所要時間予測システム、サーバ、携帯端末、所要時間予測方法およびプログラム
【課題】 サーバ等で収集した情報を一元的に管理することができる所要時間予測システム、サーバ、携帯端末、所要時間予測方法およびプログラムを提供する。
【解決手段】 電車・バス・駅・バス停の各箇所に無線ICタグを設置し、電車・バス利用者の携帯端末20が自動的にそれら無線ICタグの情報を読み取り、サーバ10に送信する。サーバ10では、データをデータベース11に保存し、利用者から所要時間の問い合わせ時には、問い合わせ内容を基にデータベース11からデータを取得し、所要時間の算出を行い、電子メールにて所要時間予測結果を返却する。
【解決手段】 電車・バス・駅・バス停の各箇所に無線ICタグを設置し、電車・バス利用者の携帯端末20が自動的にそれら無線ICタグの情報を読み取り、サーバ10に送信する。サーバ10では、データをデータベース11に保存し、利用者から所要時間の問い合わせ時には、問い合わせ内容を基にデータベース11からデータを取得し、所要時間の算出を行い、電子メールにて所要時間予測結果を返却する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電車・バス等を用いた場合の所要時間予測を行なう所要時間予測システム、サーバ、携帯端末、所要時間予測方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人が移動する際、電車・バス等を利用したり、自動車・徒歩などで目的地まで、効率よく到達しようとする場合には、時刻表などから所要時間を算出するのが一般的である。
【0003】
ここで、固定区間を運行しているバスで目的地までの予想時間を計算して利用者の端末にデータ送信する装置において、バスの過去の運行時間を路線ごとに情報として収集し、路線、季節、天候、時間帯、交通渋滞情報等をパラメータに該情報分析して運行パターンを作成してデータベース化する機構と、運行パターン、リアルタイムの渋滞情報、バスネットワークデータ路線情報および地図情報とから、問い合わせのあったバス停から目的地のバス停までの所要時間あるいは予想到着時間を計算して利用者の端末に配信サービスする機構とを備えることによって、大がかりな設備投資がなくても、バスが目的地に到着する予定時間を計算できる手段を開発し、利用者に到着予想時間として配信サービスする装置を提供する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】登録実用新案3100052号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来例においては次のような問題点があった。
【0005】
従来技術で算出される所要時間は、通勤時間帯に混雑すること等を考慮できない為、混雑する時間帯や曜日によっては、算出された所要時間と実際の所要時間に乖離が発生する。目的地までの所要時間が正確に把握できるのであれば、通勤・通学・旅行等の計画も立案し易くなる。
【0006】
また、サーバ等で情報を一元的に管理して情報を容易に加工することができないという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、サーバ等で収集した情報を一元的に管理することができる所要時間予測システム、サーバ、携帯端末、所要時間予測方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグと、無線ICタグから読み取ったデータをサーバ側に送信する無線ICタグの情報を読み取り可能な携帯端末と、携帯端末から送信されたデータをデータベースに保存し、所要時間問い合わせ時には、問い合わせ内容をキーワードに、データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なう、データを受信するデータ受信手段と、データ処理を行なうデータ処理手段と、データを送信するデータ送信手段を備えるサーバと、から構成されることを特徴とする所要時間予測システムである。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の所要時間予測システムにおいて、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の所要時間予測システムにおいて、通過する無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能である。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の所要時間予測システムにおいて、携帯端末からサーバに送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の所要時間予測システムにおいて、所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の所要時間予測システムにおいて、候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の所要時間予測システムにおいて、所要時間問合せ時、サーバにて受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の所要時間予測システムにおいて、サーバは、携帯端末に対して、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信することを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の所要時間予測システムにおいて、無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、サーバで管理され、必要に応じて、サーバから無線通信で更新が行なわれることを特徴とする。
【0017】
請求項10記載の発明は、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグから読み取ったデータを受信してデータベースに保存し、所要時間問い合わせ時には、問い合わせ内容をキーワードに、データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なう、データを受信するデータ受信手段と、データ処理を行なうデータ処理手段と、データを送信するデータ送信手段を備えることを特徴とするサーバである。
【0018】
請求項11記載の発明は、請求項10記載のサーバにおいて、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする。
【0019】
請求項12記載の発明は、請求項10または11記載のサーバにおいて、通過する無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能である。
【0020】
請求項13記載の発明は、請求項10から12のいずれか1項に記載のサーバにおいて、送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0021】
請求項14記載の発明は、請求項10から13のいずれか1項に記載のサーバにおいて、所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0022】
請求項15記載の発明は、請求項14記載のサーバにおいて、候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする。
【0023】
請求項16記載の発明は、請求項10から15のいずれか1項に記載のサーバにおいて、所要時間問合せ時、受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする。
【0024】
請求項17記載の発明は、請求項10から16のいずれか1項に記載のサーバにおいて、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信することを特徴とする。
【0025】
請求項18記載の発明は、請求項10から17のいずれか1項に記載のサーバにおいて、無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、必要に応じて、無線通信で更新が行なわれることを特徴とする。
【0026】
請求項19記載の発明は、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグから読み取ったデータを送信する無線ICタグの情報を読み取り可能であることを特徴とする携帯端末である。
【0027】
請求項20記載の発明は、請求項19記載の携帯端末において、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする。
【0028】
請求項21記載の発明は、請求項19または20記載の携帯端末において、通過する無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能である。
【0029】
請求項22記載の発明は、請求項19から21のいずれか1項に記載の携帯端末において、送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0030】
請求項23記載の発明は、請求項19から22のいずれか1項に記載の携帯端末において、所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0031】
請求項24記載の発明は、請求項23記載の携帯端末において、候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする。
【0032】
請求項25記載の発明は、請求項19から24のいずれか1項に記載の携帯端末において、所要時間問合せ結果を、電子メールで受信することを特徴とする。
【0033】
請求項26記載の発明は、無線ICタグの情報を読み取り可能な携帯端末が、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグからデータを読み取るステップと、読み取ったデータをサーバ側に送信するステップとを有し、サーバは、データ受信手段によって携帯端末からデータを受信するステップと、送信されたデータをデータベースに保存するステップと、データ処理を行なうデータ処理手段によって、所要時間問い合わせに応じて問い合わせ内容をキーワードに、データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なうステップとを有することを特徴とする所要時間予測方法である。
【0034】
請求項27記載の発明は、請求項26記載の所要時間予測方法において、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする。
【0035】
請求項28記載の発明は、請求項26または27記載の所要時間予測方法において、通過する無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能である。
【0036】
請求項29記載の発明は、請求項26から28のいずれか1項に記載の所要時間予測方法において、携帯端末からサーバに送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0037】
請求項30記載の発明は、請求項26から29のいずれか1項に記載の所要時間予測方法において、所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0038】
請求項31記載の発明は、請求項30記載の所要時間予測方法において、候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする。
【0039】
請求項32記載の発明は、請求項26から31のいずれか1項に記載の所要時間予測方法において、所要時間問合せ時、サーバにて受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする。
【0040】
請求項33記載の発明は、請求項26から32のいずれか1項に記載の所要時間予測方法において、サーバは、携帯端末に対して、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信するステップをさらに有することを特徴とする。
【0041】
請求項34記載の発明は、請求項26から33のいずれか1項に記載の所要時間予測方法において、無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、サーバで管理され、必要に応じて、サーバが、無線通信で更新を行なうステップをさらに有することを特徴とする。
【0042】
請求項35記載の発明は、無線ICタグの情報を読み取り可能な携帯端末に、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグからデータを読み取るステップと、読み取ったデータをサーバ側に送信するステップとを有し、サーバに、データ受信手段によって携帯端末からデータを受信するステップと、送信されたデータをデータベースに保存するステップと、データ処理を行なうデータ処理手段によって、所要時間問い合わせに応じて問い合わせ内容をキーワードに、データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なうステップとを実行させることを特徴とするプログラムである。
【0043】
請求項36記載の発明は、請求項35記載のプログラムにおいて、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする。
【0044】
請求項37記載の発明は、請求項35または36記載のプログラムにおいて、通過する無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能である。
【0045】
請求項38記載の発明は、請求項35から37のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、携帯端末からサーバに送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0046】
請求項39記載の発明は、請求項35から38のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0047】
請求項40記載の発明は、請求項39記載のプログラムにおいて、候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする。
【0048】
請求項41記載の発明は、請求項35から40のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、所要時間問合せ時、サーバにて受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする。
【0049】
請求項42記載の発明は、請求項35から41のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、サーバに、携帯端末に対して、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信するステップをさらに実行させることを特徴とする。
【0050】
請求項43記載の発明は、請求項35から42のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、サーバで管理され、必要に応じて、サーバに、無線通信で更新を行なうステップをさらに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0051】
本発明の所要時間予測システム、サーバ、携帯端末、所要時間予測方法およびプログラムによれば、サーバ等で収集した情報を一元的に管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0052】
次に、本発明の一実施の形態における所要時間予測システムについて図を参照して詳細に説明する。
【0053】
図1を参照すると、本実施の形態における所要時間予測システムは、サーバ10と、携帯端末20a、20bと、無線基地局40と、から構成されている。電車・バスの利用者が、携帯端末20a、20bを利用して、駅・バス停に設置された無線ICタグから情報を読み取り、サンプルデータとしてサーバ10に送信するシステム構成の概略を示すものである。
【0054】
サーバ10は、所定のデータベース11と、データ受信部12と、データ処理部13と、データ送信部14と、を備えている。
【0055】
携帯端末20a、20bは、例えば、携帯電話機である。なお、携帯端末20a、20bは、プログラム制御により動作し、図示しない基地局を介する通信ネットワークとの接続が可能な携帯電話機、PHS(Personal Handy Phone System)、PDA(Personal Data Assistance,Personal Digital Assistants:個人向け携帯型情報通信機器)等の情報処理装置であり、例えば、無線機、情報端末機器、ノート型パーソナルコンピュータ等を含む。
【0056】
図2は、上記の無線ICタグ30a、30bの配置を示すものであり、駅・バス停には無線ICタグ30a、電車・バスには無線ICタグ30bが設置される。この配置方法により、無線ICタグの通過順がICタグ30a→ICタグ30bの場合は、乗車時と判定し、一方、ICタグ30b→ICタグ30aの場合は、降車時と判定することが可能になる。
【0057】
図3は、上記の判定処理の動作を示すフローチャートである。無線ICタグの通過順がICタグ30a→ICタグ30bであるか否かを判定し(ステップT1)、無線ICタグの通過順がICタグ30a→ICタグ30bであれば(ステップT1/Yes)、乗車と判定し乗降フラグ(A3)に1を設定する(ステップT2)。
【0058】
一方、無線ICタグの通過順がICタグ30a→ICタグ30bでなく(ステップT1/No)、通過順がICタグ30b→ICタグ30aであれば、降車と判定し乗降フラグ(A3)に−1が設定される(ステップT3)。
【0059】
また、地点番号(A3)・時刻(A4)に関しては、無線ICタグAの情報が設定される。
【0060】
図4は、サンプルデータとして携帯端末20から送信されるデータ構成の一例を示すものである。
【0061】
メールアドレス(A1)欄には、携帯端末20の電子メールアドレスが設定される。
【0062】
また、地点番号(A2)・現在時刻(A4)・車両番号(A5)・乗車率(A6)欄には、無線ICタグ30から読み取ったデータが設定される。
【0063】
また、乗降フラグ(A3)欄には、乗車時には1、降車時には−1が設定される。
【0064】
図5は、サーバ10側で携帯端末20からのサンプルデータを受信した時の処理動作を示すフローチャートである。
【0065】
まず、データを受信し(ステップS1)、乗降フラグ(A3)の値を判定する(ステップS2)。乗降フラグ(A3)が「1」であれば、出発地として受信データである、電子メールアドレス・地点番号・現在時刻・車両番号・乗車率がデータベース11に保存される(ステップS3)。
【0066】
一方、乗降フラグ(A3)が「−1」であれば、目的地として受信データである電子メールアドレス・地点番号・現在時刻・車両番号・乗車率がデータベース11に保存される(ステップS4)。
【0067】
図6は、本実施の形態における所要時間の問い合わせを携帯端末20から行なうときのシステム構成の概略を示すものである。
【0068】
図7は、問い合わせ時の内容を示すものであり、メールアドレス(R1)は、問い合わせ者を一意に識別するのに用いられる。
【0069】
出発地(R2)・目的地(R3)・出発時間(R4)はデータベース11から該当のデータを取得する為のキーワードとして用いられる。
【0070】
また、候補数(R5)は、目的地までのルートが複数存在する場合の予測結果数として設定される。
【0071】
図8は、問い合わせ時のサーバ10の内部処理動作を示すフローチャートである。
【0072】
まず、サーバ10のデータ受信部12は、携帯端末20から問い合わせを受信する(ステップF1)。
【0073】
次に、サーバ10のデータ処理部13は、出発地(R2)と目的地(R3)をそれぞれ地点番号に変換する(ステップF2)。
【0074】
次に、データ処理部13は、地点番号及び出発時間をキーワードに、データベース11を検索して該当するデータを取得する(ステップF3)。
【0075】
データ処理部13は、上記の取得したデータから、所要時間を算出する(ステップF4)。
【0076】
データ処理部13は、要求された候補数分の所要時間一覧を作成する(ステップF5)。
【0077】
そして、サーバ10のデータ送信部14は、作成結果を、電子メールにて携帯端末20に送信する(ステップF6)。例えば、図9に示すように、携帯端末20に送信される所要時間予測結果は、所要時間が短いものから所要時間・交通機関・乗車率をセット(C1)にして、候補数(R5)分送信され、携帯端末20の所定の表示部に閲覧可能に表示されることであてもよい。
【0078】
図10は、駅・バス停に設置された無線ICタグ30に設定されている情報の一例を示すものである。なお、地点番号(D1)は、駅・バス停を一意に識別する為にサーバ10側で作成され、送信されてくるものである。
【0079】
図11は、電車・バスに設置された無線ICタグに設定されている情報一例を示すものである。
【0080】
車両番号(W1)は、電車・バスを一意に識別する為にサーバ10側で作成され、送信されてくるものである。また、乗車率(W3)は、乗車人数から定員人数を割った値であり、乗降があった時点で随時更新されることであってもよい。
【0081】
図12は、電車・バス・駅・バス停等の各箇所に設置された無線ICタグ30に、サーバ10から地点番号(D1)・車両番号(W1)が無線通信を使って更新されるときのシステム構成の概略を示すものである。
【0082】
図13は、電車・バス・駅・バス停等の各箇所に設置された無線ICタグ30の情報更新が必要な場合のサーバ10の内部処理動作を示すフローチャートである。
【0083】
まず、該当無線ICタグ30の情報更新が必要であるか否かを判定し(ステップG1)、無線ICタグ30の情報更新の必要が有る場合には、該当無線ICタグ30に地点番号(D1) ・車両番号(W1)を送信(G2)する。一方、無線ICタグ30の情報更新の必要が無い場合には、処理を終了する。
【0084】
上記のように、本実施の形態によれば、目的地までの到達手段は、バス等に限られず、目的地までの所要時間を算定するための情報を無線ICタグ等を利用して、利用者自身から収集することができ、また、タグリーダを複数に設けることによって、その通過順序によってバス等の乗降のいずれかを判断することが可能となり、乗車率等の算定に寄与することが可能となる。
【0085】
また、無線ICタグを少なくとも1つ以上利用して情報を収集し、その情報はサーバ等で一元的に管理可能であり、一つの装置において簡易に情報の変更や更新等のマネージメントを行なうことができる。
【0086】
また、無線ICタグを少なくとも1つ以上利用して利用者から収集した情報をサーバにて管理し、利用者の必要に応じて、サーバから電子メールという広く一般に用いられている方式によって情報を配布することができるので、設備投資等の費用がかからず、利用者が簡易に本システムを閲覧等して利用することができる。
【0087】
また、サンプルデータ送信が自動的に行われる為、複雑な操作が不要であり、実利用者のデータから算出する為、より正確な所要時間算出が可能である。
【0088】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、上記の実施の形態におけるサーバ10、無線ICタグ30、携帯端末20および無線基地局40の機能を実現するためのプログラムを各装置に読込ませて実行することにより本システムの機能を実現する処理を行ってもよい。さらに、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であるCD−ROMまたは光磁気ディスク等を介して、または伝送媒体であるインターネット、電話回線等を介して伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。
【0089】
上述する各実施の形態は、サーバ10、携帯端末20、無線ICタグ30および無線基地局40が別個の装置として接続されているシステム構成について説明したが、各機能が1つのコンピュータシステムとして実現されている構成や機能毎に複数のサーバ装置等が追加された構成にも適用可能であることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】携帯端末からサーバへのサンプルデータの流れを示す図である。
【図2】無線ICタグの設置を示す図である。
【図3】携帯端末内部で行われる乗降判定処理を示す図である。
【図4】携帯端末から送信されるサンプルデータ内容を示す図である。
【図5】サンプルデータ受信時のサーバ内部処理を示す図である。
【図6】所要時間問い合わせ時の流れを示す図である。
【図7】問い合わせ時に用いられるデータを示す図である。
【図8】問い合わせ受付時のサーバ内部処理を示す図である。
【図9】所要時間予測結果として返却されるデータを示す図である。
【図10】駅・バス停に設置された無線ICタグのデータを示す図である。
【図11】電車・バスに設置された無線ICタグのデータを示す図である。
【図12】無線ICタグの内容更新処理の流れを示す図である。
【図13】無線ICタグの内容更新時のサーバ内部処理を示す図である。
【符号の説明】
【0091】
10 サーバ
11 データベース
12 データ受信部
13 データ処理部
14 データ送信部
20a、b 携帯端末
40 無線基地局
【技術分野】
【0001】
本発明は、電車・バス等を用いた場合の所要時間予測を行なう所要時間予測システム、サーバ、携帯端末、所要時間予測方法およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、人が移動する際、電車・バス等を利用したり、自動車・徒歩などで目的地まで、効率よく到達しようとする場合には、時刻表などから所要時間を算出するのが一般的である。
【0003】
ここで、固定区間を運行しているバスで目的地までの予想時間を計算して利用者の端末にデータ送信する装置において、バスの過去の運行時間を路線ごとに情報として収集し、路線、季節、天候、時間帯、交通渋滞情報等をパラメータに該情報分析して運行パターンを作成してデータベース化する機構と、運行パターン、リアルタイムの渋滞情報、バスネットワークデータ路線情報および地図情報とから、問い合わせのあったバス停から目的地のバス停までの所要時間あるいは予想到着時間を計算して利用者の端末に配信サービスする機構とを備えることによって、大がかりな設備投資がなくても、バスが目的地に到着する予定時間を計算できる手段を開発し、利用者に到着予想時間として配信サービスする装置を提供する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】登録実用新案3100052号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述した従来例においては次のような問題点があった。
【0005】
従来技術で算出される所要時間は、通勤時間帯に混雑すること等を考慮できない為、混雑する時間帯や曜日によっては、算出された所要時間と実際の所要時間に乖離が発生する。目的地までの所要時間が正確に把握できるのであれば、通勤・通学・旅行等の計画も立案し易くなる。
【0006】
また、サーバ等で情報を一元的に管理して情報を容易に加工することができないという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、サーバ等で収集した情報を一元的に管理することができる所要時間予測システム、サーバ、携帯端末、所要時間予測方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1記載の発明は、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグと、無線ICタグから読み取ったデータをサーバ側に送信する無線ICタグの情報を読み取り可能な携帯端末と、携帯端末から送信されたデータをデータベースに保存し、所要時間問い合わせ時には、問い合わせ内容をキーワードに、データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なう、データを受信するデータ受信手段と、データ処理を行なうデータ処理手段と、データを送信するデータ送信手段を備えるサーバと、から構成されることを特徴とする所要時間予測システムである。
【0009】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の所要時間予測システムにおいて、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の所要時間予測システムにおいて、通過する無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能である。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の所要時間予測システムにおいて、携帯端末からサーバに送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0012】
請求項5記載の発明は、請求項1から4のいずれか1項に記載の所要時間予測システムにおいて、所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0013】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の所要時間予測システムにおいて、候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする。
【0014】
請求項7記載の発明は、請求項1から6のいずれか1項に記載の所要時間予測システムにおいて、所要時間問合せ時、サーバにて受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする。
【0015】
請求項8記載の発明は、請求項1から7のいずれか1項に記載の所要時間予測システムにおいて、サーバは、携帯端末に対して、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信することを特徴とする。
【0016】
請求項9記載の発明は、請求項1から8のいずれか1項に記載の所要時間予測システムにおいて、無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、サーバで管理され、必要に応じて、サーバから無線通信で更新が行なわれることを特徴とする。
【0017】
請求項10記載の発明は、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグから読み取ったデータを受信してデータベースに保存し、所要時間問い合わせ時には、問い合わせ内容をキーワードに、データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なう、データを受信するデータ受信手段と、データ処理を行なうデータ処理手段と、データを送信するデータ送信手段を備えることを特徴とするサーバである。
【0018】
請求項11記載の発明は、請求項10記載のサーバにおいて、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする。
【0019】
請求項12記載の発明は、請求項10または11記載のサーバにおいて、通過する無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能である。
【0020】
請求項13記載の発明は、請求項10から12のいずれか1項に記載のサーバにおいて、送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0021】
請求項14記載の発明は、請求項10から13のいずれか1項に記載のサーバにおいて、所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0022】
請求項15記載の発明は、請求項14記載のサーバにおいて、候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする。
【0023】
請求項16記載の発明は、請求項10から15のいずれか1項に記載のサーバにおいて、所要時間問合せ時、受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする。
【0024】
請求項17記載の発明は、請求項10から16のいずれか1項に記載のサーバにおいて、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信することを特徴とする。
【0025】
請求項18記載の発明は、請求項10から17のいずれか1項に記載のサーバにおいて、無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、必要に応じて、無線通信で更新が行なわれることを特徴とする。
【0026】
請求項19記載の発明は、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグから読み取ったデータを送信する無線ICタグの情報を読み取り可能であることを特徴とする携帯端末である。
【0027】
請求項20記載の発明は、請求項19記載の携帯端末において、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする。
【0028】
請求項21記載の発明は、請求項19または20記載の携帯端末において、通過する無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能である。
【0029】
請求項22記載の発明は、請求項19から21のいずれか1項に記載の携帯端末において、送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0030】
請求項23記載の発明は、請求項19から22のいずれか1項に記載の携帯端末において、所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0031】
請求項24記載の発明は、請求項23記載の携帯端末において、候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする。
【0032】
請求項25記載の発明は、請求項19から24のいずれか1項に記載の携帯端末において、所要時間問合せ結果を、電子メールで受信することを特徴とする。
【0033】
請求項26記載の発明は、無線ICタグの情報を読み取り可能な携帯端末が、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグからデータを読み取るステップと、読み取ったデータをサーバ側に送信するステップとを有し、サーバは、データ受信手段によって携帯端末からデータを受信するステップと、送信されたデータをデータベースに保存するステップと、データ処理を行なうデータ処理手段によって、所要時間問い合わせに応じて問い合わせ内容をキーワードに、データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なうステップとを有することを特徴とする所要時間予測方法である。
【0034】
請求項27記載の発明は、請求項26記載の所要時間予測方法において、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする。
【0035】
請求項28記載の発明は、請求項26または27記載の所要時間予測方法において、通過する無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能である。
【0036】
請求項29記載の発明は、請求項26から28のいずれか1項に記載の所要時間予測方法において、携帯端末からサーバに送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0037】
請求項30記載の発明は、請求項26から29のいずれか1項に記載の所要時間予測方法において、所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0038】
請求項31記載の発明は、請求項30記載の所要時間予測方法において、候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする。
【0039】
請求項32記載の発明は、請求項26から31のいずれか1項に記載の所要時間予測方法において、所要時間問合せ時、サーバにて受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする。
【0040】
請求項33記載の発明は、請求項26から32のいずれか1項に記載の所要時間予測方法において、サーバは、携帯端末に対して、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信するステップをさらに有することを特徴とする。
【0041】
請求項34記載の発明は、請求項26から33のいずれか1項に記載の所要時間予測方法において、無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、サーバで管理され、必要に応じて、サーバが、無線通信で更新を行なうステップをさらに有することを特徴とする。
【0042】
請求項35記載の発明は、無線ICタグの情報を読み取り可能な携帯端末に、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグからデータを読み取るステップと、読み取ったデータをサーバ側に送信するステップとを有し、サーバに、データ受信手段によって携帯端末からデータを受信するステップと、送信されたデータをデータベースに保存するステップと、データ処理を行なうデータ処理手段によって、所要時間問い合わせに応じて問い合わせ内容をキーワードに、データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なうステップとを実行させることを特徴とするプログラムである。
【0043】
請求項36記載の発明は、請求項35記載のプログラムにおいて、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする。
【0044】
請求項37記載の発明は、請求項35または36記載のプログラムにおいて、通過する無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能である。
【0045】
請求項38記載の発明は、請求項35から37のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、携帯端末からサーバに送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0046】
請求項39記載の発明は、請求項35から38のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする。
【0047】
請求項40記載の発明は、請求項39記載のプログラムにおいて、候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする。
【0048】
請求項41記載の発明は、請求項35から40のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、所要時間問合せ時、サーバにて受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする。
【0049】
請求項42記載の発明は、請求項35から41のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、サーバに、携帯端末に対して、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信するステップをさらに実行させることを特徴とする。
【0050】
請求項43記載の発明は、請求項35から42のいずれか1項に記載のプログラムにおいて、無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、サーバで管理され、必要に応じて、サーバに、無線通信で更新を行なうステップをさらに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0051】
本発明の所要時間予測システム、サーバ、携帯端末、所要時間予測方法およびプログラムによれば、サーバ等で収集した情報を一元的に管理することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0052】
次に、本発明の一実施の形態における所要時間予測システムについて図を参照して詳細に説明する。
【0053】
図1を参照すると、本実施の形態における所要時間予測システムは、サーバ10と、携帯端末20a、20bと、無線基地局40と、から構成されている。電車・バスの利用者が、携帯端末20a、20bを利用して、駅・バス停に設置された無線ICタグから情報を読み取り、サンプルデータとしてサーバ10に送信するシステム構成の概略を示すものである。
【0054】
サーバ10は、所定のデータベース11と、データ受信部12と、データ処理部13と、データ送信部14と、を備えている。
【0055】
携帯端末20a、20bは、例えば、携帯電話機である。なお、携帯端末20a、20bは、プログラム制御により動作し、図示しない基地局を介する通信ネットワークとの接続が可能な携帯電話機、PHS(Personal Handy Phone System)、PDA(Personal Data Assistance,Personal Digital Assistants:個人向け携帯型情報通信機器)等の情報処理装置であり、例えば、無線機、情報端末機器、ノート型パーソナルコンピュータ等を含む。
【0056】
図2は、上記の無線ICタグ30a、30bの配置を示すものであり、駅・バス停には無線ICタグ30a、電車・バスには無線ICタグ30bが設置される。この配置方法により、無線ICタグの通過順がICタグ30a→ICタグ30bの場合は、乗車時と判定し、一方、ICタグ30b→ICタグ30aの場合は、降車時と判定することが可能になる。
【0057】
図3は、上記の判定処理の動作を示すフローチャートである。無線ICタグの通過順がICタグ30a→ICタグ30bであるか否かを判定し(ステップT1)、無線ICタグの通過順がICタグ30a→ICタグ30bであれば(ステップT1/Yes)、乗車と判定し乗降フラグ(A3)に1を設定する(ステップT2)。
【0058】
一方、無線ICタグの通過順がICタグ30a→ICタグ30bでなく(ステップT1/No)、通過順がICタグ30b→ICタグ30aであれば、降車と判定し乗降フラグ(A3)に−1が設定される(ステップT3)。
【0059】
また、地点番号(A3)・時刻(A4)に関しては、無線ICタグAの情報が設定される。
【0060】
図4は、サンプルデータとして携帯端末20から送信されるデータ構成の一例を示すものである。
【0061】
メールアドレス(A1)欄には、携帯端末20の電子メールアドレスが設定される。
【0062】
また、地点番号(A2)・現在時刻(A4)・車両番号(A5)・乗車率(A6)欄には、無線ICタグ30から読み取ったデータが設定される。
【0063】
また、乗降フラグ(A3)欄には、乗車時には1、降車時には−1が設定される。
【0064】
図5は、サーバ10側で携帯端末20からのサンプルデータを受信した時の処理動作を示すフローチャートである。
【0065】
まず、データを受信し(ステップS1)、乗降フラグ(A3)の値を判定する(ステップS2)。乗降フラグ(A3)が「1」であれば、出発地として受信データである、電子メールアドレス・地点番号・現在時刻・車両番号・乗車率がデータベース11に保存される(ステップS3)。
【0066】
一方、乗降フラグ(A3)が「−1」であれば、目的地として受信データである電子メールアドレス・地点番号・現在時刻・車両番号・乗車率がデータベース11に保存される(ステップS4)。
【0067】
図6は、本実施の形態における所要時間の問い合わせを携帯端末20から行なうときのシステム構成の概略を示すものである。
【0068】
図7は、問い合わせ時の内容を示すものであり、メールアドレス(R1)は、問い合わせ者を一意に識別するのに用いられる。
【0069】
出発地(R2)・目的地(R3)・出発時間(R4)はデータベース11から該当のデータを取得する為のキーワードとして用いられる。
【0070】
また、候補数(R5)は、目的地までのルートが複数存在する場合の予測結果数として設定される。
【0071】
図8は、問い合わせ時のサーバ10の内部処理動作を示すフローチャートである。
【0072】
まず、サーバ10のデータ受信部12は、携帯端末20から問い合わせを受信する(ステップF1)。
【0073】
次に、サーバ10のデータ処理部13は、出発地(R2)と目的地(R3)をそれぞれ地点番号に変換する(ステップF2)。
【0074】
次に、データ処理部13は、地点番号及び出発時間をキーワードに、データベース11を検索して該当するデータを取得する(ステップF3)。
【0075】
データ処理部13は、上記の取得したデータから、所要時間を算出する(ステップF4)。
【0076】
データ処理部13は、要求された候補数分の所要時間一覧を作成する(ステップF5)。
【0077】
そして、サーバ10のデータ送信部14は、作成結果を、電子メールにて携帯端末20に送信する(ステップF6)。例えば、図9に示すように、携帯端末20に送信される所要時間予測結果は、所要時間が短いものから所要時間・交通機関・乗車率をセット(C1)にして、候補数(R5)分送信され、携帯端末20の所定の表示部に閲覧可能に表示されることであてもよい。
【0078】
図10は、駅・バス停に設置された無線ICタグ30に設定されている情報の一例を示すものである。なお、地点番号(D1)は、駅・バス停を一意に識別する為にサーバ10側で作成され、送信されてくるものである。
【0079】
図11は、電車・バスに設置された無線ICタグに設定されている情報一例を示すものである。
【0080】
車両番号(W1)は、電車・バスを一意に識別する為にサーバ10側で作成され、送信されてくるものである。また、乗車率(W3)は、乗車人数から定員人数を割った値であり、乗降があった時点で随時更新されることであってもよい。
【0081】
図12は、電車・バス・駅・バス停等の各箇所に設置された無線ICタグ30に、サーバ10から地点番号(D1)・車両番号(W1)が無線通信を使って更新されるときのシステム構成の概略を示すものである。
【0082】
図13は、電車・バス・駅・バス停等の各箇所に設置された無線ICタグ30の情報更新が必要な場合のサーバ10の内部処理動作を示すフローチャートである。
【0083】
まず、該当無線ICタグ30の情報更新が必要であるか否かを判定し(ステップG1)、無線ICタグ30の情報更新の必要が有る場合には、該当無線ICタグ30に地点番号(D1) ・車両番号(W1)を送信(G2)する。一方、無線ICタグ30の情報更新の必要が無い場合には、処理を終了する。
【0084】
上記のように、本実施の形態によれば、目的地までの到達手段は、バス等に限られず、目的地までの所要時間を算定するための情報を無線ICタグ等を利用して、利用者自身から収集することができ、また、タグリーダを複数に設けることによって、その通過順序によってバス等の乗降のいずれかを判断することが可能となり、乗車率等の算定に寄与することが可能となる。
【0085】
また、無線ICタグを少なくとも1つ以上利用して情報を収集し、その情報はサーバ等で一元的に管理可能であり、一つの装置において簡易に情報の変更や更新等のマネージメントを行なうことができる。
【0086】
また、無線ICタグを少なくとも1つ以上利用して利用者から収集した情報をサーバにて管理し、利用者の必要に応じて、サーバから電子メールという広く一般に用いられている方式によって情報を配布することができるので、設備投資等の費用がかからず、利用者が簡易に本システムを閲覧等して利用することができる。
【0087】
また、サンプルデータ送信が自動的に行われる為、複雑な操作が不要であり、実利用者のデータから算出する為、より正確な所要時間算出が可能である。
【0088】
なお、上述する各実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更実施が可能である。例えば、上記の実施の形態におけるサーバ10、無線ICタグ30、携帯端末20および無線基地局40の機能を実現するためのプログラムを各装置に読込ませて実行することにより本システムの機能を実現する処理を行ってもよい。さらに、そのプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体であるCD−ROMまたは光磁気ディスク等を介して、または伝送媒体であるインターネット、電話回線等を介して伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。
【0089】
上述する各実施の形態は、サーバ10、携帯端末20、無線ICタグ30および無線基地局40が別個の装置として接続されているシステム構成について説明したが、各機能が1つのコンピュータシステムとして実現されている構成や機能毎に複数のサーバ装置等が追加された構成にも適用可能であることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】携帯端末からサーバへのサンプルデータの流れを示す図である。
【図2】無線ICタグの設置を示す図である。
【図3】携帯端末内部で行われる乗降判定処理を示す図である。
【図4】携帯端末から送信されるサンプルデータ内容を示す図である。
【図5】サンプルデータ受信時のサーバ内部処理を示す図である。
【図6】所要時間問い合わせ時の流れを示す図である。
【図7】問い合わせ時に用いられるデータを示す図である。
【図8】問い合わせ受付時のサーバ内部処理を示す図である。
【図9】所要時間予測結果として返却されるデータを示す図である。
【図10】駅・バス停に設置された無線ICタグのデータを示す図である。
【図11】電車・バスに設置された無線ICタグのデータを示す図である。
【図12】無線ICタグの内容更新処理の流れを示す図である。
【図13】無線ICタグの内容更新時のサーバ内部処理を示す図である。
【符号の説明】
【0091】
10 サーバ
11 データベース
12 データ受信部
13 データ処理部
14 データ送信部
20a、b 携帯端末
40 無線基地局
【特許請求の範囲】
【請求項1】
目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグと、無線ICタグから読み取ったデータをサーバ側に送信する該無線ICタグの情報を読み取り可能な携帯端末と、前記携帯端末から送信されたデータをデータベースに保存し、所要時間問い合わせ時には、問い合わせ内容をキーワードに、前記データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なう、データを受信するデータ受信手段と、データ処理を行なうデータ処理手段と、データを送信するデータ送信手段を備えるサーバと、から構成されることを特徴とする所要時間予測システム。
【請求項2】
前記目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする請求項1記載の所要時間予測システム。
【請求項3】
通過する前記無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能な請求項1または2記載の所要時間予測システム。
【請求項4】
前記携帯端末から前記サーバに送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の所要時間予測システム。
【請求項5】
所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の所要時間予測システム。
【請求項6】
前記候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする請求項5記載の所要時間予測システム。
【請求項7】
所要時間問合せ時、前記サーバにて受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の所要時間予測システム。
【請求項8】
前記サーバは、前記携帯端末に対して、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の所要時間予測システム。
【請求項9】
前記無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、前記サーバで管理され、必要に応じて、前記サーバから無線通信で更新が行なわれることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の所要時間予測システム。
【請求項10】
目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグから読み取ったデータを受信してデータベースに保存し、所要時間問い合わせ時には、問い合わせ内容をキーワードに、前記データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なう、データを受信するデータ受信手段と、データ処理を行なうデータ処理手段と、データを送信するデータ送信手段を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項11】
前記目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする請求項10記載のサーバ。
【請求項12】
通過する前記無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能な請求項10または11記載のサーバ。
【請求項13】
送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項14】
所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項10から13のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項15】
前記候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする請求項14記載のサーバ。
【請求項16】
所要時間問合せ時、前記受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする請求項10から15のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項17】
所要時間問合せ結果を、電子メールで送信することを特徴とする請求項10から16のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項18】
前記無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、必要に応じて、無線通信で更新が行なわれることを特徴とする請求項10から17のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項19】
目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグから読み取ったデータを送信する該無線ICタグの情報を読み取り可能であることを特徴とする携帯端末。
【請求項20】
前記目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする請求項19記載の携帯端末。
【請求項21】
通過する前記無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能な請求項19または20記載の携帯端末。
【請求項22】
前記送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項19から21のいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項23】
所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項19から22のいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項24】
前記候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする請求項23記載の携帯端末。
【請求項25】
所要時間問合せ結果を、電子メールで受信することを特徴とする請求項19から24のいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項26】
無線ICタグの情報を読み取り可能な携帯端末が、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグからデータを読み取るステップと、
該読み取ったデータをサーバ側に送信するステップと、を有し、
前記サーバは、データ受信手段によって前記携帯端末からデータを受信するステップと、
送信されたデータをデータベースに保存するステップと、
データ処理を行なうデータ処理手段によって、所要時間問い合わせに応じて問い合わせ内容をキーワードに、前記データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なうステップと、を有することを特徴とする所要時間予測方法。
【請求項27】
前記目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする請求項26記載の所要時間予測方法。
【請求項28】
通過する前記無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能な請求項26または27記載の所要時間予測方法。
【請求項29】
前記携帯端末から前記サーバに送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項26から28のいずれか1項に記載の所要時間予測方法。
【請求項30】
所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項26から29のいずれか1項に記載の所要時間予測方法。
【請求項31】
前記候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする請求項30記載の所要時間予測方法。
【請求項32】
所要時間問合せ時、前記サーバにて受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする請求項26から31のいずれか1項に記載の所要時間予測方法。
【請求項33】
前記サーバは、前記携帯端末に対して、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信するステップをさらに有することを特徴とする請求項26から32のいずれか1項に記載の所要時間予測方法。
【請求項34】
前記無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、前記サーバで管理され、必要に応じて、前記サーバが、無線通信で更新を行なうステップをさらに有することを特徴とする請求項26から33のいずれか1項に記載の所要時間予測方法。
【請求項35】
無線ICタグの情報を読み取り可能な携帯端末に、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグからデータを読み取るステップと、
該読み取ったデータをサーバ側に送信するステップと、を有し、
前記サーバに、データ受信手段によって前記携帯端末からデータを受信するステップと、
送信されたデータをデータベースに保存するステップと、
データ処理を行なうデータ処理手段によって、所要時間問い合わせに応じて問い合わせ内容をキーワードに、前記データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なうステップと、を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項36】
前記目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする請求項35記載のプログラム。
【請求項37】
通過する前記無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能な請求項35または36記載のプログラム。
【請求項38】
前記携帯端末から前記サーバに送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項35から37のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項39】
所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項35から38のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項40】
前記候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする請求項39記載のプログラム。
【請求項41】
所要時間問合せ時、前記サーバにて受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする請求項35から40のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項42】
前記サーバに、前記携帯端末に対して、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信するステップをさらに実行させることを特徴とする請求項35から41のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項43】
前記無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、前記サーバで管理され、必要に応じて、前記サーバに、無線通信で更新を行なうステップをさらに実行させることを特徴とする請求項35から42のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項1】
目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグと、無線ICタグから読み取ったデータをサーバ側に送信する該無線ICタグの情報を読み取り可能な携帯端末と、前記携帯端末から送信されたデータをデータベースに保存し、所要時間問い合わせ時には、問い合わせ内容をキーワードに、前記データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なう、データを受信するデータ受信手段と、データ処理を行なうデータ処理手段と、データを送信するデータ送信手段を備えるサーバと、から構成されることを特徴とする所要時間予測システム。
【請求項2】
前記目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする請求項1記載の所要時間予測システム。
【請求項3】
通過する前記無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能な請求項1または2記載の所要時間予測システム。
【請求項4】
前記携帯端末から前記サーバに送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の所要時間予測システム。
【請求項5】
所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の所要時間予測システム。
【請求項6】
前記候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする請求項5記載の所要時間予測システム。
【請求項7】
所要時間問合せ時、前記サーバにて受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の所要時間予測システム。
【請求項8】
前記サーバは、前記携帯端末に対して、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の所要時間予測システム。
【請求項9】
前記無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、前記サーバで管理され、必要に応じて、前記サーバから無線通信で更新が行なわれることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の所要時間予測システム。
【請求項10】
目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグから読み取ったデータを受信してデータベースに保存し、所要時間問い合わせ時には、問い合わせ内容をキーワードに、前記データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なう、データを受信するデータ受信手段と、データ処理を行なうデータ処理手段と、データを送信するデータ送信手段を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項11】
前記目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする請求項10記載のサーバ。
【請求項12】
通過する前記無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能な請求項10または11記載のサーバ。
【請求項13】
送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項10から12のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項14】
所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項10から13のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項15】
前記候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする請求項14記載のサーバ。
【請求項16】
所要時間問合せ時、前記受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする請求項10から15のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項17】
所要時間問合せ結果を、電子メールで送信することを特徴とする請求項10から16のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項18】
前記無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、必要に応じて、無線通信で更新が行なわれることを特徴とする請求項10から17のいずれか1項に記載のサーバ。
【請求項19】
目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグから読み取ったデータを送信する該無線ICタグの情報を読み取り可能であることを特徴とする携帯端末。
【請求項20】
前記目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする請求項19記載の携帯端末。
【請求項21】
通過する前記無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能な請求項19または20記載の携帯端末。
【請求項22】
前記送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項19から21のいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項23】
所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項19から22のいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項24】
前記候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする請求項23記載の携帯端末。
【請求項25】
所要時間問合せ結果を、電子メールで受信することを特徴とする請求項19から24のいずれか1項に記載の携帯端末。
【請求項26】
無線ICタグの情報を読み取り可能な携帯端末が、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグからデータを読み取るステップと、
該読み取ったデータをサーバ側に送信するステップと、を有し、
前記サーバは、データ受信手段によって前記携帯端末からデータを受信するステップと、
送信されたデータをデータベースに保存するステップと、
データ処理を行なうデータ処理手段によって、所要時間問い合わせに応じて問い合わせ内容をキーワードに、前記データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なうステップと、を有することを特徴とする所要時間予測方法。
【請求項27】
前記目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする請求項26記載の所要時間予測方法。
【請求項28】
通過する前記無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能な請求項26または27記載の所要時間予測方法。
【請求項29】
前記携帯端末から前記サーバに送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項26から28のいずれか1項に記載の所要時間予測方法。
【請求項30】
所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項26から29のいずれか1項に記載の所要時間予測方法。
【請求項31】
前記候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする請求項30記載の所要時間予測方法。
【請求項32】
所要時間問合せ時、前記サーバにて受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする請求項26から31のいずれか1項に記載の所要時間予測方法。
【請求項33】
前記サーバは、前記携帯端末に対して、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信するステップをさらに有することを特徴とする請求項26から32のいずれか1項に記載の所要時間予測方法。
【請求項34】
前記無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、前記サーバで管理され、必要に応じて、前記サーバが、無線通信で更新を行なうステップをさらに有することを特徴とする請求項26から33のいずれか1項に記載の所要時間予測方法。
【請求項35】
無線ICタグの情報を読み取り可能な携帯端末に、目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグからデータを読み取るステップと、
該読み取ったデータをサーバ側に送信するステップと、を有し、
前記サーバに、データ受信手段によって前記携帯端末からデータを受信するステップと、
送信されたデータをデータベースに保存するステップと、
データ処理を行なうデータ処理手段によって、所要時間問い合わせに応じて問い合わせ内容をキーワードに、前記データベースから必要なデータを取得し、所要時間予測を行なうステップと、を実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項36】
前記目的地までの任意の地点に設置された無線ICタグには、設置地点を一意に識別可能な地点番号、現在時刻および乗車率の少なくとも1つ以上が設定されていることを特徴とする請求項35記載のプログラム。
【請求項37】
通過する前記無線タグの順序により、自動的に乗車・降車が判定可能な請求項35または36記載のプログラム。
【請求項38】
前記携帯端末から前記サーバに送信されるデータは、電子メールアドレスと、乗車および降車を判定するものであり、無線ICタグの通過順で決定され、1が乗車を示し、−1が降車を示す乗降フラグと、無線ICタグから読み取ったデータが設定される地点番号、現在時刻、車両番号および乗車率と、の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項35から37のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項39】
所要時間問合せデータが、電子メールアドレス、出発地、目的地、出発時間および候補数の少なくとも1つから構成されることを特徴とする請求項35から38のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項40】
前記候補数は、出発地から目的地までの経路が複数存在する場合、所要時間の短いものから幾つ必要かを示すことを特徴とする請求項39記載のプログラム。
【請求項41】
所要時間問合せ時、前記サーバにて受信した出発地と目的地のデータを地点番号に変換することを特徴とする請求項35から40のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項42】
前記サーバに、前記携帯端末に対して、所要時間問合せ結果を、電子メールで送信するステップをさらに実行させることを特徴とする請求項35から41のいずれか1項に記載のプログラム。
【請求項43】
前記無線ICタグに設定される地点番号および車両番号は、前記サーバで管理され、必要に応じて、前記サーバに、無線通信で更新を行なうステップをさらに実行させることを特徴とする請求項35から42のいずれか1項に記載のプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2006−202157(P2006−202157A)
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−14854(P2005−14854)
【出願日】平成17年1月21日(2005.1.21)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年8月3日(2006.8.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年1月21日(2005.1.21)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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