説明

打抜き補助具

【課題】鋏などの道具を使用して切断することなく交差する罫押し刃などとで鋭角に形成される箇所に貼着することができ、補助部片(補助具)の貼着作業を容易にする。
【解決手段】シートの打抜き型における切断刃52に沿わせて配されるシート押戻し用の打抜き補助具1として、適宜幅で所要厚さのクッション性を有する材料にてなり、長手方向の両端部3,3をそれぞれ鋭角にして平面視台形に形成される。こうすることで、切断刃52と罫押し刃53が鋭角に交差配置されてできる板面上でのコーナ部分Qや切断刃52の傾斜形状部分に配置される箇所においても、支障なく簡単に補助具1を貼着できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ダンボールシートや板紙などから紙器などの製品を得るための打抜き型の打抜き刃近傍に取付けて、打抜き刃近傍を押えるとともに、切断された部分を刃部から押戻させるのに使用される打抜き補助具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、紙器などを製作工程でダンボールシートや板紙などのシート材から箱などの展開された所定形状のブランクを打抜く作業は、所要の形状に切断刃を植付けられた打抜き型と、この打抜き型に対向して間欠的に進退させる面板とによって、その面板上に位置する被加工シートが前記打抜き型に押し付けられて切断刃により打抜かれ、その打抜かれた所要形状のブランクが元の箇所に戻された状態で次の抜き屑処理工程に移されて打抜き屑を除去する操作を連続的に処理する打抜き装置で行われている。
【0003】
この打抜き装置に用いられる前記打抜き型100は、図5(a)に例示されるように、切断刃(打抜き刃)102の両側に沿わせてクッション性を有する材料で作られた補助部片(補助具)104を型基板101の表面に取付けて、被加工シートの打抜き操作に際し、前記補助部片104によって切断部に隣接する部分を押えて、切断刃102による打抜き後、面板が後退する際にその打抜かれた部分を元に押戻して切断刃102から離す動作を行わせるようにされている。前記補助部片104は、図5(b)に示されるように、打抜き型100に植設された切断刃102に沿って刃の両側に、その端面105が刃先よりやや高くなるようにして付設される。前記補助部片104は、通常断面8mm角程度で長さ100mm未満(これに限定されない)の長手方向に長方形をしたものを、型基板101に植設された切断刃102に沿わせてその板面に、所要長さに鋏を使って切断して貼付けられている。
【0004】
前記補助部片104は、通常、適当な弾性を有するスポンジラバー(発泡ゴム,発泡プラスチックなど)で形成され、その端面が切断刃102の刃先より高くなるようにして設けられている。この補助部片104は、打抜き作業時に圧縮されて被加工シートを押え込み、切断操作が終わって面板が後退する際に圧縮からの復元力で切断された加工シートを面板の後退に追従するように押戻す働きをする。このようなスポンジラバーによるシート押戻し用の補助部片104については、例えば特許文献1、特許文献2などによって知られている。
【0005】
【特許文献1】実開平2−27899号公報
【特許文献2】特許第2943982号公報(第6ページ 図9並びに図11)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、植設された刃の直線部に沿って前記補助部片104を板面に貼着するには、所要長さに切断した補助部片104を使用すればよいが、打抜くブランクの形状によって、例えば図6に示されるように、植設される切断刃102が隣接する位置の罫押し刃103(刃先を有しないで折目線を形成する)と鋭角で接するような箇所や切断刃が互いに鋭角に接する箇所、あるいは切断刃が鋭角に曲げられた箇所に前記補助部片104を配するところでは、制約を受ける。つまり、切断刃102に沿わせて補助部片104を型基板101の板面に貼着するには、切断刃102の配置に合わせて鋭角に削いだ状態のものを必要とする。このような端部を鋭角に形成するには、一般に直線部で使用される角棒状の補助部片104を、使用する場所の形状に応じてその都度作業者が鋏で切断してから貼着するようにしている。
【0007】
前記図6で示されるように、打抜き形状で切断部に傾斜形状部分が多い場合には、斜め切断した補助部片104aの使用が多くなる。通常、補助部片104を型基板101に植設の切断刃102に沿わせて貼着する作業は、作業者がすべて手作業によって行っており、そのために、端部を斜め(鋭角)に切断して形成した補助部片104aの使用量が多くなると、その分通常の補助部片104を切断して対応する頻度が高くなり、カットされたスポンジラバーの切端の無駄が多くなる。また、使用される補助部片104を形成しているスポンジラバーは、これを斜めに切断するための道具として鋏が用いられているが、素材が柔軟で弾性が高いものであるために、簡単に切断し難く手数を要する。しかも板面に接着剤で貼り付ける作業を必要とすることから、材料を鋏で切断した後、接着剤を片面に塗布してから切断刃102に沿ってその刃の側面から少し隙間を隔てて板面に貼着する作業を繰返すことになる。一方、補助部片104の片面に予め接着剤を塗布したものを使用するときは、その接着剤塗布面とともに鋏で斜めに切断することになるので、その接着剤層が邪魔をして切断が容易ではない。つまり、鋏の刃に接着剤が付着して、切断操作を繰返すと刃の切れ味が低下し、簡単な操作に関わらず切断に手間がかかることになる。その結果、打抜き型一面で函などのブランクを多数個取りするものである場合、切断刃が傾斜状態に植付けられていると、前記操作を斜め配置された切断刃の配置数の積に応じた回数繰返して行うことになり、多くの労力が要求される。
【0008】
一方、函のブランクの打抜き加工においては、切断刃102による所要形状に打抜くとともに、函形成のための折目を付けることが同時に行われている。その折目を付ける(折目線形成)には、周知のように、打抜き型に植設される罫押し刃103に対向して面板110上に溝付きテープ112が貼着され、この罫押し刃103と溝付きテープ112の溝部113とで被加工シート120に折目線が形成されるようになっている。この溝付きテープ112を貼着するには、図6(b)に示すように、罫押し刃103の作用線aと溝付きテープ112の溝部113中心線とを合致させるために、打抜き型に植設される罫押し刃103を利用して装着補助具(図示せず)を備えた溝付きテープ113を保持させ、その状態で打抜き型100と面板110とを相対的に接近させて罫押し刃103に保持させている溝付きテープ112を面板110の板面に貼着させる方式が採用されている。こうすることにより、型打抜きを行うときに、面板110上の溝付きテープ112の溝部113と対向する打抜き型100の罫押し刃103との合致で介在される被加工シート120に所定位置で罫線が打刻されるのである。
【0009】
ところで、前述の切断刃に沿って押戻し用の補助部片を貼着する作業には、前記傾斜形状部分に配置の切断刃に対応することのほか、一般に実施されている打抜き型の面板上面に配置される折目線形成用の溝付きテープ(図6(b)参照)と前記補助部片の取付位置との関係に問題がある。この問題点とは、打抜き作業の準備段階で、折目線の形成箇所になる罫押し刃に対して溝付きテープを装着する際に前記補助部片の取付けを要領よく行っていないと、その補助部片が溝付きテープの装着時に干渉して罫押し刃に装着できないという不具合が生じる。つまり、前記補助部片は前述のように打抜き型を製作する工場において必要箇所に貼着されてユーザー(紙器などの製造業者)に出荷されるのに対し、溝付きテープは打抜き装置を備える紙器などの製造工場で、打抜き装置における打抜き型と対向して配置されている面板上面に貼着するという、それぞれの取付作業上の違いによる。このような問題が生じると、打抜き作業の準備工程では、干渉する箇所に貼着されている補助部片を取外して、溝付きテープと干渉しないように取外した補助部片の端部を切断した後に対応する箇所に再貼着する手直し作業が要求されることになる。この場合、前記干渉を無視して溝付きテープを罫押し刃に装着して面板への貼着作業を行うと、補助部片の働きで打抜き操作時に面板に貼着された溝付きテープに変則的な横荷重を与え、接着部で位置ズレを生じさせて正確な折目線を打刻形成できなくなる。したがって、補助部片と溝付きテープとの位置関係については正しく設定する必要があり、前述のような修正を行うことになって打抜き作業の準備に多くの時間を消費して能率低下の一因となると言う問題がある。
【0010】
また、打抜き型の製作工場では、前述のような製函工場での打抜き準備工程で打抜き型に対する溝付きテープの装着操作を容易にすることを予測して、前記補助部片の取付けを行うことになり、そのためには、多くの経験と習熟度が作業者に要求される。
【0011】
本発明はこのような問題点を解決するためになされたもので、鋏などの道具を使用して切断することなく、切断刃と交差する罫押し刃などとで鋭角に形成される箇所に貼着することができ、補助部片の貼着作業を容易にする打抜き補助具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
前記目的を達成するために、本発明の打抜き補助具は、
シートの打抜き型における切断刃に沿わせて配されるシート押戻し用の打抜き補助具であって、適宜幅で所要厚さのクッション性を有する材料にてなり、長手方向の少なくとも一端部を鋭角にして平面視台形に形成されていることを特徴とするものである(第1発明)。
【0013】
前記発明において、補助具は一端部が鋭角で、他端をほぼ直角にされた平面視台形に形成されているのがよい(第2発明)。
【0014】
また、第3発明の打抜き補助具は、
離形面を備える台紙上に所要寸法で裏面に接着剤層を形成されたクッション性を有する材料にてなる平面視台形をした部片を複数個、それぞれ分離できるようにして多数列に隣接して配置され、前記部片を順次台紙上から取外して打抜き型における切断刃に沿わせて型基板面に貼着できるように形成されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0015】
第1発明によれば、例えば部材の長手方向の両端部が鋭角に形成されていると、使用する打抜き型に植設された切断刃が打抜き形成されるブランクの傾斜辺に対応する部分に沿わせて貼着する際に、左右勝手違いの傾斜形状部分であっても、補助具の貼付けが左右どちらの向きに対しても、補助具のその向きを反対になるように向きを変えて貼着すれば、この部材の端部を切断する手間を掛けずに使用することができる。そして、切断刃が隣接位置の罫押し刃あるいは切断刃と鋭角で交差する部分で形成されるコーナ部に対して、罫押し刃の場合にはその罫押し刃に対する溝付きテープの装着スペースを確保して切断刃の刃長に応じた所要範囲に無理なく貼着することができる。したがって、従来の打抜き補助具(補助部片)のように、打抜き切断刃の配置に合わせて鋏を使って部材を斜め切りして貼着するような手数を省くことができ、材料を無駄なく利用することができるという利点がある。また、罫押し刃に対する溝付きテープの配置にも簡単に対応できて、熟練度を問題とせず、この種打抜き型の製作工数を著しく縮小することが可能になるという効果を奏する。
【0016】
また、第2発明によれば、左右勝手違いの補助具を用意しておけば、左右勝手違いの切断刃の配置箇所に対して、左右どちらの方向に対しても貼着が可能になり、両端部鋭角に形成される補助具を用い難い箇所であっても利用できると言う利点がある。また、切断刃による切抜き狭隘部など小さなスペースに対応させて使用するのに有効である。
【0017】
また、第3発明によれば、台紙上に多数個所要形状寸法の打抜き補助具を纏めて備えるものを使用することにより、補助具を打抜き型の要所に貼着する作業に際して、片手で補助具を備える台紙を持って、他方の手で順次台紙上からその補助具を取外して所要の位置に貼着すればよい。したがって、従来のように部材をいちいち斜めカットするために鋏を手で持ち、貼着時にはその鋏を一旦置いて貼着操作をするという操作の繰り返しがなくなり、作業性が著しく向上する。その結果、作業能率が向上してコストダウンを図ることができるという効果を奏するのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
次に、本発明による打抜き補助具の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0019】
図1に示されるのは本実施形態の打抜き補助具の一具体例の全体斜視図(a)と拡大横断面図(b)が、図2には台紙上に集合保持させた打抜き補助具のブロック体の斜視図が、それぞれ示されている。
【0020】
この実施形態の打抜き補助具1は、スポンジラバーのようなクッション性を備えた材料で主体部2を形成し、断面方形で適宜長さにされ、その長手方向の両端部3,3を鋭角に形成されて、全体として平面視台形になっている。その主体部2の長手両側面4,4は適宜ピッチで波形に形成され、全体の寸法が、例えば高さ寸法を8mm,幅寸法8mm,長さ寸法は長辺が40mmとされ、短辺が約24mにされている。また、前記主体部2の底面には感圧性の接着剤が塗布されて接着層6が形成されている。
【0021】
このような打抜き補助具1は、例えば図2に示されるように、使用前の状態で、離形層を備える台紙11の表面に多数個密接して分離可能に配列されたブロック体10にされている。このブロック体10は、主体部2となる所定の厚みの前記クッション性を備える材料にてなるシート材の裏面に、接着層6となる感圧性接着剤を塗布して、離形層を備える台紙11上に貼着され、その状態で所要寸法の幅にて多数条の縦方向に分断され、さらに横方向に各縦分断された列ごとに所要の傾斜角、例えば45°で斜めに、ジグザグ状に切断して使用されるまでは個々の補助具1(補助部片)同士が台紙11上から離れることなく付着されてシート状に保たれている。なお、このブロック体10は、その幅寸法を作業者が一方の片手に持って、他方の手で個々の補助具1が取外すのに都合のよい寸法にされている。なお、図中符号13は縦筋の切断線、符号14は横方向の斜め切断線で、ジグザグ状に切断されている。そして、前記縦筋の切断線13にあっては適宜ピッチで波状に切断されている。前記切断線13については直線であってもよい。言い換えると、補助具1は主体部2の側面4,4の形状が平面であってもよい。
【0022】
このようにされた打抜き補助具のブロック体10は、使用に際して、図3に例示されるように、製作された打抜き型50の型基板面51に植設された切断刃52に沿って一個ずつ台紙から剥がし、そのまま型基板面51上に接着層6を介し貼着する。この際、各打抜き補助具1(以下、単に補助具1という)は、片方の手でブロック体10を持って、他方の手でそのブロック体10の台紙11上から補助具1を順次一個ずつ剥がして型基板面51に貼着するので、作業性がよく、多数の箇所に貼着する必要があっても迅速に作業を完遂することができる。
【0023】
また、本実施形態の打抜き補助具1は、傾斜配置される切断刃52に対して沿わせて貼着する際に、その切断刃52と近傍に配置されている罫押し刃53との関係が、例えば図3(a)に示されるような場所では、その罫押し刃53に対する斜め配置の切断刃52が、あるいは切断刃52同士が、鋭角に配されているので、補助具1はその長辺を切断刃52の側面と少し隙間を取って鋭角にされた端部3を、切断刃52と罫押し刃53とで形成されるコーナ部分Qあるいは切断刃52,52同士で形成されるコーナ部Q′に挿入する状態で貼着する。前記コーナ部分Qでは、図4に示すように、罫押し刃53に対応してその刃先53aに装着される溝付きテープ55(罫押し刃の刃先に仮支持させる軟質樹脂製の保持片55aと、溝形成用の左右一対の溝形成テープ55b,55bとこの溝形成テープ55b,55b裏面に塗布された接着剤層55cおよびその接着剤層55cを保護する剥離テープ55dとで構成されている。)を、図示されない打抜き装置での打抜き型装着準備に際し、使用することを前提としてその溝付きテープ55と補助具1との干渉が生じないように、所要寸法控えて取付けるようにする。このような操作に対しても補助具1の端部3が鋭角に形成されているので、目測により貼着位置を見当つけて貼着すればよい。また、型基板面51において、前記コーナ部分Qにおける切断刃52の外側(コーナ部Q′に対応する箇所)での補助具1の貼着については、補助具1が両端鋭角の平面視台形に形成されているので、前記コーナ部分Qに配置した補助具1とその向きが反対になるように向きを変えれば、そのまま切断刃52に沿わせて貼着することにより目的を達成することができる。
【0024】
一方、切断刃52が直線状態に植設されている箇所や屈曲部でも植設状態が鋭角に形成される箇所以外では、図3(b)で示すように、この補助具1をそのまま連接して切断刃52に沿うように貼着すればよい。あるいは図3(a)で示すように、切断刃52を挟んで補助具1をそのまま貼着すればよい。
【0025】
また、図3(c)で示すように、例えば切断刃52がブランクの狭隘な打抜き部Rに対応する形状に植設されているような箇所では、一端部3が鋭角で他端3′を直角状にされた平面視台形の補助具1aを使用して、その鋭角の端部3を罫押し刃53側に対向するように貼着して使用される。この場合、左右勝手違いの補助具1aを用意して使用すればよい。このような補助具1aは、前述のブロック体10を作成する際に、長手方向に両端鋭角の補助具1を中間配置されるようにして複数列に製作すれば、その長手方向両端で前記鋭角端部3が左右勝手違いのものを得ることができる。こうすることで、クッション性を備えた材料を無駄なく利用することができ有効である。なお、この補助具1aは、前記図3(c)で例示されるような使用箇所以外に、図3(a)中に符号Sで示されるように、切断刃52の配置状態に応じて、両端鋭角の補助具1とともに部分的使用に供することも任意なし得るのである。
【0026】
このように本実施形態の打抜き補助具1は、予めその両端部3,3を鋭角にして所要長さ寸法に形成されているので、打抜き型の切断刃52に沿わせて型基板面51に対し、順次状況に応じて前述のように貼着すれば、次工程での打抜き準備作業(溝付きテープの装着)に対しても、無理なく対応させることができる。また、片端鋭角にされた打抜き補助具1aにあっても、その形状に則した部分で貼着使用することにより、鋏などの道具を使用することなく、この種補助具の取付け作業ができるのである。したがって、従来の手法では多くの労力を要していたものが、至極簡単に作成することが可能になり、作業能率の向上を促進することができるのである。
【0027】
前記説明においては、画一的な寸法の補助具を作成するものであるが、前述のように補助具のブロック体10を作成するときに、長さ寸法の異なるものを用意しておくことにより、型基板面への貼着操作時に、切断刃の配置状況に応じて寸法の長短を選択すれば、より効果的に作業を行うことができる。
【0028】
また、本発明の趣旨に則すれば、打抜き補助具は、その主体部の裏面に接着層を設けないで、それぞれ個々に形成したものを、使用時に裏面に接着剤を塗布して貼着することもできるのである。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】本実施形態の打抜き補助具の一具体例の全体斜視図(a)と拡大横断面図(b)
【図2】台紙上に集合保持させた打抜き補助具のブロック体の斜視図
【図3】打抜き補助具の使用態様の一具体例を表わす平面図(a)と切断刃が直線状に配されている箇所での使用態様を表わす図(b)および他の箇所での使用態様の一例を表わす図(c)
【図4】切断刃と罫押し刃とが交差する型板面のコーナ部分箇所での打抜き補助具と罫押し刃に装着された罫線形成用の溝付きテープとの関係を模式的に表わす図
【図5】従来の打抜き型に使用される打抜き補助部片を型板面に取付けられた一態様を表わす図で、全体平面図(a)と要部の拡大断面図(b)
【図6】従来の鋏カットされた補助部片の取付け要領を表わす図(a)と罫押し刃による押罫線形成の態様を表わす説明図(b)
【符号の説明】
【0030】
1,1a 打抜き補助具(補助具)
2 補助具の主体部
3 端部(鋭角の端部)
3′ 他端(ほぼ直角の端部)
6 接着層
10 打抜き補助具のブロック体
11 台紙
50 打抜き型
51 型基板面
52 切断刃
53 罫押し刃
55 溝付きテープ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シートの打抜き型における切断刃に沿わせて配されるシート押戻し用の打抜き補助具であって、適宜幅で所要厚さのクッション性を有する材料にてなり、長手方向の少なくとも一端部を鋭角にして平面視台形に形成されていることを特徴とする打抜き補助具。
【請求項2】
前記補助具は、一端部が鋭角で、他端をほぼ直角にされた平面視台形に形成されている請求項1に記載の打抜き補助具。
【請求項3】
離形面を備える台紙上に所要寸法で裏面に接着剤層を形成されたクッション性を有する材料にてなる平面視台形をした部片を複数個、それぞれ分離できるようにして多数列に隣接して配置され、前記部片を順次台紙上から取外して打抜き型における切断刃に沿わせて型基板面に貼着できるように形成されていることを特徴とする打抜き補助具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−21605(P2007−21605A)
【公開日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−203819(P2005−203819)
【出願日】平成17年7月13日(2005.7.13)
【出願人】(505266570)株式会社パック・ロード (1)
【出願人】(394015833)
【Fターム(参考)】