説明

手根管症候群、酸逆流、乾癬、軟骨結節、線維筋痛、及び糖尿病と関連する症状を軽減又は抑制するための局所用組成物及び方法

本発明は、哺乳動物における、手根管症候群、酸逆流、乾癬、軟骨結節、線維筋痛、糖尿病、又は低血糖症と関連する1つ又は複数の症状を軽減又は抑制する方法を提供する。本方法は、果物−野菜抽出物を含む組成物を哺乳動物の皮膚と接触させる工程を含む。果物−野菜抽出物は、哺乳動物における、手根管症候群、酸逆流、乾癬、軟骨結節、線維筋痛、糖尿病、又は低血糖症と関連する1つ又は複数の症状を軽減又は抑制するために有効な量で存在する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、哺乳動物における、手根管症候群、酸逆流、乾癬、軟骨結節、線維筋痛、糖尿病、又は低血糖症と関連する1つ又は複数の症状を軽減又は抑制するための局所用組成物及び方法を対象とする。本組成物は、果物及び/又は野菜抽出物を含んでよく、哺乳動物の皮膚と接触させるために製剤化される。果物及び/又は野菜抽出物は、特定の哺乳動物における、手根管症候群、酸逆流、乾癬、軟骨結節、線維筋痛、糖尿病、又は低血糖症と関連する1つ又は複数の症状を軽減又は抑制するために有効な量で組成物中に存在する。便宜上、以下の記載では、しばしば、「哺乳動物」という言葉に代えて、「人」、「個体」などの言葉を使用する。しかし、このような言葉は、それに反する明確な記載がない限り、任意の哺乳動物を称するものとして解釈されるべきである。所望する場合には、組成物はまた、朝鮮人参、ビタミン、サメ軟骨、及び/又は他の追加物質を含んでよい。
【背景技術】
【0002】
所望する場合には、適した果物抽出物は複数の成分を含んでよい。例えば、果物抽出物は、リンゴ、オレンジ、パイナップル、クランベリー、ピーチ、アセロラチェリー、及びパパイヤ由来の果物ジュース粉末及び果肉;ブロメライン、パパイン、リパーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、及びセルラーゼ;リンゴペクチン、シトラスペクチン、ナツメヤシ繊維、プルーン粉末、グルコマンナン、シトラスビオフラボノイド、乾燥植物繊維、Lactobacillus acidophilus、アントシアニン、ポリフェノールカテキン、Dunaliella salina、及びインドールカルビノールを含んでよい。このような果物抽出物の1つは、テネシー州メンフィスのNational Safety Associates, Inc(「NSA」とも称される)から市販されているJuice PLUS+(登録商標)Orchard Blendである。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0003】
所望する場合には、適した野菜抽出物は複数の成分を含んでよい。例えば、野菜抽出物は、ニンジン、パセリ、ビート、ケール、ブロッコリー、キャベツ、ホウレンソウ、及びトマト由来の野菜ジュース粉末及び果肉(pulp);リパーゼ、アミラーゼ、プロテアーゼ、セルラーゼ;ビート繊維、バーレーブラン(barley bran)、オートブラン(oat bran)、キャベツ繊維、グルコマンナン、植物セルロース、乾燥植物繊維、Lactobacillus acidophilus、アントシアニン、アリシン、リコピン、ポリフェノールカテキン、Dunaliella salina、及びインドールカルビノールを含んでよい。このような野菜抽出物の1つは、テネシー州メンフィスのNational Safety Associates, Inc(「NSA」とも称される)から市販されているJuice PLUS+(登録商標)Garden Blendである。
【0004】
本発明の組成物は以下のとおり作製されてよい。果物及び野菜を破砕、粉砕、圧搾、又は別の方法で操作し、抽出物を形成してよい。この抽出プロセスは室温で実施されてよい。1種又は複数の追加成分(例えば、朝鮮人参、ビタミン、サメ軟骨、及び/又は他の追加物質(supplement))を含むこれらの組成物のために、1種以上の追加成分を抽出物と混合してよい。組成物の所望する物理的状態に応じて、液体を抽出物又は抽出物混合物から除去してよい。例えば、スラリー又はペーストを所望する場合には、ある量の液体を除去してよい。粉末又は他の固体を所望する場合には、全てとはいえないにしても大部分の液体を除去してよい。液体の除去は、任意の適した手段により達成されてよく、その一例は蒸発である。また、本発明の組成物を粉末として調製するが、その後スラリー又はペーストを所望する場合には、液体(例えば、水又は他の適したキャリア若しくは溶媒)を粉末に添加して、所望するコンシステンシーを達成してよい。
【0005】
手根管症候群のために使用する場合には、罹患した手首に組成物を直接適用してよい。例えば、ペーストを使用する場合には、手のひらに隣接した手首にペーストを適用してよい。適用は、およそ1/8インチの厚みでよく、約3インチの長さに広がってよい。ついで、包帯又は他のラップをペースト上に置いてよい。液体(例えば水)を包帯又はラップに適用してよく;ラップ(及び下にあるペースト)を処理の間中湿らせておいてよい。所望する場合には、3回の2日間処理を実施してよく、このような処理の各間は5日である。包帯又はラップを処理後に除去する場合には、その下にある皮膚を洗浄してよい。
【0006】
酸逆流のために使用する場合には、酸過敏領域である咽喉の外側に組成物を直接適用してよい。例えば、ペーストを使用する場合には、ペーストを薄層として適用してよい。ついで、包帯又は他のラップをペースト上に置いてよい。液体(例えば水)を包帯又はラップに適用してよく、ラップ(及び下にあるペースト)を処理の間中湿らせておいてよい。所望する場合には、包帯又はラップを24時間着けてよい。包帯又はラップを処理後に除去する場合には、その下にある皮膚を洗浄してよい。
【0007】
乾癬のために使用する場合には、罹患(例えば出現(outbreak))領域に組成物を直接適用してよい。例えば、ペーストを使用する場合には、ペーストを薄層として適用してよい。ついで、包帯又は他のラップをペースト上に置いてよい。液体(例えば水)を包帯又はラップに適用してよく、ラップ(及び下にあるペースト)を処理の間中湿らせておいてよい。所望する場合には、包帯又はラップを最大48時間着けてもよい。包帯又はラップを処理後に除去する場合には、その下にある皮膚を洗浄してよい。
【0008】
軟骨結節のために使用する場合には、罹患領域(例えば、膝又は他の関節)に組成物を直接適用してよい。例えば、ペーストを使用する場合には、ペーストを罹患領域に適用してよく;適用は、およそ1/8インチの厚さでよい。ついで、包帯又は他のラップをペースト上に置いてよい。液体(例えば水)を包帯又はラップに適用してよく、ラップ(及び下にあるペースト)を処理の間中湿らせておいてよい。所望する場合には、包帯又はラップを最大48時間着けてもよい。包帯又はラップを処理後に除去する場合には、その下にある皮膚を洗浄してよい。
【0009】
線維筋痛のために使用する場合には、罹患領域の皮膚に組成物を直接適用してよい。例えば、懸濁液、溶液、又はスラリーは、粉末形態の組成物を水と混合することにより作製されてよい。様々な比率の例には、1/6カップの水に対してティースプーン1杯の粉末、及びティースプーン3杯の水に対してティースプーン1/2杯の粉末が含まれる。ついで、水性混合物を罹患領域の皮膚に適用してよい。有利には、皮膚が十分に水和(well−hydrated)した時、例えば、シャワーや入浴後に混合物を適用してよい。
【0010】
糖尿病及び/又は低血糖症のために使用する場合には、皮膚に組成物を直接適用してよい。例えば、懸濁液、溶液、又はスラリーは、粉末形態の組成物を水と混合することにより作製されてよい。様々な比率の例には、1/6カップの水に対してティースプーン1杯の粉末、及びティースプーン3杯の水に対してティースプーン1/2杯の粉末が含まれる。ついで、水性混合物を皮膚に適用してよい。有利には、皮膚が十分に水和した時、例えば、シャワーや入浴後に混合物を適用してよい。
【0011】
様々な実施態様の記述により本発明を例証し、例証となる実施態様をかなり詳細に記載しているが、添付の特許請求の範囲をこのような詳細な記載に多少なりとも制限又は限定することは発明者の意図するところではない。さらなる利点及び変更は当業者には容易に明らかであるだろう。従って、広範囲に亘る形態における本発明は、具体的な詳述、代表的な装置及び方法、並びに示しかつ記載した、説明となる例に限定されるものではない。従って、発明者の一般的発明概念の精神又は範囲を逸脱することなく、このような詳述から発展してもよい。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
哺乳動物における、手根管症候群、酸逆流、乾癬、軟骨結節、線維筋痛、糖尿病、又は低血糖症と関連する1つ又は複数の症状を軽減又は抑制する方法であって、果物−野菜抽出物を含む組成物を前記哺乳動物の皮膚と接触させる工程を含み、前記果物−野菜抽出物が、前記哺乳動物における、手根管症候群、酸逆流、乾癬、軟骨結節、線維筋痛、糖尿病、又は低血糖症と関連する1つ又は複数の症状を軽減又は抑制するために有効な量で存在する、方法。
【請求項2】
果物−野菜抽出物を含む組成物であって、哺乳動物の皮膚と接触させるために製剤化されており、前記果物−野菜抽出物が、哺乳動物における、手根管症候群、酸逆流、乾癬、軟骨結節、線維筋痛、糖尿病、又は低血糖症と関連する1つ又は複数の症状を軽減又は抑制するために有効な量で存在する、哺乳動物における、手根管症候群、酸逆流、乾癬、軟骨結節、線維筋痛、糖尿病、又は低血糖症と関連する1つ又は複数の症状の軽減又は抑制用組成物。

【公表番号】特表2008−543757(P2008−543757A)
【公表日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−515873(P2008−515873)
【出願日】平成18年6月7日(2006.6.7)
【国際出願番号】PCT/US2006/022129
【国際公開番号】WO2006/135635
【国際公開日】平成18年12月21日(2006.12.21)
【出願人】(507271684)
【Fターム(参考)】