情報記録装置および情報記録方法
【目的】データ領域とリンク領域で構成されるクラスタを複数個有するディスク等の記録媒体に情報を記録する情報記録装置および情報記録方法において、記録媒体の記録領域を有効に利用できるようにする。
【構成】記録データを記録媒体に入力する記録手段と、記録媒体に記録されているアドレスを管理する手段とを備える。記録手段が記録媒体に複数の記録データを記録するに際し、記録媒体における書き込み可能領域として扱う領域では、複数の記録データのうち一の記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けて記録を行う。記録媒体における再生専用領域として扱う領域では、前記一の記録データとは異なる記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けずに連続して記録を行う。リンク領域として使用されるセクタ内に、リンク領域が設けられたか否かの情報を記録する。
【構成】記録データを記録媒体に入力する記録手段と、記録媒体に記録されているアドレスを管理する手段とを備える。記録手段が記録媒体に複数の記録データを記録するに際し、記録媒体における書き込み可能領域として扱う領域では、複数の記録データのうち一の記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けて記録を行う。記録媒体における再生専用領域として扱う領域では、前記一の記録データとは異なる記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けずに連続して記録を行う。リンク領域として使用されるセクタ内に、リンク領域が設けられたか否かの情報を記録する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク等の記録媒体に情報を記録する情報記録装置及び情報記録方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、光磁気ディスクを用いて、情報を記録再生する様々な情報記録再生装置が開発されている。例えば、ミニディスク(以下、「MD」という)システムは、使用者が任意の音楽等の情報をディスクに記録再生することができる。
【0003】
図9は従来のMDシステムの構成を示すブロック回路図である。図において、1はディスク、2は磁気ヘッド、3は磁気ヘッド駆動回路、4はEFM ACIRCエンコーダ/デコーダ、5はメモリコントローラ、6はメモリ、7はATRACエンコーダ/デコーダ、8はA/D(アナログ/ディジタル)変換回路、9は音声入力端子、10はD/A(ディジタル/アナログ)変換回路、11は音声出力端子、12は光ヘッド、13はスピンドルモータ、14はRF信号処理回路、15はアドレスデコーダ、16はサーボ信号処理回路、17はCPUである。
【0004】
次に、音声信号を再生する場合の動作について説明する。まず、光ヘッド12はディスク1上に記録されている音声情報とともにアドレス情報を読み出し、光ヘッド12が所定のアドレスの情報を読み出せるように、サーボ信号処理回路16は、光ヘッド12の位置とスピンドルモータ13の回転速度を制御する。ディスク1から読み出された音声情報は、RF信号処理回路14を介してEFM ACIRCエンコーダ/デコーダ4に入力され、誤り訂正処理やデインターリーブ処理が行われ、メモリコントローラ5を介してメモリ6に一時記憶される。
【0005】
メモリコントローラ5はメモリ6に記憶されている音声情報を読み出し、ATRACエンコーダ/デコーダ7で音声伸長処理が行われ、D/A変換回路10を介して音声信号が音声信号出力端子11より出力される。
【0006】
メモリ6へ音声情報を書き込む転送速度は読み出す速度よりも速いため、メモリ6への書き込みは間欠的に行われ、連続的に読み出される。つまり、メモリコントローラ5はメモリ6に記憶されている情報量を管理し、記憶されている情報量が所定の上限値を越えるとメモリ6への書き込み動作を停止し、所定の下限値を下回ると書き込みを再開するように制御を行う。
【0007】
次に、音声信号を記録する場合の動作について説明する。連続的に音声入力端子9に入力された音声信号は、A/D変換回路8でディジタルの音声信号に変換され、ATRACエンコーダ/デコーダ7で音声情報が圧縮され、メモリコントローラ5を介してメモリ6に一時記憶される。
【0008】
メモリコントローラ5はメモリ6に記憶されている音声情報を読み出し、EFM ACIRCエンコーダ/デコーダ4にて誤り訂正符号が付加され、インターリーブ処理が行われて、磁気ヘッド駆動回路3を介して、ディスク1に記録される。
【0009】
この場合は音声再生時とは逆にメモリ6へ音声情報を書き込む転送速度は読み出す速度よりも遅いため、メモリ6への書き込みは連続的に行われ、間欠的に読み出される。つまり、メモリコントローラ5はメモリ6に記憶されている情報量を管理し、記憶されている情報量が所定の下限値を下回るとメモリ6からの読み出し動作を停止し、所定の上限値を越えると読み出しを再開するように制御を行う。
【0010】
図10に、MDで使用されているデータフォーマットを示す。上記のようにMDでは間欠的にデータが記録されるため、クラスタ単位でデータを自由に書き換えることができるようなフォーマットになっている。つまり、データフォーマットは2352バイトが1セクタになっており、32セクタのデータ記録領域と、3セクタのリンク領域と1セクタのサブデータ領域(以降、リンク領域とサブデータ領域をまとめてリンク領域と呼ぶ)の、合計36セクタで1クラスタを構成している。データの記録は、クラスタ単位で行われ、任意のクラスタを自由に書き換えることができる。このように、MDではクラスタ単位で音声の編集ができるようになっている。
【0011】
このようなMDシステムを一般データの記録再生可能なマスストレージとして利用する例が特開平6−251499号公報に示されている。この例では、データ記録領域に音声データだけではなく、CD−ROM等の一般データの記録再生を可能としたものである。図11にMDシステムを音声データとともに一般データの記録再生を可能としたMDデータシステムのブロック回路図を示す。この例ではセクタ内のフォーマットはCD−ROMに準ずるもので、外部とのインターフェースはSCSIを用いた場合の例を示す。図において、1から17は図9に示す従来のMDシステムと同様であるので説明は省略する。18はデータエンコーダ/デコーダで、19はSCSI I/F回路で、20はSCSIバスである。
【0012】
次に、動作について説明する。音声情報の記録再生に関しては、上記従来のMDシステムと同様であるので説明は省略する。一般データを記録する場合は、例えば外部のホストコンピュータ(図示せず)よりSCSIバス20を介して、データがSCSI I/F19に転送され、データエンコーダ/デコーダ18でECC(Error Correction Code:誤り訂正符号)が付加される。ここで、MDでは2048バイトのデータに対して、同期信号、ヘッダ、ECCを付加し、合計2352バイトで1セクタを構成している。その後、音声の場合と同様にディスク1に記録される。
【0013】
【特許文献1】特開平6−251499号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
従来の情報記録再生装置は以上のように構成されており、MDシステムに音声を記録再生する場合は、編集作業を可能にするために、クラスタ単位で記録再生を可能にする必要があるが、扱う情報が画像データ等、情報量の多いファイルを記録再生する場合、つまり数クラスタにデータがまたがる場合等は、1つのファイルとして扱われ、ファイルの一部のみを書き換えるということは少ないため、途中にリンク領域を設ける必要がなく、1クラスタにつき4セクタのデータ以外の領域を設けると、ディスクの記録領域を有効に利用できなくなる。
【0015】
また、MDシステムでは記録再生できるディスクと、読み出し専用のディスクが用意されており、書き換えのできない読み出し専用のディスクにも各クラスタの先頭に4セクタ分のサブデータ領域が用意されている。このサブデータ領域にはグラフィックスのデータやカラオケの歌詞等を記録する例があるが、MDデータシステムの場合は、データ領域とサブデータ領域に別の種類の情報を記録すると再生時にアドレス計算等が煩雑になる。
【0016】
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、リンク領域を必要としない場合にはリンク領域を設けずに連続してデータを記録できるようにし、また扱う情報の種類により、使用者が任意に1クラスタあたりのセクタ数を変更できるようにしたものである。
【0017】
また、読み出し専用のディスクについては、データ領域とサブデータ領域との区別をつけずに、連続してデータを記録するようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明に係る情報記録装置は、入力情報に基づく記録データを記録媒体に記録する記録手段と、前記記録媒体に記録されているアドレスを管理する手段とを備える情報記録装置において、
前記記録手段が、前記記録媒体に複数の記録データを記録するに際し、
前記複数の記録データは、それぞれ別の記録動作によって記録されるものであり、
前記記録媒体における書き込み可能領域として扱う領域では、前記複数の記録データのうち一の記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けて当該一の記録データと当該隣接する記録データとを記録し、
前記記録媒体における再生専用領域として扱う領域では、前記一の記録データとは異なる記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けずに当該一の記録データとは異なる記録データと当該隣接する記録データとを連続して記録し、
リンク領域として使用されるセクタ内に前記リンク領域が設けられたか否かの情報を記録することを特徴とする。
【0019】
本発明に係る情報記録方法は、入力情報に基づく記録データを記録媒体に記録する記録工程と、前記記録媒体に記録されているアドレスを管理する工程とを備える情報記録方法において、
前記記録工程において、前記記録媒体に複数の記録データを記録するに際し、
前記複数の記録データは、それぞれ別の記録動作によって記録されるものであり、
前記記録媒体における書き込み可能領域として扱う領域では、前記複数の記録データのうち一の記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けて当該一の記録データと当該隣接する記録データとを記録し、
前記記録媒体における再生専用領域として扱う領域では、前記一の記録データとは異なる記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けずに当該一の記録データとは異なる記録データと当該隣接する記録データとを連続して記録し、
リンク領域として使用されるセクタ内に前記リンク領域が設けられたか否かの情報を記録することを特徴とする。
【0020】
本発明は、また、所定数のセクタより構成される記録単位毎に記録データが記録された記録媒体から記録データ、および記録媒体上のファイルに関する情報を管理する部分に記録された記録単位の記録が複数の記録単位を連続して行われたか否かの情報を再生する再生手段と、再生手段により再生される記録単位の記録が複数の記録単位を連続して行われたか否かの情報に基づいて、記録媒体上に記録された記録データが記録単位の記録を行わない領域を有して記録されたか否かを判断する判断手段とを備え、判断手段の判断結果に基づいて再生手段から記録データの再生を行うように構成したことを特徴とする。
【0021】
本発明は、また、ファイルに関する情報を管理する部分が記録媒体のU−TOC領域であることを特徴とする。
【0022】
本発明は、また、ファイルに関する情報を管理する部分が記録媒体のFAT領域であることを特徴とする。
【0023】
本発明は、また、記録媒体に記録された記録単位の連続する部分に対応する記録データの情報量を検出する検出手段を更に備え、検出手段において検出される情報量に基づいて、再生手段の再生を制御するように構成したことを特徴とする。
【0024】
本発明は、また、情報量に基づいて所定の演算を行う演算手段を更に備え、検出手段において検出される情報量に基づいて演算手段が所定の演算を行い、演算の結果に基づいて再生手段の再生を制御するように構成したことを特徴とする。
【0025】
本発明は、また、所定数のセクタより構成される記録単位毎に記録データが記録された記録媒体から前記記録データ、および前記記録媒体上のファイルに関する情報を管理する部分に記録された前記記録単位の記録が複数の前記記録単位を連続して行われたか否かの情報を再生し、再生される前記記録単位の記録が複数の前記記録単位を連続して行われたか否かの情報に基づいて、前記記録媒体上に記録された記録データが前記記録単位の記録を行わない領域を有して記録されたか否かを判断し、該判断結果に基づいて前記記録データの再生を行うようにしたことを特徴とする。
【0026】
本発明は、また、記録媒体のU−TOC領域からファイルに関する情報を再生することを特徴とする。
【0027】
本発明は、また、記録媒体のFAT領域からファイルに関する情報を再生することを特徴とする。
【0028】
本発明は、また、記録媒体に記録された記録単位の連続する部分に対応する記録データの情報量を検出し、検出される前記情報量に基づいて、前記記録データの再生を制御することを特徴とする。
【0029】
本発明は、また、検出される情報量に基づいて所定の演算を行い、当該演算の結果に基づいて記録データの再生を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、記録媒体に複数の記録データを記録するに際し、前記複数の記録データはそれぞれ別の記録動作によって記録されるものであり、前記記録媒体における書き込み可能領域として扱う領域では、前記複数の記録データのうち一の記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けて当該一の記録データと当該隣接する記録データとを記録し、前記記録媒体における再生専用領域として扱う領域では、前記一の記録データとは異なる記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けずに当該一の記録データとは異なる記録データと当該隣接する記録データとを連続して記録し、リンク領域として使用されるセクタ内に前記リンク領域が設けられたか否かの情報を記録するようにしたので、書き込み可能領域として扱う領域では、リンク領域を設けることで書き込みを容易にすると共にエラーに対する信頼性を確保することができる。また、再生専用領域として扱う領域では、リンク領域を設けないことにより、記録領域を有効利用することが可能になると共に、煩雑なアドレス計算が不要になり、また再生専用機での再生も可能になる。
【0031】
また、所定数のセクタより構成される記録単位毎に記録データが記録された記録媒体から記録データ、および記録媒体上のファイルに関する情報を管理する部分に記録された記録単位の記録が複数の記録単位を連続して行われたか否かの情報を再生し、再生される記録単位の記録が複数の記録単位を連続して行われたか否かの情報に基づいて、記録媒体上に記録された記録データが記録単位の記録を行わない領域を有して記録されたか否かを判断し、該判断結果に基づいて記録データの再生を行うようにすることにより、再生時に良好な再生を行うことができる。
【0032】
また、記録媒体のU−TOC領域からファイルに関する情報を再生することにより、再生時に上記情報を利用して情報を読み出すことができる。
【0033】
また、記録媒体のFAT領域からファイルに関する情報を再生することにより、再生時に上記情報を利用して情報を読み出すことができる。
【0034】
また、記録媒体に記録された記録単位の連続する部分に対応する記録データの情報量を検出し、検出される情報量に基づいて、記録データの再生を制御することにより、良好な再生制御が実現できる。
【0035】
また、検出される情報量に基づいて所定の演算を行い、当該演算の結果に基づいて記録データの再生を制御することにより、演算により記録の形態を判断でき、良好な再生制御が実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
実施の形態1.
この発明の一実施の形態による情報記録装置を示すブロック回路図、およびその動作は、CPU17の動作を除いては図11に示す従来のMDデータシステムと同様であるので説明は省略する。本実施の形態1では、リンク領域にもデータを記録再生できるようにしたものである。
【0037】
図1は本実施の形態1におけるデータの記録方法の例を説明する図である。以下この動作について説明する。例えば、図1(a)に示すようにnクラスタの途中(例えば16セクタめ)までデータが記録されているディスクに対して、280Kバイト(137セクタ)のデータを記録する場合は、従来は記録をする前に図1(a)に示すような状態からまず第nクラスタのすでに記録されているデータ(図中の網掛け部)を読み出し(プリリード)、読み出した16セクタ分のデータと今回記録するデータの先頭16セクタ分を合成し、再び第nクラスタの先頭から合成した32セクタ分のデータを記録する。その後、図1(c)に示すようにクラスタ単位でn+1からn+3クラスタまで続きのデータを32セクタづつ合計96セクタ分のデータを記録し、残りの25セクタ分のデータをn+4クラスタに記録する。このように、それぞれのクラスタの境目にリンク領域を設けている。
【0038】
本実施の形態1の場合は、第nクラスタについては従来例と同様に、すでに記録されているデータ(図中の網掛け部)を読み出し(プリリード)、読み出した16セクタ分のデータと今回記録するデータの先頭16セクタ分を合成し、再び第nクラスタの先頭から合成した32セクタ分のデータを記録する。その後、図1(b)に示すようにn+1からn+3クラスタまでは連続して104セクタ分のデータを記録し、残りの17セクタ分のデータをn+4クラスタに記録する。
【0039】
このように記録するデータの2番目と最後のクラスタについてはリンク領域を設け、途中はリンク領域を設けないようにすることにより、次のデータを記録する場合には最後のクラスタは書き換えることができるため、プリリードの後合成したデータを上書きすることができる。
【0040】
ただし、最後のリンク領域を残さない場合もある。つまり、上記の例において、例えば記録するデータが118セクタ分のデータである場合は、図1(d)に示すような場合には、第n+2クラスタまで記録した段階で、残りのデータが34セクタ分であるため、第n+3クラスタにリンク領域を設けると、第n+3クラスタに32セクタ分記録した後、第n+4クラスタにリンク領域を設け、2セクタ分のデータを記録する必要がある。
【0041】
しかし、このような場合は図1(e)に示すように、第n+3クラスタにリンク領域を設けず、第n+3クラスタの始めから34セクタ分のデータを記録する。また、次にデータを記録する場合は、第n+3セクタの続きからデータを記録するのではなく、第n+4クラスタの先頭にリンク領域を設け、その続きからデータを記録する。このようにすると、第n+3クラスタの最後の0から3セクタは空き領域になるが、ファイル単位のデータの書き換えができるとともに、図1(d)に示すような場合と比較して、データ領域を有効に使用できる。
【0042】
このような、リンク領域をデータ領域として利用するか否かの情報は、例えばMDのU−TOC領域あるいはFAT(File Allocation Table)と呼ばれる、ディスクに記録されているファイルに関する情報を管理する部分に記録しておけばよい。あるいはリンク領域の先頭のセクタのモードを示す情報の部分に、そのリンク領域はデータ領域として利用しているか否かの情報を記録しておいてもよい。
【0043】
次に、このようにして記録されたディスク等の記録媒体から情報を再生する情報再生装置の動作について、図6のフローチャートに沿って説明する。まず、S1でU−TOC領域やFAT領域等に記録されているリンク領域をデータ領域として利用するか否かの情報を読み出し、S2でリンク領域をデータ領域として利用するか否かを判定し、リンク領域に情報が記録されている場合は、S3でデータ領域とリンク領域の両方からデータを読み出す。つまり、図1(b)に示すように、n+1クラスタの先頭からn+3クラスタの最後までを連続して読み出す。リンク領域に情報が記録されていない場合は、S4でデータ領域のみからデータを読み出す。この場合、図1(c)に示すように、各クラスタのデータ領域のデータを読み出し、リンク領域から読み出したデータは出力しない。
【0044】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2による情報記録装置におけるデータの記録方法の例を図2に従って説明する。実施の形態1では、リンク領域をデータ領域として利用するか否かの情報を、ディスク1上の所定の領域に記録するようにしていたが、これを演算で求めるようにしてもよい。この方法を図2に従って説明する。
【0045】
図2(a)に示すように、第nクラスタのmバイトめまでデータが記録されているディスク1に対して、Mバイトのデータを記録する場合、記録するバイト数によってリンク領域の使用法が決まる。例えば、リンク領域のバイト数をL(MDシステムの場合は8192バイト)、データ領域のバイト数をD(MDシステムの場合は65536バイト)とすると、以下の式によりリンク領域の使用法が求まる。
(i) M≦3D-mの時 …
通常どおりリンク領域にはデータを記録しない(図2(b))。
(ii) (D+L)k+3D-m<M≦(D+L)k+3D+L-m(k=0,1,2,…)の時 …
最初のリンク領域にはデータを記録せずに、途中のk+1個のリンク領域をデータ領域として使用し、最後のクラスタの最後j(j<L)バイトは使用せず、次のデータを記録する時は、次のクラスタの先頭にリンク領域を設け、その続きからデータの記録を開始する(図2(c))。
(iii) (D+L)k+3D+L-m<M≦(D+L)k+4D+L-m(k=0,1,2,…)の時 …
最初のリンク領域にはデータを記録せずに、途中のk+1個のリンク領域をデータ領域として使用する。最後のリンク領域にはデータを記録せず、リンク領域として使用し、次のデータを記録する時は、最後のクラスタのデータをプリリードし、次に記録するデータと合成し、合成したデータをそのクラスタの先頭からリンク領域に引続き記録する(図2(d))。
【0046】
ここで、前に記録したデータがちょうどクラスタの最後で終わっている場合は図2(e)に示すように、第n+1クラスタの先頭にリンク領域を設け、その続きからデータの記録を開始し、第n+2クラスタにはリンク領域を設けない。
【0047】
このようにすることにより、リンク領域の使用法は記録するデータのバイト数によって一意的に決まるので、実施の形態1に示すように、リンク領域をデータ領域として利用するか否かの情報をディスク1上の所定の領域に記録する必要はない。
【0048】
次に、このようにして記録されたディスク等の記録媒体から情報を再生する情報再生装置の動作について図7のフローチャートに沿って説明する。まず、S1でU−TOC領域やFAT領域等に記録されている読み出す情報の情報量と開始アドレスを読み出し、S2でリンク領域がどの様にデータ領域として使用されているかを演算する。計算式は記録の場合と同様の式で計算される。そして、S3でリンク領域に記録されているデータが有効なものかを判断し、有効なものの場合はS4でリンク領域に記録されているデータを読み出す。その後、S5でデータ領域のデータを読み出し、S6で読み出すデータが終了かどうかを判断し、まだデータが残っている場合はS3からの処理を繰り返す。つまり、実施の形態1の場合と同様に図1(b)に示すように、n+1クラスタの先頭からn+3クラスタの最後までを連続して読み出す。
【0049】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3による情報記録装置におけるデータの記録方法の例を図3に従って説明する。実施の形態1および実施の形態2では、いろいろなバイト数のデータを記録する場合について有効であったが、本実施の形態3では、1枚のディスクすべてに固定バイト数のデータ(画像データ等)を記録する場合のような、特定用途の場合にさらにディスクの容量を有効にするものである。
【0050】
また、実施の形態1および実施の形態2では1クラスタのバイト数と記録するデータのバイト数が一致していないため、データの境目があるクラスタのリンク領域とその次のリンク領域にはデータを記録することができなかった。そこで本実施の形態3では、1クラスタあたりのバイト数を可変とし、そのディスクでは1クラスタを何バイトで使用するかの情報をU−TOC等の領域に記録しておくものである。このようにすれば、それぞれのデータの境目に1つずつリンク領域を設けることができ、データの途中にはリンク領域がないため、プリリードしてデータを合成する等の処理が必要なく、それぞれのデータ毎に自由に書き換えができるとともに、ディスクの容量も有効に使用することができる。
【0051】
図3(a)は1クラスタのバイト数が小さい場合で、図3(b)は大きい場合である。どちらの場合も各クラスタの先頭にリンク領域を設けている。記録されているデータのバイト数はすべて同じであるため、各データの境目にあるリンク領域を用いて、それぞれのデータ毎に自由に書き換えることができる。1クラスタを何バイトで使用するかの情報はディスクのU−TOC等の領域に記録しておく。
【0052】
次に、このようにして記録されたディスク等の記録媒体から情報を再生する情報再生装置の動作について図8のフローチャートに沿って説明する。まず、S1でU−TOC等の領域に記録されている1クラスタを何バイトで使用するかの情報を読み出し、S2でその情報をもとに、ディスクに記録されている情報を読み出す。
【0053】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4による情報記録装置では、ディスク1上に複数種類のバイト数を持ったクラスタを持ち、バイト数の大きいデータを記録する時はバイト数の大きいクラスタを使用し、バイト数の小さいデータを記録する時はバイト数の小さいクラスタを使用するようにしたものである。
【0054】
図4は本実施の形態4におけるデータの記録方法を説明する図である。本実施の形態4ではディスク1上に複数種類のバイト数のクラスタを設け、記録するデータのバイト数により記録する場所を変更するものである。図4において、1枚のディスクの中に、図4(a)に示す大きさのクラスタと、図4(b)に示す大きさのクラスタと、図4(c)に示すクラスタの3種類の大きさのクラスタを持つとすると、例えば斜線の部分のデータを記録する時は、データのバイト数が大きいので、バイト数の大きいrクラスタにデータを記録し、残ったデータをpクラスタの続きに記録する。次に横線の部分のデータを記録する時は、前よりデータのバイト数が小さいので、バイト数の若干少ないqクラスタにデータを記録し、残りのデータをpクラスタの続きに記録する。
【0055】
また、どの大きさのデータ領域がどこに分布しているかの情報をディスクのU−TOC領域に記録しておくことにより、クラスタの管理を行うことができる。
【0056】
このように、ディスク上に複数種類のバイト数のクラスタを設けているので、ディスクの記録領域を有効に利用することができる。
【0057】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5による情報再生装置では、読み出し専用のディスクについてはデータを書き換えないのでリンク領域は必要なく、サブデータ領域としているが、このディスクをCD−ROM等のような読み出し専用のデータディスクとして使用する場合は、データ領域とサブデータ領域の区別はせず、全てをデータ領域として使用するものである。
【0058】
図5は本実施の形態5におけるデータ記録方法を説明する図である。図5(a)は従来のMDシステムの読み出し専用のディスクにデータを記録している場合の例であり、例えば斜線の部分のデータはnクラスタからn+2クラスタまで、それぞれサブデータ領域をはさみ3つに分割して記録されている。このデータを読み出す場合は各クラスタに記録されているデータを順に読み出し、斜線の部分のデータのみを合成する必要がある。
【0059】
さらに、図中に横線で示すサブデータ領域に記録されているデータを読み出す場合は、各クラスタのサブデータ領域に記録されている情報を順に読み出し、合成する必要がある。しかし、本実施の形態5においては、図5(b)に示すように、データ領域とサブデータ領域とを区別せずにデータを記録しているので、データを読み出す時に、一気に読み出すことができ、データを合成する必要もなく、煩雑なアドレス計算も必要でなくなる。
【0060】
このように、読み出し専用のデータディスクについては、サブデータ領域を設けずに、すべてデータ領域として扱うことにより、データ読み出し時の煩雑なアドレス計算は必要なくなる。
【0061】
また、記録媒体として、読み出し専用のものだけでなく、読み出し専用の部分と書き換えの可能な部分の両方を持つ複合型のディスク等の記録媒体もある。このような記録媒体の、読み出し専用の部分についても同様に、サブデータ領域を設けずに、すべてデータ領域として扱うことにより、データ読み出し時の煩雑なアドレス計算は必要なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】この発明の実施の形態1による情報記録装置のデータの記録方法を説明する図である。
【図2】この発明の実施の形態2による情報記録装置のデータの記録方法を説明する図である。
【図3】この発明の実施の形態3による情報記録装置のデータの記録方法を説明する図である。
【図4】この発明の実施の形態4による情報記録装置のデータの記録方法を説明する図である。
【図5】この発明の実施の形態5による情報記録装置のデータの記録方法を説明する図である。
【図6】実施の形態1による情報再生装置のデータ再生方法のフローチャートである。
【図7】実施の形態2による情報再生装置のデータ再生方法のフローチャートである。
【図8】実施の形態3による情報再生装置のデータ再生方法のフローチャートである。
【図9】従来のMDシステムを示すブロック回路図である。
【図10】従来のMDシステムのデータフォーマットを示す図である。
【図11】この発明が適用されるMDデータシステムを示すブロック回路図である。
【符号の説明】
【0063】
1 ディスク、 2 磁気ヘッド、 3 磁気ヘッド駆動回路、 4 EFM ACIRCエンコーダ/デコーダ、 5 メモリコントローラ、 6 メモリ、 7 ATRACエンコーダ/デコーダ、 8 A/D(アナログ/ディジタル)変換回路、 9 音声入力端子、 10 D/A(ディジタル/アナログ)変換回路、 11 音声出力端子、 12 光ヘッド、 13 スピンドルモータ、 15 アドレスデコーダ、 16 サーボ信号処理回路、 17 CPU、 18 データエンコーダ/デコーダ、 19 SCSI I/F回路、 20 SCSIバス。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク等の記録媒体に情報を記録する情報記録装置及び情報記録方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、光磁気ディスクを用いて、情報を記録再生する様々な情報記録再生装置が開発されている。例えば、ミニディスク(以下、「MD」という)システムは、使用者が任意の音楽等の情報をディスクに記録再生することができる。
【0003】
図9は従来のMDシステムの構成を示すブロック回路図である。図において、1はディスク、2は磁気ヘッド、3は磁気ヘッド駆動回路、4はEFM ACIRCエンコーダ/デコーダ、5はメモリコントローラ、6はメモリ、7はATRACエンコーダ/デコーダ、8はA/D(アナログ/ディジタル)変換回路、9は音声入力端子、10はD/A(ディジタル/アナログ)変換回路、11は音声出力端子、12は光ヘッド、13はスピンドルモータ、14はRF信号処理回路、15はアドレスデコーダ、16はサーボ信号処理回路、17はCPUである。
【0004】
次に、音声信号を再生する場合の動作について説明する。まず、光ヘッド12はディスク1上に記録されている音声情報とともにアドレス情報を読み出し、光ヘッド12が所定のアドレスの情報を読み出せるように、サーボ信号処理回路16は、光ヘッド12の位置とスピンドルモータ13の回転速度を制御する。ディスク1から読み出された音声情報は、RF信号処理回路14を介してEFM ACIRCエンコーダ/デコーダ4に入力され、誤り訂正処理やデインターリーブ処理が行われ、メモリコントローラ5を介してメモリ6に一時記憶される。
【0005】
メモリコントローラ5はメモリ6に記憶されている音声情報を読み出し、ATRACエンコーダ/デコーダ7で音声伸長処理が行われ、D/A変換回路10を介して音声信号が音声信号出力端子11より出力される。
【0006】
メモリ6へ音声情報を書き込む転送速度は読み出す速度よりも速いため、メモリ6への書き込みは間欠的に行われ、連続的に読み出される。つまり、メモリコントローラ5はメモリ6に記憶されている情報量を管理し、記憶されている情報量が所定の上限値を越えるとメモリ6への書き込み動作を停止し、所定の下限値を下回ると書き込みを再開するように制御を行う。
【0007】
次に、音声信号を記録する場合の動作について説明する。連続的に音声入力端子9に入力された音声信号は、A/D変換回路8でディジタルの音声信号に変換され、ATRACエンコーダ/デコーダ7で音声情報が圧縮され、メモリコントローラ5を介してメモリ6に一時記憶される。
【0008】
メモリコントローラ5はメモリ6に記憶されている音声情報を読み出し、EFM ACIRCエンコーダ/デコーダ4にて誤り訂正符号が付加され、インターリーブ処理が行われて、磁気ヘッド駆動回路3を介して、ディスク1に記録される。
【0009】
この場合は音声再生時とは逆にメモリ6へ音声情報を書き込む転送速度は読み出す速度よりも遅いため、メモリ6への書き込みは連続的に行われ、間欠的に読み出される。つまり、メモリコントローラ5はメモリ6に記憶されている情報量を管理し、記憶されている情報量が所定の下限値を下回るとメモリ6からの読み出し動作を停止し、所定の上限値を越えると読み出しを再開するように制御を行う。
【0010】
図10に、MDで使用されているデータフォーマットを示す。上記のようにMDでは間欠的にデータが記録されるため、クラスタ単位でデータを自由に書き換えることができるようなフォーマットになっている。つまり、データフォーマットは2352バイトが1セクタになっており、32セクタのデータ記録領域と、3セクタのリンク領域と1セクタのサブデータ領域(以降、リンク領域とサブデータ領域をまとめてリンク領域と呼ぶ)の、合計36セクタで1クラスタを構成している。データの記録は、クラスタ単位で行われ、任意のクラスタを自由に書き換えることができる。このように、MDではクラスタ単位で音声の編集ができるようになっている。
【0011】
このようなMDシステムを一般データの記録再生可能なマスストレージとして利用する例が特開平6−251499号公報に示されている。この例では、データ記録領域に音声データだけではなく、CD−ROM等の一般データの記録再生を可能としたものである。図11にMDシステムを音声データとともに一般データの記録再生を可能としたMDデータシステムのブロック回路図を示す。この例ではセクタ内のフォーマットはCD−ROMに準ずるもので、外部とのインターフェースはSCSIを用いた場合の例を示す。図において、1から17は図9に示す従来のMDシステムと同様であるので説明は省略する。18はデータエンコーダ/デコーダで、19はSCSI I/F回路で、20はSCSIバスである。
【0012】
次に、動作について説明する。音声情報の記録再生に関しては、上記従来のMDシステムと同様であるので説明は省略する。一般データを記録する場合は、例えば外部のホストコンピュータ(図示せず)よりSCSIバス20を介して、データがSCSI I/F19に転送され、データエンコーダ/デコーダ18でECC(Error Correction Code:誤り訂正符号)が付加される。ここで、MDでは2048バイトのデータに対して、同期信号、ヘッダ、ECCを付加し、合計2352バイトで1セクタを構成している。その後、音声の場合と同様にディスク1に記録される。
【0013】
【特許文献1】特開平6−251499号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
従来の情報記録再生装置は以上のように構成されており、MDシステムに音声を記録再生する場合は、編集作業を可能にするために、クラスタ単位で記録再生を可能にする必要があるが、扱う情報が画像データ等、情報量の多いファイルを記録再生する場合、つまり数クラスタにデータがまたがる場合等は、1つのファイルとして扱われ、ファイルの一部のみを書き換えるということは少ないため、途中にリンク領域を設ける必要がなく、1クラスタにつき4セクタのデータ以外の領域を設けると、ディスクの記録領域を有効に利用できなくなる。
【0015】
また、MDシステムでは記録再生できるディスクと、読み出し専用のディスクが用意されており、書き換えのできない読み出し専用のディスクにも各クラスタの先頭に4セクタ分のサブデータ領域が用意されている。このサブデータ領域にはグラフィックスのデータやカラオケの歌詞等を記録する例があるが、MDデータシステムの場合は、データ領域とサブデータ領域に別の種類の情報を記録すると再生時にアドレス計算等が煩雑になる。
【0016】
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、リンク領域を必要としない場合にはリンク領域を設けずに連続してデータを記録できるようにし、また扱う情報の種類により、使用者が任意に1クラスタあたりのセクタ数を変更できるようにしたものである。
【0017】
また、読み出し専用のディスクについては、データ領域とサブデータ領域との区別をつけずに、連続してデータを記録するようにしたものである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
本発明に係る情報記録装置は、入力情報に基づく記録データを記録媒体に記録する記録手段と、前記記録媒体に記録されているアドレスを管理する手段とを備える情報記録装置において、
前記記録手段が、前記記録媒体に複数の記録データを記録するに際し、
前記複数の記録データは、それぞれ別の記録動作によって記録されるものであり、
前記記録媒体における書き込み可能領域として扱う領域では、前記複数の記録データのうち一の記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けて当該一の記録データと当該隣接する記録データとを記録し、
前記記録媒体における再生専用領域として扱う領域では、前記一の記録データとは異なる記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けずに当該一の記録データとは異なる記録データと当該隣接する記録データとを連続して記録し、
リンク領域として使用されるセクタ内に前記リンク領域が設けられたか否かの情報を記録することを特徴とする。
【0019】
本発明に係る情報記録方法は、入力情報に基づく記録データを記録媒体に記録する記録工程と、前記記録媒体に記録されているアドレスを管理する工程とを備える情報記録方法において、
前記記録工程において、前記記録媒体に複数の記録データを記録するに際し、
前記複数の記録データは、それぞれ別の記録動作によって記録されるものであり、
前記記録媒体における書き込み可能領域として扱う領域では、前記複数の記録データのうち一の記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けて当該一の記録データと当該隣接する記録データとを記録し、
前記記録媒体における再生専用領域として扱う領域では、前記一の記録データとは異なる記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けずに当該一の記録データとは異なる記録データと当該隣接する記録データとを連続して記録し、
リンク領域として使用されるセクタ内に前記リンク領域が設けられたか否かの情報を記録することを特徴とする。
【0020】
本発明は、また、所定数のセクタより構成される記録単位毎に記録データが記録された記録媒体から記録データ、および記録媒体上のファイルに関する情報を管理する部分に記録された記録単位の記録が複数の記録単位を連続して行われたか否かの情報を再生する再生手段と、再生手段により再生される記録単位の記録が複数の記録単位を連続して行われたか否かの情報に基づいて、記録媒体上に記録された記録データが記録単位の記録を行わない領域を有して記録されたか否かを判断する判断手段とを備え、判断手段の判断結果に基づいて再生手段から記録データの再生を行うように構成したことを特徴とする。
【0021】
本発明は、また、ファイルに関する情報を管理する部分が記録媒体のU−TOC領域であることを特徴とする。
【0022】
本発明は、また、ファイルに関する情報を管理する部分が記録媒体のFAT領域であることを特徴とする。
【0023】
本発明は、また、記録媒体に記録された記録単位の連続する部分に対応する記録データの情報量を検出する検出手段を更に備え、検出手段において検出される情報量に基づいて、再生手段の再生を制御するように構成したことを特徴とする。
【0024】
本発明は、また、情報量に基づいて所定の演算を行う演算手段を更に備え、検出手段において検出される情報量に基づいて演算手段が所定の演算を行い、演算の結果に基づいて再生手段の再生を制御するように構成したことを特徴とする。
【0025】
本発明は、また、所定数のセクタより構成される記録単位毎に記録データが記録された記録媒体から前記記録データ、および前記記録媒体上のファイルに関する情報を管理する部分に記録された前記記録単位の記録が複数の前記記録単位を連続して行われたか否かの情報を再生し、再生される前記記録単位の記録が複数の前記記録単位を連続して行われたか否かの情報に基づいて、前記記録媒体上に記録された記録データが前記記録単位の記録を行わない領域を有して記録されたか否かを判断し、該判断結果に基づいて前記記録データの再生を行うようにしたことを特徴とする。
【0026】
本発明は、また、記録媒体のU−TOC領域からファイルに関する情報を再生することを特徴とする。
【0027】
本発明は、また、記録媒体のFAT領域からファイルに関する情報を再生することを特徴とする。
【0028】
本発明は、また、記録媒体に記録された記録単位の連続する部分に対応する記録データの情報量を検出し、検出される前記情報量に基づいて、前記記録データの再生を制御することを特徴とする。
【0029】
本発明は、また、検出される情報量に基づいて所定の演算を行い、当該演算の結果に基づいて記録データの再生を制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0030】
本発明によれば、記録媒体に複数の記録データを記録するに際し、前記複数の記録データはそれぞれ別の記録動作によって記録されるものであり、前記記録媒体における書き込み可能領域として扱う領域では、前記複数の記録データのうち一の記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けて当該一の記録データと当該隣接する記録データとを記録し、前記記録媒体における再生専用領域として扱う領域では、前記一の記録データとは異なる記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けずに当該一の記録データとは異なる記録データと当該隣接する記録データとを連続して記録し、リンク領域として使用されるセクタ内に前記リンク領域が設けられたか否かの情報を記録するようにしたので、書き込み可能領域として扱う領域では、リンク領域を設けることで書き込みを容易にすると共にエラーに対する信頼性を確保することができる。また、再生専用領域として扱う領域では、リンク領域を設けないことにより、記録領域を有効利用することが可能になると共に、煩雑なアドレス計算が不要になり、また再生専用機での再生も可能になる。
【0031】
また、所定数のセクタより構成される記録単位毎に記録データが記録された記録媒体から記録データ、および記録媒体上のファイルに関する情報を管理する部分に記録された記録単位の記録が複数の記録単位を連続して行われたか否かの情報を再生し、再生される記録単位の記録が複数の記録単位を連続して行われたか否かの情報に基づいて、記録媒体上に記録された記録データが記録単位の記録を行わない領域を有して記録されたか否かを判断し、該判断結果に基づいて記録データの再生を行うようにすることにより、再生時に良好な再生を行うことができる。
【0032】
また、記録媒体のU−TOC領域からファイルに関する情報を再生することにより、再生時に上記情報を利用して情報を読み出すことができる。
【0033】
また、記録媒体のFAT領域からファイルに関する情報を再生することにより、再生時に上記情報を利用して情報を読み出すことができる。
【0034】
また、記録媒体に記録された記録単位の連続する部分に対応する記録データの情報量を検出し、検出される情報量に基づいて、記録データの再生を制御することにより、良好な再生制御が実現できる。
【0035】
また、検出される情報量に基づいて所定の演算を行い、当該演算の結果に基づいて記録データの再生を制御することにより、演算により記録の形態を判断でき、良好な再生制御が実現できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
実施の形態1.
この発明の一実施の形態による情報記録装置を示すブロック回路図、およびその動作は、CPU17の動作を除いては図11に示す従来のMDデータシステムと同様であるので説明は省略する。本実施の形態1では、リンク領域にもデータを記録再生できるようにしたものである。
【0037】
図1は本実施の形態1におけるデータの記録方法の例を説明する図である。以下この動作について説明する。例えば、図1(a)に示すようにnクラスタの途中(例えば16セクタめ)までデータが記録されているディスクに対して、280Kバイト(137セクタ)のデータを記録する場合は、従来は記録をする前に図1(a)に示すような状態からまず第nクラスタのすでに記録されているデータ(図中の網掛け部)を読み出し(プリリード)、読み出した16セクタ分のデータと今回記録するデータの先頭16セクタ分を合成し、再び第nクラスタの先頭から合成した32セクタ分のデータを記録する。その後、図1(c)に示すようにクラスタ単位でn+1からn+3クラスタまで続きのデータを32セクタづつ合計96セクタ分のデータを記録し、残りの25セクタ分のデータをn+4クラスタに記録する。このように、それぞれのクラスタの境目にリンク領域を設けている。
【0038】
本実施の形態1の場合は、第nクラスタについては従来例と同様に、すでに記録されているデータ(図中の網掛け部)を読み出し(プリリード)、読み出した16セクタ分のデータと今回記録するデータの先頭16セクタ分を合成し、再び第nクラスタの先頭から合成した32セクタ分のデータを記録する。その後、図1(b)に示すようにn+1からn+3クラスタまでは連続して104セクタ分のデータを記録し、残りの17セクタ分のデータをn+4クラスタに記録する。
【0039】
このように記録するデータの2番目と最後のクラスタについてはリンク領域を設け、途中はリンク領域を設けないようにすることにより、次のデータを記録する場合には最後のクラスタは書き換えることができるため、プリリードの後合成したデータを上書きすることができる。
【0040】
ただし、最後のリンク領域を残さない場合もある。つまり、上記の例において、例えば記録するデータが118セクタ分のデータである場合は、図1(d)に示すような場合には、第n+2クラスタまで記録した段階で、残りのデータが34セクタ分であるため、第n+3クラスタにリンク領域を設けると、第n+3クラスタに32セクタ分記録した後、第n+4クラスタにリンク領域を設け、2セクタ分のデータを記録する必要がある。
【0041】
しかし、このような場合は図1(e)に示すように、第n+3クラスタにリンク領域を設けず、第n+3クラスタの始めから34セクタ分のデータを記録する。また、次にデータを記録する場合は、第n+3セクタの続きからデータを記録するのではなく、第n+4クラスタの先頭にリンク領域を設け、その続きからデータを記録する。このようにすると、第n+3クラスタの最後の0から3セクタは空き領域になるが、ファイル単位のデータの書き換えができるとともに、図1(d)に示すような場合と比較して、データ領域を有効に使用できる。
【0042】
このような、リンク領域をデータ領域として利用するか否かの情報は、例えばMDのU−TOC領域あるいはFAT(File Allocation Table)と呼ばれる、ディスクに記録されているファイルに関する情報を管理する部分に記録しておけばよい。あるいはリンク領域の先頭のセクタのモードを示す情報の部分に、そのリンク領域はデータ領域として利用しているか否かの情報を記録しておいてもよい。
【0043】
次に、このようにして記録されたディスク等の記録媒体から情報を再生する情報再生装置の動作について、図6のフローチャートに沿って説明する。まず、S1でU−TOC領域やFAT領域等に記録されているリンク領域をデータ領域として利用するか否かの情報を読み出し、S2でリンク領域をデータ領域として利用するか否かを判定し、リンク領域に情報が記録されている場合は、S3でデータ領域とリンク領域の両方からデータを読み出す。つまり、図1(b)に示すように、n+1クラスタの先頭からn+3クラスタの最後までを連続して読み出す。リンク領域に情報が記録されていない場合は、S4でデータ領域のみからデータを読み出す。この場合、図1(c)に示すように、各クラスタのデータ領域のデータを読み出し、リンク領域から読み出したデータは出力しない。
【0044】
実施の形態2.
この発明の実施の形態2による情報記録装置におけるデータの記録方法の例を図2に従って説明する。実施の形態1では、リンク領域をデータ領域として利用するか否かの情報を、ディスク1上の所定の領域に記録するようにしていたが、これを演算で求めるようにしてもよい。この方法を図2に従って説明する。
【0045】
図2(a)に示すように、第nクラスタのmバイトめまでデータが記録されているディスク1に対して、Mバイトのデータを記録する場合、記録するバイト数によってリンク領域の使用法が決まる。例えば、リンク領域のバイト数をL(MDシステムの場合は8192バイト)、データ領域のバイト数をD(MDシステムの場合は65536バイト)とすると、以下の式によりリンク領域の使用法が求まる。
(i) M≦3D-mの時 …
通常どおりリンク領域にはデータを記録しない(図2(b))。
(ii) (D+L)k+3D-m<M≦(D+L)k+3D+L-m(k=0,1,2,…)の時 …
最初のリンク領域にはデータを記録せずに、途中のk+1個のリンク領域をデータ領域として使用し、最後のクラスタの最後j(j<L)バイトは使用せず、次のデータを記録する時は、次のクラスタの先頭にリンク領域を設け、その続きからデータの記録を開始する(図2(c))。
(iii) (D+L)k+3D+L-m<M≦(D+L)k+4D+L-m(k=0,1,2,…)の時 …
最初のリンク領域にはデータを記録せずに、途中のk+1個のリンク領域をデータ領域として使用する。最後のリンク領域にはデータを記録せず、リンク領域として使用し、次のデータを記録する時は、最後のクラスタのデータをプリリードし、次に記録するデータと合成し、合成したデータをそのクラスタの先頭からリンク領域に引続き記録する(図2(d))。
【0046】
ここで、前に記録したデータがちょうどクラスタの最後で終わっている場合は図2(e)に示すように、第n+1クラスタの先頭にリンク領域を設け、その続きからデータの記録を開始し、第n+2クラスタにはリンク領域を設けない。
【0047】
このようにすることにより、リンク領域の使用法は記録するデータのバイト数によって一意的に決まるので、実施の形態1に示すように、リンク領域をデータ領域として利用するか否かの情報をディスク1上の所定の領域に記録する必要はない。
【0048】
次に、このようにして記録されたディスク等の記録媒体から情報を再生する情報再生装置の動作について図7のフローチャートに沿って説明する。まず、S1でU−TOC領域やFAT領域等に記録されている読み出す情報の情報量と開始アドレスを読み出し、S2でリンク領域がどの様にデータ領域として使用されているかを演算する。計算式は記録の場合と同様の式で計算される。そして、S3でリンク領域に記録されているデータが有効なものかを判断し、有効なものの場合はS4でリンク領域に記録されているデータを読み出す。その後、S5でデータ領域のデータを読み出し、S6で読み出すデータが終了かどうかを判断し、まだデータが残っている場合はS3からの処理を繰り返す。つまり、実施の形態1の場合と同様に図1(b)に示すように、n+1クラスタの先頭からn+3クラスタの最後までを連続して読み出す。
【0049】
実施の形態3.
この発明の実施の形態3による情報記録装置におけるデータの記録方法の例を図3に従って説明する。実施の形態1および実施の形態2では、いろいろなバイト数のデータを記録する場合について有効であったが、本実施の形態3では、1枚のディスクすべてに固定バイト数のデータ(画像データ等)を記録する場合のような、特定用途の場合にさらにディスクの容量を有効にするものである。
【0050】
また、実施の形態1および実施の形態2では1クラスタのバイト数と記録するデータのバイト数が一致していないため、データの境目があるクラスタのリンク領域とその次のリンク領域にはデータを記録することができなかった。そこで本実施の形態3では、1クラスタあたりのバイト数を可変とし、そのディスクでは1クラスタを何バイトで使用するかの情報をU−TOC等の領域に記録しておくものである。このようにすれば、それぞれのデータの境目に1つずつリンク領域を設けることができ、データの途中にはリンク領域がないため、プリリードしてデータを合成する等の処理が必要なく、それぞれのデータ毎に自由に書き換えができるとともに、ディスクの容量も有効に使用することができる。
【0051】
図3(a)は1クラスタのバイト数が小さい場合で、図3(b)は大きい場合である。どちらの場合も各クラスタの先頭にリンク領域を設けている。記録されているデータのバイト数はすべて同じであるため、各データの境目にあるリンク領域を用いて、それぞれのデータ毎に自由に書き換えることができる。1クラスタを何バイトで使用するかの情報はディスクのU−TOC等の領域に記録しておく。
【0052】
次に、このようにして記録されたディスク等の記録媒体から情報を再生する情報再生装置の動作について図8のフローチャートに沿って説明する。まず、S1でU−TOC等の領域に記録されている1クラスタを何バイトで使用するかの情報を読み出し、S2でその情報をもとに、ディスクに記録されている情報を読み出す。
【0053】
実施の形態4.
この発明の実施の形態4による情報記録装置では、ディスク1上に複数種類のバイト数を持ったクラスタを持ち、バイト数の大きいデータを記録する時はバイト数の大きいクラスタを使用し、バイト数の小さいデータを記録する時はバイト数の小さいクラスタを使用するようにしたものである。
【0054】
図4は本実施の形態4におけるデータの記録方法を説明する図である。本実施の形態4ではディスク1上に複数種類のバイト数のクラスタを設け、記録するデータのバイト数により記録する場所を変更するものである。図4において、1枚のディスクの中に、図4(a)に示す大きさのクラスタと、図4(b)に示す大きさのクラスタと、図4(c)に示すクラスタの3種類の大きさのクラスタを持つとすると、例えば斜線の部分のデータを記録する時は、データのバイト数が大きいので、バイト数の大きいrクラスタにデータを記録し、残ったデータをpクラスタの続きに記録する。次に横線の部分のデータを記録する時は、前よりデータのバイト数が小さいので、バイト数の若干少ないqクラスタにデータを記録し、残りのデータをpクラスタの続きに記録する。
【0055】
また、どの大きさのデータ領域がどこに分布しているかの情報をディスクのU−TOC領域に記録しておくことにより、クラスタの管理を行うことができる。
【0056】
このように、ディスク上に複数種類のバイト数のクラスタを設けているので、ディスクの記録領域を有効に利用することができる。
【0057】
実施の形態5.
この発明の実施の形態5による情報再生装置では、読み出し専用のディスクについてはデータを書き換えないのでリンク領域は必要なく、サブデータ領域としているが、このディスクをCD−ROM等のような読み出し専用のデータディスクとして使用する場合は、データ領域とサブデータ領域の区別はせず、全てをデータ領域として使用するものである。
【0058】
図5は本実施の形態5におけるデータ記録方法を説明する図である。図5(a)は従来のMDシステムの読み出し専用のディスクにデータを記録している場合の例であり、例えば斜線の部分のデータはnクラスタからn+2クラスタまで、それぞれサブデータ領域をはさみ3つに分割して記録されている。このデータを読み出す場合は各クラスタに記録されているデータを順に読み出し、斜線の部分のデータのみを合成する必要がある。
【0059】
さらに、図中に横線で示すサブデータ領域に記録されているデータを読み出す場合は、各クラスタのサブデータ領域に記録されている情報を順に読み出し、合成する必要がある。しかし、本実施の形態5においては、図5(b)に示すように、データ領域とサブデータ領域とを区別せずにデータを記録しているので、データを読み出す時に、一気に読み出すことができ、データを合成する必要もなく、煩雑なアドレス計算も必要でなくなる。
【0060】
このように、読み出し専用のデータディスクについては、サブデータ領域を設けずに、すべてデータ領域として扱うことにより、データ読み出し時の煩雑なアドレス計算は必要なくなる。
【0061】
また、記録媒体として、読み出し専用のものだけでなく、読み出し専用の部分と書き換えの可能な部分の両方を持つ複合型のディスク等の記録媒体もある。このような記録媒体の、読み出し専用の部分についても同様に、サブデータ領域を設けずに、すべてデータ領域として扱うことにより、データ読み出し時の煩雑なアドレス計算は必要なくなる。
【図面の簡単な説明】
【0062】
【図1】この発明の実施の形態1による情報記録装置のデータの記録方法を説明する図である。
【図2】この発明の実施の形態2による情報記録装置のデータの記録方法を説明する図である。
【図3】この発明の実施の形態3による情報記録装置のデータの記録方法を説明する図である。
【図4】この発明の実施の形態4による情報記録装置のデータの記録方法を説明する図である。
【図5】この発明の実施の形態5による情報記録装置のデータの記録方法を説明する図である。
【図6】実施の形態1による情報再生装置のデータ再生方法のフローチャートである。
【図7】実施の形態2による情報再生装置のデータ再生方法のフローチャートである。
【図8】実施の形態3による情報再生装置のデータ再生方法のフローチャートである。
【図9】従来のMDシステムを示すブロック回路図である。
【図10】従来のMDシステムのデータフォーマットを示す図である。
【図11】この発明が適用されるMDデータシステムを示すブロック回路図である。
【符号の説明】
【0063】
1 ディスク、 2 磁気ヘッド、 3 磁気ヘッド駆動回路、 4 EFM ACIRCエンコーダ/デコーダ、 5 メモリコントローラ、 6 メモリ、 7 ATRACエンコーダ/デコーダ、 8 A/D(アナログ/ディジタル)変換回路、 9 音声入力端子、 10 D/A(ディジタル/アナログ)変換回路、 11 音声出力端子、 12 光ヘッド、 13 スピンドルモータ、 15 アドレスデコーダ、 16 サーボ信号処理回路、 17 CPU、 18 データエンコーダ/デコーダ、 19 SCSI I/F回路、 20 SCSIバス。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
入力情報に基づく記録データを記録媒体に記録する記録手段と、前記記録媒体に記録されているアドレスを管理する手段とを備える情報記録装置において、
前記記録手段が、前記記録媒体に複数の記録データを記録するに際し、
前記複数の記録データは、それぞれ別の記録動作によって記録されるものであり、
前記記録媒体における書き込み可能領域として扱う領域では、前記複数の記録データのうち一の記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けて当該一の記録データと当該隣接する記録データとを記録し、
前記記録媒体における再生専用領域として扱う領域では、前記一の記録データとは異なる記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けずに当該一の記録データとは異なる記録データと当該隣接する記録データとを連続して記録し、
リンク領域として使用されるセクタ内に、前記リンク領域が設けられたか否かの情報を記録することを特徴とする情報記録装置。
【請求項2】
入力情報に基づく記録データを記録媒体に記録する記録工程と、前記記録媒体に記録されているアドレスを管理する工程とを備える情報記録方法において、
前記記録工程において、前記記録媒体に複数の記録データを記録するに際し、
前記複数の記録データは、それぞれ別の記録動作によって記録されるものであり、
前記記録媒体における書き込み可能領域として扱う領域では、前記複数の記録データのうち一の記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けて当該一の記録データと当該隣接する記録データとを記録し、
前記記録媒体における再生専用領域として扱う領域では、前記一の記録データとは異なる記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けずに当該一の記録データとは異なる記録データと当該隣接する記録データとを連続して記録し、
リンク領域として使用されるセクタ内に、前記リンク領域が設けられたか否かの情報を記録することを特徴とする情報記録方法。
【請求項1】
入力情報に基づく記録データを記録媒体に記録する記録手段と、前記記録媒体に記録されているアドレスを管理する手段とを備える情報記録装置において、
前記記録手段が、前記記録媒体に複数の記録データを記録するに際し、
前記複数の記録データは、それぞれ別の記録動作によって記録されるものであり、
前記記録媒体における書き込み可能領域として扱う領域では、前記複数の記録データのうち一の記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けて当該一の記録データと当該隣接する記録データとを記録し、
前記記録媒体における再生専用領域として扱う領域では、前記一の記録データとは異なる記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けずに当該一の記録データとは異なる記録データと当該隣接する記録データとを連続して記録し、
リンク領域として使用されるセクタ内に、前記リンク領域が設けられたか否かの情報を記録することを特徴とする情報記録装置。
【請求項2】
入力情報に基づく記録データを記録媒体に記録する記録工程と、前記記録媒体に記録されているアドレスを管理する工程とを備える情報記録方法において、
前記記録工程において、前記記録媒体に複数の記録データを記録するに際し、
前記複数の記録データは、それぞれ別の記録動作によって記録されるものであり、
前記記録媒体における書き込み可能領域として扱う領域では、前記複数の記録データのうち一の記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けて当該一の記録データと当該隣接する記録データとを記録し、
前記記録媒体における再生専用領域として扱う領域では、前記一の記録データとは異なる記録データと隣接する記録データとの間に、リンク領域を設けずに当該一の記録データとは異なる記録データと当該隣接する記録データとを連続して記録し、
リンク領域として使用されるセクタ内に、前記リンク領域が設けられたか否かの情報を記録することを特徴とする情報記録方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2006−221805(P2006−221805A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−107345(P2006−107345)
【出願日】平成18年4月10日(2006.4.10)
【分割の表示】特願2002−120139(P2002−120139)の分割
【原出願日】平成7年4月26日(1995.4.26)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年4月10日(2006.4.10)
【分割の表示】特願2002−120139(P2002−120139)の分割
【原出願日】平成7年4月26日(1995.4.26)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】
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