説明

拡張リング

物質移動塔(10)が、塔(10)のシェル(16)によって形成された広い内部領域(14)内に配設された少なくとも一つの蒸気/液体接触トレイ(12)を備える。少なくとも一つの拡張リング(26)が、蒸気/液体接触トレイ(12)の下に置かれてそれを支持する。エキスパンダ(38)が、拡張リング(26)に切離し部(36)を形成する、拡張リング(26)の第一及び第二端部(32,34)に結び付けられる。エキスパンダ(38)は、端部(32,34)に溶接されたブラケット(48)と、ブラケット(48)を貫いて延び、かつナット(54)を保持するねじ付き部材(50)とを含む。ナット(54)をブラケット(48)の向き合う表面に対して回転することが、拡張リング(26)の第一及び第二端部(32,34)を強制的に引き離して、拡張リング(26)の円周の増大を引き離し、そのことによって拡張リング(26)を塔のシェルの内側表面に押し付けて封止する。少なくとも一つのシール板(58)が、拡張リング(26)の切離し部(36)を塞ぐためにねじ付き部材(50)に配置される。ロッド(27)が、拡張リング(26)と塔のシェル(16)に溶接された支持リング(24)との間で延在して、拡張リング(26)によって支えられた荷重の一部を支持リング(24)に伝える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、概ね物質移動塔に関するものであり、より詳しくはそのような塔内でトレイを支持してシールするための装置及び方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
熱交換塔を含む物質移動塔は、典型的には、直立したシェルと、水平に配設された複数のトレイとを含み、前記複数のトレイは、シェル内に配置され、また塔内を流れる流体の流れの間で質量又は熱の移動を促進するために使用される。流体の流れは、通常は一つ以上の下方に流れる液体の流れ、及び一つ以上の上昇する蒸気の流れであるが、流体の流れの他の組合せも可能である。各トレイは、複数の蒸気の通路を含み、前記複数の蒸気の通路は、蒸気の流れが、トレイの上表面を横切って流れる液体の流れと相互作用するために、トレイを貫通して上昇することを可能にする。そのような複数のトレイは、通常は支持リングによって鉛直に離間された関係で支持され、前記支持リングは、シェルの内側表面に溶接され、またトレイの外周縁部分の下に横たわる。
【0003】
物質移動塔を改造する際に、連続するトレイの間の鉛直の間隔を変更することがしばしば必要である。しかしながら、既存の支持リングを取り除いて、新しい支持リングを塔のシェルの所望の位置に溶接するためには相当の時間と努力が通常は必要である。さらに、可燃性の流体もしくは残留物がまだ塔内に存在しているか、又は塔のシェルの構造的一体性が切除と溶接によって弱められるか、そうでなければ悪影響を受けるなら、古い支持リングを切除して新しい支持リングを溶接する工程は危険である。改造後の塔の応力除去焼きなまし及び圧力試験が、支持リングの交換後の使用に対して塔が安全であることを保証するために必要である。この塔の改造後の応力除去焼きなまし及び圧力試験は、コストを追加し、また支持リングを改造塔内で交換することに関連して遅れる。
【0004】
改造される塔だけでなく新しい塔においても、塔のシェルに溶接が必要な支持リングの数量を減らすために、塔のシェルに溶接された支持リングを使用して、塔のシェルに溶接されない鉛直方向に隣接する一つ以上の支持リングを支持することが知られている。柱脚として知られている鉛直ロッドが、溶接された支持リングから上方へ延びて、塔のシェルに溶接されていない上置きの支持リングを位置決めして支える。この様態で支持される支持リングは、拡張又は浮動又は代理支持リングとして知られており、それらの使用は、塔内で支持リングを取り付けるために必要な時間と努力を大きく縮減する。
【0005】
これら浮動又は代理支持リングの使用の結果生じる一つの問題は、支持リングと塔のシェルとの間の流体封止を獲得することの困難性である。支持リングと塔のシェルとの間のいくらかの漏れが容認される一方で、完全に円ではない塔のシェル又は支持リングは、塔の性能に著しく影響を与える容認できないレベルの流体の漏れを引き起こすことがある。この間隙を最小限に抑える一つの方法は、円周が拡大可能な浮動又は代理支持リングを用いることである。これら拡張可能支持リングは、拡張リングとして広く知られていて、一つ以上の不完全リングセグメントとして構築されている。90度フランジがリングセグメントの一端から半径方向に延び、またオーバーラップ90度フランジが、リングセグメントの隣接する端の上縁から下方に延びる。オーバーラップ90度フランジは、水平セグメントと、下方に延びるセグメントとを有する。水平セグメントは、下方に延びるセグメントを関係するリングセグメントの端から事前に選択された間隔で離間させるために、事前に選択された長さをもつ。ボルトが、二つの90度フランジのオーバーラップ部分を貫いて延びていて、ナットが、フランジの一方の対向する表面に対してボルトに締め付けられると、二つのフランジは、互いに近づけられて、リングセグメントの円周の拡大を引き起こす。
【0006】
前述された拡張リングの構造に結び付いた一つの問題は、リングを拡張させるためにナットが締め付けられたときフランジがその90度の向きから変形することである。フランジのこの変形は、塔のシェルの内側表面に押し付けて封止するためにリングを拡張し得る量を制限する。フランジは、このような変形に抵抗するために厚い厚さの材料から形作ることが可能であるが、より薄い厚さの材料の使用が、取り付けの際に塔に運び入れることが容易であることから通常は好まれる。またフランジに厚い材料を使用することは、そのような材料の供給源を簡単には利用できないので問題である。前述の拡張リングが二つ以上のリングセグメントから形成された場合、各セグメントはただ一つの正しい向きをもち、取付け作業者は、拡張リングが正しく組み立てられること保証するために、セグメントを取り付ける順序に注意深い配慮を払わなければならない。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、従来型の拡張リングで普通に達成可能な封止より厳重な塔のシェルに対する封止を形成するように拡張可能な拡張リングに対する必要性が起こっている。また、大量の流体がリング又はリングセグメントの端の間の間隙を通して流れることを許容することなく、初期の取り付けから完全拡張位置への移動の広い範囲を提供できる拡張リングに対する必要性も起こっている。また、拡張リングの組立てを容易にするために二つ以上の配置で一体に組み立てることが可能な複数のリングセグメントを有する拡張リングに対する必要性も起こっている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
一つの様態において、本発明は、外側シェルを有する物質移動塔内で使用される拡張リングに導かれ、前記外側シェルは塔内に広い内部領域を形成している。拡張リングは、塔の内部領域内に配設された蒸気/液体接触トレイの下側に置かれてそれを支える。拡張リングは、鉛直レッグと、鉛直レッグの上縁から半径方向内側に延びるトレイ支持フランジとを具備する。拡張リングは、拡張リングの鉛直レッグ及びトレイ支持フランジの両方の部分に開口部又は切離し部を形成する第一端部と第二端部とを有する。エキスパンダが、拡張リングの第一及び第二端部に結び付けられている。エキスパンダは、拡張リングの円周の増大を引き起こすとによって拡張リングを塔のシェルの内側表面に押し付けて封止するために、第一及び第二端部を強制的に引き離す。シール板が、それが拡張リングの切離し部を塞ぐように配置される。塔のシェルに固定された支持リングが、拡張リングの上方又は下方に配置され、鉛直柱脚が、拡張リングによって支えられた荷重を支持リングに伝えるために、支持リングと拡張リングとの間に延在する。
【0009】
エキスパンダは、拡張リングの第一端部に固定された第一ブラケットと、第二端部に固定された第二ブラケットと、第一及び第二ブラケットを貫いて延びるねじ付き部材と、前記ねじ付き部材に保持された一対のナットとを具備している。前記一対のナットは、第一及び第二ブラケットをさらに強制的に離すことによって拡張リングを拡張させて塔のシェルの内側表面に押し付けるために、第一及び第二ブラケットに対して単独で回転できる。第一及び第二ブラケットは、拡張リングの鉛直レッグ部分に好適に溶接され、シール板は、拡張リングのトレイ支持フランジの切離し部を塞ぐようにねじ付き部材に好適に配置可能である。
【0010】
他の様態では、本発明は、前述の拡張リングを用いて蒸気/液体接触トレイを支持する方法に導かれる。
【0011】
本明細書の一部を形成すると共に本明細書と共に参照されるべき添付図面において、同様の参照符号が同様の部品を指し示すために多くの図面の中で使用される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
ここで最初に図1と図2を詳細に参照すると、物質移動塔が、参照符号10で全体的に示されており、またそれは複数の蒸気/液体接触トレイ12を含んでおり、複数の前記蒸気/液体接触トレイ12は外側円筒状シェル16によって形成される広い内部領域14内で鉛直に離間された関係で支持されている。塔10は、塔10の内部領域14内を流れる流体の流れの間に物質移動及び/又は熱交換が生じるタイプのものである。そのような塔の通常の用途は、一つ以上の下方に流れる液体の流れと一つ以上の上昇する蒸気の流れとの間に物質移動を引き起こすことである。代わりに、流体の流れは、複数の液体の流れ、又は一つの気体の流れと一つの液体の流れの両方であり得る。トレイ12は、流体の流れが塔10内で流れるとき該流体の流れの間の接触を促進するために使用される。
【0013】
流体の流れは、塔10の高さに沿って適切な場所に配置された適切な数の供給管(非図示)を通して塔10に導かれる。また一つ以上の蒸気の流れは、供給管の一つを通して塔10に導入されるのではなく、塔10内で生成されることも可能である。また塔10は、蒸気生成物又は副生成物を除去するための頭上管と、塔10から液体生成物又は副生成物を除去するための底部流れ取出し管とを典型的に含む。蒸気供給及び除去管だけでなく、還流蒸気管、リボイラー、凝縮器、及び蒸気ホーン等のような典型的に存在する他の塔構成要素も、それらが本質的に従来型のものであって、その図解が本発明の理解のために必要であるとは考えられないので図には示されていない。
【0014】
トレイ12は、同様に従来型の構造のものであって、トレイデッキ18と一つ以上の下降管20とを具備しており、前記トレイデッキ18の上で蒸気と液体の相互作用が生じ、前記一つ以上の下降管20はトレイデッキ18から下にあるトレイ12へ液体を移送するものである。トレイデッキ18は、複数の蒸気通路22を含んでおり、前記複数の蒸気通路22は、蒸気がトレイデッキ18を通って上昇して、トレイデッキ18の頂表面を横切る液体の流れと混ざり合うことを可能にする。蒸気通路22は、ふるいの穴、固定弁、及び可変弁のような様々な形態のものであり得る。下降管20は、トレイデッキ18の対向する両端で下方に延びる二つの側方下降管と、前記側方下降管の間で均等に離間された三つの中間下降管とを含んでいる。下降管20の数量と詳細構造は、個別の用途に望ましいように変えることが可能である。
【0015】
ここで図3を参照すると、支持リング24が塔のシェル16に溶接されるか又は他の方法で固定されて、一つのトレイ12の周縁を支持している。一つの実施例では、支持リング24は、シェル16の内周に沿って連続的に途切れない様態で延在する。代わりに、支持リング24が複数のセグメントから形成されることが可能であり、前記複数のセグメントは、共通の平面内に存在しており、また一つ以上の下降管20によって占められる領域を通ってそれらが延在しないように離間されたものである。このようにして、支持リング24は下降管20を通る流体の流れを妨げない。
【0016】
本発明によると、トレイ12の少なくとも一つが、塔のシェルに溶接された支持リング24によってやはり支持された拡張リング26によって支持される。複数の鉛直の柱脚又はロッド27が、拡張リング26によって支えられた荷重を支持リング24に伝えるために、支持リング24と拡張リング26とに固定されて、それらの間に延在する。ロッド27の数量、サイズ、及び間隔は、拡張リング26から支持リング24に伝えられるべき荷重によって決められる。ロッド27は一実施例では円筒形状のものであるが、それらが代わりに他の形状のものであってもよい。例えば、ロッド27は、断面がV字形に曲げられた平らな素材から形作られることが可能である。好適には、ロッド27は塔のシェル16の近くで、トレイ12の縁と塔のシェル16との間の間隔に配置され、その結果、ロッド27に場所をあけるための切欠きをトレイ12の周縁に設ける必要がない。通常は、拡張リング26及び関連するトレイ12は、ロッド27によって伝えられた荷重を支える溶接された支持リング24の上に置かれる。代わりに、拡張リング26が、荷重を支える支持リング24の下に置かれてもよい。溶接された単一の支持リング24が、複数の上に置かれる及び/又は下に置かれるトレイ12のための複数の拡張リング26を支持できることも理解されるべきである。
【0017】
拡張リング26は、平面図で見て円形であり、また鉛直断面で見たとき逆L字形をしている。拡張リング26の逆L字形は、直立部分28とトレイ支持フランジ30とによって形作られ、前記トレイ支持フランジ30は、直立部分28に一体であり、また直立部分28の上縁から半径方向内側に延びている。拡張リング26は、拡張リング26の拡張切離し部36によって形作られた少なくとも二つの向き合う端部32及び34を有している。エキスパンダ38が、端部32及び34に結び付けられており、またエキスパンダ38は、端部32及び34を強制的に離間させて拡張リング26の円周の増大を引き起こすことによって拡張リング26を塔のシェル16の内側表面にきつく押し付けて封止するように作動される。拡張リング26で使用される拡張切離し部36とエキスパンダ38との数量を個別の取り付け要求条件に適合するように変え得ることが理解されるであろう。例えば、図6に示される例では、単一の拡張切離し部36とエキスパンダ38とが使用される。図2及び3に示されるような他の用途では、拡張リング26は、複数のリングセグメント40に分割され、拡張切離し部36とエキスパンダ38が各リングセグメント40内の中間の場所に設けられる。各リングセグメント40の反対側の端42及び44は、塔のシェル16に溶接されて下降管20を支持するように用いられる鉛直に延在するボルト締めのバー46のような構造的構成要素に当接している。
【0018】
図4で最もよく見られるように、エキスパンダ38はL字形ブラケット48と、ボルト又はねじ付きスタッドの形をしたねじ付き部材50とを具備しており、前記L字形ブラケット48は拡張リング26の端部32及び34に溶接か又は別の方法で固定されており、また前記ねじ付き部材50は、各ブラケット48の鉛直レッグ52に形成された穴51を水平に貫いて延びている。ねじ付き部材50は、一対のナット54を保持しており、前記一対のナット54は、ブラケット48の鉛直レッグ52の向き合う面を押し付けて反対方向に独立して回転するように配置されている。この様態でナット54を回転させることは、伸張力をブラケット48に作用させ、前記伸張力は次に、切離し部36よって形成された間隙の拡張を引き起こし、そのことにより拡張リング26又はリングセグメント40の円周を増大させる。拡張リング26又はリングセグメント40の円周の増大は、拡張リング26又はリングセグメント40をシェル16の内側表面に押し付けて封止して、拡張リング26とシェル16との間の流体の流れを阻止するか又は妨げる。
【0019】
L字形ブラケット48は、拡張リング26の直立部分28の半径方向内側表面に取り付けられ、ブラケット48の鉛直レッグ52が切離し部36からわずかに離されると共に、各ブラケット48の水平レッグ56が切離し部36から遠ざかって延びるように方向付けられる。隣接するブラケット48の各水平レッグ56は、反対方向に延びているだけではなく、それらが結合する鉛直レッグ52の対向端に位置決めされる。図3で最もよく見られるように、各リングセグメント40は、端部32又は34に対するリングセグメント40の反対側の端42又は44に位置決めされた第二ブラケット48も保持している。各リングセグメント40の反対側の端のブラケット48は、それらの水平レッグ56が互いの方に延びると共に、それらが結合する鉛直レッグ52の反対側の端に位置決めされるように方向付けされる。ブラケット48をこのように位置決めすることによって、エキスパンダ38によって一体に接合されるリングセグメント40は、取り付けの際に左から右への配置の相互交換を可能にされる。従って、リングセグメント40の取付けは、取付作業者がリングセグメント40の正しい端と端の配置を決定することに関わる必要がないのでより速く進行可能である。
【0020】
図4及び5を参照すると、各ブラケット48の上端は、シール板58を収容するためにトレイ支持フランジ30から下に十分に離間されており、前記シール板58は、切離し部36が拡張リング26のトレイ支持フランジ30に形成する間隙を塞ぐ機能をもっている。シール板58は、概ねL字形をしていて、取付部分60を具備しており、前記取付部分は垂直に延びるシール部分62と相互に結合されている。取付部分60は一対の横に並んだ穴64及び65を含んでおり、前記穴64及び65は、ねじ付き部材50が穴64又は65の選択された一つに挿入されることを可能にするように大きさを決められている。シール板58がねじ付き部材50に取り付けられたとき、シール部分62の上面がトレイ支持フランジ30の下表面に当接すると共にシール部分の半径方向外側の縁が拡張リング26の直立部分28の内側面に当接する。シール部分62は、トレイ支持フランジ30の切離し部36によって形成された間隙を完全に跨ぐように水平に十分な距離で延在して、切離し部36を通る流体の通路を封止する。
【0021】
シール板58は、ねじ付き部材50の長さに沿った複数の位置でねじ付き部材50に逆向きに取り付けることが可能である。第一の位置は図4に示されており、その場合取付部分60は、ねじ付き部材50のボルト頭部66とブラケット48の鉛直レッグ52の一方の面との間に配置される。第二の位置では、シール板58の取付部分60は、ブラケット48の鉛直レッグ52の反対側の面と隣接するナット54との間に配置することができる。第一及び第二の両方の位置では、シール板58のシール部分62は、第一の方向に延びて切離し部36を覆う。代わりに第三の位置では、シール板58は、逆向きにされて、切離し部36に隣接する他方のナット54と他方のブラケット48の鉛直レッグ52の隣接する面との間に取り付けられることが可能である。この第三の位置では、ねじ付き部材は、他方の穴65を通って延び、シール板58のシール部分62は反対方向に延びて切離し部36を覆う。シール板58はねじ付き部材50の複数の位置に取り付けることができるので、シール板58の取り付けを迅速且つ容易に進めることができる。ボルト頭部66の存在は、シール板58が第一の位置に取り付けられる場合にだけ必要であることが理解されるであろう。同様に、ねじ付き部材50の反対側の端に配置されるナット68は、任意選択的なものであり、また場合によっては除外することが可能である。
【0022】
シール板58の穴64の横並び配置は、ねじ付き部材50が塔のシェル16に近接して配置されることを可能にして、リング26の拡張の間にエキスパンダ38によって生み出されるモーメントの腕を短くする。このようにして、大きな力が、ナット54を回転させることによってブラケット48に作用して、ブラケット48の変形を引き起こすことなく、拡張リング26を拡張させてシェル16に押し付けて確実に封止する。また各エキスパンダ38は、拡張リング26の円周の大きな範囲の拡大も可能にする一方で、シール板58が切離し部36の間隙を閉じるが、前記間隙はそうしなければ流体の望ましくない通過を許容する。
【0023】
本発明により蒸気/液体接触トレイ12を支えることは、拡張リング26の一つ以上のリングセグメント40を蒸気/液体接触トレイ12の一つの下側に配置することによって実現される。少なくとも一つのエキスパンダ38が、端部32及び34に固定されたブラケット48の鉛直レッグ52に設けられた穴51にねじ付き部材50を貫通挿入することによって、拡張リング26の向き合う二つの端部32及び34に取り付けられる。ねじ付き部材50のナット54は、拡張リング26を広げるために、互いに離れるように回転されて、ブラケット48の鉛直レッグ52の向き合う面に当接する。拡張リング26の円周におけるこの増大は、拡張リング26を塔のシェル16の内側表面に押し付けて封止を引き起こす。拡張リング26の拡張は拡張リング26の切離し部36のサイズの増大を引き起こす。ねじ付き部材50に配置されたシール板58が、切離し部36を塞いで切離し部36を通る流体の通過を妨げる。
【0024】
拡張リング26の上又は下に配置されて塔のシェル16に固定された支持リング24によって拡張リング26が支えられる。鉛直ロッド27は、拡張リング26によって支えられた荷重を支持リング24に伝えるために、支持リング24と拡張リング26との間に延在し且つそれらに固定されている。
【0025】
前述されたことから、この発明が、その構造に固有の他の利点と共に、本明細書で前述された全ての目的を達成するようによく適合されたものであるということが分かるであろう。
【0026】
いくらかの特徴及びサブコンビネーションが有用であって、他の特徴及びサブコンビネーションを参照することなく採用され得ることが理解されるであろう。このことは、本発明の範囲によって及び本発明の範囲内で意図される。
【0027】
多くの可能な実施例を本発明の範囲から逸脱することなく本発明から作ることが可能であることから、本明細書で提示されたか又は添付図面で示された全てのことが、例示的なものであって限定的なものではないとして解釈されるべきことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明により構築された拡張リング上に支持された蒸気/液体接触トレイを示すために水平断面で得られた、物質移動塔の平面図である。
【図2】図1に示された部分の拡大縮尺で得られた、塔の部分平面図であり、下に置かれる拡張リングをより良く示すために接触トレイの一部が切断された、塔の部分平面図である。
【図3】図2の切断線3−3に沿って矢印の方向で鉛直断面で得られた、塔の部分側面図である。
【図4】図3で示された本発明の拡張機構を拡大縮尺で示す、塔の部分側面図である。
【図5】図4の切断線5−5に沿って矢印の方向で鉛直断面で得られた、拡張機構の端面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
物質移動塔であって:
内側表面を有すると共に広い内部領域を形成する外側シェルと;
前記塔の広い内部領域内に配設された少なくとも一つの蒸気/液体接触トレイと;
前記少なくとも一つの蒸気/液体接触トレイの下に配置された拡張リングであって、該拡張リングは、該拡張リングに切離し部を形成する第一端部及び第二端部を有し、また該拡張リングは、直立レッグと、前記直立レッグの上端から半径方向内側に延びるトレイ支持フランジにして、前記蒸気/液体接触トレイに対して支持表面を提供するトレイ支持フランジとを有する、拡張リングと;
拡張リングの前記第一及び第二端部に結び付けられたエキスパンダであって、該エキスパンダは、第一端部に固定された第一ブラケット及び第二端部に固定された第二ブラケットと、前記第一及び第二ブラケットを貫通して延びるねじ付き部材と、前記ねじ付き部材に保持された一対のナットにして、前記第一及び第二端部を強制的にさらに引き離して、拡張リングを拡張させて前記塔のシェルの内側表面に押し付けるために、前記第一及び第二ブラケットに対して回転することが可能な一対のナットとを具備するエキスパンダと;
前記拡張リングのトレイ支持フランジにおける前記切離し部を塞ぐように配置された少なくとも一つのシール板と;を具備する物質移動塔。
【請求項2】
前記少なくとも一つの蒸気/液体接触トレイの下に置かれて、前記塔のシェルに固定された少なくとも一つの支持リングと、前記拡張リングによって支えられた荷重を前記一つの支持リングに伝えるために前記一つの支持リングと前記拡張リングとの間に延びる複数のロッドとをさらに具備する、請求項1に記載の塔。
【請求項3】
前記シール板が前記ねじ付き部材によって担持される、請求項2に記載の塔。
【請求項4】
拡張リングが、二つ以上の前記切離し部を形成する複数のリングセグメントに分割されると共に、前記エキスパンダの一つが、前記切離し部の少なくともいくつかに結び付けられる、請求項3に記載の塔。
【請求項5】
前記第一ブラケットが、鉛直レッグと水平レッグとを具備し、前記第二ブラケットが鉛直レッグと水平レッグとを具備し、前記ねじ付き部材が、第一及び第二ブラケットの前記各鉛直レッグの穴を貫通して延びる、請求項3に記載の塔。
【請求項6】
前記第一及び第二ブラケットの前記各水平レッグが前記鉛直レッグの対向する端から互いに離れるように延びる、請求項5に記載の塔。
【請求項7】
前記シール板が、概ねL字形をしており、また前記ねじ付き部材によって担持される取付部分と、前記拡張リングのトレイ支持フランジの前記切離し部を覆うシール部分とを具備する、請求項6に記載の塔。
【請求項8】
複数の前記リングセグメントにおける前記リングセグメントの各々が、リングセグメントの一方の端に前記第一ブラケットの一つと、リングセグメントの反対側の端に前記第二ブラケットの一つとを有し、また前記リングセグメントにおける第一及び第二ブラケットの各水平レッグが、前記鉛直レッグの対向する端から反対方向に延びる、請求項4に記載の塔。
【請求項9】
前記支持リングが前記拡張リングの下に配置される、請求項2に記載の塔。
【請求項10】
前記支持リングが前記拡張リングの上に配置される、請求項2に記載の塔。
【請求項11】
前記シール板を前記ねじ付き部材に可逆に担持することを可能にするように、前記シール板が、間隔を空けて配置された複数の穴を前記取付部分に含む、請求項7に記載の塔。
【請求項12】
物質移動塔のシェルの内側表面によって形成された広い内部領域内で蒸気/液体接触トレイを支持する、物質移動塔内に配置可能な拡張リングであって:
直立レッグと、前記塔内に配置されたときに前記蒸気/液体接触トレイに対して支持表面を提供するために前記直立レッグの上端から半径方向内側に延びるトレイ支持フランジと;
拡張リングに切離し部を形成する第一端部及び第二端部と;
前記第一及び第二端部に結び付けられたエキスパンダであって、第一端部に固定された第一ブラケット及び第二端部に固定された第二ブラケットと、前記第一及び第二ブラケットを貫通して延びるねじ付き部材と、前記ねじ付き部材に保持された一対のナットにして、前記第一及び第二端部を強制的にさらに離して、拡張リングを拡張させて前記塔のシェルの内側表面に押し付けるべく、前記第一及び第二ブラケットに対して回転することが可能な一対のナットとを具備するエキスパンダと;
拡張リングのトレイ支持フランジにおける前記切離し部を塞ぐように前記ねじ付き部材に配置することが可能なシール板と;を具備する、拡張リング。
【請求項13】
前記第一ブラケットが鉛直レッグ及び水平レッグを具備し、前記第二ブラケットが鉛直レッグ及び水平レッグを具備し、前記ねじ付き部材が前記第一及び第二ブラケットの前記各鉛直レッグの穴を貫通して延びる、請求項12に記載の拡張リング。
【請求項14】
前記第一及び第二ブラケットの前記各水平レッグが、前記鉛直レッグの対向する端から互いに離れるように延びる、請求項13に記載の塔。
【請求項15】
前記シール板が、概ねL字形をしていて、前記ねじ付き部材によって担持される取付部分と、トレイ支持フランジの前記切離し部を覆うシール部分とを具備する、請求項14に記載の塔。
【請求項16】
前記切離し部の二つ以上を形成する複数のリングセグメントに拡張リングが分割され、前記エキスパンダの一つが前記切離し部の少なくともいくつかに結び付けられる、請求項14に記載の塔。
【請求項17】
複数の前記リングセグメントにおいて、前記リングセグメントの各々が、リングセグメントの一方の端に前記第一ブラケットの一つと、リングセグメントの反対側の端に前記第二ブラケットの一つとを有し、前記リングセグメントの第一及び第二ブラケットの各水平レッグが前記鉛直レッグの対向する端から反対方向に延びる、請求項16に記載の塔。
【請求項18】
前記シール板が、前記ねじ付き部材に可逆に担持されるように、離間された複数の穴を前記取付部分に含む、請求項16に記載の塔。
【請求項19】
広い内部領域を形成する内側表面を有する外側シェルを有する物質移動塔内で蒸気/液体接触トレイを支持する方法であって:
当該拡張リングに切離し部を形成する第一及び第二端部を有する少なくとも一つの拡張リングを前記蒸気/液体接触トレイの下に配置する段階と;
前記第一端部に取り付けられた第一ブラケットと、前記第二端部に取り付けられた第二ブラケットと、前記第一及び第二ブラケットを貫通して延びるねじ付き部材とを具備する少なくとも一つのエキスパンダを拡張リングの前記第一及び第二端部に取り付ける段階と;
前記拡張リングを拡張して前記塔のシェルの内側表面に押し付けるために前記エキスパンダを使って前記第一及び第二端部を強制的に離す段階と;
前記ねじ付き部材によって担持されたシール板を使って、拡張リングの前記切離し部の水平部分を塞ぐ段階と;を含む、蒸気/液体接触トレイを支持する方法。
【請求項20】
前記第一及び第二端部を強制的に離す前記段階を引き起こすために、前記ねじ付き部材に保持されたナットを前記第一及び第二ブラケットに対して回転させる段階をさらに含む、請求項19に記載の蒸気/液体接触トレイを支持する方法。
【請求項21】
塔のシェルの内側表面に固定された支持リングから鉛直方向に離して前記拡張リングを配置する段階と、拡張リングによって支えられる荷重を支持リングに伝えるために複数の柱脚の対向する端を支持リングと拡張リングとに固定する段階とをさらに含む、請求項19に記載の蒸気/液体接触トレイを支持する方法。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
物質移動塔であって:
内側表面を有すると共に広い内部領域を形成する外側シェルと;
前記塔の広い内部領域内に配設された少なくとも一つの蒸気/液体接触トレイと;
前記少なくとも一つの蒸気/液体接触トレイの下に配置された拡張リングであって、該拡張リングは、該拡張リングに切離し部を形成する第一端部及び第二端部を有し、また該拡張リングは、直立レッグと、前記直立レッグの上端から半径方向内側に延びるトレイ支持フランジにして、前記蒸気/液体接触トレイに対して支持表面を提供するトレイ支持フランジとを有する、拡張リングと;
拡張リングの前記第一及び第二端部に結び付けられたエキスパンダであって、該エキスパンダは、第一端部に固定された第一ブラケット及び第二端部に固定された第二ブラケットと、前記第一及び第二ブラケットを貫通して延びるねじ付き部材と、前記ねじ付き部材に保持された一対のナットにして、前記第一及び第二端部を強制的にさらに引き離して、拡張リングを拡張させて前記塔のシェルの内側表面に押し付けるために、前記第一及び第二ブラケットに対して回転することが可能な一対のナットとを具備するエキスパンダと;
前記拡張リングのトレイ支持フランジにおける前記切離し部を塞ぐように配置された少なくとも一つのシール板と;を具備する物質移動塔。
【請求項2】
前記少なくとも一つの蒸気/液体接触トレイの下に置かれて、前記塔のシェルに固定された少なくとも一つの支持リングと、前記拡張リングによって支えられた荷重を前記一つの支持リングに伝えるために前記一つの支持リングと前記拡張リングとの間に延びる複数のロッドとをさらに具備する、請求項1に記載の塔。
【請求項3】
前記シール板が前記ねじ付き部材によって担持される、請求項2に記載の塔。
【請求項4】
拡張リングが、二つ以上の前記切離し部を形成する複数のリングセグメントに分割されると共に、前記エキスパンダの一つが、前記切離し部の少なくともいくつかに結び付けられる、請求項3に記載の塔。
【請求項5】
前記第一ブラケットが、鉛直レッグと水平レッグとを具備し、前記第二ブラケットが鉛直レッグと水平レッグとを具備し、前記ねじ付き部材が、第一及び第二ブラケットの前記各鉛直レッグの穴を貫通して延びる、請求項3に記載の塔。
【請求項6】
前記第一及び第二ブラケットの前記各水平レッグが前記鉛直レッグの対向する端から互いに離れるように延びる、請求項5に記載の塔。
【請求項7】
前記シール板が、概ねL字形をしており、また前記ねじ付き部材によって担持される取付部分と、前記拡張リングのトレイ支持フランジの前記切離し部を覆うシール部分とを具備する、請求項6に記載の塔。
【請求項8】
複数の前記リングセグメントにおける前記リングセグメントの各々が、リングセグメントの一方の端に前記第一ブラケットの一つと、リングセグメントの反対側の端に前記第二ブラケットの一つとを有し、また前記リングセグメントにおける第一及び第二ブラケットの各水平レッグが、前記鉛直レッグの対向する端から反対方向に延びる、請求項4に記載の塔。
【請求項9】
前記支持リングが前記拡張リングの下に配置される、請求項2に記載の塔。
【請求項10】
前記支持リングが前記拡張リングの上に配置される、請求項2に記載の塔。
【請求項11】
前記シール板を前記ねじ付き部材に可逆に担持することを可能にするように、前記シール板が、間隔を空けて配置された複数の穴を前記取付部分に含む、請求項7に記載の塔。
【請求項12】
物質移動塔のシェルの内側表面によって形成された広い内部領域内で蒸気/液体接触トレイを支持する、物質移動塔内に配置可能な拡張リングであって:
直立レッグと、前記塔内に配置されたときに前記蒸気/液体接触トレイに対して支持表面を提供するために前記直立レッグの上端から半径方向内側に延びるトレイ支持フランジと;
拡張リングに切離し部を形成する第一端部及び第二端部と;
前記第一及び第二端部に結び付けられたエキスパンダであって、第一端部に固定された第一ブラケット及び第二端部に固定された第二ブラケットと、前記第一及び第二ブラケットを貫通して延びるねじ付き部材と、前記ねじ付き部材に保持された一対のナットにして、前記第一及び第二端部を強制的にさらに離して、拡張リングを拡張させて前記塔のシェルの内側表面に押し付けるべく、前記第一及び第二ブラケットに対して回転することが可能な一対のナットとを具備するエキスパンダと;
拡張リングのトレイ支持フランジにおける前記切離し部を塞ぐように前記ねじ付き部材に配置することが可能なシール板と;を具備する、拡張リング。
【請求項13】
前記第一ブラケットが鉛直レッグ及び水平レッグを具備し、前記第二ブラケットが鉛直レッグ及び水平レッグを具備し、前記ねじ付き部材が前記第一及び第二ブラケットの前記各鉛直レッグの穴を貫通して延びる、請求項12に記載の拡張リング。
【請求項14】
前記第一及び第二ブラケットの前記各水平レッグが、前記鉛直レッグの対向する端から互いに離れるように延びる、請求項13に記載の拡張リング
【請求項15】
前記シール板が、概ねL字形をしていて、前記ねじ付き部材によって担持される取付部分と、トレイ支持フランジの前記切離し部を覆うシール部分とを具備する、請求項14に記載の拡張リング
【請求項16】
前記切離し部の二つ以上を形成する複数のリングセグメントに拡張リングが分割され、前記エキスパンダの一つが前記切離し部の少なくともいくつかに結び付けられる、請求項14に記載の拡張リング
【請求項17】
複数の前記リングセグメントにおいて、前記リングセグメントの各々が、リングセグメントの一方の端に前記第一ブラケットの一つと、リングセグメントの反対側の端に前記第二ブラケットの一つとを有し、前記リングセグメントの第一及び第二ブラケットの各水平レッグが前記鉛直レッグの対向する端から反対方向に延びる、請求項16に記載の拡張リング
【請求項18】
前記シール板が、前記ねじ付き部材に可逆に担持されるように、離間された複数の穴を前記取付部分に含む、請求項16に記載の拡張リング
【請求項19】
広い内部領域を形成する内側表面を有する外側シェルを有する物質移動塔内で蒸気/液体接触トレイを支持する方法であって:
当該拡張リングに切離し部を形成する第一及び第二端部を有する少なくとも一つの拡張リングを前記蒸気/液体接触トレイの下に配置する段階と;
前記第一端部に取り付けられた第一ブラケットと、前記第二端部に取り付けられた第二ブラケットと、前記第一及び第二ブラケットを貫通して延びるねじ付き部材とを具備する少なくとも一つのエキスパンダを拡張リングの前記第一及び第二端部に取り付ける段階と;
前記拡張リングを拡張して前記塔のシェルの内側表面に押し付けるために前記エキスパンダを使って前記第一及び第二端部を強制的に離す段階と;
前記ねじ付き部材によって担持されたシール板を使って、拡張リングの前記切離し部の水平部分を塞ぐ段階と;を含む、蒸気/液体接触トレイを支持する方法。
【請求項20】
前記第一及び第二端部を強制的に離す前記段階を引き起こすために、前記ねじ付き部材に保持されたナットを前記第一及び第二ブラケットに対して回転させる段階をさらに含む、請求項19に記載の蒸気/液体接触トレイを支持する方法。
【請求項21】
塔のシェルの内側表面に固定された支持リングから鉛直方向に離して前記拡張リングを配置する段階と、拡張リングによって支えられる荷重を支持リングに伝えるために複数の柱脚の対向する端を支持リングと拡張リングとに固定する段階とをさらに含む、請求項19に記載の蒸気/液体接触トレイを支持する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図6】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2006−524134(P2006−524134A)
【公表日】平成18年10月26日(2006.10.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−513213(P2006−513213)
【出願日】平成16年4月22日(2004.4.22)
【国際出願番号】PCT/US2004/012406
【国際公開番号】WO2004/094028
【国際公開日】平成16年11月4日(2004.11.4)
【出願人】(503195045)コーク−グリッシュ,リミティド パートナーシップ (1)
【Fターム(参考)】