成熟樹状細胞組成物およびそれを培養するための方法
本発明は、新規CD40Lポリペプチドおよび核酸、並びにこのようなCD40Lポリペプチドおよび/または核酸を含んでなる抗原提示細胞およびワクチン、および抗原提示細胞およびワクチンを作製するための関連方法を提供する。抗原提示細胞およびワクチンは免疫応答を高めるために有用である。本発明は、(a)シグナル化樹状細胞を産生するためにインターフェロンガンマレセプター(IFN‐γR)アゴニストおよび/または腫瘍壊死因子アルファレセプター(TNF‐αR)アゴニストを含んでなる第一シグナルで単離未成熟樹状細胞(iDC)をシグナリングし、そして(b)CCR7+成熟樹状細胞を産生するために有効量のCD40アゴニストを含んでなる第二の一過性シグナルにより該シグナル化樹状細胞をシグナリングする連続工程を含んでなる、成熟樹状細胞(DC)を作製するための方法を提供する。本発明の方法で作製された樹状細胞の富化集団も本発明により提供される。このような樹状細胞は、高い免疫刺激性と、増加したIL-12分泌および/または減少したIL-10分泌を有している。CD40シグナリングは、CD40Lをコードする外来ポリヌクレオチド(例えば、mRNAまたはDNA)から翻訳されたポリペプチドの1種以上、CD40レセプターに対するアゴニスト抗体またはCD40リガンドポリペプチドにより開始される。富化集団はDCへの免疫原の投与で更に修飾される。DCはその細胞表面で免疫原を取込んでプロセッシングする。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
SEQ ID NO:2のアミノ酸残基21‐261からなる、組換えCD40Lポリペプチド。
【請求項2】
請求項1に記載のポリペプチドを含んでなる、樹状細胞。
【請求項3】
請求項1に記載のCD40Lポリペプチドをコードする、組換え核酸。
【請求項4】
前記核酸がインビトロ転写RNAである、請求項3に記載の核酸。
【請求項5】
前記RNAがキャップ化および/またはポリアデニル化される、請求項4に記載の核酸。
【請求項6】
請求項4に記載の核酸を含んでなる、ワクチン。
【請求項7】
請求項4に記載の核酸を含んでなる、樹状細胞。
【請求項8】
請求項7に記載の樹状細胞を含んでなる、ワクチン。
【請求項9】
請求項3に記載の核酸を含んでなる、ベクター。
【請求項10】
前記ベクターがpARG CD40Lである、請求項7に記載のベクター。
【請求項11】
SEQ ID NO:2のアミノ酸残基21‐261から本質的になる、組換えCD40Lポリペプチド。
【請求項12】
請求項11に記載のポリペプチドを含んでなる、樹状細胞。
【請求項13】
請求項11に記載のCD40Lポリペプチドをコードする、組換え核酸。
【請求項14】
前記核酸がインビトロ転写RNAである、請求項13に記載の核酸。
【請求項15】
請求項14に記載の核酸を含んでなる、ワクチン。
【請求項16】
請求項14に記載の核酸を含んでなる、樹状細胞。
【請求項17】
請求項16に記載の樹状細胞を含んでなる、ワクチン。
【請求項18】
SEQ ID NO:2のアミノ酸残基21‐261と少なくとも80%配列同一性を有し、前記ポリペプチドが237〜247アミノ酸残基からなる、組換えCD40Lポリペプチド。
【請求項19】
請求項18に記載のポリペプチドを含んでなる、樹状細胞。
【請求項20】
請求項18に記載のCD40Lポリペプチドをコードする、組換え核酸。
【請求項21】
前記核酸がインビトロ転写RNAである、請求項20に記載の核酸。
【請求項22】
請求項21に記載の核酸を含んでなる、ワクチン。
【請求項23】
請求項21に記載の核酸を含んでなる、樹状細胞。
【請求項24】
請求項23に記載の樹状細胞を含んでなる、ワクチン。
【請求項25】
抗原特異的T細胞の集団からCD28+CD45RA−メモリー/エフェクターT細胞の集団を優先的に誘導する、樹状細胞。
【請求項26】
請求項25に記載の樹状細胞を含んでなる、ワクチン。
【請求項27】
a.IFN‐γRアゴニストシグナル化樹状細胞を産生するために、インターフェロンガンマレセプター(IFN‐γR)アゴニストおよび場合によりTNF‐αRアゴニストを含んでなる第一シグナルにより単離未成熟樹状細胞(iDC)をシグナリングし、そして
b.CCR7+成熟樹状細胞を産生するために有効量のCD40Lポリペプチドを含んでなる第二の一過性シグナルにより前記IFN‐γRアゴニストシグナル化樹状細胞をシグナリングする連続工程を含んでなり、
ここで、CD40LポリペプチドがSEQ ID NO:2のアミノ酸残基21‐261から本質的になり、またはSEQ ID NO:2のアミノ酸残基21‐261と少なくとも80%配列同一性を有するポリペプチドである、
成熟樹状細胞(DC)を作製するための方法。
【請求項28】
前記CD40Lタンパク質が、SEQ ID NO:30もしくはSEQ ID NO:33のcDNA、またはコドン縮重により異なるバリアントに対応するRNAによりコードされ、前記RNAが場合によりキャップ化および/またはポリアデニル化される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記樹状細胞が、CD40LポリペプチドをコードするmRNAによりトランスフェクトされる、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記樹状細胞がトランスフェクションの時点において成熟したものである、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記iDCおよび/または前記シグナル化DCをPGE2と接触させることを更に含んでなる、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
工程(a)および(b)が、前記細胞をGM-CSFおよびIL-4またはIL-13の少なくとも一方と接触させることを更に含んでなる、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
工程(a)における細胞がTNF‐αと接触させる、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
工程(a)における細胞をPGE2と接触させることを更に含んでなる、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記IFN‐γRアゴニストがIFN‐γである、請求項27に記載の方法。
【請求項36】
第一シグナルがIFN‐γ、TNF‐α、およびPGE2を含んでなる、請求項27に記載の方法。
【請求項37】
第一シグナルがIFN‐γ、TNF‐α、およびPGE2を含んでなり、並びに工程(b)が前記CD40LポリペプチドをコードするRNAにより前記樹状細胞をトランスフェクトすることを含んでなる、請求項27に記載の方法。
【請求項38】
ガラクトシルセラミド、グリコシルセラミド、ガラクトフラノシルセラミド、アラビノピラノシルセラミド、α‐C‐ガラクトシルセラミド、およびα‐S‐ガラクトシルセラミドからなる群より選択される化合物と、未成熟樹状細胞および/またはIFN‐γRアゴニストシグナル化樹状細胞および/またはCCR7+成熟樹状細胞とを接触させることを更に含んでなる、請求項27に記載の方法。
【請求項39】
前記化合物がガラクトシルセラミドである、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記ガラクトシルセラミドが(2S,3S,4R)‐1‐O‐(α‐D‐ガラクトピラノシル)‐2‐(N‐ヘキサコサノイルアミノ)‐1,3,4‐オクタデカントリオール(KRN7000)である、請求項39に記載の方法。
【請求項1】
SEQ ID NO:2のアミノ酸残基21‐261からなる、組換えCD40Lポリペプチド。
【請求項2】
請求項1に記載のポリペプチドを含んでなる、樹状細胞。
【請求項3】
請求項1に記載のCD40Lポリペプチドをコードする、組換え核酸。
【請求項4】
前記核酸がインビトロ転写RNAである、請求項3に記載の核酸。
【請求項5】
前記RNAがキャップ化および/またはポリアデニル化される、請求項4に記載の核酸。
【請求項6】
請求項4に記載の核酸を含んでなる、ワクチン。
【請求項7】
請求項4に記載の核酸を含んでなる、樹状細胞。
【請求項8】
請求項7に記載の樹状細胞を含んでなる、ワクチン。
【請求項9】
請求項3に記載の核酸を含んでなる、ベクター。
【請求項10】
前記ベクターがpARG CD40Lである、請求項7に記載のベクター。
【請求項11】
SEQ ID NO:2のアミノ酸残基21‐261から本質的になる、組換えCD40Lポリペプチド。
【請求項12】
請求項11に記載のポリペプチドを含んでなる、樹状細胞。
【請求項13】
請求項11に記載のCD40Lポリペプチドをコードする、組換え核酸。
【請求項14】
前記核酸がインビトロ転写RNAである、請求項13に記載の核酸。
【請求項15】
請求項14に記載の核酸を含んでなる、ワクチン。
【請求項16】
請求項14に記載の核酸を含んでなる、樹状細胞。
【請求項17】
請求項16に記載の樹状細胞を含んでなる、ワクチン。
【請求項18】
SEQ ID NO:2のアミノ酸残基21‐261と少なくとも80%配列同一性を有し、前記ポリペプチドが237〜247アミノ酸残基からなる、組換えCD40Lポリペプチド。
【請求項19】
請求項18に記載のポリペプチドを含んでなる、樹状細胞。
【請求項20】
請求項18に記載のCD40Lポリペプチドをコードする、組換え核酸。
【請求項21】
前記核酸がインビトロ転写RNAである、請求項20に記載の核酸。
【請求項22】
請求項21に記載の核酸を含んでなる、ワクチン。
【請求項23】
請求項21に記載の核酸を含んでなる、樹状細胞。
【請求項24】
請求項23に記載の樹状細胞を含んでなる、ワクチン。
【請求項25】
抗原特異的T細胞の集団からCD28+CD45RA−メモリー/エフェクターT細胞の集団を優先的に誘導する、樹状細胞。
【請求項26】
請求項25に記載の樹状細胞を含んでなる、ワクチン。
【請求項27】
a.IFN‐γRアゴニストシグナル化樹状細胞を産生するために、インターフェロンガンマレセプター(IFN‐γR)アゴニストおよび場合によりTNF‐αRアゴニストを含んでなる第一シグナルにより単離未成熟樹状細胞(iDC)をシグナリングし、そして
b.CCR7+成熟樹状細胞を産生するために有効量のCD40Lポリペプチドを含んでなる第二の一過性シグナルにより前記IFN‐γRアゴニストシグナル化樹状細胞をシグナリングする連続工程を含んでなり、
ここで、CD40LポリペプチドがSEQ ID NO:2のアミノ酸残基21‐261から本質的になり、またはSEQ ID NO:2のアミノ酸残基21‐261と少なくとも80%配列同一性を有するポリペプチドである、
成熟樹状細胞(DC)を作製するための方法。
【請求項28】
前記CD40Lタンパク質が、SEQ ID NO:30もしくはSEQ ID NO:33のcDNA、またはコドン縮重により異なるバリアントに対応するRNAによりコードされ、前記RNAが場合によりキャップ化および/またはポリアデニル化される、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記樹状細胞が、CD40LポリペプチドをコードするmRNAによりトランスフェクトされる、請求項27に記載の方法。
【請求項30】
前記樹状細胞がトランスフェクションの時点において成熟したものである、請求項27に記載の方法。
【請求項31】
前記iDCおよび/または前記シグナル化DCをPGE2と接触させることを更に含んでなる、請求項27に記載の方法。
【請求項32】
工程(a)および(b)が、前記細胞をGM-CSFおよびIL-4またはIL-13の少なくとも一方と接触させることを更に含んでなる、請求項27に記載の方法。
【請求項33】
工程(a)における細胞がTNF‐αと接触させる、請求項27に記載の方法。
【請求項34】
工程(a)における細胞をPGE2と接触させることを更に含んでなる、請求項33に記載の方法。
【請求項35】
前記IFN‐γRアゴニストがIFN‐γである、請求項27に記載の方法。
【請求項36】
第一シグナルがIFN‐γ、TNF‐α、およびPGE2を含んでなる、請求項27に記載の方法。
【請求項37】
第一シグナルがIFN‐γ、TNF‐α、およびPGE2を含んでなり、並びに工程(b)が前記CD40LポリペプチドをコードするRNAにより前記樹状細胞をトランスフェクトすることを含んでなる、請求項27に記載の方法。
【請求項38】
ガラクトシルセラミド、グリコシルセラミド、ガラクトフラノシルセラミド、アラビノピラノシルセラミド、α‐C‐ガラクトシルセラミド、およびα‐S‐ガラクトシルセラミドからなる群より選択される化合物と、未成熟樹状細胞および/またはIFN‐γRアゴニストシグナル化樹状細胞および/またはCCR7+成熟樹状細胞とを接触させることを更に含んでなる、請求項27に記載の方法。
【請求項39】
前記化合物がガラクトシルセラミドである、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記ガラクトシルセラミドが(2S,3S,4R)‐1‐O‐(α‐D‐ガラクトピラノシル)‐2‐(N‐ヘキサコサノイルアミノ)‐1,3,4‐オクタデカントリオール(KRN7000)である、請求項39に記載の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34A】
【図34B】
【図35A】
【図35B】
【図35C】
【図36A】
【図36B】
【図36C】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11A】
【図11B】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15A】
【図15B】
【図16A】
【図16B】
【図16C】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34A】
【図34B】
【図35A】
【図35B】
【図35C】
【図36A】
【図36B】
【図36C】
【公表番号】特表2009−533025(P2009−533025A)
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−504346(P2009−504346)
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/008734
【国際公開番号】WO2007/117682
【国際公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(505182915)アルゴス セラピューティクス,インコーポレイティド (8)
【出願人】(307023122)キリンファーマ株式会社 (11)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年4月6日(2007.4.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/008734
【国際公開番号】WO2007/117682
【国際公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【出願人】(505182915)アルゴス セラピューティクス,インコーポレイティド (8)
【出願人】(307023122)キリンファーマ株式会社 (11)
【Fターム(参考)】
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