説明

折りたたみ可能な組立式箱

【課題】組立工程のロスが少なく、組立が容易で、かつ小さく折りたためるようにした、折りたたみ可能な組立式箱。
【解決手段】一対の第2側板15,16を底板11から立ち上げ、内側板17を底板を囲むように折込むとともに、折込み片18を内側板17に向けて折込み、また折込み片18をそれぞれ内向きに折込んで内側板17を挟み付けた上、折込み片18を折込み片の先端を挟み付けるよう組み付けて組み立てられる組立式箱10であって、一方の第2側板15を底板上に折り目11Cで折りたたんだ上、第2側板の両側の内側板17を折り目15A,15Bで第2側板上に折りたたむとともに、他方の第2側板16を第2側板上に折り目11Dで折りたたんだ上、第2側板の両側の内側板17を折り目で第2側板上に折りたたみ、また第1側板12,13および折込み片19を底板の反対側に折りたたむようにしたことを特徴とする折りたたみ可能な組立式箱10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ほぼ複層構造を有する組立式箱に関し、なおかつ平たく折りたたむことができるようにした折りたたみ可能な組立式箱を提供することを目的とするものである。
【背景技術】
【0002】
従来、衣服や靴類、その他の種々の製品を梱包するのに使用される組立式箱は、組立時に接着剤やホチキス等により四辺に配置された箱の側壁部分が堅固に接着されるので、一度組み立てられたら展開することが困難で、組立工場からユーザーの元へ運搬する際や、倉庫で保管する際などに嵩張ってしまって搬送効率が悪いという問題があった。
【0003】
そこで、特開2002−205734号公報(特許文献1参照)に示すように、四角形の底板と、前左右の本体部外側板と、本体部連結板と、前の本体部内側板とを有する箱本体部を備え、四角形の天板と、前左右の蓋部外側板と、蓋部連結板と、前の蓋部内側板とを有する蓋部を備え、箱本体部と蓋部が背面部外側片244を介して一体に形成され、背面部連結板を備える組立式箱であって、組立工程のロスが少なく、組立が容易な蓋部を有するものが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−205734号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、底板に折り目を介して一体に形成した側板を三重構造とした本発明の組立式箱の場合には、上述のような従来技術を適用しても構造が複雑になってしまうので、従来技術を直ちに適用することは難しく、上述したように組立後に平板状に折り畳むことができずに、運搬時や保管時に嵩張ってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、このような従来の技術の状況に鑑みて、組立工程のロスが少なく、組立が容易な、側板を二重構造とし、底板を一重構造とした折りたたみ可能で、かつ小さく折りたためる折りたたみ可能な組立式箱の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記従来の問題を解決するため本発明の折りたたみ可能な組立式箱は、四角形の底板(11)と、該底板(11)の両側にそれぞれ折り目を介して一体に形成された対向する一対の第1側板(12,13)と、該一対の第1側板(12,13)と直交するよう前記底板(11)の両側にそれぞれ折り目を介して一体に形成された対向する一対の第2側板(15,16)と、それぞれの第2側板(15,16)の両側にそれぞれ折り目を介して一体に形成された内側板(17)および、該内側板(17)の端部前記第1側板(12,13)側に折り目を介して一体に形成された折込み片(18)と、前記第1側板(12,13)の端縁に折り目を介して一体に形成された折込み片(19)とを備え、
組立に際し、前記一対の第2側板(15,16)を底板(11)から立ち上げ、前記内側板(17)を底板(11)を囲むように折込むとともに、前記折込み片(18)を前記内側板(17)に向けて折込み、また前記折込み片(19)をそれぞれ内向きに折込んで前記内側板(17)を挟み付けた上、前記折込み片(18)を前記折込み片(19)の先端を挟み付けるよう組み付けることにより組み立てられる組立式箱であって、適宜別体の折りたたみ可能な蓋(14)を取り付けることが可能であり、
折りたたみに際し、前記一方の第2側板(15)を前記底板(11)上に折り目で折りたたんだ上、前記第2側板(15)の両側の内側板(17)を折り目で前記第2側板(15)上に折りたたむとともに、前記他方の第2側板(16)を前記第2側板(15)上に折り目で折りたたんだ上、前記第2側板(16)の両側の内側板(17)を折り目で前記第2側板(16)上に折りたたみ、
また前記第1側板(12,13)および折込み片(19)を前記底板(11)の反対側に折りたたむようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明の折りたたみ可能な組立式箱は、四角形の底板(11)と、該底板(11)の両側にそれぞれ折り目を介して一体に形成された対向する一対の第1側板(12,13)と、該一対の第1側板(12,13)と直交するよう前記底板(11)の両側にそれぞれ折り目を介して一体に形成された対向する一対の第2側板(15,16)と、それぞれの第2側板(15,16)の両側にそれぞれ折り目を介して一体に形成された内側板(17)および、該内側板(17)の前記第1側板(12,13)側に折り目を介して一体に形成された折込み片(18)と、前記第1側板(12,13)の端縁に折り目を介して一体に形成された折込み片(19)とを備え、
組立に際し、前記一対の第2側板(15,16)を底板(11)から立ち上げ、前記内側板(17)を底板(11)を囲むように折込むとともに、前記折込み片(18)を前記内側板(17)に向けて折込み、また前記折込み片(19)をそれぞれ内向きに折込んで前記内側板(17)を挟み付けた上、前記折込み片(18)を前記折込み片(19)の先端を挟み付けるよう組み付けることにより組み立てられる組立式箱であって、適宜別体の折りたたみ可能な蓋(14)を取り付けることが可能であり、
折りたたみに際し、前記一方の第2側板(15)を前記底板(11)上に折り目で折りたたんだ上、前記第2側板(15)の両側の内側板(17)を折り目で前記第2側板(15)上に折りたたむとともに、前記他方の第2側板(16)を前記底板(11)の反対側の面上に折り目で折りたたんだ上、前記第2側板(16)の両側の内側板(17)を折り目で前記第2側板(16)上に折りたたみ、
また前記第1側板(12,13)および折込み片(19)を前記第2側板(15)上に順次折りたたむようにしたことをも特徴とするものである。
【0009】
本発明の折りたたみ可能な組立式箱において、前記底板(11)の4周および前記内側板(17)の折り目は、易折りたたみ手段により折りたたみ易くしてあることをも特徴とするものである。
【0010】
本発明の折りたたみ可能な組立式箱において、前記折込み片(18)および前記折込み片(19)の折り目は、易折りたたみ手段により折りたたみ易くしてあることをも特徴とするものである。
【0011】
本発明の折りたたみ可能な組立式箱において、前記易折りたたみ手段は、破線状の不連続な切込み、もしくは直線状の連続する切込み、型押しから選ばれたことをも特徴とするものである。
【0012】
本発明の折りたたみ可能な組立式箱において、前記内側板(17)の折り目は、所定長の長孔(18a)が設けてあり、前記折込み片(18)の端部に突設した係合突起(18b)を係合して係止することができるようにしてあることをも特徴とするものである。
【0013】
本発明の折りたたみ可能な組立式箱において、前記第2側板(55),(56)は、その端部にさらに雄側折込み片(59−2)が延長して設けてあり、折りたたんだ雌側折込み片(59−1)の側辺に設けた凹溝(59b)に、雄側折込み片(59−2)を折りたたんでその側辺に設けた係合突起(59c)をはめ込むことにより、前記雄側折込み片(59−2)を前記雌側折込み片(59−1)に固定することができるようにしたことをも特徴とするものである。
【0014】
本発明の折りたたみ可能な組立式箱において、前記別体の折りたたみ可能な蓋(14)は、展開状態から天板(20)から一対の側片(21,22)を折り目(20a,20b)で折込んで立ち上げ、前記一対の側片(21,22)に設けたそれぞれの内側片(23)を内向きに折込んだ上、一対の側片(21,22)の間の他の一対の側片(24,25)を折り目(24a,25a)で折込んで立ち上げ、前記側片(24,25)の折込み片(26)を折り目(24b,25b)で二つ折りした上、折り目(24a,25a)に形成した長孔(26a)に前記折込み片(26)の端縁に突設した係合突起(26b)を係止して組み付けることができ、
他方、展開状態から各内側片(23)を天板(20)に沿うように内向きに折りたたんだ上、前記側片(21,22)を外向きに折り曲げ、他方、前記側片(24,25)を折込み片(26)とともに立ち上げて、それらを天板(20)に沿うよう内向きに折りたたむことにより、簡単に平板状に折りたたむことができるようにしてあることをも特徴とするものである。
【0015】
本発明の折りたたみ可能な組立式箱において、前記別体の折りたたみ可能な蓋(54)は、展開状態から天板(60)から一対の側片(61,62)を折り目(60a,60b)で折込んで立ち上げ、前記一対の側片(61,62)に設けたそれぞれの内側片(63)を内向きに折込んだ上、一対の側片(61,62)の間の他の一対の側片(64,65)を折り目(64a,65a)で折込んで立ち上げ、前記側片(64,65)の折込み片(66)を折り目(64b,65b)で二つ折りした上、内側片(63)に形成した矩形の孔部(71a)に前記折込み片(66)の端縁に突設した矩形の突片(71b)を係止して組み付けることができるようにしたことをも特徴とするものである。
【0016】
本発明の折りたたみ可能な組立式箱において、前記別体の折りたたみ可能な蓋(74)は、内側片(83)の内側端部に設けた矩形の孔部(86a)を細長い形状に、前記折込み片(86)の端縁に突設した矩形の突片(86b)を短い形状にしたことをも特徴とするものである。
【発明の効果】
【0017】
上述のように、本発明に係る折りたたみ可能な組立式箱は、底板の上下あるいは左右にそれぞれ折り目を介して一体に形成されたそれぞれ対向する一対の側板部分は、搬送時に負荷がかかる部分が強固な構造となっており、衣服や靴類、その他の種々の製品を梱包するのに非常に便利なものとなっている。
【0018】
また、部品点数が削減でき、かつ組立工程が簡素化されるのでコストダウンが図れる。
しかも、単純な折曲加工のみにより箱を組み立てることができるので、マニュアルさえあれば誰でも簡単に組み立てることが可能である。
【0019】
さらに、運搬や保管などをする際に、展開状態から簡単に平板状に折りたたむことができ、かつ折りたたんだ状態がコンパクトなので、搬送に便利なだけでなく、商品として店頭に並べる場合にも場所をとらないので大きなメリットを有している。
【0020】
展開状態から平板状に折りたたむ場合の折り目も、ほとんど組立式箱の強度には影響のない部位に形成してあるので、組立状態で運搬や保管などをする際にも強度上および外観上の問題はなんら生じない。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明に係る折りたたみ可能な組立式箱を構成する組立式箱本体の第1の実施形態を示す展開図である。
【図2】その斜視図である。
【図3】その組立工程を示し、第2側板の片側の内側板を立ち上げた状態の斜視図である。
【図4】第2側板の片方を内向きに折込んだ状態を示す斜視図である。
【図5】前記内側板に設けた折込み片を底板側に折込んだ状態を示す斜視図である。
【図6】第2側板のもう一方を内向きに折込み、かつ前記内側板に設けた折込み片を底板側に折込んだ状態を示す斜視図である。
【図7】第1側板の片方を立ち上げた状態の斜視図である。
【図8】第1側板の片方の折込み片を内向きにほぼ折込んだ状態を示す斜視図である。
【図9】第1側板の片方の折込み片を内向きに折込んだ状態を示す斜視図である。
【図10】前記内側板に設けた折込み片を前記折込み片の端部を押えながら前記第1側板側に折込もうとする状態を示す斜視図である。
【図11】前記内側板に設けた折込み片を前記第1側板側に折込んだ状態を示す斜視図である。
【図12】第1側板のもう一方を図7〜図11の手順で内向きに折込もうとする状態を示す斜視図である。
【図13】第1側板のもう一方を内向きに折込んだ状態を示す斜視図である。
【図14】蓋部の展開図である。
【図15】その斜視図である。
【図16】その組立工程を示し、対向する一対の側片を立ち上げた状態の斜視図である。
【図17】側片の片方の内側板を折込んだ状態の斜視図である。
【図18】前記一対の側片間の他の側片を立ち上げた状態の斜視図である。
【図19】前記一対の側片間の他の側片を折込もうとする状態の斜視図である。
【図20】前記一対の側片間の他の側片を折込んで固定した状態の斜視図である。
【図21】組み立てられた蓋部を示す斜視図である。
【図22】本発明に係る折りたたみ可能な組立式箱を構成する組立式箱本体と蓋部の分離状態の斜視図である。
【図23】組立式箱本体と蓋部を組み立てた状態の斜視図である。
【図24】本実施形態に係る折りたたみ可能な組立式箱を構成する組立式箱本体の折りたたみ工程を示し、一方の第2側板を折りたたんだ状態の斜視図である。
【図25】第2側板の前記内側板を立ち上げた状態の斜視図である。
【図26】第2側板の前記内側板を折りたたんだ状態の斜視図である。
【図27】他方の第2側板を折りたたんだ状態の斜視図である。
【図28】第2側板の前記内側板を立ち上げた状態の斜視図である。
【図29】第2側板の前記内側板を折りたたんだ状態の斜視図である。
【図30】第1側板および折込み片を折りたたもうとする状態を示す斜視図である。
【図31】第1側板および折込み片をほぼ折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図32】第1側板および折込み片を折りたたんだ状態を示す端面図である。
【図33】蓋部の折りたたみ方向を示す斜視図である。
【図34】蓋部を折りたたむ途中の状態を示す斜視図である。
【図35】蓋部を折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図36】本発明に係る折りたたみ可能な組立式箱の他の実施形態を示す展開図である。
【図37】組立式箱本体を組み立てて取手カバーを係止片に係合させた状態を示す要部断面図である。
【図38】本発明に係る折りたたみ可能な組立式箱のさらに別の実施形態を示す展開図である。
【図39】その組立工程を示し、当初の展開状態を示す斜視図である。
【図40】第2側板の片方を立ち上げた状態の斜視図である。
【図41】第2側板の内側片を内向きに折込んだ状態を示す斜視図である。
【図42】内側板に設けた折込み片を底板上に折込んだ状態を示す斜視図である。
【図43】第2側板の他方を内向きに立ち上げた状態を示す斜視図である。
【図44】第2側板の内側板に設けた折込み片を底板側に内向きに折込んだ状態を示す斜視図である。
【図45】第1側板の片方を立ち上げた状態の斜視図である。
【図46】第1側板の片方の折込み片を内向きに折込んだ状態を示す斜視図である。
【図47】内側板に設けた折込み片を前記折込み片の端部を押えながら前記第1側板側に折込んだ状態を示す斜視図である。
【図48】第1側板の他方の側における第2側板の内側片および折込み片を図44のように内向きに折込んだ状態を示す斜視図である。
【図49】第1側板の他方を立ち上げた状態を示す斜視図である。
【図50】第1側板端部の折込み片を折りたたんだ状態の斜視図である。
【図51】第2側板の端部の折込み片を内向きに折り込んだ状態の斜視図である。
【図52】その組立が完成した状態の斜視図である。
【図53】本実施形態に係る折りたたみ可能な組立式箱を構成する組立式箱本体の折りたたみ工程を示し、一方の第2側板の前記内側板および折込み片を第2側板の裏に折りたたんだ状態の斜視図である。
【図54】さらに一方の第2側板を底板上に折りたたんだ状態の斜視図である。
【図55】第1側板を立ち上げた状態を示す斜視図である。
【図56】前記第1側板端部の折込み片を折りたたんだ状態の斜視図である。
【図57】折込み片を折りたたんだ第1側板を折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図58】他方の第1側板を立ち上げて端部の折込み片を折りたたんだ状態の斜視図である。
【図59】他方の第1側板を第1側板上に折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図60】第2側板を第1側板の裏側に折りたたんだ状態の斜視図である。
【図61】第2側板の両側の前記内側板を前記折込み片とともにそれぞれ第2側板の裏に折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図62】組立式箱本体を折りたたんだ状態の斜視図である。
【図63】蓋部の他の実施形態を示す展開図である。
【図64】その斜視図である。
【図65】一対の側板の一方を立ち上げた状態を示す斜視図である。
【図66】側板の内側片を折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図67】一対の側板の他方を立ち上げ、該側板の内側片を折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図68】一対の側板の間の一方の側板を立ち上げた状態を示す斜視図である。
【図69】前記側板の折込み片を折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図70】一対の側板の間の他方の側板を立ち上げた状態を示す斜視図である。
【図71】前記側板の折込み片を折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図72】蓋部の完成状態を示す斜視図である。
【図73】蓋部と組立式箱本体の関係を示す斜視図である。
【図74】蓋部を組立式箱本体上からはめ込む様子を示す斜視図である。
【図75】最終的に組立式箱本体と蓋部を組み立てた状態を示す斜視図である。
【図76】蓋部のさらに別の実施形態を示す展開図である。
【図77】その斜視図である。
【図78】一対の側板の一方を立ち上げ、該側板の内側片を折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図79】一対の側板の他方を立ち上げ、該側板の内側片を折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図80】一対の側板の間の一方の側板を立ち上げた状態を示す斜視図である。
【図81】前記側板の折込み片を折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図82】一対の側板の間の他方の側板を立ち上げた状態を示す斜視図である。
【図83】前記側板の折込み片を折りたたんだ状態を示す斜視図である。
【図84】蓋部の完成状態を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
次に、本発明に係る折りたたみ可能な組立式箱の実施形態を図1〜図32について説明する。それぞれ図1〜図13は組立式箱本体の組立工程を、図14〜図21は蓋部の組立工程を、図22及び図23は組立式箱本体と蓋部を組み立てる状態を示す斜視図である。
図24〜図32は組立式箱本体の折りたたみ工程を示すものである。
【実施例】
【0023】
図1および図2において、本発明に係る折りたたみ可能な組立式箱本体10は、四角形の底板11と、該底板11の両側にそれぞれ折り目11a,11bを介して一体に形成された対向する一対の第1側板12,13と、前記第1側板12,13の端部にそれぞれ折り目12a,13aを介して一体に形成された端辺に凹溝19aを設けた折込み片19と、前記底板11に設けた前記第1側板12,13間の対向する辺にそれぞれ折り目11c,11dを介して一体に形成された第2側板15,16と、それぞれの第2側板15,16の両側にそれぞれ折り目15a,15b,16a,16bを介して一体に形成された内側板17と、該内側板17の側縁に折り目17aを介して一体に形成された折込み片18とを備えている。
【0024】
本発明の折りたたみ可能な組立式箱本体10は、前記内側板17の折り目15a,15b,16a,16bの中央に所定長の長孔18aが設けてあり、前記折込み片18の端部に突設した係合突起18bを係合して係止することができるようにしたものである。
【0025】
次に、前記組立式箱本体10の組立工程について説明する。
組立に際しては図3に示すように、先ず前記第2側板15,16の片方の内側板17を折り目15a,16aを介して立ち上げる。
次いで図4に示すように、第2側板15を折り目11cを介して底板11から立ち上げると、前記第2側板15に一体に形成された内側板17も底板11から立ち上げた状態となる。その上で図5に示すように、該内側板17の側縁に形成した折込み片18をさらに90°内向きに折り返す。前記図4および図5と同じ組立工程を第2側板16にも適用すると、図6に示すような状態となる。
【0026】
そして図7に示すように、第1側板12,13の片方の第1側板12を折り目11aを介して底板11から立ち上げ、図8および図9に示すように前記折込み片19を折り目12aを介して前記内側板17を挟むように内向きに折りたたむ。そして、図10に示すように前記折込み片18を前記折込み片19の凹溝19aの両側を挟み付けるようにして折り重ね、図11に示すように前記折込み片18の端部に突設した係合突起18bを前記長孔18aに係合して係止する。
【0027】
第1側板13にも、図7から図11と同様の組立工程を適用し、図12に示すように前記折込み片19を折りたたんで、前記折込み片19の先端を前記折込み片18で挟み込むようにして前記内側板17および折込み片19を組み付ける。
その際、前記折り目15b、16b部分の長孔18aに、前記折込み片18の端部に突設した係合突起18bを係合して係止する(図8〜図11参照)。図13はその完成状態を示すものである。
【0028】
また図14および図15に示すように、前記組立式箱本体10に組み付ける蓋部14は、四角形の天板20と、該天板20の両側にそれぞれ折り目20a,20bを介して一体に形成された対向する一対の側片21,22と、前記側片21,22の両側にそれぞれ折り目21a,22aを介して一体に形成された内側片23と、前記天板20に設けた前記側片21,22間の対向する辺にそれぞれ折り目24a,25aを介して一体に形成された側片24,25と、それぞれの側片24,25の端縁にそれぞれ折り目24b,25bを介して一体に形成された折込み片26とを備えている。26aは折り目24a,25aに形成した長孔、26bは該長孔26aにはめ込んで固定するようにした、前記折込み片26の端部に形成した係合突起である。
【0029】
前記蓋部14の組立に際しては、図16に示すように、天板20から前記一対の側片21,22を立ち上げた上、図17に示すように、前記一対の側片21,22に設けたそれぞれの内側片23を内向きに折込む。
次いで図18に示すように、前記側片24を折り目24aで折込んで立ち上げ、図19に示すように、前記側片24の折込み片26を折り目24bで二つ折りした上、図20に示すように、折り目24aに形成した長孔26aに前記折込み片26の端縁に突設した係合突起26bを係止して組み付けることにより、側片付きの天板20からなる蓋部14として組み付けられる。
【0030】
図21は前記側片25の側も側片24と同様にして組み立てられた蓋部14を示すものであり、該蓋部14は図22のように前記組立式箱本体10上からはめ込むものであり、図23は最終的に組立式箱本体10と蓋部14を組み立てた状態を示すものである。
【0031】
なお、前記各図においてそれぞれ31は側板12,13に設けた取手孔、32は折込み片19に設けた取手孔である。図13に示す組立状態においては互いに同じ位置にくるよう配置されている。いずれの取手孔31,32も打抜加工によって簡単にくり抜けるようになっている。
ちなみに、組立状態において折込み片19に設けた取手孔32と側板12,13に設けた取手孔31を完全にくり抜くことにより、取手孔31に指を掛けることにより組立式箱を持ち運ぶことができる。
もちろん、各取手孔31,32を完全にくり抜かない状態で使用することもでき、その場合には前記取手孔31上部に設けた取手カバー35を折返し、図13に示すように、取手孔32の上辺にかぶせて使用することが望ましい。
【0032】
各図において33は内側板17の適所に配置した切欠きで、各取手孔31,32と対応する位置に形成されている。
また34は、折込み片18の適所に配置した指がかりで、折込み片18を折込んだ位置から外す際に使用するものである。
【0033】
次に、前記組立式箱本体10の折りたたみ工程について説明する。
折りたたみに際しては、図24に示すように先ず第2側板15を折り目11cで前記底板11の片面に重なるように折りたたみ、その上で図25に示すように、前記第2側板15の前記内側板17を前記折込み片18とともに立ち上げて、図26に示すように第2側板15上に折り返す。
同様に、図27に示すように第2側板16を折り目11dで前記第2側板15上に重なるように折りたたみ、その上で図28に示すように、前記第2側板116の前記内側板17を前記折込み片18とともに立ち上げて、図29に示すように第2側板16上に折り返す。
その後、図30に示すように、第1側板12,13および前記折込み片19を前記底板11の他の側面側に折りたたんで、図31に示すように重なるように折りたたむことにより、前記組立式箱本体10は図32に示すように、前記内側板17および前記折込み片18を含めて平板状でかつ非常にコンパクトに折りたたむことができる。
【0034】
以上の構成からなる本発明の折りたたみ可能な組立式箱は、運搬や保管などをする際に、展開状態から簡単に平板状に折りたたむことができ、かつ折りたたんだ状態が非常にコンパクトなので、搬送に便利なだけでなく、例えばこれを商品として店頭に並べる場合にも場所をとらないので大きなメリットを発揮する。
また、展開状態から平板状に折りたたむ場合の折り目も、ほとんど組立式箱の強度には影響のない部位に形成してあるので、組立状態で運搬や保管などをする際にも強度上の問題はなんら生じない。
【0035】
前記蓋部14は、図33の矢印の方向に折りたたまれる。
すなわち、図34に示すように、各内側片23を天板20に沿うように内向きに折りたたんだ上、前記側片21,22を外向きに折り曲げ、他方、前記側片24,25を折込み片26とともに立ち上げる。次いで、図35に示すように、それらを天板20に沿うよう内向きに折りたためば、展開状態から簡単に平板状に折りたたむことができる。
しかも、折りたたんだ状態では組立式箱本体10と同じサイズとなるので搬送に便利なだけでなく、例えばこれを商品として店頭に並べる場合にも場所をとらないので大きなメリットを発揮する。
【0036】
図36は本発明に係る折りたたみ可能な組立式箱の他の実施形態を示すものである。
図において、前記第1の実施形態と異なる点は、第1側板12,13の端部に延長して設けた折込み片19に、それぞれ切込みを形成して外向きの係止片41が設けてあることである。
この係止片41を設けたことにより、図37に示すように、各折込み片19を第1側板12(13)に重ねるように折りたたんだ際に、取手カバー35を係止片41部分に差し込んで固定することができ、前記取手孔31,32が完全に開放して取手カバー35も固定されるので、非常に持ちやすくなる。
【0037】
図38〜図62は本発明に係る折りたたみ可能な組立式箱のさらに別の実施形態を示す図面である。
図38および図39において、本実施例に係る折りたたみ可能な組立式箱本体50は、四角形の底板51と、該底板51の両側にそれぞれ折り目51a,51bを介して一体に形成された対向する一対の第1側板52,53と、前記第1側板52,53の端部にそれぞれ折り目52a,53aを介して一体に形成された端辺に凹溝59aを形成した雌側折込み片59−1と、前記底板51に設けた前記第1側板52,53間の対向する辺にそれぞれ折り目51c,51dを介して一体に形成された第2側板55,56と、それぞれの第2側板55,56の両側にそれぞれ折り目55a,55b,56a,56bを介して一体に形成された内側板57と、該内側板57の側縁に折り目57aを介して一体に形成された折込み片58とを備えている。
【0038】
本実施例の折りたたみ可能な組立式箱本体50は、前記内側板57の折り目55a,55b,56a,56bの中央に所定長の長孔58aが設けてあり、前記折込み片58の端部に突設した係合突起58bを係合して係止することができるようにしたものである。
図において、前記第1の実施形態と異なる点は、第2側板55,56の端部にさらに雄側折込み片59−2が延長して設けてあることである。そして折りたたんだ前記雌側折込み片59−1の側辺に設けた凹溝59bに、雄側折込み片59−2を折りたたんで、その側辺に設けた係合突起59cをはめ込むことにより、前記雄側折込み片59−2は前記雌側折込み片59−1に固定される。
【0039】
次に、前記組立式箱本体50の組立工程について説明する。
図38および図39に示す展開状態において、前記組立式箱本体50の組立に際しては図40に示すように、先ず前記第2側板55を雄側折込み片59−2とともに折り目51cを介して底板51から立ち上げる。
次いで図41に示すように、前記第2側板55の片方の内側板57を折り目55aを介して折り返す。前記第2側板55に一体に形成された内側板57も底板51から立ち上げた状態となる。その上で図42に示すように、該内側板57の側縁に形成した折込み片58をさらに90°内向きに折込み、前記第2側板56も図43に示すように立ち上げて、片方の内側板57を折り目56aを介して折り返し、該内側板57の側縁に形成した折込み片58をさらに90°内向きに折込むと、図44に示すような状態となる。
【0040】
そして図45に示すように、第1側板52,53の片方の第1側板52を折り目51aを介して底板51から立ち上げ、図46に示すように前記雌側折込み片59−1を折り目52aを介して前記内側板57を挟むように内向きに折りたたむ。そして、図47に示すように前記折込み片58を前記雌側折込み片59−1の先端を挟み付けるようにして折り重ね、前記折込み片58の端部に突設した係合突起58bを前記長孔58aに係合して係止する。
【0041】
第1側板53の側の第2側板55,56の内側板57にも、図40から図44までと同様の組立工程を適用して図48に示すような組み付け状態とし、図49に示すように立ち上げた前記雌側折込み片59−1を、図50に示すように折りたたんで、前記雌側折込み片59−1の先端を前記折込み片58で挟み込むようにして前記内側板57と前記雌側折込み片59−1を組み付ける。その際、前記折り目55b、56b部分の長孔58aに、前記折込み片58の端部に突設した係合突起58bを係合して係止する。
最後に、図51に示すように、前記第2側板55,56の端部の前記雄側折込み片59−2を内向きに折り込む。その際、前記雌側折込み片59−1の側辺に設けた凹溝59bに、雄側折込み片59−2を折りたたんで、その側辺に設けた係合突起59cをはめ込むことにより、前記雄側折込み片59−2は前記雌側折込み片59−1に固定される。
図52はその完成状態を示すものである。
【0042】
次に、前記組立式箱本体50の折りたたみ工程について説明する。
折りたたみに際しては、図39に示す展開状態から、図53に示すように先ず前記第2側板56の内側板57を裏側に、また第2側板56端部の雄側折込み片59−2を第2側板56上に折りたたんだ上、図54に示すように第2側板56を折り目51dで前記底板51の片面に重なるように折りたたむ。
その後、図55に示すように前記第1側板52を立ち上げて、図56に示すように前記第1側板52端部の雌側折込み片59−1を折りたたみ、図57に示すように前記第1側板52を第2側板56から折りたたんだ前記内側板57上に折りたたむ。そして、図58に示すように前記他方の第1側板53を立ち上げてその端部の雌側折込み片59−1を折りたたんだ上、図59に示すように前記第1側板52の上に折りたたむ。
【0043】
次いで、図59に示す状態から、図60に示すように前記第2側板55を前記底板51の裏側に折りたたみ、図61に示すように第2側板55の両側の前記内側板57を前記折込み片58とともに第2側板55の裏側に折りたたんだ上、図62に示すように雄側折込み片59−2を第2側板55の裏側に折りたたむ。
こうすることにより、前記組立式箱本体50は図62に示すように、平板状でかつ非常にコンパクトに折りたたむことができる。
【0044】
図63ないし図76は前記組立式箱本体10,50に組み付ける蓋部の他の実施形態に係るものである。
図63および図64に示すように、前記組立式箱本体10,50に組み付ける蓋部54は、四角形の天板60と、該天板60の両側にそれぞれ折り目60a,60bを介して一体に形成された対向する一対の側片61,62と、前記側片61,62の両側にそれぞれ折り目61a,62aを介して一体に形成された内側片63と、前記天板60に設けた前記側片61,62間の対向する辺にそれぞれ折り目64a,65aを介して一体に形成された側片64,65と、それぞれの側片64,65の端縁にそれぞれ折り目64b,65bを介して一体に形成された折込み片66とを備えている。
本実施例は、図14および図15に示す前記天板20に設けた側片24,25の端縁にそれぞれ折り目24b,25bを介して一体に形成された折込み片26の長孔26aに、前記折込み片26の端部に形成した係合突起26bを係合して固定するという、折込み片26の固定手段に代わるものである。
すなわち、長孔26aに代えて内側片63の内側端部に矩形の孔部71aを設け、係合突起26bに代えて矩形の突片71bを設けてある。
【0045】
前記蓋部54の組立に際しては、図65に示すように、天板60から前記一対の側片61,62の一方の側片62を立ち上げた上、図66に示すように、前記側片62に設けたそれぞれの内側片63を内向きに折込む。その際矩形の孔部71aは、天板60に沿って折り曲げられている。
次いで図67に示すように、前記他方の側片61も立ち上げて該側片61に設けたそれぞれの内側片63を内向きに折込む。その際矩形の孔部71aは、前記と同様に、天板60に沿って折り曲げられている。
【0046】
次に、図68に示すように前記側片64を折り目64aで折込んで立ち上げ、図69に示すように、前記側片64の折込み片66を折り目64bで二つ折りした上、矩形の孔部71aに前記折込み片66の端縁に突設した矩形の突片71bを係止して組み付ける。図70に示すように、他方の側片65も同様に立ち上げ、図71のように、矩形の孔部71aに前記折込み片66の端縁に突設した矩形の突片71bを係止して組み付ける。
こうすることにより、図72に示すように、側片付きの天板60からなる蓋部54として組み付けられる。
【0047】
図73は前記蓋部54と前記組立式箱本体50の関係を示し、該蓋部54は図74のように前記組立式箱本体50上からはめ込むものであり、図75は最終的に組立式箱本体50と蓋部54を組み立てた状態を示すものである。
【0048】
図76ないし図84は前記組立式箱本体10,50に組み付ける蓋部の他の実施形態に係るものである。
すなわち、図76および図77に示すように、前記組立式箱本体10,50に組み付ける蓋部74は、四角形の天板80と、該天板80の両側にそれぞれ折り目80a,80bを介して一体に形成された対向する一対の側片81,82と、前記側片81,82の両側にそれぞれ折り目81a,82aを介して一体に形成された内側片83と、前記天板80に設けた前記側片81,82間の対向する辺にそれぞれ折り目84a,85aを介して一体に形成された側片84,85と、それぞれの側片84,85の端縁にそれぞれ折り目84b,85bを介して一体に形成された折込み片86とを備えている。
本実施例は、図63および図64に示す内側片63の内側端部に設けた矩形の孔部71aと、前記折込み片66の端縁に突設した矩形の突片71bからなる構造を改良したもので、矩形の孔部86aを細長い形状に、また矩形の突片86bを短い形状にしたものである。
【0049】
前記蓋部74の組立に際しては、図78に示すように、天板80から前記一対の側片81,82の一方の側片82を立ち上げた上、前記側片82に設けたそれぞれの内側片83を内向きに折込む。その際細長い形状の孔部86aは、天板80に沿って折り曲げられている。
次いで図79に示すように、前記他方の側片81も立ち上げて該側片81に設けたそれぞれの内側片83を内向きに折込む。その際細長い形状の孔部86aは、前記と同様に、天板80に沿って折り曲げられている。
【0050】
次に、図80に示すように前記側片84を折り目84aで折込んで立ち上げ、図81に示すように、前記側片84の折込み片86を折り目84bで二つ折りした上、細長い形状の孔部86aに前記折込み片86の端縁に突設した短い形状の突片86bを係止して組み付ける。図82に示すように、他方の側片85も同様に立ち上げ、図83のように、細長い形状の孔部86aに前記折込み片86の端縁に突設した短い形状の突片86bを係止して組み付ける。
こうすることにより、図84に示すように、側片付きの天板80からなる蓋部74として組み付けられる。
【産業上の利用可能性】
【0051】
本発明によれば、衣服や靴類、その他の大小さまざまな製品を梱包するのに非常に便利な折りたたみ可能な組立式箱を提供することができる。
その使用目的も、単なる搬送や保管のみならず、押入れや物置への収納保管や積み重ね、あるいはその他の種々の目的に使用することができる。
【0052】
また、本発明に係る折りたたみ可能な組立式箱は、厚板紙、段ボール又は合成樹脂板材からなる板状材をもって形成することができ、前記種々の用途に応じた素材で形成することができる。
【符号の説明】
【0053】
10 組立式箱本体
11 底板
11a,11b,11c,11d 折り目
12,13 第1側板
12a,13a 折り目
14 蓋部
15,16 第2側板
15a,15b,16a,16b 折り目
17 内側板
17a 折り目
18 折込み片
18a 長孔
18b 係合突起
19 折込み片
19a 凹溝
20 天板
20a,20b 折り目
21,22 側片
21a,22a 折り目
23 内側片
24,25 側片
24a,24b,25a,25b 折り目
26 折込み片
26a 長孔
26b 係合突起
31,32 取手孔
33 切欠き
34 指がかり
35 取手カバー
41 係止片
50 組立式箱本体
51 底板
51a,51b,51c,51d 折り目
52,53 第1側板
54 蓋部
55,56 第2側板
55a,55b,56a,56b 折り目
57 内側板
57a 折り目
58 折込み片
58a 長孔
58b 係合突起
59−1 雌側折込み片
59−2 雄側折込み片
59a 凹溝
59b 凹溝
59c 係合突起
60 天板
60a,60b 折り目
61,62 側片
61a,62a 折り目
63 内側片
64,65 側片
64a,64b,65a,65b 折り目
66 折込み片
71a 矩形の孔部
71b 矩形の突片
74 蓋部
80 天板
80a,80b 折り目
81,82 側片
81a,82a 折り目
83 内側片
84,85 側片
84a,84b,85a,85b 折り目
86 折込み片
86a 矩形の孔部
86b 矩形の突片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
四角形の底板(11)と、該底板(11)の両側にそれぞれ折り目を介して一体に形成された対向する一対の第1側板(12,13)と、該一対の第1側板(12,13)と直交するよう前記底板(11)の両側にそれぞれ折り目を介して一体に形成された対向する一対の第2側板(15,16)と、それぞれの第2側板(15,16)の両側にそれぞれ折り目を介して一体に形成された内側板(17)および、該内側板(17)の前記第1側板(12,13)側に折り目を介して一体に形成された折込み片(18)と、前記第1側板(12,13)の端縁に折り目を介して一体に形成された折込み片(19)とを備え、
組立に際し、前記一対の第2側板(15,16)を底板(11)から立ち上げ、前記内側板(17)を底板(11)を囲むように折込むとともに、前記折込み片(18)を前記内側板(17)に向けて折込み、また前記折込み片(19)をそれぞれ内向きに折込んで前記内側板(17)を挟み付けた上、前記折込み片(18)を前記折込み片(19)の先端を挟み付けるよう組み付けることにより組み立てられる組立式箱であって、適宜別体の折りたたみ可能な蓋(14)を取り付けることが可能であり、
折りたたみに際し、前記一方の第2側板(15)を前記底板(11)上に折り目で折りたたんだ上、前記第2側板(15)の両側の内側板(17)を折り目で前記第2側板(15)上に折りたたむとともに、前記他方の第2側板(16)を前記第2側板(15)上に折り目で折りたたんだ上、前記第2側板(16)の両側の内側板(17)を折り目で前記第2側板(16)上に折りたたみ、
また前記第1側板(12,13)および折込み片(19)を前記底板(11)の反対側に折りたたむようにしたことを特徴とする折りたたみ可能な組立式箱。
【請求項2】
四角形の底板(11)と、該底板(11)の両側にそれぞれ折り目を介して一体に形成された対向する一対の第1側板(12,13)と、該一対の第1側板(12,13)と直交するよう前記底板(11)の両側にそれぞれ折り目を介して一体に形成された対向する一対の第2側板(15,16)と、それぞれの第2側板(15,16)の両側にそれぞれ折り目を介して一体に形成された内側板(17)および、該内側板(17)の前記第1側板(12,13)側に折り目を介して一体に形成された折込み片(18)と、前記第1側板(12,13)の端縁に折り目を介して一体に形成された折込み片(19)とを備え、
組立に際し、前記一対の第2側板(15,16)を底板(11)から立ち上げ、前記内側板(17)を底板(11)を囲むように折込むとともに、前記折込み片(18)を前記内側板(17)に向けて折込み、また前記折込み片(19)をそれぞれ内向きに折込んで前記内側板(17)を挟み付けた上、前記折込み片(18)を前記折込み片(19)の先端を挟み付けるよう組み付けることにより組み立てられる組立式箱であって、適宜別体の折りたたみ可能な蓋(14)を取り付けることが可能であり、
折りたたみに際し、前記一方の第2側板(15)を前記底板(11)上に折り目で折りたたんだ上、前記第2側板(15)の両側の内側板(17)を折り目で前記第2側板(15)上に折りたたむとともに、前記他方の第2側板(16)を前記底板(11)の反対側の面上に折り目で折りたたんだ上、前記第2側板(16)の両側の内側板(17)を折り目で前記第2側板(16)上に折りたたみ、
また前記第1側板(12,13)および折込み片(19)を前記第2側板(15)上に順次折りたたむようにしたことを特徴とする折りたたみ可能な組立式箱。
【請求項3】
前記底板(11)の4周および前記内側板(17)の折り目は、易折りたたみ手段により折りたたみ易くしてあることを特徴とする請求項1または2に記載の折りたたみ可能な組立式箱。
【請求項4】
前記折込み片(18)および前記折込み片(19)の折り目は、易折りたたみ手段により折りたたみ易くしてあることを特徴とする請求項1または2に記載の折りたたみ可能な組立式箱。
【請求項5】
前記易折りたたみ手段は、破線状の不連続な切込み、もしくは直線状の連続する切込み、型押しから選ばれたことを特徴とする請求項3または4に記載の折りたたみ可能な組立式箱。
【請求項6】
前記内側板(17)の折り目は、所定長の長孔(18a)が設けてあり、前記折込み片(18)の端部に突設した係合突起(18b)を係合して係止することができるようにしてあることを特徴とする請求項1または2に記載の折りたたみ可能な組立式箱。
【請求項7】
前記第2側板(55),(56)は、その端部にさらに雄側折込み片(59−2)が延長して設けてあり、折りたたんだ雌側折込み片(59−1)の側辺に設けた凹溝(59b)に、雄側折込み片(59−2)を折りたたんでその側辺に設けた係合突起(59c)をはめ込むことにより、前記雄側折込み片(59−2)を前記雌側折込み片(59−1)に固定することができるようにしてあることを特徴とする請求項1または2に記載の折りたたみ可能な組立式箱。
【請求項8】
前記別体の折りたたみ可能な蓋(14)は、展開状態から天板(20)から一対の側片(21,22)を折り目(21a,22a)で折込んで立ち上げ、前記一対の側片(21,22)に設けたそれぞれの内側片(23)を内向きに折込んだ上、一対の側片(21,22)の間の他の一対の側片(24,25)を折り目(24a,25a)で折込んで立ち上げ、前記側片(24,25)の折込み片(26)を折り目(24b,25b)で二つ折りした上、折り目(24a,25a)に形成した長孔(26a)に前記折込み片(26)の端縁に突設した係合突起(26b)を係止して組み付けることができ、
他方、展開状態から各内側片(23)を天板(20)に沿うように内向きに折りたたんだ上、前記側片(21,22)を外向きに折り曲げ、他方、前記側片(24,25)を折込み片(26)とともに立ち上げて、それらを天板(20)に沿うよう内向きに折りたたむことにより、簡単に平板状に折りたたむことができるようにしてあることを特徴とする請求項1または2に記載の折りたたみ可能な組立式箱。
【請求項9】
前記別体の折りたたみ可能な蓋(54)は、展開状態から天板(60)から一対の側片(61,62)を折り目(60a,60b)で折込んで立ち上げ、前記一対の側片(61,62)に設けたそれぞれの内側片(63)を内向きに折込んだ上、一対の側片(61,62)の間の他の一対の側片(64,65)を折り目(64a,65a)で折込んで立ち上げ、前記側片(64,65)の折込み片(66)を折り目(64b,65b)で二つ折りした上、内側片(63)に形成した矩形の孔部(71a)に前記折込み片(66)の端縁に突設した矩形の突片(71b)を係止して組み付けることができるようにしたことを特徴とする請求項8に記載の折りたたみ可能な組立式箱。
【請求項10】
前記別体の折りたたみ可能な蓋(74)は、内側片(83)の内側端部に設けた矩形の孔部(86a)を細長い形状に、前記折込み片(86)の端縁に突設した矩形の突片(86b)を短い形状にしたことを特徴とする請求項9に記載の折りたたみ可能な組立式箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図76】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【図80】
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【図81】
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【図82】
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【図83】
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【図84】
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【公開番号】特開2013−35567(P2013−35567A)
【公開日】平成25年2月21日(2013.2.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−173311(P2011−173311)
【出願日】平成23年8月8日(2011.8.8)
【出願人】(393000881)株式会社マルアイ (10)
【Fターム(参考)】