説明

情報検索装置、及び情報検索プログラム

【課題】新たな関連語の定義方法を実現することができるようになる。
【解決手段】検索対象となる所定の情報群(例えば、インターネット上の情報)より、指定された文字列に対応する施設等のサービス情報を探し出す検索を行う情報検索装置(例えば、管理サーバ100)が、各種情報の検索に使用する検索文字列を取得し、取得した検索文字列を所定の記憶装置(例えば、検索文字列情報管理DB21)に登録し、登録した複数の検索文字列間の関連レベルを登録回数(例えば、検索回数)に基づいて決定し、取得した検索文字列に対する関連レベルが所定の条件(例えば、関連レベルが最も高いものなど)を満たす文字列である連想文字列を特定し、特定した連想文字列を出力する(例えば、クライアント端末に連想文字列を送信する)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、検索対象となる所定の情報群より、指定された文字列に対応する施設等のサービス情報を探し出す検索を行う情報検索装置、及び情報検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、キーワードを用いてインターネット上の情報などを検索するための装置が各種提案されている。
【0003】
また、インターネットの普及に伴い検索対象とする情報量が増加するのにつれ、キーワードの入力を支援する情報検索装置も各種提案されている。
【0004】
このような情報検索装置には、例えば、検索語として入力された用語の関連用語を所定の記憶領域に記憶されている用語の中から検索する場合に、シソーラス(言葉(文字列)を同義語や意味上の類似関係、包含関係などによって分類した辞書)を利用するものがある(特許文献1)。
【0005】
また、ユーザがキーワードに基づいた検索を行い検索結果中から任意のコンテンツを選択する度に、検索用のキーワードと選択されたコンテンツとを関連付けて格納し、キーワードと選択されたコンテンツとの対応関係に基づいて、格納されたキーワード間の関連性を判定し、関連する複数のキーワードをグループ化し、任意の代表キーワードが選択された場合に、選択された代表キーワードと同じグループに属する他の関連キーワードを出力するものもある(特許文献2)。
【0006】
さらに、複数の文字列間の関連度の算出方法として、複数の文書ファイルからキーワードを抽出し、各キーワードの各文書ファイル中における出現頻度に基づいて一対のキーワード間の関連度をあらゆるキーワードの組み合わせについて算出することを提案するものもある(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2004−110389号公報
【特許文献2】特開2005−309998号公報
【特許文献3】特開2009−098931号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、特許文献1により開示された情報検索装置のように、予めシソーラスを用意するものでは、シソーラスの作成時期が古い場合などにユーザにとって有効な関連用語を提供することができない場合があるという問題があった。すなわち、情報提供装置の提供者がシソーラスを更新しなければ新たに創作された用語などに対応することができないという問題があった。
【0009】
また、特許文献2により開示されたコンテンツナビゲーション装置や特許文献3に開示されたキーワード間の関連度算出システムのように、文字列に関連するコンテンツ(文書ファイルなど)に基づいて文字列の関連性を定義するものでは、コンテンツの内容によってはユーザにとって有効な関連語を提供することができないという問題があった。すなわち、例えばユーザが、ある用語の関連語を知りたい場合に、この用語が新しいものであり、この用語の関連語を定義するのに十分な情報量を有するコンテンツが提供されていない場合などには、関連語を提供することができないという問題があった。
【0010】
本発明は、上述した問題を解決すべく、新たな関連語の定義方法を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の情報検索装置は、検索対象となる所定の情報群より、指定された文字列に対応する施設等のサービス情報を探し出す検索を行う情報検索装置であって、各種情報の検索に使用する検索文字列を取得する検索文字列取得手段と、該検索文字列取得手段により取得された検索文字列を所定の記憶装置に登録する検索文字列登録手段と、該検索文字列登録手段により登録された複数の検索文字列間の関連レベルを前記検索文字列登録手段による登録回数に基づいて決定する関連レベル決定手段と、前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列に対する前記関連レベルが所定の条件を満たす文字列である連想文字列を特定する連想文字列特定手段と、該連想文字列特定手段により特定された連想文字列を出力する連想文字列出力手段とを含むことを特徴とする。
【0012】
上記の構成としたことで、新たな関連語の定義方法を実現することを目的とする。
【0013】
前記検索文字列登録手段は、前記検索文字列取得手段が複数の検索文字列を所定の期間内に取得した場合に、該複数の検索文字列の組み合わせである組み合わせ文字列と組み合わせ条件とを示す組み合わせ情報を作成して前記記憶装置に登録し、前記関連レベル決定手段は、前記検索文字列登録手段により登録された回数が多い組み合わせ文字列の関連レベルを他の組み合わせ文字列の関連レベルよりも高い値に決定し、前記連想文字列特定手段は、前記検索文字列取得手段が取得した検索文字列を含む組み合わせ文字列のうち関連レベルが高い組み合わせ文字列が示す該検索文字列以外の文字列を優先して前記連想文字列として特定する構成とされていてもよい。
【0014】
POIに関する情報であるPOI情報に予めPOIに関連する文字列として設定された文字列である関連文字列を対応付けて記憶するPOI情報記憶手段を含み、前記連想文字列特定手段は、前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列が前記関連文字列として対応付けされたPOI情報を検索するPOI情報検索手段を有し、該POI情報検索手段により検索されたPOI情報に対応付けされた他の関連文字列を前記連想文字列として特定する構成とされていてもよい。
【0015】
前記POI情報記憶手段は、前記関連文字列毎に予め特定の基準に基づく優先度を対応付けて記憶し、前記連想文字列特定手段は、前記関連レベルと前記優先度とを変数とする所定の関数を用いて前記検索文字列に対応する前記組み合わせ文字列と前記関連文字列とに含まれる該検索文字列以外の文字列毎の点数を算出する点数算出手段と、該点数算出手段により算出された点数が高い文字列を優先して前記連想文字列に特定する構成とされていてもよい。
【0016】
前記連想文字列特定手段により特定された連想文字列を用いて前記サービス情報を検索する連想検索手段と、該連想検索手段による検索結果を出力する検索結果出力手段とを含む構成とされていてもよい。
【0017】
また、本発明の情報検索プログラムは、検索対象となる所定の情報群より、指定された文字列に対応する施設等のサービス情報を探し出す検索を行うように情報検索装置に動作制御させるための情報検索プログラムであって、前記情報検索装置に、各種情報の検索に使用する検索文字列を取得する検索文字列取得処理と、該検索文字列取得処理にて取得された検索文字列を所定の記憶装置に登録する検索文字列登録処理と、該検索文字列登録処理にて登録された複数の検索文字列間の関連レベルを前記検索文字列登録処理による登録回数に基づいて決定する関連レベル決定処理と、前記検索文字列取得処理にて取得された検索文字列に対する前記関連レベルが所定の条件を満たす文字列である連想文字列を特定する連想文字列特定処理と、該連想文字列特定処理にて特定された連想文字列を出力する連想文字列出力処理とを実行させるためのものである。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、新たな関連語の定義方法を実現することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】連想検索システムの構成の例を示す概略図である。
【図2】管理サーバの構成の例について説明するための説明図である。
【図3】検索文字列情報の格納状態の例を示す説明図である。
【図4】連想文字列情報の格納状態の例を示す説明図である。
【図5】POI情報の格納状態の例を示す説明図である。
【図6】連想文字列情報更新処理の例を示すフローチャートである。
【図7】連想文字列表示処理の例を示すフローチャートである。
【図8】連想検索画面の例について説明するための説明図である。
【図9】連想文字列表示画面の例について説明するための説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して説明する。
【0021】
図1は、本発明の一実施の形態に係る連想検索システム300の構成の例を示す概略図である。
【0022】
図1に示すように、連想検索システム300は、管理サーバ100と、複数のユーザ端末201〜20N(Nは任意の正の整数)と、基地局230とを含む。管理サーバ100と基地局230は、例えばインターネットなどの通信ネットワーク240により接続されている。なお、図1では、ユーザ端末以外の各構成要素が1つずつの場合を示しているが、連想検索システム300は、例えば複数の管理サーバ100や基地局240を含んでいてもよい。
【0023】
管理サーバ100は、例えば連想検索システム300のシステム管理者によって管理されるサーバであり、例えばWWWサーバなどの情報処理装置によって構成される。本例において、管理サーバ100は、クライアント端末210〜20Nに対して、一般的な公知のキーワード検索を実行可能なポータルサイトを提供する機能を有する。
【0024】
また、本例における管理サーバ100は、ユーザ端末201〜20Nの各ユーザによりユーザ端末201〜20Nそれぞれに対して入力されたキーワードに関連するキーワード(連想文字列)を特定してユーザに提供するための処理を実現するための各種機能を有する。
【0025】
図2は、本例における管理サーバ100の構成の例について説明するための説明図である。図2に示すように、本例における管理サーバ100は、制御部10と、キーワード検索部11と、検索文字列取得部12と、検索文字列登録部13と、関連レベル決定部14と、連想文字列特定部15と、連想文字列出力部16とを含む。
【0026】
制御部10は、例えばCPU(中央処理装置)により構成され、管理サーバ100が備えた記憶領域(図示せず)や、管理サーバ100がアクセス可能な各種DB(データベース)に記憶されたコンピュータプログラム(管理サーバ100に動作制御させるための情報検索プログラムを含む。)に従い、管理サーバ100を構成する各要素を統括制御する機能を有する。
【0027】
キーワード検索部11は、検索文字列を用いた一般的な文字列検索(キーワード検索、またはフリーワード検索)を実行する機能を有する。本例においては、キーワード検索部11は、一般的な検索エンジンに利用される公知の技術を用いるため、ここでの詳細な説明は省略する
【0028】
検索文字列取得部12は、各種情報の検索に使用する検索文字列を取得する処理を実行する機能を有する。本例においては、検索文字列取得部12は、ユーザ端末201〜20Nから管理サーバ100に送信された検索文字列を取得する機能を有する。
【0029】
検索文字列登録部13は、検索文字列取得部12により取得された検索文字列を所定の記憶装置の記憶領域に登録する機能を有する。本例においては、検索文字列登録部13は、検索文字列取得部12が複数の検索文字列を所定の期間内に取得したか否かを判定する判定機能を有し、複数の検索文字列を取得したと判定した場合に、複数の検索文字列の組み合わせと組み合わせ条件とを示す組み合わせ情報を作成して後述する検索文字列情報管理DB21に登録する処理を行う機能を有する(図3参照)。ここで、本例においては、所的の期間として「同時」である場合を例に説明を行なう。また、本例における「組み合わせ条件」とは、複数の検索文字列の全てを含むことを条件としているか(すなわち、いわゆるAND検索を要求する検索文字列の組み合わせであるか)、または複数の検索文字列のうち少なくとも1つを含むことを条件としているか(すなわち、いわゆるOR検索を要求する検索文字列の組み合わせであるか)を示すものである。本例においては、検索文字列登録部13は、各組み合わせ条件を識別可能な状態で登録するものとする。
【0030】
なお、ここでいう「所定の期間」はこれに限定されず、例えば、「5分以内」などであってもよい。また、組み合わせ条件に関しても、例えば「複数の検索文字列のうち少なくとも2つを含む」などであってもよい。また、検索文字列登録部13が、「AND検索で使用された文字列の組み合わせ」のみを登録する構成としてもよい。
【0031】
また、本例において「複数の文字列」とは、例えば検索文字列の入力段階において、スペースや読点などで区切られた単語を意味し、例えば、「a b c」や「a、b、c」は「3つの文字列」とし、「abc」は1つの文字列とする。
【0032】
関連レベル決定部14は、検索文字列登録部13により後述する検索文字列情報管理DB21に登録された複数の検索文字列間の関連レベルを検索文字列登録部13による登録回数に基づいて決定する処理を行う機能を有する。なお、本例における関連レベル決定部14は、関連レベルを決定した文字列の組み合わせ(組み合わせ文字列)を、後述する連想文字列情報管理DB22に登録する。なお、本例においては、組み合わせ文字列毎に関連レベルを設定する場合について説明する。すなわち、本例においては、例えば組み合わせ文字列「A,B,C」に高い関連レベルが設定されているからといって、必ずしも組み合わせ文字列「A,B」や組み合わせ文字列「A,C」の関連レベルが高くなるものではない。
【0033】
ここで、「関連レベル」とは、複数の文字列(本例においては、検索文字列として用いられたことのある文字列)間の相関関係性を示す指標として用いられるデータである。本例においては、関連レベル決定部14は、検索文字列登録部13により登録された回数が多い組み合わせ情報が示す文字列の組み合わせ間の関連レベルを他の文字列の組み合わせよりも高い関連レベルに決定する。なお、関連レベル決定部14が、「AND検索」に用いられた回数が多い文字列間の関連レベルを、「OR検索」に用いられた回数が多い文字列の関連レベルよりも高い関連レベルに決定する構成としてもよい。
【0034】
本例においては、組み合わせ文字列が示す文字列の組み合わせが検索文字列として使用された回数(検索回数)を示す数値を関連レベルとし、数値が高いほど関連レベルが高いことを意味するものとする。なお、関連レベルが同一の場合、管理サーバ100は、AND検索で使用された回数が多い組み合わせ文字列の方が、OR検索で使用された回数が多い組み合わせ文字列よりも関連レベルが高いものとして扱うこととする。
【0035】
連想文字列特定部15は、検索文字列取得部12により取得された検索文字列に対する関連性が所定の条件を満たす文字列である連想文字列を特定する処理を行う機能を有する。本例における連想文字列特定部15は、ユーザ端末201〜20Nからの連想文字列の表示要求を受け付けた場合に、後述する連想文字列情報管理DB22を参照し、関連レベル決定部14により決定された関連レベルが所定の閾値を超えている文字列の組み合わせであって連想文字列表示要求が含む文字列(基礎文字列)を含むものを検索し、基礎文字列以外の文字列を基礎文字列に対する連想文字列として特定する。連想文字列を表示するための処理については、後で詳しく説明する(図7参照)。
【0036】
連想文字列出力部16は、連想文字列特定部15により特定された連想文字列をユーザが認識可能な状態で出力する処理を行う機能を有する。本例においては、連想文字列出力部16は、連想文字列を含む連想文字列表示画面を、ユーザ端末201〜20Nのうち連想文字列の表示要求を受け付けたユーザ端末の表示画面に表示するための情報を作成して送信する。
【0037】
また、図1に示すように、管理サーバ100は、検索文字列情報管理DB21と、連想文字列情報管理DB22と、POI情報管理DB23とを含む各種DBを備える。
【0038】
検索文字列情報管理DB21は、管理サーバ100がキーワード検索を実行したときの検索文字列に関する情報である検索文字列情報を記憶する記憶媒体である。なお、本例においては、検索文字列情報は、検索文字列登録部13により登録される。
【0039】
図3は、検索文字列情報管理DB21における検索文字列情報の格納状態の例を示す説明図である。図3に示すように、検索文字列情報は、検索文字列と、検索日と、アクセス先URLとを含む、
【0040】
ここで、「検索文字列」とは、管理サーバ100が、複数のキーワードの組み合わせによりキーワード検索を実行したときのキーワードの組み合わせを示す情報である。なお、本例においては、管理サーバ100は、単一のキーワードによりキーワード検索を実行する場合には、検索文字列情報としては記録しないものとする。
【0041】
また、「アクセス先URL」とは、検索文字列が示すキーワードの組み合わせによるキーワード検索の検索結果として示すURL(または、URLが示すウェブページなどのタイトルなど)のうち、ユーザによりアクセスされたURLを示す情報である。なお、関係レベル決定部14は、アクセス先URLが登録された検索文字列のみを関係レベルの決定に用いる構成としてもよいし、アクセス先URLが登録された場合に、対応する組み合わせ文字列の検索回数に所定数を加算する構成としてもよい。本例においては、関係レベル決定部14が、アクセス先URLが登録されたことに応じて対応する組み合わせ文字列の検索回数に「2」を加算する場合を例に説明を行なう。
【0042】
連想文字列情報管理DB22は、相関関係が強い文字列(または、ワード)の組み合わせを示す連想文字列情報を記憶する記憶媒体である。なお、本例においては、連想文字列情報は、関連レベル決定部14により登録される。
【0043】
図4は、連想文字列情報管理DB22における連想文字列情報の格納状態の例を示す説明図である。図4に示すように、本例における連想文字列情報は、組み合わせ文字列と、関連レベルとを含む。
【0044】
ここで、「組み合わせ文字列」とは、関連レベルが決定された複数の文字列の組み合わせを示すものである。本例においては、組み合わせ文字列は、キーワード検索の際に同時に使用されたキーワードの組み合わせを示す。
【0045】
また、「関連レベル」とは、組み合わせ文字列が含む複数の文字列間の相関関係の強さを示す指標となるものである。本例においては、多くのユーザが組み合わせて検索した(例えば、AND検索やOR検索を行う)複数の文字列ほど相関関係が強くなるように関連レベルを設定するために、検索回数が多い文字列の組み合わせほど高い関連レベルになる構成とされている場合について説明を行う。なお、本例においては、正の整数のうち、数値が「1」に近いものほど関連レベルが高いこととする。
【0046】
POI情報管理DB23は、POI(Point Of Interest)に関する情報であるPOI情報に、POIに紐づく文字列(紐づくキーワード。すなわち、POIと所定の関係を有する文字列。以下、「関連文字列」という。)を対応付けて記憶する記憶媒体である。
【0047】
図5は、POI情報管理DB23におけるPOI情報の格納状態の例を示す説明図である。図5に示すように、本例におけるPOI情報は、POI名称と、関連文字列(紐づくキーワード)と、優先度とを含む。なお、POI情報が、施設情報(例えば、POIの住所や施設の利用可能時間、紹介文など)を含む構成としてもよい。
【0048】
ここで、「関連文字列」とは、POIに関連する文字列を示すものであり、本例においては、例えば管理サーバ100の管理者により設定されるものとする。なお、関連文字列の設定主体は特に限定されず、クライアント端末201〜20Nの各ユーザが設定可能な構成としてもよい。
【0049】
また、「優先度」とは、関連文字列毎のPOIとの相関関係の強さを示す度合いであり、統計情報などに基づいて、例えば管理サーバ100の管理者により設定されるものとする。
【0050】
基地局230は、例えば携帯電話機などの無線端末との間で無線通信を行う機能を備える。
【0051】
複数のユーザ端末201〜20Nそれぞれは、例えば連想検索システム300を利用するユーザによって管理される端末装置であり、例えば携帯電話端末、PDA、モバイルタイプのパーソナルコンピュータ、PND(Portable Navigation Device)や専用デバイスなどの情報処理装置によって構成される。複数のユーザ端末201〜20Nそれぞれは、無線通信回線によって通信接続した基地局230を介して通信ネットワーク240に接続し、管理サーバ100と情報の送受信を行う機能や、管理サーバ100から取得した各種情報を表示画面に表示したり音声通知したりすることによりユーザに報知するための機能を有する。なお、ユーザ端末201〜20Nが、地図情報や道路情報などに基づいて誘導経路を案内する機能など一般的なナビゲーション装置が備える各種の機能を有する構成としてもよい。以下、ユーザ端末201を例にして説明を行なう。
【0052】
次に、本例における連想検索システム300の動作について図面を参照して説明する。なお、本発明に特に係わらない処理については、その詳細な説明を省略している場合がある。
【0053】
図6は、連想検索システム300が実行する連想文字列情報更新処理の例を示すフローチャートである。連想文字列情報更新処理では、ユーザ端末201からのキーワード検索要求に応じて、管理サーバ100が連想検索文字列情報を更新するための処理が実行される。
【0054】
連想文字列情報更新処理は、例えばユーザ端末201が管理サーバ100にアクセスしたときに開始される。
【0055】
連想文字列情報更新処理では、先ず、ユーザ端末201が、ユーザ端末201のユーザAによるキーワード検索要求を受け付ける(ステップS201)。本例においては、ユーザ端末201は、自己が備える入力装置を介してユーザAによる検索文字列の入力を受け付けたことに応じてキーワード検索要求を受け付けたものと判断することとする。
【0056】
キーワード検索要求を受け付けると、ユーザ端末201は、検索文字列を提示した検索要求を管理サーバ100に送信する(ステップS202)。
【0057】
管理サーバ100は、検索要求を受け付けると(ステップS101)、検索文字列を用いたキーワード検索を実行する(S102)。
【0058】
キーワード検索を実行すると、管理サーバ100は、キーワード検索の検索結果を示す検索結果表示画面(画面を表示するための情報)を作成し、ユーザ端末201に送信する(ステップS103)。本例においては、管理サーバ100は、キーワードを含むウェブページへのリンクを含む画面を検索結果表示画面として作成する。
【0059】
ユーザ端末201は、検索結果表示画面を受信すると(ステップS203)、自己が備ええる表示装置の表示画面に検索結果表示画面を表示する(ステップS204)。
【0060】
検索結果表示画面を表示すると、ユーザ端末201は、ユーザAによる、検索結果表示画面が含むリンク先へのアクセス要求を受け付けたか否かを判定する(ステップS205)。ここで、アクセス要求を受け付けないと判定すると(ステップS205のN)、ユーザ端末201は、ここでの処理を終了する。
【0061】
一方、例えば検索結果表示画面においてリンク先を示すURLが表示された部分の選択を受け付けることにより、リンク先へのアクセス要求を受け付けたものと判定すると(ステップS205のY)、ユーザ端末201は、アクセス先のURLを管理サーバ100に送信し(ステップS206)、リンク先のページ(ウェブページ)を表示画面に表示して(ステップS207)、ここでの処理を終了する。
【0062】
一方、管理サーバ100は、ステップS103の処理において検索結果表示画面を送信すると、キーワード検索で用いた検索文字列が2つ以上であったか否かを判定する(ステップS104)。ここで、検索文字列が2つ以上でなかった(すなわち、1つであった)と判定すると(ステップS104のN)、管理サーバ100は、ここでの処理を終了する。
【0063】
一方、検索文字列が2つ以上であったと判定すると(ステップS104のY)、管理サーバ100は、検索文字列を検索文字列情報管理DB21に登録する(ステップS105)。なお、このとき検索文字列による検索結果に含まれたリンク先にユーザ端末201がアクセスしたことが判明していた場合(すなわち、後述するステップS107の処理にてアクセス先URLを受信していた場合)、管理サーバ100は、アクセス先URLを検索文字列情報管理DB21に登録する。
【0064】
検索文字列を登録すると、管理サーバ100は、登録した検索文字列に基づいて検索文字列に対応する文字列間の関連レベルを決定し、連想文字列情報を更新する(ステップS106)。本例においては、検索文字列情報管理DB21に登録した検索文字列が示す文字列と同一の文字列を示す組み合わせ文字列が連想文字列情報管理DB22に登録されている場合には、管理サーバ100が、検索回数に「1」を加算する。一方、検索文字列情報管理DB21に登録した検索文字列が示す文字列と同一の文字列を示す組み合わせ文字列が連想文字列情報管理DB22に登録されていない場合には、管理サーバ100は、検索文字列情報管理DB21に登録した検索文字列が示す文字列の組み合わせを「組み合わせ文字列」として連想文字列情報管理DB22に登録し、対応する検索回数に「1」を設定する。なお、このとき検索文字列による検索結果に含まれたリンク先にユーザ端末201がアクセスしたことが判明していた場合(すなわち、後述するステップS107の処理にてアクセス先URLを受信していた場合)、管理サーバ100は、関連レベル決定部14により、検索文字列に対応する組み合わせ文字列の検索回数に「2」を加算する。
【0065】
連動文字列情報を更新すると、管理サーバ100は、ユーザ端末201からのアクセス先URLを受信したか否かを判定すると(ステップS107)。ここで、アクセス先URLを受信したと判定すると(ステップS107のY)、管理サーバ100は、ステップS104の処理に移行する。
【0066】
一方、アクセス先URLを受信していないと(または、アクセス先URLを受信したことに応じてステップS105とステップS106の処理を実行した後に、新たにアクセス先URLを受信していないと)判定すると(ステップS107のN)、管理サーバ100は、ここでの処理を終了する。
【0067】
なお、アクセス先URLの受信判定の時機は特に限定されず、例えばアクセス先URLが対応付けされた検索文字列のみを関連レベルの決定に用いる構成とする場合には、管理サーバ100が、検索文字列が複数の文字列を示すか否かを判定した後、検索文字列情報の更新前にアクセス先URLの受信判定を行う構成とされていてもよい。
【0068】
次に、連想検索システム300が実行する連想文字列表示処理について説明する。
【0069】
図7は、連想検索システム300が実行する連想文字列表示処理の例を示すフローチャートである。連想文字列表示処理では、ユーザ端末201のユーザから受け付けた基礎文字列に関連する文字列(連想文字列)を、ユーザ端末201の表示画面に表示するための処理が行われる。
【0070】
連想文字列表示処理は、例えば、管理サーバ100がユーザ端末201からの連想検索画面の表示要求を受け付けたことに応じて所定の連想検索画面をユーザ端末201に送信したことに応じて開始される。
【0071】
連想文字列表示処理では、先ず、ユーザ端末201が、ユーザ端末201のユーザAによる連想文字列の表示要求を受け付ける(ステップS401)。
【0072】
図8は、ユーザ端末201の表示画面に表示される連想検索画面の例について説明するための説明図である。図8に示すように、本例における連想表示画面は、基礎文字列を表示する基礎文字列表示領域101と、基礎文字列によるキーワード検索の実行要求を受け付ける検索ボタン102と、基礎文字列表示領域101に表示された連想文字列の表示要求を受け付ける連想文字列表示ボタン103とを備える。
【0073】
連想検索画面の表示中に、基礎文字列の入力を受け付けた状態で連想文字列表示がボタン103を選択する操作を受け付けると、ユーザ端末201は、連想文字列の表示要求を受け付けたものと判定し、基礎文字列を提示した連想文字列の表示要求を管理サーバ100に送信する(ステップS402)。なお、以下、図8に示すように、基礎文字列として「新撰組」を受け付けた場合を例にして説明を行なう。
【0074】
管理サーバ100は、連想文字列の表示要求を受信すると(ステップS301)、組み合わせ文字列の一部に基礎文字列を含む連想文字列情報を検索する(ステップS302)。なお、このとき管理サーバ100が、関連レベルが最も高い組み合わせ文字列示す連想文字列情報のみを検索する構成としてもよいし、基礎文字列を含む全ての組み合わせ文字列を示す連想文字列情報を検索する構成としてもよい。本例においては、ユーザ端末201〜20N毎に予め検索条件を受け付けて所定の記憶領域(例えば、管理サーバ100が備えるユーザ情報の記憶領域など)に記憶しているものとし(受け付けていない場合には、初期設定の検索条件を用いて)、管理サーバ100が、基礎文字列を含む組み合わせ文字列のうち、上位2つの関連レベルに属する組み合わせ文字列を示す連想文字列情報を検索する場合を例にして説明を行なう。
【0075】
組み合わせ文字列の一部に「新撰組」を含む連想文字列情報を検索すると、管理サーバ10は、POI情報管理DB23を参照し、関連文字列として基礎文字列を含むPOI情報を検索する(ステップS303)。なお、管理サーバ100は、検索文字列情報を検索する場合と同様に(ステップS302参照)、管理サーバ100の記憶領域に記憶された検索条件に従ってPOI情報検索するものとする。
【0076】
関連文字列として「新撰組」を含むPOI情報を検索すると、管理サーバ100は、検索した連想文字列情報が示す組み合わせ文字列と検索したPOI情報が示す関連文字列のうち、基礎文字列以外の文字列を連想文字列として特定する(ステップS304)。
【0077】
すなわち、例えば組み合わせ文字列として「関連レベル1」の「新撰組,池田屋跡」と、「関連レベル2」の「新撰組,壬生寺」とが検索され、関連文字列としてPOI名称「池田屋跡」に対応する「新撰組,壬生寺,池田屋跡」が検索されていた場合、管理サーバ100は、「壬生寺,池田屋跡」の2つの文字列を連想文字列として特定する。
【0078】
なお、本例においては、管理サーバ100は、予め設定された連想文字列の表示数の上限を超えないようにするために、組み合わせ文字列と関連文字列とに含まれる文字列数が表示数の上限を超えているか否かを判定し、上限を超えていると判定した場合、関連レベル(図4参照)と優先度(図5参照)とを変数とする所定の関数を用いて組み合わせ文字列と関連文字列とに含まれる検索文字列以外の文字列毎の点数を算出し、算出した点数が高い文字列を優先して連想文字列に特定する処理を行うものとする。なお、この場合、組み合わせ文字列と関連文字列とに含まれる同一の文字列の点数が、他の文字列と比べて高くなる構成とされることが好ましい。
【0079】
なお、例えばユーザ端末201〜20N毎に連想文字列として表示する連想文字列数が設定されており、管理サーバ100が特定した連想文字列の数が連想文字列の送信対象であるクライアント端末201における設定数を超えている場合に、管理サーバ100が、組み合わせ文字列に対応する関連レベルと関連文字列に対応する優先度とを変数とする特定の関数を用いて、特定した連想文字列毎の点数を算出し、算出した点数の高い連想文字列を優先してユーザ端末201に送信する連想文字列として特定する構成としてもよい。
【0080】
連想文字列を特定すると、管理サーバ100は、特定した連想文字列をユーザ端末201に送信して(ステップS305)、ここでの処理を終了する。
【0081】
一方、ユーザ端末201は、特定された連想文字列を受信すると(ステップS403)、連想検索画面における基礎文字列表示領域101(図8参照)に連想文字列を表示して(ステップS404)、ここでの処理を終了する。なお、本例においては、ナビゲーション端末201が、基礎文字列表示領域101に、「壬生寺」と「池田屋跡」とを表示する。なお、基礎文字列「新撰組」も併せて表示する構成としてもよい。
【0082】
また、ステップS305の処理において、管理サーバ100が、特定した連想文字列を含む連想文字列表示画面を作成してユーザ端末201に送信する構成としてもよい。
【0083】
図9は、この場合にユーザ端末201に表示される連想文字列表示画面の例について説明するための説明図である。図9に示すように、連想文字列表示画面は、連想文字列表示領域201と、連想文字列表示領域201に表示された連想文字列によるキーワード検索の実行要求を受け付ける検索ボタン202と、連想文字列表示領域201に表示された連想文字列を基礎文字列とした場合の連想文字列の表示要求を受け付ける連想文字列表示ボタン203と、連想文字列表示領域201に表示された連想文字列が不適切であるとのユーザの感想を受け付けるための報告ボタン204とを備える。
【0084】
報告ボタン204を備え、例えば報告ボタン204が選択されたことをユーザ端末201から通知された場合、管理サーバ100が、連想文字列表示領域に表示していた連想文字列と、連想文字列の特定に用いた基礎文字列とを含む組み合わせ文字列に対応する検索回数から「3」を減算する構成とすることにより、ユーザによって連想文字列の適正が改善されることを期待できるようになる。
【0085】
また、基礎文字列が複数ある場合には、管理サーバ100が、複数の基礎文字列の組み合わせを含む組み合わせ文字列と、複数の基礎文字列の全てを含むPOI情報とを検索する構成としてもよいし、複数の基礎文字列それぞれに対して上述した連想文字列表示処理(図7参照)を実行し、各基礎文字列に対して特定した連想文字列を識別可能に表示する表示画面を作成してクライント端末201に送信する構成としてもよい。
【0086】
以上に説明したように、上述した実施の形態では、検索対象となる所定の情報群(例えば、インターネット上の情報)より、指定された文字列に対応する施設等のサービス情報を探し出す検索を行う情報検索装置(例えば、管理サーバ100)が、各種情報の検索に使用する検索文字列(例えば、2以上の文字列の組み合わせである検索文字列)を取得し、取得した検索文字列を所定の記憶装置(例えば、検索文字列情報管理DB21)に登録し、登録した複数の検索文字列間(例えば、検索時に組み合わされて使用された複数の文字列間)の関連レベルを登録回数(例えば、検索回数)に基づいて決定し(例えば、関連レベルを決定した検索文字列の組み合わせを連想文字列情報として記憶し)、取得した検索文字列に対する関連レベルが所定の条件(例えば、関連レベルが最も高いものなど)を満たす文字列である連想文字列を特定し、特定した連想文字列を出力する(例えば、クライアント端末に連想文字列を送信する)構成としているので、新たな関連語(本例においては、連想文字列)の定義方法を実現することができるようになる。
【0087】
すなわち、各種コンテンツに影響されずに関連語(連想文字列)を定義することができるようになる。具体的には、ユーザにより入力された検索文字列のみによって複数の文字列間の関連性を特定することで(本例においては、検索回数に応じた関連レベルを決定することで)、関連語(連想文字列)を定義することができるようになる。そのため、例えばユーザが検索した情報に関する適切なキーワードを思いつけない場合であっても、思いついたキーワードに基づいて関連するキーワードを取得できるようになるため、検索効率を向上させることができるようになる。
【0088】
また、クライアント端末からキーワード検索に使用する文字列を取得して連想文字列情報を更新するので、関連語の辞書的な役割を担う連想文字列情報を更新するために情報検索装置の提供者などが更新作業を行わなくとも、新たに創作された用語などに対応することができるようになる。
【0089】
また、例えばユーザが、ある用語の関連語を知りたい場合に、この用語が新しいものであり、この用語の関連語を定義するのに十分な情報量を有するコンテンツが提供されていない場合などであっても、他のユーザによるキーワード検索の内容に基づいて関連語(例えば、連想文字列)を提供することができるようになる。
【0090】
なお、上述した実施の形態では、キーワード検索のときに組み合わされた使用された複数の文字列を検索文字列情報管理DB21に登録する場合について説明したが、登録する検索文字列の登録方法はこれに限定されず、例えば5分間など、最初のキーワード検索実行時から所定時間が経過するまでの間に同一ユーザによる異なる検索文字列を用いたキーワード検索要求を受け付けた場合に、これらの検索文字列を1組の検索文字列として検索文字列情報管理DB21に登録し、登録した1組の検索文字列に含まれる複数の検索文字列間の関連レベルを決定する構成としてもよい。
【0091】
また、上述した実施の形態では、管理サーバ100が、複数の検索文字列を所定の期間内(例えば、同時)に取得した場合に、複数の検索文字列の組み合わせである組み合わせ文字列と組み合わせ条件とを示す組み合わせ情報(例えば、検索文字列情報)を作成して記憶装置(例えば、検索文字列情報管理DB21)に登録し、登録された回数が多い組み合わせ文字列の関連レベルを他の組み合わせ文字列の関連レベルよりも高い値に決定し(例えば、検索回数が多い組み合わせ文字列ほど高い関連レベルに決定する。図4参照。)、取得した検索文字列を含む組み合わせ文字列のうち関連レベルが高い組み合わせ文字列が示す検索文字列以外の文字列を優先して連想文字列として特定する構成としているので、組み合わせて検索される文字列の情報を収集するだけで関連語の辞書となるデータベース(本例においては、連想ワード情報管理DB22)を作成することができるようになる。
【0092】
また、上述した実施の形態では、管理サーバ100が、POIに関する情報であるPOI情報に予めPOIに関連する文字列として設定された文字列である関連文字列を対応付けて記憶するPOI情報管理DB23を備え、取得した検索文字列が関連文字列として対応付けされたPOI情報を検索し、検索したPOI情報に対応付けされた他の関連文字列を連想文字列として特定する構成としているので、検索文字列に応じたPOI情報の検索に有効な文字列をユーザに提供することができるようになる。
【0093】
また、上述した実施の形態では、管理サーバ100が、関連文字列毎に予め特定の基準(例えば、統計情報など)に基づく優先度を対応付けて記憶し(例えば、連想文字列情報。図4参照。)、関連レベルと優先度とを変数とする所定の関数を用いて検索文字列(例えば、基礎文字列)に対応する組み合わせ文字列と関連文字列とに含まれる検索文字列以外の文字列毎の点数を算出し、算出した点数が高い文字列を優先して連想文字列に特定する構成としているので、ユーザに対して、ユーザが入力した文字列に対する関連性(相関関係)がより強いと推測される文字列を優先して提供することができるようになる。
【0094】
また、上述した実施の形態では、管理サーバ100が、AND検索およびOR検索として受け付けた複数の検索文字列を示す組み合わせ情報(例えば、検索文字列情報)を記憶装置(例えば、検索文字列情報管理DB21)に登録し、関連レベルが同じ場合に、AND検索で使用された回数が多い組み合わせ文字列の方がOR検索で使用された回数が多い組み合わせ文字列よりも関連レベルが高いものとして扱う構成としているので、AND検索で組み合わせて使用された文字列間の関連性が強いものして処理することができるようになる。
【0095】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、管理サーバ100が、特定した連想文字列を用いてサービス情報(例えば、インターネット上の情報)を検索し、検索結果を出力する構成としてもよい。
【0096】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、管理サーバ100が、検索文字列情報を蓄積し、所定の時期にまたは所定の条件が満たされた場合に連想文字列情報を更新する構成としてもよい。このような構成とすることにより、多数のユーザ端末から検索文字列を取得した場合にキーワード検索の検索結果を提供するための処理が遅れてしまうようなことを防止することができるようになる。
【0097】
なお、上述した実施の形態では特に言及していないが、管理サーバ100が、関連文字列を連想文字列として特定したことに応じて、関連文字列に対応するPOI情報が示すPOIの位置を含む地図画像やPOIに関する施設情報を出力する構成としてもよい。このような構成とすることにより、ユーザに対してPOIに関する情報を提供する機会を増やすことができるようになる。
【産業上の利用可能性】
【0098】
本発明は、所定の情報群より、ユーザが求めているサービス情報の検索が可能なデバイスを扱う業種において産業上有用である。
【符号の説明】
【0099】
10 制御部
11 キーワード検索部
12 検索文字列取得部
13 検索文字列登録部
14 関連レベル決定部
15 連想文字列特定部
16 連想文字列出力部
21 検索文字列情報管理DB
22 連想文字列情報管理DB
23 POI情報管理DB
100 管理サーバ
201〜20N ユーザ端末
230 基地局
240 通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検索対象となる所定の情報群より、指定された文字列に対応する施設等のサービス情報を探し出す検索を行う情報検索装置であって、
各種情報の検索に使用する検索文字列を取得する検索文字列取得手段と、
該検索文字列取得手段により取得された検索文字列を所定の記憶装置に登録する検索文字列登録手段と、
該検索文字列登録手段により登録された複数の検索文字列間の関連レベルを前記検索文字列登録手段による登録回数に基づいて決定する関連レベル決定手段と、
前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列に対する前記関連レベルが所定の条件を満たす文字列である連想文字列を特定する連想文字列特定手段と、
該連想文字列特定手段により特定された連想文字列を出力する連想文字列出力手段とを含む
ことを特徴とする情報検索装置。
【請求項2】
前記検索文字列登録手段は、前記検索文字列取得手段が複数の検索文字列を所定の期間内に取得した場合に、該複数の検索文字列の組み合わせである組み合わせ文字列と組み合わせ条件とを示す組み合わせ情報を作成して前記記憶装置に登録し、
前記関連レベル決定手段は、
前記検索文字列登録手段により登録された回数が多い組み合わせ文字列の関連レベルを他の組み合わせ文字列の関連レベルよりも高い値に決定し、
前記連想文字列特定手段は、前記検索文字列取得手段が取得した検索文字列を含む組み合わせ文字列のうち関連レベルが高い組み合わせ文字列が示す該検索文字列以外の文字列を優先して前記連想文字列として特定する
請求項1記載の情報検索装置。
【請求項3】
POIに関する情報であるPOI情報に予めPOIに関連する文字列として設定された文字列である関連文字列を対応付けて記憶するPOI情報記憶手段を含み、
前記連想文字列特定手段は、前記検索文字列取得手段により取得された検索文字列が前記関連文字列として対応付けされたPOI情報を検索するPOI情報検索手段を有し、該POI情報検索手段により検索されたPOI情報に対応付けされた他の関連文字列を前記連想文字列として特定する
請求項1または請求項2記載の情報検索装置。
【請求項4】
前記POI情報記憶手段は、前記関連文字列毎に予め特定の基準に基づく優先度を対応付けて記憶し、
前記連想文字列特定手段は、前記関連レベルと前記優先度とを変数とする所定の関数を用いて前記検索文字列に対応する前記組み合わせ文字列と前記関連文字列とに含まれる該検索文字列以外の文字列毎の点数を算出する点数算出手段と、
該点数算出手段により算出された点数が高い文字列を優先して前記連想文字列に特定する
請求項3記載の情報検索装置。
【請求項5】
前記連想文字列特定手段により特定された連想文字列を用いて前記サービス情報を検索する連想検索手段と、
該連想検索手段による検索結果を出力する検索結果出力手段とを含む
請求項1から請求項4のうち何れかに記載の情報検索装置。
【請求項6】
検索対象となる所定の情報群より、指定された文字列に対応する施設等のサービス情報を探し出す検索を行うように情報検索装置に動作制御させるための情報検索プログラムであって、
前記情報検索装置に、
各種情報の検索に使用する検索文字列を取得する検索文字列取得処理と、
該検索文字列取得処理にて取得された検索文字列を所定の記憶装置に登録する検索文字列登録処理と、
該検索文字列登録処理にて登録された複数の検索文字列間の関連レベルを前記検索文字列登録処理による登録回数に基づいて決定する関連レベル決定処理と、
前記検索文字列取得処理にて取得された検索文字列に対する前記関連レベルが所定の条件を満たす文字列である連想文字列を特定する連想文字列特定処理と、
該連想文字列特定処理にて特定された連想文字列を出力する連想文字列出力処理とを
実行させるための情報検索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−94020(P2012−94020A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−241679(P2010−241679)
【出願日】平成22年10月28日(2010.10.28)
【出願人】(507052430)キャンバスマップル株式会社 (77)
【Fターム(参考)】