説明

抗原提示系およびT−細胞の活性化方法

【課題】合成抗原−提示マトリックス、その製法およびその使用方法を提供する。
【解決手段】非細胞性支持体、選択されたペプチドに結合でき、かつ該支持体に作動可能に連結できるMHC分子の細胞外部分、およびMHCの細胞外部分および補助分子が、ペプチドとMHC分子の細胞外部分が結合した場合に該ペプチドに対してT−細胞リンパ球の集団を活性化するのに十分な数で存在するように、該支持体に作動可能に連結された補助分子よりなる合成抗原−提示マトリックス。または、MHC抗原−提示分子およびコスティミュラトリー分子のごとき補助分子を産生するようにトランスフェクトされた細胞。該マトリックスおよび該細胞を用いて、CD8T−細胞を活性化させてサイトカインを産生させ、細胞傷害性とすることができる。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)非細胞性支持体;
b)選択されたペプチドに結合でき、かつ該支持体に作動可能に連結できるMHC分子の細胞外部分;および
c)MHCの細胞外部分および補助分子が、ペプチドとMHC分子の細胞外部分が結合した場合に該ペプチドに対してT−細胞リンパ球の集団を活性化するのに十分な数で存在するように、該支持体に作動可能に連結された補助分子;
よりなる合成抗原−提示マトリックス。
【請求項2】
a)細胞性支持体;
b)選択されたペプチドに結合でき、かつ該支持体に作動可能に連結できるMHC分子の細胞外部分;および
c)MHCの細胞外部分および補助分子が、ペプチドとMHC分子の細胞外部分が結合した場合に該ペプチドに対してT−細胞リンパ球の集団を活性化するのに十分な数で存在するように、該支持体に作動可能に連結された補助分子;
よりなる合成抗原−提示マトリックス。
【請求項3】
MHC分子の細胞外部分が完全なMHC分子の一部である請求項1記載のマトリックス。
【請求項4】
該支持体がリポソームである請求項1記載のマトリックス。
【請求項5】
該支持体が固体表面である請求項1記載のマトリックス。
【請求項6】
MHC分子の細胞外部分が、抗体と反応して該部分を支持体に連結するエピトープと結合している請求項1記載のマトリックス。
【請求項7】
MHC分子の細胞外部分が、ニッケルと反応して該部分を支持体に連結する(His)6と結合している請求項1記載のマトリックス。
【請求項8】
該支持体が多孔性材料である請求項1記載のマトリックス。
【請求項9】
該補助分子がコスティミュラトリー分子である請求項1記載のマトリックス。
【請求項10】
該コスティミュラトリー分子がB7.1またはB7.2である請求項9記載のマトリックス。
【請求項11】
該コスティミュラトリー分子が抗−CD80抗体の少なくとも一部である請求項9記載のマトリックス。
【請求項12】
該補助分子が接着分子である請求項1記載のマトリックス。
【請求項13】
該接着分子がICAM−1、ICAM−2、ICAM−3またはLFA−3である請求項12記載のマトリックス。
【請求項14】
2つの補助分子を有しており、第1の補助分子がコスティミュラトリー分子であり、第2の補助分子が接着分子である請求項1記載のマトリックス。
【請求項15】
MHC分子の細胞外部分が空である請求項1記載のマトリックス。
【請求項16】
該ペプチドがMHC分子の細胞外部分と結合している請求項1記載のマトリックス。
【請求項17】
該ペプチドがMHC分子の細胞外部分と結合している請求項14記載のマトリックス。
【請求項18】
a)支持体;
b)選択されたペプチドと結合でき、かつ該支持体に作動可能に連結できるMHC分子の細胞外部分;
c)該支持体に作動可能に連結したB7.1またはB7.2あるいはその組合せ;および
d)ペプチドがMHC分子の細胞外部分と結合した場合に該ペプチドに対してT−細胞リンパ球の集団を活性化するのに十分な量で存在するように該支持体に作動可能に連結したICAM−1分子;
よりなる合成抗原−提示マトリックス。
【請求項19】
a)請求項16記載のマトリックスを提供し;
b)マトリックス細胞をCD8T−細胞とイン・ビトロで接触させる;
ことからなる、選択されたペプチドに対してCD8T−細胞を活性化させる方法。
【請求項20】
a)請求項17記載のマトリックスを提供し;
b)ナイーブなCD8T−細胞を該マトリックスとイン・ビトロで接触させる;
ことからなる、選択されたペプチドに対して細胞傷害性CD8T−細胞を生成させる方法。
【請求項21】
a)細胞性支持体;
選択されたペプチドに結合でき、かつ該支持体に作動可能に連結できるMHC分子の細胞外部分;および
MHCの細胞外部分および補助分子が、ペプチドとMHC分子の細胞外部分が結合した場合に該ペプチドに対してT−細胞リンパ球の集団を活性化するのに十分な数で存在するように、該支持体に作動可能に連結された補助分子;よりなる合成抗原−提示マトリックスを提供し;
b)ナイーブなCD8T−細胞を該マトリックスとイン・ビトロで接触させる;
ことからなる、選択されたペプチドに対して細胞傷害性CD8T−細胞を生成させる方法。
【請求項22】
コスティミュラトリー分子がB7.1またはB7.2である請求項20記載の方法。
【請求項23】
コスティミュラトリー分子が抗−CD28抗体の少なくとも一部である請求項20記載の方法。
【請求項24】
接着分子がICAM−1、ICAM−2、ICAM−3またはLFA−3である請求項20記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2007−161719(P2007−161719A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−343258(P2006−343258)
【出願日】平成18年12月20日(2006.12.20)
【分割の表示】特願平8−527076の分割
【原出願日】平成8年3月8日(1996.3.8)
【出願人】(500184121)ザ・スクリプス・リサーチ・インステイチユート (1)
【Fターム(参考)】