抗EpCAM抗体
上皮細胞接着分子(EpCAM)に結合し、EpCAMに結合する既知の抗体に対して特定の利点、例えば、本発明の抗体は良好な親和性、良好な交差反応プロファイル、ならびに優れたADCCおよびCDCC活性を示す、抗体を開示する。特定の重鎖および軽鎖CDRを含む抗体を開示する。本発明は、よって、特に癌の治療における、これらの抗体およびその全使用に関する。本発明は、よって、癌治療のための新しい抗体ベースの組成物、方法、併用プロトコルを提供する。新しい抗EpCAM抗体を使用した有利な免疫抱合体組成物および方法も提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
EpCAMに結合し、3つのCDRを含む少なくとも1つの重鎖可変領域と、3つのCDRを含む少なくとも1つの軽鎖可変領域とを含む抗体であって、前記重鎖可変領域は、
(c)配列番号7のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有するVH CDR3であって、前記実質的に相同な配列は、所与のCDR配列と比較して、1つ、2つ、もしくは3つのアミノ酸置換を含有する配列であるか、または前記実質的に相同な配列は、所与のCDR配列の保存アミノ酸置換を含有する配列である、VH CDR3
を含む、抗体。
【請求項2】
前記重鎖可変領域CDRの1つ以上は、
(a)配列番号5のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有する可変重鎖(VH)CDR1、および
(b)配列番号6のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有するVH CDR2
から成る群より選択され、
前記実質的に相同な配列は、所与のCDR配列と比較して、1つ、2つ、もしくは3つのアミノ酸置換を含有する配列であるか、または前記実質的に相同な配列は、所与のCDR配列の保存アミノ酸置換を含有する配列である、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
前記軽鎖可変領域CDRの1つ以上は、
(d)配列番号8のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有する可変軽鎖(VL)CDR1、
(e)G A S T X5 A X7(配列番号37)のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有し、X5およびX7は、任意のアミノ酸であり得るVL CDR2、および
(f)Q X2 Y N X5 W P P X9 X10 T(配列番号89)のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有し、X2、X5、X9、およびX10は、任意のアミノ酸であり得るVL CDR3
から成る群より選択され、
前記実質的に相同な配列は、所与のCDR配列と比較して、1つ、2つ、または3つのアミノ酸置換を含有する配列であるか、または前記実質的に相同な配列は、所与のCDR配列の保存アミノ酸置換を含有する配列である、請求項1または請求項2に記載の抗体。
【請求項4】
前記(e)のVL CDR2において、
X5は、RもしくはT、好ましくはTであり、かつ/または
X7は、TもしくはS、好ましくはSであり、かつ/あるいは
前記(f)のVL CDR3において、
X2は、QもしくはHもしくはK、好ましくはQであり、
X5は、NもしくはD、好ましくはNであり、
X9は、GもしくはTもしくはSもしくはMもしくはA、好ましくはAであり、かつ/または
X10は、FもしくはWもしくはY、好ましくはYである、請求項3に記載の抗体。
【請求項5】
前記(e)のVL CDR2は、配列番号9もしくは配列番号29のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有し、かつ/あるいは前記(f)のVL CDR3は、配列番号10、30、43、56、69、もしくは82のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有する、請求項3または請求項4に記載の抗体。
【請求項6】
前記重鎖CDRドメイン(a)、(b)、および(c)のそれぞれのうちの1つ、ならびに/または前記軽鎖CDRドメイン(d)、(e)、および(f)のそれぞれのうちの1つを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項7】
前記3つの軽鎖可変領域CDRは、配列番号8、9、および10、または配列番号8、29、および30、または配列番号8、29、および43、または配列番号8、29、および56、または配列番号8、29、および69、または配列番号8、29、および82、あるいはそれらに実質的に相同な配列である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項8】
前記重鎖可変領域は、配列番号3のアミノ酸配列、またはそれに少なくとも70%、80%、90%、95%、または98%の配列同一性を有する配列を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項9】
前記軽鎖可変領域は、配列番号4、27、40、53、66、もしくは79のアミノ酸配列、またはそれに少なくとも70%、80%、90%、95%、もしくは98%の配列同一性を有する配列を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項10】
前記抗体は、配列番号21、36、49、62、75、もしくは88のアミノ酸配列、またはそれに少なくとも70%、80%、90%、95%、もしくは98%の配列同一性を有する配列を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項11】
前記抗体は、ヒトおよびサルの双方のEpCAMに結合することが可能である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項12】
配列番号5のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するVH CDR2、配列番号7のアミノ酸配列を有するVH CDR3、配列番号8のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号9のアミノ酸配列を有するVL CDR2、および配列番号10のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の抗体、または前記抗体とEpCAMへの結合において競合することができる抗体。
【請求項13】
前記抗体は、完全ヒト抗体である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項14】
前記抗体は、抗体重鎖定常領域および/または抗体軽鎖定常領域の全てもしくは一部を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項15】
前記抗体はIgG抗体である、請求項14に記載の抗体。
【請求項16】
前記抗体は、配列番号24のアミノ酸配列、またはそれに少なくとも70%、80%、90%、95%、もしくは98%の配列同一性を有する配列を含む重鎖と、配列番号25、51、64、もしくは77のアミノ酸配列、またはそれに少なくとも70%、80%、90%、95%、もしくは98%の配列同一性を有する配列を含む軽鎖とを含む、請求項14または請求項15に記載の抗体。
【請求項17】
前記抗体は、抗体の抗原結合断片である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項18】
前記抗体の前記抗原結合断片は、Fab’、Fab、F(ab’)2、単一ドメイン抗体、TandAbsダイマー、Fv、scFv、dsFv、ds−scFv、Fd、直鎖状抗体、ミニボディ[minibody]、二特異性抗体[diabody]、二重特異性抗体断片[bispecific antibody fragment]、バイボディ[bibody]、トリボディ[tribody]、sc−二特異性抗体[sc-diabody]、カッパ(ラムダ)ボディ、BiTE、DVD−Ig、SIP、SMIP、DART、または1つ以上のCDRを含む小抗体模倣物[small antibody mimetic]である、請求項17に記載の抗体。
【請求項19】
少なくとも第2の診断剤または治療剤に結合させた請求項1〜18のいずれか1項の抗体を含む免疫抱合体。
【請求項20】
前記抗体は、放射線治療剤、化学療法剤、抗血管新生剤、アポトーシス誘発剤、抗チューブリン剤、抗細胞もしくは細胞障害性薬物、ステロイド、サイトカイン、ケモカイン、ATPase阻害剤、別の抗体、または血液凝固剤に結合される、請求項19に記載の免疫抱合体。
【請求項21】
前記抗体は別の抗体に結合され、前記免疫抱合体は二重特異性抗体または二特異性抗体を含む、請求項20に記載の免疫抱合体。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか1項に記載の抗体を含む結合タンパク質。
【請求項23】
少なくとも、請求項1〜18のいずれか1項に記載の第1の抗体またはその免疫抱合体を含む組成物。
【請求項24】
前記組成物は、薬学的に許容される組成物である、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記組成物は、少なくとも第2の治療剤をさらに含む、請求項23または請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体をコードするヌクレオチド配列領域を含む核酸分子。
【請求項27】
前記ヌクレオチド配列領域は、配列番号1のヌクレオチド配列、および任意に配列番号2、26、39、52、65、もしくは78のヌクレオチド配列、またはそれらに少なくとも70%の配列同一性を有する配列を含む、請求項26に記載の核酸分子。
【請求項28】
請求項26または請求項27に記載の核酸分子を含む発現ベクター。
【請求項29】
請求項26もしくは請求項27に記載の核酸分子、または請求項28に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞またはウイルス。
【請求項30】
少なくとも第1の容器に、
(a)請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体、
(b)請求項19〜21のいずれか1項に記載の免疫抱合体、
(c)請求項23〜25のいずれか1項に記載の組成物、
(d)請求項26または請求項27に記載の核酸分子、
(e)請求項28に記載の発現ベクター、
(f)請求項29に記載の宿主細胞、または、
(g)請求項29に記載のウイルス
を含むキット。
【請求項31】
抗体を産生する方法であって、
(a)前記コードされた抗体を発現するのに効果的な条件下で、請求項26もしくは請求項27に記載の核酸分子、または請求項28に記載の発現ベクターを含む宿主細胞を培養することと、
(b)前記宿主細胞から前記発現した抗体を得ることと
を含む方法。
【請求項32】
EpCAMに結合する方法であって、EpCAMを含む組成物を、請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体、またはその免疫抱合体と接触させることを含む方法。
【請求項33】
EpCAMを検出する方法であって、EpCAM/抗体複合体の形成を可能にするのに効果的な条件下で、EpCAMを含有すると疑われる組成物を、請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体、またはその免疫抱合体と接触させることと、そのように形成された前記複合体を検出することと、を含む方法。
【請求項34】
動物における癌を診断する方法であって、
(a)EpCAM/抗体複合体の形成を可能にするのに効果的な条件下で、動物、または前記動物から採取した試験試料を、請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体、またはその免疫抱合体と接触させることを含む方法。
【請求項35】
前記方法は、
(b)前記試験試料中の抗体−抗原複合体の存在、および/または量、および/または位置を測定するか、または検出すること、ならびに、
任意に、
(c)前記試験試料中の抗体−抗原複合体の前記存在および/または量を対照と比較すること、をさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
癌を治療する方法であって、動物に請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体、またはその免疫抱合体を、前記動物の癌を治療するのに効果的な量で投与することを含む方法。
【請求項37】
第2の治療剤を前記動物に投与することをさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記動物はヒト対象である、請求項34〜37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
療法、撮像、または診断に使用するための、請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体またはその免疫抱合体。
【請求項40】
癌の療法、撮像、または診断に使用するための、請求項39に記載の抗体または免疫抱合体。
【請求項41】
前記癌の治療のための薬剤の製造において、請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体またはその免疫抱合体の使用。
【請求項42】
前記癌は、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、卵巣癌、膀胱癌、胆嚢癌、膵臓癌、肺癌、胃組織もしくは内臓の癌、好ましくは胃癌もしくは食道癌、肝臓癌、好ましくは肝細胞癌、腎臓癌、好ましくは腎細胞癌、皮膚腫瘍、頭頚部癌、好ましくは膠腫、唇癌、口癌、膣癌、および子宮頸部癌からなる群より選択される、請求項39もしくは請求項40の抗体もしくは免疫抱合体、または請求項36〜38のいずれか1項に記載の方法、または請求項41に記載の使用。
【請求項43】
第2の治療剤の使用をさらに含む、請求項39もしくは請求項40もしくは請求項42の抗体もしくは免疫抱合体、または請求項36〜38のいずれか1項に記載の方法、または請求項41に記載の使用。
【請求項1】
EpCAMに結合し、3つのCDRを含む少なくとも1つの重鎖可変領域と、3つのCDRを含む少なくとも1つの軽鎖可変領域とを含む抗体であって、前記重鎖可変領域は、
(c)配列番号7のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有するVH CDR3であって、前記実質的に相同な配列は、所与のCDR配列と比較して、1つ、2つ、もしくは3つのアミノ酸置換を含有する配列であるか、または前記実質的に相同な配列は、所与のCDR配列の保存アミノ酸置換を含有する配列である、VH CDR3
を含む、抗体。
【請求項2】
前記重鎖可変領域CDRの1つ以上は、
(a)配列番号5のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有する可変重鎖(VH)CDR1、および
(b)配列番号6のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有するVH CDR2
から成る群より選択され、
前記実質的に相同な配列は、所与のCDR配列と比較して、1つ、2つ、もしくは3つのアミノ酸置換を含有する配列であるか、または前記実質的に相同な配列は、所与のCDR配列の保存アミノ酸置換を含有する配列である、請求項1に記載の抗体。
【請求項3】
前記軽鎖可変領域CDRの1つ以上は、
(d)配列番号8のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有する可変軽鎖(VL)CDR1、
(e)G A S T X5 A X7(配列番号37)のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有し、X5およびX7は、任意のアミノ酸であり得るVL CDR2、および
(f)Q X2 Y N X5 W P P X9 X10 T(配列番号89)のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有し、X2、X5、X9、およびX10は、任意のアミノ酸であり得るVL CDR3
から成る群より選択され、
前記実質的に相同な配列は、所与のCDR配列と比較して、1つ、2つ、または3つのアミノ酸置換を含有する配列であるか、または前記実質的に相同な配列は、所与のCDR配列の保存アミノ酸置換を含有する配列である、請求項1または請求項2に記載の抗体。
【請求項4】
前記(e)のVL CDR2において、
X5は、RもしくはT、好ましくはTであり、かつ/または
X7は、TもしくはS、好ましくはSであり、かつ/あるいは
前記(f)のVL CDR3において、
X2は、QもしくはHもしくはK、好ましくはQであり、
X5は、NもしくはD、好ましくはNであり、
X9は、GもしくはTもしくはSもしくはMもしくはA、好ましくはAであり、かつ/または
X10は、FもしくはWもしくはY、好ましくはYである、請求項3に記載の抗体。
【請求項5】
前記(e)のVL CDR2は、配列番号9もしくは配列番号29のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有し、かつ/あるいは前記(f)のVL CDR3は、配列番号10、30、43、56、69、もしくは82のアミノ酸配列、またはそれに実質的に相同な配列を有する、請求項3または請求項4に記載の抗体。
【請求項6】
前記重鎖CDRドメイン(a)、(b)、および(c)のそれぞれのうちの1つ、ならびに/または前記軽鎖CDRドメイン(d)、(e)、および(f)のそれぞれのうちの1つを含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項7】
前記3つの軽鎖可変領域CDRは、配列番号8、9、および10、または配列番号8、29、および30、または配列番号8、29、および43、または配列番号8、29、および56、または配列番号8、29、および69、または配列番号8、29、および82、あるいはそれらに実質的に相同な配列である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項8】
前記重鎖可変領域は、配列番号3のアミノ酸配列、またはそれに少なくとも70%、80%、90%、95%、または98%の配列同一性を有する配列を含む、請求項1〜7のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項9】
前記軽鎖可変領域は、配列番号4、27、40、53、66、もしくは79のアミノ酸配列、またはそれに少なくとも70%、80%、90%、95%、もしくは98%の配列同一性を有する配列を含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項10】
前記抗体は、配列番号21、36、49、62、75、もしくは88のアミノ酸配列、またはそれに少なくとも70%、80%、90%、95%、もしくは98%の配列同一性を有する配列を含む、請求項1〜9のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項11】
前記抗体は、ヒトおよびサルの双方のEpCAMに結合することが可能である、請求項1〜10のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項12】
配列番号5のアミノ酸配列を有するVH CDR1、配列番号6のアミノ酸配列を有するVH CDR2、配列番号7のアミノ酸配列を有するVH CDR3、配列番号8のアミノ酸配列を有するVL CDR1、配列番号9のアミノ酸配列を有するVL CDR2、および配列番号10のアミノ酸配列を有するVL CDR3を含む、請求項1〜11のいずれか1項に記載の抗体、または前記抗体とEpCAMへの結合において競合することができる抗体。
【請求項13】
前記抗体は、完全ヒト抗体である、請求項1〜12のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項14】
前記抗体は、抗体重鎖定常領域および/または抗体軽鎖定常領域の全てもしくは一部を含む、請求項1〜13のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項15】
前記抗体はIgG抗体である、請求項14に記載の抗体。
【請求項16】
前記抗体は、配列番号24のアミノ酸配列、またはそれに少なくとも70%、80%、90%、95%、もしくは98%の配列同一性を有する配列を含む重鎖と、配列番号25、51、64、もしくは77のアミノ酸配列、またはそれに少なくとも70%、80%、90%、95%、もしくは98%の配列同一性を有する配列を含む軽鎖とを含む、請求項14または請求項15に記載の抗体。
【請求項17】
前記抗体は、抗体の抗原結合断片である、請求項1〜16のいずれか1項に記載の抗体。
【請求項18】
前記抗体の前記抗原結合断片は、Fab’、Fab、F(ab’)2、単一ドメイン抗体、TandAbsダイマー、Fv、scFv、dsFv、ds−scFv、Fd、直鎖状抗体、ミニボディ[minibody]、二特異性抗体[diabody]、二重特異性抗体断片[bispecific antibody fragment]、バイボディ[bibody]、トリボディ[tribody]、sc−二特異性抗体[sc-diabody]、カッパ(ラムダ)ボディ、BiTE、DVD−Ig、SIP、SMIP、DART、または1つ以上のCDRを含む小抗体模倣物[small antibody mimetic]である、請求項17に記載の抗体。
【請求項19】
少なくとも第2の診断剤または治療剤に結合させた請求項1〜18のいずれか1項の抗体を含む免疫抱合体。
【請求項20】
前記抗体は、放射線治療剤、化学療法剤、抗血管新生剤、アポトーシス誘発剤、抗チューブリン剤、抗細胞もしくは細胞障害性薬物、ステロイド、サイトカイン、ケモカイン、ATPase阻害剤、別の抗体、または血液凝固剤に結合される、請求項19に記載の免疫抱合体。
【請求項21】
前記抗体は別の抗体に結合され、前記免疫抱合体は二重特異性抗体または二特異性抗体を含む、請求項20に記載の免疫抱合体。
【請求項22】
請求項1〜21のいずれか1項に記載の抗体を含む結合タンパク質。
【請求項23】
少なくとも、請求項1〜18のいずれか1項に記載の第1の抗体またはその免疫抱合体を含む組成物。
【請求項24】
前記組成物は、薬学的に許容される組成物である、請求項23に記載の組成物。
【請求項25】
前記組成物は、少なくとも第2の治療剤をさらに含む、請求項23または請求項24に記載の組成物。
【請求項26】
請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体をコードするヌクレオチド配列領域を含む核酸分子。
【請求項27】
前記ヌクレオチド配列領域は、配列番号1のヌクレオチド配列、および任意に配列番号2、26、39、52、65、もしくは78のヌクレオチド配列、またはそれらに少なくとも70%の配列同一性を有する配列を含む、請求項26に記載の核酸分子。
【請求項28】
請求項26または請求項27に記載の核酸分子を含む発現ベクター。
【請求項29】
請求項26もしくは請求項27に記載の核酸分子、または請求項28に記載の発現ベクターを含む、宿主細胞またはウイルス。
【請求項30】
少なくとも第1の容器に、
(a)請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体、
(b)請求項19〜21のいずれか1項に記載の免疫抱合体、
(c)請求項23〜25のいずれか1項に記載の組成物、
(d)請求項26または請求項27に記載の核酸分子、
(e)請求項28に記載の発現ベクター、
(f)請求項29に記載の宿主細胞、または、
(g)請求項29に記載のウイルス
を含むキット。
【請求項31】
抗体を産生する方法であって、
(a)前記コードされた抗体を発現するのに効果的な条件下で、請求項26もしくは請求項27に記載の核酸分子、または請求項28に記載の発現ベクターを含む宿主細胞を培養することと、
(b)前記宿主細胞から前記発現した抗体を得ることと
を含む方法。
【請求項32】
EpCAMに結合する方法であって、EpCAMを含む組成物を、請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体、またはその免疫抱合体と接触させることを含む方法。
【請求項33】
EpCAMを検出する方法であって、EpCAM/抗体複合体の形成を可能にするのに効果的な条件下で、EpCAMを含有すると疑われる組成物を、請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体、またはその免疫抱合体と接触させることと、そのように形成された前記複合体を検出することと、を含む方法。
【請求項34】
動物における癌を診断する方法であって、
(a)EpCAM/抗体複合体の形成を可能にするのに効果的な条件下で、動物、または前記動物から採取した試験試料を、請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体、またはその免疫抱合体と接触させることを含む方法。
【請求項35】
前記方法は、
(b)前記試験試料中の抗体−抗原複合体の存在、および/または量、および/または位置を測定するか、または検出すること、ならびに、
任意に、
(c)前記試験試料中の抗体−抗原複合体の前記存在および/または量を対照と比較すること、をさらに含む、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
癌を治療する方法であって、動物に請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体、またはその免疫抱合体を、前記動物の癌を治療するのに効果的な量で投与することを含む方法。
【請求項37】
第2の治療剤を前記動物に投与することをさらに含む、請求項36に記載の方法。
【請求項38】
前記動物はヒト対象である、請求項34〜37のいずれか1項に記載の方法。
【請求項39】
療法、撮像、または診断に使用するための、請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体またはその免疫抱合体。
【請求項40】
癌の療法、撮像、または診断に使用するための、請求項39に記載の抗体または免疫抱合体。
【請求項41】
前記癌の治療のための薬剤の製造において、請求項1〜18のいずれか1項に記載の抗体またはその免疫抱合体の使用。
【請求項42】
前記癌は、乳癌、結腸直腸癌、前立腺癌、卵巣癌、膀胱癌、胆嚢癌、膵臓癌、肺癌、胃組織もしくは内臓の癌、好ましくは胃癌もしくは食道癌、肝臓癌、好ましくは肝細胞癌、腎臓癌、好ましくは腎細胞癌、皮膚腫瘍、頭頚部癌、好ましくは膠腫、唇癌、口癌、膣癌、および子宮頸部癌からなる群より選択される、請求項39もしくは請求項40の抗体もしくは免疫抱合体、または請求項36〜38のいずれか1項に記載の方法、または請求項41に記載の使用。
【請求項43】
第2の治療剤の使用をさらに含む、請求項39もしくは請求項40もしくは請求項42の抗体もしくは免疫抱合体、または請求項36〜38のいずれか1項に記載の方法、または請求項41に記載の使用。
【図1】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【図2】
【図3A】
【図3B】
【図3C】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図5A】
【図5B】
【図6A】
【図6B】
【図6C】
【図7A】
【図7B】
【図8】
【図9】
【図10A】
【図10B】
【公表番号】特表2012−529281(P2012−529281A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514538(P2012−514538)
【出願日】平成22年6月9日(2010.6.9)
【国際出願番号】PCT/GB2010/050969
【国際公開番号】WO2010/142990
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(509268749)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年6月9日(2010.6.9)
【国際出願番号】PCT/GB2010/050969
【国際公開番号】WO2010/142990
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(509268749)
【Fターム(参考)】
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