手動ポンピングにより完全に空にされる粘性製品のパッケージ装置
液体、粘性、およびペースト状の製品の圧縮式パッケージを完全に空にする装置である。本発明は、本体を指で押すことによって圧縮容器を完全に空にできるパッケージに関する。このパッケージは、通気孔を有する本体(C)と、排出穴を有するタンク(A)と、可撓性のポケット(B)と、キャップとの四つの部分から構成される。可撓性のポケットは収縮し、容器の内壁に押し付けられるまで完全に裏返される。通気孔(c5)を指で塞ぎながらパッケージ本体(C)を何度も押すと、この本体に含まれる空気の圧縮により、可撓性のポケットに含まれる製品全体が徐々に易々と排出される。本発明による装置は、液体、粘性、またはペースト状製品の全ての圧縮式パッケージに適用される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、圧縮により空にされるチューブ等の可撓性のパッケージに関し、化粧用クリーム、ジェル、シャンプー、塗料、練り歯磨き、食品、工作用ペーストなどの液体、粘性、およびペースト状製品のパッケージを変形せずに完全に空にすることができる。
【背景技術】
【0002】
一般に、圧縮式のパッケージは、連続して押すことによって空にされる。空に近づけば近づくほどパッケージ本体を強く押して変形させることが必要である。パッケージが空になり始めると、これをさかさまにして残っている製品を孔のほうに送らなければならない。パッケージがほぼ空になると、製品の最後の一滴を出すために、強く振ったり、絞ったり、あるいは切ったりさえすることが必要である。理想的には、製品を良好に排出するために、使用前にパッケージをさかさまに置いておき、製品が孔のほうに流れるようにすべきである。
【0003】
一般に、従来型チューブ等のパッケージの中身全体を空にすることは難しく、その結果、製品の約10%〜15%が損失する。
【0004】
特に従来技術では、粘性製品用の可撓性パッケージをすっかり空にすることを最適化するために、各種の技術がある。
【0005】
可撓性のチューブに様々な装置が取り付けられて、パッケージに残っている製品を排出孔近くのチューブの上部に保持できるようにしている。しかし、仏国特許第2775957号明細書に記載された装置は、チューブの剛性ヘッド位置で首部に含まれる製品を回収できない。
【0006】
従来技術は、押すことによって製品を最大限回収するように、全体を圧縮できる変形可能な可撓性パッケージを提案している。仏国特許第2792615号明細書に記載された装置は、製品の最後の数滴を回収する際に、力のかかる面倒な操作が必要である。実際、パッケージ本体を巻いた後で、ヘッドをつぶして残っている製品を出さなければならない。仏国特許第2796622号明細書に記載された装置は、供給ヘッドの首部にある製品の最後の数滴を器具または指で回収することができる。前述の実施例同様、この装置は、実用的でもなければ使いやすくもない。
【0007】
従来技術は、供給装置によりパッケージから製品を排出させる装置を提案している。仏国特許第2800718号明細書に記載された装置では、ポンピングにより排出される製品を含む可撓性ポケットを備えたパッケージが、供給装置を押すたびに少量しか供給しないという欠点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明で組み立てられるパッケージは、上記の欠点を解消することができる。本発明によるパッケージは、上記のような状況で、パッケージを最終的に変形させることなく、本体の圧縮によるポンピングによって完全に空にするという解決方法を提供する。製品の損失は約1%〜3%である。使用前にパッケージが置かれていた位置がどうあろうと、また、空にされる時の位置がどうあろうと、パッケージ内の製品量とは無関係に、いっぱい入っていたときと同様の快適性と簡易性とで空にされるのである。限定的ではない例として、一定チューブのパッケージについて説明する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
組立パッケージをなす装置は、
−供給管(a2)を含む首部(a1)が上に置かれる円錐台状のショルダ(a3)を一端に備え、他端(a5)に開口部を備えた、いわゆるタンク部品(A)(図4)と、
−円錐形の一端(b1)と開いた他端(b2)とを備えた、いわゆる収縮式の可撓性ポケット部品(B)(図4)とを含み、前記部品(A)、(B)が、それぞれの開いた端(a5)、(b2)で溶接されることにより、部品(A)と(B)のアセンブリが、タンク(A)の供給管(a2)により充填される製品を受容するための気密パッケージを形成し、
−アセンブリを押すときに「ポンピングシステム」を構成するように手で閉鎖できる側面の通気孔(c5)を備えた、いわゆる本体部品(C)(図4)を含み、前記部品の一端(c3)が圧縮により塞がれ、他端が、開口部(c1)を有する円錐台形のショルダ(c4)を含んでおり、端(c3)の閉鎖前に、部品(A)と(B)のアセンブリが円錐台形のショルダ(c4)の接合部に気密に固定されるように本体(C)に嵌め込まれ、
−また、部品A+B+Cのアセンブリの首部(a1)を塞ぐための、いわゆるキャップ部品(D)(図4)との、
4つの部品A、B、C、D(図4)を含む。
【0010】
本発明による装置は、また、通気孔(c5)を用いずに連続して押すことによる従来型パッケージとしても使用可能であって、完全に空にすることができる。空にするときは常に、通気孔を使用する方を選択してもよいし、そうでなくてもよい。通気孔を使用すると、特に、空にし終わるときに最良の結果が得られる。実際、親指で本体(C)の通気孔(c5)を塞ぐ一方で本体を指で押すと、パッケージはポンピングにより空にされる。本体(C)と収縮式の可撓性ポケット(B)との間にある空気が圧縮され、可撓性ポケットが本体(A)の内部に裏返えされて収縮することによって、供給管(a2)の方に製品を押し出す(図14)。可撓性のポケット(B)は、空の位置で、タンク(A)の壁に対して最大限収縮される(図15)。従って、パッケージ内にはもはや製品がなく、いずれにしても、パッケージは、いっぱいだったときの初期の外観を保つ。
【0011】
第一の特定の実施形態(図6、7、8)によれば、
−いわゆるタンク部品(A')が二端で開いており、端(a'5)で収縮式の可撓性ポケット(B)が端(b2)により溶接され、
−いわゆる本体部品(C')は、筒状スカート(C'2)から構成され、その一端(c'3)が圧縮により塞がれ、他端が、ねじのピッチを備えた首部を有する円錐台形のショルダ(c'4)を含み、キャップ(D)により塞がれる供給管(c'6)を備えており、端(c'3)の閉鎖前に、部品(A')と(B)とからなるアセンブリが、円錐台形のショルダ(c'4)の接合部に貼り合わせにより気密に固定されるように本体(C')に嵌め込まれる。
【0012】
第二の特定の実施形態(図9、10、11)によれば、
収縮式の可撓性ポケット(B)の開放端(b2)が、数ミリの組立エリア(Las)で本体(C')の内壁内部に直接溶接されており、たとえばLa=Lap<Lc'/2であって、ここで、(La)は、(c'4)(c'2)接合部と組立エリア(Las)の終わりとの距離であり、(Lap)は、組立エリア(Las)の終わりと円錐端(b1)の始まりとの間に含まれる可撓性ポケットの明らかな収縮部分であり、(Lc')は、(c'4)(c'2)接合部と底(c'3)との距離である。本体(C')に配置される通気孔(c'5)は、底(c'3)からせいぜい親指の長さに等しい距離(Lo)のところに配置されるので、親指が自然に通気孔を押さえ、たとえばLo<Lc'/2である。C'とBのアセンブリが、製品を受容する気密パッケージを形成し、本体(C')の供給管(c'6)から製品が充填される。
【0013】
他の実施形態によれば、
−装置は、変形実施形態において、バルブを備えた通気孔を本体(C)(C')に含むことができる。製品を出すためにパッケージ本体をユーザが押すと、バルブが孔をふさいで空気を本体(C)(C')に保持し、ユーザは親指を孔に置く必要がない。そのため、バルブは、本体(C)(C')の表面(c2)(c'2)のどこにでも配置できる。
−図4の首部(a1)および図6の首部(c'1)は、限定的ではなく例として円錐形または円筒形であり、キャップ(D)のあらゆるねじ留め固定システムまたは係止固定システムを含むことができる。
−孔(c1)を首部(a1)が通ることによる本体(C)とタンク(A)との組立(図4)は、溶接の代わりにねじ留めにより実施可能であり、(c1)をねじ切りして、タンク(A)の首部(a1)のねじのピッチの直径(d2)に本体(C)の直径(d1)を嵌め込む。2個の部品を互いに締めつけることにより、2個のショルダ(a3)、(c4)の間に配置されるパッキン(1)または糊が圧縮されることになる。
−タンク(A)と本体(C)との組立(図4)は、変形実施形態において、本体(C)の孔(c1)にタンク(A)の首部(a1)を係止するあらゆる係止システムによって実施可能である。同様に2個のショルダ(a3)、(c4)位置でパッキン(1)または糊によって気密性が得られる。
−部品(A)、(C)の組立(図4)は、また、本体(C)の孔(c1)にタンク(A)の首部(a1)を通した後、ナットまたはリングをそれぞれ首部(a1)にねじ留めもしくは係止することにより、2個の部品を互いに締めつけて行うことができる。同様に2個のショルダ(a3)、(c4)位置でパッキン(1)または糊によって気密性が得られる。
【0014】
本体(C)または(C')(図12)は、図示されたような2個のシェルまたは底が平らな別の嵌め込みボトル、あるいはまた、ヘッド(c'1)とショルダ(c'4)とからなる別のアセンブリをスカート(c'2)に組み立てたもの等の(図7)、少なくとも2個の部分からなり、タンク(A)とポケット(B)とからなるアセンブリの周囲に圧縮式のパッケージ本体を形成する。
−図4のキャップ(D)は、製品を流すための注入孔を備えている場合、首部(a1)に係止またはねじ留め固定されて、部品(A)および(C)を互いに結合させることができる。ショルダでの締めつけにより圧縮されるパッキン(1)により、この位置で組立品の気密性が得られる。実際、このように配置されるキャップ(D)は、部品(A)、(C)を一緒に保持し、ねじを緩める必要がないので、排出時にタンク(A)とポケット(B)とのアセンブリに含まれる製品を流出孔から流すことができる。
−変形実施形態では、タンク(A)を、円筒形、円形、円錐形、立方体、またはこれらの形状の組み合わせとすることができる。その場合、可撓性のポケット(B)の寸法をタンク(A)の形状に合わせられ、排出時にポケットを裏返す際、ポケット(B)がタンク(A)の内壁にいつもしっかりと張りついているようにする。
−製造を容易にするために、内管の円錐台形のショルダ(a3)の角度(αa)に等しい角度(αb)で前記可撓性ポケット(B)(b1)の円錐形の底を同一面で挟み溶接するよう選択し、従って、この場合、チューブには少量の製品が残るが、これは、全体を空にした後で従来のチューブに残る量よりもずっと少ない。
【0015】
添付図は、本発明および様々な実施形態を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図を参照すると、装置は、4個の部品(A、B、C、D)の組立品である。
【0017】
パッケージチューブの特定のケースでは、従来のチューブと同じ特性を持つタンク(A)を上半分に含む(図4)。チューブは、一端で、首部(a1)からなり、円錐台形のショルダ(a3)によって筒状スカート(a4)に接続された供給管(a2)をこの端に備えており、前記スカートは、熱可塑性材料から製造可能であって押し出し成形により得られ、また他端(a5)に開口部を備える。限定的ではない例として、筒状スカート(a4)は、端(a5)と、円錐台形のショルダ(a3)および筒状スカート(a4)の接合部とによって画定される長さ(La)を有することができ、(Lc)が本体(C)の(c4)(c2)接合部と底(c3)とにより画定される距離であるとき、この長さは(Lc)/2よりも短い。
【0018】
装置は、ポリエチレンからなる円筒形の可撓性ポケット部品(B)を含み、有利には、その開放端(b2)が、熱溶接によりタンク(A)の開口部(a5)に固定される。図1によれば、タンク(A)とポケット(B)との結合部分により画定される組立エリア(Las)が、好適な実施形態では、タンクAの壁の内部にある。図15は、パッケージを完全に空にするときに、どのようにポケット(B)が裏返されて完全に収縮され、タンク(A)の内壁に押し当てられるかを示している。図1によれば、端(a5)と、(b1)(b3)の接合部とにより画定されるポケット(B)の長さ(Lap)がタンク(A)の長さ(La)と同じになるとき、図2によればポケット(B)の直径(Db)と、タンク(A)の直径(Da)とが等しくなって、この現象は最適化される。限定的ではない例として、可撓性ポケット(B)は、厚さが約数ミクロン、長さLb(図1)が(Lb=Lap+Las)となるような長さであり、組立エリア(Las)は、限定的ではないがLbの10%とすることができる。可撓性ポケットの底(b1)は、有利には、タンク(A)の内側の円錐形ショルダの角度(αa)と同じ角度(αb)の円錐形であるので、ポンピングの終わりにタンク(A)のショルダに可撓性ポケットを適切に押し当てて供給管(a2)に向かって製品を最大限排出することができる。タンク(A)と可撓性ポケット(B)とからなるアセンブリは、製品を受容するための気密パッケージを形成し、製品の充填は供給管(a2)から行われる。
【0019】
装置は、実際には従来式のチューブである図4の本体(C)を含み、この本体は、頂部の首部の代わりに孔を有する。チューブは、孔(c1)を備えた円錐台形のショルダ(c4)を含み、従来式のチューブと同様にスカートに接続される。本体Cにタンク(A)とポケット(B)とを組み立てる場合、タンクのショルダ(a3)が本体(C)のショルダ(c4)に固定されるまで、タンク(A)の首部(a1)を本体(C)の孔(c1)に通す。本体(C)の孔(c1)の直径(d1)は、タンク(A)の直径(d2)の首部(a1)を通すように適合される。最適な動作のために(図2、図4)、好適な実施形態では、円筒形のパッキン(1)によって、または本体(C)とタンク(A)とをショルダ(c4)と(a3)の位置で気密に貼り合わせることによって、アセンブリの気密性を確保できる。本体(C)へのアセンブリA、Bの固定保持は、限定的ではない例として、溶接、首部(a1)と孔(c1)との係止、首部(a1)への注入キャップの締めつけ、首部(a1)への薄型プラスチックナットの締めつけ、首部(a1)へのリングの係止、ねじピッチを備える孔(c1)への首部(a1)のねじ留めなどにより実施可能である。本体(C)(図4、5)は、押し出し成形により得られる細長い筒状スカート(c2)を含み、その他端(c3)が、チューブの場合は組立後、チューブの軸の垂直軸XX'に沿って圧縮により塞がれる。組立時に良好に調整するために、本体(C)の内径(Dc)を適合させて、タンク(A)の最大外径(DA)よりも大きくする。システムが有利に動作するように、本体(C)は、スカート(c2)に、限定的ではなく例として端(c3)からLC/2未満の距離(LO)のところに配置される側面の自由通気孔(c5)を含む。限定的ではない例として、孔(c5)の直径は、直径1〜6ミリメートルとすることができる。有利には、ユーザの快適性を考慮して、パッケージを空にするときに親指が自然に穴に配置されるように、手の人間工学的なエリアに孔(c5)(c'5)を配置する。孔(c5)(c'5)の位置を接着パッチにより目立つようにして、目で見たり触ったりして素早く特定されるようにしてもよい。孔(c5)(c'5)はバルブを備えることもでき、従って、こうした特定のケースでは、本体(C)のどの場所にでも孔を配置可能であるので、ユーザは製品を出すためにこの孔(c5)を押す操作から解放される。
【0020】
好適な実施形態では、本発明による4個のエレメントが、次の順序で組み立てられる。可撓性ポケットBとタンクAとを溶接により組み立ててから、本体(C)にA、Bからなるアセンブリを挿入して固定する。さらに、本体(C)は、大きい方の開口部を有する端(c3)で圧縮により塞がれる。キャップ(D)は、本体から突出する首部(a1)に固定される。本体(C)の筒状円筒形という形状は限定的なものではなく、端(c3)で平らな底により塞がれるボトル、2個の部品からなるシェル(図12)など、このタイプのあらゆる幾何学的な形状をとることができる。部品B、C、Dについても同様であり、部品A、B、C、Dの相補的な特徴を遵守しながら、このシステムを様々な幾何学的形状で容易に取り付け可能である。
【0021】
パッケージの使用に際しては、本体(C)の圧縮時に親指で孔(c5)を塞いでから、親指を離して、ポケット(B)と本体(C)との間に配置される周辺スペースに空気が再び入るようにし、以降、これを続けて、タンク(A)の内部にポケット(B)が裏返って徐々に入るようにする。このようにして、本発明は、液体、粘性、およびペースト状の製品を圧縮式のパッケージから完全に空にする装置を目的とする。本発明は、本体を指で押して圧縮式の容器を完全に空にできるパッケージに関する。このパッケージは、通気孔を有する本体(C)と、排出孔を有するタンク(A)と、可撓性ポケット(B)と、キャップ(D)との4つの部分から構成される。
【0022】
可撓性のポケットは収縮して、タンクの内壁に押し当るまで完全に裏返される。ユーザが通気孔(c5)を指で塞いでパッケージ本体(C)を複数回押すと、可撓性ポケットに含まれる製品全体が、本体に含まれる空気の圧縮によって、徐々に易々と排出される。
【0023】
本発明による装置は、液体、粘性、またはペースト状の全ての圧縮式のパッケージに適している。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明による装置の正面断面図である。
【図2】本発明による装置の断面FFによる側面図である。
【図3】装置の上面図である。
【図4】装置の分解組立図(部品A、B、C、D)である。
【図5】装置の3次元の分解組立図である。
【図6】本発明による装置の第一の特定の実施形態における分解組立図(部品A'、B、C'、D)である。
【図7】本発明による装置の第一の特定の実施形態における正面断面図である(部品A'、B、C')。
【図8】本発明による装置の第一の特定の実施形態における3次元の分解組立図である。
【図9】本発明による装置の第二の特定の実施形態における分解組立図(部品B、C'、D)である。
【図10】本発明による装置の第二の特定の実施形態における正面断面図(部品B、C')である。
【図11】本発明による装置の第二の特定の実施形態における3次元の分解組立図である。
【図12】本発明による装置の特定の実施形態における3次元の分解組立図である。
【図13】本発明による装置が「製品がいっぱいに入っている」位置にあるところを示す側面断面図である。
【図14】本発明による装置が、途中まで空にした位置にあるところを示す側面断面図である。
【図15】本発明による装置が、可撓性ポケットを最大までチューブ内に収縮した位置にあるところを示す側面断面図である。
【符号の説明】
【0025】
A タンク
B 可撓性ポケット
C、C' 本体
D キャップ
a1、c'1 首部
a2、c'6 供給管
a3、c4、c'4 円錐台形のショルダ
a4 筒状スカート
a5、b2 開放端
c1 開口部
c2、c'2 表面
c3 底
c5、c'5 通気孔
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、圧縮により空にされるチューブ等の可撓性のパッケージに関し、化粧用クリーム、ジェル、シャンプー、塗料、練り歯磨き、食品、工作用ペーストなどの液体、粘性、およびペースト状製品のパッケージを変形せずに完全に空にすることができる。
【背景技術】
【0002】
一般に、圧縮式のパッケージは、連続して押すことによって空にされる。空に近づけば近づくほどパッケージ本体を強く押して変形させることが必要である。パッケージが空になり始めると、これをさかさまにして残っている製品を孔のほうに送らなければならない。パッケージがほぼ空になると、製品の最後の一滴を出すために、強く振ったり、絞ったり、あるいは切ったりさえすることが必要である。理想的には、製品を良好に排出するために、使用前にパッケージをさかさまに置いておき、製品が孔のほうに流れるようにすべきである。
【0003】
一般に、従来型チューブ等のパッケージの中身全体を空にすることは難しく、その結果、製品の約10%〜15%が損失する。
【0004】
特に従来技術では、粘性製品用の可撓性パッケージをすっかり空にすることを最適化するために、各種の技術がある。
【0005】
可撓性のチューブに様々な装置が取り付けられて、パッケージに残っている製品を排出孔近くのチューブの上部に保持できるようにしている。しかし、仏国特許第2775957号明細書に記載された装置は、チューブの剛性ヘッド位置で首部に含まれる製品を回収できない。
【0006】
従来技術は、押すことによって製品を最大限回収するように、全体を圧縮できる変形可能な可撓性パッケージを提案している。仏国特許第2792615号明細書に記載された装置は、製品の最後の数滴を回収する際に、力のかかる面倒な操作が必要である。実際、パッケージ本体を巻いた後で、ヘッドをつぶして残っている製品を出さなければならない。仏国特許第2796622号明細書に記載された装置は、供給ヘッドの首部にある製品の最後の数滴を器具または指で回収することができる。前述の実施例同様、この装置は、実用的でもなければ使いやすくもない。
【0007】
従来技術は、供給装置によりパッケージから製品を排出させる装置を提案している。仏国特許第2800718号明細書に記載された装置では、ポンピングにより排出される製品を含む可撓性ポケットを備えたパッケージが、供給装置を押すたびに少量しか供給しないという欠点がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明で組み立てられるパッケージは、上記の欠点を解消することができる。本発明によるパッケージは、上記のような状況で、パッケージを最終的に変形させることなく、本体の圧縮によるポンピングによって完全に空にするという解決方法を提供する。製品の損失は約1%〜3%である。使用前にパッケージが置かれていた位置がどうあろうと、また、空にされる時の位置がどうあろうと、パッケージ内の製品量とは無関係に、いっぱい入っていたときと同様の快適性と簡易性とで空にされるのである。限定的ではない例として、一定チューブのパッケージについて説明する。
【課題を解決するための手段】
【0009】
組立パッケージをなす装置は、
−供給管(a2)を含む首部(a1)が上に置かれる円錐台状のショルダ(a3)を一端に備え、他端(a5)に開口部を備えた、いわゆるタンク部品(A)(図4)と、
−円錐形の一端(b1)と開いた他端(b2)とを備えた、いわゆる収縮式の可撓性ポケット部品(B)(図4)とを含み、前記部品(A)、(B)が、それぞれの開いた端(a5)、(b2)で溶接されることにより、部品(A)と(B)のアセンブリが、タンク(A)の供給管(a2)により充填される製品を受容するための気密パッケージを形成し、
−アセンブリを押すときに「ポンピングシステム」を構成するように手で閉鎖できる側面の通気孔(c5)を備えた、いわゆる本体部品(C)(図4)を含み、前記部品の一端(c3)が圧縮により塞がれ、他端が、開口部(c1)を有する円錐台形のショルダ(c4)を含んでおり、端(c3)の閉鎖前に、部品(A)と(B)のアセンブリが円錐台形のショルダ(c4)の接合部に気密に固定されるように本体(C)に嵌め込まれ、
−また、部品A+B+Cのアセンブリの首部(a1)を塞ぐための、いわゆるキャップ部品(D)(図4)との、
4つの部品A、B、C、D(図4)を含む。
【0010】
本発明による装置は、また、通気孔(c5)を用いずに連続して押すことによる従来型パッケージとしても使用可能であって、完全に空にすることができる。空にするときは常に、通気孔を使用する方を選択してもよいし、そうでなくてもよい。通気孔を使用すると、特に、空にし終わるときに最良の結果が得られる。実際、親指で本体(C)の通気孔(c5)を塞ぐ一方で本体を指で押すと、パッケージはポンピングにより空にされる。本体(C)と収縮式の可撓性ポケット(B)との間にある空気が圧縮され、可撓性ポケットが本体(A)の内部に裏返えされて収縮することによって、供給管(a2)の方に製品を押し出す(図14)。可撓性のポケット(B)は、空の位置で、タンク(A)の壁に対して最大限収縮される(図15)。従って、パッケージ内にはもはや製品がなく、いずれにしても、パッケージは、いっぱいだったときの初期の外観を保つ。
【0011】
第一の特定の実施形態(図6、7、8)によれば、
−いわゆるタンク部品(A')が二端で開いており、端(a'5)で収縮式の可撓性ポケット(B)が端(b2)により溶接され、
−いわゆる本体部品(C')は、筒状スカート(C'2)から構成され、その一端(c'3)が圧縮により塞がれ、他端が、ねじのピッチを備えた首部を有する円錐台形のショルダ(c'4)を含み、キャップ(D)により塞がれる供給管(c'6)を備えており、端(c'3)の閉鎖前に、部品(A')と(B)とからなるアセンブリが、円錐台形のショルダ(c'4)の接合部に貼り合わせにより気密に固定されるように本体(C')に嵌め込まれる。
【0012】
第二の特定の実施形態(図9、10、11)によれば、
収縮式の可撓性ポケット(B)の開放端(b2)が、数ミリの組立エリア(Las)で本体(C')の内壁内部に直接溶接されており、たとえばLa=Lap<Lc'/2であって、ここで、(La)は、(c'4)(c'2)接合部と組立エリア(Las)の終わりとの距離であり、(Lap)は、組立エリア(Las)の終わりと円錐端(b1)の始まりとの間に含まれる可撓性ポケットの明らかな収縮部分であり、(Lc')は、(c'4)(c'2)接合部と底(c'3)との距離である。本体(C')に配置される通気孔(c'5)は、底(c'3)からせいぜい親指の長さに等しい距離(Lo)のところに配置されるので、親指が自然に通気孔を押さえ、たとえばLo<Lc'/2である。C'とBのアセンブリが、製品を受容する気密パッケージを形成し、本体(C')の供給管(c'6)から製品が充填される。
【0013】
他の実施形態によれば、
−装置は、変形実施形態において、バルブを備えた通気孔を本体(C)(C')に含むことができる。製品を出すためにパッケージ本体をユーザが押すと、バルブが孔をふさいで空気を本体(C)(C')に保持し、ユーザは親指を孔に置く必要がない。そのため、バルブは、本体(C)(C')の表面(c2)(c'2)のどこにでも配置できる。
−図4の首部(a1)および図6の首部(c'1)は、限定的ではなく例として円錐形または円筒形であり、キャップ(D)のあらゆるねじ留め固定システムまたは係止固定システムを含むことができる。
−孔(c1)を首部(a1)が通ることによる本体(C)とタンク(A)との組立(図4)は、溶接の代わりにねじ留めにより実施可能であり、(c1)をねじ切りして、タンク(A)の首部(a1)のねじのピッチの直径(d2)に本体(C)の直径(d1)を嵌め込む。2個の部品を互いに締めつけることにより、2個のショルダ(a3)、(c4)の間に配置されるパッキン(1)または糊が圧縮されることになる。
−タンク(A)と本体(C)との組立(図4)は、変形実施形態において、本体(C)の孔(c1)にタンク(A)の首部(a1)を係止するあらゆる係止システムによって実施可能である。同様に2個のショルダ(a3)、(c4)位置でパッキン(1)または糊によって気密性が得られる。
−部品(A)、(C)の組立(図4)は、また、本体(C)の孔(c1)にタンク(A)の首部(a1)を通した後、ナットまたはリングをそれぞれ首部(a1)にねじ留めもしくは係止することにより、2個の部品を互いに締めつけて行うことができる。同様に2個のショルダ(a3)、(c4)位置でパッキン(1)または糊によって気密性が得られる。
【0014】
本体(C)または(C')(図12)は、図示されたような2個のシェルまたは底が平らな別の嵌め込みボトル、あるいはまた、ヘッド(c'1)とショルダ(c'4)とからなる別のアセンブリをスカート(c'2)に組み立てたもの等の(図7)、少なくとも2個の部分からなり、タンク(A)とポケット(B)とからなるアセンブリの周囲に圧縮式のパッケージ本体を形成する。
−図4のキャップ(D)は、製品を流すための注入孔を備えている場合、首部(a1)に係止またはねじ留め固定されて、部品(A)および(C)を互いに結合させることができる。ショルダでの締めつけにより圧縮されるパッキン(1)により、この位置で組立品の気密性が得られる。実際、このように配置されるキャップ(D)は、部品(A)、(C)を一緒に保持し、ねじを緩める必要がないので、排出時にタンク(A)とポケット(B)とのアセンブリに含まれる製品を流出孔から流すことができる。
−変形実施形態では、タンク(A)を、円筒形、円形、円錐形、立方体、またはこれらの形状の組み合わせとすることができる。その場合、可撓性のポケット(B)の寸法をタンク(A)の形状に合わせられ、排出時にポケットを裏返す際、ポケット(B)がタンク(A)の内壁にいつもしっかりと張りついているようにする。
−製造を容易にするために、内管の円錐台形のショルダ(a3)の角度(αa)に等しい角度(αb)で前記可撓性ポケット(B)(b1)の円錐形の底を同一面で挟み溶接するよう選択し、従って、この場合、チューブには少量の製品が残るが、これは、全体を空にした後で従来のチューブに残る量よりもずっと少ない。
【0015】
添付図は、本発明および様々な実施形態を示す。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
図を参照すると、装置は、4個の部品(A、B、C、D)の組立品である。
【0017】
パッケージチューブの特定のケースでは、従来のチューブと同じ特性を持つタンク(A)を上半分に含む(図4)。チューブは、一端で、首部(a1)からなり、円錐台形のショルダ(a3)によって筒状スカート(a4)に接続された供給管(a2)をこの端に備えており、前記スカートは、熱可塑性材料から製造可能であって押し出し成形により得られ、また他端(a5)に開口部を備える。限定的ではない例として、筒状スカート(a4)は、端(a5)と、円錐台形のショルダ(a3)および筒状スカート(a4)の接合部とによって画定される長さ(La)を有することができ、(Lc)が本体(C)の(c4)(c2)接合部と底(c3)とにより画定される距離であるとき、この長さは(Lc)/2よりも短い。
【0018】
装置は、ポリエチレンからなる円筒形の可撓性ポケット部品(B)を含み、有利には、その開放端(b2)が、熱溶接によりタンク(A)の開口部(a5)に固定される。図1によれば、タンク(A)とポケット(B)との結合部分により画定される組立エリア(Las)が、好適な実施形態では、タンクAの壁の内部にある。図15は、パッケージを完全に空にするときに、どのようにポケット(B)が裏返されて完全に収縮され、タンク(A)の内壁に押し当てられるかを示している。図1によれば、端(a5)と、(b1)(b3)の接合部とにより画定されるポケット(B)の長さ(Lap)がタンク(A)の長さ(La)と同じになるとき、図2によればポケット(B)の直径(Db)と、タンク(A)の直径(Da)とが等しくなって、この現象は最適化される。限定的ではない例として、可撓性ポケット(B)は、厚さが約数ミクロン、長さLb(図1)が(Lb=Lap+Las)となるような長さであり、組立エリア(Las)は、限定的ではないがLbの10%とすることができる。可撓性ポケットの底(b1)は、有利には、タンク(A)の内側の円錐形ショルダの角度(αa)と同じ角度(αb)の円錐形であるので、ポンピングの終わりにタンク(A)のショルダに可撓性ポケットを適切に押し当てて供給管(a2)に向かって製品を最大限排出することができる。タンク(A)と可撓性ポケット(B)とからなるアセンブリは、製品を受容するための気密パッケージを形成し、製品の充填は供給管(a2)から行われる。
【0019】
装置は、実際には従来式のチューブである図4の本体(C)を含み、この本体は、頂部の首部の代わりに孔を有する。チューブは、孔(c1)を備えた円錐台形のショルダ(c4)を含み、従来式のチューブと同様にスカートに接続される。本体Cにタンク(A)とポケット(B)とを組み立てる場合、タンクのショルダ(a3)が本体(C)のショルダ(c4)に固定されるまで、タンク(A)の首部(a1)を本体(C)の孔(c1)に通す。本体(C)の孔(c1)の直径(d1)は、タンク(A)の直径(d2)の首部(a1)を通すように適合される。最適な動作のために(図2、図4)、好適な実施形態では、円筒形のパッキン(1)によって、または本体(C)とタンク(A)とをショルダ(c4)と(a3)の位置で気密に貼り合わせることによって、アセンブリの気密性を確保できる。本体(C)へのアセンブリA、Bの固定保持は、限定的ではない例として、溶接、首部(a1)と孔(c1)との係止、首部(a1)への注入キャップの締めつけ、首部(a1)への薄型プラスチックナットの締めつけ、首部(a1)へのリングの係止、ねじピッチを備える孔(c1)への首部(a1)のねじ留めなどにより実施可能である。本体(C)(図4、5)は、押し出し成形により得られる細長い筒状スカート(c2)を含み、その他端(c3)が、チューブの場合は組立後、チューブの軸の垂直軸XX'に沿って圧縮により塞がれる。組立時に良好に調整するために、本体(C)の内径(Dc)を適合させて、タンク(A)の最大外径(DA)よりも大きくする。システムが有利に動作するように、本体(C)は、スカート(c2)に、限定的ではなく例として端(c3)からLC/2未満の距離(LO)のところに配置される側面の自由通気孔(c5)を含む。限定的ではない例として、孔(c5)の直径は、直径1〜6ミリメートルとすることができる。有利には、ユーザの快適性を考慮して、パッケージを空にするときに親指が自然に穴に配置されるように、手の人間工学的なエリアに孔(c5)(c'5)を配置する。孔(c5)(c'5)の位置を接着パッチにより目立つようにして、目で見たり触ったりして素早く特定されるようにしてもよい。孔(c5)(c'5)はバルブを備えることもでき、従って、こうした特定のケースでは、本体(C)のどの場所にでも孔を配置可能であるので、ユーザは製品を出すためにこの孔(c5)を押す操作から解放される。
【0020】
好適な実施形態では、本発明による4個のエレメントが、次の順序で組み立てられる。可撓性ポケットBとタンクAとを溶接により組み立ててから、本体(C)にA、Bからなるアセンブリを挿入して固定する。さらに、本体(C)は、大きい方の開口部を有する端(c3)で圧縮により塞がれる。キャップ(D)は、本体から突出する首部(a1)に固定される。本体(C)の筒状円筒形という形状は限定的なものではなく、端(c3)で平らな底により塞がれるボトル、2個の部品からなるシェル(図12)など、このタイプのあらゆる幾何学的な形状をとることができる。部品B、C、Dについても同様であり、部品A、B、C、Dの相補的な特徴を遵守しながら、このシステムを様々な幾何学的形状で容易に取り付け可能である。
【0021】
パッケージの使用に際しては、本体(C)の圧縮時に親指で孔(c5)を塞いでから、親指を離して、ポケット(B)と本体(C)との間に配置される周辺スペースに空気が再び入るようにし、以降、これを続けて、タンク(A)の内部にポケット(B)が裏返って徐々に入るようにする。このようにして、本発明は、液体、粘性、およびペースト状の製品を圧縮式のパッケージから完全に空にする装置を目的とする。本発明は、本体を指で押して圧縮式の容器を完全に空にできるパッケージに関する。このパッケージは、通気孔を有する本体(C)と、排出孔を有するタンク(A)と、可撓性ポケット(B)と、キャップ(D)との4つの部分から構成される。
【0022】
可撓性のポケットは収縮して、タンクの内壁に押し当るまで完全に裏返される。ユーザが通気孔(c5)を指で塞いでパッケージ本体(C)を複数回押すと、可撓性ポケットに含まれる製品全体が、本体に含まれる空気の圧縮によって、徐々に易々と排出される。
【0023】
本発明による装置は、液体、粘性、またはペースト状の全ての圧縮式のパッケージに適している。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】本発明による装置の正面断面図である。
【図2】本発明による装置の断面FFによる側面図である。
【図3】装置の上面図である。
【図4】装置の分解組立図(部品A、B、C、D)である。
【図5】装置の3次元の分解組立図である。
【図6】本発明による装置の第一の特定の実施形態における分解組立図(部品A'、B、C'、D)である。
【図7】本発明による装置の第一の特定の実施形態における正面断面図である(部品A'、B、C')。
【図8】本発明による装置の第一の特定の実施形態における3次元の分解組立図である。
【図9】本発明による装置の第二の特定の実施形態における分解組立図(部品B、C'、D)である。
【図10】本発明による装置の第二の特定の実施形態における正面断面図(部品B、C')である。
【図11】本発明による装置の第二の特定の実施形態における3次元の分解組立図である。
【図12】本発明による装置の特定の実施形態における3次元の分解組立図である。
【図13】本発明による装置が「製品がいっぱいに入っている」位置にあるところを示す側面断面図である。
【図14】本発明による装置が、途中まで空にした位置にあるところを示す側面断面図である。
【図15】本発明による装置が、可撓性ポケットを最大までチューブ内に収縮した位置にあるところを示す側面断面図である。
【符号の説明】
【0025】
A タンク
B 可撓性ポケット
C、C' 本体
D キャップ
a1、c'1 首部
a2、c'6 供給管
a3、c4、c'4 円錐台形のショルダ
a4 筒状スカート
a5、b2 開放端
c1 開口部
c2、c'2 表面
c3 底
c5、c'5 通気孔
【特許請求の範囲】
【請求項1】
手動ポンピングにより完全に空にされる粘性製品のパッケージ装置において、
− 供給管(a2)を含む首部(a1)が上に置かれる円錐台状のショルダ(a3)を一端に備え、他端(a5)に開口部を備えた、いわゆるタンク部品(A)と、
− 円錐形の一端(b1)と開いた他端(b2)とを備えた、いわゆる収縮式の可撓性ポケット部品(B)とを含み、前記部品(A)、(B)が、それぞれの開いた端(a5)、(b2)で溶接されることにより、部品(A)と(B)のアセンブリが、タンク(A)の供給管(a2)から充填される製品を受容するための気密パッケージを形成し、
− アセンブリを押すときに「ポンピングシステム」を構成するように手で閉鎖できる側面の通気孔(c5)を備えた、いわゆる本体部品(C)を含み、前記部品の一端(c3)が圧縮により塞がれ、他端が、開口部(c1)を含む円錐台形のショルダ(c4)を含んでおり、端(c3)を閉じる前に、部品(A)と(B)のアセンブリが円錐台形のショルダ(c4)の接合部で気密に固定されるように本体(C)に嵌め込まれ、
− また、部品A+B+Cのアセンブリの首部(a1)を塞ぐための、いわゆるキャップ部品(D)との、
4つの部品を含むことを特徴とする装置。
【請求項2】
− いわゆるタンク部品(A')が二端で開いており、端(a'5)で収縮式の可撓性ポケット(B)が端(b2)により溶接され、
− いわゆる本体部品(C')が、筒状スカート(C'2)から構成され、その一端(c'3)が圧縮により塞がれ、他端が、ねじのピッチを備えた首部を有する円錐台形のショルダ(c'4)を含み、キャップ(D)で塞がれる供給管(c'6)を備えており、端(c'3)の閉鎖前に、部品(A')と(B)とからなるアセンブリが、円錐台形のショルダ(c'4)の接合部で貼り合わせにより気密に固定されるように本体(C')に嵌め込まれることを特徴とする請求項1に記載の手動ポンピングにより完全に空にされる粘性製品のパッケージ装置。
【請求項3】
収縮式の可撓性ポケット(B)の開放端(b2)が、数ミリの組立エリア(Las)で本体(C')の内壁内部に直接溶接され、たとえばLa=Lap<Lc'/2であり、通気孔(c'5)が本体(C')に配置され、たとえばLo<Lc'/2であり、キャップ(D)が首部(c'1)を塞ぐことを特徴とする請求項2に記載の手動ポンピングにより完全に空にされる粘性製品のパッケージ装置。
【請求項4】
本体(C)、(C')の孔(c5)、(c'5)が、表示手段により明確にされ、最大でも底(c3)から親指の長さに等しい距離(LO)のところに配置されて、親指が自然にこの孔を押すようにされていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の装置。
【請求項5】
本体(C)、(C')の孔(c5)、(c'5)がバルブを備えており、前記穴(c5)、(c'5)が、本体(C)、(C')の(c2)の任意のエリアに配置されることを特徴とする請求項1、2または3に記載の装置。
【請求項6】
部品(A)と(C')の首部(a1)と(c'1)が、円錐形または円筒形であり、ねじ留めまたは係止によるキャップ固定システムを含むことを特徴とする請求項1、2または3に記載の装置。
【請求項7】
タンク(A)と本体(C)との組立が、ねじ穴(c1)に首部(a1)を通すねじ留めにより行われることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項8】
部品(A)と(C)の気密組立が、本体(C)の孔(c1)を通るタンク(A)の首部(a1)の係止システムにより実施されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項9】
タンク(A)と本体(C)との組立が、本体(C)の孔(c1)にタンク(A)の首部(a1)を通した後でナットまたはリングを取り付けることによって行われ、前記ナットまたはリングがそれぞれ首部(a1)にねじ留めまたは係止されることにより2個の部品を互いに締めつけることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項10】
本体(C)または(C')が、2個のシェルまたは底が平らな別の嵌め込みボトル、あるいはまた、ヘッド(c'1)とショルダ(c'4)とからなる別のアセンブリをスカート(c'2)に組み立てたもの等の、少なくとも2個の部分からなり、このようにして、タンク(A)とポケット(B)とからなるアセンブリの周囲に圧縮式のパッケージ本体を形成することを特徴とする請求項1、2または3に記載の装置。
【請求項11】
キャップ(D)が、製品を流すための注入孔を備えており、キャップは、首部(a1)に係止またはねじ留め固定されて、部品(A)および(C)を互いに結合させることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項12】
ポケット(B)が、タンク(A)の円錐台形のショルダ(a3)の角度(αa)に等しい角度(αb)で、前記可撓性ポケット(B)の底(b1)を同一面で挟み溶接して閉鎖されることを特徴とする請求項1、2、3に記載の装置。
【請求項13】
タンク(A)が、円筒形、円形、円錐形、立方体、またはこれらの形状の組み合わせであり、可撓性のポケット(B)の寸法をタンク(A)の形状に合わせられることを特徴とする請求項1、2または3に記載の装置。
【請求項1】
手動ポンピングにより完全に空にされる粘性製品のパッケージ装置において、
− 供給管(a2)を含む首部(a1)が上に置かれる円錐台状のショルダ(a3)を一端に備え、他端(a5)に開口部を備えた、いわゆるタンク部品(A)と、
− 円錐形の一端(b1)と開いた他端(b2)とを備えた、いわゆる収縮式の可撓性ポケット部品(B)とを含み、前記部品(A)、(B)が、それぞれの開いた端(a5)、(b2)で溶接されることにより、部品(A)と(B)のアセンブリが、タンク(A)の供給管(a2)から充填される製品を受容するための気密パッケージを形成し、
− アセンブリを押すときに「ポンピングシステム」を構成するように手で閉鎖できる側面の通気孔(c5)を備えた、いわゆる本体部品(C)を含み、前記部品の一端(c3)が圧縮により塞がれ、他端が、開口部(c1)を含む円錐台形のショルダ(c4)を含んでおり、端(c3)を閉じる前に、部品(A)と(B)のアセンブリが円錐台形のショルダ(c4)の接合部で気密に固定されるように本体(C)に嵌め込まれ、
− また、部品A+B+Cのアセンブリの首部(a1)を塞ぐための、いわゆるキャップ部品(D)との、
4つの部品を含むことを特徴とする装置。
【請求項2】
− いわゆるタンク部品(A')が二端で開いており、端(a'5)で収縮式の可撓性ポケット(B)が端(b2)により溶接され、
− いわゆる本体部品(C')が、筒状スカート(C'2)から構成され、その一端(c'3)が圧縮により塞がれ、他端が、ねじのピッチを備えた首部を有する円錐台形のショルダ(c'4)を含み、キャップ(D)で塞がれる供給管(c'6)を備えており、端(c'3)の閉鎖前に、部品(A')と(B)とからなるアセンブリが、円錐台形のショルダ(c'4)の接合部で貼り合わせにより気密に固定されるように本体(C')に嵌め込まれることを特徴とする請求項1に記載の手動ポンピングにより完全に空にされる粘性製品のパッケージ装置。
【請求項3】
収縮式の可撓性ポケット(B)の開放端(b2)が、数ミリの組立エリア(Las)で本体(C')の内壁内部に直接溶接され、たとえばLa=Lap<Lc'/2であり、通気孔(c'5)が本体(C')に配置され、たとえばLo<Lc'/2であり、キャップ(D)が首部(c'1)を塞ぐことを特徴とする請求項2に記載の手動ポンピングにより完全に空にされる粘性製品のパッケージ装置。
【請求項4】
本体(C)、(C')の孔(c5)、(c'5)が、表示手段により明確にされ、最大でも底(c3)から親指の長さに等しい距離(LO)のところに配置されて、親指が自然にこの孔を押すようにされていることを特徴とする請求項1、2または3に記載の装置。
【請求項5】
本体(C)、(C')の孔(c5)、(c'5)がバルブを備えており、前記穴(c5)、(c'5)が、本体(C)、(C')の(c2)の任意のエリアに配置されることを特徴とする請求項1、2または3に記載の装置。
【請求項6】
部品(A)と(C')の首部(a1)と(c'1)が、円錐形または円筒形であり、ねじ留めまたは係止によるキャップ固定システムを含むことを特徴とする請求項1、2または3に記載の装置。
【請求項7】
タンク(A)と本体(C)との組立が、ねじ穴(c1)に首部(a1)を通すねじ留めにより行われることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項8】
部品(A)と(C)の気密組立が、本体(C)の孔(c1)を通るタンク(A)の首部(a1)の係止システムにより実施されることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項9】
タンク(A)と本体(C)との組立が、本体(C)の孔(c1)にタンク(A)の首部(a1)を通した後でナットまたはリングを取り付けることによって行われ、前記ナットまたはリングがそれぞれ首部(a1)にねじ留めまたは係止されることにより2個の部品を互いに締めつけることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項10】
本体(C)または(C')が、2個のシェルまたは底が平らな別の嵌め込みボトル、あるいはまた、ヘッド(c'1)とショルダ(c'4)とからなる別のアセンブリをスカート(c'2)に組み立てたもの等の、少なくとも2個の部分からなり、このようにして、タンク(A)とポケット(B)とからなるアセンブリの周囲に圧縮式のパッケージ本体を形成することを特徴とする請求項1、2または3に記載の装置。
【請求項11】
キャップ(D)が、製品を流すための注入孔を備えており、キャップは、首部(a1)に係止またはねじ留め固定されて、部品(A)および(C)を互いに結合させることを特徴とする請求項1に記載の装置。
【請求項12】
ポケット(B)が、タンク(A)の円錐台形のショルダ(a3)の角度(αa)に等しい角度(αb)で、前記可撓性ポケット(B)の底(b1)を同一面で挟み溶接して閉鎖されることを特徴とする請求項1、2、3に記載の装置。
【請求項13】
タンク(A)が、円筒形、円形、円錐形、立方体、またはこれらの形状の組み合わせであり、可撓性のポケット(B)の寸法をタンク(A)の形状に合わせられることを特徴とする請求項1、2または3に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公表番号】特表2006−500295(P2006−500295A)
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−539129(P2004−539129)
【出願日】平成15年9月23日(2003.9.23)
【国際出願番号】PCT/FR2003/002797
【国際公開番号】WO2004/028924
【国際公開日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【出願人】(505103091)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願日】平成15年9月23日(2003.9.23)
【国際出願番号】PCT/FR2003/002797
【国際公開番号】WO2004/028924
【国際公開日】平成16年4月8日(2004.4.8)
【出願人】(505103091)
【Fターム(参考)】
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