説明

手書認識検索を用いた名称検索装置

【課題】各種名称をデータベースから検索する際、手書入力による入力手法を有効に利用し、最初に入力した認識文字から次の文字を順次効率的に且つ的確に表示して、各種名称の検索を容易に行うようにした「手書認識検索を用いた名称検索装置」とする。
【解決手段】利用者の手書入力を検出し、これを認識して認識候補を複数表示する。利用者が任意の文字を選択したときこれを確定認識文字とする。次いでこの確定認識文字を含む名称を、名称データベースから検索し、検索結果の文字が存在するときこれを確定名称構成文字1として記憶する。検索結果の文字を複数表示して、利用者が選択指示した文字を次の確定施設名構成文字として記憶し、両確定施設名構成文字を含む名称を検索して候補を該当確率順に複数表示する。利用得者の選択指示により次の名称構成文字が確定し、同様の処理を行うことにより利用者の所望の文字を確定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は例えばナビゲーション装置において目的地を設定するため、或いは特定の施設の情報を得るために地名や施設名を入力するとき、手書認識検索を用いて容易に施設名を構成する文字を入力し、その文字に関連する候補文字を表示することができるようにした手書認識検索を用いた名称検索装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばナビゲーション装置においては、GPSを利用して現在位置を検出し、各種手法によって入力した目的地迄の誘導経路を演算し、車両を安全にその誘導経路に沿って目的地に案内することができるようにしている。このときの目的地を設定するに際しては、住所を都道府県から次第に絞り込んで設定する住所検索手法、目的地またはその周辺にある公共施設や商店或いは飲食店等の施設を住所検索手法により、或いは施設名の読み方を入力することにより、或いはその施設の電話番号を入力することにより検索する手法、病院、駅、ホテル、公園等のジャンルで絞り込む手法、予め登録してある地点や家、施設を検索する手法、等々の種々の手法が用いられている。
【0003】
これらの検索に際しては、住所やジャンルについて上位項目から次第に絞り込む時には、モニタに表示される下位の項目を見て、その中から任意のものを選択する検索手法が採用されることが多い。それに対して、住所を特定の町から直接検索する時、或いは施設を直接検索する手法の場合は、その読み方を入力して検索することが行われ、その際にはリモコンのキー入力によって、或いはモニタに表示されるアルファベットや五十音表の中から任意の文字をタッチパネル機能により、1文字ずつ確定することが行われる。
【0004】
このようなタッチパネルによって1文字ずつ確定するときには、モニタに表示される文字入力画面内を指でなぞることにより、或いは付属の手入力用の棒等を利用して表面をなぞることにより、そのなぞった部分を画面に表示することによって入力状態を示し、所望の文字の入力を行う手書文字入力手法も採用される。
【0005】
前記のような各種の検索手法、及び入力手法にはそれぞれ一長一短があり、常に最適な手法というものは存在しない。特に前記のようなナビゲーション装置は特定の国だけで使用するばかりでなく、各国でそれぞれ生産し、或いは輸出して多様な国で使用されている。そのため、例えば米国ではアルファベット入力により直接特定の施設を検索することができるのに対して、日本ではローマ字あるいは仮名入力による仮名漢字変換等により、漢字名を含む施設を検索する、という手法が広く採用されている。
【0006】
同様に例えば中国においては施設名を含めほとんどの文字が漢字であるため、パソコン入力等で広く使用されている、漢字の発音で入力するピンイン入力、及び漢字を偏や旁等の部分に分解してそれぞれをキーボード上のキーに当てはめて入力する五筆入力手法を採用することが主流となっている。
【0007】
特に広く用いられているピンイン入力は、キーボードに発音が割り振られており、これを習得しないと入力する困難であり、若い人にとっては利用回数が多いこともあり比較的早く慣れるのに対して、キーボードに接触する機会の少ない人々には入力が困難である。そのため前記のようなナビゲーション装置で特定の施設を検索するときには、ピンイン入力に慣れていない人も多く利用するため、それらの人にはこれらの入力手法を利用することが困難である場合が多発する。
【0008】
このような場合にはモニタの画面を手書入力画面の機能部分として、その部分に文字形をなぞることにより文字を入力し、入力された文字形について予め作成されている手書入力文字認識用のデータベースを利用して所望の文字を認識する手法は、誰でもが容易に文字を入力することができ、極めて有効な手法ということができる。このような手書入力手法は前記のような中国ばかりでなく、例えば日本においても車内の狭い場所での入力手法としては有効であり、韓国、台湾等の多くの国においても有効な手法ということができる。
【0009】
なお、ナビゲーション装置において地名や道路名によって所望の地点を得るために、最初は手書によって第1文字を入力し、その後はその第1文字を含む地名や道路名をデータベースから検索して第1文字にマッチングしている文字を表示し、利用者がその中の任意の文字を選択して第2文字とし、第1文字と第2文字が順に並ぶ第1単語についてデータベースを検索してマッチングしている文字を表示し、利用者が選択した文字を第3文字とし、同様の手法を継続することにより所望の地名や道路名称を決定して、特定の地点を確定する技術は下記特許文献1に開示されている。
【0010】
また、文字入力検索において、次に入力可能な文字候補表示と、当該文字候補の次に入力可能な文字候補表示を同一画面に表示することにより、入力の手間を簡略化する情報検索手法は特許文献2に開示されている。
【0011】
また、手書文字認識方法において、手書入力され認識された1文字目の文字に対して意味的につながりのある文字を2文字目以降の手書入力文字の第1の認識候補として表示させることにより、スムーズな文字入力を行うことができるようにした技術は特許文献3に開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】中国特許第200710024165.2号公報
【特許文献2】特開2008−241590号公報
【特許文献3】特開平9−128491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
前記のように、特に中国におけるナビゲーション装置の各種名称を入力することによる検索に際して、手書きによる文字入力手法は有効であり、その他の国においても同様の効果が期待されるものであるが、全ての文字を手書文字入力により行うことは多くの手数を要し好ましくない。
【0014】
そのため、前記特許文献1に開示されているように第1文字のみ手書入力を行い、以降は名称データベースから次の文字の候補を検索して表示し、その中から利用者が所望の文字を選択する、という操作を継続して多数の文字から構成される名称を確定することが考えられる。しかしながこの文献に記載されている手法では、最初の手書文字による名称データベースの検索による候補文字が多数存在する時には、選択に極めて多くの時間を要し、且つ適切な候補を選択することができないことが考えられる。しかもいずれかの文字を選択しないと次に進むことができなので、あやふやでも何らかの文字を選択することとなり、更に検索が不適切になってしまう。
【0015】
また、最初の文字を手書入力により行い、CPUにおいてその認識結果をそのまま用いて名称データベースから検索を行い、第2のも次候補を表示するため、文字の認識が不適切であったとき、表示された次の文字は間違った文字についての検索結果を表示することが多くなり、利用者はそのことに気がつかずに表示された候補の中から所望の文字を探すこととなり、極めて無駄な作業を行わざるを得なくなる。
【0016】
このとき、CPUにおいては手書文字の認識で本来は不適切と判断されるような場合も、比較的確からしいと推定される文字であるとして認識し、その文字についての検索を行って、候補文字を表示しているのに対して、利用者はそのことがわからず、前記のような表示文字の選択を時間を掛けて行うこととなる。また、所望の文字が提示されないことにより、このナビゲーション装置は文字認識能力が低いと判断してしまう。
【0017】
このことは前記のようなナビゲーション装置に限らず、パソコンや各種携帯端末、携帯電話等においても、特定の施設名や地名等を検索する時に同様の問題を生じることは明らかである。
【0018】
したがって本発明は、各種名称を名称データベースから検索するに際して、手書入力による入力手法を有効に利用し、最初に入力した文字から次の文字を効率的に且つ的確に表示して、各種名称の検索を容易に行うことができるようにした手書認識検索を用いた名称検索装置を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
本発明に係る手書認識検索を用いた名称検索装置は、前記課題を解決するため、利用者の手書操作を検出する手書入力操作検出手段と、前記手書入力操作検出手段で検出した手書入力文字形を手書入力文字認識用データベースから検索して認識する手書入力文字認識手段と、前記手書入力文字認識手段で認識した認識候補を表示する認識結果文字表示手段と、前記認識結果文字表示手段で表示した文字から利用者が任意の文字を選択指示したことを検出する認識結果文字利用者選択指示検出手段と、前記手書入力文字認識手段で認識し、利用者が選択指示した認識文字を、名称データベースから検索する名称構成文字検索手段と、前記名称構成文字検索手段で検索した文字を含む名称の構成文字を、利用者の選択候補として表示する選択候補名称構成文字表示手段と、前記選択候補名称構成文字表示手段で表示した選択候補の文字を、利用者が選択指示したことを検出する利用者選択指示検出手段と、前記名称構成文字検索手段で前記認識文字を含む名称が名称データベースに存在することを検出した時、前記認識文字を第1の確定名称構成文字として記憶し、前記利用者選択指示検出手段で利用者が選択指示した文字を第2の確定名称構成文字として記憶し、以降の同様の処理により確定した文字を他の確定名称構成文字として記憶する確定名称構成文字記憶手段と、前記名称構成文字検索手段では、全ての前記確定名称構成文字を含む名称を名称データベースから検索を行い、前記名称構成文字検索手段で検索した結果利用者の所望の文字が存在しない時は前記手書入力文字認識手段により検索用文字を確定して検索を行い、以降順次同様の操作を行うことにより利用者の所望の名称を確定することを特徴とする。
【0020】
本発明に係る他の手書認識検索を用いた名称検索装置は、前記手書認識検索を用いた名称検索装置において、前記認識結果文字表示手段で表示する表示部と、前記選択候補名称構成文字表示手段で表示する部分とを同一部分としたことを特徴とする。
【0021】
本発明に係る他の手書認識検索を用いた名称検索装置は、前記手書認識検索を用いた名称検索装置において、前記前記名称構成文字検索手段では、複数の確定名称構成文字の間にスペースを入力し、各確定名称構成文字をいずれかに含む名称を検索することを特徴とする。
【0022】
本発明に係る他の手書認識検索を用いた名称検索装置は、前記手書認識検索を用いた名称検索装置において、前記名称構成文字検索手段で名称構成文字を入力し、名称データベースから検索を行った結果、前記入力した名称構成文字を含む名称が存在しないことを検出する名称構成文字検索結果不存在検出手段と、前記名称構成文字検索結果不存在検出手段で入力した名称構成文字を含む名称が存在しないことを検出した時、その旨を表示する名称構成文字検索結果不存在表示手段と、前記名称構成文字検索結果不存在表示部で当該表示を行った後、所定時間が経過したことを検出する不存在表示後所定時間経過検出手段と、前記不存在表示後所定時間経過検出手段で前記表示後所定時間が経過したことを検出した時、手書入力画面を表示することを特徴とする。
【0023】
本発明に係る他の手書認識検索を用いた名称検索装置は、前記手書認識検索を用いた名称検索装置において、前記選択候補名称構成文字表示手段で選択候補名称構成文字を表示した後、所定時間の間に利用者が選択指示を行わない時、手書入力画面を表示することを特徴とする。
【0024】
本発明に係る他の手書認識検索を用いた名称検索装置は、前記手書認識検索を用いた名称検索装置において、前記手書入力文字認識手段で認識した結果複数の認識候補が存在する時、認識率の高い順に表示する認識結果文字表示手段を備えたことを特徴とする。
【0025】
本発明に係る他の手書認識検索を用いた名称検索装置は、前記手書認識検索を用いた名称検索装置において、前記名称構成文字検索手段で検索した文字を含む名称の構成文字について、前記認識文字に関連する確率が高い順に選択候補名称構成文字を表示する選択候補名称構成文字表示手段を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明は上記のように構成したので、各種名称を名称データベースから検索するに際して、必要に応じて手書入力による入力手法を有効に利用し、最初に入力した文字から次の文字を効率的に且つ的確に表示して、各種名称の検索を容易に行うことができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の実施例の機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施例における基本的な作動を示す作動フロー図である
【図3】同実施例における名称構成文字手書入力認識処理を行う作動フロー図である。
【図4】同実施例における入力手書文字認識不能時処理を行う作動フロー図である。
【図5】同実施例における手書認識文字を含む名称の検索処理を行う作動フロー図である。
【図6】同実施例におけるデータベース上に該当名称が存在しない時の処理を行う作動フロー図である。
【図7】同実施例における確定名称構成文字1と2で所望名称未確定時の検索処理を行う作動フロー図である。
【図8】同実施例における検索用スペースを入力しない時の処理を行う作動フロー図である。
【図9】同実施例における手書入力画面及び検索結果の表示を行う各種の表示例を示す図である。
【図10】同実施例における他の表示例を示す図である。
【図11】同実施例における更に他の表示例を示す図である。
【図12】同実施例における更に他の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【実施例】
【0028】
本発明の実施例を図面に沿って説明する。図1は本発明による手書認識検索による候補文字表示装置を用いて名称検索を行う、名称検索部の機能ブロック図であり、本発明を各種の態様で実施することができるようにした例を示しており、したがって本発明はこれらの機能ブロックの内任意のもの手選択して種々の態様で実施することができる。なお、同図において各機能を行う機能部は、それぞれ各機能を行う手段ということができる。
【0029】
図1に示す名称検索部1においては、主として手書入力文字認識処理部2と、その手書入力文字認識処理部2で認識した文字を用いて検索を行い、更にその検索結果に基づいて次の文字の検索を行うと共に、必要に応じて更に手書入力文字認識処理部2での処理を行わせ、その後の更なる検索を可能とした名称検索処理部3とを備えている。
【0030】
図示する手書入力文字認識処理部2においては、その中の手書入力部4において、手書入力操作検出部5で利用者がタッチパネルの所定の部分に手書入力した操作を検出しており、その手書入力操作の状態を手書入力画面表示部6に表示している。手書入力停止検出部7ではその操作を検出して、特に手書入力が停止したことを検出し、その信号を手書入力停止時間検出部8に出力する。手書入力停止時間検出部8では、手書入力が停止した時間を検出し、特に例えば1秒等の所定時間が経過したことを検出する。
【0031】
手書入力文字認識部9では、前記手書入力部4で入力した入力文字形について、特に手書入力停止時間検出部8で手書入力が停止して1秒間が経過したことを検出した時、その時までに入力した文字形について、手書入力文字認識用データベース16を用いて認識処理を行う。その際にはデータベースから検出された多数の文字の内、入力文字形に類似する程度である認識率を、手書入力文字認識率演算部10で演算する。
【0032】
認識結果文字表示部11では、手書入力文字認識部9で認識した文字について、手書入力文字認識率演算部10で演算した認識率の高い順に、例えば9個等の所定の数だけ認識結果文字表示部で表示する。但し、これ以上の文字については、画面のスクロール指示等によって更に表示させることができる。手書入力文字形消去部17においては、利用者が手書入力が適切に行えなかったと判断した時、或いは後述するように手書認識文字による施設検索が適切に行われなかったと判断した時等において、再度文字入力をやり直す時に、現在表示している文字形を消去する。
【0033】
認識結果文字表示時間計測部12では、認識結果文字表示部11に前記のように認識結果の文字を表示した時からの時間を計測する。それにより認識結果文字表示所定時間経過検出部13において、その表示時間が例えば8秒等の所定時間が経過したことを検出することができ、その時には利用者が前記のような候補文字表示を見て所望の文字が表示されていないことにより手書入力をやり直したいと思っていると判断し、手書入力文字消去部17で手書入力文字を消去して再入力を可能とする。
【0034】
また、手書入力文字認識不能検出部14では、手書入力文字認識部9による前記認識処理の結果、手書入力した文字形に対応する文字は手書入力文字認識用データベースには存在しないと判断したときの信号を入力して認識不能の検出を行い、手書入力文字認識不能表示部15において、今回行った手書入力文字形では文字を認識することができないことを表示する。このとき認識不能表示時間計測部21ではその表示を行った時間を計測し、認識不能表示後所定時間経過検出部22では、その計測によって例えば4秒等の所定の時間が経過したことを検出し、それにより利用者が前記表示を見て何もしない時でも最初の文字入力画面に戻ることができるようにしている。
【0035】
認識結果文字利用者選択指示検出部18では、前記のように認識結果文字表示部11で表示した手書入力の認識結果を認識率の高い順に表示した文字の内、利用者がその文字の部分にタッチする等によって特定の文字を指示する時、これを検出する。それにより、手書入力文字の入力、文字認識、認識結果表示の一連の作動が終了する。ここで利用者が選択した文字は、後述するように名称検索処理部3の名称構成文字検索部25において、名称データベース23を用いて検索を行うこととなる。
【0036】
選択指示認識文字識別可能表示部19では、前記のように利用者が認識結果文字表示部に表示された文字の内から任意の文字を選択して指示した時、利用者が指示した文字がいずれであるかが一見してわかるように、即ち識別可能に表示する。その表示に際しては、例えば他とは表示色を異ならせ、或いはフラッシュ表示を行う等の手段を用いることができる。手書入力認識文字記憶部20においては、利用者が選択した文字について、その後の処理にこのデータを用いるために記憶しておく。
【0037】
名称検索処理部3においては、この名称検索部1が例えばナビゲーション装置に使用される時、地名や施設名等の名称を位置データ等のデータと共に記憶している名称データベース23を備えている。名称構成文字検索部25では前記のように手書入力文字認識処理部2の認識結果文字利用者選択指示検出部18で検出した利用者が選択指示した文字を入力し、また後述するように検索名称選択候補文字利用者選択指示検出部28で検出した名称構成文字を入力し、それらの文字について名称データベース23のデータを用いて検索を行う。なお、この検索によって手書認識文字が名称データベースの名称として存在することを検出した時には、この手書認識文字は名称検索にとって正しい名称構成文字であるとして、確定名称構成文字記憶部39にこれを確定名称構成文字1として記憶する。
【0038】
また、名称構成文字検索部25で、同時に複数の文字に関して検索を行う時には、それぞれの文字をいずれかに含む文字を検索する処理を行わせるに際しては、利用者の指示により検索用スペース入力部24によって検索文字間にスペースを入力する。この検索時に検索用スペース入力部24によってスペースを入力することなく検索を行う時には、入力した文字順に並ぶ名称を検索することになるのは、パソコン等における検索と同様である。
【0039】
検索結果、該当確率演算部26では、名称構成文字検索部25で前記のように検索を行った時、複数の名称構成文字が検索された時、それらの文字が入力した手書認識文字とどのような関連性があるかのデータに基づいて、該当する確率を演算する。それにより検索選択候補名称構成文字表示部27は、名称構成文字検索部25で検索した結果の文字について、手書認識文字と該当確率の高い順に検索選択候補名称構成文字表示部26に表示する。
【0040】
検索名称選択方補文字利用者選択指示検出部28では、前記のように検索選択候補名称構成文字表示部27によって表示した候補文字について、利用者がその中から任意の文字を選択指示した時、これを検出する。ここで選択指示した文字について、その後更に次の名称構成文字を検索する必要がある時には、これを名称構成文字検索部25に出力して同様の検索を行う。また、ここで選択指示した文字は確定名称構成文字表示部38で表示を行い、利用者に現在までに確定している名称構成文字の状態がわかるようにする。更に、確定名称構成文字記憶部39において、現在までに確定している名称構成文字を記憶しておく。
【0041】
選択指示文字識別可能表示部29においては、検索名称選択候補文字利用者選択指示検出部28で検出した選択指示文字について、複数表示されている他の選択候補名称構成文字とは識別可能に表示を行い、利用者がどの文字を選択したのかを容易にわかるようにする。
【0042】
一方、前記名称構成文字検索部25で検索を行った際、検索した名称構成文字が名称データベース23に存在しなかった時、名称構成文字検索結果不存在検出部32がこれを検出し、名称構成文字検索結果不存在表示部33によって、例えば「検索結果該当する施設が見つかりません」のような検索結果不存在の表示を行う。検索結果不存在表示時間計測部34ではその検索結果不存在表示を行ってからの時間を計測する。不存在表示後所定時間検出部35では前記のように計測を行った時間が、たとえば4秒等の所定の時間が経過したことを検出し、例えば手書入力画面に戻す等の対処を自動的に行うことができるようにする。
【0043】
また、検索選択候補名称構成文字表示時間計測部36では、前記のように検索選択候補名称構成文字表示部27で表示を開始してからの時間を計測し、検索名称構成文字表示後所定時間検出部37ではその計測時間が例えば8秒等の所定の時間が経過したか否かを検出する。ここで所定の時間が経過したことを検出した時には、自動的に手書入力画面に戻る等の対処を自動的に行うことができるようにする。
【0044】
確定名称構成文字並び替え検索部30では、名称構成文字検索部25で検索用スペース入力部24を利用し、スペースを入力して検索を行った時、そこで得られた各々の確定名称構成文字は順不同となっているので、種々の順序で構成される施設名称が存在しうるため、これを各種並び替えた名称を提示し、それぞれについて名称データベースから検索を行っている。名称確定部31では検索の結果複数の名称が検索された時、その中から所望のものを選択して最終的に所望する名称を確定する。但し、前記のような検索用スペースを入力しない検索を行った時はその必要はないので、名称確定部31は確定名称構成文字記憶部39に記憶した文字の順序の施設名をそのまま所望の名称として確定する。確定名称出力部40は名称確定部31で確定した名称を、例えば目的地点として設定するために地理的位置データの取込を行うために、或いは特定の施設についての各種情報を得るために出力する。
【0045】
図1に示すような機能ブロックにより作動する本発明の実施例においては、図2〜図8に示すような作動フローにより順に作動させ、実施することができる。図2には本発明の全体の作動フローを示しており、図2に示す手書文字認識処理利用名称検索処理の例においては、利用者が例えばナビゲーション装置の使用に際して目的地を特定の施設に設定したい時、その施設名を入力し、入力した施設名についての位置データを施設データベースから取り込む際に、施設名の名称を入力し確定する際の例を示している。
【0046】
なお、本発明においてはこのような例の他、例えば前記のような施設名を入力し確定することにより、その施設の各種情報を施設データベースから取り込むためにも使用することができる。更に目的地設定のため住所により設定する際、特定の町名を入力して検索し、確定するときにも、町名の名称を入力するため等に利用することができ、そのほかナビゲーション装置に限らず種々の検索において名称を入力するために使用することができる。
【0047】
図2に示す手書文字認識処理利用名称検索処理の例においては、後述する図3及び図4の作動フローに示す処理により、名称構成文字手書入力認識処理を行う(ステップS1)。即ち、本発明においては各種の名称を入力するに際して、特に最初の文字は手書入力文字の認識処理によって行うものとし、以降はその認識した文字を用い、各種名称を記録している名称データベースを利用して順に検索し確定することができるようにしても良い。
【0048】
但し、常にこのような順調な検索を行うことはできないことを考慮し、本発明においては図2のステップS2,4,6等の各段階の検索処理において、手書入力認識処理によって文字を入力し確定することができるようにしている。このステップS1の処理は図1の手書入力文字認識処理部2によって行う。
【0049】
前記処理は図1の名称検索処理部3の名称構成文字検索部25において検索を行った結、名称データベースを用いて検索を行い、検索施設名が存在することを検出した時、これを確定名称構成文とする。この処理は認識結果文字利用者選択指示検出部18で検出し、確定した手書入力認識文字について、名称データベース23を用いて検索することにより行う。なお、ここでいう名称データベースは、例えば施設名を検索したい時には施設名称データベースであり、或いは施設名称を含めた各種データや情報を記録している施設データとなる。また、住所を検索したい時には住所名称データベースであり、或いは住所に関する各種データを記録している住所データベースとなる。
【0050】
次いで後述する図5及び図6に示す作動フローによって、前記ステップS1の処理により確定した手書認識文字を用いた名称データベース検索処理を行う(ステップS2)。ここでは最初に前記のように確定した手書認識文字は、名称データベースに存在するか否かはわからない状態であり、ここではその手書認識文字を用いてその手書認識文字に関連する名称構成文字が名称データベースに存在するか否かを検索することによって判断し、存在しない時には手書認識文字は不適切な名称構成文字であるとする。その時には再びステップS1に戻って手書入力を行うこととなる。
【0051】
それに対して前記のようにして確定した手書認識文字について、その文字に関連する名称構成文字が名称データベースに存在することを検出した時には、その手書認識文字は適切な名称構成文字であるとして確定する。また、この処理においてその文字に関連する名称構成文字が名称データベースに存在する時、これを表示して利用者がその中から所望の文字を選択指示する時、次の名称構成文字が確定する。したがって、ステップS3では名称構成文字1及び名称構成文字2が確定することとなる。
【0052】
また、所望の名称が2文字である時には、各名称構成文字の前後関係を考慮することにより最終的に利用者の所望の名称が確定する。なお、図示の実施例では利用者が所望する名称は2文字以上であるものとして説明しているが、ほとんど可能性はないものの1字のみの名称が存在する場合に対応するためには、手書認識文字1字のみの名称を名称データベースから検索する処理を加えることにより、所望の検索処理を実施することができる。
【0053】
その後ステップS4において、後述する図7及び図8に示すような、前記作動により確定した名称構成文字1と2による他の名称構成文字である名称構成文字3の検索処理を行う。この検索に際しては、2文字の確定名称構成文字について、その順序からなる名称を検索するか、或いは検索用スペースを入力して順序は問わず、単にそれらの文字が含まれている名称を検索するかの選択を可能としている。
【0054】
ステップS4の処理において、確定名称構成文字が2文字であって、次の文字の検索に際して適切な名称構成文字が検索されない時、或いは手書入力の方が確実に入力可能であると判断した時にはステップS1に戻り、手書入力を可能とし、そこで認識した文字を再びステップS4で使用可能とする。このようにして3番目の名称構成文字である名称構成文字3が確定する(ステップS5)。また、ここでは利用者が所望の名称が3文字である時、それらの文字の順序を考慮して3文字名称が確定する。
【0055】
以降は同様の処理により、4番目、5番目の文字が確定可能である。したがって図中ステップS6として示すように、確定名称構成文字が1〜(n−1)の(n−1)個である時においても、図7及び図8の作動フローの趣旨によって、ほぼ同様の処理を行うことにより、n番目の名称構成文字である名称構成文字nの検索処理を行う。ここでも前記と同様に、必要に応じてステップS1に戻って手書認識処理を行い、n番目の文字を確定することもできる。それによって名称構成文字nが確定し、利用者の所望する名称がn文字である時、前記のように検索用スペースの入力を考慮してn文字の名称が確定する。
【0056】
図2に示す一連の処理の各々の作動において、ステップS1の作動は図示するように図3及び図4に示す作動フローによって実施することができる。図3には特に図1の手書入力文字認識処理部2の作動フローを示しており、同図に示す名称構成文字手書入力認識処理の例においては、最初手書入力名称検索を行うか否かの判別を行っている。即ち、例えば特定の施設の施設名称を入力するに際して、電話番号によって検索を行って施設名称を入力し、或いはアルファベットや五十音によって入力し、ジャンルを絞り込んで入力する等、種々の文字入力手法が存在する時、利用者が手書入力による名称検索を行う判断し、その選択指示をタッチパネル操作等によって行った時、手書入力名称検索を行うものと判別する。また、そのような選択指示が行われない時にはこの作動を繰り返して待機する。
【0057】
ステップS21において手書入力名称検索を行うと判別した時には、手書入力名称検索モードの初期画面表示を行う(ステップS2)。この処理は図1の手書入力部4における手書入力画面表示部6において、例えば図9(a)に示すような画面を表示することにより行う。図9(a)に示す手書入力検索用の初期画面の例においては、ほぼ中央に手書入力部51を備え、この部分を指等でなぞるとき、或いは所定の棒によってなぞるときにタッチパネルの機能を利用してこれを検出し、その部分に黒等のわかりやすい色で表示することにより行う。
【0058】
また、図9に示す例においては同図の表示上において、図表示中その右側に入力した文字形を認識した結果の文字候補を表示する認識結果候補文字表示部52を設けている。図示の認識結果候補文字表示部52の例においては、同一画面中に認識率の高い順に9個表示する例を示しており、更に画面スクロールによって他の候補についても表示可能としている。この画面スクロールはリモコン等の操作によって行うことができるが、タッチパネルの機能によって画面をなぞることによりスクロールさせることもできる。なお、このような画面スクロール機能は必ずしも必要なく、この9個の表示中に所望のものが存在しない時には再度手書入力を行うように設定しても良い。
【0059】
この認識結果候補文字表示部52の各候補文字表示部については、利用者が任意の候補文字の部分にタッチするとき、その候補文字については他の文字とは表示色を異ならせる等により、他とは識別可能に表示し、利用者が現在選択指示した候補文字が何であるかを容易にわかるようにする。
【0060】
上記のような認識結果候補文字表示部52は、後述する検索選択候補名称構成文字表示部としても使用するようにしており、その時にも前記のようなスクロール機能、選択指示した文字を他とは識別可能に表示する機能等を同様にして使用することができる。
【0061】
図9に示す例においては本発明を施設検索に利用する時の例を示しており、そのために施設検索の一連の操作の過程で施設名の構成文字が確定していく時、その確定した文字が容易にわかるように、確定した文字を表示する確定文字表示部53を備えているとともに、そのほか種々の操作指示入力部分を備えた例を示している。
【0062】
図3のステップS22における手書入力名称検索モードの初期画面表示においては、例えば前記のような図9(a)に示す初期画面表示を行い、次いで手書入力を行ったか否かの判別を行う(ステップS23)。ここで未だ手書入力を行っていないと判別した時には、図示の例では利用者が文字入力方法の変更を指示したか否かの判別を行い(ステップS35)、ここで利用者が他の方法で文字入力を行う指示を行った時には、この手書入力操作を行うことなく他の入力方法に変更する。また、その指示が行われない時にはステップS23に戻って手書入力のために待機する。
【0063】
ステップS23で手書入力を行ったと判別した時には、次いでその手書入力は停止したか否かを判別し、未だ手書入力が停止していないと判別した時にはこの判別作動を継続する。ここで手書入力が停止したと判別した時には、その手書入力停止時間が例えば1秒等の所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS25)。即ち、例えば漢字の手書入力に際しては、例えば「大」という漢字を入力する時、最初の「一」の手書入力を行ってから次の「ノ」の手書を行うために一時的に手書入力が停止される。この時の停止で直ちに文字認識を行うことは好ましくないため、このような一連の手書入力操作を識別できるように、1秒等の所定時間の停止を検出するようにしている。
【0064】
ステップS25において未だ1秒等の所定時間が経過していないと判別した時には、手書入力を行ったか否かを判別し(ステップS37)、未だ手書入力を行っていないと判別した時には再びステップS25に戻って入力停止後所定時間が経過したか否かを判別する作動を継続する。また、ステップS25において手書入力を行ったと判別した時には、先の手書入力から未だ1秒等の所定時間が経過していない内の再度の手書入力であるので、この手書入力は1つの文字について先の手書き入力に続く入力であると判別し、ステップS24に戻ってその手書入力は停止したか否かを判別して前記作動を繰り返す。
【0065】
この処理は図1の手書入力文字認識処理部2における手書入力部4において、手書入力画面表示部6で表示する図9(a)に示すような手書入力画面に対して、例えば図9(b)のように利用者が手書入力を行う時、手書入力操作検出部5によってこれを検出し、その手書の状態を手書入力画面表示部6で表示し、手書入力停止検出部7で手書入力の停止を検出しながら、手書入力停止時間検出部8によって例えば1秒等の所定時間が経過したか否かを判別することによって行っている。図10(a)にはこのような一連の手書入力によって「大」の文字形を入力した例を示している。
【0066】
前記のような作動を繰り返している過程で、ステップS25において手書入力停止後1秒等の所定時間が経過したと判別した時には、1つの文字の一連の手書入力が終了したものと判断し、手書入力文字の認識処理を行う(ステップS26)。この処理は図1の手書入力文字認識部9において、前記のように手書入力部の手書き入力停止時間検出部9において、1秒等の所定時間が経過したと判別した時、手書入力操作検出部5で検出した手書文字形を取り込み、手書入力文字認識用データベース10のデータを用いて認識処理を行うことにより実施している。
【0067】
その後手書入力認識用データベースに入力した文字が存在するか否かを判別し、存在しないと判別した時には後述するように図4に示すような入力手書文字認識不能時処理を行う。ステップS27において手書入力文字認識用データベースに入力した文字が存在すると判別した時には、認識処理結果で認識率の高い順に認識結果候補文字表示部に表示する。
【0068】
この処理は図1の手書入力文字認識率演算部10で手書入力文字認識部9で認識した複数の候補文字について、文字形から見て該当する確率が高い順に、例えば図9(a)に示す認識結果候補文字表示部52に、同図(b)に示すような手書入力時において、同図(c)のように認識結果候補文字を表示することによって行う。また、図10(a)のような文字形の入力時には、同図(b)のような認識結果候補文字を表示することとなる。
【0069】
次いで検索結果表示終了後、例えば8秒等の所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS29)。この処理は図1の認識結果文字表示時間計測部12で表示時間の計測を行い、認識結果文字表示所定時間経過検出部13で8秒等の所定時間が経過したことを検出することにより行っている。
【0070】
ここで8秒間の間に何らの操作を行わなかった時には、利用者が所望する名称構成文字が認識されていないと判断し、ステップS42に進んで今まで確定した名称構成文字が存在するときに、記憶を保持して、入力した文字形を消去して(ステップS43)、再びステップS23に戻って新たな手入力を待つ。ステップS42において今まで確定した名称構成文字の記憶を保持するのは、図3の名称構成文字手書入力認識処理は図2の説明で述べたように、その後の各検索段階でこの処理が用いられるため、それらの段階で各々確定している名称構成文字について、その後の検索に利用するために記憶を保持している。
【0071】
ステップS29において未だ8秒等の所定時間が経過していないと判別した時には、利用者が現在表示されている認識結果候補文字の中に所望の文字が存在するか確認している最中であると判断し、認識結果候補文字表示部の中から利用者が所望の文字を選択指示しかか否かの判別を継続する(ステップS30)。
【0072】
ここで前記のように8秒等の所定時間が経過していない状態で、未だ利用者が所望の文字を選択指示していない時には、利用者が手書入力に戻る指示をしたか否かを判別する(ステップS39)。利用者が今回表示された認識結果文字表示部の文字には所望の文字が存在しないと判断して、8秒等の時間を待つことなく手書入力をやり直すと考えた時には、例えば「戻る」等のキー操作を行うことにより、ステップS42に進んで今まで確定した名称構成文字の記憶を保持した後、入力した文字形を消去し(ステップS43)、再びステップS23に戻って手書き入力を待つ。
【0073】
また、ステップS39で利用者が手書入力に戻る指示を行っていないと判別した時には、利用者が文字入力方法の変更を指示したか否かを判別し、指示したと判別した時にはステップS41に進んで、他の入力方法に変更することとなる。また、ステップS40で利用者が文字入力方法の変更を指示していないと判別した時には、ステップS29に戻って検索結果表示終了後8秒等の所定の時間が経過するまで前記作動を繰り返して待機する。
【0074】
ステップS29において未だ8秒等の所定時間が経過していないと判別した時において、ステップS30で認識結果候補文字表示部の中から利用者が所望の文字を選択指示したと判別した時には、認識結果候補文字表示部の中の選択指示文字を、他の文字とは例えば別の色で表示する等により識別可能に表示する(ステップS31)。この処理は図1の選択指示文字識別可能表示部29において行っている。
【0075】
その後認識した文字を手書認識文字として記憶し(ステップS32)、手書入力文字形を消去し(ステップS33)、続いて後述する図5に示すような手書認識文字を含む名称の検索処理を行う(ステップS34)。上記のような一連の処理により、名称検索処理において最初に行われる文字入力を手書認識により行うことができると共に、その後の各検索段階で同様にして手書入力を行うことができる。
【0076】
前記図3のステップS38における入力手書文字認識不能時処理においては、例えば図4に示す作動フローにより実施することができる。図4に示す入力手書文字認識不能時処理の例においては、図3ステップS38の処理として最初入力した文字形に対応する文字は存在しないので再入力することを指示する表示を行う(ステップS51)。その後このような検索結果表示終了後例えば4秒等の所定時間が経過したか否かを判別する(ステップS52)。この処理は図1の手書入力文字認識不能検出部14において手書入力文字は認識不能であることを検出した時、手書入力文字認識不能表示部18でその旨の表示を行い、認識不能表示時間計測部21がその表示後の時間を計測し、認識不能表示後所定時間経過検出部22が例えば4秒等の所定の時間が経過したことを検出することにより行っている。
【0077】
ステップS52において未だ検索結果表示終了後4秒等の所定時間が経過していないと判別した時には、図示する例においては利用者が手書入力に戻る指示をしたか否かを判別し(ステップS56)、利用者が前記のような表示を見て4秒等の所定時間内に直ちに手書入力に戻る指示を行った時には、ステップS52において検索結果表示終了後所定時間が経過したと判別した時と共に、今まで確定した名称構成文字の記憶を保持し(ステップS53)、入力した文字形を消去し(ステップS54)、図3のステップS23に戻って再度の手書入力を待つ(ステップS55)。
【0078】
ステップS56において、利用者が手書入力に戻る指示を行っていない時には、利用者が文字入力方法の変更を指示したか否かを判別し(ステップS57)、その指示がなされたと判別した時には他の入力方法に変更する処理がなされることとなる(ステップS58)。また、ステップS57で利用者が文字入力方法の変更を指示していないと判別した時には、ステップS52に戻って検索結果表示終了後所定時間が経過したか否かの判別以降、前記と同様の作動を繰り返す。前記のような図3及び図4に示すような作動フローによって、図2に示すステップS1の名称構成文字手書入力認識処理がなされ、手書認識文字が確定する。
【0079】
図3のステップS34における手書認識文字を含む名称の検索処理は、図5に示すような作動フローによって行うことができる。即ち図5に示す手書認識文字を含む名称の検索処理においては、最初手書認識文字を含む名称を名称データベースから検索する(ステップS61)。この処理は図1の名称検索処理部3における名称構成文字検索部25において、手書入力文字認識処理部2の認識結果文字利用者選択指示検出部18で検出した名称構成文字について、名称データベース23を用いて検索することにより行っている。
【0080】
次いでデータベース上に該当する名称は存在するか否かを判別し(ステップS62)、該当する名称は存在しないと判別した時にはステップS72において、後述する図6に示すようなデータベース上に該当名称が存在しない時の処理を行う。また、ステップS62においてデータベース上に該当する名称が存在すると判別した時には、該当する名称について手書認識文字と関連確率の高い文字順に選択候補文字表示部に表示する(ステップS63)。この処理は図1の名称検索処理部3における検索結果該当確率演算部26において、名称構成文字検索部25の検索結果得られた名称構成文字について手書認識文字との関連の確率を演算し、検索選択候補名称構成文字表示部27で表示することにより行っている。
【0081】
その後図5の例においては記憶した手書き認識文字を確定名称構成文字1として記憶し、確定名称構成文字表示部にこの文字を表示する(ステップS64)。即ち、図3及び図4に示す作動によって手書認識文字が確定しても、その文字は例えば施設名等の名称検索文字としては存在しない文字であることも考えられるため、ステップS62でこの手書認識文字がデータベース上に該当する名称が存在することを確認してから、ステップS64において確定名称構成文字1として記憶し、更にこれを確定名称構成文字表示部に表示して、文字の確定状態を利用者が良くわかるようにする。
【0082】
これらの作動は図1の名称検索処理部3における名称構成文字検索部25で手書認識文字について検索を行った結果、その手書認識文字を含む名称が存在することを検出した時、確定名称構成文字記憶部39にこれを確定名称構成文字1として記憶すると共に、確定名称構成文字表示部38で表示することによって行っている。
【0083】
次いで、8秒等の所定時間が経過したか否かを判別し(ステップS65)、未だその所定時間が経過していないと判別した時には、選択候補文字表示部の中から利用者が所定の文字を選択指示したか否かを判別する(ステップS66)。この処理は図1の名称検索処理部3における検索選択候補名称構成文字表示時間計測部36において、検索選択候補名称構成文字表示部27で表示した時からの時間を計測し、検索選択候補文字表示後所定時間経経過検出部37で、8秒等の所定時間が経過したことを検出することにより行う。
【0084】
ステップS66で利用者が所望の文字の表示部にタッチする等によって選択指示した時には、図5の例においては、認識結果候補文字表示部の選択指示した文字を他の文字とは識別可能に表示する(ステップS67)。この状態は図11(b)に示しており、図示の例においては、図10(a)のような手書入力を行った結果、同図(b)に示すような選択候補文字の該当確率が高い順に表示を行い、利用者が第1番目に表示されている「大」を選択指示した状態で直ちに名称データベースから関連する次の文字の検索を行った結果、図11(b)のような候補が表示されると共に、その中の「連」という文字を選択指示した状態を示している。
【0085】
このように第2の名称構成文字が確定し、これを名称構成文字2として記憶することとなる。同図の例においては、手書認識文字が確定して確定名称構成文字1として記憶された後、確定名称構成文字表示部に「大」として表示し、この確定名称構成文字に関連する名称構成文字として5個の表示がなされ、その内の「連」を利用者が選択指示することにより、その文字が他の文字とは識別可能に表示している状態を示している。
【0086】
次いでステップS68に進み、選択指示した文字を確定名称構成文字2として記憶する。これらの処理は図1の名称検索処理部3における検索名称選択候補文字利用者選択指示検出部28で利用者が選択指示した文字を検出し、確定名称構成文字表示部36で図11(b)のように、確定文字表示部53に表示することにより行っている。
【0087】
その後図示の例ではその文字の確定により利用者の意図する名称は確定するか否かの判別を行い(ステップS69)、所望の名称は2文字のみから成る時にはここで意図する名称は確定するものと判別し、次いで2文字の並び替え名称を確認する(ステップS70)。即ち、前記の例においては手書認識文字が確定名称構成文字1として記憶され、この確定名称構成文字1に関連する文字が確定名称構成文字2として記憶されるため、これらの文字の順序については制限を加えていない。そのため両文字の順序の相違によって2つの名称が存在しうるため、例えばこの2文字で構成される名称を名称データベースから検索を行い、1つしか存在しない時はその文字に確定し、2個存在した時にはそれを表示して利用者に確認させる。この確認を行った後はステップS71において2文字名称が確定し、これを出力する。
【0088】
これらの処理は図1の確定名称構成文字並び替え検索部30で2文字の並び替えを行って検索を行い、複数存在する時には利用者が所望の方を選択することによって名称確定部31で確定し、確定名称出力部40でこの名称データを利用し、例えば施設検索等のために出力可能とする。
【0089】
図5に示す例においては、前記のようなほぼ順調な検索処理以外に、例えばステップS65で、8秒等の所定時間が経過したと判別した時、即ち、選択候補文字表示部に表示された文字の中には所望の文字が存在しないことにより選択指示を行うことができない状態が例えば8秒継続した時には、今まで確定した名称構成文字1の記憶を保持し(ステップS77)、ステップS78で図2のステップS23に戻り、新たな手書入力を待つ。以降前記図3及び図4と同様の処理がなされ、新たな文字が手書認識文字として確定する(ステップS79)。この確定した認識文字により、ステップS61に戻って前記と同様の名称検索処理を行う。
【0090】
なお、前記のようにステップS78で手書入力を再開する時の状態を図11(c)に示している。この図においては、最初の手書認識文字「大」が確定名称構成文字1として記憶され、確定名称構成文字表示部にこれを表示すると共に、この文字に関連する文字として表示されている各文字には利用者が所望する名称の文字が存在しないことにより、再度手書入力を行っている状態を示している。
【0091】
また、前記のようにステップS65で選択候補文字表示終了後8秒等の所定時間が経過していない状態で、ステップS66において選択候補文字表示部の中から利用者が所望の文字を選択していないと判別した時には、所定時間の経過を待つことなく、利用者が手書入力に戻る指示をしたか否かを判別し(ステップS73)、その指示を行ったと判別した時には直ちにステップS77に進んで、前記のような新たな手書認識処理を行うこととなる。
【0092】
また、ステップS73で利用者が手書入力に戻る指示をしていないと判別した時でも、利用者が所定時間の経過を待たずに文字入力方法の変更を指示したか否かを判別し(ステップS74)、文字入力方法を他の方法に変更する指示を行った時には、ステップS75において他の入力方法に変更を行い、手書入力による名称検索処理は終了する。但し、このような指示を行っていないと判別した時にはステップS65に戻って8秒等の所定時間の経過を待つ。
【0093】
ステップS69において、名称構成文字1と2が確定して記憶している状態で、それらの文字の確定により利用者の意図する名称は確定するか否かの判別を行い、所望の名称は3文字以上のためここでは確定していないと判別した時には、ステップS76に進んで、確定名称構成文字1と2で所望名称未確定時の検索処理として、図7に示すような作動を行う。
【0094】
図5のステップS62でデータベース上に該当する名称は存在しないと判別することにより、ステップS72で行うデータベース上に該当名称が存在しない時の処理は、図6に示すような作動を行う。即ち図6に示すデータベース上に該当名称が存在しない時の処理においては、最初検索結果条件に合う名称は存在しないことを表示する(ステップS81)。この作動によって、例えば図11(a)に示すように「検索結果該当する施設が見つかりません」のような表示を行う。
【0095】
次いで検索結果表示終了後、4秒等の所定時間が経過したか否かを判別し(ステップS82)、その表示のまま4秒等の所定時間が経過したと判別した時には、今まで確定した名称構成文字(確定名称構成文字1)の記憶を保持し(ステップS83)、ステップS84において図3のステップS23、即ち手書入力処理に戻る。
【0096】
それに対してステップS82で未だ4秒等の所定時間が経過していないと判別した時には、利用者がその4秒を待たずに手書入力に戻る指示をしたか否かを判別し、そのような指示をしたことを検出した時には前記ステップS83に進み、今まで確定した名称構成文字の記憶を保持して、ステップS84で図3のステップS23に戻る。また、ステップS85で利用者が手書入力に戻る指示をしていないと判別した時には、ステップS86で利用者が文字入力方法の変更を指示したか否かを判別し、その指示を行ったと判別した時には、ステップS87において他の入力方法に変更する。また、ステップS86で利用者が文字入力方法の変更を指示していないと判別した時には、、ステップS82に戻って4秒等の所定時間が経過したか否かの判別以降の処理を前記と同様に行う。なお、これらの処理は図5のステップS73〜S75の作動と同様である。
【0097】
なお、この作動は図1の名称検索処理部3における名称構成文字検索結果不存在検出部32で名称構成文字が存在しないことを名称構成文字検索部25の検索によって検出した時、名称構成文字検索結果不存在表示部33がこれを前記のように表示し、検索結果不存在表示時間計測部34が表示後の時間を計測し、不存在表示後所定時間経過検出部部35で4秒等の所定時間の経過を検出することにより行っている。
【0098】
また、図5のステップS76における 確定名称構成文字1、2で所望名称未確定時の検索処理は図7に示す作動フローにより実施することができる。なお、図7のおおよその処理は前記図5の作動と同様であり、一部が相違する。即ち図7に示す確定名称構成文字1、2で所望名称が未確定時の検索処理の例においては、最初検索用スペースを入力するか否かを判別する(ステップS91)。ここで検索用スペースを入力しないと判別した時には、ステップS102において図8に示すような、後述する検索用スペースを入力しない時の処理を行う。
【0099】
ステップS91で検索用スペースを入力すると判別した時、即ち利用者が検索用スペースを入力すると判断した時には、ステップS92において検索用スペースを入力する。この状態は図12(a)に示しており、同図の例においては確定名称構成文字表示部に、前記のように「大」が表示され、この文字と関連する名称を構成する文字を表示している状態で、スペースを入力することにより、確定名称構成文字表示部にスペースを入力したことを示すアンダーライン状の「−」を表示している。
【0100】
次いで確定名称構成文字1及び2をいずれかに含む名称を名称データベースから検索する(ステップS94)。その後データベース上に該当する名称は存在するか否かを判別し(ステップS94)、該当する名称は存在しないと判別した時には、図5のステップS62の作動と同様に、前記図6に示すようなデータベース上に該当名称が存在しない時の処理を行う(ステップS103)。
【0101】
ステップS94においてデータベース上に該当する名称が存在すると判別した時には、該当する名称の構成文字を関連確率の高い文字順に選択候補文字表示部に表示する。この状態は図12(b)に示している。即ち同図には、前記のように手書認識文字により確定した確定名称構成文字1である「大」が確定名称構成文字表示部に最初に表示され、次いでスペースの入力を示した後、名称検索によって選択した名称構成文字2であるる「連」を表示していると共に、このようなスペースを入力した2文字の検索によって3つの選択候補を表示すると共に、利用者がその内「中」を選択指示した状態を示している。
【0102】
なお、このようにスペースを入力して検索を行うと、確定施設文字は順不同となり、最終的には種々の順序の文字が存在しうるため、これらの文字の並び替えた名称について再度名称データベースで検索することが好ましい。
【0103】
その後図7の例においても前記図5の作動と同様に、検索結果表示終了後、8秒等の所定時間が経過したか否かを判別し、経過した時にはステップS108に進んで今まで確定した名称構成文字に記憶を保持し、図2のステップS23に戻って(ステップS109)手書入力を行って、一連の手書認識処理を行う。それにより手書認識文字が得られ(ステップS110)、図示の例ではこれをステップS98において確定名称構成文字3として記憶している。
【0104】
ステップS96で検索結果表示終了後、8秒等の所定時間が経過していないと判別した時には、前記図5と同様に、利用者が手書入力に戻る指示をしたか否かを判別し(ステップS104)、その指示を行ったと判別した時にはステップS108に進んで、今まで確定した名称構成文字の記憶を保持し、前記と同様に手書認識処理を行う。また、ステップS104で利用者が手書入力に戻る指示をしていないと判別した時には、利用者が文字入力方法の変更を指示したか否かを判別し(ステップS105)、その指示を行ったと判別した時には、他の入力方法に変更する(ステップS106)。
【0105】
また、ステップS97において選択候補文字表示部の中から利用者が所望の文字を選択指示したと判別した時には、前記ステップS110において手書認識文字を確定した後と共にステップS98に進み、選択指示した文字または手書認識文字を確定名称構成文字3として記憶する。
【0106】
その後ステップS99において、それらの文字の確定により利用者の意図する名称は確定するか否かを判別し、利用者が所望する名称は3文字であることによりこれで確定すると判別した時には、ステップS100において3文字の並び替え名称の検索により確認を行い、最終的に3文字名称が確定し、これを出力する(ステップS101)。この処理は図2のステップS5の処理に相当する。
【0107】
ステップS99でそれらの文字の確定によっても利用者の意図する名称は確定しないと判別した時には、利用者が所望する名称は4文字以上であり、したがってステップS107において、以降は図2のステップS6及びステップS7に示すように、図7及び図8の作動と同様の作動を繰り返して、n個の文字からなる名称が確定する。
【0108】
図7のステップS102における検索用スペースを入力しない時の処理は、図8に示すようにして行う。即ち、図8に示す検索用スペースを入力しない時の処理においては、最初確定名称構成文字1及び2の順に並ぶ名称を名称データベースから検索する(ステップS111)。以降の処理は前記図7のステップS94〜S101、103〜110と同様の処理を行う。但し、図7の作動においてはステップS100において3文字並び替え名称確認処理を行ったが、図8における検索用スペースを入力しない時には確定し真名称構成文字の順序に並ぶ名称を検索するため、並び替えの確認を行う必要はない。その他の処理が前記のように図7の作動と同様であるので、ここでの重複説明は省略する。
【0109】
本発明においては前記のような各種の作動フローにより実施することができるものであるが、これらは1例に過ぎず、更に各種の態様で実施することができる。特にこれらの作動を円滑に行うための画面表示は、図9〜12に示す以外に種々の態様で表示することができる。
【符号の説明】
【0110】
1 名称検索部
2 手書入力文字認識処理部
3 名称検索処理部
4 手書入力部
5 手書入力操作検出部
6 手書入力画面表示部
7 手書入力停止検出部
8 手書入力停止時間検出部
9 手書入力文字認識部
10 手書入力文字認識率演算部
11 認識結果文字表示部
12 認識結果文字表示時間計測部
13 認識結果文字表示所定時間経過検出部
14 手書入力文字認識不能検出部
15 手書入力文字認識不能表示部
16 手書入力文字認識用データベース
17 手書入力文字形消去部
18 認識結果文字利用者選択指示検出部
19 選択指示認識文字識別可能表示部
20 手書入力認識文字記憶部
21 認識不能表示時間計測部
22 認識不能表示後所定時間経過検出部
23 名称データベース
24 検索用スペース入力部
25 名称構成文字検索部
26 検索結果該当確率演算部
27 検索選択候補名称構成文字表示部
28 検索名称選択候補文字利用者選択指示検出部
29 選択指示文字識別可能表示部
30 確定名称構成文字並び替え検索部
31 名称確定部
32 名称構成文字検索結果不存在検出部
33 名称構成文字検索結果不存在表示部
34 検索結果不存在表示時間計測部
35 不存在表示後所定時間経過検出部
36 検索選択候補名称構成文字表示時間計測部
37 検索選択構成文字表示後所定時間検出部
38 確定名称構成文字表示部
39 確定名称構成文字記憶部
40 確定名称出力部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
利用者の手書操作を検出する手書入力操作検出手段と、
前記手書入力操作検出手段で検出した手書入力文字形を手書入力文字認識用データベースから検索して認識する手書入力文字認識手段と、
前記手書入力文字認識手段で認識した認識候補を表示する認識結果文字表示手段と、
前記認識結果文字表示手段で表示した文字から利用者が任意の文字を選択指示したことを検出する認識結果文字利用者選択指示検出手段と、
前記手書入力文字認識手段で認識し、利用者が選択指示した認識文字を、名称データベースから検索する名称構成文字検索手段と、
前記名称構成文字検索手段で検索した文字を含む名称の構成文字を、利用者の選択候補として表示する選択候補名称構成文字表示手段と、
前記選択候補名称構成文字表示手段で表示した選択候補の文字を、利用者が選択指示したことを検出する利用者選択指示検出手段と、
前記名称構成文字検索手段で前記認識文字を含む名称が名称データベースに存在することを検出した時、前記認識文字を第1の確定名称構成文字として記憶し、前記利用者選択指示検出手段で利用者が選択指示した文字を第2の確定名称構成文字として記憶し、以降の同様の処理により確定した文字を他の確定名称構成文字として記憶する確定名称構成文字記憶手段と、
前記名称構成文字検索手段では、全ての前記確定名称構成文字を含む名称を名称データベースから検索を行い、前記名称構成文字検索手段で検索した結果利用者の所望の文字が存在しない時は前記手書入力文字認識手段により検索用文字を確定して検索を行い、以降順次同様の操作を行うことにより利用者の所望の名称を確定することを特徴とする手書認識検索を用いた名称検索装置。
【請求項2】
前記認識結果文字表示手段で表示する表示部と、前記選択候補名称構成文字表示手段で表示する部分とを同一部分としたことを特徴とする請求項1記載の手書認識検索を用いた名称検索装置。
【請求項3】
前記名称構成文字検索手段では、複数の確定名称構成文字の間にスペースを入力し、各確定名称構成文字をいずれかに含む名称を検索することを特徴とする請求項1記載の手書認識検索を用いた名称検索装置。
【請求項4】
前記名称構成文字検索手段で名称構成文字を入力し、名称データベースから検索を行った結果、前記入力した名称構成文字を含む名称が存在しないことを検出する名称構成文字検索結果不存在検出手段と、
前記名称構成文字検索結果不存在検出手段で入力した名称構成文字を含む名称が存在しないことを検出した時、その旨を表示する名称構成文字検索結果不存在表示手段と、
前記名称構成文字検索結果不存在表示部で当該表示を行った後、所定時間が経過したことを検出する不存在表示後所定時間経過検出手段と、
前記不存在表示後所定時間経過検出手段で前記表示後所定時間が経過したことを検出した時、手書入力画面を表示することを特徴とする請求項1記載の手書認識検索を用いた名称検索装置。
【請求項5】
前記選択候補名称構成文字表示手段で選択候補名称構成文字を表示した後、所定時間の間に利用者が選択指示を行わない時、手書入力画面を表示することを特徴とする請求項1記載の手書認識検索を用いた名称検索装置。
【請求項6】
前記手書入力文字認識手段で認識した結果複数の認識候補が存在する時、認識率の高い順に表示する認識結果文字表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の手書認識検索を用いた名称検索装置。
【請求項7】
前記名称構成文字検索手段で検索した文字を含む名称の構成文字について、前記認識文字に関連する確率が高い順に選択候補名称構成文字を表示する選択候補名称構成文字表示手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の手書認識検索を用いた名称検索装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2011−181017(P2011−181017A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−47263(P2010−47263)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(000101732)アルパイン株式会社 (2,424)
【Fターム(参考)】