説明

情報提供代行システム

【課題】 通信切断が発生するようなシステムにおいては、利用者に代わって、個人情報を要求者に送信する場合、通信切断の際、不要な情報が要求者に送信される危険性があった。
【解決手段】 利用者の個人情報を含む提供情報のほかに、当該提供情報の送信タイミング及び条件をあらわす提供情報利用情報を利用者から情報提供代行装置に与えておき、情報提供代行装置は、当該提供情報利用情報を判断することによって、提供情報を要求者に提供するかどうかを決定する。これによって、通信切断の際に、不要な個人情報が要求者に提供されるのを防止でき、これによって、情報提供代行装置の信頼性を高くすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、インターネットサービスにおいて、情報、特に、個人情報の送受を代行する情報代行システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、利用したいインターネットサービスを組み合わせたシーケンスを登録するだけで、自動的にインターネットサービス提供を受けられるシステムなど、高度なインターネットサービスの自動提供システムが提供されつつある。例えば、この種のインターネットサービスとして、航空会社の航空チケット購入サービスを利用する際、レンタカー会社の予約サービス及び旅館等の宿泊予約サービス等をも受けることができる総合的なサービスがある。
【0003】
このようなインターネットサービスの一つとして、情報主体である利用者の氏名、住所等の個人情報を自治体、銀行、サービスプロバイダ等、利用者が信頼している団体、企業により管理しておき、利用者がインターネットサービス業者にアクセスして、オンラインショッピング等のサービスを受ける際、利用者に代わって、団体、企業から個人情報をサービス業者に提供するサービス(以下、ここでは、情報提供代行サービスと呼ぶ)も提案されている。この場合、個人情報を提供する団体、企業を情報提供代行者と呼び、個人情報を要求するサービス事業者を情報要求者と呼ぶ。
【0004】
このように、情報主体の委託等により、利用者である情報主体に関する個人情報のような情報の提供を情報提供代行者で代行するシステムにおいて、情報提供行為の正当性を保証するために、情報主体に情報提供の可否を確認する必要がある一方で、確認のためには情報提供の際に情報主体が介在する必要がある。
【0005】
具体的に説明すると、この種の情報提供代行システムの一例として、特許文献1に記載されたシステムがある。特許文献1は、公共料金の受領状況に関わる受領関連情報を代行して提供する受領関連情報提供サーバの仕組みを説明している。
【0006】
一方、特許文献2は、情報主体者である利用者の個人情報をサービス事業者に提供する個人情報管理装置の仕組みを説明している。具体的に説明すると、特許文献2に記載された個人情報管理装置は、サービス事業者のプライバシーポリシーの内容と、利用者が設定したプリファレンスに応じて、個人情報を利用者の端末からサービス事業者に渡すかどうかを制御することができる。即ち、個人情報管理装置は、情報主体へ情報提供の可否を確認し、許諾を受けた場合にのみ個人情報を提供している。
【0007】
【特許文献1】特開2006-293452号公報
【特許文献2】特開2003-132160号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1に記載されたシステムでは、情報提供代行時に情報主体が介在する必要はないが、情報提供の可否を情報主体に確認する仕組みを持つため、情報提供行為の正当性は契約等の別の手続きで担保している。
【0009】
また、特許文献2のシステムにおいて、サービス事業者に対して個人情報を提供するためには、情報主体である利用者が常に個人情報管理装置とオンライン接続状態である必要がある。オンライン接続状態でない場合には、利用者で情報提供の可否が確認できないため、利用者において許諾することができないからである。
【0010】
一方、インターネットサービスを利用する手段として、PCが主であったが、携帯電話の普及に伴って携帯電話から利用できるインターネットサービスの提供も急速に進展している。このように、携帯電話を用いてインターネットサービスの提供を受ける場合、通話切断が不可避的に発生することを考慮しておく必要がある。
【0011】
しかしながら、特許文献1及び2は、利用者である情報主体と、情報提供代行者或いは情報要求者との間では、通話の切断が生じること、その影響について指摘されていない。
【0012】
例えば、特許文献1は、情報提供の行為の正当性をオンライン状態で保証することを考慮していないから、通話切断による不都合について全く指摘していない。
【0013】
また、特許文献2では、情報主体である利用者と、個人情報管理装置が接続されていることを前提としたシステムであるため、通話切断の際、利用者の許諾なしに、情報提供代行者から不必要な個人情報がサービス事業者に提供される場合がある。このため、通信切断がないことを必ずしも保証できない携帯電話等では利用が難しいという課題があった。
【0014】
ここで、特許文献2に示された個人情報管理装置が、携帯電話を用いて利用者がサービス事業者のインターネットショップから商品を購入する場合に適用されたものとする。この場合、利用者のクレジットカード番号が個人情報管理装置からサービス事業者に通知された後、決済前に、携帯電話と個人情報管理装置との間の通信が切断されてしまうと、利用者の個人情報の一部である住所は、個人情報管理装置からサービス事業者に通知されることとなる。
【0015】
このため、サービス事業者に利用者の住所が通知された結果、利用者は、ダイレクトメール等を希望しないにも拘わらず、サービス事業者からダイレクトメール等が送られてくる事態も生じ、個人情報保護の面で不都合が生じる。
【0016】
即ち、通信切断の可能性があり、情報主体の継続的な介在が期待できない携帯電話等を利用したシステムにおいては、情報提供代行を実現するのは困難であるという課題があった。
【0017】
本発明の課題は、サービスを利用する際に必要となる情報の提供をサービス利用者である情報主体が逐次入力するのではなく、情報提供を自動的に行ない、自動的にインターネットサービスの提供を受けることができる情報提供代行システムを提供することである。
【0018】
本発明の他の課題は、携帯電話を利用した場合のように、通信切断時にインターネットサービスの利用が不可になった場合にでも、不要な情報を提供しなくてすむ情報提供代行システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明の第1の態様によれば、情報を保有する情報主体と、当該情報主体からの情報を他の装置に提供するか否かを判断する判断手段を備え、前記判断手段の判断に基づき、前記情報の提供を代行する代行装置を有することを特徴とする情報提供代行システムが得られる。
【0020】
本発明の第2の態様によれば、第1の態様において、前記情報主体は、前記情報主体をあらわす提供情報を生成する提供情報生成手段と、当該提供情報の提供条件をあらわす提供情報利用情報を生成する提供情報利用情報生成手段とを有し、前記提供情報及び提供情報利用情報を前記情報として前記代行装置に送信することを特徴とする情報提供代行システムが得られる。
【0021】
本発明の第3の態様によれば、第2の態様において、前記提供情報は、前記情報主体をあらわす個人情報であり、他方、前記提供情報利用情報は、前記提供情報の提供タイミングを提供条件として含んでいることを特徴とする情報提供代行システムが得られる。
【0022】
本発明の第4の態様によれば、第3の態様において、前記提供情報利用情報は、前記代行装置を利用するか否かを示す情報を更に含んでいることを特徴とする情報提供代行システムが得られる。
【0023】
本発明の第5の態様によれば、第2〜4の態様のいずれかにおいて、前記判断手段は、前記提供情報利用情報にしたがって、前記提供情報を他の装置に提供するか否かを判断することを特徴とする情報提供代行システムが得られる。
【0024】
本発明の第6の態様によれば、第5の態様において、前記情報主体との間の通信の切断の際、前記判断手段は、前記提供情報利用情報にしたがって、前記提供情報の提供をしないことを特徴とする情報提供代行システムが得られる。
【0025】
本発明の第7の態様によれば、情報主体と、当該情報主体に関する情報を要求し利用する情報要求者装置とを備えたシステムにおいて、前記情報主体からの前記情報を受けて動作する代行装置を有し、前記代行装置は、前記情報主体を介在させることなく、前記情報要求者へ前記情報を提供する情報提供手段を備えていることを特徴とする情報提供代行システムが得られる。
【0026】
本発明の第8の態様によれば、コンピュータを制御することにより、情報主体と、当該情報主体に関する情報を要求し利用する情報要求者装置との間で、前記情報主体からの前記情報を受けて動作する代行装置用プログラムにおいて、前記情報主体をあらわす提供情報と、当該提供情報の提供条件をあらわす提供情報利用情報とを受け、前記提供情報利用情報にしたがって、前記提供情報を情報要求者装置に提供するか否かを決定する機能を有することを特徴とする代行装置用プログラムが得られる。
【発明の効果】
【0027】
本発明によれば、情報主体が介在しなくても、必要なタイミングで必要な範囲で情報提供が代行され、通信切断時に不要な情報提供が行われないため、情報主体は安心して情報提供代行を依頼することが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
図1を参照すると、本発明の一実施形態に係る情報提供代行システムは、情報主体(即ち、利用者)が利用する携帯電話、PC等の装置(ここでは、情報主体利用装置と呼ぶ)10と、代行サービスを行なう事業者の情報提供代行装置20と、情報要求者が利用する装置(例えば、インターネットショップのサーバであり、以下、情報要求者利用装置と呼ぶ)30と、公衆回線100とによって構成されている。
【0029】
また、情報主体が利用する携帯電話、PC等の情報主体利用装置10は、提供情報生成部11、提供情報利用情報生成部12、表示部13、及び、通信部14を備えている。ここで、提供情報生成部11で生成される提供情報は、例えば、利用者の名前、住所を含む個人情報であり、他方、提供情報利用情報生成部12で生成される提供情報利用情報は、例えば、提供情報のうち住所をどのタイミング或いはステータスであれば(具体的には、決済後であれば)、情報要求者に通知して良いと云う情報である。
【0030】
他方、情報提供代行装置20は、情報利用要求記憶部21、提供情報記憶部22、提供情報利用情報記憶部23、情報提供部24、及び、通信部25を備えている。
【0031】
更に、情報要求者利用装置30は、情報利用要求生成部31、情報利用目的生成部32、提供情報記憶部33、及び、通信部34を備えている。
【0032】
図1に示された情報主体利用装置10の提供情報生成部11は、情報提供代行装置20から情報要求者利用装置30へ提供代行される情報主体の情報(例えば、個人情報)を生成する。
【0033】
一方、提供情報利用情報生成部12は、情報要求者が提供情報を利用するにあたっての利用方法、利用タイミング等に関する提供情報利用情報を生成する。情報主体利用装置10の表示部13は、情報要求者利用装置30の情報利用要求生成部31が生成し、通信部34から公衆回線100を介して送信されてきた情報利用要求と提供情報を入力する画面を表示する。更に、通信部14は、公衆回線100を介して情報提供代行装置20が備える通信部25、情報要求者利用装置30が備える通信部34と通信する。
【0034】
情報利用代行装置20の情報利用要求記憶部21は、情報要求者利用装置30の情報利用要求生成部31が生成し、通信部34から公衆回線100を介して送信されてきた情報利用要求を記憶する。提供情報記憶部22は、利用者である情報主体の提供情報生成部11で生成され、通信部14から公衆回線100を介して送信されてきた提供情報を記憶する。提供情報利用情報記憶部23は、提供情報利用情報生成部12が生成し、通信部14から公衆回線100を介して送信されてきた提供情報利用情報を記憶する。情報提供部24は、情報利用要求記憶部21が記憶している情報利用要求と、提供情報利用情報生成部12が生成し、通信部14から公衆回線100を介して送信されてきた提供情報利用情報を参照し、適切なタイミングであれば提供情報記憶部22に記憶されている提供情報を通信部25から公衆回線100を介して通信部34へ提供する。通信部25は、公衆回線100を介して情報主体利用装置10が備える通信部14、情報要求者利用装置30に設けられた通信部34と通信する。
【0035】
一方、情報要求者利用装置30の情報利用要求生成部31は、情報利用要求を生成し、更に、情報利用目的生成部32は情報利用目的を生成する。ここで、情報利用要求は、情報主体、即ち、利用者の個人情報を要求するものであり、他方、情報利用目的は、商品の配送に利用する目的であることを示し、例えば、ダイレクトメールの目的には使用しないことを明らかにするものである。
【0036】
また、情報要求者利用装置30の提供情報記憶部33は、情報主体利用装置10の提供情報生成部11が生成し、通信部14から公衆回線100を介して送信されてきた提供情報を記憶する。通信部34は、公衆回線100を介して情報主体利用装置10が備える通信部14、情報提供代行装置20が備える通信部25と通信する。
【0037】
次に、図2をも参照して、図1に示された情報提供代行システムの動作について詳細に説明する。
【0038】
情報要求者利用装置30において、先ず、情報利用要求生成部31は、提供するインターネットサービスで必要となる情報利用要求を生成し、他方、情報利用目的生成部32は、要求する情報の情報利用目的を生成し、通信部34を用いて公衆回線100を介して情報主体利用装置10へ送信する。(ステップA1)。 ここで、情報要求者利用装置30から生成される情報利用要求は、前述したように、情報主体の個人情報を要求するものであり、情報利用目的は、商品の配送に利用する目的であることを明らかにしている。
【0039】
情報主体側、即ち、利用者側の通信部14は、公衆回線100を介して、情報要求者側からの情報利用要求、情報利用目的を受信し、表示部13に渡す。表示部13は渡された情報利用要求、情報利用目的を表示する。表示の際には、要求されている情報を入力する画面を合わせて表示する(ステップA2)。
情報要求者側から情報利用要求及び情報利用目的を受けると、情報主体利用装置10の提供情報生成部11は、情報主体、即ち、サービス利用者が入力した情報から提供情報を生成すると共に、提供情報利用情報生成部12は、サービス利用者が表示部13に入力した提供情報の提供に関する条件、例えば、提供するタイミングから提供情報利用情報を生成する。この場合、情報利用要求をも生成され、情報提供代行装置20に送信される(ステップA3)。
【0040】
これ以降、情報主体は介在する必要がなく、情報主体の許諾した内容に従って情報提供代行装置20が情報要求者利用装置30へ提供情報の提供を行う。このため、情報提供代行装置20に、一旦、提供情報、提供利用情報が記憶されると、利用者はサービスの利用に必要な情報を逐次入力することなく、自動的にサービスの提供を受けることができる。
【0041】
また、図示された情報提供代行装置20は、携帯電話を利用している等の理由で通信切断が起こっても、不要な情報、例えば、個人情報のうち住所が決済の終了前に情報提供代行装置20から情報要求者利用装置30へ提供しないように、構成されている。
【0042】
即ち、情報提供代行装置20の通信部25は、情報主体の通信部14から公衆回線100を介して受信した情報利用要求を情報利用要求記憶部21に渡す一方、提供情報、及び、提供情報利用情報をそれぞれ提供情報記憶部22、及び、提供情報利用情報記憶部23に渡す。この結果、情報代行装置20の情報利用要求記憶部21は情報利用要求を記憶し、提供情報記憶部22及び提供情報利用情報記憶部23はそれぞれ提供情報及び提供情報利用情報を記憶する(ステップA4)。
【0043】
情報主体であるサービス利用者からの上記情報が記憶部21、22、及び23に記憶されると、情報提供代行装置20の情報提供部24は、提供情報利用情報記憶部23に記憶されている提供情報利用情報に基き、情報要求者利用装置30へ情報提供してよいか判断する(ステップA5)。
【0044】
提供情報利用情報には、前述したタイミング或いはステータスと共に、情報主体の情報提供代行を希望するかしないかが書かれているため、ステップA5において情報主体の情報提供の可否の判断が確認可能となる。
【0045】
具体的に説明すると、情報提供代行装置20の情報提供部24は、ステップA5における判断の結果がYesであれば、通信部25を用いて提供情報を通信部34へ送信する(ステップA6)。一方、情報提供部24は、ステップA5における判断の結果がNoであれば、提供情報を送信しないで情報提供代行を終了する(ステップA7)。
【0046】
情報要求者利用装置30の通信部34は、通信部25から公衆回線100を介して送信されてきた提供情報を受信し、提供情報記憶部33に提供情報を渡す。提供情報記憶部33は、通信部34から渡された提供情報を記憶する(ステップA8)。以後、情報要求者利用装置30は、提供情報を確認した後、情報主体に対して要求されたサービスを提供する。
【0047】
ここで、情報主体利用装置10が携帯電話であり、提供情報の送信中に、通話切断が生じた場合について説明する。この場合、図1及び2に示された情報提供代行システムでは、提供情報を情報提供代行装置20から情報要求者利用装置30に送信するタイミングが提供情報利用情報によって情報主体から指定されている。このため、通話切断が提供情報利用情報によって定められたタイミングよりも後に生じた場合、提供情報は、情報提供代行装置20から情報要求者利用装置30に、自動的に、即ち、情報主体を介在させることなく提供される。他方、通話切断が提供情報利用情報によって定められたタイミングよりも前に生じた場合、提供情報は、情報提供代行装置20から情報要求者利用装置30に送信されず、不要な情報の提供をなくすことができる。したがって、このシステムでは、通話切断が生じても、情報主体の意図しない情報の提供を防ぐことができる。
【0048】
このように、提供情報利用情報に基づく情報提供の可否判断は、回線の切断の有無とは無関係に行なわれる。
【0049】
図2に示された各ステップA1〜A8の動作は、コンピュータプログラムによって実現でき、また、図1に示された情報主体利用装置10、情報提供代行装置20、及び、情報要求者利用装置30の各部も、コンピュータプログラムによって実現できる。
【産業上の利用可能性】
【0050】
本発明は、通信切断が発生する携帯電話を利用したシステムだけでなく、通信切断の発生する可能性のあるインターネットシステムにも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施形態に係る情報提供代行システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示した情報提供代行システムの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0052】
10 情報主体利用装置
11 提供情報生成部
12 提供情報利用情報生成部
13 表示部
14 通信部
20 情報提供代行装置
21 情報利用要求記憶部
22 提供情報記憶部
23 提供情報利用情報記憶部
24 情報提供部
25 通信部
30 情報要求者利用装置
31 情報利用要求生成部
32 情報利用目的生成部
33 提供情報記憶部
34 通信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を保有する情報主体と、当該情報主体からの情報を他の装置に提供するか否かを判断する判断手段を備え、前記判断手段の判断に基づき、前記情報の提供を代行する代行装置を有することを特徴とする情報提供代行システム。
【請求項2】
請求項1において、前記情報主体は、前記情報主体をあらわす提供情報を生成する提供情報生成手段と、当該提供情報の提供条件をあらわす提供情報利用情報を生成する提供情報利用情報生成手段とを有し、前記提供情報及び提供情報利用情報を前記情報として前記代行装置に送信することを特徴とする情報提供代行システム。
【請求項3】
請求項2において、前記提供情報は、前記情報主体をあらわす個人情報であり、他方、前記提供情報利用情報は、前記提供情報の提供タイミングを提供条件として含んでいることを特徴とする情報提供代行システム。
【請求項4】
請求項3において、前記提供情報利用情報は、前記代行装置を利用するか否かを示す情報を更に含んでいることを特徴とする情報提供代行システム。
【請求項5】
請求項2〜4のいずれかにおいて、前記判断手段は、前記提供情報利用情報にしたがって、前記提供情報を他の装置に提供するか否かを判断することを特徴とする情報提供代行システム。
【請求項6】
請求項5において、前記情報主体との間の通信の切断の際、前記判断手段は、前記提供情報利用情報にしたがって、前記提供情報の提供をしないことを特徴とする情報提供代行システム。
【請求項7】
情報主体と、当該情報主体に関する情報を要求し利用する情報要求者装置とを備えたシステムにおいて、前記情報主体からの前記情報を受けて動作する代行装置を有し、前記代行装置は、前記情報主体を介在させることなく、前記情報要求者へ前記情報を提供する情報提供手段を備えていることを特徴とする情報提供代行システム。
【請求項8】
コンピュータを制御することにより、情報主体と、当該情報主体に関する情報を要求し利用する情報要求者装置との間で、前記情報主体からの前記情報を受けて動作する代行装置用プログラムにおいて、前記情報主体をあらわす提供情報と、当該提供情報の提供条件をあらわす提供情報利用情報とを受け、前記提供情報利用情報にしたがって、前記提供情報を情報要求者装置に提供するか否かを決定する機能を有することを特徴とする代行装置用プログラム。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−204076(P2008−204076A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−38107(P2007−38107)
【出願日】平成19年2月19日(2007.2.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】