説明

把手付き合成樹脂製壜体

【課題】 簡単な構造で、安定した荷重分散が可能で、成形、組み立てが容易な把手の組み付き構造の創出を課題とし、低コストで、安定して使用可能な把手付き合成樹脂製壜体を提供することを目的とする。
【解決手段】 壜本体と、この壜本体の上部後方に起立配設される(手で把持するための部分である)把持片の上端部から前方に嵌合頭片を延設し、下部から左右前方に壜本体の胴部を左右から挟持する一対の嵌合腕片を延設した把手部から構成し、嵌合頭片の先端部を壜本体の口筒部下端部に形成されたネックリングに、そして前記一対の嵌合腕片の先端部を壜本体胴部の両側面に突設した一対の嵌合凸部の基端部にそれぞれアンダーカット状に組み付け固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、把手を組み付き固定した合成樹脂製壜体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
別体に成形された壜本体と把手とを組付けて構成される把手付き合成樹脂製壜体の代表的なものとして、特許文献1に示される壜体がある。図7は特許文献1に示される把手付き壜体の一部分を縦断した正面図であり、容器本体101と把持用把手103とからなり、容器本体101は、ポリエチレンテレフタレートを主たる原料としたポリエステル樹脂を2軸延伸ブロー成形して、口栓部105、肩部106、胴部107及び底部を形成し、胴部107には把手取付用凹部102が形成してある。
【0003】
そして、把持用把手103は、把持部131と上下から容器本体101の把手取付用凹部102に延びる係止部104とからなり、その係止部104の先端側の係止突起141が、把手取付用凹部102の上下面121,122の奥部に形成された係合凹所121a,122aに凹凸の係合状態によって、容器本体101に取付けられる。
【特許文献1】特開2000−6937号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記説明した形状の把手は、特には大型の壜体を中心として便利に使用されているが、上下の2箇所の係合凹所121a,122aで容器本体101に組み付き固定されるため、内容液を充填した壜体の重量に係る荷重がこの2箇所に集中する。このため係止部104の先端側の係止突起141の係合凹所121a,122aへの嵌合構造等を高精度に、そして容器本体および把手を肉厚にして高剛性状態になるよう設計しないと把手により壜体を安定した状態で支えることが困難になる場合ある。
【0005】
そこで、本発明は簡単な構造で、安定した荷重分散が可能で、成形、組み立てが容易な把手、およびその組み付き構造の創出を課題とし、低コストで、安定して使用可能な把手付き合成樹脂製壜体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記技術的課題を解決する手段のうち、請求項1記載の発明の手段は、
壜本体と、この壜本体の上部後方に起立配設される(手で把持するための部分である)把持片の上端部から前方に嵌合頭片を延設し、下部から左右前方に壜本体の胴部を左右から挟持する一対の嵌合腕片を延設した把手部から構成したこと、
嵌合頭片の先端部を壜本体の口筒部下端部に形成されたネックリングに、そして前記一対の嵌合腕片の先端部を壜本体胴部の両側面に突設した一対の嵌合凸部の基端部にそれぞれアンダーカット状に組み付け固定したこと、
にある。
【0007】
請求項1記載の上記構成により、把手部は壜本体のネックリング、および胴部の両側面に突設した一対の嵌合凸部の基端部の計3箇所でアンダーカット状に組み付き固定されており、内容液を充填した状態の壜本体の重量をこの3箇所で荷重を分散して支えることができ、壜本体の後方に配設した把持片を把持しての内容液の注出操作等を安定して確実に実施することができる。
【0008】
また、上記のように壜本体の荷重を口筒部、胴部の両側面で分散させた状態で把手部で支えるので、たとえば前述した従来の把手付き壜体のように胴部の後部壁にのみに荷重が集中しないので、壜本体が比較的薄肉なものであっても荷重で壜本体が変形することもなく安心して使用することができる。
【0009】
また、把手部も比較的薄肉の板状片の組み合わせで形成することが可能であり、さらにはこの把手部を比較的柔軟性を有する合成樹脂材料で形成することもでき、把手部を容易に壜本体にアンダーカット状に組み付き固定することが可能となる。
【0010】
請求項2記載の発明の手段は、請求項1記載の発明において、嵌合頭片の先端部に頭片環状部を、そして一対の嵌合腕片の先端部に腕片環状部を形成し、この頭片環状部と腕片環状部をそれぞれネックリングの基端部および嵌合凸部の基端部に外嵌させた状態でアンダーカット状に組み付き固定したこと、にある。
【0011】
請求項2記載の上記構成により、頭片環状部および腕片環状部をそれぞれネックリングの基端部および一対の嵌合凸部の基端部に外嵌した状態でアンダーカット状に組み付き固定するので、各アンダーカット状態からの脱離を確実に防ぐことができると共に、各組み付き固定部分でのがたつきを抑制することができ、より安定した状態で壜体を把持して内容液の注出等の操作を実施することができる。
【0012】
請求項3記載の発明の手段は、請求項2記載の発明において、腕片環状部を、嵌合凸部の基端部の少なくとも下半分部分にアンダーカット状に組み付き固定すること、にある。
【0013】
腕片環状部の、腕片環状部への組み付け固定は、組み付け操作性も考慮に入れて、必ずしもその基端部の全周に亘ってアンダーカット状に組み付け固定する必要はないが、請求項3記載の上記構成にあるように嵌合凸部の基端部の少なくとも下半分部分にアンダーカット状に組み付き固定することにより、嵌合凸部におけるアンダーカット状態からの脱離を防ぐことができ、当該組み付き固定部分でのがたつきを抑制することができる。
【0014】
また、上記のように少なくとも腕片環状部を嵌合凸部の基端部の下半分部分にアンダーカット状に組み付き固定するようにしておけば、把手を把持して内容液の入った壜体を持ち上げたときには、重量をこの下半分部分のアンダーカット状の組み付き部分でしっかり支えることができ、安定した状態で壜体を取り扱うことができる。
【0015】
請求項4記載の発明の手段は、請求項1、2または3記載の発明において、インサート成形方法により嵌合腕片の先端部を壜本体胴部の両側面に突設した嵌合凸部の基端部にアンダーカット状に組み付き固定したこと、にある。
【0016】
通常壜本体に予め成形した嵌合頭片および嵌合腕片の先端部を押し込むようにしてアンダーカット状の組み付きを達成するが、インサート成形法により嵌合腕片の先端部を壜本体胴部の両側面に突設した嵌合凸部の基端部にアンダーカット状に組み付き固定することができ、嵌合腕片の胴部の両側面への組み付き固定をより確実に達成することができる。
【0017】
なおこの際、同時に嵌合頭片をインサート成形によりネックリングに組み付き固定することは困難であるので、嵌合頭片のネックリングへの組み付けは後工程で実施する。
【0018】
請求項5記載の発明の手段は、請求項1、2、3または4記載の発明において、壜本体の胴部を矩形筒状としたこと、にある。
【0019】
請求項5載の上記構成により、胴部の両側面が平行に相対向して位置するので、一対の嵌合腕片により胴部の両側面を左右から安定した姿勢で挟持して組み付き固定できる。
【0020】
請求項6載の発明の手段は、請求項1、2、3、4または5記載の発明において壜本体胴部の上後部に凹部を形成し、該凹部の後方に把持片を配設する構成とすること、にある。
【0021】
請求項6記載の上記構成により、壜本体胴部の上後部に形成された凹部により壜本体壁と把持片の間に把持片を把持する際、手を入れることができ、安定した注出姿勢を確保できる。また把持片が壜本体から大きく出っ張ることもないので壜体の保管、陳列の際に都合が良い。
【0022】
請求項7記載の発明の手段は、請求項1、2、3、4、5または6記載の発明において、壜本体をポリエチレンテレフタレート系樹脂製の2軸延伸ブロー成形品としたこと、にある。
【0023】
飲料用ボトル等として幅広く使用され、高温および低温でもすぐれた機械的特性を発揮するPET系樹脂製の2軸延伸ブロー成形の壜本体を、把手部を付けてさまざまな用途に幅広く使用できる。
【0024】
なお、PET系樹脂としては、主としてPETが使用されるが、PET樹脂の本質が損なわれない限り、エチレンテレフタレート単位を主体として、他のポリエステル単位を含む共重合ポリエステルも使用できると共に、たとえばガスバリア性や耐熱性を向上させるためにナイロン系樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂等の樹脂をブレンドして使用することもできる。共重合ポリエステル形成用の成分としては、たとえばイソフタル酸、ナフタレン2,6ジカルボン酸、アジピン酸等のジカルボン酸成分、プロピレングリコール、1,4ブタンジオール、テトラメチレングリコール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメタノール、ジエチレングリコール等のグリコール成分を挙げることができる。
【0025】
さらには、PET系樹脂製壜体は、PET樹脂製壜体としての本質が損なわれない限り、たとえば耐熱性、ガスバリア性の向上のためにPET樹脂/ナイロン樹脂/PET樹脂のようにナイロン樹脂等の中間層を有したものであっても良い。
【発明の効果】
【0026】
本発明は上記した構成であり、以下に示す効果を奏する。
請求項1記載の発明にあっては、内容液を充填した壜本体の重量を口筒部、胴部両側面の3箇所で分散させて支えることができ、壜本体の後方に配設した把持片を把持しての内容液の注出操作等を安定して実施することができる。
【0027】
また、胴部の一部に荷重が集中することがないので、壜本体が比較的薄肉なものであっても安心して使用することができる。また把手部も比較的薄肉の板状片の組み合わせで形成すること、さらにはこの把手部に比較的柔軟性を有する合成樹脂材料を使用することができ、把手部およびこの把手部の組み付き固定部分の構造を簡単な構造として、成形およびアンダーカット状の組み立ての容易な壜体とすることができる。
【0028】
請求項2記載の発明にあっては、把手部の組み付き固定部分を環状とすることにより、各アンダーカット状態からの脱離を確実に防ぐことができると共に、各組み付き固定部分でのがたつきを抑制することができ、より安定して壜体を使用することができる。
【0029】
請求項3記載の発明にあっては、嵌合凸部の基端部の少なくとも下半分部分にアンダーカット状に組み付き固定することにより、嵌合凸部におけるアンダーカット状態からの脱離を防ぐことができ、当該組み付き固定部分でのがたつきを抑制することができる。また、壜体を持ち上げたときには、重量をこの下半分部分のアンダーカット状の組み付き部分でしっかり支えることができ、安定した状態で壜体を取り扱うことができる。
【0030】
請求項4記載の発明にあっては、インサート成形法により、嵌合腕片の胴部の両側面への組み付き固定をより確実に達成することができる。
【0031】
請求項5記載の発明にあっては、胴部の両側面が平行に相対向して位置するので、胴部の両側面を左右から安定した姿勢で挟持することができ、嵌合腕片をより安定した姿勢で組み付き固定できる。
【0032】
請求項6記載の発明にあっては、壜本体壁と把持片の間に把持片を把持する際の手を入れることができ、安定した注出姿勢を確保でき、また把持片が壜本体から大きく出っ張ることもないので壜体の保管、陳列の際に都合が良い。
【0033】
請求項7記載の発明にあっては、PET系樹脂製の2軸延伸ブロー成形の壜体本体を、把手部を付けてさまざまな用途に幅広く使用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0034】
以下本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1〜図5は本発明の把手付き合成樹脂製壜体の一実施例を示し、壜本体1は2軸延伸ブロー成形の1.5L用のPET樹脂製のものである。この壜本体1の形状は全体としては長矩形筒状であり、口筒部2、肩部4、胴部5、底面を陥没状に形成した底部6を有し、後部の肩部4から胴部5上部にかけての部分に凹部9が形成されている。
【0035】
また、口筒部2の下端部には周条にネックリング3が形成されており、胴部5の両側面5aにはこの側面5aの略全幅に亘って楕円状の嵌合凸部7が突設されている。
【0036】
図4は把手部11の全体斜視図である。この把手部11は合成樹脂製の射出成形品であり、手で把持するための縦長板片状の把持片12を有し、この把持片12の上端部から前方に嵌合頭片13が延設されており、その先端部には壜本体1のネックリング3にアンダーカット状に組み付き固定する頭片環状部14が形成されている。
【0037】
また、把持片12の下端部から左右前方に、胴部5を左右から挟持する一対の嵌合腕片15が延設されており、その先端部には壜本体1の側面5aに突設された嵌合凸部7の基端部にアンダーカット状に組み付き固定する腕片環状部16が形成されている。
【0038】
本実施では頭片環状部14および腕片環状部16での壜本体1へのアンダーカット状の組み付き固定操作(工程)を容易とするため、把手部11はポリプロピレン、低密度ポリエチレン、ゴムをブレンドしたポリプロピレン等の比較的柔軟性を有する合成樹脂材料から形成している。
【0039】
さらに、ネックリング3の乗り越えを容易とするため、頭片環状部14に複数箇所に切り込み14aを形成していると共に、この頭片環状部14の内周縁近傍の肉厚を0.7mm程度にしている。また腕片環状部16についてもその環の幅を3mm程度そして肉厚を1.5mm程度として、環を拡径変形させながら嵌合凸部7の基端部にアンダーカット状に組み付き固定できるようにしている。
【0040】
図1、図2および図3は壜本体1に把手部11が組み付き固定された状態を示すが、頭片環状部14はその内周縁部をネックリング3基端部に外嵌した状態でこのネックリング3にアンダーカット状に組み付き固定し(図2の上方に部分縦断して示した部分拡大図参照)、腕片環状部16も嵌合凸部7の基端部に形成された周溝7aに外嵌した状態で嵌合凸部7にアンダーカット状に組み付き固定されている。
【0041】
そして上記のような組み付き固定状態で、内容液を充填した壜本体1の重量に係る荷重を3箇所の組み付き固定部分で効果的に分散させることができ、壜本体1の大きな変形もなく、組み付き固定部分におけるがたつきもなく、安定した姿勢で注出操作等を安心して実施することができる。
【0042】
ここで、本実施例では腕片環状部16を嵌合凸部7の基端部に形成された周溝7aに嵌合することにより、嵌合凸部7の全周に亘ってアンダーカット状に組み付き固定する構成としたが、組み付け操作性を良くするためにたとえば嵌合凸部7の下半部分についてだけアンダーカット状に組み付き固定することもでき、内容液を充填したときの壜体の重量、アンダーカットの深さ、把持片による壜体の把持性を考慮して組み付き固定部分の形状を決めることができる。
【0043】
また、嵌合頭片13の先端部は必ずしも環状である必要はなく、たとえば組み付き固定の操作性を考えて図6に示したように図5に示した頭片環状部14の先端部分を除いたC字状嵌合部14aとすることもできる。また嵌合腕片15の先端部についても必ずしも環状である必要はない。
【0044】
また、腕片環状部16についてみると、インサート成形方法によりこの腕片環状部16を嵌合凸部7の基端部にアンダーカット状に組み付き固定することもできる。なおインサート成形の際には、嵌合頭片13は上方に起立させた姿勢としておき、ネックリング3への組み付けは後工程で実施する。
【0045】
また、本実施例の壜体では壜本体1の後部の肩部4から胴部5上部にかけての部分に凹部9が形成されており、この凹部9の後方に把持片12を配設しているので、壜本体1の壁と把持片12の間に把持片を把持する際、手を入れることができ、安定した注出姿勢を確保できると共に、把持片12が壜本体1から大きく出っ張ることもないので壜体の保管、陳列の際に都合が良い。勿論、使用目的により凹部9を設けないで、把持片12を壜本体1の後方に出っ張るように配設することもできる。
【0046】
また、本実施例では楕円状の嵌合凸部7を胴部5の側面5aの略全幅に亘って突設しており、より効果的に壜本体1の荷重の分散をすることできると共に、この嵌合凸部7に凹凸状に文字を形成したり、ラベルを貼付する等して、装飾あるいは表示部分として有効に活用することもできる。また、この嵌合凸部7の形状は楕円状に限定されるものではなく円形、長円形、矩形等、外観と、組み付け操作性、組み付き固定状態を考慮して適宜選択することができる。
【0047】
なお、本願発明は上記説明した実施例に限定されるものではない、たとえば壜本体はPET樹脂製に限定されるものではなく、ポリエチレン製、ポリプロピレン製等、従来より使用されている合成樹脂製のものを使用することができ、壜本体の形状も矩形筒状に限定されるものではない。
【産業上の利用可能性】
【0048】
本発明の把手付き合成樹脂製壜体は、簡単な構造で安定した荷重分散が可能であり、低コストで、安定して使用できるものであり、幅広い用途への展開が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】本発明の壜体の一実施例を示す全体斜視図である。
【図2】図1の壜体の側面図である。
【図3】図1の壜体の背面図である。
【図4】図1の壜体の把手部の全体斜視図である。
【図5】図4の把手部の嵌合頭片先端部の平面図である。
【図6】把手部の嵌合頭片先端部の他の例を示す平面図である。
【図7】把手付き壜体の従来例の部分縦断側面図である。
【符号の説明】
【0050】
1 ; 壜本体
2 ;口筒部
3 ;ネックリング
4 ;肩部
5 ;胴部
5a;側面
6 ;底部
7 ;嵌合凸部
7a;周溝
8 ;アンダーカット部
9 ;凹部
11;把手部
12;把持片
13;嵌合頭片
14;頭片環状部
14a;切り込み
14’;C字状嵌合部
15;嵌合腕片
16;腕片環状部
101;容器本体
102;把手取付け用凹部
103;把持用把手
104;係止部
105;口栓部
106;肩部
107;胴部
121;上面
121a;係合凹所
122;下面
122a;係合凹所
131;把持部
141;係止突起

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壜本体(1)と、該壜本体(1)の上部後方に起立配設される把持片(12)の上端部から前方に嵌合頭片(13)を延設し、該把持片(12)の下部から左右前方に壜本体(1)の胴部(5)を左右から挟持する一対の嵌合腕片(15)を延設した把手部(11)から成り、前記嵌合頭片(13)の先端部を前記壜本体(1)の口筒部(2)下端部に形成されたネックリング(3)に、そして前記一対の嵌合腕片(15)の先端部を壜本体(1)胴部(5)の両側面(5a)に突設した一対の嵌合凸部(7)の基端部にそれぞれアンダーカット状に組み付き固定した把手付き合成樹脂製壜体。
【請求項2】
嵌合頭片(13)の先端部に頭片環状部(14)を、そして一対の嵌合腕片(15)の先端部に腕片環状部(16)を形成し、該頭片環状部(14)と腕片環状部(16)をそれぞれネックリング(3)の基端部および嵌合凸部(7)の基端部に外嵌させた状態でアンダーカット状に組み付き固定した請求項1記載の把手付き合成樹脂製壜体。
【請求項3】
腕片環状部(16)を、嵌合凸部(7)の基端部の少なくとも下半分部分にアンダーカット状に組み付き固定した請求項2記載の把手付き合成樹脂製壜体。
【請求項4】
インサート成形方法により嵌合腕片(15)の先端部を壜本体(1)胴部(5)の両側面に(5a)突設した一対の嵌合凸部(7)の基端部にアンダーカット状に組み付き固定した請求項1、2または3記載の合成樹脂製壜体。
【請求項5】
壜本体(1)胴部(5)を矩形筒状とした請求項1、2、3または4記載の把手付き合成樹脂製壜体。
【請求項6】
壜本体(1)胴部(5)の上後部に凹部(9)を形成し、該凹部(9)の後方に把持片(12)を配設する構成とした請求項1、2、3、4または5記載の把手付き合成樹脂製壜体。
【請求項7】
壜本体(1)をポリエチレンテレフタレート系樹脂製の2軸延伸ブロー成形品とした請求項1、2、3、4、5または6記載の把手付き合成樹脂製壜体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−8233(P2006−8233A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−191678(P2004−191678)
【出願日】平成16年6月29日(2004.6.29)
【出願人】(000006909)株式会社吉野工業所 (2,913)
【Fターム(参考)】