情報記録再生装置
【課題】 動画や音声などの連続情報の再生において、再生開始、ジャンプ時、通常速度の再生から2倍速、4倍速等の特殊再生時に高速なレスポンスが得られる装置を提供することにある。
【解決手段】 各ディスクの負荷状況を管理するディスク管理手段201と、他の再生のデータ読み出しを阻害しないようデータを読み出すよう読み出し手段に指示を出す読み出し予測制御手段202と、その際に必要に応じて代替えデータを読み出す代替えルールを格納した再生開始時代替えルール格納手段204とを備え、連続データの再生開始時には1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すので再生開始時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置。
【解決手段】 各ディスクの負荷状況を管理するディスク管理手段201と、他の再生のデータ読み出しを阻害しないようデータを読み出すよう読み出し手段に指示を出す読み出し予測制御手段202と、その際に必要に応じて代替えデータを読み出す代替えルールを格納した再生開始時代替えルール格納手段204とを備え、連続データの再生開始時には1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すので再生開始時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画や音声などの連続情報の再生において、再生開始時、ジャンプ時に高速なレスポンスが得られ、かつ通常速度の再生と、2倍速、4倍速などの順方向、逆方向の特殊再生とを混在して再生可能な情報再生、記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、動画や音声などの連続情報を記録、再生するシステムとして、ビデオサーバがある。ビデオサーバは、一般的には、ディスクアレイと、メモリバッファ、読み出し要求受付手段、データ読み出し手段からなる。ディスクアレイは、データをストライピングして蓄積し、RAIDディスクとして使用する。そしてデータ読み出し時には、ディスクから所望のデータを含む領域を読み出し、FIFO型メモリバッファに蓄積する。データ読み出し要求に答えるには、このバッファから所望のデータを切り出し、該データを読み出し要求元へ送ることで完了する。
【0003】また、データの読み出し速度を保証するため、ビデオサーバは、端末が要求する連続情報データのディスクからのデータ読みだしをタイムスロットと呼ぶ一定の周期内で順に処理する。タイムスロットに割り当てられた、端末の要求するデータの読み出しは、タイムスロットを1巡する間に必ず処理されるのでディスクからの読み出し速度は保証される。端末からの読み出し要求が、例えば再生開始、ジャンプなどで新規に発生した場合は、新規にタイムスロットに割り当てられる。
【0004】新規のタイムスロットへの割り当てが、要求を受け付けた時刻のタイムスロット内で割り当て可能な場合、タイムスロット内の最初の部分に格納された処理を行っている間にこの読み出し要求を受け付け、タイムスロットの最後に処理が割り当てられたとき、この読み出し要求の待ち時間は最大となり、その時間はタイムスロット1巡分の時間となる.またディスクからの読み出し要求は、タイムスロット1周期で1度処理されるので、この1周期の間の端末からの読み出し要求に応答できるのに十分なデータ量を1度にメモリバッファに読み込んでおかなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術では、動画再生開始時には上記メモリバッファにデータを補充してから再生可能となる。つまりメモリバッファをデータで埋めるのにかかる時間がレスポンス時間となる。これは再生中のジャンプによる再生位置の変更でも同様である。再生位置の変更ではバッファにあるデータを破棄し、ジャンプ先の位置以降のデータを新たに読み出しバッファを埋める必要がある。そのため動画再生開始時や、ジャンプ時には高速なレスポンスが得られない。
【0006】例えば、従来のビデオサーバでは動画再生開始時のレスポンス時間は以下のようになる。つまり端末数を40、ディスク数を5、データの読み出し単位を256Kバイト、(256/5)kバイト単位でデータ読みだしを行うときの1本のディスクの平均データ読み出し速度を1.5Mバイト/秒、とすると、タイムスロット1巡の所要時間Tは、T=256x40/(1.5x1000x5)
となり、約1.4秒となる。つまり、再生開始までのレスポンスは約1.4秒となる。
【0007】また、従来のビデオサーバは動画や音声等の連続情報のデータをシーケンシャルに読み出すことが前提となっている。これは前述のメモリバッファにシーケンシャルにデータを先行読み出しておくことでもわかる。そこで、連続情報のデータを2倍速、4倍速などで特殊再生を行うとなるとディスクからのデータ読みだし速度も2倍、4倍となり、バッファメモリの容量が2倍、4倍必要となる。つまり通常速度の再生から2倍速、4倍速の特殊再生を行うときのレスポンスは、やはり高速なレスポンスが得られない.このように、通常再生、特殊再生の開始時、ジャンプ時など再生状態が変わるときは常に高速なレスポンスが得られない。
【0008】そこで、本発明は、動画や音声などの連続情報の再生において、再生開始、ジャンプ時に高速なレスポンスが得られ、かつ通常速度の再生から2倍速、4倍速などの順方向、逆方向の特殊再生へ変更したときにも高速なレスポンスが得られ、かつ通常速度の再生と、特殊再生とを混在して再生可能な情報再生、記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するもので、本発明は第一に、動画情報、音声情報等の連続情報データを任意のデータサイズ単位で先頭から複数のディスクに順に格納するデータ記録方式で記録し、該記録した連続情報データの読み出し、再生を行う連続情報記録再生装置において、各ディスクにおける負荷状況つまりデータ読み出し状況を管理するディスク管理手段と、 ディスクの指定位置からデータを読み出す読み出し手段と、 データ読み出し位置の情報からなる読み出し要求を、再生中、または再生開始を示す再生状態情報と共に受け付け、前記ディスク管理手段から各ディスクの負荷を参照し、当該ディスクにおける負荷と次時刻のデータ読み出し状況の予測から、規定時間内に読み出せるか否かを判断し、当該ディスクの指定位置からデータを読み出すよう読み出し手段に指示を出す読み出し予測制御手段と、 再生開始時に代替えデータを読み出す代替えルールを格納した再生開始時代替えルール格納手段と、 再生開始を示す再生状態情報をもとに前記再生開始時代替えルール格納手段に格納したルールに従い、前記指定ディスクの指定位置からのデータ読みだしを、規定時間内に読み出せるディスクと該読み出し位置へ変換する読み出し位置変換手段と、を備えた連続情報記録再生装置である。
【0010】これにより,再生中の他のデータ読み出しを妨げないようにしながらも、新たな連続データの再生開始時には規定時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すことで再生開始時の応答速度は規定時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現できるという効果が得られる。
【0011】第二に、再生位置を変更するジャンプ時の代替えルールを格納するジャンプ時代替えルール格納手段を備えた連続情報記録再生装置であり、これにより,再生中の他のデータ読み出しを妨げないようにしながらも、連続データの再生におけるジャンプ時には規定時間時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すのでジャンプ時の応答速度は規定時間時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現できるという効果が得られる。
【0012】第三に、2倍速、4倍速などの特殊再生時の代替えルールを格納する特殊再生時代替えルール格納手段を備えた連続情報記録再生装置であり、これにより,再生中の他のデータ読み出しを妨げないようにしながらも、特殊再生のデータ読みだしが行え、かつ通常再生をしている状態から特殊再生に再生状態を変更するときの所要時間も規定時間内という高速なレスポンスが得られる連続情報記録再生装置が実現できるという効果が得られる。
【0013】第四に、読み出し要求を受け付けて、優先度をつけて定期的に読み出し要求を発行する読み出し要求受付発行手段を備えた連続情報記録再生装置であり、これにより,再生中の他のデータ読み出しを妨げないようにしながらも、通常再生と特殊再生を混在し、また新たな連続データの再生開始時、連続データの再生におけるジャンプ、通常再生から特殊再生への再生状態の変更を規定時間内とする高速なレスポンスが得られる連続情報記録再生装置が実現できるという効果が得られる。
【0014】また、上記第一から第四の発明に対して、・それらを任意に組み合わせたもの、・連続情報データが動画情報の場合、データサイズを動画の1フレームのデータを単位として、各動画情報同士が同じ規則で(例えば、先頭から複数のディスクに順に)格納するデータ記録方式としたもの、・連続情報データがMPEGフォーマットの動画情報の場合、1GOPのデータを単位として、各動画情報同士が同じ規則で(例えば、先頭から複数のディスクに順に)格納するデータ記録方式としたもの、・読み出し可能か否かを判断する規定時間を、動画における1フレームの時間、例えば、30FramePerSecなら33msecとしたもの、・再生開始時代替えルールを、順方向に1フレームづつずらす、つまり読み出し要求フレーム番号kに対し、k+n(n=1,2,3・・)としたもの、・ジャンプ時代替えルールを、順方向に1フレームづつずらす、つまり読み出し要求フレーム番号kに対し、k+n(n=1,2,3・・)としたもの、・ジャンプ時代替えルールを、逆方向に1フレームづつずらす、つまり読み出し要求フレーム番号kに対し、k-n(n=1,2,3・・)としたもの、・特殊再生時代替えルールを、順方向に1フレームづつずらす、つまり読み出し要求フレーム番号kに対し、k+n(n=1,2,3・・)としたもの、・特殊再生時代替えルールを、逆方向に1フレームづつずらす、つまり読み出し要求フレーム番号kに対し、k-n(n=1,2,3・・)としたもの、・特殊再生時代替えルールを、n倍速再生時には、ずらすフレーム数を最大n−1として代替えフレームを検索しても、1フレーム時間内に読み出せないと判断した場合は、前時刻に読み出したフレームデータを利用するとしたもの、等である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態について図面を用いながら説明をするが、本発明はこれら実施の形態に何等限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
【0016】(実施の形態1)以下本発明の実施の形態について、図1から図4を用いて説明する.本実施の形態以降、連続情報データを動画データ、規定時間を動画における1フレーム時間を例として説明する。
【0017】図1は本発明における連続情報のデータ格納方式を示す。連続情報はデータの先頭からデータを区切り(以降、この区切った単位をデータブロックと呼ぶ)、ディスクアレイを構成する各ディスクに順番に格納する。図1では連続情報データAの先頭であるデータブロック1をディスク1に、データブロック2をディスク2に格納している。ディスク1にはこのようにデータブロック1,4、7、10と格納する。連続情報Bも同様に、先頭のデータブロック1をディスク1に、データブロック2をディスク2に格納する.ここで、データブロックは、連続情報が動画であれば1フレームを構成するデータからなるものとしても良いし、例えばMPEGにおけるGOPのように複数フレームをまとめて1データブロックとしても良い。以下本発明では一例として、1データブロックに1フレームのデータを格納するとして説明する。また以降、データブロックのディスク内の格納位置を特定するものをブロックアドレスと呼ぶ。
【0018】図2は本発明の連続情報記録再生装置の構成図である.以下、図2を用いて本発明の構成について説明する。図2において、201は各ディスクにおける負荷状況を管理するディスク管理手段、202はデータの読み出し要求のディスク番号とブロックアドレスを再生状態の情報と共に受け、当該ディスクにおける負荷と次時刻のデータ読み出し状況の予測から、1フレーム時間内に読み出せかつ他の再生のデータ読み出しを阻害しないと判断したら、当該ディスクの指定位置からデータを読み出すよう読み出し手段203に指示を出す読み出し予測制御手段、203は読み出し予測制御手段202から指示を受け、ディスクの指定位置からデータを読み出す読み出し手段、204は再生開始時に代替えデータを読み出す代替えルールを格納した再生開始時代替えルール格納手段、205は前記読みだし要求受付手段が受け付けた再生状態情報をもとに前記再生開始時代替えルール格納手段に格納したルールを参照して、前記指定ディスクの指定位置へのアクセスを、前記ディスク管理手段で管理の各ディスク負荷を検査しながら1フレーム時間内に読み出せるディスクと指定位置のアクセスへ変換する読み出し位置変換手段、206は連続データを格納するディスクである.次に,図3を用いて本発明の連続データ読み出し手順を説明する.ここではまず、再生開始を行うときの読み出し手順を説明する.まず読み出すデータの格納してあるディスク番号とブロックアドレス、そして再生状態の情報を受け付ける(ステップ301)。ここでは再生状態情報とは「再生開始」という任意の連続情報の再生を新たに開始しすることを示す情報を指す。
【0019】本発明の情報記録再生装置では複数の動画データを並行して同時に読み出すが、実際には各ディスクではデータの読み出しは各動画毎に順に読み出す。つまり読み出し手段には読み出し命令を格納するキューを備え、このキューに格納してある命令のうち時刻の古いものから読み出し処理を行う。しかし読み出し予測制御手段からは、読み出し手段に発行した読み出し命令がいつ処理されるかわからない。そのため読み出し予測制御手段では一度読み出し手段に発行した命令はすでに読み出し(中)であると見なす。
【0020】ここで所望のデータが1フレーム時間内に読み出せるかどうかは、所望のデータのデータ長、ディスクの読み出し性能、そしてディスクの負荷状況に依存する。当該ディスクですでに読み出し中であるデータのデータ長をGバイト、所望のデータのデータ長をNバイト、ディスク読み出し速度がV(バイト/秒)、1フレームの時間をT秒とすると、(G+N)/V < T・・・(1)
が成り立てば所望のデータを当該ディスクから1フレーム時間内に読み出すことができる。ここでGは前述したように、データ読み出し予測制御手段ですでに読み出し中であるとして見なしているデータ長の総量である。
【0021】具体的には200kBと300kBのデータ読み出し命令を発行済みであればGは500kBとなる。また読み出し手段のキューに格納してある命令はディスク管理手段で各ディスク毎に管理する。
【0022】上記式を満たせば当該ディスクから所望のデータを規定期間内、ここでは1フレーム時間内に読み出すことができる。ここでは説明のため、このデータの読み出しがディスク2からのデータ読み出しであるとする。しかし、例えばこの直後にすでに再生を行っている他動画データの読み出しの処理を行い、それが前回はディスク1からのデータ読み出しで、今回がディスク2からのデータ読み出しであった場合。
【0023】もしこの読み出しが上記式を満たさず1フレーム時間内に読み出し処理ができなければ、データ読み出しを規定時間内に終了することができず、動画の再生に途切れが生じることになる。これは前述の「再生開始」の新規データ読み出しが割り込んだことに起因する。これを避けるためには、次時刻のディスク2の読み出し状況を予測する必要がある。つまり、「再生開始」を始めるときに次時刻のディスクアクセス状況、すなわち一つ前のディスク1を検査する。具体的には、ディスク管理手段を参照し、ディスク1に対する再生中の動画のデータ読み出しのデータ読み出し総和量を調べる。これをG1とする。また同様にディスク2におけるデータ読み出し総和量をG2とする。つまり、上記式におけるGをG=G1+G2・・・(2)
として、上記式(1)を満たせばディスク2から「再生開始」のデータ読み出しを行うことができ、かつ他の再生のデータ読み出しを阻害することを避けることができる。
【0024】このように、ディスク番号からそのディスクの負荷状況をディスク管理手段で検査、予測し(ステップ302)、所望のデータを1フレーム時間内に読み出せるか判断する(ステップ303)。ここで1フレーム時間とは例えば動画で30Frame Per Sec の場合,、33msec(≒1Sec/30Frame)となる。
【0025】ステップ303で1フレーム時間内に読めると判断したら、当該ディスクの指定位置からデータを読み出す(ステップ304)。ここでは読み出し制御手段が読み出し手段へ所望のデータを読み出すよう指示を出す。一方、ディスク管理手段に、所望のデータを読み出し中であることを通知する。ここでディスク管理手段は各ディスク毎に管理しているデータ読み出し状況、つまり負荷状況の情報を更新する(ステップ305)。
【0026】一方、ステップ303で1フレーム時間内に所望のデータが読み出せないと判断したとき、受け付けた再生状態情報から、再生開始時代替えルール格納手段に格納した代替えルールを参照する(ステップ306)。そしてこの代替えルールをもとに、読み出し要求のあったフレームを代替えフレームに変更し、このディスク番号を得る(ステップ307)。同様にこのディスクから所望のデータが1フレーム時間内で読み出せるかを検査する(ステップ302)。以降これを繰り返す。
【0027】また、読み出し手段はキューを検査し、順次読み出し処理を行う。所望のデータが読み出せたかを検査し、読み出しを完了すれば(ステップ308)、ディスク管理手段へデータ読み出しの完了を通知し、ディスク管理手段では各ディスクの負荷情報を更新する(ステップ309)。
【0028】ここで再生開始時の代替えルールとは例えば、連続情報が動画データであれば連続情報の先頭の1フレーム目を読みだそうとして、1フレーム時間内に読めないと判断したとき、代わりに2フレーム目を読み出す。2フレーム目もだめなら3フレーム目を読み出すとし、1フレーム時間内に読めると判断できるところまでアクセスするディスクをずらしていくというルールである。
【0029】このルールに従えば、読み出し要求受付手段で受け付けたフレーム番号とは異なるフレームのデータを読み出すことになる。しかし、動画の再生開始における数フレームのずれは利用する用途によっては、実用上問題ないと考えられる。このずれを許すことで常に動画再生開始時のレスポンスは1フレーム時間内に収めることができる。
【0030】なお、このずれは再生開始時にしか発生しない。動画の再生なので以降は、順に次のフレームを読み出す。これはアクセスするディスクが次々と順にずれていくことを示す。つまり再生開始の時だけ、ずれを発生させ負荷の低いディスクにアクセスするだけで、以降読み出し要求のすべてが順にとなりのディスクにアクセスできるので、途切れることなくデータの読み出しが可能となる。
【0031】また、再生開始時のデータ読み出しではなく、すでに再生中のデータ読み出しでは、ステップ302で当該ディスクの負荷状況を検査、予測せずに、所望のディスクへデータ読み出しを行う。つまりステップ302,303を行わず、ステップ304を行う。これはすでに再生中のデータ読み出しは最優先であり、前述した再生開始時のデータ読み出しが、すでに再生中のデータ読み出しを阻害しないことを保証するからである。
【0032】図4にこの概念図を示す。図4では各ディスクと、データを読み出す端末1、2、3の3台からのデータ読み出し要求の時刻による推移を表している。ここでは時刻T+2で端末3からの連続情報の再生開始要求を受け付けたとしている.時刻T+2では、ディスク1と3でそれぞれ端末1、2のデータ読み出しを行っている(■',■")。端末3からの再生開始は連続情報Aのフレーム番号1つまり、データブロックの1番を読み出すことを示す。このデータはディスク1に格納してある(■)。ところが、このディスクでは端末2からの読み出し要求がある(■')。ここでこの端末2の読み出しに加え、端末3のデータ読みだしを行い、端末3の読み出しが1フレーム時間内に行えないと判断すれば、この端末3の読み出し要求は、読み出し要求フレーム番号を1から2に変更する(■)。フレーム番号2が格納してあるディスク2には他の読み出し要求がなく、1フレーム時間内に端末3の読み出しが行える。このように一度読み出しが開始できれば、以降、時刻T+3、T+4と順に途切れることなくデータ読み出しが行える。
【0033】以上のように, 本実施の形態では,連続データの再生開始時には次時刻のディスク負荷状況を予測しながら、1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出す(、つまり、例えば動画の再生開始における数フレームのずれは利用する用途によっては、実用上問題ないことをいかして、その読み出し位置を指定位置から若干ずらすといった工夫をこらす)ので、他の動画再生を途切れさせずかつ、再生開始時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現でき、その実用的効果は大きい。
【0034】(実施の形態2)以下本発明の実施の形態について、図5,6を用いて説明する.図5は本発明の構成図である.以下、図5を用いて本発明の構成について説明する。図5の構成図は,図2の構成図と同じである。異なるのはジャンプ時の代替えルールを格納するジャンプ時代替えルール格納手段504を設けたことである.図6は本発明の連続データ読み出し手順である。図6R>6は図3と同じである。異なるのはジャンプ時の代替えルールを参照する(ステップ606)としたことである。
【0035】読み出し要求受付手段で読み出し要求を受け付けたとき、再生状態情報がジャンプであるので代替えルールを、ジャンプ時代替えルール格納手段に格納してあるルールとする。このルールの例としては、ジャンプ先のフレーム番号をkとするとkを元に前後nフレームつまり、k+nからk−n(n=1,2,3,…)の範囲でディスクの負荷状況を検査し、1フレーム時間内にデータを読み出せるディスクから代替えデータを読み出すというものがあげられる。再生開始時と同様に、ジャンプ時に読み出し要求のフレーム番号に代え、代替えのフレームを読み出すことで1フレーム時間内にデータ読み出せ、高速なレスポンスが得られる。またジャンプ時にだけ代替えフレームで対応するだけで以降順次途切れなくデータ読み出しが行えるのは、実施の形態1と同様である。
【0036】以上のように,本実施の形態では,連続データの再生におけるジャンプ時には次時刻のディスク負荷状況を予測しながら、1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すので、他の動画再生を途切れさせずかつ、ジャンプ時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現でき、その実用的効果は大きい。
(実施の形態3)以下本発明の実施の形態について、図7R>7〜9を用いて説明する.図7は本発明の構成図である.以下、図7を用いて本発明の構成について説明する。図7の構成図は,図2の構成図と同じである。異なるのは順方向の2倍速再生や4倍速再生または、逆方向の2倍速再生、4倍速再生などの特殊再生時の代替えルールを格納する特殊再生時代替えルール格納手段704を設けたことである.図8は本発明の連続データ読み出し手順である。図8は図3と同じである。異なるのは特殊再生時の代替えルールを参照する(ステップ806)としたことである。
【0037】実施の形態1で図4を用いて説明したとおり、本発明は一度データ読み出しが開始されれば以降途切れることなく順次データ読み出しを行うことができる。これはどのデータも単位時間に読み出すフレーム数が同じでかつ、各フレームを逐次、飛ばすことなく読み出すからである。
【0038】しかし、2倍速再生が、通常再生と同じフレームレート例えば30FramePerSecであるならば、2倍速再生では1フレームおきにデータを読み出し再生することとなる。4倍速再生なら3フレームおきにデータを読み出し再生することとなる。これはアクセスするディスクが1つおき、3つおきになることを意味し、順次1つづつずれながらディスクにアクセスする通常再生のデータ読み出しに割り込むこととなる。当然、通常再生のデータ読み出しを阻害することは回避しなければならない。よって、この特殊再生時のデータ読みだしでは、他の通常再生のデータが読みだし中などで所望のデータが格納してあるディスクから該データを1フレーム時間内に読み出せない場合がある。
【0039】そこで、特殊再生時は、特殊再生時代替えルールを設け、このルールを例えば次のように決める。すなわち、読み出したいフレームが1フレーム時間内に読み出せないと判断したとき、その前後nフレームのフレームデータを代わりに読み出す。ここでnとは例えば、2倍速再生では"1"つまり、前後1フレーム、4倍速再生では"1"または"2"つまり、前後1または2フレームとできる。ここで、後方だけまたは、前方方向だけに読み出すフレームをずらすとしてもよい。ここでは、所望のフレームに対して、読み出すフレームにいくらかのずれを許すことで、通常再生と擬似的な特殊再生を混在したデータ読み出しができるようになる。
【0040】図9にこの概念図を示す。図9では各ディスクと、データを読み出す端末1、2の2台からのデータ読み出し要求の時刻による推移を表している。端末1は時刻Tから2倍速再生を行い、端末2は終始通常再生のデータ読み出しを行っている。端末1は、連続情報Aのデータを読み出しており、2倍速再生なので本来、読み出すフレーム番号は4(■),6,8,10となる。しかし時刻T+1では、ディスク3は端末2によるデータ読みだし中であり(■)、端末1によるフレーム番号6のデータ読み出しは1フレーム時間内に終わらないと判断する。そこで読み出すフレームを1つずらしフレーム番号7とする。フレーム番号7は、ディスク1に格納してあり、また1フレーム時間内に読み出せるので、フレーム番号7のデータを読み出す(■)。時刻T+3では、フレーム番号8を読み出す(■)。通常再生をしている状態から特殊再生に再生状態を変更したときも同様の手順でデータを読み出し、特殊再生の開始にかかる時間が1フレーム時間内という高速なレスポンスが得られる。
【0041】以上のように,本実施の形態では,連続データの特殊再生時には次時刻のディスク負荷状況を予測しながら、1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すことで、他の動画再生を途切れさせずかつ、通常速度の再生と特殊再生のデータ読み出しを混在させて行うことができ、また特殊再生の開始時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現でき、その実用的効果は大きい。
【0042】(実施の形態4)以下本発明の実施の形態について、図10〜12を用いて説明する.図10は本発明の構成図である.以下、図10を用いて本発明の構成について説明する。図10の構成図は,図2,5,7の構成図と同じである。異なるのはデータの読み出し要求を受付これらに優先度をつけて発行する読み出し要求受付発行手段1001と、読み出し制御手段1003を設けたことである.読み出し要求受付発行手段1001は2つ(以上)のキューを設ける。それぞれ通常再生中用のデータ読み出しキューと、特殊再生、再生開始またはジャンプ時のデータ読み出し用のキューである。読み出し要求受付発行手段1001は、前者のキューに格納の要求を処理後、後者のキューに格納の要求を処理する。
【0043】読み出し制御手段1003は、データを読み出すディスクのデータ読み出し状況をディスク管理手段から取得し、当該ディスクですでに読み出し中のデータ長をGバイト、所望のデータのデータ長をNバイト、ディスク読み出し速度がV(バイト/秒)、1フレームの時間をT秒とすると、(G+N)/V < T・・・(3)
が成り立てば所望のデータを当該ディスクから1フレーム時間内に読み出せるとして、データ読み出し手段にデータ読み出しの指示を出す。読み出し制御手段1003は、実施の形態1,2,3で説明した読み出し予測制御手段から、次時刻のデータ読み出しの予測を省いたものと同等である。
【0044】図11は本発明の連続データ読み出し手順である。図11は図8と同じである。異なるのはステップ1102をキューに優先度をつけ読み出し要求を順次発行するとしたことである。実施の形態1,2,3では通常再生のデータ読み出しを阻害しないために、次時刻のデータ読み出し状況を予測した。本発明では、この予測をしない代わりにこの予測と同等の効果を発揮する読み出し要求受付発行手段を設けた。ステップ1101,1102では、この読み出し要求受付発行手段1001で、データ読み出しの要求を受付、通常再生中か否かの再生状態によりその要求を前述の2つのキューに割り振り格納する。
【0045】一方、ここでは一例として1フレーム時間の一定時間毎に、まず通常再生中用のデータ読み出しキューに格納のデータ読み出し要求を読み出し制御手段1003に発行し、すべてが発行し終われば次に、特殊再生、再生開始またはジャンプ時のデータ読み出し用のキューに格納のデータ読み出し要求を発行する。
【0046】このようにすることで、まず通常再生中のデータ読み出しを順次読み出し手段に発行し、次に各ディスクの読み出し状況から代替えルールを適用しながら、再生開始、ジャンプのデータ読み出し、または特殊再生のデータ読み出しを読み出し手段に発行することができる。これにより通常再生中のデータ読み出し以外のデータ読み出しの要求発行は、常に通常再生中のデータ読み出し要求を発行した後になり、順次となりのディスクにアクセスする通常再生のデータ読み出しに割り込まず、通常再生のデータ読み出しを阻害しないという効果が得られる。
【0047】以上のように,本実施の形態では,処理優先度をつけた読み出し要求格納キューを利用することで、通常再生のデータ読み出しを途切れさせずにかつ、再生開始時、ジャンプ時、特殊再生のデータ読み出しを1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出し、その応答速度を1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現でき、その実用的効果は大きい。
【0048】なお、実施の形態1〜4では、読み出し対象となる連続情報データ(動画)の格納形態として、各動画情報の「先頭から順に」複数のディスクにディスク番号順に振り分けられる形態となっているが、各動画情報同士が同じ規則で振り分けられていれば、動画情報を並行して読み出す場合、それぞれを同じ規則で読み出せばよいこととなる(読み出しの衝突が起こることがない)ので、特に問題はない。
【0049】
【発明の効果】以上のように,第一の発明では,連続データの再生開始時には次時刻のディスク負荷状況を予測しながら、1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すので、他の動画再生を途切れさせずかつ、再生開始時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現できるという有利な効果が得られる。
【0050】また,第二の発明では,連続データの再生におけるジャンプ時には次時刻のディスク負荷状況を予測しながら、1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すので、他の動画再生を途切れさせずかつ、ジャンプ時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現できるという有利な効果が得られる。
【0051】また,第三の発明では、連続データの特殊再生時には次時刻のディスク負荷状況を予測しながら、1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すことで、他の動画再生を途切れさせずかつ、通常速度の再生と特殊再生のデータ読み出しを混在させて行うことができ、また特殊再生の開始時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現できるという有利な効果が得られる。
【0052】また,第四の発明では、処理優先度をつけた読み出し要求格納キューを利用することで、通常再生のデータ読み出しを途切れさせずにかつ、再生開始時、ジャンプ時、特殊再生のデータ読み出しを1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出し、その応答速度を1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1で説明の本発明のデータ格納方式説明図
【図2】実施の形態1の構成図
【図3】実施の形態1のデータ読み出し手順の例図
【図4】実施の形態1のデータ読み出し要求の時刻推移図
【図5】実施の形態2の構成図
【図6】実施の形態2のデータ読み出し手順の例図
【図7】実施の形態3の構成図
【図8】実施の形態3のデータ読み出し手順の例図
【図9】実施の形態3で説明のデータ読み出し要求の時刻推移図
【図10】実施の形態4の構成図
【図11】実施の形態4のデータ読み出し手順の例図
【符号の説明】
201、501、701、1002:ディスク管理手段
202、502、702:読み出し予測制御手段
1003:読み出し制御手段
203、503、703、1004:読み出し手段
204、1007:再生開始時代替えルール格納手段
205,505、705、1008:読み出し位置変換手段
206、506、706、1009:ディスク
504、1006:ジャンプ時代替えルール格納手段
704、1005:特殊再生時代替えルール格納手段
1001:読み出し要求受付発行手段
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動画や音声などの連続情報の再生において、再生開始時、ジャンプ時に高速なレスポンスが得られ、かつ通常速度の再生と、2倍速、4倍速などの順方向、逆方向の特殊再生とを混在して再生可能な情報再生、記録装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、動画や音声などの連続情報を記録、再生するシステムとして、ビデオサーバがある。ビデオサーバは、一般的には、ディスクアレイと、メモリバッファ、読み出し要求受付手段、データ読み出し手段からなる。ディスクアレイは、データをストライピングして蓄積し、RAIDディスクとして使用する。そしてデータ読み出し時には、ディスクから所望のデータを含む領域を読み出し、FIFO型メモリバッファに蓄積する。データ読み出し要求に答えるには、このバッファから所望のデータを切り出し、該データを読み出し要求元へ送ることで完了する。
【0003】また、データの読み出し速度を保証するため、ビデオサーバは、端末が要求する連続情報データのディスクからのデータ読みだしをタイムスロットと呼ぶ一定の周期内で順に処理する。タイムスロットに割り当てられた、端末の要求するデータの読み出しは、タイムスロットを1巡する間に必ず処理されるのでディスクからの読み出し速度は保証される。端末からの読み出し要求が、例えば再生開始、ジャンプなどで新規に発生した場合は、新規にタイムスロットに割り当てられる。
【0004】新規のタイムスロットへの割り当てが、要求を受け付けた時刻のタイムスロット内で割り当て可能な場合、タイムスロット内の最初の部分に格納された処理を行っている間にこの読み出し要求を受け付け、タイムスロットの最後に処理が割り当てられたとき、この読み出し要求の待ち時間は最大となり、その時間はタイムスロット1巡分の時間となる.またディスクからの読み出し要求は、タイムスロット1周期で1度処理されるので、この1周期の間の端末からの読み出し要求に応答できるのに十分なデータ量を1度にメモリバッファに読み込んでおかなければならない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術では、動画再生開始時には上記メモリバッファにデータを補充してから再生可能となる。つまりメモリバッファをデータで埋めるのにかかる時間がレスポンス時間となる。これは再生中のジャンプによる再生位置の変更でも同様である。再生位置の変更ではバッファにあるデータを破棄し、ジャンプ先の位置以降のデータを新たに読み出しバッファを埋める必要がある。そのため動画再生開始時や、ジャンプ時には高速なレスポンスが得られない。
【0006】例えば、従来のビデオサーバでは動画再生開始時のレスポンス時間は以下のようになる。つまり端末数を40、ディスク数を5、データの読み出し単位を256Kバイト、(256/5)kバイト単位でデータ読みだしを行うときの1本のディスクの平均データ読み出し速度を1.5Mバイト/秒、とすると、タイムスロット1巡の所要時間Tは、T=256x40/(1.5x1000x5)
となり、約1.4秒となる。つまり、再生開始までのレスポンスは約1.4秒となる。
【0007】また、従来のビデオサーバは動画や音声等の連続情報のデータをシーケンシャルに読み出すことが前提となっている。これは前述のメモリバッファにシーケンシャルにデータを先行読み出しておくことでもわかる。そこで、連続情報のデータを2倍速、4倍速などで特殊再生を行うとなるとディスクからのデータ読みだし速度も2倍、4倍となり、バッファメモリの容量が2倍、4倍必要となる。つまり通常速度の再生から2倍速、4倍速の特殊再生を行うときのレスポンスは、やはり高速なレスポンスが得られない.このように、通常再生、特殊再生の開始時、ジャンプ時など再生状態が変わるときは常に高速なレスポンスが得られない。
【0008】そこで、本発明は、動画や音声などの連続情報の再生において、再生開始、ジャンプ時に高速なレスポンスが得られ、かつ通常速度の再生から2倍速、4倍速などの順方向、逆方向の特殊再生へ変更したときにも高速なレスポンスが得られ、かつ通常速度の再生と、特殊再生とを混在して再生可能な情報再生、記録装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解決するもので、本発明は第一に、動画情報、音声情報等の連続情報データを任意のデータサイズ単位で先頭から複数のディスクに順に格納するデータ記録方式で記録し、該記録した連続情報データの読み出し、再生を行う連続情報記録再生装置において、各ディスクにおける負荷状況つまりデータ読み出し状況を管理するディスク管理手段と、 ディスクの指定位置からデータを読み出す読み出し手段と、 データ読み出し位置の情報からなる読み出し要求を、再生中、または再生開始を示す再生状態情報と共に受け付け、前記ディスク管理手段から各ディスクの負荷を参照し、当該ディスクにおける負荷と次時刻のデータ読み出し状況の予測から、規定時間内に読み出せるか否かを判断し、当該ディスクの指定位置からデータを読み出すよう読み出し手段に指示を出す読み出し予測制御手段と、 再生開始時に代替えデータを読み出す代替えルールを格納した再生開始時代替えルール格納手段と、 再生開始を示す再生状態情報をもとに前記再生開始時代替えルール格納手段に格納したルールに従い、前記指定ディスクの指定位置からのデータ読みだしを、規定時間内に読み出せるディスクと該読み出し位置へ変換する読み出し位置変換手段と、を備えた連続情報記録再生装置である。
【0010】これにより,再生中の他のデータ読み出しを妨げないようにしながらも、新たな連続データの再生開始時には規定時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すことで再生開始時の応答速度は規定時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現できるという効果が得られる。
【0011】第二に、再生位置を変更するジャンプ時の代替えルールを格納するジャンプ時代替えルール格納手段を備えた連続情報記録再生装置であり、これにより,再生中の他のデータ読み出しを妨げないようにしながらも、連続データの再生におけるジャンプ時には規定時間時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すのでジャンプ時の応答速度は規定時間時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現できるという効果が得られる。
【0012】第三に、2倍速、4倍速などの特殊再生時の代替えルールを格納する特殊再生時代替えルール格納手段を備えた連続情報記録再生装置であり、これにより,再生中の他のデータ読み出しを妨げないようにしながらも、特殊再生のデータ読みだしが行え、かつ通常再生をしている状態から特殊再生に再生状態を変更するときの所要時間も規定時間内という高速なレスポンスが得られる連続情報記録再生装置が実現できるという効果が得られる。
【0013】第四に、読み出し要求を受け付けて、優先度をつけて定期的に読み出し要求を発行する読み出し要求受付発行手段を備えた連続情報記録再生装置であり、これにより,再生中の他のデータ読み出しを妨げないようにしながらも、通常再生と特殊再生を混在し、また新たな連続データの再生開始時、連続データの再生におけるジャンプ、通常再生から特殊再生への再生状態の変更を規定時間内とする高速なレスポンスが得られる連続情報記録再生装置が実現できるという効果が得られる。
【0014】また、上記第一から第四の発明に対して、・それらを任意に組み合わせたもの、・連続情報データが動画情報の場合、データサイズを動画の1フレームのデータを単位として、各動画情報同士が同じ規則で(例えば、先頭から複数のディスクに順に)格納するデータ記録方式としたもの、・連続情報データがMPEGフォーマットの動画情報の場合、1GOPのデータを単位として、各動画情報同士が同じ規則で(例えば、先頭から複数のディスクに順に)格納するデータ記録方式としたもの、・読み出し可能か否かを判断する規定時間を、動画における1フレームの時間、例えば、30FramePerSecなら33msecとしたもの、・再生開始時代替えルールを、順方向に1フレームづつずらす、つまり読み出し要求フレーム番号kに対し、k+n(n=1,2,3・・)としたもの、・ジャンプ時代替えルールを、順方向に1フレームづつずらす、つまり読み出し要求フレーム番号kに対し、k+n(n=1,2,3・・)としたもの、・ジャンプ時代替えルールを、逆方向に1フレームづつずらす、つまり読み出し要求フレーム番号kに対し、k-n(n=1,2,3・・)としたもの、・特殊再生時代替えルールを、順方向に1フレームづつずらす、つまり読み出し要求フレーム番号kに対し、k+n(n=1,2,3・・)としたもの、・特殊再生時代替えルールを、逆方向に1フレームづつずらす、つまり読み出し要求フレーム番号kに対し、k-n(n=1,2,3・・)としたもの、・特殊再生時代替えルールを、n倍速再生時には、ずらすフレーム数を最大n−1として代替えフレームを検索しても、1フレーム時間内に読み出せないと判断した場合は、前時刻に読み出したフレームデータを利用するとしたもの、等である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施の形態について図面を用いながら説明をするが、本発明はこれら実施の形態に何等限定されることなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得る。
【0016】(実施の形態1)以下本発明の実施の形態について、図1から図4を用いて説明する.本実施の形態以降、連続情報データを動画データ、規定時間を動画における1フレーム時間を例として説明する。
【0017】図1は本発明における連続情報のデータ格納方式を示す。連続情報はデータの先頭からデータを区切り(以降、この区切った単位をデータブロックと呼ぶ)、ディスクアレイを構成する各ディスクに順番に格納する。図1では連続情報データAの先頭であるデータブロック1をディスク1に、データブロック2をディスク2に格納している。ディスク1にはこのようにデータブロック1,4、7、10と格納する。連続情報Bも同様に、先頭のデータブロック1をディスク1に、データブロック2をディスク2に格納する.ここで、データブロックは、連続情報が動画であれば1フレームを構成するデータからなるものとしても良いし、例えばMPEGにおけるGOPのように複数フレームをまとめて1データブロックとしても良い。以下本発明では一例として、1データブロックに1フレームのデータを格納するとして説明する。また以降、データブロックのディスク内の格納位置を特定するものをブロックアドレスと呼ぶ。
【0018】図2は本発明の連続情報記録再生装置の構成図である.以下、図2を用いて本発明の構成について説明する。図2において、201は各ディスクにおける負荷状況を管理するディスク管理手段、202はデータの読み出し要求のディスク番号とブロックアドレスを再生状態の情報と共に受け、当該ディスクにおける負荷と次時刻のデータ読み出し状況の予測から、1フレーム時間内に読み出せかつ他の再生のデータ読み出しを阻害しないと判断したら、当該ディスクの指定位置からデータを読み出すよう読み出し手段203に指示を出す読み出し予測制御手段、203は読み出し予測制御手段202から指示を受け、ディスクの指定位置からデータを読み出す読み出し手段、204は再生開始時に代替えデータを読み出す代替えルールを格納した再生開始時代替えルール格納手段、205は前記読みだし要求受付手段が受け付けた再生状態情報をもとに前記再生開始時代替えルール格納手段に格納したルールを参照して、前記指定ディスクの指定位置へのアクセスを、前記ディスク管理手段で管理の各ディスク負荷を検査しながら1フレーム時間内に読み出せるディスクと指定位置のアクセスへ変換する読み出し位置変換手段、206は連続データを格納するディスクである.次に,図3を用いて本発明の連続データ読み出し手順を説明する.ここではまず、再生開始を行うときの読み出し手順を説明する.まず読み出すデータの格納してあるディスク番号とブロックアドレス、そして再生状態の情報を受け付ける(ステップ301)。ここでは再生状態情報とは「再生開始」という任意の連続情報の再生を新たに開始しすることを示す情報を指す。
【0019】本発明の情報記録再生装置では複数の動画データを並行して同時に読み出すが、実際には各ディスクではデータの読み出しは各動画毎に順に読み出す。つまり読み出し手段には読み出し命令を格納するキューを備え、このキューに格納してある命令のうち時刻の古いものから読み出し処理を行う。しかし読み出し予測制御手段からは、読み出し手段に発行した読み出し命令がいつ処理されるかわからない。そのため読み出し予測制御手段では一度読み出し手段に発行した命令はすでに読み出し(中)であると見なす。
【0020】ここで所望のデータが1フレーム時間内に読み出せるかどうかは、所望のデータのデータ長、ディスクの読み出し性能、そしてディスクの負荷状況に依存する。当該ディスクですでに読み出し中であるデータのデータ長をGバイト、所望のデータのデータ長をNバイト、ディスク読み出し速度がV(バイト/秒)、1フレームの時間をT秒とすると、(G+N)/V < T・・・(1)
が成り立てば所望のデータを当該ディスクから1フレーム時間内に読み出すことができる。ここでGは前述したように、データ読み出し予測制御手段ですでに読み出し中であるとして見なしているデータ長の総量である。
【0021】具体的には200kBと300kBのデータ読み出し命令を発行済みであればGは500kBとなる。また読み出し手段のキューに格納してある命令はディスク管理手段で各ディスク毎に管理する。
【0022】上記式を満たせば当該ディスクから所望のデータを規定期間内、ここでは1フレーム時間内に読み出すことができる。ここでは説明のため、このデータの読み出しがディスク2からのデータ読み出しであるとする。しかし、例えばこの直後にすでに再生を行っている他動画データの読み出しの処理を行い、それが前回はディスク1からのデータ読み出しで、今回がディスク2からのデータ読み出しであった場合。
【0023】もしこの読み出しが上記式を満たさず1フレーム時間内に読み出し処理ができなければ、データ読み出しを規定時間内に終了することができず、動画の再生に途切れが生じることになる。これは前述の「再生開始」の新規データ読み出しが割り込んだことに起因する。これを避けるためには、次時刻のディスク2の読み出し状況を予測する必要がある。つまり、「再生開始」を始めるときに次時刻のディスクアクセス状況、すなわち一つ前のディスク1を検査する。具体的には、ディスク管理手段を参照し、ディスク1に対する再生中の動画のデータ読み出しのデータ読み出し総和量を調べる。これをG1とする。また同様にディスク2におけるデータ読み出し総和量をG2とする。つまり、上記式におけるGをG=G1+G2・・・(2)
として、上記式(1)を満たせばディスク2から「再生開始」のデータ読み出しを行うことができ、かつ他の再生のデータ読み出しを阻害することを避けることができる。
【0024】このように、ディスク番号からそのディスクの負荷状況をディスク管理手段で検査、予測し(ステップ302)、所望のデータを1フレーム時間内に読み出せるか判断する(ステップ303)。ここで1フレーム時間とは例えば動画で30Frame Per Sec の場合,、33msec(≒1Sec/30Frame)となる。
【0025】ステップ303で1フレーム時間内に読めると判断したら、当該ディスクの指定位置からデータを読み出す(ステップ304)。ここでは読み出し制御手段が読み出し手段へ所望のデータを読み出すよう指示を出す。一方、ディスク管理手段に、所望のデータを読み出し中であることを通知する。ここでディスク管理手段は各ディスク毎に管理しているデータ読み出し状況、つまり負荷状況の情報を更新する(ステップ305)。
【0026】一方、ステップ303で1フレーム時間内に所望のデータが読み出せないと判断したとき、受け付けた再生状態情報から、再生開始時代替えルール格納手段に格納した代替えルールを参照する(ステップ306)。そしてこの代替えルールをもとに、読み出し要求のあったフレームを代替えフレームに変更し、このディスク番号を得る(ステップ307)。同様にこのディスクから所望のデータが1フレーム時間内で読み出せるかを検査する(ステップ302)。以降これを繰り返す。
【0027】また、読み出し手段はキューを検査し、順次読み出し処理を行う。所望のデータが読み出せたかを検査し、読み出しを完了すれば(ステップ308)、ディスク管理手段へデータ読み出しの完了を通知し、ディスク管理手段では各ディスクの負荷情報を更新する(ステップ309)。
【0028】ここで再生開始時の代替えルールとは例えば、連続情報が動画データであれば連続情報の先頭の1フレーム目を読みだそうとして、1フレーム時間内に読めないと判断したとき、代わりに2フレーム目を読み出す。2フレーム目もだめなら3フレーム目を読み出すとし、1フレーム時間内に読めると判断できるところまでアクセスするディスクをずらしていくというルールである。
【0029】このルールに従えば、読み出し要求受付手段で受け付けたフレーム番号とは異なるフレームのデータを読み出すことになる。しかし、動画の再生開始における数フレームのずれは利用する用途によっては、実用上問題ないと考えられる。このずれを許すことで常に動画再生開始時のレスポンスは1フレーム時間内に収めることができる。
【0030】なお、このずれは再生開始時にしか発生しない。動画の再生なので以降は、順に次のフレームを読み出す。これはアクセスするディスクが次々と順にずれていくことを示す。つまり再生開始の時だけ、ずれを発生させ負荷の低いディスクにアクセスするだけで、以降読み出し要求のすべてが順にとなりのディスクにアクセスできるので、途切れることなくデータの読み出しが可能となる。
【0031】また、再生開始時のデータ読み出しではなく、すでに再生中のデータ読み出しでは、ステップ302で当該ディスクの負荷状況を検査、予測せずに、所望のディスクへデータ読み出しを行う。つまりステップ302,303を行わず、ステップ304を行う。これはすでに再生中のデータ読み出しは最優先であり、前述した再生開始時のデータ読み出しが、すでに再生中のデータ読み出しを阻害しないことを保証するからである。
【0032】図4にこの概念図を示す。図4では各ディスクと、データを読み出す端末1、2、3の3台からのデータ読み出し要求の時刻による推移を表している。ここでは時刻T+2で端末3からの連続情報の再生開始要求を受け付けたとしている.時刻T+2では、ディスク1と3でそれぞれ端末1、2のデータ読み出しを行っている(
【0033】以上のように, 本実施の形態では,連続データの再生開始時には次時刻のディスク負荷状況を予測しながら、1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出す(、つまり、例えば動画の再生開始における数フレームのずれは利用する用途によっては、実用上問題ないことをいかして、その読み出し位置を指定位置から若干ずらすといった工夫をこらす)ので、他の動画再生を途切れさせずかつ、再生開始時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現でき、その実用的効果は大きい。
【0034】(実施の形態2)以下本発明の実施の形態について、図5,6を用いて説明する.図5は本発明の構成図である.以下、図5を用いて本発明の構成について説明する。図5の構成図は,図2の構成図と同じである。異なるのはジャンプ時の代替えルールを格納するジャンプ時代替えルール格納手段504を設けたことである.図6は本発明の連続データ読み出し手順である。図6R>6は図3と同じである。異なるのはジャンプ時の代替えルールを参照する(ステップ606)としたことである。
【0035】読み出し要求受付手段で読み出し要求を受け付けたとき、再生状態情報がジャンプであるので代替えルールを、ジャンプ時代替えルール格納手段に格納してあるルールとする。このルールの例としては、ジャンプ先のフレーム番号をkとするとkを元に前後nフレームつまり、k+nからk−n(n=1,2,3,…)の範囲でディスクの負荷状況を検査し、1フレーム時間内にデータを読み出せるディスクから代替えデータを読み出すというものがあげられる。再生開始時と同様に、ジャンプ時に読み出し要求のフレーム番号に代え、代替えのフレームを読み出すことで1フレーム時間内にデータ読み出せ、高速なレスポンスが得られる。またジャンプ時にだけ代替えフレームで対応するだけで以降順次途切れなくデータ読み出しが行えるのは、実施の形態1と同様である。
【0036】以上のように,本実施の形態では,連続データの再生におけるジャンプ時には次時刻のディスク負荷状況を予測しながら、1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すので、他の動画再生を途切れさせずかつ、ジャンプ時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現でき、その実用的効果は大きい。
(実施の形態3)以下本発明の実施の形態について、図7R>7〜9を用いて説明する.図7は本発明の構成図である.以下、図7を用いて本発明の構成について説明する。図7の構成図は,図2の構成図と同じである。異なるのは順方向の2倍速再生や4倍速再生または、逆方向の2倍速再生、4倍速再生などの特殊再生時の代替えルールを格納する特殊再生時代替えルール格納手段704を設けたことである.図8は本発明の連続データ読み出し手順である。図8は図3と同じである。異なるのは特殊再生時の代替えルールを参照する(ステップ806)としたことである。
【0037】実施の形態1で図4を用いて説明したとおり、本発明は一度データ読み出しが開始されれば以降途切れることなく順次データ読み出しを行うことができる。これはどのデータも単位時間に読み出すフレーム数が同じでかつ、各フレームを逐次、飛ばすことなく読み出すからである。
【0038】しかし、2倍速再生が、通常再生と同じフレームレート例えば30FramePerSecであるならば、2倍速再生では1フレームおきにデータを読み出し再生することとなる。4倍速再生なら3フレームおきにデータを読み出し再生することとなる。これはアクセスするディスクが1つおき、3つおきになることを意味し、順次1つづつずれながらディスクにアクセスする通常再生のデータ読み出しに割り込むこととなる。当然、通常再生のデータ読み出しを阻害することは回避しなければならない。よって、この特殊再生時のデータ読みだしでは、他の通常再生のデータが読みだし中などで所望のデータが格納してあるディスクから該データを1フレーム時間内に読み出せない場合がある。
【0039】そこで、特殊再生時は、特殊再生時代替えルールを設け、このルールを例えば次のように決める。すなわち、読み出したいフレームが1フレーム時間内に読み出せないと判断したとき、その前後nフレームのフレームデータを代わりに読み出す。ここでnとは例えば、2倍速再生では"1"つまり、前後1フレーム、4倍速再生では"1"または"2"つまり、前後1または2フレームとできる。ここで、後方だけまたは、前方方向だけに読み出すフレームをずらすとしてもよい。ここでは、所望のフレームに対して、読み出すフレームにいくらかのずれを許すことで、通常再生と擬似的な特殊再生を混在したデータ読み出しができるようになる。
【0040】図9にこの概念図を示す。図9では各ディスクと、データを読み出す端末1、2の2台からのデータ読み出し要求の時刻による推移を表している。端末1は時刻Tから2倍速再生を行い、端末2は終始通常再生のデータ読み出しを行っている。端末1は、連続情報Aのデータを読み出しており、2倍速再生なので本来、読み出すフレーム番号は4(
【0041】以上のように,本実施の形態では,連続データの特殊再生時には次時刻のディスク負荷状況を予測しながら、1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すことで、他の動画再生を途切れさせずかつ、通常速度の再生と特殊再生のデータ読み出しを混在させて行うことができ、また特殊再生の開始時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現でき、その実用的効果は大きい。
【0042】(実施の形態4)以下本発明の実施の形態について、図10〜12を用いて説明する.図10は本発明の構成図である.以下、図10を用いて本発明の構成について説明する。図10の構成図は,図2,5,7の構成図と同じである。異なるのはデータの読み出し要求を受付これらに優先度をつけて発行する読み出し要求受付発行手段1001と、読み出し制御手段1003を設けたことである.読み出し要求受付発行手段1001は2つ(以上)のキューを設ける。それぞれ通常再生中用のデータ読み出しキューと、特殊再生、再生開始またはジャンプ時のデータ読み出し用のキューである。読み出し要求受付発行手段1001は、前者のキューに格納の要求を処理後、後者のキューに格納の要求を処理する。
【0043】読み出し制御手段1003は、データを読み出すディスクのデータ読み出し状況をディスク管理手段から取得し、当該ディスクですでに読み出し中のデータ長をGバイト、所望のデータのデータ長をNバイト、ディスク読み出し速度がV(バイト/秒)、1フレームの時間をT秒とすると、(G+N)/V < T・・・(3)
が成り立てば所望のデータを当該ディスクから1フレーム時間内に読み出せるとして、データ読み出し手段にデータ読み出しの指示を出す。読み出し制御手段1003は、実施の形態1,2,3で説明した読み出し予測制御手段から、次時刻のデータ読み出しの予測を省いたものと同等である。
【0044】図11は本発明の連続データ読み出し手順である。図11は図8と同じである。異なるのはステップ1102をキューに優先度をつけ読み出し要求を順次発行するとしたことである。実施の形態1,2,3では通常再生のデータ読み出しを阻害しないために、次時刻のデータ読み出し状況を予測した。本発明では、この予測をしない代わりにこの予測と同等の効果を発揮する読み出し要求受付発行手段を設けた。ステップ1101,1102では、この読み出し要求受付発行手段1001で、データ読み出しの要求を受付、通常再生中か否かの再生状態によりその要求を前述の2つのキューに割り振り格納する。
【0045】一方、ここでは一例として1フレーム時間の一定時間毎に、まず通常再生中用のデータ読み出しキューに格納のデータ読み出し要求を読み出し制御手段1003に発行し、すべてが発行し終われば次に、特殊再生、再生開始またはジャンプ時のデータ読み出し用のキューに格納のデータ読み出し要求を発行する。
【0046】このようにすることで、まず通常再生中のデータ読み出しを順次読み出し手段に発行し、次に各ディスクの読み出し状況から代替えルールを適用しながら、再生開始、ジャンプのデータ読み出し、または特殊再生のデータ読み出しを読み出し手段に発行することができる。これにより通常再生中のデータ読み出し以外のデータ読み出しの要求発行は、常に通常再生中のデータ読み出し要求を発行した後になり、順次となりのディスクにアクセスする通常再生のデータ読み出しに割り込まず、通常再生のデータ読み出しを阻害しないという効果が得られる。
【0047】以上のように,本実施の形態では,処理優先度をつけた読み出し要求格納キューを利用することで、通常再生のデータ読み出しを途切れさせずにかつ、再生開始時、ジャンプ時、特殊再生のデータ読み出しを1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出し、その応答速度を1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現でき、その実用的効果は大きい。
【0048】なお、実施の形態1〜4では、読み出し対象となる連続情報データ(動画)の格納形態として、各動画情報の「先頭から順に」複数のディスクにディスク番号順に振り分けられる形態となっているが、各動画情報同士が同じ規則で振り分けられていれば、動画情報を並行して読み出す場合、それぞれを同じ規則で読み出せばよいこととなる(読み出しの衝突が起こることがない)ので、特に問題はない。
【0049】
【発明の効果】以上のように,第一の発明では,連続データの再生開始時には次時刻のディスク負荷状況を予測しながら、1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すので、他の動画再生を途切れさせずかつ、再生開始時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現できるという有利な効果が得られる。
【0050】また,第二の発明では,連続データの再生におけるジャンプ時には次時刻のディスク負荷状況を予測しながら、1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すので、他の動画再生を途切れさせずかつ、ジャンプ時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現できるという有利な効果が得られる。
【0051】また,第三の発明では、連続データの特殊再生時には次時刻のディスク負荷状況を予測しながら、1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出すことで、他の動画再生を途切れさせずかつ、通常速度の再生と特殊再生のデータ読み出しを混在させて行うことができ、また特殊再生の開始時の応答速度は1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現できるという有利な効果が得られる。
【0052】また,第四の発明では、処理優先度をつけた読み出し要求格納キューを利用することで、通常再生のデータ読み出しを途切れさせずにかつ、再生開始時、ジャンプ時、特殊再生のデータ読み出しを1フレーム時間内に読み出せるディスクからデータを読み出し、その応答速度を1フレーム時間内に保証できる連続情報記録再生装置が実現できるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1で説明の本発明のデータ格納方式説明図
【図2】実施の形態1の構成図
【図3】実施の形態1のデータ読み出し手順の例図
【図4】実施の形態1のデータ読み出し要求の時刻推移図
【図5】実施の形態2の構成図
【図6】実施の形態2のデータ読み出し手順の例図
【図7】実施の形態3の構成図
【図8】実施の形態3のデータ読み出し手順の例図
【図9】実施の形態3で説明のデータ読み出し要求の時刻推移図
【図10】実施の形態4の構成図
【図11】実施の形態4のデータ読み出し手順の例図
【符号の説明】
201、501、701、1002:ディスク管理手段
202、502、702:読み出し予測制御手段
1003:読み出し制御手段
203、503、703、1004:読み出し手段
204、1007:再生開始時代替えルール格納手段
205,505、705、1008:読み出し位置変換手段
206、506、706、1009:ディスク
504、1006:ジャンプ時代替えルール格納手段
704、1005:特殊再生時代替えルール格納手段
1001:読み出し要求受付発行手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】 連続情報データが任意のデータサイズ単位で複数のディスクに格納され、その連続情報データの読み出し・再生を行う装置であって、各ディスクにおける負荷状況を管理するディスク管理手段と、ディスクの指定位置からデータを読み出す読み出し手段と、データ読み出し位置の情報を含む読み出し要求を、再生中または再生開始を示す再生状態情報と共に受け付け、前記ディスク管理手段から各ディスクの負荷を参照し、当該ディスクにおける負荷と次時刻のデータ読み出し状況の予測から、規定時間内に読み出せるか否かを判断し、当該ディスクの指定位置からデータを読み出すよう読み出し手段に指示を出す読み出し予測制御手段と、再生開始時に代替えデータを読み出す代替えルールを格納した再生開始時代替えルール格納手段と、再生開始を示す再生状態情報及び前記再生開始時代替えルール格納手段に格納したルールをもとに、前記指定ディスクの指定位置からのデータ読みだしを、規定時間内に読み出せるディスクとそのディスクにおける読み出し位置へ変換する読み出し位置変換手段と、を備えた連続情報記録再生装置
【請求項2】 連続情報データが任意のデータサイズ単位で複数のディスクに格納され、その連続情報データの読み出し・再生を行う装置であって、各ディスクにおける負荷状況を管理するディスク管理手段と、ディスクの指定位置からデータを読み出す読み出し手段と、データ読み出し位置の情報を含む読み出し要求を、再生中・早送り・巻き戻し等といった任意の位置へ再生位置を変更するジャンプを示す再生状態情報と共に受け付け、前記ディスク管理手段から各ディスクの負荷を参照し、当該ディスクにおける負荷と次時刻のデータ読み出し状況の予測から、規定時間内に読み出せるか否かを判断し、当該ディスクの指定位置からデータを読み出すよう読み出し手段に指示を出す読み出し予測制御手段と、再生位置を変更するジャンプ時の代替えルールを格納するジャンプ時代替えルール格納手段と、ジャンプを示す再生状態情報及び前記ジャンプ時代替えルール格納手段に格納したルールをもとに、前記指定ディスクの指定位置からのデータ読みだしを、規定時間内に読み出せるディスクとそのディスクにおける読み出し位置へ変換する読み出し位置変換手段と、を備えた連続情報記録再生装置
【請求項3】 連続情報データが任意のデータサイズ単位で複数のディスクに格納され、その連続情報データの読み出し・再生を行う装置であって、各ディスクにおける負荷状況を管理するディスク管理手段と、ディスクの指定位置からデータを読み出す読み出し手段と、データ読み出し位置の情報を含む読み出し要求を、再生中・倍速・4倍速などといった特殊再生を示す再生状態情報と共に受け付け、前記ディスク管理手段から各ディスクの負荷を参照し、当該ディスクにおける負荷と次時刻のデータ読み出し状況の予測から、規定時間内に読み出せるか否かを判断し、当該ディスクの指定位置からデータを読み出すよう読み出し手段に指示を出す読み出し予測制御手段と、2倍速、4倍速などの特殊再生時の代替えルールを格納する特殊再生時代替えルール格納手段と、特殊再生を示す再生状態情報及び前記再生開始時代替えルール格納手段に格納したルールをもとに、前記指定ディスクの指定位置からのデータ読みだしを、規定時間内に読み出せるディスクとそのディスクにおける読み出し位置へ変換する読み出し位置変換手段と、を備えた連続情報記録再生装置。
【請求項4】 連続情報データが任意のデータサイズ単位で複数のディスクに格納され、その連続情報データの読み出し・再生を行う装置であって、各ディスクにおける負荷状況を管理するディスク管理手段と、ディスクの指定位置からデータを読み出す読み出し手段と、データ読み出し位置の情報からなる読み出し要求を、再生中または再生開始を示す再生状態情報と共に受け付け、再生中とそれ以外に分け、それらに優先度をつけて順次読み出しを行う読み出し要求受付発行手段と、前記ディスク管理手段から各ディスクの負荷を参照し、当該ディスクにおける負荷から、規定時間内に読み出せるか否かを判断し、当該ディスクの指定位置からデータを読み出すよう読み出し手段に指示を出す読み出し制御手段と、再生開始時に代替えデータを読み出す代替えルールを格納した再生開始時代替えルール格納手段と、再生状態情報及び前記代替えルール格納手段に格納したルールをもとに、前記指定ディスクの指定位置からのデータ読みだしを、規定時間内に読み出せるディスクとそのディスクにおける読み出し位置へ変換する読み出し位置変換手段と、を備えた連続情報記録再生装置。
【請求項5】 再生位置を変更するジャンプ時の代替えルールを格納するジャンプ時代替えルール格納手段を備えた請求項4の連続情報記録再生装置。
【請求項6】 特殊再生時に代替えデータを読み出す代替えルールを格納した特殊再生時代替えルール格納手段を備えた請求項4の連続情報記録再生装置。
【請求項7】 連続情報データが動画情報の場合、データサイズを動画の1フレームのデータを単位として、他の動画情報と同一の規則で格納されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の連続情報記録再生装置。
【請求項8】 連続情報データがMPEGフォーマットの動画情報の場合、1GOPのデータを単位として、他の動画情報と同一の規則で格納されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の連続情報記録再生装置。
【請求項9】 読み出し可能か否かを判断する規定時間を、動画における1フレームの時間であることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の連続情報記録再生装置。
【請求項10】 再生開始時代替えルールを、順方向にnフレーム(nは1以上の整数)づつずらすことを特徴とするとする、請求項1又は4に記載の連続情報記録再生装置。
【請求項11】 ジャンプ時代替えルールを、順方向にnフレーム(nは1以上の整数)づつずらすことを特徴とする請求項2又は5に記載の連続情報記録再生装置。
【請求項12】 ジャンプ時代替えルールを、逆方向にnフレーム(nは1以上の整数)づつずらすことを特徴とする請求項2又は5に記載の連続情報記録再生装置。
【請求項13】 特殊再生時代替えルールを、順方向にnフレーム(nは1以上の整数)づつずらすことを特徴とするとする請求項3又は6に記載の連続情報記録再生装置。
【請求項14】 特殊再生時代替えルールを、逆方向にnフレーム(nは1以上の整数)づつずらすことを特徴とするとする請求項3又は6に記載の連続情報記録再生装置。
【請求項15】 特殊再生時代替えルールを、n倍速再生時には、ずらすフレーム数を最大n−1として代替えフレームを検索しても、1フレーム時間内に読み出せないと判断した場合は、前時刻に読み出したフレームデータを利用するとする請求項3又は6に記載の連続情報記録再生装置。
【請求項1】 連続情報データが任意のデータサイズ単位で複数のディスクに格納され、その連続情報データの読み出し・再生を行う装置であって、各ディスクにおける負荷状況を管理するディスク管理手段と、ディスクの指定位置からデータを読み出す読み出し手段と、データ読み出し位置の情報を含む読み出し要求を、再生中または再生開始を示す再生状態情報と共に受け付け、前記ディスク管理手段から各ディスクの負荷を参照し、当該ディスクにおける負荷と次時刻のデータ読み出し状況の予測から、規定時間内に読み出せるか否かを判断し、当該ディスクの指定位置からデータを読み出すよう読み出し手段に指示を出す読み出し予測制御手段と、再生開始時に代替えデータを読み出す代替えルールを格納した再生開始時代替えルール格納手段と、再生開始を示す再生状態情報及び前記再生開始時代替えルール格納手段に格納したルールをもとに、前記指定ディスクの指定位置からのデータ読みだしを、規定時間内に読み出せるディスクとそのディスクにおける読み出し位置へ変換する読み出し位置変換手段と、を備えた連続情報記録再生装置
【請求項2】 連続情報データが任意のデータサイズ単位で複数のディスクに格納され、その連続情報データの読み出し・再生を行う装置であって、各ディスクにおける負荷状況を管理するディスク管理手段と、ディスクの指定位置からデータを読み出す読み出し手段と、データ読み出し位置の情報を含む読み出し要求を、再生中・早送り・巻き戻し等といった任意の位置へ再生位置を変更するジャンプを示す再生状態情報と共に受け付け、前記ディスク管理手段から各ディスクの負荷を参照し、当該ディスクにおける負荷と次時刻のデータ読み出し状況の予測から、規定時間内に読み出せるか否かを判断し、当該ディスクの指定位置からデータを読み出すよう読み出し手段に指示を出す読み出し予測制御手段と、再生位置を変更するジャンプ時の代替えルールを格納するジャンプ時代替えルール格納手段と、ジャンプを示す再生状態情報及び前記ジャンプ時代替えルール格納手段に格納したルールをもとに、前記指定ディスクの指定位置からのデータ読みだしを、規定時間内に読み出せるディスクとそのディスクにおける読み出し位置へ変換する読み出し位置変換手段と、を備えた連続情報記録再生装置
【請求項3】 連続情報データが任意のデータサイズ単位で複数のディスクに格納され、その連続情報データの読み出し・再生を行う装置であって、各ディスクにおける負荷状況を管理するディスク管理手段と、ディスクの指定位置からデータを読み出す読み出し手段と、データ読み出し位置の情報を含む読み出し要求を、再生中・倍速・4倍速などといった特殊再生を示す再生状態情報と共に受け付け、前記ディスク管理手段から各ディスクの負荷を参照し、当該ディスクにおける負荷と次時刻のデータ読み出し状況の予測から、規定時間内に読み出せるか否かを判断し、当該ディスクの指定位置からデータを読み出すよう読み出し手段に指示を出す読み出し予測制御手段と、2倍速、4倍速などの特殊再生時の代替えルールを格納する特殊再生時代替えルール格納手段と、特殊再生を示す再生状態情報及び前記再生開始時代替えルール格納手段に格納したルールをもとに、前記指定ディスクの指定位置からのデータ読みだしを、規定時間内に読み出せるディスクとそのディスクにおける読み出し位置へ変換する読み出し位置変換手段と、を備えた連続情報記録再生装置。
【請求項4】 連続情報データが任意のデータサイズ単位で複数のディスクに格納され、その連続情報データの読み出し・再生を行う装置であって、各ディスクにおける負荷状況を管理するディスク管理手段と、ディスクの指定位置からデータを読み出す読み出し手段と、データ読み出し位置の情報からなる読み出し要求を、再生中または再生開始を示す再生状態情報と共に受け付け、再生中とそれ以外に分け、それらに優先度をつけて順次読み出しを行う読み出し要求受付発行手段と、前記ディスク管理手段から各ディスクの負荷を参照し、当該ディスクにおける負荷から、規定時間内に読み出せるか否かを判断し、当該ディスクの指定位置からデータを読み出すよう読み出し手段に指示を出す読み出し制御手段と、再生開始時に代替えデータを読み出す代替えルールを格納した再生開始時代替えルール格納手段と、再生状態情報及び前記代替えルール格納手段に格納したルールをもとに、前記指定ディスクの指定位置からのデータ読みだしを、規定時間内に読み出せるディスクとそのディスクにおける読み出し位置へ変換する読み出し位置変換手段と、を備えた連続情報記録再生装置。
【請求項5】 再生位置を変更するジャンプ時の代替えルールを格納するジャンプ時代替えルール格納手段を備えた請求項4の連続情報記録再生装置。
【請求項6】 特殊再生時に代替えデータを読み出す代替えルールを格納した特殊再生時代替えルール格納手段を備えた請求項4の連続情報記録再生装置。
【請求項7】 連続情報データが動画情報の場合、データサイズを動画の1フレームのデータを単位として、他の動画情報と同一の規則で格納されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の連続情報記録再生装置。
【請求項8】 連続情報データがMPEGフォーマットの動画情報の場合、1GOPのデータを単位として、他の動画情報と同一の規則で格納されていることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の連続情報記録再生装置。
【請求項9】 読み出し可能か否かを判断する規定時間を、動画における1フレームの時間であることを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の連続情報記録再生装置。
【請求項10】 再生開始時代替えルールを、順方向にnフレーム(nは1以上の整数)づつずらすことを特徴とするとする、請求項1又は4に記載の連続情報記録再生装置。
【請求項11】 ジャンプ時代替えルールを、順方向にnフレーム(nは1以上の整数)づつずらすことを特徴とする請求項2又は5に記載の連続情報記録再生装置。
【請求項12】 ジャンプ時代替えルールを、逆方向にnフレーム(nは1以上の整数)づつずらすことを特徴とする請求項2又は5に記載の連続情報記録再生装置。
【請求項13】 特殊再生時代替えルールを、順方向にnフレーム(nは1以上の整数)づつずらすことを特徴とするとする請求項3又は6に記載の連続情報記録再生装置。
【請求項14】 特殊再生時代替えルールを、逆方向にnフレーム(nは1以上の整数)づつずらすことを特徴とするとする請求項3又は6に記載の連続情報記録再生装置。
【請求項15】 特殊再生時代替えルールを、n倍速再生時には、ずらすフレーム数を最大n−1として代替えフレームを検索しても、1フレーム時間内に読み出せないと判断した場合は、前時刻に読み出したフレームデータを利用するとする請求項3又は6に記載の連続情報記録再生装置。
【図1】
【図2】
【図5】
【図3】
【図4】
【図7】
【図6】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
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【図3】
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【図10】
【図11】
【公開番号】特開2000−222827(P2000−222827A)
【公開日】平成12年8月11日(2000.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平11−23543
【出願日】平成11年2月1日(1999.2.1)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成12年8月11日(2000.8.11)
【国際特許分類】
【出願日】平成11年2月1日(1999.2.1)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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