説明

情報提供装置、情報提供方法、情報管理方法、情報提供プログラムおよび情報管理プログラム

【課題】パーソナルコンピュータなどの操作性が高いクライアント装置と、携帯電話機などの持ち運びが容易な携帯端末との両方の利点を活かして、使い勝手のよい情報提供サービスを実現すること。
【解決手段】材料情報11や作り方情報12、アドバイス情報13などの料理のレシピ情報とともに、携帯電話機により読み取られ、かつ、各レシピ情報に対応付けられたレシピ詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードを出力することにより、操作性が高いパーソナルコンピュータなどの操作性が高いクライアント装置を用いてレシピ情報を表示させ、その詳細情報を携帯電話機などの持ち運びが容易な携帯端末を用いて容易に閲覧することができるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、所定の事物に対する知識情報の閲覧要求を受け付けた場合に、当該知識情報の提供をおこなう情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、情報管理方法、情報管理プログラムに関し、特に、パーソナルコンピュータなどの操作性が高いクライアント装置と、携帯電話機などの持ち運びが容易な携帯端末との両方の利点を活かして、使い勝手のよい情報提供サービスを実現することができる情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、情報管理方法、情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、QR(Quick Response)コード(登録商標)などの2次元コードが幅広く利用されている。ここで、2次元コードとは、バーコードを2次元に拡張したコードであり、文字や数字などのデータを2次元図形で表現したコードである。
【0003】
また、QRコードとは、マトリックス方式の2次元コードであり、縦横に並んだマス目の色で情報を表したコードである。このQRコードは、インターネット接続機能を有する携帯電話機でWebサイトのURL(Uniform Resource Locator)を読み取るために利用されている。
【0004】
たとえば、インターネットで料理のレシピ情報を提供するWebサービスにおいては、パーソナルコンピュータ用のレシピ情報の検索画面に、携帯電話機用の検索画面を呼び出すためのURLの情報を含んだQRコードが表示される(非特許文献1を参照)。
【0005】
このQRコードを携帯電話機のカメラ機能を用いて読み取り、その結果得られたURLの情報を用いてインターネットに接続することにより、レシピ情報を検索する携帯電話機用の検索画面にアクセスすることができる。
【0006】
【非特許文献1】ヤフー株式会社、”Yahoo!グルメ”、[online]、[平成18年1月5日検索]、インターネット<http://gourmet.yahoo.co.jp/>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上述した従来技術は、パーソナルコンピュータでレシピ情報の検索をおこない、検索したレシピ情報に含まれる材料の情報などをスーパーなどで携帯電話機に表示させるといった使い方には適していなかった。
【0008】
すなわち、検索したレシピ情報のうち必要な情報をパーソナルコンピュータから離れた場所で閲覧したい場合でも、操作性が高いパーソナルコンピュータで検索をおこなった結果を活用することができず、携帯電話機用の検索画面を用いてレシピ情報を再度検索する必要があった。
【0009】
そのため、操作性が高いパーソナルコンピュータと持ち運びが容易な携帯電話機との両方の利点を活かして、使い勝手のよい情報提供サービスをいかにして実現するかが課題となっていた。
【0010】
本発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、パーソナルコンピュータなどの操作性が高いクライアント装置と、携帯電話機などの持ち運びが容易な携帯端末との両方の利点を活かして、使い勝手のよい情報提供サービスを実現することができる情報提供装置、情報提供方法、情報管理方法、情報提供プログラムおよび情報管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、所定の事物に対する知識情報の閲覧要求を受け付けた場合に、当該知識情報の提供をおこなう情報提供装置であって、前記知識情報と、携帯端末により読み取られ、かつ、当該知識情報の詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードに係る情報とを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された2次元コードに係る情報に基づいて2次元コードを前記知識情報とともに出力する出力手段と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上記発明において、前記2次元コードは、前記詳細情報の記憶場所に係る情報を含むことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、前記2次元コードを用いて読み出される詳細情報をさらに記憶し、前記出力手段により出力された2次元コードが印刷され、印刷された2次元コードが携帯端末により読み取られた場合に、当該2次元コードに対応する詳細情報を出力する第2の出力手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記発明において、前記知識情報は、材料に係る情報であり、前記出力手段により出力された2次元コードが携帯端末により読み取られることにより得られた材料に係る情報と、材料を保管する保管装置から取得した当該保管装置が保管している材料に係る情報とに基づいて、不足する第1の材料の判定をおこなう不足材料判定手段と、前記不足材料判定手段により判定された結果を携帯端末に出力する判定結果出力手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記発明において、前記不足材料判定手段により判定された結果が前記判定結果出力手段により携帯端末に出力された場合に、前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報を出力する知識情報出力手段をさらに備えたことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上記発明において、前記知識情報出力手段により前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報が出力された場合に、当該知識情報に係る材料の情報と前記第1の材料以外に確保された材料に係る情報とに基づいて不足する第2の材料を検出する不足材料検出手段と、前記不足材料検出手段により検出された前記第2の材料に係る情報を出力する不足材料情報出力手段とをさらに備えたことを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、所定の事物に対する知識情報の閲覧要求を受け付けた場合に、当該知識情報の提供をおこなう情報提供方法であって、前記知識情報と、携帯端末により読み取られ、かつ、当該知識情報の詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードに係る情報とを記憶する記憶工程と、前記記憶工程に記憶された2次元コードに係る情報に基づいて2次元コードを前記知識情報とともに出力する出力工程と、を含んだことを特徴とする。
【0018】
また、本発明は、上記発明において、前記2次元コードは、前記詳細情報の記憶場所に係る情報を含むことを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、上記発明において、前記記憶工程は、前記2次元コードを用いて読み出される詳細情報をさらに記憶し、前記出力工程により出力された2次元コードが印刷され、印刷された2次元コードが携帯端末により読み取られた場合に、当該2次元コードに対応する詳細情報を出力する第2の出力工程をさらに含んだことを特徴とする。
【0020】
また、本発明は、上記発明において、前記知識情報は、材料に係る情報であり、前記出力工程により出力された2次元コードが携帯端末により読み取られることにより得られた材料に係る情報と、材料を保管する保管装置から取得した当該保管装置が保管している材料に係る情報とに基づいて、不足する第1の材料の判定をおこなう不足材料判定工程と、前記不足材料判定工程により判定された結果を携帯端末に出力する判定結果出力工程とをさらに含んだことを特徴とする。
【0021】
また、本発明は、上記発明において、前記不足材料判定工程により判定された結果が前記判定結果出力工程により携帯端末に出力された場合に、前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報を出力する知識情報出力工程をさらに含んだことを特徴とする。
【0022】
また、本発明は、上記発明において、前記知識情報出力工程により前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報が出力された場合に、当該知識情報に係る材料の情報と前記第1の材料以外に確保された材料に係る情報とに基づいて不足する第2の材料を検出する不足材料検出工程と、前記不足材料検出工程により検出された前記第2の材料に係る情報を出力する不足材料情報出力工程とをさらに含んだことを特徴とする。
【0023】
また、本発明は、携帯型の端末装置が材料に係る情報の管理をおこなう情報管理方法であって、前記材料に係る情報の提供をおこなう装置により材料に係る情報とともに、当該材料に係る情報の詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードが端末装置による読み取り用に出力された場合に、当該2次元コードを読み取る読取工程と、前記読取工程により読み取られた2次元コードを用いて特定された詳細情報と、材料を保管する保管装置から取得され、前記端末装置の記憶部に記憶された前記保管装置が保管している材料に係る情報とに基づいて、不足する材料の判定をおこなう不足材料判定工程と、前記不足材料判定工程により判定された結果を出力する判定結果出力工程と、を含んだことを特徴とする。
【0024】
また、本発明は、所定の事物に対する知識情報の閲覧要求を受け付けた場合に、当該知識情報の提供をおこなう情報提供プログラムであって、前記知識情報と、携帯端末により読み取られ、かつ、当該知識情報の詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードに係る情報とを記憶する記憶手順と、前記記憶手順に記憶された2次元コードに係る情報に基づいて2次元コードを前記知識情報とともに出力する出力手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0025】
また、本発明は、上記発明において、前記2次元コードは、前記詳細情報の記憶場所に係る情報を含むことを特徴とする。
【0026】
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手順は、前記2次元コードを用いて読み出される詳細情報をさらに記憶し、前記出力手順により出力された2次元コードが印刷され、印刷された2次元コードが携帯端末により読み取られた場合に、当該2次元コードに対応する詳細情報を出力する第2の出力手順をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0027】
また、本発明は、上記発明において、前記知識情報は、材料に係る情報であり、前記出力手順により出力された2次元コードが携帯端末により読み取られることにより得られた材料に係る情報と、材料を保管する保管装置から取得した当該保管装置が保管している材料に係る情報とに基づいて、不足する第1の材料の判定をおこなう不足材料判定手順と、前記不足材料判定手順により判定された結果を携帯端末に出力する判定結果出力手順とをさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0028】
また、本発明は、上記発明において、前記不足材料判定手順により判定された結果が前記判定結果出力手順により携帯端末に出力された場合に、前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報を出力する知識情報出力手順をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0029】
また、本発明は、上記発明において、前記知識情報出力手順により前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報が出力された場合に、当該知識情報に係る材料の情報と前記第1の材料以外に確保された材料に係る情報とに基づいて不足する第2の材料を検出する不足材料検出手順と、前記不足材料検出手順により検出された前記第2の材料に係る情報を出力する不足材料情報出力手順とをさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0030】
また、本発明は、携帯型の端末装置が材料に係る情報の管理をおこなう情報管理プログラムであって、前記材料に係る情報の提供をおこなう装置により材料に係る情報とともに、当該材料に係る情報の詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードが端末装置による読み取り用に出力された場合に、当該2次元コードを読み取る読取手順と、前記読取手順により読み取られた2次元コードを用いて特定された詳細情報と、材料を保管する保管装置から取得され、前記端末装置の記憶部に記憶された前記保管装置が保管している材料に係る情報とに基づいて、不足する第1の材料の判定をおこなう不足材料判定手順と、前記不足材料判定手順により判定された結果を出力する判定結果出力手順と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0031】
また、本発明は、上記発明において、前記不足材料判定手順により判定された結果が前記判定結果出力手順により出力された場合に、前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報を出力する知識情報出力手順をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
【0032】
また、本発明は、上記発明において、前記知識情報出力手順により前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報が出力された場合に、当該知識情報に係る材料の情報と前記第1の材料以外に確保された材料に係る情報とに基づいて不足する第2の材料を検出する不足材料検出手順と、前記不足材料検出手順により検出された前記第2の材料に係る情報を出力する不足材料情報出力手順とをさらにコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0033】
本発明によれば、知識情報と、携帯端末により読み取られ、かつ、当該知識情報の詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードに係る情報とを記憶し、記憶した2次元コードに係る情報に基づいて2次元コードを知識情報とともに出力することとしたので、操作性が高いパーソナルコンピュータなどに2次元コードを知識情報とともに出力することにより、その2次元コードを用いて知識情報の詳細情報を持ち運びが容易な携帯端末で閲覧することができるようになるため、スーパーなどでの買い物が容易になり、使い勝手のよい情報提供サービスを実現することができるという効果を奏する。
【0034】
また、本発明によれば、2次元コードは、詳細情報の記憶場所に係る情報を含むこととしたので、携帯端末で2次元コードを読み取って詳細情報に効率的にアクセスすることができるという効果を奏する。
【0035】
また、本発明によれば、2次元コードを用いて読み出される詳細情報をさらに記憶し、出力した2次元コードが印刷され、印刷された2次元コードが携帯端末により読み取られた場合に、当該2次元コードに対応する詳細情報を出力することとしたので、QRコードを表示装置に表示させるのではなく、2次元コードを持ち運び自由な紙などに印刷することにより、2次元コードの読み取りを場所を選ばずおこなうことができるという効果を奏する。
【0036】
また、本発明によれば、知識情報は、材料に係る情報であり、出力された2次元コードが携帯端末により読み取られることにより得られた材料に係る情報と、材料を保管する保管装置から取得した当該保管装置が保管している材料に係る情報とに基づいて、不足する第1の材料の判定をおこない、判定した結果を携帯端末に出力することとしたので、持ち運びが容易な携帯端末で不足している材料の情報を閲覧することができるようになるため、スーパーなどでの買い物が容易になり、使い勝手のよい情報提供サービスを実現することができるという効果を奏する。
【0037】
また、本発明によれば、判定された結果が携帯端末に出力された場合に、上記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報を出力することとしたので、新たに確保された材料に係る有益な知識情報を効率的に提供することができるという効果を奏する。
【0038】
また、本発明によれば、上記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報が出力された場合に、当該知識情報に係る材料の情報と上記第1の材料以外に確保された材料に係る情報とに基づいて不足する第2の材料を検出し、検出した第2の材料に係る情報を出力することとしたので、新たに確保された材料以外に不足する材料の情報を効率的に提供することができるという効果を奏する。
【0039】
また、本発明によれば、材料に係る情報の提供をおこなう装置により材料に係る情報とともに、材料に係る情報の詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードが端末装置による読み取り用に出力された場合に、携帯端末が、当該2次元コードを読み取り、材料を保管する保管装置から取得された当該保管装置が保管している材料に係る情報を記憶し、記憶した情報と、2次元コードを用いて特定された詳細情報とに基づいて、不足する第1の材料の判定をおこない、判定した結果を出力することとしたので、2次元コードを用いて材料に係る情報の詳細情報を持ち運びが容易な携帯端末で容易に閲覧することができるとともに、携帯端末で不足している材料の情報を閲覧することができるようになるため、スーパーなどでの買い物が容易になり、使い勝手のよい情報提供サービスを実現することができるという効果を奏する。
【0040】
また、本発明によれば、判定された結果が出力された場合に、上記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報を出力することとしたので、新たに確保された材料に係る有益な知識情報を効率的に提供することができるという効果を奏する。
【0041】
また、本発明によれば、上記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報が出力された場合に、当該知識情報に係る材料の情報と上記第1の材料以外に確保された材料に係る情報とに基づいて不足する第2の材料を検出し、検出した第2の材料に係る情報を出力することとしたので、新たに確保された材料以外に不足する材料の情報を効率的に提供することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0042】
以下に添付図面を参照して、本発明に係る情報提供装置、情報提供方法、情報管理方法、情報提供プログラムおよび情報管理プログラムの好適な実施例を詳細に説明する。なお、ここでは、料理のレシピ情報を携帯電話機に提供する場合について説明するが、提供される情報は料理のレシピ情報に限定されるものではない。
【実施例1】
【0043】
まず、本発明に係る情報提供処理について説明する。図1は、本発明に係る情報提供処理について説明する図である。図1には、この情報提供処理においてパーソナルコンピュータのディスプレイにWebページ形式で出力されるレシピ情報10が示されている。
【0044】
このレシピ情報10は、材料情報11、作り方情報12、アドバイス情報13といった料理に係る知識情報や、材料QRコード14、作り方QRコード15、アドバイスQRコード16といった料理に係るさらに詳細な知識情報を読み出すために用いられるQRコードを含んでいる。
【0045】
材料情報11は、料理を作る際に必要な材料の情報である。作り方情報12は、料理の作り方の情報である。また、アドバイス情報13は、料理を作る際のアドバイスの情報である。
【0046】
材料QRコード14は、さらに詳細な材料情報のインターネット上のアドレス(URI,Uniform Resource Identifiers)情報を含んだQRコードである。作り方QRコード15は、さらに詳細な作り方情報のインターネット上のアドレス(URI)情報を含んだQRコードである。また、アドバイスQRコード16は、さらに詳細なアドバイス情報のインターネット上のアドレス(URI)情報を含んだQRコードである。
【0047】
このような、材料QRコード14、作り方QRコード15、あるいは、アドバイスQRコード16を、QRコードの読取機能を備えた携帯電話機で読み取ることにより、詳細な材料情報、作り方情報、あるいはアドバイス情報のインターネット上のアドレス情報を取得することができ、ユーザは携帯電話機に詳細情報を容易に出力させることができる。
【0048】
ここで、材料の詳細情報としては、各食材の名称、数量、画像データ、産地、入手方法などの情報が出力される。また、作り方情報の詳細情報としては、料理の作り方を説明する画像データや音声データなどの情報が出力される。また、アドバイス情報の詳細情報としては、アドバイス内容を詳しく説明する画像データや音声データなどの情報が出力される。
【0049】
このように、材料情報11や作り方情報12、アドバイス情報13などの料理のレシピ情報とともに、携帯電話機により読み取られ、かつ、各レシピ情報に対応付けられたレシピ詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードを出力することにより、操作性が高いパーソナルコンピュータを用いてレシピ情報を表示させ、その詳細情報を携帯電話機で容易に閲覧することができるようになるため、使い勝手のよい情報提供サービスを実現することができる。
【0050】
つぎに、本実施例1に係る情報提供システムの機能構成について説明する。図2は、実施例1に係る情報提供システムの機能構成を示す図である。図2に示すように、この情報提供システムは、携帯電話機30、クライアント装置40、冷蔵庫50、情報提供サーバ装置60から構成される。
【0051】
携帯電話機30は、無線通信によりインターネット70に接続し、情報提供サーバ装置60との間でレシピ詳細情報などの情報の授受をおこなう携帯端末である。また、この携帯電話機30は、QRコードを読み取るQRコード読取部31を備えている。
【0052】
このQRコード読取部31は、クライアント装置40に接続されている表示装置42に表示されたQRコードや、クライアント装置40に接続されている印刷装置43により印刷されたQRコード、あるいは、冷蔵庫50が備える表示部54に表示されたQRコードを読み取り、QRコードに含まれている情報を抽出する。
【0053】
クライアント装置40は、インターネット70を介して情報提供サーバ装置60との間でレシピ情報などの情報の授受をおこなうパーソナルコンピュータなどの端末装置である。
【0054】
このクライアント装置40は、Webページの表示をおこなうWebブラウザ41を備えている。具体的には、このWebブラウザ41は、キーボードやマウスなどの入力装置(図示せず)を用いてユーザによりなされたレシピ情報の検索要求の受け付けや、図1に示したようなレシピ情報10の出力などをおこなう。
【0055】
また、クライアント装置40には、表示装置42および印刷装置43が接続されている。表示装置42は、ディスプレイなどの装置である。印刷装置43は、情報の印刷をおこなうプリンタなどの装置である。表示装置42および印刷装置43は、図1に示したようなレシピ情報10などの表示および印刷をそれぞれおこなう。
【0056】
冷蔵庫50は、食材を冷蔵・保管するとともに、保管している食材の数量を管理して、その情報を出力する冷蔵庫である。この冷蔵庫50は、情報読取部51、記憶部52、QRコード生成部53、表示部54、制御部55を有する。
【0057】
情報読取部51は、各食材に取り付けられたタグに表示されている食材の名称や食材の数量などの情報を読み取る読取部である。また、情報読取部51は、読み取った食材の名称と数量の情報とを対応付けて記憶部52に記憶させる。
【0058】
記憶部52は、フラッシュメモリなどの記憶デバイスである。この記憶部52は、食材数量情報52aを記憶している。食材数量情報52aは、情報読取部51により読み取られた各食材の名称と数量とを対応付けて記憶したデータである。
【0059】
QRコード生成部53は、記憶部52に記憶された食材数量情報52aに基づいて、冷蔵庫50に保管されている食材の名称および数量の情報を埋め込んだQRコードを生成する生成部である。
【0060】
表示部54は、液晶ディスプレイなどの表示デバイスであり、QRコード生成部53により生成されたQRコードなどを表示する表示部である。このQRコードは、携帯電話機30により読み取られ、QRコードに含まれる食材の名称および数量の情報が抽出される。
【0061】
制御部55は、冷蔵庫50を全体制御する制御部であり、各機能部間のデータの授受などを司る。
【0062】
情報提供サーバ装置60は、携帯電話機30やクライアント装置40にレシピ情報やレシピ詳細情報を提供するサーバ装置である。この情報提供サーバ装置60は、通信処理部61、記憶部62、情報提供処理部63、不足材料判定処理部64、制御部65を有する。
【0063】
通信処理部61は、携帯電話機30やクライアント装置40との間で、インターネット70を介して通信をおこなうネットワークインターフェースである。記憶部62は、ハードディスク装置などの記憶デバイスである。この記憶部62は、レシピ情報62aおよびレシピ詳細情報62bを記憶している。
【0064】
レシピ情報62aは、図1に示したようなレシピ情報10を出力するために必要な情報を記憶したものである。図3は、図2に示したレシピ情報62aの一例を示す図である。図3に示すように、このレシピ情報62aは、レシピID、レシピ名、画像データ、コメント、材料情報、材料QRコード、作り方情報、作り方QRコード、アドバイス情報、アドバイスQRコードを記憶している。
【0065】
レシピIDは、各レシピ情報を識別する識別情報である。レシピ名は、レシピの名称の情報である。画像データは、完成した料理を撮影した画像データである。コメントは、レシピに対するコメントの情報である。
【0066】
材料情報は、図1に示したレシピ情報10に材料情報11として出力される材料の情報である。材料QRコードは、図1に示したレシピ情報10に材料QRコード14として出力されるQRコードの情報である。このQRコードには、詳細な材料情報のインターネット上のアドレス情報(URI)が含まれている。
【0067】
作り方情報は、図1に示したレシピ情報10に作り方情報12として出力される料理の作り方の情報である。作り方QRコードは、図1に示したレシピ情報10に作り方QRコード15として出力されるQRコードの情報である。このQRコードには、詳細な作り方情報のインターネット上のアドレス情報(URI)が含まれている。
【0068】
アドバイス情報は、図1に示したレシピ情報10にアドバイス情報13として出力される料理のアドバイスの情報である。アドバイスQRコードは、図1に示したレシピ情報10にアドバイスQRコード16として出力されるQRコードの情報である。このQRコードには、詳細なアドバイス情報のインターネット上のアドレス情報(URI)が含まれている。
【0069】
図2の説明に戻ると、レシピ詳細情報62bは、図1に示したようなレシピ情報10の出力後、レシピ情報の詳細情報の出力要求を携帯電話機30から受け付けた場合に出力されるレシピ情報の詳細情報を記憶したものである。
【0070】
図4は、図2に示したレシピ詳細情報62bの一例を示す図である。図4に示すように、このレシピ詳細情報62bは、レシピIDおよび詳細情報を記憶している。レシピIDは、各レシピ情報を識別する識別情報であり、図3に示したレシピ情報62aのレシピIDに対応するものである。詳細情報は、図3に示した材料情報、作り方情報、あるいは、アドバイス情報の詳細情報である。
【0071】
各レシピID、および、各レシピIDに対応する詳細情報は、図3に示した材料QRコード、作り方QRコード、アドバイスQRコードに含まれるURIにより指定される記憶位置に記憶されている。
【0072】
図2の説明に戻ると、情報提供処理部63は、クライアント装置40からレシピ情報の検索要求を受け付けてレシピ情報62aからレシピ情報を検索する検索処理を実行し、その結果を図1に示したようなレシピ情報10として出力する処理部である。
【0073】
また、情報提供処理部63は、レシピ情報10が表示装置42に表示され、あるいは、印刷装置43により印刷され、さらに、材料QRコード14、作り方QRコード15、あるいは、アドバイスQRコード16が携帯電話機30により読み取られ、読み取られたQRコードに含まれるURIを用いて詳細情報の出力要求を受け付けた場合に、URIに対応する詳細情報をレシピ詳細情報62bから読み出して携帯電話機30に出力する。
【0074】
不足材料判定処理部64は、クライアント装置40に出力したレシピ情報に含まれる食材が冷蔵庫50に保管されているか否かを判定する処理部である。具体的には、不足材料判定処理部64は、不足材料情報の出力要求を携帯電話機30から受け付ける。
【0075】
また、不足材料判定処理部64は、レシピ情報10が表示装置42に表示され、あるいは、印刷装置43により印刷され、さらに携帯電話機30により材料QRコード14が読み取られた場合に、材料QRコード14に含まれるURIに対応する詳細な材料情報の読み出し要求を携帯電話機30から受け付ける。そして、不足材料判定処理部64は、そのURIの情報に基づいて、レシピ詳細情報62bから詳細な材料情報を読み出す。
【0076】
また、不足材料判定処理部64は、携帯電話機30が冷蔵庫50から読み取ったQRコードに含まれる食材の数量の情報を携帯電話機30から受け付ける。そして、レシピ詳細情報62bから読み出した材料情報と、冷蔵庫50に保管されている食材の数量の情報とから、不足している食材があるか否かを判定する。不足している食材がある場合には、不足材料判定処理部64は、その食材の名称および数量の情報を携帯電話機30に送信する。この食材の名称および数量の情報は、特許請求の範囲における第1の材料の一例となるものである。
【0077】
制御部65は、情報提供サーバ装置60を全体制御する制御部であり、各機能部間のデータの授受などを司る。
【0078】
なお、ここでは、不足している材料の判定処理を、情報提供サーバ装置60の不足材料判定処理部64がおこなうこととしているが、同様の処理は、携帯電話機30がおこなうこととしてもよい。
【0079】
この場合、携帯電話機30は、レシピ情報10が表示装置42に表示され、あるいは、印刷装置43により印刷された場合に、レシピ情報10に含まれる材料QRコード14を読み取り、材料QRコード14に含まれるURIの情報を用いて、食材の名称および数量の情報を含んだ材料の詳細情報を情報提供サーバ装置60から取得し、携帯電話機30が有する記憶部(図示せず)に記憶する。
【0080】
また、携帯電話機30は、冷蔵庫50に保管されている食材の名称および数量の情報を含んだQRコードを冷蔵庫50の表示部54から読み取り、食材の名称および数量の情報を抽出して、携帯電話機30が有する記憶部(図示せず)に記憶する。
【0081】
そして、携帯電話機30は、情報提供サーバ装置60から取得した食材の名称および数量の情報と、QRコードに含まれる食材の名称および数量の情報とから、不足している食材があるか否かを判定し、不足している食材がある場合に、その名称および数量の情報を携帯電話機30の表示部(図示せず)に表示する。
【0082】
つぎに、本実施例1に係る情報提供処理の処理手順について説明する。図5は、実施例1に係る情報提供処理の処理手順を示すフローチャートである。図5に示すように、まず、情報提供サーバ装置60の情報提供処理部63は、クライアント装置40からレシピ情報の検索要求を受け付けてレシピ情報62aからレシピ情報を検索する検索処理を実行する(ステップS101)。
【0083】
そして、情報提供処理部63は、検索されたレシピ情報を、図1に示したように、材料QRコード14、作り方QRコード15、あるいは、アドバイスQRコード16とともに出力する(ステップS102)。
【0084】
続いて、情報提供処理部63は、出力した材料QRコード14、作り方QRコード15、あるいは、アドバイスQRコード16を用いてなされたレシピ詳細情報の出力要求を携帯電話機30から受け付けたか否かを調べる(ステップS103)。
【0085】
レシピ詳細情報の出力要求を受け付けた場合には(ステップS103,Yes)、情報提供処理部63は、材料QRコード14、作り方QRコード15、あるいは、アドバイスQRコード16に含まれるURIに対応する詳細情報をレシピ詳細情報62bから読み出して携帯電話機30に出力する(ステップS104)。
【0086】
レシピ詳細情報の出力要求を受け付けていない場合には(ステップS103,No)、そのままステップS105に移行する。
【0087】
ステップS103あるいはステップS104の後、不足材料判定処理部64は、携帯電話機30から、不足材料情報の出力要求を受け付けたか否かを調べる(ステップS105)。
【0088】
不足材料情報の出力要求を受け付けた場合には(ステップS105,Yes)、不足材料判定処理部64は、不足している材料があるか否かを判定する処理をおこなう(ステップS106)。
【0089】
具体的には、不足材料判定処理部64は、携帯電話機30により材料QRコード14が読み取られた場合に、材料QRコード14に含まれるURIに対応する詳細な材料情報の読み出し要求を携帯電話機30から受け付ける。そして、不足材料判定処理部64は、そのURIの情報に基づいて、レシピ詳細情報62bから食材の名称および数量の情報を読み出す。
【0090】
また、不足材料判定処理部64は、携帯電話機30が冷蔵庫50から読み取ったQRコードに含まれる食材の名称および数量の情報を携帯電話機30から受け付ける。そして、レシピ詳細情報62bから読み出した食材の名称および数量の情報と、冷蔵庫50に保管されている食材の名称および数量の情報とから、不足している食材があるか否かを判定する。
【0091】
その後、不足材料判定処理部64は、不足している食材があったか否かの判定結果、また、不足している食材があった場合には、その食材の名称および数量の情報を携帯電話機30に出力し(ステップS107)、この情報提供処理を終了する。
【0092】
ステップS105において、不足材料情報の出力要求を受け付けていない場合には(ステップS105,No)、そのままこの情報提供処理を終了する。
【0093】
上述してきたように、本実施例1では、情報提供サーバ装置60の記憶部62が、レシピ情報と、携帯電話機30により読み取られ、かつ、レシピ情報に対応付けられたレシピ詳細情報の読み出しに用いられるQRコードに係る情報とを記憶し、情報提供サーバ装置60の情報提供処理部63が、記憶されたQRコードに係る情報に基づいてQRコードをレシピ情報とともに出力することとしたので、操作性が高いクライアント装置40にQRコードをレシピ情報とともに出力することにより、そのQRコードを用いてレシピ情報に対応付けられたレシピ詳細情報を持ち運びが容易な携帯電話機30で閲覧することができるようになるため、スーパーなどでの買い物が容易になり、使い勝手のよい情報提供サービスを実現することができる。
【0094】
また、本実施例1では、QRコードは、レシピ詳細情報の記憶場所(アドレス)に係る情報を含むこととしたので、携帯電話機30でQRコードを読み取ってレシピ詳細情報に効率的にアクセスすることができる。
【0095】
また、本実施例1では、情報提供サーバ装置60の記憶部62が、QRコードを用いて読み出されるレシピ詳細情報をさらに記憶し、情報提供サーバ装置60の情報提供処理部63が出力したQRコードが印刷装置43により印刷され、印刷されたQRコードが携帯電話機30により読み取られた場合に、情報提供サーバ装置60の情報提供処理部63が、当該QRコードに対応するレシピ詳細情報を出力することとしたので、QRコードを表示装置に表示させるのではなく、QRコードを持ち運び自由な紙などに印刷することにより、QRコードの読み取りを場所を選ばずおこなうことができる。
【0096】
また、本実施例1では、提供される知識情報は、料理の材料に係る情報であり、情報提供サーバ装置60の不足材料判定処理部64が、情報提供サーバ装置60の情報提供処理部63により出力された2次元コードが携帯電話機30により読み取られることにより得られた材料に係る情報と、材料を保管する冷蔵庫50から取得した当該冷蔵庫50が保管している材料に係る情報とに基づいて、不足する材料の判定をおこない、判定した結果を携帯電話機30に出力することとしたので、持ち運びが容易な携帯電話機30で不足している材料の情報を閲覧することができるようになるため、スーパーなどでの買い物が容易になり、使い勝手のよい情報提供サービスを実現することができる。
【0097】
また、本実施例1では、料理の材料に係る情報の提供をおこなう情報提供サーバ装置60により料理の材料に係る情報とともに、当該料理の材料に係る情報に対応付けられた料理の材料に係る詳細情報の読み出しに用いられるQRコードが携帯電話機30による読み取り用に出力された場合に、携帯電話機30が、当該QRコードを読み取り、材料を保管する冷蔵庫50から取得された当該冷蔵庫50が保管している材料に係る情報を記憶し、記憶した情報と、QRコードを用いて特定された材料に係る詳細情報とに基づいて、不足する材料の判定をおこない、判定した結果を出力することとしたので、QRコードを用いて材料に係る情報に対応付けられた材料に係る詳細情報を持ち運びが容易な携帯端末で容易に閲覧することができるとともに、携帯端末で不足している材料の情報を閲覧することができるようになるため、スーパーなどでの買い物が容易になり、使い勝手のよい情報提供サービスを実現することができる。
【実施例2】
【0098】
ところで、上記実施例1では、情報提供サーバ装置60が、冷蔵庫50に冷蔵・保管されている食材の情報と、レシピ詳細情報62bに含まれる食材の情報とから、レシピ詳細情報62bに対応する料理を調理する際に不足する食材を検出し、検出された食材の情報を携帯電話機30に出力することとしていた。
【0099】
本実施例2では、不足する食材の情報を取得したユーザがスーパーなどで不足する食材以外にさらに追加の食材を購入した際(たとえば、安売りなどでユーザが新たに食材を購入した際など)、情報提供サーバ装置が追加の食材を用いて調理可能な料理のレシピ情報をさらに携帯電話機に出力する場合について説明する。
【0100】
図6は、実施例2に係る情報提供システムの機能構成を示す図である。図6に示すように、この情報提供システムは、携帯電話機100、クライアント装置110、冷蔵庫120、情報提供サーバ装置130から構成される。
【0101】
携帯電話機100は、無線通信によりインターネット140に接続し、情報提供サーバ装置130との間でレシピ詳細情報などのさまざまな情報の授受をおこなう携帯端末である。この携帯電話機100は、QRコード読取部101、記憶部102、電子決済処理部103、情報表示制御部104、制御部105を備えている。
【0102】
QRコード読取部101は、QRコードを読み取る読取部である。具体的には、QRコード読取部101は、クライアント装置110に接続されている表示装置112に表示されたQRコードや、クライアント装置110に接続されている印刷装置113により印刷されたQRコード、あるいは、冷蔵庫120が備える表示部124に表示されたQRコードを読み取り、QRコードに含まれている情報を抽出する。
【0103】
記憶部102は、フラッシュメモリなどの記憶デバイスである。この記憶部102は、不足材料情報102a、購入食材情報102b、レシピ詳細情報102c、レシピ情報102dを記憶している。
【0104】
不足材料情報102aは、レシピ詳細情報またはレシピ情報に対応する料理を調理する場合に不足している食材の名称および数量の情報である。具体的には、不足材料情報102aには、冷蔵庫120に冷蔵・保管されている食材と、レシピ詳細情報に含まれている食材とを比較した場合に不足している食材の名称および数量の情報が記憶される。
【0105】
また、不足材料情報102aには、不足している食材の情報を取得したユーザがスーパーなどで不足する食材以外にさらに追加の食材を購入し、追加の食材を用いて調理可能な料理のレシピ情報が検索された場合に、そのレシピ情報に対応する料理を調理するために不足している食材の名称および数量の情報が記憶される。この食材の名称および数量の情報は、特許請求の範囲における第2の材料の一例となるものである。
【0106】
購入食材情報102bは、ユーザがスーパーなどにおいて携帯電話機100の電子決済機能を用いて購入した食材の名称および数量の情報である。図7は、図6に示した購入食材情報102bの一例を示す図である。
【0107】
図7に示すように、この購入食材情報102bには、レシピIDおよび購入食材の情報が記憶されている。レシピIDは、不足材料の検出対象であるレシピ情報を識別する識別情報である。購入食材は、ユーザが購入した食材の名称および数量の情報である。
【0108】
図6の説明に戻ると、レシピ詳細情報102cは、レシピ情報の詳細情報である。このレシピ詳細情報102cは、携帯電話機100が、図1に示したような材料QRコード14、作り方QRコード15、アドバイスQRコード16を読み取ってレシピ詳細情報の出力要求をおこなった際に情報提供サーバ装置130から受信した情報である。
【0109】
レシピ情報102dは、不足する食材の情報を取得したユーザがスーパーなどで不足する食材以外にさらに追加の食材を購入した場合に、情報提供サーバ装置130から受信したレシピ情報であり、追加の食材を用いて調理可能な料理のレシピ情報である。
【0110】
このレシピ情報102dは、図1に示したレシピ情報10と同様の情報を含むものであるが、材料QRコード14、作り方QRコード15、アドバイスQRコード16の情報は含まれない。
【0111】
電子決済処理部103は、スーパーなどに設置された電子決済端末(図示せず)との間で通信をおこない、電子マネーを用いた電子決済をおこなう処理部である。また、電子決済処理部103は、電子決済により購入した食材の名称および数量の情報を記憶部102に購入食材情報102bとして記憶させる。
【0112】
情報表示制御部104は、ユーザが携帯電話機100の入力装置(図示せず)を用いて入力したレシピ情報の出力要求、あるいは、調理時の不足材料情報の出力要求を受け付けて、情報提供サーバ装置130にそれらの情報を送信するよう要求し、その要求に応じて情報提供サーバ装置130により送信された情報を携帯電話機100の表示装置(図示せず)に表示させる制御部である。
【0113】
制御部105は、携帯電話機100を全体制御する制御部であり、各機能部間のデータの授受などを司る。
【0114】
クライアント装置110、クライアント装置110に接続される表示装置112、印刷装置113、冷蔵庫120は、実施例1で説明したクライアント装置40、表示装置42、印刷装置43、冷蔵庫50と同様の装置であるため説明を省略する。
【0115】
ここで、クライアント装置110にはWebブラウザ111が備えられており、このWebブラウザ111は実施例1のクライアント装置40に備えられたWebブラウザ41と同等のものである。
【0116】
また、冷蔵庫120は、情報読取部121、食材数量情報122aを記憶する記憶部122、QRコード生成部123、表示部124、制御部125を有する。情報読取部121、記憶部122、QRコード生成部123、表示部124、制御部125、食材数量情報122aは、実施例1で説明した情報読取部51、記憶部52、QRコード生成部53、表示部54、制御部55、食材数量情報52aと同等のものである。
【0117】
情報提供サーバ装置130は、携帯電話機100やクライアント装置110にレシピ情報、レシピ詳細情報、不足材料情報などのさまざまな情報を提供するサーバ装置である。この情報提供サーバ装置130は、通信処理部131、記憶部132、情報提供処理部133、不足材料判定処理部134、追加材料検出部135、追加レシピ情報提供処理部136、制御部137を有する。
【0118】
通信処理部131は、携帯電話機100やクライアント装置110との間で、インターネット140を介して通信をおこなうネットワークインターフェースである。記憶部132は、ハードディスク装置などの記憶デバイスである。この記憶部132は、レシピ情報132a、レシピ詳細情報132b、不足材料情報132c、追加材料情報132dを記憶している。
【0119】
レシピ情報132aおよびレシピ詳細情報132bは、それぞれ図3に示したようなレシピ情報62a、および、図4に示したようなレシピ詳細情報62bと同様のものである。不足材料情報132cは、冷蔵庫120に冷蔵・保管されている食材と、ユーザが不足材料の情報の出力要求をおこなった料理に対応するレシピ詳細情報に含まれている食材とを比較した場合に不足している食材の名称および数量の情報である。
【0120】
図8は、図6に示した不足材料情報132cの一例を示す図である。図8に示すように、この不足材料情報132cには、ユーザID、レシピID、不足材料の情報が記憶されている。
【0121】
ユーザIDは、不足材料の情報を出力したユーザを識別する識別情報である。レシピIDは、不足材料を検出した対象レシピを識別する識別情報である。不足材料は、冷蔵庫120に冷蔵・保管されている食材と、ユーザが不足材料の情報の出力要求をおこなった料理に対応するレシピ詳細情報に含まれている食材とを比較した場合に不足している食材の名称および数量の情報である。
【0122】
追加材料情報132dは、ユーザがスーパーなどで不足する食材以外に購入した追加の食材に係る情報である。図9は、図6に示した追加材料情報132dの一例を示す図である。
【0123】
図9に示すように、この追加材料情報132dには、ユーザID、追加材料、レシピIDの情報が記憶されている。ユーザIDは、不足する食材以外に食材を追加購入したユーザを識別する識別情報である。追加材料は、不足する食材以外にユーザが追加購入した食材の名称および数量の情報である。
【0124】
レシピIDは、不足している食材以外に追加の食材がユーザにより購入され、追加の食材を材料として含んだ料理のレシピ情報がレシピ情報132aから追加レシピ情報として検索された場合に、検索された追加レシピ情報を識別する識別情報である。この追加レシピ情報は、1つまたは複数検索される。
【0125】
図6の説明に戻ると、情報提供処理部133は、クライアント装置110からレシピ情報の検索要求を受け付けてレシピ情報132aからレシピ情報を検索する検索処理を実行し、その結果を図1に示したようなレシピ情報10としてクライアント装置110に出力する処理部である。
【0126】
また、情報提供処理部133は、レシピ情報10が表示装置112に表示され、あるいは、印刷装置113により印刷され、さらに、材料QRコード14、作り方QRコード15、あるいは、アドバイスQRコード16が携帯電話機100により読み取られ、読み取られたQRコードに含まれるURIを用いて詳細情報の出力要求を受け付けた場合に、URIに対応する詳細情報をレシピ詳細情報132bから読み出して携帯電話機100に出力する。
【0127】
不足材料判定処理部134は、クライアント装置110に出力したレシピ情報に含まれる食材が冷蔵庫120に保管されているか否かを判定する処理部である。具体的には、不足材料判定処理部134は、不足材料情報の出力要求を携帯電話機100から受け付ける。
【0128】
また、不足材料判定処理部134は、レシピ情報10が表示装置112に表示され、あるいは、印刷装置113により印刷され、さらに携帯電話機100により材料QRコード14が読み取られた場合に、材料QRコード14に含まれるURIに対応する詳細な材料情報の読み出し要求を携帯電話機100から受け付ける。そして、不足材料判定処理部134は、そのURIの情報に基づいて、レシピ詳細情報132bから詳細な材料情報を読み出す。
【0129】
また、不足材料判定処理部134は、冷蔵庫120から読み取ったQRコードに含まれる食材の数量の情報を携帯電話機100から受け付ける。そして、レシピ詳細情報132bから読み出した材料情報と、冷蔵庫120に保管されている食材の数量の情報とから、不足している食材があるか否かを判定する。不足している食材がある場合には、不足材料判定処理部134は、その食材の名称および数量の情報を携帯電話機100に送信する。
【0130】
さらに、不足材料判定処理部134は、不足する食材の情報を取得したユーザが不足している食材以外にさらに追加の食材を購入し、さらに追加の食材を用いて調理可能な料理のレシピ情報が検索された場合に、不足する食材があるか否かを判定し、不足している食材がある場合には、その食材の名称および数量の情報を携帯電話機100に送信する。
【0131】
追加材料検出部135は、不足している食材の情報を取得したユーザが不足している食材以外に購入した追加の食材を検出し、検出した食材の情報をユーザのユーザIDと対応付けて記憶部132の追加材料情報132dに記憶する処理部である。
【0132】
具体的には、追加材料検出部135は、携帯電話機100から購入した食材の情報を受信し、また記憶部132から不足材料情報132cを読み出して不足している食材の情報を取得し、購入した食材の情報と不足している食材の情報とを比較することにより、不足している食材以外に購入した追加の食材の名称および数量を検出する。
【0133】
追加レシピ情報提供処理部136は、追加材料検出部135により追加の食材の名称および数量が検出された場合に、検出された名称および数量の食材を材料として含んだ料理のレシピ情報をレシピ情報132aから追加レシピ情報として検索し、検索した追加レシピ情報のレシピIDを記憶部132の追加材料情報132dに記憶するとともに、レシピIDの情報を含んだ追加レシピ情報を携帯電話機100に出力する処理部である。
【0134】
具体的には、追加レシピ情報提供処理部136は、追加材料検出部135により検出された名称および数量の食材と、あらかじめ設定された数以内の種類の食材(0でもよい)とを用いて調理可能な料理のレシピ情報をレシピ情報132aから検索し、検索されたレシピ情報を追加レシピ情報として携帯電話機100に出力する。
【0135】
制御部137は、情報提供サーバ装置130を全体制御する制御部であり、各機能部間のデータの授受などを司る。
【0136】
つぎに、本実施例2に係るレシピ詳細情報および不足材料情報提供処理の処理手順について説明する。図10は、実施例2に係るレシピ詳細情報/不足材料情報提供処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0137】
図10に示すように、まず、情報提供サーバ装置130の情報提供処理部133は、クライアント装置110からレシピ情報の検索要求を受け付けてレシピ情報132aからレシピ情報を検索する検索処理を実行する(ステップS201)。
【0138】
そして、情報提供処理部133は、検索されたレシピ情報を、図1に示したように、材料QRコード14、作り方QRコード15、あるいは、アドバイスQRコード16とともにクライアント装置110に出力する(ステップS202)。
【0139】
続いて、情報提供処理部133は、出力した材料QRコード14、作り方QRコード15、あるいは、アドバイスQRコード16を用いてなされたレシピ詳細情報の出力要求を携帯電話機100から受け付けたか否かを調べる(ステップS203)。
【0140】
レシピ詳細情報の出力要求を受け付けた場合には(ステップS203,Yes)、情報提供処理部133は、材料QRコード14、作り方QRコード15、あるいは、アドバイスQRコード16に含まれるURIに対応する詳細情報をレシピ詳細情報132bから読み出して携帯電話機100に出力する(ステップS204)。
【0141】
レシピ詳細情報の出力要求を受け付けていない場合には(ステップS203,No)、そのままステップS205に移行する。
【0142】
ステップS203あるいはステップS204の後、不足材料判定処理部134は、携帯電話機100から、不足材料情報の出力要求を受け付けたか否かを調べる(ステップS205)。
【0143】
不足材料情報の出力要求を受け付けた場合には(ステップS205,Yes)、不足材料判定処理部134は、不足している材料があるか否かを判定する処理をおこなう(ステップS206)。
【0144】
具体的には、不足材料判定処理部134は、携帯電話機100により材料QRコード14が読み取られた場合に、材料QRコード14に含まれるURIに対応する詳細な材料情報の読み出し要求を携帯電話機100から受け付ける。
【0145】
ここで、この読み出し要求の中には携帯電話機100のユーザを識別するユーザIDの情報が含まれている。そして、不足材料判定処理部134は、そのURIの情報に基づいて、レシピ詳細情報132bから食材の名称および数量の情報を読み出す。
【0146】
また、不足材料判定処理部134は、携帯電話機100が冷蔵庫120から読み取ったQRコードに含まれる食材の名称および数量の情報を携帯電話機100から受け付ける。そして、レシピ詳細情報132bから読み出した食材の名称および数量の情報と、冷蔵庫120に保管されている食材の名称および数量の情報とから、不足している食材があるか否かを判定する。
【0147】
その後、不足材料判定処理部134は、不足している食材があった場合に不足している食材の名称および数量の情報を、ユーザIDと食材の名称および数量の情報を読み出したレシピ詳細情報132bにおける詳細情報のレシピIDとに対応付けて不足材料情報132cとして記憶部132に記憶する(ステップS207)。
【0148】
そして、不足材料判定処理部134は、不足している食材があった場合にはその食材の名称および数量の情報を、不足している食材がなかった場合にはそれを示す情報を携帯電話機100に出力し(ステップS208)、このレシピ詳細情報/不足材料情報提供処理を終了する。
【0149】
ステップS205において、不足材料情報の出力要求を受け付けていない場合には(ステップS205,No)、そのままこのレシピ詳細情報/不足材料情報提供処理を終了する。
【0150】
つぎに、本実施例2に係る追加レシピ情報提供処理の処理手順について説明する。図11−1および図11−2は、実施例2に係る追加レシピ情報提供処理の処理手順を示すフローチャート(1)および(2)である。
【0151】
この処理は、図10に示したようなレシピ詳細情報/不足材料情報提供処理により携帯電話機100に不足している食材の情報が出力され、携帯電話機100のユーザがスーパーなどで不足している食材を購入する場合に実行される処理である。
【0152】
図11−1に示すように、まず、携帯電話機100の電子決済処理部103は、ユーザが食材を購入する場合に電子決済処理を実行する(ステップS301)。そして、記憶部102は、ユーザが購入した食材の情報をレシピIDと対応付けて購入食材情報102bとして記憶する(ステップS302)。
【0153】
ここで、レシピIDは、図9のステップS207において用いられた詳細情報のレシピIDであり、図9のステップS208において携帯電話機100に出力された不足している食材の情報に含まれているものである。
【0154】
その後、情報表示制御部104は、追加で購入した食材を用いた料理に係る追加レシピ情報の表示要求を入力装置(図示せず)を介してユーザから受け付けたか否かを調べる(ステップS303)。追加レシピ情報の表示要求を受け付けていない場合には(ステップS303,No)、そのままこの追加レシピ情報提供処理を終了する。
【0155】
追加レシピ情報の表示要求を受け付けた場合には(ステップS303,Yes)、情報表示制御部104は、購入した食材の情報を情報提供サーバ装置130に出力する(ステップS304)。ここで、出力される情報には携帯電話機100のユーザのユーザIDの情報が含まれている。
【0156】
その後、情報提供サーバ装置130の不足材料判定処理部134は、ユーザが購入した食材の情報を携帯電話機100から受信し(ステップS305)、さらに図8に示したような不足材料情報132cからユーザIDに対応する不足材料の情報を読み出す(ステップS306)。
【0157】
その後、追加材料検出部135は、購入した食材の情報と不足している食材の情報とを比較することにより、不足している食材以外に購入した追加の食材の名称および数量を検出する(ステップS307)。そして、記憶部132は、検出された追加の食材の名称および数量の情報をユーザIDに対応付けて追加材料情報132dに記憶する(ステップS308)。
【0158】
続いて、追加レシピ情報提供処理部136は、追加材料検出部135により検出された食材の名称および数量と、あらかじめ設定された数以内の種類の食材(0でもよい)とを用いて調理可能な料理の追加レシピ情報をレシピ情報132aから検索する(ステップS309)。
【0159】
ここで、追加レシピ情報は、1つだけでなく複数検索される場合もある。そして、記憶部132は、追加レシピ情報に対応するレシピIDの情報を追加材料情報132dに記憶する(ステップS310)。続いて、追加レシピ情報提供処理部136は、レシピIDの情報を含む検索した追加レシピ情報を携帯電話機100に出力する(ステップS311)。
【0160】
その後、携帯電話機100の情報表示制御部104は、検索された追加レシピ情報を情報提供サーバ装置130から受信し(ステップS312)、記憶部102は、追加レシピ情報をレシピ情報102dとして記憶する(ステップS313)。
【0161】
そして、情報表示制御部104は、携帯電話機100の表示装置(図示せず)に受信した追加レシピ情報を表示させる(ステップS314)。ここで表示される追加レシピ情報は、図1に示したようなレシピ情報10と同様の情報を含むものであるが、材料QRコード14、作り方QRコード15、アドバイスQRコード16の情報は含まれない。
【0162】
その後、図11−2に示すように、携帯電話機100の情報表示制御部104は、追加レシピ情報の料理を調理するにあたって不足する材料の表示要求を入力装置(図示せず)を介してユーザから受け付けたか否かを調べる(ステップS315)。
【0163】
不足する材料の表示要求をユーザから受け付けていない場合には(ステップS315,No)、そのまま携帯電話機100の追加レシピ情報提供処理を終了する。不足する材料の表示要求をユーザから受け付けた場合には(ステップS315,Yes)、情報表示制御部104は、追加レシピ情報が複数あるか否かを調べる(ステップS316)。
【0164】
追加レシピ情報が複数ある場合には(ステップS316,Yes)、情報表示制御部104は、不足する材料の表示をおこなう追加レシピ情報の選択を入力装置(図示せず)を介してユーザから受け付ける(ステップS317)。
【0165】
そして、情報表示制御部104は、選択された追加レシピ情報のレシピIDの情報およびユーザIDの情報を情報提供サーバ装置130に出力する(ステップS318)。ステップS316において、追加レシピ情報が複数ない場合には(ステップS316,No)、そのままステップS318に移行して、1つの追加レシピ情報に係るレシピIDの情報およびユーザIDの情報を情報提供サーバ装置130に出力する。
【0166】
その後、情報提供サーバ装置130の不足材料判定処理部134は、追加レシピ情報のレシピIDおよびユーザIDの情報を携帯電話機100から受信して(ステップS319)、追加レシピ情報に係る料理を調理する際に不足する材料を検出する(ステップS320)。
【0167】
具体的には、不足材料判定処理部134は、追加レシピ情報のレシピIDに対応するレシピ情報をレシピ情報132aから検索し、レシピ情報に対応する料理を調理する際に必要な食材の情報を取得する。また、不足材料判定処理部134は、追加材料情報132dを参照し、携帯電話機100から受信したユーザIDおよびレシピIDに対応する追加材料の情報を取得する。
【0168】
そして、不足材料判定処理部134は、レシピ情報132aから取得した必要な食材の情報と、追加材料情報132dから取得した追加の材料の情報とを比較して、レシピ情報に対応する料理を調理する際に不足している食材の名称および数量を検出する。
【0169】
そして、不足材料判定処理部134は、不足している食材があった場合にはその食材の名称および数量の情報を、不足している食材がなかった場合にはそれを示す情報を携帯電話機100に出力し(ステップS321)、情報提供サーバ装置130の追加レシピ情報提供処理を終了する。
【0170】
その後、携帯電話機100の情報表示制御部104は、不足している食材の情報を情報提供サーバ装置130から受信し(ステップS322)、記憶部102に不足材料情報102aとして記憶する(ステップS323)。
【0171】
そして、情報表示制御部104は、携帯電話機100の表示装置(図示せず)に不足している食材の情報を表示させ(ステップS324)、携帯電話機100の追加レシピ情報提供処理を終了する。
【0172】
上述してきたように、本実施例2では、情報提供サーバ装置130の不足材料判定処理部134が、冷蔵庫120に冷蔵・保管されている食材の情報と、レシピ詳細情報に含まれる食材の情報とから、レシピ詳細情報に対応する料理を調理する際に不足する食材を判定し、その判定結果が携帯電話機100に出力された場合に、情報提供サーバ装置130の追加レシピ情報提供処理部136が、不足する材料以外に購入された材料に係る追加レシピ情報を携帯電話機100に出力することとしたので、新たに確保された食材に係る追加レシピ情報を効率的に提供することができる。
【0173】
また、本実施例2では、不足する食材以外に購入された食材に係る追加レシピ情報が携帯電話機100に出力された場合に、情報提供サーバ装置130の不足材料判定処理部134が、当該追加レシピ情報に係る食材の情報と不足する食材以外に確保された食材に係る情報とに基づいて、追加レシピ情報に対応する料理を調理する際に不足する材料を検出し、検出した材料に係る情報を携帯電話機100に出力することとしたので、新たに確保された食材以外に不足する食材の情報を効率的に提供することができる。
【実施例3】
【0174】
なお、上記実施例2では、追加レシピ情報に対応する料理を調理する際に不足する材料があるか否かを情報提供サーバ装置130が判定することとしているが、この判定を携帯電話機100がおこなうこととしてもよい。そこで、本実施例3では、追加レシピ情報に対応する料理を調理する際に不足する材料があるか否かを携帯電話機100が判定する場合について説明する。
【0175】
図12は、実施例3に係る情報提供システムの機能構成を示す図である。図12に示すように、この情報提供システムは、携帯電話機200、クライアント装置210、冷蔵庫220、情報提供サーバ装置230から構成される。
【0176】
携帯電話機200は、無線通信によりインターネット240に接続し、情報提供サーバ装置230との間でレシピ詳細情報などのさまざまな情報の授受をおこなう携帯端末である。この携帯電話機200は、QRコード読取部201、記憶部202、電子決済処理部203、情報表示制御部204、追加材料検出部205、不足材料検出部206、制御部207を備えている。
【0177】
QRコード読取部201、電子決済処理部203は、それぞれ図7に示した携帯電話機100のQRコード読取部101、電子決済処理部103と同様の機能部である。
【0178】
記憶部202は、フラッシュメモリなどの記憶デバイスである。この記憶部202は、不足材料情報202a、購入食材情報202b、レシピ詳細情報202c、レシピ情報202d、追加材料情報202eを記憶している。
【0179】
不足材料情報202a、購入食材情報202b、レシピ詳細情報202c、レシピ情報202dは、実施例2で説明した不足材料情報102a、購入食材情報102b、レシピ詳細情報102c、レシピ情報102dと同様の情報である。
【0180】
追加材料情報202eは、図9に示した追加材料情報132dと同様の情報である。なお、図9では追加材料情報132dにユーザIDが記憶されているが、実施例3における追加材料情報202eにはユーザIDを記憶しなくともよい。
【0181】
情報表示制御部204は、ユーザが携帯電話機200の入力装置(図示せず)を用いて入力したレシピ情報の出力要求、あるいは、調理時の不足材料情報の出力要求を受け付け、その要求に応じてそれらの情報を携帯電話機200の表示装置(図示せず)に表示させる制御部である。
【0182】
追加材料検出部205は、不足している食材の情報を取得したユーザが不足している食材以外に購入した追加の食材を検出し、検出した食材の情報を記憶部202に追加材料情報202eとして記憶する処理部である。
【0183】
具体的には、追加材料検出部205は、購入食材情報202bから購入した食材の情報を読み出し、また不足材料情報202aを読み出して不足している食材の情報を取得し、購入した食材の情報と不足している食材の情報とを比較することにより、不足している食材以外に購入した追加の食材を検出する。
【0184】
不足材料検出部206は、不足する食材の情報を取得したユーザが不足している食材以外にさらに追加の食材を購入し、さらに追加の食材を用いて調理可能な料理のレシピ情報が検索された場合に、その料理を調理する際に不足する食材を検出し、検出された食材の名称および数量の情報を不足材料情報202aとして記憶するとともに、それらの情報を携帯電話機200の表示部(図示せず)に出力する処理部である。
【0185】
制御部207は、携帯電話機200を全体制御する制御部であり、各機能部間のデータの授受などを司る。
【0186】
クライアント装置210、クライアント装置210に接続される表示装置212、印刷装置213、冷蔵庫220は、実施例1で説明したクライアント装置40、表示装置42、印刷装置43、冷蔵庫50と同様の装置であるため説明を省略する。
【0187】
ここで、クライアント装置210にはWebブラウザ211が備えられており、このWebブラウザ211は実施例1のクライアント装置40に備えられたWebブラウザ41と同等のものである。
【0188】
また、冷蔵庫220は、情報読取部221、食材数量情報222aを記憶する記憶部222、QRコード生成部223、表示部224、制御部225を有する。情報読取部221、記憶部222、QRコード生成部223、表示部224、制御部225、食材数量情報222aは、実施例1で説明した情報読取部51、記憶部52、QRコード生成部53、表示部54、制御部55、食材数量情報52aと同等のものである。
【0189】
情報提供サーバ装置230は、携帯電話機200やクライアント装置210にレシピ情報、レシピ詳細情報、不足材料情報などのさまざまな情報を提供するサーバ装置である。この情報提供サーバ装置230は、通信処理部231、記憶部232、情報提供処理部233、不足材料判定処理部234、追加レシピ情報提供処理部235、制御部236を有する。
【0190】
ここで、通信処理部231は、携帯電話機200やクライアント装置210との間で、インターネット240を介して通信をおこなうネットワークインターフェースである。記憶部232は、ハードディスク装置などの記憶デバイスである。この記憶部232は、レシピ情報232a、レシピ詳細情報232b、不足材料情報232cを記憶している。
【0191】
レシピ情報232aおよびレシピ詳細情報232bは、それぞれ図3に示したようなレシピ情報62a、および、図4に示したようなレシピ詳細情報62bと同様のものである。不足材料情報232cは、図8で説明したような、情報提供サーバ装置230が携帯電話機200に出力した不足材料の情報である。
【0192】
具体的には、不足材料情報232cは、冷蔵庫220に冷蔵・保管されている食材と、レシピ詳細情報に含まれている食材とを比較した場合に不足している食材の名称および数量の情報である。
【0193】
情報提供処理部233は、クライアント装置210からレシピ情報の検索要求を受け付けてレシピ情報232aからレシピ情報を検索する検索処理を実行し、その結果を図1に示したようなレシピ情報10として出力する処理部である。
【0194】
また、情報提供処理部233は、レシピ情報10が表示装置212に表示され、あるいは、印刷装置213により印刷され、さらに、材料QRコード14、作り方QRコード15、あるいは、アドバイスQRコード16が携帯電話機200により読み取られ、読み取られたQRコードに含まれるURIを用いて詳細情報の出力要求を受け付けた場合に、URIに対応する詳細情報をレシピ詳細情報232bから読み出して携帯電話機200に出力する。
【0195】
不足材料判定処理部234は、クライアント装置210に出力したレシピ情報に含まれる食材が冷蔵庫220に保管されているか否かを判定する処理部である。具体的には、不足材料判定処理部234は、不足材料情報の出力要求を携帯電話機200から受け付ける。
【0196】
また、不足材料判定処理部234は、レシピ情報10が表示装置212に表示され、あるいは、印刷装置213により印刷され、さらに携帯電話機200により材料QRコード14が読み取られた場合に、材料QRコード14に含まれるURIに対応する詳細な材料情報の読み出し要求を携帯電話機200から受け付ける。そして、不足材料判定処理部234は、そのURIの情報に基づいて、レシピ詳細情報232bから詳細な材料情報を読み出す。
【0197】
また、不足材料判定処理部234は、冷蔵庫220から読み取ったQRコードに含まれる食材の数量の情報を携帯電話機200から受け付ける。そして、レシピ詳細情報232bから読み出した材料情報と、冷蔵庫220に保管されている食材の数量の情報とから、不足している食材があるか否かを判定する。不足している食材がある場合には、不足材料判定処理部234は、その食材の名称および数量の情報を携帯電話機200に送信する。
【0198】
追加レシピ情報提供処理部235は、携帯電話機200から不足している食材以外に購入した食材の名称および数量の情報を受信して、その名称および数量の食材を材料として含んだ料理のレシピ情報をレシピ情報232aから追加レシピ情報として検索し、検索した追加レシピ情報を携帯電話機200に出力する処理部である。ここで、この追加レシピ情報は、検索されたレシピIDの情報を含んでいる。
【0199】
具体的には、追加レシピ情報提供処理部235は、携帯電話機200から名称および数量の情報を受信した食材と、あらかじめ設定された数以内の種類の食材(0でもよい)とを用いて調理可能な料理のレシピ情報をレシピ情報232aから検索し、検索されたレシピ情報を追加レシピ情報として携帯電話機200に出力する。
【0200】
制御部236は、情報提供サーバ装置230を全体制御する制御部であり、各機能部間のデータの授受などを司る。
【0201】
つぎに、本実施例3に係る追加レシピ情報提供処理の処理手順について説明する。図13−1および図13−2は、実施例3に係る追加レシピ情報提供処理の処理手順を示すフローチャート(1)および(2)である。
【0202】
この処理は、図10に示したようなレシピ詳細情報/不足材料情報提供処理により携帯電話機200に不足している食材の情報が出力され、携帯電話機200のユーザがスーパーなどで不足している食材を購入する場合に実行される処理である。
【0203】
図13−1に示すように、まず、携帯電話機200の電子決済処理部203は、ユーザが食材を購入する場合に電子決済処理を実行する(ステップS401)。そして、記憶部202は、ユーザが購入した食材の情報をレシピIDと対応付けて購入食材情報202bとして記憶する(ステップS402)。
【0204】
その後、情報表示制御部204は、追加で購入した食材を用いた料理に係る追加レシピ情報の表示要求を入力装置(図示せず)を介してユーザから受け付けたか否かを調べる(ステップS403)。追加レシピ情報の表示要求を受け付けていない場合には(ステップS403,No)、そのままこの追加レシピ情報提供処理を終了する。
【0205】
追加レシピ情報の表示要求を受け付けた場合には(ステップS403,Yes)、追加材料検出部205は、購入食材情報202bに記憶された購入した食材の情報と、不足材料情報202aに記憶された不足している食材の情報とを比較することにより、不足している食材以外に購入した追加の食材の名称および数量を検出する(ステップS404)。
【0206】
そして、追加材料検出部205は、検出した追加の食材の名称および数量の情報を情報提供サーバ装置230に出力する(ステップS405)。
【0207】
その後、情報提供サーバ装置230の追加レシピ情報提供処理部235は、携帯電話機200から情報を受信した名称および数量の食材と、あらかじめ設定された数以内の種類の食材(0でもよい)とを用いて調理可能な料理の追加レシピ情報をレシピ情報232aから検索する(ステップS407)。
【0208】
ここで、追加レシピ情報は、1つだけでなく複数検索される場合もある。そして、追加レシピ情報提供処理部235は、レシピIDの情報を含む検索した追加レシピ情報を携帯電話機200に出力し(ステップS408)、情報提供サーバ装置230の追加レシピ情報提供処理を終了する。
【0209】
続いて、携帯電話機200の情報表示制御部204は、検索された追加レシピ情報を情報提供サーバ装置230から受信し(ステップS409)、記憶部202は、追加レシピ情報をレシピ情報202dとして記憶する(ステップS410)。
【0210】
そして、情報表示制御部204は、携帯電話機200の表示装置(図示せず)に受信した追加レシピ情報を表示させる(ステップS411)。ここで、表示される追加レシピ情報は、図1に示したようなレシピ情報10と同様の情報を含むものであるが、材料QRコード14、作り方QRコード15、アドバイスQRコード16の情報は含まれない。
【0211】
その後、図13−2に示すように、携帯電話機200の情報表示制御部204は、追加レシピ情報の料理を調理するにあたって不足する材料の表示要求を入力装置(図示せず)を介してユーザから受け付けたか否かを調べる(ステップS412)。
【0212】
不足する材料の表示要求をユーザから受け付けていない場合には(ステップS412,No)、そのまま携帯電話機200の追加レシピ情報提供処理を終了する。不足する材料の表示要求をユーザから受け付けた場合には(ステップS412,Yes)、情報表示制御部204は、追加レシピ情報が複数あるか否かを調べる(ステップS413)。
【0213】
追加レシピ情報が複数ある場合には(ステップS413,Yes)、情報表示制御部204は、不足する材料の表示をおこなう追加レシピ情報の選択を入力装置(図示せず)を介してユーザから受け付ける(ステップS414)。
【0214】
そして、不足材料検出部206は、追加材料情報202eに記憶されている追加の材料の情報と、追加レシピ情報に含まれている材料の情報とから、追加レシピ情報に対応する料理を調理する際に不足する材料の名称および数量を検出する(ステップS415)。ステップS413において、追加レシピ情報が複数ない場合には(ステップS413,No)、そのままステップS415に移行して、それ以後の処理を継続する。
【0215】
その後、情報表示制御部204は、不足している食材の情報を記憶部202に不足材料情報202aとして記憶して(ステップS416)、その食材の名称および数量の情報を携帯電話機200の表示装置(図示せず)に表示させ(ステップS417)、この携帯電話機200の追加レシピ情報提供処理を終了する。
【0216】
なお、不足している食材がなかった場合、情報表示制御部204は、ステップS416では何も記憶せず、ステップS417では不足している食材がないことを示す情報を携帯電話機200の表示装置(図示せず)に表示させ、この携帯電話機200の追加レシピ情報提供処理を終了する。
【0217】
上述してきたように、本実施例3では、情報提供サーバ装置230の不足材料判定処理部234が、冷蔵庫220に冷蔵・保管されている食材の情報と、レシピ詳細情報に含まれる食材の情報とから、レシピ詳細情報に対応する料理を調理する際に不足する食材を判定し、その判定結果が携帯電話機200に出力された場合に、携帯電話機200の情報表示制御部204が、不足する材料以外に購入された材料に係る追加レシピ情報を出力することとしたので、新たに確保された食材に係る追加レシピ情報を効率的に提供することができる。
【0218】
また、本実施例3では、不足する食材以外に購入された食材に係る追加レシピ情報が携帯電話機200に出力された場合に、携帯電話機200の不足材料検出部206が、当該追加レシピ情報に係る食材の情報と不足する食材以外に確保された食材に係る情報とに基づいて、追加レシピ情報に対応する料理を調理する際に不足する材料を検出し、検出した材料に係る情報を出力することとしたので、新たに確保された食材以外に不足する食材の情報を効率的に提供することができる。
【0219】
以上、上記実施例において、情報提供処理を各コンピュータ上で実現する場合について説明してきたが、情報提供処理を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませ、実行することにより情報提供処理を実現してもよい。
【0220】
図14は、情報提供処理を実現するコンピュータ300のハードウェア構成を示すブロック図である。図14に示すように、このコンピュータ300は、上記プログラムを実行するCPU310と、データを入力する入力装置320と、各種データを記憶するROM330と、演算パラメータ等を記憶するRAM340と、情報提供処理を実現するためのプログラムを記録した記録媒体400からプログラムを読み取る読取装置350と、ディスプレイ等の出力装置360と、ネットワーク500を介して他のコンピュータとの間でデータの授受をおこなうネットワークインターフェース370とが、バス380で接続された構成となっている。
【0221】
CPU310は、読取装置350を経由して記録媒体400に記録されているプログラムを読み込んだ後、プログラムを実行することにより、情報提供処理を実現する。なお、記録媒体400としては、光ディスク、フレキシブルディスク、CD−ROM、ハードディスク等が挙げられる。また、このプログラムは、ネットワーク500を介してコンピュータ300に導入することとしてもよい。
【0222】
さて、これまで本発明の実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施例にて実施されてもよいものである。
【0223】
たとえば、上記実施例では、QRコードの読取機能を有する携帯電話機を用いてQRコードを読み取りと、レシピの詳細情報の表示とをおこなうこととしているが、QRコードの読取機能を有するPDA(Personal Digital Assistant)などの携帯電話機以外の携帯型の端末装置を用いて上記処理をおこなうこととしてもよい。
【0224】
また、上記実施例では、携帯電話機が詳細情報を取得するための2次元コードとしてQRコードを用いることとしているが、データ・マトリックスやマキシ・コードなどの他の2次元コードを用いることとしてもよい。
【0225】
また、本実施例において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。
【0226】
この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0227】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のように構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0228】
さらに、各装置にて行なわれる処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【産業上の利用可能性】
【0229】
以上のように、本発明に係る情報提供装置、情報提供方法、情報管理方法、情報提供プログラムおよび情報管理プログラムは、パーソナルコンピュータなどの操作性が高いクライアント装置と、携帯電話機などの持ち運びが容易な携帯端末との両方の利点を活かして、使い勝手のよい情報提供サービスを実現することができる情報提供システム、情報管理システムに対して有用である。
【図面の簡単な説明】
【0230】
【図1】本発明に係る情報提供処理について説明する図である。
【図2】実施例1に係る情報提供システムの機能構成を示す図である。
【図3】図2に示したレシピ情報62aの一例を示す図である。
【図4】図2に示したレシピ詳細情報62bの一例を示す図である。
【図5】実施例1に係る情報提供処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図6】実施例2に係る情報提供システムの機能構成を示す図である。
【図7】図6に示した購入食材情報102bの一例を示す図である。
【図8】図6に示した不足材料情報132cの一例を示す図である。
【図9】図6に示した追加材料情報132dの一例を示す図である。
【図10】実施例2に係るレシピ詳細情報/不足材料情報提供処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図11−1】実施例2に係る追加レシピ情報提供処理の処理手順を示すフローチャート(1)である。
【図11−2】実施例2に係る追加レシピ情報提供処理の処理手順を示すフローチャート(2)である。
【図12】実施例3に係る情報提供システムの機能構成を示す図である。
【図13−1】実施例3に係る追加レシピ情報提供処理の処理手順を示すフローチャート(1)である。
【図13−2】実施例3に係る追加レシピ情報提供処理の処理手順を示すフローチャート(2)である。
【図14】情報提供処理を実現するコンピュータ300のハードウェア構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0231】
10 レシピ情報
11 材料情報
12 作り方情報
13 アドバイス情報
14 材料QRコード
15 作り方QRコード
16 アドバイスQRコード
30,100,200 携帯電話機
31,101,201 QRコード読取部
102,202 記憶部
102a,202a 不足材料情報
102b,202b 購入食材情報
102c,202c レシピ詳細情報
102d,202d レシピ情報
202e 追加材料情報
103,203 電子決済処理部
104,204 情報表示制御部
105,207 制御部
205 追加材料検出部
206 不足材料検出部
40,110,210 クライアント装置
41,111,211 Webブラウザ
42,112,212 表示装置
43,113,213 印刷装置
50,120,220 冷蔵庫
51,121,221 情報読取部
52,122,222 記憶部
52a,122a,222a 食材数量情報
53,123,223 QRコード生成部
54,124,224 表示部
55,125,225 制御部
60,130,230 情報提供サーバ装置
61,131,231 通信処理部
62,132,232 記憶部
62a,132a,232a レシピ情報
62b,132b,232b レシピ詳細情報
132c,232c 不足材料情報
132d 追加材料情報
63,133,233 情報提供処理部
64,134,234 不足材料判定処理部
135 追加材料検出部
235 追加レシピ情報提供処理部
65,137,236 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の事物に対する知識情報の閲覧要求を受け付けた場合に、当該知識情報の提供をおこなう情報提供装置であって、
前記知識情報と、携帯端末により読み取られ、かつ、当該知識情報の詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードに係る情報とを記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された2次元コードに係る情報に基づいて2次元コードを前記知識情報とともに出力する出力手段と、
を備えたことを特徴とする情報提供装置。
【請求項2】
前記2次元コードは、前記詳細情報の記憶場所に係る情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報提供装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、前記2次元コードを用いて読み出される詳細情報をさらに記憶し、前記出力手段により出力された2次元コードが印刷され、印刷された2次元コードが携帯端末により読み取られた場合に、当該2次元コードに対応する詳細情報を出力する第2の出力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の情報提供装置。
【請求項4】
前記知識情報は、材料に係る情報であり、前記出力手段により出力された2次元コードが携帯端末により読み取られることにより得られた材料に係る情報と、材料を保管する保管装置から取得した当該保管装置が保管している材料に係る情報とに基づいて、不足する第1の材料の判定をおこなう不足材料判定手段と、前記不足材料判定手段により判定された結果を携帯端末に出力する判定結果出力手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の情報提供装置。
【請求項5】
前記不足材料判定手段により判定された結果が前記判定結果出力手段により携帯端末に出力された場合に、前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報を出力する知識情報出力手段をさらに備えたことを特徴とする請求項4に記載の情報提供装置。
【請求項6】
前記知識情報出力手段により前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報が出力された場合に、当該知識情報に係る材料の情報と前記第1の材料以外に確保された材料に係る情報とに基づいて不足する第2の材料を検出する不足材料検出手段と、前記不足材料検出手段により検出された前記第2の材料に係る情報を出力する不足材料情報出力手段とをさらに備えたことを特徴とする請求項5に記載の情報提供装置。
【請求項7】
所定の事物に対する知識情報の閲覧要求を受け付けた場合に、当該知識情報の提供をおこなう情報提供方法であって、
前記知識情報と、携帯端末により読み取られ、かつ、当該知識情報の詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードに係る情報とを記憶する記憶工程と、
前記記憶工程に記憶された2次元コードに係る情報に基づいて2次元コードを前記知識情報とともに出力する出力工程と、
を含んだことを特徴とする情報提供方法。
【請求項8】
前記2次元コードは、前記詳細情報の記憶場所に係る情報を含むことを特徴とする請求項7に記載の情報提供方法。
【請求項9】
前記記憶工程は、前記2次元コードを用いて読み出される詳細情報をさらに記憶し、前記出力工程により出力された2次元コードが印刷され、印刷された2次元コードが携帯端末により読み取られた場合に、当該2次元コードに対応する詳細情報を出力する第2の出力工程をさらに含んだことを特徴とする請求項7または8に記載の情報提供方法。
【請求項10】
前記知識情報は、材料に係る情報であり、前記出力工程により出力された2次元コードが携帯端末により読み取られることにより得られた材料に係る情報と、材料を保管する保管装置から取得した当該保管装置が保管している材料に係る情報とに基づいて、不足する第1の材料の判定をおこなう不足材料判定工程と、前記不足材料判定工程により判定された結果を携帯端末に出力する判定結果出力工程とをさらに含んだことを特徴とする請求項7、8または9に記載の情報提供方法。
【請求項11】
前記不足材料判定工程により判定された結果が前記判定結果出力工程により携帯端末に出力された場合に、前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報を出力する知識情報出力工程をさらに含んだことを特徴とする請求項10に記載の情報提供方法。
【請求項12】
前記知識情報出力工程により前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報が出力された場合に、当該知識情報に係る材料の情報と前記第1の材料以外に確保された材料に係る情報とに基づいて不足する第2の材料を検出する不足材料検出工程と、前記不足材料検出工程により検出された前記第2の材料に係る情報を出力する不足材料情報出力工程とをさらに含んだことを特徴とする請求項11に記載の情報提供方法。
【請求項13】
携帯型の端末装置が材料に係る情報の管理をおこなう情報管理方法であって、
前記材料に係る情報の提供をおこなう装置により材料に係る情報とともに、当該材料に係る情報の詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードが端末装置による読み取り用に出力された場合に、当該2次元コードを読み取る読取工程と、
前記読取工程により読み取られた2次元コードを用いて特定された詳細情報と、材料を保管する保管装置から取得され、前記端末装置の記憶部に記憶された前記保管装置が保管している材料に係る情報とに基づいて、不足する材料の判定をおこなう不足材料判定工程と、
前記不足材料判定工程により判定された結果を出力する判定結果出力工程と、
を含んだことを特徴とする情報管理方法。
【請求項14】
所定の事物に対する知識情報の閲覧要求を受け付けた場合に、当該知識情報の提供をおこなう情報提供プログラムであって、
前記知識情報と、携帯端末により読み取られ、かつ、当該知識情報の詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードに係る情報とを記憶する記憶手順と、
前記記憶手順に記憶された2次元コードに係る情報に基づいて2次元コードを前記知識情報とともに出力する出力手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報提供プログラム。
【請求項15】
前記2次元コードは、前記詳細情報の記憶場所に係る情報を含むことを特徴とする請求項14に記載の情報提供プログラム。
【請求項16】
前記記憶手順は、前記2次元コードを用いて読み出される詳細情報をさらに記憶し、前記出力手順により出力された2次元コードが印刷され、印刷された2次元コードが携帯端末により読み取られた場合に、当該2次元コードに対応する詳細情報を出力する第2の出力手順をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項14または15に記載の情報提供プログラム。
【請求項17】
前記知識情報は、材料に係る情報であり、前記出力手順により出力された2次元コードが携帯端末により読み取られることにより得られた材料に係る情報と、材料を保管する保管装置から取得した当該保管装置が保管している材料に係る情報とに基づいて、不足する第1の材料の判定をおこなう不足材料判定手順と、前記不足材料判定手順により判定された結果を携帯端末に出力する判定結果出力手順とをさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項14、15または16に記載の情報提供プログラム。
【請求項18】
前記不足材料判定手順により判定された結果が前記判定結果出力手順により携帯端末に出力された場合に、前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報を出力する知識情報出力手順をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項17に記載の情報提供プログラム。
【請求項19】
前記知識情報出力手順により前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報が出力された場合に、当該知識情報に係る材料の情報と前記第1の材料以外に確保された材料に係る情報とに基づいて不足する第2の材料を検出する不足材料検出手順と、前記不足材料検出手順により検出された前記第2の材料に係る情報を出力する不足材料情報出力手順とをさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項18に記載の情報提供プログラム。
【請求項20】
携帯型の端末装置が材料に係る情報の管理をおこなう情報管理プログラムであって、
前記材料に係る情報の提供をおこなう装置により材料に係る情報とともに、当該材料に係る情報の詳細情報の読み出しに用いられる2次元コードが端末装置による読み取り用に出力された場合に、当該2次元コードを読み取る読取手順と、
前記読取手順により読み取られた2次元コードを用いて特定された詳細情報と、材料を保管する保管装置から取得され、前記端末装置の記憶部に記憶された前記保管装置が保管している材料に係る情報とに基づいて、不足する第1の材料の判定をおこなう不足材料判定手順と、
前記不足材料判定手順により判定された結果を出力する判定結果出力手順と、
をコンピュータに実行させることを特徴とする情報管理プログラム。
【請求項21】
前記不足材料判定手順により判定された結果が前記判定結果出力手順により出力された場合に、前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報を出力する知識情報出力手順をさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項20に記載の情報管理プログラム。
【請求項22】
前記知識情報出力手順により前記第1の材料以外に確保された材料に係る知識情報が出力された場合に、当該知識情報に係る材料の情報と前記第1の材料以外に確保された材料に係る情報とに基づいて不足する第2の材料を検出する不足材料検出手順と、前記不足材料検出手順により検出された前記第2の材料に係る情報を出力する不足材料情報出力手順とをさらにコンピュータに実行させることを特徴とする請求項21に記載の情報管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11−1】
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【図11−2】
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【図12】
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【図13−1】
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【図13−2】
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【図14】
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