説明

成果報酬型広告システムおよび成果報酬型広告方法

【課題】店舗の広告料の公平性を図り、消費者への広告宣伝を促進する。
【解決手段】広告の成果に応じて広告費を決める成果報酬型広告システムであって、利用者が所持するサービスカードを特定する特定情報の入力を受け付ける特定情報受付手段14と、当該利用者の利用金額を受け付ける利用金額受付手段12と、利用金額あるいは利用金額に基づいて決められるポイントの一定期間中の累積値を算出する累積値算出手段11と、累積値に応じて広告費を決定する広告費決定手段31とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
広告の成果に応じて広告費を決める成果報酬型広告システムおよび成果報酬型広告方法に関する。
【背景技術】
【0002】
最近、飲食店、美容院、レジャー施設等の店舗を広告掲載したブック・リーフレットなどの広告媒体が街中で配布され、あるいは店舗の所定場所におかれている。店舗のオーナーは、その広告媒体を通じて、消費者に向けて自己の店舗を宣伝し、その広告媒体を見て来店した消費者に対して、利用金額の一部(例えば、利用金額の10%)を割り引いている(従来技術1)。
【0003】
また、複数の店舗の広告情報および割引情報を掲載したWEBサイトも広く知られている。消費者は、インターネットを介してそのWEBサイトを閲覧し、好みの店舗を見つけると、割引情報を掲載したページを印刷してその店舗に行く。その消費者が、その店舗を利用した後に、持参した印刷物を会計の際に提示すると、利用額の一部を割り引いてもらえる(従来技術2)。
【0004】
さらに、広告の利用程度に応じた広告料の課金が可能な広告料課金システムも知られている(例えば、特許文献1を参照)。このシステムでは、ユーザ端末に表示された広告中の電話番号がクリックされると、ユーザ端末がクリック時刻と広告IDをサーバに通知する。サーバは、広告IDを基に広告情報DBを検索して広告主の電話番号を読み出し、この電話番号とともに交換機に当該電話番号への発呼時刻を要求し、取得した発呼時刻とクリック時刻との時間差が所定の範囲内にあれば、表示された広告の広告主へ実際に発呼があったこととみなして、広告料を課金する(従来技術3)。
【特許文献1】特開2002−288541号公報(要約書)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上述の従来技術1および従来技術2の場合、店舗のオーナー(広告主)が広告管理者側に支払う広告料は、一律か、広告期間若しくは広告枠の大きさに応じて変動するだけである。すなわち、広告料は、消費者が店舗を利用したかどうかに関係なく決められている。したがって、利用者が少ない店舗側にとっては、広告料が高すぎることもある。この場合、広告主は、広告料の公平性を感じることができない。
【0006】
また、上述の従来技術3の場合、広告の利用頻度を考慮して広告料が課金されるため、広告料は、ある程度、消費者の利用を考慮して決定される。しかし、広告主側に連絡があったものの、商品等の購入あるいはサービスの提供が実際に発生しないことも多い。このため、広告主にとって、広告料が収益に見合わずに過大となることもある。このような場合にも、広告主は、広告料の公平性を感じることができない。したがって、広告主は、広告の掲載を中止するという選択をせざるをえない事態となり、消費者への広告宣伝も促進できない。
【0007】
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、店舗の広告料の公平性を図り、消費者への広告宣伝を促進することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するため、本発明は、広告の成果に応じて広告費を決める成果報酬型広告システムであって、利用者が所持するサービスカードを特定する特定情報の入力を受け付ける特定情報受付手段と、当該利用者の利用金額を受け付ける利用金額受付手段と、利用金額あるいは利用金額に基づいて決められるポイントの一定期間中の累積値を算出する累積値算出手段と、その累積値に応じて広告費を決定する広告費決定手段とを備える成果報酬型広告システムとしている。このようなシステムの構築により、各店舗における実際の利用額に応じた広告料が決定されるので、広告料の公平性を図ることが出来る。
【0009】
また、別の本発明は、店舗に備えられる店舗コンピュータと、システム管理者側に備えられる管理コンピュータとを含み、店舗コンピュータは、上述の特定情報受付手段と、上述の利用金額受付手段と、上述の累積値算出手段と、上述の特定情報、利用金額および累積値の内の少なくとも累積値のデータを、管理コンピュータ側に送信するデータ送信手段とを備え、管理コンピュータは、データ送信手段からのデータを受信するデータ受信手段と、上述の広告費決定手段とを備える成果報酬型広告システムとしている。このように、広告費の決定を広告の管理者側のコンピュータで実行することによって、店舗側のコンピュータ処理の負担を軽減することができるとともに、店舗側で不正に広告費を安く計算する事態を防止できる。
【0010】
また、別の本発明は、店舗に備えられる店舗コンピュータと、システム管理者側に備えられる管理コンピュータとを含み、店舗コンピュータは、上述の特定情報受付手段と、上述の利用金額受付手段と、上述の特定情報および利用金額の内の少なくとも利用金額のデータを、管理コンピュータ側に送信するデータ送信手段とを備え、管理コンピュータは、データ送信手段からのデータを受信するデータ受信手段と、上述の累積値算出手段と、上述の広告費決定手段とを備える成果報酬型広告システムとしている。このように、利用金額の累積の計算処理および広告費の決定を広告の管理者側のコンピュータで実行することによって、店舗側のコンピュータ処理の負担をより軽減することができるとともに、店舗側で不正に広告費を安く計算する事態を防止できる。
【0011】
また、別の本発明は、広告の成果に応じて広告費を決める成果報酬型広告方法であって、利用者が所持するサービスカードを特定する特定情報の入力を受け付ける特定情報受付ステップと、当該利用者の利用金額を受け付ける利用金額受付ステップと、利用金額あるいは利用金額に基づいて決められるポイントの一定期間中の累積値を算出する累積値算出ステップと、累積値に応じて広告費を決定する広告費決定ステップとを含む成果報酬型広告方法としている。このような方法を採用することにより、各店舗における実際の利用額に応じた広告料が決定されるので、広告料の公平性を図ることが出来る。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、店舗の広告料の公平性を図り、消費者への広告宣伝を促進することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
次に、本発明に係る成果報酬型広告システムおよび成果報酬型広告方法の好適な各実施の形態について、図面を参照しながら説明する。成果報酬型広告方法の実施の形態については、成果報酬型広告システムの実施の形態の中で説明する。
【0014】
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る成果報酬型広告システムの概略構成図である。
【0015】
この成果報酬型広告システムは、各店舗(図1では、店舗A、店舗B、店舗C)に配置される店舗コンピュータ1と、店舗コンピュータ1からのデータを受信して広告費を決定可能な管理コンピュータ3とを有している。店舗コンピュータ1は、各店舗に配置されるキャッシュレジスター2と接続されている。店舗コンピュータ1は、通信回線網(以後、代表として、インターネットとする)4を介して管理コンピュータ3にデータを送信する。店舗コンピュータ1からインターネット4に入る入口には、各店舗が加入しているプロバイダのサーバ5が存在する。同様に、管理コンピュータ3からインターネット4に入る入口には、管理コンピュータ3を管理する管理者が加入しているプロバイダのサーバ6が存在する。
【0016】
利用者が広告媒体に載っているサービスカードを持参して各店舗で商品の購入若しくはサービスの提供を受けると、各店舗の会計担当者は、キャッシュレジスター2を通じて利用金額を入力し、利用者が所持するサービスカードを特定する特定情報を店舗コンピュータ1に入力する。店舗コンピュータ1は、利用金額と特定情報を記憶し、既に記憶されている利用金額と新しく入力された利用金額とを合計して累積利用金額を算出する。その後、店舗側の入力指示に基づいてあるいは所定期間後に自動的に、店舗コンピュータ1は、インターネット4を経由して、特定情報、利用金額および累積利用金額の内の少なくとも累積利用金額のデータを管理コンピュータ3に送信する。管理コンピュータ3は、店舗コンピュータ1から送信されてきたデータを受信して、累積利用金額に基づいて各店舗の広告費を決定する。以下、かかる処理について詳しく説明する。
【0017】
図2は、店舗コンピュータ1および管理コンピュータ3の各内部構成を説明する図である。説明を簡単にするため、図2には、店舗コンピュータ1、管理コンピュータ3およびインターネット4のみを示している。
【0018】
まず、店舗コンピュータ1の内部構成について説明する。
【0019】
店舗コンピュータ1は、中央処理装置(Central Processing Unit: CPU)11、インターフェイス(I/F)12、入力装置(INPUT DEVICE)13、カメラ14、読み書き可能なメモリ(Random Access Memory: RAM)15、読み出し専用メモリ(Read Only Memory: ROM)16、電気的に内容を書き換えることのできるROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory: EEPROM)17、インターフェイス(I/F)18とを備えている。
【0020】
CPU11は、店舗コンピュータ1内の各処理の制御を司る装置である。I/F12は、キャッシュレジスター2から入力される情報を受け付ける装置である。I/F12は、利用者が所持するサービスカードを特定する特定情報の入力を受け付ける特定情報受付手段と、当該利用者の利用金額を受け付ける利用金額受付手段として機能する。また、CPU11は、I/F12から送られた利用金額の累積値を算出する累積値算出手段として機能する。ここで、累積値は、利用金額の累積値のみならず、利用金額に基づいて決められるポイントの累積値をも含むように広義に解釈される。
【0021】
入力装置13は、各店舗の担当若しくは利用者が情報を入力するための装置であり、キーボード、タッチパネル、ポインティングデバイス等の形態を有する。入力装置13から入力される情報としては、例えば、利用者の氏名、生年月日、住所、性別等を挙げることができる。カメラ14は、サービスカードに印刷されている特定情報を読み取るための装置であり、特定情報の入力を受け付ける特定情報受付手段として機能する。カメラ14は、スキャナとしての機能を備えても良い。
【0022】
RAM15およびEEPROM17は、I/F12、入力装置13およびカメラ14を通じて受け付けたテキストデータあるいは画像データを記憶しておくメモリである。ROM16は、CPU11の制御プログラムを格納しておくメモリである。I/F18は、管理コンピュータ3に向けて各種データを送る機能を有し、特定情報、利用金額および累積値の内の少なくとも累積値のデータを、管理コンピュータ3側に送信するデータ送信手段である。
【0023】
次に、管理コンピュータ3の内部構成について説明する。
【0024】
管理コンピュータ3は、中央処理装置(Central Processing Unit: CPU)31、インターフェイス(I/F)32、入力装置(INPUT DEVICE)33、読み書き可能なメモリ(Random Access Memory: RAM)34、読み出し専用メモリ(Read Only Memory: ROM)35、電気的に内容を書き換えることのできるROM(Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory: EEPROM)36とを備えている。
【0025】
CPU31は、管理コンピュータ3内の各処理の制御を司る装置である。I/F32は、店舗コンピュータ1からインターネット4を経由して送られてきた各種データを受信する機能を有するデータ受信手段である。また、I/F32は、店舗コンピュータ1に向けて各種データを送る機能をも有する。当該各種データには、例えば、広告費に関する情報が含まれる。CPU31は、I/F32によって受信したデータに含まれる累積値に応じて広告費を決定する広告費決定手段として機能する。入力装置33は、管理コンピュータ3の管理担当者が情報を入力するための装置であり、キーボード、タッチパネル、ポインティングデバイス等の形態を有する。入力装置33から入力される情報としては、例えば、各店舗の情報、広告に関する情報等を挙げることができる。
【0026】
RAM34およびEEPROM36は、I/F32および入力装置33を通じて受け付けたデータおよび累積値と広告費とを関連付けたデータテーブルを記憶しておくメモリである。ROM35は、CPU31の制御プログラムを格納しておくメモリである。CPU31は、各店舗の広告費を決定する際、RAM34あるいはEEPROM36に予め格納されている上記データテーブルを参照する。
【0027】
図3は、店舗の利用者が店舗側に提示するサービスカード40の一例を示す図である。
【0028】
サービスカード40には、バーコード41が印刷されている。店舗の会計担当は、会計時に、そのバーコード41の部分をバーコードリーダ(不図示)で読み取ることにより、サービスカードに固有の特定情報を店舗コンピュータ1に入力する。当該バーコード41をQRコードに代えて、カメラ14によりQRコードに基づいた特定情報を受け付けるようにしても良い。
【0029】
図4は、店舗の利用者が店舗側に提示するサービスカード40の別の例を示す図である。
【0030】
図4に示すービスカード40には、「15689」という番号42が印刷されている。店舗の会計担当は、会計時に、その番号42をキャッシュレジスター2若しくは入力装置13から入力、あるいはその番号42をカメラ14により撮像することにより、サービスカード40に固有の特定情報を受け付けるようにしても良い。
【0031】
図5は、店舗コンピュータ1に記憶されたデータであって、管理コンピュータ3に向けて送信されるデータの一例を示す図である。
【0032】
このデータ50は、特定情報(No.の項目)、利用金額および累積利用金額を一覧で示すデータである。特定情報として記述されている「1227」、「1785」、「1562」および「1902」は、サービスカード40のバーコード41によって読み取られた情報あるいは番号42である。各特定情報に対応した利用金額は、利用者が店舗を利用した際の金額である。ただし、サービスカード40の提示により、割引という特典が得られる場合には、利用金額を、割引後の金額としても良い。累積利用金額は、利用金額の累積値である。
【0033】
図6は、管理コンピュータ3に予め記憶されているデータテーブルの一例を示す図である。
【0034】
このデータテーブル60は、累積利用金額の範囲に広告費を関連付けて対応させたテーブルである。店舗コンピュータ1から図5に示すデータ50が送られてくると、管理コンピュータ3のCPU31は、データテーブル60をRAM34若しくはEEPROM36から読み出してきて、そのデータテーブル60を参照しながら、データ50に含まれる累積利用金額に相当する広告費を決定する。例えば、データ50内の累積利用金額が350万円の場合には、CPU31は、広告費を20万円に決定する。
【0035】
図7および図8は、第1の実施の形態に係る成果報酬型広告システムにて実行する成果報酬型広告方法を示すフローチャートであり、図7は店舗コンピュータ1において実行する処理の流れを、図8は管理コンピュータ3において実行する処理の流れを、それぞれ示す。
【0036】
図7に示すように、店舗コンピュータ1のI/F12若しくはカメラ14は、特定情報を受け付ける(ステップS101:特定情報受付ステップ)。また、I/F12は、キャッシュレジスター2から入力された利用金額の情報を受け付ける(ステップS102:利用金額受付ステップ)。CPU11は、直近まで累積された利用金額に、新たに入力された利用金額を加えて、累積利用金額を算出する(ステップS103:累積値算出ステップ)。I/F18は、店舗の担当者の入力指示に基づいて、少なくとも累積利用金額を含むデータ(特定情報、利用金額を含んでいても良い)を管理コンピュータ3に向けて送信する(ステップS104)。なお、ステップS101とステップS102とを逆順あるいは同時に実行しても良い。
【0037】
図8に示すように、管理コンピュータ3のI/F32は、I/F18から送信されたデータを受信する(ステップS105)。CPU31は、RAM34若しくはEEPROM36から、図6に示すようなデータテーブル60を読み出して、そのデータテーブル60を参照して、累積利用金額から広告費を決定する(ステップS106:広告費決定ステップ)。
【0038】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態に係る成果報酬型広告システムおよび成果報酬型広告方法について説明する。図1から図4は、第2の実施の形態でも同様である。第2の実施の形態において、第1の実施の形態と共通する部分については、その説明を省略する。
【0039】
第2の実施の形態において、第1の実施の形態と異なる点は、店舗コンピュータ1が累積値を算出せず、管理コンピュータ3が累積値を算出する点である。
【0040】
したがって、CPU31は、店舗コンピュータ1から送られたデータに含まれる利用金額からその累積値を算出する累積値算出手段および当該累積値に応じて広告費を決定する広告費決定手段として機能する。店舗コンピュータ1は、図5に示すデータ50の内、累積利用金額を含まず、最低限、利用金額を含むデータを管理コンピュータ3に向けて送信する。
【0041】
図9および図10は、第2の実施の形態に係る成果報酬型広告システムにて実行する成果報酬型広告方法を示すフローチャートであり、図9は店舗コンピュータ1において実行する処理の流れを、図10は管理コンピュータ3において実行する処理の流れを、それぞれ示す。
【0042】
図9に示すように、店舗コンピュータ1のI/F12若しくはカメラ14は、特定情報を受け付ける(ステップS201:特定情報受付ステップ)。また、I/F12は、キャッシュレジスター2から入力された利用金額の情報を受け付ける(ステップS202:利用金額受付ステップ)。I/F18は、店舗の担当者の入力指示に基づいて、少なくとも利用金額を含むデータ(特定情報を含んでいても良い)を管理コンピュータ3に向けて送信する(ステップS203)。なお、ステップS201とステップS202とを逆順あるいは同時に実行しても良い。
【0043】
図10に示すように、管理コンピュータ3のI/F32は、I/F18から送信されたデータを受信する(ステップS204)。CPU31は、利用金額を累積し、累積利用金額を算出する(ステップS205:累積値算出ステップ)。CPU31は、RAM34若しくはEEPROM36から、図6に示すようなデータテーブル60を読み出して、そのデータテーブル60を参照して、累積利用金額から広告費を決定する(ステップS206:広告費決定ステップ)。
【0044】
(第3の実施の形態)
次に、第3の実施の形態に係る成果報酬型広告システムおよび成果報酬型広告方法について説明する。
【0045】
第3の実施の形態において、第1の実施の形態および第2の実施の形態と異なる点は、店舗コンピュータ1が累積値の算出および広告費の決定を行う点である。この場合、成果報酬型広告システムは、店舗コンピュータ1と同義になる。
【0046】
したがって、図2に示す店舗コンピュータ1において、CPU11は、I/F12から送られた利用金額の累積値を算出する累積値算出手段、および当該累積値に応じて広告費を決定する広告費決定手段として機能する。図6に示すデータテーブル60は、店舗コンピュータ1内のRAM15若しくはEEPROM17に格納されている。図5に示すデータ50は、CPU11が作成するだけとし、管理コンピュータ3に向けて必ずしも送信する必要は無い。したがって、店舗コンピュータ1は、図7および図8のステップS101、ステップS102、ステップS103、ステップS106を、その順で実行する。ここで、ステップS101とステップS102とを逆順あるいは同時に実行しても良い。
【0047】
以上、本発明に係る成果報酬型広告システムおよび成果報酬型広告方法の各実施の形態について説明したが、本発明は、上述の各実施の形態に限定されることなく、下記に示すような種々の変形を施して実施することができる。
【0048】
例えば、特定情報として、利用者の個人情報を含めても良い。その場合、利用者は、キャッシュレジスター2あるいは店舗コンピュータ1から、自己の個人情報を入力するのが好ましい。また、累積値は、利用金額の累積利用金額ではなく、利用金額に基づいて決定されるポイントの累積値であっても良い。例えば、1000円単位で1ポイントが与えられる場合、利用金額が1万円の場合、10ポイントが与えられるので、累積値は、直近の累積ポイントに、その10ポイントを加えた値であっても良い。さらには、利用金額を、上記のポイントとしても良い。また、広告費は、累積値に一対一に対応して決定されるようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明は、例えば、店舗が広告媒体に広告を掲載する場合の広告費を決めるシステムに利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0050】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の形態に係る成果報酬型広告システムの概略構成図である。
【図2】図2は、図1に示す店舗コンピュータおよび管理コンピュータの各内部構成を説明する図である。
【図3】図3は、店舗の利用者が店舗側に提示するサービスカードの一例を示す図である。
【図4】図4は、店舗の利用者が店舗側に提示するサービスカードの別の例を示す図である。
【図5】図5は、図1に示す店舗コンピュータに記憶されたデータであって、管理コンピュータに向けて送信されるデータの一例を示す図である。
【図6】図6は、図1に示す管理コンピュータに予め記憶されているデータテーブルの一例を示す図である。
【図7】図7は、図1に示す成果報酬型広告システムにて実行する成果報酬型広告方法を示すフローチャートであり、店舗コンピュータにおいて実行する処理の流れを示す。
【図8】図8は、図1に示す成果報酬型広告システムにて実行する成果報酬型広告方法を示すフローチャートであり、管理コンピュータにおいて実行する処理の流れを示す。
【図9】図9は、本発明の第2の実施の形態に係る成果報酬型広告システムにて実行する成果報酬型広告方法を示すフローチャートであり、店舗コンピュータにおいて実行する処理の流れを示す。
【図10】図10は、本発明の第2の実施の形態に係る成果報酬型広告システムにて実行する成果報酬型広告方法を示すフローチャートであり、管理コンピュータにおいて実行する処理の流れを示す。
【符号の説明】
【0051】
11 CPU(累積値算出手段、広告費決定手段)
12 I/F(特定情報受付手段、利用金額受付手段)
13 入力装置(特定情報受付手段)
14 カメラ(特定情報受付手段)
18 I/F(データ送信手段)
31 CPU(広告費決定手段、累積値算出手段)
32 I/F(データ受信手段)
40 サービスカード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
広告の成果に応じて広告費を決める成果報酬型広告システムであって、
利用者が所持するサービスカードを特定する特定情報の入力を受け付ける特定情報受付手段と、
当該利用者の利用金額を受け付ける利用金額受付手段と、
上記利用金額あるいは上記利用金額に基づいて決められるポイントの一定期間中の累積値を算出する累積値算出手段と、
上記累積値に応じて広告費を決定する広告費決定手段と、
を備えることを特徴とする成果報酬型広告システム。
【請求項2】
店舗に備えられる店舗コンピュータと、システム管理者側に備えられる管理コンピュータとを含み、
上記店舗コンピュータは、
前記特定情報受付手段と、
前記利用金額受付手段と、
前記累積値算出手段と、
前記特定情報、前記利用金額および前記累積値の内の少なくとも前記累積値のデータを、上記管理コンピュータ側に送信するデータ送信手段と、
を備え、
上記管理コンピュータは、
上記データ送信手段からの上記データを受信するデータ受信手段と、
前記広告費決定手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の成果報酬型広告システム。
【請求項3】
店舗に備えられる店舗コンピュータと、システム管理者側に備えられる管理コンピュータとを含み、
上記店舗コンピュータは、
前記特定情報受付手段と、
前記利用金額受付手段と、
前記特定情報および前記利用金額の内の少なくとも前記利用金額のデータを、上記管理コンピュータ側に送信するデータ送信手段と、
を備え、
上記管理コンピュータは、
上記データ送信手段からの上記データを受信するデータ受信手段と、
前記累積値算出手段と、
前記広告費決定手段と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の成果報酬型広告システム。
【請求項4】
広告の成果に応じて広告費を決める成果報酬型広告方法であって、
利用者が所持するサービスカードを特定する特定情報の入力を受け付ける特定情報受付ステップと、
当該利用者の利用金額を受け付ける利用金額受付ステップと、
上記利用金額あるいは上記利用金額に基づいて決められるポイントの一定期間中の累積値を算出する累積値算出ステップと、
上記累積値に応じて広告費を決定する広告費決定ステップと、
を含むことを特徴とする成果報酬型広告方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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