説明

打込式圧密機械装置

【課題】埋立物地盤の圧密における各種工法があるが、これらの工法を実施した結果を順に記すと、動圧密工法の場合リバウンド、飛散、盤ぶくれ、大きい騒音、大き振動等の周辺に対する公害がある。又オ−ガ−工法の場合は埋立物の種類にもより絡み付きが生じ、機械の故障が多く能率効果が小さい。振動締固の場合は長時間振動施工のため周辺法面、埋設物に対する安全性の把握が難しい等の課題が機械装置にあった。
【解決手段】各種埋立物の種類によるリバウンド、飛散、盤ぶくれに対しては、貫入し易く埋立物の密度に合う形状の挿入体とし、形状により貫入時の埋立物への圧密ベクトルを斜め下方向に向け、リバウンドを防ぎ盤ぶくれ、飛散も無く、埋立物の密度に合うハンマ−の重さの調整が容易に出来る構造としてあり、ハンマ−釣上げ高さの調節も出来、振動、騒音等公害を及ぼす諸要素を調節して所定の圧密量を圧密出来る、打込式圧密機械装置とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は埋立物、地盤を早期且経済的、騒音、振動を調節しつつ適確に圧密出来る機械装置である。
【背景技術】
【0002】
従来迄は振動締固、動圧密工法、オ−ガ工法等の工法がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は動圧密にみられる、バウンド、大きな振動、飛散、盤膨れ等を防止出来、振動締固に見られる長時間の揺れ周辺地盤、施設、構造物等に及ぼす影響を出来るだけ小さくして、オ−ガ−工法に見られる埋立物の絡み付きによる機械の故障等の諸問題をクリアして公害の少ない、埋立物の種類を加味した打込式圧密機械装置である
【0004】
本考案機械装置の構造はハンマ−が上昇落下の出来る、リ−ダ−部鋼鉄柱とハンマ−衝撃伝達盤上部にハンマ−を差込んだ形状構造とし、ハンマ−衝撃伝達盤上部はハンマ−の打込音を防止する硬質ゴムパッキンを挟んだ構造とする。
【0005】
ハンマ−衝撃伝達盤下部にはリダ−部鋼鉄柱を固定するピン差込みジョイント構造とし、リ−ダ−部鋼鉄柱を自由に取外しの出来る構造とする。
【0006】
リ−ダ−部鋼鉄柱のハンマ−部上部50cm上がりにはリ−ダ−部鋼鉄柱を継ぎ足すジョイント部を設けハンマ−の差込み取外しが容易に出来る構造とする。
【0007】
リ−ダ−鋼鉄柱に差込んだハンマ−上部のジョイントは凹凸のピンジョイントとして、リ−ダ−部鋼鉄柱が組立解体時ハンマ−の取外しが容易に出来る構造とする。
【0008】
ハンマ−衝撃伝達盤下部は各種挿入体を取り替えの出来るボルトナット締め構造とする。
【0009】
リ−ダ−用鋼鉄柱は差込式ピンジョイント、ボルトナット締めにより継ぎ足しの出来る構造とする。
【0010】
ハンマ−部は埋立物地盤の種類、密度に対応出来るハンマ−重量調整可能な厚板鋼、インゴットの重ね合わせ構造とし、ワイヤ−とボルトナット締めにて一体化した構造。
【0011】
ハンマ−の形状は中心部に中空の孔を開けた構造としリ−ダ−部である鋼鉄柱に差し込み上下させるためのワイヤ−フックを4角に取り付けた構造。
【産業上の利用可能性】
【0012】
盛土、廃棄物処分場等に道路を建設するとか、廃棄物処分場の延命化がさけばれている今日では利用可能性は高く、特に本工法は即効性、経済性があり公害が少なく利用可能性は大きい
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】打込式圧密機械単体の断面図である。
【符号の説明】
【0014】
1 リ−ダ−部鋼鉄柱と一体化したハンマ−衝撃伝達盤
2 各種形状挿入体
3 ハンマ−
4 ハンマ−釣りワイヤ−
5 打込機釣りワイヤ−
6 安全柵
7 ハンマ−衝撃伝達盤下部ピン差込みジョイント
8 ハンマ−上部50cm上がりの凹凸ピンジョイント
9 リ−ダ−部鋼鉄柱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リ−ダ−部鋼鉄柱とハンマ−衝撃伝達盤をリ−ダ−部鋼鉄柱材に十字状に衝撃盤を貫通し衝撃伝達盤の上部のリ−ダ−部鋼鉄柱はハンマ−用上昇、落下のリ−ダ−部として使用する、リ−ダ−部は必要に応じて継ぎ足し出来、断面形状は角、丸とする。
【請求項2】
リ−ダ−部鋼鉄柱に取り付けたハンマ−衝撃伝達盤下部はハンマ−の衝撃力を直接下部挿入体に伝達出来るようにボルトナット締めの直結した構造
【請求項3】
ハンマ−衝撃伝達盤下部には埋立物の種類による地盤密度に適合した形状の挿入体をアタッチメント的に取り替えることの出来るボルトナット締めとした構造
【請求項4】
挿入体は埋立物に貫入し易く圧密する際のベクトルが下斜め方向に作用する形状とし埋立物の種類により容易に交換出来るように考案した機械構造
【請求項5】
ハンマ−部は重ね合わせの厚板鋼、インゴットで埋立物の密度に応じた衝撃力を対象埋立物地盤に与える事の出来るようにハンマ−重量を調節出来る構造。
【請求項6】
ハンマ−部形状は中心部に中空の孔を開けた構造とし、リ−ダ−部鋼鉄柱に差込みリ−ダ−部を上下出来る構造とし、ハンマ−の上部、下部重ね合わせ間に窪みを入れ其の孔に硬質木材等の挟込材を入れ摩擦防止策とした構造。
【請求項7】
ハンマ−の重ね合わせ部はクッション材を挟んだ形状としワイヤ−止めとボルトナット締め構造。

【図1】
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【公開番号】特開2006−322293(P2006−322293A)
【公開日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−172894(P2005−172894)
【出願日】平成17年5月18日(2005.5.18)
【出願人】(503138673)
【出願人】(504407022)
【出願人】(505221270)
【Fターム(参考)】