情報端末、情報端末の情報提示方法及び情報提示プログラム
【課題】 多種多様の複数のアプリケーションプログラムにより扱われる複数の更新情報を、煩雑な操作を要せずにユーザが簡単且つ容易に確認できるようにする。
【解決手段】
情報蓄積部62〜70は、それぞれ異なる複数種類の情報を蓄積する。更新情報蓄積部61は、各情報蓄積部62〜70において更新された情報の一部を、各種類に対応付けた更新情報として格納する。更新情報管理部51は、各情報蓄積部62〜70の情報更新を監視し、情報蓄積部62〜70にて情報更新がなされた時、その更新された情報の一部を各種類に対応付けた更新情報として更新情報蓄積部61へ格納させる。また、情報選択部50は、更新情報蓄積部61に格納された時系列順の更新情報を抽出して、画面表示させるために出力する。
【解決手段】
情報蓄積部62〜70は、それぞれ異なる複数種類の情報を蓄積する。更新情報蓄積部61は、各情報蓄積部62〜70において更新された情報の一部を、各種類に対応付けた更新情報として格納する。更新情報管理部51は、各情報蓄積部62〜70の情報更新を監視し、情報蓄積部62〜70にて情報更新がなされた時、その更新された情報の一部を各種類に対応付けた更新情報として更新情報蓄積部61へ格納させる。また、情報選択部50は、更新情報蓄積部61に格納された時系列順の更新情報を抽出して、画面表示させるために出力する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば携帯電話機のような情報端末と、その情報端末において取り扱われる様々な情報をユーザへ提示する際の情報提示方法及び情報提示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、携帯情報端末の代表例である携帯電話端末は、例えば通話の発着信履歴や電子メールの送受信履歴、その他メッセージの受信履歴などを一覧表示する機能を備えている。
【0003】
例えば特開2001−186569号の公開特許公報(特許文献1)には、通話やメールの送受信日時とその相手先の電話番号やメールアドレスなどの交信記録と、送受信時に付加された情報の有無及びその情報の所在を記録手段に記録する携帯型無線電話機が開示されている。そして、この特許文献1に記載の携帯型無線電話機は、例えば所定のボタン操作がなされた場合、交信記録を時系列順に表示し、さらに付加情報がある時には記録手段からその情報を取得し、その情報が音声情報であれば拡声器から音声を再生し、文字や画像情報であれば表示させるようになされている。
【0004】
また、特開2005−160052号の公開特許公報(特許文献2)には、送信電子メール、受信電子メールをそれぞれ記憶する記憶部と、その記憶部に記憶された電子メールの中から指定された相手の電子メールを検出する制御部と、その制御部によって検出された相手の電子メールを時系列に一覧表示する表示部とを備えた携帯端末装置が開示されている。すなわちこの特許文献2に記載の携帯端末装置では、指定した相手に対する、送信電子メール、受信電子メールをそれぞれ混在させて時系列に一覧表示可能となされており、相手との間でどのように電子メールの交換を行ったかを一目で判るようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−186569号公報(図1)
【特許文献2】特開2005−160052号公報(図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年の携帯電話端末は、通話用アプリケーションプログラムや電子メールアプリケーションプログラムのみならず、インターネットへの接続及びウェブページの閲覧用アプリケーションプログラム、写真画像や動画像の撮影とそれら画像の再生用アプリケーションプログラム、楽曲の管理とその楽曲の再生用アプリケーションプログラム、スケジュール管理用アプリケーションプログラムなど、それぞれが別個若しくは相互に連携した多種多様のアプリケーションプログラムを実行可能となされている。
【0007】
このため、それら複数のアプリケーションプログラムのうち所望のアプリケーションプログラムにより扱われるデータ等の更新を確認するような場合、ユーザは、携帯電話端末を操作して、当該所望のアプリケーションプログラムを起動させた上で、そのアプリケーションプログラムにより扱われるデータ等の更新情報をディスプレイ上に表示させるような操作を行わなければならない。すなわち例えば、電子メールの通信履歴の更新情報を確認するような場合、ユーザは、電子メールアプリケーションプログラムを起動させ、その電子メールアプリケーションプログラムの実行により通信履歴を表示させるような操作を行わなければならない。同様に、例えば、写真画像の追加履歴を確認するような場合には、ユーザは、写真用アプリケーションプログラムを起動させ、そのアプリケーションプログラムにより追加履歴を表示させるような操作を行わなければならない。したがって、例えばそれぞれ異なるアプリケーションプログラムにより扱われる複数のデータ等の更新を確認したいような場合には、先ず、或るアプリケーションプログラムを起動させてそれにより扱われるデータ等の更新情報を表示させた後、次に起動させたい別のアプリケーションプログラムを選び、当該選んだアプリケーションプログラムを起動させてそれにより扱われるデータ等の更新情報を表示させるような操作を、次々と繰り返さなければならず、ユーザは非常に煩雑な作業を行う必要がある。なお、例えば同じアプリケーションプログラムにより扱われる複数種類のデータ等の更新情報が有るような場合にも略々同様であり、ユーザは、それら異なる種類のデータ等の更新を確認するためには、それら各種のデータ等の更新情報を次々に切り替えて表示させるような煩雑な操作を行わなければならない。
【0008】
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、それぞれ異なる種類のアプリケーションプログラムなどにより扱われる複数のデータ等の更新を、煩雑な操作を要せずにユーザが簡単且つ容易に確認できるようにする情報端末、情報端末の情報提示方法及び情報提示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報端末は、更新情報格納部と、情報制御部と、表示制御部とを有する。更新情報格納部は、複数種類の情報が蓄積される情報蓄積部において更新された情報の一部を各種類に対応付けた更新情報として格納する。情報制御部は、情報蓄積部における情報更新を監視し、情報蓄積部にて情報更新がなされた時、当該更新された情報の一部を各種類に対応付けた更新情報として更新情報格納部へ格納させ、当該更新情報格納部に格納された更新情報を所定の規則に従った並び順で表示制御部へ送出する。表示制御部は、情報制御部から供給された所定の規則に従った並び順の更新情報を画面表示させる。これにより、本発明は上述した課題を解決する。
【0010】
すなわち、本発明によれば、複数種類の更新情報を一元的に管理して所定の並び順(例えば時系列順)に画面表示可能となされている。
【発明の効果】
【0011】
本発明においては、複数種類の更新情報を一元的に管理して例えば時系列順に画面表示可能となされているため、それぞれ別個に実行される多種多様の複数のアプリケーションプログラムにより扱われる複数の更新情報を、煩雑な操作を要せずにユーザが簡単且つ容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明実施形態の携帯電話端末の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、特に待ち受け画面の表示例を示す図である。
【図3】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、特に画面上に表示されている各更新情報表示カードがユーザのスライド操作に応じて画面上部側にドラッグされている状態の表示例を示す図である。
【図4】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、特にそれぞれ異なる種類の複数の更新情報表示カードが時系列順に並べられている状態の表示例を示す図である。
【図5】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、図4に示した画面においてユーザが画面横方向へのスライド操作を行っている状態の説明に用いる図である。
【図6】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、図5に示した画面横方向へのスライド操作により、画面上に表示された時系列順の各更新情報表示カードが切り替えられた後の状態の表示例を示す図である。
【図7】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、異なる種類の複数の更新情報表示カードが時系列順に並べられている状態の他の表示例を示す図である。
【図8】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、図7の複数の更新情報表示カードの中からユーザにより特定のカードが選択されている状態の説明に用いる図である。
【図9】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、図8のカード選択により個人のデータが特定され、その個人の写真画像と例えばSMSのメッセージの送受信履歴等がディスプレイ画面に表示された状態の表示例を示す図である。
【図10】本実施形態の携帯電話端末において、複数のデータ等の更新をそれぞれ表す複数の更新情報表示カードを時系列順に連ねて表示するための主要な構成要素を示すブロック図である。
【図11】図10の構成により、ディスプレイ画面上へ更新情報表示カードが表示される際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】図10の情報管理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図13】情報の追加,変更(情報の更新)がなされる場合の情報管理部における処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】情報の追加,変更(情報の更新)の一例として、電子メールが新規に受信された場合の情報管理部の各構成要素間の処理の流れを模式的に示すブロック図である。
【図15】更新情報蓄積部内に蓄積される情報テーブルの一例を示す図である。
【図16】情報抽出がなされる場合の情報管理部における処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】情報抽出の一例として、SMS/MMSのメッセージ履歴を抽出する場合の情報管理部の各構成要素間の処理の流れを模式的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
【0014】
なお、本発明の情報端末、情報提示方法及び情報提示プログラムが適用される一例として、本実施形態では、携帯電話端末を例に挙げているが、勿論、ここで説明する内容はあくまで一例であり、本発明はこの例に限定されないことは言うまでもない。
【0015】
[携帯電話端末の概略構成]
図1には、本実施形態の携帯電話端末の概略的な内部構成例を示す。
【0016】
図1において、通信アンテナ12は、例えば内蔵アンテナであり、通話や電子メール等のパケット通信のための信号電波の送受信を行う。通信回路11は、送受信信号の周波数変換、変調と復調等を行う。
【0017】
スピーカ20は、携帯電話端末に設けられている受話用のスピーカや、リンガ(着信音)、アラーム音、再生音楽、再生動画像の音声等の出力用スピーカであり、制御部10から供給された音声信号を音響波に変換して空気中に出力する。
【0018】
マイクロホン21は、送話用及び外部音声集音用のマイクロホンであり、音響波を音声信号に変換し、その音声信号を制御部10へ送る。
【0019】
表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(ElectroLuminescent)ディスプレイ等の表示デバイスと、そのディスプレイの表示駆動回路とを含み、制御部10から供給された画像信号により、上記ディスプレイ上に例えば電子メール等の各種文字やメッセージを表示したり、静止画像や動画像等の表示を行う。
【0020】
操作部14は、例えばいわゆるタッチパネルや、各種ボタンキー、ジョグダイヤル等の各操作子と、それら操作子が操作された時の操作信号を発生する操作信号発生器とからなる。なお、操作部14として用いられるタッチパネルは、例えば表示部13の略々全面に配することができる。表示部13の略々全面にタッチパネルを配した場合、表示部13の画面上の表示位置とタッチパネル上のタッチ検出位置とを対応付けることにより、例えば画面上に表示されたアイコンや後述する更新情報表示カード等をユーザが指等によりタッチ,スライド等することによるユーザの指示入力が可能となされる。
【0021】
近距離無線通信部22は、近距離無線通信アンテナ23を通じて例えばいわゆるブルートゥース(BlueTooth:登録商標)方式、UWB(Ultra Wide Band)方式、無線LAN(Local Area Network)などによる近距離無線通信を行う。また、近距離無線通信通信部22は、近距離無線通信の全般的な制御と、制御部10との間でのデータのやり取りを行う。
【0022】
GPS部24は、GPSアンテナ25を通じて、GPS測地衛星からのGPS信号を受信し、そのGPS信号を用いて自端末の現在位置の緯度及び経度を求める。このGPS部24により得られたGPSデータ(緯度,経度を表す情報)は制御部10へ送られる。これにより、制御部10は、自端末の現在位置を知ることができる。
【0023】
非接触通信部26は、非接触通信アンテナ27を通じて、例えばいわゆるRFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)や非接触型ICカード等で用いられる非接触通信を行う。当該非接触通信部26は、いわゆる電子財布による電子決済や駅入出場時の電子切符としての情報を非接触通信を用いてやり取りする際などに用いられる。
【0024】
カメラ部28は、静止画像や動画像を撮影するための内蔵カメラであり、光学レンズと撮像素子、フォーカス合わせやズーム倍率変更のために上記光学レンズを駆動するレンズ駆動機構及びその駆動回路、撮像素子からの撮像信号に画像処理を施す画像処理回路などからなる。
【0025】
外部I/F部29は、ケーブルを通じてデータ通信を行う際のケーブル接続用コネクタ部と外部データ通信用インターフェース回路とからなる。
【0026】
メモリ部15は、当該端末の内部に設けられている内蔵メモリ16と、いわゆるSIM(Subscriber Identity Module)情報等を格納する着脱可能なカード状のメモリ17とを含む。内蔵メモリ16は、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とからなる。上記ROMは、OS(Operating System)、制御部10が各部を制御するための制御プログラム、各種の初期設定値、辞書データ、着信音やキー操作音等の音データ、例えばSNS(Social Networking Service)用やSMS(Short Message Service)/MMS(Multimedia Messaging Service)用、電子メール用、楽曲用、動画用,写真用などの各種アプリケーションプログラム、後述するように各種のアプリケーションプログラムなどにより扱われる複数のデータ等が更新された時の更新情報を一元的に管理してユーザへ提示可能とする情報提示プログラムなどが格納されている。また、このROMは、NAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)或いはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能なROMを含む。当該書き換え可能なROMには、例えば、電話番号や電子メールアドレス,個人名,SNSアカウントなどデータ(いわゆる電話帳のデータ)、スケジュール帳のデータ、カレンダーのデータ、SMSやMMS,電子メールなどのメッセージデータ、それらメッセージデータの発着信や通話の発着信などの通信履歴、カメラにより撮影されたりパーソナルコンピュータ等から転送された静止画像や動画像のデータ、インターネット等を介して購入等された静止画像や動画像,楽曲の購入履歴、ユーザがネットワークを介してダウンロードしたデータファイル、ユーザ辞書データ、その他、各種のユーザ設定値等を保存可能となされている。なお、図1の例では、上記内蔵メモリ16の上記各種データやプログラムの格納領域のうち、特に、上記制御プログラムや情報提示プログラム,各種アプリケーションプログラムを保持するプログラム格納部16aと、上述した電話帳やメッセージ等の各種データを保持するデータ格納部16b等を図示している。勿論、図示は省略しているが、RAMは、制御部10が各種のデータ処理を行う際の作業領域として、随時データを格納する。
【0027】
制御部10は、CPU(中央処理ユニット)からなり、通信回路11における通信の制御、音声処理及びその制御、画像処理及びその制御、その他各種信号処理や各部の制御等を行う。また、制御部10は、メモリ部15に格納されている各種の制御プログラムやアプリケーションプログラムの実行及びそれに付随する各種データ処理等を行う。特に、詳細については後述するが、本実施形態の場合、制御部10は、メモリ部15のプログラム格納部16aに格納されている情報提示プログラムにより、各種アプリケーションプログラム等により扱われる複数のデータ等が更新された際の更新情報を一元的に管理してユーザへ提示するための処理を実行する。
【0028】
その他、図1には図示を省略しているが、本実施形態の携帯電話端末は、各部へ電力を供給するバッテリとその電力をコントロールするパワーマネージメントIC部、外部メモリ用スロット、ディジタル放送の受信チューナ部とAVコーデック部、タイマ(時計部)など、一般的な携帯電話端末に設けられる各構成要素についても備えている。
【0029】
[情報提示時のディスプレイ画面]
図2〜図9には、本発明実施形態にかかる上記表示部13のディスプレイ画面1の一表示例を示す。なお、本実施形態では、ディスプレイ画面の略々全面にタッチパネルが配されているとする。
【0030】
図2は、ディスプレイ画面1が待ち受け画面になっている状態の時の表示例を示しており、当該待ち受け画面には、複数種類の各データ等について例えば追加や変更などの更新がなされた場合の更新情報を表したカード状(タイル状)のオブジェクト(以下、更新情報表示カード2と表記する。)が表示されている例を示している。なお、本実施形態における上記カード状オブジェクトにより表される更新情報には、それぞれ異なる複数のアプリケーションプログラムにより扱われるデータ等についての更新情報だけでなく、例えば同一のアプリケーションプログラムにより扱われる異なった種類のデータ等についての更新情報も含まれている。また、図2の表示画面は、待ち受け画面ではなく、別途用意された所定の更新情報表示用画面であってもよい。
【0031】
一枚の更新情報表示カード2は、或るアプリケーションプログラムにより扱われる一つのデータ等についての更新情報を表している。当該一枚の更新情報表示カード2には、例えばSNS用やSMS用、電子メール用、楽曲用、写真用などの各種アプリケーションプログラムにより実行される機能のうちの何れに対応しているのかを表す情報や、例えばメッセージの送信元やニュースの見出しなどのように各機能毎に特有で且つその更新内容に関連した情報、更新日時を示す情報など、それぞれ各機能の特性に応じた情報が表示される。
【0032】
そして、ディスプレイ画面1には、ディスプレイ画面をユーザが正対して見た時の画面上部から画面下部に向かって、複数の更新情報表示カード2が更新日時の新しい順(時系列順)に連なるように表示される。なお、図2には、更新日時の新しいものから順(画面上部から画面下部に向かって順)に、SMSの着信があったことを表す1枚の更新情報表示カード、別のSMSの着信があったことを表す1枚の更新情報表示カード、RSS(RDF(Resource description framework) Site Summary)からのニュースの更新があったことを表す1枚の更新情報表示カード、SNSの更新があったことを表す1枚の更新情報表示カード、電子メールの着信があったことを表す1枚の更新情報表示カードなどが、連なって並べられている例を示している。
【0033】
また、本実施形態において、上記ディスプレイ画面に表示されている各更新情報表示カード2は、本実施形態の情報提示プログラムが扱う全ての更新情報表示カードのうちの一部であり、上記ディスプレイ画面に表示されない他の更新情報表示カードについても、時系列順に配列されている。そして、本実施形態の携帯電話端末では、ユーザからの指示入力に従い、上記ディスプレイ画面に表示されないそれらの更新情報表示カードについても順次表示可能となされている。
【0034】
すなわち、本実施形態の携帯電話端末は、例えば図3に示すように、ディスプレイ画面1上に配されているタッチパネルが例えばユーザの指3にてタッチされた状態で、その指3が図中矢印4のように画面上方向にドラッグ操作されたような場合、当該ディスプレイ画面1に表示されている各更新情報表示カード2を画面上部側にスライドさせるように表示を制御する。これより、上記ドラッグ操作以前にディスプレイ画面1に表示されていた各更新情報表示カード2は、時系列の新しい順番に画面上部側から外れ、一方、当該ドラッグ操作以前に表示されていた各更新情報表示カード2よりも時系列で古い各更新情報表示カード2が順番に画面下部側からディスプレイ画面1内に表示されることになる。なお、時系列順で最も古い更新情報表示カード2がディスプレイ画面1内に表示されたような場合には、それ以降は画面上方向への更新情報表示カードのスライド表示を停止させてもよいし、或いは、最も古い更新情報表示カードに続けて最新の更新情報表示カード以降の各更新情報表示カードをスライド表示させるようにしてもよい。
【0035】
一方、ディスプレイ画面1に表示されている各更新情報表示カード2より時系列順で新しい各更新情報表示カードが存在しているような場合において、例えばタッチパネル上で指3が画面下方向にドラッグ操作された時、本実施形態の携帯電話端末は、当該ディスプレイ画面1に表示されている各更新情報表示カード2を画面下部側へスライドさせるように表示を制御する。これより、当該ドラッグ操作以前にディスプレイ画面1に表示されていた各更新情報表示カード2は、時系列の古い順に画面下部側から外れ、また、ドラッグ操作以前に表示されていた各更新情報表示カード2よりも時系列の新しい各更新情報表示カードが、順番に画面上部側からディスプレイ画面1内に表示されることになる。なお、時系列順で最も新しい更新情報表示カード2がディスプレイ画面1内に表示されたような場合には、それ以降は画面下方向への更新情報表示カードのスライド表示を停止させてもよいし、或いは、最も新しい更新情報表示カードに続けて最も古い更新情報表示カード以降の各更新情報表示カードをスライド表示させるようにしてもよい。
【0036】
また、本実施形態の携帯電話端末は、上述のように複数種類が混在した状態で更新情報表示カード2を時系列順に連ねた表示の他に、種類毎に分けられた各更新情報表示カード2、つまりそれぞれ同一分類内或いは同一グループに含まれる複数の更新情報表示カードのみを、時系列順に連ねて画面表示することも可能となされている。すなわち本実施形態の携帯電話端末は、例えば、SMS着信を表す複数の更新情報表示カードを時系列順に連ねて画面表示させたり、楽曲追加を表す複数の更新情報表示カードを時系列順に連ねて画面表示させたり、写真追加を表す複数の更新情報表示カードを時系列順に連ねて画面表示させるようなことも可能となされている。
【0037】
図4〜図6には、前述のように複数種類が混在した状態で更新情報表示カード2が時系列順に表示されている状態から、上述のように同一分類内或いは同一グループ内の複数の各更新情報表示カード2のみが時系列順に表示される状態に切りかわる具体例を示す。すなわち、携帯電話端末は、例えば図4に示すように、それぞれ異なる種類の複数の更新情報表示カード2が混在して時系列順に表示されている状態から、例えば図5に示すように、その中の所望のカードがユーザの指3により選択(タッチ)された状態で当該指3が図中矢印5に示すように画面横方向にドラッグ操作されたような場合、図6に示すように、当該ユーザにより選択されたカードに対応した同一種類の各更新情報表示カード2のみを、時系列順に連ねてディスプレイ画面上に表示する。なお、図4〜図6では、図4の各更新情報表示カード2の中から、図5のように電話着信に対応した更新情報表示カードがユーザにより選ばれてドラッグ操作されたことにより、図6のように電話着信に対応した各更新情報表示カード2のみが時系列に連なった表示された例を挙げている。カードの種類を指定する方法としては、カードを選択する以外に、種類ボタン(例えばSMS/MMSボタン、Phoneボタンなど)を画面に表示し、それを選択することでカードの種類を指定することも可能である。
【0038】
また、本実施形態の携帯電話端末は、上述のように複数の更新情報表示カード2が時系列順に連ねて表示されている際に、それらの更新情報表示カードの中から所望の情報を絞り込んで画面表示させることも可能となされている。すなわち携帯電話端末は、例えば、図7に示す複数の各更新情報表示カード2のなかから、図8のように所望のカードがユーザの指3により選択(タッチ)され且つ当該指3が図中矢印6に示すようにドラッグ操作された時、当該選択された更新情報表示カードに対応した個人を特定し、図9に示すようにその個人に関連する情報を画面表示する。なお、図7〜図9では、図7の各更新情報表示カード2の中から、図8のようにSMSの更新情報表示カード2が選択されたことにより、図9のように、そのカードから特定される個人の写真画像7とSMSのメッセージの送受信履歴等が画面表示された例を挙げている。
【0039】
[更新情報表示を実行するための構成]
図10には、本実施形態の携帯電話端末において、上述したような複数の各更新情報をそれぞれ表す複数のカード状オブジェクト(更新情報表示カード2)を時系列順に連ねて画面表示するための構成例を示す。なお、この図10の例は、図1の制御部10が、各種アプリケーションプログラムと本実施形態の情報提示プログラムを実行することにより、上記更新情報表示カード2を時系列順に連ねて画面表示するための主要な構成要素のみを示している。
【0040】
図10に示すアプリケーション部40は、通話用、SNS用、SMS/MMS用、電子メール用、楽曲用、動画・写真用、電話帳(アドレス帳)用などの各種アプリケーションプログラムの実行により形成される構成要素を表している。それら各種アプリケーションプログラムにて実行される複数の機能のうち、特に、本発明実施形態にかかる更新情報表示に関連する機能としては、ユーザ入力指示情報を受け取って表示画像生成部41へ送る機能と、情報管理部42との間で情報の入出力を管理する機能と、情報管理部42からの情報更新通知を表示画像生成部41へ送る機能などを挙げることができる。すなわち、本実施形態の場合、アプリケーション部40は、ユーザによる操作部14のタッチパネル等の操作により当該端末へ入力された指示情報を受け取った場合に、その入力指示情報を表示画像生成部41へ送る。また、アプリケーション部40は、上記更新情報表示カード2等をディスプレイ画面へ表示する際に必要となる情報を、後述する情報管理部42から受け取った場合、その情報を表示画像生成部41へ送る。また、アプリケーション部40は、上記更新情報表示カード2を通じて表示される情報の更新があったことを示す通知を、情報管理部42から受け取った場合、その通知情報を表示画像生成部41へ送る。
【0041】
表示画像生成部41は、本発明にかかる表示制御部に含まれ、上記アプリケーション部40からのユーザ指示入力情報や画像表示のための情報を基に、ディスプレイ画面上に表示する表示画像情報を生成し、その表示画像情報を画像表示指示部43へ送る。すなわち、表示画像生成部41は、上記アプリケーション部40を介して上記情報管理部42から画面表示に必要な情報を受け取ると、その情報を基に、上記更新情報表示カード2等をディスプレイ画面上に表示するための表示画像情報を生成し、その表示画像情報を画像表示指示部43へ送る。また、表示画像生成部41は、上記アプリケーション部40を介して上記ユーザ入力指示情報を受け取ると、その入力指示情報を基に、ユーザからの入力がどのような指示であるかを解析し、そのユーザ指示を適切に反映させた表示画像情報を生成して画像表示指示部43へ送る。
【0042】
画像表示指示部43は、本発明にかかる表示制御部に含まれ、表示画像生成部41から供給された表示画像情報を、図1の表示部13のディスプレイ画面上に表示させる。
【0043】
情報管理部42は、本発明にかかる更新情報制御部に対応し、携帯電話端末において逐次更新される以下の各データを管理する。すなわち、情報管理部42は、一例として、個人名や電子メールアドレス,SNSアカウントなどが含まれる電話帳、通話着信、送信履歴、SMS/MMS,電子メールといったメッセージの発着信履歴、カメラ部28による撮影やパーソナルコンピュータからの転送,オンラインショップからの購入などによる写真画像や動画像の追加・購入履歴、パーソナルコンピュータからの転送やオンラインショップからの購入などによる楽曲の追加・購入履歴、ユーザが携帯電話端末を介して利用しているSNSの日記やメッセージ等の各種データの更新情報、カレンダーデータ、ユーザがネットワークを介してダウンロードしたファイルの履歴などの各データを管理する。また、情報管理部42は、更新情報表示カード2等をディスプレイ画面に表示するのに必要な情報をアプリケーション部40へ送る。また、情報管理部42は、上述のように管理しているデータに更新があった場合、そのことをアプリケーション部40へ通知することも行う。なお、当該情報管理部42における具体的な情報管理の詳細については後述する。
【0044】
[更新情報表示時の動作概要]
上述した図10の構成において、ディスプレイ画面上への更新情報の表示は、図11のフローチャートに示すような流れで行われる。
【0045】
ディスプレイ画面上に更新情報表示カード2を表示する場合、先ず、ステップS1の処理として、アプリケーション部40が情報管理部42に対し、画面表示のための情報を要求する。
【0046】
上記アプリケーション部40からの要求を受け取ると、情報管理部42は、ステップS2の処理として、自己が管理している情報の中から、上記要求に適合した情報を幾つか抽出し、それらを時系列順に整えてアプリケーション部40へ送る。
【0047】
上記情報管理部42から情報を受け取ったアプリケーション部40は、ステップS3の処理として、その情報を表示画像生成部41へ送る。
【0048】
上記アプリケーション40から情報を受けた表示画像生成部41は、ステップS4の処理として、当該受け取った情報を基に表示画像情報を構成し、その表示画像情報を画像表示指示部43へ送る。
【0049】
上記表示画像情報を受け取った画像表示指示部43は、ステップS5の処理として、当該表示画像情報を基に、表示部13のディスプレイ画面上への画像表示を指示する。
【0050】
また、表示画像生成部41は、ステップS6の処理として、画面表示の更新が必要か否か判断する。すなわち、表示画像生成部41は、例えば、ユーザから指示入力があった場合や情報更新があった場合に、それらをディスプレイ画面上の表示へ反映させるために、画面表示の更新が必要か否か判断する。また、表示画像生成部41は、前述のようにユーザのドラッグ操作によるディスプレイ画面上での更新情報表示カード2のスライド表示等のようなアニメーション表示を実現するために、画面表示の更新が必要か否か判断する。
【0051】
そして、ステップS6において画面表示の更新が必要であると判断した場合、表示画像生成部41は、ステップS7の処理として、アプリケーション部40へ、上記画面表示の更新のために必要な情報を要求する。このステップS7の後はステップS1へ処理が戻る。
【0052】
このように、本実施形態の携帯電話端末では、ステップS1〜ステップS7の処理を繰り返して画面表示が行われる。
【0053】
[情報管理部の構成]
図12には、上述の図10に示した情報管理部42の詳細な構成例を示す。なお、図12にはアプリケーション部40も描かれている。
【0054】
情報管理部42は、全ての種類の更新情報を一元的に管理しつつ、更新情報を必要に応じて素早く抽出して表示画像生成部41へ送るために、図12に示すような情報選択部50と更新情報管理部51と更新情報蓄積部61とを備えている。なお、各種情報蓄積部62〜70は、情報管理部42に含まれていてもよいし、携帯電話端末内に別途備えられた情報蓄積手段であってもよい。さらに、各種情報蓄積部62〜70は、必ずしも、携帯電話端末内に設けられている情報蓄積手段である必要はなく、例えば情報蓄積部70のようにネットワーク71を介して外部に設けられているものであってもよい。
【0055】
各種情報蓄積部62〜70は、例えばメッセージや電話帳、SNS、SMS/MMS、電子メール、カレンダーなどといった情報種別ごとに存在している。また、これら各種情報蓄積部62〜70は、それぞれ担当種別の情報を蓄積することの他、共通した機能として、情報選択部50或いは更新情報管理部51からの要求に応じて、内部に蓄積している情報を指定された順序で返却する機能、また、限定された個数の情報が要求された場合には、指定された順序に従ってその個数の情報を抽出して返却する機能を備えている。なお、図12では、各種情報蓄積部の一例として、SNSに関連する各種情報を蓄積するSNS情報蓄積部62、SMSとMMSに関連する各種情報を蓄積するSMS/MMS情報蓄積部63、電子メールに関連する各種情報を蓄積する電子メール情報蓄積部64、電話帳に関する各種情報を蓄積する電話帳情報蓄積部65、RSSに関連する各種情報を蓄積するRSS/ATOM情報蓄積部66、カレンダーに関連する各種情報を蓄積するカレンダー情報蓄積部67、IM(instant messaging)に関連する各種情報を蓄積するIM情報蓄積部68、画像や楽曲などの関連する各種情報を蓄積するメディア情報蓄積部69や70など、担当種別毎の情報蓄積部を挙げている。また、これら各種情報蓄積部62〜70は、携帯電話端末の各アプリケーションプログラム(つまりアプリケーション部40)により共通に利用可能となされている。すなわち例えば、SMS,MMS,電子メールなどのメッセージを扱うアプリケーションプログラム、電話帳を扱うアプリケーションプログラム、画像を扱うアプリケーションプログラム、楽曲を扱うアプリケーションプログラムなどは、それぞれが使用する情報を情報蓄積部に保存し、利用可能となされている。
【0056】
上記情報選択部50は、本発明にかかる更新情報制御部の一部を構成しており、アプリケーション部40から要求を受け取ると、その要求に応じて、上記各種情報蓄積部62〜70の中から適切な情報蓄積部を選び出し、さらに、その選択した情報蓄積部に蓄積されている情報の中から適切な情報を抽出して、上記アプリケーション部40へ返す。
【0057】
上記更新情報管理部51は、本発明にかかる更新情報制御部の一部を構成しており、各種情報蓄積部62〜70の情報更新、つまり、各情報蓄積部62〜70への新たな情報蓄積(追加)や既に蓄積されている情報の変更,削除などのような情報更新を監視する。本実施形態の場合、上記各種情報蓄積部62〜70は、情報更新が発生した場合にそれを外部へ通知する機能を備えており、したがって、更新情報管理部51は、それら各種情報蓄積部62〜70からの更新通知を基に情報更新がなされたことを検知する。そして、それら各種情報蓄積部62〜70において情報更新があった場合、更新情報管理部51は、その更新内容を、該当する情報蓄積部から取得して、更新情報蓄積部61へキャッシュする。なお、上記更新情報管理部51は、上述のように各種情報蓄積部62〜70からの更新通知を基に情報更新の有無を検知する場合の他に、例えば自らが定期的に各情報蓄積部62〜70の蓄積情報をチェックすることで情報更新の有無を監視するものであってもよい。
【0058】
また、更新情報管理部51は、更新情報蓄積部61の情報更新、つまり更新情報蓄積部61への新たな情報蓄積(追加)や既に蓄積されている情報の変更,削除などのような情報更新の監視も行う。そして、上記更新情報蓄積部61において情報更新があった場合、更新情報管理部51は、当該情報更新があったことを、情報選択部50を介してアプリケーション部40へ通知する。なお、上述の各種情報蓄積部62〜70と同様に、更新情報蓄積部61が情報更新を外部へ通知する機能を備えているような場合、更新情報管理部51は、当該更新情報蓄積部61からの更新通知を基に情報更新がなされたことを検知する。また、更新情報管理部51は、例えば自らが定期的に更新情報蓄積部61の蓄積情報をチェックすることで情報更新の有無を監視するものであってもよい。
【0059】
上記更新情報蓄積部61は、上記各種情報蓄積部の一つであるが、特に、本発明にかかる更新情報格納部に対応しており、他の各種情報蓄積部62〜70における更新内容を表す情報を予め蓄積しておくために用意されている。
【0060】
上述のように、本実施形態にかかる情報管理部42は更新情報管理部51と更新情報蓄積部61を有し、更新情報管理部51は各種情報蓄積部62〜70における情報更新を常時監視し、それら情報蓄積部62〜70で情報更新が発生した場合には、その更新内容を更新情報蓄積部61へ蓄積しておくようになされている。これにより、本実施形態の情報管理部42は、例えばアプリケーション部40から要求を受ける度に各種情報蓄積部62〜70から更新内容を取得する場合よりも時間を節約でき、高速に全ての更新内容をアプリケーション部40へ返却して表示画像生成部41へ送ることが可能となっている。
【0061】
[各種情報蓄積部における情報更新(追加の情報蓄積、情報の変更)]
上述した各種情報蓄積部62〜70は、新たな情報追加や情報変更等のような更新がなされた場合、当該更新の日時を基にして各情報が時系列順に並べられて格納される。なお、情報を時系列順に並べて格納しない場合、或いは厳密に時系列順に並べられずに格納された場合には、その後の情報抽出を高速化できるようにするために、各情報蓄積部62〜70では、各情報を時系列順に並べた場合の順序と実際に情報が格納されている順序との対応表が作成され、その対応表のデータも保持する。
【0062】
各種情報蓄積部62〜70に情報が追加される場合、或いは情報が変更された場合、情報管理部42は以下のように動作する。図13には、各種情報蓄積部62〜70に情報が追加或いは変更された場合の情報管理部42の処理フローを示す。また、図14には、情報追加の一例として、例えば電子メールが新規に受信された場合の各構成要素間の処理の流れを模式的に示している。
【0063】
図13において、情報の新規追加が行われる場合、情報選択部50は、ステップS11の処理として、アプリケーション部40から、更新したい情報の内容と種別を受け取る。図14の電子メールの新規受信の場合、情報選択部50は、電子メール用のアプリケーションプログラムから、電子メールの受信であること、及び、その電子メールのデータを受け取る。電子メールのデータとしては、受信日時、送信元のメールアドレス、件名、メール本文、メールヘッダ、添付データがある場合にはそのデータなどを挙げることができる。
【0064】
上記更新したい情報の内容と種別を受けた情報選択部50は、ステップS12の処理として、上記受け取った情報の種別に応じて適切な情報蓄積部を選択し、その情報蓄積部へ上記更新内容を送る。図14の例の場合、情報選択部50は、電子メール情報蓄積部64を選択し、電子メールのデータを当該電子メール情報蓄積部64へ送る。
【0065】
上記情報選択部50から情報を受けた情報蓄積部は、ステップS13の処理として、当該受け取った情報を新規に蓄積するか、或いは、既存の情報を変更して蓄積する。図14の例の場合、電子メール情報蓄積部64は、受け取った電子メールのデータを蓄積する。
【0066】
上記受け取った情報の新規蓄積或いは変更を行った情報蓄積部は、ステップS14の処理として、自らの蓄積情報に変更があった旨を周知(この例では更新情報管理部51へ通知)する。図14の例の場合、電子メール情報蓄積部64は、受信電子メールを蓄積したことを更新情報管理部51へ知らせる。
【0067】
上記情報蓄積部からの上記周知により情報更新がなされたことを検知した更新情報管理部51は、ステップS15の処理として、当該周知を行った情報蓄積部から、その更新内容にかかる情報を取得し、その情報を更新情報蓄積部61へ送る。図14の例の場合、電子メール情報蓄積部64からの周知を検知した更新情報管理部51は、当該電子メール情報蓄積部64から更新内容を取得し、その情報を更新情報蓄積部61へ送る。
【0068】
またこの時、更新情報管理部51は、ステップS16の処理として、必要であれば当該更新内容に紐付けされた関連情報を情報蓄積部から取得し、上記更新内容と併せて更新情報蓄積部61へ送る。図14の例の場合、更新情報管理部51は、電子メールの関連情報として、当該電子メールの送信元のメールアドレスを元に、そのメールアドレスに対応して電話帳に登録されている登録名などの情報を電話帳情報蓄積部65から取得し、当該登録名などの情報を更新情報蓄積部61へ送る。
【0069】
上記更新情報蓄積部61は、更新情報管理部51から受け取った情報を蓄積、或いは、既存の情報を変更して蓄積する。図14の例の場合、更新情報蓄積部61は、電子メールについての更新内容や上記登録名などを蓄積する。なお、当該更新情報蓄積部61においても上述の各種情報蓄積部62〜70の場合と同様に、情報を時系列順に並べて格納しない場合、或いは厳密に時系列順に並べられずに格納された場合には、その後の情報抽出を高速化できるようにするために、各情報を時系列順に並べた場合の順序と実際に情報が格納されている順序との対応表が作成され、その対応表のデータも保持する。
【0070】
[更新情報管理部が情報蓄積部から取得する更新内容の一例]
図15には、上記更新情報蓄積部61内に蓄積される情報の一例として、他の各種情報蓄積部62〜70から取得する更新内容を表す更新情報テーブルを示す。なお、この図15に示した更新情報テーブルは、実際に更新情報蓄積部61内に蓄積されている更新情報テーブルの主要部分のみを表しており、実際にはさらに多くの項目が用意されている。
【0071】
この図15に示した更新情報テーブルには、一例として、“カテゴリ”、“サブカテゴリ”、“ソースID”、“イメージ”、“テキスト”、“タイムスタンプ”、“ディスプレイタイム”、“プレビューテキスト”などのように各更新情報の属性や情報参照先、その他、テキスト等の付加情報を登録するための各項目が用意されている。
【0072】
ここで、図15に示した更新情報テーブルの各項目は、大まかに“コンテンツタイプ”と“コンテンツタイプ詳細”とに分けることができる。なお、図15中の“コンテンツタイプ”と“コンテンツタイプ詳細”は、更新情報テーブル内に実際に情報として格納されるものではなく、説明を分かり易くするために、カードの種類を表すものとして記載している。実際に本実施形態のアプリケーションでカードの種類を判断する際には、後述する“カテゴリ”、“サブカテゴリ”を始めとする他の種類の情報が用いられる。一例として、“受信電子メール”(電話帳未登録)の種類を例に挙げた場合、本実施形態のアプリケーションは、後述する“カテゴリ”内に登録された“電子メール”の情報と“イメージ”内に情報が登録がなされていないことなどから、そのカードの種類が“受信電子メール”(電話帳未登録)であると判断する。
【0073】
上記“コンテンツタイプ”は、当該更新情報テーブルに登録される情報のタイプを表している。当該コンテンツタイプとしては、一例として、“メディア”、“電話”、“SMS/MMS”、“電子メール”、“SNS”のような各コンテンツのタイプを挙げることができる。
【0074】
“コンテンツタイプ詳細”は、上記コンテンツタイプをさらに細分化したものである。例えば上記“メディア”のコンテンツタイプに属するコンテンツタイプ詳細としては、“最新のダウンロード楽曲”、“最新のダウンロード動画(ビデオ)”、“最新のキャプチャ動画”、“最新のキャプチャ写真”などのような詳細なコンテンツタイプを挙げることができる。以下同様に、上記“電話”のコンテンツタイプに属するコンテンツタイプ詳細としては、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”、“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”などのような詳細なコンテンツタイプを挙げることができ、上記“SMS/MMS”のコンテンツタイプに属するコンテンツタイプ詳細としては、“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”、“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”などのような詳細なコンテンツタイプを、“電子メール”のコンテンツタイプに属するコンテンツタイプ詳細としては、“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”、“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”などのような詳細なコンテンツタイプを、“SNS”のコンテンツタイプに属するコンテンツタイプ詳細としては、“電話帳登録済みのSNS更新”、“電話帳未登録のSNS更新”などのような詳細なコンテンツタイプを挙げることができる。
【0075】
そして、図15に示した更新情報テーブルのうち、上記“カテゴリ”の項目内には、何れのカテゴリに属するのかを示す情報が登録される。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”、“最新のダウンロード動画”、“最新のキャプチャ動画”、“最新のキャプチャ写真”の各コンテンツタイプ詳細に対応するカテゴリ項目内には、“メディア”のカテゴリに属することを示す情報が登録されている。また、上記“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”、“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するカテゴリ項目内には、“電話”のカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。以下同様に、“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”、“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”のコンテンツタイプ詳細に対応するカテゴリ項目内には、“SMS/MMS”のカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”、“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するカテゴリ項目内には、“電子メール”のカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”、“電話帳未登録のSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するカテゴリ項目内には、“SNS”のカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。
【0076】
上記“サブカテゴリ”の項目内には、上記カテゴリをさらに詳細に分類したサブカテゴリを示す情報が登録される。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”のコンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には“音楽”のサブカテゴリに属することを示す情報が登録され、“最新のダウンロード動画”のコンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には“動画(ビデオ)”のサブカテゴリに属することを示す情報が登録され、“最新のキャプチャ動画”のコンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には“動画(ビデオ)”のサブカテゴリに属することを示す情報が登録され、“最新のキャプチャ写真”のコンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には“写真”のサブカテゴリに属することを示す情報が登録されている。以下同様に、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”、“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には、“不在着信”のサブカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”、“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”のコンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には、“受信SMS/MMS”のサブカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”、“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には、“受信電子メール”のサブカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”、“電話帳未登録のSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には、“SNSサービスの提供元”毎に用意されたサブカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。
【0077】
“ソースID”の項目内には、前述の各種情報蓄積部内の情報記憶場所を示す情報が登録される。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”、“最新のダウンロード動画”、“最新のキャプチャ動画”、“最新のキャプチャ写真”の各コンテンツタイプ詳細に対応するソースID項目内には、前述のメディア情報蓄積部69や70内でそれら楽曲や動画、写真等のデータの記憶場所を特定するための“メディアID”の情報が登録されている。“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”、“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するソースID項目内には、前述の電話帳情報蓄積部65内でそれら不在着信に対応した着信履歴の記憶場所を特定するための“コールログID”の情報が登録されている。以下同様に、“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”、“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”のコンテンツタイプ詳細に対応するソースID項目内には、SMS/MMS情報蓄積部63内でそれらSMS/MMSのメッセージ記憶場所を特定するための“メッセージID”の情報が登録されている。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”、“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するソースID項目内には、電子メール情報蓄積部64内でそれら受信電子メールの記憶場所を特定するための“電子メールID”の情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”、“電話帳未登録のSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するソースID項目内には、SNS情報蓄積部62内でそれらSNS更新の情報記憶場所を特定するための“SNS更新メッセージID”の情報が登録されている。すなわち、当該ソースID”の項目内に登録されている情報は、例えば前述の図8,図9の例のように、所望の更新情報表示カード2がユーザにより選択された時に、その更新情報表示カード2により特定される個人やその写真、メッセージ、電話番号やメールアドレス、通信履歴などの詳細な情報を参照するために用いられる。
【0078】
“イメージ”の項目内には、前述の更新情報表示カード内に表示させる画像の参照場所を示す情報が登録されている。なお、当該画像の参照場所は、携帯電話端末内であってもよいし、例えばインターネット上でURI(Uniform Resource Identifier)により特定される場所であってもよい。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内にはその楽曲のアルバムジャケット画像の参照先情報が登録され、“最新のダウンロード動画”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内にはそのダウンロード動画にかかるサムネイル動画の参照先情報が登録され、“最新のキャプチャ動画”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内にはそのキャプチャ動画にかかるサムネイル動画の参照先情報が登録され、“最新のキャプチャ写真”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内にはその写真のサムネイル画像の参照先情報が登録されている。また、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内には、その着信の発信者について電話帳に登録されている写真画像の参照先情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するイメージ項目内には、そのSNS更新のコンタクト者について電話帳に登録されている写真画像の参照先情報が登録されている。“電話帳未登録のSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するイメージ項目内には、SNSサービスの提供元毎に用意された写真画像等の参照先情報が登録されている。なお、“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内や、“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”のコンテンツタイプ詳細に対応したイメージ項目内、“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内には、特に何も参照情報は登録されないが、電話帳未登録者であることを表す画像を予め決めておいた場合には、その画像の参照先情報を登録しておいてもよい。また、図15の例では、“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内にも何も参照情報を登録していないが、その受信電子メールの発信者について電話帳に登録されている写真画像の参照先情報を登録してもよい。
【0079】
“テキスト”の項目内には、前述の更新情報表示カード内に表示させるテキスト情報が登録されている。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内にはその楽曲の“アーティスト名”のテキスト情報が登録され、“最新のダウンロード動画”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内にはそのダウンロード動画の“タイトル名”のテキスト情報が登録され、“最新のキャプチャ動画”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内にはそのキャプチャ動画の“タイトル名”のテキスト情報が登録される。なお、“最新のキャプチャ写真”のコンテンツタイプ詳細に対応したテキスト項目内には、特に何もテキスト情報は登録されないが、当該キャプチャ写真に何らかのコメントや撮影条件などの情報が付けられているような場合には、それらコメントや撮影条件などのテキスト情報を登録しておいてもよい。以下同様に、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内には、その着信の発信者について電話帳に登録されている“名前(登録名)”などのテキスト情報が登録されている。“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内には、その“発信電話番号”(発信番号が非通知である場合には例えば“非通知”)のテキスト情報が登録されている。“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内には、そのメッセージ送信者について電話帳に登録されている“名前(登録名)”などのテキスト情報が登録されている。“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内には、その“発信電話番号”(非通知設定の場合には“非通知”)のテキスト情報が登録されている。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内には、その電子メール送信者について電話帳に登録されている“名前(登録名)”などのテキスト情報が登録されている。“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内には、その“発信元電子メールアドレス”のテキスト情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するテキスト項目内には、そのSNS更新のコンタクト者について電話帳に登録されている“名前(登録名)”などのテキスト情報が登録されている。“電話帳未登録のSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するテキスト項目内には、例えば“SNSサービス名”のテキスト情報が登録されている。
【0080】
“タイムスタンプ”の項目内には、前述の各種情報蓄積部に情報が格納された日時(年月日秒など)の情報が登録されている。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”と“最新のダウンロード動画”の各コンテンツタイプ詳細に対応するタイムスタンプ項目内にはそれら楽曲や動画のデータが情報蓄積部に格納された日時情報が登録される。また、“最新のキャプチャ動画”と“最新のキャプチャ写真”の各コンテンツタイプ詳細に対応するタイムスタンプ項目内にはそれら動画や写真のデータが情報蓄積部に格納された日時情報が登録される。以下同様に、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”と“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”の各コンテンツタイプ詳細に対応したタイムスタンプ項目内には、それら着信があったことを情報蓄積部へ格納した日時情報が登録されている。“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”と“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するタイムスタンプ項目内には、それら受信メッセージが情報蓄積部に格納された日時情報が登録されている。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”と“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”の各コンテンツタイプ詳細に対応するタイムスタンプ項目内には、それら受信電子メールが情報蓄積部に格納された日時情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”と“電話帳登録済みのSNS更新”の各コンテンツ詳細に対応するタイムスタンプ項目内には、それらSNS更新の情報が情報蓄積部に格納された日時情報が登録されている。
【0081】
“ディスプレイタイム”の項目内には、前述の更新情報表示カード上に表示される日時情報(年月日秒など)が登録されている。図15の例の場合、“最新のキャプチャ動画”と“最新のキャプチャ写真”の各コンテンツタイプ詳細に対応するディスプレイタイム項目内には、それら動画や写真がキャプチャされた日時情報が登録される。なお、図15の例では、“最新のダウンロード楽曲”と“最新のダウンロード動画”の各コンテンツタイプ詳細に対応するディスプレイタイム項目内には、特に何も日時情報が登録されていないが、例えば楽曲や動画をダウンロードした日時情報を登録してもよい。以下同様に、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”と“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するディスプレイタイム項目内には、それら不在着信のあった日時情報が登録されている。“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”と“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するディスプレイタイム項目内には、それらメッセージの受信日時或いはメッセージの発信日時の情報が登録されている。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”と“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”の各コンテンツタイプ詳細に対応するディスプレイタイム項目内には、それら電子メール受信日時或いは送信日時の情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”と“電話帳登録済みのSNS更新”の各コンテンツ詳細に対応するディスプレイタイム項目内には、それらSNS更新の日時情報が登録されている。
【0082】
ここで、上記“ディスプレイタイム”の項目内に登録される日時情報は、各更新情報表示カードに対応したアプリケーションプログラム毎に、その表示時間の詳細度(例えば時間単位表示や分単位表示や秒単位表示など)が異なっている。また、本実施形態において、更新情報テーブル内で“タイムスタンプ”と“ディスプレイタイム”の二つの日時情報を扱うようにしているのは、“タイムスタンプ”と“ディスプレイタイム”の両者の日時情報を纏めて時間順にソートすることが難しいためである。すなわち例えば、両者の日時情報は、例えばシステム上の都合等により誤差を生じる場合があり、また、ディスプレイタイムの日時情報はアプリケーションプログラムの種類毎に扱われる時間が異なり、さらには上述のように表示時間詳細度が異なる場合があるためである。なお、上記アプリケーションプログラムの種類毎の異なる時間の例としては、メールの送信時間や受信時間、通話着信時間、SNSの投稿時間などを挙げることができる。また、両者の日時情報がシステム上の都合等により誤差を生じる例としては、例えば電子メールにおいて、サーバまたは受信側端末の状態により配信遅延が発生し、メール送信時間(ディスプレイタイムの日時情報)と端末内に保存された時間(タイムスタンプの日時情報)が大きく異なる場合を挙げることができる。また例えば、SNSの例の場合、SNSのサービスによっては、データの更新がリアルタイムで行われず、例えばユーザが能動的に更新するか、或いは指定した時間間隔(例えば5分おきなど)で更新され、そのような場合には、SNSのメッセージが投稿された時間(ディスプレイタイムの日時情報)と、端末内に保存された時間(タイムスタンプの日時情報)とに大きな差が生じることになる。
【0083】
“プレビューテキスト”の項目内には、所望の更新情報表示カードがユーザにより選択された時に、その更新情報表示カードの詳細な情報をプレビュー表示させる際に利用するテキスト情報が登録される。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”のコンテンツタイプ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、その楽曲名のテキスト情報が登録されている。なお、図15の例では、“最新のダウンロード動画”と“最新のキャプチャ動画”,“最新のキャプチャ写真”の各コンテンツタイプ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、特に何も登録されていないが、例えば動画にコメントなどが付加されているような場合にはそれらコメントなどのテキスト情報を登録してもよい。以下同様に、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”のコンテンツタイプ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、その不在着信の送信元の電話番号が登録されている。なお、“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”のコンテンツタイプ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、特に何も登録されない。“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”と“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、それらSMS/MMSのメッセージのうち、例えば先頭から制限文字数内のテキスト情報が登録される。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”と“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”の各コンテンツタイプ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、それら電子メールのタイトルや本文のうち、例えば先頭から制限文字数内のテキスト情報が登録される。“電話帳登録済みのSNS更新”と“電話帳登録済みのSNS更新”の各コンテンツ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、それらSNSで更新されたメッセージのテキスト情報が登録される。
【0084】
なお、図15の例では、プレビューテキスト項目までを図示しているが、本実施形態の更新情報テーブルには、それ以外にも、所望の更新情報表示カードがユーザにより選択された時に、その更新情報表示カードの詳細を表示等させるために必要なフラグや参照先などの情報についても登録される。
【0085】
[各種情報蓄積部からの情報抽出]
各種情報蓄積部62〜70に蓄積されている情報を抽出する場合、情報管理部42は以下のように動作する。図16には、情報抽出がなされる場合の情報管理部42の処理フローを示す。また、図17には、一例として、SMS/MMS情報蓄積部63からメッセージ履歴の情報抽出がなされる場合の情報管理部42の各構成要素間の処理の流れを模式的に示している。
【0086】
図16において、各種情報蓄積部62〜70から情報抽出がなされる場合、情報選択部50は、ステップS21の処理として、アプリケーション部40から、所望の情報を要求するクエリ(query)を受け取る。すなわち図17のSMS/MMSのメッセージ履歴を抽出する場合、情報選択部50は、SMS/MMS用のアプリケーションプログラムから、SMS/MMSのメッセージ履歴を要求するクエリを抽出条件として受け取る。なお、SMS/MMSのメッセージ履歴を要求するクエリとしては、例えば最新のものから10件分のメッセージ履歴を要求するものなどを挙げることができる。
【0087】
上記抽出条件を受けた情報選択部50は、ステップS22の処理として、上記抽出条件に応じて適切な情報蓄積部を選択し、その情報蓄積部へ上記抽出条件を送る。図17の例の場合、情報選択部50は、SMS/MMS情報蓄積部63を選択し、SMS/MMSのメッセージ履歴を要求する上記抽出条件を当該SMS/MMS情報蓄積部63へ送る。
【0088】
上記情報選択部50から抽出条件を受けた情報蓄積部は、ステップS23の処理として、当該受け取った抽出条件を解釈し、蓄積している情報の中から当該抽出条件に合った適切な情報を抽出する。図17の例の場合、SMS/MMS情報蓄積部63は、上記抽出条件に合った情報としてSMS/MMSのメッセージ履歴を抽出する。
【0089】
上記抽出条件に適合した情報を抽出した情報蓄積部は、ステップS24の処理として、上記抽出した情報を抽出条件に従って並べ替えて情報選択部50へ送る。図17の例の場合、SMS/MMS情報蓄積部63は、SMS/MMSのメッセージ履歴を抽出条件に応じて並べ替えて情報選択部50へ送る。
【0090】
上記情報蓄積部から情報を受け取った情報選択部50は、その情報を、要求元であるアプリケーション部40へ送る。図17の例の場合、情報選択部50は、SMS/MMS用のアプリケーションプログラムへ、上記SMS/MMSのメッセージ履歴を送る。
【0091】
なお、図16及び図17では、情報選択部50は、抽出条件に応じた情報蓄積部を選択して、その情報蓄積部から情報を抽出する例を挙げているが、例えば抽出条件に適合した情報が更新情報蓄積部61に格納されている情報で足りる場合には、当該抽出条件を更新情報蓄積部61へ送るようにしてもよい。この場合、更新情報蓄積部61は、その抽出条件を解釈し、蓄積している情報の中からその抽出条件に合った適切な情報を抽出し、さらに当該抽出した情報を抽出条件に従って並べ替えて情報選択部50へ送る。
【0092】
また、上述のように情報抽出がなされた場合、各種情報蓄積部62〜70或いは更新情報蓄積部61は、情報抽出回数を表す情報についても更新して保持する。同様に、例えば電子メールなどの情報が抽出されてその内容がディスプレイ表示等されたような場合、若しくはディスプレイ表示がなされなかった場合には、各種情報蓄積部62〜70或いは更新情報蓄積部61は、当該情報が“既読”或いは“未読”であることを示す情報についての更新も行って保持する。これにより、その後、更新情報表示カードには、それら情報抽出回数や既読/未読の情報を反映させることが可能となる。
【0093】
また、前述のように、各情報を時系列順に並べた場合の順序と実際に情報が格納されている順序との対応表のデータが各情報蓄積部62〜70に保持されているような場合、それら各情報蓄積部62〜70から情報が抽出される際には、当該対応表に基づいた時系列順に、各情報が抽出されることになる。
【0094】
なおここでは情報蓄積部62〜70より情報を抽出する例を挙げて説明しているが、更新情報蓄積部61が対応表データを保持している場合も同様であり、当該更新情報蓄積部61から情報を取り出す際には、その対応表に基づいた時系列順に各情報が取り出されることになる。
【0095】
[まとめ]
以上説明したように、本発明実施形態の携帯電話端末によれば、それぞれ異なる種類のアプリケーションプログラムにより扱われる複数の更新情報の概要を一元的に管理してユーザに見せ、さらに、それら更新情報の詳細をもユーザに見せるようなことを、そのユーザに対して複雑な操作を要求せずに簡単且つ容易に実現可能となっている。
【0096】
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した各実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
【0097】
上述した実施形態では、携帯電話端末を例に挙げたが、本発明は、異なる種類のアプリケーションプログラムを実行可能な様々な情報端末にも適用可能である。
【符号の説明】
【0098】
1…ディスプレイ画面、2…更新情報表示カード、3…ユーザの指、4,5,6…矢印、7…個人の写真画像
10…制御部、11…通信回路、12…通信アンテナ、13…表示部、14…操作部(タッチセンサ)、15…メモリ部、16…内蔵メモリ、17…カード状メモリ、16a…プログラム格納部、16b…データ格納部、20…スピーカ、21…マイクロホン、22…近距離無線通信部、23…近距離無線通信用のアンテナ、24…GPS部、25…GPS用のアンテナ、26…非接触通信部、27…非接触通信用のアンテナ、28…カメラ部、29…外部I/F部
40…アプリケーション部、41…表示画像生成部、42…情報管理部、43…画像表示指示部
50…情報選択部、51…更新情報管理部、61…更新情報蓄積部、62…SNS情報蓄積部、63…SMS/MMS情報蓄積部、64…電子メール情報蓄積部、65…電話帳情報蓄積部、66…RSS/ATOM情報蓄積部、67…カレンダー情報蓄積部、68…IM情報蓄積部、69…メディア情報(ローカルメディア情報)蓄積部、71…ネットワーク、70…メディア情報(ネットワークメディア情報)蓄積部
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば携帯電話機のような情報端末と、その情報端末において取り扱われる様々な情報をユーザへ提示する際の情報提示方法及び情報提示プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、携帯情報端末の代表例である携帯電話端末は、例えば通話の発着信履歴や電子メールの送受信履歴、その他メッセージの受信履歴などを一覧表示する機能を備えている。
【0003】
例えば特開2001−186569号の公開特許公報(特許文献1)には、通話やメールの送受信日時とその相手先の電話番号やメールアドレスなどの交信記録と、送受信時に付加された情報の有無及びその情報の所在を記録手段に記録する携帯型無線電話機が開示されている。そして、この特許文献1に記載の携帯型無線電話機は、例えば所定のボタン操作がなされた場合、交信記録を時系列順に表示し、さらに付加情報がある時には記録手段からその情報を取得し、その情報が音声情報であれば拡声器から音声を再生し、文字や画像情報であれば表示させるようになされている。
【0004】
また、特開2005−160052号の公開特許公報(特許文献2)には、送信電子メール、受信電子メールをそれぞれ記憶する記憶部と、その記憶部に記憶された電子メールの中から指定された相手の電子メールを検出する制御部と、その制御部によって検出された相手の電子メールを時系列に一覧表示する表示部とを備えた携帯端末装置が開示されている。すなわちこの特許文献2に記載の携帯端末装置では、指定した相手に対する、送信電子メール、受信電子メールをそれぞれ混在させて時系列に一覧表示可能となされており、相手との間でどのように電子メールの交換を行ったかを一目で判るようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2001−186569号公報(図1)
【特許文献2】特開2005−160052号公報(図2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、近年の携帯電話端末は、通話用アプリケーションプログラムや電子メールアプリケーションプログラムのみならず、インターネットへの接続及びウェブページの閲覧用アプリケーションプログラム、写真画像や動画像の撮影とそれら画像の再生用アプリケーションプログラム、楽曲の管理とその楽曲の再生用アプリケーションプログラム、スケジュール管理用アプリケーションプログラムなど、それぞれが別個若しくは相互に連携した多種多様のアプリケーションプログラムを実行可能となされている。
【0007】
このため、それら複数のアプリケーションプログラムのうち所望のアプリケーションプログラムにより扱われるデータ等の更新を確認するような場合、ユーザは、携帯電話端末を操作して、当該所望のアプリケーションプログラムを起動させた上で、そのアプリケーションプログラムにより扱われるデータ等の更新情報をディスプレイ上に表示させるような操作を行わなければならない。すなわち例えば、電子メールの通信履歴の更新情報を確認するような場合、ユーザは、電子メールアプリケーションプログラムを起動させ、その電子メールアプリケーションプログラムの実行により通信履歴を表示させるような操作を行わなければならない。同様に、例えば、写真画像の追加履歴を確認するような場合には、ユーザは、写真用アプリケーションプログラムを起動させ、そのアプリケーションプログラムにより追加履歴を表示させるような操作を行わなければならない。したがって、例えばそれぞれ異なるアプリケーションプログラムにより扱われる複数のデータ等の更新を確認したいような場合には、先ず、或るアプリケーションプログラムを起動させてそれにより扱われるデータ等の更新情報を表示させた後、次に起動させたい別のアプリケーションプログラムを選び、当該選んだアプリケーションプログラムを起動させてそれにより扱われるデータ等の更新情報を表示させるような操作を、次々と繰り返さなければならず、ユーザは非常に煩雑な作業を行う必要がある。なお、例えば同じアプリケーションプログラムにより扱われる複数種類のデータ等の更新情報が有るような場合にも略々同様であり、ユーザは、それら異なる種類のデータ等の更新を確認するためには、それら各種のデータ等の更新情報を次々に切り替えて表示させるような煩雑な操作を行わなければならない。
【0008】
本発明は、このような実情に鑑みて提案されたものであり、それぞれ異なる種類のアプリケーションプログラムなどにより扱われる複数のデータ等の更新を、煩雑な操作を要せずにユーザが簡単且つ容易に確認できるようにする情報端末、情報端末の情報提示方法及び情報提示プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の情報端末は、更新情報格納部と、情報制御部と、表示制御部とを有する。更新情報格納部は、複数種類の情報が蓄積される情報蓄積部において更新された情報の一部を各種類に対応付けた更新情報として格納する。情報制御部は、情報蓄積部における情報更新を監視し、情報蓄積部にて情報更新がなされた時、当該更新された情報の一部を各種類に対応付けた更新情報として更新情報格納部へ格納させ、当該更新情報格納部に格納された更新情報を所定の規則に従った並び順で表示制御部へ送出する。表示制御部は、情報制御部から供給された所定の規則に従った並び順の更新情報を画面表示させる。これにより、本発明は上述した課題を解決する。
【0010】
すなわち、本発明によれば、複数種類の更新情報を一元的に管理して所定の並び順(例えば時系列順)に画面表示可能となされている。
【発明の効果】
【0011】
本発明においては、複数種類の更新情報を一元的に管理して例えば時系列順に画面表示可能となされているため、それぞれ別個に実行される多種多様の複数のアプリケーションプログラムにより扱われる複数の更新情報を、煩雑な操作を要せずにユーザが簡単且つ容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明実施形態の携帯電話端末の概略構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、特に待ち受け画面の表示例を示す図である。
【図3】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、特に画面上に表示されている各更新情報表示カードがユーザのスライド操作に応じて画面上部側にドラッグされている状態の表示例を示す図である。
【図4】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、特にそれぞれ異なる種類の複数の更新情報表示カードが時系列順に並べられている状態の表示例を示す図である。
【図5】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、図4に示した画面においてユーザが画面横方向へのスライド操作を行っている状態の説明に用いる図である。
【図6】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、図5に示した画面横方向へのスライド操作により、画面上に表示された時系列順の各更新情報表示カードが切り替えられた後の状態の表示例を示す図である。
【図7】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、異なる種類の複数の更新情報表示カードが時系列順に並べられている状態の他の表示例を示す図である。
【図8】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、図7の複数の更新情報表示カードの中からユーザにより特定のカードが選択されている状態の説明に用いる図である。
【図9】本実施形態の携帯電話端末のディスプレイ画面の一例を示し、図8のカード選択により個人のデータが特定され、その個人の写真画像と例えばSMSのメッセージの送受信履歴等がディスプレイ画面に表示された状態の表示例を示す図である。
【図10】本実施形態の携帯電話端末において、複数のデータ等の更新をそれぞれ表す複数の更新情報表示カードを時系列順に連ねて表示するための主要な構成要素を示すブロック図である。
【図11】図10の構成により、ディスプレイ画面上へ更新情報表示カードが表示される際の処理の流れを示すフローチャートである。
【図12】図10の情報管理部の詳細な構成例を示すブロック図である。
【図13】情報の追加,変更(情報の更新)がなされる場合の情報管理部における処理の流れを示すフローチャートである。
【図14】情報の追加,変更(情報の更新)の一例として、電子メールが新規に受信された場合の情報管理部の各構成要素間の処理の流れを模式的に示すブロック図である。
【図15】更新情報蓄積部内に蓄積される情報テーブルの一例を示す図である。
【図16】情報抽出がなされる場合の情報管理部における処理の流れを示すフローチャートである。
【図17】情報抽出の一例として、SMS/MMSのメッセージ履歴を抽出する場合の情報管理部の各構成要素間の処理の流れを模式的に示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。
【0014】
なお、本発明の情報端末、情報提示方法及び情報提示プログラムが適用される一例として、本実施形態では、携帯電話端末を例に挙げているが、勿論、ここで説明する内容はあくまで一例であり、本発明はこの例に限定されないことは言うまでもない。
【0015】
[携帯電話端末の概略構成]
図1には、本実施形態の携帯電話端末の概略的な内部構成例を示す。
【0016】
図1において、通信アンテナ12は、例えば内蔵アンテナであり、通話や電子メール等のパケット通信のための信号電波の送受信を行う。通信回路11は、送受信信号の周波数変換、変調と復調等を行う。
【0017】
スピーカ20は、携帯電話端末に設けられている受話用のスピーカや、リンガ(着信音)、アラーム音、再生音楽、再生動画像の音声等の出力用スピーカであり、制御部10から供給された音声信号を音響波に変換して空気中に出力する。
【0018】
マイクロホン21は、送話用及び外部音声集音用のマイクロホンであり、音響波を音声信号に変換し、その音声信号を制御部10へ送る。
【0019】
表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(ElectroLuminescent)ディスプレイ等の表示デバイスと、そのディスプレイの表示駆動回路とを含み、制御部10から供給された画像信号により、上記ディスプレイ上に例えば電子メール等の各種文字やメッセージを表示したり、静止画像や動画像等の表示を行う。
【0020】
操作部14は、例えばいわゆるタッチパネルや、各種ボタンキー、ジョグダイヤル等の各操作子と、それら操作子が操作された時の操作信号を発生する操作信号発生器とからなる。なお、操作部14として用いられるタッチパネルは、例えば表示部13の略々全面に配することができる。表示部13の略々全面にタッチパネルを配した場合、表示部13の画面上の表示位置とタッチパネル上のタッチ検出位置とを対応付けることにより、例えば画面上に表示されたアイコンや後述する更新情報表示カード等をユーザが指等によりタッチ,スライド等することによるユーザの指示入力が可能となされる。
【0021】
近距離無線通信部22は、近距離無線通信アンテナ23を通じて例えばいわゆるブルートゥース(BlueTooth:登録商標)方式、UWB(Ultra Wide Band)方式、無線LAN(Local Area Network)などによる近距離無線通信を行う。また、近距離無線通信通信部22は、近距離無線通信の全般的な制御と、制御部10との間でのデータのやり取りを行う。
【0022】
GPS部24は、GPSアンテナ25を通じて、GPS測地衛星からのGPS信号を受信し、そのGPS信号を用いて自端末の現在位置の緯度及び経度を求める。このGPS部24により得られたGPSデータ(緯度,経度を表す情報)は制御部10へ送られる。これにより、制御部10は、自端末の現在位置を知ることができる。
【0023】
非接触通信部26は、非接触通信アンテナ27を通じて、例えばいわゆるRFID(Radio Frequency-Identification:電波方式認識)や非接触型ICカード等で用いられる非接触通信を行う。当該非接触通信部26は、いわゆる電子財布による電子決済や駅入出場時の電子切符としての情報を非接触通信を用いてやり取りする際などに用いられる。
【0024】
カメラ部28は、静止画像や動画像を撮影するための内蔵カメラであり、光学レンズと撮像素子、フォーカス合わせやズーム倍率変更のために上記光学レンズを駆動するレンズ駆動機構及びその駆動回路、撮像素子からの撮像信号に画像処理を施す画像処理回路などからなる。
【0025】
外部I/F部29は、ケーブルを通じてデータ通信を行う際のケーブル接続用コネクタ部と外部データ通信用インターフェース回路とからなる。
【0026】
メモリ部15は、当該端末の内部に設けられている内蔵メモリ16と、いわゆるSIM(Subscriber Identity Module)情報等を格納する着脱可能なカード状のメモリ17とを含む。内蔵メモリ16は、ROM(Read Only Memory)とRAM(Random Access Memory)とからなる。上記ROMは、OS(Operating System)、制御部10が各部を制御するための制御プログラム、各種の初期設定値、辞書データ、着信音やキー操作音等の音データ、例えばSNS(Social Networking Service)用やSMS(Short Message Service)/MMS(Multimedia Messaging Service)用、電子メール用、楽曲用、動画用,写真用などの各種アプリケーションプログラム、後述するように各種のアプリケーションプログラムなどにより扱われる複数のデータ等が更新された時の更新情報を一元的に管理してユーザへ提示可能とする情報提示プログラムなどが格納されている。また、このROMは、NAND型フラッシュメモリ(NAND-type flash memory)或いはEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)のような書き換え可能なROMを含む。当該書き換え可能なROMには、例えば、電話番号や電子メールアドレス,個人名,SNSアカウントなどデータ(いわゆる電話帳のデータ)、スケジュール帳のデータ、カレンダーのデータ、SMSやMMS,電子メールなどのメッセージデータ、それらメッセージデータの発着信や通話の発着信などの通信履歴、カメラにより撮影されたりパーソナルコンピュータ等から転送された静止画像や動画像のデータ、インターネット等を介して購入等された静止画像や動画像,楽曲の購入履歴、ユーザがネットワークを介してダウンロードしたデータファイル、ユーザ辞書データ、その他、各種のユーザ設定値等を保存可能となされている。なお、図1の例では、上記内蔵メモリ16の上記各種データやプログラムの格納領域のうち、特に、上記制御プログラムや情報提示プログラム,各種アプリケーションプログラムを保持するプログラム格納部16aと、上述した電話帳やメッセージ等の各種データを保持するデータ格納部16b等を図示している。勿論、図示は省略しているが、RAMは、制御部10が各種のデータ処理を行う際の作業領域として、随時データを格納する。
【0027】
制御部10は、CPU(中央処理ユニット)からなり、通信回路11における通信の制御、音声処理及びその制御、画像処理及びその制御、その他各種信号処理や各部の制御等を行う。また、制御部10は、メモリ部15に格納されている各種の制御プログラムやアプリケーションプログラムの実行及びそれに付随する各種データ処理等を行う。特に、詳細については後述するが、本実施形態の場合、制御部10は、メモリ部15のプログラム格納部16aに格納されている情報提示プログラムにより、各種アプリケーションプログラム等により扱われる複数のデータ等が更新された際の更新情報を一元的に管理してユーザへ提示するための処理を実行する。
【0028】
その他、図1には図示を省略しているが、本実施形態の携帯電話端末は、各部へ電力を供給するバッテリとその電力をコントロールするパワーマネージメントIC部、外部メモリ用スロット、ディジタル放送の受信チューナ部とAVコーデック部、タイマ(時計部)など、一般的な携帯電話端末に設けられる各構成要素についても備えている。
【0029】
[情報提示時のディスプレイ画面]
図2〜図9には、本発明実施形態にかかる上記表示部13のディスプレイ画面1の一表示例を示す。なお、本実施形態では、ディスプレイ画面の略々全面にタッチパネルが配されているとする。
【0030】
図2は、ディスプレイ画面1が待ち受け画面になっている状態の時の表示例を示しており、当該待ち受け画面には、複数種類の各データ等について例えば追加や変更などの更新がなされた場合の更新情報を表したカード状(タイル状)のオブジェクト(以下、更新情報表示カード2と表記する。)が表示されている例を示している。なお、本実施形態における上記カード状オブジェクトにより表される更新情報には、それぞれ異なる複数のアプリケーションプログラムにより扱われるデータ等についての更新情報だけでなく、例えば同一のアプリケーションプログラムにより扱われる異なった種類のデータ等についての更新情報も含まれている。また、図2の表示画面は、待ち受け画面ではなく、別途用意された所定の更新情報表示用画面であってもよい。
【0031】
一枚の更新情報表示カード2は、或るアプリケーションプログラムにより扱われる一つのデータ等についての更新情報を表している。当該一枚の更新情報表示カード2には、例えばSNS用やSMS用、電子メール用、楽曲用、写真用などの各種アプリケーションプログラムにより実行される機能のうちの何れに対応しているのかを表す情報や、例えばメッセージの送信元やニュースの見出しなどのように各機能毎に特有で且つその更新内容に関連した情報、更新日時を示す情報など、それぞれ各機能の特性に応じた情報が表示される。
【0032】
そして、ディスプレイ画面1には、ディスプレイ画面をユーザが正対して見た時の画面上部から画面下部に向かって、複数の更新情報表示カード2が更新日時の新しい順(時系列順)に連なるように表示される。なお、図2には、更新日時の新しいものから順(画面上部から画面下部に向かって順)に、SMSの着信があったことを表す1枚の更新情報表示カード、別のSMSの着信があったことを表す1枚の更新情報表示カード、RSS(RDF(Resource description framework) Site Summary)からのニュースの更新があったことを表す1枚の更新情報表示カード、SNSの更新があったことを表す1枚の更新情報表示カード、電子メールの着信があったことを表す1枚の更新情報表示カードなどが、連なって並べられている例を示している。
【0033】
また、本実施形態において、上記ディスプレイ画面に表示されている各更新情報表示カード2は、本実施形態の情報提示プログラムが扱う全ての更新情報表示カードのうちの一部であり、上記ディスプレイ画面に表示されない他の更新情報表示カードについても、時系列順に配列されている。そして、本実施形態の携帯電話端末では、ユーザからの指示入力に従い、上記ディスプレイ画面に表示されないそれらの更新情報表示カードについても順次表示可能となされている。
【0034】
すなわち、本実施形態の携帯電話端末は、例えば図3に示すように、ディスプレイ画面1上に配されているタッチパネルが例えばユーザの指3にてタッチされた状態で、その指3が図中矢印4のように画面上方向にドラッグ操作されたような場合、当該ディスプレイ画面1に表示されている各更新情報表示カード2を画面上部側にスライドさせるように表示を制御する。これより、上記ドラッグ操作以前にディスプレイ画面1に表示されていた各更新情報表示カード2は、時系列の新しい順番に画面上部側から外れ、一方、当該ドラッグ操作以前に表示されていた各更新情報表示カード2よりも時系列で古い各更新情報表示カード2が順番に画面下部側からディスプレイ画面1内に表示されることになる。なお、時系列順で最も古い更新情報表示カード2がディスプレイ画面1内に表示されたような場合には、それ以降は画面上方向への更新情報表示カードのスライド表示を停止させてもよいし、或いは、最も古い更新情報表示カードに続けて最新の更新情報表示カード以降の各更新情報表示カードをスライド表示させるようにしてもよい。
【0035】
一方、ディスプレイ画面1に表示されている各更新情報表示カード2より時系列順で新しい各更新情報表示カードが存在しているような場合において、例えばタッチパネル上で指3が画面下方向にドラッグ操作された時、本実施形態の携帯電話端末は、当該ディスプレイ画面1に表示されている各更新情報表示カード2を画面下部側へスライドさせるように表示を制御する。これより、当該ドラッグ操作以前にディスプレイ画面1に表示されていた各更新情報表示カード2は、時系列の古い順に画面下部側から外れ、また、ドラッグ操作以前に表示されていた各更新情報表示カード2よりも時系列の新しい各更新情報表示カードが、順番に画面上部側からディスプレイ画面1内に表示されることになる。なお、時系列順で最も新しい更新情報表示カード2がディスプレイ画面1内に表示されたような場合には、それ以降は画面下方向への更新情報表示カードのスライド表示を停止させてもよいし、或いは、最も新しい更新情報表示カードに続けて最も古い更新情報表示カード以降の各更新情報表示カードをスライド表示させるようにしてもよい。
【0036】
また、本実施形態の携帯電話端末は、上述のように複数種類が混在した状態で更新情報表示カード2を時系列順に連ねた表示の他に、種類毎に分けられた各更新情報表示カード2、つまりそれぞれ同一分類内或いは同一グループに含まれる複数の更新情報表示カードのみを、時系列順に連ねて画面表示することも可能となされている。すなわち本実施形態の携帯電話端末は、例えば、SMS着信を表す複数の更新情報表示カードを時系列順に連ねて画面表示させたり、楽曲追加を表す複数の更新情報表示カードを時系列順に連ねて画面表示させたり、写真追加を表す複数の更新情報表示カードを時系列順に連ねて画面表示させるようなことも可能となされている。
【0037】
図4〜図6には、前述のように複数種類が混在した状態で更新情報表示カード2が時系列順に表示されている状態から、上述のように同一分類内或いは同一グループ内の複数の各更新情報表示カード2のみが時系列順に表示される状態に切りかわる具体例を示す。すなわち、携帯電話端末は、例えば図4に示すように、それぞれ異なる種類の複数の更新情報表示カード2が混在して時系列順に表示されている状態から、例えば図5に示すように、その中の所望のカードがユーザの指3により選択(タッチ)された状態で当該指3が図中矢印5に示すように画面横方向にドラッグ操作されたような場合、図6に示すように、当該ユーザにより選択されたカードに対応した同一種類の各更新情報表示カード2のみを、時系列順に連ねてディスプレイ画面上に表示する。なお、図4〜図6では、図4の各更新情報表示カード2の中から、図5のように電話着信に対応した更新情報表示カードがユーザにより選ばれてドラッグ操作されたことにより、図6のように電話着信に対応した各更新情報表示カード2のみが時系列に連なった表示された例を挙げている。カードの種類を指定する方法としては、カードを選択する以外に、種類ボタン(例えばSMS/MMSボタン、Phoneボタンなど)を画面に表示し、それを選択することでカードの種類を指定することも可能である。
【0038】
また、本実施形態の携帯電話端末は、上述のように複数の更新情報表示カード2が時系列順に連ねて表示されている際に、それらの更新情報表示カードの中から所望の情報を絞り込んで画面表示させることも可能となされている。すなわち携帯電話端末は、例えば、図7に示す複数の各更新情報表示カード2のなかから、図8のように所望のカードがユーザの指3により選択(タッチ)され且つ当該指3が図中矢印6に示すようにドラッグ操作された時、当該選択された更新情報表示カードに対応した個人を特定し、図9に示すようにその個人に関連する情報を画面表示する。なお、図7〜図9では、図7の各更新情報表示カード2の中から、図8のようにSMSの更新情報表示カード2が選択されたことにより、図9のように、そのカードから特定される個人の写真画像7とSMSのメッセージの送受信履歴等が画面表示された例を挙げている。
【0039】
[更新情報表示を実行するための構成]
図10には、本実施形態の携帯電話端末において、上述したような複数の各更新情報をそれぞれ表す複数のカード状オブジェクト(更新情報表示カード2)を時系列順に連ねて画面表示するための構成例を示す。なお、この図10の例は、図1の制御部10が、各種アプリケーションプログラムと本実施形態の情報提示プログラムを実行することにより、上記更新情報表示カード2を時系列順に連ねて画面表示するための主要な構成要素のみを示している。
【0040】
図10に示すアプリケーション部40は、通話用、SNS用、SMS/MMS用、電子メール用、楽曲用、動画・写真用、電話帳(アドレス帳)用などの各種アプリケーションプログラムの実行により形成される構成要素を表している。それら各種アプリケーションプログラムにて実行される複数の機能のうち、特に、本発明実施形態にかかる更新情報表示に関連する機能としては、ユーザ入力指示情報を受け取って表示画像生成部41へ送る機能と、情報管理部42との間で情報の入出力を管理する機能と、情報管理部42からの情報更新通知を表示画像生成部41へ送る機能などを挙げることができる。すなわち、本実施形態の場合、アプリケーション部40は、ユーザによる操作部14のタッチパネル等の操作により当該端末へ入力された指示情報を受け取った場合に、その入力指示情報を表示画像生成部41へ送る。また、アプリケーション部40は、上記更新情報表示カード2等をディスプレイ画面へ表示する際に必要となる情報を、後述する情報管理部42から受け取った場合、その情報を表示画像生成部41へ送る。また、アプリケーション部40は、上記更新情報表示カード2を通じて表示される情報の更新があったことを示す通知を、情報管理部42から受け取った場合、その通知情報を表示画像生成部41へ送る。
【0041】
表示画像生成部41は、本発明にかかる表示制御部に含まれ、上記アプリケーション部40からのユーザ指示入力情報や画像表示のための情報を基に、ディスプレイ画面上に表示する表示画像情報を生成し、その表示画像情報を画像表示指示部43へ送る。すなわち、表示画像生成部41は、上記アプリケーション部40を介して上記情報管理部42から画面表示に必要な情報を受け取ると、その情報を基に、上記更新情報表示カード2等をディスプレイ画面上に表示するための表示画像情報を生成し、その表示画像情報を画像表示指示部43へ送る。また、表示画像生成部41は、上記アプリケーション部40を介して上記ユーザ入力指示情報を受け取ると、その入力指示情報を基に、ユーザからの入力がどのような指示であるかを解析し、そのユーザ指示を適切に反映させた表示画像情報を生成して画像表示指示部43へ送る。
【0042】
画像表示指示部43は、本発明にかかる表示制御部に含まれ、表示画像生成部41から供給された表示画像情報を、図1の表示部13のディスプレイ画面上に表示させる。
【0043】
情報管理部42は、本発明にかかる更新情報制御部に対応し、携帯電話端末において逐次更新される以下の各データを管理する。すなわち、情報管理部42は、一例として、個人名や電子メールアドレス,SNSアカウントなどが含まれる電話帳、通話着信、送信履歴、SMS/MMS,電子メールといったメッセージの発着信履歴、カメラ部28による撮影やパーソナルコンピュータからの転送,オンラインショップからの購入などによる写真画像や動画像の追加・購入履歴、パーソナルコンピュータからの転送やオンラインショップからの購入などによる楽曲の追加・購入履歴、ユーザが携帯電話端末を介して利用しているSNSの日記やメッセージ等の各種データの更新情報、カレンダーデータ、ユーザがネットワークを介してダウンロードしたファイルの履歴などの各データを管理する。また、情報管理部42は、更新情報表示カード2等をディスプレイ画面に表示するのに必要な情報をアプリケーション部40へ送る。また、情報管理部42は、上述のように管理しているデータに更新があった場合、そのことをアプリケーション部40へ通知することも行う。なお、当該情報管理部42における具体的な情報管理の詳細については後述する。
【0044】
[更新情報表示時の動作概要]
上述した図10の構成において、ディスプレイ画面上への更新情報の表示は、図11のフローチャートに示すような流れで行われる。
【0045】
ディスプレイ画面上に更新情報表示カード2を表示する場合、先ず、ステップS1の処理として、アプリケーション部40が情報管理部42に対し、画面表示のための情報を要求する。
【0046】
上記アプリケーション部40からの要求を受け取ると、情報管理部42は、ステップS2の処理として、自己が管理している情報の中から、上記要求に適合した情報を幾つか抽出し、それらを時系列順に整えてアプリケーション部40へ送る。
【0047】
上記情報管理部42から情報を受け取ったアプリケーション部40は、ステップS3の処理として、その情報を表示画像生成部41へ送る。
【0048】
上記アプリケーション40から情報を受けた表示画像生成部41は、ステップS4の処理として、当該受け取った情報を基に表示画像情報を構成し、その表示画像情報を画像表示指示部43へ送る。
【0049】
上記表示画像情報を受け取った画像表示指示部43は、ステップS5の処理として、当該表示画像情報を基に、表示部13のディスプレイ画面上への画像表示を指示する。
【0050】
また、表示画像生成部41は、ステップS6の処理として、画面表示の更新が必要か否か判断する。すなわち、表示画像生成部41は、例えば、ユーザから指示入力があった場合や情報更新があった場合に、それらをディスプレイ画面上の表示へ反映させるために、画面表示の更新が必要か否か判断する。また、表示画像生成部41は、前述のようにユーザのドラッグ操作によるディスプレイ画面上での更新情報表示カード2のスライド表示等のようなアニメーション表示を実現するために、画面表示の更新が必要か否か判断する。
【0051】
そして、ステップS6において画面表示の更新が必要であると判断した場合、表示画像生成部41は、ステップS7の処理として、アプリケーション部40へ、上記画面表示の更新のために必要な情報を要求する。このステップS7の後はステップS1へ処理が戻る。
【0052】
このように、本実施形態の携帯電話端末では、ステップS1〜ステップS7の処理を繰り返して画面表示が行われる。
【0053】
[情報管理部の構成]
図12には、上述の図10に示した情報管理部42の詳細な構成例を示す。なお、図12にはアプリケーション部40も描かれている。
【0054】
情報管理部42は、全ての種類の更新情報を一元的に管理しつつ、更新情報を必要に応じて素早く抽出して表示画像生成部41へ送るために、図12に示すような情報選択部50と更新情報管理部51と更新情報蓄積部61とを備えている。なお、各種情報蓄積部62〜70は、情報管理部42に含まれていてもよいし、携帯電話端末内に別途備えられた情報蓄積手段であってもよい。さらに、各種情報蓄積部62〜70は、必ずしも、携帯電話端末内に設けられている情報蓄積手段である必要はなく、例えば情報蓄積部70のようにネットワーク71を介して外部に設けられているものであってもよい。
【0055】
各種情報蓄積部62〜70は、例えばメッセージや電話帳、SNS、SMS/MMS、電子メール、カレンダーなどといった情報種別ごとに存在している。また、これら各種情報蓄積部62〜70は、それぞれ担当種別の情報を蓄積することの他、共通した機能として、情報選択部50或いは更新情報管理部51からの要求に応じて、内部に蓄積している情報を指定された順序で返却する機能、また、限定された個数の情報が要求された場合には、指定された順序に従ってその個数の情報を抽出して返却する機能を備えている。なお、図12では、各種情報蓄積部の一例として、SNSに関連する各種情報を蓄積するSNS情報蓄積部62、SMSとMMSに関連する各種情報を蓄積するSMS/MMS情報蓄積部63、電子メールに関連する各種情報を蓄積する電子メール情報蓄積部64、電話帳に関する各種情報を蓄積する電話帳情報蓄積部65、RSSに関連する各種情報を蓄積するRSS/ATOM情報蓄積部66、カレンダーに関連する各種情報を蓄積するカレンダー情報蓄積部67、IM(instant messaging)に関連する各種情報を蓄積するIM情報蓄積部68、画像や楽曲などの関連する各種情報を蓄積するメディア情報蓄積部69や70など、担当種別毎の情報蓄積部を挙げている。また、これら各種情報蓄積部62〜70は、携帯電話端末の各アプリケーションプログラム(つまりアプリケーション部40)により共通に利用可能となされている。すなわち例えば、SMS,MMS,電子メールなどのメッセージを扱うアプリケーションプログラム、電話帳を扱うアプリケーションプログラム、画像を扱うアプリケーションプログラム、楽曲を扱うアプリケーションプログラムなどは、それぞれが使用する情報を情報蓄積部に保存し、利用可能となされている。
【0056】
上記情報選択部50は、本発明にかかる更新情報制御部の一部を構成しており、アプリケーション部40から要求を受け取ると、その要求に応じて、上記各種情報蓄積部62〜70の中から適切な情報蓄積部を選び出し、さらに、その選択した情報蓄積部に蓄積されている情報の中から適切な情報を抽出して、上記アプリケーション部40へ返す。
【0057】
上記更新情報管理部51は、本発明にかかる更新情報制御部の一部を構成しており、各種情報蓄積部62〜70の情報更新、つまり、各情報蓄積部62〜70への新たな情報蓄積(追加)や既に蓄積されている情報の変更,削除などのような情報更新を監視する。本実施形態の場合、上記各種情報蓄積部62〜70は、情報更新が発生した場合にそれを外部へ通知する機能を備えており、したがって、更新情報管理部51は、それら各種情報蓄積部62〜70からの更新通知を基に情報更新がなされたことを検知する。そして、それら各種情報蓄積部62〜70において情報更新があった場合、更新情報管理部51は、その更新内容を、該当する情報蓄積部から取得して、更新情報蓄積部61へキャッシュする。なお、上記更新情報管理部51は、上述のように各種情報蓄積部62〜70からの更新通知を基に情報更新の有無を検知する場合の他に、例えば自らが定期的に各情報蓄積部62〜70の蓄積情報をチェックすることで情報更新の有無を監視するものであってもよい。
【0058】
また、更新情報管理部51は、更新情報蓄積部61の情報更新、つまり更新情報蓄積部61への新たな情報蓄積(追加)や既に蓄積されている情報の変更,削除などのような情報更新の監視も行う。そして、上記更新情報蓄積部61において情報更新があった場合、更新情報管理部51は、当該情報更新があったことを、情報選択部50を介してアプリケーション部40へ通知する。なお、上述の各種情報蓄積部62〜70と同様に、更新情報蓄積部61が情報更新を外部へ通知する機能を備えているような場合、更新情報管理部51は、当該更新情報蓄積部61からの更新通知を基に情報更新がなされたことを検知する。また、更新情報管理部51は、例えば自らが定期的に更新情報蓄積部61の蓄積情報をチェックすることで情報更新の有無を監視するものであってもよい。
【0059】
上記更新情報蓄積部61は、上記各種情報蓄積部の一つであるが、特に、本発明にかかる更新情報格納部に対応しており、他の各種情報蓄積部62〜70における更新内容を表す情報を予め蓄積しておくために用意されている。
【0060】
上述のように、本実施形態にかかる情報管理部42は更新情報管理部51と更新情報蓄積部61を有し、更新情報管理部51は各種情報蓄積部62〜70における情報更新を常時監視し、それら情報蓄積部62〜70で情報更新が発生した場合には、その更新内容を更新情報蓄積部61へ蓄積しておくようになされている。これにより、本実施形態の情報管理部42は、例えばアプリケーション部40から要求を受ける度に各種情報蓄積部62〜70から更新内容を取得する場合よりも時間を節約でき、高速に全ての更新内容をアプリケーション部40へ返却して表示画像生成部41へ送ることが可能となっている。
【0061】
[各種情報蓄積部における情報更新(追加の情報蓄積、情報の変更)]
上述した各種情報蓄積部62〜70は、新たな情報追加や情報変更等のような更新がなされた場合、当該更新の日時を基にして各情報が時系列順に並べられて格納される。なお、情報を時系列順に並べて格納しない場合、或いは厳密に時系列順に並べられずに格納された場合には、その後の情報抽出を高速化できるようにするために、各情報蓄積部62〜70では、各情報を時系列順に並べた場合の順序と実際に情報が格納されている順序との対応表が作成され、その対応表のデータも保持する。
【0062】
各種情報蓄積部62〜70に情報が追加される場合、或いは情報が変更された場合、情報管理部42は以下のように動作する。図13には、各種情報蓄積部62〜70に情報が追加或いは変更された場合の情報管理部42の処理フローを示す。また、図14には、情報追加の一例として、例えば電子メールが新規に受信された場合の各構成要素間の処理の流れを模式的に示している。
【0063】
図13において、情報の新規追加が行われる場合、情報選択部50は、ステップS11の処理として、アプリケーション部40から、更新したい情報の内容と種別を受け取る。図14の電子メールの新規受信の場合、情報選択部50は、電子メール用のアプリケーションプログラムから、電子メールの受信であること、及び、その電子メールのデータを受け取る。電子メールのデータとしては、受信日時、送信元のメールアドレス、件名、メール本文、メールヘッダ、添付データがある場合にはそのデータなどを挙げることができる。
【0064】
上記更新したい情報の内容と種別を受けた情報選択部50は、ステップS12の処理として、上記受け取った情報の種別に応じて適切な情報蓄積部を選択し、その情報蓄積部へ上記更新内容を送る。図14の例の場合、情報選択部50は、電子メール情報蓄積部64を選択し、電子メールのデータを当該電子メール情報蓄積部64へ送る。
【0065】
上記情報選択部50から情報を受けた情報蓄積部は、ステップS13の処理として、当該受け取った情報を新規に蓄積するか、或いは、既存の情報を変更して蓄積する。図14の例の場合、電子メール情報蓄積部64は、受け取った電子メールのデータを蓄積する。
【0066】
上記受け取った情報の新規蓄積或いは変更を行った情報蓄積部は、ステップS14の処理として、自らの蓄積情報に変更があった旨を周知(この例では更新情報管理部51へ通知)する。図14の例の場合、電子メール情報蓄積部64は、受信電子メールを蓄積したことを更新情報管理部51へ知らせる。
【0067】
上記情報蓄積部からの上記周知により情報更新がなされたことを検知した更新情報管理部51は、ステップS15の処理として、当該周知を行った情報蓄積部から、その更新内容にかかる情報を取得し、その情報を更新情報蓄積部61へ送る。図14の例の場合、電子メール情報蓄積部64からの周知を検知した更新情報管理部51は、当該電子メール情報蓄積部64から更新内容を取得し、その情報を更新情報蓄積部61へ送る。
【0068】
またこの時、更新情報管理部51は、ステップS16の処理として、必要であれば当該更新内容に紐付けされた関連情報を情報蓄積部から取得し、上記更新内容と併せて更新情報蓄積部61へ送る。図14の例の場合、更新情報管理部51は、電子メールの関連情報として、当該電子メールの送信元のメールアドレスを元に、そのメールアドレスに対応して電話帳に登録されている登録名などの情報を電話帳情報蓄積部65から取得し、当該登録名などの情報を更新情報蓄積部61へ送る。
【0069】
上記更新情報蓄積部61は、更新情報管理部51から受け取った情報を蓄積、或いは、既存の情報を変更して蓄積する。図14の例の場合、更新情報蓄積部61は、電子メールについての更新内容や上記登録名などを蓄積する。なお、当該更新情報蓄積部61においても上述の各種情報蓄積部62〜70の場合と同様に、情報を時系列順に並べて格納しない場合、或いは厳密に時系列順に並べられずに格納された場合には、その後の情報抽出を高速化できるようにするために、各情報を時系列順に並べた場合の順序と実際に情報が格納されている順序との対応表が作成され、その対応表のデータも保持する。
【0070】
[更新情報管理部が情報蓄積部から取得する更新内容の一例]
図15には、上記更新情報蓄積部61内に蓄積される情報の一例として、他の各種情報蓄積部62〜70から取得する更新内容を表す更新情報テーブルを示す。なお、この図15に示した更新情報テーブルは、実際に更新情報蓄積部61内に蓄積されている更新情報テーブルの主要部分のみを表しており、実際にはさらに多くの項目が用意されている。
【0071】
この図15に示した更新情報テーブルには、一例として、“カテゴリ”、“サブカテゴリ”、“ソースID”、“イメージ”、“テキスト”、“タイムスタンプ”、“ディスプレイタイム”、“プレビューテキスト”などのように各更新情報の属性や情報参照先、その他、テキスト等の付加情報を登録するための各項目が用意されている。
【0072】
ここで、図15に示した更新情報テーブルの各項目は、大まかに“コンテンツタイプ”と“コンテンツタイプ詳細”とに分けることができる。なお、図15中の“コンテンツタイプ”と“コンテンツタイプ詳細”は、更新情報テーブル内に実際に情報として格納されるものではなく、説明を分かり易くするために、カードの種類を表すものとして記載している。実際に本実施形態のアプリケーションでカードの種類を判断する際には、後述する“カテゴリ”、“サブカテゴリ”を始めとする他の種類の情報が用いられる。一例として、“受信電子メール”(電話帳未登録)の種類を例に挙げた場合、本実施形態のアプリケーションは、後述する“カテゴリ”内に登録された“電子メール”の情報と“イメージ”内に情報が登録がなされていないことなどから、そのカードの種類が“受信電子メール”(電話帳未登録)であると判断する。
【0073】
上記“コンテンツタイプ”は、当該更新情報テーブルに登録される情報のタイプを表している。当該コンテンツタイプとしては、一例として、“メディア”、“電話”、“SMS/MMS”、“電子メール”、“SNS”のような各コンテンツのタイプを挙げることができる。
【0074】
“コンテンツタイプ詳細”は、上記コンテンツタイプをさらに細分化したものである。例えば上記“メディア”のコンテンツタイプに属するコンテンツタイプ詳細としては、“最新のダウンロード楽曲”、“最新のダウンロード動画(ビデオ)”、“最新のキャプチャ動画”、“最新のキャプチャ写真”などのような詳細なコンテンツタイプを挙げることができる。以下同様に、上記“電話”のコンテンツタイプに属するコンテンツタイプ詳細としては、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”、“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”などのような詳細なコンテンツタイプを挙げることができ、上記“SMS/MMS”のコンテンツタイプに属するコンテンツタイプ詳細としては、“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”、“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”などのような詳細なコンテンツタイプを、“電子メール”のコンテンツタイプに属するコンテンツタイプ詳細としては、“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”、“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”などのような詳細なコンテンツタイプを、“SNS”のコンテンツタイプに属するコンテンツタイプ詳細としては、“電話帳登録済みのSNS更新”、“電話帳未登録のSNS更新”などのような詳細なコンテンツタイプを挙げることができる。
【0075】
そして、図15に示した更新情報テーブルのうち、上記“カテゴリ”の項目内には、何れのカテゴリに属するのかを示す情報が登録される。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”、“最新のダウンロード動画”、“最新のキャプチャ動画”、“最新のキャプチャ写真”の各コンテンツタイプ詳細に対応するカテゴリ項目内には、“メディア”のカテゴリに属することを示す情報が登録されている。また、上記“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”、“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するカテゴリ項目内には、“電話”のカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。以下同様に、“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”、“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”のコンテンツタイプ詳細に対応するカテゴリ項目内には、“SMS/MMS”のカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”、“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するカテゴリ項目内には、“電子メール”のカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”、“電話帳未登録のSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するカテゴリ項目内には、“SNS”のカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。
【0076】
上記“サブカテゴリ”の項目内には、上記カテゴリをさらに詳細に分類したサブカテゴリを示す情報が登録される。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”のコンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には“音楽”のサブカテゴリに属することを示す情報が登録され、“最新のダウンロード動画”のコンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には“動画(ビデオ)”のサブカテゴリに属することを示す情報が登録され、“最新のキャプチャ動画”のコンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には“動画(ビデオ)”のサブカテゴリに属することを示す情報が登録され、“最新のキャプチャ写真”のコンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には“写真”のサブカテゴリに属することを示す情報が登録されている。以下同様に、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”、“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には、“不在着信”のサブカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”、“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”のコンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には、“受信SMS/MMS”のサブカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”、“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には、“受信電子メール”のサブカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”、“電話帳未登録のSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するサブカテゴリ項目内には、“SNSサービスの提供元”毎に用意されたサブカテゴリに属していることを示す情報が登録されている。
【0077】
“ソースID”の項目内には、前述の各種情報蓄積部内の情報記憶場所を示す情報が登録される。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”、“最新のダウンロード動画”、“最新のキャプチャ動画”、“最新のキャプチャ写真”の各コンテンツタイプ詳細に対応するソースID項目内には、前述のメディア情報蓄積部69や70内でそれら楽曲や動画、写真等のデータの記憶場所を特定するための“メディアID”の情報が登録されている。“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”、“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するソースID項目内には、前述の電話帳情報蓄積部65内でそれら不在着信に対応した着信履歴の記憶場所を特定するための“コールログID”の情報が登録されている。以下同様に、“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”、“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”のコンテンツタイプ詳細に対応するソースID項目内には、SMS/MMS情報蓄積部63内でそれらSMS/MMSのメッセージ記憶場所を特定するための“メッセージID”の情報が登録されている。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”、“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するソースID項目内には、電子メール情報蓄積部64内でそれら受信電子メールの記憶場所を特定するための“電子メールID”の情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”、“電話帳未登録のSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するソースID項目内には、SNS情報蓄積部62内でそれらSNS更新の情報記憶場所を特定するための“SNS更新メッセージID”の情報が登録されている。すなわち、当該ソースID”の項目内に登録されている情報は、例えば前述の図8,図9の例のように、所望の更新情報表示カード2がユーザにより選択された時に、その更新情報表示カード2により特定される個人やその写真、メッセージ、電話番号やメールアドレス、通信履歴などの詳細な情報を参照するために用いられる。
【0078】
“イメージ”の項目内には、前述の更新情報表示カード内に表示させる画像の参照場所を示す情報が登録されている。なお、当該画像の参照場所は、携帯電話端末内であってもよいし、例えばインターネット上でURI(Uniform Resource Identifier)により特定される場所であってもよい。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内にはその楽曲のアルバムジャケット画像の参照先情報が登録され、“最新のダウンロード動画”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内にはそのダウンロード動画にかかるサムネイル動画の参照先情報が登録され、“最新のキャプチャ動画”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内にはそのキャプチャ動画にかかるサムネイル動画の参照先情報が登録され、“最新のキャプチャ写真”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内にはその写真のサムネイル画像の参照先情報が登録されている。また、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内には、その着信の発信者について電話帳に登録されている写真画像の参照先情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するイメージ項目内には、そのSNS更新のコンタクト者について電話帳に登録されている写真画像の参照先情報が登録されている。“電話帳未登録のSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するイメージ項目内には、SNSサービスの提供元毎に用意された写真画像等の参照先情報が登録されている。なお、“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内や、“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”のコンテンツタイプ詳細に対応したイメージ項目内、“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内には、特に何も参照情報は登録されないが、電話帳未登録者であることを表す画像を予め決めておいた場合には、その画像の参照先情報を登録しておいてもよい。また、図15の例では、“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するイメージ項目内にも何も参照情報を登録していないが、その受信電子メールの発信者について電話帳に登録されている写真画像の参照先情報を登録してもよい。
【0079】
“テキスト”の項目内には、前述の更新情報表示カード内に表示させるテキスト情報が登録されている。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内にはその楽曲の“アーティスト名”のテキスト情報が登録され、“最新のダウンロード動画”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内にはそのダウンロード動画の“タイトル名”のテキスト情報が登録され、“最新のキャプチャ動画”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内にはそのキャプチャ動画の“タイトル名”のテキスト情報が登録される。なお、“最新のキャプチャ写真”のコンテンツタイプ詳細に対応したテキスト項目内には、特に何もテキスト情報は登録されないが、当該キャプチャ写真に何らかのコメントや撮影条件などの情報が付けられているような場合には、それらコメントや撮影条件などのテキスト情報を登録しておいてもよい。以下同様に、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内には、その着信の発信者について電話帳に登録されている“名前(登録名)”などのテキスト情報が登録されている。“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内には、その“発信電話番号”(発信番号が非通知である場合には例えば“非通知”)のテキスト情報が登録されている。“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内には、そのメッセージ送信者について電話帳に登録されている“名前(登録名)”などのテキスト情報が登録されている。“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内には、その“発信電話番号”(非通知設定の場合には“非通知”)のテキスト情報が登録されている。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内には、その電子メール送信者について電話帳に登録されている“名前(登録名)”などのテキスト情報が登録されている。“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”のコンテンツタイプ詳細に対応するテキスト項目内には、その“発信元電子メールアドレス”のテキスト情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するテキスト項目内には、そのSNS更新のコンタクト者について電話帳に登録されている“名前(登録名)”などのテキスト情報が登録されている。“電話帳未登録のSNS更新”のコンテンツ詳細に対応するテキスト項目内には、例えば“SNSサービス名”のテキスト情報が登録されている。
【0080】
“タイムスタンプ”の項目内には、前述の各種情報蓄積部に情報が格納された日時(年月日秒など)の情報が登録されている。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”と“最新のダウンロード動画”の各コンテンツタイプ詳細に対応するタイムスタンプ項目内にはそれら楽曲や動画のデータが情報蓄積部に格納された日時情報が登録される。また、“最新のキャプチャ動画”と“最新のキャプチャ写真”の各コンテンツタイプ詳細に対応するタイムスタンプ項目内にはそれら動画や写真のデータが情報蓄積部に格納された日時情報が登録される。以下同様に、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”と“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”の各コンテンツタイプ詳細に対応したタイムスタンプ項目内には、それら着信があったことを情報蓄積部へ格納した日時情報が登録されている。“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”と“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するタイムスタンプ項目内には、それら受信メッセージが情報蓄積部に格納された日時情報が登録されている。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”と“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”の各コンテンツタイプ詳細に対応するタイムスタンプ項目内には、それら受信電子メールが情報蓄積部に格納された日時情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”と“電話帳登録済みのSNS更新”の各コンテンツ詳細に対応するタイムスタンプ項目内には、それらSNS更新の情報が情報蓄積部に格納された日時情報が登録されている。
【0081】
“ディスプレイタイム”の項目内には、前述の更新情報表示カード上に表示される日時情報(年月日秒など)が登録されている。図15の例の場合、“最新のキャプチャ動画”と“最新のキャプチャ写真”の各コンテンツタイプ詳細に対応するディスプレイタイム項目内には、それら動画や写真がキャプチャされた日時情報が登録される。なお、図15の例では、“最新のダウンロード楽曲”と“最新のダウンロード動画”の各コンテンツタイプ詳細に対応するディスプレイタイム項目内には、特に何も日時情報が登録されていないが、例えば楽曲や動画をダウンロードした日時情報を登録してもよい。以下同様に、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”と“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するディスプレイタイム項目内には、それら不在着信のあった日時情報が登録されている。“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”と“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するディスプレイタイム項目内には、それらメッセージの受信日時或いはメッセージの発信日時の情報が登録されている。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”と“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”の各コンテンツタイプ詳細に対応するディスプレイタイム項目内には、それら電子メール受信日時或いは送信日時の情報が登録されている。“電話帳登録済みのSNS更新”と“電話帳登録済みのSNS更新”の各コンテンツ詳細に対応するディスプレイタイム項目内には、それらSNS更新の日時情報が登録されている。
【0082】
ここで、上記“ディスプレイタイム”の項目内に登録される日時情報は、各更新情報表示カードに対応したアプリケーションプログラム毎に、その表示時間の詳細度(例えば時間単位表示や分単位表示や秒単位表示など)が異なっている。また、本実施形態において、更新情報テーブル内で“タイムスタンプ”と“ディスプレイタイム”の二つの日時情報を扱うようにしているのは、“タイムスタンプ”と“ディスプレイタイム”の両者の日時情報を纏めて時間順にソートすることが難しいためである。すなわち例えば、両者の日時情報は、例えばシステム上の都合等により誤差を生じる場合があり、また、ディスプレイタイムの日時情報はアプリケーションプログラムの種類毎に扱われる時間が異なり、さらには上述のように表示時間詳細度が異なる場合があるためである。なお、上記アプリケーションプログラムの種類毎の異なる時間の例としては、メールの送信時間や受信時間、通話着信時間、SNSの投稿時間などを挙げることができる。また、両者の日時情報がシステム上の都合等により誤差を生じる例としては、例えば電子メールにおいて、サーバまたは受信側端末の状態により配信遅延が発生し、メール送信時間(ディスプレイタイムの日時情報)と端末内に保存された時間(タイムスタンプの日時情報)が大きく異なる場合を挙げることができる。また例えば、SNSの例の場合、SNSのサービスによっては、データの更新がリアルタイムで行われず、例えばユーザが能動的に更新するか、或いは指定した時間間隔(例えば5分おきなど)で更新され、そのような場合には、SNSのメッセージが投稿された時間(ディスプレイタイムの日時情報)と、端末内に保存された時間(タイムスタンプの日時情報)とに大きな差が生じることになる。
【0083】
“プレビューテキスト”の項目内には、所望の更新情報表示カードがユーザにより選択された時に、その更新情報表示カードの詳細な情報をプレビュー表示させる際に利用するテキスト情報が登録される。図15の例の場合、“最新のダウンロード楽曲”のコンテンツタイプ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、その楽曲名のテキスト情報が登録されている。なお、図15の例では、“最新のダウンロード動画”と“最新のキャプチャ動画”,“最新のキャプチャ写真”の各コンテンツタイプ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、特に何も登録されていないが、例えば動画にコメントなどが付加されているような場合にはそれらコメントなどのテキスト情報を登録してもよい。以下同様に、“電話帳登録済みの電話番号からの不在着信”のコンテンツタイプ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、その不在着信の送信元の電話番号が登録されている。なお、“電話帳未登録の電話番号からの不在着信”のコンテンツタイプ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、特に何も登録されない。“電話帳登録済みのSMS/MMSのメッセージ受信”と“電話帳未登録のSMS/MMSのメッセージ受信”の各コンテンツタイプ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、それらSMS/MMSのメッセージのうち、例えば先頭から制限文字数内のテキスト情報が登録される。“電話帳登録済みのメールアドレスからの受信電子メール”と“電話帳未登録のメールアドレスからの受信電子メール”の各コンテンツタイプ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、それら電子メールのタイトルや本文のうち、例えば先頭から制限文字数内のテキスト情報が登録される。“電話帳登録済みのSNS更新”と“電話帳登録済みのSNS更新”の各コンテンツ詳細に対応するプレビューテキスト項目内には、それらSNSで更新されたメッセージのテキスト情報が登録される。
【0084】
なお、図15の例では、プレビューテキスト項目までを図示しているが、本実施形態の更新情報テーブルには、それ以外にも、所望の更新情報表示カードがユーザにより選択された時に、その更新情報表示カードの詳細を表示等させるために必要なフラグや参照先などの情報についても登録される。
【0085】
[各種情報蓄積部からの情報抽出]
各種情報蓄積部62〜70に蓄積されている情報を抽出する場合、情報管理部42は以下のように動作する。図16には、情報抽出がなされる場合の情報管理部42の処理フローを示す。また、図17には、一例として、SMS/MMS情報蓄積部63からメッセージ履歴の情報抽出がなされる場合の情報管理部42の各構成要素間の処理の流れを模式的に示している。
【0086】
図16において、各種情報蓄積部62〜70から情報抽出がなされる場合、情報選択部50は、ステップS21の処理として、アプリケーション部40から、所望の情報を要求するクエリ(query)を受け取る。すなわち図17のSMS/MMSのメッセージ履歴を抽出する場合、情報選択部50は、SMS/MMS用のアプリケーションプログラムから、SMS/MMSのメッセージ履歴を要求するクエリを抽出条件として受け取る。なお、SMS/MMSのメッセージ履歴を要求するクエリとしては、例えば最新のものから10件分のメッセージ履歴を要求するものなどを挙げることができる。
【0087】
上記抽出条件を受けた情報選択部50は、ステップS22の処理として、上記抽出条件に応じて適切な情報蓄積部を選択し、その情報蓄積部へ上記抽出条件を送る。図17の例の場合、情報選択部50は、SMS/MMS情報蓄積部63を選択し、SMS/MMSのメッセージ履歴を要求する上記抽出条件を当該SMS/MMS情報蓄積部63へ送る。
【0088】
上記情報選択部50から抽出条件を受けた情報蓄積部は、ステップS23の処理として、当該受け取った抽出条件を解釈し、蓄積している情報の中から当該抽出条件に合った適切な情報を抽出する。図17の例の場合、SMS/MMS情報蓄積部63は、上記抽出条件に合った情報としてSMS/MMSのメッセージ履歴を抽出する。
【0089】
上記抽出条件に適合した情報を抽出した情報蓄積部は、ステップS24の処理として、上記抽出した情報を抽出条件に従って並べ替えて情報選択部50へ送る。図17の例の場合、SMS/MMS情報蓄積部63は、SMS/MMSのメッセージ履歴を抽出条件に応じて並べ替えて情報選択部50へ送る。
【0090】
上記情報蓄積部から情報を受け取った情報選択部50は、その情報を、要求元であるアプリケーション部40へ送る。図17の例の場合、情報選択部50は、SMS/MMS用のアプリケーションプログラムへ、上記SMS/MMSのメッセージ履歴を送る。
【0091】
なお、図16及び図17では、情報選択部50は、抽出条件に応じた情報蓄積部を選択して、その情報蓄積部から情報を抽出する例を挙げているが、例えば抽出条件に適合した情報が更新情報蓄積部61に格納されている情報で足りる場合には、当該抽出条件を更新情報蓄積部61へ送るようにしてもよい。この場合、更新情報蓄積部61は、その抽出条件を解釈し、蓄積している情報の中からその抽出条件に合った適切な情報を抽出し、さらに当該抽出した情報を抽出条件に従って並べ替えて情報選択部50へ送る。
【0092】
また、上述のように情報抽出がなされた場合、各種情報蓄積部62〜70或いは更新情報蓄積部61は、情報抽出回数を表す情報についても更新して保持する。同様に、例えば電子メールなどの情報が抽出されてその内容がディスプレイ表示等されたような場合、若しくはディスプレイ表示がなされなかった場合には、各種情報蓄積部62〜70或いは更新情報蓄積部61は、当該情報が“既読”或いは“未読”であることを示す情報についての更新も行って保持する。これにより、その後、更新情報表示カードには、それら情報抽出回数や既読/未読の情報を反映させることが可能となる。
【0093】
また、前述のように、各情報を時系列順に並べた場合の順序と実際に情報が格納されている順序との対応表のデータが各情報蓄積部62〜70に保持されているような場合、それら各情報蓄積部62〜70から情報が抽出される際には、当該対応表に基づいた時系列順に、各情報が抽出されることになる。
【0094】
なおここでは情報蓄積部62〜70より情報を抽出する例を挙げて説明しているが、更新情報蓄積部61が対応表データを保持している場合も同様であり、当該更新情報蓄積部61から情報を取り出す際には、その対応表に基づいた時系列順に各情報が取り出されることになる。
【0095】
[まとめ]
以上説明したように、本発明実施形態の携帯電話端末によれば、それぞれ異なる種類のアプリケーションプログラムにより扱われる複数の更新情報の概要を一元的に管理してユーザに見せ、さらに、それら更新情報の詳細をもユーザに見せるようなことを、そのユーザに対して複雑な操作を要求せずに簡単且つ容易に実現可能となっている。
【0096】
なお、上述した実施形態の説明は、本発明の一例である。このため、本発明は上述した各実施形態に限定されることなく、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることはもちろんである。
【0097】
上述した実施形態では、携帯電話端末を例に挙げたが、本発明は、異なる種類のアプリケーションプログラムを実行可能な様々な情報端末にも適用可能である。
【符号の説明】
【0098】
1…ディスプレイ画面、2…更新情報表示カード、3…ユーザの指、4,5,6…矢印、7…個人の写真画像
10…制御部、11…通信回路、12…通信アンテナ、13…表示部、14…操作部(タッチセンサ)、15…メモリ部、16…内蔵メモリ、17…カード状メモリ、16a…プログラム格納部、16b…データ格納部、20…スピーカ、21…マイクロホン、22…近距離無線通信部、23…近距離無線通信用のアンテナ、24…GPS部、25…GPS用のアンテナ、26…非接触通信部、27…非接触通信用のアンテナ、28…カメラ部、29…外部I/F部
40…アプリケーション部、41…表示画像生成部、42…情報管理部、43…画像表示指示部
50…情報選択部、51…更新情報管理部、61…更新情報蓄積部、62…SNS情報蓄積部、63…SMS/MMS情報蓄積部、64…電子メール情報蓄積部、65…電話帳情報蓄積部、66…RSS/ATOM情報蓄積部、67…カレンダー情報蓄積部、68…IM情報蓄積部、69…メディア情報(ローカルメディア情報)蓄積部、71…ネットワーク、70…メディア情報(ネットワークメディア情報)蓄積部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の情報が蓄積される情報蓄積部において更新された情報の一部を、上記各種類に対応付けた更新情報として格納する更新情報格納部と、
上記情報蓄積部における情報更新を監視し、上記情報蓄積部にて情報更新がなされた時、当該更新された情報の一部を上記各種類に対応付けた更新情報として上記更新情報格納部へ格納させ、上記更新情報格納部に格納された上記更新情報を所定の規則に従った並び順で表示制御部へ送出する情報制御部と、
上記情報制御部から供給された上記所定の規則に従った並び順の上記更新情報を画面表示させる表示制御部と、
を有する情報端末。
【請求項2】
上記情報制御部は、上記更新された情報の一部に関連付けられた情報を上記情報蓄積部から取得して、上記更新情報と併せて上記更新情報格納部に格納させる請求項1記載の情報端末。
【請求項3】
上記更新情報格納部は、上記情報制御部からの要求に応じて、上記格納している複数の更新情報を上記所定の規則に従った並び順で返却する請求項1又は請求項2記載の情報端末。
【請求項4】
上記更新情報格納部は、上記更新情報の格納順が上記所定の規則に従った並び順となされているか、若しくは、更新情報の格納順と上記所定の規則に従った並び順との対応表情報を保持する請求項3記載の情報端末。
【請求項5】
上記情報蓄積部は、上記情報制御部からの要求に応じて、上記蓄積している複数の情報を所定の規則に従った並び順で返却し、
上記表示制御部は、上記更新情報表示部から供給された上記所定の規則に従った並び順の上記複数の情報を画面表示させる請求項1乃至請求項4のうち何れか一項に記載の情報端末。
【請求項6】
上記情報蓄積部は、情報の蓄積順が上記所定の規則に従った並び順となされているか、若しくは、情報の蓄積順と上記所定の規則に従った並び順との対応表情報を保持する請求項5記載の情報端末。
【請求項7】
複数種類の情報が蓄積される情報蓄積部における情報更新を、情報制御部が監視するステップと、
上記情報蓄積部にて情報更新がなされた時、当該更新された情報の一部を、情報制御部が、上記各種類に対応付けた更新情報として更新情報格納部へ格納させるステップと、
上記更新情報格納部に格納された上記更新情報を、情報制御部が所定の規則に従った並び順で表示制御部へ送出するステップと、
上記情報制御部から供給された上記所定の規則に従った並び順の上記更新情報を、表示制御部が画面表示させるステップと、
を有する情報提示方法。
【請求項8】
複数種類の情報が蓄積される情報蓄積部における情報更新を監視し、上記情報蓄積部にて情報更新がなされた時、当該更新された情報の一部を上記各種類に対応付けた更新情報として更新情報格納部へ格納させ、上記更新情報格納部に格納された上記更新情報を所定の規則に従った並び順で表示制御処理へ送出する情報制御処理と、
上記情報制御処理より供給された上記所定の規則に従った並び順の上記更新情報を画面表示させる表示制御処理とを、
コンピュータに実行させる情報提示プログラム。
【請求項1】
複数種類の情報が蓄積される情報蓄積部において更新された情報の一部を、上記各種類に対応付けた更新情報として格納する更新情報格納部と、
上記情報蓄積部における情報更新を監視し、上記情報蓄積部にて情報更新がなされた時、当該更新された情報の一部を上記各種類に対応付けた更新情報として上記更新情報格納部へ格納させ、上記更新情報格納部に格納された上記更新情報を所定の規則に従った並び順で表示制御部へ送出する情報制御部と、
上記情報制御部から供給された上記所定の規則に従った並び順の上記更新情報を画面表示させる表示制御部と、
を有する情報端末。
【請求項2】
上記情報制御部は、上記更新された情報の一部に関連付けられた情報を上記情報蓄積部から取得して、上記更新情報と併せて上記更新情報格納部に格納させる請求項1記載の情報端末。
【請求項3】
上記更新情報格納部は、上記情報制御部からの要求に応じて、上記格納している複数の更新情報を上記所定の規則に従った並び順で返却する請求項1又は請求項2記載の情報端末。
【請求項4】
上記更新情報格納部は、上記更新情報の格納順が上記所定の規則に従った並び順となされているか、若しくは、更新情報の格納順と上記所定の規則に従った並び順との対応表情報を保持する請求項3記載の情報端末。
【請求項5】
上記情報蓄積部は、上記情報制御部からの要求に応じて、上記蓄積している複数の情報を所定の規則に従った並び順で返却し、
上記表示制御部は、上記更新情報表示部から供給された上記所定の規則に従った並び順の上記複数の情報を画面表示させる請求項1乃至請求項4のうち何れか一項に記載の情報端末。
【請求項6】
上記情報蓄積部は、情報の蓄積順が上記所定の規則に従った並び順となされているか、若しくは、情報の蓄積順と上記所定の規則に従った並び順との対応表情報を保持する請求項5記載の情報端末。
【請求項7】
複数種類の情報が蓄積される情報蓄積部における情報更新を、情報制御部が監視するステップと、
上記情報蓄積部にて情報更新がなされた時、当該更新された情報の一部を、情報制御部が、上記各種類に対応付けた更新情報として更新情報格納部へ格納させるステップと、
上記更新情報格納部に格納された上記更新情報を、情報制御部が所定の規則に従った並び順で表示制御部へ送出するステップと、
上記情報制御部から供給された上記所定の規則に従った並び順の上記更新情報を、表示制御部が画面表示させるステップと、
を有する情報提示方法。
【請求項8】
複数種類の情報が蓄積される情報蓄積部における情報更新を監視し、上記情報蓄積部にて情報更新がなされた時、当該更新された情報の一部を上記各種類に対応付けた更新情報として更新情報格納部へ格納させ、上記更新情報格納部に格納された上記更新情報を所定の規則に従った並び順で表示制御処理へ送出する情報制御処理と、
上記情報制御処理より供給された上記所定の規則に従った並び順の上記更新情報を画面表示させる表示制御処理とを、
コンピュータに実行させる情報提示プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2010−263578(P2010−263578A)
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−114779(P2009−114779)
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年11月18日(2010.11.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年5月11日(2009.5.11)
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】
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