説明

情報送信装置、情報管理システム、及び情報送信プログラム

【課題】情報の漏洩を防止できる情報送信装置、情報送信プログラム、及び情報管理システムを提供する。
【解決手段】
会議の開催場所と会議の開催時間と会議の出席者が携帯する携帯端末装置とを関連付けて記憶部に登録する登録手段と、会議の出席者が携帯する携帯端末装置の所在を検出する検出手段と、検出手段が検出した所在と所在を検出した時刻とに基づいて検索した携帯端末装置と、検出手段が所在を検出した携帯端末装置とを照合する照合手段と、照合手段が照合した結果に基づいて、会議で使用する情報を送信する送信手段とを備える。この構成によれば、会議の出席者が携帯する携帯端末装置の所在と所在を検出した時刻とに基づいて会議で使用する情報を送信するため、情報の漏洩を防止できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報送信装置、情報管理システム、及び情報送信プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、インタネットを介して文書データの印刷要求を送信する印刷方法の利用者を認証できるだけでなく、認証された利用者が要求した文書データを印刷できる印刷方法が知られている(例えば、特許文献1)。
【0003】
この印刷方法は、印刷を要求する文書データと、印刷した文書を利用する利用者を識別する第一利用者識別情報とを指定する印刷要求をインターネットを介して受信する印刷要求受信手順と、文書データを印刷する場所で上記利用者が入力した第二利用者識別情と、受信した第一利用者識別情報とに基づいて、利用者を認証する認証手順と、認証手順による認証結果に基づいて、印刷要求で指定された文書データを印刷した媒体を出力する認証印刷出力手順とを有することを特徴とする。
【0004】
また、ネットワークを通じて接続する携帯端末の位置に基づいて、コンテンツ情報を送信する端末機を選択する情報処理装置が知られている(例えば、特許文献2)。
【0005】
この情報処理装置は、携帯先の位置を表す位置情報を送信する携帯端末と、携帯端末から受信した位置情報に基づいて所定の条件を満たす端末機を選択し、かつ選択した端末機へコンテンツ情報を送信すると共に、選択した端末機に関する情報を携帯端末へ送信する情報処理装置と、情報処理装置が送信した情報を受信する端末機とを具備することを特徴としている。
【0006】
【特許文献1】特開2004−287624
【特許文献2】特開2006−92303
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の目的とするところは、情報の漏洩を防止できる情報送信装置、情報送信プログラム、及び情報管理システムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る情報送信装置は、会議の開催場所と会議の開催時間と会議の出席者が携帯する携帯端末装置とを関連付けて記憶部に登録する登録手段と、会議の出席者が携帯する携帯端末装置の所在を検出する検出手段と、検出手段が検出した所在と所在を検出した時刻とに基づいて記憶部から検索した携帯端末装置と、検出手段が所在を検出した携帯端末装置とを照合する照合手段と、照合手段が照合した結果に基づいて、会議で使用する情報を送信する送信手段とを備えることを特徴としている。
【0009】
上記構成において、登録手段は、会議の開催場所と会議の開催時間と、会議で使用する情報の送信先とを関連付けて登録し、送信手段は、検出手段が検出した所在と所在を検出した時刻と関連付けて登録手段が登録した送信先へ、会議で使用する情報を送信する構成を採用できる。
【0010】
本発明に係る情報管理システムは、会議の出席者によって携帯され、携帯先の位置を表す位置情報を送信する携帯端末装置と、会議の開催場所と会議の開催時間とを関連付けて記憶部に登録する登録手段と、携帯端末装置が送信する位置情報に基づいて、携帯端末装置の所在を検出する検出手段と、検出手段が検出した所在と所在を検出した時刻とに基づいて記憶部から検索した携帯端末装置と、検出手段が所在を検出した携帯端末装置とを照合する照合手段と、照合手段が照合した結果に基づいて、会議で使用する情報を送信する送信手段とを有する情報送信装置とを備えることを特徴としている。
【0011】
上記構成において、送信手段が送信した情報を破棄する情報破棄装置を更に備え、検出手段は、情報破棄装置の所在と情報を破棄した時刻とを検出する構成を採用できる。。
【0012】
本発明に係る情報送信プログラムは、コンピュータを、会議の開催場所と会議の開催時間と会議の出席者が携帯する携帯端末装置とを関連付けて記憶部に登録する登録手段と、会議の出席者が携帯する携帯端末装置の所在を検出する検出手段と、検出手段が検出した所在と所在を検出した時刻とに基づいて記憶部から検索した携帯端末装置と、検出手段が所在を検出した携帯端末装置とを照合する照合手段と、照合手段が照合した結果に基づいて、会議で使用する情報を送信する送信手段として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0013】
請求項1の構成によれば、会議の出席者が携帯する携帯端末装置の所在と所在を検出した時刻とに基づいて会議で使用する情報を送信するため、情報の漏洩を防止できる。
【0014】
請求項2の構成によれば、予め登録された送信先へ情報を送信するため、情報の漏洩を防止できる。
【0015】
請求項3の構成によれば、会議の出席者が携帯する携帯端末装置の所在と所在を検出した時刻とに基づいて会議で使用する情報を送信するため、情報の漏洩を防止できる。
【0016】
請求項4の構成によれば、携帯端末装置の所在のみならず、会議で使用する情報の破棄を行った装置の所在と情報を破棄した時刻とを検出するため、情報を使用した者を容易に特定できる。
【0017】
請求項5の構成によれば、会議の出席者が携帯する携帯端末装置の所在と所在を検出した時刻とに基づいて会議で使用する情報を送信するため、情報の漏洩を防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の最良の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。
【実施例1】
【0019】
図1は、本発明の情報管理システムの一実施形態を示す構成図である。
【0020】
図1に示す情報管理システム10は、通信網100、情報送信装置1100、携帯端末装置1210及び1220、非携帯端末装置1230、送受信装置1300、及び情報受信装置1400を備えている。
【0021】
通信網100は、例えば、LAN(Local Area Network )、WAN(Wide Area Network)、MAN(Metropolitan Area Network)、又は公衆回線網で構成され、情報送信装置1100、非携帯端末装置1230、送受信装置1300、及び情報受信装置1400を通信可能に接続する。
【0022】
情報送信装置1100は、例えば、パーソナルコンピュータで構成され、通信網100に接続している。情報送信装置1100は、情報受信装置1400へ、会議で使用する情報を送信する。
【0023】
ここで図2を参照して、情報送信装置1100の構成について説明を行う。図2は、情報送信装置1100の一構成例を表す機能ブロック図である。
【0024】
図2に示す情報送信装置1100は、記憶部1110、制御部1120、及び送受信部1130を備える。
【0025】
制御部1120が有する各機能は、情報送信装置1100が実行するソフトウェア制御により実現される。
【0026】
ここで図3を参照して、ソフトウェア制御を実行するための情報送信装置1100のハードウェア構成について説明する。図3は、このソフトウェア制御を実現するための情報送信装置1100のハードウェアの一構成例を表す図である。
【0027】
情報送信装置1100は、例えば、CPU(Central Processing Unit)等の演算部1101、EPROM(Erasable Programmable Read-Only Memory)又はEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の読み出し専用メモリであるROM1102(Read-Only Memory )、DRAM(Dynamic RAM)又はSRAM(Static RAM)等の揮発性メモリ及びNVRAM(Non Volatile RAM)等の不揮発性メモリで構成されるRAM1103(Random Access Memory)、並びにハードディスク等で構成される外部記憶部1104で構成され、演算部1101、ROM1102、RAM1103、及び外部記憶部1104は互いにバス1105によって接続している。
【0028】
ソフトウェア制御は、ROM1102、RAM1103、又は外部記憶部1104に格納したプログラムを演算部1101が読み、読込んだプログラムに従って演算部1101が演算を行うことにより上記各部の機能を実現する。なお、RAM1103には、演算結果のデータが書き込まれ、特にNVRAMには、電源オフ時にバックアップが必要なデータが保存される。
【0029】
ここで図2に戻り、情報送信装置1100の構成について引き続き説明を行う。
【0030】
記憶部1110は、例えば、RAM1103又は外部記憶部1104で構成され、制御部1120に接続する。記憶部1110は、会議の予定を表す予定情報を記憶する。尚、予定情報とは、会議の開催場所と会議の開催時間と会議の出席者が携帯する携帯端末装置と関連付けた情報をいう。
【0031】
尚、会議の開催場所は、例えば、会場となるホール、部屋、又は建物、若しくはこれらの一角を占める部分を含む。
【0032】
ここで表1を参照して、記憶部1110が記憶する予定情報について説明を行う。表1は、記憶部1110が記憶する予定情報の一例を示す表である。
【0033】
【表1】

【0034】
表1は、端末装置列、時間列、登録場所列、パスワード列、及び送信先列を有している。端末装置列は、例えば、IPアドレス(Internet Protocol Address)、MACアドレス(Media Access Control address)、及びマシン名、並びにこれらと関連付けたドメイン名等の携帯端末装置1210又は1220を識別する識別情報を保存する。
【0035】
時間列は、会議の開催時間を表す。時間列は、会議の開催時間を表す数字で表される列で構成され、会議の開催場所を表す識別情報を保存する。
【0036】
具体的には、表1を構成する「09」列は、9時00分から9時59分までの会議の開催時間を表す。また、第1行の「09」列は、会議の開催場所を表す識別情報「Y」を保存する。つまり、第1行の「09」列は、識別情報「Y」で識別される場所において、9時00分から9時59分まで間に会議が開催されることを表す。
【0037】
登録場所列は、時間列に登録した会議の開催場所を表す識別情報をカンマ区切りで保存する。パスワード列は、端末装置列が保存する識別情報で識別される携帯端末装置を使用する使用者に割り当てられたパスワードを保存する。このパスワードは、会議で使用する情報を使用する権限があるか否かを認証する際に用られる情報である。
【0038】
送信先列は、例えば、プロジェクタ、モニタ、プリンタ、又は印刷機能を有する複合機等の会議で使用する情報を送信先となる装置の種別を表す情報(以下単に、送信先情報という)を保存する。本実施例では、送信先列は、送信先の種別を表す情報であるとして説明したが、これに限定されるわけでは無く、IPアドレス(Internet Protocol Address)、MACアドレス(Media Access Control address)、及びマシン名、並びにこれらと関連付けたドメイン名等の情報受信装置1400を識別する識別情報を採用することができる。
【0039】
ここで図2に戻り、情報送信装置1100の構成について引き続き説明を行う。
【0040】
記憶部1110は、会議で使用する情報を記憶する。会議で使用する情報は、例えば、画像、テキスト、又は文書を含み、本実施例では、電子ファイルによって情報を表すとして説明を行う。
【0041】
また、記憶部1110は、位置情報と所在情報とを関連付けて記憶する。ここで、位置情報は、例えば、携帯端末装置1210及び1220がGPS(Global Positioning System)を用いて計測した緯度及び経度を表す情報、若しくは送受信装置1300が無線LANのアクセスポイントである場合には、送受信装置1300が送信するビーコン(beacon)パケットに基づいて携帯端末装置1210及び1220が検出する携帯端末装置1210及び1220の位置を表す情報をいう。
【0042】
また、所在情報は、例えば、会議を開催する会場、部屋、又は建物、若しくはこれらの部分を識別する情報をいう。本実施例では、所在情報は、会議の開催場所を識別する情報をいうとして説明を行う。
【0043】
制御部1120は、記憶部1110及び送受信部1130に接続している。制御部1120は、後述する制御処理を実行することで、記憶部1110が記憶する会議で使用する情報を送信するよう送受信部1130を制御する。
【0044】
ここで図4を参照して、制御部1120の構成について説明を行う。図4は、制御部1120の一構成例を表す機能ブロック図である。
【0045】
制御部1120は、登録部1121、検出部1122、照合部1123、及び認証部1124を備える。
【0046】
登録部1121は、記憶部1110及び送受信部1130に接続している。登録部1121は、後述する登録処理を実行することで、会議の開催場所と会議の開催時間と会議の出席者が携帯する携帯端末装置とを関連付けて記憶部1110に登録する。
【0047】
ここで図5を参照して、登録部1121が実行する登録処理について説明を行う。図5は、登録部1121が実行する登録処理の一例を表すフローチャートである。
【0048】
先ず、登録部1121は、非携帯端末装置1230から会議の開催時間を受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0001)。次に、登録部1121は、送受信部1130から、会議の開催時間を取得する(ステップST0002)。
【0049】
次に、登録部1121は、非携帯端末装置1230から会議の開催場所を受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0003)。次に、登録部1121は、送受信部1130をから、会議の開催場所を取得する(ステップST0004)。
【0050】
次に、登録部1121は、非携帯端末装置1230から会議の参加者が携帯する携帯端末装置を識別する情報(以下単に、装置識別情報という)を受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0005)。次に、登録部1121は、送受信部1130をから、装置識別情報を取得する(ステップST0006)。
【0051】
次に、登録部1121は、記憶部1110が記憶する表1へ会議の開催場所と会議の開催時間と会議の出席者が携帯する携帯端末装置とを関連付けて登録する(ステップST0007)。その後、登録部1121は、登録処理の実行を終了する。
【0052】
尚、本実施例においては、表1が記憶するパスワードと送信先情報とは、予め装置識別情報毎に定められた情報であり、かつ記憶部1110は、装置識別情報と関連付けて記憶しているとする。
【0053】
しかし、これに限定される訳ではなく、登録部1121は、非携帯端末装置1230から装置識別情報と、装置識別情報で識別される携帯端末装置1210又は1220を携帯する出席者に割り振るパスワード、及び送信先情報とを受信するよう送受信部1130を制御した後に、装置識別情報とパスワードと送信先情報とを取得し、取得した装置識別情報とパスワードと送信先情報とを関連付けて記憶部1110が記憶する表1へ登録する構成を採用できる。
【0054】
ここで図4に戻り、制御部1120の構成について引き続き説明を行う。
【0055】
検出部1122は、記憶部1110、照合部1122、及び送受信部1130に接続している。検出部1122は、後述する検出処理を実行することで、会議の出席者が携帯する携帯端末装置の所在を検出する。
【0056】
ここで図6を参照して、検出部1122が実行する検出処理について説明を行う。図6は、検出部1122が実行する検出処理の一例を表すフローチャートである。
【0057】
先ず、検出部1122は、携帯端末装置1210又は1220から携帯端末装置1210又は1220の位置を表す位置情報を受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0101)。次に、検出部1122は、位置情報を送受信部1130から取得する(ステップST0102)。
【0058】
その後、検出部1122は、携帯端末装置1210又は1220から携帯端末装置1210又は1220を識別する装置識別情報を受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0103)。次に、検出部1122は、装置識別情報を送受信部1130から取得する(ステップST0104)。
【0059】
その後、検出部1122は、記憶部1110から位置情報に基づいて所在情報を検索する(ステップST0105)。次に、検出部1122は、システム時刻を検出時刻として取得する(ステップST0106)。
【0060】
その後、検出部1122は、照合部1123へ、所在情報と検出時刻と装置識別情報とを出力する(ステップST0107)。次に、検出部1122は、検出処理の実行を終了する。
【0061】
ここで図4に戻り、制御部1120の構成について引き続き説明を行う。
【0062】
照合部1123は、記憶部1110、検出部1122、及び送受信部1130に接続する。照合部1123は、後述する照合処理を実行することで、検出部1122が検出した所在と所在を検出した時刻とに基づいて記憶部1110から検索した携帯端末装置と、検出部1122が所在を検出した携帯端末装置とを照合する。
【0063】
ここで図7を参照して、照合部1123が実行する照合処理について説明を行う。図7は、照合部1123が実行する照合処理の一例を表すフローチャートである。
【0064】
先ず、照合部1123は、検出部1122から所在情報と装置識別情報と検出時刻とを取得する(ステップST0201)。次に、照合部1123は、記憶部1110が記憶する表1から会議の開催場所を識別する情報を、検出時刻と検出した装置識別情報とに基づいて検索する(ステップST0202)。
【0065】
つまり、照合部1123は、装置識別情報で識別される携帯端末装置1210又は1220を携帯する者が、検出時刻において、出席する予定の会議の開催場所を検索する。
【0066】
次に、照合部1123は、検索した開催場所を識別する情報と検出時刻とに基づいて装置識別情報を検索する(ステップST0203)。
【0067】
つまり、照合部1123は、検出時刻において、検索した開催場所で開催される会議に出席する予定の人物が携帯する携帯端末装置1210及び1220の装置識別情報を検索する。
【0068】
その後、照合部1123は、検索した装置識別情報の全てを検出部1122から取得したか否かを判断する(ステップST0204)。
【0069】
つまり、照合部1123は、予定された会議の開催場所に、会議への出席が予定された者であって、携帯端末装置を携帯する者の全てが集合したか否かを判断する。
【0070】
照合部1123は、検索した装置識別情報の全てを取得したと判断する場合にはステップST0205の処理を実行し、そうで無い場合には照合処理の実行を終了する。
【0071】
ステップST0204において、照合部1123は、検索した装置識別情報の全てを取得したと判断する場合には、記憶部1110が記憶する表1から装置識別情報に関連付けたパスワードを検索する(ステップST0205)。
【0072】
その後、照合部1123は、装置識別情報で識別される各携帯端末装置1210及び1220へ、検索したパスワードを送信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0206)。その後、照合部1123は、照合処理の実行を終了する。
【0073】
ここで図4に戻り、制御部1120の構成について引き続き説明を行う。
【0074】
認証部1124は、記憶部1110及び送受信部1130に接続している。認証部1124は、後述する認証処理を実行することで、携帯端末装置1210及び1220を携帯する会議の出席者が、会議で使用する情報を使用する権限を有するか否かを認証する。
【0075】
ここで図8及び9を参照して、認証部1124が実行する認証処理について説明を行う。図8は、認証部1124が実行する認証処理の一例を表すフローチャートの一部であり、図9は、認証部1124が実行する認証処理の一例を表すフローチャートの他部である。
【0076】
先ず、認証部1124は、携帯端末装置1210又は1220から、装置識別情報とパスワードとを受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0301)。次に、認証部1124は、送受信部1130から、装置識別情報とパスワードとを取得する(ステップST0302)。
【0077】
その後、認証部1124は、記憶部1110が記憶する表1から、装置識別情報に関連付けたパスワードを検索する(ステップST0303)。
【0078】
次に、認証部1124は、取得したパスワードと検索したパスワードとが一致するか否かを判断する(ステップST0304)。認証部1124は、パスワードが一致すると判断する場合はステップST0305の処理を実行し、そうで無い場合には認証処理の実行を終了する。
【0079】
ステップST0304において、認証部1124は、パスワードが一致すると判断した場合は、記憶部1110から装置識別情報に関連付けた送信先情報を検索する(ステップST0305)。
【0080】
次に、認証部1124は、携帯端末装置1210又は1220から会議で使用される情報を識別する情報を受信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0306)。
【0081】
ここで、会議で使用される情報を識別する情報は、会議で使用される情報を表す電子ファイルを識別する情報によって表す。電子ファイルを識別する情報は、例えば、ディレクトリパスと電子ファイル名との組み合わせを含む。
【0082】
その後、認証部1124は、送受信部1130から会議で使用される情報の識別情報を取得する(ステップST0307)。次に、認証部1124は、記憶部1110から、会議で使用される情報の識別情報に基づいて、会議で使用される情報を表す電子ファイルを取得する(ステップST0308)。
【0083】
その後、認証部1124は、送信先情報が表す情報受信装置1400へ、会議で使用される情報を表す電子ファイルを送信するよう送受信部1130を制御する(ステップST0309)。その後、認証部1124は、認証処理の実行を終了する。
【0084】
次に、図10を参照して、制御部1120が実行する制御処理について説明を行う。図10は、制御部1120が実行する制御処理の一例を表すフローチャートである。
【0085】
先ず、制御部1120は、上記の登録処理を実行する(ステップST0401)。次に、制御部1120は、上記の検出処理を実行する(ステップST0402)。
【0086】
その後、制御部1120は、上記の照合処理を実行する(ステップST0403)。次に、制御部1120は、上記の認証処理を実行する(ステップST0404)。その後、制御部1120は、制御処理の実行を終了する。
【0087】
ここで図2に戻り、情報送信装置1100の構成について引き続き説明を行う。
【0088】
送受信部1130は、例えば、ネットワーク・アダプタで構成され、通信網100及び制御部1120に接続している。送受信部1130は、制御部1120に制御されて、上記各種の情報を送受信する。
【0089】
特に、送受信部1130は、検索した装置識別情報と検出した装置識別情報とを照合した結果、両者が一致すると照合部1123が判断した場合に、会議で使用する情報を送信するよう制御部110によって制御される。
【0090】
次に図1に戻り、情報管理システム10の構成について、引き続き説明を行う。
【0091】
携帯端末装置1210及び1220の構成、機能、及び接続は、それぞれほぼ同様であるので、以下、携帯端末装置1210について主に説明を行う。
【0092】
携帯端末装置1210は、例えば、携帯電話、PHS(Personal Handy-phone System)、及び無線LANカードを具備したノート型パソコン等で構成される。
【0093】
携帯端末装置1210は、会議の出席者によって携帯され、携帯先の位置を表す位置情報を含む上記各種の情報を電波を用いて送受信装置1300との間で送受信する。
【0094】
また携帯端末装置1210は、GPS(Global Positioning System)衛生からの電波を受信することで、又は送受信装置1300が送信するビーコン・パケットを受信することで、位置情報を検出する。次に、携帯端末装置1210は、検出した位置情報を電波を用いて送受信装置1300へ送信する。
【0095】
非携帯端末装置1230は、例えば、デスクトップ型のパーソナルコンピュータで構成される。非携帯端末装置1230は、通信網100に接続している。非携帯端末装置1230は、情報送信装置1100との間で、通信網100を介して、会議の予定を表す予定情報を含む上記各種の情報を送受信する。
【0096】
送受信装置1300は、例えば、基地局に設置された送受信機及びアンテナ、又は無線LANのアクセスポイントで構成される。送受信装置1300は、通信網100に接続している。
【0097】
送受信装置1300は、携帯端末装置1210及び1220が電波を用いて送信した上記各種の情報を受信した後に、通信網100を通じて情報送信装置1100へ送信する。
【0098】
また逆に、送受信装置1300は、情報送信装置1100が電波を用いて送信した上記各種の情報を、通信網100を介して受信した後に、携帯端末装置1210及び1220へ電波を用いて送信する。
【0099】
更に、送受信装置1300が無線LANのアクセスポイントで構成される場合には、ビーコン(beacon)パケットを携帯端末装置1210及び1220へ電波を用いて送信する。
【0100】
情報受信装置1400は、例えば、プロジェクタ、モニタ、プリンタ、又は印刷機能を有する複合機で構成される。情報受信装置1400は、通信網100を介して情報送信装置1100から会議で使用する情報を表す電子ファイル受信する。
【0101】
その後、情報受信装置1400がプロジェクタ又はモニタで構成される場合には、受信した電子ファイルが表す情報を投影又は表示する。
【0102】
また、情報受信装置1400がプリンタ又は複合機で構成される場合には、受信した電子ファイルが表す情報を、例えば、印刷用紙等の印刷媒体に印刷出力する。
【0103】
本実施例においては、登録部1121が登録手段に相当し、検出部1122が検出手段に相当し、照合部1123が照合手段に相当し、送受信部1130が送信手段に相当する。
【0104】
以下、本発明の第2の実施形態について図面を参酌しながら説明する。
【実施例2】
【0105】
第2の実施例においては、会議で使用する情報を破棄する情報破棄装置を更に備えた情報管理システムについて説明を行う。
【0106】
よって、図11を参照して、実施例2における情報管理システムについて説明を行う。図11は、実施例2における情報管理システムの一構成例を表すシステム構成図である。
【0107】
情報管理システム20は、通信網200、情報送信装置2100、携帯端末装置2210及び2220、非携帯端末装置2230、送受信装置2300、情報受信装置2400、及び情報破棄装置2500を備えている。
【0108】
ここで、携帯端末装置2210及び2220、情報受信装置2400、及び情報破棄装置2500の所在は、同じ会議の開催場所Rであるとする。
【0109】
つまり、開催場所Rで開催された会議の出席者が携帯端末装置2210及び2220を携帯し、会議で使用する情報は開催場所Rに設置された情報受信装置2400へ送信され、情報受信装置2400が印刷出力した情報は開催場所Rに設置された情報破棄装置2500で破棄されるとする。
【0110】
通信網200、情報送信装置2100、携帯端末装置2210、携帯端末装置2220、非携帯端末装置2230、送受信装置2300、及び情報受信装置2400の構成、接続、及び機能は、実施例1で説明した通信網100、情報送信装置1100、携帯端末装置1210、携帯端末装置1220、非携帯端末装置1230、送受信装置1300、及び情報受信装置1400の構成、接続、及び機能とほぼ同様であるので、以下主に相違点について説明する。
【0111】
通信網200は、情報送信装置2100、非携帯端末装置2230、送受信装置2300、及び情報受信装置2400のみならず、情報破棄装置2500に接続している。
【0112】
情報送信装置2100は、情報破棄装置2500の所在と、情報破棄装置2500が情報を破棄した時刻とを検出する点で実施例1と異なる。
【0113】
情報送信装置2100は、図示を省略するが、実施例1で説明した記憶部1110に相当する記憶部2110、制御部1120に相当する制御部2120、及び送受信部1130に相当する送受信部2130を備える。
【0114】
記憶部2110は、携帯端末装置2210及び2220を携帯する会議の出席者の所在を時系列に沿って表す所在履歴情報を記憶する。
【0115】
尚、所在履歴情報とは、会議の出席者が携帯する携帯端末装置2210及び2220の装置識別情報、携帯端末装置2210及び2220の所在情報、所在情報を検出した検出時刻とを時系列に沿って表す情報をいう。
【0116】
ここで表2を参照して、記憶部2110が記憶する所在履歴情報について説明を行う。表2は、記憶部2110が記憶する所在履歴情報の一例を示す表である。
【0117】
【表2】

【0118】
表2は、装置列、検出時刻列、及び所在列を有している。装置列は装置識別情報を、検出時刻列は検出時刻を、所在列は所在情報を保存する。
【0119】
また記憶部2110は、会議で使用する情報と、情報を破棄した場所とを、情報を破棄した時間に沿って表す破棄履歴情報を記憶する。
【0120】
ここで表3を参照して、記憶部2110が記憶する破棄履歴情報について説明を行う。表3は、記憶部2110が記憶する破棄履歴情報の一例を示す表である。
【0121】
【表3】

【0122】
表3は、送信情報列、送信時刻列、破棄時刻列、及び所在列を有している。送信情報列は送信情報識別情報を、送信時刻列は情報を送信した送信時刻を、破棄時刻列は情報を破棄した破棄時刻を、及び所在列は情報を破棄した場所を識別する情報を保存する。
【0123】
尚、送信情報識別情報とは、情報送信装置2100が送信した会議で使用する情報を識別する情報をいう。本実施例において、送信情報識別情報は、会議で使用する情報を表す電子ファイルの名称と、送信回数を表す番号とを組み合わせた情報であるとして説明を行うが、これに限定される訳ではない。
【0124】
制御部2120は、後述する制御処理を実行することで、情報破棄装置2500が破棄した情報が漏洩した虞の有無を検証する点で実施例1と異なる。
【0125】
ここで図12を参照して、制御部2120の構成について説明を行う。図12は、制御部2120の一構成例を表す機能ブロック図である。
【0126】
制御部2120は、登録部2121、検出部2122、照合部2123、及び認証部2124のみならず、検証部2125を備える点で実施例1と異なる。
【0127】
尚、登録部2121、検出部2122、照合部2123、及び認証部2124の機能、構成、及び接続は、実施例1で説明した登録部1121、検出部1122、照合部1123、及び認証部1124の機能、構成、及び接続とほぼ同様であるため、以下主に相違点について説明を行う。
【0128】
登録部2121は、記憶部2110及び送受信部2130のみならず、検出部2122に接続している。登録部2121は、実施例1で説明した登録処理のみならず、第2登録処理及び第3登録処理を実行することで、所在履歴情報、及び破棄履歴情報を記憶部2110に登録する。
【0129】
ここで図13を参照して、登録部2121が実行する第2登録処理について説明を行う。図13は、登録部2121が実行する第2登録処理の一例を表すフローチャートである。
【0130】
先ず、登録部2121は、携帯端末装置2210及び2220から、装置識別情報と位置情報とを受信するよう送受信部2130を制御する(ステップST0501)。次に、登録部2121は、送受信部2130から、装置識別情報と位置情報とを取得する(ステップST0502)。
【0131】
その後、登録部2121は、検出部2122へ、取得した位置情報を出力する(ステップST0503)。次に、登録部2121は、検出部2122から、所在情報と検出時刻を取得する(ステップST0504)。
【0132】
その後、登録部2121は、記憶部2110が記憶する表2へ、装置識別情報と所在情報と検出時刻とを関連付けて登録する(ステップST0505)。次に、登録部2121は、第2登録処理の実行を終了する。
【0133】
次に図14を参照して、登録部2121が実行する第3登録処理について説明を行う。図14は、登録部2121が実行する第3登録処理の一例を表すフローチャートである。
【0134】
先ず、登録部2121は、情報破棄装置2500から、送信情報識別情報と位置情報とを受信するよう送受信部2130を制御する(ステップST0601)。次に、登録部2121は、送受信部2130から、送信情報識別情報と位置情報とを取得する(ステップST0602)。
【0135】
その後、登録部2121は、検出部2122へ、取得した位置情報を出力する(ステップST0603)。次に、登録部2121は、検出部2122から、所在情報と検出時刻を取得する(ステップST0604)。
【0136】
その後、登録部2121は、記憶部2110が記憶する表3へ、送信情報識別情報と所在情報と検出時刻とを関連付けて登録する(ステップST0605)。次に、登録部2121は、第3登録処理の実行を終了する。
【0137】
ここで図12に戻り、制御部2120の構成について引き続き説明を行う。
【0138】
検出部2122は、記憶部2110及び送受信部2130のみならず、登録部2121に接続している。検出部2122は、実施例1で説明した検出処理のみならず、後述する第2検出処理を実行することで、会議の出席者が携帯する携帯端末装置2210及び2220、並びに情報破棄装置2500の所在を検出する。
【0139】
ここで図15を参照して、検出部2122が実行する第2検出処理について説明を行う。図15は、検出部2122が実行する第2検出処理の一例を表すフローチャートである。
【0140】
先ず、検出部2122は、登録部2121から携帯端末装置2210又は2220若しくは情報破棄装置2500の位置を表す位置情報を取得する(ステップST0701)。
【0141】
次に、検出部2122は、記憶部2110から位置情報に基づいて所在情報を検索する(ステップST0702)。次に、検出部2122は、システム時刻を検出時刻として取得する(ステップST0703)。
【0142】
その後、検出部2122は、登録部2121へ、所在情報と検出時刻とを出力する(ステップST0704)。次に、検出部2122は、第2検出処理の実行を終了する。
【0143】
ここで図12に戻り、制御部2120の構成について引き続き説明を行う。
【0144】
認証部2124は、記憶部2110及び送受信部2130に接続している。認証部2124は、後述する認証処理を実行することで、携帯端末装置2210及び2220の携帯者が会議で使用する情報を使用する権限を有するか否かを認証するだけでなく、会議で使用する情報を送信した送信時刻を記憶部2110に登録する点で実施例1と異なる。
【0145】
ここで図16及び17を参照して、認証部2124が実行する認証処理について説明を行う。図16は、認証部2124が実行する認証処理の一例を表すフローチャートの一部であり、図17は、認証部2124が実行する認証処理の一例を表すフローチャートの他部である。
【0146】
先ず、認証部2124は、ステップST0801からST0808の処理を実行する(ステップST0801からST0808)。尚、ステップST0801からST0808の処理は、図8及び9を参照して説明したステップST0401からST0408の処理と同様であるので説明を省略する。
【0147】
ステップST0808の処理を実行した後に、認証部2124は、送信した会議で使用する情報を識別する送信情報識別情報を生成する(ステップST0809)。
【0148】
次に、認証部2124は、送信先情報が表す情報受信装置2400へ、会議で使用される情報と送信情報識別情報とを送信するよう送受信部2130を制御する(ステップST0810)。
【0149】
その後、認証部2124は、システム時刻を取得して送信時刻とする(ステップST0811)。次に、認証部2124は、記憶部2110が記憶する表3に、生成した送信情報識別情報と送信時刻とを関連付けて登録する(ステップST0811)。その後、認証部2124は、認証処理の実行を終了する。
【0150】
ここで図12に戻り、制御部2120の構成について引き続き説明を行う。
【0151】
検証部2125は、記憶部2110及び送受信部2130に接続している。検証部2125は、後述する検証処理を実行することで、会議で使用する情報の漏洩の虞があるか否かを検証する。
【0152】
ここで図18及び19を参照して、検証部2125が実行する検証処理について説明を行う。図18は、検証部2125が実行する検証処理の一例を表すフローチャートの一部であり、図19は、検証部2125が実行する検証処理の一例を表すフローチャートの他部である。
【0153】
先ず、検証部2125は、非携帯端末装置2230から、情報漏洩の虞があるか否かを検証する対象とする情報の送信情報識別情報を受信するよう送受信部2130を制御する(ステップST0901)。次に、検証部2125は、送受信部2130から送信情報識別情報を取得する(ステップST0902)。
【0154】
その後、検証部2125は、記憶部2110が記憶する表3から、送信情報識別情報に基づいて送信時刻を検索する(ステップST0903)。次に、検証部2125は、記憶部2110が記憶する表3から、送信情報識別情報に基づいて破棄時刻を検索する(ステップST0904)。
【0155】
その後、検証部2125は、記憶部2110が記憶する表3から、送信情報識別情報に基づいて情報破棄装置2500の所在情報を検索する(ステップST0905)。
【0156】
次に、検証部2125は、記憶部2110が記憶する所在履歴情報を保存した表2から、送信時刻から破棄時刻までの時間と所在情報とに基づいて装置識別情報を検索する(ステップST0906)。
【0157】
つまり、送信時刻から破棄時刻までの時間に、情報を破棄した情報破棄装置2500と同じ所在に在った携帯端末装置2210及び2220の装置識別情報を取得することで、会議で使用した情報を閲覧した可能性のある人物が携帯していた携帯端末装置2210又は2220の識別情報を特定する。
【0158】
その後、検証部2125は、記憶部2110が予定情報を保存した表1から、送信時刻から破棄時刻までの時間と所在情報とに基づいて装置識別情報を検索する(ステップST0907)。
【0159】
つまり、送信時刻から破棄時刻までの時間に、情報を破棄した情報破棄装置2500の設置場所で開催された会議に出席することが予定されていた人物が携帯する携帯端末装置の装置識別情報を取得する。
【0160】
次に、検証部2125は、ステップST0906で検索した装置識別情報と、ステップST0907で検索した装置識別情報とが一致するか否かを判断する(ステップST0908)。
【0161】
つまり、会議で使用した情報を閲覧した可能性のある人物が携帯していた携帯端末装置2210又は2220の識別情報と、会議に出席することが予定されていた人物が携帯していた携帯端末装置2210又は2220の識別情報とが一致するか否かを判断する。
【0162】
検証部2125は、装置識別情報が一致すると判断する場合にはステップST0909の処理を、そうで無い場合にはステップST0910の処理を実行する。
【0163】
ステップST0908において、検証部2125は、装置識別情報が一致すると判断した場合には、非携帯端末装置2230へ、会議で使用した情報が漏洩した虞がない旨のメッセージを送信するよう送受信部2130を制御する(ステップST0909)。その後、検証部2125は、検証処理の実行を終了する。
【0164】
ステップST0908において、検証部2125は、装置識別情報が一致しないと判断した場合には、非携帯端末装置2230へ、会議で使用した情報が漏洩した虞がある旨のメッセージを送信するよう送受信部2130を制御する(ステップST0910)。その後、検証部2125は、検証処理の実行を終了する。
【0165】
次に、図20を参照して、制御部2120が実行する制御処理について説明を行う。図20は、制御部2120が実行する制御処理の一例を表すフローチャートである。
【0166】
先ず、制御部2120は、ステップST1001からST1004の処理を実行する(ステップST1001からST1004)。ステップST1001からST1004の処理は、実施例1において図10を参照して説明したステップST0401からST0404の処理と同様であるため、説明を省略する
【0167】
ステップST1004の処理を実行した後に、制御部2120は、上記の第2登録処理を実行する(ステップST1005)。次に、制御部2120は、上記の第2検出処理を実行する(ステップST1006)。
【0168】
その後、制御部2120は、上記の第3登録処理を実行する(ステップST1007)。次に、制御部2120は、上記の第2検出処理を実行する(ステップST1008)。
【0169】
その後、制御部2120は、上記の検証処理を実行する(ステップST1009)。次に、制御部2120は、制御処理の実行を終了する。
【0170】
ここで図11に戻り、情報管理システム20の構成について引き続き説明を行う。
【0171】
非携帯端末装置2230は、図示を省略するが、例えば、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、又はCRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイで構成される表示装置に接続する。
【0172】
非携帯端末装置2230は、情報送信装置2100へ、情報漏洩の虞の有無を検証する対象とする情報を識別する送信情報識別情報を送信する。その後、非携帯端末装置2230は、情報送信装置2100から、情報漏洩の虞の有無を表すメッセージを受信し、受信したメッセージを表示するよう表示装置を制御する。
【0173】
情報受信装置2400は、例えば、プリンタ又は印刷機能を有する複合機で構成される。情報受信装置2400は、会議で使用する情報を表す電子ファイルと送信情報識別情報とを受信し、受信した情報を印刷出力する。
【0174】
具体例として、会議で使用する情報が画像である場合には、情報受信装置2400は、電子ファイルが表す画像と、送信情報識別情報である電子ファイル名と送信回数とを組み合わせた情報とを、印刷用紙等の印刷媒体に印刷出力する。
【0175】
情報破棄装置2500は、例えば、シュレッダで構成され、通信網100に接続する。情報破棄装置2500は、会議で使用する情報が印刷された印刷用紙を紙を細かく切りきざむ(以下単に、シュレッドするという)ことで、情報を破棄する。
【0176】
ここで図21を参照して、情報破棄装置2500の構成について説明を行う。図21は、情報破棄装置2500の一構成例を表す機能ブロック図である。
【0177】
図21に示す情報破棄装置2500は、電波受信部2510、読取部2520、破棄部2530、制御部2540、及び送受信部2550を備える。
【0178】
制御部2540が有する機能は、電波受信部2510が実行するソフトウェア制御により実現される。ソフトウェア制御を実行するための電波受信部2510のハードウェア構成については、実施例1で説明した情報受信装置1100のハードウェア構成と同様であるので説明を省略する。
【0179】
電波受信部2510は、例えば、GPS受信機又は無線LANカードで構成される。電波受信部2510は、制御部2540に接続する。
【0180】
電波受信部2510は、制御部2540に制御されて、GPS衛生が送信する時刻を含む電波信号、又は送受信装置2300が送信するビーコンパケットを含む電波信号を受信し、受信した信号を制御部2540へ出力する。
【0181】
読取部2520は、例えば、スキャナで構成され、制御部2540に接続している。読取部2520は、制御部2540に制御されて、シュレッド対象とする印刷媒体に印刷された画像を読取り、読取った画像を制御部2540へ出力する。
【0182】
破棄部2530は、モータとモータが回転させる回転刃とで構成される。破棄部2530は、制御部2540に接続している。
【0183】
破棄部2530は、制御部2540に制御されて、読取部2520が読み取り対象とした印刷媒体を細断することで、印刷媒体に印刷された情報を破棄する。
【0184】
制御部2540は、電波受信部2510、読取部2520、破棄部2530、及び送受信部2550に接続している。制御部2540は、後述する制御処理を実行することで、会議で使用する情報を破棄するよう情報破棄装置2500が備える各部を制御する。
【0185】
ここで図22を参照して、制御部2540が実行する制御処理について説明を行う。図22は、制御部2540が実行する制御処理の一例を表すフローチャートである。
【0186】
先ず、制御部2540は、電波信号を受信するよう電波受信部2510を制御する(ステップST1101)。次に、制御部2540は、電波受信部2510から、電波信号を取得する(ステップST1102)。
【0187】
その後、制御部2540は、電波信号から位置情報を取得する(ステップST1103)。次に、制御部2540は、印刷媒体に印刷された画像(以下単に、印刷画像という)を読取るよう読取部2520を制御する(ステップST1104)。
【0188】
その後、制御部2540は、読取部2520が読み取った画像(以下単に、読取画像という)を取得する(ステップST1105)。次に、制御部2540は、読取画像から、送信情報識別情報を取得する(ステップST1106)。
【0189】
尚、本実施例では、読取画像から送信情報識別情報を取得するために、制御部2540は、OCR(Optical Character Reader)技術を用いる。
【0190】
その後、制御部2540は、印刷媒体に印刷された印刷画像を細断することで、会議で使用された情報を破棄するよう破棄部2530を制御する(ステップST1107)。
【0191】
次に、制御部2540は、情報送信装置2100へ、ステップST1106で取得した送信情報識別情報と、ステップST1103で取得した位置情報とを送信するよう送受信部2550を制御する(ステップST1108)。その後、制御部2540は、制御処理の実行を終了する。
【0192】
ここで図21に戻り、情報破棄装置2500の構成について引き続き説明を行う。
【0193】
送受信部2550は、例えば、ネットワーク・アダプタで構成され、通信網200及び制御部2540に接続している。送受信部2550は、制御部2540に制御されて、送信情報識別情報と位置情報とを情報送信装置2100へ送信する。
【0194】
本実施例においては、登録部2121が登録手段に相当し、検出部2122が検出手段に相当し、照合部2123が照合手段に相当し、送受信部2130が送信手段に相当する。
【0195】
情報送信装置1100及び2100は、演算部がROM、RAM、及び外部記憶部の少なくともひとつに格納されたプログラムを実行することによって実現される。また、このプログラムは、磁気ディスクや光ディスク、半導体メモリ、その他の記録媒体に格納して配布したり、ネットワークを介して配信したりすることにより提供できる。
【0196】
以上本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
【0197】
上記実施形態では、外部記憶装置はハードディスク(Hard Disk)で構成されるとして説明したが、これに限定されるわけではなく、例えば、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD−ROM(Digital Versatile Disk Read Only Memory)、DVD−RAM(Digital Versatile Disk Random Access Memory)、MO(magneto-optic)、及び、フラッシュメモリ(flash memory)で構成される実施形式を採用できる。
【図面の簡単な説明】
【0198】
【図1】本発明の情報管理システムの一実施形態を示す構成図である。
【図2】情報送信装置の一構成例を表す機能ブロック図である。
【図3】情報送信装置のハードウェアの一構成例を表す図である。
【図4】制御部の一構成例を表す機能ブロック図である。
【図5】登録部が実行する登録処理の一例を表すフローチャートである。
【図6】検出部が実行する検出処理の一例を表すフローチャートである。
【図7】照合部が実行する照合処理の一例を表すフローチャートである。
【図8】認証部が実行する認証処理の一例を表すフローチャートの一部である。
【図9】認証部が実行する認証処理の一例を表すフローチャートの他部である。
【図10】制御部が実行する制御処理の一例を表すフローチャートである。
【図11】実施例2における情報管理システムの一構成例を表すシステム構成図である。
【図12】実施例2における制御部の一構成例を表す機能ブロック図である。
【図13】登録部が実行する第2登録処理の一例を表すフローチャートである。
【図14】登録部が実行する第3登録処理の一例を表すフローチャートである。
【図15】検出部が実行する第2検出処理の一例を表すフローチャートである。
【図16】実施例2において認証部が実行する認証処理の一例を表すフローチャートの一部である。
【図17】実施例2において認証部が実行する認証処理の一例を表すフローチャートの他部である。
【図18】検証部が実行する検証処理の一例を表すフローチャートの一部である。
【図19】検証部が実行する検証処理の一例を表すフローチャートの他部である。
【図20】実施例2において情報送信装置が備える制御部が実行する制御処理の一例を表すフローチャートである。
【図21】情報破棄装置の一構成例を表す機能ブロック図である。
【図22】情報破棄装置が備える制御部が実行する制御処理の一例を表すフローチャートである。
【符号の説明】
【0199】
10…情報管理システム 100…通信網
1100…情報送信装置 1101…演算部
1102…ROM 1103…RAM
1104…外部記憶部 1105…バス
1110…記憶部 1120…制御部
1121…登録部(登録手段)
1122…検出部(検出手段)
1123…照合部(照合手段)
1124…認証部 1130…送受信部(送信手段)
1210、1220…携帯端末装置
1230…非携帯端末装置 1300…送受信装置
1400…情報受信装置 20…情報管理システム
200…通信網 2100…情報送信装置
2110…記憶部 2120…制御部
2121…登録部(登録手段)
2122…検出部(検出手段)
2123…照合部(照合手段)
2124…認証部 2125…検証部
2130…送受信部(送信手段)
2210、2220…携帯端末装置
2230…非携帯端末装置 2300…送受信装置
2400…情報受信装置 2500…情報破棄装置
2510…電波受信部 2520…読取部
2530…破棄部 2540…制御部
2550…送受信部 R…会議開催場所

【特許請求の範囲】
【請求項1】
会議の開催場所と前記会議の開催時間と前記会議の出席者が携帯する携帯端末装置とを関連付けて記憶部に登録する登録手段と、
前記会議の出席者が携帯する携帯端末装置の所在を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した所在と前記所在を検出した時刻とに基づいて前記記憶部から検索した携帯端末装置と、前記検出手段が所在を検出した携帯端末装置とを照合する照合手段と、
前記照合手段が照合した結果に基づいて、前記会議で使用する情報を送信する送信手段とを備えることを特徴とする情報送信装置。
【請求項2】
前記登録手段は、会議の開催場所と前記会議の開催時間と、前記会議で使用する情報の送信先とを関連付けて登録し、
前記送信手段は、前記検出手段が検出した所在と前記所在を検出した時刻と関連付けて前記登録手段が登録した送信先へ、前記会議で使用する情報を送信することを特徴とする請求項1に記載の情報送信装置。
【請求項3】
会議の出席者によって携帯され、携帯先の位置を表す位置情報を送信する携帯端末装置と、
前記会議の開催場所と前記会議の開催時間とを関連付けて記憶部に登録する登録手段と、
前記携帯端末装置が送信する位置情報に基づいて、前記携帯端末装置の所在を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した所在と前記所在を検出した時刻とに基づいて前記記憶部から検索した携帯端末装置と、前記検出手段が所在を検出した携帯端末装置とを照合する照合手段と、
前記照合手段が照合した結果に基づいて、前記会議で使用する情報を送信する送信手段とを有する情報送信装置とを備えることを特徴とする情報管理システム。
【請求項4】
前記送信手段が送信した情報を破棄する情報破棄装置を更に備え、
前記検出手段は、前記情報破棄装置の所在と前記情報を破棄した時刻とを検出することを特徴とする請求項3に記載の情報管理システム。
【請求項5】
コンピュータを、
会議の開催場所と前記会議の開催時間と前記会議の出席者が携帯する携帯端末装置とを関連付けて記憶部に登録する登録手段と、
前記会議の出席者が携帯する携帯端末装置の所在を検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した所在と前記所在を検出した時刻とに基づいて検索した前記記憶部から携帯端末装置と、前記検出手段が所在を検出した携帯端末装置とを照合する照合手段と、
前記照合手段が照合した結果に基づいて、前記会議で使用する情報を送信する送信手段として機能させることを特徴とする情報送信プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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