説明

情報表示制御装置及びプログラム

【課題】ユーザによる発音学習を支援し、効果的な発音学習を実現するための情報表示制御装置等を提供すること。
【解決手段】発音音声出力指示に応じて、音声出力対象単語を音声出力する制御を行う(b40)。またこのとき、音声出力対象単語に例えばアクセント記号が含まれる場合に、前述の音声出力と併せて振動出力する制御を行って、機器本体を振動させる(b50,b60)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報表示制御装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、辞書データベース(Data Base:DB)を内蔵した電子辞書と呼ばれる情報表示制御装置が実用化されている。
またこの電子辞書において、発音音声を出力する機能を搭載したものが知られている。例えば特許文献1には、発音音声の出力に際し、自然なイントネーションを再生させるための技術が開示されている。
【特許文献1】特開2000−330994号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記した従来の発音機能は、指示された単語や例文を単に読み上げるだけのものであった。このため、特に初学者にとっては、アクセント位置や区別し難い発音を聞き分けることができず、発音を理解するのが困難な場合があった。
【0004】
例えば、英語の発音を学習する学習者にとっては、“l”と“r”や、“v”と“b”の発音を区別できずに発音を理解するのが困難な場合があった。また、中国語を学習する学習者にとっては、中国語の「四声」と呼ばれる音の高低アクセントを表す声調を聞き分けて発音を理解するのが困難な場合があった。また、韓国語を学習する学習者にとっては、ハングル文字が終声の子音字母(パッチム)を有する場合の発音を聞き分けて発音を理解するのが困難な場合があった。
【0005】
本発明は、上記した従来の問題に鑑みて為されたものであり、ユーザによる発音学習を支援し、効果的な発音学習を実現するための情報表示制御装置等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明の情報表示制御装置は、
特定の文字又は記号を振動対象として記憶する振動対象記憶手段(例えば、図12の英語用振動パターンテーブル720)と、
ユーザ操作により音声出力対象単語を指定する単語指定手段(例えば、図2の入力装置200,CPU100;図7のステップa70)と、
この単語指定手段により指定された音声出力対象単語を音声出力する制御を行う音声出力手段(例えば、図2のCPU100,音出力装置400;図13のステップb40)と、
前記単語指定手段により指定された音声出力対象単語中に、前記振動対象記憶手段に記憶されている特定の文字又は記号が含まれるか否かを判定する振動対象判定手段(例えば、図2のCPU100;図13のステップb50)と、
この振動対象判定手段により前記特定の文字又は記号が含まれると判定された場合に、前記音声出力手段による音声出力と併せて振動出力する制御を行う振動出力手段(例えば、図2のCPU100,振動発生装置500;図14の第2振動制御処理)と、
を備えることを特徴としている。
【0007】
また、請求項9に記載の発明は、コンピュータを、
特定の文字又は記号を振動対象として記憶する振動対象記憶手段(例えば、図12の英語用振動パターンテーブル720)、
ユーザ操作により音声出力対象単語を指定する単語指定手段(例えば、図2の入力装置200,CPU100;図7のステップa70)、
この単語指定手段により指定された音声出力対象単語を音声出力する制御を行う音声出力手段(例えば、図2のCPU100,音出力装置400;図13のステップb40)、
前記単語指定手段により指定された音声出力対象単語中に、前記振動対象記憶手段に記憶されている特定の文字又は記号が含まれるか否かを判定する振動対象判定手段(例えば、図2のCPU100;図13のステップb50)、
この振動対象判定手段により前記特定の文字又は記号が含まれると判定された場合に、前記音声出力手段による音声出力と併せて振動出力する制御を行う振動出力手段(例えば、図2のCPU100,振動発生装置500;図14の第2振動制御処理)、
として機能させるためのプログラムである。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報表示制御装置において、
前記特定の文字又は記号を含む説明情報を見出しと対応付けて複数記憶する説明情報記憶手段(例えば、図11の英和辞典DB711)と、
ユーザ操作により見出しを指定する見出し指定手段(例えば、図2のCPU100,入力装置200;図7のステップa10,a20)と、
この見出し指定手段により指定された見出しに対応する説明情報を前記説明情報記憶手段から読み出して表示する制御を行う説明情報表示制御手段(例えば、図2のCPU100,表示装置300;図7のステップa30)と、
を備え、
前記単語指定手段は、前記説明情報表示制御手段により表示制御された説明情報中に含まれる単語を音声出力対象単語として指定することを特徴としている。
【0009】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の情報表示制御装置において、
前記振動対象記憶手段に記憶されている特定の文字又は記号毎に振動パターンを記憶する振動パターン記憶手段(例えば、図12の英語用振動パターンテーブル720)を備え、
前記振動出力手段は、前記振動対象判定手段により含まれると判定された特定の文字又は記号に応じた振動パターンを前記振動パターン記憶手段から読み出し、当該読み出した振動パターンに従って振動出力を制御することを特徴としている。
【0010】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の情報表示制御装置において、
前記振動対象記憶手段に記憶される記号は、音調を表す記号を含み、
前記振動パターン記憶手段は、前記音調を表す記号に対する振動パターンとして、当該音調を表す記号により表される音の高低に沿って規定された振動周波数の振動パターンを記憶することを特徴としている。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示制御装置において、
前記単語指定手段は、音声出力対象単語として英単語を指定する手段(例えば、図2の入力装置200,CPU100;図7のステップa70)であり、
前記振動対象記憶手段に記憶される特定の文字は、所定のアルファベット文字を含むことを特徴としている。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の情報表示制御装置において、
前記振動対象記憶手段に記憶される記号は、単語の音を表す発音記号を含むことを特徴としている。
【0013】
請求項7に記載の発明の情報表示制御装置は、
ユーザ操作により複数の字母が組み合わされたハングル文字からなる音声出力対象単語を指定する単語指定手段(例えば、図2の入力装置200,CPU100;図7のステップa70)と、
この単語指定手段により指定された音声出力対象単語を音声出力する制御を行う音声出力手段(例えば、図2のCPU100,音出力装置400;図23のステップg30)と、
前記単語指定手段により指定された音声出力対象単語中に、終声の子音字母を有するハングル文字が含まれるか否かを判定する振動対象判定手段(例えば、図2のCPU100;図23のステップg40)と、
この振動対象判定手段により終声の子音字母を有するハングル文字が含まれると判定された場合に、前記音声出力手段による音声出力と併せて振動出力する制御を行う振動出力手段(例えば、図2のCPU100,振動発生装置500;図23のステップg60)と、
を備えることを特徴としている。
【0014】
また、請求項10に記載の発明のプログラムは、
コンピュータを、
ユーザ操作により複数の字母が組み合わされたハングル文字からなる音声出力対象単語を指定する単語指定手段(例えば、図2の入力装置200,CPU100;図7のステップa70)、
この単語指定手段により指定された音声出力対象単語を音声出力する制御を行う音声出力手段(例えば、図2のCPU100,音出力装置400;図23のステップg30)、
前記単語指定手段により指定された音声出力対象単語中に、終声の子音字母を有するハングル文字が含まれるか否かを判定する振動対象判定手段(例えば、図2のCPU100;図23のステップg40)、
この振動対象判定手段により終声の子音字母を有するハングル文字が含まれると判定された場合に、前記音声出力手段による音声出力と併せて振動出力する制御を行う振動出力手段(例えば、図2のCPU100,振動発生装置500;図23のステップg60)、
として機能させるためのプログラムである。
【0015】
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載の情報表示制御装置において、
子音字母毎に振動パターンを記憶する振動パターン記憶手段(例えば、図21の韓国語用振動パターンテーブル760)を備え、
前記振動出力手段は、前記振動対象判定手段により含まれると判定された終声の子音字母に応じた振動パターンを前記振動パターン記憶手段から読み出し、当該読み出した振動パターンに従って振動出力を制御することを特徴としている。
【発明の効果】
【0016】
請求項1又は9に記載の発明によれば、ユーザ操作により指定された音声出力対象単語を音声出力する制御を行うことができる。そして、音声出力対象単語中に振動対象記憶手段に記憶されている特定の文字又は記号が含まれる場合には、前述の音声出力と併せて振動出力する制御を行うことができる。したがってユーザは、音声出力対象単語中に振動対象記憶手段に記憶されている特定の文字又は記号が含まれるか否かを振動により体感することができる。これにより、ユーザによる発音学習を支援し、効果的な発音学習を実現することができる。
【0017】
請求項2に記載の発明によれば、ユーザ操作により表示制御中の説明情報に含まれる単語が指定された場合に、当該指定された単語を音声出力対象単語とし、音声出力対象単語中に特定の文字又は記号が含まれる場合には、当該音声出力対象単語の音声出力と併せて振動出力する制御を行うことができる。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、音声出力対象単語中に前記特定の文字又は記号が含まれると判定された場合に、当該音声出力対象単語の音声出力と併せて、含まれると判定された特定の文字又は記号に応じた振動パターンに従った振動出力を制御することができる。
【0019】
請求項4に記載の発明によれば、音声出力対象単語を構成する文字に音調を表す記号が付されている場合に、当該音声出力対象単語の音声出力と併せて、付されている音調を表す記号により表される音の高低に沿って規定された振動周波数の振動パターンに従った振動出力を制御することができる。
【0020】
請求項5に記載の発明によれば、音声出力対象単語として英単語が指定され、この英単語に所定のアルファベット文字が含まれる場合に、当該英単語の音声出力と併せて振動出力する制御を行うことができる。
【0021】
請求項6に記載の発明によれば、振動対象記憶手段に記憶されている発音記号が音声出力対象単語の発音記号に含まれる場合に、当該音声出力対象単語の音声出力と併せて振動出力を制御することができる。
【0022】
請求項7又は10に記載の発明によれば、ユーザ操作により指定されたハングル文字からなる音声出力対象単語を音声出力する制御を行うことができる。そして、音声出力対象単語中に終声の子音字母を有するハングル文字が含まれる場合には、前述の音声出力と併せて振動出力する制御を行うことができる。したがってユーザは、音声出力対象単語中に終声の子音字母を有するハングル文字が含まれるか否かを振動により体感することができる。これにより、ユーザによる発音学習を支援し、効果的な発音学習を実現することができる。
【0023】
請求項8に記載の発明によれば、音声出力対象単語中に終声の子音字母が含まれると判定された場合に、当該音声出力対象単語の音声出力と併せて、含まれると判定された終声の子音字母に応じた振動パターンに従った振動出力を制御することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、図1〜図24を参照し、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、以下では、本発明を情報表示制御装置の一種である折りたたみ式の携帯型電子辞書装置(以下、単に「電子辞書」という。)に適用した場合を例にとって説明する。
【0025】
電子辞書には、各種の辞書や用語辞典、百科事典等、種々の電子辞書データ(辞書DB)が内蔵されている。ここで、辞書DBとは、見出語と、見出語の意味や発音、解説、見出語を用いた用例や成句といった、当該見出語を説明するための文字データ、静止画像データ、動画データ、音声データ等の説明情報とが対応付けられた情報を集合した辞書情報を、コンピュータを用いて検索処理することができるように体系的に構成したものである。
【0026】
この電子辞書において、ユーザは、検索対象の辞書DB(検索辞書DB)を選択して文字を入力(以下、入力された文字を「入力文字」という。)し、当該入力文字に適合する見出語を選択(以下、選択された見出語を「選択見出語」という。)することにより、当該選択見出語の説明情報を表示させることができる。そして、例えば用例表示機能を利用すれば、当該見出語の用例を表示させることができる。
【0027】
[概観]
図1は、電子辞書の斜視概観例を示す図である。図1に示すように、電子辞書1は、入力装置200と、表示装置300と、音出力装置400とを具備する。そして、入力装置200は、それぞれ固有の機能が割り当てられた複数のキースイッチにより構成されており、ユーザは、これらのキースイッチを押下して電子辞書1を操作する。
【0028】
具体的には、電源のON/OFFを切り替える電源キーや、入力文字を入力する文字入力キー、カーソルの移動方向等を指示する方向指示キー、説明情報の表示指示や操作の確定指示等を入力する訳/決定キー、発音音声の出力指示を入力する発音キー、用例の表示を指示する用例キー等を備えて構成されている。
【0029】
[機能構成]
図2は、電子辞書1の機能構成の一例を示すブロック図である。図2に示すように、電子辞書1は、CPU100、入力装置200、表示装置300、音出力装置400、振動発生装置500、RAM600、及びROM700によって構成されている。
【0030】
CPU100は、入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送等を行って、電子辞書1を統括的に制御する。具体的には、CPU100は、入力装置200から入力される操作信号等に応じてROM700に格納されたプログラムを読み出し、当該プログラムに従って処理を実行する。そして、処理結果をRAM600に保存するとともに、処理結果に基づいて、表示信号を表示装置300に出力する処理や音出力信号を音出力装置400に出力する処理、振動発生信号を振動発生装置500に出力する処理等を適宜行う。
【0031】
入力装置200は、文字キーや数字キー、各種機能キー等を備えたキーボード、或いはマウスやタブレットといったポインティングデバイス等により実現されるものであり、これらが操作された場合には、その操作に応じた操作信号をCPU100に出力する。この入力装置200の機能により、入力文字の入力、検索辞書DBの選択、検索実行指示、発音音声出力指示、用例表示指示等の入力手段が実現される。
【0032】
表示装置300は、CPU100から入力される表示信号に基づいて各種画面を表示するためのものであり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やELD(Electronic Luminescent Display)等により実現される。
【0033】
音出力装置400は、CPU100から入力される音出力信号に基づいて後述する読み上げ音声等を出力するためのものであり、スピーカ等で構成される。
【0034】
振動発生装置500は、CPU100から入力される振動発生信号に基づいて振動を発生させるためのものであり、バイブレータ等で構成される。
【0035】
RAM600は、CPU100の作業用メモリとして用いられる半導体メモリであり、CPU100が実行するプログラムや、これらプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持するメモリ領域を備える。
【0036】
ROM700には、各種初期設定、ハードウェアの構成、又は必要なプログラムのロード等を行うための初期プログラムが格納される。CPU100は、電子辞書1の電源投入時においてこの初期プログラムを実行することにより、電子辞書1の動作環境を設定する。
【0037】
また、ROM700には、電子辞書1の動作に係るプログラムや、電子辞書1の備える種々の機能を実現するためのプログラム、これらプログラムの実行に係るデータ、辞書DB等が格納される。
【0038】
次に、以上説明した概観・構成の電子辞書1の具体的な4つの実施形態について、順に説明する。
【0039】
〔第1実施形態〕
先ず、第1実施形態について説明する。尚、第1実施形態は、電子辞書に英和辞典の辞書DB(英和辞典DB)が内蔵されている場合の実施形態であり、発音音声出力指示に応じて英単語や英熟語、英文を読み上げる場合を中心に説明する。
【0040】
[RAM・ROMの構成]
図3(a)は第1実施形態の電子辞書のRAM600aの構成例、(b)は第1実施形態の電子辞書のROM700aの構成例を示す図である。
【0041】
図3(a)に示すように、RAM600aは、第1実施形態を実現するため、選択見出語を保持する選択見出語格納領域610と、音声出力対象単語を保持する音声出力対象単語格納領域630とを備えている。
【0042】
また、図3(b)に示すように、ROM700aには、英和辞典DB711及び英和辞典例文DB713が格納されている。
【0043】
図4は、英和辞典DB711の蓄積形式の一例を示す図である。図4に示すように、英和辞典DB711には、見出語と、当該見出語を説明するための説明情報とが対応付けられた辞書データが蓄積される。
【0044】
各見出語に対応付けられた説明情報は、発音記号と、意味内容と、例文番号とを含む。例文番号には、対応する見出語の用例に割り振られた例文番号が設定される。例えばレコードL11によれば、見出語“laugh”の用例として、例文番号“S_0092”が割り振られた例文(図5のレコードL21の例文)が設定されている。尚、例文番号が割り振られた例文自体は、英和辞典例文DB713に格納されている。
【0045】
図5は、英和辞典例文DB713の蓄積形式の一例を示す図である。図5に示すように、英和辞典例文DB713には、例文のデータが、当該例文に割り振られた例文番号と対応付けられて蓄積される。
【0046】
また、図3(b)に示すように、ROM700aには、第1実施形態を実現するため、英語用発音音声テーブル715と、第1辞書検索プログラム770aと、第1単語読み上げプログラム790aとが格納される。
【0047】
英語用発音音声テーブル715は、音声出力対象単語の読み上げ音声を合成するための音声データを記憶する。図6は、英語用発音音声テーブル715のデータ構成例を示す図である。この英語用発音音声テーブル715には、音素毎に、その発音音声の音声データが設定されている。
【0048】
第1辞書検索プログラム770aは、第1辞書検索処理をCPU100に実行させるためのプログラムである。この第1辞書検索処理として、CPU100は、英和辞典DB711から入力文字に適合する見出語を検索し、対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う。
【0049】
そして、用例表示指示が入力されたならば、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語についての用例を英和辞典例文DB713から読み出して表示する制御を行う。
【0050】
また、発音音声出力指示が入力された場合には、CPU100は、第1単語読み上げ処理を実行し、ユーザ操作により指定された読み上げ部分を単語単位で読み上げるための制御を行う。
すなわち、単語を指定した発音音声出力指示が入力された場合には、CPU100は、当該指定された単語を音声出力対象単語として第1単語読み上げ処理を実行する。一方、例文を指定した発音音声出力指示が入力された場合等、指定された読み上げ部分が複数の単語で構成されている場合は、各単語を先頭から順次選択し、選択した単語を音声出力対象単語として第1単語読み上げ処理を実行する。
【0051】
第1単語読み上げプログラム790aは、第1単語読み上げ処理をCPU100に実行させるためのプログラムである。
この第1単語読み上げ処理では、CPU100は、音声出力対象単語の読み上げ音声を合成して音出力装置400から出力させる。具体的には、先ず音声出力対象単語の発音記号を音素に分解する。そして、各音素に対応する音声データを英語用発音音声テーブル715から順次読み出して再生する。
そして、CPU100は、アクセント記号付きの音素に対応する音声データの再生時に、振動発生装置500に振動発生信号を出力して所定の振動を発生させるための制御を開始する。
【0052】
[処理の流れ]
次に、第1辞書検索処理の流れについて説明する。図7は、第1辞書検索処理の流れを説明するためのフローチャートである。尚、ここで説明する処理は、CPU100が第1辞書検索プログラム770aを読み出して実行することにより実現される。
【0053】
第1辞書検索処理では、ユーザ操作により入力文字が入力されると(ステップa10)、見出語選択処理を実行する(ステップa20)。具体的には、CPU100は、英和辞典DB711の中から入力文字と一致する見出語を検索し、検索された場合には、当該見出語を選択する。このとき、入力文字と一致する見出語が複数検索された場合には、見出語候補として一覧表示する制御を行い、ユーザ操作に従って見出語を選択する。一方、入力文字と一致する見出語が検索されなかった場合には、CPU100は、入力文字と前方一致する見出語を見出語候補として一覧表示する制御を行い、ユーザ操作に従って見出語を選択する。ここで選択された選択見出語は、選択見出語格納領域610に保持される。
【0054】
そして、CPU100は、ステップa20の見出語選択処理の結果選択された見出語に対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う(ステップa30)。
【0055】
説明情報の表示制御中に用例指示が入力されたならば(ステップa40:YES)、CPU100は、選択見出語に対応付けられた例文番号を英和辞典DB711から読み出し、対応する例文を英和辞典例文DB713から読み出して表示する制御を行う(ステップa50)。
【0056】
また、発音音声出力指示が入力された場合には(ステップa60:YES)、CPU100は、ユーザ操作に従って読み上げ部分を指定する(ステップa70)。例えば、発音キーの押下操作に応じて先頭の単語を反転表示する制御を行い、方向キーの押下操作に応じて反転表示を移動させ、訳/決定キーの押下操作に応じて、読み上げ部分を指定する。
【0057】
そして、読み上げ部分が単語ならば(ステップa80:YES)、ステップa90に移行し、CPU100は、指定された単語を音声出力対象単語として第1単語読み上げ処理を実行する。一方、読み上げ部分が複数の単語で構成されている場合には(ステップa80:NO)、CPU100は、各単語を先頭から順次選択してループAの処理を実行する(ステップa100〜ステップa120)。すなわち、CPU100は、選択した単語を音声出力対象単語として第1単語読み上げ処理を実行する(ステップa110)。
【0058】
図8は、第1単語読み上げ処理の流れを説明するためのフローチャートである。尚、ここで説明する処理は、CPU100が第1単語読み上げプログラム790aを読み出して実行することにより実現される。
【0059】
第1単語読み上げ処理では、CPU100は、先ず音声出力対象単語の発音記号を英和辞典DB711から読み出し(ステップb10)、音素に分解する(ステップb20)。そして、CPU100は、分解した各音素を先頭から順次選択してループBの処理を実行する(ステップb30〜ステップb70)。以下、ループ内で処理の対象とする音素を「処理対象音素」という。
【0060】
すなわち先ず、CPU100は、処理対象音素の音声データを英語用発音音声テーブル715から読み出して再生する(ステップb40)。続いてCPU100は、アクセント位置か否かを判定する。具体的には、CPU100は、処理対象音素にアクセント記号が付されている場合にはアクセント位置と判定し(ステップb50:YES)、振動制御処理を開始する(ステップb60)。例えばCPU100は、振動制御処理として、振動発生装置500に振動発生信号を所定時間(例えば1秒間)出力する処理を行う。全ての音素を処理対象としてループ内の処理を実行したならば、本処理を終了する。
【0061】
次に、第1実施形態における電子辞書の操作例について説明する。図9及び10は、表示装置300に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0062】
[操作例1]
先ず、読み上げ部分として単語を指定する場合の操作例について、図9を参照して説明する。
【0063】
図9(a)は、英和辞典DB711から読み出された見出語“laugh”の説明情報が表示された説明情報表示画面W11の一例を示す図である。ここで、発音キーを押下すると、図9(b)に示すように読み上げ部分を指定するための読み上げ指示マーカMK11が表示され、この読み上げ指示マーカMK11により先頭の単語である“laugh”が反転表示される。この説明情報表示画面W13において、方向キーを押下して読み上げ指示マーカMK11を移動させ、所望の単語を反転表示させて訳/決定キーを押下すると、その単語が音声出力され、アクセント位置で機器本体が振動する。
【0064】
例えば、図9(b)に示すように、読み上げ指示マーカMK11により“laugh”を反転させた状態で訳/決定キーを押下すると、“laugh”の読み上げ音声が出力される。またこのとき、“laugh”の発音記号に含まれるアクセント記号によってアクセント位置が判定され、前述の音声出力と併せて機器本体が振動する。
【0065】
具体的には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、指定された単語“laugh”を音声出力対象単語とし、その発音記号を英和辞典DB711から読み出して音素に分解する(図8のステップb10〜b20)。そして、CPU100は、分解した各音素を先頭から順次選択し、その音声データを英語用発音音声テーブル715から読み出して再生するとともに、アクセント位置において、振動制御処理を開始する(図8のステップb30〜b70)。
【0066】
[操作例2]
次に、読み上げ部分として例文を指定する場合の操作例について、図10を参照して説明する。
【0067】
図10(a)は、例えば図9(a)に示した説明情報表示画面W11において用例キーを押下した場合に表示される用例表示画面W21の一例を示す図であり、この用例表示画面W21には、英和辞典例文DB713から読み出された例文に、読み上げマークM21,M23が付されて表示されている。
【0068】
ここで、発音キーを押下し、図10(b)に示すように、読み上げ指示マーカMK21により読み上げマーク(M23)を反転表示させて訳/決定キーを押下すると、当該読み上げマーク(M23)が付された例文“laugh,and the world laughs with you”が単語単位で読み上げられて音声出力される。またこのとき、読み上げる単語の発音記号に含まれるアクセント記号によってアクセント位置が判定され、前述の音声出力と併せて機器本体が振動する。
【0069】
具体的には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、指定された例文を構成する各単語を先頭から順次選択する。そして、CPU100は、選択した単語を音声出力対象単語とし、その発音記号を英和辞典DB711から読み出して音素に分解する(図8のステップb10〜b20)。そして、CPU100は、分解した各音素を先頭から順次選択し、その音声データを英語用発音音声テーブル715から読み出して再生するとともに、アクセント位置において、振動制御処理を開始する(図8のステップb30〜b70)。
【0070】
以上説明したように、第1実施形態によれば、発音音声出力指示が入力された場合に、音声出力対象単語の読み上げ音声を出力することができる。そして、音声出力対象単語中のアクセント位置を判定し、前述の読み上げ音声の出力と併せて機器本体を振動させることができる。したがってユーザは、アクセント位置を機器本体の振動により体感することができる。これにより、ユーザによる発音学習を支援し、効果的な発音学習を実現することができる。
【0071】
尚、上記した第1実施形態では、英単語のアクセント位置を振動によって報知する場合について説明したが、ドイツ語やフランス語、日本語、中国語、韓国語等、各国語の単語を音声出力する際に、同様にしてアクセント位置を振動によって報知することとしてよい。
【0072】
〔第2実施形態〕
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態は、第1実施形態と同様に電子辞書に英和辞典DBが内蔵されている場合の実施形態であり、英単語又は英文を読み上げる場合を中心に説明する。尚、以下では、第1実施形態と同一の構成要素や同一の処理工程には、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0073】
[ROMの構成]
図11は、第2実施形態の電子辞書のROM700bの構成例を示す図である。図11に示すように、ROM700bには、第2実施形態を実現するため、英和辞典DB711と、英和辞典例文DB713と、英語用発音音声テーブル715と、英語用振動パターンテーブル720と、第2辞書検索プログラム770bと、第2単語読み上げプログラム790bとが格納される。
【0074】
英語用振動パターンテーブル720は、振動制御の対象として予め定められた振動発生音素の振動パターンを記憶する。図12は、英語用振動パターンテーブル720のデータ構成例を示す図である。この英語用振動パターンテーブル720は、振動発生音素と対応付けて、その振動パターンが定義されたデータテーブルであり、図12では、アクセント記号付き音素と、“l”“r”“v”“b”の各音素についての振動パターンが定義されている。そして、“l”“r”“v”“b”についての振動パターンとして、例えばその音の高低に沿って規定した振動周波数の振動パターンが定義される。
【0075】
第2辞書検索プログラム770bは、第2辞書検索処理をCPU100に実行させるためのプログラムである。この第2辞書検索処理として、CPU100は、英和辞典DB711から入力文字に適合する見出語を検索し、対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う。
【0076】
そして、用例表示指示が入力されたならば、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語についての用例を英和辞典例文DB713から読み出して表示する制御を行う。
【0077】
また、発音音声出力指示が入力された場合には、CPU100は、第2単語読み上げ処理を実行し、ユーザ操作により指定された読み上げ部分を単語単位で読み上げるための制御を行う。
すなわち、CPU100は、単語を指定した発音音声出力指示が入力された場合には当該指定された単語を音声出力対象単語として第2単語読み上げ処理を実行し、例文を指定した発音音声出力指示が入力された場合等、指定された読み上げ部分が複数の単語で構成されている場合は、各単語を先頭から順次選択し、選択した単語を音声出力対象単語として第2単語読み上げ処理を実行する。
【0078】
第2単語読み上げプログラム790bは、第2単語読み上げ処理をCPU100に実行させるためのプログラムであり、第2振動制御処理をCPU100に実行させるための第2振動制御プログラム791bを含む。この第2単語読み上げ処理では、CPU100は、第1実施形態と同様に、音声出力対象単語の読み上げ音声を合成して音出力装置400から出力させる。
【0079】
そして、CPU100は、振動発生音素に対応する音声データの再生時に、第2振動制御処理を実行する。この第2振動制御処理では、CPU100は、振動発生音素の種類に応じた振動パターンを英語用振動パターンテーブル720から読み出す。そして、CPU100は、振動制御処理の実行中でないならば読み出した振動パターンに従った振動制御処理を開始し、振動制御処理の実行中ならば振動制御中の振動パターンと読み出した振動パターンとを合成し、合成結果に基づいて制御中の振動の振動パターンを更新する。
【0080】
[処理の流れ]
次に、第2辞書検索処理の流れについて説明する。この第2辞書検索処理では、図7に示して説明した第1辞書検索処理の第1単語読み上げ処理(ステップa90及びa110)に替えて、第2単語読み上げ処理を実行する。図13は、第2単語読み上げ処理の流れを説明するためのフローチャートである。尚、ここで説明する処理は、CPU100が第2単語読み上げプログラム790bを読み出して実行することにより実現される。
【0081】
第2単語読み上げ処理では、CPU100は、ステップb20において音声出力対象単語の発音記号を音素に分解した後、処理対象音素の音声データを英語用発音音声テーブル715から読み出して再生しつつ、分解した各音素を先頭から順次選択してループCの処理を実行する(ステップc30〜ステップc70)。
【0082】
すなわち先ず、処理対象音素の音声データを英語用発音音声テーブル715から読み出して再生する(ステップc40)。続いてCPU100は、処理対象音素は振動発生音素か否かを判定する。具体的には、CPU100は、処理対象音素が振動発生対象音素として英語用振動パターンテーブル720に設定されている場合には振動発生音素と判定し(ステップc50:YES)、第2振動制御処理を実行する(ステップc60)。全ての音素を処理対象としてループCの処理を実行したならば、本処理を終了する。
【0083】
図14は、第2振動制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。尚、ここで説明する処理は、CPU100が第2振動制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0084】
第2振動制御処理では、CPU100は、振動発生音素の種類に応じて処理を分岐する(ステップd10)。
【0085】
すなわち、振動発生音素がアクセント記号付き音素ならば、CPU100は、アクセント記号付き音素用の振動パターンを英語用振動パターンテーブル720から読み出す(ステップd20)。
振動発生音素が“l”ならば、CPU100は、“l”用の振動パターンを英語用振動パターンテーブル720から読み出す(ステップd30)。
振動発生音素が“r”ならば、CPU100は、“r”用の振動パターンを英語用振動パターンテーブル720から読み出す(ステップd40)。
振動発生音素が“v”ならば、CPU100は、“v”用の振動パターンを英語用振動パターンテーブル720から読み出す(ステップd50)。
振動発生音素が“b”ならば、CPU100は、“b”用の振動パターンを英語用振動パターンテーブル720から読み出す(ステップd60)。
【0086】
続いてCPU100は、振動制御処理の実行中か否かを判定する。そして、CPU100は、振動制御処理の実行中でないならば(ステップd70:NO)、読み出した振動パターンに従った振動制御処理を開始する(ステップd80)。この振動制御処理により、音声出力対象単語に含まれる振動発生音素に応じた振動パターンで機器本体を振動させることができる。
【0087】
一方、振動制御処理の実行中ならば(ステップd70:YES)、CPU100は、振動制御中の振動パターンと、読み出した振動パターンとを合成する(ステップd90)。そして、CPU100は、合成結果に基づいて制御中の振動の振動パターンを更新する(ステップd100)。
【0088】
[操作例]
次に、第2実施形態における電子辞書の操作例について説明する。図15は、表示装置300に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0089】
図15(a)は、英和辞典DB711から読み出された見出語“light”の説明情報が表示された説明情報表示画面W31の一例を示す図であり、読み上げ指示マーカMK31により先頭の単語である“light”が反転表示されている。この読み上げ指示マーカMK31は、第1実施形態と同様に、発音キーの押下操作によって表示されるものである。この説明情報表示画面W31において、読み上げ指示マーカMK31により“light”を反転させた状態で訳/決定キーを押下すると、“light”が音声出力される。またこのとき、“light”の発音記号に振動発生音素“l”が含まれると判定され、前述の音声出力と併せて、機器本体が振動する。具体的には、振動発生音素“l”と対応付けられて英語用振動パターンテーブル720に定義されている振動パターンに従って振動する。
【0090】
具体的には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、指定された単語“light”を音声出力対象単語とし、その発音記号を英和辞典DB711から読み出して音素に分解する(図13のステップb10〜b20)。そして、CPU100は、分解した各音素を先頭から順次選択し、その音声データを英語用発音音声テーブル715から読み出して再生するとともに、振動発生音素“l”に対応する音声データの再生時に、当該振動発生音素“l”に応じた振動パターンに従った振動制御処理を開始する(図13のc30〜c70)。
【0091】
図15(b)は、英和辞典DB711から読み出された見出語“right”の説明情報が表示された説明情報表示画面W33の一例を示す図であり、読み上げ指示マーカMK33により先頭の単語である“right”が反転表示されている。この説明情報表示画面W33において、読み上げ指示マーカMK33により“right”を反転させた状態で訳/決定キーを押下すると、“right”が音声出力される。またこのとき、“right”の発音記号に振動発生音素“r”が含まれると判定され、前述の音声出力と併せて、機器本体が振動する。具体的には、振動発生音素“r”と対応付けられて英語用振動パターンテーブル720に定義されている振動パターンに従って振動する。
【0092】
具体的には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、指定された単語“right”を音声出力対象単語とし、その発音記号を英和辞典DB711から読み出して音素に分解する(図13のステップb10〜b20)。そして、CPU100は、分解した各音素を先頭から順次選択し、その音声データを英語用発音音声テーブル715から読み出して再生するとともに、振動発生音素“r”に対応する音声データの再生時に、当該振動発生音素“r”に応じた振動パターンに従った振動制御処理を開始する(図13のc30〜c70)。
【0093】
図15(c)は、英和辞典DB711から読み出された見出語“volcano”の説明情報が表示された説明情報表示画面W35の一例を示す図であり、読み上げ指示マーカMK35により先頭の単語である“volcano”が反転表示されている。この説明情報表示画面W35において、読み上げ指示マーカMK35により“volcano”を反転させた状態で訳/決定キーを押下すると、“volcano”が音声出力される。またこのとき、“volcano”の発音記号に振動発生音素“v”が含まれると判定され、前述の音声出力と併せて、機器本体が振動する。具体的には、振動発生音素“v”と対応付けられて英語用振動パターンテーブル720に定義されている振動パターンに従って振動する。
【0094】
具体的には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、指定された単語“volcano”を音声出力対象単語とし、その発音記号を英和辞典DB711から読み出して音素に分解する(図13のステップb10〜b20)。そして、CPU100は、分解した各音素を先頭から順次選択し、その音声データを英語用発音音声テーブル715から読み出して再生するとともに、振動発生音素“v”に対応する音声データの再生時に、当該振動発生音素“v”に応じた振動パターンに従った振動制御処理を開始する(図13のc30〜c70)。
【0095】
図15(d)は、英和辞典DB711から読み出された見出語“base”の説明情報が表示された説明情報表示画面W37の一例を示す図であり、読み上げ指示マーカMK37により先頭の単語である“base”が反転表示されている。この読み上げ指示マーカMK37は、第1実施形態と同様に、発音キーの押下操作によって表示されるものである。この説明情報表示画面W37において、読み上げ指示マーカMK37により“base”を反転させた状態で訳/決定キーを押下すると、“base”が音声出力される。またこのとき、“base”の発音記号に振動発生音素“b”が含まれると判定され、前述の音声出力と併せて、機器本体が振動する。具体的には、振動発生音素“b”と対応付けられて英語用振動パターンテーブル720に定義されている振動パターンに従って振動する。
【0096】
具体的には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、指定された単語“base”を音声出力対象単語とし、その発音記号を英和辞典DB711から読み出して音素に分解する(図13のステップb10〜b20)。そして、CPU100は、分解した各音素を先頭から順次選択し、その音声データを英語用発音音声テーブル715から読み出して再生するとともに、振動発生音素“b”に対応する音声データの再生時に、当該振動発生音素“b”に応じた振動パターンに従った振動制御処理を開始する(図13のc30〜c70)。
【0097】
以上説明したように、第2実施形態によれば、発音音声出力指示に応じて音声出力対象単語の読み上げ音声を音声出力する制御を行うことができる。そして、音声出力対象単語中に振動発生音素が含まれる場合に、前述の読み上げ音声の出力と併せて機器本体を振動させることができる。またこのとき、音声出力対象単語に含まれる振動発生音素に応じた振動パターンで機器本体を振動させることができる。したがってユーザは、発音の違いを振動パターンの違いにより体感することができる。これにより、ユーザによる発音学習を支援し、効果的な発音学習を実現することができる。
【0098】
尚、上記した第2実施形態では、区別し難い発音として、“l”と“r”、及び“v”と“b”を例にとって説明したが、ユーザ操作に応じて振動発生音素を設定することとしてもよい。例えば、ユーザによるモード切替操作に応じて、“l”と“r”を振動発生音素とするモードと、“v”と“b”を振動発生音素とするモードを切り替えることとしてもよい。
【0099】
〔第3実施形態〕
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態は、電子辞書に中国語辞典の辞書DB(中国語辞典DB)が内蔵されている場合の実施形態であり、中国語単語又は中国語例文を読み上げる場合を中心に説明する。尚、以下では、第1実施形態と同一の構成要素や同一の処理工程には、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0100】
[ROMの構成]
図16は、第3実施形態の電子辞書のROM700cの構成例を示す図である。図16に示すように、ROM700cには、中国語辞典DB731及び中国語辞典例文DB733が格納されている。
【0101】
中国語辞典DB731の蓄積形式は図4に示して説明した英和辞典DB711と同様であり、中国語辞典DB731には、中国語の見出語に、当該見出語を説明するための説明情報が対応付けられた辞書データが蓄積される。説明情報には、例えば見出語のピンイン表記、意味内容、例文番号が含まれる。尚、ピンイン表記とは、中国語の漢字の読みを、アルファベットを用いて表したものであり、「四声」を表す声調記号を含む。
【0102】
また、中国語辞典例文DB733の蓄積形式は図5に示して説明した英和辞典例文DB713と同様であり、中国語辞典例文DB733には、中国語の例文のデータが、当該例文に割り振られた例文番号と対応付けられて蓄積される。
【0103】
また、図16に示すように、ROM700cには、第3実施形態を実現するため、中国語用発音音声テーブル735と、中国語用振動パターンテーブル740と、第3辞書検索プログラム770cと、第3単語読み上げプログラム790cとが格納される。
【0104】
中国語用発音音声テーブル735は、音声出力対象単語の読み上げ音声を合成するための音声データであり、中国語の音素毎に、その発音音声の音声データが設定されている。
【0105】
中国語用振動パターンテーブル740は、振動制御の対象として予め定められた声調記号と対応付けて、その振動パターンを記憶する。図17は、中国語用振動パターンテーブル740のデータ構成例を示す図である。この中国語用振動パターンテーブル740には、「四声」を表す1声〜4声までの4種類の声調記号と対応付けて、その振動パターンが定義されたデータテーブルが定義されている。振動パターンは、1声〜4声それぞれの高低アクセントに沿って規定した振動周波数の振動パターンが定義される。例えば2声であれば、徐々に音を高くするので、振動周波数が徐々に上がるという振動パターンが定義される。
【0106】
第3辞書検索プログラム770cは、第3辞書検索処理をCPU100に実行させるためのプログラムである。この第3辞書検索処理として、CPU100は、中国語辞典DB731から入力文字に適合する見出語を検索し、対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う。
【0107】
そして、用例表示指示が入力されたならば、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語についての用例を中国語辞典例文DB733から読み出して表示する制御を行う。
【0108】
また、発音音声出力指示が入力された場合には、CPU100は、第3単語読み上げ処理を実行し、ユーザ操作により指定された読み上げ部分を単語単位で読み上げて音声出力する。
すなわち、CPU100は、単語を指定した発音音声出力指示が入力された場合には当該指定された単語を音声出力対象単語として第3単語読み上げ処理を実行し、例文を指定した発音音声出力指示が入力された場合等、指定された読み上げ部分が複数の単語で構成されている場合は、各単語を先頭から順次選択し、選択した単語を音声出力対象単語として第3単語読み上げ処理を実行する。
【0109】
第3単語読み上げプログラム790cは、第3単語読み上げ処理をCPU100に実行させるためのプログラムであり、第3振動制御処理をCPU100に実行させるための第3振動制御プログラム791cを含む。この第3単語読み上げ処理では、CPU100は、音声出力対象単語の読み上げ音声を合成して音出力装置400から出力させる。具体的には、例えば音声出力対象単語のピンイン表記を読み出して音素に分解する。そして、各音素に対応する音声データを中国語用発音音声テーブル735から順次読み出して再生する。
【0110】
そして、CPU100は、声調記号付きの音素に対応する音声データの再生時に、第3振動制御処理を実行する。この第3振動制御処理では、CPU100は、声調記号の種類に応じた振動パターンを中国語用振動パターンテーブル740から読み出す。そして、CPU100は、振動制御処理の実行中でないならば読み出した振動パターンに従った振動制御処理を開始し、振動制御処理の実行中ならば振動制御中の振動パターンと読み出した振動パターンとを合成し、合成結果に基づいて制御中の振動の振動パターンを更新する。
【0111】
[処理の流れ]
次に、第3辞書検索処理の流れについて説明する。この第3辞書検索処理では、図7に示して説明した第1辞書検索処理の第1単語読み上げ処理(ステップa90及びa110)に替えて、第3単語読み上げ処理を実行する。図18は、第3単語読み上げ処理の流れを説明するためのフローチャートである。尚、ここで説明する処理は、CPU100が第3単語読み上げプログラム790cを読み出して実行することにより実現される。
【0112】
第3単語読み上げ処理では、CPU100は、先ず音声出力対象単語のピンイン表記を中国語辞典DB731から読み出し(ステップe10)、音素に分解する(ステップe20)。そして、CPU100は、分解した各音素を先頭から順次選択してループDの処理を実行する(ステップe30〜ステップe70)。
【0113】
すなわち先ず、処理対象音素の音声データを中国語用発音音声テーブル735から読み出して再生する(ステップe40)。続いてCPU100は、声調記号の有無を判定し、処理対象音素に声調記号が付されている場合には(ステップe50:YES)、第3振動制御処理を実行する(ステップe60)。全ての音素を処理対象としてループDの処理を実行したならば、本処理を終了する。
【0114】
図19は、第3振動制御処理の流れを説明するためのフローチャートである。尚、ここで説明する処理は、CPU100が第3振動制御プログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0115】
第3振動制御処理では、CPU100は、声調記号の種類に応じて処理を分岐する(ステップf10)。
【0116】
すなわち、1声の声調記号ならば、CPU100は、1声の声調記号用の振動パターンを中国語用振動パターンテーブル740から読み出す(ステップf20)。
2声の声調記号ならば、CPU100は、2声の声調記号用の振動パターンを中国語用振動パターンテーブル740から読み出す(ステップf30)。
3声の声調記号ならば、CPU100は、3声の声調記号用の振動パターンを中国語用振動パターンテーブル740から読み出す(ステップf40)。
4声の声調記号ならば、CPU100は、4声の声調記号用の振動パターンを中国語用振動パターンテーブル740から読み出す(ステップf50)。
振動パターンを読み出したならば、ステップd70に移行する。
【0117】
[操作例]
次に、第3実施形態における電子辞書の操作例について説明する。図20は、表示装置300に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0118】
図20(a)は、中国語辞典DB731から読み出された選択見出語の説明情報が表示された説明情報表示画面W41の一例を示す図であり、この説明情報表示画面W41には、中国語辞典例文DB733から読み出された例文に、読み上げマークM41が付されて表示されている。
【0119】
ここで、発音キーを押下し、図20(b)に示すように、読み上げ指示マーカMK41により読み上げマーク(M41)を反転表示させて訳/決定キーを押下すると、当該読み上げマーク(M41)が付された例文が単語単位で読み上げられて音声出力される。またこのとき、読み上げる単語のピンイン表記に声調記号が含まれると判定され、前述の音声出力と併せて機器本体が振動する。
【0120】
具体的には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち、CPU100は、指定された例文を構成する各単語を先頭から順次選択する。そして、CPU100は、選択した単語を音声出力対象単語とし、そのピンイン表記を中国語辞典DB731から読み出して音素に分解する(図18のステップb10〜b20)。そして、CPU100は、分解した各音素を先頭から順次選択し、その音声データを中国語用発音音声テーブル735から読み出して再生するとともに、声調記号付きの音素に対応する音声データの再生時に、当該声調記号に応じた振動パターンに従った振動制御処理を開始する(図18のステップe30〜e70)。
【0121】
以上説明したように、第3実施形態によれば、発音音声出力指示に応じて音声出力対象単語の読み上げ音声を音声出力する制御を行うことができる。そして、音声出力対象単語のピンイン表記に声調記号が含まれる場合に、前述の読み上げ音声の出力と併せて機器本体を振動させることができる。またこのとき、当該音声出力対象単語のピンイン表記に含まれる声調記号に応じた振動パターンで機器本体を振動させることができる。したがってユーザは、声調に応じた微妙な発音の違いを振動パターンの違いにより体感することができる。これにより、ユーザによる発音学習を支援し、効果的な発音学習を実現することができる。
【0122】
〔第4実施形態〕
次に、第4実施形態について説明する。第4実施形態は、電子辞書に韓国語辞典の辞書DB(韓国語辞典DB)が内蔵されている場合の実施形態であり、韓国語単語又は韓国語例文を読み上げる場合を中心に説明する。尚、以下では、第1実施形態と同一の構成要素や同一の処理工程には、同一の符号を付してその説明は省略する。
【0123】
[ROMの構成]
図21は、第4実施形態の電子辞書のROM700dの構成例を示す図である。図21に示すように、ROM700dには、韓国語辞典DB751及び韓国語辞典例文DB753が格納されている。韓国語辞典DB751には、図4に示して説明した英和辞典DB711と同様に、見出語と、当該見出語の説明情報とが対応付けられた辞書データが蓄積される。また、韓国語辞典例文DB753には、図5に示して説明した英和辞典例文DB713と同様に、韓国語の例文のデータが、当該例文に割り振られた例文番号と対応付けられて蓄積される。
【0124】
また、図21に示すように、ROM700dには、第4実施形態を実現するため、韓国語用発音音声テーブル755と、韓国語用振動パターンテーブル760と、第4辞書検索プログラム770dと、第4単語読み上げプログラム790dとが格納される。
【0125】
韓国語用発音音声テーブル755は、音声出力対象単語の読み上げ音声を合成するための音声データであり、韓国語の音素(字母)毎に、その発音音声の音声データが設定されている。
【0126】
韓国語用振動パターンテーブル760は、振動制御の対象として予め定められた終声の子音字母と対応付けて、その振動パターンを記憶する。図22は、韓国語用振動パターンテーブル760のデータ構成例を示す図である。この韓国語用振動パターンテーブル760には、終声の子音字母と対応付けて、それぞれ異なる振動パターンが定義される。
【0127】
第4辞書検索プログラム770dは、第4辞書検索処理をCPU100に実行させるためのプログラムである。この第4辞書検索処理として、CPU100は、韓国語辞典DB751から入力文字に適合する見出語を検索し、対応する説明情報を読み出して表示する制御を行う。
【0128】
そして、用例表示指示が入力されたならば、CPU100は、表示制御中の説明情報の見出語についての用例を韓国語辞典例文DB753から読み出して表示する制御を行う。
【0129】
また、発音音声出力指示が入力された場合には、CPU100は、第4単語読み上げ処理を実行し、ユーザ操作により指定された読み上げ部分を単語単位で読み上げて音声出力する。
すなわち、CPU100は、単語を指定した発音音声出力指示が入力された場合には当該指定された単語を音声出力対象単語として第4単語読み上げ処理を実行し、例文を指定した発音音声出力指示が入力された場合等、指定された読み上げ部分が複数の単語で構成されている場合は、各単語を先頭から順次選択し、選択した単語を音声出力対象単語として第4単語読み上げ処理を実行する。
【0130】
第4単語読み上げプログラム790dは、第4単語読み上げ処理をCPU100に実行させるためのプログラムである。この第4単語読み上げ処理では、CPU100は、音声出力対象単語を構成する各ハングル文字それぞれについて、次の処理を実行する。すなわち、CPU100は、処理の対象とするハングル文字を字母に分解する。そして、CPU100は、音節構造に従い、韓国語用発音音声テーブル755を参照してその発音音声を合成・再生する。そして、CPU100は、処理対象のハングル文字が終声の子音字母を有する場合に、当該終声の子音字母の種類に応じた振動パターンを韓国語用振動パターンテーブル760から読み出し、読み出した振動パターンに従った振動制御処理を開始する。
【0131】
[処理の流れ]
次に、第4辞書検索処理の流れについて説明する。この第4辞書検索処理では、図7に示して説明した第1辞書検索処理の第1単語読み上げ処理(ステップa90及びa110)に替えて、第4単語読み上げ処理を実行する。図23は、第4単語読み上げ処理の流れを説明するためのフローチャートである。尚、ここで説明する処理は、CPU100が第4単語読み上げプログラム790dを読み出して実行することにより実現される。
【0132】
第4単語読み上げ処理では、CPU100は、音声出力対象単語を構成する各ハングル文字を先頭から順次選択してループEの処理を実行する(ステップg10〜ステップg70)。以下、ループ内で処理の対象とする音素を「処理対象ハングル文字」という。
【0133】
すなわち先ず、CPU100は、処理対象ハングル文字を字母に分解する(ステップg20)。続いてCPU100は、音節構造に従い、韓国語用発音音声テーブル755を参照してその発音音声を合成・再生する(ステップg30)。
【0134】
続いてCPU100は、処理対象ハングル文字が終声の子音字母を有するか否かを判定する。有するならば(ステップg40:YES)、CPU100は、当該終声の子音字母の種類に応じた振動パターンを韓国語用振動パターンテーブル760から読み出し(ステップg50)、当該読み出した振動パターンに従った振動制御処理を開始する(ステップg60)。この振動制御処理により、音声出力対象単語を構成するハングル文字が有する終声の子音字母に応じた振動パターンで機器本体を振動させることができる。
【0135】
音声出力対象単語を構成する各ハングル文字をそれぞれ処理対象としてループEの処理を実行したならば、本処理を終了する。
【0136】
[操作例]
次に、第4実施形態における電子辞書の操作例について説明する。図24は、表示装置300に表示される画面の遷移例を示す図である。
【0137】
図24(a)は、韓国語辞典DB751から読み出された選択見出語の説明情報が表示された説明情報表示画面W51の一例を示す図である。ここで、発音キーを押下し、図24(b)に示すように、読み上げ指示マーカMK51により所望の単語を反転表示させて訳/決定キーを押下すると、その単語が音声出力される。またこのとき、終声の子音字母を有するハングル文字が含まれる場合には、前述の音声出力と併せて機器本体が振動する。
【0138】
具体的には、CPU100により以下の内部処理が実行される。すなわち先ず、CPU100は、指定された単語を音声出力対象単語とする。続いてCPU100は、当該音声出力対象単語を構成する各ハングル文字を先頭から順次選択して処理の対象とし、音節構造に従ってその発音音声を合成・再生するとともに(図23のステップg20〜g30)、処理の対象とするハングル文字が終声の子音字母を有する場合に、当該終声の子音字母の種類に応じた振動パターンを韓国語用振動パターンテーブル760から読み出し、当該読み出した振動パターンに従った振動制御処理を開始する(図23のステップg40(YES)〜g60)。
【0139】
以上説明したように、第4実施形態によれば、発音音声出力指示に応じて音声出力対象単語の読み上げ音声を音声出力する制御を行うことができる。そして、音声出力対象単語を構成するハングル文字が終声の子音字母を有する場合に、前述の読み上げ音声の出力と併せて機器本体を振動させることができる。またこのとき、当該音声出力対象単語を構成するハングル文字が有する終声の子音字母の種類に応じた振動パターンで機器本体を振動させることができる。したがってユーザは、ハングル文字が終声の子音字母を有する場合の発音を振動パターンの違いにより体感することができる。これにより、ユーザによる発音学習を支援し、効果的な発音学習を実現することができる。
【0140】
尚、上記した実施形態では、本発明の情報表示制御装置を携帯型電子辞書装置に適用した場合について説明したが、本発明を適用可能な製品はこのような製品に限定されるものではなく、携帯電話、パソコン、電子時計等の電子機器全般に適用可能である。
例えば携帯電話で辞書データを閲覧し、発音音声出力指示に応じて単語や例文を読み上げる場合にも同様に適用可能である。
【0141】
また、上記した実施形態では、表示制御中の説明情報に含まれる単語や例文を読み上げる場合について説明したが、電子書籍や電子教材といった各種のコンテンツデータに含まれる単語や文章を読み上げる場合にも同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0142】
【図1】電子辞書の斜視概観例を示す図。
【図2】電子辞書の機能構成の一例を示すブロック図。
【図3】第1実施形態におけるRAMの構成(a)、及びROMの構成(b)の一例を示す図。
【図4】英和辞典DBの蓄積形式の一例を示す図。
【図5】英和辞典例文DBの蓄積形式の一例を示す図。
【図6】英語用発音音声テーブルのデータ構成例を示す図。
【図7】第1辞書検索処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図8】第1単語読み上げ処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図9】第1実施形態における表示画面例を示す図。
【図10】第1実施形態における表示画面例を示す図。
【図11】第2実施形態におけるROMの構成の一例を示す図。
【図12】英語用振動パターンテーブルのデータ構成例を示す図。
【図13】第2単語読み上げ処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図14】第2振動制御処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図15】第2実施形態における表示画面例を示す図。
【図16】第3実施形態におけるROMの構成の一例を示す図。
【図17】中国語用振動パターンテーブルのデータ構成例を示す図。
【図18】第3単語読み上げ処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図19】第3振動制御処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図20】第3実施形態における表示画面例を示す図。
【図21】第4実施形態におけるROMの構成の一例を示す図。
【図22】韓国語用振動パターンテーブルのデータ構成例を示す図。
【図23】第4単語読み上げ処理の流れを説明するためのフローチャート。
【図24】第4実施形態における表示画面例を示す図。
【符号の説明】
【0143】
1 電子辞書
100 CPU
200 入力装置
300 表示装置
400 音出力装置
500 振動発生装置
600a RAM
610 選択見出語格納領域
630 音声出力対象単語格納領域
700a ROM
711 英和辞典DB
713 英和辞典例文DB
715 英語用発音音声テーブル
770a 第1辞書検索プログラム
790a 第1単語読み上げプログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
特定の文字又は記号を振動対象として記憶する振動対象記憶手段と、
ユーザ操作により音声出力対象単語を指定する単語指定手段と、
この単語指定手段により指定された音声出力対象単語を音声出力する制御を行う音声出力手段と、
前記単語指定手段により指定された音声出力対象単語中に、前記振動対象記憶手段に記憶されている特定の文字又は記号が含まれるか否かを判定する振動対象判定手段と、
この振動対象判定手段により前記特定の文字又は記号が含まれると判定された場合に、前記音声出力手段による音声出力と併せて振動出力する制御を行う振動出力手段と、
を備えることを特徴とする情報表示制御装置。
【請求項2】
前記特定の文字又は記号を含む説明情報を見出しと対応付けて複数記憶する説明情報記憶手段と、
ユーザ操作により見出しを指定する見出し指定手段と、
この見出し指定手段により指定された見出しに対応する説明情報を前記説明情報記憶手段から読み出して表示する制御を行う説明情報表示制御手段と、
を備え、
前記単語指定手段は、前記説明情報表示制御手段により表示制御された説明情報中に含まれる単語を音声出力対象単語として指定することを特徴とする請求項1に記載の情報表示制御装置。
【請求項3】
前記振動対象記憶手段に記憶されている特定の文字又は記号毎に振動パターンを記憶する振動パターン記憶手段を備え、
前記振動出力手段は、前記振動対象判定手段により含まれると判定された特定の文字又は記号に応じた振動パターンを前記振動パターン記憶手段から読み出し、当該読み出した振動パターンに従って振動出力を制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の情報表示制御装置。
【請求項4】
前記振動対象記憶手段に記憶される記号は、音調を表す記号を含み、
前記振動パターン記憶手段は、前記音調を表す記号に対する振動パターンとして、当該音調を表す記号により表される音の高低に沿って規定された振動周波数の振動パターンを記憶することを特徴とする請求項3に記載の情報表示制御装置。
【請求項5】
前記単語指定手段は、音声出力対象単語として英単語を指定する手段であり、
前記振動対象記憶手段に記憶される特定の文字は、所定のアルファベット文字を含むことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の情報表示制御装置。
【請求項6】
前記振動対象記憶手段に記憶される記号は、単語の音を表す発音記号を含むことを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の情報表示制御装置。
【請求項7】
ユーザ操作により複数の字母が組み合わされたハングル文字からなる音声出力対象単語を指定する単語指定手段と、
この単語指定手段により指定された音声出力対象単語を音声出力する制御を行う音声出力手段と、
前記単語指定手段により指定された音声出力対象単語中に、終声の子音字母を有するハングル文字が含まれるか否かを判定する振動対象判定手段と、
この振動対象判定手段により終声の子音字母を有するハングル文字が含まれると判定された場合に、前記音声出力手段による音声出力と併せて振動出力する制御を行う振動出力手段と、
を備えることを特徴とする情報表示制御装置。
【請求項8】
子音字母毎に振動パターンを記憶する振動パターン記憶手段を備え、
前記振動出力手段は、前記振動対象判定手段により含まれると判定された終声の子音字母に応じた振動パターンを前記振動パターン記憶手段から読み出し、当該読み出した振動パターンに従って振動出力を制御することを特徴とする請求項7に記載の情報表示制御装置。
【請求項9】
コンピュータを、
特定の文字又は記号を振動対象として記憶する振動対象記憶手段、
ユーザ操作により音声出力対象単語を指定する単語指定手段、
この単語指定手段により指定された音声出力対象単語を音声出力する制御を行う音声出力手段、
前記単語指定手段により指定された音声出力対象単語中に、前記振動対象記憶手段に記憶されている特定の文字又は記号が含まれるか否かを判定する振動対象判定手段、
この振動対象判定手段により前記特定の文字又は記号が含まれると判定された場合に、前記音声出力手段による音声出力と併せて振動出力する制御を行う振動出力手段、
として機能させるためのプログラム。
【請求項10】
コンピュータを、
ユーザ操作により複数の字母が組み合わされたハングル文字からなる音声出力対象単語を指定する単語指定手段、
この単語指定手段により指定された音声出力対象単語を音声出力する制御を行う音声出力手段、
前記単語指定手段により指定された音声出力対象単語中に、終声の子音字母を有するハングル文字が含まれるか否かを判定する振動対象判定手段、
この振動対象判定手段により終声の子音字母を有するハングル文字が含まれると判定された場合に、前記音声出力手段による音声出力と併せて振動出力する制御を行う振動出力手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【公開番号】特開2007−148235(P2007−148235A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−345577(P2005−345577)
【出願日】平成17年11月30日(2005.11.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】