意思伝達装置
【課題】本発明は、意思伝達装置に関する物で、正確に意思を伝達できるようにすることを目的とするものである。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、本体ケース1と、この本体ケース1に設けられた入力文字選択部2と、この入力文字選択部2で選択された文字を文字列として表示する表示部3と、この表示部3と同一面上に設けられた前面スピーカ4と、この前面スピーカ4が接続された制御部14と、この制御部14に接続された記憶部19と、この記憶部19に記録されたガイド用音声とを備え、前記本体ケース1には、前記前面スピーカ4と反対側の面に、背面スピーカ8を設け、前記記憶部19には、伝達用音声を記録した構成とし、前記前面スピーカ4からは、ガイド用音声で発声し、前記背面スピーカ8からは、伝達用音声で発声する構成とした。
【解決手段】そしてこの目的を達成するために本発明は、本体ケース1と、この本体ケース1に設けられた入力文字選択部2と、この入力文字選択部2で選択された文字を文字列として表示する表示部3と、この表示部3と同一面上に設けられた前面スピーカ4と、この前面スピーカ4が接続された制御部14と、この制御部14に接続された記憶部19と、この記憶部19に記録されたガイド用音声とを備え、前記本体ケース1には、前記前面スピーカ4と反対側の面に、背面スピーカ8を設け、前記記憶部19には、伝達用音声を記録した構成とし、前記前面スピーカ4からは、ガイド用音声で発声し、前記背面スピーカ8からは、伝達用音声で発声する構成とした。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、会話だけでなく、指先動作さえも困難な状態にある身体障害者が用いる意思伝達装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の意思伝達装置の構成は、以下のような構成となっていた。
【0003】
すなわち、本体ケースと、この本体ケースに設けられた入力文字選択部と、この入力文字選択部で選択された文字を文字列として表示する表示部と、この表示部と同一面上に設けられた第1のスピーカと、この第1のスピーカが接続された制御部と、この制御部に接続された記憶部と、この記憶部に記録された第1の音声と、を備えた構成となっていた(例えば下記特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3023544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例における課題は、使用者(身体障害者)が聞き手に自らの意思を正確に伝達できない時があることであった。
【0006】
すなわち、使用者は意思伝達装置を用いて、伝えたい文章を作成し、この文章を読み上げることで、聞き手に意思を伝達することとなる。
【0007】
この文章の作成においては、作成に使用する入力文字選択部、表示部、スピーカが、本体ケースの同一面(前面)上に設けられており、使用者は、本体ケースに接続されるオン/オフスイッチを用いて文章を作成していく。
【0008】
このとき、使用者は、本体ケースの前面側の表示部を用いて、前面に位置するスピーカからの音声を聞きながら文章を作成しており、この文章を伝えたい聞き手は、前記本体ケースを挟んだ背面側に位置している。
【0009】
そして、文章を読み上げる時には、前面スピーカから作成時と同じ音声データを用いて発声するのであるが、背面側に位置した聞き手に対しては、聞き取りづらいものとなり、使用者が聞き手に自らの意思を正確に伝達できないときがあった。
【0010】
そこで本発明は、正確に意思を伝達できるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そして、この目的を達成するために本発明は、本体ケースと、この本体ケースに設けられた入力文字選択部と、この入力文字選択部で選択された文字を文字列として表示する表示部と、この表示部と同一面上に設けられた第1のスピーカと、この第1のスピーカが接続された制御部と、この制御部に接続された記憶部と、この記憶部に記録された第1の音声とを備え、前記本体ケースには、前記第1のスピーカと反対側の面に、第2のスピーカを設け、前記記憶部には、第2の音声を記録した構成とし、前記第1のスピーカからは、第1の音声データで発声し、前記第2のスピーカからは、第2の音声データで発声する構成とし、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0012】
以上のように本発明は、本体ケースと、この本体ケースに設けられた入力文字選択部と、この入力文字選択部で選択された文字を文字列として表示する表示部と、この表示部と同一面上に設けられた第1のスピーカと、この第1のスピーカが接続された制御部と、この制御部に接続された記憶部と、この記憶部に記録された第1の音声とを備え、前記本体ケースには、前記第1のスピーカと反対側の面に、第2のスピーカを設け、前記記憶部には、第2の音声を記録した構成とし、前記第1のスピーカからは、第1の音声データで発声し、前記第2のスピーカからは、第2の音声データで発声する構成としたものであるので、正確に意思を伝達することができる。
【0013】
すなわち、本発明においては、使用者が、本体ケースに接続されるオン/オフスイッチを用いて、第1のスピーカで発声されるガイド用音声(第1の音声)を聞きながら入力文字を選択する。そして、この選択した文字を、本体ケース前面側の表示部で表示する文字列に追加していき、文章を作成する。
【0014】
次に、本体ケースの背面側に位置する聞き手に対して、表示部の文字列を文章として読み上げる時には、聞き手側を向いている背面スピーカ(第2のスピーカ)から伝達用音声(第2の音声)で発声する。すると、聞き手側は、自分側に向いた背面スピーカ(第2のスピーカ)からガイド音声(第1の音声)とは異なる伝達用音声(第2の音声)により文章を聞き取ることができるので、正確に相手の意思を聞き取ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(a)本発明の一実施形態を示す前面側斜視図(b)同、背面側斜視図
【図2】同、使用状態を示す図
【図3】同、制御ブロック図
【図4】同、動作フローチャート
【図5】同、入力文字選択部の拡大図
【図6】同、動作状態の入力文字選択部の拡大図
【図7】同、入力文字選択部の拡大図
【図8】同、動作状態の入力文字選択部の拡大図
【図9】同、動作状態の入力文字選択部の拡大図
【図10】同、表示部の拡大図
【図11】同、動作状態の入力文字選択部の拡大図
【図12】同、動作状態の入力文字選択部の拡大図
【図13】同、動作状態の入力文字選択部の拡大図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態を、例えば、会話だけでなく、指先動作さえも困難な状態にある身体障害者が用いる意思伝達装置に適用し、これを添付図面を用いて説明する。
【0017】
図1(a)において、1は箱状の本体ケースで、その前面側下方には、入力文字選択部2が設けられている。この入力文字選択部2には、複数の入力文字および複数の意思伝達用アイコンが縦横の行列形状(たとえば、6列×14行)で配置されている。なお、これら各々の入力文字やアイコンは、本体ケース1内部に設けられた各々の照明部(図示せず)により個別に点灯される構造となっている。
【0018】
また、本体ケース1の前面側には、入力文字選択部2の上方に表示部3が設けられ、この表示部3の左方に前面スピーカ4、右方に電源スイッチ5が設けられている。また、使用者の介護を行う介護者が使用する操作ボタン6が、表示部3の右左方にそれぞれ2個づつ設けられている。
【0019】
さらにまた本体ケース1には、入力部の一例としてオン/オフスイッチ7が接続されている。
【0020】
図1(b)は、本体ケース1の背面側を示しており、この背面側には、背面スピーカ8を設け、このスピーカ8の近傍に背面LED9(背面点灯部の一例)を設けている。
【0021】
図2は、本実施形態の意思伝達装置の使用状態の一例を示し、例えば、車いす10に座った使用者の胸の前には、アーム11によって保持された本体ケース1が、その前面側を使用者に向けて配置されている。一方、この本体ケース1を挟んで使用者と反対側(本体ケース1の背面側)には、使用者の意志を伝達したい聞き手12が立っている。
【0022】
この状態で、使用者は、膝上の机10Aに載せたオン/オフスイッチ7を操作して、文章を作成し、つぎに、この文章を発声させることで聞き手12に自分の意志を伝達する。
【0023】
図3は、制御ブロックを示し、オン/オフスイッチ7は、入力制御部13を介して制御部14に接続されている。また、電源スイッチ5も制御部14に接続されており、表示部3も表示制御部15を介して制御部14に接続され、入力文字選択部2も入力文字選択制御部16を介して制御部14に接続されている。
【0024】
さらに、この制御部14には、背面LED9がLED表示制御部17を介して接続され、前面スピーカ4と背面スピーカ8とが音声出力制御部18を介して接続されている。
【0025】
さらにまた、制御部14には、記憶部19が接続されている。この記憶部19内には、ガイド用音声を記録したガイド用音声記録部20と、伝達用音声を記録した伝達用音声記録部21とが設けられている。なお、ガイド用音声は、使用者が文章を作成する時に使用し、伝達用音声は、聞き手12に対して文章を発声する時に使用する。
【0026】
なお、本実施形態においては、ガイド用音声および伝達用音声は異なる音声、例えばガイド用音声は大人の女性音声、伝達用音声は高齢者の男性音声、としている。そしてこれらの音声は、あらかじめ、ガイド用音声記録部20と伝達用音声記録部21とに、それぞれ記録されている。
【0027】
また、制御部14には、基本制御プログラムを格納したROM22が接続されている。
【0028】
以上の構成において、その動作を図4のフローチャートを用いて説明する。
【0029】
まず、使用者の介護者が電源スイッチ5を入れると、制御部14に通電し、制御部14は、まず、スリープ状態となる。次に、使用者が、オン/オフスイッチ7を長押しすると、制御部14は、音声出力制御部18を介して前面スピーカ4をオンとする。さらに、制御部14は、LED表示制御部17を介して背面LED9をオレンジ色に点灯させ、文章の作成が始まることを聞き手12に知らせるとともに、音声出力制御部18を介して背面スピーカ8をオフにする(図4のS1)。
【0030】
この状態から、使用者がオン/オフスイッチ7を押下すると、制御部14は、入力文字選択部2のスキャン動作を開始する(図4のS2)。
【0031】
このスキャン動作の一例として、使用者が「ほ」の文字を選択する場合を例にして、図5から図9を用いて説明する。
【0032】
まず、スキャン動作は、入力文字選択制御部16により大ブロック選択から開始される。このスキャン動作が開始されると、図5に示すごとく、入力文字選択部2では、3つの大ブロック23A(意思伝達用アイコン群、6行×4列)、23B(入力文字群、5行×5列)、23C(入力文字群、5行×5列)が、入力文字選択制御部16により、順次、選択点灯されスキャンされていく。
【0033】
そして、大ブロック23Cが点灯された時に(図6)、使用者がオン/オフスイッチ7を押下すると、入力文字選択制御部16は、大ブロック23Cが選択されたと判定する(図4のS3)。
【0034】
次に、入力文字選択制御部16は、中ブロックのスキャン動作を開始する。このスキャン動作が開始されると、図7に示すごとく、入力文字選択部2では、5つの中ブロック24A(は〜ほ)、24B(ま〜も)、24C(や〜上○)、24D(ら〜ろ)、24E(わ〜小)が、順次スキャンされていく。
【0035】
そして、中ブロック24Aが点灯された時に(図7)、使用者がオン/オフスイッチ7を押下すると、入力文字選択制御部16は、中ブロック24Aが選択されたと判定する(図4のS4)。
【0036】
その後、入力文字選択制御部16は、中ブロックの文字(は〜ほ)のスキャン動作を開始する。そして、図9に示すごとく、「ほ」の文字がスキャンされた時に、オン/オフスイッチ7を押下すると、制御部14は、選択された文字が「発音」か否かを判定する(図4のS5)。この「発音」選択時の動作は後で説明する。
【0037】
今回選択されたのは、「ほ」の文字であるので、制御部14は、表示制御部15により、図10に示すごとく、表示部3に「ほ」の文字を追加する(図4のS6)。
【0038】
そして、制御部14は、音声出力制御部18により、ガイド用音声記録部20のガイド用音声を用いて前面スピーカ4から「ほ」の文字を発音する(図4のS7)。
【0039】
なお、これらのスキャン動作をする際には、ガイド用音声が適切に出力されており、例えば中ブロックのスキャン時には、スキャンに合わせて「はひふへほ」「まみむめも」「やゆよ」「らりるれろ」「わをん」と、それぞれがガイド用音声で出力される。
【0040】
使用者は、以上のスキャン動作(図4のS2〜S7)を繰り返すことにより、表示部3に文字を追加して文字列を作成していき、図1の表示部3に示すごとく、文章(例えば「ほんとうにうれしい」)を作成する。
【0041】
文章が完成した時に、使用者は、上述したスキャンを用いて、図11の大ブロック23A(意思伝達用アイコン群、6行×4列)、図12の中ブロック(発音〜時間)、と順次選択していき、最後に図13の「発音」を選択すると、表示部3の文章が聞き手12に伝えるべく発音される(図4のS5のYES)。
【0042】
この時、図2からも明らかなように、本体ケース1の前面側は文章を作成する使用者側を向いており、伝えたい聞き手12は本体ケースの背面側に位置している。このため、表示部3の文章を、使用者に向かってガイド用音声を用いて読み上げると、背面側に位置した聞き手12に対しては、聞き取りづらいものとなり、使用者が聞き手12に自らの意思を正確に伝達できないときがあった。
【0043】
そこで、本実施形態では、以下のような対応を図ることとした。
【0044】
すなわち、本体ケース1には、この本体ケース1の背面側に、背面スピーカ8と背面LED9を設け、記憶部19の伝達用音声記録部21には、ガイド用音声(たとえば大人の女性音声)とは異なる伝達用音声(たとえば高齢者の男性音声)を記録した構成としている。
【0045】
この構成において、まず、表示部3の文章を読み上げるときには、制御部14は、音声出力制御部18を介して前面スピーカ4をオフとする。さらに、制御部14は、LED表示制御部17を介して背面LED9をオレンジからグリーンに変えて点灯させ、文章の読み上げが始まったことを聞き手12に知らせる(図4のS8)。
【0046】
次に、制御部14は、音声出力制御部18により、発声開始を報知する報知信号の一例として、たとえば「用件一件を再生します。」と、伝達用音声記録部21の伝達用音声を用いて背面スピーカ8から発声する。
【0047】
したがって、この報知信号と背面LED9のグリーン点滅により、聞き手12は「今から、用件の再生が始まる」と認識することができ、注意を使用者に向けることができるものとなっている(図4のS9)。
【0048】
その後、音声出力制御部18により、表示部3の文章を、伝達用音声記録部21の伝達用音声を用いて読み上げ、背面スピーカ8から出力する。
【0049】
そのため、背面側に位置する聞き手12に対して、表示部3の文章を読み上げる時には、聞き手12を向いている背面スピーカ8から伝達用音声記録部21の伝達用音声で発声することとなる。
【0050】
その結果として、聞き手12は、自分側に向いた背面スピーカ8から、ガイド音声(たとえば大人の女性音声)とは明らかに異なる伝達用音声(たとえば高齢者の男性音声)により文章を聞き取ることができるので、使用者は、自らの意志を正確に伝達することができるのである(図4のS10)。
【0051】
そして、表示部3の文章の読み上げが終了すると(図4のS11)、再び、図4のS1に戻り、制御部14は、LED表示制御部17を介して背面LED9をグリーンからオレンジに変えて点灯させ、文章の読み上げが終わったことを聞き手12に知らせるのである。
【産業上の利用可能性】
【0052】
以上のように本発明は、本体ケースと、この本体ケースに設けられた入力文字選択部と、この入力文字選択部で選択された文字を文字列として表示する表示部と、この表示部と同一面上に設けられた第1のスピーカと、この第1のスピーカが接続された制御部と、この制御部に接続された記憶部と、この記憶部に記録された第1の音声とを備え、前記本体ケースには、前記第1のスピーカと反対側の面に、第2のスピーカを設け、前記記憶部には、第2の音声を記録した構成とし、前記第1のスピーカからは、第1の音声データで発声し、前記第2のスピーカからは、第2の音声データで発声する構成としたものであるので、正確に意思を伝達することができる。
【0053】
すなわち、本発明においては、使用者が、本体ケースに接続されるオン/オフスイッチを用いて、第1のスピーカで発声されるガイド用音声(第1の音声)を聞きながら入力文字を選択する。そして、この選択した文字を、本体ケース前面側の表示部で表示する文字列に追加していき、文章を作成する。
【0054】
次に、本体ケースの背面側に位置する聞き手に対して、表示部の文字列を文章として読み上げる時には、聞き手側を向いている背面スピーカ(第2のスピーカ)から伝達用音声(第2の音声)で発声する。すると、聞き手側は、自分側に向いた背面スピーカ(第2のスピーカ)からガイド音声(第1の音声)とは異なる伝達用音声(第2の音声)により文章を聞き取ることができるので、正確に相手の意思を聞き取ることができるのである。
【0055】
したがって、例えば、会話だけでなく、指先動作さえも困難な状態にある身体障害者が用いる意思伝達装置として、広く活用が期待されるものである。
【符号の説明】
【0056】
1 本体ケース
2 入力文字選択部
3 表示部
4 前面スピーカ
5 電源スイッチ
6 操作ボタン
7 オン/オフスイッチ
8 背面スピーカ
9 背面LED
10 車いす
10A 机
11 アーム
12 聞き手
13 入力制御部
14 制御部
15 表示制御部
16 入力文字選択制御部
17 LED表示制御部
18 音声出力制御部
19 記憶部
20 ガイド用音声記録部
21 伝達用音声記録部
22 ROM
23A,23B,23C 大ブロック
24A,24B,24C,24D,24E 中ブロック
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、会話だけでなく、指先動作さえも困難な状態にある身体障害者が用いる意思伝達装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の意思伝達装置の構成は、以下のような構成となっていた。
【0003】
すなわち、本体ケースと、この本体ケースに設けられた入力文字選択部と、この入力文字選択部で選択された文字を文字列として表示する表示部と、この表示部と同一面上に設けられた第1のスピーカと、この第1のスピーカが接続された制御部と、この制御部に接続された記憶部と、この記憶部に記録された第1の音声と、を備えた構成となっていた(例えば下記特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実用新案登録第3023544号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来例における課題は、使用者(身体障害者)が聞き手に自らの意思を正確に伝達できない時があることであった。
【0006】
すなわち、使用者は意思伝達装置を用いて、伝えたい文章を作成し、この文章を読み上げることで、聞き手に意思を伝達することとなる。
【0007】
この文章の作成においては、作成に使用する入力文字選択部、表示部、スピーカが、本体ケースの同一面(前面)上に設けられており、使用者は、本体ケースに接続されるオン/オフスイッチを用いて文章を作成していく。
【0008】
このとき、使用者は、本体ケースの前面側の表示部を用いて、前面に位置するスピーカからの音声を聞きながら文章を作成しており、この文章を伝えたい聞き手は、前記本体ケースを挟んだ背面側に位置している。
【0009】
そして、文章を読み上げる時には、前面スピーカから作成時と同じ音声データを用いて発声するのであるが、背面側に位置した聞き手に対しては、聞き取りづらいものとなり、使用者が聞き手に自らの意思を正確に伝達できないときがあった。
【0010】
そこで本発明は、正確に意思を伝達できるようにすることを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
そして、この目的を達成するために本発明は、本体ケースと、この本体ケースに設けられた入力文字選択部と、この入力文字選択部で選択された文字を文字列として表示する表示部と、この表示部と同一面上に設けられた第1のスピーカと、この第1のスピーカが接続された制御部と、この制御部に接続された記憶部と、この記憶部に記録された第1の音声とを備え、前記本体ケースには、前記第1のスピーカと反対側の面に、第2のスピーカを設け、前記記憶部には、第2の音声を記録した構成とし、前記第1のスピーカからは、第1の音声データで発声し、前記第2のスピーカからは、第2の音声データで発声する構成とし、これにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0012】
以上のように本発明は、本体ケースと、この本体ケースに設けられた入力文字選択部と、この入力文字選択部で選択された文字を文字列として表示する表示部と、この表示部と同一面上に設けられた第1のスピーカと、この第1のスピーカが接続された制御部と、この制御部に接続された記憶部と、この記憶部に記録された第1の音声とを備え、前記本体ケースには、前記第1のスピーカと反対側の面に、第2のスピーカを設け、前記記憶部には、第2の音声を記録した構成とし、前記第1のスピーカからは、第1の音声データで発声し、前記第2のスピーカからは、第2の音声データで発声する構成としたものであるので、正確に意思を伝達することができる。
【0013】
すなわち、本発明においては、使用者が、本体ケースに接続されるオン/オフスイッチを用いて、第1のスピーカで発声されるガイド用音声(第1の音声)を聞きながら入力文字を選択する。そして、この選択した文字を、本体ケース前面側の表示部で表示する文字列に追加していき、文章を作成する。
【0014】
次に、本体ケースの背面側に位置する聞き手に対して、表示部の文字列を文章として読み上げる時には、聞き手側を向いている背面スピーカ(第2のスピーカ)から伝達用音声(第2の音声)で発声する。すると、聞き手側は、自分側に向いた背面スピーカ(第2のスピーカ)からガイド音声(第1の音声)とは異なる伝達用音声(第2の音声)により文章を聞き取ることができるので、正確に相手の意思を聞き取ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】(a)本発明の一実施形態を示す前面側斜視図(b)同、背面側斜視図
【図2】同、使用状態を示す図
【図3】同、制御ブロック図
【図4】同、動作フローチャート
【図5】同、入力文字選択部の拡大図
【図6】同、動作状態の入力文字選択部の拡大図
【図7】同、入力文字選択部の拡大図
【図8】同、動作状態の入力文字選択部の拡大図
【図9】同、動作状態の入力文字選択部の拡大図
【図10】同、表示部の拡大図
【図11】同、動作状態の入力文字選択部の拡大図
【図12】同、動作状態の入力文字選択部の拡大図
【図13】同、動作状態の入力文字選択部の拡大図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態を、例えば、会話だけでなく、指先動作さえも困難な状態にある身体障害者が用いる意思伝達装置に適用し、これを添付図面を用いて説明する。
【0017】
図1(a)において、1は箱状の本体ケースで、その前面側下方には、入力文字選択部2が設けられている。この入力文字選択部2には、複数の入力文字および複数の意思伝達用アイコンが縦横の行列形状(たとえば、6列×14行)で配置されている。なお、これら各々の入力文字やアイコンは、本体ケース1内部に設けられた各々の照明部(図示せず)により個別に点灯される構造となっている。
【0018】
また、本体ケース1の前面側には、入力文字選択部2の上方に表示部3が設けられ、この表示部3の左方に前面スピーカ4、右方に電源スイッチ5が設けられている。また、使用者の介護を行う介護者が使用する操作ボタン6が、表示部3の右左方にそれぞれ2個づつ設けられている。
【0019】
さらにまた本体ケース1には、入力部の一例としてオン/オフスイッチ7が接続されている。
【0020】
図1(b)は、本体ケース1の背面側を示しており、この背面側には、背面スピーカ8を設け、このスピーカ8の近傍に背面LED9(背面点灯部の一例)を設けている。
【0021】
図2は、本実施形態の意思伝達装置の使用状態の一例を示し、例えば、車いす10に座った使用者の胸の前には、アーム11によって保持された本体ケース1が、その前面側を使用者に向けて配置されている。一方、この本体ケース1を挟んで使用者と反対側(本体ケース1の背面側)には、使用者の意志を伝達したい聞き手12が立っている。
【0022】
この状態で、使用者は、膝上の机10Aに載せたオン/オフスイッチ7を操作して、文章を作成し、つぎに、この文章を発声させることで聞き手12に自分の意志を伝達する。
【0023】
図3は、制御ブロックを示し、オン/オフスイッチ7は、入力制御部13を介して制御部14に接続されている。また、電源スイッチ5も制御部14に接続されており、表示部3も表示制御部15を介して制御部14に接続され、入力文字選択部2も入力文字選択制御部16を介して制御部14に接続されている。
【0024】
さらに、この制御部14には、背面LED9がLED表示制御部17を介して接続され、前面スピーカ4と背面スピーカ8とが音声出力制御部18を介して接続されている。
【0025】
さらにまた、制御部14には、記憶部19が接続されている。この記憶部19内には、ガイド用音声を記録したガイド用音声記録部20と、伝達用音声を記録した伝達用音声記録部21とが設けられている。なお、ガイド用音声は、使用者が文章を作成する時に使用し、伝達用音声は、聞き手12に対して文章を発声する時に使用する。
【0026】
なお、本実施形態においては、ガイド用音声および伝達用音声は異なる音声、例えばガイド用音声は大人の女性音声、伝達用音声は高齢者の男性音声、としている。そしてこれらの音声は、あらかじめ、ガイド用音声記録部20と伝達用音声記録部21とに、それぞれ記録されている。
【0027】
また、制御部14には、基本制御プログラムを格納したROM22が接続されている。
【0028】
以上の構成において、その動作を図4のフローチャートを用いて説明する。
【0029】
まず、使用者の介護者が電源スイッチ5を入れると、制御部14に通電し、制御部14は、まず、スリープ状態となる。次に、使用者が、オン/オフスイッチ7を長押しすると、制御部14は、音声出力制御部18を介して前面スピーカ4をオンとする。さらに、制御部14は、LED表示制御部17を介して背面LED9をオレンジ色に点灯させ、文章の作成が始まることを聞き手12に知らせるとともに、音声出力制御部18を介して背面スピーカ8をオフにする(図4のS1)。
【0030】
この状態から、使用者がオン/オフスイッチ7を押下すると、制御部14は、入力文字選択部2のスキャン動作を開始する(図4のS2)。
【0031】
このスキャン動作の一例として、使用者が「ほ」の文字を選択する場合を例にして、図5から図9を用いて説明する。
【0032】
まず、スキャン動作は、入力文字選択制御部16により大ブロック選択から開始される。このスキャン動作が開始されると、図5に示すごとく、入力文字選択部2では、3つの大ブロック23A(意思伝達用アイコン群、6行×4列)、23B(入力文字群、5行×5列)、23C(入力文字群、5行×5列)が、入力文字選択制御部16により、順次、選択点灯されスキャンされていく。
【0033】
そして、大ブロック23Cが点灯された時に(図6)、使用者がオン/オフスイッチ7を押下すると、入力文字選択制御部16は、大ブロック23Cが選択されたと判定する(図4のS3)。
【0034】
次に、入力文字選択制御部16は、中ブロックのスキャン動作を開始する。このスキャン動作が開始されると、図7に示すごとく、入力文字選択部2では、5つの中ブロック24A(は〜ほ)、24B(ま〜も)、24C(や〜上○)、24D(ら〜ろ)、24E(わ〜小)が、順次スキャンされていく。
【0035】
そして、中ブロック24Aが点灯された時に(図7)、使用者がオン/オフスイッチ7を押下すると、入力文字選択制御部16は、中ブロック24Aが選択されたと判定する(図4のS4)。
【0036】
その後、入力文字選択制御部16は、中ブロックの文字(は〜ほ)のスキャン動作を開始する。そして、図9に示すごとく、「ほ」の文字がスキャンされた時に、オン/オフスイッチ7を押下すると、制御部14は、選択された文字が「発音」か否かを判定する(図4のS5)。この「発音」選択時の動作は後で説明する。
【0037】
今回選択されたのは、「ほ」の文字であるので、制御部14は、表示制御部15により、図10に示すごとく、表示部3に「ほ」の文字を追加する(図4のS6)。
【0038】
そして、制御部14は、音声出力制御部18により、ガイド用音声記録部20のガイド用音声を用いて前面スピーカ4から「ほ」の文字を発音する(図4のS7)。
【0039】
なお、これらのスキャン動作をする際には、ガイド用音声が適切に出力されており、例えば中ブロックのスキャン時には、スキャンに合わせて「はひふへほ」「まみむめも」「やゆよ」「らりるれろ」「わをん」と、それぞれがガイド用音声で出力される。
【0040】
使用者は、以上のスキャン動作(図4のS2〜S7)を繰り返すことにより、表示部3に文字を追加して文字列を作成していき、図1の表示部3に示すごとく、文章(例えば「ほんとうにうれしい」)を作成する。
【0041】
文章が完成した時に、使用者は、上述したスキャンを用いて、図11の大ブロック23A(意思伝達用アイコン群、6行×4列)、図12の中ブロック(発音〜時間)、と順次選択していき、最後に図13の「発音」を選択すると、表示部3の文章が聞き手12に伝えるべく発音される(図4のS5のYES)。
【0042】
この時、図2からも明らかなように、本体ケース1の前面側は文章を作成する使用者側を向いており、伝えたい聞き手12は本体ケースの背面側に位置している。このため、表示部3の文章を、使用者に向かってガイド用音声を用いて読み上げると、背面側に位置した聞き手12に対しては、聞き取りづらいものとなり、使用者が聞き手12に自らの意思を正確に伝達できないときがあった。
【0043】
そこで、本実施形態では、以下のような対応を図ることとした。
【0044】
すなわち、本体ケース1には、この本体ケース1の背面側に、背面スピーカ8と背面LED9を設け、記憶部19の伝達用音声記録部21には、ガイド用音声(たとえば大人の女性音声)とは異なる伝達用音声(たとえば高齢者の男性音声)を記録した構成としている。
【0045】
この構成において、まず、表示部3の文章を読み上げるときには、制御部14は、音声出力制御部18を介して前面スピーカ4をオフとする。さらに、制御部14は、LED表示制御部17を介して背面LED9をオレンジからグリーンに変えて点灯させ、文章の読み上げが始まったことを聞き手12に知らせる(図4のS8)。
【0046】
次に、制御部14は、音声出力制御部18により、発声開始を報知する報知信号の一例として、たとえば「用件一件を再生します。」と、伝達用音声記録部21の伝達用音声を用いて背面スピーカ8から発声する。
【0047】
したがって、この報知信号と背面LED9のグリーン点滅により、聞き手12は「今から、用件の再生が始まる」と認識することができ、注意を使用者に向けることができるものとなっている(図4のS9)。
【0048】
その後、音声出力制御部18により、表示部3の文章を、伝達用音声記録部21の伝達用音声を用いて読み上げ、背面スピーカ8から出力する。
【0049】
そのため、背面側に位置する聞き手12に対して、表示部3の文章を読み上げる時には、聞き手12を向いている背面スピーカ8から伝達用音声記録部21の伝達用音声で発声することとなる。
【0050】
その結果として、聞き手12は、自分側に向いた背面スピーカ8から、ガイド音声(たとえば大人の女性音声)とは明らかに異なる伝達用音声(たとえば高齢者の男性音声)により文章を聞き取ることができるので、使用者は、自らの意志を正確に伝達することができるのである(図4のS10)。
【0051】
そして、表示部3の文章の読み上げが終了すると(図4のS11)、再び、図4のS1に戻り、制御部14は、LED表示制御部17を介して背面LED9をグリーンからオレンジに変えて点灯させ、文章の読み上げが終わったことを聞き手12に知らせるのである。
【産業上の利用可能性】
【0052】
以上のように本発明は、本体ケースと、この本体ケースに設けられた入力文字選択部と、この入力文字選択部で選択された文字を文字列として表示する表示部と、この表示部と同一面上に設けられた第1のスピーカと、この第1のスピーカが接続された制御部と、この制御部に接続された記憶部と、この記憶部に記録された第1の音声とを備え、前記本体ケースには、前記第1のスピーカと反対側の面に、第2のスピーカを設け、前記記憶部には、第2の音声を記録した構成とし、前記第1のスピーカからは、第1の音声データで発声し、前記第2のスピーカからは、第2の音声データで発声する構成としたものであるので、正確に意思を伝達することができる。
【0053】
すなわち、本発明においては、使用者が、本体ケースに接続されるオン/オフスイッチを用いて、第1のスピーカで発声されるガイド用音声(第1の音声)を聞きながら入力文字を選択する。そして、この選択した文字を、本体ケース前面側の表示部で表示する文字列に追加していき、文章を作成する。
【0054】
次に、本体ケースの背面側に位置する聞き手に対して、表示部の文字列を文章として読み上げる時には、聞き手側を向いている背面スピーカ(第2のスピーカ)から伝達用音声(第2の音声)で発声する。すると、聞き手側は、自分側に向いた背面スピーカ(第2のスピーカ)からガイド音声(第1の音声)とは異なる伝達用音声(第2の音声)により文章を聞き取ることができるので、正確に相手の意思を聞き取ることができるのである。
【0055】
したがって、例えば、会話だけでなく、指先動作さえも困難な状態にある身体障害者が用いる意思伝達装置として、広く活用が期待されるものである。
【符号の説明】
【0056】
1 本体ケース
2 入力文字選択部
3 表示部
4 前面スピーカ
5 電源スイッチ
6 操作ボタン
7 オン/オフスイッチ
8 背面スピーカ
9 背面LED
10 車いす
10A 机
11 アーム
12 聞き手
13 入力制御部
14 制御部
15 表示制御部
16 入力文字選択制御部
17 LED表示制御部
18 音声出力制御部
19 記憶部
20 ガイド用音声記録部
21 伝達用音声記録部
22 ROM
23A,23B,23C 大ブロック
24A,24B,24C,24D,24E 中ブロック
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本体ケースと、この本体ケースに設けられた入力文字選択部と、この入力文字選択部で選択された文字を文字列として表示する表示部と、この表示部と同一面上に設けられた第1のスピーカと、この第1のスピーカが接続された制御部と、この制御部に接続された記憶部と、この記憶部に記録された第1の音声とを備え、
前記本体ケースには、前記第1のスピーカと反対側の面に、第2のスピーカを設け、前記記憶部には、第2の音声を記録した構成とし、前記第1のスピーカからは、第1の音声データで発声し、前記第2のスピーカからは、第2の音声データで発声する構成とした意思伝達装置。
【請求項2】
記憶部には、第2の音声データを記録した請求項1に記載の意思伝達装置。
【請求項3】
制御部には、音声出力制御部を設け、この音声出力制御部は、前記入力文字選択部で選択された文字を発声する時には、前記第1のスピーカから発声し、前記表示部の文字列を発声する時には、前記第2のスピーカから発声する構成とした請求項1または2に記載の意思伝達装置。
【請求項4】
前記音声出力制御部は、表示部の文字列を発声する前に、発声開始の報知信号を前記第2のスピーカから発信する構成とした請求項1から3のいずれか一つに記載の意思伝達装置。
【請求項5】
第2のスピーカの近傍には、背面点灯部を設け、この背面点灯部は、前記第1のスピーカから第1の音声データで発声する時には、第1の色で点灯し、前記第2のスピーカから第2の音声データで発声する時には、第2の色で点灯する構成とした請求項1から4のいずれか一つに記載の意思伝達装置。
【請求項1】
本体ケースと、この本体ケースに設けられた入力文字選択部と、この入力文字選択部で選択された文字を文字列として表示する表示部と、この表示部と同一面上に設けられた第1のスピーカと、この第1のスピーカが接続された制御部と、この制御部に接続された記憶部と、この記憶部に記録された第1の音声とを備え、
前記本体ケースには、前記第1のスピーカと反対側の面に、第2のスピーカを設け、前記記憶部には、第2の音声を記録した構成とし、前記第1のスピーカからは、第1の音声データで発声し、前記第2のスピーカからは、第2の音声データで発声する構成とした意思伝達装置。
【請求項2】
記憶部には、第2の音声データを記録した請求項1に記載の意思伝達装置。
【請求項3】
制御部には、音声出力制御部を設け、この音声出力制御部は、前記入力文字選択部で選択された文字を発声する時には、前記第1のスピーカから発声し、前記表示部の文字列を発声する時には、前記第2のスピーカから発声する構成とした請求項1または2に記載の意思伝達装置。
【請求項4】
前記音声出力制御部は、表示部の文字列を発声する前に、発声開始の報知信号を前記第2のスピーカから発信する構成とした請求項1から3のいずれか一つに記載の意思伝達装置。
【請求項5】
第2のスピーカの近傍には、背面点灯部を設け、この背面点灯部は、前記第1のスピーカから第1の音声データで発声する時には、第1の色で点灯し、前記第2のスピーカから第2の音声データで発声する時には、第2の色で点灯する構成とした請求項1から4のいずれか一つに記載の意思伝達装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2012−150334(P2012−150334A)
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−9646(P2011−9646)
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年8月9日(2012.8.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年1月20日(2011.1.20)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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