説明

感熱紙ロール、画像形成装置、画像形成方法およびプログラム

【課題】簡易な構成を用いて感熱紙ロールの状態を検出または識別可能な、感熱紙ロール、画像形成装置、画像形成方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】感熱紙ロール10が装填されるロールトレイと、感熱紙ロールに設けられた被接触面30の状態を検出する接触センサと、被接触面を通じて検出された感熱紙ロールの状態に応じて所定の制御を行う制御部とを備え、感熱紙ロールは、紙管11と、紙管に巻付けられた感熱紙12と、紙管の少なくとも一側の端面に取付けられたフランジ22と、感熱紙ロールの状態を検出するために、フランジ22の紙管側とは反対側に紙管のロール軸Cと交差する平面上に形成された被接触面30とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、感熱紙ロール、画像形成装置、画像形成方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、感熱紙に印画するサーマルプリンタが知られている。サーマルプリンタには、紙管に感熱紙を巻付けた感熱紙ロールが装填される。ところで、サーマルプリンタでは、感熱紙ロールの残量検出、感熱紙種別の選択、装填方向の間違い防止等のために、感熱紙ロールの状態を検出または識別することが求められる場合がある。
【0003】
例えば下記特許文献1には、印画紙ロールの回転状態を検出して印画紙の残量を検出する昇華型プリンタが開示されている。このプリンタには、紙管に印画紙を巻付けた印画紙ロールが装填される。印画紙ロールには、紙管の端面に切欠きが形成される。プリンタには、印画紙ロールの回転に応じて、切欠きに出入りするレバーが設けられる。そして、プリンタでは、印画紙の残量に応じて変化するレバーの出入り時間間隔、つまり印画紙ロールの回転状態を検出することで、印画紙の残量が検出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000−351509号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、印画紙ロールの紙管に切欠きを形成する場合、紙管の加工が煩雑になり安価な構成となり難く、また印画紙の巻付けが困難になる、という問題があった。また、切欠きが紙管の端面に形成されているので、印画紙ロールの回転状態を検出するために、プリンタ側に比較的複雑な検出機構を設けなければならない、という問題があった。また、安価な感熱紙ロールの製造単価を考慮すると、費用対効果の観点から昇華型プリンタ用の印画紙ロールと同様の構成を採用することができない、という問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、簡易な構成を用いて感熱紙ロールの残量検出、感熱紙種別の選択、装填方法の間違い防止等のために、感熱紙ロールの状態を検出または識別可能な、感熱紙ロール、画像形成装置、画像形成方法およびプログラムを提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のある観点によれば、紙管と、紙管に巻付けられた感熱紙と、紙管の少なくとも一側の端面に取付けられたフランジと、感熱紙ロールの状態を検出または識別するために、フランジの紙管側とは反対側に紙管のロール軸と交差する平面上に形成された被接触面とを備える感熱紙ロールが提供される。
【0008】
被接触面は、感熱紙ロールの回転状態を検出するための凸面または凹面として形成されてもよい。
【0009】
被接触面は、感熱紙ロールの装填状態を検出するための凸面または凹面として形成されてもよい。
【0010】
被接触面は、感熱紙ロールのロール種別を検出するための凸面または凹面として形成されてもよい。
【0011】
被接触面は、感熱紙ロールの装填方向を識別するための凸面または凹面として形成されてもよい。
【0012】
また、本発明の別の観点によれば、感熱紙ロールが装填されるロール装填部と、感熱紙ロールに設けられた被接触面の状態を検出する状態検出部と、被接触面を通じて検出された感熱紙ロールの状態に応じて所定の制御を行う制御部とを備え、感熱紙ロールは、紙管と、紙管に巻付けられた感熱紙と、紙管の少なくとも一側の端面に取付けられたフランジと、感熱紙ロールの状態を検出するために、フランジの紙管側とは反対側に紙管のロール軸と交差する平面上に形成された被接触面とを備える画像形成装置が提供される。
【0013】
制御部は、被接触面を通じて検出された感熱紙ロールの回転状態に応じて所定の制御を行ってもよい。
【0014】
制御部は、被接触面を通じて検出された感熱紙ロールの装填状態に応じて所定の制御を行ってもよい。
【0015】
制御部は、被接触面を通じて検出された感熱紙ロールのロール種別に応じて所定の制御を行ってもよい。
【0016】
ロール装填部には、紙管の両側の端面に取付けられたフランジを介して、感熱紙ロールをロール軸に対して回転可能に保持する側面収容部が設けられてもよい。
【0017】
フランジは、紙管の一側の端面にのみ取付けられ、ロール装填部には、感熱紙ロールをロール軸に対して回転可能に保持するために、紙管の他側の端面に挿入される紙管保持軸が設けられてもよい。
【0018】
また、本発明の別の観点によれば、紙管と、紙管に巻付けられた感熱紙と、紙管の少なくとも一側の端面に取付けられたフランジと、感熱紙ロールの状態を検出するために、フランジの紙管側とは反対側に紙管のロール軸と交差する平面上に形成された被接触面とを有する感熱紙ローラに設けられた被接触面の状態を検出し、被接触面を通じて検出された感熱紙ロールの状態に応じて所定の制御を行うことを含む画像形成方法が提供される。
【0019】
また、本発明の別の観点によれば、上記画像形成方法をコンピュータに実行させるためのプログラムが提供される。ここで、プログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体を用いて提供されてもよく、通信手段等を介して提供されてもよい。
【発明の効果】
【0020】
以上説明したように本発明によれば、簡易な構成を用いて感熱紙ロールの状態を検出または識別可能な、感熱紙ロール、画像形成装置、画像形成方法およびプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の実施形態に係るサーマルプリンタの主要な構成を示すブロック図である。
【図2】第1の実施形態に係る感熱紙ロールの構成を示す図である。
【図3】感熱紙ロールが装填されるロールトレイを示す上面図、側面図および断面図である。
【図4】感熱紙ロールをロールトレイに装填した状態を示す上面図である。
【図5】回転状態検出センサおよび装填状態検出センサの動作を示す図である。
【図6】回転状態検出センサおよび装填状態検出センサのセンサ信号を示す図である。
【図7】感熱紙の残量と回転状態検出センサのセンサ信号との関係を示す図である。
【図8】サーマルプリンタの動作手順を示すフロー図である。
【図9】第2の実施形態に係る感熱紙ロールの構成を示す図である。
【図10】感熱紙ロールが装填されるロールトレイを示す上面図である。
【図11】ロール種別検出センサおよび装填状態検出センサの動作を示す図である。
【図12】装填状態検出センサおよびロール種別検出センサのセンサ信号を示す図である。
【図13】サーマルプリンタの動作手順を示すフロー図である。
【図14】第3の実施形態に係る感熱紙ロールの構成を示す図である。
【図15】感熱紙ロールが装填されるロールトレイを示す上面図である。
【図16】感熱紙ロールの装填状態を示す図である。
【図17】第4の実施形態に係る感熱紙ロールの構成を示す図である。
【図18】感熱紙ロールが装填されるロールトレイを示す上面図および断面図である。
【図19】感熱紙ロールの装填手順を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0023】
[1.サーマルプリンタ1の構成]
まず、図1を参照して本発明の実施形態に係るサーマルプリンタ1(以下、単にプリンタ1とも称する。)の構成について説明する。図1には、サーマルプリンタ1の主要な構成が示されている。
【0024】
図1に示すように、プリンタ1では、インターフェイス71を通じて画像信号が画像メモリ72に一時記憶され、印画情報構成部73により画像信号が読出されて印画情報が構成され、印画情報が印画ヘッド74に供給される。印画ヘッド74は、感熱紙ロール10から供給される感熱紙12に印画情報に応じた画像を、プラテンローラ75と協働して印画する。
【0025】
プリンタ1の動作は、プリンタ指示部76からのキー入力等に応じてプリンタ制御部77により制御される。プリンタ制御部77は、印画制御部78を通じて画像メモリ72、印画情報構成部73および印画ヘッド74を制御し、印画紙制御部79を通じてプラテンモータ制御部80とLED等の表示部81を制御する。プラテンモータ制御部80は、プラテンモータ82を通じてプラテンローラ75の回転を制御する。
【0026】
ここで、感熱紙ロール10は、ロールトレイ50に装填され、ロールトレイ50には、感熱紙ロール10の状態を検出する接触センサ60(接触センサの総称)が設けられる。ロール状態判定部83は、接触センサ60からのセンサ信号に基づき感熱紙ロール10の状態を判定し、判定結果を印画紙制御部79に供給する。印画紙制御部79は、判定結果に応じてプラテンモータ制御部80や表示部81を制御する。判定結果は、プリンタ制御部77にも供給され、プリンタ制御部77は、判定結果に応じて印画制御部78を通じて印画ヘッド74や印画情報構成部73を制御する。
【0027】
[2.第1の実施形態]
つぎに、図2から図8を参照して、本発明の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態では、感熱紙12の残量を検出するために、感熱紙ロール10の回転状態および装填状態が検出される。
【0028】
図2には、第1の実施形態に係る感熱紙ロール10の構成が示されている。図2に示すように、感熱紙ロール10は、紙管11と、紙管11に巻付けられた感熱紙12とを有している。感熱紙ロール10は、さらに第1および第2のフランジ21、22からなるフランジ20(フランジの総称)と、被接触面31、32からなる被接触面30(接触面の総称)とを有している。感熱紙ロール10は、通常、紙管11にフランジ21、22を取付けた状態で流通される。
【0029】
紙管11は、感熱紙12をロール状に巻付けるための管状または軸状の部材である。紙管11は、詳細は後述するが、感熱紙ロール10がロールトレイ50に装填された状態で、感熱紙ロール10の中心軸であるロール軸Cに対して回転する。紙管11は、一般にボール紙等により形成されるが、感熱紙12を巻付け可能な強度を有する他の材料により形成されてもよい。
【0030】
紙管11の両側の端面には、第1および第2のフランジ21、22が各々に取り付けられている。フランジ21、22は、紙管11に取り付けられる円盤状または環状の部材である。図2では、第1のフランジ21にのみ、感熱紙ロール10の状態を検出するための被接触面30が形成されている。フランジ21、22は、一般に樹脂材等により廉価に形成されるが、被接触面30の形状を保持可能な強度を有する他の材料により廉価に形成されてもよい。また、フランジ21、22は、その外径が紙管11に巻付けられた感熱紙12の最大径と同程度に形成されるが、感熱紙12の最大径よりも小さくまたは大きく形成されてもよい。
【0031】
フランジ21、22には、その一面に取付け部41が形成され、他面に被接触面30が形成されている。取付け部41は、紙管11の端面にフランジ21、22を取り付けるための部材である。取付け部41は、図2に示すような突起状の部材や他の形状の部材として構成されてもよく、またはフランジ21、22を紙管11の端面に接着するための接着面として構成されてもよい。
【0032】
被接触面30は、フランジ21、22が紙管11に取り付けられた状態で、紙管11側とは反対側に紙管11のロール軸Cと交差する平面上に形成される。被接触面30は、紙管11側とは反対側に凸面または凹面として形成される。図2では、被接触面30は、回転状態検出面31となるボス状の凸面と、装填状態検出面32となる環状の凸面として、第1のフランジ21に形成されている。
【0033】
回転状態検出面31は、第1のフランジ21が紙管11に取り付けられた状態で、紙管11のロール軸Cに対して所定の角度位置にボス状の凸面として形成されている。装填状態検出面32は、第1のフランジ21が紙管11に取り付けられた状態で、紙管11のロール軸Cを中心とする環状の凸面として形成されている。
【0034】
図3には、感熱紙ロール10が装填されるロールトレイ50が示されている。図4には、感熱紙ロール10をロールトレイ50に装填した状態が示されている。図3に示すように、ロールトレイ50は、開口面を有する筐体51からなり、筐体51には、感熱紙ロール10を収容する収容部と、フランジ21に形成された被接触面30を通じて感熱紙ロール10の状態を検出する接触センサ60とが設けられている。
【0035】
収容部には、感熱紙ロール10の中央部を収容する中央収容部52と、感熱紙ロール10の側面部を収容する第1および第2の側面収容部53、54とが設けられる。中央収容部52は、感熱紙ロール10よりも大きな径を有する弧状の横断面を有する凹部として形成され、側面収容部53、54は、フランジ21、22の凸部よりも若干大きな径を有する弧状の横断面を有する凹部として形成される(側面図および断面図参照)。
【0036】
第1の側面収容部53には、第1のフランジ21の端部(被接触面30を含む)が収容され、第2の側面54収容部には、第2のフランジ22の端部が収容される。第1の側面収容部53の側面には、被接触面30を通じて感熱紙ロール10の状態を検出するための接触センサ61、62が設けられている。接触センサ60は、フランジ21の紙管11側とは反対側に紙管11のロール軸Cと交差する平面上に形成された被接触面30と対向可能な位置に設けられている。
【0037】
接触センサ60は、感熱紙ロール10の回転状態を検出するための回転状態検出センサ61と、感熱紙ロール10の装填状態を検出するための装填状態検出センサ62とからなる。回転状態検出センサ61は、感熱紙ロール10が1回転する度に、ロールトレイ50に装填されている感熱紙ロール10の回転状態検出面31と対向するように配置される。装填状態検出センサ62は、ロールトレイ50に装填されている感熱紙ロール10の装填状態検出面32と常に対向するように配置される。
【0038】
ロールトレイ50の手前側には、ロールトレイ50に装填された感熱紙ロール10から感熱紙12を引き出すための給紙ローラ55を含む給紙機構が設けられている。図4に示すように、感熱紙ロール10は、感熱紙12の引出し端12aを給紙ローラ55に巻出した状態でロールトレイ50に装填され、給紙ローラ55の回転に応じてロール軸Cに対して回転しながら、印画方向側に感熱紙12を供給する。ここで、感熱紙ロール10は、感熱紙12が中央収容部52の内面に接触しない状態でロールトレイ50に装填され、側面収容部53、54にガイドされた状態でロール軸Cに対して円滑に回転する。
【0039】
図5には、回転状態検出センサ61および装填状態検出センサ62の動作が示されている。図5に示すように、装填状態検出センサ62は、感熱紙ロール10がロールトレイ50に装填された状態では、常に装填状態検出面32により押圧されている(図5の左右図)。一方、回転状態検出センサ61は、感熱紙ロール10の回転により回転状態検出面31と対向しなければ、回転状態検出面41により押圧されず(図5の左図)、回転状態検出面31と対向すると、回転状態検出面41により押圧される(図5の右図)。そして、回転状態検出センサ61および装填状態検出センサ62は、感熱紙ロール10の状態に応じたセンサ信号をロール状態判定部83に出力する。
【0040】
図6には、回転状態検出センサ61および装填状態検出センサ62のセンサ信号が示されている。図6に示すように、装填状態検出センサ62は、装填状態検出面32により押圧されている状態では装填状態を示すロー信号を出力し、押圧されていない状態では未装填状態を示すハイ信号を出力する。
【0041】
同様に、回転状態検出センサ61は、回転状態検出面31により押圧されている状態では回転状態検出面31が回転状態検出センサ61と対向していることを示すロー信号を出力し、押圧されていない状態では回転状態検出面31が回転状態検出センサ61と対向していないことを示すハイ信号を出力する。
【0042】
なお、回転状態検出センサ61は、感熱紙ロール10が装填されていない状態では、回転状態検出面31が回転状態検出センサ61と対向していないことを示すハイ信号を出力する。また、感熱紙ロール10の状態とセンサ信号の組合せとしては、他の組合せが用いられてもよい。
【0043】
ここで、感熱紙ロール10から一定速度かつ一定長で感熱紙12を供給する場合を想定する。この場合、感熱紙ロール10のロール径が大きいほど、ロール軸Cに対する感熱紙ロール10の回転速度が低くなる。つまり、感熱紙12の残量が多いほど、感熱紙ロール10の回転速度が低くなる。よって、感熱紙ロール10の回転速度を検出することで、感熱紙12の残量を検出することができる。
【0044】
図7には、感熱紙12の残量と回転状態検出センサ61のセンサ信号との関係が示されている。なお、図7では、感熱紙ロール10から一定速度かつ一定長で感熱紙12を供給する場合を想定している。図7に示すように、感熱紙12の残量が多いと、感熱紙ロール10の回転速度が低くなり、回転状態検出センサ61のロー信号立ち下がりから次のロー信号立ち下がりまでの出力間隔Δtが長くなる。一方、感熱紙12の残量が少なくなると、感熱紙ロール10の回転速度が高くなり、回転状態検出センサ61のロー信号立ち下がりから次のロー信号立ち下がりまでの出力間隔Δtが相対的に短くなる。
【0045】
このため、回転状態検出センサ61のロー信号立ち下がりから次のロー信号立ち下がりまでの出力間隔Δtを測定し、出力間隔Δtが閾値Δtt以下となった場合には、感熱紙ロール10の消耗や交換の必要性を利用者に通知することができる。この場合、例えば感熱紙12を90%使用済みの場合における感熱紙ロール10の回転速度を求め、対応するロー信号の出力間隔Δtを閾値Δttとして算出しておけばよい。
【0046】
図8には、サーマルプリンタ1の動作手順が示されている。図8に示すように、ユーザが印画開始を指示すると(ステップS11)、ロール状態判定部83は、装填状態検出センサ62のセンサ信号に基づき、感熱紙ロール10の装填状態を判定する(ステップS12)。ここで、ロー信号(装填状態)が検出された場合には、プリンタ制御部77を通じて印画が開始され(ステップS13)、ハイ信号(未装填状態)が検出された場合には、表示部81等を通じて「感熱紙の未装填」が利用者に通知される(ステップS14)。
【0047】
印画が開始されると、ロール状態判定部83では、回転状態検出センサ61のセンサ信号に基づき、回転状態検出面31が回転状態検出センサ61を印画開始後に始めて動作させたか(初期回転済みか)が判定される(ステップS15)。ここで、回転状態検出面31が回転状態検出センサ61を動作させ、ロー信号が検出された場合にはカウンタが起動される(ステップS16)。一方、ハイ信号が検出された場合には、印画指示が完了しているかを確認し(ステップS17)、印画指示が完了している場合には、カウンタがリセットされ(ステップS23)、印画指示が完了していない場合には、回転状態検出面31が回転状態検出センサ61を動作させ、ロー信号が検出されたかが再び判定される(ステップS15)。
【0048】
回転状態検出面31が回転状態検出センサ61を動作させ、ロー信号が検出されてカウンタが起動されると、ロール状態判定部83では、回転状態検出センサ61のセンサ信号に基づき、感熱紙ロール10が1回転を完了したかが判定される(ステップS18)。ここで、ロー信号(1回転の完了)が検出された場合にはカウンタが停止される(ステップS19)。一方、ハイ信号が検出された場合には、印画指示がまだ継続しているかが判定され(ステップS20)、印画指示が完了している場合には、回転状態検出面31が回転状検出センサ61を動作させてロー信号が検出されることを待たずに、印画動作を終了してカウンタがリセットされ(ステップS23)、印画を完了しない場合には判定が再び行われる(ステップS18)。
【0049】
印画動作が開始された後に回転状態検出面31が回転状態検出センサ61を動作させ、ロー信号が検出された時点でカウンタを起動し、回転状態検出面31が回転状態検出センサ61を再び動作させ、ロー信号が検出されてカウンタが停止されると、ロール状態判定部83では、カウンタの計数値に基づき、ロー信号の出力間隔Δtが閾値Δtt未満であるかが判定される(ステップS21)。そして、条件を満たす場合には、表示部81等を通じて「感熱紙の残量少」が利用者に通知される(ステップS22)。出力間隔Δtの判定が終了すると、カウンタがリセットされ(ステップS23)、印画指示が完了するまで上記動作を繰り返す(ステップS24)。そして、印画を完了すると次の印画開始の指示待ち状態となる(ステップS11)。
【0050】
本実施形態によれば、感熱紙ロール10に設けた被接触面30を通じて感熱紙ロール10の回転状態を検出することで、簡易な構成を用いて感熱紙12の残量を検出することができる。そして、残量の検出結果に応じて、感熱紙12の消耗や交換の必要性等をユーザに通知することができる。
【0051】
[3.第2の実施形態]
つぎに、図9から図13を参照して、本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、感熱紙12の種類を検出するために、感熱紙ロール10のロール種別が検出される。
【0052】
図9には、第2の実施形態に係る感熱紙ロール10の構成が示されている。図9に示すように、感熱紙ロール10は、第1の実施形態と同様に、紙管11と、感熱紙12と、第1および第2のフランジ23、24と、被接触面33、34、35からなる接触面30とを有している。
【0053】
図9では、第1および第2のフランジ23、24として、A型またはB型のフランジ20a、20bが用いられる。つまり、第1および第2のフランジ23、24は、A型−A型、A型−B型、B型−A型、B型−B型のうちいずれかのフランジの組合せを有する。A型およびB型のフランジ20a、20bの一面には、フランジ20a、20bが紙管11に取り付けられた状態で、紙管11側とは反対側に紙管11のロール軸Cと交差する平面上に被接触面30が形成されている。
【0054】
A型のフランジ20aには、幅W1の環状の凸面33が形成され、B型のフランジ20bには、幅W2(W2<W1)の凸面34が形成されている。A型フランジ20aでは、凸面33が装填状態検出面およびロール種別検出面として機能する。一方、B型フランジ20bでは、凸面34が装填状態検出面として機能し、凸面34に隣接する平坦面35がロール種別検出面として機能する。
【0055】
なお、ロール種別検出面は、凸面33と平坦面35の組合せに代えて、凸面と凹面の組合せ、または凹面と平坦面の組合せとして形成されてもよい。また、ロール種別検出面は、1つのフランジ20a、20bに2以上形成されてもよい。
【0056】
図10には、感熱紙ロール10が装填されるロールトレイ50が示されている。図10に示すように、ロールトレイ50には、第1の実施形態と同様に、中央収容部52と第1および第2の側面収容部53、54からなる収容部と、被接触面30を通じて感熱紙ロール10の状態を検出するための接触センサ63、64、65とが設けられている。
【0057】
第1の側面収容部53の側面には、感熱紙ロール10のロール種別を検出するための第1のロール種別検出センサ63と、感熱紙ロール10の装填状態を検出するための装填状態検出センサ65とが設けられている。一方、第2の側面収容部54の側面には、感熱紙ロール10のロール種別を検出するための第2のロール種別検出センサ64が設けられている。
【0058】
ロール種別検出センサ63、64は、ロールトレイ50に装填されている感熱紙ロール10のロール種別検出面(平坦面33、凹面35等)と常に対向するように配置される。装填状態検出センサ65は、ロールトレイ50に装填されている感熱紙ロール10の装填状態検出面(凸面33、34等)と常に対向するように配置される。
【0059】
図11には、ロール種別検出センサ63、64および装填状態検出センサ65の動作が示されている。図11に示すように、装填状態検出センサ65は、感熱紙ロール10がロールトレイ50に装填された状態では、常に装填状態検出面(凸面33、34等)により押圧されている(図11の左右図)。
【0060】
一方、ロール種別検出センサ63、64は、感熱紙ロール10がロールトレイ50に装填された状態では、ロール種別検出面(凸面33、平坦面35等)の形状に応じて、ロール種別検出面により押圧される。つまり、ロール種別検出センサ63、64は、A型のフランジ20aのように凸面33として形成されているロール種別検出面によっては押圧され(図11の左図)、B型のフランジ20bのように平坦面35として形成されているロール種別検出面によっては押圧されない(図11の右図)。
【0061】
ところで、感熱紙ロール10のロール種別(感熱紙12の種類)に応じてプリンタ1を制御する場合を想定する。この場合、第1および第2のフランジ23、24に形成されたロール種別検出面の組合せに応じて、少なくとも4種のロール種別を検出することができる。なお、以下では、第1のフランジ23に第1のロール種別検出面が形成され、第2のフランジ24に第2のロール種別検出面が形成されている場合を想定する。
【0062】
図12には、ロール種別検出センサ63、64および装填状態検出センサ65のセンサ信号が示されている。図12に示すように、装填状態検出センサ65は、装填状態検出面(凸面33、34等)により押圧されている状態では装填状態を示すロー信号を出力し、押圧されていない状態では未装填状態を示すハイ信号を出力する。同様に、ロール種別検出センサ63、64は、ロール種別検出面により押圧されている状態ではロール種別検出面が凸面33であることを示すロー信号を出力し、押圧されていない状態ではロール種別検出面が平坦面35であることを示すハイ信号を出力する。
【0063】
ここで、第1および第2のロール種別検出面の組合せに応じて、第1から第4のロール種別を検出する場合を想定する。第1のロール種別は、第1および第2のフランジ23、24がいずれもA型のフランジ20aからなる。第2のロール種別は、第1および第2のフランジ23、24が各々にA型およびB型のフランジ20a、20bからなる。第3のロール種別では、第1および第2のフランジ23、24が各々にB型およびA型のフランジ20b、20aからなる。第4のロール種別では、第1および第2のフランジ23、24がいずれもB型のフランジ20bからなる。
【0064】
この場合、例えば、第1のロール種別の感熱紙ロール10が装填されると、第1および第2のロール種別検出センサ63、64がロー信号を出力する。また、第2のロール種別の感熱紙ロール10が装填されると、第1のロール種別検出センサ63がロー信号を出力し、第2のロール種別検出センサ64がハイ信号を出力する。
【0065】
なお、ロール種別検出センサ63、64は、感熱紙ロール10が装填されていない状態では、ロール種別検出面が凹面であることを示すハイ信号を出力する。また、感熱紙ロール10の状態とセンサ信号の組合せとしては、他の組合せが用いられてもよい。
【0066】
図13には、サーマルプリンタ1の動作手順が示されている。図8に示すように、ユーザが印画開始を指示すると(ステップS31)、ロール状態判定部83は、装填状態検出センサ65のセンサ信号に基づき、感熱紙ロール10の装填状態を判定する(ステップS32)。ここで、ロー信号(装填状態)が検出された場合には、引き続きロール種別の判別が開始され(ステップS33)、ハイ信号(未装填状態)が検出された場合には、表示部81等を通じて「感熱紙の未装填」が利用者に通知される。
【0067】
ロール種別の判別が開始されると、ロール状態判定部83では、第1のロール種別検出センサ63のセンサ信号に基づき、ロール種別1、2と3、4の間で判別が行われる(ステップS33)。ロー信号が検出された場合には、第2のロール種別検出センサ64のセンサ信号に基づき、ロール種別1と2の間で判別が行われる(ステップS34)。そして、さらにロー信号が検出された場合にはロール種別1が特定され(ステップS35)、ハイ信号が検出された場合にはロール種別2が特定される(ステップS36)。
【0068】
一方、ハイ信号が検出された場合には、第2のロール種別検出センサ64のセンサ信号に基づき、ロール種別3と4の間で判別が行われる(ステップS37)。そして、さらにロー信号が検出された場合にはロール種別3が特定され(ステップS38)、ハイ信号が検出された場合にはロール種別4が特定される(ステップS39)。
【0069】
本実施形態によれば、感熱紙ロール10に設けた被接触面30を通じて感熱紙ロール10のロール種別を検出することで、簡易な構成を用いて感熱紙12の種類を検出することができる。そして、ユーザによる指定操作を要せずに、感熱紙12の種類に応じた制御(印画速度・濃度・密度の調整処理のための制御等)を行うことができる。
【0070】
[4.第3の実施形態]
つぎに、図14から図16を参照して、本発明の第3の実施形態について説明する。第3の実施形態では、感熱紙ロール10を誤った方向に装填することを防止するために、感熱紙ロール10の装填方向が識別される。
【0071】
図14には、第3の実施形態に係る感熱紙ロール10の構成が示されている。図14では、感熱紙ロール10を左右の端面の側から見た状態が示されている。図14に示すように、感熱紙ロール10は、第1の実施形態と同様に、紙管11と、感熱紙12と、第1および第2のフランジ25、26と、被接触面36、37からなる被接触面30とを有している。感熱紙12は、引出し端12aを通じて感熱紙ロール10から引出される。
【0072】
第1および第2のフランジ25、26の一面には、フランジ25、26が紙管11に取り付けられた状態で、紙管11側とは反対側に紙管11のロール軸Cと交差する平面上に被接触面30が形成されている。図14では、第1のフランジ25には、第1の装填方向識別面36となる環状の凸面が形成され、第2のフランジ26には、第2の装填方向識別面37となる環状の凸面が形成されている。
【0073】
装填方向識別面36、37は、フランジ25、26が紙管11に取り付けられた状態で、紙管11のロール軸Cを中心とする環状の凸面として形成されている。装填方向識別面は、例えば第1の装填方向識別面36の外径D1が第2の装填方向識別面37の外径D2よりも大きな凸面として形成されている。
【0074】
図15には、感熱紙ロール10が装填されるロールトレイ50が示されている。図15に示すように、ロールトレイ50には、第1の実施形態と同様に、中央収容部52と第1および第2の側面収容部53、54からなる収容部が設けられている。
【0075】
第1の側面収容部53は、第1の装填方向識別面36よりも若干大きな径D1´を有するように形成されている。一方、第2の側面収容部54は、第1の装填方向識別面36よりも小さく、かつ第2の装填方向識別面37よりも若干大きな径D2´を有するように形成されている。
【0076】
ところで、感熱紙ロール10は、ロールトレイ50に対して所定方向に配置され、感熱紙12の引出し端12aを給紙ローラ55に巻付けた状態でロールトレイ50に装填されなければならない。これは、ロールトレイ50の配置方向を間違えると、印画方向側に感熱紙12を適切に供給できなくなってしまうためである。
【0077】
図16には、感熱紙ロール10の装填状態が示されている。図16に示すように、感熱紙ロール10を所定方向に配置してロールトレイ50に装填すると、第1および第2の装填方向識別面36、37が第1および第2の側面収容部53、54に適切に収容される(図16の上図)。一方、感熱紙ロール10を所定方向とは逆方向に配置してロールトレイ50に装填しようとすると、第1の装填方向識別面36を第2の側面収容部54に収容しようとすることとなり、第2の装填方向識別面37を第1の側面収容部53に収容することができなくなる(図16の下図)。よって、装填方向識別面36、37を通じて、感熱紙12の誤った方向での装填が防止される。
【0078】
本実施形態によれば、感熱紙ロール10に設けた被接触面30を通じて感熱紙ロール10の装填方向を識別することで、簡易な構成を用いて感熱紙12の誤った方向での装填を防止することができる。
【0079】
[5.第4の実施形態]
つぎに、図17から図19を参照して、本発明の第4の実施形態について説明する。第4の実施形態では、他の実施形態とは異なり、紙管11の一側の端面にのみフランジ27が取付けられる。なお、フランジ27には、第1から第3の実施形態で説明したいずれかの態様で被接触面30が形成される。
【0080】
図17には、第4の実施形態に係る感熱紙ロール10の構成が示されている。図17に示すように、感熱紙ロール10は、紙管11と、感熱紙12と、フランジ27と、被接触面38、39からなる被接触面30とを有している。ここで、フランジ27は、紙管11の一方の端面にのみ取付けられている。
【0081】
フランジ27の一面には、フランジ27が紙管11に取り付けられた状態で、紙管11側とは反対側に紙管11のロール軸Cと交差する平面上に被接触面30が形成される。図17では、フランジ27には、回転状態検出面38となるボス状の凸面と、装填状態検出面39となる環状の凸面が形成されている。
【0082】
図18には、感熱紙ロール10が装填されるロールトレイ50が示されている。図18に示すように、ロールトレイ50には、第1の実施形態と同様に、中央収容部52と側面収容部53からなる収容部と、被接触面30を通じて感熱紙ロール10の状態を検出するための接触センサ60とが設けられている。
【0083】
ここで、側面収容部53は、中央収容部52の一端側、フランジ27が収容される側にのみ設けられている。側面収容部53の側面には、感熱紙ロール10の回転状態を検出するための回転状態検出センサ66と、感熱紙ロール10の装填状態を検出するための装填状態検出センサ67とが設けられている。
【0084】
一方、中央収容部52の他端側には、筐体51の一部に紙管保持軸56が設けられている。紙管保持軸56は、ロールトレイ50に装填された感熱紙ロール10の紙管11を支持する管状または軸状の部材である。紙管保持軸56は、傾動軸57を介して中央収容部52に対して傾動可能なように筐体51に設けられている(断面図参照)。
【0085】
図19には、感熱紙ロール10の装填手順が示されている。図19に示すように、まず、紙管11の一側の端面にフランジ27を取付けた感熱紙ロール10が準備される(状態1)。つぎに、紙管保持軸56を紙管11に挿入するために、紙管保持軸56が中央収容部52に対して仰角をなすように傾動される(状態2)。つぎに、フランジ27の取付け面とは反対側の端面から紙管11に紙管保持軸56が挿入される(状態3)。つぎに、感熱紙ロール10をロールトレイ50に装填するために、紙管11に挿入された状態の紙管保持軸56が紙管11とともに中央収容部52側に傾倒される(状態4)。
【0086】
感熱紙ロール10の中央部が中央収容部52に収容され、感熱紙ロール10の側面部が側面収容部53に収容される。なお、感熱紙ロール10は、少なくとも装填状態検出センサ67が感熱紙ロール10の装填状態検出面39と常に対向するように、ロールトレイ50に装填される。
【0087】
本実施形態によれば、感熱紙ロール10を保持する機構をロールトレイ50に設けることで、感熱紙ロール10の一側の端面にのみフランジ27を取付け、フランジ27に形成された被接触面30を通じて感熱紙ロール10のロール種別を検出することができる。
【0088】
なお、本実施形態は、感熱紙ロール10の回転状態および装填状態を検出する代わりに、ロール種別(2種類)を検出するように構成されてもよく、装填方向を識別するように構成されてもよい。
【0089】
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
【0090】
例えば、上記実施形態の説明では、フランジ20に形成された被接触面30を用いることで、感熱紙ロール10の回転状態と装填状態を検出する場合と、ロール種別を検出する場合と、装填方向を識別する場合について説明した。しかし、上記実施形態は、例えば、感熱紙ロール10の回転状態および装填状態ともにロール種別も検出する等、任意に組合せてもよい。
【0091】
また、上記実施形態の説明では、凸面または平坦面である被接触面30の状態を接触センサ60により検出する場合について説明した。しかし、凸面または凹面である被接触面30や平坦面または凹面である被接触面30の状態を接触センサ60により検出するように構成してもよい。
【0092】
また、本発明に係る画像形成方法は、その一部がソフトウェア構成を用いて実施されてもよい。この場合、プリンタ制御部77等として機能するプロセッサ上で実行されるプログラムにより画像形成方法が実施されることになる。
【符号の説明】
【0093】
1 サーマルプリンタ
10 感熱紙ロール
11 紙管
12 感熱紙
20、21〜27 フランジ
30、31〜39 被接触面
50 ロールトレイ
60、61〜67 接触センサ
77 プリンタ制御部
79 印画紙制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙管と、
前記紙管に巻付けられた感熱紙と、
前記紙管の少なくとも一側の端面に取付けられたフランジと、
感熱紙ロールの状態を検出または識別するために、前記フランジの前記紙管側とは反対側に前記紙管のロール軸と交差する平面上に形成された被接触面と
を備える感熱紙ロール。
【請求項2】
前記被接触面は、前記感熱紙ロールの回転状態を検出するための凸面または凹面として形成される、請求項1に記載の感熱紙ロール。
【請求項3】
前記被接触面は、前記感熱紙ロールの装填状態を検出するための凸面または凹面として形成される、請求項1に記載の感熱紙ロール。
【請求項4】
前記被接触面は、前記感熱紙ロールのロール種別を検出するための凸面または凹面として形成される、請求項1に記載の感熱紙ロール。
【請求項5】
前記被接触面は、前記感熱紙ロールの装填方向を識別するための凸面または凹面として形成される、請求項1に記載の感熱紙ロール。
【請求項6】
感熱紙ロールが装填されるロール装填部と、
前記感熱紙ロールに設けられた被接触面の状態を検出する状態検出部と、
前記被接触面を通じて検出された前記感熱紙ロールの状態に応じて所定の制御を行う制御部とを備え、
前記感熱紙ロールは、
紙管と、
前記紙管に巻付けられた感熱紙と、
前記紙管の少なくとも一側の端面に取付けられたフランジと、
前記感熱紙ロールの状態を検出するために、前記フランジの前記紙管側とは反対側に前記紙管のロール軸と交差する平面上に形成された前記被接触面と
を備える画像形成装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記被接触面を通じて検出された前記感熱紙ロールの回転状態に応じて所定の制御を行う、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記被接触面を通じて検出された前記感熱紙ロールの装填状態に応じて所定の制御を行う、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記被接触面を通じて検出された前記感熱紙ロールのロール種別に応じて所定の制御を行う、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項10】
前記ロール装填部には、前記紙管の両側の端面に取付けられた前記フランジを介して、前記感熱紙ロールを前記ロール軸に対して回転可能に保持する側面収容部が設けられる、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項11】
前記フランジは、前記紙管の一側の端面にのみ取付けられ、
前記ロール装填部には、前記感熱紙ロールを前記ロール軸に対して回転可能に保持するために、前記紙管の他側の端面に挿入される紙管保持軸が設けられる、請求項6に記載の画像形成装置。
【請求項12】
紙管と、前記紙管に巻付けられた感熱紙と、前記紙管の少なくとも一側の端面に取付けられたフランジと、感熱紙ロールの状態を検出するために、前記フランジの前記紙管側とは反対側に前記紙管のロール軸と交差する平面上に形成された被接触面とを有する前記感熱紙ローラに設けられた前記被接触面の状態を検出し、
前記被接触面を通じて検出された前記感熱紙ロールの状態に応じて所定の制御を行うこと
を含む画像形成方法。
【請求項13】
紙管と、前記紙管に巻付けられた感熱紙と、前記紙管の少なくとも一側の端面に取付けられたフランジと、感熱紙ロールの状態を検出するために、前記フランジの前記紙管側とは反対側に前記紙管のロール軸と交差する平面上に形成された被接触面とを有する前記感熱紙ローラに設けられた前記被接触面の状態を検出し、
前記被接触面を通じて検出された前記感熱紙ロールの状態に応じて所定の制御を行うこと
を含む画像形成方法を実行するためのプログラム。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate

【図15】
image rotate

【図16】
image rotate

【図17】
image rotate

【図18】
image rotate

【図19】
image rotate


【公開番号】特開2012−51703(P2012−51703A)
【公開日】平成24年3月15日(2012.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−196648(P2010−196648)
【出願日】平成22年9月2日(2010.9.2)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】