押し出し箱
【課題】 蓋を開けて行くに従って商品が下から押し出される箱を提供する。
【解決手段】 器箱８の背天縁に主ヒンジ部１を介して延設した蓋２の内面に、段差ヒンジ部３を介して延設した内背板４を介して上げ床５を延設し、蓋２を立てて行くに従って段差ヒンジ部３は上昇し、よって上げ床５の背部が上昇するので、上げ床５に乗せられている商品６が押し出される。
【解決手段】 器箱８の背天縁に主ヒンジ部１を介して延設した蓋２の内面に、段差ヒンジ部３を介して延設した内背板４を介して上げ床５を延設し、蓋２を立てて行くに従って段差ヒンジ部３は上昇し、よって上げ床５の背部が上昇するので、上げ床５に乗せられている商品６が押し出される。
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明物は、収納商品が蓋を開けると同時に押し出される押し出し箱に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の押し出し箱は、同一出願人である実開平４−２９９１５号の中身の飛び出すパッケージで示す様に、内箱３をスライドさせて引き出して行くと同時に擡げ帯１０が張られていき、擡げ帯１０の張りによって収納物２２の片方が持ち上げられて出てくるという仕組みの物であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の構造はスライド形式の箱にしか応用できず、ヒンジ支点開閉式の箱に於いて、収納物である商品が蓋を開けると同時に出てくる箱の開発を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】蓋の内側に主ヒンジ部より正面に位置をずらせて段差ヒンジ部を設け、段差ヒンジ部を介して延設した内背板を介して上げ床を延設し、蓋を開ける事で段差ヒンジ部は主ヒンジ部より上に位置する事で上げ床の背縁が持ち上げられて、上げ床に乗せられた商品の背部が持ち上げられて押し出される。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明物は厚紙及び段ボール紙を素材に用いて製造し、正面背面上下左右などの位置関係は、蓋を閉じた組立完了状態を基準にし、谷折山折で記述する折り曲げ方向は外側からを基準にして表示する。
【０００６】蓋開け状態正面斜視図の図１に於いて、商品６を収納する窪みである収納部７を有した器箱８の背天縁に有する主ヒンジ部１を介して蓋２を延設し、蓋２の先縁から内蓋面９を内側に袋折して外蓋面１０と貼り合せ、主ヒンジ部１より蓋２の先端方向に適宜（押し出し領域分）にずれた位置に谷折線である段差ヒンジ部３を設け、段差ヒンジ部３を介して延設した内背板４の下縁に谷折線を介して上げ床５を延設し、上げ床５は収納部７の床面全体を覆う事が望ましく、上げ床５の上に、箱に収納された商品６（商品６は限定ではないが、平たい箱形状の物が理想的である事から、タバコやカセットテープなどが望ましい）を乗せ、蓋２を開けて立てて行くに従って主ヒンジ部１より段差ヒンジ部３が上に位置付けられるので、延設されている内背板４が上に引き上げられると同時に下縁に延設されている上げ床５の背縁が引き上げられ、上げ床５に乗せられた商品６の背部が押し出され、蓋２の先端中央部分から固定片１１が突き出され、固定片１１は、器箱８の正面中央下縁に開けた固定溝１２へ差し込まれて、蓋２の閉じた状態を固定する。
【０００７】部分展開正面斜視図の図２に於いて、器箱８の形状は正面を額縁折（二本の平行な折線を入れる事で厚みを増した折構造）し、両側を通称キャラメル蓋形状にし、収納部７の周囲は切り離さずに、山折線を介して延設した押し込み片１３を押し込み、背縁だけが内背板４を介して内蓋面９と延設している上げ床５を収納部７の床面に嵌め込み、収納部７の数は限定ではないが、一から二程度が望ましい。
【０００８】上げ床を前後に断裁した蓋開き状態右側断面図の図３に於いて、蓋２を開けて行き、蓋２の角度が器箱８の床面１４に対して直角に近づくに連れて主ヒンジ部１に対して段差ヒンジ部３が上昇して行き、段差ヒンジ部３の上昇によって、内背板４を介して延設している上げ床５の背部が引き上げられ、上げ床１に乗せられている箱型の商品６の背部が下から押し出され、器箱８から覗き出る事と成る。
【０００９】蓋閉じ状態右側断面図の図４に於いて、蓋２を序々に前傾させて閉じて行くに従って段差ヒンジ部３は下降して行き、主ヒンジ部１に対して段差ヒンジ部３の高さが同じか、シートの厚み分下がった状態に位置すると蓋２は閉じており、内背板４の天縁は段差ヒンジ部３の段差分だけ前傾して器箱８内に収納され、上げ床５は床面１４に沿い、商品６も水平な状態で収納され、蓋２の先端から突出している固定片１１が固定溝１２に差し込まれて、蓋２の閉じた状態が固定される。
【００１０】
【発明の効果】主ヒンジ部と段差ヒンジ部との段差によって上げ床の背面が蓋の開閉によって上下するので、ヒンジ部を支点にして開閉される蓋の箱から商品を押し出す事が可能と成る。
【図面の簡単な説明】
【図１】蓋開け状態正面斜視図
【図２】部分展開正面斜視図
【図３】上げ床を前後に断裁した蓋開き状態右側断面図
【図４】蓋閉じ状態右側断面図
【符号の説明】
１ 主ヒンジ部
２ 蓋
３ 段差ヒンジ部
４ 内背板
５ 上げ床
６ 商品
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明物は、収納商品が蓋を開けると同時に押し出される押し出し箱に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の押し出し箱は、同一出願人である実開平４−２９９１５号の中身の飛び出すパッケージで示す様に、内箱３をスライドさせて引き出して行くと同時に擡げ帯１０が張られていき、擡げ帯１０の張りによって収納物２２の片方が持ち上げられて出てくるという仕組みの物であった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の構造はスライド形式の箱にしか応用できず、ヒンジ支点開閉式の箱に於いて、収納物である商品が蓋を開けると同時に出てくる箱の開発を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】蓋の内側に主ヒンジ部より正面に位置をずらせて段差ヒンジ部を設け、段差ヒンジ部を介して延設した内背板を介して上げ床を延設し、蓋を開ける事で段差ヒンジ部は主ヒンジ部より上に位置する事で上げ床の背縁が持ち上げられて、上げ床に乗せられた商品の背部が持ち上げられて押し出される。
【０００５】
【発明の実施の形態】本発明物は厚紙及び段ボール紙を素材に用いて製造し、正面背面上下左右などの位置関係は、蓋を閉じた組立完了状態を基準にし、谷折山折で記述する折り曲げ方向は外側からを基準にして表示する。
【０００６】蓋開け状態正面斜視図の図１に於いて、商品６を収納する窪みである収納部７を有した器箱８の背天縁に有する主ヒンジ部１を介して蓋２を延設し、蓋２の先縁から内蓋面９を内側に袋折して外蓋面１０と貼り合せ、主ヒンジ部１より蓋２の先端方向に適宜（押し出し領域分）にずれた位置に谷折線である段差ヒンジ部３を設け、段差ヒンジ部３を介して延設した内背板４の下縁に谷折線を介して上げ床５を延設し、上げ床５は収納部７の床面全体を覆う事が望ましく、上げ床５の上に、箱に収納された商品６（商品６は限定ではないが、平たい箱形状の物が理想的である事から、タバコやカセットテープなどが望ましい）を乗せ、蓋２を開けて立てて行くに従って主ヒンジ部１より段差ヒンジ部３が上に位置付けられるので、延設されている内背板４が上に引き上げられると同時に下縁に延設されている上げ床５の背縁が引き上げられ、上げ床５に乗せられた商品６の背部が押し出され、蓋２の先端中央部分から固定片１１が突き出され、固定片１１は、器箱８の正面中央下縁に開けた固定溝１２へ差し込まれて、蓋２の閉じた状態を固定する。
【０００７】部分展開正面斜視図の図２に於いて、器箱８の形状は正面を額縁折（二本の平行な折線を入れる事で厚みを増した折構造）し、両側を通称キャラメル蓋形状にし、収納部７の周囲は切り離さずに、山折線を介して延設した押し込み片１３を押し込み、背縁だけが内背板４を介して内蓋面９と延設している上げ床５を収納部７の床面に嵌め込み、収納部７の数は限定ではないが、一から二程度が望ましい。
【０００８】上げ床を前後に断裁した蓋開き状態右側断面図の図３に於いて、蓋２を開けて行き、蓋２の角度が器箱８の床面１４に対して直角に近づくに連れて主ヒンジ部１に対して段差ヒンジ部３が上昇して行き、段差ヒンジ部３の上昇によって、内背板４を介して延設している上げ床５の背部が引き上げられ、上げ床１に乗せられている箱型の商品６の背部が下から押し出され、器箱８から覗き出る事と成る。
【０００９】蓋閉じ状態右側断面図の図４に於いて、蓋２を序々に前傾させて閉じて行くに従って段差ヒンジ部３は下降して行き、主ヒンジ部１に対して段差ヒンジ部３の高さが同じか、シートの厚み分下がった状態に位置すると蓋２は閉じており、内背板４の天縁は段差ヒンジ部３の段差分だけ前傾して器箱８内に収納され、上げ床５は床面１４に沿い、商品６も水平な状態で収納され、蓋２の先端から突出している固定片１１が固定溝１２に差し込まれて、蓋２の閉じた状態が固定される。
【００１０】
【発明の効果】主ヒンジ部と段差ヒンジ部との段差によって上げ床の背面が蓋の開閉によって上下するので、ヒンジ部を支点にして開閉される蓋の箱から商品を押し出す事が可能と成る。
【図面の簡単な説明】
【図１】蓋開け状態正面斜視図
【図２】部分展開正面斜視図
【図３】上げ床を前後に断裁した蓋開き状態右側断面図
【図４】蓋閉じ状態右側断面図
【符号の説明】
１ 主ヒンジ部
２ 蓋
３ 段差ヒンジ部
４ 内背板
５ 上げ床
６ 商品
【特許請求の範囲】
【請求項１】 主ヒンジ部１を支点にして開閉される蓋２の内側に段差ヒンジ部３を介して延設した内背板４を介して上げ床５を延設し、蓋２を開けると同時に上げ床５の背縁が持ち上がって行き、上げ床５に乗せられた商品６が押し出される事を特徴とした押し出し箱。
【請求項１】 主ヒンジ部１を支点にして開閉される蓋２の内側に段差ヒンジ部３を介して延設した内背板４を介して上げ床５を延設し、蓋２を開けると同時に上げ床５の背縁が持ち上がって行き、上げ床５に乗せられた商品６が押し出される事を特徴とした押し出し箱。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図２】
【図３】
【図４】
【公開番号】特開２０００−２０３５５９（Ｐ２０００−２０３５５９Ａ）
【公開日】平成１２年７月２５日（２０００．７．２５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願平１１−４８３２
【出願日】平成１１年１月１２日（１９９９．１．１２）
【出願人】（０００１３３１５７）株式会社タナカヤ (28)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１２年７月２５日（２０００．７．２５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１１年１月１２日（１９９９．１．１２）
【出願人】（０００１３３１５７）株式会社タナカヤ (28)
【Ｆターム（参考）】
[ Back to top ]