抗菌性アミノグリコシド類似体
抗菌活性を有する構造(I)(式中、Q1、Q2、Q3、R8およびR9は、本明細書に規定のとおりである)の化合物(その立体異性体、薬学的に許容され得る塩およびプロドラッグを含む)を開示する。また、かかる化合物の調製および使用に関連する方法、ならびにかかる化合物を含む医薬組成物も開示する。本発明の化合物は、広範なグラム陽性菌およびグラム陰性菌、ならびに腸内細菌および嫌気性菌に対して抗菌活性を有するものである。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記の構造(I):
【化420】
を有する化合物またはその立体異性体、薬学的に許容され得る塩もしくはプロドラッグであって、式中:
Q1は水素、
【化421】
【化422】
であり、
Q2は、水素、任意選択的に置換されたアリール、任意選択的に置換されたアラルキル、任意選択的に置換されたシクロアルキル、任意選択的に置換されたシクロアルキルアルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたヘテロアリール、任意選択的に置換されたヘテロアリールアルキル、−C(=NH)NR4R5、−(CR10R11)pR12、
【化423】
であり、
Q3は、水素、任意選択的に置換されたアリール、任意選択的に置換されたアラルキル、任意選択的に置換されたシクロアルキル、任意選択的に置換されたシクロアルキルアルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたヘテロアリール、任意選択的に置換されたヘテロアリールアルキル、−C(=NH)NR4R5、−(CR10R11)pR12、
【化424】
であり、
各R1、R2、R3、R4、R5、R8およびR10は、独立して、水素もしくはC1〜C6アルキルであるか、またはR1とR2が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成していてもよく、またはR2とR3が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成していてもよく、またはR1とR3が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する炭素環を形成していてもよく、またはR4とR5が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成していてもよく;
各R6およびR7は、独立して、水素、ヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルキルであるか、またはR6とR7が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成していてもよく;
各R9は、独立して、水素またはメチルであり;
各R11は、独立して、水素、ヒドロキシル、アミノまたはC1〜C6アルキルであり;
各R12は、独立して、ヒドロキシルまたはアミノであり;
各nは、独立して、0〜4の整数であり;
各mは、独立して、0〜4の整数であり;
各pは、独立して、1〜5の整数であり、
(i)Q1、Q2およびQ3の少なくとも2つは水素以外であり、(ii)Q1が水素のとき、Q2およびQ3の少なくとも一方は−C(=NH)NR4R5である、
化合物またはその立体異性体、薬学的に許容され得る塩もしくはプロドラッグ。
【請求項2】
R8が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
各R9がメチルである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Q1とQ2が水素以外である、請求項1〜3いずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
Q3が水素である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Q1が:
【化425】
であり、式中:
R1は、水素であり;
R2は、水素であり;そして
各R3は、水素である、
請求項4または5に記載の化合物。
【請求項7】
Q1が:
【化426】
である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
Q1が:
【化427】
であり、式中:
R1は、水素であり;そして
R2とR3が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成している、
請求項4または5に記載の化合物。
【請求項9】
Q1が:
【化428】
である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Q1が:
【化429】
であり、式中:
R3は水素であり;そして
R1とR2が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成している、
請求項4または5に記載の化合物。
【請求項11】
Q1が:
【化430】
である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Q1が:
【化431】
であり、式中:
R2は水素であり;そして
R1とR3が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する炭素環を形成している、
請求項4または5に記載の化合物。
【請求項13】
Q1が:
【化432】
である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
Q1が:
【化433】
であり、式中:
R2は水素であり;そして
各R3は水素である、
請求項4または5に記載の化合物。
【請求項15】
Q1が:
【化434】
であり、式中:
R2は水素であり;そして
各R3は水素である、
請求項4または5に記載の化合物。
【請求項16】
Q2が−(CR10R11)pR12である、請求項4〜15いずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
各R10が水素である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
各R11が水素である、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
Q2が任意選択的に置換されたシクロアルキルアルキルである、請求項4〜15いずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
Q2が非置換である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
Q2が、ヒドロキシルまたはアミノで置換されている、請求項19に記載の化合物。
【請求項22】
Q2が任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキルである、請求項4〜15いずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
Q2が非置換である、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
Q2が、ヒドロキシルまたはアミノで置換されている、請求項22に記載の化合物。
【請求項25】
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(4−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−プロパノール)−1−(4−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(メチル−ピペリジン−4−イル)−1−(4−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(メチル−シクロプロピル)−1−(4−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(4−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−メチル−シクロプロピル−1−(3−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−メチル−ピペリジニル−1−(3−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(3−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−プロパノール)−1−(3−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(3−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(メチル−ピペリジン−4−イル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(メチル−シクロプロピル)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−プロパノール)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(メチル−ピペリジン−4−イル)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(メチル−シクロプロピル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−プロパノール)−2’,3−ジPNZ−1−(N−Boc−4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−2−ヒドロキシ−プロピル)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(2−アミノ−エチルスルホンアミド)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−プロパノール)−1−(2−アミノ−エチルスルホンアミド)−シソマイシン;
6’−(2(S)−ヒドロキシ−プロパノール)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(2−アミノ−エチルスルホンアミド)−シソマイシン;
6’−(メチル−トランス−3−アミノ−シクロブチル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−4−アミノ−ブチル)−1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(メチル−シクロプロピル)−1−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(メチル−(1−ヒドロキシ−3−メチルアミノ−シクロブチル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(メチル−シクロプロピル)−1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−3−アミノ−プロピル)−1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(メチル−ピロリジン−2−イル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(1−ヒドロキシ−3−アミノ−シクロブチル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(メチル−トランス−3−アミノ−シクロブチル)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(メチル−トランス−3−アミノ−シクロブチル)−1−(1−ヒドロキシ−3−アミノ−シクロブチル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(1−ヒドロキシ−3−アミノ−シクロブチル−アセチル)−シソマイシン;
6’−メチルシクロプロピル−1−(2−(アゼチジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン;
6’−(メチル−トランス−3−アミノ−シクロブチル)−1−(2−(アゼチジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(2−(アゼチジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(2−(アゼチジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン;
6’−(メチル−トランス−3−アミノ−シクロブチル)−1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−3−アミノ−プロピル)−1−(2−(アゼチジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン;または
6’−(メチル−3−アミノ−1−ヒドロキシ−シクロブチル)−1−(2−(アゼチジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン
である、請求項4に記載の化合物。
【請求項26】
Q1とQ3が水素以外である、請求項1〜3いずれか1項に記載の化合物。
【請求項27】
Q2が水素である、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
Q1が:
【化435】
であり、式中:
R1は、水素であり;
R2は水素であり;そして
各R3は水素である、
請求項26または27に記載の化合物。
【請求項29】
Q1が:
【化436】
である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
Q1が:
【化437】
であり、式中:
R1は水素であり;そして
R2およびR3は、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成している、
請求項26または27に記載の化合物。
【請求項31】
Q1が:
【化438】
である、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
Q1が:
【化439】
であり、式中:
R3は水素であり;そして
R1とR2は、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成している、
請求項26または27に記載の化合物。
【請求項33】
Q1が:
【化440】
である、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
Q1が:
【化441】
であり、式中:
R2は水素であり;そして
R1とR3は、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する炭素環を形成している、
請求項26または27に記載の化合物。
【請求項35】
Q1が:
【化442】
である、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
Q1が:
【化443】
であり、式中:
R2は水素であり;そして
各R3は水素である、
請求項26または27に記載の化合物。
【請求項37】
Q1が:
【化444】
であり、式中:
R2は水素であり;そして
各R3は水素である、
請求項26または27に記載の化合物。
【請求項38】
Q3が−(CR10R11)pR12である、請求項26〜37いずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
各R10が水素である、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
各R11が水素である、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
Q3が任意選択的に置換されたシクロアルキルアルキルである、請求項26〜37いずれか1項に記載の化合物。
【請求項42】
Q3が非置換である、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
Q3が、ヒドロキシルまたはアミノで置換されている、請求項41に記載の化合物。
【請求項44】
Q3が、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキルである、請求項26〜37いずれか1項に記載の化合物。
【請求項45】
Q3が非置換である、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
Q3が、ヒドロキシルまたはアミノで置換されている、請求項44に記載の化合物。
【請求項47】
Q3が、任意選択的に置換されたヘテロシクリルである、請求項26〜37いずれか1項に記載の化合物。
【請求項48】
Q3が非置換である、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
Q3が、ヒドロキシルまたはアミノで置換されている、請求項47に記載の化合物。
【請求項50】
Q3が−C(=NH)NH2である、請求項26〜37いずれか1項に記載の化合物。
【請求項51】
2’−(3−アミノ−プロピル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−(2(S)−アミノ−プロピル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−(アゼチジン−3−イル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−(2−アミノ−プロパノール)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−(2−ヒドロキシ−プロパノール)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−(2−ヒドロキシ−3−アミノ−プロピル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−グアニジニウム−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;または
2’−(メチル−トランス−3−アミノ−シクロブチル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン
である、請求項26に記載の化合物。
【請求項52】
Q2とQ3が水素以外である、請求項1〜3いずれか1項に記載の化合物。
【請求項53】
Q1が水素である、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
Q2が−C(=NH)NH2である、請求項52または53に記載の化合物。
【請求項55】
Q3が−C(=NH)NH2である、請求項52〜54いずれか1項に記載の化合物。
【請求項56】
請求項1〜55いずれか1項に記載の化合物またはその立体異性体、薬学的に許容され得る塩もしくはプロドラッグ、および薬学的に許容され得る担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項57】
哺乳動物に、有効量の請求項1〜55いずれか1項に記載の化合物または請求項56に記載の組成物を投与することを含む、細菌感染を、その処置を必要とする哺乳動物において処置する方法。
【請求項1】
下記の構造(I):
【化420】
を有する化合物またはその立体異性体、薬学的に許容され得る塩もしくはプロドラッグであって、式中:
Q1は水素、
【化421】
【化422】
であり、
Q2は、水素、任意選択的に置換されたアリール、任意選択的に置換されたアラルキル、任意選択的に置換されたシクロアルキル、任意選択的に置換されたシクロアルキルアルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたヘテロアリール、任意選択的に置換されたヘテロアリールアルキル、−C(=NH)NR4R5、−(CR10R11)pR12、
【化423】
であり、
Q3は、水素、任意選択的に置換されたアリール、任意選択的に置換されたアラルキル、任意選択的に置換されたシクロアルキル、任意選択的に置換されたシクロアルキルアルキル、任意選択的に置換されたヘテロシクリル、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキル、任意選択的に置換されたヘテロアリール、任意選択的に置換されたヘテロアリールアルキル、−C(=NH)NR4R5、−(CR10R11)pR12、
【化424】
であり、
各R1、R2、R3、R4、R5、R8およびR10は、独立して、水素もしくはC1〜C6アルキルであるか、またはR1とR2が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成していてもよく、またはR2とR3が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成していてもよく、またはR1とR3が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する炭素環を形成していてもよく、またはR4とR5が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成していてもよく;
各R6およびR7は、独立して、水素、ヒドロキシル、アミノもしくはC1〜C6アルキルであるか、またはR6とR7が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成していてもよく;
各R9は、独立して、水素またはメチルであり;
各R11は、独立して、水素、ヒドロキシル、アミノまたはC1〜C6アルキルであり;
各R12は、独立して、ヒドロキシルまたはアミノであり;
各nは、独立して、0〜4の整数であり;
各mは、独立して、0〜4の整数であり;
各pは、独立して、1〜5の整数であり、
(i)Q1、Q2およびQ3の少なくとも2つは水素以外であり、(ii)Q1が水素のとき、Q2およびQ3の少なくとも一方は−C(=NH)NR4R5である、
化合物またはその立体異性体、薬学的に許容され得る塩もしくはプロドラッグ。
【請求項2】
R8が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
各R9がメチルである、請求項1または2に記載の化合物。
【請求項4】
Q1とQ2が水素以外である、請求項1〜3いずれか1項に記載の化合物。
【請求項5】
Q3が水素である、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
Q1が:
【化425】
であり、式中:
R1は、水素であり;
R2は、水素であり;そして
各R3は、水素である、
請求項4または5に記載の化合物。
【請求項7】
Q1が:
【化426】
である、請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
Q1が:
【化427】
であり、式中:
R1は、水素であり;そして
R2とR3が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成している、
請求項4または5に記載の化合物。
【請求項9】
Q1が:
【化428】
である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
Q1が:
【化429】
であり、式中:
R3は水素であり;そして
R1とR2が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成している、
請求項4または5に記載の化合物。
【請求項11】
Q1が:
【化430】
である、請求項10に記載の化合物。
【請求項12】
Q1が:
【化431】
であり、式中:
R2は水素であり;そして
R1とR3が、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する炭素環を形成している、
請求項4または5に記載の化合物。
【請求項13】
Q1が:
【化432】
である、請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
Q1が:
【化433】
であり、式中:
R2は水素であり;そして
各R3は水素である、
請求項4または5に記載の化合物。
【請求項15】
Q1が:
【化434】
であり、式中:
R2は水素であり;そして
各R3は水素である、
請求項4または5に記載の化合物。
【請求項16】
Q2が−(CR10R11)pR12である、請求項4〜15いずれか1項に記載の化合物。
【請求項17】
各R10が水素である、請求項16に記載の化合物。
【請求項18】
各R11が水素である、請求項17に記載の化合物。
【請求項19】
Q2が任意選択的に置換されたシクロアルキルアルキルである、請求項4〜15いずれか1項に記載の化合物。
【請求項20】
Q2が非置換である、請求項19に記載の化合物。
【請求項21】
Q2が、ヒドロキシルまたはアミノで置換されている、請求項19に記載の化合物。
【請求項22】
Q2が任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキルである、請求項4〜15いずれか1項に記載の化合物。
【請求項23】
Q2が非置換である、請求項22に記載の化合物。
【請求項24】
Q2が、ヒドロキシルまたはアミノで置換されている、請求項22に記載の化合物。
【請求項25】
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(4−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−プロパノール)−1−(4−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(メチル−ピペリジン−4−イル)−1−(4−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(メチル−シクロプロピル)−1−(4−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(4−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−メチル−シクロプロピル−1−(3−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−メチル−ピペリジニル−1−(3−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(3−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−プロパノール)−1−(3−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(3−アミノ−2(R)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(メチル−ピペリジン−4−イル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(メチル−シクロプロピル)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−プロパノール)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(メチル−ピペリジン−4−イル)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(メチル−シクロプロピル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−プロパノール)−2’,3−ジPNZ−1−(N−Boc−4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−2−ヒドロキシ−プロピル)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(2−アミノ−エチルスルホンアミド)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−プロパノール)−1−(2−アミノ−エチルスルホンアミド)−シソマイシン;
6’−(2(S)−ヒドロキシ−プロパノール)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(2−アミノ−エチルスルホンアミド)−シソマイシン;
6’−(メチル−トランス−3−アミノ−シクロブチル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−4−アミノ−ブチル)−1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(メチル−シクロプロピル)−1−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(メチル−(1−ヒドロキシ−3−メチルアミノ−シクロブチル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(メチル−シクロプロピル)−1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−3−アミノ−プロピル)−1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(メチル−ピロリジン−2−イル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(3−ヒドロキシ−アゼチジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(1−ヒドロキシ−3−アミノ−シクロブチル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(メチル−トランス−3−アミノ−シクロブチル)−1−(3−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−プロピオニル)−シソマイシン;
6’−(メチル−トランス−3−アミノ−シクロブチル)−1−(1−ヒドロキシ−3−アミノ−シクロブチル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(1−ヒドロキシ−3−アミノ−シクロブチル−アセチル)−シソマイシン;
6’−メチルシクロプロピル−1−(2−(アゼチジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン;
6’−(メチル−トランス−3−アミノ−シクロブチル)−1−(2−(アゼチジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(2−(アゼチジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン;
6’−(3−アミノ−プロピル)−1−(2−(アゼチジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン;
6’−(メチル−トランス−3−アミノ−シクロブチル)−1−(3−ヒドロキシ−ピロリジン−3−イル−アセチル)−シソマイシン;
6’−(2−ヒドロキシ−3−アミノ−プロピル)−1−(2−(アゼチジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン;または
6’−(メチル−3−アミノ−1−ヒドロキシ−シクロブチル)−1−(2−(アゼチジン−3−イル)−2−ヒドロキシ−アセチル)−シソマイシン
である、請求項4に記載の化合物。
【請求項26】
Q1とQ3が水素以外である、請求項1〜3いずれか1項に記載の化合物。
【請求項27】
Q2が水素である、請求項26に記載の化合物。
【請求項28】
Q1が:
【化435】
であり、式中:
R1は、水素であり;
R2は水素であり;そして
各R3は水素である、
請求項26または27に記載の化合物。
【請求項29】
Q1が:
【化436】
である、請求項28に記載の化合物。
【請求項30】
Q1が:
【化437】
であり、式中:
R1は水素であり;そして
R2およびR3は、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成している、
請求項26または27に記載の化合物。
【請求項31】
Q1が:
【化438】
である、請求項30に記載の化合物。
【請求項32】
Q1が:
【化439】
であり、式中:
R3は水素であり;そして
R1とR2は、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する複素環を形成している、
請求項26または27に記載の化合物。
【請求項33】
Q1が:
【化440】
である、請求項32に記載の化合物。
【請求項34】
Q1が:
【化441】
であり、式中:
R2は水素であり;そして
R1とR3は、これらが結合している原子と一緒になって4〜6個の環原子を有する炭素環を形成している、
請求項26または27に記載の化合物。
【請求項35】
Q1が:
【化442】
である、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
Q1が:
【化443】
であり、式中:
R2は水素であり;そして
各R3は水素である、
請求項26または27に記載の化合物。
【請求項37】
Q1が:
【化444】
であり、式中:
R2は水素であり;そして
各R3は水素である、
請求項26または27に記載の化合物。
【請求項38】
Q3が−(CR10R11)pR12である、請求項26〜37いずれか1項に記載の化合物。
【請求項39】
各R10が水素である、請求項38に記載の化合物。
【請求項40】
各R11が水素である、請求項39に記載の化合物。
【請求項41】
Q3が任意選択的に置換されたシクロアルキルアルキルである、請求項26〜37いずれか1項に記載の化合物。
【請求項42】
Q3が非置換である、請求項41に記載の化合物。
【請求項43】
Q3が、ヒドロキシルまたはアミノで置換されている、請求項41に記載の化合物。
【請求項44】
Q3が、任意選択的に置換されたヘテロシクリルアルキルである、請求項26〜37いずれか1項に記載の化合物。
【請求項45】
Q3が非置換である、請求項44に記載の化合物。
【請求項46】
Q3が、ヒドロキシルまたはアミノで置換されている、請求項44に記載の化合物。
【請求項47】
Q3が、任意選択的に置換されたヘテロシクリルである、請求項26〜37いずれか1項に記載の化合物。
【請求項48】
Q3が非置換である、請求項47に記載の化合物。
【請求項49】
Q3が、ヒドロキシルまたはアミノで置換されている、請求項47に記載の化合物。
【請求項50】
Q3が−C(=NH)NH2である、請求項26〜37いずれか1項に記載の化合物。
【請求項51】
2’−(3−アミノ−プロピル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−(2(S)−アミノ−プロピル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−(アゼチジン−3−イル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−(2−アミノ−プロパノール)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−(2−ヒドロキシ−エチル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−(2−ヒドロキシ−プロパノール)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−(2−ヒドロキシ−3−アミノ−プロピル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;
2’−グアニジニウム−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン;または
2’−(メチル−トランス−3−アミノ−シクロブチル)−1−(4−アミノ−2(S)−ヒドロキシ−ブチリル)−シソマイシン
である、請求項26に記載の化合物。
【請求項52】
Q2とQ3が水素以外である、請求項1〜3いずれか1項に記載の化合物。
【請求項53】
Q1が水素である、請求項52に記載の化合物。
【請求項54】
Q2が−C(=NH)NH2である、請求項52または53に記載の化合物。
【請求項55】
Q3が−C(=NH)NH2である、請求項52〜54いずれか1項に記載の化合物。
【請求項56】
請求項1〜55いずれか1項に記載の化合物またはその立体異性体、薬学的に許容され得る塩もしくはプロドラッグ、および薬学的に許容され得る担体、希釈剤または賦形剤を含む医薬組成物。
【請求項57】
哺乳動物に、有効量の請求項1〜55いずれか1項に記載の化合物または請求項56に記載の組成物を投与することを含む、細菌感染を、その処置を必要とする哺乳動物において処置する方法。
【公表番号】特表2011−504508(P2011−504508A)
【公表日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−535103(P2010−535103)
【出願日】平成20年11月21日(2008.11.21)
【国際出願番号】PCT/US2008/084399
【国際公開番号】WO2009/067692
【国際公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(509281793)アカオジェン インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年11月21日(2008.11.21)
【国際出願番号】PCT/US2008/084399
【国際公開番号】WO2009/067692
【国際公開日】平成21年5月28日(2009.5.28)
【出願人】(509281793)アカオジェン インコーポレイテッド (6)
【Fターム(参考)】
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