打球面の一部としてポリマー材料を含むパターヘッドおよびパター
【課題】パッティングするときのパターストロークおよび「感触」を変化させるパター構造を提供する。
【解決手段】第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面204を有するパターヘッド200を含む。キャビティ208が、打球面部材の背後のパターヘッド中に形成されており、複数の開口206が打球面部材中に形成されて、打球面部材に対して後方に延びてキャビティに通じている。ポリマー材料204bが開口およびキャビティを少なくとも部分的に満たし、ポリマー材料は、第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有する。打球面部材および開口の少なくともいくつか中に露出したポリマー材料がパターの打球面を提供する。打球面は、パット中のボールの打ち出し角、スピンおよび/またはロールに影響するための溝またはスコアラインを含むことができる。
【解決手段】第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面204を有するパターヘッド200を含む。キャビティ208が、打球面部材の背後のパターヘッド中に形成されており、複数の開口206が打球面部材中に形成されて、打球面部材に対して後方に延びてキャビティに通じている。ポリマー材料204bが開口およびキャビティを少なくとも部分的に満たし、ポリマー材料は、第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有する。打球面部材および開口の少なくともいくつか中に露出したポリマー材料がパターの打球面を提供する。打球面は、パット中のボールの打ち出し角、スピンおよび/またはロールに影響するための溝またはスコアラインを含むことができる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は一般にパターヘッドおよびパターに関する。本発明の少なくともいくつかの例のパターヘッドおよびパターは、打球面の少なくとも一部分として比較的軟らかいポリマー材料を含むように構成されることができる。
【背景技術】
【0002】
背景
ゴルフは、多種多様なプレーヤ、すなわち異なる性別ならびに劇的に異なる年齢および技術レベルのプレーヤによって楽しまれている。ゴルフは、そのような多様なプレーヤの集まりがゴルフイベントで互いに直接競いながらいっしょにプレーし(たとえば、ハンデ付きのスコア、異なるティーボックスを使用して、チームフォーマットで、など)、なおもゴルフのラウンドまたは競技を楽しむことができるという点で、スポーツの世界ではいくぶんユニークである。これらの要因が、テレビにおけるゴルフ番組(たとえばゴルフトーナメント、ゴルフニュース、ゴルフの歴史および/または他のゴルフ番組)の増加および著名なゴルフスーパースターの出現と相まって、少なくとも部分的に、近年、米国および世界中でのゴルフ人気を高めた。ゲームに参加する個人の数およびゴルフコースの数は、近年、着実に増加している。
【0003】
ゴルファーは、すべての技術レベルにおいて、パフォーマンスを改善し、ゴルフスコアを減らし、その次のパフォーマンス「レベル」に到達しようとする。すべてのタイプのゴルフ用具の製造者はこれらの要求に応え、近年、業界は、ゴルフ用具における劇的な変化および改良を遂げた。たとえば、今や、広い範囲の異なるゴルフボールモデルが利用可能であり、一部のボールは、特定のスイング速度および/または他のプレーヤ特性もしくは好みを補うように設計されている。たとえば、一部のボールは、より遠くおよび/またはよりまっすぐに飛ぶように設計されており、一部のボールは、より高いまたはよりフラットな弾道を提供するように設計されており、一部のボールは、より多くのスピン、コントロールおよび/または感触を提供する(特にグリーン周りで)ように設計されている、などである。また、ゴルフのスコアを減らすのに役立つことを約束する数多くのスイング補助具および/または補助教具が市販されている。
【0004】
プレー中にゴルフボールを動かす唯一の道具であることから、ゴルフクラブもまた、近年、多大な技術的研究および進歩の対象であった。たとえば、市場では、近年、パター設計、ゴルフクラブヘッド設計、シャフトおよびグリップにおける改良が見られた。さらには、ゴルフクラブの様々な要素および/または特性および/またはゴルフボールの特性を特定のユーザのスイング特徴または特性によりよく適合させようとして、他の技術的進歩が達成されてきた(たとえば、クラブフィッティング技術、ボール打ち出し角計測技術、ボールスピン速度特性など)。
【0005】
ゴルファーは、ゴルフクラブ、特にパターに関して「感触」に敏感でありがちである。ゴルフクラブの「感触」は、ボールに対してスイングする、および/またはボールを打つときにプレーヤが体感する感覚を生じさせる、クラブの様々な構成パーツおよびクラブに関連する様々な特徴の組み合わせを含む。クラブ「感触」は、あるユーザには良好に「感じる」クラブが別のユーザにとっては全く望ましくない「感触」特性を示すことがあるという点で非常に個人的な特徴である。クラブ重量、重量配分、エアロダイナミクス、スイング速度などがすべて、スイングし、ボールを打つときのクラブの「感触」に影響することができる。「感触」はまた、クラブの視覚的外観およびボールを動かすためにクラブヘッドがボールを打つとき発生する音にも関連するということがわかっている。
【0006】
ゴルフクラブ設計に対する技術的改良が成されているが、ゴルフボールをパッティングするときのパターストロークおよび「感触」面の非常に個人的な性質のせいで、一つのパター構造がすべてのプレーヤに最適であるということはあり得ない。クラブの見かけおよび感触を変化させる新たなパター構造は少なくとも一部のプレーヤによって歓迎される。
【発明の概要】
【0007】
概要
以下、本発明の基本的理解を提供するために、本発明の局面の概要を提示する。この概要は、本発明の広範な概観として意図されるものではない。この概要は、本発明の主要または重要要素を特定する、または本発明の範囲を画定することを意図したものではない。以下の概要は、本発明のいくつかの概念を、以下に提供されるより詳細な説明への前置きとして、一般的な形態で提示するだけである。
【0008】
本発明の局面は、(a)第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディ(一つまたは複数の独立したピースまたはパーツでできている)であって、キャビティが打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、複数の独立した別々の開口が打球面部材中に画定されており、かつ複数の独立した別々の開口が打球面部材に対して後方に延びてキャビティに通じている、パターボディ、(b)複数の開口およびキャビティを少なくとも部分的に満たすために提供されるポリマー材料であって、第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、かつ打球面部材および開口の少なくともいくつか中に露出したポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供する、ポリマー材料、(c)パターボディと係合したシャフト(または他の取っ手)部材、ならびに/または(d)シャフト部材(または他の取っ手部材)と係合したグリップ部材を含む、パターおよびパターヘッドに関する。ポリマー材料は、複数の開口およびキャビティを完全に満たしてもよい。
【0009】
ポリマー材料は一般にクラブヘッド構造を軽量化し、したがって、クラブ設計者が、クラブヘッド構造中の他の場所にウェイトを提供することを可能にする(たとえば、クラブヘッドの慣性モーメント特性を増すため、重心の位置を制御するためなど)。さらには、打球面におけるポリマー材料(パット中にボールと接触する)の存在が、ボールのスピンならびにパターの音および「感触」特性に影響する(たとえば、ポリマー材料の振動減衰効果による)。
【0010】
望むならば、本発明の少なくともいくつかの例のパター構造の打球面は、その中に画定された複数の溝(「スコアライン」とも呼ばれる)を含むことができる。溝またはスコアラインは、パット中のゴルフボールの所望の打ち出し角および/またはスピン速度を制御し、発生させるのに役立つことができる。溝は、打球面部材を構成する材料(たとえば、打球面部材中の隣接する開口と開口との間)、ポリマー材料または打球面部材を構成する材料およびポリマー材料の両方に画定されることができる。望むならば、一つの連続的な溝が、ポリマー材料中に部分的に、かつポリマー材料にすぐ隣接する打球面部材材料中に部分的に設けられてもよい。
【0011】
また、本発明のさらなる局面は、たとえば上記様々なタイプのパターおよびパターヘッドを製造する方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照することにより、本発明およびその特定の利点のより完全な理解を得ることができる。図面中、同様な参照番号が同様な特徴を示す。
【図1】図1Aおよび1Bは、本発明の例示的パター構造を示す。
【図2】図2A〜2Dは、本発明の例のポリマー充填パターヘッドのさらなる特徴を示す。
【図3】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる溝またはスコアラインの代替特徴を示す。
【図4】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる溝またはスコアラインの代替特徴を示す。
【図5】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる開口、キャビティおよびポート構造の代替特徴を示す。
【図6】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる開口、キャビティおよびポート構造の代替特徴を示す。
【図7】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる開口、キャビティおよびポート構造の代替特徴を示す。
【図8】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる開口、キャビティおよびポート構造の代替特徴を示す。
【図9】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる開口、キャビティおよびポート構造の代替特徴を示す。
【図10】本発明のパター構造の打球面上の開口およびポリマー材料配設の例を示す。
【図11】本発明のパター構造の打球面上の開口およびポリマー材料配設の例を示す。
【図12】図12Aおよび12Bは、本発明のパター構造の打球面上の開口およびポリマー材料配設の例を示す。
【図13】本発明の例の打球面およびキャビティ上のポリマー充填開口を含むことができる例示的パターヘッド構造を示す。
【図14】本発明の例の打球面およびキャビティ上のポリマー充填開口を含むことができる例示的パターヘッド構造を示す。
【図15】本発明の例の打球面およびキャビティ上のポリマー充填開口を含むことができる例示的パターヘッド構造を示す。
【図16】本発明のパターヘッドを製造する様々な例示的方法を説明するイラストを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
詳細な説明
本発明の様々な例示的パターヘッドおよび他の局面に関する以下の説明においては、本明細書の一部を形成し、本発明の局面を実現することができる様々な例示的構造、システムおよびステップが実例として示されている添付図面を参照する。発明の範囲を逸脱することなく、パーツ、構造、例示的装置、システムおよびステップの他の具体的配設を使用することができ、構造的および機能的変更を加えることができるということが理解されよう。また、本明細書において、本発明の様々な例示的特徴および要素を説明するために「上」、「下」、「正面」、「背面」、「側方」などの語が使用されることがあるが、これらの語は、本明細書中、たとえば図に示す例示的配向および/または一般的な使用における配向に基づいて便宜上使用される。本明細書におけるいかなる記載も、本発明の範囲に入るために構造の特定の三次元配向を要するものと解釈されるべきではない。
【0014】
本発明の少なくともいくつかの例示的局面は、パターおよびパターヘッドならびにそのような構造を製造する方法に関する。本発明の局面を概説したのち、本発明の具体例をより詳細に説明する。
【0015】
A. 本発明の局面のパター、パターヘッドおよび方法の概説
一般に、本発明の局面はパターおよびパターヘッドに関する。本発明の少なくともいくつかの例のそのようなゴルフクラブは、(a)第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディ(一つまたは複数の独立したピースまたはパーツでできている)であって、キャビティが打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、複数の独立した別々の開口が打球面部材中に画定されており、かつ複数の独立した別々の開口が打球面部材に対して後方に延びてキャビティに通じている、パターボディ、(b)複数の開口およびキャビティを少なくとも部分的に満たすために提供されるポリマー材料であって、第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、かつ打球面部材および開口の少なくともいくつか中に露出したポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供する、ポリマー材料、(c)パターボディと係合したシャフト(または他の取っ手)部材、ならびに/または(d)シャフト部材(または他の取っ手部材)と係合したグリップ部材を、含むことができる。望むならば、ポリマー材料は、複数の開口およびキャビティを完全に満たしてもよい。
【0016】
望むならば、本発明の少なくともいくつかの例のパター構造の打球面は、その中に画定された複数の溝(「スコアライン」とも呼ばれる)を含むことができる。溝は、打球面部材を構成する材料(たとえば、打球面部材中の隣接する開口と開口との間)、ポリマー材料または打球面部材を構成する材料およびポリマー材料の両方に画定されることができる。望むならば、一つの連続的な溝が、ポリマー材料中に部分的に、かつポリマー材料にすぐ隣接する打球面部材材料中に部分的に設けられてもよい。
【0017】
本発明を逸脱することなく、打球面部材中の複数の開口は、多種多様な方法で配設し、配向させることができる。たとえば、開口は、打球面を横切って平行または実質的に平行に延びることもできる(たとえば、打球面部材の材料が二つの隣接する開口の間に延びるように)。開口は、一つまたは複数の細長いスロットとして形成されることができる。さらなる例として、開口の少なくともいくつかが、打球面上に意匠、ロゴおよび/または英数字を形成してもよい。さらには、本発明を逸脱することなく、任意の数の開口を任意の所望の配設で打球面に設けることができる。
【0018】
本発明を逸脱することなく、開口は、多様な異なるやり方でサイズ決めされ、配設されることができる。たとえば、本発明のいくつかのパターヘッド製品において、二つの隣接する開口は、0.03〜0.5インチの範囲の距離、いくつかの例において0.1〜0.3インチの距離によって分けられていることができる。この分離距離は、隣接する開口と開口との間の打球面部材材料の寸法に対応する。この分離距離は、一定であってもよいし、または開口の長手に沿って変化してもよい。同様に、この分離距離は、一定であってもよいし、または打球面部材中に存在する隣接する開口と開口との間で異なってもよい。同様に、本発明を逸脱することなく、開口そのものが多様な寸法を有することができる。たとえば、開口は、打球面を完全に横切って延びることもできるし、打球面を部分的に横切って延びることもできる(たとえば、打球面の10〜80%を横切り、いくつかの例においては打球面の25〜75%を横切る)。開口は、たとえば0.03〜0.5インチ、いくつかの例示的構造においては0.1〜0.3インチの範囲である任意の所望の値の高さ寸法(パターヘッド上下方向)を有することができる。
【0019】
望むならば、パターボディ中に画定されたキャビティは、パターボディの外面に位置するポートまで延び、それに通じることができる(たとえば、製造中、キャビティおよび/または開口へのポリマー材料の導入を可能にするため)。このキャビティアクセスポートは、たとえば、パターボディの下面、パターボディの上面および/またはパターボディの後面に位置することができる。本発明を逸脱することなく、一つを超えるキャビティアクセスポートがパターヘッド構造中に設けられることができる。望むならば、ポリマー材料(またはキャビティアクセスポート中に提供されたカバー部材)は、パターボディの上面に露出した場合に、パターヘッドのためのアラインメント補助の少なくとも一部分を形成することができる。アクセスポートは、さらなるアラインメント補助機構を提供するように成形されることもできる。
【0020】
本発明を逸脱することなく、開口は、任意の所望のやり方でパターボディの打球面から後方に(キャビティへと)延びることができる。たとえば、パターボディ中の複数の独立した別々の開口の少なくともいくつかは、打球面に対して実質的に垂直な方向に打球面から後方に延びることができる。他の例示的構造においては、複数の独立した別々の開口の少なくともいくつかは、打球面に対して非垂直な角度、たとえば10°〜80°の角度、いくつかの例示的構造においては30°〜60°の範囲の任意の角度で打球面から後方に延びることができる。開口はまた、カーブするやり方または他の非直線的もしくは不規則なやり方で後方に延びることもできる。
【0021】
本発明のさらなる局面は、パター装置(たとえば上記タイプのパターおよびパターヘッド)を製造する方法に関する。そのような方法は、たとえば、(a)第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディを提供する段階(たとえば、それを製造する、それを第三者供給源から得るなどにより)であって、キャビティが打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、複数の独立した別々の開口が打球面部材中に画定されており、かつ独立した別々の開口が打球面部材に対して後方に延びてキャビティに通じている、段階、(b)ポリマー材料をパターボディ中に配置して複数の開口およびキャビティを少なくとも部分的に満たす段階であって、ポリマー材料が第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、かつ打球面部材および開口の少なくともいくつか中に露出したポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供するように、ポリマー材料が挿入される、段階、(c)シャフト部材をパターボディに取り付ける段階、および/または(d)グリップ部材をシャフト部材に取り付ける段階、を含むことができる。パター装置は、上記様々な特徴のいずれをも有することができる。
【0022】
本発明の具体例を以下さらに詳細に説明する。読者は、これらの具体例が、本発明の例を示すためだけに述べられるものであり、本発明を限定するものと解釈されるべきではないことを理解すべきである。
【0023】
B. 本発明の具体例
本出願における様々な図面は、本発明の例のパター、そのコンポーネントおよび方法を示す。同じ参照番号が一つを超える図面で見られる場合、その参照番号は、全体を通して同じまたは類似したパーツを指すために本明細書および図面で一貫して使用される。
【0024】
図1Aおよび1Bは、本発明の例示的パター構造100を示す。パター100は、打球面104、上部106、下部108を有するパターヘッド102およびパターヘッド102と係合したシャフト部材110を含む。パターヘッド102の上部106は、任意の所望の形状、構造などを有するアラインメント補助112を含むことができる。本発明を逸脱することなく、パターヘッド102は、当技術分野で従来から公知であり、使用されている材料を含む、たとえば金属、金属合金などを含む任意の所望の材料で製造することができる。同様に、本発明を逸脱することなく、シャフト部材110もまた、当技術分野で従来から公知であり、使用されている材料を含む、たとえば金属、金属合金、複合材料などを含む任意の所望の材料で製造することができる。
【0025】
図1Aに示すように、パターヘッド102の打球面104は、少なくとも二つの異なる表面特徴を含む。パターヘッド102の一つの部分104aは、打球面のためのベース材料、たとえばパターヘッド102に関して上記した材料またはパター打球面に使用される他の従来材料でできている。パターヘッド102のもう一つの部分104bはポリマー材料でできている。ポリマー材料は一般に、部分104aを含む打球面104の残り部分の材料に比較して軟らかく、より軽量である。図1Aに示すように、この例示的構造において、打球面104の二つの部分104aおよび104bは、パターヘッド102の打球面を横切って、ポリマー材料の複数の平行ストリップ104bが打球面材料の複数のストリップ104aによって分けられるように交互に延びている。この交互材料構造を含むパターヘッドの構造の例を以下さらに詳細に説明する。
【0026】
パターヘッド内にポリマー材料を提供する一つの潜在的利点は重量節約の可能性に関する。パターヘッドボディから金属材料をいくらか除去することにより、この材料をより軽量なポリマー材料に代えることができる。この重量節約は、クラブ設計者が、さらなる重量をパターヘッド構造の他の区域に、たとえばパターヘッド構造の後方角部の近くに配置することを可能にする。このような特徴は、クラブ設計者が、より高い慣性モーメント(ねじれに対する抵抗)および所望の重心位置特性を制御し、設計することを許すことができる。さらには、この比較的軟らかいポリマー材料104bを打球面の一部として含めることにより(ポリマー材料104bもまたパット中にボールと直接接触するように)、パターヘッドの打球特性を変化させ、制御することができ、それが、パターヘッドの音、跳ね返りおよび他の「感触」特性に影響する(たとえば、振動を減衰し、打球の音を変えることにより)。ポリマー材料104bはまた、ボールがパター面を離れるときのボールのスピンに影響することができる。
【0027】
図2A〜2Dは、本発明の少なくともいくつかの例のパターヘッド構造200のさらなる詳細を示す。図2Aは、パターヘッド200、たとえば図1Aおよび1Bに示すパターヘッド102の中心線から見た断面図(パターヘッドのヒール−トウ方向の間)である。図2Aに示すように、先の図1Aと同様、パターヘッド200の打球面204は、二つの別個の部分204aおよび204b、すなわち、打球面204の主要部分を構成する材料でできた部分204aおよび上記のようなポリマー材料でできた部分204bを含む。ポリマー材料部分204bは、パターヘッド200の打球面204に画定された開口(たとえばスロット)206中に充填されている。本発明を逸脱することなく、開口206は、打球面204がそのような開口206を含むように成形すること(たとえば、成形、鋳造、鍛造または他の製造プロセスの間に)、そのような開口206をパターヘッド材料の固体ブロック中に機械加工することなどを含む任意の所望のやり方でパターヘッド200の打球面204に形成することができる。本発明を逸脱することなく、任意の所望の数の開口206を打球面204に設けることができる。
【0028】
開口206は、その後端で、パターヘッド構造200中に画定されたオープンキャビティ構造208に通じている。本発明を逸脱することなく、このキャビティ構造208は、パターヘッド200がそのようなキャビティ208を含むように成形すること(たとえば、成形、鋳造、鍛造または他の製造プロセスの間に)、そのようなキャビティ208をパターヘッド材料の固体ブロック中に機械加工することなどを含む任意の所望のやり方でパターヘッド200中に形成することができる。図2Aには一つのキャビティ208が示され、すべての開口206がその一つのキャビティ208に通じているが、望むならば、本発明を逸脱することなく、複数のキャビティ208がパターヘッド構造200中に設けられ、開口206が利用可能なキャビティの一つまたは複数に通じることもできる。この図示された例示的構造において、キャビティ208は、パターヘッド構造200の下面210に提供されたアクセスポート部材208aを含む。
【0029】
図2Bは、図2Aに示すパターヘッド構造200の拡大部分(図2Aの円で囲んだ部分212)を示す。図示するように、打球面204は、パターヘッド200の打球面の金属(または他の)材料204aおよび打球面204中に画定された開口206中に存在する露出したポリマー材料204bの両方を含む。本発明を逸脱することなく、開口206(ひいては、打球面204上の露出したポリマー材料204bの上下方向の高さ)は、任意の所望のサイズに作られることができる。たとえば、これらの開口206(ひいては、露出したポリマー材料204bの高さ)は、0.03〜0.5インチの範囲、いくつかの例においては約0.1〜0.3インチであることができる。同様に、本発明を逸脱することなく、隣接する開口206と開口206との間(ひいては、ポリマー材料の隣接する部分204bと204bとの間)の金属(または他の)材料204aの高さは、任意の所望のサイズに作られることができる。たとえば、これらの部分204aの高さは、0.03〜0.5インチの範囲、いくつかの例においては約0.1〜0.3インチであることができる。所与のパターヘッド構造において、部分204aの高さは、部分204bの高さ未満、それに等しい、またはそれよりも大きいことができる。さらには、本発明を逸脱することなく、所与のパターヘッド構造において、部分204aおよび204bは、一定のサイズまたは異なるサイズであることができる。これらの部分204aおよび204bの高さはまた、個々の部分204aおよび204bの長手にわたって(たとえば、パター打球面のヒール−トウ方向で)変化することもできる。様々な部分204aおよび204bのサイズの多種多様な潜在的組み合わせが可能である。
【0030】
本発明を逸脱することなく、キャビティ208は、パターヘッド構造200中、任意の所望の位置および任意の所望の向きに配置することができる(したがって、本発明を逸脱することなく、開口206は、パターヘッド構造200中に任意の所望の距離だけ延びることができる)。たとえば、キャビティ208の少なくともいくつかの部分は、打球面から約0.25〜2インチ後方に、いくつかの例においては約0.25〜1インチ後方に向けられていることができる。また、図示されるキャビティ208は一般に打球面204に対して平行であるが、これは必要条件ではない。それどころか、本発明を逸脱することなく、キャビティ208は、いかなる所望のサイズ、形状、向きおよび打球面204に対する向きを有することもできる。いくつかのより具体的な例として、キャビティ208は、上下方向に、キャビティ208の位置における全パターヘッド高さの50〜95%の範囲で延びることができ、キャビティ208は、0.25〜6インチ、いくつかの例においては0.5〜4インチまたはさらには0.5〜3インチの範囲の距離だけ後方に延びることができ、キャビティ208およびそのポート208aは、ヒール−トウ方向に、キャビティ208の位置における全パターヘッドヒール−トウ長さ寸法の5〜95%(いくつかの例においては、キャビティ208の位置における全ヒール−トウ寸法の15〜85%またはさらには25〜75%)の範囲で延びることができる。
【0031】
図2Bに示すように、打球面204は平滑であることができる(たとえば、部分204aおよび204bは、交互部分構造中、一つの部分から次の部分へと平滑に移行することができる)。打球面204は、平坦であることもできるし、またはいくらかのうねりまたは膨らみ特徴を含むこともできるし、かつ/または、いくらかの所望のロフト特徴を有することもできる。この平坦および/または平滑な面204は必要条件ではない。それとは反対に、図2Cおよび2Dに示すように、打球面204は、その中に形成された溝またはスコアライン210を含むことができる。これらの図示された例示的構造において、スコアライン210は、打球面204において、打球面204の金属部分204aとポリマー部分204bとの接合部にかかる区域に形成されて、スコアライン210がこれらの材料204aおよび204bそれぞれの中に切り込まれている。スコアライン210は、打球面204の様々なパーツが形成されるとき(たとえば、成形、鋳造、鍛造または他の成形プロセス中)部分204aおよび204b中に一体に形成されることもできるし、後で形成されることもできる(たとえば、ポリマー材料をパターヘッド構造に導入し、硬化させたのち、たとえば切削または機械加工プロセスによって)。図2Cは、スコアライン210がポリマー部分204bの下部と隣接する金属部分204aの上部との接合部に形成されている例示的パター面構造を示す。望むならば、この構造を反転させて、スコアライン210がポリマー部分204bの上部と隣接する金属部分204aの下部との接合部に形成されるようにすることもできる。他方、図2Dは、スコアライン210が、(a)ポリマー部分204bの下部と隣接する金属部分204aの上部との接合部、および(b)ポリマー部分204bの上部と隣接する金属部分204aの下部との接合部に形成されている、もう一つの例示的パター面構造を示す。換言するならば、図2Cの構造においては、金属部分204aおよびポリマー部分204bの少なくともいくらかが、その中に画定された一つの溝を有し、図2Dの構造においては、金属部分204aおよびポリマー部分204bの少なくともいくらかが、その中に画定された二つの溝(その上部にある一つの溝およびその下部にある一つの溝)を有する。
【0032】
スコアライン(たとえばスコアライン210のようなもの)の提供は、パットの過程でボールがパターヘッドを離れるやり方に影響を及ぼすことができる。たとえば、スコアライン210は、パット中にボールがパター面を離れるときの打ち出し角および/またはボールスピンに影響することができる。一つのより具体的な例として、少なくともいくつかの例において、スコアライン210およびポリマー材料204bは、パッティングされたときボールをいくらか把持し、ボールにトップスピンをかけ、それが、ボールをより早く、より忠実に転がすことにつながる(たとえば、パット中の早期跳ね上がりをなくす)。
【0033】
本発明を逸脱することなく、スコアライン210は任意の所望の高さを有することができる。たとえば、望むならば、スコアライン210は、それが設けられる部分204aおよび/または204bの高さの10%まで、いくつかの例においてはこの高さの25%まで、またはさらには50%もしくは75%まで延びることができる。スコアライン210は、部分204aおよび/または204bの中に(前後または深さ方向に)スコアラインの高さの約0.25〜2倍、いくつかの例においてはスコアラインの高さの0.5〜1.5倍の距離だけ延びることができる。パター面204上の様々なスコアライン210が同じまたは異なるサイズおよび/もしくは形状を有することができ、所与のパター構造上の各接合部ならびに/または各部分204aおよび/もしくは204bは、対応するスコアライン210を含まなくてもよい。
【0034】
本発明を逸脱することなく、スコアライン210は他の構造を有することもできる。たとえば、図3に示すように、スコアライン210は、打球面構造204のポリマー部分204bを構成する材料中だけに形成することもできる。または、図4に示すように、スコアライン210は、打球面構造204の金属(または他のベース材料)部分204aを構成する材料中だけに形成することもできる。さらに別の例として、望むならば、本発明を逸脱することなく、図2C、2D、3および/または4に示すタイプのスコアライン210を一つのパターヘッド構造に組み合わせることもできる。また、望むならば、本発明を逸脱することなく、図3および4の構造において、ポリマー部分204b(図3)または金属部分204a(図4)の上部および下部の両方に溝を設けることもできる。
【0035】
図5〜9は、本発明の少なくともいくつかの例のパターヘッド構造のさらなる潜在的特徴を示す。たとえば、図2Aは、打球面204に対してほぼ垂直な方向に打球面204から後方に延びる開口206を示す。これは必要条件ではない。たとえば、図5に示すように、開口206は、打球面に対して非垂直な角度(角度α)で打球面204から後方に延びることもできる。この角度αは、10〜80°の範囲、いくつかのパター構造においては30〜60°の範囲であることができる。当然、所与のパターヘッドにおける開口206は、平行に後方に延びる必要はない(換言するならば、本発明を逸脱することなく、様々な開口206の後方延伸角αが一つのパターヘッド構造中で変化してもよい)。
【0036】
本発明を逸脱することなく、パターヘッド構造における他の変形が可能である。たとえば、図2Aに示すように、キャビティ208のポート208aはパターヘッドの下面にある必要はない。それどころか、図6に示すように、ポート208aは、パターヘッドの上面に設けられてもよい。このようにして、望むならば(そして、図15に関連して以下さらに詳細に説明するように)、ポート208aに存在する目に見えるポリマー(または他の材料)がパターヘッドのためのアラインメント補助の少なくとも一部分を提供することもできる。キャビティ208内のポリマー材料はポート208a(および上記ポートのいずれか)で露出することができるが、望むならば、ポート208aをカバー要素によって閉じて、ポリマー材料がポート208aで外部環境に直接露出しないようにすることもできる。
【0037】
もう一つの潜在的代替構造として、望むならば、一つを超えるポート208aがキャビティ208へのアクセスを提供されてもよい。たとえば、図7は、パターヘッドの上下面が、キャビティ208への直接アクセスを有するポート部材208aを含むパターヘッド構造を示す。キャビティ208および開口206をポリマー材料で充填するとき、これらのポート208aのいずれかまたは両方を使用することができる(図16に関連して以下さらに詳細に説明する)。
【0038】
図8は、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるパター構造のさらに別の例示的ポート構造を示す。図8に示すように、このパターヘッド構造において、ポート208aはパター構造の後面に設けられている。このようなポート208aの位置は、たとえば、パターボディが比較的重い材料(たとえば比較的重い金属材料)でできている場合および/またはパターヘッド構造全体を軽量化するために比較的多量のこの材料の除去が望まれる場合に望ましいかもしれない(すなわち、キャビティ208とポート208aとの間の距離が大きければ大きいほど、ポート208aをキャビティ208と直接流体連通させるために、より多量の金属材料の除去を要する)。当然、望むならば、一つを超えるポート208aがパター構造の後面(または別の面)に設けられてもよい。ポート208aは、それが通じるキャビティ208の断面と同じ寸法(たとえば、同じ幅および高さ、同じ直径、同じ形状など)を有することもできるし、これらの寸法または形状は互いに異なることもできる。
【0039】
上記例のすべては、一つの本体パーツおよびその中に挿入されたポリマー材料を有するパター構造を示すが、本発明はこの構造に限定されない。それどころか、本発明を逸脱することなく、パター本体は複数のパーツから構成されることもできる。図9は、パターヘッドが、本体部分904と係合した打球面部分902を含む例示的パターヘッド構造900を示す。本発明を逸脱することなく、打球面部分902を本体部分904と係合させる任意の所望のやり方を使用することができる。たとえば、これらの部分902および904は、機械的コネクタ(たとえばねじコネクタ、リベットなど)によって、融着技術(たとえば溶接、ロウ付け、はんだ付けなど)によって、セメントもしくは接着剤によって、これらのやり方の組み合わせによって、および/または他のやり方で係合させることができる。本発明を逸脱することなく、他の数および組み合わせのパーツをパターヘッド構造全体に提供することができる。
【0040】
図9は、本発明のパターヘッドのさらなる潜在的特徴を示す。この例示的構造900において、キャビティ208へのアクセスを有する外部ポート208aは存在しない。それどころか、この例示的構造900において、キャビティ208は、打球面部分902が接続されている本体部分904の面906に画定されている(打球面部分902は、その中に画定された開口206を含む)。開口206およびキャビティ208は、打球面204に位置する開口206の一つまたは複数を介してポリマー材料を充填されることができる。さらなる代替として、望むならば、キャビティ208を打球面部分902の後面に画定してもよいし、またはキャビティ208を部分902および904それぞれに部分的に画定してもよい。さらなる潜在的代替として、望むならば、キャビティ208を省いてもよい(そして、様々な開口206には別個にポリマー材料を充填することができる)。また、本発明を逸脱することなく、一つのパターヘッド構造がこれらの特徴の組み合わせを含むこともできる。
【0041】
本発明を逸脱することなく、ポリマー材料が露出する打球面上の開口もまた、多種多様な構造を有することができる。図1Aおよび2Aは、打球面の大部分にわたって延びる複数の細長い連続したスロットとしての開口(ひいては露出するポリマー材料)を示す。これは必要条件ではない。たとえば、図10に示すように、打球面は、ポリマー材料で充填された切り離された開口の複数のセットを含むことができる。これらのセットの開口は、打球面を横切るとき、互いに整列することもできるし、互いにずれることもできる。望むならば、開口のセットは、ボディ部材中の共通のキャビティに延びることもできるし、異なるキャビティに延びることもできるし、または共通のキャビティには全く延びないこともできる。図10には示されていないが、望むならば、切り離された開口のセットの露出面は、互いに対して異なる角度で向いていてもよいし、および/または互いから異なる角度で後方に延びてもよい。さらに別の例として、望むならば、セット内の開口は、互いに対して平行でなくてもよい。
【0042】
開口(ひいては、打球面に露出したポリマー材料)は、先の例で示したような狭く細長いスロットに限定されない。それどころか、望むならば、開口のすべてまたはいくらかの部分は、図11に示すように、たとえば、様式化された意匠、パターン、英数字情報または他の情報、たとえばロゴ、製造者名、ブランド名または商標情報を打球面上に製造するために、異なる形状であってもよい。この特徴はまた、個人名(たとえばパター所有者の名前)、チーム名または任意の他の所望の情報を含むようにパターヘッドをカスタマイズする、または自らのパター面を設計する能力をエンドユーザ(たとえばクラブ購入者または他の人物)に提供するために使用することもできる。
【0043】
図12Aは、開口のさらに別のパターン(ひいては、打球面に露出したポリマー材料のもう一つのパターン)を示す。この例示的構造において、打球面は、打球面を横切って弓なりまたはカーブしたパターンに配設された開口およびポリマー材料を含む。この構造(および上記他の開口/露出ポリマー材料構造)において、図2C、2D、3および4に関連して上記したように、溝またはスコアラインが、ポリマー材料中、ポリマー材料の間の材料中、またはその両方に含められることができる。
【0044】
図12Bは、開口のもう一つのパターン(ひいては、打球面に露出したポリマー材料のもう一つのパターン)を示す。この例示的構造において、打球面は、打球面を横切って直線状のセグメントに配設された開口およびポリマー材料を含む。パター面の中心には、一連のほぼ水平方向の直線状のセグメント1202が設けられ(図12Bに示すように、パターがボールアドレスポジションに向けられた場合)、これらの水平セグメント1202の少なくともいくつかには、水平セグメント1202とつながって延びる、下方に延びる斜め直線状のエンドセグメント1204が設けられている。本発明を逸脱することなく、斜め直線状のエンドセグメント1204と水平セグメント1202は、任意の所望の角度θを提供することができる。いくつかのより具体的な例において、本発明を逸脱することなく、θは、10〜80°、いくつかの構造においては20〜70°またはさらには30〜60°の範囲であることができ、一つのパターヘッド内の様々な角度θは同じまたは異なることができる。加えて、望むならば、一つまたは複数の個別の斜めセグメント1206が、水平セグメントから独立して、たとえばポリマーセグメント設計全体の上縁に設けられてもよい(水平セグメントに対応する斜めセグメント1204に対して平行または実質的に平行に延びる)。他の代替として、望むならば、斜めセグメント1204および/または1206は、平行または非平行であることができ、上方または下方に延びることができ、図示されたものと数が異なることができ、対応する水平セグメント1202(あるならば)から不連続である(いくぶん離間している)ことができ、すべてがパター構造の共通ベースライン(たとえば共通の水平ライン)まで下方に延びることができ、すべてが異なる水平位置まで下に延びることができる、などである。この例示される構造(および上記他の開口/露出ポリマー材料構造)において、たとえば図2C、2D、3および4に関連して上記したように、溝またはスコアラインが、ポリマー材料中、ポリマー材料の間の材料中、またはその両方に含められることができる。斜めセグメント1204および/または1206(およびそれに対応する任意の溝またはスコアライン)は、ボールがパター面から中心を外して打たれた場合でも、ボールを所望のライン上に維持するのに役立つことができる。
【0045】
パター面に露出したポリマー材料の全体パターンは、パター面をヒール−トウ方向に任意の所望の量だけ横切って、たとえば面のヒール−トウ方向の25〜100%、面のヒール−トウ方向の30〜90%またはさらには面のヒール−トウ方向の40〜80%に延び、及ぶことができる。本発明のいくつかの例示的構造において、パター面に露出したポリマー材料の全体パターンは、ヒール−トウ方向に面の少なくとも中央25%を横切って延びることができ、いくつかの例において、ポリマー材料は、ヒール−トウ方向に面の少なくとも中央40%を横切ってまたはヒール−トウ方向に面の少なくとも中央50%を横切って延びる。
【0046】
本発明を逸脱することなく、本発明の局面は任意の所望のパターヘッド構造とで実現することができる。図1A〜12Bは、様々なマレットタイプゴルフパターヘッド構造に含められる本発明の局面を示す。図13に示すように、本発明の局面はまた、ブレードタイプパターヘッドでも実現することもできる。図14は、高慣性モーメント大型パターヘッド構造で実現される本発明の局面を示す。
【0047】
図15は、さらに別のパターヘッド構造1500で実現される本発明の局面を示す。この例示的構造1500において、パターボディ中に画定されたキャビティへのアクセスを提供するポートはパターヘッドの打球面1506の上面1504に設けられている。この構造1500において、パターヘッド1500の上面1504に露出したポリマー材料1502は、パターヘッド1500のためのアラインメント補助の一部分を形成する。この露出した上面1504のポートは、パターヘッドの上面に沿って任意の所望の距離にわたり、たとえばポートの位置におけるパターヘッドの全ヒール−トウ幅の25〜100%にわたり、いくつかの例においては、ポートの位置における全ヒール−トウ幅の50〜95%、およびさらには50〜85%にわたり延びることができる。しかし、上記のように、ポリマー材料1502を直接露出させるのではなく、ポートをカバー部材によって閉じて、ポリマー材料1502の直接露出を防いでもよい。本発明を逸脱することなく、露出するポリマー材料および/またはカバー部材は、任意の所望の色でできていることができる。
【0048】
本発明は、図示される様々なパター構造における使用に限定されない。それどころか、本発明の局面は、当技術分野で公知であり、使用されている一般的なパター構造およびスタイルを含む、任意の所望のパター構造の構造に使用することができる。
【0049】
図16は、一般に、本発明の例のパターヘッド構造を製造する方法を示す。方法は、キャビティ1608が中に設けられ、複数の開口1606が打球面1604に設けられている一般的なパターボディ1600(またはパター打球面部材)から始まる。本発明を逸脱することなく、キャビティ1608および開口1606は、任意の所望のやり方で、たとえば機械加工、成形もしくは鋳造、鍛造などによって、パターボディ構造1600に設けることができる。液状ポリマー材料(またはその前駆体)1610がポート1608aを介してキャビティ1608に導入される。液状ポリマー材料1610は、キャビティ1608から流れて開口1606および開口から後方に延びる流路を満たす。望むならば、ポリマー材料1610を導入する前に、パターボディ1600(または少なくともそのいくらかの部分)を型または他の適当な構造にフィットさせて液状ポリマーを定位置に保持することもできる。ポリマー材料1610は、流込み成形法、射出成形法(たとえば加圧下)などによって導入することができる。必要ならば、ひとたび導入したのち、ポリマー材料1610を、それを硬化させる条件、たとえば冷温、高温、圧力、紫外線、赤外線または他の放射線などに曝露することもできる。最終的なパターボディ1650(その中の硬化ポリマー材料1610を含む)を、任意の所望のやり方で、たとえば塗装、陽極酸化または他の仕上げ処理、パターヘッドの面へのスコアラインまたは溝の切り込み(たとえば上記のように)、クラブヘッドへのシャフトおよび/またはグリップ部材の追加などによってさらに処理することができる。
【0050】
本発明を逸脱することなく、熱可塑性または熱硬化性ポリマー材料、合成ゴムタイプポリマー材料など、たとえばポリウレタン、ビニル(たとえばエチルビニルアセテートなど)、ナイロン、ポリエーテル、ポリブチレンテレフタレートなどを含む任意の所望のポリマー材料を使用することができる。
【0051】
本発明を逸脱することなく、パターおよびパターヘッドは、当技術分野で公知であり、使用されているような従来の構造、材料、寸法、ロフト角、ライ角、色、デザインなどを含む任意の所望の構造、材料、寸法、ロフト角、ライ角、色、デザインなどを有することができる。
【0052】
結び
本発明を逸脱することなく、当然、パターおよびパターヘッド構造および/またはそれらの構造の製造方法に対して多くの変更を使用することができる。たとえば、構造に関しては、本発明を逸脱することなく、グリップ、目印またはマーキング、他のしるしまたはマーキング、様々なタイプのパターヘッド、様々なシャフトカーブおよび/または形状、様々なシャフト接続部材形状および/または他の構造要素を提供したり、および/または構造において変更したりすることができる。方法に関しては、本発明を逸脱することなく、さらなる製造ステップを追加する、様々な記載のステップを省略する、ステップを変更する、および/または順序変更するなどが可能である。したがって、本発明を実施する好ましい形態を含む具体例に関して本発明を詳細に説明したが、当業者は、上記構造および方法の数多くの変形および交換があることを理解するであろう。したがって、本発明の真意および範囲は、請求の範囲に述べられるように広義に解釈されるべきである。
【技術分野】
【0001】
発明の分野
本発明は一般にパターヘッドおよびパターに関する。本発明の少なくともいくつかの例のパターヘッドおよびパターは、打球面の少なくとも一部分として比較的軟らかいポリマー材料を含むように構成されることができる。
【背景技術】
【0002】
背景
ゴルフは、多種多様なプレーヤ、すなわち異なる性別ならびに劇的に異なる年齢および技術レベルのプレーヤによって楽しまれている。ゴルフは、そのような多様なプレーヤの集まりがゴルフイベントで互いに直接競いながらいっしょにプレーし(たとえば、ハンデ付きのスコア、異なるティーボックスを使用して、チームフォーマットで、など)、なおもゴルフのラウンドまたは競技を楽しむことができるという点で、スポーツの世界ではいくぶんユニークである。これらの要因が、テレビにおけるゴルフ番組(たとえばゴルフトーナメント、ゴルフニュース、ゴルフの歴史および/または他のゴルフ番組)の増加および著名なゴルフスーパースターの出現と相まって、少なくとも部分的に、近年、米国および世界中でのゴルフ人気を高めた。ゲームに参加する個人の数およびゴルフコースの数は、近年、着実に増加している。
【0003】
ゴルファーは、すべての技術レベルにおいて、パフォーマンスを改善し、ゴルフスコアを減らし、その次のパフォーマンス「レベル」に到達しようとする。すべてのタイプのゴルフ用具の製造者はこれらの要求に応え、近年、業界は、ゴルフ用具における劇的な変化および改良を遂げた。たとえば、今や、広い範囲の異なるゴルフボールモデルが利用可能であり、一部のボールは、特定のスイング速度および/または他のプレーヤ特性もしくは好みを補うように設計されている。たとえば、一部のボールは、より遠くおよび/またはよりまっすぐに飛ぶように設計されており、一部のボールは、より高いまたはよりフラットな弾道を提供するように設計されており、一部のボールは、より多くのスピン、コントロールおよび/または感触を提供する(特にグリーン周りで)ように設計されている、などである。また、ゴルフのスコアを減らすのに役立つことを約束する数多くのスイング補助具および/または補助教具が市販されている。
【0004】
プレー中にゴルフボールを動かす唯一の道具であることから、ゴルフクラブもまた、近年、多大な技術的研究および進歩の対象であった。たとえば、市場では、近年、パター設計、ゴルフクラブヘッド設計、シャフトおよびグリップにおける改良が見られた。さらには、ゴルフクラブの様々な要素および/または特性および/またはゴルフボールの特性を特定のユーザのスイング特徴または特性によりよく適合させようとして、他の技術的進歩が達成されてきた(たとえば、クラブフィッティング技術、ボール打ち出し角計測技術、ボールスピン速度特性など)。
【0005】
ゴルファーは、ゴルフクラブ、特にパターに関して「感触」に敏感でありがちである。ゴルフクラブの「感触」は、ボールに対してスイングする、および/またはボールを打つときにプレーヤが体感する感覚を生じさせる、クラブの様々な構成パーツおよびクラブに関連する様々な特徴の組み合わせを含む。クラブ「感触」は、あるユーザには良好に「感じる」クラブが別のユーザにとっては全く望ましくない「感触」特性を示すことがあるという点で非常に個人的な特徴である。クラブ重量、重量配分、エアロダイナミクス、スイング速度などがすべて、スイングし、ボールを打つときのクラブの「感触」に影響することができる。「感触」はまた、クラブの視覚的外観およびボールを動かすためにクラブヘッドがボールを打つとき発生する音にも関連するということがわかっている。
【0006】
ゴルフクラブ設計に対する技術的改良が成されているが、ゴルフボールをパッティングするときのパターストロークおよび「感触」面の非常に個人的な性質のせいで、一つのパター構造がすべてのプレーヤに最適であるということはあり得ない。クラブの見かけおよび感触を変化させる新たなパター構造は少なくとも一部のプレーヤによって歓迎される。
【発明の概要】
【0007】
概要
以下、本発明の基本的理解を提供するために、本発明の局面の概要を提示する。この概要は、本発明の広範な概観として意図されるものではない。この概要は、本発明の主要または重要要素を特定する、または本発明の範囲を画定することを意図したものではない。以下の概要は、本発明のいくつかの概念を、以下に提供されるより詳細な説明への前置きとして、一般的な形態で提示するだけである。
【0008】
本発明の局面は、(a)第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディ(一つまたは複数の独立したピースまたはパーツでできている)であって、キャビティが打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、複数の独立した別々の開口が打球面部材中に画定されており、かつ複数の独立した別々の開口が打球面部材に対して後方に延びてキャビティに通じている、パターボディ、(b)複数の開口およびキャビティを少なくとも部分的に満たすために提供されるポリマー材料であって、第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、かつ打球面部材および開口の少なくともいくつか中に露出したポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供する、ポリマー材料、(c)パターボディと係合したシャフト(または他の取っ手)部材、ならびに/または(d)シャフト部材(または他の取っ手部材)と係合したグリップ部材を含む、パターおよびパターヘッドに関する。ポリマー材料は、複数の開口およびキャビティを完全に満たしてもよい。
【0009】
ポリマー材料は一般にクラブヘッド構造を軽量化し、したがって、クラブ設計者が、クラブヘッド構造中の他の場所にウェイトを提供することを可能にする(たとえば、クラブヘッドの慣性モーメント特性を増すため、重心の位置を制御するためなど)。さらには、打球面におけるポリマー材料(パット中にボールと接触する)の存在が、ボールのスピンならびにパターの音および「感触」特性に影響する(たとえば、ポリマー材料の振動減衰効果による)。
【0010】
望むならば、本発明の少なくともいくつかの例のパター構造の打球面は、その中に画定された複数の溝(「スコアライン」とも呼ばれる)を含むことができる。溝またはスコアラインは、パット中のゴルフボールの所望の打ち出し角および/またはスピン速度を制御し、発生させるのに役立つことができる。溝は、打球面部材を構成する材料(たとえば、打球面部材中の隣接する開口と開口との間)、ポリマー材料または打球面部材を構成する材料およびポリマー材料の両方に画定されることができる。望むならば、一つの連続的な溝が、ポリマー材料中に部分的に、かつポリマー材料にすぐ隣接する打球面部材材料中に部分的に設けられてもよい。
【0011】
また、本発明のさらなる局面は、たとえば上記様々なタイプのパターおよびパターヘッドを製造する方法に関する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
添付図面と併せて以下の詳細な説明を参照することにより、本発明およびその特定の利点のより完全な理解を得ることができる。図面中、同様な参照番号が同様な特徴を示す。
【図1】図1Aおよび1Bは、本発明の例示的パター構造を示す。
【図2】図2A〜2Dは、本発明の例のポリマー充填パターヘッドのさらなる特徴を示す。
【図3】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる溝またはスコアラインの代替特徴を示す。
【図4】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる溝またはスコアラインの代替特徴を示す。
【図5】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる開口、キャビティおよびポート構造の代替特徴を示す。
【図6】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる開口、キャビティおよびポート構造の代替特徴を示す。
【図7】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる開口、キャビティおよびポート構造の代替特徴を示す。
【図8】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる開口、キャビティおよびポート構造の代替特徴を示す。
【図9】本発明の少なくともいくつかの例のパター構造に含めることができる開口、キャビティおよびポート構造の代替特徴を示す。
【図10】本発明のパター構造の打球面上の開口およびポリマー材料配設の例を示す。
【図11】本発明のパター構造の打球面上の開口およびポリマー材料配設の例を示す。
【図12】図12Aおよび12Bは、本発明のパター構造の打球面上の開口およびポリマー材料配設の例を示す。
【図13】本発明の例の打球面およびキャビティ上のポリマー充填開口を含むことができる例示的パターヘッド構造を示す。
【図14】本発明の例の打球面およびキャビティ上のポリマー充填開口を含むことができる例示的パターヘッド構造を示す。
【図15】本発明の例の打球面およびキャビティ上のポリマー充填開口を含むことができる例示的パターヘッド構造を示す。
【図16】本発明のパターヘッドを製造する様々な例示的方法を説明するイラストを提供する。
【発明を実施するための形態】
【0013】
詳細な説明
本発明の様々な例示的パターヘッドおよび他の局面に関する以下の説明においては、本明細書の一部を形成し、本発明の局面を実現することができる様々な例示的構造、システムおよびステップが実例として示されている添付図面を参照する。発明の範囲を逸脱することなく、パーツ、構造、例示的装置、システムおよびステップの他の具体的配設を使用することができ、構造的および機能的変更を加えることができるということが理解されよう。また、本明細書において、本発明の様々な例示的特徴および要素を説明するために「上」、「下」、「正面」、「背面」、「側方」などの語が使用されることがあるが、これらの語は、本明細書中、たとえば図に示す例示的配向および/または一般的な使用における配向に基づいて便宜上使用される。本明細書におけるいかなる記載も、本発明の範囲に入るために構造の特定の三次元配向を要するものと解釈されるべきではない。
【0014】
本発明の少なくともいくつかの例示的局面は、パターおよびパターヘッドならびにそのような構造を製造する方法に関する。本発明の局面を概説したのち、本発明の具体例をより詳細に説明する。
【0015】
A. 本発明の局面のパター、パターヘッドおよび方法の概説
一般に、本発明の局面はパターおよびパターヘッドに関する。本発明の少なくともいくつかの例のそのようなゴルフクラブは、(a)第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディ(一つまたは複数の独立したピースまたはパーツでできている)であって、キャビティが打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、複数の独立した別々の開口が打球面部材中に画定されており、かつ複数の独立した別々の開口が打球面部材に対して後方に延びてキャビティに通じている、パターボディ、(b)複数の開口およびキャビティを少なくとも部分的に満たすために提供されるポリマー材料であって、第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、かつ打球面部材および開口の少なくともいくつか中に露出したポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供する、ポリマー材料、(c)パターボディと係合したシャフト(または他の取っ手)部材、ならびに/または(d)シャフト部材(または他の取っ手部材)と係合したグリップ部材を、含むことができる。望むならば、ポリマー材料は、複数の開口およびキャビティを完全に満たしてもよい。
【0016】
望むならば、本発明の少なくともいくつかの例のパター構造の打球面は、その中に画定された複数の溝(「スコアライン」とも呼ばれる)を含むことができる。溝は、打球面部材を構成する材料(たとえば、打球面部材中の隣接する開口と開口との間)、ポリマー材料または打球面部材を構成する材料およびポリマー材料の両方に画定されることができる。望むならば、一つの連続的な溝が、ポリマー材料中に部分的に、かつポリマー材料にすぐ隣接する打球面部材材料中に部分的に設けられてもよい。
【0017】
本発明を逸脱することなく、打球面部材中の複数の開口は、多種多様な方法で配設し、配向させることができる。たとえば、開口は、打球面を横切って平行または実質的に平行に延びることもできる(たとえば、打球面部材の材料が二つの隣接する開口の間に延びるように)。開口は、一つまたは複数の細長いスロットとして形成されることができる。さらなる例として、開口の少なくともいくつかが、打球面上に意匠、ロゴおよび/または英数字を形成してもよい。さらには、本発明を逸脱することなく、任意の数の開口を任意の所望の配設で打球面に設けることができる。
【0018】
本発明を逸脱することなく、開口は、多様な異なるやり方でサイズ決めされ、配設されることができる。たとえば、本発明のいくつかのパターヘッド製品において、二つの隣接する開口は、0.03〜0.5インチの範囲の距離、いくつかの例において0.1〜0.3インチの距離によって分けられていることができる。この分離距離は、隣接する開口と開口との間の打球面部材材料の寸法に対応する。この分離距離は、一定であってもよいし、または開口の長手に沿って変化してもよい。同様に、この分離距離は、一定であってもよいし、または打球面部材中に存在する隣接する開口と開口との間で異なってもよい。同様に、本発明を逸脱することなく、開口そのものが多様な寸法を有することができる。たとえば、開口は、打球面を完全に横切って延びることもできるし、打球面を部分的に横切って延びることもできる(たとえば、打球面の10〜80%を横切り、いくつかの例においては打球面の25〜75%を横切る)。開口は、たとえば0.03〜0.5インチ、いくつかの例示的構造においては0.1〜0.3インチの範囲である任意の所望の値の高さ寸法(パターヘッド上下方向)を有することができる。
【0019】
望むならば、パターボディ中に画定されたキャビティは、パターボディの外面に位置するポートまで延び、それに通じることができる(たとえば、製造中、キャビティおよび/または開口へのポリマー材料の導入を可能にするため)。このキャビティアクセスポートは、たとえば、パターボディの下面、パターボディの上面および/またはパターボディの後面に位置することができる。本発明を逸脱することなく、一つを超えるキャビティアクセスポートがパターヘッド構造中に設けられることができる。望むならば、ポリマー材料(またはキャビティアクセスポート中に提供されたカバー部材)は、パターボディの上面に露出した場合に、パターヘッドのためのアラインメント補助の少なくとも一部分を形成することができる。アクセスポートは、さらなるアラインメント補助機構を提供するように成形されることもできる。
【0020】
本発明を逸脱することなく、開口は、任意の所望のやり方でパターボディの打球面から後方に(キャビティへと)延びることができる。たとえば、パターボディ中の複数の独立した別々の開口の少なくともいくつかは、打球面に対して実質的に垂直な方向に打球面から後方に延びることができる。他の例示的構造においては、複数の独立した別々の開口の少なくともいくつかは、打球面に対して非垂直な角度、たとえば10°〜80°の角度、いくつかの例示的構造においては30°〜60°の範囲の任意の角度で打球面から後方に延びることができる。開口はまた、カーブするやり方または他の非直線的もしくは不規則なやり方で後方に延びることもできる。
【0021】
本発明のさらなる局面は、パター装置(たとえば上記タイプのパターおよびパターヘッド)を製造する方法に関する。そのような方法は、たとえば、(a)第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディを提供する段階(たとえば、それを製造する、それを第三者供給源から得るなどにより)であって、キャビティが打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、複数の独立した別々の開口が打球面部材中に画定されており、かつ独立した別々の開口が打球面部材に対して後方に延びてキャビティに通じている、段階、(b)ポリマー材料をパターボディ中に配置して複数の開口およびキャビティを少なくとも部分的に満たす段階であって、ポリマー材料が第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、かつ打球面部材および開口の少なくともいくつか中に露出したポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供するように、ポリマー材料が挿入される、段階、(c)シャフト部材をパターボディに取り付ける段階、および/または(d)グリップ部材をシャフト部材に取り付ける段階、を含むことができる。パター装置は、上記様々な特徴のいずれをも有することができる。
【0022】
本発明の具体例を以下さらに詳細に説明する。読者は、これらの具体例が、本発明の例を示すためだけに述べられるものであり、本発明を限定するものと解釈されるべきではないことを理解すべきである。
【0023】
B. 本発明の具体例
本出願における様々な図面は、本発明の例のパター、そのコンポーネントおよび方法を示す。同じ参照番号が一つを超える図面で見られる場合、その参照番号は、全体を通して同じまたは類似したパーツを指すために本明細書および図面で一貫して使用される。
【0024】
図1Aおよび1Bは、本発明の例示的パター構造100を示す。パター100は、打球面104、上部106、下部108を有するパターヘッド102およびパターヘッド102と係合したシャフト部材110を含む。パターヘッド102の上部106は、任意の所望の形状、構造などを有するアラインメント補助112を含むことができる。本発明を逸脱することなく、パターヘッド102は、当技術分野で従来から公知であり、使用されている材料を含む、たとえば金属、金属合金などを含む任意の所望の材料で製造することができる。同様に、本発明を逸脱することなく、シャフト部材110もまた、当技術分野で従来から公知であり、使用されている材料を含む、たとえば金属、金属合金、複合材料などを含む任意の所望の材料で製造することができる。
【0025】
図1Aに示すように、パターヘッド102の打球面104は、少なくとも二つの異なる表面特徴を含む。パターヘッド102の一つの部分104aは、打球面のためのベース材料、たとえばパターヘッド102に関して上記した材料またはパター打球面に使用される他の従来材料でできている。パターヘッド102のもう一つの部分104bはポリマー材料でできている。ポリマー材料は一般に、部分104aを含む打球面104の残り部分の材料に比較して軟らかく、より軽量である。図1Aに示すように、この例示的構造において、打球面104の二つの部分104aおよび104bは、パターヘッド102の打球面を横切って、ポリマー材料の複数の平行ストリップ104bが打球面材料の複数のストリップ104aによって分けられるように交互に延びている。この交互材料構造を含むパターヘッドの構造の例を以下さらに詳細に説明する。
【0026】
パターヘッド内にポリマー材料を提供する一つの潜在的利点は重量節約の可能性に関する。パターヘッドボディから金属材料をいくらか除去することにより、この材料をより軽量なポリマー材料に代えることができる。この重量節約は、クラブ設計者が、さらなる重量をパターヘッド構造の他の区域に、たとえばパターヘッド構造の後方角部の近くに配置することを可能にする。このような特徴は、クラブ設計者が、より高い慣性モーメント(ねじれに対する抵抗)および所望の重心位置特性を制御し、設計することを許すことができる。さらには、この比較的軟らかいポリマー材料104bを打球面の一部として含めることにより(ポリマー材料104bもまたパット中にボールと直接接触するように)、パターヘッドの打球特性を変化させ、制御することができ、それが、パターヘッドの音、跳ね返りおよび他の「感触」特性に影響する(たとえば、振動を減衰し、打球の音を変えることにより)。ポリマー材料104bはまた、ボールがパター面を離れるときのボールのスピンに影響することができる。
【0027】
図2A〜2Dは、本発明の少なくともいくつかの例のパターヘッド構造200のさらなる詳細を示す。図2Aは、パターヘッド200、たとえば図1Aおよび1Bに示すパターヘッド102の中心線から見た断面図(パターヘッドのヒール−トウ方向の間)である。図2Aに示すように、先の図1Aと同様、パターヘッド200の打球面204は、二つの別個の部分204aおよび204b、すなわち、打球面204の主要部分を構成する材料でできた部分204aおよび上記のようなポリマー材料でできた部分204bを含む。ポリマー材料部分204bは、パターヘッド200の打球面204に画定された開口(たとえばスロット)206中に充填されている。本発明を逸脱することなく、開口206は、打球面204がそのような開口206を含むように成形すること(たとえば、成形、鋳造、鍛造または他の製造プロセスの間に)、そのような開口206をパターヘッド材料の固体ブロック中に機械加工することなどを含む任意の所望のやり方でパターヘッド200の打球面204に形成することができる。本発明を逸脱することなく、任意の所望の数の開口206を打球面204に設けることができる。
【0028】
開口206は、その後端で、パターヘッド構造200中に画定されたオープンキャビティ構造208に通じている。本発明を逸脱することなく、このキャビティ構造208は、パターヘッド200がそのようなキャビティ208を含むように成形すること(たとえば、成形、鋳造、鍛造または他の製造プロセスの間に)、そのようなキャビティ208をパターヘッド材料の固体ブロック中に機械加工することなどを含む任意の所望のやり方でパターヘッド200中に形成することができる。図2Aには一つのキャビティ208が示され、すべての開口206がその一つのキャビティ208に通じているが、望むならば、本発明を逸脱することなく、複数のキャビティ208がパターヘッド構造200中に設けられ、開口206が利用可能なキャビティの一つまたは複数に通じることもできる。この図示された例示的構造において、キャビティ208は、パターヘッド構造200の下面210に提供されたアクセスポート部材208aを含む。
【0029】
図2Bは、図2Aに示すパターヘッド構造200の拡大部分(図2Aの円で囲んだ部分212)を示す。図示するように、打球面204は、パターヘッド200の打球面の金属(または他の)材料204aおよび打球面204中に画定された開口206中に存在する露出したポリマー材料204bの両方を含む。本発明を逸脱することなく、開口206(ひいては、打球面204上の露出したポリマー材料204bの上下方向の高さ)は、任意の所望のサイズに作られることができる。たとえば、これらの開口206(ひいては、露出したポリマー材料204bの高さ)は、0.03〜0.5インチの範囲、いくつかの例においては約0.1〜0.3インチであることができる。同様に、本発明を逸脱することなく、隣接する開口206と開口206との間(ひいては、ポリマー材料の隣接する部分204bと204bとの間)の金属(または他の)材料204aの高さは、任意の所望のサイズに作られることができる。たとえば、これらの部分204aの高さは、0.03〜0.5インチの範囲、いくつかの例においては約0.1〜0.3インチであることができる。所与のパターヘッド構造において、部分204aの高さは、部分204bの高さ未満、それに等しい、またはそれよりも大きいことができる。さらには、本発明を逸脱することなく、所与のパターヘッド構造において、部分204aおよび204bは、一定のサイズまたは異なるサイズであることができる。これらの部分204aおよび204bの高さはまた、個々の部分204aおよび204bの長手にわたって(たとえば、パター打球面のヒール−トウ方向で)変化することもできる。様々な部分204aおよび204bのサイズの多種多様な潜在的組み合わせが可能である。
【0030】
本発明を逸脱することなく、キャビティ208は、パターヘッド構造200中、任意の所望の位置および任意の所望の向きに配置することができる(したがって、本発明を逸脱することなく、開口206は、パターヘッド構造200中に任意の所望の距離だけ延びることができる)。たとえば、キャビティ208の少なくともいくつかの部分は、打球面から約0.25〜2インチ後方に、いくつかの例においては約0.25〜1インチ後方に向けられていることができる。また、図示されるキャビティ208は一般に打球面204に対して平行であるが、これは必要条件ではない。それどころか、本発明を逸脱することなく、キャビティ208は、いかなる所望のサイズ、形状、向きおよび打球面204に対する向きを有することもできる。いくつかのより具体的な例として、キャビティ208は、上下方向に、キャビティ208の位置における全パターヘッド高さの50〜95%の範囲で延びることができ、キャビティ208は、0.25〜6インチ、いくつかの例においては0.5〜4インチまたはさらには0.5〜3インチの範囲の距離だけ後方に延びることができ、キャビティ208およびそのポート208aは、ヒール−トウ方向に、キャビティ208の位置における全パターヘッドヒール−トウ長さ寸法の5〜95%(いくつかの例においては、キャビティ208の位置における全ヒール−トウ寸法の15〜85%またはさらには25〜75%)の範囲で延びることができる。
【0031】
図2Bに示すように、打球面204は平滑であることができる(たとえば、部分204aおよび204bは、交互部分構造中、一つの部分から次の部分へと平滑に移行することができる)。打球面204は、平坦であることもできるし、またはいくらかのうねりまたは膨らみ特徴を含むこともできるし、かつ/または、いくらかの所望のロフト特徴を有することもできる。この平坦および/または平滑な面204は必要条件ではない。それとは反対に、図2Cおよび2Dに示すように、打球面204は、その中に形成された溝またはスコアライン210を含むことができる。これらの図示された例示的構造において、スコアライン210は、打球面204において、打球面204の金属部分204aとポリマー部分204bとの接合部にかかる区域に形成されて、スコアライン210がこれらの材料204aおよび204bそれぞれの中に切り込まれている。スコアライン210は、打球面204の様々なパーツが形成されるとき(たとえば、成形、鋳造、鍛造または他の成形プロセス中)部分204aおよび204b中に一体に形成されることもできるし、後で形成されることもできる(たとえば、ポリマー材料をパターヘッド構造に導入し、硬化させたのち、たとえば切削または機械加工プロセスによって)。図2Cは、スコアライン210がポリマー部分204bの下部と隣接する金属部分204aの上部との接合部に形成されている例示的パター面構造を示す。望むならば、この構造を反転させて、スコアライン210がポリマー部分204bの上部と隣接する金属部分204aの下部との接合部に形成されるようにすることもできる。他方、図2Dは、スコアライン210が、(a)ポリマー部分204bの下部と隣接する金属部分204aの上部との接合部、および(b)ポリマー部分204bの上部と隣接する金属部分204aの下部との接合部に形成されている、もう一つの例示的パター面構造を示す。換言するならば、図2Cの構造においては、金属部分204aおよびポリマー部分204bの少なくともいくらかが、その中に画定された一つの溝を有し、図2Dの構造においては、金属部分204aおよびポリマー部分204bの少なくともいくらかが、その中に画定された二つの溝(その上部にある一つの溝およびその下部にある一つの溝)を有する。
【0032】
スコアライン(たとえばスコアライン210のようなもの)の提供は、パットの過程でボールがパターヘッドを離れるやり方に影響を及ぼすことができる。たとえば、スコアライン210は、パット中にボールがパター面を離れるときの打ち出し角および/またはボールスピンに影響することができる。一つのより具体的な例として、少なくともいくつかの例において、スコアライン210およびポリマー材料204bは、パッティングされたときボールをいくらか把持し、ボールにトップスピンをかけ、それが、ボールをより早く、より忠実に転がすことにつながる(たとえば、パット中の早期跳ね上がりをなくす)。
【0033】
本発明を逸脱することなく、スコアライン210は任意の所望の高さを有することができる。たとえば、望むならば、スコアライン210は、それが設けられる部分204aおよび/または204bの高さの10%まで、いくつかの例においてはこの高さの25%まで、またはさらには50%もしくは75%まで延びることができる。スコアライン210は、部分204aおよび/または204bの中に(前後または深さ方向に)スコアラインの高さの約0.25〜2倍、いくつかの例においてはスコアラインの高さの0.5〜1.5倍の距離だけ延びることができる。パター面204上の様々なスコアライン210が同じまたは異なるサイズおよび/もしくは形状を有することができ、所与のパター構造上の各接合部ならびに/または各部分204aおよび/もしくは204bは、対応するスコアライン210を含まなくてもよい。
【0034】
本発明を逸脱することなく、スコアライン210は他の構造を有することもできる。たとえば、図3に示すように、スコアライン210は、打球面構造204のポリマー部分204bを構成する材料中だけに形成することもできる。または、図4に示すように、スコアライン210は、打球面構造204の金属(または他のベース材料)部分204aを構成する材料中だけに形成することもできる。さらに別の例として、望むならば、本発明を逸脱することなく、図2C、2D、3および/または4に示すタイプのスコアライン210を一つのパターヘッド構造に組み合わせることもできる。また、望むならば、本発明を逸脱することなく、図3および4の構造において、ポリマー部分204b(図3)または金属部分204a(図4)の上部および下部の両方に溝を設けることもできる。
【0035】
図5〜9は、本発明の少なくともいくつかの例のパターヘッド構造のさらなる潜在的特徴を示す。たとえば、図2Aは、打球面204に対してほぼ垂直な方向に打球面204から後方に延びる開口206を示す。これは必要条件ではない。たとえば、図5に示すように、開口206は、打球面に対して非垂直な角度(角度α)で打球面204から後方に延びることもできる。この角度αは、10〜80°の範囲、いくつかのパター構造においては30〜60°の範囲であることができる。当然、所与のパターヘッドにおける開口206は、平行に後方に延びる必要はない(換言するならば、本発明を逸脱することなく、様々な開口206の後方延伸角αが一つのパターヘッド構造中で変化してもよい)。
【0036】
本発明を逸脱することなく、パターヘッド構造における他の変形が可能である。たとえば、図2Aに示すように、キャビティ208のポート208aはパターヘッドの下面にある必要はない。それどころか、図6に示すように、ポート208aは、パターヘッドの上面に設けられてもよい。このようにして、望むならば(そして、図15に関連して以下さらに詳細に説明するように)、ポート208aに存在する目に見えるポリマー(または他の材料)がパターヘッドのためのアラインメント補助の少なくとも一部分を提供することもできる。キャビティ208内のポリマー材料はポート208a(および上記ポートのいずれか)で露出することができるが、望むならば、ポート208aをカバー要素によって閉じて、ポリマー材料がポート208aで外部環境に直接露出しないようにすることもできる。
【0037】
もう一つの潜在的代替構造として、望むならば、一つを超えるポート208aがキャビティ208へのアクセスを提供されてもよい。たとえば、図7は、パターヘッドの上下面が、キャビティ208への直接アクセスを有するポート部材208aを含むパターヘッド構造を示す。キャビティ208および開口206をポリマー材料で充填するとき、これらのポート208aのいずれかまたは両方を使用することができる(図16に関連して以下さらに詳細に説明する)。
【0038】
図8は、本発明の少なくともいくつかの例にしたがって使用することができるパター構造のさらに別の例示的ポート構造を示す。図8に示すように、このパターヘッド構造において、ポート208aはパター構造の後面に設けられている。このようなポート208aの位置は、たとえば、パターボディが比較的重い材料(たとえば比較的重い金属材料)でできている場合および/またはパターヘッド構造全体を軽量化するために比較的多量のこの材料の除去が望まれる場合に望ましいかもしれない(すなわち、キャビティ208とポート208aとの間の距離が大きければ大きいほど、ポート208aをキャビティ208と直接流体連通させるために、より多量の金属材料の除去を要する)。当然、望むならば、一つを超えるポート208aがパター構造の後面(または別の面)に設けられてもよい。ポート208aは、それが通じるキャビティ208の断面と同じ寸法(たとえば、同じ幅および高さ、同じ直径、同じ形状など)を有することもできるし、これらの寸法または形状は互いに異なることもできる。
【0039】
上記例のすべては、一つの本体パーツおよびその中に挿入されたポリマー材料を有するパター構造を示すが、本発明はこの構造に限定されない。それどころか、本発明を逸脱することなく、パター本体は複数のパーツから構成されることもできる。図9は、パターヘッドが、本体部分904と係合した打球面部分902を含む例示的パターヘッド構造900を示す。本発明を逸脱することなく、打球面部分902を本体部分904と係合させる任意の所望のやり方を使用することができる。たとえば、これらの部分902および904は、機械的コネクタ(たとえばねじコネクタ、リベットなど)によって、融着技術(たとえば溶接、ロウ付け、はんだ付けなど)によって、セメントもしくは接着剤によって、これらのやり方の組み合わせによって、および/または他のやり方で係合させることができる。本発明を逸脱することなく、他の数および組み合わせのパーツをパターヘッド構造全体に提供することができる。
【0040】
図9は、本発明のパターヘッドのさらなる潜在的特徴を示す。この例示的構造900において、キャビティ208へのアクセスを有する外部ポート208aは存在しない。それどころか、この例示的構造900において、キャビティ208は、打球面部分902が接続されている本体部分904の面906に画定されている(打球面部分902は、その中に画定された開口206を含む)。開口206およびキャビティ208は、打球面204に位置する開口206の一つまたは複数を介してポリマー材料を充填されることができる。さらなる代替として、望むならば、キャビティ208を打球面部分902の後面に画定してもよいし、またはキャビティ208を部分902および904それぞれに部分的に画定してもよい。さらなる潜在的代替として、望むならば、キャビティ208を省いてもよい(そして、様々な開口206には別個にポリマー材料を充填することができる)。また、本発明を逸脱することなく、一つのパターヘッド構造がこれらの特徴の組み合わせを含むこともできる。
【0041】
本発明を逸脱することなく、ポリマー材料が露出する打球面上の開口もまた、多種多様な構造を有することができる。図1Aおよび2Aは、打球面の大部分にわたって延びる複数の細長い連続したスロットとしての開口(ひいては露出するポリマー材料)を示す。これは必要条件ではない。たとえば、図10に示すように、打球面は、ポリマー材料で充填された切り離された開口の複数のセットを含むことができる。これらのセットの開口は、打球面を横切るとき、互いに整列することもできるし、互いにずれることもできる。望むならば、開口のセットは、ボディ部材中の共通のキャビティに延びることもできるし、異なるキャビティに延びることもできるし、または共通のキャビティには全く延びないこともできる。図10には示されていないが、望むならば、切り離された開口のセットの露出面は、互いに対して異なる角度で向いていてもよいし、および/または互いから異なる角度で後方に延びてもよい。さらに別の例として、望むならば、セット内の開口は、互いに対して平行でなくてもよい。
【0042】
開口(ひいては、打球面に露出したポリマー材料)は、先の例で示したような狭く細長いスロットに限定されない。それどころか、望むならば、開口のすべてまたはいくらかの部分は、図11に示すように、たとえば、様式化された意匠、パターン、英数字情報または他の情報、たとえばロゴ、製造者名、ブランド名または商標情報を打球面上に製造するために、異なる形状であってもよい。この特徴はまた、個人名(たとえばパター所有者の名前)、チーム名または任意の他の所望の情報を含むようにパターヘッドをカスタマイズする、または自らのパター面を設計する能力をエンドユーザ(たとえばクラブ購入者または他の人物)に提供するために使用することもできる。
【0043】
図12Aは、開口のさらに別のパターン(ひいては、打球面に露出したポリマー材料のもう一つのパターン)を示す。この例示的構造において、打球面は、打球面を横切って弓なりまたはカーブしたパターンに配設された開口およびポリマー材料を含む。この構造(および上記他の開口/露出ポリマー材料構造)において、図2C、2D、3および4に関連して上記したように、溝またはスコアラインが、ポリマー材料中、ポリマー材料の間の材料中、またはその両方に含められることができる。
【0044】
図12Bは、開口のもう一つのパターン(ひいては、打球面に露出したポリマー材料のもう一つのパターン)を示す。この例示的構造において、打球面は、打球面を横切って直線状のセグメントに配設された開口およびポリマー材料を含む。パター面の中心には、一連のほぼ水平方向の直線状のセグメント1202が設けられ(図12Bに示すように、パターがボールアドレスポジションに向けられた場合)、これらの水平セグメント1202の少なくともいくつかには、水平セグメント1202とつながって延びる、下方に延びる斜め直線状のエンドセグメント1204が設けられている。本発明を逸脱することなく、斜め直線状のエンドセグメント1204と水平セグメント1202は、任意の所望の角度θを提供することができる。いくつかのより具体的な例において、本発明を逸脱することなく、θは、10〜80°、いくつかの構造においては20〜70°またはさらには30〜60°の範囲であることができ、一つのパターヘッド内の様々な角度θは同じまたは異なることができる。加えて、望むならば、一つまたは複数の個別の斜めセグメント1206が、水平セグメントから独立して、たとえばポリマーセグメント設計全体の上縁に設けられてもよい(水平セグメントに対応する斜めセグメント1204に対して平行または実質的に平行に延びる)。他の代替として、望むならば、斜めセグメント1204および/または1206は、平行または非平行であることができ、上方または下方に延びることができ、図示されたものと数が異なることができ、対応する水平セグメント1202(あるならば)から不連続である(いくぶん離間している)ことができ、すべてがパター構造の共通ベースライン(たとえば共通の水平ライン)まで下方に延びることができ、すべてが異なる水平位置まで下に延びることができる、などである。この例示される構造(および上記他の開口/露出ポリマー材料構造)において、たとえば図2C、2D、3および4に関連して上記したように、溝またはスコアラインが、ポリマー材料中、ポリマー材料の間の材料中、またはその両方に含められることができる。斜めセグメント1204および/または1206(およびそれに対応する任意の溝またはスコアライン)は、ボールがパター面から中心を外して打たれた場合でも、ボールを所望のライン上に維持するのに役立つことができる。
【0045】
パター面に露出したポリマー材料の全体パターンは、パター面をヒール−トウ方向に任意の所望の量だけ横切って、たとえば面のヒール−トウ方向の25〜100%、面のヒール−トウ方向の30〜90%またはさらには面のヒール−トウ方向の40〜80%に延び、及ぶことができる。本発明のいくつかの例示的構造において、パター面に露出したポリマー材料の全体パターンは、ヒール−トウ方向に面の少なくとも中央25%を横切って延びることができ、いくつかの例において、ポリマー材料は、ヒール−トウ方向に面の少なくとも中央40%を横切ってまたはヒール−トウ方向に面の少なくとも中央50%を横切って延びる。
【0046】
本発明を逸脱することなく、本発明の局面は任意の所望のパターヘッド構造とで実現することができる。図1A〜12Bは、様々なマレットタイプゴルフパターヘッド構造に含められる本発明の局面を示す。図13に示すように、本発明の局面はまた、ブレードタイプパターヘッドでも実現することもできる。図14は、高慣性モーメント大型パターヘッド構造で実現される本発明の局面を示す。
【0047】
図15は、さらに別のパターヘッド構造1500で実現される本発明の局面を示す。この例示的構造1500において、パターボディ中に画定されたキャビティへのアクセスを提供するポートはパターヘッドの打球面1506の上面1504に設けられている。この構造1500において、パターヘッド1500の上面1504に露出したポリマー材料1502は、パターヘッド1500のためのアラインメント補助の一部分を形成する。この露出した上面1504のポートは、パターヘッドの上面に沿って任意の所望の距離にわたり、たとえばポートの位置におけるパターヘッドの全ヒール−トウ幅の25〜100%にわたり、いくつかの例においては、ポートの位置における全ヒール−トウ幅の50〜95%、およびさらには50〜85%にわたり延びることができる。しかし、上記のように、ポリマー材料1502を直接露出させるのではなく、ポートをカバー部材によって閉じて、ポリマー材料1502の直接露出を防いでもよい。本発明を逸脱することなく、露出するポリマー材料および/またはカバー部材は、任意の所望の色でできていることができる。
【0048】
本発明は、図示される様々なパター構造における使用に限定されない。それどころか、本発明の局面は、当技術分野で公知であり、使用されている一般的なパター構造およびスタイルを含む、任意の所望のパター構造の構造に使用することができる。
【0049】
図16は、一般に、本発明の例のパターヘッド構造を製造する方法を示す。方法は、キャビティ1608が中に設けられ、複数の開口1606が打球面1604に設けられている一般的なパターボディ1600(またはパター打球面部材)から始まる。本発明を逸脱することなく、キャビティ1608および開口1606は、任意の所望のやり方で、たとえば機械加工、成形もしくは鋳造、鍛造などによって、パターボディ構造1600に設けることができる。液状ポリマー材料(またはその前駆体)1610がポート1608aを介してキャビティ1608に導入される。液状ポリマー材料1610は、キャビティ1608から流れて開口1606および開口から後方に延びる流路を満たす。望むならば、ポリマー材料1610を導入する前に、パターボディ1600(または少なくともそのいくらかの部分)を型または他の適当な構造にフィットさせて液状ポリマーを定位置に保持することもできる。ポリマー材料1610は、流込み成形法、射出成形法(たとえば加圧下)などによって導入することができる。必要ならば、ひとたび導入したのち、ポリマー材料1610を、それを硬化させる条件、たとえば冷温、高温、圧力、紫外線、赤外線または他の放射線などに曝露することもできる。最終的なパターボディ1650(その中の硬化ポリマー材料1610を含む)を、任意の所望のやり方で、たとえば塗装、陽極酸化または他の仕上げ処理、パターヘッドの面へのスコアラインまたは溝の切り込み(たとえば上記のように)、クラブヘッドへのシャフトおよび/またはグリップ部材の追加などによってさらに処理することができる。
【0050】
本発明を逸脱することなく、熱可塑性または熱硬化性ポリマー材料、合成ゴムタイプポリマー材料など、たとえばポリウレタン、ビニル(たとえばエチルビニルアセテートなど)、ナイロン、ポリエーテル、ポリブチレンテレフタレートなどを含む任意の所望のポリマー材料を使用することができる。
【0051】
本発明を逸脱することなく、パターおよびパターヘッドは、当技術分野で公知であり、使用されているような従来の構造、材料、寸法、ロフト角、ライ角、色、デザインなどを含む任意の所望の構造、材料、寸法、ロフト角、ライ角、色、デザインなどを有することができる。
【0052】
結び
本発明を逸脱することなく、当然、パターおよびパターヘッド構造および/またはそれらの構造の製造方法に対して多くの変更を使用することができる。たとえば、構造に関しては、本発明を逸脱することなく、グリップ、目印またはマーキング、他のしるしまたはマーキング、様々なタイプのパターヘッド、様々なシャフトカーブおよび/または形状、様々なシャフト接続部材形状および/または他の構造要素を提供したり、および/または構造において変更したりすることができる。方法に関しては、本発明を逸脱することなく、さらなる製造ステップを追加する、様々な記載のステップを省略する、ステップを変更する、および/または順序変更するなどが可能である。したがって、本発明を実施する好ましい形態を含む具体例に関して本発明を詳細に説明したが、当業者は、上記構造および方法の数多くの変形および交換があることを理解するであろう。したがって、本発明の真意および範囲は、請求の範囲に述べられるように広義に解釈されるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディであって、キャビティが打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、かつ複数の独立した別々の開口が打球面部材中に画定されており、該独立した別々の開口が該打球面部材に対して後方に延びて該キャビティに通じている、パターボディ、および
該複数の開口および該キャビティを少なくとも部分的に満たすために提供されるポリマー材料であって、該ポリマー材料が該第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、かつ該打球面部材および該開口の少なくともいくつか中に露出した該ポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供する、ポリマー材料、
を含むパターヘッド。
【請求項2】
ポリマー材料が複数の開口およびキャビティを完全に満たす、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項3】
打球面が、その中に画定された複数の溝を有する、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項4】
溝が、打球面部材を構成する材料中に画定されている、請求項3記載のパターヘッド。
【請求項5】
溝が、打球面部材を構成する材料の露出面の、該打球面部材中の隣接する開口と開口との間の部分だけに延びている、請求項4記載のパターヘッド。
【請求項6】
溝がポリマー材料中に画定されている、請求項3記載のパターヘッド。
【請求項7】
溝が、打球面部材中の開口中に提供されたポリマー材料の露出面の部分だけに延びている、請求項6記載のパターヘッド。
【請求項8】
溝が、打球面部材を構成する材料およびポリマー材料の中に画定されている、請求項3記載のパターヘッド。
【請求項9】
打球面部材の材料が二つの隣接する開口の間に延びるように複数の開口が平行に配設されている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項10】
打球面部材が、平行に配設された少なくとも四つの開口を含む、請求項9記載のパターヘッド。
【請求項11】
打球面部材の材料が二つの隣接する開口の間に延びるようなやり方で複数の開口が配設されている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項12】
打球面が、その中に画定された複数の溝を有する、請求項11記載のパターヘッド。
【請求項13】
溝が、打球面部材を構成する材料およびポリマー材料の中に画定されている、請求項12記載のパターヘッド。
【請求項14】
溝が、打球面を構成する材料とポリマー材料との隣接部分中および隣接部分に画定されている、請求項12記載のパターヘッド。
【請求項15】
キャビティがパターボディの外面に延び、そこで開口している、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項16】
キャビティがパターボディの下面で開口している、請求項15記載のパターヘッド。
【請求項17】
キャビティがパターボディの上面で開口している、請求項15記載のパターヘッド。
【請求項18】
ポリマー材料が、パターボディの上面で露出し、パターヘッドのためのアラインメント補助の少なくとも一部分を形成する、請求項17記載のパターヘッド。
【請求項19】
キャビティがパターボディの後面で開口している、請求項15記載のパターヘッド。
【請求項20】
複数の独立した別々の開口のうち、二つの隣接する開口が0.03〜0.5インチの範囲の距離によって分けられている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項21】
打球面の材料が二つの隣接する開口の間に延び、それらを切り離している、請求項20記載のパターヘッド。
【請求項22】
複数の独立した別々の開口のうち、二つの隣接する開口が0.1〜0.3インチの範囲の距離によって分けられている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項23】
複数の独立した別々の開口のうち、各開口が0.03〜0.5インチの範囲の距離によって任意の隣接する開口から分けられている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項24】
開口が、開口の第一端から該開口の第二端まで移動する場合に、一定の距離によって隣接する開口から分けられている、請求項23記載のパターヘッド。
【請求項25】
打球面部材中のすべての隣接する開口が一定の距離によって互いに分けられている、請求項23記載のパターヘッド。
【請求項26】
開口が、打球面部材に沿って延びるスロットとして形成されている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項27】
開口が、打球面に沿って延びる複数の平行なスロットとして形成されている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項28】
複数の独立した別々の開口の少なくともいくつかが、打球面に対して実質的に垂直な方向に該打球面から後方に延びている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項29】
複数の独立した別々の開口の少なくともいくつかが、打球面に対して非垂直な角度で該打球面から後方に延びている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項30】
非垂直な角度が10°〜80°の範囲内である、請求項29記載のパターヘッド。
【請求項31】
複数の独立した別々の開口の少なくとも一つが、パターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる実質的に水平な直線状のセグメント、該水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第一の斜め直線状のセグメント、および該水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第二の斜め直線状のセグメントを含む、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項32】
複数の開口の少なくとも一部分が打球面上にロゴまたは意匠要素を形成する、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項33】
複数の開口の少なくとも一部分が打球面上に一つまたは複数の英数字を形成する、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項34】
第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディであって、キャビティが該打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、かつ複数の独立した別々の開口が該打球面部材中に画定されており、該独立した別々の開口が該打球面部材に対して後方に延びて該キャビティに通じている、パターボディ、
該複数の開口および該キャビティを少なくとも部分的に満たすために提供されるポリマー材料であって、該ポリマー材料が該第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、かつ該打球面部材および該開口の少なくともいくつか中に露出した該ポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供する、ポリマー材料、および、
該パターボディから延びるシャフト部材
を含む、パター。
【請求項35】
打球面が、その中に画定された複数の溝を有する、請求項34記載のパター。
【請求項36】
溝が、打球面部材を構成する材料中に画定されている、請求項35記載のパター。
【請求項37】
溝が、打球面部材を構成する材料の露出面の、該打球面部材中の隣接する開口と開口との間の部分だけに延びている、請求項36記載のパター。
【請求項38】
溝がポリマー材料中に画定されている、請求項35記載のパター。
【請求項39】
溝が、打球面部材中の開口中に提供されたポリマー材料の露出面の部分だけに延びている、請求項38記載のパター。
【請求項40】
溝が、打球面部材を構成する材料およびポリマー材料の中に画定されている、請求項35記載のパター。
【請求項41】
打球面部材の材料が二つの隣接する開口の間に延びるようなやり方で複数の開口が配設されている、請求項34記載のパター。
【請求項42】
キャビティがパターボディの外面に延び、そこで開口している、請求項34記載のパター。
【請求項43】
開口が、打球面部材に沿って延びるスロットとして形成されている、請求項34記載のパター。
【請求項44】
複数の独立した別々の開口の少なくともいくつかが、打球面に対して実質的に垂直な方向に該打球面から後方に延びている、請求項34記載のパター。
【請求項45】
複数の独立した別々の開口の少なくとも一つが、パターがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる実質的に水平な直線状のセグメント、該水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第一の斜め直線状のセグメント、および該水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第二の斜め直線状のセグメントを含む、請求項34記載のパター。
【請求項46】
複数の開口の少なくとも一部分が打球面上にロゴまたは意匠要素を形成する、請求項34記載のパター。
【請求項47】
複数の開口の少なくとも一部分が打球面上に一つまたは複数の英数字を形成する、請求項34記載のパター。
【請求項48】
第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディを提供する工程であって、キャビティが該打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、かつ複数の独立した別々の開口が該打球面部材中に画定されており、該独立した別々の開口が該打球面部材に対して後方に延びて該キャビティに通じている、工程、および
該複数の開口および該キャビティを少なくとも部分的に満たすようにポリマー材料を該パターボディ中に配置する工程であって、ポリマー材料が該第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、かつ該打球面部材および該開口の少なくともいくつか中に露出した該ポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供するように該ポリマー材料を挿入する、工程、
を含む、パッティング装置を形成する方法。
【請求項49】
前記提供する工程が、パターボディ中にキャビティを機械加工する工程を含む、請求項48記載の方法。
【請求項50】
前記提供する工程が、打球面部材中に複数の独立した別々の開口を機械加工する工程を含む、請求項48記載の方法。
【請求項51】
前記配置する工程が、液体をパターボディに導入する工程を含む、請求項48記載の方法。
【請求項52】
液体が、キャビティへのアクセスを提供するパターボディ中に画定されたポートを介して導入される、請求項51記載の方法。
【請求項53】
前記配置する工程が、導入された液体を固体状態に転換する工程をさらに含む、請求項51記載の方法。
【請求項54】
シャフト部材をパターボディに取り付ける工程をさらに含む、請求項48記載の方法。
【請求項55】
打球面に複数の溝を設ける工程をさらに含む、請求項48記載の方法。
【請求項56】
溝の少なくともいくつかが打球面部材の材料中に設けられる、請求項55記載の方法。
【請求項57】
溝の少なくともいくつかポリマー材料中に形成される、請求項55記載の方法。
【請求項58】
溝の少なくともいくつかが、打球面部材の材料とポリマー材料との隣接部分に形成される、請求項55記載の方法。
【請求項59】
第一の連続的な溝が、該第一の連続的な溝の第一の部分が打球面部材の材料中に設けられ、該第一の連続的な溝の第二の部分がポリマー材料中に設けられるように形成される、請求項55記載の方法。
【請求項60】
複数の独立した別々の開口の少なくとも一つが、パターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる実質的に水平な直線状のセグメント、該水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第一の斜め直線状のセグメント、および該水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第二の斜め直線状のセグメントを含む、請求項48記載の方法。
【請求項61】
第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディであって、キャビティが該打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、かつ複数の独立した別々の開口が該打球面部材中に画定されており、該独立した別々の開口が該打球面部材に対して後方に延びて該キャビティに通じており、ならびにパターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合に、該複数の独立した別々の開口の第一の開口の少なくともいくらかの部分が該打球面部材に沿って実質的に平行に延びる、パターボディ、および、
該複数の開口および該キャビティを少なくとも部分的に満たすために提供されるポリマー材料であって、該ポリマー材料が該第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、該打球面部材および該開口の少なくともいくつか中に露出した該ポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供する、ポリマー材料、
を含む、パターヘッド。
【請求項62】
複数の独立した別々の開口の第一の開口が、パターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる第一の水平な直線状のセグメント、該第一の水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第一の斜め直線状のセグメント、および該第一の水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第二の斜め直線状のセグメントを含む、請求項61記載のパターヘッド。
【請求項63】
複数の独立した別々の開口が、パターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる第二の水平な直線状のセグメント、該第二の水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第三の斜め直線状のセグメント、および該第二の水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第四の斜め直線状のセグメントを有する第二の開口を含む、請求項62記載のパターヘッド。
【請求項64】
第一および第二の水平な直線状のセグメントが平行であり、第一および第三の斜め直線状のセグメントが平行であり、かつ第二および第四の直線状のセグメントが平行である、請求項63記載のパターヘッド。
【請求項65】
複数の独立した別々の開口が、パターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる第三の水平な直線状のセグメント、該第三の水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第五の斜め直線状のセグメント、および該第三の水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第六の斜め直線状のセグメントを有する第三の開口を含む、請求項63記載のパターヘッド。
【請求項66】
第一、第二および第三の水平な直線状のセグメントが平行であり、第一、第三および第五の斜め直線状のセグメントが平行であり、かつ第二、第四および第六の斜め直線状のセグメントが平行である、請求項65記載のパターヘッド。
【請求項67】
複数の独立した別々の開口が、パターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる第四の水平な直線状のセグメント、該第四の水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第七の斜め直線状のセグメント、および該第四の水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第八の斜め直線状のセグメントを有する第四の開口を含む、請求項65記載のパターヘッド。
【請求項68】
第一、第二、第三および第四の水平な直線状のセグメントが平行であり、第一、第三、第五および第七の斜め直線状のセグメントが平行であり、かつ、第二、第四、第六および第八の斜め直線状のセグメントが平行である、請求項67記載のパターヘッド。
【請求項1】
第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディであって、キャビティが打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、かつ複数の独立した別々の開口が打球面部材中に画定されており、該独立した別々の開口が該打球面部材に対して後方に延びて該キャビティに通じている、パターボディ、および
該複数の開口および該キャビティを少なくとも部分的に満たすために提供されるポリマー材料であって、該ポリマー材料が該第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、かつ該打球面部材および該開口の少なくともいくつか中に露出した該ポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供する、ポリマー材料、
を含むパターヘッド。
【請求項2】
ポリマー材料が複数の開口およびキャビティを完全に満たす、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項3】
打球面が、その中に画定された複数の溝を有する、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項4】
溝が、打球面部材を構成する材料中に画定されている、請求項3記載のパターヘッド。
【請求項5】
溝が、打球面部材を構成する材料の露出面の、該打球面部材中の隣接する開口と開口との間の部分だけに延びている、請求項4記載のパターヘッド。
【請求項6】
溝がポリマー材料中に画定されている、請求項3記載のパターヘッド。
【請求項7】
溝が、打球面部材中の開口中に提供されたポリマー材料の露出面の部分だけに延びている、請求項6記載のパターヘッド。
【請求項8】
溝が、打球面部材を構成する材料およびポリマー材料の中に画定されている、請求項3記載のパターヘッド。
【請求項9】
打球面部材の材料が二つの隣接する開口の間に延びるように複数の開口が平行に配設されている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項10】
打球面部材が、平行に配設された少なくとも四つの開口を含む、請求項9記載のパターヘッド。
【請求項11】
打球面部材の材料が二つの隣接する開口の間に延びるようなやり方で複数の開口が配設されている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項12】
打球面が、その中に画定された複数の溝を有する、請求項11記載のパターヘッド。
【請求項13】
溝が、打球面部材を構成する材料およびポリマー材料の中に画定されている、請求項12記載のパターヘッド。
【請求項14】
溝が、打球面を構成する材料とポリマー材料との隣接部分中および隣接部分に画定されている、請求項12記載のパターヘッド。
【請求項15】
キャビティがパターボディの外面に延び、そこで開口している、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項16】
キャビティがパターボディの下面で開口している、請求項15記載のパターヘッド。
【請求項17】
キャビティがパターボディの上面で開口している、請求項15記載のパターヘッド。
【請求項18】
ポリマー材料が、パターボディの上面で露出し、パターヘッドのためのアラインメント補助の少なくとも一部分を形成する、請求項17記載のパターヘッド。
【請求項19】
キャビティがパターボディの後面で開口している、請求項15記載のパターヘッド。
【請求項20】
複数の独立した別々の開口のうち、二つの隣接する開口が0.03〜0.5インチの範囲の距離によって分けられている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項21】
打球面の材料が二つの隣接する開口の間に延び、それらを切り離している、請求項20記載のパターヘッド。
【請求項22】
複数の独立した別々の開口のうち、二つの隣接する開口が0.1〜0.3インチの範囲の距離によって分けられている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項23】
複数の独立した別々の開口のうち、各開口が0.03〜0.5インチの範囲の距離によって任意の隣接する開口から分けられている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項24】
開口が、開口の第一端から該開口の第二端まで移動する場合に、一定の距離によって隣接する開口から分けられている、請求項23記載のパターヘッド。
【請求項25】
打球面部材中のすべての隣接する開口が一定の距離によって互いに分けられている、請求項23記載のパターヘッド。
【請求項26】
開口が、打球面部材に沿って延びるスロットとして形成されている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項27】
開口が、打球面に沿って延びる複数の平行なスロットとして形成されている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項28】
複数の独立した別々の開口の少なくともいくつかが、打球面に対して実質的に垂直な方向に該打球面から後方に延びている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項29】
複数の独立した別々の開口の少なくともいくつかが、打球面に対して非垂直な角度で該打球面から後方に延びている、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項30】
非垂直な角度が10°〜80°の範囲内である、請求項29記載のパターヘッド。
【請求項31】
複数の独立した別々の開口の少なくとも一つが、パターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる実質的に水平な直線状のセグメント、該水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第一の斜め直線状のセグメント、および該水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第二の斜め直線状のセグメントを含む、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項32】
複数の開口の少なくとも一部分が打球面上にロゴまたは意匠要素を形成する、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項33】
複数の開口の少なくとも一部分が打球面上に一つまたは複数の英数字を形成する、請求項1記載のパターヘッド。
【請求項34】
第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディであって、キャビティが該打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、かつ複数の独立した別々の開口が該打球面部材中に画定されており、該独立した別々の開口が該打球面部材に対して後方に延びて該キャビティに通じている、パターボディ、
該複数の開口および該キャビティを少なくとも部分的に満たすために提供されるポリマー材料であって、該ポリマー材料が該第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、かつ該打球面部材および該開口の少なくともいくつか中に露出した該ポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供する、ポリマー材料、および、
該パターボディから延びるシャフト部材
を含む、パター。
【請求項35】
打球面が、その中に画定された複数の溝を有する、請求項34記載のパター。
【請求項36】
溝が、打球面部材を構成する材料中に画定されている、請求項35記載のパター。
【請求項37】
溝が、打球面部材を構成する材料の露出面の、該打球面部材中の隣接する開口と開口との間の部分だけに延びている、請求項36記載のパター。
【請求項38】
溝がポリマー材料中に画定されている、請求項35記載のパター。
【請求項39】
溝が、打球面部材中の開口中に提供されたポリマー材料の露出面の部分だけに延びている、請求項38記載のパター。
【請求項40】
溝が、打球面部材を構成する材料およびポリマー材料の中に画定されている、請求項35記載のパター。
【請求項41】
打球面部材の材料が二つの隣接する開口の間に延びるようなやり方で複数の開口が配設されている、請求項34記載のパター。
【請求項42】
キャビティがパターボディの外面に延び、そこで開口している、請求項34記載のパター。
【請求項43】
開口が、打球面部材に沿って延びるスロットとして形成されている、請求項34記載のパター。
【請求項44】
複数の独立した別々の開口の少なくともいくつかが、打球面に対して実質的に垂直な方向に該打球面から後方に延びている、請求項34記載のパター。
【請求項45】
複数の独立した別々の開口の少なくとも一つが、パターがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる実質的に水平な直線状のセグメント、該水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第一の斜め直線状のセグメント、および該水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第二の斜め直線状のセグメントを含む、請求項34記載のパター。
【請求項46】
複数の開口の少なくとも一部分が打球面上にロゴまたは意匠要素を形成する、請求項34記載のパター。
【請求項47】
複数の開口の少なくとも一部分が打球面上に一つまたは複数の英数字を形成する、請求項34記載のパター。
【請求項48】
第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディを提供する工程であって、キャビティが該打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、かつ複数の独立した別々の開口が該打球面部材中に画定されており、該独立した別々の開口が該打球面部材に対して後方に延びて該キャビティに通じている、工程、および
該複数の開口および該キャビティを少なくとも部分的に満たすようにポリマー材料を該パターボディ中に配置する工程であって、ポリマー材料が該第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、かつ該打球面部材および該開口の少なくともいくつか中に露出した該ポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供するように該ポリマー材料を挿入する、工程、
を含む、パッティング装置を形成する方法。
【請求項49】
前記提供する工程が、パターボディ中にキャビティを機械加工する工程を含む、請求項48記載の方法。
【請求項50】
前記提供する工程が、打球面部材中に複数の独立した別々の開口を機械加工する工程を含む、請求項48記載の方法。
【請求項51】
前記配置する工程が、液体をパターボディに導入する工程を含む、請求項48記載の方法。
【請求項52】
液体が、キャビティへのアクセスを提供するパターボディ中に画定されたポートを介して導入される、請求項51記載の方法。
【請求項53】
前記配置する工程が、導入された液体を固体状態に転換する工程をさらに含む、請求項51記載の方法。
【請求項54】
シャフト部材をパターボディに取り付ける工程をさらに含む、請求項48記載の方法。
【請求項55】
打球面に複数の溝を設ける工程をさらに含む、請求項48記載の方法。
【請求項56】
溝の少なくともいくつかが打球面部材の材料中に設けられる、請求項55記載の方法。
【請求項57】
溝の少なくともいくつかポリマー材料中に形成される、請求項55記載の方法。
【請求項58】
溝の少なくともいくつかが、打球面部材の材料とポリマー材料との隣接部分に形成される、請求項55記載の方法。
【請求項59】
第一の連続的な溝が、該第一の連続的な溝の第一の部分が打球面部材の材料中に設けられ、該第一の連続的な溝の第二の部分がポリマー材料中に設けられるように形成される、請求項55記載の方法。
【請求項60】
複数の独立した別々の開口の少なくとも一つが、パターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる実質的に水平な直線状のセグメント、該水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第一の斜め直線状のセグメント、および該水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第二の斜め直線状のセグメントを含む、請求項48記載の方法。
【請求項61】
第一の硬さ特性を有する材料でできた打球面部材を含むパターボディであって、キャビティが該打球面部材の背後のパターボディ中に画定されており、かつ複数の独立した別々の開口が該打球面部材中に画定されており、該独立した別々の開口が該打球面部材に対して後方に延びて該キャビティに通じており、ならびにパターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合に、該複数の独立した別々の開口の第一の開口の少なくともいくらかの部分が該打球面部材に沿って実質的に平行に延びる、パターボディ、および、
該複数の開口および該キャビティを少なくとも部分的に満たすために提供されるポリマー材料であって、該ポリマー材料が該第一の硬さ特性よりも軟らかい第二の硬さ特性を有し、該打球面部材および該開口の少なくともいくつか中に露出した該ポリマー材料がパターヘッドの打球面を提供する、ポリマー材料、
を含む、パターヘッド。
【請求項62】
複数の独立した別々の開口の第一の開口が、パターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる第一の水平な直線状のセグメント、該第一の水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第一の斜め直線状のセグメント、および該第一の水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第二の斜め直線状のセグメントを含む、請求項61記載のパターヘッド。
【請求項63】
複数の独立した別々の開口が、パターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる第二の水平な直線状のセグメント、該第二の水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第三の斜め直線状のセグメント、および該第二の水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第四の斜め直線状のセグメントを有する第二の開口を含む、請求項62記載のパターヘッド。
【請求項64】
第一および第二の水平な直線状のセグメントが平行であり、第一および第三の斜め直線状のセグメントが平行であり、かつ第二および第四の直線状のセグメントが平行である、請求項63記載のパターヘッド。
【請求項65】
複数の独立した別々の開口が、パターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる第三の水平な直線状のセグメント、該第三の水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第五の斜め直線状のセグメント、および該第三の水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第六の斜め直線状のセグメントを有する第三の開口を含む、請求項63記載のパターヘッド。
【請求項66】
第一、第二および第三の水平な直線状のセグメントが平行であり、第一、第三および第五の斜め直線状のセグメントが平行であり、かつ第二、第四および第六の斜め直線状のセグメントが平行である、請求項65記載のパターヘッド。
【請求項67】
複数の独立した別々の開口が、パターヘッドがボールアドレスポジションに向けられた場合にヒール−トウ方向に延びる第四の水平な直線状のセグメント、該第四の水平な直線状のセグメントの第一端に位置する第七の斜め直線状のセグメント、および該第四の水平な直線状のセグメントの第二端に位置する第八の斜め直線状のセグメントを有する第四の開口を含む、請求項65記載のパターヘッド。
【請求項68】
第一、第二、第三および第四の水平な直線状のセグメントが平行であり、第一、第三、第五および第七の斜め直線状のセグメントが平行であり、かつ、第二、第四、第六および第八の斜め直線状のセグメントが平行である、請求項67記載のパターヘッド。
【図1】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2A】
【図2B】
【図2C】
【図2D】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−13752(P2013−13752A)
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−201538(P2012−201538)
【出願日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【分割の表示】特願2010−534293(P2010−534293)の分割
【原出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【出願人】(505424859)ナイキ インターナショナル リミテッド (249)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月24日(2013.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−201538(P2012−201538)
【出願日】平成24年9月13日(2012.9.13)
【分割の表示】特願2010−534293(P2010−534293)の分割
【原出願日】平成21年5月18日(2009.5.18)
【出願人】(505424859)ナイキ インターナショナル リミテッド (249)
【Fターム(参考)】
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