説明

手動式ダンボールテープ貼付機

【課題】 動力源を備えず、そのエネルギー源が不要で、軽量に構成できる。
【解決手段】 ダンボールテープ貼付機1は、左右一対の外フラップを内側に折り込んだ状態のダンボール箱Bを左右外フラップの接合線と平行に一定方向に搬送可能な搬送路2と、該搬送路2の上方に配設された封緘部3とが機体4に装備され、ダンボール箱Bが封緘部3に対して相対移動する力を利用して、封緘部3が粘着テープを貼り付けるように構成されている。封緘部3は、その下部両側部以外の部位が機体4に支持されるように構成されることで、前記両側部の近傍に一対の空間S,Sが形成されるようになっている。作業者が、搬送路2の入口側に載置されたダンボール箱Bにおける搬送方向後側の両上角近傍を両手H,Hでそれぞれ持ったまま、該一対の空間に該両手を押し込むと、該ダンボール箱Bが搬送路2の出口側に押し出される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、手動で作動させるように構成された手動式ダンボールテープ貼付機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ダンボール箱Bの封緘は、図7に示すように、内フラップFi,Fiを内側に折り込まれるとともに、その上から外フラップFo,Foが内側に折り込こまれた状態で、左右外フラップFoの接合線Lの上から粘着テープTが貼り付けられることによりなされる。
【0003】
従来のダンボールテープ貼付機として、特許文献1記載のダンボール箱の封緘装置を例示する。この装置は、図8に示すように、左右一対の外フラップFoを内側に折り込んだ状態のダンボール箱Bを左右外フラップFoの接合線Lと平行に一定方向に搬送する搬送装置101と、該ダンボール箱Bを粘着テープTで封緘する封緘部102とを備えている。
【0004】
搬送装置101は、ローラコンベア105と所定方向に循環移動する左右一対の挟持ベルト106,106を組み合わせてなり、ローラコンベア105上のダンボール箱Bの側面下部を挟持ベルト106,106で左右両側から挟み付けながら搬送する。
【0005】
【特許文献1】特開平7−215316号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところが、従来の装置は、モータ等の動力源により駆動される搬送装置101によりダンボール箱Bを移動させ、このときのダンボール箱Bが封緘部102に対して相対的に移動する力を利用して封緘部102がダンボール箱Bに粘着テープTを貼り付けるように構成されている。このため、従来の装置は、搬送装置101の動力源を作動させる電源等のエネルギー源が必要で、田畑等の該エネルギー源の準備が困難な場所での使用に不向きであるという課題がある。また、従来の装置は、搬送装置101、その動力源及び該動力源のエネルギー源供給のための構成を備えているので、機械の重量が重くなり、田畑等の比較的地面の軟弱な場所での移動や設置が困難になるという課題もある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、第1の発明のダンボールテープ貼付機は、
左右一対の外フラップを内側に折り込んだ状態のダンボール箱を左右外フラップの接合線と平行に一定方向へ搬送可能な搬送路と、該搬送路の上方に配設された封緘部とが機体に装備され、
前記ダンボール箱が前記封緘部に対して相対移動する力を利用して、該封緘部が前記接合線に沿って粘着テープを貼り付けるように構成された手動式ダンボールテープ貼付機であって、
前記封緘部は、その下部両側部以外の部位が前記機体に支持されるように構成されることにより、前記両側部の近傍に一対の空間が形成されるようになっており、
作業者が、前記搬送路の入口側に載置された前記ダンボール箱における搬送方向後側の両上角近傍を両手でそれぞれ持ったまま、該一対の空間に該両手を押し込むと、該ダンボール箱が前記搬送路の出口側に押し出されるように構成されている。
【0008】
前記封緘部が前記機体に支持される部位としては、特に限定されないが、前記空間ができるだけ広く確保できるように、該封緘部の前部近傍や上部近傍とすることが好ましい。また、該支持される部位を、前記封緘部の側部(前記下部両側部を除く。)とする場合は、該封緘部の前後方向における中央部よりも搬送方向前側の部位とすることが好ましい。また、前記封緘部の下部両側部は、前記両手を押し込むときの妨げとなるような凹凸が存在しないことが好ましく、前後方向に滑らかに延びる(引っ掛かりのない)形状とすることを例示する。
【0009】
この構成によれば、前記封緘部の下部における両側部の近傍に一対の空間が形成されるようになっているので、該空間を利用して作業者が手動で前記ダンボール箱を前記搬送路上で移動させることができる。そして、作業者が手動で前記ダンボール箱を前記搬送路上で移動させると、このとき前記ダンボール箱が前記封緘部に対して相対移動する力を利用して、該封緘部が作動するように構成されており、従来例における搬送装置のような動力源(モータ、エンジン等)を含む構成を備えていないので、軽量に構成でき、該動力源を作動させるエネルギー源(電気、燃料等)が必要ない。このため、該エネルギー源の準備が困難な場所でも使用できる。
【0010】
第2の発明のダンボールテープ貼付機としては、第1の発明において、
前記封緘部における前記搬送方向後側には、該封緘部の底部とダンボール箱の天面との隙間を狭めるために、該封緘部の下側へ張り出すように形成されたカバーが設けられた態様を例示する。
【0011】
この構成によれば、前記空間に押し込む作業者の手が前記隙間に入り込んでしまうことを防止することができる。
【0012】
第3の発明のダンボールテープ貼付機としては、第1の発明において、
前記封緘部における前記搬送方向後側には、該封緘部の前記下部両側部に存在する突部のなかで側方への突出長さが最長のものと同等以上に側方へ張り出すように形成されたカバーが設けられた態様を例示する。
【0013】
この構成によれば、前記空間に押し込む作業者の手が前記下部両側部に存在する前記突部に衝突することを防止することができる。
【0014】
第4の発明のダンボールテープ貼付機としては、第1〜3のいずれかの発明において、
前記機体は、前記ダンボールテープ貼付機の重心付近を支持するように接地する支持脚と、該支持脚の接地位置から搬送路出口側に離れた位置に接地する車輪とにより設置面上に定置可能に構成された態様を例示する。
【0015】
この構成によれば、前記支持脚を前記設置面に接地させると本機を定置でき、該支持脚を該設置面から浮かせると前記車輪により本機を移動することができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係る手動式ダンボールテープ貼付機によれば、動力源を備えておらず、軽量に構成できるとともに、該動力源を作動させるエネルギー源が必要ないという優れた効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
図1〜図6は本発明を具体化した一実施形態の手動式ダンボールテープ貼付機1を示しており、各図において、矢印Cは搬送路の搬送方向前側であって、機体前側を指し示している。本例の封緘対象のダンボール箱Bは、背景技術において説明したもの(図7参照)と同じものとする。図1〜図3に示すように、このテープ貼付機1は、左右一対の外フラップFo,Foを内側に折り込んだ状態のダンボール箱Bを左右外フラップFo,Foの接合線Lと平行に一定方向へ搬送可能な搬送路2と、該搬送路2の上方に配設された封緘部3とが機体4に装備されており、ダンボール箱Bが封緘部3に対して相対移動する力を利用して、該封緘部3が接合線Lに沿って粘着テープTを貼り付けるように構成されている。
【0018】
機体4は、4本の支柱10,11,12,12により四隅が支持された基台13を備えている。基台13における後側の両支柱10,11の下端には、高さ調節可能に構成された支持脚14が設けられ、同前側の両支柱12,12の下端には、車輪15が設けられている。基台13には、その上側に、平行運動機構16を介して搬送路2が上下高さ調節可能に支持されている。この高さ調節は、基台後側に設けられた上下ハンドル17により行うようになっている。基台13における後側の一方の支柱10は封緘部3の高さまで上側に延設されている。基台13における後側の他方の支柱11は封緘部3の高さよりもさらに上側まで延設され、該上側において機体4の幅方向内方へ折曲されている。両支柱10,11は、搬送路2の高さ位置と封緘部3の高さ位置との中間部において、それぞれ上下に分割形成されるとともに、その上下の接合部にはそれぞれ機体4の前後方向に延びる上側フレーム26a及び下側フレーム26bが取り付けられており、接合部の上下が該両フレーム26a,26bのところで着脱可能に接続されている。これにより、該接合部上下の水平方向における相対位置を調節可能に構成されている。両支柱10,11における封緘部3と同等の高さ位置には、機体前方に延びる略U字状フレーム21の両端部がそれぞれ連結されている。略U字状フレーム21の両側の機体前側寄りの部位は、両上側フレーム26aに立設された縦フレーム21aによりそれぞれ支持されている。そして、該略U字状フレーム21及び支柱11には後述するように封緘部3が支持されている。このように後側の両支柱10,11により、テープ貼付機1の主要な構成要素が支持されている。これにより、両支柱10,11にそれぞれ設けられた支持脚14は本発明のテープ貼付機1の重心付近を支持するように接地する。このように、機体4は、支持脚14と車輪15により設置面上に定置可能に構成されている。
【0019】
搬送路2は、機体4の後側から前側に向けてダンボール箱Bを搬送するためのローラコンベア24と、該ローラコンベア24上のダンボール箱Bの向きをガイドするガイド部25とを備えている。ガイド部25は、各上側フレーム26aの機体内方に平行運動機構27を介して支持されたガイド棒28を備えている。各上側フレーム26aの後端側には、機体4を持ち上げて移動させるためのハンドル29が設けられている。両ガイド棒28は互いに平行に支持されており、ダンボール箱Bの側面を左右両側から挟持するようにしてダンボール箱Bの向きをガイドするようになっている。両ガイド棒28の間隔は搬送するダンボール箱Bに合わせて平行運動機構27により調節可能となっている。
【0020】
封緘部3は、搬送路2の幅方向のサイズが同方向における封緘対象のダンボール箱Bのサイズよりも小さく形成されているとともに、その前端部と上側部における前後方向のほぼ中央部とが、略U字状フレーム21の前端部と支柱11の上端とによりそれぞれ支持されている。このように封緘部3は、その下部両側部が機体4に支持されておらず、該両側部以外の部位が機体4に支持されるように構成されることにより、該両側部の近傍に一対の空間S,Sが形成されるようになっている。そして、図3に示すように、作業者が、搬送路2の入口側に載置されたダンボール箱Bにおける搬送方向後側の両上角近傍を両手H,Hでそれぞれ持ったまま、該一対の空間S,Sに該両手H,Hを押し込むと、該ダンボール箱Bが搬送路2の出口側に押し出されるように構成されている。
【0021】
封緘部3における搬送方向後側には、カバー30が設けられている。このカバー30は、封緘部3の下部よりも下側及び左右両側に張り出した形状に形成されている。カバー30における下側への張り出し部は、封緘部3の底部とダンボール箱Bの天面との隙間を狭めるようになっている。カバー30の下縁は、ダンボール箱Bの天面を傷付けないように、搬送方向前側に湾曲した形状となっている。カバー30における左右両側への張り出し部は、封緘部3の前記下部両側部に存在する突部(各支軸の端部等)のなかで側方への突出長さが最長のものと同等以上に側方へ張り出すように形成されている。
【0022】
封緘部3は、図4に示すように、粘着テープTを繰り出すテープ繰出体31と、ダンボール箱Bの天面を接合線Lに沿って転動しつつ、その外周面でテープ繰出体31から繰り出される粘着テープTを粘着面側が左右外フラップFoの両方にまたがって密着するように押し付ける前後2個の押圧ローラ32,33と、テープ繰出体31から繰り出される粘着テープTを所定長さに切断するカッタ34と、押圧ローラ33がダンボール箱Bの進行方向後面を転動するときに左右外フラップFoが浮き上がらないように上から押さえる押止ローラ35とを備えている。
【0023】
テープ繰出体31は、テープロールRから繰り出される粘着テープTをガイドローラ40,41を経由して押圧ローラ32の直前部に粘着面側を前方に向けて供給する。該直前部では、テープ案内板42とテープ押さえ板43で粘着テープTの先端を挟持するようになっている。粘着力が強い粘着テープTを使用する場合は、ガイドローラ41を経由させないようにする(図4に二点鎖線で示すテープT参照)。これは、ガイドローラ41の外周面には粘着テープTの粘着面が接するため、粘着力が強い粘着テープTの場合は、粘着テープTがガイドローラ41の外周面に強く粘着してしまい、押圧ローラ32が浮き上がり、ダンボール箱Bに対する粘着テープTの押圧不足となってしまうためである。なお、この押圧不足を防止するために、仮に、ガイドローラ41を経由させたままで、押圧ローラ32を強くダンボール箱Bの天面に強く付勢するように構成すると、手動によるダンボール箱Bの搬送の抵抗になり、作業者の操作負担を増大させたり、ダンボール箱Bを傷付け易くなったりするという問題が発生する。
【0024】
前後2個の押圧ローラ32,33は、支軸36a,37aを支点にして回動自在なアーム36,37の下端部にそれぞれ取り付けられており、両アーム36,37は連動して互いに逆向きに回動するように連結ロッド38で連結されるとともに、両アーム36,37の間隔が開く方向に付勢手段(図示略)により付勢されている。
【0025】
カッタ34は、先端が鋸刃状に形成されたもので、両押圧ローラ32,33の間に位置している。
【0026】
押止ローラ35は、周面の下端がダンボール箱Bの天面とほぼ同じ高さに位置するように設けられている。
【0027】
次に、このテープ貼付機1の使用方法について図5を参照しながら説明する。ここでは、粘着力が強い粘着テープTではなく、通常の粘着テープTを使用する場合の例とする。まず、作業者が機体後側に立ち、ダンボール箱Bを搬送路2の入口に載せ、ダンボール箱Bを内フラップFi,Fi及び外フラップFo,Foが内側に折り込まれた状態にし、該ダンボール箱Bの搬送方向後側における両上角付近を両手でそれぞれ持ち、搬送路2の出口側へ向けてダンボール箱Bを押し込んで行く。このとき、封緘部3にはカバー30が設けられているので、作業者の手H,Hが封緘部3の両側部に接近しすぎたり、封緘部3の底部とダンボール箱Bの天面の間に入り込んだりすることがない。このダンボール箱Bが所定位置に到達すると、テープロールRから所定長さ繰り出されている粘着テープTの先端部の粘着面にダンボール箱Bの前面上部が接触する(同図(a)参照)。この粘着テープTの先端部は、その搬送方向前側に位置している押圧ローラ32によってダンボール箱Bに押し付けられる。ダンボール箱Bが前進するのに伴って、押圧ローラ32が粘着テープTを押圧しながらダンボール箱Bの前面を上向きに転動した後、左右外フラップFoの接合線Lに沿ってダンボール箱Bの天面を転動することにより天面の封緘を行う。このとき、連結ロッド38により押圧ローラ32と連動して押圧ローラ33も天面の高さまで上昇しており、押圧ローラ32に追随して押圧ローラ33も天面の封緘を行う(同図(b)参照)。また、このときカッタ34は天面から浮上しているが、押圧ローラ32が天面から外れるとカッタ34が天面の後端部から所定長さの位置で粘着テープTを切断するようになっている(同図(c)参照)。その後、押圧ローラ33がダンボール箱Bの天面に引き続いて後面を下方に転動し、粘着テープTをその先端まで後面に圧着する(同図(d)参照)。このとき、押止ローラ35によって左右外フラップFo,Foが天面の高さに押さえられ、左右外フラップFo,Foがダンボール箱Bの本体から浮き上がることなく封緘される。この状態となるまで、作業者がダンボール箱Bを搬送路2の出口側へ押し込むと、搬送路2の出口側に封緘されたダンボール箱Bが送り出される。
【0028】
以上のように構成された本例のダンボールテープ貼付機1によれば、封緘部3の下部における両側部の近傍に一対の空間S,Sが形成されるようになっているので、該空間S,Sを利用して作業者が手動でダンボール箱Bを搬送路2上で移動させることができる。そして、作業者が手動でダンボール箱Bを搬送路2上で移動させると、このときダンボール箱Bが封緘部3に対して相対移動する力を利用して、該封緘部3が作動するように構成されており、従来例における搬送装置のような動力源(モータ、エンジン等)を含む構成を備えていないので、軽量に構成でき、該動力源を作動させるエネルギー源(電気、燃料等)が必要ない。このため、該エネルギー源の準備が困難な場所でも使用できる。
【0029】
カバー30は、封緘部3の底部とダンボール箱Bの天面との隙間を狭めるために、該封緘部3の下側へ張り出すように形成されているので、空間S,Sに押し込む作業者の手H,Hが封緘部3の底部とダンボール箱Bの天面との隙間に入り込んでしまうことを防止することができる。
【0030】
また、カバー30は、封緘部3の前記下部両側部に存在する突部のなかで側方への突出長さが最長のものと同等以上に側方へ張り出すように形成されているので、空間S,Sに押し込む作業者の手H,Hが前記下部両側部に存在する前記突部に衝突することを防止することができる。
【0031】
また、機体4は、ダンボールテープ貼付機1の重心付近を支持するように接地する支持脚14,14と、該支持脚14,14の接地位置から搬送路出口側に離れた位置に接地する車輪15,15とにより設置面上に定置可能に構成されているので、支持脚14,14を設置面に接地させると本機1を定置でき、該支持脚14,14を該設置面から浮かせると車輪15,15により本機1を移動することができる。
【0032】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)封緘部3が、該封緘部3における前記実施形態とは異なる箇所で機体4に支持されるように構成すること。具体的には、図6に示す態様を例示する。この態様では、機体4は、両上側フレーム26aにそれぞれ立設された上フレーム50と、該両上フレーム50に両端部が支持された横フレーム51とを備え、封緘部3における一方の側面パネル52の前半部かつ上半部が、該横フレーム51に設けられたフランジ部51aを介して機体4に支持されている。
(2)カバー30の形状を適宜変更すること。
(3)両手H,Hを押し込むときの妨げとならないように、封緘部3の下部両側部に、前後方向に滑らかに延びる(引っ掛かりのない)形状のカバーを設けることや、封緘部3の下部両側部自体を前後方向に滑らかに延びる(引っ掛かりのない)形状とすること。
(4)支持脚14や車輪15の数を適宜増減すること。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明を具体化した一実施形態に係るダンボールテープ貼付機の側面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】図1のIII矢視図である。
【図4】同テープ貼付機の封緘部の側断面図である。
【図5】同封緘部の動作を段階ごとに示す図である。
【図6】本発明の変更例の要部を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は正面図である。
【図7】ダンボール箱の構成を示す斜視図である。
【図8】従来のダンボール箱の封緘装置を搬送路の入口側から見た図である。
【符号の説明】
【0034】
1 手動式ダンボールテープ貼付機
2 搬送路
3 封緘部
4 機体
14 支持脚
15 車輪
21 略U字状フレーム
24 ローラコンベア
25 ガイド部
26 側フレーム
27 平行運動機構
28 ガイド棒
30 カバー
50 上フレーム
51 横フレーム
52 側面パネル
B ダンボール箱
C 搬送方向前側、機体前側
Fi 内フラップ
Fo 外フラップ
H 作業者の手
L 接合線
R テープロール
S 空間
T 粘着テープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右一対の外フラップを内側に折り込んだ状態のダンボール箱を左右外フラップの接合線と平行に一定方向へ搬送可能な搬送路と、該搬送路の上方に配設された封緘部とが機体に装備され、
前記ダンボール箱が前記封緘部に対して相対移動する力を利用して、該封緘部が前記接合線に沿って粘着テープを貼り付けるように構成された手動式ダンボールテープ貼付機であって、
前記封緘部は、その下部両側部以外の部位が前記機体に支持されるように構成されることにより、前記両側部の近傍に一対の空間が形成されるようになっており、
作業者が、前記搬送路の入口側に載置された前記ダンボール箱における搬送方向後側の両上角近傍を両手でそれぞれ持ったまま、該一対の空間に該両手を押し込むと、該ダンボール箱が前記搬送路の出口側に押し出されるように構成された手動式ダンボールテープ貼付機。
【請求項2】
前記封緘部における前記搬送方向後側には、該封緘部の底部とダンボール箱の天面との隙間を狭めるために、該封緘部の下側へ張り出すように形成されたカバーが設けられた請求項1記載の手動式ダンボールテープ貼付機。
【請求項3】
前記封緘部における前記搬送方向後側には、該封緘部の前記下部両側部に存在する突部のなかで側方への突出長さが最長のものと同等以上に側方へ張り出すように形成されたカバーが設けられた請求項1記載の手動式ダンボールテープ貼付機。
【請求項4】
前記機体は、前記ダンボールテープ貼付機の重心付近を支持するように接地する支持脚と、該支持脚の接地位置から搬送路出口側に離れた位置に接地する車輪とにより設置面上に定置可能に構成された請求項1〜3のいずれか一項に記載の手動式ダンボールテープ貼付機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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