18bは、図18aの「新規投稿」ボタンB21を押すことによってフォーラムに新しい話題を書き込むための新規投稿フォームである。T4は定型のテンプレートであり、テンプレートT4は「名前」、「話題タイトル」、「投稿内容」等の入力エリアI6〜I8を有する。B25は入力した内容を新規投稿するボタンである。B26は入力した内容を破棄するためのリセットボタンである。
新規投稿を行うと、図18aの話題一覧画面に投稿した話題が書き込まれ、教員・学生が閲覧できるようになる。
【0053】
3.話題の詳細画面
図18cはフォーラムに書き込まれた話題の詳細表示画面であり、図18aのM10の話題毎のタイトル文字から移動することができる。また、話題一覧表示を再び表示したい場合は、一覧に戻るボタンB27を押す。
【0054】
4.話題に対する投稿画面
図18dは、図18cの「このスレッドに書き込む」ボタンB28を押して話題に対しての投稿を行うための投稿フォームである。T5は定型のテンプレートであり、テンプレートT5は「名前」、「話題タイトル」、「投稿内容」等の入力エリアI9〜I11を有する。B29は入力した内容を投稿するボタンである。B30は入力した内容を破棄するためのリセットボタンである。
話題に対する投稿を行うと、図18cの話題詳細画面に投稿した話題が書き込まれ、教員・学生が閲覧できるようになる。
【0055】
8)学内専用サイトへのアクセスの手順
図6〜図23は公開用Webサイトにおける学内専用サイトの各ページの画面を示したものである。以下に図6で表示されるメニューM4の説明をする。科目一覧は、科目一覧が表示され教員名や配信中の資料の有無が確認できる[P5]。履修要綱は、学生の履修要綱・注意事項・時間割などのページの画面が閲覧できる[P11、P12]。教員プロフィールは各教員のプロフィールが閲覧でき、そこから担当科目のシラバスを表示できる[P13、P14]。講義資料一覧は配信中の資料をダウンロードするための専用ページである[P15]。連絡掲示板は事務室からの知らせを掲示する専用ページである[P16]。連絡掲示板の掲示内容は、携帯電話機の画面でも閲覧ができ、事前に登録されたメールアドレス宛に更新状況を配信するものである。
【0056】
なお、資料配信・変更依頼は、(1)の項で述べたので説明を省略する。各ページ毎のボタン類の機能の説明は上に示したとおりである。このように、学内専用サイトにはいくつかのページが設けられているが、管理者、教員、学生、一般閲覧者は、それぞれがアクセスできるページには制限があるので、以下に説明する。
【0057】
学内専用サイトにアクセスするには、ユーザーID及びパスワードが必要である。さらにユーザーID及びパスワードは管理者用、教員用、学生用に区別されており、それぞれに閲覧の制限が設けられている。例えば学生は図6の学内専用ページに入るには、図5の初期画面ページからユーザーID及びパスワードを入力してアクセスするが、メニューM4の、資料配信/変更依頼を選択することはできない。これは、教員と管理者だけが入れるようになっている。学生ができることは他のページの閲覧や講義資料のダウンロードである。
【0058】
また、教員は学生が閲覧できるページのほかに、資料配信依頼及びプロフィール変更依頼ページを閲覧、編集できる。ただし、前記資料配信依頼及びプロフィール変更依頼について、図7で説明したように、他の教員のページには入ることができない。管理者には閲覧、編集の制限はない。
【0059】
(3)一般閲覧用ページ
なお、IDとパスワードを持たない一般の閲覧者が閲覧できるのは、図5のメニューM3に示す「科目一覧」の中のシラバス本文と「教員プロフィール」だけである[P5’、P17、P18]。
【0060】
(4)管理者用ページ
1.管理者用連絡掲示板編集ページ
管理者用連絡掲示板編集ページは、管理者が掲示板に掲載すべき事項を編集するページである。
1)メニュー画面
図19aは、管理者用連絡掲示板編集ページに入るためのメニューを表示した状態を示す画面であり、図19bは、「管理者用」メニューを押した際に管理者用連絡掲示板編集ページが表示された状態を示す画面である。メニューM11は「トップページへ/科目一覧/履修要綱/教員プロフィール/講義資料一覧/連絡掲示板/フォーラムBBS/資料配信・変更依頼/管理者用」の9つのメニューで構成され、各メニューに応じたページを表示するためのものである。フィールドB31は、掲示板新規作成・編集ページへ移動するためのものである。
【0061】
2)掲示板新規作成・編集画面
図20は、掲示板新規作成・編集ページを示す図である。T6は定型のテンプレートであり、テンプレートT6は「日付」、「掲載期限」、「署名」、「題名」、「本文」等の標題と各標題の横に入力エリアI12〜I16を有する。B32はテンプレートT6の日付欄に作成日付を自動的に入力するボタンであり、B33は入力した内容を公開時の画面で確認ができる確認ボタンである。B34は入力した内容を破棄するためのリセットボタンである。図21はテンプレートT6への入力例を示す図である。
【0062】
3)公開時イメージ画面
図22aは、公開時の画面であり、図22bは入力の内容を更新した状態を示す画面である。B35は入力した内容に誤りがあった場合に掲示板新規作成・編集ページへ戻るための再編集ボタンであり、B36は入力の内容を更新するためのOKボタンである。B37は続けて編集作業をする場合に連絡掲示板新規作成・編集ページへ戻るためのボタンである。
【0063】
図23は、図20の連絡掲示板新規作成・編集ページの「編集・削除はこちらから」ボタンを押した(下方向へスクロールした)状態を示す図である。編集ページの画面に表示されるデータは以下の通りである。
1.更新日
2.発行日
3.発行元
4.件名
5.掲載期限
6.編集/削除
【0064】
B38は、該当する掲示物を編集するための編集ボタンであり、B39は該当する掲示物を削除する削除ボタンである。フィールドB40はリンク情報を持つテキストであり、表題を押すと該当する掲示物の内容を表示する。図24は、掲示物の内容を表示した状態を示す画面ある。図25は公開用連絡掲示板ページを表示した状態を示す画面である。
【0065】
4)管理者が連絡掲示板に入力する場合の手順
次に図19〜図25にしたがって、管理者が連絡掲示板に入力する場合の手順を説明する。管理者は公開用Webサイトにアクセスし、公開用Webサイトのトップページから図5の初期画面へ入る。左フレームの学内専用サイトボタンB11を押すと、パスワードを入力する画面が表示されるので、管理者は自分のユーザー名とパスワードを入力して、図19aの学内専用ページへアクセスする。管理者がアクセスしたときはメニューM11のように通常の学内専用ページのメニューのほかに「管理者用」というメニューが追加されている。このメニューは連絡掲示板の新規作成・編集・削除などを行う連絡掲示板新規作成・編集ページにつながっている。
【0066】
「管理者用」メニューを選択すると、図19bのようにページの右のフレームに管理者用連絡掲示板編集ページが表示される[P19]。フィールドB31を押すと、図20のように連絡掲示板新規作成・編集ページが表示される[P20]。管理者はテンプレートT6の各箇所に文章を入力する。
【0067】
図21に具体例を示す。日付欄はボタンB32を押すことで入力日が入力される。掲載期限欄には任意の日付を入力する。署名欄には、例えば「専用職大学院事務室」のような予め設定された表示が初期設定により自動入力されるが、変更したい場合は、署名欄を上書きすればよい。題名欄には任意のタイトルを入力する。本文の欄には文字の太字、斜体、下線を引く、赤字にする等の入力例を入力した。確認ボタンB33を押すと図22aのように上で入力したものの公開時の画面が表示される。
【0068】
もし画面上に誤りがあれば、管理者は再編集ボタンB35を押し、図21の連絡掲示板新規作成・編集ページの画面へ戻り再度文章を編集する。間違いがなければ、OKボタンB36を押す。ボタンB36を押した時点で連絡掲示板への公開が終了し、図22bのように表示される。また新たに掲示物を作成したいときには、ボタンB37を押して、連絡掲示板新規作成・編集ページへ戻り、日付、題名及び文章を入力する。
【0069】
図23では入力済みの掲示物の一覧が表示されている。掲示物は発行日が新しい順に上から表示される。掲示物の内容を確認したい場合は、件名の下のフィールドB40を押すと、図24のように掲示物の内容が表示される。管理者は編集したい掲示物があれば、編集ボタンB38を押して、図20の連絡掲示板新規作成・編集ページで内容を編集する。また、掲載期間を過ぎた等の理由で掲示物を削除したい場合は、削除ボタンB39で、その掲示物を削除できる。実際の公開用掲示板ページは図25のように図23で編集された内容が表示され、フィールドB40を押すことによって図24の内容が閲覧できる。
【0070】
本発明は、教員の入稿から公開までの作業、及び資料の配信をすべてWebサイト上で行うことを基本的構想とし、合わせて各種のコンテンツをWebサイトに公開することによって、情報の提供の展開を図るものであり、基本的に資料の作成者である教員の負担を軽くできるほか、管理者にとっても教員の入稿の原稿のデータ形式が統一されるので編集が容易になるほか、また編集した内容はすぐにデータベースに反映されるので、教員が入稿、配信したか否かを即座に確認できて円滑に且つ効率よく運用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
以上実施例においては、学校、特に大学のシラバスWebシステムに適用した例を示したが、本発明は、要するに資料作成者と、管理者、ユーザーによって構成されるシステムであり、資料作成者、管理者、ユーザーの関係は、教員と、学内外管理者と学生並びに一般閲覧者に限らず、医師と、病院内外の管理者、患者及びその家族、さらには、作家、出版社、読者間その他について、資料の作成、作成された資料の提供、管理者が作成した資料の提供を行なう場合であっても全く同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1a】本発明の概念を示す図である。
【図1b】システムの基本的構成を示す図である。
【図1c】本発明の構成イメージ図を示す図である。
【図2】管理者確認用ページを示す図である。
【図3】資料作成者編集用ページを示す図である。
【図4】確認画面である。
【図5】公開用Webサイトの初期画面ページを示す図である。
【図6】学内専用ページを示す図である。
【図7】学内専用ページで教員名一覧を表示した状態を示す図である。
【図8】講義配信資料/教員プロフィール変更ページを示す図である。
【図9a】資料配信依頼をするときのメール配信画面である。
【図9b】教員プロフィール変更依頼をするときのメール配信画面である。
【図10】科目一覧画面である。
【図11】シラバス本文ページを示す図である。
【図12】履修要綱ページのメニューを示す図である。
【図13】履修要綱ページを示す図である。
【図14a】教員プロフィールページを示す図であり、
【図14b】教員名を選択した際に、該当する教員のプロフィールページが表示される状態を示す図である。
【図15】講義資料ダウンロードページを示す図である。
【図16】連絡掲示板ページで掲示物一覧が表示される状態を示す図である。
【図17】掲示物の掲示内容を表示した状態を示す図である。
【図18a】フォーラムBBSページで話題一覧を表示した状態を示す図である。
【図18b】フォーラムBBSに新規に話題を作成するためのテンプレートを表示した状態を示す図である。
【図18c】フォーラムBBSの話題の内容を表示した状態を示す図である。
【図18d】フォーラムBBSの話題に対して投稿を行うためのテンプレートを表示した状態を示す図である。
【図19a】管理者用ページに入るためのメニューを表示した状態を示す図である。
【図19b】管理者用ページを示す図である。
【図20】連絡掲示板新規作成・編集ページを示す図である。
【図21】テンプレートへの入力例を示す図である。
【図22a】公開時の画面の状態を示す図である。
【図22b】入力の内容を更新した状態を示す図である。
【図23】連絡掲示板新規作成・編集ページの下半分を表示した状態を示す図である。
【図24】掲示物の内容を表示した状態を示す図である。
【図25】公開用連絡掲示板ページを表示した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0073】
1 システム管理者のコンピュータ
2 サーバー管理者のコンピュータ
3 教員のコンピュータ
4 生徒のコンピュータ
5 一般閲覧者のコンピュータ
6 サーバー
7 入稿Webサイト
8 公開用Webサイト
9 資料作成者編集用ページ
10 管理者確認用ページ
11 科目一覧ページ
12 教員のプロフィールページ
13 履修要綱ページ
14 講義一覧ページ
15 連絡掲示板ページ
16 資料配信・変更依頼ページ
17 フォーラムBBS
B1〜B4、B7〜B13、B16、B20、B22、B25、B26、B29B30、B32〜36、B38、B39 ボタン
B5 タグ
B6 文字コード
B14、B15、B17、B18、B19、B21、B23、B24、B27、 B28、B31、B37、B40 フィールド
C1,C2 セレクトメニュー
M1〜M11 メニュー
R1〜R7 レコード
I1〜I16、I41〜I43 入力エリア
T1〜T6 テンプレートエリア
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータネットワークシステムを用いて関係者に情報を提供するシステム、特に大学などの教育機関において、学校から学生、生徒に提供するいわゆるシラバス(授業内容および計画)のほか、広報、サービスなどのコンテンツをWebサイト上で一括管理し、そのコンテンツをWebサイト上で公開するコンテンツのWeb情報提供システムに関する。
【背景技術】
【0002】
大学、大学院などの教育機関においては、新学期が開始される時期に、学校側は学生が履修する講義科目を選択するための手引き書を学生に手交し、学生はその手引き書に示された各履修科目についての講義の内容、担当教員、講義日時、評価方法、取得単位数などの情報を理解したうえで、各学年で履修する講義科目を選択して履修の申請を行うシステムになっている。
【0003】
ところで、特許文献1には、学校側から学生に提供される従来の「手引き書」は、学生に提供すべき情報のすべてが印刷された冊子であったため、個々の学生にとって、自分が履修する以外の科目に関す情報は不要であるにもかかわらず、学生が選択できるすべての履修科目についての情報が記されることになり、冊子は膨大な厚みになって、必要な情報を得るための検索は必ずしも容易ではないと言う問題があったことを指摘し、特許文献1においては、各学生毎の個別の履修申請が可能な講義科目だけに限定した授業概要等に関する情報が掲載された冊子を作成することができるパーソナルシラバス 作成システム及びパーソナルシラバス 冊子を提案している。
【0004】
確かに、このようなパーソナルシラバスによれば、従来の冊子の1/3から1/5の頁数に削減可能なので、通学時の携帯が容易で便利であり、学生は効率的に講義科目の内容等の情報を見ることができ、選択不可科目の誤申請もなくなり、無駄な用紙を省略でき、省資源化を図ることが可能となる。
【0005】
特許文献2はさらに一歩を進めて学生がWebサイト上から講義に使用するコンテンツを入手し、閲覧することができるコンテンツ利用システムを提案している。特許文献2は、サーバーに、講義および講義計画に関するデータが登録されている講義計画データベースを備え、教員および学生は、サーバーから講義および講義計画に関する情報から所望のコンテンツの識別情報を検索して当該コンテンツをパソコンの表示画面上に表示することができる。
【0006】
このシステムによれば、学校側として冊子への印刷の手数を一切省略でき、学生は、検索した情報をサーバーからダウンロードすることによって必要な資料を入手できる。ところで、特許文献1の内容と、特許文献2の内容とを比較したときには、特許文献2に記載されたシステムは、情報を印刷からデジタルデーターに変えただけでなく、大学の教員と、大学の事務局と、学生とが、コンピュータネットワークシステムを用いてシラバスを学生に提供するシステムが構築されたものとして理解することができる。同様の構想は、特許文献3他にも記載されている。
【0007】
しかし、特許文献2、3を含めて従来のコンピュータネットワークシステムを利用してシラバスを提供するシステムを視る限り、学生がサーバーにアクセスしてサーバーから教員が作成したコンテンツを入手することだけに注目が払われていたようである。しかし、このシステムの本来の目標は、単に学生が印刷物に代えてサーバーから単にシラバスを入手あるいは閲覧できればよいというものではなく、効率よく運営して活発な活用を図ることでなければならない。
【0008】
コンピュータネットワークシステムを用いたシラバス提供システムを効率よく運用するには、シラバスの作成から、学校のサーバーへの入稿、入稿されたシラバスの公開を含めて総合的に検討がされなければならない。特にシラバスを含めて公開される情報はたびたび変更、修正が加えられることがあるが、その対応について学内の事務管理者の負担が極端に増大するようなことになれば、事務管理者の多忙を理由にせっかくのシステムが機能しないという問題にもなりかねない。
【特許文献1】特開2000−194757
【特許文献2】特開2003−157324
【特許文献3】特開2003−187007
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
解決しようとする問題点は、従来のシステムでは、教員や学生にシラバスを含めて資料をWebサイトの表示画面に表示することまでの構想は明らかにされているものの、進んでシステムを構築する上での具体的に解決すべき点についてはほとんど触れられていなかった点である。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、コンピュータネットワークを用い、資料作成者がコンピュータから管理者の入稿Webサイトの専用ページに入稿した情報を管理者のWebサイト上に公開してシステムの利用者に提供する情報提供システムである。Webサイトは、資料作成者に専用のページを有し、Webサイトのメニューへの資料作成者のアクセスに対し、当該資料作成者のページを開き、当該ページにログインした資料作成者の書き込み内容を記録し、管理者は、各資料作成者に割り当てられた専用のページ内への情報書き込みの進捗状況を監視する。資料作成者が書き込んだ情報は、サーバーの公開用Webサイトに公開される。ここに、管理者とは、システムを運用する施設のシステム管理者であるが、実務上は、システムを運用する施設からコンテンツの提供を受けた学外の業者であるサーバー管理者が業務を代行する。この発明を学校のシラバス提供システムに適用したときには、資料作成者は、学校の内外の教員であり、システムの利用者は当該学校の学生であり、教員が専用ページに書き込んだコンテンツの内容は、当該教員のシラバスに関するデータである。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、入稿Webサイトの資料作成者編集用ページへのデータの入力作業は、大学教員などのシラバスのコンテンツ作成者の責任において行うため、専門のオペレータによる入力作業や校正の手数は不要となり、資料作成者編集用ページに入力されたコンテンツの内容は、管理者確認用ページに反映され、管理者は管理者確認用ページを通してシラバス入稿の進捗状況を把握でき、さらに、資料作成者編集用ページで作成されたデータは公開用Webサイトに連動して所定形式で表示され、学生は公開用Webサイトからシラバスを含めて必要なコンテンツを選択して閲覧し、あるいは必要なデータをダウンロードできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、シラバスを含む情報を学生に提供するシステムに適用した好適な情報提供システムであり、入稿Webサイトと、公開用Webサイトとから構成されている。入稿Webサイトにおいては、学校から提供された科目データベース、をリモート管理、編集を可能とする資料作成者編集用ページと管理者確認用ページとがWebサーバーに構築されており、資料作成者編集用ページでのデータの入稿が完了すると、そのデータは管理者確認用ページに反映され、データ入稿の進捗状況が管理者確認用ページの管理画面で把握され、そのデータはクライアントである教員と管理者とに共有される。入稿Webサイトへのアクセスは、Webブラウザから行うが、アクセスするためには、事前に発行されたIDとパスワードの入力がなければログインできない。資料作成者編集用ページには入力支援機能を有し、外国語はもとより、太字、斜体その他の飾り文字なども、テキスト入力文字にコピーアンドペースト処理によって簡単に入力でき、さらに資料作成者である教員自らが入稿した原稿を校正することで、第3者の介入による入力ミス、再校正などの手数を省いている。入稿されたデータは、公開用Webサイトに連動して公開される。
公開用Webサイトは、専用サーバーにて公開され、必ずしもその運用は、学内管理者が行う必要がなく、サーバー管理者である専門の学外業者に一括請負を依頼することが可能のため、学校側の管理の手数を大幅に削減することが可能である。公開用Webサイトは講義資料のダウンロードシステムを搭載しており、各教員から提出された資料が講義の事前に公開され、その資料を必要によりダウンロードすることによって、講義に先立つ予習が可能となり、実際の講義での資料配布に要する手数と時間の節約を図る。なお、このシステムの運用により、学生は、常にサーバーの公開用Webサイトに頻繁にアクセスすることが要求されることになるため、公開用Webサイトは、学校から学生に連絡すべき事項その他の事項を掲示する掲示板として活用することが可能となる。
【実施例1】
【0013】
以下、本発明による情報提供システムを大学における学生の履修科目、授業内容及び授業計画(シラバス)の運用に適用した場合の実施例を図によって説明する。この実施例において、情報提供者は、シラバスの資料作成者である大学教員である。大学教員とは、学内の教員のほか、学外の教員、講師を含むものである。学校は、当然のことながら、システム運営のすべてを統括し、その作業は学内の事務職員の業務の一部であると考えられるが、実質のシステムの運用管理は、請負契約あるいは委任契約に基づいて学外の業者、通常サーバー管理者としてシステムに関与する学外の業者に依頼される場合があるため、以下の実施例では、両者を一括して管理者として説明するが、特に区別する必要があるときには、学校の管理者をシステム管理者、外部の業者をサーバー管理者として区別する。
【0014】
図1aにおいて、本発明のシステムは、サーバーとクライアントとしてのシステム管理者(学校事務局)1、学外管理者(サーバー管理者)2、教員3、学生4及び一般閲覧者5のコンピュータ(パソコン)がインターネット網を通じてコンピュータネットワークに接続された状態で運用される。サーバー6には、図1bに示すように、入稿Webサイト7と、公開用Webサイト8とから構成されるシラバスWebシステムが構築されている。
【0015】
入稿Webサイト7は、それぞれの教員が作成したシラバスのデータを個別に入稿する資料作成者編集用ページ9およびすべての教員入稿内容を表示する管理者確認用ページ10を有する専用のサイトであり、資料作成者編集用ページ9には、図3の定型フォームの編集用画面が用意され、各教員が作成するシラバス本文のデータは、資料作成者編集用ページ9の編集用画面に入力される。
【0016】
管理者確認用ページ10は、管理者が教員からのデータの入稿の有無、データ内容を確認するための画面であり、サーバー管理者2、システム管理者1によって、入稿の進行状況が確認される。管理者は、教員の入稿したデータの有無、内容の確認はできるが、特別の理由がない限りその訂正、修正はできない。
そのほか管理者は、図1aに示す科目データベース編集用ページ10’で、個々の科目データの編集を行うことができる。
【0017】
公開用Webサイト8には、各教員が作成したシラバス本文と科目データーベースから編集された「科目一覧ページ」11のほか、教員データベースから編集された「教員のプロフィール」12、管理者によって作成された「履修要綱ページ」13、学生に提供すべき講義一覧ページ14、連絡事項を掲載する「連絡掲示板ページ」15、資料配信・変更依頼ページ16などが含まれている。
【0018】
各Webサイトの構成イメージ図を図1cに示し、入稿Webサイト7及び公開用Webサイト8のそれぞれのページの画面を図2以下に示す。
【0019】
(A)入稿Webサイト
入稿Webサイトは、教員がシラバスを作成するため、または管理者が入稿の状況を確認するために用意された専用のサイトであり、資料作成者編集用ページ9と、管理者確認用ページ10から構成されている。詳細は以下のとおりである。1)一覧表示ページ
図2は、管理者確認用ページ10の画面である。管理者確認用ページ10は本来、管理者のためのものであるが、教員もこのページにアクセスすることができる。ただし、表示されるデータは図2のように自分が担当する科目の一覧データだけである。画面の右上にはメニューM1が設けられており、メニュー項目として「入力について/操作説明/ホーム」のボタンが用意されている。
【0020】
科目データレコードR1は、資料作成者の科目のデータであり、レコードは定型化されており、レコードの内容として図2に示すように、例えば以下の項目のデータが表示される。この項目は学校から事前に提出された科目データベースにより異なる。
【0021】
1.ID 授業のコード
2.確認/編集
3.科目 教員が担当する学科
4.授業科目 教員が担当する授業
5.配当年次 授業の対象となる学年
6.単位 生徒に与えられる単位 必須授業か選択授業の表示もされる。
7.担当者 担当教員の名前
8.最終更新日 教員が最新の入稿をした日付
9.備考
10.編集完了 教員が入稿をしたか否かの情報を表示
【0022】
項目2の確認/編集欄には科目データレコードR1の各行ごとにボタンが配置されている。B1は更新ボタンであり、B2は、このページからのログアウトボタンであり、B3はWeb公開時の仕上がり画面を表示するための確認ボタンであり、B4は資料作成者編集用ページを表示するための編集ボタンである。
【0023】
2)資料作成者編集用画面
図3は、教員がデータを入力するための資料作成者編集用ページ9の画面を示す図である。画面の最上部にはメニューM2が設けられており、メニュー項目として「一覧表示/利用方法/ホーム」の順に並べられている。資料作成者編集用ページ9の左側には飾り文字や特殊文字の入力を支援するためのセレクトメニューC1,C2が設けられている。セレクトメニューC1にはタグB5が、セレクトメニューC2には文字コードB6が置かれており、ページ中央にはテンプレートT1が表示され、テンプレートT1は科目データレコードR2と「授業テーマ」、「評価」、「教科書・参考書」、「授業計画」等の標題と標題の下にある入力エリアI1〜I4で構成されている。
【0024】
「授業計画」はさらに「回」、「項目」、「講義内容」に分けられており、入力エリアI41〜I43を有する。入力エリアI1〜I4、I41〜I43は、教員がテキストを入力可能である。科目データレコードR2は、図2の科目データレコードR1の項目の一部が表示される。B7は、確認画面で内容を確認するための確認ボタンであり、B8は復帰ボタンであり、テンプレートT1の内容を破棄し、画面を初期の状態に戻すものである。
【0025】
3)確認画面
図4は資料作成者編集用ページにリンクされた確認画面の1例を示す図である。確認画面では入力内容の仕上がりをチエックする。確認画面には、入力内容に誤りがあった場合に資料作成者編集用ページ9に戻る復帰ボタンB9と、編集を終了させる完了ボタンB10とが設けられている。
【0026】
4)入稿の手順
次に図2〜図4を参照しつつ図1cを用いて、入稿の手順を説明する。なお、以下の説明の中で[ ]で括るものは図1cの符号とし、各図との関係を明らかにする。教員は、Webサイトにアクセスし、初期画面に表示されるログインの画面で、予め知らされた自分のユーザーIDとパスワードを入力し、管理者確認用ページ10にログインする[P1]。管理者確認用ページ10はログインした教員が担当する科目の一覧が表示される[P1]。教員は編集したい科目の編集ボタンB4を押し、図3の資料作成者編集用ページ9の画面を表示させる[P2]。次いでキー及びセレクトメニューC1,C2でテンプレートT1の入力エリアI1〜I4、I41〜I43に文章の入力を行う。
【0027】
なお本文で使用できる文字は、セレクトメニューC1,C2に登録された文字と第二水準までの文字である。飾り文字はセレクトメニューC1から必要なタグB5をコピーし、テンプレートT1中の任意の入力エリアに貼り付けた後に、貼り付けたタグB5内に文字を入力する。特殊文字はセレクトメニューC2から必要な文字コードB6をコピーし、テンプレートT1中の任意の入力エリアに貼り付ける。
【0028】
教員は入力が終了したら、確認ボタンB7を押して図4の確認画面を表示する。確認画面はWeb上で公開される画面である。教員は確認画面で入力内容の誤りに気がついたときは、さらに修正ボタンB9を押して資料作成者編集用ページ9に戻り、再度文章を編集する。入力内容に誤りがなければ、完了ボタンB10を押して入力を完了し、管理者確認用ページ10に戻る。
【0029】
(B)公開用Webサイト
公開用Webサイトは、(1)教員の資料配信依頼及びプロフィール変更、(2)学内専用ページ(管理者用、学生閲覧用)(3)一般閲覧用ページ、(4)管理者用ページから構成され、入稿Webサイトからアップロードされたコンテンツ(シラバス本文)は学内専用ページに公開される。
【0030】
(1)教員の資料配信依頼及びプロフィール変更ページ
教員の資料配信依頼及びプロフィール変更ページは、各教員が資料の配信、変更の依頼とプロフィールの作成、変更の原稿作成を依頼するページである。
【0031】
1)初期画面
図5は、公開用Webサイトのページの初期画面を示す図である。初期画面は、左右2つのフレームで構成され、左のフレームはメニューM3と学内専用サイトボタンB11がある。メニューM3は「トップページへ/科目一覧/教員プロフィール」の3つのメニューで構成され、各メニューに応じたページを表示するためのものである。学内専用サイトボタンB11は学内専用サイトへ移動するためのものである。また右のフレームは初期状態では科目データレコードR3が表示されている。
【0032】
科目データレコードR3は例えば次の項目のデータで構成されている。
1.科目名
2.科目コード
3.科目名称
4.氏名
5.配当年次(必修/選択)
【0033】
2)学内専用サイトの画面
図6は、学内専用サイトの画面である。学内専用サイトは左右2つのフレームで構成され、左のフレームはメニューM4がある。メニューM4は「トップページへ/科目一覧/履修要綱/教員プロフィール/講義資料一覧/連絡掲示板/フォーラムBBS/資料配信・変更依頼」の8つのメニューで構成され、各メニューに応じたページを表示するためのものである。また右のフレームには科目データレコードR4がある。
【0034】
科目データレコードR4は例えば次の項目のデータで構成されている。
1.科目名
2.科目コード
3.科目名称
4.氏名
5.配当年次(必修/選択)
6.単位数
7.講義資料ダウンロード
【0035】
3)教員名画面
図7は、図6で「資料配信・変更依頼」メニューを選択した際に教員名一覧M5が表示された状態を示す図である。
図8は、図7の教員名一覧から教員が自分の名前を選択した際に講義配信資料/教員プロフィール変更ページが表示された状態を示す図である。図8の右のフレームは、<講義資料配信依頼の方法>、<教員プロフィール依頼の方法>の説明及び「メール配信例」、「配信画面例」、「プロフィール画面例」等のリンク情報を持つテキストで構成されている。
【0036】
図8の右のフレームには科目データレコードR5と資料配信依頼ボタンB12と教員プロフィール変更依頼ボタンB13が表示される。
科目データレコードR5は例えば次の項目のデータで構成されている。
1.科目コード
2.科目名称
3.氏名
【0037】
4)電子メールソフト
図9aは、資料配信依頼をするときの電子メールソフトが起動した状態を示す図であり、T2はあて先、科目コードなどが自動入力された状態である。また、図9bは教員プロフィール変更依頼をするときの電子メールソフトが起動した状態を示す図であり、T3はあて先、教員コードなどが自動入力された状態である。
【0038】
5)資料配信依頼及びプロフィール変更依頼の手順
次に図5〜図9を参照して、図1cを用いて資料配信依頼及びプロフィール変更依頼の手順を説明する。
教員は公開用Webサイトにアクセスし、Webサイトのトップページから図5の初期画面へ入る[P3,P4]。左フレームの学内専用サイトボタンB11を押すと、パスワードを入力する画面が表示されるので、教員は自分のユーザ名とパスワードを入力して、図6の学内専用ページへアクセスする。学内専用ページは初期状態では科目一覧ページが表示される[P5]。教員がアクセスしたときはメニューM4のように「資料配信・変更依頼」というメニューが追加されている。
【0039】
この「資料配信・変更依頼」メニューを選択すると、図7のように教員名一覧M5が表示される。教員は教員名一覧M5の中から自分の名前を選び、図8の講義配信資料/教員プロフィール変更ページを表示させる[P6]。この際誤って自分以外の名前を選択するとユーザIDとパスワードを入力する画面が表示されるので[P7]、改めて自分の名前を選択する。図8では、講義資料配信依頼の方法と教員プロフィール依頼の方法の説明が書かれている。これらの依頼は電子メールによって行う。
【0040】
ページ上部の説明を見ても方法がわからない場合には、ページ中央の「メール配信例」、「配信画面例」、「プロフィール画面例」を押すとそれぞれの具体例が表示される。教員は資料配信をしたい場合には、資料を掲載したい科目名の横にある資料配信依頼ボタンB12を押す。すると、図9aのように電子メールソフトが自動的に起動する[P8]。宛先には送信先のアドレスが、件名の欄には科目コードがテンプレートT2に従って、自動的に入力されている。
【0041】
教員は今回送る資料の配信タイトルを入力する。この例では「第2回講義資料タイトル」と「第3回講義資料タイトル」とする。最後に教員は用意した資料のファイルを添付し、電子メールを送信する。
【0042】
また、教員は自分のプロフィールを変更したい場合には、図8の教員プロフィール変更依頼ボタンB13を押す。すると図9bのように電子メールソフトが自動的に起動する[P9]。宛先には送信先のアドレスが、件名の欄には教員コードが自動的に入力されている。文章の入力欄にはオフィスアワー、連絡先、E−mail、その他の変更の項目をテキスト入力して、電子メールを送信する。
教員が送る資料のデータ形式は、教員によってまちまちであるので、サーバー管理者がデータを編集する[P10]。サーバー管理者は教員から送られてきたデータをWebサイト上で公開できる形式に変換し、公開用Webサイトに公開する。
【0043】
(2)学内専用ページ(管理者用、生徒閲覧用)
学内専用ページ(管理者用、生徒閲覧用)は、授業科目一覧ページ、履修要覧ページ、教員プロフィールページ、講義資料ページなどのコンテンツを学内で管理し、同時に学生に提供するためのページである。
1)科目一覧ページの画面
図10は学内専用ページの科目一覧ページの画面である。画面の構成は図6とほぼ同じであるが、右のフレームにある科目データレコードR6は、例えば次の項目のデータで構成されている。
【0044】
1.科目名
2.科目コード
3.科目名称
4.氏名
5.配当年次(必修/選択)
6.単位数
7.講義資料ダウンロード
8.更新日
【0045】
フィールドB14,B15はリンク情報を持つテキストであり、B16は、配信中ボタンである。B14はシラバス本文ページへ移動するためのものであり、B15は教員のプロフィールページへ移動するためのものであり、B16は講義資料ダウンロードページへ移動するためのものである。
【0046】
2)シラバス本文ページの画面
図11は、シラバス本文ページの画面である。シラバス本文ページの画面には科目データレコードR7と図3の資料作成者編集用ページ9で教員が作成した「授業テーマ」、「評価」、「教科書・参考書」、「授業計画」のデータが表示される。フィールドB17,B18はリンク情報を持つテキストであり、B17は教員のプロフィールページへ移動するためのものであり、B18は講義資料ダウンロードページへ移動するためのものである。フィールドB19はシラバス本文ページを閉じるものである。
【0047】
3)履修要綱ページの画面
図12,図13は履修要綱ページの画面である。図12において、M6は「履修要綱」メニューを選択した際に表示されるメニューである。図13は、メニューM6中の「○○大学専門職大学院学則」画面を表示した例を示す図である。
【0048】
4)教員プロフィールページの画面
図14aは、教員プロフィールページを示す図である。図14aにおいてM7は「教員プロフィール」メニューを選択した際に表示される教員名一覧である。図14bは、教員名一覧M7から教員名を選択した際に、該当する教員のプロフィールページが表示された状態を示す図である。
【0049】
5)講義資料一覧ページの画面
図15は、「講義資料一覧」メニューを選択した際に講義資料ダウンロードページが表示される状態を示す図である。B20は資料をダウンロードするためのダウンロードボタンである。
【0050】
6)連絡掲示板ページの画面
図16は、「連絡掲示板」メニューを選択した際に掲示物一覧M9が表示される状態を示す図である。図17は、掲示物一覧M9の中から閲覧したい掲示物を選択した際に掲示内容が表示される状態を示す図である。
【0051】
7)フォーラムBBS画面
図18aは、「フォーラムBBS」メニューを選択した際に話題一覧M10が表示される状態を示す図である。
1.話題一覧表示
図18aはフォーラムに書き込まれた話題の一覧表示画面であり、M10の話題毎のタイトル文字から話題詳細画面へ移動することができる。また、一覧表示画面には検索機能が用意されており、任意のキーワードをフィールドI5に入力し、検索ボタンB22を押すことで過去の話題から情報を検索し、表示することが可能である。
話題一覧画面では表示される話題の数があらかじめ設定されており、話題が複数投稿されて設定された数を超えると、次の○件ボタンB23および最終ボタンB24により、新しい画面で話題一覧が表示される。さらにこの画面には新規投稿ボタンB21を有している。
【0052】
2.話題の新規投稿画面
図18bは、図18aの「新規投稿」ボタンB21を押すことによってフォーラムに新しい話題を書き込むための新規投稿フォームである。T4は定型のテンプレートであり、テンプレートT4は「名前」、「話題タイトル」、「投稿内容」等の入力エリアI6〜I8を有する。B25は入力した内容を新規投稿するボタンである。B26は入力した内容を破棄するためのリセットボタンである。
新規投稿を行うと、図18aの話題一覧画面に投稿した話題が書き込まれ、教員・学生が閲覧できるようになる。
【0053】
3.話題の詳細画面
図18cはフォーラムに書き込まれた話題の詳細表示画面であり、図18aのM10の話題毎のタイトル文字から移動することができる。また、話題一覧表示を再び表示したい場合は、一覧に戻るボタンB27を押す。
【0054】
4.話題に対する投稿画面
図18dは、図18cの「このスレッドに書き込む」ボタンB28を押して話題に対しての投稿を行うための投稿フォームである。T5は定型のテンプレートであり、テンプレートT5は「名前」、「話題タイトル」、「投稿内容」等の入力エリアI9〜I11を有する。B29は入力した内容を投稿するボタンである。B30は入力した内容を破棄するためのリセットボタンである。
話題に対する投稿を行うと、図18cの話題詳細画面に投稿した話題が書き込まれ、教員・学生が閲覧できるようになる。
【0055】
8)学内専用サイトへのアクセスの手順
図6〜図23は公開用Webサイトにおける学内専用サイトの各ページの画面を示したものである。以下に図6で表示されるメニューM4の説明をする。科目一覧は、科目一覧が表示され教員名や配信中の資料の有無が確認できる[P5]。履修要綱は、学生の履修要綱・注意事項・時間割などのページの画面が閲覧できる[P11、P12]。教員プロフィールは各教員のプロフィールが閲覧でき、そこから担当科目のシラバスを表示できる[P13、P14]。講義資料一覧は配信中の資料をダウンロードするための専用ページである[P15]。連絡掲示板は事務室からの知らせを掲示する専用ページである[P16]。連絡掲示板の掲示内容は、携帯電話機の画面でも閲覧ができ、事前に登録されたメールアドレス宛に更新状況を配信するものである。
【0056】
なお、資料配信・変更依頼は、(1)の項で述べたので説明を省略する。各ページ毎のボタン類の機能の説明は上に示したとおりである。このように、学内専用サイトにはいくつかのページが設けられているが、管理者、教員、学生、一般閲覧者は、それぞれがアクセスできるページには制限があるので、以下に説明する。
【0057】
学内専用サイトにアクセスするには、ユーザーID及びパスワードが必要である。さらにユーザーID及びパスワードは管理者用、教員用、学生用に区別されており、それぞれに閲覧の制限が設けられている。例えば学生は図6の学内専用ページに入るには、図5の初期画面ページからユーザーID及びパスワードを入力してアクセスするが、メニューM4の、資料配信/変更依頼を選択することはできない。これは、教員と管理者だけが入れるようになっている。学生ができることは他のページの閲覧や講義資料のダウンロードである。
【0058】
また、教員は学生が閲覧できるページのほかに、資料配信依頼及びプロフィール変更依頼ページを閲覧、編集できる。ただし、前記資料配信依頼及びプロフィール変更依頼について、図7で説明したように、他の教員のページには入ることができない。管理者には閲覧、編集の制限はない。
【0059】
(3)一般閲覧用ページ
なお、IDとパスワードを持たない一般の閲覧者が閲覧できるのは、図5のメニューM3に示す「科目一覧」の中のシラバス本文と「教員プロフィール」だけである[P5’、P17、P18]。
【0060】
(4)管理者用ページ
1.管理者用連絡掲示板編集ページ
管理者用連絡掲示板編集ページは、管理者が掲示板に掲載すべき事項を編集するページである。
1)メニュー画面
図19aは、管理者用連絡掲示板編集ページに入るためのメニューを表示した状態を示す画面であり、図19bは、「管理者用」メニューを押した際に管理者用連絡掲示板編集ページが表示された状態を示す画面である。メニューM11は「トップページへ/科目一覧/履修要綱/教員プロフィール/講義資料一覧/連絡掲示板/フォーラムBBS/資料配信・変更依頼/管理者用」の9つのメニューで構成され、各メニューに応じたページを表示するためのものである。フィールドB31は、掲示板新規作成・編集ページへ移動するためのものである。
【0061】
2)掲示板新規作成・編集画面
図20は、掲示板新規作成・編集ページを示す図である。T6は定型のテンプレートであり、テンプレートT6は「日付」、「掲載期限」、「署名」、「題名」、「本文」等の標題と各標題の横に入力エリアI12〜I16を有する。B32はテンプレートT6の日付欄に作成日付を自動的に入力するボタンであり、B33は入力した内容を公開時の画面で確認ができる確認ボタンである。B34は入力した内容を破棄するためのリセットボタンである。図21はテンプレートT6への入力例を示す図である。
【0062】
3)公開時イメージ画面
図22aは、公開時の画面であり、図22bは入力の内容を更新した状態を示す画面である。B35は入力した内容に誤りがあった場合に掲示板新規作成・編集ページへ戻るための再編集ボタンであり、B36は入力の内容を更新するためのOKボタンである。B37は続けて編集作業をする場合に連絡掲示板新規作成・編集ページへ戻るためのボタンである。
【0063】
図23は、図20の連絡掲示板新規作成・編集ページの「編集・削除はこちらから」ボタンを押した(下方向へスクロールした)状態を示す図である。編集ページの画面に表示されるデータは以下の通りである。
1.更新日
2.発行日
3.発行元
4.件名
5.掲載期限
6.編集/削除
【0064】
B38は、該当する掲示物を編集するための編集ボタンであり、B39は該当する掲示物を削除する削除ボタンである。フィールドB40はリンク情報を持つテキストであり、表題を押すと該当する掲示物の内容を表示する。図24は、掲示物の内容を表示した状態を示す画面ある。図25は公開用連絡掲示板ページを表示した状態を示す画面である。
【0065】
4)管理者が連絡掲示板に入力する場合の手順
次に図19〜図25にしたがって、管理者が連絡掲示板に入力する場合の手順を説明する。管理者は公開用Webサイトにアクセスし、公開用Webサイトのトップページから図5の初期画面へ入る。左フレームの学内専用サイトボタンB11を押すと、パスワードを入力する画面が表示されるので、管理者は自分のユーザー名とパスワードを入力して、図19aの学内専用ページへアクセスする。管理者がアクセスしたときはメニューM11のように通常の学内専用ページのメニューのほかに「管理者用」というメニューが追加されている。このメニューは連絡掲示板の新規作成・編集・削除などを行う連絡掲示板新規作成・編集ページにつながっている。
【0066】
「管理者用」メニューを選択すると、図19bのようにページの右のフレームに管理者用連絡掲示板編集ページが表示される[P19]。フィールドB31を押すと、図20のように連絡掲示板新規作成・編集ページが表示される[P20]。管理者はテンプレートT6の各箇所に文章を入力する。
【0067】
図21に具体例を示す。日付欄はボタンB32を押すことで入力日が入力される。掲載期限欄には任意の日付を入力する。署名欄には、例えば「専用職大学院事務室」のような予め設定された表示が初期設定により自動入力されるが、変更したい場合は、署名欄を上書きすればよい。題名欄には任意のタイトルを入力する。本文の欄には文字の太字、斜体、下線を引く、赤字にする等の入力例を入力した。確認ボタンB33を押すと図22aのように上で入力したものの公開時の画面が表示される。
【0068】
もし画面上に誤りがあれば、管理者は再編集ボタンB35を押し、図21の連絡掲示板新規作成・編集ページの画面へ戻り再度文章を編集する。間違いがなければ、OKボタンB36を押す。ボタンB36を押した時点で連絡掲示板への公開が終了し、図22bのように表示される。また新たに掲示物を作成したいときには、ボタンB37を押して、連絡掲示板新規作成・編集ページへ戻り、日付、題名及び文章を入力する。
【0069】
図23では入力済みの掲示物の一覧が表示されている。掲示物は発行日が新しい順に上から表示される。掲示物の内容を確認したい場合は、件名の下のフィールドB40を押すと、図24のように掲示物の内容が表示される。管理者は編集したい掲示物があれば、編集ボタンB38を押して、図20の連絡掲示板新規作成・編集ページで内容を編集する。また、掲載期間を過ぎた等の理由で掲示物を削除したい場合は、削除ボタンB39で、その掲示物を削除できる。実際の公開用掲示板ページは図25のように図23で編集された内容が表示され、フィールドB40を押すことによって図24の内容が閲覧できる。
【0070】
本発明は、教員の入稿から公開までの作業、及び資料の配信をすべてWebサイト上で行うことを基本的構想とし、合わせて各種のコンテンツをWebサイトに公開することによって、情報の提供の展開を図るものであり、基本的に資料の作成者である教員の負担を軽くできるほか、管理者にとっても教員の入稿の原稿のデータ形式が統一されるので編集が容易になるほか、また編集した内容はすぐにデータベースに反映されるので、教員が入稿、配信したか否かを即座に確認できて円滑に且つ効率よく運用することができる。
【産業上の利用可能性】
【0071】
以上実施例においては、学校、特に大学のシラバスWebシステムに適用した例を示したが、本発明は、要するに資料作成者と、管理者、ユーザーによって構成されるシステムであり、資料作成者、管理者、ユーザーの関係は、教員と、学内外管理者と学生並びに一般閲覧者に限らず、医師と、病院内外の管理者、患者及びその家族、さらには、作家、出版社、読者間その他について、資料の作成、作成された資料の提供、管理者が作成した資料の提供を行なう場合であっても全く同様に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1a】本発明の概念を示す図である。
【図1b】システムの基本的構成を示す図である。
【図1c】本発明の構成イメージ図を示す図である。
【図2】管理者確認用ページを示す図である。
【図3】資料作成者編集用ページを示す図である。
【図4】確認画面である。
【図5】公開用Webサイトの初期画面ページを示す図である。
【図6】学内専用ページを示す図である。
【図7】学内専用ページで教員名一覧を表示した状態を示す図である。
【図8】講義配信資料/教員プロフィール変更ページを示す図である。
【図9a】資料配信依頼をするときのメール配信画面である。
【図9b】教員プロフィール変更依頼をするときのメール配信画面である。
【図10】科目一覧画面である。
【図11】シラバス本文ページを示す図である。
【図12】履修要綱ページのメニューを示す図である。
【図13】履修要綱ページを示す図である。
【図14a】教員プロフィールページを示す図であり、
【図14b】教員名を選択した際に、該当する教員のプロフィールページが表示される状態を示す図である。
【図15】講義資料ダウンロードページを示す図である。
【図16】連絡掲示板ページで掲示物一覧が表示される状態を示す図である。
【図17】掲示物の掲示内容を表示した状態を示す図である。
【図18a】フォーラムBBSページで話題一覧を表示した状態を示す図である。
【図18b】フォーラムBBSに新規に話題を作成するためのテンプレートを表示した状態を示す図である。
【図18c】フォーラムBBSの話題の内容を表示した状態を示す図である。
【図18d】フォーラムBBSの話題に対して投稿を行うためのテンプレートを表示した状態を示す図である。
【図19a】管理者用ページに入るためのメニューを表示した状態を示す図である。
【図19b】管理者用ページを示す図である。
【図20】連絡掲示板新規作成・編集ページを示す図である。
【図21】テンプレートへの入力例を示す図である。
【図22a】公開時の画面の状態を示す図である。
【図22b】入力の内容を更新した状態を示す図である。
【図23】連絡掲示板新規作成・編集ページの下半分を表示した状態を示す図である。
【図24】掲示物の内容を表示した状態を示す図である。
【図25】公開用連絡掲示板ページを表示した状態を示す図である。
【符号の説明】
【0073】
1 システム管理者のコンピュータ
2 サーバー管理者のコンピュータ
3 教員のコンピュータ
4 生徒のコンピュータ
5 一般閲覧者のコンピュータ
6 サーバー
7 入稿Webサイト
8 公開用Webサイト
9 資料作成者編集用ページ
10 管理者確認用ページ
11 科目一覧ページ
12 教員のプロフィールページ
13 履修要綱ページ
14 講義一覧ページ
15 連絡掲示板ページ
16 資料配信・変更依頼ページ
17 フォーラムBBS
B1〜B4、B7〜B13、B16、B20、B22、B25、B26、B29B30、B32〜36、B38、B39 ボタン
B5 タグ
B6 文字コード
B14、B15、B17、B18、B19、B21、B23、B24、B27、 B28、B31、B37、B40 フィールド
C1,C2 セレクトメニュー
M1〜M11 メニュー
R1〜R7 レコード
I1〜I16、I41〜I43 入力エリア
T1〜T6 テンプレートエリア
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータネットワークを用い、資料作成者がコンピュータから管理者のWebサイトに入稿したコンテンツを管理者のWebサイト上に公開してシステムの利用者に提供する情報提供システムであって、
Webサイトは、資料作成者に専用のページを有し、Webサイトのメニューへの資料作成者のアクセスに対し、当該資料作成者のページを開き、当該ページの定型のフォームにログインした資料作成者のデータ入力内容を記録し、
管理者は、各資料作成者に割り当てられた専用のページ内へのデータ入力の進捗状況を監視し、
資料作成者が定型のフォームに書き込んだ情報は、管理者のWebサイト上に公開されるものであることを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
施設は、学校であり、資料作成者は、学校内外の教員であり、システムの利用者は当該学校の学生であり、資料作成者のデータの書き込み内容は、当該教員のシラバスに関するものであることを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
管理者は、システム管理者またはサーバー管理者であり、
システム管理者は、システムを運用する施設の管理者であり、
サーバー管理者は、システム管理者からコンテンツの提供を受けてシステム管理者の業務を代行する外部の業者であることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
入稿Webサイトと、公開用Webサイトとから構成された情報提供システムであって、
入稿Webサイトには、学校から提供された科目データベースをリモート管理、編集を可能とする資料作成者編集用ページと管理者確認用ページとを有し、
資料作成者編集用ページの画面で、教員が入稿すると、その入力データは管理者確認用ページの画面に反映され、入稿の進捗状況は、管理者確認用ページの画面で把握され、そのデータは公開用Webサイトで公開されるものであり、
公開用Webサイトは、入稿Webサイトに入稿されたデータを公開するとともにダウンロードシステムを搭載し、併せて学校から学生に連絡すべき事項を掲示板に公開し、教員間、教員と学生間、学生間での意見交換ができるものであることを特徴とする請求項2又は3に記載の情報提供システム。
【請求項5】
入稿Webサイトの入稿画面は、テキスト入力文字に、外国語、太字、斜体その他の飾り文字などをコピーアンドペースト処理によって入力できる入力支援機能を有し、入稿されたデータは、公開用Webサイトに連動して公開されるものであることを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項6】
資料作成者編集用ページは、データを入稿する教員に専用のページであり、教員が作成した定型の編集用画面を有し、各教員のコンテンツのデータは定型の画面に入力され、
管理者確認用ページは、すべての教員のコンテンツのデータの入稿の有無、書き込み内容を管理者が確認し、必要事項を編集するページであり、
公開用Webサイトには、各教員が作成したコンテンツのほか、教員のプロフィール、学生に提供すべき講義資料、連絡事項を掲載する連絡掲示板、履修要綱・授業の時間割などが公開されるものであり、フォーラムBBSによって意見交換が出来ることを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項7】
入稿Webサイトは、管理者確認用ページ、資料作成者編集用ページ、確認画面を有し、
管理者確認用ページは、資料作成者編集用ページを選定するページであり、ログインした教員が担当する科目の一覧が表示され、
資料作成者編集用ページは、管理者確認用ページから任意に選定され、データ入力は、任意に選定された資料作成者編集用ページに行われるものであり、
確認画面は、データ入力終了後、入力内容を確認する画面であり、入力された確認画面は、公開用Webサイトに公開される画面となるものであることを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項8】
公開用Webサイトには、教員の資料配信依頼及びプロフィール変更、のページを有し、
教員の資料配信依頼及びプロフィール変更のページは、電子メールなどを通じてサーバーに資料配布あるいは自分のプロフィールの変更を依頼する専用ページであり、学生への配布資料、自分のプロフィールに関する写真などのデータは、電子メールに添付し、Webサイト上で公開できる形式に変換され、公開用Webサイトに公開されるものであることを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項9】
公開用Webサイトは、学内専用サイトを有し、学内専用サイトに科目一覧ページと、履修要綱ページと、各教員のプロフィールページと、講義資料一覧ページと、連絡掲示板ページ、教員の資料配信依頼及びプロフィール変更のページ、フォーラムBBSページを有し、
科目一覧ページは、科目一覧が表示され教員名や配信中の資料の有無を確認する専用ページであり、
履修要綱ページは、学校の履修要綱・注意事項・時間割などを閲覧する専用ページであり、
教員プロフィールページは、各教員のプロフィールの閲覧および担当科目のシラバスを表示する専用ページであり、
講義資料一覧ページは、配信中の資料をダウンロードするための専用ページであり、
連絡掲示板ページは事務室からの知らせを掲示する専用ページであり、
教員の資料配信依頼及びプロフィール変更ページは、電子メールなどを通じてサーバに資料配布あるいは自分のプロフィールの変更を依頼するページであり、
フォーラムBBSページは学内専用サイトにアクセスできるユーザーの意見交換が出来るページであり、
学内専用サイトにアクセスするには、ユーザーID及びパスワードが必要であり、
ユーザーID及びパスワードは、管理者用、教員用、学生用に区別されており、それぞれに閲覧の制限が設けられ、資料配信/変更依頼のページ以外のページには、管理者、教員、学生のいずれもが閲覧可能であり、資料配信/変更依頼のページは、教員と管理者だけが閲覧可能であり、教員はさらに自分の資料配信依頼及びプロフィール変更依頼ページの編集が可能であり、
IDとパスワードを持たない一般の閲覧者は、「科目一覧」の中のシラバス本文と「教員プロフィール」との閲覧が可能であることを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項1】
コンピュータネットワークを用い、資料作成者がコンピュータから管理者のWebサイトに入稿したコンテンツを管理者のWebサイト上に公開してシステムの利用者に提供する情報提供システムであって、
Webサイトは、資料作成者に専用のページを有し、Webサイトのメニューへの資料作成者のアクセスに対し、当該資料作成者のページを開き、当該ページの定型のフォームにログインした資料作成者のデータ入力内容を記録し、
管理者は、各資料作成者に割り当てられた専用のページ内へのデータ入力の進捗状況を監視し、
資料作成者が定型のフォームに書き込んだ情報は、管理者のWebサイト上に公開されるものであることを特徴とする情報提供システム。
【請求項2】
施設は、学校であり、資料作成者は、学校内外の教員であり、システムの利用者は当該学校の学生であり、資料作成者のデータの書き込み内容は、当該教員のシラバスに関するものであることを特徴とする請求項1に記載の情報提供システム。
【請求項3】
管理者は、システム管理者またはサーバー管理者であり、
システム管理者は、システムを運用する施設の管理者であり、
サーバー管理者は、システム管理者からコンテンツの提供を受けてシステム管理者の業務を代行する外部の業者であることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報提供システム。
【請求項4】
入稿Webサイトと、公開用Webサイトとから構成された情報提供システムであって、
入稿Webサイトには、学校から提供された科目データベースをリモート管理、編集を可能とする資料作成者編集用ページと管理者確認用ページとを有し、
資料作成者編集用ページの画面で、教員が入稿すると、その入力データは管理者確認用ページの画面に反映され、入稿の進捗状況は、管理者確認用ページの画面で把握され、そのデータは公開用Webサイトで公開されるものであり、
公開用Webサイトは、入稿Webサイトに入稿されたデータを公開するとともにダウンロードシステムを搭載し、併せて学校から学生に連絡すべき事項を掲示板に公開し、教員間、教員と学生間、学生間での意見交換ができるものであることを特徴とする請求項2又は3に記載の情報提供システム。
【請求項5】
入稿Webサイトの入稿画面は、テキスト入力文字に、外国語、太字、斜体その他の飾り文字などをコピーアンドペースト処理によって入力できる入力支援機能を有し、入稿されたデータは、公開用Webサイトに連動して公開されるものであることを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項6】
資料作成者編集用ページは、データを入稿する教員に専用のページであり、教員が作成した定型の編集用画面を有し、各教員のコンテンツのデータは定型の画面に入力され、
管理者確認用ページは、すべての教員のコンテンツのデータの入稿の有無、書き込み内容を管理者が確認し、必要事項を編集するページであり、
公開用Webサイトには、各教員が作成したコンテンツのほか、教員のプロフィール、学生に提供すべき講義資料、連絡事項を掲載する連絡掲示板、履修要綱・授業の時間割などが公開されるものであり、フォーラムBBSによって意見交換が出来ることを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項7】
入稿Webサイトは、管理者確認用ページ、資料作成者編集用ページ、確認画面を有し、
管理者確認用ページは、資料作成者編集用ページを選定するページであり、ログインした教員が担当する科目の一覧が表示され、
資料作成者編集用ページは、管理者確認用ページから任意に選定され、データ入力は、任意に選定された資料作成者編集用ページに行われるものであり、
確認画面は、データ入力終了後、入力内容を確認する画面であり、入力された確認画面は、公開用Webサイトに公開される画面となるものであることを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項8】
公開用Webサイトには、教員の資料配信依頼及びプロフィール変更、のページを有し、
教員の資料配信依頼及びプロフィール変更のページは、電子メールなどを通じてサーバーに資料配布あるいは自分のプロフィールの変更を依頼する専用ページであり、学生への配布資料、自分のプロフィールに関する写真などのデータは、電子メールに添付し、Webサイト上で公開できる形式に変換され、公開用Webサイトに公開されるものであることを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【請求項9】
公開用Webサイトは、学内専用サイトを有し、学内専用サイトに科目一覧ページと、履修要綱ページと、各教員のプロフィールページと、講義資料一覧ページと、連絡掲示板ページ、教員の資料配信依頼及びプロフィール変更のページ、フォーラムBBSページを有し、
科目一覧ページは、科目一覧が表示され教員名や配信中の資料の有無を確認する専用ページであり、
履修要綱ページは、学校の履修要綱・注意事項・時間割などを閲覧する専用ページであり、
教員プロフィールページは、各教員のプロフィールの閲覧および担当科目のシラバスを表示する専用ページであり、
講義資料一覧ページは、配信中の資料をダウンロードするための専用ページであり、
連絡掲示板ページは事務室からの知らせを掲示する専用ページであり、
教員の資料配信依頼及びプロフィール変更ページは、電子メールなどを通じてサーバに資料配布あるいは自分のプロフィールの変更を依頼するページであり、
フォーラムBBSページは学内専用サイトにアクセスできるユーザーの意見交換が出来るページであり、
学内専用サイトにアクセスするには、ユーザーID及びパスワードが必要であり、
ユーザーID及びパスワードは、管理者用、教員用、学生用に区別されており、それぞれに閲覧の制限が設けられ、資料配信/変更依頼のページ以外のページには、管理者、教員、学生のいずれもが閲覧可能であり、資料配信/変更依頼のページは、教員と管理者だけが閲覧可能であり、教員はさらに自分の資料配信依頼及びプロフィール変更依頼ページの編集が可能であり、
IDとパスワードを持たない一般の閲覧者は、「科目一覧」の中のシラバス本文と「教員プロフィール」との閲覧が可能であることを特徴とする請求項4に記載の情報提供システム。
【図1a】
【図1c】
【図1b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14a】
【図14b】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18a】
【図18b】
【図18c】
【図18d】
【図19a】
【図19b】
【図20】
【図21】
【図22a】
【図22b】
【図23】
【図24】
【図25】
【図1c】
【図1b】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9a】
【図9b】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14a】
【図14b】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18a】
【図18b】
【図18c】
【図18d】
【図19a】
【図19b】
【図20】
【図21】
【図22a】
【図22b】
【図23】
【図24】
【図25】
【公開番号】特開2006−11828(P2006−11828A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−188100(P2004−188100)
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【出願人】(304031379)菅原印刷株式会社 (1)
【出願人】(304031368)向陽株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年6月25日(2004.6.25)
【出願人】(304031379)菅原印刷株式会社 (1)
【出願人】(304031368)向陽株式会社 (1)
【Fターム(参考)】
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