説明

手動弁の遠隔操作

【課題】前後移動する散水装置の管路に組み込まれ、簡単な構造で開け閉めできる手動バルブを提供する。
【解決手段】手動バルブ2が前後方向に移動する散水装置において、ゴムホース1が移動するとレバー4が切り替えピン3に接触する。手動バルブ2は、徐々に開き始め水の吐出しが始まる。ゴムホース1が逆方向に移動すると手動バルブ2も移動し、レバー4が切り替えピン3に接触し、レバー4が90度まで回転して手動バルブ2が閉となり水の吐出しが停止することになる。このように人が手で手動バルブ2のレバー4を開閉するかの如くゴムホース1を介して遠隔作用が可能となる。またゴムホース1の伸縮性が、手動バルブ2の破損防止に寄与する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水の配管途中に設置された手動バルブを遠隔操作させる方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の散水装置における水の流れを制御する方法として配管途中にバルブを入れる事が多い。それを遠隔で開閉の操作をする場合電気には、油圧、空圧、機械式等の駆動源が、一般的に用いられている。
【0003】
配管系が、前後に移動する場合でも、その部分に水バルブを配置することは、多々ある。この場合、この水バルブを人が、操作して開閉する事が出来る環境なら、問題ないが、離れた位置からこの手動バルブを操作する場合には、複雑なバーロッド等の機械的装置が必要となる。

【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前後移動する散水装置の管路に組み込まれた手動バルブを簡単な構造で開け閉めする事にある。
手動バルブを遠隔で操作する事は、省力化の点からも重要である。電気、油圧、空気等の動力源が、使用する事が出来ない芝生の散水作業、解体現場等でも手動バルブの遠隔操作事が可能になる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
手動バルブの開閉の位置を正確に人の引っ張る力で決めるのは、困難であり又バルブの終端部分で無理やり引っ張るとバルブのレバーを壊したりさらにレバーのストッパ部を破損してしまう事になる。それらを解消するためにゴムホースの柔軟性と伸縮性を利用してバルブの確実な運動と破損を防ぐ仕組みである。
【発明の効果】
【0006】
構造が、簡単になる。機械的なリンクやロッド類、ワイヤー類が不要になる。ゴムホースを押したり引いたりする動作に委ねているのでメンテナンスの上でも有利となる。本装置は、誰が見てもわかりやすい構造である。バルブの開閉の終端部の隙間調整の必要がない特徴もある。

【図面の簡単な説明】
【0007】
【図1】本発明の実施形態を示す散水装置の概観図
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態を図1に基づいて説明する。
図においては、1ゴムホース、2手動バルブ、6鉄配管が、連結されている装置を示している。
これらは前後に移動する装置としては、散水作業に必要最小限の部品構成である。
1ゴムホースが、上方向に移動するとバルブも移動する。4レバーが、3切り替えピンに接触する
このレバーが、90度まで回転してバルブが閉となり水の吐出しが停止することになる。

【0009】
1ゴムホースが、下方向に移動すると5切り替えピンに接触する。バルブは、徐々に開き始め水の吐出しが、始まる。
【産業上の利用可能性】
【0010】
散水装置では、1ゴムホースの先端にノズルが、接続される。このノズル部分を人が、持ち散水作業を行う事になる。水の吐出しと水の吐出停止を頻繁に繰り返す場合には、この1ゴムホースの前後移動のみで放水、停止が出来るので作業性が良くなる。
【符号の説明】
【0011】
1 ゴムホース
2 手動バルブ
3 切り替えピン(バルブ閉)
4 レバー
5 切り替えピン(バルブ開)
6 鉄配管
7 ガイドブロック
8 ロックブロック



【特許請求の範囲】
【請求項1】
散水装置では、市販されている手動バルブが組み込まれたゴムホース又は、鉄管の配管部材等で構成されている。この配管系全体が、前後方向に移動する場合に、この配管ライン上に設けられた手動バルブを簡単な切り替えロッド等でこのバルブの開閉を遠隔で操作する装置。

【請求項2】
手動バルブは、組み込まれた配管ラインのゴムホースの柔軟性及び伸縮性を利用してこの手動バルブの開及び閉の位置を確定する事で手動バルブの終端部の機械的破損を防ぐ機構。

【請求項3】
前後移動するゴムホース部分の材質は、ゴムホースの他に伸縮性の材質のなら何でも良くビニール等にも適応するものである。


【図1】
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【公開番号】特開2010−286004(P2010−286004A)
【公開日】平成22年12月24日(2010.12.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−137838(P2009−137838)
【出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【出願人】(596128573)有限会社日本テクノ (2)
【Fターム(参考)】